JP2018165774A - 屋外音声シミュレーションプログラム及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
地域の地形は、その地域に伝搬する音に影響を与える。したがって、地形に基づく環境フィルタが使用されることにより、地域の環境が反映されたスピーカ音が予測可能になる。このため、上記構成によれば、地域の環境が反映された音を簡単に形成できる。
地域の構造物は、その地域に伝搬する音に影響を与える。したがって、構造物環境に基づく環境フィルタが使用されることにより、地域の環境が反映されたスピーカ音が予測可能になる。このため、上記構成によれば、地域の環境が反映された音を簡単に形成できる。
空気の状態は、その地域に伝搬する音に影響を与える。したがって、空気環境に基づくランク毎に設定された環境フィルタが使用されることにより、空気環境が反映されたスピーカ音が予測可能になる。このため、上記構成によれば、空気環境が反映された音を形成できる。
この構成によれば、複数種の環境フィルタの使用が可能になるため、その地域において様々な環境状況を設定して、設定された環境状況における音を試聴できる。
この構成によれば、電子機器は、上記屋外音声シミュレーションプログラムを有するため、スピーカ音を任意の地域で簡単にシミュレーションできる。
図1〜図3を参照して、第1実施形態に係る屋外音声シミュレーションプログラムについて説明する。
屋外音声シミュレーションプログラム(以下、「予測プログラム10」という。)は、音信号形成可能なコンピュータにインストールされる。コンピュータは、音信号再生可能であることが好ましい。コンピュータは、音信号の出力端子を備えてもよい。コンピュータを有する電子機器として、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末等が挙げられる。携帯端末の例として、ノート型PC、携帯電話、タブレット型PC等が挙げられる。
携帯端末1は、音信号形成機能を有する本体2と、インターフェイス3とを備える。また、携帯端末1は、音声再生装置4を備える。音声再生装置4は、携帯端末1が形成した音声信号(後述では、第2次音SC)を音圧に変換する。本体2はコンピュータ5を備える。コンピュータ5は、予測プログラム10の指令及びコンピュータ5自身のシステムからの指令により所定の計算をする。音声再生装置4はスピーカ部品を備える。
予測プログラム10は、予測位置においてスピーカ音を予測する。予測位置は、地図31上においてユーザが任意に設定する位置である。
また、予測プログラム10は、少なくとも一時的に地図情報を有する。「一時的に地図情報を有する」とは、メインプログラム11が地図情報を利用している状態を示し、地図情報の一部がインターフェイス3に一時的に表示されていることを示す。
具体的には、メインプログラム11は、携帯端末1に、インターフェイス3を介して設定された地図情報を記憶させる。また、メインプログラム11は、携帯端末1に、地図情報に基づく地図31を表示装置に表示させる。地図情報は、外部メモリ装置(例えば、コンパクトディスク、半導体メモリ等)またはインターネット経由で携帯端末1に取り込まれ得る。地図情報は、一般に提供される地図31であってもよい。また、地図情報は、地域ごとにその地域の環境フィルタFEが設定されている、環境データ付きのものであってもよい。このような環境フィルタ付きの地図(以下、「環境フィルタ付き地図」という。)は、後述するように、ユーザによる環境フィルタFEの選択を省略できる。
原音SAは、後述のスピーカ音ライブラリ21の音源ファイルから形成され得る。原音SAの元となる音源ファイルは、インターフェイス3を介してユーザが選択し得る。
環境フィルタFEは、後述の環境フィルタライブラリ22から選択され得る。この選択は、インターフェイス3を介してユーザが行い得る。また、メインプログラム11が環境フィルタ付き地図を利用している場合、メインプログラム11は、予測位置を含む地域に設定されている環境フィルタFEを使用する。
例えば、メインプログラム11は、携帯端末1に第2次音SCを音声再生装置4を介して音声として出力させる。なお、メインプログラム11が携帯端末1にさせる第2次音SCの出力の態様はこれに限定されない。例えば、メインプログラム11は、第2次音SCをデータとして出力させ得る。第2次音SCの出力先は、限定されず、例えば、記憶媒体、他の携帯端末、他の計算装置等である。また、メインプログラム11は、第2次音SCの音声データの波形を表示装置に表示させ得る。
データ群12は、スピーカ音ライブラリ21、及び環境フィルタライブラリ22を備える。また、データ群12は、好ましくは、更に、暗騒音ライブラリを備える。
予測プログラム10が起動すると、メインプログラム11は、携帯端末1に地図31を表示させる。また、メインプログラム11は、スピーカアイコン32と、試聴アイコン33とを地図31上に重ねて表示させる。また、メインプログラム11は、LoadMapFileアイコン34、セットアイコン35、プレイアイコン36、ストップアイコン37、環境フィルタアイコン38及び暗騒音アイコン39を地図31上に重ねて表示させる。
具体的には、メインプログラム11は、原音SAと、予測位置と設置位置との間の距離と、スピーカ特性とに基づいて第1次音SBを形成する。次いで、メインプログラム11は、環境フィルタFEを用いて第1次音SBを第2次音SCに変換する。そして、メインプログラム11は、携帯端末1に、第2次音SCを音として出力させる。
スピーカ音の聞こえ方は、スピーカ音の音源からの距離だけでなく、スピーカ音を聞く場所の環境によって大きく依存する。例えば、構造物が多い地域、例えば市街地においては、スピーカ音の複数の反射及び干渉が生じる。一方、構造物が少ない地域、例えば耕作地においては、スピーカ音の反射及び干渉が少ない。このように、スピーカの設置位置から同じ距離であっても、環境により、スピーカ音が大きく変わる。
また、屋外のスピーカは、長期にわたって使用されることから、地域の環境が変わった場合を想定して、スピーカ音のシミュレーションができることが好ましい。
(1)予測プログラム10は、携帯端末1に、上記の第1手順、及び第2手順を実行させる。メインプログラム11は、地図情報と環境フィルタFEとを有する。
この構成によれば、屋外スピーカの設置位置から離れた予測位置における第1次音SBが形成される。その上で、第1次音SBに基づいて、予測位置を含む地域の環境が反映された第2次音SCが形成される。このようにして、地域の環境が反映された音を簡単に形成できる。
図4を参照して、第2実施形態に係る予測プログラム10について説明する。
メインプログラム11は、携帯端末1に、少なくとも第1手順、第2手順及び第3手順を実行させる。好ましくはメインプログラム11は、携帯端末1に、第1〜第3手順に加えて、第4手順、表示手順、及び環境フィルタ設定手順を実行させる。また、好ましくは、メインプログラム11は、携帯端末1に、初期設定手順を実行させる。
第3手順では、メインプログラム11は、携帯端末1に、第1のフィルタFAと第2のフィルタFBとを合成し、第3のフィルタFCを生成させる。
第4手順では、メインプログラム11は、第3のフィルタFCを用いて原音SAを第2次音SCに変換して出力する。
各実施形態の予測プログラム10は、以下のように変更され得る。
・予測プログラム10の少なくとも一部は、インターネット上のサーバに格納され得る。この場合、インターネットに接続される端末から、インターネット上のサーバに格納されたメインプログラム11を動作させ、端末は、メインプログラム11のシミュレーション結果を受信する。
ここで、地形に対応する環境フィルタFEの環境フィルタライブラリについて、具体例を説明する。環境フィルタライブラリは、地形に基づいてランク区分される。地形の状態がスピーカ音に対して与える影響は、大小により比較し難い。このため、この環境フィルタライブラリでは、各ランクの順位は定められない。
ここで、空気の状態に対応する環境フィルタFEの環境フィルタライブラリについて具体例を説明する。環境フィルタライブラリは、空気の状態に基づいてランク区分されている。空気の状態がスピーカ音に対して与える影響は、大小により比較し難い。このため、この環境フィルタライブラリでは、各ランクの順位は定められない。
空気の状態は、その地域に伝搬する音に影響を与える。したがって、空気環境に基づく環境フィルタFEが使用されることにより、空気環境が反映されたスピーカ音が予測可能になる。このため、上記構成によれば、空気環境が反映された音を形成できる。
例えば、予測プログラム10は、携帯端末1に、第1次音SBの変換に使用させる環境フィルタFEとして、2種類以上の環境フィルタFEを使用させる。
Claims (8)
- 音信号形成可能なコンピュータに、少なくとも第1手順、及び第2手順を実行させる屋外音声シミュレーションプログラムであって、
前記屋外音声シミュレーションプログラムは、地図を示す地図情報と、少なくとも1つ以上の環境フィルタとを有し、前記環境フィルタは、音に影響を与える地域の環境因子に基づいて音を変換するためのフィルタであり、
前記第1手順は、前記コンピュータに、前記地図上における屋外スピーカの設置位置と前記屋外スピーカから出される音を予測する予測位置とに基づいて、前記屋外スピーカが形成する原音から前記予測位置における音を第1次音として形成させる手順であり、
前記第2手順は、前記コンピュータに、前記予測位置を含む地域の前記環境フィルタを少なくとも1つ使用させて前記第1次音を第2次音に変換させる手順である
屋外音声シミュレーションプログラム。 - 音信号形成可能なコンピュータに、少なくとも第1手順、第2手順、及び第3手順を実行させる屋外音声シミュレーションプログラムであって、
前記屋外音声シミュレーションプログラムは、地図を示す地図情報と、少なくとも1つ以上の環境フィルタとを有し、前記環境フィルタは、音に影響を与える地域の環境因子に基づいて音を変換するためのフィルタであり、
前記第1手順は、前記コンピュータに、前記地図上における屋外スピーカの設置位置と前記屋外スピーカから出される音を予測する予測位置とに基づいて、前記屋外スピーカが形成する原音から前記予測位置における音を第1次音として変換する第1のフィルタを生成させる手順であり、
前記第2手順は、前記コンピュータに、前記予測位置を含む地域の前記環境フィルタを第2のフィルタとして少なくとも1つ特定させる手順であり、
前記第3手順は、前記コンピュータに、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを合成した少なくとも1つ以上の第3のフィルタを生成させる手順である
屋外音声シミュレーションプログラム。 - 表示手順と環境フィルタ設定手順とを更に備え、
前記表示手順は、前記コンピュータに、前記環境フィルタとして予め設定された複数種の環境フィルタを選択可能に、前記コンピュータの表示装置または前記コンピュータに接続される表示装置に表示させる表示手順と、
前記環境フィルタ設定手順は、前記コンピュータに、複数種の前記環境フィルタに対応付けられた複数種の入力信号を判別させて、前記入力信号の種別に応じて前記環境フィルタを選択させ、選択に係る前記環境フィルタを前記第2手順で実行する環境フィルタとして特定させる
請求項1または請求項2に記載の屋外音声シミュレーションプログラム。 - 複数種の前記環境フィルタは、前記地域の地形に基づいて区分されるランク毎に設定される
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の屋外音声シミュレーションプログラム。 - 複数種の前記環境フィルタは、前記地域の構造物環境に基づいて区分されるランク毎に設定される
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の屋外音声シミュレーションプログラム。 - 複数種の前記環境フィルタは、空気環境に基づいて区分されるランク毎に設定される
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の屋外音声シミュレーションプログラム。 - 前記屋外音声シミュレーションプログラムは、前記コンピュータに、前記環境フィルタとして、2種類以上の前記環境フィルタを使用させる
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の屋外音声シミュレーションプログラム。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の屋外音声シミュレーションプログラムがインストールされた電子機器。
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