JP2018168257A - 光アップコンバージョン組成物、フィルム及び光アップコンバージョン方法 - Google Patents
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Description
当該光アップコンバージョン組成物は、光を吸収して励起三重項状態となる増感部位(以下、「増感部位(X)」ともいう)と、この増感部位(X)からの三重項エネルギー移動を受けて励起三重項状態を生じ、さらにその励起三重項間衝突によって励起一重項状態となる発光部位(以下、「発光部位(Y)」ともいう)とを有する。以下、増感部位(X)及び発光部位(Y)について説明する。
増感部位(X)は、光を吸収して励起三重項状態となる部位である。
octaethylporphyrin等のポルフィリン又はその置換体;
tetra−tert−butyl phtalocyanine等のフタロシアニン又はその置換体;
tetra−tert−butyl naphtalocyanine等のナフタロシアニン又はその置換体などが挙げられる。
メチル基、エチル基、t−ブチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、エチニル基、プロピニル基等のアルキニル基等の鎖状炭化水素基などの炭化水素基;
カルボキシメチル基、カルボキシエチル基等のカルボキシアルキル基などの酸基を有する炭化水素基などが挙げられる。
発光部位(Y)は、増感部位(X)からの三重項エネルギー移動を受けて励起三重項状態を生じ、さらにその励起三重項間衝突によって励起一重項状態となる部位である。
ナフタレン環、アントラセン環、テトラセン環、ペンタセン環、ペリレン環、フルオレン環等の縮合芳香族炭素環;
ベンゾチオフェン環、ベンゾフラン環、キノリン環等の縮合芳香族複素環等が挙げられる。これらの中で、縮合芳香族炭素環が好ましく、アントラセン環がより好ましい。
メチル基、エチル基、t−ブチル基等のアルキル基などの鎖状炭化水素基;
シクロプロピル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基などの脂環式炭化水素基などが挙げられる。
また、縮合芳香環には、シクロブタン環、シクロヘキサン環、ノルボルナン環等の脂環;ピペリジン環、テトラヒドロチオフェン環、テトラヒドロフラン環等の脂肪族複素環などが縮環していてもよい。
ハイパーブランチポリマー(A)は、構造単位(I)及び構造単位(II)の少なくとも一方と、構造単位(III)とを有する。ハイパーブランチポリマー(A)は、構造単位(I)〜(III)をそれぞれ1種又は2種以上有していてもよい。
まず、分子量が同じ線状高分子と比較して、一般にハイパーブランチポリマーは粘度が低い。また、結晶性が高い線状高分子に対応するハイパーブランチポリマーは、溶解性が改善され、非晶性となる点も特徴であり、材料設計に向けて有用な場合も多い。さらに、ハイパーブランチポリマーは末端官能基が多いため、多くの機能原子団を導入したい分子設計には有用な骨格となる。
構造単位(I)は、増感部位(X)を含む構造単位である。
構造単位(II)は、発光部位(Y)を含む構造単位である。
構造単位(III)は、構造単位(I)及び構造単位(II)以外の構造単位である。
ジビニルベンゼン、ジアリルベンゼン、ビニルアリルベンゼン、ジビニルナフタレン、テレフタル酸ジビニル等の2個以上の重合性官能基を有する芳香族炭化水素;
ジ(ビニロキシ)ベンゼン、ジ(アリロキシ)ベンゼン、ジ(ビニロキシ)ナフタレン等の芳香族ジビニルエーテルなどの2個以上の重合性官能基を有する芳香族エーテルなどの芳香族系化合物、
2−ビニロキシ−5−ビニロキシメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]へプタン等の脂環ジビニルエーテルなどの2個以上の重合性官能基を有する脂環エーテルなどの脂肪族系化合物などが挙げられる。
C1−C40のアルキル基が挙げられ、特に好ましくは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、s−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基及びシクロオクチル基であり、
C1−C40のアルケニル基が挙げられ、特に好ましくは、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、シクロペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基及びシクロオクテニル基であり、
C1−C40のアルキニル基が挙げられ、特に好ましくは、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基及びオクチニル基であり、
C1−C40のフルオロアルキル基が挙げられ、特に好ましくは、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基及び2,2,2−トリフルオロエチル基であり、
C6−C40アリール基が挙げられ、特に好ましくは、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、トリフェニレニル基、[1,1’;3’,1’’]テルフェニル−2’−イル基、ビナフチル基及びフェナントレニル基であり、
C6−C40のフルオロアリール基が挙げられ、特に好ましくは、ペンタフルオロフェニル基、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロベンジリデン基、3,5−ビストリフルオロメチルベンジリデン基、テトラフルオロフェニル基及びヘプタフルオロナフチル基であり、
C1−C40のアルコキシ基が挙げられ、特に好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基及びt−ブトキシ基であり、
C6−C40アリールオキシ基が挙げられ、特に好ましくは、フェノキシ基、ナフトキシ基、ビフェニルオキシ基、アントラセニルオキシ基及びフェナントレニルオキシ基であり、
C7−C40のアリールアルキル基が挙げられ、特に好ましくは、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,6−ジメチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、2,6−ジ−i−プロピルフェニル基、2,6−ジ−t−ブチルフェニル基、o−t−ブチルフェニル基、m−t−ブチルフェニル基及びp−t−ブチルフェニル基であり、
C7−C40のアルキルアリール基が挙げられ、特に好ましくは、ベンジル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基及びナフタレニルメチル基であり、
C7−C20のアリールオキシアルキル基が挙げられ、特に好ましくは、o−メトキシフェニル基、m−フェノキシメチル基及びp−フェノキシメチル基であり、
C12−C40のアリールオキシアリール基が挙げられ、特に好ましくは、p−フェノキシフェニル基であり、
C2−C40のヘテロアリール基が挙げられ、特に好ましくは、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、キノリニル基、イソキノリニル基、アクリジニル基、ベンゾキノリニル基及びベンゾイソキノリニル基であり、
C4−C40のヘテロシクロアルキル基が挙げられ、特に好ましくは、フリル基、ベンゾフリル基、2−ピロリジニル基、2−インドリル基、3−インドリル基及び2,3−ジヒドロインドリル基であり、
C8−C40のアリールアルケニル基が挙げられ、特に好ましくは、o−ビニルフェニル基、m−ビニルフェニル基及びp−ビニルフェニル基であり、
C8−C40のアリールアルキニル基、特に好ましくは、o−エチニルフェニル基、m−エチニルフェニル基及びp−エチニルフェニル基であり、
C2−C40のヘテロ原子含有基が挙げられ、特に好ましくは、カルボニル基、ベンゾイル基、オキシベンゾイル基、ベンゾイルオキシ基、アセチル基、アセトキシ基及びニトリル基である。ここで1個以上のC1−C40炭素含有基は環系を形成していてもよい。
(A1)構造単位(I)と構造単位(II)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマー
(A2)構造単位(I)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマー
(A3)構造単位(II)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマー等が挙げられる。
ハイパーブランチポリマー(A)は、例えば構造単位(I)〜(III)を与える単量体を重合させることにより合成することができる。
当該光アップコンバージョン組成物は、他の化合物(B)として、例えば増感部位(X)を含む化合物、発光部位(Y)を含む化合物等を含有していてもよい。
(U1)構造単位(I)と構造単位(II)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマーを含有する
(U2)構造単位(I)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマー及び発光部位(Y)を含む化合物を含有する
(U3)構造単位(II)と構造単位(III)とを有するハイパーブランチポリマー及び増感部位(X)を含む化合物を含有する
当該光アップコンバージョン組成物は、通常、溶媒を含有する。溶媒としては、特に限定されず、例えば有機溶媒、水等が挙げられる。
アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;
クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;
テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール等のエーテル系溶媒;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−へプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等の脂肪族炭化水素系溶媒;
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;
酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルソルブアセテート等のエステル系溶媒;
エチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジメトキシエタン、プロピレングリコール、ジエトキシメタン、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、グリセリン、1,2−ヘキサンジオール等の多価アルコール及びその誘導体;
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール等のアルコール系溶媒;
ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒などが挙げられる。これらの中で、クロロホルム、テトラヒドロフラン、トルエン及びアニソールが好ましく、アニソールがより好ましい。
本発明のフィルムは、当該光アップコンバージョン組成物から形成されたフィルムである。
本発明の光アップコンバージョン方法は、当該フィルムに光を照射する工程を備える。これにより、照射光の波長よりも短い波長の光、すなわち照射光のエネルギーよりも高いエネルギーの光を発生させることができる。
[発光体色素を含有し、第2成分をジビニルベンゼンとしたハイパーブランチポリマー]
[製造例1]
脱水ベンゼン1.5mL中に、下記式(Y−1)で表されるアントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、ジビニルベンゼン0.0266mL(80%、ALDRICH社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−1)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、ジビニルベンゼン0.0532mL(80%、ALDRICH社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−2)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、ジビニルベンゼン0.0798mL(80%、ALDRICH社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−3)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、ジビニルベンゼン0.1064mL(80%、ALDRICH社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社製)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−4)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、ジビニルベンゼン0.1331mL(80%、ALDRICH社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−5)を合成した。
[製造例6]
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、下記式(Z−1)で表される脂環ジビニルエーテル0.027mL(93%、DAICEL社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−6)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、脂環ジビニルエーテル(Z−1)0.0809mL(93%、DAICEL社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−7)を合成した。
脱水ベンゼン1.5mL中に、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)362mg、脂環ジビニルエーテル(Z−1)0.135mL(93%、DAICEL社)及びDimethyl2,2’−Azobis(isobutyrate)(97%、和光純薬工業社)17.2mgを加え、80℃で4時間還流させ、ハイパーブランチポリマー(A−8)を合成した。
[実施例1]
アニソール1.2mLに、製造例1で得られたハイパーブランチポリマー(A−1)(発光体色素)3.1mg(発光部位のモル数として7.47×10−6mol)及び下記式(X−1)で表されるPalladium(II)protoporphyrinIX(Pd(II)PPIX)(増感剤色素)0.1mg(増感部位のモル数として1.49×10−7mol)を溶解させ、発光部位:増感部位=50:1(mol)のアニソール溶液である光アップコンバージョン組成物(U−1)を調製した。
製造例3で得られたハイパーブランチポリマー(A−3)を使用した以外は、実施例1と同様にして、光アップコンバージョン組成物(U−2)を調製した。
製造例5で得られたハイパーブランチポリマー(A−5)を使用した以外は、実施例1と同様にして、光アップコンバージョン組成物(U−3)を調製した。
製造例6で得られたハイパーブランチポリマー(A−6)を使用した以外は、実施例1と同様にして、光アップコンバージョン組成物(U−4)を調製した。
製造例7で得られたハイパーブランチポリマー(A−7)を使用した以外は、実施例1と同様にして、光アップコンバージョン組成物(U−5)を調製した。
製造例8で得られたハイパーブランチポリマー(A−8)を使用した以外は、実施例1と同様にして、光アップコンバージョン組成物(U−6)を調製した。
アニソール1.2mLに、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)3.6mg(発光部位のモル数として7.47×10−6mol)及びPalladium(II)protoporphyrinIX(Pd(II)PPIX)0.1mg(増感部位のモル数として1.49×10−7mol)を溶解させ、発光部位:増感部位=50:1(mol)のアニソール溶液である光アップコンバージョン組成物(CU−1)を調製した。
[分光特性評価(溶液)]
上記調製した光アップコンバージョン組成物について、窒素置換脱気処理後、蛍光スペクトルの測定を行った。励起波長λexc=548nmにおける蛍光スペクトル波長について、測定結果を図4及び図5に示す。
[第2成分をジビニルベンゼンとしたハイパーブランチポリマーを用いたフィルム]
[実施例7]
テトラヒドロフラン(THF)1.2mLに、ハイパーブランチポリマー(A−1)(発光体色素)3.1mg(発光部位のモル数として7.47×10−6mol)及びPalladium(II)protoporphyrinIX(Pd(II)PPIX)(増感剤色素)0.1mg(増感部位のモル数として1.49×10−7mol)を溶解させ、発光部位:増感部位=50:1(mol)のテトラヒドロフラン溶液を作製し、スライドガラス上に滴下した。その後、ホットプレート上にて、40℃で1.5時間乾燥させ、さらに、生成した固体膜を真空乾燥し、光アップコンバージョンフィルム(F−1)を作製した。
製造例2で得られたハイパーブランチポリマー(A−2)を使用した以外は、実施例7と同様にして、光アップコンバージョンフィルム(F−2)を作製した。
製造例3で得られたハイパーブランチポリマー(A−3)を使用した以外は、実施例7と同様にして、光アップコンバージョンフィルム(F−3)を作製した。
製造例4で得られたハイパーブランチポリマー(A−4)を使用した以外は、実施例7と同様にして、光アップコンバージョンフィルム(F−4)を作製した。
製造例5で得られたハイパーブランチポリマー(A−5)を使用した以外は、実施例7と同様にして、光アップコンバージョンフィルム(F−5)を作製した。
テトラヒドロフラン1.2mLに、アントラセン化合物(旭有機材社の「BIOC−ANT−AE」)3.6mg(発光部位のモル数として7.47×10−6mol)及びPalladium(II)protoporphyrinIX(Pd(II)PPIX)0.1mg(増感部位のモル数として1.49×10−7mol)を溶解させ、発光部位:増感部位=50:1(mol)のアニソール溶液を作製し、スライドガラス上に滴下した。その後、ホットプレート上にて、40℃で1.5時間乾燥させ、さらに、生成した固体膜を真空乾燥し、光アップコンバージョンフィルム(CF−1)を作製した。
[分光特性評価(フィルム)]
上記作製した光アップコンバージョンフィルムについて、蛍光スペクトルの測定を行った。励起波長λexc=514nmにおける蛍光スペクトル波長について、測定結果を図6に示す。
Claims (11)
- 光を吸収して励起三重項状態となる増感部位と、この増感部位からの三重項エネルギー移動を受けて励起三重項状態を生じ、さらにその励起三重項間衝突によって励起一重項状態となる発光部位とを有する光アップコンバージョン組成物であって、
ハイパーブランチポリマーを含有し、
上記ハイパーブランチポリマーが、上記増感部位を含む第1構造単位及び上記発光部位を含む第2構造単位の少なくとも一方と、上記第1構造単位及び上記第2構造単位以外の第3構造単位とを有することを特徴とする光アップコンバージョン組成物。 - 上記発光部位を含む化合物をさらに含有し、上記ハイパーブランチポリマーが上記第1構造単位と上記第3構造単位とを有する請求項1に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記増感部位を含む化合物をさらに含有し、上記ハイパーブランチポリマーが上記第2構造単位と上記第3構造単位とを有する請求項1に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記ハイパーブランチポリマーが、上記第1構造単位と上記第2構造単位と上記第3構造単位とを有する請求項1に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記発光部位が縮合多環系芳香族化合物に由来する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記縮合多環系芳香族化合物がアントラセン骨格を有する請求項5に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記増感部位がパラジウム錯体に由来する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 上記第3構造単位がジビニルベンゼン及び脂環ジビニルエーテルの少なくとも一方に由来する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 溶媒をさらに含有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光アップコンバージョン組成物。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光アップコンバージョン組成物から形成されたフィルム。
- 請求項10に記載のフィルムに光を照射する工程
を備える光アップコンバージョン方法。
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CN112538345A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-03-23 | 深圳大学 | 一种上转换发光体系及制备方法与异构化的控制方法、装置、应用 |
CN112538345B (zh) * | 2020-11-10 | 2022-08-16 | 深圳大学 | 一种上转换发光体系及制备方法与异构化的控制方法、装置、应用 |
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