JP2018166682A - 荷電粒子線治療装置及び異常判定方法 - Google Patents

荷電粒子線治療装置及び異常判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガントリに係る異常を適切に検出することを可能とする。
【解決手段】荷電粒子線を照射する照射部を有する荷電粒子線治療装置1であって、照射部が配置され、所定の軸線を中心として回転可能なガントリ14と、ガントリ14に取り付けられて、撮像対象物を撮像する撮像部として機能するX線管15及びX線検出器19と、撮像部により撮像された画像に基づいて、ガントリ14に係る異常の有無を判定する異常判定部21と、を有し、異常判定部21は、ガントリ14の角度が互いに異なる状態で撮像部により撮像された複数の画像における撮像対象物の像の位置に基づいて、ガントリに係る異常の有無を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷電粒子線治療装置及び異常判定方法に関する。
放射線治療等に利用される荷電粒子線治療装置が知られている。荷電粒子線治療装置では、被照射体である患者の周りを回転するガントリに、患者に対して荷電粒子線を照射する照射ノズルが取り付けられている。そして、ガントリの回転により照射ノズルを移動して、患者に対して所望の方向から荷電粒子線を照射する(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−077171号公報
しかしながら、何らかの事情でガントリの回転位置等に想定していた位置との誤差が生じた場合、照射ノズルを適切な位置へ移動することが困難となることが考えられる。この場合、患者の所望の位置への荷電粒子線の照射を適切に行うことができない可能性がある。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、ガントリに係る異常を適切に検出することが可能な荷電粒子線治療装置及び異常判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る荷電粒子線治療装置は、荷電粒子線を照射する照射部を有する荷電粒子線治療装置であって、前記照射部が配置され、所定の軸線を中心として回転可能なガントリと、前記ガントリに取り付けられて、撮像対象物を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する異常判定部と、を有し、前記異常判定部は、前記ガントリの角度が互いに異なる状態で前記撮像部により撮像された複数の画像における前記撮像対象物の像の位置に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する。
また、本発明の一形態に係る異常判定方法は、荷電粒子線を照射する照射部を有する荷電粒子線治療装置による異常判定方法であって、前記照射部が配置され所定の軸線を中心として回転可能なガントリに取り付けられた撮像部により、撮像対象物を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する異常判定ステップと、を有し、前記異常判定ステップにおいて、前記ガントリの角度が互いに異なる状態で前記撮像部により撮像された複数の画像における前記撮像対象物の像の位置に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する。
上記の荷電粒子線治療装置及び異常判定方法によれば、ガントリの角度が互いに異なる状態で撮像された複数の画像における撮像対象物の像の位置に基づいて、ガントリに係る異常の有無が判定される。したがって、ガントリに係る異常を適切に検出することが可能となる。
ここで、前記異常判定部は、複数の画像における前記撮像対象物の像の位置の変位を算出し、算出された変位が所定量よりも大きい場合に、前記ガントリに係る異常が有ると判定する態様とすることができる。
上記の構成とすることで、荷電粒子線治療装置で取得された複数の画像における撮像対象物の像の変位に基づいて、ガントリに係る異常の有無を判定することができる。したがって、ガントリに係る異常の検出をより簡便に行うことができる。
また、前記撮像部はX線撮像装置である態様とすることができる。
上記の構成とすることで、荷電粒子線治療装置において従来からX線CT装置として設けられているX線撮像装置を利用して、ガントリに係る異常の有無の判定を行うことができるため、撮像部の設置等に係る費用及び場所等が不要となる。
本発明によれば、ガントリに係る異常を適切に検出することが可能な荷電粒子線治療装置及び異常判定方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る荷電粒子線治療装置の概略構成図である。 荷電粒子線治療装置のガントリ近傍を示す斜視図である。 荷電粒子線治療装置の機能ブロックを示す図である。 異常判定方法を説明するフロー図である。 ガントリを回転させながらの撮像について説明する図である。 異常判定部による変位の算出について説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る荷電粒子線治療装置1の概略構成図である。また、図2は、荷電粒子線治療装置1のガントリ近傍を示す斜視図である。荷電粒子線治療装置1は、例えば、患者Pの内部の病巣(例えば、腫瘍等)に対して、荷電粒子線を照射して治療を行う装置である。荷電粒子線治療装置1は、荷電粒子線を生成するイオン源で生成された荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器11と、荷電粒子線を患者Pの病巣に照射する照射部(照射ノズル)12と、加速器11と照射部12とを接続して加速器11から出射された荷電粒子線を照射部12まで輸送する輸送ライン13と、照射部12を患者Pが載置される治療台17の周囲で軸線A周りに回転させるガントリ14と、を備えている。
図2では、ガントリ14近傍を示している。ガントリ14には、患者PにX線を照射するX線管15(X線源)と、患者Pを載置する治療台17(載置部)と、X線を検出するX線検出器19と、を備えている。X線管15は、照射ノズル12の側方に取り付けられている。また、X線検出器19は、背面パネル20(図1,2参照)に対して、軸線A方向に進退可能となるように取り付けられている。図2に示されるように、本実施形態の荷電粒子線治療装置1では、X線管15とX線検出器19との組を2組備えているが、X線管15とX線検出器19との組は1組であってもよい。また、荷電粒子線治療装置1においては、X線検出器19で検出したX線に基づいて、荷電粒子線治療装置1の異常を判定する異常判定部21を有する(図3参照)。
なお、X線管15及びX線検出器19は、荷電粒子線治療装置1の治療台17上での患者Pの位置を正確に合わせる目的で使用されるX線CT装置の一部としてガントリ14に取り付けられている。荷電粒子線治療装置1に含まれるX線CT装置は、CBCT装置(コーンビームCT装置)と呼ばれるタイプのCT装置である。具体的には、荷電粒子線の照射に先立ち、治療台17にセッティングされた状態の患者Pの断層画像(CT画像)がX線CT装置を用いて作成される。そして、X線CT装置により作成された画像に基づいて患者Pの病巣等の位置が認識される。また、X線CT装置により作成された画像は、事前に別のCT装置で作成された患者Pの治療計画CT画像と比較されて、治療台17上における患者Pの位置合わせにも用いられる場合がある。
図2に示されるように、X線管15とX線検出器19とは上記のガントリ14によって支持され回転可能に構成されており、X線管15及びX線検出器19が一体として軸線A周りに回転する。なお、本実施形態では、X線管15及びX線検出器19が軸線Aを中心とする円軌道で回転する場合を例として説明する。X線管15は、当該X線管15を頂点とする円錐状のX線のビーム(コーンビーム)を治療台17に向けて照射する。X線検出器19は、FPD(Flat Panel Detector)であり、X線管15からのX線を検出する多数の検出画素19aを有する。検出画素19aは、X線検出器19において上記の円錐の軸に直交する平面上で2次元に配置されている。
X線管15とX線検出器19とは、ガントリ14上において、治療台17を挟んで互いに反対側の位置に配置されている。X線管15からX線が照射され、治療台17上の患者Pを通過したX線がX線検出器19に検出され、X線検出器19には患者PのX線画像データが取得される。このとき、ガントリ14が所定の角度(例えば約180°)回転することで、投射角度を変えながら、各投射角度に対応するX線画像データを収集することができる。なお、患者Pが載置される治療台17は、建物の床に固定された支持装置7aにより支持されており、ガントリ14の回転とは無関係に患者Pは軸線Aの近傍に配置される。
上記の荷電粒子線治療装置1では、上記のガントリ14に取り付けられたX線管15及びX線検出器19を用いて、ガントリ14に係る異常を検出する機能を有することを特徴とする。そのため、図3に示すように、荷電粒子線治療装置1は、ガントリ14、X線管15、X線検出器19、異常判定部21、出力部23、及び、X線画像DB(データベース)25を有する。
ガントリ14、X線管15及びX線検出器19は上述した通りである。なお、X線管15及びX線検出器19は、治療台17上に載置される撮像対象物を撮像する撮像部として機能する。
異常判定部21は、撮像部であるX線管15及びX線検出器19により撮像された複数の画像に基づいて、ガントリ14に係る異常の有無を判定する機能を有する。詳細は後述するが、ガントリ14が正常に動作している場合と、何らかの理由によりガントリ14が異常に動作している場合とでは、撮像部により撮像される画像が変化する。そこで、異常判定部21は、撮像部で取得された複数の画像に基づいて、異常の有無を判定する。
出力部23は、異常判定部21により判定された異常有無の判定結果を出力する機能を有する。出力部23による判定結果の出力先は特に限定されず、例えば、荷電粒子線治療装置1が有するモニタ等に出力する構成としてもよい。また、出力部23により外部装置に対して異常有無の判定結果を出力する構成としてもよい。
X線画像DB25は、撮像部であるX線管15及びX線検出器19により撮像された複数の画像を保持する機能を有する。X線画像DB25では、画像それぞれに対して、撮像日時を特定する情報と、撮像時のガントリ14の角度に関連する情報とが対応付けられて保持される。異常判定部21において、ガントリ14に係る異常の有無の判定は、X線画像DB25において保持された画像を用いて行われる。また、X線画像DB25が、ガントリ14に係る異常の有無の判定を目的として過去に撮像されたX線画像を保持する機能を有していてもよい。
荷電粒子線治療装置1の異常判定部21、出力部23、及び、X線画像DB25は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、他の機器との間の通信を行う通信モジュール、並びにハードディスク等の補助記憶装置等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。そして、これらの構成要素が動作することにより、荷電粒子線治療装置1の異常判定部21、出力部23、及び、X線画像DBとしての機能が発揮される。
次に、図4を参照しながら、荷電粒子線治療装置1において行われる異常判定方法について説明する。
まず、異常判定を行う際に用いられる画像を取得する。具体的には、ガントリ14を回転させながら、撮像部であるX線管15及びX線検出器19を用いて複数角度からの撮像対象物Oの撮像を行い、複数のX線画像を取得する(S01:撮像ステップ)。複数のX線画像の取得の際の撮像対象となる撮像対象物Oについては、例えば、医療画像に用いられるファントム等を用いることができるが、特に限定されない。撮像対象物Oとしては、撮像後のX線画像を参照して、撮像対象物Oのどの位置をどの向きから撮像したかが把握できるものであればよい。したがって、例えば、特定の位置を示すためのマーカ等が付着された物体等を撮像対象物Oとして用いることができる。
また、ガントリ14を回転させながらの複数角度からの撮像対象物Oの撮像について、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、撮像対象物Oを治療台17上に載置した状態で、撮像対象物Oがガントリ14の軸線A付近に配置されるように治療台17を移動させる。そして、ガントリ14を軸線A周りに回転させながら、撮像部であるX線管15及びX線検出器19を用いて複数角度からの撮像を行う。X線管15から照射されたX線は撮像対象物Oを透過して、X線検出器19の検出画素19aに入射する。X線検出器19では検出画素19aにおいて検出したX線に係る情報をX線画像として出力する。
なお、図5では、X線画像を撮像する際のガントリ14の角度(X線管及びX線検出器19の角度に対応する)を45°程度ずつ変化させた例を示しているが、複数の画像間でのガントリ14の角度の変化量は特に限定されない。ガントリ14の角度を細かく変化させながらX線画像を取得した場合には、異常の有無をより細かく評価することが可能となる。撮像部により撮像された画像は、X線画像DB25において保持される。
次に、荷電粒子線治療装置1の異常判定部21において、ガントリ14の角度を変化させながら撮像した複数の画像から、撮像対象物Oの変位を算出する(S02:異常判定ステップ)。そして、異常判定部21は、算出された変位に基づいて、異常の有無を判定する(S03:異常判定ステップ)。
図6を参照しながら、変位の算出について説明する。図6では、簡単のために撮像対象物Oが円柱状の物体である場合について説明する。図6(A)に示すように、円柱状の撮像対象物Oの中心軸がガントリの軸線Aと一致するように、治療台17上に載置したとする。このとき、ガントリ14が正常に動作する場合には、ガントリ14は軸線Aを中心として回転する。したがって、ガントリ14の角度を変えながら複数回の撮像を行った場合であっても、各画像中に形成される撮像対象物Oの像の位置は変動しないはずである。
一方、ガントリ14に何らかの異常がある場合、ガントリ14は軸線Aを中心とした回転とは異なる動作を行うことが考えられる。具体的には、ガントリ14の回転中心が軸線Aとは異なる位置になっていること、又は、ガントリ14が所定の角度になった場合に限って軸線Aを中心とした回転とは異なる動作をすること等が考えられる。このような場合、ガントリ14の角度を変えながら撮像を繰り返すと、画像内における撮像対象物Oの位置が変化することが考えられる。
例えば、ガントリ14が正常な動作をしている場合には、ガントリ14を回転させて撮像した場合に図6(B)において実線で示している撮像対象物Oの位置に撮像対象物Oの像が形成されるとする。しかしながら、ガントリ14が何らかの異常を有していて、軸線Aとは異なる軸線を中心として回転しているとすると、図6(B)の像O1,O2のように、ガントリ14の位置に応じて、画像中に形成される撮像対象物Oの像の位置が変動する。
また、ガントリ14が軸線Aを中心とした回転をしているものの、軸線A方向にガントリ14の取り付け位置が変動している場合には、図6(B)の像O3のように、画像中に形成される撮像対象物Oの像の位置が正常時に想定される位置から変動することが考えられる。さらに、ガントリ14の回転軸が、図6(B)の軸線A1として示すように、軸線Aに対してねじれた状態である場合も考えられる。この場合も、複数の画像における撮像対象物Oの像の位置からガントリ14の回転軸を推定することができる。
このように、ガントリ14が、軸線Aを中心とし且つ軸線A方向に沿った所定の位置で回転している場合と、何らかの異常を有した状態で回転している場合と、を比較すると、複数の画像のそれぞれにおいて形成される撮像対象物Oの像に変化が生じる。
そこで、荷電粒子線治療装置1の異常判定部21では、ガントリ14の角度を変更しながら撮像された複数の画像を参照して、各画像における撮像対象物Oの像の位置の変位を算出する。そして、この変位が所定値を超えていた場合に、ガントリ14に何らかの異常があると判定する。
なお、図6では撮像対象物Oが円柱状である、すなわち、軸線を中心として対象な構造を有していて、撮像対象物Oの軸線が軸線Aと一致するように配置されている場合について説明した。この場合には、ガントリ14の角度が異なっていても、取得された画像における撮像対象物Oの像が同じ位置に形成されるため、ガントリ14の角度を互いに異ならせた状態での複数枚の画像における撮像対象物Oの像の形成位置を比較することで、ガントリ14に係る以上の有無を判定することができる。
一方、撮像対象物Oが軸線を中心として対象な構造ではない場合には、ガントリ14の角度を変化させると、画像における撮像対象物Oの像は変化することになる。したがって、異常判定部21では、撮像対象物Oの載置位置に基づいて、ガントリ14が正常に動作した場合に、ガントリ14の角度毎に撮像されると想定される撮像対象物Oの像の形状及び位置を予め算出する。また、撮像対象物Oの所定の場所にマーカ等が付与されている場合には、ガントリ14が正常に動作した場合のマーカの変位等を予め算出する。そして、想定される撮像対象物Oの像の形状及び位置と、実際にガントリ14を動作させて取得した画像における撮像対象物Oの像の形状及び位置とを比較して、変位を算出することができる。そして、この変位が所定値を超えていた場合に、ガントリ14に何らかの異常があると判定する。
なお、異常判定部21では、変位が所定値を超えている、すなわち異常と判定される画像に基づいて、ガントリ14に係る異常が生じるガントリ14の角度を特定することができる。不具合の内容によっては、ガントリ14が所定の角度となった場合にのみ異常が発生する可能性もある。これに対して、異常判定部21では、ガントリ14の角度を変化させながら取得された複数枚数に基づいて異常の有無を判定するため、どの画像において異常が発生しているか、すなわち、ガントリ14がどの角度になっている場合に異常が生じているかを特定することも可能となる。異常の有無の判定に用いる画像数が増えると、異常が発生するガントリ14の角度をより精度よく特定することが可能となる。
その後、荷電粒子線治療装置1では、出力部23から判定結果を出力する(S04)。以上の処理により、判定結果が出力され、装置の操作者等が結果を把握することができる。
以上のように、本実施形態に係る荷電粒子線治療装置1及びこの荷電粒子線治療装置1による異常判定方法によれば、ガントリ14を回転させて、ガントリ14の角度が互いに異なる状態で撮像部として機能するX線管15及びX線検出器19により撮像対象物Oの撮像を行う。そして、異常判定部21において、ガントリ14の角度が互いに異なる状態で撮像された複数の画像における撮像対象物Oの像の位置に基づいて、ガントリ14に係る異常の有無を判定する。このような構成とすることで、ガントリに係る異常を適切に検出することが可能となる。
ガントリ14に異常が生じると、ガントリ14に取り付けられた照射部12による荷電粒子線の照射位置に異常が生じることが考えられる。したがって、従来からガントリ14の異常の有無の確認が行われている。ガントリ14の異常の有無を確認する方法としては、構造物の位置を測定する3次元装置等を利用する方法が挙げられる。しかしながら、ガントリ14の回転の異常等を適切に検出するためには、測定を繰り返す必要があり、作業量が多いという問題があった。これに対して、本実施形態に係る荷電粒子線治療装置1及びこの荷電粒子線治療装置1による異常判定方法によれば、ガントリ14を回転して角度が互いに異ならせた状態で、撮像部として機能するX線管15及びX線検出器19により撮像対象物Oの撮像を行う。そして、撮像部により取得された撮像対象物Oの画像を利用して、ガントリ14に係る異常の有無を判定する。したがって、異常の有無の評価を簡便に且つ適切に行うことが行うことができる。そのため、本実施形態に係る荷電粒子線治療装置1及びこの荷電粒子線治療装置1による異常判定方法を用いた場合には、例えば、荷電粒子線治療装置1の日常的な点検時においてガントリ14に係る異常の有無を評価することが可能となる。
また、上記の荷電粒子線治療装置1によれば、複数の画像における撮像対象物Oの像の位置の変位を算出し、算出された変位が所定量よりも大きい場合に、ガントリ14に係る異常が有ると判定する。このような構成とすることで、荷電粒子線治療装置1で取得された複数の画像に基づいて、ガントリ14に係る異常の有無を判定することができる。したがって、ガントリに係る異常の検出をより簡便に行うことができる。
また、上記の荷電粒子線治療装置1では、撮像部がX線管15とX線検出器19を含んで構成されるX線撮像装置により構成されている。このような構成とすることで、荷電粒子線治療装置1において従来からX線CT装置として設けられているX線撮像装置を利用して、ガントリ14に係る異常の検出を行うことができる。したがって、ガントリ14に係る異常の検出を行うための撮像部を新たに設けることなく、ガントリ14に係る異常の検出を行うことが可能となり、撮像部の設置のための費用及び場所が不要となる。
なお、荷電粒子線治療装置1のように、撮像部として機能するX線管15及びX線検出器19が複数組設けられている場合、1組のX線管15及びX線検出器19を用いて撮像を行えばよい。ただし、複数組のX線管15及びX線検出器19それぞれで撮像を行う構成とした場合には、複数組のX線管15及びX線検出器19それぞれで取得した画像を比較することで、画像における撮像対象物Oの像の形成位置のズレが、ガントリ14の異常に由来するものか、X線管15又はX線検出器19の取り付け状態の異常に由来するものか、を判断することも可能となる。
さらに、X線画像DB25が、ガントリ14に係る異常の有無の判定を目的として過去に撮像されたX線画像を保持する機能を有している場合、異常判定部21において、ガントリ14に係る異常の有無の変化を経時的に評価することも可能となる。具体的には、ガントリ14に係る異常の有無の判定を行う際に、過去に同じガントリ14の角度で撮像されたX線画像との比較を加えることで、ガントリ14がどの時点からどのように変化したか(異常が生じたか)を評価することも可能となる。したがって、ガントリ14に係る異常に関してより多面的な評価が可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、撮像部として機能するX線管15及びX線検出器19の配置は上記実施形態で説明したものに限定されない。
また、上記実施形態では、X線撮像装置を利用してガントリ14に係る異常の検出を行う構成について説明したが、X線撮像装置ではなく、可視光画像を取得する光学カメラ等を用いてもよい。ただし、X線撮像装置のように従来からガントリ14に取り付けられている装置とは異なる装置を用いて撮像対象物Oの撮像を行う場合、撮像装置を別途ガントリ14に取り付ける必要がある。
また、ガントリ14は、360°回転する態様であってもよいが、所定の角度範囲で揺動する態様であってもよい。すなわち、ガントリ14の回転角度は適宜変更される。また、ガントリ14及びその他の荷電粒子線治療装置1の構成は、上記実施形態に示すものに限られない。
1…荷電粒子線治療装置、14…ガントリ、15…X線管、19…X線検出器、21…異常判定部、23…出力部、25…X線画像DB。

Claims (4)

  1. 荷電粒子線を照射する照射部を有する荷電粒子線治療装置であって、
    前記照射部が配置され、所定の軸線を中心として回転可能なガントリと、
    前記ガントリに取り付けられて、撮像対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する異常判定部と、
    を有し、
    前記異常判定部は、前記ガントリの角度が互いに異なる状態で前記撮像部により撮像された複数の画像における前記撮像対象物の像の位置に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する、荷電粒子線治療装置。
  2. 前記異常判定部は、複数の画像における前記撮像対象物の像の位置の変位を算出し、算出された変位が所定量よりも大きい場合に、前記ガントリに係る異常が有ると判定する、請求項1に記載の荷電粒子線治療装置。
  3. 前記撮像部はX線撮像装置である、請求項1又は2に記載の荷電粒子線治療装置。
  4. 荷電粒子線を照射する照射部を有する荷電粒子線治療装置による異常判定方法であって、
    前記照射部が配置され所定の軸線を中心として回転可能なガントリに取り付けられた撮像部により、撮像対象物を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する異常判定ステップと、
    を有し、
    前記異常判定ステップにおいて、前記ガントリの角度が互いに異なる状態で前記撮像部により撮像された複数の画像における前記撮像対象物の像の位置に基づいて、前記ガントリに係る異常の有無を判定する、異常判定方法。
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