JP2018161340A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018161340A
JP2018161340A JP2017060751A JP2017060751A JP2018161340A JP 2018161340 A JP2018161340 A JP 2018161340A JP 2017060751 A JP2017060751 A JP 2017060751A JP 2017060751 A JP2017060751 A JP 2017060751A JP 2018161340 A JP2018161340 A JP 2018161340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jackpot
game
opening
special symbol
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017060751A
Other languages
English (en)
Inventor
天野 貴之
Takayuki Amano
貴之 天野
拓也 稲葉
Takuya Inaba
拓也 稲葉
卓矢 昆野
Takuya Konno
卓矢 昆野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority to JP2017060751A priority Critical patent/JP2018161340A/ja
Publication of JP2018161340A publication Critical patent/JP2018161340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】特別遊技に関する情報を出力することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、大入賞口を短開放する第1の特別遊技と、大入賞口を短開放してから大入賞口を長開放する長開放ラウンド遊技を行う第2の特別遊技とを実行可能である。第1の特別遊技を実行する場合、特別遊技のオープニング開始時に第1情報を外部装置に出力する。一方、遊技機は、第2の特別遊技を行う場合、特別遊技のオープニング開始時に第1情報を外部装置に出力し、大入賞口の短開放を行った後に、長開放ラウンド遊技を行う際に、大当たり遅延情報を外部装置に出力する。
【選択図】図30

Description

本発明は、始動条件の成立に基づいて特別遊技を行うか否かを判定する遊技機に関する。
従来、遊技機が外部のデータ表示器と接続され、遊技機において行われた特別遊技に関する情報や図柄の変動に関する情報が当該データ表示器に出力されていた(特許文献1参照)。遊技機において特別遊技が行われる場合、このような外部のデータ表示器において特別遊技に関する情報が表示され、遊技者に特別遊技の実行回数等を分かり易く表示することができる。
特開2013−090768号公報
しかしながら、遊技機から特別遊技に関する情報が外部の装置に出力され、当該装置において特別遊技に関する情報が表示されると、興趣性を損なう場合があった。
それ故、本発明の目的は、特別遊技に関する情報を出力することが可能な遊技機を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
本発明に係る遊技機は、始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定入賞領域を第1時間開放する短開放制御を行った後、所定入賞領域を前記第1時間よりも長い第2時間開放する長開放制御を行う第1特別遊技と、所定入賞領域を前記第1時間開放する短開放制御を行う第2特別遊技とを含む複数の特別遊技のうちの何れかを実行可能な特別遊技実行手段と、前記特別遊技判定において特別遊技を行うと判定された場合に、特別遊技の実行を示す特別情報を出力可能な出力手段と、を備え、前記出力手段は、前記第1特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に第1特別情報を出力し、前記所定入賞領域の長開放制御が行われる際に第2特別情報を出力し、前記第2特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に前記第1特別情報を出力する。
本発明によれば、興趣性を損なうことなく特別遊技に関する情報を出力することが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ遊技機1の概略正面図 パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図 図1における表示器4の拡大図 パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図 遊技制御部100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャート 図5のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャート 図5のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャート 図5におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャート 図8のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャート 図8のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャート 図8のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャート 図5のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャート 図5のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャート 図13のステップS620の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャート 図5の電動チューリップ処理の詳細フローチャート 図5のステップS10の外部出力処理の詳細フローチャート 本実施形態のパチンコ遊技機1から外部装置200に出力される情報について説明するための図 第1実施例におけるパチンコ遊技機1の大当たり確率および小当たり確率の一例を示す図 各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄および小当たり図柄の内訳を示す図であり、各図柄に対応する大当たり遊技および小当たり遊技の内容を示す図 15R確変大当たり、4R確変大当たり、ジャンプアップ大当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図 ランクアップ大当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図 短開放2R大当たり又は小当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図 大当たり又は小当たりに当選した場合における演出の一例を示す図 15R又は4R確変大当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図 短開放2R大当たり又は小当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図 ジャンプアップ大当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図 第2実施例におけるパチンコ遊技機1の概略正面図 第2実施例におけるパチンコ遊技機1の大当たり確率および小当たり確率を示す図 各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄および小当たり図柄の内訳を示す図であり、各図柄に対応する大当たり遊技および小当たり遊技の内容を示す図 第2実施例にかかるパチンコ遊技機が高確率遊技状態であるときに行われる特別遊技と外部装置に出力される情報の一例を示す図 第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例を示す図 第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例であり、ジャンプアップ大当たりに当選した場合の演出の一例を示す図 第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例であり、途中で2R高確大当たりに当選した場合の演出の一例を示す図 演出制御部130において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャート 図34のステップS1001におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定(抽選)に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、レバー21の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。
遊技者がレバー21を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー21を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、及び上記電動チューリップ17が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、及び普通入賞口14のいずれかに入球して入賞する。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動領域としての第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動領域としての第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定(抽選)を総称して「特別図柄判定(特別図柄抽選)」と呼ぶものとする。
大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この大入賞口13の開口部には、大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定(抽選)を「普通図柄判定(普通図柄抽選)」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定(抽選)が行われることはない。
また、図1に示されるように、パチンコ遊技機1の上方には、外部装置200が設けられている。この外部装置200は、パチンコ遊技機1と接続されており、パチンコ遊技機1からの情報(後述する大当たり情報等)を受信し、受信した情報に応じた表示を行う。例えば、外部装置200は、前回の大当たりからの特別図柄の変動回数、本日発生した大当たりの回数、大当たりが連続しているときの大当たりの連続回数、大当たりが連続しているときの賞球数、過去数日間における大当たりの回数等を表示する。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、液晶表示器5、可動役物7、スピーカ24、盤ランプ25、及び回転演出装置38,39が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
液晶表示器5は、演出画像を表示する画像表示装置であり、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。液晶表示器5には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留画像等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成されており、例えば、所定の方向に移動したり、内蔵された発光素子(例えばLED)を発光させたりすることによって各種の演出を行う。可動役物7は、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞に応じて動作する。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。回転演出装置38,39は、内蔵された発光素子と発光素子の周辺を回転する回転体とによって各種の演出を行う。スピーカ24は、液晶表示器5で行われる表示演出と同期するように楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出ボタン26は、図示しない駆動機構により上方に突出可能に構成され、演出ボタン26を用いた演出の実行時にその上面が通常よりも突出するように構成されている。演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、特別図柄判定の判定結果が「小当たり」であることを示す小当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技のラウンド数を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41に表示される図柄を「第1特別図柄」、第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「第2特別図柄」と呼び、これらを総称して「特別図柄」と呼ぶ。また、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。
以下、図4を参照しつつ、パチンコ遊技機1の制御装置の構成について説明する。ここで、図4は、パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図である。図4に示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、判定(抽選)の実行や大当たり遊技の制御、演出制御部130へのコマンド送信処理等を制御する遊技制御部100、遊技制御部100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御部130、画像や音による演出を制御する画像音響制御部140、および各種のランプや可動役物7による演出を制御するランプ制御部150を備えている。また、図4に示す他に、パチンコ遊技機1は、賞球の払い出しを制御する払出制御部(図示せず)も備えている。
[遊技制御部100の構成]
遊技制御部100は、CPU101、ROM102、およびRAM103を備えている。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御部100には、第1始動口スイッチ(SW)111、第2始動口スイッチ(SW)112、電動チューリップ開閉部113、第1ゲートスイッチ(SW)114、第2ゲートスイッチ(SW)115、大入賞口スイッチ(SW)116、大入賞口制御部117、普通入賞口スイッチ(SW)118、および表示器4が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。電動チューリップ開閉部113は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。第1ゲートスイッチ114は、遊技球がゲート15を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。第2ゲートスイッチ115は、遊技球がゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口スイッチ116は、遊技球が大入賞口13に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口制御部117は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、大入賞口13を開閉する。普通入賞口スイッチ118は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。
遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、大入賞口スイッチ116、または普通入賞口スイッチ118からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御部に指示し、払出制御部からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。
CPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、CPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、特別図柄判定の結果が大当たりになると、大入賞口制御部117を介して大入賞口13の開閉させることによって、特別遊技を実行する。また、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、普通図柄判定の結果が当たりになると、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17を動作させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、CPU101は、特別図柄の変動開始や変動停止を示す情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄抽選の当選確率の変動設定や、普通図柄抽選の当選確率の変動設定に関する情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄の変動時間の短縮設定を示すデータ、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞したことを通知するための情報等を演出制御部130に送信する。
また、CPU101は、表示器4に対して、以下のような処理を実行する。すなわち、CPU101は、第1特別図柄判定を実行すると、第1特別図柄表示器41に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、第2特別図柄判定を実行すると、第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、普通図柄判定を実行すると、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。
また、CPU101は、第1特別図柄判定の保留数を第1特別図柄保留表示器43に表示させ、第2特別図柄判定の保留数を第2特別図柄保留表示器44に表示させ、普通図柄判定の保留数を普通図柄保留表示器46に表示させる。また、CPU101は、パチンコ遊技機1の遊技状態を遊技状態表示器47に表示させる。また、CPU101は、大当たり遊技のラウンド数をラウンド表示器48に表示させる。
[演出制御部130の構成]
演出制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、およびRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時を計測する。
演出制御部130は、遊技制御部100から送られる特別図柄判定の結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン26または演出キー27からの操作情報の入力を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。演出制御部130は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御部140およびランプ制御部150に送信する。
[画像音響制御部140の構成]
画像音響制御部140は、CPU141、ROM142、およびRAM143を備えている。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出内容を表現する画像を制御する際の演算処理を行う。図には示されていないが、画像音響制御部140は、液晶表示器5に表示される演出画像を生成するVDP(Video Display Processor)、およびスピーカ24から出力される音響データを生成する音響DSP(Digital Signal Processor)を備えている。CPU141は、演出制御部130からのコマンドおよびROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDPおよび音響DSPに出力することによって、VDPおよび音響DSPの動作を制御する。
音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、CPU141からの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24へ出力する。
VDPは、演出画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、演出画像の描画処理を実行する描画エンジン、および描画エンジンによって描画された演出画像を液晶表示器5に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPU141からの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに演出画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された演出画像を所定のタイミングで液晶表示器5に出力する。
[ランプ制御部150の構成]
ランプ制御部150は、CPU151、ROM152、およびRAM153を備えている。CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25や枠ランプ37、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。RAM153は、CPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
ROM152には、発光パターンデータおよび動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、枠ランプ37、盤ランプ25、および可動役物7が備える発光素子のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、可動役物7の動作パターンを示すデータである。
CPU151は、ROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをRAM153に読み出して、盤ランプ25、枠ランプ37、および可動役物7の発光素子の発光を制御する。また、CPU151は、ROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをRAM153に読み出して、可動役物7を動作させるためのモータの駆動を制御する。
また、図4に示されるように、遊技制御部100は、外部接続端子160に接続されており、この外部接続端子160を介して外部装置200に情報を出力可能に構成されている。
また、図4に示されるように、払出制御部によって払い出された賞球をカウントするための計数スイッチ119が設けられる。計数スイッチ119が遊技球の通過を検出すると、遊技球が通過したことを示す信号が遊技制御部100に入力される。
[遊技状態の説明]
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。遊技状態には、大当たりと判定される確率が第1の確率である低確率遊技状態と、大当たりと判定される確率が当該第1の確率よりも高い第2の確率である高確率遊技状態(確変遊技状態)とがある。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態には、非補助遊技状態と、補助遊技状態とがある。補助遊技状態は、非補助遊技状態と比べて、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に高い(例えば、1/1.1)。また、補助遊技状態では、普通図柄判定において当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に長く(例えば、1.8秒×3回)、また普通図柄の変動時間が相対的に短い(例えば、2秒)状態である。すなわち、補助遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過すると普通図柄判定が行われて、比較的高い確率で当たりとなり、第2始動口12が1.8秒×3回開放して遊技球が入賞し易い状態となる。また、補助遊技状態では、非補助遊技状態と比べて、特別図柄の変動時間が短縮される。
一方、非補助遊技状態は、補助遊技状態と比べると、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に低く(例えば、1/20)、また、普通図柄判定において当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に短く(例えば、0.1秒×1回)、普通図柄の変動時間が相対的に長い(例えば、25秒)状態である。すなわち、非補助遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過すると普通図柄判定が行われても、当たりとなる確率は比較的低く、かつ、第2始動口12が0.1秒×1回しか開放しないため、遊技球は第2始動口12に入賞し難い。
本実施形態では、大当たり遊技の終了時に、遊技機1が高確率遊技状態又は低確率遊技状態に設定されるとともに、補助遊技状態又は非補助遊技状態に設定される。
なお、低確率遊技状態かつ非補助遊技状態を「通常遊技状態」といい、パチンコ遊技機1は、初期的には通常遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態かつ補助遊技状態を「確変遊技状態」という。また、低確率遊技状態かつ補助遊技状態を「時短遊技状態」という。
[遊技制御部100によるメイン処理]
次に、図5を参照しつつ、遊技制御部100によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図5は、遊技制御部100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御部100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示されている一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図5以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御部100の処理は、ROM102に記憶されているプログラムをCPU101が実行することによって行われる。
まず、遊技制御部100のCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。ここで、大当たり乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりか、小当たりか、ハズレかを決定するための乱数である。図柄乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合に、大当たり図柄(大当たりの種類)を決定するための乱数である。リーチ乱数は、特別図柄判定の結果がハズレの場合に、所定の変動時間(例えば13秒)以上の変動パターンを選択するか否かを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターン(変動時間)を決定するための乱数である。普通図柄乱数は、普通図柄抽選の当選または落選を決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数は、ステップS1の処理が行われる毎に、例えば乱数発生器により生成される。
ステップS1に続いて、CPU101は、始動口スイッチ(SW)処理を実行する(ステップS2)。始動口スイッチ処理では、CPU101は、第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、検知信号が入力された時点の値を取得して、RAM103に記憶する。この始動口スイッチ処理については、図6を参照して、後に詳述する。
ステップS2に続いて、CPU101は、ゲートスイッチ(SW)処理を実行する(ステップS3)。ゲートスイッチ処理では、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号の入力の有無を監視し、検知信号の入力があった場合、ステップS1の処理で更新された普通図柄乱数の値を取得して、RAM103に記憶する。このゲートスイッチ処理については、図7を参照して、後に詳述する。
ステップS3に続いて、CPU101は、特別図柄処理を実行する(ステップS4)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、特別図柄判定の結果が大当たりであったか否か、小当たりであったか否か、大当たりであった場合の大当たり図柄が判定される。また、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理で取得された乱数を用いて特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す特別図柄を停止表示させる。特別図柄処理については、図8を参照して、後に詳述する。
ステップS4に続いて、CPU101は、普通図柄処理を実行する(ステップS5)。普通図柄処理では、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された普通図柄乱数を用いて普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる。普通図柄処理については、図12を参照して、後に詳述する。
ステップS5に続いて、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理における特別図柄判定で大当たり又は小当たりとなった場合に、大入賞口制御部117を介して大入賞口13を開閉する大入賞口処理を実行する(ステップS6)。大入賞口処理については、図13を参照して、後に詳述する。
ステップS6に続いて、CPU101は、電動チューリップ処理を実行する(ステップS7)。電動チューリップ処理では、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理における普通図柄抽選に当選した場合に、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17の一対の羽根部材を作動させる。電動チューリップ処理については、図15を参照して、後に詳述する。
ステップS7に続いて、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS8)。具体的には、CPU101は、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、および普通入賞口14の何れかに遊技球が入賞した場合、入賞した場所に応じた個数の賞球を払い出しする。例えば、CPU101は、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞した場合は、3個の賞球を払い出し、大入賞口13に遊技球が入賞した場合は15個の賞球を払い出す。
ステップS8に続いて、CPU101は、出力処理を実行する(ステップS9)。ステップS9の出力処理では、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理やステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理等でRAM103にセットされた各種コマンドを演出制御部130に送信する。
ステップS9に続いて、CPU101は、外部出力処理を実行する(ステップS10)。ステップS10の出力処理では、CPU101は、外部出力端子160を介して、外部に情報を出力する。この外部出力処理の詳細については、図16を参照して、後に詳述する。
[遊技制御部100による始動口スイッチ処理]
次に、図6を参照して、遊技制御部100において実行される始動口スイッチ処理の詳細について説明する。ここで、図6は、図5のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。
図6に示すように、ステップS201において、遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否か(第1始動口11に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS201:YES)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、予めROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS202)。
CPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS202:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する(ステップS203)。そして、CPU101は、ステップS1の処理によって更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)の値を取得して、RAM103に格納する(ステップS204)。
ここでは、第1始動口11に遊技球が入賞したことに応じて取得された各種乱数がRAM103に格納されることにより、ステップS203で保留数U1を増加させた保留玉に係る第1特別図柄判定の権利が、保留されることになる。詳細は後述するが、保留された第1特別図柄判定の権利は、ステップS4の特別図柄処理において消化されて、第1特別図柄が変動表示されて所定時間経過後に停止表示されることにより、当該第1特別図柄判定の結果が報知される。
続いて、CPU101は、ステップS204でRAM103に格納された各種乱数に基づいて事前判定処理を実行する(ステップS205)。ステップS205の事前判定処理は、保留された第1特別図柄判定の権利についての判定処理であり、大当たりか否か、小当たりか否か、大当たりの場合の大当たり図柄、変動パターン等を判定して当該判定結果を示す事前判定情報を生成する処理である。その後、CPU101は、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS206)。ステップS206でセットされる保留コマンドは、第1特別図柄判定が保留されたことを通知するためのコマンドであって、図5のステップS9における出力処理において演出制御部130へと送信される。なお、ステップS205の事前判定処理では、ステップS204で取得された各種乱数がそのまま事前判定情報として生成されて、当該事前判定情報が保留コマンドに含められてもよい。
ステップS201で「NO」と判定した場合、ステップS202で「NO」と判定した場合、又はステップS206の処理を実行した場合、CPU101は、ステップS207の処理を実行する。ステップS207では、CPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否か(第2始動口12に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS207:YES)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、予めROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS208)。
CPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS208:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する(ステップS209)。そして、CPU101は、ステップS1の処理で更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、RAM103に格納する(ステップS210)。
そして、CPU101は、ステップS210の処理によってRAM103に格納された各種乱数を用いて、上記ステップS205の処理と同様に事前判定処理を実行し(ステップS211)、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS212)。
ステップS207で「NO」と判定された場合、ステップS208で「NO」と判定された場合、又はステップS212の処理が行われた場合、CPU101は、始動口スイッチ処理を終了して、ゲートスイッチ処理に処理を進める。
[遊技制御部100によるゲートスイッチ処理]
図7は、図5のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。図7に示されるように、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号(ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったか否かを判定する(ステップS301)。
CPU101は、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったと判定した場合(ステップS301:YES)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが、普通図柄判定の最大保留数Gmax(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS302)。
CPU101は、保留数Gが最大保留数Gmax未満であると判定した場合(ステップS302:YES)、保留数Gを「1」加算した値に更新し(ステップS303)、この処理によって保留された普通図柄判定に使用される普通図柄乱数を取得して、RAM103に格納する(ステップS304)。なお、ステップS304において格納された普通図柄乱数に対して上記ステップS205と同様に事前判定処理が行われ、当該事前判定処理の結果が普通図柄の保留コマンドとして演出制御部130に送信されてもよい。
[遊技制御部100による特別図柄処理]
次に、図8〜図11を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図8は、図5におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図9は、図8のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。図10は、図8のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
図8に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、例えばRAM103に記憶されている情報に基づいて、特別遊技中(大当たり遊技中又は小当たり遊技中)であるか否かを判定する(ステップS401)。ここで、特別遊技中であると判定された場合(ステップS401:YES)、CPU101は、特別図柄処理を終了する。
CPU101は、特別遊技中ではないと判定した場合(ステップS401:NO)、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS402)。ここで、特別図柄が変動表示中ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS403)、「1」以上であると判定した場合(ステップS403:YES)、保留数U2を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS404)。
CPU101は、保留数U2が「1」以上ではない(第2特別図柄判定が保留されていない)と判定した場合(ステップS403:NO)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS405)、「1」以上であると判定した場合(ステップS405:YES)、保留数U1を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS406)。一方、CPU101は、ステップS405で保留数U1が「1」以上でないと判定した場合(ステップS405:NO)、客待ちコマンドをRAM103に設定して、図8に示す特別図柄処理を終了する。
CPU101は、ステップS404またはステップS406の処理に続いて、大当たり判定処理を実行する(ステップS407)。以下、図9を参照して、大当たり判定処理について説明する。
(大当たり判定処理)
図9に示すように、CPU101は、まず、大当たりか否かの判定を行う(ステップS431)。具体的には、CPU101は、図8のステップS404の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、ステップS404の処理で保留数U2を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第2特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。なお、遊技状態が高確率遊技状態である場合は、低確率遊技状態よりも大当たりと判定される確率が高い。一方、図8のステップS406の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、CPU101は、ステップS406の処理で保留数U1を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第1特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。
ここで、特別図柄判定の結果が大当たりである場合(ステップS431:YES)、CPU101は、上述した大当たり乱数と一緒にステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数に基づいて、図柄乱数判定処理を行う(ステップS432)。具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数が、ROM102に予め記憶されている各大当たり図柄のそれぞれに割り当てられた乱数値のいずれと一致するかを判定することにより、大当たり図柄を判定する。そして、CPU101は、判定した大当たり図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS433)。
一方、ステップS431において大当たりでないと判定された場合(ステップS431:NO)、CPU101は、特別図柄判定の結果が小当たりか否かを判定する(ステップS434)。特別図柄判定の結果が小当たりである場合(ステップS434:YES)、CPU101は、小当たり図柄を設定情報としてRAM103に設定する(ステップS435)。
一方、ステップS434において小当たりでないと判定された場合(ステップS434:NO)、CPU101は、特別図柄判定の結果がハズレであることを表すハズレ図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS436)。
ステップS433の処理、ステップS435の処理、またはステップS436の処理の後、CPU101は、大当たり判定処理を終了して、図8の特別図柄処理に処理を戻す。
図8に戻り、ステップS407の大当たり判定処理に続いて、CPU101は、変動パターン設定処理を実行する(ステップS408)。以下、図10を参照して、変動パターン設定処理について説明する。
図10に示すように、CPU101は、後述する確変遊技フラグがONか否か、すなわち、高確率遊技状態か否かを判定する(ステップS461)。確変遊技フラグがOFFの場合(ステップS461:NO)、CPU101は、後述する補助遊技フラグがONか否か、すなわち、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS462)。補助遊技フラグがOFFの場合(ステップS462:NO)、CPU101は、変動パターンテーブルとして通常テーブルをRAM103にセットする(ステップS463)。補助遊技フラグがONの場合(ステップS462:YES)、CPU101は、変動パターンテーブルとして時短テーブルをRAM103にセットする(ステップS464)。
一方、確変遊技フラグがONの場合(ステップS461:YES)、CPU101は、補助遊技フラグがONか否かを判定する(ステップS465)。補助遊技フラグがONの場合(ステップS465:YES)、CPU101は、変動パターンテーブルとして確変テーブルをRAM103にセットし(ステップS466)、補助遊技フラグがOFFの場合(ステップS465:NO)、CPU101は、変動パターンテーブルとして潜確テーブルをRAM103にセットする(ステップS467)。
ここで、変動パターンテーブルは、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための条件を既定したテーブルである。各変動パターンテーブルには複数の変動パターンが含まれており、大当たり判定の結果が大当たりのときに選択される大当たり変動パターン、大当たり判定の結果が小当たりのときに選択される小当たり変動パターン、ハズレであってリーチ無しのときに選択されるハズレ変動パターン、ハズレであってリーチ有りのときに選択されるリーチ変動パターンが含まれる。例えば、通常テーブルに含まれる大当たり変動パターンとしては、変動時間が30秒、60秒、90秒、120秒等の変動パターンがあり、通常テーブルに含まれるリーチ変動パターンとしては、変動時間が28秒、58秒、88秒、118秒等の変動パターンがある。また、通常テーブルに含まれるハズレ変動パターンとしては、変動時間が13秒、8秒等の変動パターンがある。また、時短テーブルおよび確変テーブルには、ハズレ変動パターンとして、通常テーブルにおけるハズレ変動パターンよりも短い変動パターン(例えば、変動時間が2秒)がある。
CPU101は、ステップS463、ステップS464、ステップS466、又は、ステップS467の処理に続いて、ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであったか否かを判定する(ステップS468)。この大当たり判定の結果がハズレでない場合、すなわち、大当たりである場合(ステップS468:NO)は、CPU101は、次のステップ470に処理を進める。
ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであると判定した場合(ステップS468:YES)、CPU101は、リーチ乱数判定処理を行う(ステップS469)。リーチ乱数判定処理では、CPU101は、取得したリーチ乱数に基づいて所定の変動時間(例えば13秒)以上のリーチ変動パターンを選択するか否かを判定する。そして、CPU101は、ステップS469の処理に続いて、ステップS470の処理を実行する。
ステップS470では、CPU101は、変動パターン乱数判定処理を行う。具体的には、CPU101は、セットした変動パターンテーブルを用いて、ステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを選択する。より具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数と、セットした変動パターンテーブルに含まれる各変動パターンに設定された値とが一致する変動パターンを決定する。
このようにして、CPU101は、ステップS2で取得された変動パターン乱数と、ステップS463、ステップS464,ステップS466、又は、ステップS467でセットした変動パターンテーブルとに基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。決定された変動パターンは、設定情報としてRAM103に設定される(ステップS471)。ステップS471の処理の後、CPU101は、図10に示す変動パターン設定処理を終了して、図8のステップS409以降の処理を進める。
図8に戻り、ステップS408の処理に続いて、CPU101は、ステップS407の処理で設定した図柄の設定情報、ステップS408の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す情報等を含む変動開始コマンドを生成してRAM103にセットする(ステップS409)。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の実行を指示するコマンドであって、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
ステップS409の処理に続いて、CPU101は、ステップS409の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始し(ステップS410)、変動時間の計測を開始する(ステップS411)。なお、特別図柄の変動表示は、ステップS407〜S409の処理が、ステップS404の処理に続いて行われた場合には第2特別図柄表示器42を用いて行われ、ステップS406の処理に続いて行われた場合には第1特別図柄表示器41を用いて行われる。
CPU101は、ステップS402の処理で「YES」と判定した場合、またはステップS411の処理を実行した場合、ステップS411における変動時間の計測開始から、ステップS408の処理で設定された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS412)。
CPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS412:YES)、特別図柄の変動表示が停止されることを通知する変動停止コマンドをRAM103にセットし(ステップS413)、ステップS410の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了し(ステップS414)、計測した変動時間をリセットする(ステップS415)。これにより、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42において、ステップS407の大当たり判定処理の判定結果に応じた図柄(大当たり図柄、小当たり図柄、又はハズレ図柄)が停止表示され、特別図柄判定の結果が報知される。なお、ステップS413の処理でセットされた変動停止コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
CPU101は、ステップS415の処理の後、停止中処理を実行する(ステップS416)。停止中処理の詳細については後述する。
ステップS401で「YES」と判定された場合、ステップS405で「NO」と判定された場合、ステップS412で「NO」と判定された場合、またはステップS416の処理が行われた場合、CPU101は、特別図柄処理を終了して、図5のステップS5の普通図柄処理を実行する。
[遊技制御部100による停止中処理]
次に、図8のステップS416の停止中処理について説明する。図11は、図8のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
図11に示されるように、CPU101は、上記ステップS407の大当たり判定処理の結果に基づいて、特別図柄判定の結果が大当たりか否かを判定する(ステップS480)。そして、CPU101は、大当たりと判定した場合(ステップS480:YES)、RAM103に記憶されている大当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS481)。
CPU101は、ステップS481の処理に続いて、RAM103に記憶されている補助遊技フラグ及び確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS482)。CPU101は、ステップS482の処理に続いて、オープニングを開始し(ステップS483)、オープニングコマンドをRAM103にセットする(ステップS484)。このオープニングコマンドは、大当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出および大当たり遊技中の大当たり演出を演出制御部130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
一方、CPU101は、大当たりでないと判定した場合(ステップS480:NO)、小当たりか否かを判定する(ステップS485)。CPU101は、小当たりと判定した場合(ステップS485:YES)、RAM103に記憶されている小当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS486)。
CPU101は、ステップS486の処理に続いて、小当たり遊技のオープニングを開始し(ステップS487)、小当たり遊技のオープニングコマンドをRAM103にセットする(ステップS488)。このオープニングコマンドは、小当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出および小当たり遊技中の演出を演出制御部130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
一方、CPU101は、ステップS485でNOと判定した場合、又はステップS488を実行した場合、補助遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS489)。ここで、補助遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS489:YES)、RAM103に記憶されている補助遊技残余回数Jを「1」減算し、当該Jを更新する(ステップS490)。補助遊技残余回数Jは、補助遊技状態が維持される残りの特別図柄の変動回数(特別図柄判定の実行回数)を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理において設定される。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS490の処理に続いて、CPU101は、補助遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS491)。ここで、補助遊技残余回数Jが「0」であると判定した場合(ステップS491:YES)、CPU101は、補助遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS492)。
ステップS492の処理を実行した場合、補助遊技フラグが「ON」ではないと判定した場合(ステップS489:NO)、又は補助遊技残余回数Jが「0」ではないと判定した場合(ステップS491:NO)、CPU101は、確変遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS493)。
確変遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS493:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている高確率遊技残余回数Xを「1」減算し、当該Xを更新する(ステップS494)。ここで、高確率遊技残余回数Xは、高確率遊技状態で特別図柄判定が行われる残りの回数を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理(後述する)において設定される。
ステップS494の処理に続いて、CPU101は、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか否かを判定する(ステップS495)。ここで、高確率遊技残余回数Xが「0」であると判定した場合(ステップS495:YES)、RAM103に記憶されている確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS496)。
ステップS496の処理が実行された場合、ステップS484の処理が実行された場合、確変遊技フラグが「ON」ではないと判定された場合(ステップS493:NO)、又は高確率遊技残余回数Xが「0」ではないと判定された場合(ステップS495:NO)、CPU101は、図11の停止中処理を終了する。
[遊技制御部100による普通図柄処理]
次に、図12を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される普通図柄処理の詳細について説明する。図12は、図5のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS501)。補助フラグは、普通図柄判定の結果が当りである場合に「ON」に設定されるフラグであり、電動チューリップ17を作動させる当たり遊技中であるか否かを示すフラグである。電動チューリップ17は、普通図柄判定の結果が当りである場合、所定のパターンで動作する。電動チューリップ17の動作パターンは、遊技機1が補助遊技状態か否か(補助遊技フラグがONか否か)によって異なる。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS501:YES)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS501:NO)、CPU101は、普通図柄表示器45における普通図柄の変動表示中であるか否かを判定し(ステップS502)、普通図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS502:NO)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが「1」以上であるか否かを判定する(ステップS503)。ここで、保留数Gが「1」以上ではないと判定した場合(ステップS503:NO)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、保留数Gが「1」以上であると判定した場合(ステップS503:YES)、保留数Gを「1」減算した値に更新し(ステップS504)、普通図柄乱数判定処理を実行する(ステップS505)。具体的には、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過したことに応じて上記ステップS3の処理で取得された普通図柄乱数が、ROM102に記憶されている普通図柄乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定する(ステップS506)。なお、補助遊技状態である場合には、非補助遊技状態である場合よりも普通図柄乱数の当選値が多く設定されており、補助遊技状態である場合には、普通図柄判定の結果が当たりとなる確率は非補助遊技状態よりも高い。
CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりではないと判定した場合(ステップS506:NO)、RAM103にハズレ図柄をセットする(ステップS507)。
一方、CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりであると判定した場合(ステップS506:YES)、CPU101は、当たり図柄をRAM103にセットする(ステップS508)。
ステップS507の処理、又はステップS508の処理に続いて、CPU101は、RAM103に記憶されている補助遊技フラグがONか否かに基づいて、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS509)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS509:NO)、普通図柄表示器45において普通図柄を変動表示させる時間である普通図柄変動時間を例えば25秒にセットする(ステップS510)。逆に、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS509:YES)、普通図柄変動時間を比較的短い値、例えば2秒にセットする(ステップS511)。このステップS510又はステップS511の処理によってセットされた普通図柄変動時間は、RAM103に一時的に記憶される。
ステップS510又はステップS511の処理に続いて、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示を開始させ(ステップS512)、その変動表示開始からの経過時間の計測を開始する(ステップS513)。
一方、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS502:YES)、普通図柄の変動表示を終了させるか否かを判定する(ステップS516)。具体的には、ステップS513の処理によって計測を開始した経過時間が、上記ステップS512又はステップS513の処理で設定された普通図柄変動時間に達したか否かに基づいて、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったか否かを判定する。ここで、終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS516:NO)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったと判定した場合(ステップS516:YES)、普通図柄表示器45による普通図柄の変動表示を終了させる(ステップS517)。具体的には、CPU101は、上記ステップS507、又はステップS508の処理でセットした図柄を普通図柄表示器45に停止表示させる。これにより、普通図柄判定の結果が報知される。
ステップS517の処理に続いて、CPU101は、上記ステップS515の処理によって計測が開始された経過時間をリセットする(ステップS518)。そして、上記ステップS506と同様に、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定し(ステップS519)、当たりであると判定した場合(ステップS519:YES)、補助フラグを「ON」に設定する(ステップS520)。この補助フラグが「ON」に設定されて、後述する電動チューリップ処理が行われることで、電動チューリップ17が作動する。
ステップS520の処理を行った場合、ステップS516の処理でNOと判定した場合、またはステップS519の処理でNOと判定した場合、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
なお、非補助遊技状態において第2始動口12を長開放(例えば、5.6秒間開放)させる長開放当たりと、第2始動口12を短開放(例えば、0.1秒間開放)させる短開放当たりとがあってもよい。
[遊技制御部100による大入賞口処理]
次に、図13を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される大入賞口処理の詳細について説明する。図13は、図5のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャートである。図13に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、特別遊技フラグ(大当たり遊技フラグ又は小当たり遊技フラグ)がONであるか否かを判定する(ステップS601)。特別遊技フラグがONの場合(ステップS601:YES)、CPU101は、オープニング中か否かを判定する(ステップS602)。ここでは、上記ステップS483又はステップS487において開始された大当たり遊技又は小当たり遊技のオープニング中か否かが判定される。
オープニング中であれば(ステップS602:YES)、CPU101は、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS603)。なお、オープニング時間は、大当たり図柄、小当たり図柄によって異なる。オープニング時間が経過していれば(ステップS603:YES)、CPU101は、大当たり判定処理の結果に応じて、R(大当たり遊技におけるラウンド数を示す)に「0」を設定するとともに、Rmaxの値、大入賞口13の開放パターン(開放時間や開放回数、インターバル時間等)等を設定する(ステップS604)。
ここで、大当たり図柄によって、Rmaxの値が異なる。詳細は後述するが大当たり図柄によってラウンド数が異なり、CPU101は、大当たり図柄に応じて大当たり遊技のラウンド数を示すRmaxを設定する。また、CPU101は、小当たりの場合には、Rmaxに「1」を設定する。
ステップS604に続いて、CPU101は、Rに「1」を加算してRAM103に保存する(ステップS605)。次に、CPU101は、ステップS604で設定した開放パターンに基づいて大入賞口13の開放制御を開始し(ステップS606)、ラウンドの開始を示すラウンド開始コマンドをRAM103にセットする(ステップS607)。ステップS607の処理の後、CPU101は、次にステップS611の処理を実行する。
一方、オープニング中でなければ(ステップS602:NO)、CPU101は、エンディング中か否かを判定する(ステップS608)。エンディング中であれば(ステップS608:YES)、CPU101は、次にステップS617の処理を実行する。エンディング中でなければ(ステップS608:NO)、CPU101は、ラウンド遊技とラウンド遊技との間のインターバル中か否かを判定する(ステップS609)。インターバル中である場合(ステップS609:YES)、CPU101は、インターバル時間が経過したか否かを判定し(ステップS610)、経過していれば(ステップS610:YES)、次にステップS605の処理を実行する。インターバル時間が経過していない場合は(ステップS610:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
一方、インターバル中でない場合(ステップS609:NO)、すなわち、ラウンド遊技中である場合、CPU101は、ラウンド終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS611)。ラウンド終了条件が成立していない場合(ステップS611:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
例えば、後述する長開放ラウンド遊技のラウンド終了条件は、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してから例えば29.5秒が経過したこと、又は、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してからの遊技球の大入賞口への入賞数が所定値になったことである。CPU101は、この2つの条件のうちの何れかの条件が満たされた場合、ラウンド終了条件が成立したと判定する。また、例えば、後述する第1実施例における短開放ラウンド遊技のラウンド終了条件は、このラウンドの大入賞口の開放制御を開始してから例えば0.01秒が経過したことである。また、特別図柄判定の結果が小当たりの場合には、小当たり遊技が行われる。小当たり遊技の終了条件としては、例えば、大入賞口を0.01秒開放させる動作を2回行ったことである。
ラウンド終了条件が成立している場合(ステップS611:YES)、CPU101は、このラウンドにおける大入賞口の開放制御を終了する(ステップS612)。続いて、CPU101は、ラウンド終了コマンドをセットする(ステップS613)。このラウンド終了コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
続いて、CPU101は、RがRmaxと等しいか否かを判定する(ステップS614)。すなわち、CPU101は、現在のラウンドがステップS604で設定した最大ラウンド数と等しいか否かを判定する。
RがRmaxと等しくないと判定した場合(ステップS614:NO)、CPU101は、インターバル時間の計測を開始し(ステップS615)、その後、大入賞口処理を終了する。
RがRmaxと等しいと判定した場合(ステップS614:YES)、CPU101は、エンディングを開始し(ステップS616)、エンディングコマンドをRAM103にセットする(ステップS617)。
CPU101は、ステップS617の処理を行った場合、またはステップS608の処理でYESと判定した場合、ステップS616でエンディングを開始してから予め設定されたエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS618)。エンディング時間が経過していれば(ステップS618:YES)、CPU101は、大当たり遊技フラグがONか否か、すなわち、今回の特別遊技が大当たり遊技か否かを判定する(ステップS619)。大当たり遊技フラグがONの場合、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する(ステップS620)。遊技状態設定処理の詳細については、後述する。ステップS620の遊技状態設定処理を実行した場合、又は、ステップS619でNOと判定した場合、CPU101は、特別遊技フラグ(大当たり遊技フラグ又は小当たり遊技フラグ)をOFFに設定する(ステップS621)。
ステップS601の処理でNOと判定した場合、ステップS611の処理でNOと判定した場合、ステップS618の処理でNOと判定した場合、ステップS610の処理でNOと判定した場合、ステップS603の処理でNOと判定した場合、ステップS615の処理を実行した場合、または、ステップS621の処理を実行した場合、CPU101は、図13に示す大入賞口処理を終了する。
[遊技制御部100による遊技状態設定処理]
次に、図13のステップS620の遊技状態設定処理について説明する。図14は、図13のステップS620の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
図14に示されるように、CPU101は、今回の大当たりの種類が高確率遊技状態への移行を伴う高確大当たりか否かを判定する(ステップS630)。具体的には、CPU101は、大当たり判定処理で設定された図柄に基づいて高確大当たりか否かを判定する。高確大当たりであった場合(ステップS630:YES)、CPU101は、確変遊技フラグをONに設定し(ステップS631)、高確率遊技残余回数XにXmaxを設定する(ステップS632)。ここで、Xmaxは予め定められた値であり、後述する第1実施例では、Xmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。Xに非常に大きな値Xmaxが設定されるため、事実上、次の大当たりとなるまで高確率遊技状態にて遊技が制御される。また、後述する第2実施例では、Xmaxとして例えば、70が設定される。
ステップS632の処理を行った場合、又は、ステップS630でNOと判定した場合、CPU101は、今回の大当たりが補助遊技状態への移行を伴う大当たりか否かを判定する(ステップS633)。ステップS633でYESと判定した場合、CPU101は、補助遊技フラグをONに設定する(ステップS634)。続いて、CPU101は、大当たり判定処理で設定した図柄に応じて、補助遊技残余回数Jの値を設定する(ステップS635)。
ステップS635の処理を行った場合、又は、ステップS633でNOと判定した場合、CPU101は、図14に示す遊技状態設定処理を終了する。
[遊技制御部100による電動チューリップ処理]
次に、図5のステップS7の電動チューリップ処理の詳細について説明する。図15は、図5の電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS701)。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS701:NO)、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
CPU101は、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS701:YES)、電動チューリップ17が動作中であるか否かを判定する(ステップS702)。ここで、電動チューリップ17が動作中ではないと判定した場合(ステップS702:NO)、CPU101は、補助遊技フラグがONか否かを判定することにより、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS703)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS703:NO)、例えば第2始動口12を0.1秒間開放する動作を1回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS704)。
一方、CPU101は、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS703:YES)、電動チューリップ17の動作パターンとして、例えば第2始動口12を1.8秒間開放する動作を3回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS705)。
CPU101は、ステップS704、又はステップS705の処理によって電動チューリップ17の動作パターンを設定した後、設定した動作パターンでの電動チューリップ17の動作を電動チューリップ開閉部113に開始させる(ステップS706)。
CPU101は、ステップS706の処理を実行した場合、または電動チューリップ17の動作中であると判定した場合(ステップS702:YES)、ステップS706の処理で開始された電動チューリップ17の動作が完了したか否かを判定する(ステップS707)。ここで、電動チューリップ17の動作が完了したと判定した場合(ステップS707:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグを「OFF」に設定する(ステップS708)。
ステップS701の処理でNOと判定した場合、ステップS707の処理でNOと判定した場合、またはステップS708の処理を実行した場合、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
[遊技制御部100による外部出力処理]
次に、図5のステップS10の外部出力処理の詳細について説明する。外部出力処理は、パチンコ遊技機1から外部装置200に情報を出力する処理である。図16は、図5のステップS10の外部出力処理の詳細フローチャートである。
CPU101は、賞球の計数値が所定値となったか否かを判定する(ステップS802)。具体的には、CPU101は、払出制御部によって払い出された賞球を計数する計数スイッチ119からの信号を受信することにより、賞球数を計数している。なお、CPU101は、払出制御部から賞球の払い出しのための信号を受信したことに基づいて賞球数を計数してもよい。CPU101は、この計数値が予め定められた所定数(例えば、10個)となった場合、ステップS801でYESと判定し、計数値をリセットする。
賞球の計数値が所定値となったと判定した場合(ステップS801:YES)、CPU101は、外部接続端子160を介して、賞球情報を外部に出力する(ステップS802)。これにより、例えば、外部装置200において、大当たり遊技における賞球の合計が表示される。具体的には、大当たりが連続して発生している期間(通常遊技状態から大当たりとなり、再び通常遊技状態に戻るまでの期間)において払い出された賞球の合計が外部装置200に表示される。なお、賞球が払い出される毎に賞球情報が外部装置200に出力されてもよいし、所定数の賞球が払い出される毎に賞球情報が外部装置200に出力されてもよい。例えば、大入賞口に遊技球が1個入賞する毎に、15個の遊技球が賞球として払い出され、外部装置200において賞球が15個加算されてもよい。また、例えば、大入賞口に遊技球が所定数入賞する毎に、外部装置200において賞球が所定数×15個加算されてもよい。また、実質的な遊技球の増減を計算し、実際に増えた(又は減った)遊技球の数が外部装置200に出力されてもよい。例えば、遊技球が遊技領域10に打ち出された数を計数し、賞球数から遊技領域10に打ち出された遊技球の数を引いた値が、遊技球が実際に増えた数である。このように、実際の遊技球の増減数(払い出された遊技球から打ち出された遊技球を引いた数)が外部装置200に表示されてもよい。この場合、遊技制御部100において実際の遊技球の増減数が算出されて賞球情報として外部装置200に出力されてもよい。また、外部装置200において実際の遊技球の増減数が算出されてもよい(例えば、遊技制御部100から外部装置200に遊技球が払い出された数に関する情報と、遊技球が打ち出された数に関する情報とが出力され、これらの情報に基づいて外部装置200が実際の遊技球の増減数を算出する)。また、賞球情報は、例えば、ホールコンピュータに出力され、ホールコンピュータによって各遊技機の賞球数がカウントされてもよい。
ステップS802の処理を行った場合、又は、ステップS801でNOと判定した場合、CPU101は、枠部材3が開放されているか否かを判定する(ステップS803)。具体的には、枠部材3は扉のように開放可能に構成されており、開放されたことを検知する開放検知手段が設けられる。この開放検知手段によって枠部材3の開放が検知されている場合(ステップS803:YES)、CPU101は、外部接続端子160を介して、枠開放情報を外部に出力する(ステップS804)。
ステップS804の処理を行った場合、又は、ステップS803でNOと判定した場合、CPU101は、特別図柄が停止したか否かを判定する(ステップS805)。特別図柄が停止したと判定した場合(ステップS805:YES)、CPU101は、外部接続端子160を介して、特図停止情報を外部に出力する(ステップS806)。具体的には、CPU101は、第1特別図柄が停止した場合、第1特別図柄が停止したことを示す特図1停止情報を出力し、第2特別図柄が停止した場合、第2特別図柄が停止したことを示す特図2停止情報を出力する。これにより、例えば外部装置200において特別図柄の変動回数が表示される。
ステップS806の処理を行った場合、又は、ステップS805でNOと判定した場合、CPU101は、始動口スイッチ(111又は112)がONになったか否かを判定する(ステップS807)。始動口スイッチがONになったと判定した場合(ステップS807:YES)、CPU101は、外部接続端子160を介して、始動口SW情報を外部に出力する(ステップS808)。
ステップS808の処理を行った場合、又は、ステップS807でNOと判定した場合、CPU101は、特別遊技中か否かを判定する(ステップS809)。具体的には、CPU101は、大当たり遊技フラグ又は小当たり遊技フラグがONか否かを判定する。特別遊技中と判定した場合(ステップS809:YES)、CPU101は、外部接続端子160を介して、情報を外部装置200に出力する(ステップS810)。
例えば、大当たり遊技フラグがONの場合には、ステップS809で常にYESと判定される。このため、大当たり中は、ステップS810の処理が繰り返し行われる。詳細は後述するが、CPU101は、大当たり遊技フラグがONにされてオープニングが開始される際に、大当たり情報を外部装置200に出力することがある。また、CPU101は、大当たり遊技中に、大当たり遅延情報を外部装置200に出力することがある。また、CPU101は、小当たり遊技フラグがONにされてオープニングが開始される際に、小当たり情報を外部装置200に出力することがある。特別遊技フラグがONのときに出力される情報の詳細については後述する。
ステップS810の処理を行った場合、又は、ステップS809でNOと判定した場合、CPU101は、図16に示す処理を終了する。
[大当たり情報、大当たり遅延情報の説明]
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1の特徴の1つについて説明する。図17は、本実施形態のパチンコ遊技機1から外部装置200に出力される情報について説明するための図である。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、特別図柄判定において大当たりと判定された場合、大当たり遊技の開始時又は大当たり遊技中に、パチンコ遊技機1から外部装置200に対して情報が出力される(図16のS810)。
上述のように、特別図柄判定において大当たりと判定された場合、特別図柄の停止に応じて、オープニングコマンドが遊技制御部100から演出制御部130に出力され(図11のS484)、これに応じてオープニング演出が行われる。図17に示されるように、このオープニング開始時にパチンコ遊技機1から外部装置200に対して、大当たり情報が出力されることがある。外部装置200において大当たり情報が入力されると、大当たり遊技の開始を示す表示や大当たりの回数の加算表示が行われる。
また、上述のように、ラウンド遊技の開始の際にはラウンド開始コマンドが、遊技制御部100から演出制御部130に出力される(図13のS607)。図17に示されるように、長開放ラウンド遊技の開始の際に、パチンコ遊技機1から外部装置200に対して、大当たり遅延情報が出力されることがある。外部装置200において大当たり遅延情報が入力されると、大当たり遊技の開始を示す表示や大当たり回数の加算表示が行われる。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、大当たり図柄によって、オープニング開始時に大当たり情報が出力されるか、長開放ラウンド遊技の開始時に大当たり遅延情報が出力されるかが決定される。以下では、2つの実施例に係るパチンコ遊技機の大当たり情報、大当たり遅延情報について説明する。
(第1実施例)
まず、第1実施例におけるパチンコ遊技機1の大当たり確率及び小当たり確率について説明する。図18は、第1実施例におけるパチンコ遊技機1の大当たり確率および小当たり確率の一例を示す図である。
図18に示されるように、第1実施例のパチンコ遊技機1では、低確率遊技状態において、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定で大当たりと判定される確率は、例えば1/200に設定される。また、低確率遊技状態において、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定で小当たりと判定される確率は、1/100に設定される。また、高確率遊技状態において、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定で大当たりと判定される確率は、例えば1/90に設定され、小当たりと判定される確率は1/100に設定される。
[第1実施例における大当たり図柄および小当たり図柄の説明]
上述のように、特別図柄判定が行われると、特別図柄の変動時間が決定され、特別図柄の変動が開始される。特別図柄が変動開始してから、決定された変動時間が経過すると、特別図柄が停止表示される。特別図柄の変動中は、特別図柄に対応する装飾図柄が液晶表示器5において変動表示される。具体的には、装飾図柄は、画面の左領域に表示される左装飾図柄と、中領域に表示される中装飾図柄と、右領域に表示される右装飾図柄とによって構成される。特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄が停止され、3つの装飾図柄の停止組み合わせによって大当たりか否かが報知される。例えば、大当たりの場合には3つの同種の装飾図柄が停止表示され、ハズレの場合には異なる種類の3つの装飾図柄が停止表示される。
特別図柄判定において大当たりと判定された場合には、複数の大当たり図柄のうちの何れかが選択され、特別図柄の停止時にその大当たり図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示される。また、特別図柄判定において小当たりと判定された場合には、特別図柄の停止時に小当たり図柄が停止表示される。
以下では、第1実施例に係るパチンコ遊技機1における大当たり図柄および小当たり図柄について説明する。
図19は、各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄および小当たり図柄の内訳を示す図であり、各図柄に対応する大当たり遊技および小当たり遊技の内容を示す図である。
図19(A)に示すように、第1始動口11に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄X1〜大当たり図柄X8のうちの何れかが第1特別図柄表示器41に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技の一種)が行われる。また、第2始動口12に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄Y1〜大当たり図柄Y8のうちの何れかが第2特別図柄表示器42に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技の一種)が行われる。
具体的には、第1実施例では、第1始動口11への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、5%の割合で大当たり図柄X1が選択され、45%の割合で大当たり図柄X2が選択され、3%の割合で大当たり図柄X3が選択され、2%の割合で大当たり図柄X4が選択され、2%の割合で大当たり図柄X5が選択され、3%の割合で大当たり図柄X6が選択され、5%の割合で大当たり図柄X7が選択され、35%の割合で大当たり図柄X8が選択される。
大当たり図柄X1が選択されると、大当たり遊技として、所定のラウンド終了条件(例えば、大入賞口13への遊技球の入賞数が10個に達するまで、又は、大入賞口13が開放されてから29.5秒が経過するまで)を満たすまで、大入賞口13が開放される長開放ラウンド遊技が15回(15ラウンド(「R」と表記する))行われる。また、大当たり図柄X2が選択されると、大当たり遊技として、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X1又は大当たり図柄X2が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、確変遊技状態(高確率遊技状態かつ補助遊技状態)に移行し、実質的に次の大当たりまで確変遊技状態が継続する。
大当たり図柄X1による大当たりを「15R確変大当たり」といい、大当たり図柄X2による大当たりを「4R確変大当たり」という。
15R確変大当たり又は4R確変大当たりでは、特別図柄の停止時に、3つの同種の装飾図柄が揃って停止することで大当たりが報知される。例えば、大当たり図柄X1による大当たりでは、左装飾図柄、中装飾図柄、及び、右装飾図柄の停止組み合わせとして「777」が停止表示される。また、大当たり図柄X2による大当たりでは、左装飾図柄、中装飾図柄、及び、右装飾図柄の停止組み合わせとして「111」や「222」等が停止表示される。
また、大当たり図柄X3が選択されると、1Rの短開放ラウンド遊技が行われた後、15Rの長開放ラウンド遊技が行われる。具体的には、1R目の短開放ラウンド遊技では、大入賞口13が例えば0.01秒×2回開放する。1R目の短開放ラウンド遊技では、大入賞口13の開放時間が短いため、大入賞口13には遊技球は殆ど入賞しない。このため、遊技者は、1R目のラウンド遊技では賞球を殆ど獲得することができない。2R〜16R目のラウンド遊技では、上記長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X3が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、確変遊技状態に移行し、実質的に次の大当たりまで確変遊技状態が継続する。
このように、大当たり遊技が開始されてから所定期間は短開放ラウンド遊技が行われ、その後、長開放ラウンド遊技が行われる大当たりを「ジャンプアップ大当たり」(「JUB」と略する場合がある)という。
ジャンプアップ大当たりでは、15R確変大当たり又は4R確変大当たりとは異なる態様で大当たりが報知される。例えば、ジャンプアップ大当たりでは、3つの同種の装飾図柄が揃って停止することにより大当たりが報知されず、特定の図柄組合せが停止表示することにより、ジャンプアップ大当たりが報知される。なお、この特定の図柄組合せは、潜伏確変大当たりを報知する場合にも用いられる。
また、大当たり図柄X4が選択されると、15Rの長開放ラウンド遊技が行われ、大当たり図柄X5が選択されると、10Rの長開放ラウンド遊技が行われ、大当たり図柄X6が選択されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X4〜X6の何れかが選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、確変遊技状態に移行し、実質的に次の大当たりまで確変遊技状態が継続する。
大当たり図柄X4〜X6による大当たりを、ここでは「ランクアップ大当たり」という。ここで、ランクアップ大当たりとは、例えば、液晶表示器5の画面中央において特別な装飾図柄が停止されることで報知される大当たりであり、停止された装飾図柄によっては、大当たり遊技におけるラウンド数を遊技者は容易には判別できない。ランクアップ大当たりによる大当たり遊技中は、ラウンド遊技が継続するか否かを煽る演出が行われる。
また、大当たり図柄X7が選択されると、2Rの短開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X7が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、高確率遊技状態かつ非時短遊技状態(潜伏確変遊技状態)に移行し、実質的に次の大当たりまで潜伏確変遊技状態が継続する。ここで、大当たり図柄X7による大当たりを「潜伏確変大当たり」と称することがある。
具体的には、潜伏確変大当たりによる大当たり遊技では、1R目の短開放ラウンド遊技において大入賞口13が0.01秒だけ開放し、続く2R目の短開放ラウンド遊技においても大入賞口13が0.01秒だけ開放する。すなわち、潜伏確変大当たりによる大当たり遊技における大入賞口13の開放パターンと、ジャンプアップ大当たりにおける1R目の短開放ラウンド遊技における大入賞口13の開放パターンとは、同一(または類似)である。このため、大入賞口13の開放パターンだけでは、遊技者は、潜伏確変大当たりによる大当たり遊技が行われているのか、ジャンプアップ大当たりによる大当たり遊技が行われているのかを判別することは困難である。
また、大当たり図柄X8が選択されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X8が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、低確率遊技状態かつ補助遊技状態(時短遊技状態)に移行する。時短遊技状態は、特別図柄の変動が30回行われるまで継続し、30回目の特別図柄の変動が終了すると、遊技機1は通常遊技状態に戻される。なお、大当たり図柄X8による大当たりを「4R通常大当たり」ということがある。
一方、第2始動口12への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、20%の割合で大当たり図柄Y1が選択され、20%の割合で大当たり図柄Y2が選択され、5%の割合で大当たり図柄Y3が選択され、3%の割合で大当たり図柄Y4が選択され、3%の割合で大当たり図柄Y5が選択され、4%の割合で大当たり図柄Y6が選択され、10%の割合で大当たり図柄Y7が選択され、35%の割合で大当たり図柄Y8が選択される。
大当たり図柄Y1〜Y7が選択された場合、大当たり遊技後に、確変遊技状態に移行する。確変遊技状態は実質的に次の大当たりまで継続する。一方、大当たり図柄Y8が選択された場合、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行し、時短遊技状態は特別図柄の変動が30回行われるまで継続する。
大当たり図柄Y1は、上記15R確変大当たりを示す図柄であり、15Rの長開放ラウンド遊技が行われる大当たりである。大当たり図柄Y2は、上記4R確変大当たりを示す図柄であり、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる大当たりである。
また、大当たり図柄Y3は、上記ジャンプアップ大当たりを示す図柄であり、1Rの短開放ラウンド遊技の後、15Rの長開放ラウンド遊技が行われる大当たりである。
また、大当たり図柄Y4〜Y6は、上記ランクアップ大当たりを示す図柄である。具体的には、大当たり図柄Y4は、15Rの長開放ラウンド遊技が行われるランクアップ大当たりであり、大当たり図柄Y5は、10Rの長開放ラウンド遊技が行われるランクアップ大当たりであり、大当たり図柄Y6は、4Rの長開放ラウンド遊技が行われるランクアップ大当たりである。
また、大当たり図柄Y7は、2R確変大当たりを示す図柄である。2R確変大当たりでは、1R目のラウンド遊技において大入賞口13が0.01秒だけ開放し、続く2R目のラウンド遊技においても大入賞口13が0.01秒だけ開放する。
また、大当たり図柄Y8は、2R通常大当たりを示す図柄である。2R通常大当たりでは、1R目のラウンド遊技において大入賞口13が0.01秒だけ開放し、続く2R目のラウンド遊技においても大入賞口13が0.01秒だけ開放する。
2R確変大当たり及び2R通常大当たりによる大当たり遊技の大入賞口13の開放パターンは、上記ジャンプアップ大当たりにおける1R目のラウンド遊技の大入賞口13の開放パターンと同一(又は類似)である。
2R確変大当たりでは、大当たり遊技後に確変遊技状態となり、特別図柄の変動が30回を超えた後も、確変遊技状態が継続し、2R通常大当たりでは、大当たり遊技後に補助遊技状態となり、特別図柄の変動が30回を超えた場合は、通常遊技状態に戻る。特別図柄の変動中および停止時における演出、大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターン、大当たり遊技後の演出態様が2R確変大当たりと2R通常大当たりの場合とで類似している。このため、遊技者は、大当たり遊技が行われてから特別図柄の変動が30回を超えるまでは、2R確変大当たりが行われたのか、2R通常大当たりが行われたのかを判別し難い。
なお、以下では、大当たり図柄X7、Y7、Y8が停止する大当たりを総称して「短開放2R大当たり」ということがある。
一方、図19(B)に示されるように、特別図柄判定において小当たりと判定された場合、小当たり図柄Z1が停止表示する。小当たり図柄Z1が停止表示されると、小当たり遊技が行われる。小当たり遊技では、大入賞口13が0.01秒×2回開放される。すなわち、小当たり遊技における大入賞口13の開放パターンは、上記ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄X3,Y3)における1R目のラウンド遊技、上記短開放2R大当たり(大当たり図柄X7、Y7、Y8)の大入賞口13の開放パターンと同一(又は類似)である。
次に、上記大当たり図柄に応じた大当たり遊技、及び、小当たり図柄に応じた小当たり遊技の一例について説明する。図20は、15R確変大当たり、4R確変大当たり、ジャンプアップ大当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図である。
図20(A)に示されるように、例えば第1特別図柄判定において、15R確変大当たりと判定されると、特別図柄の停止時に、大当たり図柄X1が第1特別図柄表示器41に停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒間)が経過すると、オープニングが開始される。15R確変大当たりの場合には、オープニングが開始されてからオープニング時間が経過するまで、液晶表示器5において15R確変大当たりを示す画像や、遊技者にとって有利であることを示す画像(例えば勝利を示す画像)を表示するオープニング演出が行われる。また、このオープニングの期間、積極的に遊技者に右打ちを促す画像(例えば、「右打ちして下さい」と書かれた画像)が表示される。
オープニングの開始と同時に、パチンコ遊技機1から外部装置200に対して、大当たり情報が出力される。「大当たり情報」は、大当たり遊技が行われることを示す情報である。外部装置200は、この大当たり情報を受信すると、大当たりの回数を加算表示したり、大当たり遊技が開始されることを示す表示を行なったりする。
オープニングの開始からオープニング時間が経過すると、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始される。長開放ラウンド遊技は、大入賞口13に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するまで、または、大入賞口13の開放から29.5秒が経過するまで大入賞口13が開放状態となる。この第1R目の長開放ラウンド遊技が開始される際には、遊技制御部100から演出制御部130にラウンド開始コマンドが出力される。演出制御部130は、このラウンド開始コマンドを受信したことに応じて、第1R目に応じたラウンド数表示を液晶表示器5に表示する。例えば、ラウンド数表示として、「1R目」と記載された画像が表示される。次に、第1R目の長開放ラウンド遊技が終了する際に遊技制御部100から演出制御部130にラウンド終了コマンドが出力される。第1R目の長開放ラウンド遊技の終了からインターバル期間が経過すると、第2R目の長開放ラウンド遊技が開始される。第2R目の長開放ラウンド遊技の開始時にも、上記ラウンド開始コマンドが出力され、このコマンドに応じて、演出制御部130は、「2R目」と記載された画像が表示される。長開放ラウンド遊技が開始(又は終了)する毎に、遊技制御部100から演出制御部130にラウンド開始(又は終了)コマンドが出力され、このラウンド開始(又は終了)コマンドに応じて、大当たり遊技中の大当たり演出が進行する。
4R確変大当たりの場合も、15R確変大当たりの場合と同様である。図20(B)に示されるように、例えば第1特別図柄判定において、4R確変大当たりと判定されると、特別図柄の停止時に、大当たり図柄X2が第1特別図柄表示器41に停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒間)が経過すると、オープニングが開始される。4R確変大当たりの場合には、オープニングが開始されてからオープニング時間が経過するまで、液晶表示器5において4R確変大当たりを示す画像や、遊技者にとって有利であることを示す画像(例えば勝利を示す画像)を表示するオープニング演出が行われる。また、このオープニングの期間、積極的に遊技者に右打ちを促す画像(例えば、「右打ちして下さい」と書かれた画像)が表示される。4R確変大当たりの場合においても、オープニングの開始と同時に、パチンコ遊技機1から外部装置200に対して、大当たり情報が出力される。4R確変大当たりの場合には、第1R目から第4R目の長開放ラウンド遊技が行われ、第4R目の長開放ラウンド遊技が終了すると、大当たり遊技が終了する。
図20(A)及び(B)から明らかなように、外部装置200に出力される大当たり情報は、オープニングの開始時に出力されるものの、各ラウンドのラウンド遊技の開始時及び終了時には出力されない。これに対して、遊技制御部100から演出制御部130へのラウンド開始コマンドは、ラウンド遊技が開始される毎に出力される。ラウンド終了コマンドも同様である。
なお、「大当たり情報」は、大当たりの種類を特定する情報であってもよいし、大当たりの種類を特定しない情報であってもよい。例えば、15R確変大当たりの場合には、15R確変大当たりであることを示す第1の大当たり情報が出力され、4R確変大当たりの場合には、4R確変大当たりであることを示す第2の大当たり情報が出力されてもよい。また、4R通常大当たりの場合には、4R通常大当たりであることを示す第3の大当たり情報が出力されてもよい。また、何れの大当たりであっても、同一の大当たり情報が出力されてもよい。また、大当たりの種類を分類し、分類毎に大当たり情報が異なっていてもよい。例えば、ラウンド数は異なるものの大当たり遊技後に確変遊技状態に移行することとなる大当たりの場合には、共通の大当たり情報が出力され、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行することとなる大当たりの場合には、別の大当たり情報が出力されてもよい。また、大当たり情報は、第1R目の長開放ラウンド遊技の開始時に出力されてもよい。また、大当たり情報は、各長開放ラウンド遊技の開始時に(すなわち、長開放ラウンド遊技が行われる毎に)出力されてもよい。
一方、図20(C)に示されるように、例えば第1特別図柄判定において、ジャンプアップ大当たりと判定されると、特別図柄の停止時に、大当たり図柄X3が第1特別図柄表示器41に停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒間)が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始からオープニング時間が経過するまでは、15R確変大当たりや4R確変大当たりのときとは異なるオープニング演出が行われる。例えば、ジャンプアップ大当たり時のオープニング演出では、遊技者にとって有利でないことを示す画像が表示される。また、15R確変大当たりや4R確変大当たりのときのような積極的に右打ちを促す画像は表示されず、例えば、右方向の矢印の画像が表示される。
図20(C)に示されるように、ジャンプアップ大当たりの場合には、オープニングの開始時には、上述した大当たり情報は外部装置200に出力されない。このため、外部装置200では、大当たりの回数の加算表示や、大当たり遊技の開始を示す表示は行なわれない。
オープニングの開始からオープニング時間が経過すると、第1R目のラウンド遊技として、短開放ラウンド遊技が行われる。この第1R目のラウンド遊技では、大入賞口13が0.01秒だけ開放する動作が2回行われる。大入賞口13の開放時間が短いため、第1R目の短開放ラウンド遊技では遊技球が大入賞口13に入賞することは殆どなく、また、遊技者は、大入賞口13の開放に気づき難い。また、第1R目のラウンド遊技の開始時には、上述した大当たり情報は外部装置200に出力されない。
第1R目の短開放ラウンド遊技が終了すると、インターバル期間の経過後に、第2R目のラウンド遊技として、長開放ラウンド遊技が行われる。大入賞口13の開放時間が長いため、遊技者は大入賞口13の開放を容易に認識し、また、大量の賞球を獲得することができる。以降、第3R目〜第16R目のラウンド遊技では、長開放ラウンド遊技が行われる。
ここで、第2R目のラウンド遊技の開始時、すなわち、最初の長開放ラウンド遊技の開始時には、大当たり遅延情報がパチンコ遊技機1から外部装置200に出力される。
「大当たり遅延情報」は、大当たり遊技が行われること(行われていること)を示す情報であり、上記「大当たり情報」と同等の情報である。この大当たり遅延情報が外部装置200に受信されると、外部装置200では、大当たりの回数の加算表示が行われたり、大当たり遊技が開始されることを示す表示が行なわれたりする。
図20(A)又は(B)と図20(C)とを比較すると明らかなように、第1R目のラウンド遊技として長開放ラウンド遊技が行われる15R確変大当たりや4R確変大当たりの場合には、オープニングの開始時に大当たり情報が外部装置200に出力される。これに対して、第1R目のラウンド遊技として短開放ラウンド遊技が行われるジャンプアップ大当たりの場合には、オープニングの開始時に大当たり情報は出力されない。ジャンプアップ大当たりの場合には、第2R目のラウンド遊技として長開放ラウンド遊技が開始される際に、15R確変大当たりのオープニング開始時に出力される大当たり情報に相当する大当たり遅延情報が出力される。大当たり遅延情報と、15R確変大当たりのオープニング開始時に出力される大当たり情報とは同じ情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
なお、上記ではジャンプアップ大当たりにおいて第1R目に短開放ラウンド遊技が行われるものとしたが、第2R目以降も短開放ラウンド遊技が行われて、所定R目のラウンド遊技において長開放ラウンド遊技が行われてもよい。この場合、最初の長開放ラウンド遊技の開始時に上記大当たり遅延情報が出力されてもよい。また、最初の長開放ラウンド遊技の開始時に限らず、各長開放ラウンド遊技の開始時に上記大当たり遅延情報が出力されてもよい。
次に、ランクアップ大当たりの場合における大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報について説明する。図21は、ランクアップ大当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図である。
図21(A)に示されるように、例えば第1特別図柄判定において、15Rのランクアップ大当たり(大当たり図柄X4)と判定されると、特別図柄の停止時に、大当たり図柄X4が停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間が経過すると、オープニングが開始され、オープニング中には、液晶表示器5においてラウンド数を示さない画像(例えば「ランクアップボーナス」と書かれた画像)や、遊技者にとって有利であることを示す画像(例えば勝利を示す画像)が表示される。また、オープニング中は、積極的に遊技者に右打ちを促す画像(例えば、「右打ちして下さい」と書かれた画像)が表示される。
オープニングの開始と同時に、パチンコ遊技機1から外部装置200に対して、大当たり情報が出力される。「大当たり情報」は、大当たり遊技が行われることを示す情報である。外部装置200は、この大当たり情報を受信すると、大当たりの回数を加算表示したり、大当たり遊技が開始されることを示す表示を行なったりする。
ランクアップ大当たりの場合には、第1R目のラウンド遊技として長開放ラウンド遊技が行われる。第1R目のラウンド遊技が終了すると、インターバル期間(例えば2秒)の経過後、第2R目のラウンド遊技として長開放ラウンド遊技が行われる。第3R目〜第4R目も同様である。図21(A)に示されるように、第4R目のラウンド遊技が終了すると、5秒間のインターバル期間があり、この5秒間のインターバル期間が経過してから第5R目のラウンド遊技が行われる。この5秒間のインターバル期間において、次の長開放ラウンド遊技が行われるか否かを示す演出が行なわれる。また、第5R目〜第10R目も、第1R〜第4R目と同様に、長開放ラウンド遊技と、2秒間のインターバル期間とが交互に発生する。第10R目のラウンド遊技が終了すると、5秒間のインターバル期間において次の長開放ラウンド遊技が行われるか否かを示す演出が行なわれ、第11R目のラウンド遊技が開始される。そして、第11R目〜第15R目のラウンド遊技が行われる。
また、図21(B)に示されるように、10Rのランクアップ大当たり(大当たり図柄X5)の場合、第1R目〜第10R目までは図21(A)と同様である。10Rのランクアップ大当たりの場合には、第10R目のラウンド遊技が終了すると、15Rのランクアップ大当たりと同様に次のラウンド遊技が行われるか否かを示す演出が実行されるものの、次の長開放ラウンド遊技は行われず、大当たり遊技が終了する。
また、図21(C)に示されるように、4Rのランクアップ大当たり(大当たり図柄X6)の場合、第1R目〜第4R目までは図21(A)と同様である。4Rのランクアップ大当たりの場合には、第4R目のラウンド遊技が終了すると、15R及び10Rのランクアップ大当たりと同様に次の長開放ラウンド遊技が行われるか否かを示す演出が実行されるものの、次の長開放ラウンド遊技は行われず、大当たり遊技が終了する。
図X04から明らかなように、ランクアップ大当たりの場合には、15R確変大当たりや4R確変大当たり、あるいは4R通常大当たりのときと同様に、オープニングの開始時に大当たり情報が外部装置200に出力され、第1R目のラウンド遊技において長開放ラウンド遊技が行われる。また、ランクアップ大当たりにおける第1R目のラウンド遊技の開始時には、15R確変大当たりや4R確変大当たり、あるいは4R通常大当たりのときと同様に、大当たり遅延情報は出力されない。
なお、このランクアップ大当たりのオープニング開始時に出力される大当たり情報は、15R確変大当たりや4R確変大当たり、あるいは4R通常大当たりのときに出力される大当たり情報と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、ランクアップ大当たりのラウンド数によって異なる大当たり情報が出力されてもよいし、ランクアップ大当たりの場合にはラウンド数にかかわらず同一の大当たり情報が出力されてもよい。また、15R確変大当たり及び4R確変大当たりのときの大当たり情報は同じであり、15R確変大当たり及び4R確変大当たりのときの大当たり情報と、ランクアップ大当たりのときの大当たり情報とは異なる情報であってもよい。また、大当たり情報は、第1R目の長開放ラウンド遊技の開始時に出力されてもよい。また、大当たり情報は、各長開放ラウンド遊技の開始時に出力されてもよい。
次に、短開放2R大当たり(潜伏確変大当たり、2R確変大当たり、又は、2R通常大当たり)又は小当たりの場合における大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報について説明する。図22は、短開放2R大当たり又は小当たりの場合における大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンと外部装置に出力される情報の一例を示す図である。
図22(A)に示されるように、特別図柄判定において、潜伏確変大当たり(大当たり図柄X7)、2R確変大当たり(大当たり図柄Y7)、又は、2R通常大当たり(大当たり図柄Y8)と判定されると、特別図柄の停止時に、大当たり図柄X7、Y7またはY8が停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始からオープニング時間が経過するまでは、ジャンプアップ大当たりのときと同様のオープニング演出が行われる。例えば、遊技者にとって有利でないことを示す画像が表示される。また、15R確変大当たりや4R確変大当たりのときのような積極的に右打ちを促す画像は表示されず、例えば、右方向の矢印の画像が表示される。
図22(A)に示されるように、短開放2R大当たりの場合、ジャンプアップ大当たりのときと同様に、オープニングの開始時に上述した大当たり情報は外部装置200に出力されない。また、ラウンド遊技の開始時にも大当たり情報は出力されない。このため、外部装置200では、大当たりの回数の加算表示や、大当たり遊技の開始を示す表示は行なわれない。
オープニングの開始からオープニング時間が経過すると、第1R目のラウンド遊技として、短開放ラウンド遊技が行われる。この第1R目の短開放ラウンド遊技では、大入賞口13が0.01秒だけ開放する動作が1回行われる。続く第2R目のラウンド遊技でも、短開放ラウンド遊技が行われ、大入賞口13が0.01秒だけ開放する。そして、大当たり遊技が終了する。
短開放2R大当たりの場合には、ジャンプアップ大当たりにおいて第2R目のラウンド遊技(長開放ラウンド遊技)の開始時に出力される大当たり遅延情報は出力されない。このため、外部装置200では、大当たりの回数の加算表示や、大当たり遊技の開始を示す表示は行なわれない。
小当たりの場合も同様である。特別図柄判定において小当たりと判定された場合には、図22(B)に示されるように、特別図柄の停止時に、小当たり図柄Z1が停止表示される。特別図柄が停止してから所定の確定停止期間が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始からオープニング時間が経過するまでは、短開放2R大当たりのときと同様のオープニング演出が行われる。この場合も、同様に、大当たり情報は出力されない。
オープニングの開始からオープニング時間が経過すると、小当たり遊技として、大入賞口13が0.01秒だけ開放する動作が2回行われる。この大入賞口13の開放パターンは、短開放2R大当たりのときの開放パターンと同一(又は類似)であるため、遊技者は、小当たりと短開放2R大当たりとを区別することは困難である。小当たりの場合にも、上記大当たり情報および大当たり遅延情報は出力されない。このため、外部装置200では、大当たりの回数の加算表示や、大当たり遊技の開始を示す表示は行なわれない。
以上のように、本実施例では、大当たり遊技の第1ラウンド目において長開放ラウンド遊技が行われる大当たり(大当たり図柄X1,X2,X4〜X6、X8、Y1,Y2,Y4〜Y6)の場合には、当該大当たり遊技のオープニング時に大当たり情報が外部装置200に出力され、外部装置200において大当たりであることが表示されたり、大当たりの回数が1回加算されて表示されたりする。一方、ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄X3,Y3)と判定された場合、当該大当たり遊技のオープニング時には大当たり情報は外部装置200に出力されず、1回目の長開放ラウンド遊技(第2R目のラウンド遊技)の開始時に、大当たり遅延情報が外部装置200に出力される。短開放ラウンド遊技のみが行われる大当たり(大当たり図柄X7,Y7,Y8)の場合には、大当たり情報および大当たり遅延情報は外部装置200に出力されない。また、小当たりと判定された場合、当該小当たり遊技のオープニング時には大当たり情報は出力されず、その後、大当たり遅延情報も出力されない。
このような構成を有することにより、ジャンプアップ大当たりに当選した場合に、長開放ラウンド遊技が行われるまでは、外部装置200において大当たりであることが表示されず、遊技者に有利な長開放ラウンド遊技を行う大当たりか否かについて、遊技者に期待と不安を抱かせることができる。また、小当たりに当選した場合や潜伏確変大当たりに当選した場合でも、大入賞口13が短開放された後に長開放ラウンド遊技が行われるか否かについて遊技者を期待させることができる。
次に、上述した各大当たり又は小当たりに当選した場合の演出について説明する。図23は、大当たり又は小当たりに当選した場合における演出の一例を示す図である。
図23(A)に示されるように、例えば15R確変大当たり(大当たり図柄X1、Y1)に当選した場合、特別図柄が停止するとオープニング演出が行われ、その後、第1R目の長開放ラウンド遊技が行われる。15R確変大当たりに当選した場合、オープニング演出では、例えば、液晶表示器5において15R確変大当たりであることを示す画像(例えば、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトル演出において味方キャラクタが勝利したことを示す画像)が表示される。また、オープニング演出において、可動役物7が作動したり、15R確変大当たりであることを示す音声がスピーカ24から出力されたり、盤ランプ25や枠ランプ37が15R確変大当たりであることを示す態様で発光したりする。その後、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始されると、大当たり演出が行われる。15R確変大当たりに当選した場合の大当たり演出では、画像や音声、可動役物7等を用いて、15R確変大当たりであることを示す演出が行われる。例えば、第1R目〜第15R目の長開放ラウンド遊技中に、味方キャラクタが勝利した後の様子を示す動画がラウンド遊技の進行に応じて再生される。
また、例えば4R確変大当たりに当選した場合には、オープニング演出において、液晶表示器5において4R確変大当たりであることを示す画像(例えば、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトル演出において味方キャラクタが勝利したことを示す画像であって、15R確変大当たりのときとは異なる画像)が表示される。また、オープニング演出において、4R確変大当たりであることを示す音声がスピーカ24から出力されたり、盤ランプ25や枠ランプ37が4R確変大当たりであることを示す態様で発光したりする。また、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始されると、大当たり演出が行われる。4R確変大当たりに当選した場合の大当たり演出では、画像や音声、可動役物7等を用いて、4R確変大当たりであることを示す演出が行われる。
上述のように、15R確変大当たり又は4R確変大当たりに当選した場合には、オープニングの開始時に大当たり情報が外部装置200に出力され、外部装置200において大当たりが表示されたり、大当たりの回数が1回加算されて表示されたりする。
なお、15R確変大当たりに当選した場合において昇格演出が行われてもよい。ここで昇格演出では、4R確変大当たり又は4R通常大当たりであることを示す演出が行われた後に15R確変大当たりであることを示す演出が行われる。例えば、オープニング演出およびオープニング演出後の所定期間は4R確変大当たり又は4R通常大当たりであることを示す演出が行われ、その後、15R確変大当たりであることを示す演出が行われる。この昇格演出が行われる場合、オープニングの開始時には外部装置200において15R確変大当たりか4R確変大当たりか4R通常大当たりかを遊技者が判別できないように表示される。具体的には、15R確変大当たりと4R確変大当たりと4R通常大当たりとで、オープニングの開始時に出力される大当たり情報として、同じ情報が外部装置200に出力される。
また、図23(B)に示されるように、短開放2R大当たり(大当たり図柄X7、Y7、Y8)に当選した場合、特別図柄が停止してオープニング時間の経過した後、第1R目の短開放ラウンド遊技および第2R目の短開放ラウンド遊技が行われる。オープニングの開始から第2R目の短開放ラウンド遊技までは、特殊演出が行われる。具体的には、液晶表記機5において特殊演出を示す画像(例えば、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトル演出において味方キャラクタが敗北したような画像)が表示されたり、スピーカ24から特殊演出を示す音声が出力されたり、盤ランプ25や枠ランプ37が特殊演出を示す態様で発光したりする。
上述のように、短開放2R大当たりに当選した場合には、大当たり情報は、オープニングの開始時に外部装置200に出力されない。また、ラウンド遊技の開始時に大当たり遅延情報は出力されない。このため、外部装置200において大当たりであることは表示されない。
また、図23(C)に示されるように、小当たりに当選した場合、特別図柄が停止してオープニング時間が経過した後、小当たり遊技が行われる。オープニング中および小当たり遊技中は、上記特殊演出が行われる。小当たりに当選した場合には、上記短開放2R大当たりの場合と同様の特殊演出が液晶表示器5等を用いて行われるため、遊技者は、小当たりに当選したのか、短開放2R大当たりに当選したのかを判別し難い。
また、上述のように、小当たりに当選した場合には、大当たり情報は、オープニングの開始時に外部装置200に出力されない。また、小当たり遊技中に大当たり遅延情報は出力されない。このため、外部装置200において大当たりであることは表示されない。
また、図23(D)に示されるように、ジャンプアップ大当たりに当選した場合、オープニング中および第1R目の短開放ラウンド遊技中は、上記特殊演出が行われる。例えば、特殊演出では、上述のように味方キャラクタが敗北する演出が行われる。ジャンプアップ大当たりに当選した場合には、上記短開放2R大当たり又は小当たりの場合と同様の特殊演出が液晶表示器5等を用いて行われるため、遊技者は、小当たりに当選したのか、短開放2R大当たりに当選したのか、あるいは、ジャンプアップ大当たりに当選したのかを判別し難い。
また、上述のように、ジャンプアップ大当たりに当選した場合には、大当たり情報は、オープニングの開始時に外部装置200に出力されない。このため、オープニング中には、外部装置200において大当たりであることが表示されない。
なお、短開放2R大当たりに当選した場合、ジャンプアップ大当たりに当選した場合、および、小当たりに当選した場合、オープニングの開始時に同じ情報が外部装置200に出力されてもよい。
また、図23(D)に示されるように、ジャンプアップ大当たりに当選した場合には、第2R目の長開放ラウンド遊技が開始されることに伴って、大当たり演出が開始される。例えば、大当たり演出では、特殊演出において敗北した味方キャラクタが復活する演出が行われ、今回の大当たりが15R大当たり(15回の長開放ラウンド遊技が行われる大当たり)であったことが報知される。また、第2R目の長開放ラウンド遊技が開始されることに伴って、大当たり遅延情報が外部装置200に出力される。この大当たり遅延情報を受信したことに応じて、外部装置200において大当たりを示す情報が表示されたり、大当たりの回数が1回加算されて表示されたりする。
上述した演出の一例を画面図を用いて説明する。図24は、15R又は4R確変大当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図である。
図24(A)に示されるように、液晶表示器5には、特別図柄に対応する装飾図柄51が表示される。また、パチンコ遊技機1の上側には、様々な情報を表示するための外部装置200が設けられ、外部装置200には、遊技者にとって有利な特別遊技が行われた回数が表示される。図24(A)では、特別遊技の回数として「0」回が表示されている。なお、外部装置200としては、文字や画像、数字等、任意の情報を表示可能なものであってもよいし、複数のLED等を発光させることによって予め定められた文字や数字を表示可能なものであってもよい。
特別図柄が変動開始されると、3つの装飾図柄51が変動開始し、特別図柄判定の結果に基づいて、予告演出や装飾図柄51を用いたリーチ演出(例えば左右の装飾図柄が同種の図柄で仮停止し、中領域の図柄が変動する演出)等が行われる。例えば、リーチ演出の結果、3つの同種の装飾図柄51(例えば、「7」図柄)が揃って停止されることによって、15R確変大当たりが報知される(図24(B))。なお、停止される装飾図柄51によって、大当たり遊技のラウンド数(4Rか15Rか)や大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行するか否かが示唆されてもよい。例えば、4R確変大当たりの場合には3つの「3」図柄が揃って停止し、4R通常大当たりの場合には3つの「4」図柄が揃って停止してもよい。
図24(C)に示されるように、特別図柄が停止してオープニングが開始されると、液晶表示器5に大当たりを示す画像53が表示される。また、遊技者に右打ちを促す画像が表示される。なお、この画像53によって、大当たり遊技のラウンド数や大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行するか否かが示唆されてもよい。また、オープニングの開始に伴ってパチンコ遊技機1から外部装置200に大当たり情報が出力され、この大当たり情報に基づいて、外部装置200に大当たりを示す情報が表示される。
図24(D)に示されるように、オープニングが終了すると、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始される。ラウンド遊技中は、液晶表示器5において大当たり演出が行われる。また、現在のラウンドが何ラウンド目かを表示するラウンド数表示54が、液晶表示器5に表示される。また、ラウンド遊技の開始に伴って、外部装置200には、大当たりの回数が加算表示される。
図25は、短開放2R大当たり又は小当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図である。
図25(A)に示されるように、特別図柄が変動開始されると、3つの装飾図柄51が変動開始し、装飾図柄51を用いたリーチ演出等が行われる。リーチ演出の結果、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止せず、例えば中領域に特殊図柄(図の「A」図柄)が停止する(図25(B))。
図25(C)に示されるように、特別図柄が停止されてオープニングが開始されると、液晶表示器5において、15R確変大当たりや4R確変大当たりのときのようなオープニング中の演出とは異なる特殊演出が行われる。例えば、特殊演出として、味方キャラクタが敵キャラクタに敗北する演出が行われる。また、液晶表示器5には、遊技者に右打ちを促すための画像(図の右方向への矢印)が表示される。また、上述のように、オープニングの開始に伴ってパチンコ遊技機1から外部装置200に大当たり情報が出力されないため、外部装置200には大当たりを示す情報は表示されない。
図25(D)に示されるように、オープニングが終了して大入賞口13が短開放している間も特殊演出が行われる。なお、オープニング中と大入賞口13の短開放中とで異なる演出が行われてもよい。この場合においても、大入賞口13の短開放中は、15R確変大当たりや4R確変大当たりのときのような大当たり演出とは異なる演出が行われる。また、外部装置200の表示としては、大当たりの回数は「0」のままである。
図26は、ジャンプアップ大当たりに当選した場合の画面図および外部装置200に表示される情報の一例を示す図である。
図26(A)に示されるように、特別図柄が変動開始されると、3つの装飾図柄51が変動開始し、装飾図柄51を用いたリーチ演出等が行われる。リーチ演出の結果、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止せず、図25(B)と同様に、中領域に特殊図柄が停止する(図26(B))。
図26(C)に示されるように、特別図柄が停止されてオープニングが開始されると、液晶表示器5において、図25(C)と同様に、特殊演出が行われる。また、図25(C)と同様に、オープニングの開始に伴ってパチンコ遊技機1から外部装置200に大当たり情報が出力されないため、外部装置200には大当たりを示す情報は表示されない。
オープニングが終了して第1R目の短開放ラウンド遊技が行われている間も特殊演出が行われる。ここで、図26(D)に示されるように、最初の長開放ラウンド遊技(第2R目のラウンド遊技)の開始に伴って、液晶表示器5において復活演出が行われる。例えば、復活演出として、味方キャラクタが復活して敵キャラクタに反撃するような演出が行われる。また、パチンコ遊技機1から外部装置200に大当たり遅延情報が出力され、外部装置200には大当たりを示す情報が表示される。
そして、図26(E)に示されるように、第2R目以降のラウンド遊技が行われ、液晶表示器5において大当たり演出が行われる。また、液晶表示器5では、今回の大当たり遊技において払い出された賞球数を示す賞球表示55が表示される。本実施例では、図26(E)に示される賞球表示55と、図24(D)に示されるラウンド数表示54とは異なる表示であるものとするが、ジャンプアップ大当たりに当選した場合においても、図24(D)に示されるラウンド数表示54が表示されてもよい。また、第2R目のラウンド遊技の開始に伴って、外部装置200には、大当たりの回数が加算表示される。この場合、外部装置200において、図24(C)に示す表示と同様の表示が行われてから、図26(E)に示す大当たりの回数が表示されてもよい。
以上のように、本実施例では、大入賞口13が短開放する(例えば、0.01秒開放)際には特殊演出を行うとともに、オープニング開始時に大当たり情報を出力しないようにすることで、遊技者に大当たりを報知しないようし、大入賞口13が長開放する(例えば、最大で29.5秒開放)際には大当たり演出を実行するとともに大当たり遅延情報を出力することで、遊技者に大当たりを報知する。これにより、大入賞口13が短開放するときには遊技者を落胆させつつ、その後に大入賞口13が長開放するかもしれないといった期待を遊技者に抱かせることができる。
なお、上記実施例においては、短開放2R大当たり、小当たり、又は、ジャンプアップ大当たりに当選した場合、オープニング開始時に大当たり情報を外部装置200に出力しないこととした。他の実施例では、短開放2R大当たり、小当たり、又は、ジャンプアップ大当たりに当選した場合にオープニング開始時に大当たり情報を外部装置200に出力してもよい。この場合において出力される大当たり情報は、上記15R確変大当たりや4R確変大当たりのときに出力される大当たり情報とは異なるものであってもよい。短開放2R大当たり、小当たり、又は、ジャンプアップ大当たりに当選した場合にオープニング開始時に大当たり情報を外部装置200に出力する場合であっても、これらの特別遊技では同じ大当たり情報が出力されるため、外部装置200では同じ情報が表示される。このため、遊技者は、短開放2R大当たり、小当たり、又は、ジャンプアップ大当たりの何れに当選したかを判別し難く、大入賞口13が長開放するか否かについて期待と不安を抱かせることができる。
(第2実施例)
次に、第2実施例にかかるパチンコ遊技機について説明する。図27は、第2実施例におけるパチンコ遊技機1の概略正面図である。
図27に示されるように、第2実施例におけるパチンコ遊技機では、遊技領域10の左側領域にはゲート15は設けられず、右側領域にのみゲート16が設けられる。また、第2始動口12および電動チューリップ17は、遊技領域10の右側領域に設けられる。このため、遊技者が右打ちを行っているときのみ、遊技球がゲート16を通過可能であり、遊技球のゲート16への通過に基づく普通図柄判定において当たりと判定された場合には、第2始動口12が開放して、遊技球が第2始動口12に入賞可能となる。
また、第2実施例におけるパチンコ遊技機では、大入賞口13として、第1大入賞口13Aと第2大入賞口13Bとが遊技領域10の右側領域に設けられる。以下では、第1大入賞口13Aと第2大入賞口13Bとを総称して「大入賞口13」ということがある。
第2実施例におけるパチンコ遊技機1にも、遊技状態として、高確率遊技状態と低確率遊技状態とがある。また、第2実施例におけるパチンコ遊技機1では、補助遊技状態はなく、右打ちが行われた場合には第2始動口12が開放し易い。具体的には、第2実施例におけるパチンコ遊技機1では、普通図柄の変動時間は例えば0.5秒に固定され、普通図柄判定において当たりと判定される確率は、例えば、1/1.1に固定されており、この当たり確率が変動することはない。また、普通図柄判定で当たりと判定された場合には、第2始動口12が例えば、0.3秒×3回開放する。
図28は、第2実施例におけるパチンコ遊技機1の大当たり確率および小当たり確率を示す図である。
図28に示されるように、第2実施例のパチンコ遊技機1では、低確率遊技状態において、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定で大当たりと判定される確率は、例えば1/200に設定される。また、高確率遊技状態において、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定で大当たりと判定される確率は、例えば1/70に設定される。また、低確率遊技状態においても高確率遊技状態においても、遊技球が第2始動口12に入賞した場合には、小当たりと判定される確率は、例えば35/70に設定される。すなわち、遊技球が第2始動口12に入賞した場合には、比較的高い確率で小当たりと判定される。なお、遊技球が第2始動口12に入賞した場合には、殆どが小当たりと判定されてもよく、小当たりに当選する確率は、例えば、69/70であってもよい。遊技球が第1始動口11に入賞した場合には、低確率遊技状態でも高確率遊技状態でも小当たりと判定される確率は「0」である。
[第2実施例における大当たり図柄および小当たり図柄の説明]
以下、第2実施例におけるパチンコ遊技機の大当たり図柄および小当たり図柄について説明する。
図29は、各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄および小当たり図柄の内訳を示す図であり、各図柄に対応する大当たり遊技および小当たり遊技の内容を示す図である。
図29(A)に示すように、第1始動口11に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄X11〜X12のうちの何れかが第1特別図柄表示器41に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技)が行われる。また、第2始動口12に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄Y11〜Y14のうちの何れかが第2特別図柄表示器42に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技)が行われる。
具体的には、第1始動口11への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、10%の割合で大当たり図柄X11が選択され、90%の割合で大当たり図柄X12が選択される。
大当たり図柄X11が選択されると、大当たり遊技として、所定のラウンド終了条件(例えば、第1大入賞口13Aへの遊技球の入賞数が10個に達するまで、又は、第1大入賞口13Aが開放されてから29.5秒が経過するまで)を満たすまで、第1大入賞口13A(図では「第1AT」と表記する)が開放される長開放ラウンド遊技が15回(15ラウンド(「R」と表記する))行われる。大当たり遊技が行われた後、高確率遊技状態に移行する。高確率遊技状態に移行してから特別図柄判定が70回行われるまでは高確率遊技状態が維持され、特別図柄判定が70回行われた後は、低確率遊技状態(通常遊技状態)に戻る。
また、図28(A)に示されるように、大当たり図柄X12が選択されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、高確率遊技状態は、特別図柄判定が70回行われるまで継続する。
一方、図28(A)に示されるように、第2始動口12への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、35%の割合で大当たり図柄Y11が選択され、50%の割合で大当たり図柄Y12が選択され、5%の割合で大当たり図柄Y13が選択され、10%の割合で大当たり図柄Y14が選択される。
大当たり図柄Y11が選択されると、15Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Y11が停止すると、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、高確率遊技状態は、特別図柄判定が70回行われるまで継続する。
また、大当たり図柄Y12が選択されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Y12が停止すると、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、高確率遊技状態は、特別図柄判定が70回行われるまで継続する。
ここでは、大当たり図柄X11、Y11が停止する大当たりを、「15R高確大当たり」と呼ぶことにする。また、大当たり図柄X12、Y12が停止する大当たりを、「4R高確大当たり」と呼ぶことにする。
また、大当たり図柄Y13が選択されると、例えば第1R目において第2大入賞口13B(図では「第2AT」と表記する)が0.8秒だけ開放するラウンド遊技が行われる。この第1R目のラウンド遊技の後に、第1大入賞口13Aが開放する長開放ラウンド遊技が15R行われる。大当たり図柄Y13が停止すると、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、高確率遊技状態は、特別図柄判定が70回行われるまで継続する。
ここでは、大当たり図柄Y13が停止する大当たりを、「ジャンプアップ大当たり」と呼ぶことにする。
また、大当たり図柄Y14が選択されると、例えば第1R目において第2大入賞口13Bが0.8秒だけ開放する短開放ラウンド遊技が行われる。この第1R目の短開放ラウンド遊技の後に、第2R目のラウンド遊技として、第2大入賞口13Bが0.01秒だけ開放する短開放ラウンド遊技が行われる。大当たり遊技後は高確率遊技状態に移行し、高確率遊技状態は、特別図柄判定が70回行われるまで継続する。
また、図28(B)に示されるように、第2特別図柄判定において小当たりと判定された場合、小当たり図柄Z11が停止する。小当たり図柄Z11が停止すると、小当たり遊技として、第2大入賞口13Bが0.8秒だけ開放する。本実施例においては、小当たり遊技において第2大入賞口13Bが0.8秒開放するため、小当たり遊技中に遊技球が1〜2個第2大入賞口13Bに入賞し得る。このため、遊技者は、1回の小当たり遊技において遊技球(例えば、10〜20数個)を増やすことができる。
高確率遊技状態においては、基本的に右打ちにて遊技が行われる。第2実施例における遊技機では、右打ちを行うと遊技球がゲート16を通過し易く、比較的高い確率で普通図柄判定において当たりと判定される。このため、右打ちが行われる場合には、第2始動口12に遊技球が入賞し易い。また、第2実施例では、第2特別図柄判定においては35/70の確率で小当たりと判定される。このため、遊技者が右打ちを行っている限り、小当たり遊技が行われ易く、仮に高確率遊技状態に移行してから70回の特別図柄判定において大当たりに当選しなかった場合でも、小当たり遊技が複数回行われることによって遊技者は遊技球を増やすことができる。例えば、第2特別図柄判定が70回行われる場合において、その半数である35回程度小当たり遊技が行われた場合には、400〜500個程度、遊技球を増やすことができる。
なお、遊技状態が通常遊技状態に設定されている場合においても、右打ちが行われると、第2始動口12に遊技球が入賞し易く、通常遊技状態でも小当たりが発生しやすい。通常遊技状態において小当たり遊技が繰り返し行われることにより遊技球が増えることを防止するために、例えば、次に示す工夫がされている。
まず、第2実施例では、通常遊技状態における第2特別図柄の変動時間が、比較的長い時間(10分程度)に設定される。通常遊技状態では第2特別図柄の変動時間が比較的長い時間に設定されるため、通常遊技状態において右打ちが行われても、小当たり遊技が短時間で繰り返し行われることはない。
また、例えば、通常遊技状態における第2特別図柄の変動時間としては、8分〜10分の間で複数用意されており、これら複数の変動時間の中から何れかの変動時間が決定される。このため、遊技者は、第2特別図柄がどのタイミングで停止するのか、小当たり遊技がどのタイミングで行われるのかについて予測し難い。また、第2実施例では、遊技球が打ち出されてから第2大入賞口13Bに到達するまでに例えば5秒程度要し、第2特別図柄が停止してから1秒程度後に第2大入賞口13Bが開放するため、第2特別図柄が停止してから遊技球が打ち出されても、その打ち出された遊技球が第2大入賞口13Bに到達するまでには小当たり遊技が終了している。このように、第2特別図柄が停止するタイミングを予測して遊技球を打ち出すことは困難であり、仮に第2特別図柄が停止したタイミングで遊技球を打ち出しても、その遊技球が第2大入賞口13Bに入賞することはない。
また、第2実施例では、第2始動口12への入賞に応じて賞球が1個しか払い出されない。
このような工夫がなされることにより、通常遊技状態において右打ちが継続して行われても、遊技球は減り続けるだけであり、遊技者にとってメリットはない。また、通常遊技状態において右打ちが行われた場合には(例えば、通常遊技状態においてゲート16を遊技球が通過した場合には)、遊技者に対して警告が行われる。例えば、液晶表示器5において左打ちに戻すことを促す画像が表示されたり、スピーカから左打ちに戻すことを促す比較的大きな音声が出力されたりする。
このため、通常遊技状態では、遊技者は右打ちを行うことなく、左打ちにて遊技を行うことになる。
一方、高確率遊技状態では、第2特別図柄の変動時間は、通常遊技状態の場合と比較して短く設定される。例えば、第2特別図柄の変動時間は、第2特別図柄判定の結果、および、変動パターン乱数に基づいて、「3秒」〜「60秒」の範囲で決定される。例えば、高確率遊技状態において第2特別図柄判定で小当たりと判定された場合、又は、ハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間として、「3秒」が設定される。また、第2特別図柄判定において小当たり、大当たり、又はハズレと判定された場合に、「3秒」以外の時間、例えば、「30秒」、「60秒」、「90秒」等が設定される場合もある。
なお、第2実施例におけるパチンコ遊技機1では、第1特別図柄および第2特別図柄が同時に変動可能に構成されている。具体的には、図8の特別図柄処理において、特別遊技中でない場合には、第2特別図柄が変動中か否かを判定し、第2特別図柄が変動しておらず、かつ、第2特別図柄の保留がある場合には、大当たり判定処理および変動パターン設定処理を行った後に第2特別図柄の変動を開始させる。次に、第1特別図柄が変動中か否かを判定し、第1特別図柄が変動しておらず、かつ、第1特別図柄の保留がある場合には、大当たり判定処理および変動パターン設定処理を行った後に第1特別図柄の変動を開始させる。
すなわち、第1特別図柄の変動中に、第2特別図柄判定を行って第2特別図柄を変動開始させることが可能であり、第2特別図柄の変動中に第1特別図柄判定を行って第1特別図柄を変動開始させることが可能である。これは、仮に、第1特別図柄又は第2特別図柄のうちの一方のみが変動可能に構成された場合には、通常遊技状態において第2始動口12に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動時間(例えば10分)が経過するまで第1特別図柄を変動させることができなくなるからである。
なお、第1特別図柄判定の結果にも小当たりが用意されてもよい。この場合において、第1特別図柄判定で小当たりと判定された場合には、第1特別図柄の停止時に、変動中の第2特別図柄をハズレを示す図柄で強制的に停止させてもよい。例えば、高確率遊技状態が終了する際に、第2特別図柄判定の保留がある場合、通常遊技状態に戻った後で、保留された第2特別図柄判定が行われて、第2特別図柄が変動する。この第2特別図柄判定において仮に大当たりと判定されている場合には、高確率遊技状態から通常遊技状態に戻った後、第2特別図柄の変動時間(例えば10分)が経過した後に、第2特別図柄として大当たり図柄が停止して大当たりとなることがある。すると、通常遊技状態で遊技を行っている(すなわち、第1特別図柄が変動している)ときに、突如として、第2特別図柄の停止に応じた大当たり遊技が行われることになり、遊技者を混乱させる可能性がある。第1特別図柄判定で小当たりと判定された場合には、第1特別図柄の停止時に、変動中の第2特別図柄をハズレを示す図柄で強制的に停止させることにより、このようなことを防止することができる。
次に、第2実施例にかかるパチンコ遊技機が高確率遊技状態であるときに行われる特別遊技の一例について説明する。図30は、第2実施例にかかるパチンコ遊技機が高確率遊技状態であるときに行われる特別遊技と外部装置に出力される情報の一例を示す図である。
図30(A)に示されるように、高確率遊技状態において第2始動口12に遊技球が入賞し、第2特別図柄判定で大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄として、大当たり図柄Y11又はY12(15R高確大当たり又は4R高確大当たり)が選択された場合、大当たり図柄Y11又はY12が第2特別図柄表示器42に停止表示される。大当たり図柄Y11又はY12が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始時には、大当たり情報が外部装置200に出力される。この大当たり情報に基づいて、外部装置200において大当たりを示す表示が行なわれたり、大当たりの回数が加算表示されたりする。また、オープニング中は、液晶表示器5において大当たりが報知される。オープニング時間が経過すると、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始される。その後、大当たり図柄Y11が選択されている場合には第2R〜第15R目の長開放ラウンド遊技が順次行われ、大当たり図柄Y12が選択されている場合には第2R〜第4R目の長開放ラウンド遊技が順次行われる。
また、図30(B)に示されるように、第2特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄として、大当たり図柄Y13(ジャンプアップ大当たり)が選択された場合、大当たり図柄Y13が第2特別図柄表示器42に停止表示される。大当たり図柄Y13が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始時には、小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力される。この小当たり情報に基づいて、外部装置200において小当たりを示す表示が行なわれたり、小当たりの回数が加算表示されたりする。オープニング時間が経過すると、第1R目のラウンド遊技が開始される。この第1R目のラウンド遊技では、第2大入賞口13Bが、例えば0.8秒だけ開放される。また、オープニング中および第1R目のラウンド遊技中は、液晶表示器5において小当たりを示す表示が行われる。例えば、小当たりを示す装飾図柄が停止表示されたり、小当たりを示すキャラクタが表示されたりする。
第1R目のラウンド遊技が終了した後、第2R目の長開放ラウンド遊技が開始されるとともに、大当たり遅延情報(第2情報)が外部装置200に出力される。これにより、外部装置200において、大当たりを示す表示が行なわれたり、大当たりの回数が加算表示されたりする。また、第2R目の長開放ラウンド遊技の開始に伴って、液晶表示器5において大当たりである旨の表示が行われる。
第2R目の長開放ラウンド遊技では、第1大入賞口13Aが、その開放から29.5秒が経過するまで又は遊技球が10個入賞するまで、開放される。その後、同様に第3R目以降の長開放ラウンド遊技が行われる。第2R目以降の長開放ラウンド遊技中は、大当たり演出が行われる。例えば、液晶表示器5において、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利した様子を示す画像が表示される。
また、図30(C)に示されるように、第2特別図柄判定において小当たりと判定された場合、小当たり図柄Z11が第2特別図柄表示器42に停止表示される。小当たり図柄Z11が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始時には、小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力される。この小当たり情報に基づいて、外部装置200において小当たりを示す表示が行なわれたり、小当たりの回数が加算表示されたりする。オープニング時間が経過すると、小当たり遊技が開始される。この小当たり遊技中は、第2大入賞口13Bが、例えば0.8秒だけ開放される。また、オープニング中および小当たり遊技中は、液晶表示器5において小当たりを示す表示が行われる。例えば、小当たりを示す装飾図柄が停止表示されたり、小当たりを示すキャラクタが表示されたりする。
また、図30(C)に示されるように、第2特別図柄判定において2R高確大当たり(大当たり図柄Y14)と判定された場合、大当たり図柄Y14が第2特別図柄表示器42に停止表示される。大当たり図柄Y14が停止してから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、オープニングが開始される。このオープニングの開始時には、小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力される。この小当たり情報に基づいて、外部装置200において小当たりを示す表示が行なわれたり、小当たりの回数が加算表示されたりする。オープニング時間が経過すると、2R高確大当たりにかかる大当たり遊技が開始される。この大当たり遊技中は、第1R目のラウンド遊技において、第2大入賞口13Bが、例えば0.8秒だけ開放された後、第2R目のラウンド遊技において、第2大入賞口13Bが、例えば0.01秒だけ開放される。また、オープニング中および大当たり遊技中は、液晶表示器5において小当たりを示す表示が行われる。例えば、小当たりを示す装飾図柄が停止表示されたり、小当たりを示すキャラクタが表示されたりする。
小当たり遊技又は2R高確大当たりにかかる大当たり遊技が終了した後、第2特別図柄判定が保留されている場合には、その保留にかかる第2特別図柄判定が行われて第2特別図柄が変動開始する。また、第2特別図柄判定が保留されていない場合には、第2始動口12に遊技球が入賞したことに応じて、第2特別図柄判定が行われ、第2特別図柄が変動開始する。
上記から明らかなように、小当たり遊技における第2大入賞口13Bの開放パターンと、2R高確大当たりにおける第2大入賞口13Bの開放パターンと、ジャンプアップ大当たりにおける第1R目の第2大入賞口13Bの開放パターンとは、同一又は類似である。このため、遊技者は、第2大入賞口13Bの開放パターンでは、小当たりなのか、2R高確大当たりなのか、ジャンプアップ大当たりなのかを判別し難い。
また、ジャンプアップ大当たり、2R高確大当たり、又は、小当たりに当選した場合には、第2特別図柄の変動中および停止時には、共通の演出(例えば、同様の装飾図柄が停止表示する演出)が行われ、第2特別図柄が停止した後のオープニング中および第2大入賞口13Bの開放中には、共通の演出が行われる。このため、遊技者は、第2特別図柄の変動中および停止時の演出、オープニング中の演出、第2大入賞口13Bの開放中の演出から、小当たりに当選したのか、2R高確大当たりに当選したのか、あるいは、ジャンプアップ大当たりに当選したのかを判別し難い。
このように、小当たりに当選したときと、ジャンプアップ大当たりに当選したときと、2R高確大当たりに当選したときとで、遊技者が何れの特別遊技に当選したかを判別し難くすることにより、興趣性を向上させることができる。すなわち、小当たりとジャンプアップ大当たりとを有することにより、装飾図柄等を用いて小当たりが報知されたり、オープニング中や第2大入賞口13Bの開放中に小当たりを示す演出が行われたりした場合でも、その後に、第1大入賞口13Aが長開放するかもしれないといった期待を遊技者に抱かせることができる。
また、第2始動口12への入賞に基づいて小当たりと判定された場合には、高確率遊技状態にて特別図柄判定が行われる残りの回数(上記高確率遊技残余回数X)が減少する。一方、第2始動口12への入賞に基づいて大当たりと判定された場合には、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、上記高確率遊技残余回数Xが再設定される(70回に設定される)。ジャンプアップ大当たりに当選した場合には、遊技者に小当たりに当選したと思わせてから、大当たりに当選したことを認識させることができるため、高確率遊技状態にて特別図柄判定が行われる回数が増加(再設定)されることについて遊技者に高い満足感を抱かせることができる。本実施例では、高確率遊技状態では比較的高い頻度で小当たり遊技が行われるため、小当たり遊技の回数が増えることによって遊技者は賞球を獲得することができ、遊技者をより満足させることができる。
また、本実施例では、遊技者が判別困難な小当たりと2R高確大当たりとを有するため、小当たり遊技が繰り返し行われている間に2R高確大当たりに当選した場合には、遊技者に小当たり遊技が繰り返し行われていると思わせつつ、内部的に高確率遊技残余回数Xを再設定することができる。これにより、例えば、遊技者に気付かれずに内部的に高確率遊技残余回数Xを増加させ、その後、高確率遊技残余回数が増加することを示す演出を行うことができ、遊技者を満足させることができる。
上述した演出の一例を画面図を用いて説明する。図31は、第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例を示す図である。
図31(A)に示されるように、液晶表示器5には、第2特別図柄に対応する装飾図柄51が表示される。また、パチンコ遊技機1の上側には、様々な情報を表示するための外部装置200が設けられ、外部装置200には、遊技者にとって有利な特別遊技が行われた回数が表示される。例えば、図31(A)に示されるように、大当たりの回数として「2」回が表示され、小当たりの回数として「10」回が表示されている。
第2特別図柄が変動開始すると、3つの装飾図柄51が変動開始する。この第2特別図柄の変動開始時に小当たりと判定されている場合、所定の変動時間(例えば、3秒又は10秒)の経過後、第2特別図柄が停止するとともに、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止することによって、小当たりが報知される(図31(B))。例えば、「小」と書かれた図柄(「小」図柄)が3つ揃って小当たりが報知される。第2特別図柄が停止するとオープニングが行われ、オープニング時間が経過すると、第2大入賞口13Bが例えば0.8秒だけ開放する小当たり遊技が行われる。図31(B)に示されるように、オープニングの開始時に、上記小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力され、外部装置200に表示される小当たり回数の表示が「10」回から「11」回に更新される。
小当たり遊技が終了すると、次の第2特別図柄判定が行われる。この第2特別図柄判定において小当たりと判定された場合、第2特別図柄の変動開始(図31(C))から所定の変動時間(例えば、3秒又は10秒)の経過後に、第2特別図柄が停止するとともに、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止することによって、小当たりが報知される(図31(D))。第2特別図柄が停止するとオープニングが行われ、オープニング時間が経過すると、第2大入賞口13Bが例えば0.8秒だけ開放する小当たり遊技が行われる。図31(D)に示されるように、オープニングの開始時に、上記小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力され、外部装置200に表示される小当たり回数の表示が「11」回から「12」回に更新される。
図31(D)に示す小当たりに応じた小当たり遊技が終了すると、次の第2特別図柄判定が行われる。この第2特別図柄判定において例えば15R高確大当たりと判定された場合、第2特別図柄の変動に応じて装飾図柄51が変動し(図31(E))、第2特別図柄の変動中に、例えばリーチ演出等が行われる。第2特別図柄の変動開始から所定の変動時間(例えば、60秒)が経過した場合、第2特別図柄が停止するとともに、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止することによって、大当たりが報知される(図31(F))。なお、第2特別図柄判定の結果がハズレの場合は、リーチ演出の結果、中図柄に左右の図柄とは異なる図柄が停止することによってハズレが報知される。
そして、図31(G)に示されるように、オープニングが開始されて、液晶表示器5において大当たり遊技が行われることが報知される。また、オープニングの開始時に大当たり情報がパチンコ遊技機1から外部装置200に出力され、外部装置200において大当たりが表示される。
図31(H)に示されるように、オープニング時間が経過すると、第1R目の長開放ラウンド遊技が開始され、液晶表示器5において大当たり演出が行われる。また、液晶表示器5には、現在、何ラウンド目のラウンド遊技が行われているかを示すラウンド数表示54が表示される。また、外部装置200に表示される大当たり回数の表示が「2」回から「3」回に更新される。
このように、小当たりに当選する毎に外部装置200の小当たり回数が更新され、大当たりに当選する毎に外部装置200の大当たり回数が更新される。
図32は、第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例であり、ジャンプアップ大当たりに当選した場合の演出の一例を示す図である。
図32(A)に示されるように、外部装置200には、大当たりの回数として「2」回が表示され、小当たりの回数として「10」回が表示されているものとする。
第2特別図柄が変動開始されると、3つの装飾図柄51が変動開始する。この第2特別図柄の変動にかかる第2特別図柄判定において小当たりと判定されている場合、所定の変動時間(例えば、3秒又は10秒)の経過後、第2特別図柄が停止するとともに、3つの同種の装飾図柄51が揃って停止することによって、小当たりが報知される(図32(B))。第2特別図柄が停止するとオープニングが行われ、オープニング時間が経過すると、第2大入賞口13Bが例えば0.8秒だけ開放する小当たり遊技が行われる。図32(B)に示されるように、オープニングの開始時に、上記小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力され、外部装置200に表示される小当たり回数の表示が「10」回から「11」回に更新される。
小当たり遊技が終了すると、次の第2特別図柄判定が行われる。この第2特別図柄判定においてジャンプアップ大当たりと判定された場合、第2特別図柄の変動に応じて装飾図柄51が変動し(図32(C))、所定の変動時間(例えば、3秒又は10秒)の経過後に、第2特別図柄が停止するとともに、小当たりのときと同じ装飾図柄51が3つ揃って停止する(図32(D))。第2特別図柄が停止するとオープニングが行われ、オープニング時間が経過すると、第2大入賞口13Bが例えば0.8秒だけ開放する。この第2大入賞口13Bの開放は、ジャンプアップ大当たりにおける第1R目のラウンド遊技であるが、小当たりのときと同様の開放時間であるため、遊技者は、ジャンプアップ大当たりに当選したと認識し難い。また、図32(D)に示されるように、オープニングの開始時に、上記小当たり情報(第1情報)が外部装置200に出力され、外部装置200に表示される小当たり回数の表示が「11」回から「12」回に更新される。
次に、図32(E)に示されるように、液晶表示器5において所定のキャラクタが登場し、第2大入賞口13Bの0.8秒間の開放に続いて、第1大入賞口13Aが長開放されることが報知される。すなわち、この時点で、ジャンプアップ大当たりに当選していたことが遊技者に認識可能に報知される。
続いて、図32(F)に示されるように、液晶表示器5において大当たり(第2R目以降のラウンド遊技が行われること)が報知されるとともに、大当たり遅延情報がパチンコ遊技機1から外部装置200に出力され、外部装置200において大当たりが表示される。
そして、図32(G)に示されるように、液晶表示器5において大当たり演出が開始されるとともに、外部装置200における大当たり回数の表示が「2」回から「3」回に更新される。なお、大当たり遊技中は、今回の大当たり遊技において払い出された賞球数を示す賞球表示55が表示される。
図33は、第2実施例のパチンコ遊技機が高確遊技状態のときに行われる演出の一例であり、途中で2R高確大当たりに当選した場合の演出の一例を示す図である。
図33(A)に示されるように、外部装置200には、大当たりの回数として「2」回が表示され、小当たりの回数として「10」回が表示されているものとする。また、液晶表示器5には、高確率遊技状態にて特別図柄判定が行われる残りの回数を示す残回数画像56が表示される。なお、この残回数画像56は、図31および図32に示す演出が行なわれる場合も表示される。
図33に示されるように、装飾図柄51の変動と停止とが繰り返し行われ、小当たり遊技が繰り返し行われる(図33(A)〜図33(F))。また、装飾図柄51の変動および停止が行われる毎に、残回数画像56によって示される数値が減少する。また、小当たり遊技が行われる毎に(「小」図柄が停止する毎に)、外部装置200の小当たり回数が増加する。この場合において、図33(G)に示されるように、残り回数増加演出が行われる場合がある。残り回数増加演出は、高確率遊技状態にて特別図柄判定が行われる残りの回数が増加することを示す演出であり、例えば、「10回追加」と書かれた画像が表示される。すると、図33(H)に示されるように、残回数画像56によって示される数値が増加される。
具体的には、図33(F)に示される小当たりの報知が行われる以前に、内部的に2R高確大当たりに当選した場合に、残り回数増加演出が行われる。例えば、図33(A)に示される装飾図柄51の変動にかかる第2特別図柄判定において2R高確大当たりに当選したとする。この場合、図33(B)に示されるように、小当たりに当選したときと同じ(又は類似する)演出が行われるため、遊技者は小当たりに当選したと認識する。しかしながら、内部的には2R高確大当たりに当選しているため、大当たり遊技後に高確率遊技残余回数Xが70回に再設定される。したがって、内部的な高確率遊技残余回数Xの方が、残回数画像56によって示される数値よりも大きくなる。この高確率遊技残余回数Xと残回数画像56によって示される数値とを一致させるため、又は、これらの数を近づけるために残り回数増加演出が行われ、残回数画像56によって示される数値が増加される。
以上のように、ジャンプアップ大当たりに当選した場合には、第2大入賞口13Bが開放される際に外部装置200の小当たり回数が更新され、第1大入賞口13Aが開放される際に外部装置200の大当たり回数が更新される。
第2実施例では、高確率遊技状態では第2特別図柄判定において小当たりと判定され易く、第2特別図柄が変動する毎に小当たり遊技が繰り返し行われ易い。これにより、大当たりに当選しない場合でも、遊技球を増加させることができ、遊技者を満足させることができる。
第2実施例では、大入賞口が小当たり遊技と同様の開放パターンで開放するジャンプアップ大当たりも実行可能であるため、遊技者に、小当たりと思わせた後、大当たりを認識させることができ、遊技者を満足させることができる。
なお、上記第2実施例では、小当たりに当選した場合とジャンプアップ大当たりに当選した場合とで、遊技者が小当たりかジャンプアップ大当たりかを識別困難なように演出を行った。例えば、装飾図柄51の変動中、装飾図柄51を停止させるとき、オープニング中、第2大入賞口13Bの開放制御中は、同じ演出を行うものとした。他の実施例では、演出態様を異ならせることにより、小当たりの可能性、ジャンプアップ大当たりの可能性を示唆してもよい。例えば、「小」図柄が青色表示されている場合には小当たりの可能性が高く、「小」図柄が赤色表示されている場合にはジャンプアップ大当たりの可能性が高くなるようにしてもよい。
また、上記第2実施例では、小当たりに当選した場合とジャンプアップ大当たりに当選した場合とで、外部装置200に同じ小当たり情報が出力されることとした。他の実施例では、小当たりに当選した場合とジャンプアップ大当たりに当選した場合とで、外部装置200に異なる情報が出力されてもよい。
また、小当たり情報が出力されるタイミングは、オープニングの開始時に限らず、第2大入賞口13Bが開放されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。
例えば、小当たりに当選した場合は、小当たり遊技にかかるオープニングが終了した後、第2大入賞口13Bが開放されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。また、第2大入賞口13Bが閉塞されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。
また、2R高確大当たりに当選した場合は、オープニングが終了した後、第2大入賞口13Bが開放されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。また、第2大入賞口13Bが閉塞されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。
また、ジャンプアップ大当たりに当選した場合は、オープニングが終了した後、第2大入賞口13Bが開放されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。また、第2大入賞口13Bが閉塞されるタイミングで小当たり情報が出力されてもよい。そして、第2R目の長開放ラウンド遊技が開始するタイミングで大当たり遅延情報が出力されてもよい。また、第2R目の長開放ラウンド遊技が終了するタイミングで大当たり遅延情報が出力されてもよい。また、長開放ラウンド遊技が開始(又は終了)する毎に、大当たり遅延情報が出力されてもよい。
また、上記第2実施例では、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行し、所定回数(70回)特別図柄判定が行われるまで高確率遊技状態が継続するものとしたが、大当たり図柄の種類によって大当たり遊技後に高確率遊技状態か低確率遊技状態かに移行し、高確率遊技状態に移行した場合には、実質的に次の大当たりに当選するまで高確率遊技状態が継続するように構成してもよい。第2実施例に係る遊技機では、第2特別図柄判定において比較的高い確率で小当たりに当選し、右打ちが行われている場合には、小当たり遊技が繰り返し実行される。このような遊技機において、次の大当たりに当選するまで高確率遊技状態が継続する場合には、第2特別図柄判定において大当たりに当選しないほど、小当たり遊技が実行されるため、小当たり遊技によって、遊技球を増やすことができる。
また、上記第2実施例では、補助遊技状態は設定されないものとしたが、補助遊技状態が設定される大当たりがあってもよい。補助遊技状態が設定される場合、非補助遊技状態のときよりも第2始動口12に遊技球が入賞し易く、遊技領域10の右側領域に打ち出された殆どの遊技球は、第2始動口12に入賞するように構成されてもよい。第2始動口12は、第2大入賞口13Bよりも遊技球が流下する方向の上流側に設けられる。このため、補助遊技状態が設定される場合には、右側領域に打ち出された殆どの遊技球は第2始動口12に入賞し、小当たり遊技が行われる場合でも、第2大入賞口13Bに遊技球が入賞し難い。このため、補助遊技状態が設定される場合には、小当たり遊技によって遊技球を増加させ難い。一方、補助遊技状態が設定されない場合(非補助遊技状態の場合)には、第2始動口12に入賞しなかった遊技球が第2大入賞口13Bに到達するため、小当たり遊技が行われる場合には、第2大入賞口13Bに遊技球が入賞する。このような構成において、高確率遊技状態かつ補助遊技状態が設定される大当たり図柄と、高確率遊技状態かつ非補助遊技状態が設定される大当たり図柄とが用意されてもよい。これにより、事実上、大当たり遊技の後に小当たり遊技が繰り返し行われることによって遊技球を増加させることができる大当たりと、大当たり遊技の後に小当たり遊技が繰り返し行われても遊技球を増加させることができない大当たりと、を有する遊技機を構成することができる。
また、上記第1実施例および第2実施例では、低確率遊技状態と高確率遊技状態とで小当たり確率が同一であるとしたが、高確率遊技状態のときには低確率遊技状態のときよりも小当たり確率を高めてもよい。また、大当たり遊技後に小当たり確率が高い状態に移行させる大当たり図柄と、大当たり遊技後に小当たり確率が高い状態に移行させない大当たり図柄とがあってもよい。
[演出制御部130によるタイマ割込み処理]
次に、遊技制御部100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図34〜図35を参照して説明する。
図34は、演出制御部130において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。図34〜図35に示す処理は、演出制御部130、画像音響制御部140、およびランプ制御部150が協働することによって行われる。具体的には、演出制御部130から画像音響制御部140又はランプ制御部150に対して各演出を実行するためのコマンドが送信され、当該コマンドに応じて画像音響制御部140又はランプ制御部150が演出を実行する。なお、以下では、図34〜図35に示す処理を演出制御部130が行うものとして説明するが、これらの処理の一部又は全部は、演出制御部130、画像音響制御部140、およびランプ制御部150の何れによって実行されてもよい。また、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御部130のCPU131は、図34に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
演出制御部130は、まず、コマンド受信処理を実行する(ステップS1001)。ステップS1001のコマンド受信処理は、遊技制御部100からの各種コマンドに応じて、演出を制御する処理である。具体的には、演出制御部130は、遊技制御部100からコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御部140及びランプ制御部150に実行させるためのコマンドを生成してRAM133に設定する。このステップS1001のコマンド受信処理の詳細については、図35を参照して後に詳述する。
ステップS1001の処理に続いて、演出制御部130は、操作受付処理を実行する(ステップS1002)。具体的には、CPU131は、演出ボタン26や演出キー27が操作された場合にその操作に応じた操作コマンドを生成してRAM133に設定する。
ステップS1002に続いて、演出制御部130は、RAM133に設定された各コマンドを画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信するコマンド送信処理を行う(ステップS1003)。例えば、ステップS1001の処理で設定された変動演出を開始させるためのコマンドや演出ボタン26が押下されたことを示すコマンドが、画像音響制御部140やランプ制御部150に送信される。これにより、画像音響制御部140によって画像表示や音声出力等による演出が行われ、ランプ制御部150によって可動役物の動作や各種ランプの点灯、演出ボタン26の動作が行われる。以上で、図34に示す処理は終了する。
[演出制御部130によるコマンド受信処理]
以下、図35を参照しつつ、演出制御部130において実行されるコマンド受信処理について説明する。ここで、図35は、図34のステップS1001におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、演出制御部130は、遊技制御部100から送信された保留コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1301)。保留コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1301:YES)、演出制御部130は、保留コマンド処理を実行する(ステップS1302)。
ステップS1302の処理では、演出制御部130は、保留コマンドに含まれる事前判定情報に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定し、判定結果に応じて事前判定演出を実行する。例えば、演出制御部130は、事前判定情報に基づいて大当たりか否か、小当たりか否か、大当たり図柄、変動パターン等を判定し、当該判定の結果に応じて、事前判定演出を実行する。例えば、受信した保留コマンドに対応する保留画像の表示態様を決定して液晶表示器5に表示させる。
ステップS1302の処理を実行した場合、又は、保留コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1301:NO)、演出制御部130は、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1303)。
変動開始コマンドを受信した場合(ステップS1303:YES)、演出制御部130は、変動開始コマンド処理を実行する(ステップS1304)。変動開始コマンド処理では、変動開始コマンドに基づいて、特別図柄の変動に応じた変動演出が開始される。具体的には、演出制御部130は、大当たりか否かの情報、小当たりか否かの情報、および、変動パターンに基づいて、演出の内容を決定する。例えば、演出制御部130は、変動パターンに基づいて、予告演出を行うか否か、リーチ演出を行うか否か、リーチ演出の種類、停止させる装飾図柄の種類等を決定し、変動演出を開始する。
ステップS1304の処理を実行した場合、又は、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1303:NO)、演出制御部130は、変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1305)。
変動停止コマンドを受信した場合(ステップS1305:YES)、演出制御部130は、変動停止コマンド処理を実行する(ステップS1306)。変動停止コマンド処理が行われることで、例えば液晶表示器5に変動表示されている装飾図柄51が停止され、変動演出が終了する。
例えば、第1実施例では、15R確変大当たり(大当たり図柄X1,Y1)の場合には、図24(B)に示されるように、装飾図柄51として3つの「7」図柄が停止表示される。また、短開放2R大当たり(大当たり図柄X7、Y7、Y8)の場合には、図25(B)に示されるように、中領域に「A」図柄が停止表示される。
また、第2実施例では、例えば、小当たり又は2R高確大当たりの場合には、図31(B)に示されるように、装飾図柄51として3つの「小」図柄が停止表示される。また、15R高確大当たり(大当たり図柄X11,Y11)の場合には、図31(F)に示されるように、装飾図柄51として3つの「7」図柄が停止表示される。また、ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄Y13)の場合には、図32(D)に示されるように、装飾図柄51として3つの「小」図柄が停止表示される。
ステップS1306の処理を実行した場合、又は、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1305:NO)、演出制御部130は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1307)。
オープニングコマンドを受信した場合(ステップS1307:YES)、演出制御部130は、オープニング処理を実行する(ステップS1308)。オープニング処理は、大当たりに当選した場合に送信されるオープニングコマンド、又は、小当たりに当選した場合に送信されるオープニングコマンドに基づいて、オープニング中に行われる演出、大当たり遊技中(ラウンド遊技中)の演出、小当たり遊技中の演出等を選択して実行する処理である。
例えば、第1実施例では、演出制御部130は、15R確変大当たり(大当たり図柄X1,Y1)に当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図24(C)に示す画像を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、短開放2R大当たり(大当たり図柄X7、Y7、Y8)に当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図25(C)のように特殊演出を示す画像を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、小当たりに当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図25(C)のように特殊演出を示す画像を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄X3、Y3)に当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図26(C)のように特殊演出に示す画像を液晶表示器5に表示させる。
また、第2実施例では、演出制御部130は、15R高確大当たり(大当たり図柄X11,Y11)に当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図31(G)に示す画像を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、小当たりに当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図31(B)に示す画像(変動停止コマンドを受信したときに表示される画像と同じ又は異なる画像)を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄Y13)に当選したときに送信されたオープニングコマンドに基づいて、図32(D)に示す画像(変動停止コマンドを受信したときに表示される画像と同じ又は異なる画像)を液晶表示器5に表示させる。
ステップS1308の処理を実行した場合、又は、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1307:NO)、演出制御部130は、ラウンド中コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1309)。ここで「ラウンド中コマンド」は、各ラウンドの開始の際に送信される上記ラウンド開始コマンド、又は、各ラウンドの終了の際に送信される上記ラウンド終了コマンドである。
ラウンド中コマンドを受信した場合(ステップS1309:YES)、演出制御部130は、ラウンド中処理を実行する(ステップS1310)。ラウンド中処理では、大当たり遊技中の演出の進行を制御する処理が行われる。
例えば、第1実施例では、演出制御部130は、15R確変大当たりにかかる大当たり遊技の実行中の場合、ラウンド開始コマンドの受信に応じて、図24(D)に示すラウンド数表示54を更新する。また、演出制御部130は、例えば、ジャンプアップ大当たりにかかる大当たり遊技の実行中の場合、第2R目のラウンド開始コマンドの受信に応じて、図26(D)に示す復活演出を実行する。
また、第2実施例では、演出制御部130は、15R高確大当たり(大当たり図柄Y1)にかかる大当たり遊技の実行中の場合、ラウンド開始コマンドの受信に応じて、図31(H)に示すラウンド数表示54を更新する。また、演出制御部130は、ジャンプアップ大当たり(大当たり図柄Y13)にかかる大当たり遊技の実行中の場合、第2R目のラウンド開始コマンドの受信に応じて、図32(E)及び(F)に示すように、液晶表示器5にキャラクタを表示させてから大当たりを報知する画像を表示する。
ステップS1310の処理を実行した場合、又は、ラウンド中コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1309:NO)、演出制御部130は、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1311)。
エンディングコマンドを受信した場合(ステップS1311:YES)、演出制御部130は、エンディング処理を実行する(ステップS1312)。エンディング処理では、大当たり遊技又は小当たり遊技の終了を示す演出が選択されて実行される。
ステップS1312の処理を実行した場合、又は、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1311:NO)、演出制御部130は、図35に示す処理を終了する。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
例えば、第1実施例では、大当たり遊技が行われた場合、高確時短状態が次の大当たりまで継続し、第2実施例では、大当たり遊技が行われた場合、高確時短状態が所定回数だけ継続するようにした。他の実施形態では、これに限らない。例えば、第1実施例において大当たり遊技が行われた場合、高確時短状態が所定回数だけ継続し、第2実施例において大当たり遊技が行われた場合、高確時短状態が次の大当たりまで継続するようにしてもよい。
また、上記実施例において、大入賞口13の内部には、V領域、および、第1姿勢と第2姿勢とに変化可能な振分部材が設けられてもよい。振分部材は、通常は、第2姿勢に維持されており、V領域を閉塞している。この振分部材が第1姿勢に変化されたときには、V領域が開放し、大入賞口13に入賞した遊技球がV領域に進入可能となる。特別図柄判定において大当たりと判定された場合は、大当たり遊技中の所定のラウンド遊技において大入賞口13が開放するとともに、V領域が開放し、大入賞口13内に進入した遊技球が、V領域に進入可能となる。遊技球がV領域に進入すると、大当たり遊技後に高確率遊技状態に移行する。遊技球がV領域に進入しなければ、大当たり遊技後は通常遊技状態に移行する。このような構成において、遊技球がV領域に入賞し易いように長開放する大当たり図柄と、遊技球がV領域に入賞し難いように短開放する大当たり図柄とが用意され、特別図柄判定においてこれらの大当たり図柄の何れかが選択されてもよい。
また、上記第1実施例および第2実施例において例示された各種値(例えば、大当たり確率、小当たり確率、変動時間、大入賞口の開放時間等)は単なる一例であり、上述したものとは異なる値が用いられてもよい。
また、上記実施例において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明がパチンコ遊技機に適用された場合を例に説明したが、本発明は、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
[本発明に係る遊技機の構成とその作用効果]
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは実施形態との対応付けを示したものであり、単なる例示にすぎない。
本発明の一実施形態に係る遊技機は、始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定入賞領域(大入賞口)を第1時間開放する短開放制御を行った後、所定入賞領域を前記第1時間よりも長い第2時間開放する長開放制御を行う第1特別遊技(ジャンプアップ大当たり)を含む複数の特別遊技のうちの何れかを実行可能な特別遊技実行手段と、前記特別遊技判定において特別遊技を行うと判定された場合に、特別遊技の実行を示す特別情報を出力可能な出力手段(図5のS10)と、を備え、前記出力手段は、前記第1特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われた後、前記所定入賞領域の長開放制御が行われる際に特別情報(大当たり遅延情報)を出力する。
この構成によれば、短開放制御の後の長開放制御が行われる際に特別情報を出力することができ、短開放制御中には遊技者に特別遊技の実行を認識させず、長開放制御が行われる際に特別遊技の実行を認識させることができる。
また、他の構成に係る遊技機は、始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定入賞領域(大入賞口)を第1時間開放する短開放制御を行った後、所定入賞領域を前記第1時間よりも長い第2時間開放する長開放制御を行う第1特別遊技(ジャンプアップ大当たり)と、所定入賞領域を前記第1時間開放する短開放制御を行う第2特別遊技(小当たり又は2R高確大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかを実行可能な特別遊技実行手段と、前記特別遊技判定において特別遊技を行うと判定された場合に、特別遊技の実行を示す特別情報を出力可能な出力手段(図5のS10)と、を備え、前記出力手段は、前記第1特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に第1特別情報(小当たり情報)を出力し、前記所定入賞領域の長開放制御が行われる際に第2特別情報(大当たり遅延情報)を出力し、前記第2特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に前記第1特別情報(小当たり情報)を出力する。
この構成によれば、短開放制御を行う際に第1特別情報を出力し、短開放制御の後に長開放制御を行う際に第2特別情報を出力することができる。これにより、長開放制御を伴う第1特別遊技が行われるか否かについて遊技者の期待を高めることができる。
1 パチンコ遊技機
5 液晶表示器
7 可動役物
11 第1始動口
12 第2始動口
13 大入賞口
41 第1特別図柄表示器
42 第2特別図柄表示器
51 装飾図柄
54 ラウンド数表示
55 賞球表示
56 残回数画像
100 遊技制御部
101 CPU
130 演出制御部
140 画像音響制御部
150 ランプ制御部

Claims (1)

  1. 始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定入賞領域を第1時間開放する短開放制御を行った後、所定入賞領域を前記第1時間よりも長い第2時間開放する長開放制御を行う第1特別遊技と、所定入賞領域を前記第1時間開放する短開放制御を行う第2特別遊技とを含む複数の特別遊技のうちの何れかを実行可能な特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技判定において特別遊技を行うと判定された場合に、特別遊技の実行を示す特別情報を出力可能な出力手段と、を備え、
    前記出力手段は、
    前記第1特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に第1特別情報を出力し、前記所定入賞領域の長開放制御が行われる際に第2特別情報を出力し、
    前記第2特別遊技が行われる場合、前記所定入賞領域の短開放制御が行われる際に前記第1特別情報を出力する、遊技機。
JP2017060751A 2017-03-27 2017-03-27 遊技機 Pending JP2018161340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060751A JP2018161340A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060751A JP2018161340A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018161340A true JP2018161340A (ja) 2018-10-18

Family

ID=63859461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017060751A Pending JP2018161340A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018161340A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020081522A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社三共 遊技機
JP2020081521A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社三共 遊技機
JP2020092858A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社三共 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020081522A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社三共 遊技機
JP2020081521A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社三共 遊技機
JP2020092858A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社三共 遊技機
JP7154988B2 (ja) 2018-12-13 2022-10-18 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6691887B2 (ja) 遊技機
JP5926770B2 (ja) 遊技機
JP2018161340A (ja) 遊技機
JP5890480B2 (ja) 遊技機
JP5926768B2 (ja) 遊技機
JP5843838B2 (ja) 遊技機
JP2015208452A (ja) 遊技機
JP6050214B2 (ja) 遊技機
JP2016202994A (ja) 遊技機
JP6205026B2 (ja) 遊技機
JP6366631B2 (ja) 遊技機
JP6366630B2 (ja) 遊技機
JP2015208457A (ja) 遊技機
JP2018161339A (ja) 遊技機
JP5926769B2 (ja) 遊技機
JP5852695B2 (ja) 遊技機
JP2016083401A (ja) 遊技機
JP5843839B2 (ja) 遊技機
JP5890481B2 (ja) 遊技機
JP5991630B2 (ja) 遊技機
JP5972247B2 (ja) 遊技機
JP5890484B2 (ja) 遊技機
JP5852698B2 (ja) 遊技機
JP2015167591A (ja) 遊技機
JP2016129806A (ja) 遊技機