JP2018167535A - 積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 - Google Patents
積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018167535A JP2018167535A JP2017068418A JP2017068418A JP2018167535A JP 2018167535 A JP2018167535 A JP 2018167535A JP 2017068418 A JP2017068418 A JP 2017068418A JP 2017068418 A JP2017068418 A JP 2017068418A JP 2018167535 A JP2018167535 A JP 2018167535A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated sheet
- nonwoven fabric
- oxygen permeable
- layer
- fabric layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
<1> 酸素透過膜層と、両親媒性ポリマーで被覆された不織布層とを有する積層シート。
<2> 前記酸素透過膜層を形成する酸素透過膜が、シリコーンゴム膜および、エチレンビニルアルコール共重合体膜、有孔低密度ポリエチレンシート膜、ポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン)膜からなる群から選択される少なくとも1以上の酸素透過膜である前記<1>記載の積層シート。
<3> 前記酸素透過膜層の厚みが50μm〜2000μmである前記<1>または<2>記載の積層シート。
<4> 前記不織布層の不織布が、ポリエチレンテレフタレートおよび、ポリエステル、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ガラス繊維からなる群から選択される少なくとも1以上の素材を用いた不織布である前記<1>〜<3>のいずれかに記載の積層シート。
<5> 前記不織布層の厚みが5mm以上である前記<1>〜<4>のいずれかに記載の積層シート。
<6> 前記両親媒性ポリマーが、疎水性分子部と、親水性分子部とを有し、
前記疎水性分子部が、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、シリコーンからなる群から選択されるいずれかの高分子を構成する分子構造を有し、
また、前記親水性分子部が、ポリアミノ酸、水溶性コラーゲン、ゼラチン、セルロース、デンプン、ポリスルホン、ポリエチレングリコールからなる群から選択されるいずれかの高分子を構成する分子構造を有するポリマーである前記<1>〜<5>のいずれかに記載の積層シート。
<7> 前記積層シートが、発芽用に用いられるためのシートである前記<1>〜<6>のいずれかに記載の積層シート。
<8> 前記<1>〜<7>のいずれかに記載の積層シートの、不織布層側を上側とし、前記不織布層側に、植物の種子を配置する工程を有する植物の種子の発芽方法。
また、前記親水性高分子ブロックが、ポリアミノ酸、水溶性コラーゲン、ゼラチン、セルロース、デンプン、ポリスルホン、グリセリンからなる群から選択されるいずれかの高分子の構造のブロックを有するポリマーであることが好ましい。
(A)酸素透過膜
・シリコーンゴム膜(1):SIR(株)「C6−530」(PDMS系シリコーンゴム膜)を、80℃にて真空乾燥を7日間行ったものをシリコーンゴム膜(A)として用いた。このシリコーンゴム膜(A)は、厚み0.3mmm(300μm)である。
(B)不織布層
・不織布(1):日本バイリーン株式会社製「FC−1006」(繊維組成:ポリオレフィン、目付100(g/m2)、厚み6mm)
(C)両親媒性ポリマー
・APP:疎水性ブロック:ポリウレタン、親水性ブロック:ポリスルホン酸のブロック共重合体 疎水性ブロックMw約2万、親水性ブロックMw約2万 総分子量Mw:約4万
・積層シート(A1)の製造について
(工程S1)不織布への両親媒性ポリマーの被覆
濃度1.5質量%の両親媒性ポリマーAPPの溶液(溶媒:ジメチルスルホキサイド(DMSO))に、前記不織布(1)を浸漬させて、溶液から取り出して、純水に浸漬させることで不織布に両親媒性ポリマーをコーティングした。その後、さらに、70度で熱風乾燥することで得られた、不織布の表層を両親媒性ポリマーAPPで被覆した不織布を、以下、AP不織布(1)と略記する。
(工程S2)接着法(シリコーンゴム膜と、不織布)
前記AP不織布(1)とシリコーンゴム膜とを重ね合わせて、ロール間で圧下することで、圧着させて、積層シート(A1)を得た。
前記積層シート(A1)の製造において、工程S1の両親媒性ポリマーの被覆を省略して、両親媒性ポリマーによる不織布の被覆を行わずに、直接不織布とシリコーンゴム膜とを接着させて、積層シート(B1)を得た。
得られた積層シート(A1)は、シリコーンゴム膜と、不織布との厚みがほぼ維持されたもので、その合計厚みは、約6.3mmであった。また、この不織布層に散水したとき、保水性を示した。
種子:小松菜(株式会社トーホク ニュージーランド産)
生育:積層シート(A1)、(B1)を用いて、それぞれの不織布層側を上にして、前記の小松菜の種子を散布した後、日当たりのよい場所で、1日おきに水をまき、種子の成長を観察した。
また、積層シート(A1)による発芽試験を行ったとき、根が不織布に張り込み、手で引き抜きにくく、強く安定した根の伸長・定着が見られた。また、図3に示すように、不織布シートを設置した場所の地面側からの汚染は見られなかった。
2 酸素透過膜層
10 積層シート
Claims (8)
- 酸素透過膜層と、両親媒性ポリマーで被覆された不織布層とを有する積層シート。
- 前記酸素透過膜層を形成する酸素透過膜が、シリコーンゴム膜および、エチレンビニルアルコール共重合体膜、有孔低密度ポリエチレンシート膜、ポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン)膜からなる群から選択される少なくとも1以上の酸素透過膜であることを特徴とする請求項1記載の積層シート。
- 前記酸素透過膜層の厚みが50μm〜2000μmであることを特徴とする請求項1または2記載の積層シート。
- 前記不織布層の不織布が、ポリエチレンテレフタレートおよび、ポリエステル、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ガラス繊維からなる群から選択される少なくとも1以上の素材を用いた不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
- 前記不織布層の厚みが5mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層シート。
- 前記両親媒性ポリマーが、疎水性分子部と、親水性分子部とを有し、
前記疎水性分子部が、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、シリコーンからなる群から選択されるいずれかの高分子を構成する分子構造を有し、
また、前記親水性分子部が、ポリアミノ酸、水溶性コラーゲン、ゼラチン、セルロース、デンプン、ポリスルホン、ポリエチレングリコールからなる群から選択されるいずれかの高分子を構成する分子構造を有するポリマーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層シート。 - 前記積層シートが、発芽用に用いられるためのシートであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層シート。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の積層シートの、不織布層側を上側とし、前記不織布層側に、植物の種子を配置する工程を有する植物の種子の発芽方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017068418A JP2018167535A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017068418A JP2018167535A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018167535A true JP2018167535A (ja) | 2018-11-01 |
Family
ID=64018422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017068418A Pending JP2018167535A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018167535A (ja) |
-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017068418A patent/JP2018167535A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11058075B2 (en) | Plant cultivation system and a method for plant cultivation | |
JP4555967B2 (ja) | 細胞培養用多孔性シート状物とそれを用いたバイオリアクター及び培養方法 | |
IL182341A (en) | A method for adapting root growth | |
JP2011517696A5 (ja) | ||
US6484439B1 (en) | Irrigation device | |
JP3188276U (ja) | 植物栽培装置 | |
JP2018167535A (ja) | 積層シートおよびその積層シートを用いた種子の発芽方法 | |
JP2731588B2 (ja) | 生分解性移植用ポット | |
JP2016198012A (ja) | トマト類栽培用培地、並びにそれを用いたトマト類栽培装置およびトマト類栽培方法 | |
JPH06209644A (ja) | 半透膜による植生工法 | |
CN110835867A (zh) | 一种高韧性秸秆纤维基抑草地膜的制备方法及应用 | |
ES2947492T3 (es) | Proceso para preparar un soporte de semillas | |
US20170049063A1 (en) | Hydroculture media and method of using same | |
JP5667352B2 (ja) | 微生物の保存方法及び微生物保存部材 | |
JPH08154506A (ja) | 植物育成シートおよびそれを用いた植生方法および植物育成装置 | |
OA17676A (en) | Plant cultivation system and plant cultivation method. | |
GB2450029A (en) | Irrigation system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201110 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210511 |