JP2018164015A - 回路基板 - Google Patents

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雅紀 河西
Masaki Kasai
雅紀 河西
宗彦 郡田
Munehiko Gunda
宗彦 郡田
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Abstract

【課題】配線層が占める面積比率の低減を図る。
【解決手段】伸縮可能な基板101と、基板101の主面102の上に設けられた配線層110と、を備える回路基板100であって、配線層110は、間隔を空けて並ぶ複数の第1配線構成部121,122,123,124,125を有する第1配線部120と、複数の第1配線構成部121,122,123,124,125を繋ぐように設けられた第2配線部130と、を備え、第1配線部120は、第2配線部130よりも電気抵抗が低く、第2配線部130は、第1配線部120よりも伸縮性が高い。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回路基板に関する。
近年、携帯電話やモバイルパソコン等の携帯用電子機器、及び電子体温計や血圧計に代表される健康機器等、の民生用電子機器において、可動部・屈曲部に適用可能な回路基板が求められている。当該回路基板は、フレキシブルかつストレッチャブルであることが要求される。また、産業用に量産することを考慮すると、当該回路基板は、薄型、軽量、小型、且つ高耐久であることが望ましい。
当該回路基板に適用されるストレッチャブルな配線は、例えば、樹脂に金属フィラーを分散させて設けられるが、このような配線は電気抵抗と伸縮性がトレードオフとなる。つまり、伸縮性の高い配線は電気抵抗が高く、電気抵抗が低い配線は伸縮性が低くなる。そこで、材料や構造を工夫することによって電気抵抗が低く且つ伸縮性が高い配線の開発が進められている。例えば、特許文献1には、伸縮可能な絶縁ベース材と、該絶縁ベース材上に形成された配線層とを備え、伸縮方向と交差する方向の一方側から他方側への方向転換をする第1のターンパターン部と、該第1のターンパターン部から連続し他方側から一方側への方向転換をする逆向きの第2のターンパターン部とが、伸縮方向に所定間隔毎に交互に繰り返して設けられる連続パターンとなっている配線層を備える伸縮性フレキシブル回路基板が開示されている。
特開2013−187308号公報
しかしながら、伸縮方向と交差する方向で方向転換するターンパターンを有する配線層の場合、絶縁ベース材において配線層を設けるのに必要な面積が広くなり、小型化や軽量化を妨げる恐れがある。また、配線密度の向上や、ループアンテナの形成が困難であるという課題が挙げられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、配線層が占める面積比率の低減を図ることが可能な伸縮可能な回路基板を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る回路基板は、伸縮可能な基板と、基板の主面の上に設けられた配線層と、を備える回路基板であって、配線層は、間隔を空けて並ぶ複数の第1配線構成部を有する第1配線部と、複数の第1配線構成部を繋ぐように設けられた第2配線部と、を備え、第1配線部は、第2配線部よりも電気抵抗が低く、第2配線部は、第1配線部よりも伸縮性が高い。
本発明によれば、配線層が占める面積比率の低減を図ることができる伸縮可能な回路基板を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係る回路基板の配線層が伸縮する様子を模式的に示す平面図である。 図4は、第1実施形態に係る回路基板の抵抗率及び伸縮性の評価方法を概略的に示す平面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す断面図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の構成要素は同一又は類似の符号で表し、詳細な説明を適宜省略する。図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
以下の説明において、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zは例えば互いに直交する方向であるが、互いに交差する方向であれば特に限定されるものではなく、互いに直角以外の角度で交差する方向であってもよい。なお、本願明細書において、主面とは、第1方向X及び第2方向Yによって特定される面(以下、XY面と呼ぶ。)と平行な面であるものとする。
<第1実施形態>
図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る回路基板100の構成について説明する。このとき、図1は、本発明の第1実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す断面図である。
回路基板100は、少なくとも第1方向Xに伸縮性を有する回路基板であり、基板101及び配線層110を備えている。また、回路基板100には、電子素子151及び電子素子152が実装されている。電子素子151及び電子素子152は、例えば、周波数変換回路、TFT、等のように回路基板100の上に形成されるものでもよく、IC等電子部品、コンデンサ、抵抗、コイルなどのチップ状の電子部品等のように回路基板100の上に搭載されるものであってもよい。
基板101は、XY面と平行な主面102を有し、少なくとも第1方向Xに伸縮が可能なシート状の部材である。基板101は、望ましくは第1方向X及び第2方向Yの2方向に伸縮が可能である。基板101は、主面102と平行なXY面方向において、第1方向Xの伸縮性及び第2方向Yの伸縮性が等しい等方的な伸縮性を有していてもよく、例えば第1方向Xの伸縮性が第2方向Yの伸縮性よりも大きい異方的な伸縮性を有していてもよい。
基板101は、絶縁性の樹脂材料によって設けられている。基板101に含まれる樹脂材料としては、例えば、ニトリルゴム、ラテックスゴム、ウレタン系エラストマー、シリコーン系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、フッ素樹脂系エラストマー、等のエラストマー材料を挙げることができる。機械的強度、耐摩耗性、人体への安全性を考慮すると、基板101の素材にはウレタン系エラストマーを用いることが望ましい。
基板101の厚みは特に限定されるものではないが、回路基板100が適用される対象物(対象面)の伸縮や屈曲を阻害しないという観点から、基板101の厚みは、例えば、100μm以下が望ましく、25μm以下がさらに望ましく、10μm以下がさらに望ましい。
基板101の第1方向Xにおける最大伸長率は、10%以上であることが望ましく、50%以上であることがさらに望ましく、100%以上であることがさらに望ましく、200%以上であることがさらに望ましい。人体等の伸縮や屈曲による変形が大きな対象物に回路基板100を貼り付けて用いる場合、基板101の最大伸長率は100%以上であることが望ましい。ここで、基板101の最大伸長率とは、弾性変形可能な伸長率の最大値のことをいう。本明細書において伸長率とは、外力が付加されていない状態の寸法(伸長率0%寸法)に対して、外力が付加されることで伸びた割合を意味する。例えば、伸長率50%であれば伸長率0%寸法の1.5倍の寸法まで弾性変形可能であり、伸長率100%であれば伸長率0%寸法の2倍の寸法まで弾性変形可能である。
配線層110は、基板101の主面102の上に設けられ、少なくとも第1方向Xに伸縮が可能な配線である。配線層110は、第2方向Yにも伸縮が可能であることが望ましい。配線層110は導電性を有し、例えば、電子素子151と電子素子152とを電気的に接続する。配線層110は、第1配線部120及び第2配線部130を備えている。
第1配線部120は、少なくとも第1方向Xに伸縮可能な部材であり、第2方向Yにも伸縮可能であることが望ましい。第1配線部120は、第2配線部よりも高い導電性有している。第1配線部120は、それぞれ、第1方向Xに間隔を空けて並んでいる。具体的には、第1配線構成部121,122,123,124,125が、電子素子151側から電子素子152側に亘って、順番に配置されて第1配線部120が構成されている。図1に図示した例では第1配線部120を構成する第1配線構成部の数は5つであるが、これに限定されるものではなく、第1配線部120を構成する第1配線構成部は2つ以上4つ以下であってもよく、6つ以上であてもよい。
例えば、第1配線部120は、それぞれ、第1方向Xに延在する線状の部材であり、第1方向Xに長手方向が位置する。第1配線部120は、基板101の主面102の上に設けられている。なお、基板101と第1配線部120との間に他の部材が配置されてもよく、例えば、第2配線部130が基板101の主面102の上に設けられ、第1配線部120が第2配線部130の上に設けられてもよい。
第1配線部120は、第1樹脂部120A及び第1導電体120Bを有する。第1樹脂部120Aは、伸縮性を有する樹脂材料によって設けられている。第1樹脂部120Aは、少なくとも第1方向Xに伸縮性を有し、第2方向Yにも伸縮性を有していることが望ましい。第1樹脂部120Aの伸縮性は、等方的であってもよく、異方的であってもよい。第1樹脂部120Aに含まれる樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等のエステル系樹脂や、基板101の素材として列挙したエラストマー材料を挙げることができる。なお、第1樹脂部120Aの素材は、第1配線部120における第1導電体120Bの含有濃度を高くすることが可能な樹脂であることが望ましい。なお、第1樹脂部120Aとして実質的に伸縮性を有しない樹脂材料を用いてもよい。
第1導電体120Bは、第1樹脂部120Aの中に分散するように配置されている。第1導電体120Bの形状は、例えば球体状(楕円体状)であるがこれに限定されず、円(楕円)柱体や多面体、チューブやワイヤー形状であってもよく、又はこれらを組み合わせた形状であってもよい。例えば、第1導電体120Bは、銀(Ag)を含む金属フィラーであり、第1配線部120に対して90wt%以上95wt%以下の含有率で充填されている。これによって、第1配線部120は、例えば、体積抵抗率が2.0×10-5Ω・cm程度となる。
第1導電体120Bに含まれる導電性材料としては、銀(Ag)に限定されるものではなく、例えば、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、ニッケル(Ni)、アルミ(Al)、等の金属材料を挙げることができる。これらの金属材料は、混合物として第1導電体120Bに含まれてもよく、合金として含まれてもよい。また、第1導電体120Bに含まれる導電性材料として、カーボンナノチューブ、グラフェン、フラーレン等の炭素系導電材料が含まれてもよく、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)、テトラチアフルバレン−テトラシアノキノジメタン(TTF−TCNQ)等の有機系導電材料が含まれてもよい。
第1配線部120は、導電率の向上や印刷性の改良などの目的で、第1導電体120Bよりも小さい金属ナノ粒子をさらに含んでいてもよい。このような金属ナノ粒子としては、例えば、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、ニッケル(Ni)、等が挙げられる。
第1配線部120は、さらに、チキソ性付与剤、消泡剤、難燃剤、粘着付与剤、加水分解防止剤、レベリング剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、顔料、染料、等の各種添加剤を含んでいてもよい。
第2配線部130は、少なくとも第1方向Xに伸縮可能な部材であり、第2方向Yにも伸縮可能であることが望ましい。第2配線部130は、第1配線部120よりも高い伸縮性を有している。第2配線部130は、第1方向Xに並ぶ第1配線部120を繋ぐように設けられ、第1方向Xに延在している。図2に示したように、第2配線部130は、第1配線部120を覆うように基板101の主面102の上に設けられている。なお、第2配線部130は、第1配線部120に接触していれば第1配線部120の全体を覆う構成に限定されるものではなく、複数の第1配線部120のそれぞれの一部を覆うように設けられてもよく、複数の第1配線部120のそれぞれに第2方向Yで隣接するように設けられてもよい。配線層110の伸縮時における第1配線部120の破断を抑制する観点からは、第2配線部130は、主面102の法線方向から平面視したときに第1配線部120の全体と重なっていることが望ましい。また、図2に示すように、第2配線部130は、基板101の伸縮による応力を吸収し第1配線部120の破断を抑制するために、基板101に接触していることが望ましい。
第2配線部130は、第2樹脂部130A及び第2導電体130Bを有する。第2樹脂部130Aは、伸縮性を有する樹脂材料によって設けられている。第2樹脂部130Aは、少なくとも第1方向Xに伸縮性を有し、第2方向Yにも伸縮性を有していることが望ましい。第2樹脂部130Aの伸縮性は、等方的であってもよく、異方的であってもよい。第2樹脂部130Aに含まれる樹脂材料としては、例えば、基板101の素材として列挙したエラストマー材料を挙げることができる。例えば、第2樹脂部130Aを構成する樹脂材料は、第1樹脂部120Aを構成する樹脂材料よりも伸縮性が高い。なお、第1樹脂部120A及び第2樹脂部130Aは、同じ樹脂材料によって設けられてもよい。この場合、第1配線部120Aと第2配線部130A間の密着性を向上させることができる。第1樹脂部120Aと第2樹脂部130Aの含有率によって第1配線部120および第2配線部130の伸縮性を調整することができる。
第2導電体130Bは、第2樹脂部130Aの中に分散するように配置されている。第2導電体130Bの形状も、第1導電体120Bと同様、球体状(楕円体状)、円(楕円)柱体、多面体、チューブやワイヤー形状であってもよく、又はこれらを組み合わせた形状であってもよい。第2導電体130Bに含まれる導電性材料は、第1導電体120Bに含まれる導電性材料として挙げたものの中から適宜選択することができる。第2導電体130Bの第2配線部130に対する含有率は、第1導電体120Bの第1配線部120に対しる含有率よりも低い。第2導電体130Bは、例えば、銀(Ag)を含む金属フィラーであり、第2配線部130に対して70wt%以上80wt%以下の含有率で充填されている。これによって、第2配線部130は、例えば、体積抵抗率が1.0×10-4Ω・cm程度となる。
第2導電体130Bも、第1導電体120Bと同様に、金属ナノ粒子や各種添加剤を含んでいてもよい。
第1配線部120及び第2配線部130は、例えば、スクリーン印刷、インクジェット印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スタンピング印刷、ディスペンス法、スキージ印刷、等の印刷プロセスによって設けられる。具体例としては、第1配線部120の素材を水、有機溶媒、又はそれらの混合溶媒に分散させ、ディスペンス法によって基板101に描画(塗布)し、乾燥させる。その後、第2配線部130の素材を溶媒に分散させ、基板101及び第1配線部120の上にディスペンス法で描画(塗布)し、乾燥させる。当該乾燥工程では、例えば、真空雰囲気下、不活性ガス雰囲気下、又は還元性ガス雰囲気下によって加熱される。これによれば、第1導電体120B及び第2導電体130Bの酸化による第1配線部120及び第2配線部130の導電性の低下を抑制することができる。
図示を省略しているが、配線層110は、配線層110と同等以上の伸縮性を有する絶縁層によって覆われていてもよい。このような絶縁層によれば、配線層110を外部の部材等との接触から保護することができる。また、絶縁層の酸素透過率が低ければ、酸化による配線層110の導電性の低下を抑制することができる。
次に、図3を参照しつつ、第1実施形態に係る配線層110における伸長・収縮の挙動について説明する。図3は、第1実施形態に係る回路基板の配線層が伸縮する様子を模式的に示す平面図である。
収縮(伸長率0%)時、第1配線部120の第1方向Xの長さはL21であり、第2方向Yの幅はW21である。また、第1配線部120を繋ぐ部分に相当する第2配線部130の第1方向Xの長さ(第1配線構成部121と第1配線構成部122との間の領域131の長さ)はL31であり、第2配線部130の第2方向Yの幅はW31である。幅W21と幅W31は、略等しいものとする。図3において示すように、幅W31が幅W21より幅が大きく形成されていると、第1配線部120の破断が抑制されるため好ましい。
伸長時、第1配線部120の第1方向Xの長さはL22であり、第2方向Yの幅はW22である。また、領域131の長さはL32であり、領域131のうち最小となる第2方向Yの幅はW32である。なお、幅W32となるのは、第1配線構成部121と第1配線構成部122との中間部分である。また、第1配線部120と重なる領域での第2配線部130の幅は、第1配線部120の幅W22と略同等である。
配線層110が第1方向Xに伸長すると、第2方向Yの幅は、配線層110の伸長率に応じて収縮する。すなわち、長さL22は長さL21より大きく、長さL32は長さL31より大きく、幅W22は幅W21より小さく、幅W32は幅W31より小さい。第1配線部120は第2配線部130よりも伸縮性が低い。また、第1配線部120及び第2配線部130が重なる領域における配線層110の第3方向Zの厚みは、領域131における第3方向Zの厚みよりも大きいため、第1配線部120の位置する領域の変形は抑制され、第1配線部120よりも領域131における変形応力が大きくなる。これらのことから、伸長時の領域131における変形は、第1配線部120の変形よりも大きい。つまり、L32/L31>L22/21、且つW32/W31<W22/W21となる。
次に、図4を参照しつつ、第1実施形態に係る配線層110の抵抗率及び伸縮に対する耐久性の評価について説明する。図4は、第1実施形態に係る回路基板の抵抗率及び伸縮性の評価方法を概略的に示す平面図である。
図4に示した配線層110は評価サンプルの一例であり、第1配線部120が5つに分かれている構成における伸長率0%時の回路基板100の様子である。第1配線構成部121,122,123,124,125は、第1方向Xにおいてこの順に並び、第1配線構成部121が第1方向X負方向側に位置し、第1配線構成部125が第1方向X正方向側に位置する。基板101の上に設けられた配線層110は、第1方向Xにおける両端で、治具191及び治具192によって保持される。治具191及び治具192は、回路基板100を把持した状態のまま第1方向Xに移動可能である。治具191及び治具192は、それぞれ端子電極を有しており配線層110に電流・電圧を印加可能である。また、治具191及び治具192は、抵抗測定器(4端子法)に電気的に接続される。治具191は第1方向X負方向側に位置し、治具192は第1方向X正方向側に位置する。治具191は第1配線構成部121の一部と接触するように配置され、治具192は第1配線構成部125の一部と接触するように配置される。
配線層110の第2方向Yの幅をW1とする。第1配線部120及び第2配線部130の第2方向Yの幅もそれぞれW1とする。治具191と治具192との間の配線層110の第1方向Xの長さをLとし、治具191と治具192との間の第1配線構成部121,122,123,124,125の第1方向Xの長さをそれぞれL1,L2,L3,L4,L5とする。つまり、治具191と治具192との間の領域において、配線層110に対する第1配線部120の面積比率は、(L1+L2+L3+L4+L5)/Lとして計算される。今回の測定では、幅W1=2mm、長さL=60mmの配線層110を用いて評価を行った。
回路基板100の性能評価においては、まず初期抵抗として伸長率0%時の抵抗値を測定した。次に、抵抗値をリアルタイムに測定しながら、治具191及び治具192を移動させた。この時、治具191及び治具192を、配線層110(回路基板101)の伸長率が45%となるように相対速度30mm/minで引き離した。次に、治具191及び治具192を、配線層110の伸長率が0%となるように相対速度30mm/minで近づけた。このように、配線層110の伸長率が0%から45%となり再度0%となる変化を5回繰り返した。配線層110の抵抗値は、配線層110の伸長率の上昇と共に上昇し、配線層110の伸長率の低下と共に回復(低下)した。配線層110の伸長率の低下とともに抵抗値が低下したものを伸縮性○とし、抵抗値が低下しなくなったものは伸縮性×とした。なお、本評価方法において、配線層110の伸長率の上限を45%としたのは、回路基板100を人体に貼り付けた際に起こる伸縮が最大で20%〜30%程度と想定したためである。つまり、本評価試験において伸縮性○と評価された回路基板100は、人体に貼り付けたとしても配線層110が断線することなく使用することが可能であると考えられる
以下の表1は、第1配線部120の数及び面積比率を変化させた場合における、初期抵抗及び伸縮性評価をまとめた表である。第1配線部120の数は、0〜5で変化させている。第1配線部120の面積比率は、0%、10%、25%、50%、75%、100%で変化させている。比較例1における第1配線部120は数が0で面積比率が0%、比較例2における第1配線部120は数が1で面積比率が100%、実施例1における第1配線部120は数が2で面積比率が10%、実施例2における第1配線部120は数が3で面積比率が25%、実施例3における第1配線部120は数が3で面積比率が10%、実施例4における第1配線部120は数が4で面積比率が75%、実施例5における第1配線部120は数が4で面積比率が50%、実施例6における第1配線部120は数が4で面積比率が25%、実施例7における第1配線部120は数が4で面積比率が10%、実施例8における第1配線部120は数が5で面積比率が75%、実施例9における第1配線部120は数が5で面積比率が50%、実施例10における第1配線部120は数が5で面積比率が25%、実施例11における第1配線部120は数が5で面積比率が10%、とした。
第1配線部120の数が0で面積比率が0%、つまり、配線層110が第2配線部130のみにより構成されている比較例1の場合、伸縮性は○であったが、初期抵抗が高かった。一方、第1配線部120の数が1で面積比率が100%、つまり、第1配線部120が配線層110の全体に亘って設けられた構成である比較例2の場合、初期抵抗は充分に低いが伸縮性が×となった。実施例1〜11では、全て初期抵抗が低く、伸縮性が○となった。
<第2実施形態>
次に、図5を参照しつつ、第2実施形態に係る回路基板200について説明する。但し、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の構成については同様の名称及び符号を付し、詳細な説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係る回路基板の構成を概略的に示す断面図である。なお、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第2実施形態に係る回路基板200は、第2配線部230が基板201の主面202の上に設けられ、複数の第1配線部220が第2配線部230の一部を覆うように第1方向Xに間隔を空けて配置されている点で、第1実施形態に係る回路基板100と相違している。第1配線部220及び第2配線部230の導電性及び伸縮性は第1実施形態と同様である。また、第1配線部220の第1樹脂部220A及び第1導電体220B、並びに第2配線部230の第2樹脂部230A及び第2導電体230Bについては、第1実施形態と同様である。
以上のとおり、本発明の一態様によれば、伸縮可能な基板101と、基板101の主面102の上に設けられた配線層110と、を備える回路基板100であって、配線層1110は、間隔を空けて並ぶ複数の第1配線構成部121,122,123,124,125を有する第1配線部120と、複数の第1配線構成部121,122,123,124,125を繋ぐように設けられた第2配線部130と、を備え、第1配線部120は、第2配線部130よりも電気抵抗が低く、第2配線部130は、第1配線部120よりも伸縮性が高い、回路基板100、が提供される。
上記したように、本発明の一態様によれば、導電性の高い第1配線部を伸縮方向に間隔を空けて配置し、伸縮性の高い第2配線部を伸縮方向に延在させることで、導電性及び伸縮性が良好な配線層を設けることができる。また、伸縮方向と交差する方向に配線層を延在させる必要がないため、基板に対して配線層が占める面積比率を低減することができ、回路基板の配線密度を向上させることができる。また、配線層を直線的に設けることができるため、配線層によって基板の主面上にループアンテナや平面コイル等を設けることが容易となる。
第1配線部120は、伸縮性を有する第1樹脂部120Aと、第1樹脂部120Aの中に分散した導電性を有する第1導電体120Bと、を有し、第2配線部130は、伸縮性を有する第2樹脂部130Aと、第2樹脂部130Aの中に分散した導電性を有する第2導電体130Bと、を有してもよい。これによれば、配線層(第1配線部及び第2配線部)を印刷プロセスによって設けることができ、製造コストを抑制することができる。また、第1樹脂部及び第2樹脂部に含まれる樹脂材料によって、1配線部及び第2配線部の伸縮性を調整することができ、第1導電体及び第2導電体の種類及び含有率によって第1配線部及び第2配線部の導電性を調整することができる。
第1配線部120における第1導電体120Bの含有率が、第2配線部130における第2導電体130Bの含有率よりも高くてもよい。これによれば、第1導電体の種類を第2導電体の種類とは異なるものにしなくても、第1配線部及び第2配線部の導電性を調整することができる。つまり、製造工程において用意するべき素材の点数を減らすことができ、素材の管理コストの低減、及び製造プロセスの簡略化を図ることができる。
第2樹脂部130Aは、第1樹脂部120Aに含まれる樹脂材料よりも伸縮性が高いエラストマーを含んでもよい。これによれば、第2配線部の伸縮性が第1配線部の伸縮性よりも高くなるように、配線層を設けることができる。
第1配線部120及び第2配線部130は、主面102の法線方向において重なってもよい。これによれば、基板の主面に対して配線層が占める面積比率を低減することができ、回路基板の配線密度を向上させることができる。また、配線層は、第1配線部の間の第2配線部のみからなる領域に比べて、第2配線部よりも伸縮性が低い第1配線部の位置する領域の厚み大きくすることができる。このため、第1配線部の間の領域にかかる変形応力を大きくし、第1配線部の位置する領域にかかる変形応力を小さくすることができる。つまり、伸縮性が低く、伸縮時に破損するリスクが高い第1配線部の変形を抑制することができ、配線層の信頼性を向上させることができる。
第1配線部120は、主面102の上に設けられ、第2配線部130は、第1配線部120を覆うように主面102の上に設けられてもよい。これによれば、基板と第1配線部との伸縮性の相違に起因した伸縮時における第1配線部の基板からの剥離を抑制することができる。
複数の第1配線構成部121,122,123,124,125は、それぞれ、一方向Xに延在し、一方向Xに並んでいてもよい。つまり、第1配線部は伸縮方法に延在しており、伸縮方向と交差する方向に延在していない。本実施形態によれば、配線層は上記の構成をとることができ、基板に対して占める面積比率を低減することができる。
以上説明したように、配線層が占める面積比率の低減を図ることができる伸縮可能な回路基板を提供することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100…回路基板
101…基板
102…主面
110…配線層
120…第1配線部
121,122,123,124,125…第1配線構成部
120A…第1樹脂部
120B…第1導電体
130…第2配線部
130A…第2樹脂部
130B…第2導電体

Claims (7)

  1. 伸縮可能な基板と、前記基板の主面の上に設けられた配線層と、を備える回路基板であって、
    前記配線層は、間隔を空けて並ぶ複数の第1配線構成部を有する第1配線部と、前記複数の第1配線構成部を繋ぐように設けられた第2配線部と、を備え、
    前記第1配線部は、前記第2配線部よりも電気抵抗が低く、
    前記第2配線部は、前記第1配線部よりも伸縮性が高い、回路基板。
  2. 前記第1配線部は、伸縮性を有する第1樹脂部と、前記第1樹脂部の中に分散した導電性を有する第1導電体と、を有し、
    前記第2配線部は、伸縮性を有する第2樹脂部と、前記第2樹脂部の中に分散した導電性を有する第2導電体と、を有する、
    請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記第1配線部における前記第1導電体の含有率が、前記第2配線部における前記第2導電体の含有率よりも高い、
    請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部に含まれる樹脂材料よりも伸縮性が高いエラストマーを含む、
    請求項2又は3に記載の回路基板。
  5. 前記第1配線部及び前記第2配線部は、前記主面の法線方向において重なる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の回路基板。
  6. 前記第1配線部は、前記主面の上に設けられ、
    前記第2配線部は、前記第1配線部を覆うように前記主面の上に設けられる、
    請求項5に記載の回路基板。
  7. 前記複数の第1配線構成部は、それぞれ、一方向に延在し、前記一方向に並んでいる、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の回路基板。
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