JP2018163730A - 電気コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト部材の接点部に付着した異物を嵌合時に良好に排除することを可能とする。
【解決手段】第1及び第2のコンタクト部材12,22が、第1コネクタ1に第2コネクタ2を嵌合する際に、第2コンタクト部材22に設けた接点部22cの一部22c1が、第1コンタクト部材12の一部の接点部12cに接触し、かつ第2コンタクト部材22の他の接点部22c2が、第1コンタクト部材12の他の接点部12c1に接触する凹凸関係を備えた構成により、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部の切替えを行わせ、最初に接触し合った接点部に巻き込まれた異物が、接触し合う接点部の切替えが行われた以降に継続的に蓄積されないようにしたものである。
【選択図】図19

Description

本発明は、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に両コネクタの接点部同士が接触することで電気的な接続が行われる電気コネクタ装置に関する。
一般に、種々の電気機器において、一対のコネクタ同士を嵌合させることによって電気的な接続を行うようにした電気コネクタ装置が広く用いられている。例えば、下記の特許文献1に記載された電気コネクタ装置は、第1コネクタ(ソケット)に設けられた第1コンタクト部材の接点部に対して、第2コネクタ(ヘッダ)に設けられた第2コンタクト部材(ポスト)の接点部が接触することで電気的な接続が行われるものである。この電気コネクタ装置においては、第2コンタクト部材に突起が設けられており、その第2コンタクト部材の突起を第1コンタクト部材の接点部が乗り越える際に、第1コンタクト部材の接点部に付着している異物が、かき取られる構成が採用されている。
このような構成を有する従来の電気コネクタ装置によれば、第2コンタクト部材の突起によるワイピング作用によって接点部の清浄性が維持され、電気接続の信頼性が向上されることが期待される。しかしながら、第2コンタクト部材の突起により、かき取られた異物は、両コネクタの嵌合が進行するに伴って、第1コンタクト部材の接点部に再び巻き込まれていくことが考えられ、最終的には比較的大きな塊状になることによって電気的な接続が阻害され、接続不良を招来するおそれがある。
特開2002−198115号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、コンタクト部材の接点部に付着した異物を嵌合時に良好に排除することができるようにした電気コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、前記第1コネクタに設けられた第1コンタクト部材の第1接点部に対して、前記第2コネクタに設けられた第2コンタクト部材の第2接点部が接触することによって電気的な接続が行われる電気コネクタ装置において、前記第1コンタクト部材には、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1接点部と隣り合う位置に、凹状をなす第1副接点部が設けられているとともに、前記第2コンタクト部材の第2接点部が、前記嵌合の方向における前方から先行接点部及び後行接点部を順に備えたものであって、前記第1及び第2のコンタクト部材は、前記第1コネクタに第2コネクタを嵌合する際に、前記第2接点部の先行接点部が前記第1接点部のみに接触する状態と、前記第2接点部の後行接点部が前記第1副接点部のみに接触する状態とのいずれか一方となる関係を備えた構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項1記載の電気コネクタ装置によれば、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、まず初めに、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している先行接点部が、第1コンタクト部材の第1副接点部に対して非接触状態を維持しながら第1接点部のみに接触状態となり、その後に、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している後行接点部が、第1コンタクト部材の第1接点部に対して非接触状態になりながら第1副接点部に対して接触状態となることで、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部の切替えが行われる。従って、最初に接触し合った接点部に異物が巻き込まれたとしても、その異物は、接触し合う接点部の切替えが行われた以降において継続的な蓄積が行われなくなり、その結果、電気的な接続信頼性が向上される。
また、請求項2記載の発明では、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、前記第1コネクタに設けられた第1コンタクト部材の第1接点部に対して、前記第2コネクタに設けられた第2コンタクト部材の第2接点部が接触することによって電気的な接続が行われる電気コネクタ装置において、前記第1コンタクト部材には、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1接点部と隣り合う位置に、凹状をなす第1副接点部が設けられているとともに、前記第2コンタクト部材の第2接点部が、前記嵌合の方向における前方から先行接点部及び後行接点部を順に備えたものであって、前記第1及び第2のコンタクト部材は、前記第1コネクタに第2コネクタを嵌合する際に、前記第2接点部の先行接点部が前記第1副接点部のみに接触する状態と、前記第2接点部の後行接点部が前記第1接点部のみに接触する状態とのいずれか一方となる関係を備えた構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項2記載の電気コネクタ装置によれば、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、まず初めに、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している先行接点部が、第1コンタクト部材の第1副接点部のみに対して接触状態となり、その後に、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している後行接点部が、第1コンタクト部材の第1副接点部に対して非接触状態になりながら第1接点部のみに対して接触状態となることで、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部の切替えが行われる。従って、最初に接触し合った接点部に異物が巻き込まれたとしても、その異物は、接触し合う接点部の切替えが行われた以降において継続的な蓄積が行われなくなり、その結果、電気的な接続信頼性が向上される。
さらに、請求項3記載の発明における前記第2コンタクト部材には、前記第2接点部の後行接点部又は先行接点部に対して前記嵌合の方向と直交する方向に隣り合う位置に、前記第1接点部に対して非接触となる凹状の接点逃げ部が設けられた構成が採用されている。
さらにまた、請求項4記載の発明における前記第1接点部は、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1副接点部の両側に一対配置されているとともに、前記接点逃げ部が、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第2接点部の後行接点部の両側に一対配置された構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項4記載の電気コネクタ装置によれば、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、まず初めに、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している先行接点部が、第1コンタクト部材の凹状をなす第1副接点部に対して非接触状態を維持しながら、一対の第1接点部に対して2点での接触状態となる。その後に、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している一対の凹状をなす接点逃げ部が、第1コンタクト部材の一対の第1接点部に対して非接触状態になりながら、第2コンタクト部材の後行接点部が、第1コンタクト部材の第1副接点部に対して1点での接触状態となることで、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部が、2点接触状態から1点接触状態に切替えられ、それによって良好な電気的接続が可能となる。
また、請求項5記載の発明における前記第1接点部は、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1副接点部の両側に一対配置されているとともに、前記接点逃げ部が、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第2接点部の先行接点部の両側に一対配置された構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項5記載の電気コネクタ装置によれば、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、まず初めに、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している一対の凹状をなす接点逃げ部が、第1コンタクト部材の一対の第1接点部に対して非接触状態を維持しながら、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している先行接点部が、第1コンタクト部材の凹状をなす第1副接点部に対して1点での接触状態となる。その後、第2コンタクト部材の第2接点部を構成している後行接点部が、第1コンタクト部材の第1副接点部に対して非接触状態になりながら、一対の第1接点部に対して2点での接触状態となることで、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部が、1点接触状態から2点接触状態に切替えられ、それによって良好な電気的接続が可能となる。
一方、請求項6記載の発明においては、前記第2接点部の先行接点部が、平面状に延在しているとともに、前記第2接点部の後行接点部は、前記先行接点部から連続的な平面状をなして延在する構成が採用されている。
以上述べたように本発明は、第1及び第2のコンタクト部材が、第1コネクタに第2コネクタを嵌合する際に、第2コンタクト部材に設けた接点部の一部が、第1コンタクト部材の一部の接点部に接触し、かつ第2コンタクト部材の他の接点部が、第1コンタクト部材の他の接点部に接触する関係を備えた構成により、嵌合の進行に伴って接触し合う接点部の切替えを行わせ、最初に接触し合った接点部に巻き込まれた異物が、接触し合う接点部の切替えが行われた以降に継続的に蓄積されないようにして、電気的な接続信頼性を向上させたものであるから、簡易な構成でコンタクト部材の接点部に付着した異物を嵌合時に良好に排除することができる。
本発明の第1の実施形態におけるリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)を、後方側の上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)を、後方側の下方から表した外観斜視説明図である。 図1及び図2に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)の平面説明図である。 図1〜図3に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)の正面説明図である。 図1〜図4に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)の側面説明図である。 図1〜図5に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)に用いられている第1コンタクト部材を上方から拡大して表した外観斜視説明図である。 図6に示された第1コンタクト部材の正面説明図である。 図6及び図7に示された第1コンタクト部材の側面説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるプラグコネクタ(第2コネクタ)を、前方側の上方から表した外観斜視説明図である。 図9に示されたプラグコネクタ(第2コネクタ)を、前方側の下方から表した外観斜視説明図である。 図9及び図10に示されたプラグコネクタ(第2コネクタ)の平面説明図である。 図9〜図11に示されたプラグコネクタ(第2コネクタ)の正面説明図である。 図9〜図12に示されたプラグコネクタ(第2コネクタ)に用いられている第2コンタクト部材を上方から拡大して表した外観斜視説明図である。 図13に示された第2コンタクト部材の側面説明図である。 図13〜図14に示された第1コンタクト部材の正面説明図である。 図1〜図8に示されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)に対して、図9〜図15に示されたプラグコネクタ(第2コネクタ)を上方から嵌合しようとしている状態のコンタクト部材の中央位置における横断面説明図である。 図16に示された状態からプラグコネクタ(第2コネクタ)を押し下げて嵌合を完了した状態のコンタクト部材の中央位置における横断面説明図である。 図17に示された状態における第1及び第2のコンタクト部材同士の接触部分の部分拡大横断面説明図である。 図18に示された状態の第1及び第2のコンタクト部材同士の接触部分における板幅方向の端縁寄りの位置における部分拡大横断面説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる第1コンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる第2コンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。 本発明の第3実施形態にかかる第2コンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。 本発明の第4実施形態にかかる第1コンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。 本発明の第4実施形態にかかる第2コンタクト部材を拡大して表した外観斜視説明図である。
以下、複数本の同軸ケーブルを印刷配線基板に接続する電気コネクタ装置に本発明を適用した実施形態に関する説明を図面に基づいて詳細に行う。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
まず、図1〜図19に表された本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタ装置は、図1〜図8に示された第1コネクタとしてのリセプタクルコネクタ1と、図9〜図15に示された第2コネクタとしてのプラグコネクタ2とからなる垂直嵌合型の電気コネクタ装置を構成するものである。このうちのリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1は、図示を省略した印刷配線基板の主面上に実装されて使用され、他方のプラグコネクタ(第2コネクタ)2には、同軸ケーブルSCの端末部分が連結された状態で使用される。
そして、図16に示されているように、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1の上方位置にプラグコネクタ(第2コネクタ)2が配置された状態から、印刷配線基板(図示省略)と略直交する方向にプラグコネクタ1が下降されていき、リセプタクルコネクタ1の嵌合凹部にプラグコネクタ2の嵌合凸部が差し込まれることによって、図17に示されているように両コネクタ1,2どうしの嵌合が行われる。以下において、印刷配線基板が延在する方向を「水平方向」とし、プラグコネクタ2を差し込む方向を「下方向」、それと反対の抜き出す方向を「上方向」とする。
[同軸ケーブルについて]
上述したプラグコネクタ(第2コネクタ)2における短手方向の両端縁部のうちの一方側(図16の左方側)には、多極状に並列するように配列された複数本の同軸ケーブルSCの端末部分が連結されている。以下において、同軸ケーブルSCの端末部分が連結される側の端縁部を「後端縁部」と呼び、それとは反対側の他端縁部を「前端縁部」と呼ぶこととする。さらに、それらプラグコネクタ2の「後端縁部」及び「前端縁部」に対応するリセプタクルコネクタ(第1のコネクタ)1の各端縁部についても、同様に「後端縁部」及び「前端縁部」と呼び、それら「後端縁部」及び「前端縁部」に向かう方向を「後方」及び「前方」とする。
上述した同軸ケーブルSCの端末部分においては、被覆材が皮剥きされることによってケーブル中心導体(信号線)SCa及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが、同軸状をなして露出した状態で延在しており、当該同軸ケーブルSCの中心軸線に沿うようにして配置されたケーブル中心導体SCaの端末部分が、後述する信号伝送用の第1コンタクト部材(導電端子)にそれぞれ接続されることによって信号回路が構成されるようになっている。
また、ケーブル中心導体SCaの外周を取り囲むように配置されたケーブル外部導体SCbは、グランド部材を構成している上部グランドバーGUと下部グランドバーGDとの間に挟持されるようにして多極状に配置されている。これらの上部グランドバーGU及び下部グランドバーGDは、プラグコネクタ(第2コネクタ)2の長手方向に沿って延在する細長の板状金属部材から形成されており、上述した同軸ケーブルSCの多極配列されたケーブル外部導体(シールド線)SCbの上下各面に沿って接触した状態で長尺状の半田材を用いて一括接続されている。そして、これらの両グランドバーGU,GDが、後述する導電性シェル等を介してグランド接続されることにより、グランド回路が形成される構成になされている。
[絶縁ハウジング及びコンタクト部材について]
一方、上述したリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1及びプラグコネクタ(第2コネクタ)2は、細長状の絶縁性部材からなる絶縁ハウジング11,21をそれぞれ備えている。それらの絶縁ハウジング11,21には、長手方向に沿って多数の第1コンタクト部材(導電端子)12及び第2コンタクト部材(導電端子)22が、適宜のピッチ間隔で多極状に配列されている。図6〜図8に表された第1コンタクト部材12、及び図13〜図15に表された第2コンタクト部材22は、信号伝送用として構成されたものであるが、グランド接続用に構成することも可能である。
これら複数体の第1コンタクト部材12及び第2コンタクト部材22の各々は、所定の板幅を有して細長に延在する薄板状の金属部材の折り曲げ体から形成されたものであり、上述した多極配列方向(コネクタの長手方向)に隣接するものどうしが、略同一の材質によって略同一の形状をなすように形成されている。これら第1及び第2のコンタクト部材12,22は、絶縁ハウジング11,21に対して、インサート成形や圧入等により取り付けられている。
そのうち、プラグコネクタ(第2コネクタ)2に取り付けられた第2コンタクト部材22は、図13〜図16に示されているように、絶縁ハウジング21の「前方」側(図16の右方側)の領域に略水平に延在する前方平坦部22aを備えているとともに、その前方平坦部22aの後端部分(図14の左端部分)から下方に向かって、後方折曲部22bが側面略L字状に折れ曲がって延出している。そして、上記前方平坦部22aの上面側に対して、前述した同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが、上方側から載置するように当接された状態で半田付けされている。このとき、複数体のケーブル中心導体SCaと第2コンタクト部材22との半田付けは、多極配列方向において一括的に行うことが可能である。
第2コンタクト部材(導電端子)22の後方折曲部22bは、前述したように所定の板幅をなして上下方向に延在しているが、その後方折曲部22bにおける上下方向に延在する外壁面には第2接点部22cが設けられている。この第2接点部22cは、先行接点部22c1及び後行接点部22c2から構成されており、プラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に対して上方側から嵌合されたときに、そのプラグコネクタ2の第2コンタクト部材22に設けられた第2接点部22cが、後述するリセプタクルコネクタ1の第1コンタクト部材12に設けられた第1接点部12cに対して弾性的に接触される構成になされている。それら両コンタクト部材12,22どうしの詳細な接続構造については後段において説明する。
[導電性シェルについて]
一方、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に設けられた絶縁ハウジング11の外周側表面、及びプラグコネクタ(第2コネクタ)2に設けられた絶縁ハウジング21の上方側表面は、それぞれ導電性シェル13及び23によりそれぞれ覆われている。これらの導電性シェル13,23は、薄板状の金属部材から形成されており、例えばグランド回路を構成するように装着されている。
そのうちプラグコネクタ2に設けられた導電性シェル23は、前述した同軸ケーブルSCに対して前記両グランドバー(グランド部材)GU,GDが半田付けされた上で絶縁ハウジング11の上方側から被せるようにして装着されている。その装着された導電性シェル23は、絶縁ハウジング11の上面側を覆う天井板を構成する上面側壁部23aと、その上面側壁部23aの前端部分から略直角下方に折れ曲がって延出する前端側立壁部23bとを有している。なお、絶縁ハウジング11のコネクタ長手方向における両端部分は、導電性シェル23から外方に突出した露出状態になされている。
さらに、上述した導電性シェル23の上面側壁部23aには、図9に示すように多極配列方向であるコネクタ長手方向に沿って複数体のグランド接続舌片23cが切欠き状をなすように形成されている。それらの各グランド接続舌片23aは、片持ちの板バネ状をなして斜め下方に延在するように切り起こされている。当該各グランド接続舌片23aは、上述したようにして導電性シェル23の装着が行われたときに、上部グランドバーGUの上面に対して押圧した状態で接触され、グランド回路が形成されるようになっている。
また、上述した導電性シェル23のコネクタ長手方向における両端部分には、絶縁ハウジング21を上方側から覆う一対の係合金具23d,23dが一体的に設けられている。このプラグコネクタ(第2コネクタ)2に設けられた各係合金具23dには、「前方」及び「後方」に向かって突出する一対の係合穴23d1が形成されており、それらの各係合金具23dに形成された係合穴23d1に対して、後述するようにリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に設けられた係止バネ片13gの係止突起13g1(図1参照)が嵌合される関係になされている。
より具体的には、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に装着された導電性シェル13は、絶縁ハウジング11の外周部における後端側、前端側及び両端側を取り囲むように配置されている。そして、その導電性シェル13における「前方」側の端縁部分、及び「後方」側の端縁部分の各々には、図16に示すように印刷配線基板(図示省略)の主面から「上方」に向かって立ち上がる前端側立壁部13a及び後端側立壁部13bがそれぞれ設けられている。それらの前端側立壁部13a及び後端側立壁部13bにおけるコネクタ長手方向(多極配列方向)の両端部分には、図1に示すように「前方」及び「後方」に向かって比較的幅広をなして突出する基板接続板13cがそれぞれ一体的に設けられている。また、前端側立壁部13a及び後端側立壁部13bにおけるコネクタ長手方向(多極配列方向)の略中央部分にも、「前方」及び「後方」に向かって比較的幅狭に突出する基板接続板13dがそれぞれ一体的に設けられている。
これらの導電性シェル13に設けられた基板接続板13c,13dは、印刷配線基板の主面上に形成されたグランド導電路(図示省略)に対して半田付けされ、それによってグランド回路の電気的な接続が行われるとともに、リセプタクルコネクタ1の全体が強固に保持されるようになっている。
また、上述した導電性シェル13の前端側立壁部13aにおける上端部分は、図16に示すように絶縁ハウジング11を覆うようにして「後方」に向かって略直角に折り曲げられており、絶縁ハウジング11の前端縁部分を上方から覆う位置において略「水平方向」に延在した後、再び下方に向かって略直角に折り曲げられて前端側内壁部13eになされている。この導電性シェル13の前端側内壁部13eには、図1に示すように後方側に向かって板バネ状をなすように切り起こされたグランド接続舌片13fが、コネクタ長手方向(多極配列方向)に沿って複数箇所にわたって設けられている。そして、プラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に嵌合されたときに、上述した各グランド接続舌片13fのグランド接点凸部が、プラグコネクタ2の導電性シェル23に設けられた前端側立壁部23b(図9参照)に対して、「前方」から弾性的に接触することによってグランド回路が形成される構成になされている。
さらに、上述した前端側立壁部13a及び後端側立壁部13bのコネクタ長手方向における両端部分には、図1に示すように板バネ状をなす係止バネ片13g,13gが、前後方向に対面するように設けられている。それらの各係止バネ片13gは、前端側立壁部13a及び後端側立壁部13bの上端位置から下方に向かって互いに近付く方向に傾斜した状態で延出しており、それらの各係止バネ片13gには係合突起13g1が形成されている。そして、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に対してプラグコネクタ(第2コネクタ)2が上方側から嵌合されたときに、リセプタクルコネクタ1側の各係止バネ片13gの係止穴13g1に対して、プラグコネクタ2側の係合金具23dの各係合突起片23d1(図9参照)が嵌合されることによって、両コネクタ1,2同士の嵌合状態が良好に保持される。
[リセプタクルコネクタ側のコンタクト部材について]
ここで、前述したように本実施形態にかかる電気コネクタ装置は、プラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に嵌合されたときに、図18に示すようにプラグコネクタ2に設けられた第2コンタクト部材(導電端子)22の第2接点部22c(図13参照)が、リセプタクルコネクタ1に設けられた第1コンタクト部材(導電端子)12の第1接点部12c(図6参照)に対して弾性的に接触される構成になされたものであるが、これらの第1コンタクト部材12の第1接点部12cと、第2コンタクト部材22の第2接点部22cとは、次のような構成を有している。
[第1コンタクト部材の接点部について]
まず、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に設けられた第1コンタクト部材(導電端子)12の各々は、図6〜図8並びに図16及び図17に示されているように、絶縁ハウジング11の嵌合凹部の「後方」及び「前方」側の両領域において、コネクタ長手方向に沿って多極状をなすように配列されている。これら両領域において2列に配置された第1コンタクト部材(導電端子)12同士は、前後方向に互いに対称的に向かい合う配置関係になされている。
上述した各第1コンタクト部材(導電端子)12は、絶縁ハウジング11の底壁部11aの「後方」側端縁部分に設けられた後端立壁部11bから「後方」に向かって略水平に延出する半田接続部12aを備えている。この半田接続部12aは、前述した印刷配線基板(図示省略)の主面上に設けられた信号導電路又はグランド導電路に載置された状態で半田付けされて使用され、当該半田接続部12aの根元部分からは、側面略横S字をなす弾性アーム部12bが、「前方」(図16の右方)側に向かって片持ち状に延出している。
その第1コンタクト部材(導電端子)12の弾性アーム部12bは、上述した半田接続部12aの根元部分から「上方」に略直角に折れ曲がって延びており、側面山形状をなして「前方」に延出している部分が、上述した絶縁ハウジング11の後端立壁部11bを上方から覆っている。この弾性アーム部12bが半田接続部12aから立ち上がっている部位には、図6に示すように板幅方向の両側に張り出す一対の固定片12b1,12b1が設けられており、それらの各固定片12b1の絶縁ハウジング11に対する係合作用によって、第1コンタクト部材12全体の固定強度が高められるようになっている。
さらに、弾性アーム部12bの前方側部分は、前述した絶縁ハウジング11の嵌合凹部を形成している底壁部11aの内面に沿って「前方」に延出した後に、嵌合凹部における前後方向(図16の左右方向)の略中央位置において「上方」に向かって片持ち状に立ち上がる弾性変位部になされている。この第1コンタクト部材(導電端子)12の前端側部分を構成している弾性アーム部12bの弾性変位部は、絶縁ハウジング11の底壁部11aの近傍位置から「上方」に向かって延出した後に、「前方」(図16の右方側)に向かって略逆「く」の字状に湾曲して張り出しており、その弾性アーム部12bの前端側弾性変位部における「前方」側への張り出し部分に、電気的な接触を行う第1接点部12cが設けられている。
このリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に設けられた第1コンタクト部材12の第1接点部12cに対しては、前述したようにプラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ1に嵌合されたときに、プラグコネクタ2に設けられた第2コンタクト部材22の第2接点部22cが弾性的に接触され、それによって第1及び第2の両接点部12c,22cどうしの電気的な接続が行われる構成になされている。
詳細に説明すると、上述したように第1コンタクト部材12の第1接点部12cは、所定の板幅をなして「前方」に向かって湾曲状に張り出す外表面に設けられているが、その第1接点部12cの外表面における板幅の略中央部分には、図6,7に示すように凹状をなす第1副接点部12c1が設けられている。この第1副接点部12c1は、第1接点部12cの外表面に対して所定の段差をなして窪む湾曲面状に形成されており、当該第1副接点部12c1に対して、嵌合の方向(上下方向)と直交する方向(板幅方向)の両側には、一対の第1接点部12c,12cが隣り合って配置された構成になされている。
[第2コンタクト部材の接点部について]
一方、上述したように第2コンタクト部材22は、図13,14に示すように略水平に延在する前方平坦部22aの後端部分から側面略L字状に折れ曲がって延びる後方折曲部22bに第2接点部22cが設けられている。この第2接点部22cは、嵌合の方向における前方側(下方側)から後方側(上方側)に向かって、先行接点部22c1及び後行接点部22c2が順に配置された構成になされている。これらの先行接点部22c1及び後行接点部22c2は、プラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に嵌合される際に、まず先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の第1接点部12cのみに接触し、次いで後行接点部22c2が、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1のみに接触する凹凸関係になされている。
具体的に説明すると、まず、第2接点部22cの先行接点部22c1は、図13〜15に示すように後方折曲部22bの下方側部分に設けられている。このときの後方折曲部22bの下端部分は、側面略V字状をなして斜め上方に折り返されているが、その下端側の折り返し部分は、絶縁ハウジング11の内部に埋設されて固定状態になされているものであり、第2接点部22cを構成するものではない。
そして、第2コンタクト部材22の第2接点部22cを構成している先行接点部22c1は、当該第2コンタクト部材22の板幅方向(嵌合の方向と直交する方向)の全幅領域にわたって平坦面状をなすように形成されており、当該平坦面状になされた先行接点部22c1が、嵌合方向(上下方向)に所定の長さにわたった延在している。さらに、この先行接点部22c1から、上方に向かって連続的に延びる後行接点部22c2は、嵌合方向(上下方向)に所定の長さにわたって延在する平坦面状をなしている。
すなわち、その第2接点部22cの後行接点部22c2は、第2コンタクト部材22の板幅方向(嵌合の方向と直交する方向)における略中央領域に、上下方向に細長状に延在する平坦面部分から形成されており、上述した先行接点部22c1から当該後行接点部22c2にかけての部位が、嵌合方向(上下方向)に沿って連続的に延在する平坦面状になされている。
さらに、この第2コンタクト部材22には、上述した平坦面状をなす後行接点部22c2に対して、嵌合の方向(上下方向)と直交する方向に隣り合う両側の位置に、凹状をなす一対の接点逃げ部22c3,22c3が設けられている。これらの各接点逃げ部22c3は、上述した後行接点部22c2の外表面に対して所定の段差をなして窪む平坦面状に形成されている。このように、第2コンタクト部材22の第2接点部22cは、嵌合方向(上下方向)に沿って先行接点部22c1と後行接点部22c2とが平坦面状に連続しているとともに、上方側の後行接点部22c2の両側には、凹状をなす一対の接点逃げ部22c3,22c3が配置された構成となっている。なお、これら一対の接点逃げ部22c3,22c3の下方側部分には、上述した先行接点部22c1,22c1が、凸状の段差をなして配置されている。
そして、プラグコネクタ(第2コネクタ)2がリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1に嵌合されるにあたっては、図16に示されているように、第1コンタクト部材12の上方位置に第2コンタクト部材22が配置されることで、第1コンタクト部材12の第1接点部12cに対して、第2コンタクト部材22の先行接点部22c1が、嵌合方向(上下方向)に対向して配置される。嵌合が開始された当初においては、第2コンタクト部材22の平坦状をなす先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の同じく平坦状をなす一対の第1接点部12c,12cに対して、2点での接触状態となって嵌合方向に摺動していく。なお、このときの第2コンタクト部材22の先行接点部22c1(図13参照)は、第1コンタクト部材12の凹状をなす第1副接点部12c1(図6参照)に対して非接触状態を維持しており、接触することはない。
次いで、図19に示されているように、嵌合が完了した段階においては、上述した第2コンタクト部材22の先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の第1接点部12cの下方に位置することで、当該第2コンタクト部材22の先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の第1接点部12cから離間して非接触状態に移行する。それと同時に、第1コンタクト部材12の第1接点部12cは、第2コンタクト部材22の凹状をなす接点逃げ部22c3に対面することとなり、それによって非接触状態が維持される。
一方、第1コンタクト部材12の凹状をなす第1副接点部12c1(図6参照)は、嵌合を完了する前の段階において、上述したように第2コンタクト部材22の平坦状をなす先行接点部22c1に対面して非接触状態となっているが、嵌合が完了した段階においては、当該第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1が、第2コンタクト部材22の後行接点部22c2(図13参照)に対面することとなる。
その際、第1コンタクト部材12の第1接点部12cが、第2コンタクト部材22の凹状をなす接点逃げ部22c3に落し込まれることによって、第1コンタクト部材12の弾性変位が行われ、その結果、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1が、第2コンタクト部材22の後行接点部22c2に対して1点での接触状態となる。すなわち、上述した接点逃げ部22c3の段差窪み量(溝深さ)は、第1副接点部12c1が後行接点部22c2に接触するまでの第1コンタクト部材12の弾性変位量よりも大きく設定されている。言い換えると、接点逃げ部22c3の段差窪み量(溝深さ)は、第1接点部12cの外表面からの第1副接点部12c1の段差窪み量(溝深さ)よりも大きく設定されている。
このように本実施形態においては、プラグコネクタ(第2コネクタ)2とリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)1との嵌合が行われる際に、まず初めに、第2コンタクト部材22に設けられた第2接点部22cの先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1に対して非接触状態を維持しながら、第1接点部12cのみに対して接触状態となる。この第2接点部22cの先行接点部22c1の接触は、一対の第1接点部12c,12cに対して行われることから、2点接触状態となる。
その後、第2コンタクト部材22に設けられた第2接点部22cの接点逃げ部22c3,22c3が、第1コンタクト部材12の第1接点部12cに対して非接触状態になりながら、第2コンタクト部材22の先行接点部22c1が、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1に対して1点での接触状態に切り替えられる。すなわち、嵌合当初における、第1コンタクト部材12の第1接点部12cと、第2コンタクト部材22の第2接点部22cの先行接点部22c1との間における2点での接触状態から、嵌合完了時における、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1と、第2コンタクト部材22の第2接点部22cの後行接点部22c2との間における1点での接触状態へ切替えが行われる。
従って、最初の接触部分である第1コンタクト部材12の第1接点部12cと、第2コンタクト部材22の第2接点部22cの先行接点部22c1との間に、ゴミ等の異物が巻き込まれたとしても、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1と、第2コンタクト部材22の第2接点部22cの後行接点部22c2との間における後の接触への切替えが行われた以降においては、異物の継続的な蓄積が行われなくなり、その結果、電気的な接続信頼性が向上される。
[第2の実施形態について]
一方、前述した第1の実施形態における第1コンタクト部材12及び第2コンタクト部材22に設けられた各接点部の凹凸関係及び配置関係を逆にした、次に説明する第2の実施形態にかかる構成を採用すれば、1点接触状態から2点接触状態への切り替えが行われる。
すなわち、図20及び図21に示されている第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態に対応する部材について、符号の十の位の「1」を「3」に置き換え、十の位の「2」については「4」に置き換えて表記している。まず、図20に示されている第1コンタクト部材32では、凸状をなす第1接点部32cが、当該第1コンタクト部材32の板幅方向の中央位置に単体で設けられているとともに、その第1接点部32cに対して板幅方向の両側位置には、凹状をなす一対の第1副接点部32c1,32c1が段差状に窪んだ状態に設けられている。
これに対して、図21に示されている第2コンタクト部材42においては、先行接点部42c1が、前述した第1の実施形態と同様の平坦面状になされているが、その先行接点部42c1の上方に配置されている後行接点部42c2は、第2コンタクト部材42の板幅方向の両端縁部分に凸状をなして一対設けられている。また、それら一対の後行接点部42c2,42c2の板幅方向の間部分である中央位置には、凹状をなす接点逃げ部42c3が、段差状に窪んだ状態に設けられている。
このような第2の実施形態においては、まず初めに、第2コンタクト部材42の先行接点部42c1が、第1コンタクト部材32における単体の第1接点部32cに対して接触することで1点接触状態となる。その後、第2コンタクト部材42の先行接点部42c1は、第1コンタクト部材32の第1接点部32cから下方側に離間して非接触状態になり、次いで、第1コンタクト部材32に一対設けられた第1副接点部32c1,32c1が、第2コンタクト部材42に一対設けられた後行接点部42c2,42c2に接触し、2点接触状態に移行する。
このような構成を有する第2の実施形態によれば、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)とプラグコネクタ(第2コネクタ)との嵌合を行うにあたって、嵌合の進行に伴って接点同士の接触が、1点接触状態から2点接触状態に切替えられることとなり、さらに良好な電気的接続が可能となる。
[第3の実施形態について]
さらに、前述した第1の実施形態と同様の構成を有する第1コンタクト部材12に対して、第2コンタクト部材22の第2接点部22cにおける先行接点部22c1と後行接点部22c2とを入れ替えた、次に説明する第3の実施形態にかかる構成を採用することによっても、1点接触状態から2点接触状態への切り替えが行われる。
すなわち、図22に示されている第3の実施形態においては、前述した第1の実施形態に対応する部材について、符号の十の位の「2」を「5」に置き換えて表記しているが、第2コンタクト部材52の第2接点部52cにおける上方側部分を構成している後行接点部52c2が、平坦面状になされている。また、その後行接点部52c2の下方に配置している先行接点部52c1が、第2コンタクト部材52の板幅方向における中央位置に凸状をなして設けられているとともに、その先行接点部52c1に対して板幅方向の両側位置には、凹状をなす一対の接点逃げ部52c3,52c3が、段差状に窪んだ状態に設けられた構成が採用されている。
このような第3の実施形態においては、まず初めに、第2コンタクト部材52に設けられた第2接点部52cにおける一対の接点逃げ部52c3,52c3が、第1の実施形態と同様の構成を有する第1コンタクト部材12の第1接点部12c(図6参照)に対して非接触状態になりながら、第2コンタクト部材52の第2接点部52cにおける単体の先行接点部52c1が、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1(図6参照)に接触し、1点接触状態となる。その後、第2コンタクト部材52の先行接点部52c1は、第1コンタクト部材12の第1副接点部12c1から下方に離間して非接触状態になりながら、当該第2コンタクト部材52の平坦面状をなす後行接点部52c2が、第1コンタクト部材12の一対の第1接点部12c,12cに対して接触し、2点接触状態に移行する。
このような第3の実施形態においても、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)とプラグコネクタ(第2コネクタ)との嵌合を行うにあたって、嵌合の進行に伴って接点同士の接触が、1点接触状態から2点接触状態に切替えられることとなり、同様に良好な電気的接続が可能となる。
[第4の実施形態について]
さらに、図23及び図24に示された第4の実施形態においては、前述した第1の実施形態に対応する部材について、符号の十の位の「1」を「6」に置き換えるとともに、符号の十の位の「2」を「7」に置き換えて表記している。そして、第1コンタクト部材62においては、第1接点部62c及び第1副接点部62c1が板幅方向に沿って一体ずつ設けられているとともに、第2コンタクト部材72の第2接点部72cにおいては、下方位置に平坦状をなすように設けられた先行接点部72c1の上方位置に、平坦状をなす後行接点部72c2、及び凹状をなす接点逃げ部72c3が、板幅方向に沿って一体ずつ並設された構成としている。
このような構成を備えた第4の実施形態においては、まず初めに、第2コンタクト部材72に設けられた第2接点部72cの先行接点部72c1が、第1コンタクト部材62の第1副接点部62c1に対して非接触状態を維持しながら、第1接点部62cのみに対して一対一の接触、すなわち1点での接触状態となる。その後、第2コンタクト部材72に設けられた第2接点部72cの先行接点部72c1が、第1コンタクト部材62の第1接点部62cから下方に離間していき、第2コンタクト部材72に設けられた第2接点部72cの接点逃げ部72c3が、第1コンタクト部材62の第1接点部62cに対面することで非接触状態になる。また、それとともに第2コンタクト部材72の後行接点部72c2が、第1コンタクト部材62の第1副接点部62c1に対して1点での接触状態に切り替えられる。
すなわち、本実施形態においては、嵌合当初における、第1コンタクト部材62の第1接点部62cと、第2コンタクト部材72の第2接点部72cの先行接点部72c1との間における1点接触状態が、嵌合完了時に、第1コンタクト部材62の第1副接点部62c1と、第2コンタクト部材72の第2接点部72cの後行接点部72c2との間における1点接触状態に切り替えられる。従って、嵌合の前後の双方において1点接触状態とすることが可能となる。なお、本実施形態においても、先行接点部と後行接点部とを替えた構成とすることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態は、垂直嵌合型の電気コネクタに本実施形態を適用したものであるが、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
さらにまた本発明は、上述した各実施形態のような同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、絶縁ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタや、フレキシブル配線基板等が連結される電気コネクタ、プリント基板同士を接続する基板対基板コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
1 リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)
2 プラグコネクタ(第2コネクタ)
11 絶縁ハウジング
11a 底壁部
11b 後端立壁部
12 第1コンタクト部材(導電端子)
12a 半田接続部
12b 弾性アーム部
12b1 固定片
12c 第1接点部
12c1 第1副接点部
13 導電性シェル
13a 前端側立壁部
13b 後端側立壁部
13c,13d 基板接続板
13e 前端側内壁部
13f グランド接続舌片
13g 係止バネ片
13g1 係止突起
21 絶縁ハウジング
22 第2コンタクト部材(導電端子)
22a 前方平坦部
22b 後方折曲部
22c 第2接点部
22c1 先行接点部
22c2 後行接点部
22c3 接点逃げ部
23 導電性シェル
23a 上面側壁部
23b 前端側立壁部
23c グランド接続舌片
23d 係合金具
23d1 係合穴
SC 同軸ケーブル
SCa ケーブル中心導体
SCb ケーブル外部導体
GU 上部グランドバー
GD 下部グランドバー
32 第1コンタクト部材(導電端子)
32a 半田接続部
32b 弾性アーム部
32b1 固定片
32c 第1接点部
32c1 第1副接点部
42 第2コンタクト部材(導電端子)
42a 前方平坦部
42b 後方折曲部
42c 第2接点部
42c1 先行接点部
42c2 後行接点部
42c3 接点逃げ部
52 第2コンタクト部材(導電端子)
52a 前方平坦部
52b 後方折曲部
52c 第2接点部
52c1 先行接点部
52c2 後行接点部
52c3 接点逃げ部
62 第1コンタクト部材(導電端子)
62a 半田接続部
62b 弾性アーム部
62b1 固定片
62c 第1接点部
62c1 第1副接点部
72 第2コンタクト部材(導電端子)
72a 前方平坦部
72b 後方折曲部
72c 第2接点部
72c1 先行接点部
72c2 後行接点部
72c3 接点逃げ部

Claims (6)

  1. 第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、前記第1コネクタに設けられた第1コンタクト部材の第1接点部に対して、前記第2コネクタに設けられた第2コンタクト部材の第2接点部が接触することによって電気的な接続が行われる電気コネクタ装置において、
    前記第1コンタクト部材には、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1接点部と隣り合う位置に、凹状をなす第1副接点部が設けられているとともに、
    前記第2コンタクト部材の第2接点部が、前記嵌合の方向における前方から先行接点部及び後行接点部を順に備えたものであって、
    前記第1及び第2のコンタクト部材は、前記第1コネクタに第2コネクタを嵌合する際に、前記第2接点部の先行接点部が前記第1接点部のみに接触する状態と、前記第2接点部の後行接点部が前記第1副接点部のみに接触する状態とのいずれか一方となる関係を備えていることを特徴とする電気コネクタ装置。
  2. 第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させた際に、前記第1コネクタに設けられた第1コンタクト部材の第1接点部に対して、前記第2コネクタに設けられた第2コンタクト部材の第2接点部が接触することによって電気的な接続が行われる電気コネクタ装置において、
    前記第1コンタクト部材には、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1接点部と隣り合う位置に、凹状をなす第1副接点部が設けられているとともに、
    前記第2コンタクト部材の第2接点部が、前記嵌合の方向における前方から先行接点部及び後行接点部を順に備えたものであって、
    前記第1及び第2のコンタクト部材は、前記第1コネクタに第2コネクタを嵌合する際に、前記第2接点部の先行接点部が前記第1副接点部のみに接触する状態と、前記第2接点部の後行接点部が前記第1接点部のみに接触する状態とのいずれか一方となる関係を備えていることを特徴とする電気コネクタ装置。
  3. 前記第2コンタクト部材には、前記第2接点部の後行接点部又は先行接点部に対して前記嵌合の方向と直交する方向に隣り合う位置に、前記第1接点部に対して非接触となる凹状の接点逃げ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気コネクタ装置。
  4. 前記第1接点部は、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1副接点部の両側に一対配置されているとともに、
    前記接点逃げ部が、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第2接点部の後行接点部の両側に一対配置されていることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ装置。
  5. 前記第1接点部は、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第1副接点部の両側に一対配置されているとともに、
    前記接点逃げ部が、前記嵌合の方向と直交する方向において前記第2接点部の先行接点部の両側に一対配置されていることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ装置。
  6. 前記第2接点部の先行接点部が、平面状に延在しているとともに、
    前記第2接点部の後行接点部は、前記先行接点部から連続的な平面状をなして延在していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気コネクタ装置。
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KR102304611B1 (ko) * 2021-01-14 2021-09-24 협진커넥터(주) 고주파용 기판 대 기판 커넥터

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