JP2018160945A - 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スムーズにロールを交換可能な無線通信装置等を提供する。【解決手段】マスターとして動作する無線通信装置100bは、ロール変更要求を受けつけると、スレーブとして動作する無線通信装置100aにロール交換要求を送信し、再接続時のアドバタイズ用チャネルの取り決めを行った後、無線通信装置100aとの接続を切断する。その後、無線通信装置100bは、取り決めたアドバタイズ用チャネルで無線通信装置100aにアドバタイズを送信する。アドバタイズを受信した無線通信装置100aは、無線通信装置100bに接続要求を送信し、無線通信装置100bと再度接続を確立する。【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信装置及びプログラムに関する。
互いに無線通信を行う複数の無線通信装置において、それぞれの装置には予め定められたロール(役割)が設定され、そのロールに基づいて無線通信を行う技術がある。例えば、特許文献1には、WiGig(Wireless Gigabit)通信において、「STA(Station)」と「PCP(Personal basic service set Central Point)」との2つのロールのうちいずれかが設定された無線通信装置が、他の無線通信装置との接続を試みる際に、自身のロールを変更する必要があるかを判定し、変更する必要があると判定した場合に、他の無線通信装置のロールと自身のロールを交換して、他の無線通信装置と接続する技術が開示されている。
特開2013−229805号公報
また、近距離無線通信規格の一例であるBluetooth(登録商標) low energyに基づいて無線通信を行う無線通信システムでは、接続が確立している状態において、無線通信を主導するマスターと、マスターによる主導の元、無線通信を行うスレーブとの2つのロールのうちいずれかに基づいて、無線通信装置が動作する。また、スマートフォン等、多くの機能を備えた無線通信装置では、マスター及びスレーブのいずれとしても動作可能である。従って、例えば、通信中において、マスターとして動作している無線通信装置の電池の消耗を抑えるため、より消費電力の少ないスレーブへのロール変更をしたいという状況も生じ得る。ただし、ロールを変更するためには、一旦他の無線通信装置との接続を切断する必要がある。接続を切断すると、再度同じ無線通信装置と接続できるとは限らず、ロール交換後のスムーズな再接続が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、スムーズにロールを交換可能な無線通信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信装置は、
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルで、前記他の無線通信装置に識別情報を、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信部と、
を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る無線通信装置は、
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがスレーブであり、マスターとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、スレーブからマスターへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルを含む複数のチャネルを所定のパターンで受信することにより、当該他の無線通信装置により送信された識別情報を待ち受ける受信部と、
を備え、
前記受信部は、前記所定のチャネルで前記識別情報を待ち受ける時間または回数が、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも長くまたは多くなるような前記所定のパターンで前記複数のチャネルを受信する、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る無線通信装置は、
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置との接続を切断する接続切断部と、
前記接続切断部により前記無線通信装置との接続が切断されたと判定した場合、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スムーズにロールを交換することができる。
実施の形態1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る無線通信装置の構成例を示す概略ブロック図である。 実施の形態1に係る無線通信装置の制御部の機能構成例を示す概略ブロック図である。 (a)は実施の形態1に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図、(b)は従来のスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図である。 実施の形態1における無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る無線通信装置が実行するロール交換処理(a)の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る無線通信装置が実行するロール交換処理(b)の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図である。 実施の形態3に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図である。 実施の形態4に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システム1の構成例を表す図である。
図1に示す構成例において、無線通信システム1は、2つの無線通信装置100(100a,100b)から構成される。無線通信装置100は、Bluetooth(登録商標) low energy(以下、BLEという。)に基づいて、互いに無線通信を行う。BLEとは、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信規格において、低消費電力を目的として策定された規格(モード)である。無線通信装置100は、他の無線通信装置100との無線通信時において、マスターまたはスレーブのうちいずれかの役割(ロール)に基づいて、動作する。例えば、マスターとして動作する無線通信装置100は、スレーブとして動作する無線通信装置100から提供されたサービス(例えば、測定されたデータなど)を利用する。また、例えば、スレーブとして動作する無線通信装置100は、マスターとして動作する無線通信装置100にサービス(例えば、測定したデータなど)を提供する。
無線通信装置100は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等の機器であって、BLEに基づく無線通信機能を有する端末である。無線通信装置100がマスターとして機能する際、各種データをスレーブとして機能する無線通信装置100から受信し、受信したデータに基づいて、後述する表示部107に各種情報を表示したり、後述するスピーカ106からアラーム等の音声を鳴らしたりする。また、無線通信装置100がスレーブとして機能する際、自身が保有するサービス概要をマスターとして機能する無線通信装置100に通知したり、マスターからの接続要求を待ち受けるためのアドバタイズの送信を行う。
次に、本実施の形態1に係る無線通信システム1のハードウェア構成などについて説明する。
図2は、本実施の形態1に係る無線通信装置100のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。図2に示すように、無線通信装置100は、制御部101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、無線通信処理部104、アンテナ105、スピーカ106、表示部107、操作部108を備える。
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成される。制御部101は、ROM102に記憶されたプログラム(例えば、後述する図6及び7に示すロール交換処理(a)及び(b)の動作を実現するためのプログラム)に従ってソフトウェア処理を実行することにより、無線通信装置100が具備する各種機能を制御する。
ROM102は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、上述したように制御部101が各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。
RAM103は、揮発性メモリから構成され、制御部101が各種処理を行うためにデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。
無線通信処理部104は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路やベースバンド(BB:Baseband)回路、メモリ回路等を用いて構成される。無線通信処理部104は、アンテナ105を介して、BLEに基づく無線信号の送信及び受信を行う。また、無線通信処理部104のメモリ回路は、ホワイト・リスト(詳細は後述する)を記憶し、更新する領域として用いられる。
スピーカ106は、制御部101からの音声データに基づいて、アラーム等の音声を出力する。表示部107は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ、ドライバ等によって構成される。表示部107は、制御部101から出力された画像信号に従って画像を表示する。
操作部108は、ユーザの操作内容を受け付けるために用いられるインタフェースであって、例えば、タッチパネル、ボタン、キーボードといった入力装置から構成される。操作部108は、受け付けた操作内容を制御部101へ出力する。
次に、無線通信装置100の制御部101の機能について説明する。図3は、無線通信装置100の制御部101の機能構成例を示す概略ブロック図である。図3に示すように、制御部101は、ロール変更受付部111、ロール変更確認部112、接続切断部113、アドバタイズ送信部114、スキャン部115、接続確立部116、データ通信部117として機能する。
ロール変更受付部111は、他の無線通信装置100との間で接続が確立している状態において、マスター及びスレーブの2つのロールのうち、現在のロールから、他方のロールへロールを変更する旨の変更要求を受け付ける。
例えば、ロール変更受付部111は、自身である無線通信装置100の都合に基づく変更要求を受け付ける。具体的には、例えば、ロール変更受付部111は、自身である無線通信装置100が現在マスターとして動作しており、電池残量が残りわずかとなった場合に、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けたと判定する。このようなロール変更の結果、無線通信装置100は、マスターよりも消費電力が少ないスレーブとして動作を行うことができる。
また、ロール変更受付部111は、他の無線通信装置100から変更要求を受け付けてもよい。例えば、ロール変更受付部111は、接続が確立している他の無線通信装置100から、現在のロールから他方のロールへロールを変更する旨の変更要求を受信した場合に、変更要求を受け付けたと判定する。
ロール変更確認部112は、ロール変更受付部111が、自身である無線通信装置100の都合に基づく変更要求を受け付けた場合、接続が確立している他の無線通信装置100に現在のロールから他方のロールへロール変更が可能か否かを問い合わせる。そして、他の無線通信装置100がロール変更可能である場合、ロールを交換する旨の要求(ロール交換要求)を送信する。
また、ロール変更確認部112は、ロール変更受付部111が、接続が確立している他の無線通信装置100から変更要求を受け付けた場合、自身である無線通信装置100がロール変更が可能か否かを当該他の無線通信装置100に返答する。そして、当該他の無線通信装置100からロール交換要求を受信した場合、そのロール交換要求に対する応答を他の無線通信装置100に送信する。また、ロール変更確認部112は、ロール交換要求に対する応答に、パラメータとして、ロール変更の可否とともに、ロール変更可能の場合には、接続切断後のアドバタイズ用チャネル(詳細は後述する)に関する情報を含める。
なお、無線通信装置100がロール変更可能か否かは、例えば、リンク・レイヤーのFeatureSetに用意されている予約ビット(RFU:Reserved for Future Use)に、ロール変更可能か否かを表すビット(Role Switch)を新規に定義することにより可能である。従って、ロール変更可能か否かの問い合わせを受信した無線通信装置100は、RFUに定義されたでロール変更可能か否かを表すビットを確認し、問い合わせに対する応答にそのビットの情報を含める。
さらに、ロール変更確認部112は、リンク・レイヤーに設定されているホワイト・リストに、現在通信相手として接続を確立している無線通信装置100を登録する。なお、ホワイト・リストの読み出しは、現行のHCI(Host Control Interface)コマンドで定義されていないため、新たに定義する必要がある。また、このコマンドを定義しない方法として、現行のホワイト・リストへのデバイス追加情報をホスト側でも保有するようにしてもよい。このようにして、ホスト側で現行のホワイト・リストをバックアップし、ロール交換相手である無線通信装置100のみを設定したホワイト・リストをアドバタイズを実行する無線通信装置100及びスキャンを実行する無線通信装置100の双方が使って、アドバタイズまたはスキャンを実行することで、ロール交換相手と間違いなく再接続することができる。なお、再接続のために変更したホワイト・リストの情報は、再接続が完了した場合、または再接続に失敗した場合についても、ホスト側でバックアップした情報を元に復元することができる。
接続切断部113は、ロール変更確認部112により、接続が確立している他の無線通信装置100との間でロール交換が確定した場合、その接続を切断する。
アドバタイズ送信部114は、ロール変更確認部112において、マスターからスレーブへのロール交換が確定した場合に、ロール変更確認部112において設定された1つのアドバタイズ用チャネルで、アドバタイズを送信する。
ここで、BLEに基づいて行われる無線通信におけるアドバタイズについて説明する。BLEに基づいて行われる無線通信では、接続を確立する前に、一方の無線通信装置100(アドバタイザ)がアドバタイズを送信し、他方の無線通信装置100(スキャナ)がスキャンすることでアドバタイズを受信する。アドバタイズとは、他の無線通信装置を探したり、他の無線通信装置と接続したりしようとするために、他の無線通信装置に対して自分の存在を知らせるための識別情報のことをいう。
なお、BLEでは、2400MHz〜2483.5MHzの周波数帯を2MHz幅の40個のチャネルに分割して利用する。この40個のチャネルのうち、中間周波数(RF Center Frequency)が2402,2426,2480MHzの3個のアドバタイズ用チャネル(Advertising Channel Indexが37,38,39のチャネル)は、アドバタイズに利用される。それ以外の37個のデータ通信用チャネル(Data Channel Indexが0〜36のチャネル)は、マスターとスレーブとの間で接続が確立した後のデータ通信に利用される。
ここで、従来のBLEに基づく無線通信では、スレーブは、上記の3個のチャネルを常に利用してアドバタイズを行う。これに対し、本実施の形態1に係る無線通信システム1では、アドバタイズ送信部114は、スレーブからマスターへのロール変更が確定した無線通信装置100との再接続を試みる場合、上記の3個のチャネルのうち、ロール変更確認部112によるロール交換要求に対する応答で取り決めた所定の1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを行う。なお、37,38,39のチャネルのうち、いずれのチャネルをアドバタイズ用チャネルとするかは、例えば、予めユーザにより設定されている。
さらに、本実施の形態1に係る無線通信システム1では、アドバタイズ送信部114は、図4(a)に示すようにアドバタイズの送信を開始してから所定時間T1の間は、通常のアドバタイズ・インターバルI0(例えば、1秒)よりも短い時間間隔I1(例えば、10ミリ秒)でアドバタイズを送信する。そして、所定時間T1が経過した後は、通常のアドバタイズ・インターバルI0でアドバタイズを送信する。なお、ここで通常のアドバタイズ・インターバルとは、ロール交換を行わない場合に無線通信装置100が送信するアドバタイズの間隔である。
スキャン部115は、ロール変更確認部112において、スレーブからマスターへのロール変更が確定した場合に、3つのアドバタイズ用チャネルで、アドバタイズをスキャンする。
スキャン部115によるスキャン動作を規定するパラメータとして、スキャン・ウィンドウとスキャン・インターバルとがある。スキャン・ウィンドウは、実際にスキャン動作を行っている間隔であり、スキャン・インターバルは隣り合うスキャン・ウィンドウの間隔を示す。スキャン・ウィンドウとスキャン・インターバルとが等しい場合、連続したスキャン動作となる。BLEの仕様では、各スキャン・ウィンドウにおいて1つのチャネルのみスキャンされ、スキャン・ウィンドウ毎に異なるチャネルをスキャンすることが推奨され、必ず3つ全てのチャネルをスキャンすることが規定されている。本実施の形態1においては、スキャン部115は、図4(a)に示すように3つのアドバタイズ用チャネル37〜39について、37,38,39,37,38,39…のように、等頻度で順に変更しながらスキャンを繰り返す。
次に、無線通信装置100のアドバタイズ送信部114により送信されたアドバタイズが、他の無線通信装置100のスキャン部115により受信されるまでの時間について説明する。図4(a)は、本実施の形態1に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図、図4(b)は、従来のスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す図である。なお、図4(a)及び(b)のいずれにおいても、アドバタイズは38チャネルで送信されているものとする。図4(b)に示すとおり、従来のアドバタイズ動作では、通常のアドバタイズ・インターバルI0でアドバタイズが送信され、時刻tbにおいて、38チャネルのスキャンが始まってから最初に送信されたアドバタイズがスキャンされる。これに対し、図4(a)では、最初はI0よりも短いアドバタイズ・インターバルI1でアドバタイズが送信され、時刻tbよりも早い時刻taにおいて、38チャネルのスキャンが始まってから最初に送信されたアドバタイズがスキャンされる。このように、アドバタイズを開始していから所定時間T1のみ、高頻度でアドバタイズを送信することにより、電力消費を極力抑えつつ、迅速なアドバタイズのスキャンが可能となる。
接続確立部116は、ロール変更確認部112において、マスターからスレーブへのロール変更が確定した場合に、アドバタイズ送信部114により送信したアドバタイズに対して、他の無線通信装置100から接続要求を受信した場合、他の無線通信装置100がホワイト・リストに登録されていれば、その接続要求に応答して、接続を確立する。
また、接続確立部116は、ロール変更確認部112において、スレーブからマスターへのロール変更が確定した場合に、スキャン部115がホワイト・リストに登録されている他の無線通信装置100からのアドバタイズを受信した場合、その他の無線通信装置100の接続要求を送信し、接続を確立する。
データ通信部117は、接続確立部116により他の無線通信装置100との接続が確立した後、37個のデータ通信用チャネルで他の無線通信装置100との間で、ロール変更確認部112において確定したロールに基づいて、データ通信を行う。
次に、本実施の形態1における無線通信システム1の動作の一例を図5のシーケンス図を参照しつつ説明する。図5に示す例では、第1無線通信装置100aがスレーブ、第2無線通信装置100bがマスターとして、接続が確立している状態において、互いのロールを交換する場合の、各無線通信装置100a,100bのホスト及びリンク・レイヤーの動作について説明する。
第2無線通信装置100bは、自身の電池残量が残りわずかになったことを契機として、第1無線通信装置100aとの間でロール交換可能か調べるため、第1無線通信装置100aに、第1無線通信装置100aのリンク・レイヤー0がサポートする機能の問い合わせ(LL_FEATURE_REQ)を送信する(ステップS10)。
そして、LL_FEATURE_REQを受信した第1無線通信装置100aは、リンク・レイヤーのサポート機能を示すFeatureSetを参照し、ロール交換をサポートしているか否かを判定する。ロール交換をサポートしていると判定した場合、第1無線通信装置100aは、第2無線通信装置100bに、ロール交換をサポートしている旨の応答(LL_FEATURE_RSP)を送信する(ステップS11)。
次に、第2無線通信装置100bは、第1無線通信装置100aから、ロール交換をサポートしている旨の応答を受信すると、第2無線通信装置100bのホストがリンク・レイヤーにロール交換指示を出力する(ステップS12)。そして、第2無線通信装置100bのリンク・レイヤーは、第1無線通信装置100aに、ロール交換要求(ROLE_SWITCH_REQ)を送信し(ステップS13)、ホストに完了した旨を通知する(ステップS14)。
第1無線通信装置100aのリンク・レイヤーは、ロール交換要求を受信すると、ホストにロール交換要求を受信した旨を通知する(ステップS15)。そして、ホストは、例えば、第1無線通信装置100aの電池残量が十分であり、マスターへのロール変更が可能であると判定した場合、リンク・レイヤーに対し、ロール交換可能である旨の応答をするよう、リンク・レイヤーに指示する(ステップS16)。そしてリンク・レイヤーは、第2無線通信装置100bに、再接続時のアドバタイズに用いるアドバタイズ用チャネルを示す情報とともにロール交換可能である旨の応答(ROLE_SWITCH_RSP)を送信し(ステップS17)、ホストに完了した旨を通知する(ステップS18)。
第2無線通信装置100bのリンク・レイヤーが第1無線通信装置100aからロール交換可能である旨の応答を受信すると、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対しホワイト・リストの読み出しを指示する(ステップS19)。そして、リンク・レイヤーは、ホワイト・リストに登録されている無線通信装置100を表すデータを読み出し、ホストに完了した旨を通知する(ステップS20)。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、読み出したホワイト・リストのデータのクリアを指示する(ステップS21)。そして、リンク・レイヤーはデータをクリアすると、ホストに完了した旨を通知する(ステップS22)。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、ホワイト・リストに、第1無線通信装置100aを表すデータを追加するよう指示する(ステップS23)。そして、リンク・レイヤーはデータをクリアすると、ホストに完了した旨を通知する(ステップS24)。
また、第1無線通信装置100aにおいても、ステップS19〜S24と同様の処理がステップS25〜S30において実行される。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、第1無線通信装置100aとの接続を切断するよう指示する(ステップS31)。そして、リンク・レイヤーは第1無線通信装置100aに切断要求(TERMINATE_IND)を送信すると(ステップS32)、ホストに完了した旨を通知する(ステップS33)。
また、第1無線通信装置100aのリンク・レイヤーは、切断要求を受信すると、第2無線通信装置100bとの接続を切断が完了した旨をホストに通知する(ステップS34)。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、アドバタイズ用データを設定するよう指示し(ステップS35)、リンク・レイヤーは、指示内容が完了すると、ホストに完了した旨を通知する(ステップS36)。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、アドバタイズ用パラメータを設定するよう指示し(ステップS37)、リンク・レイヤーは、指示内容が完了すると、ホストに完了した旨を通知する(ステップS38)。
次に、第2無線通信装置100bのホストは、リンク・レイヤーに対し、アドバタイズを開始するよう指示する(ステップS39)。リンク・レイヤーは、ホストに完了した旨を通知すると(ステップS40)、通常のアドバタイズ・インターバルよりも短いアドバタイズ・インターバルでアドバタイズを送信する(ステップS41)。
また、第1無線通信装置100aのホストは、リンク・レイヤーに対し、スキャン用パラメータを設定するよう指示し(ステップS42)、リンク・レイヤーは、指示内容が完了すると、ホストに完了した旨を通知する(ステップS43)。
次に、第1無線通信装置100aのホストは、リンク・レイヤーに対し、スキャンを開始するよう指示する(ステップS44)。リンク・レイヤーは、ホストに完了した旨を通知すると(ステップS45)、3つのアドバタイズ用チャネルを所定の時間間隔で順にスキャンする。
第1無線通信装置100aのリンク・レイヤーは、ホワイト・リストに登録されている第2無線通信装置100bからアドバタイズを受信したと判定すると、ホストに対し、アドバタイズを受信した旨を通知する(ステップS46)。ホストは、リンク・レイヤーに対し、第2無線通信装置100bとの接続を指示すると(ステップS47)、リンク・レイヤーは、ホストにコマンドステータスを返す(ステップS48)。
そして、第1無線通信装置100aのリンク・レイヤーは、第2無線通信装置100bからアドバタイズを受信すると、接続要求(CONNECT_REQ)を第2無線通信装置100bに送信し(ステップS49)、第2無線通信装置100bとの接続確立を完了する(ステップS50)。以後、第1無線通信装置100aは、マスターとして、第2無線通信装置100bとの間でデータ通信を行う。
また、第2無線通信装置100bのリンク・レイヤーは、第1無線通信装置100aから接続要求を受信すると、第1無線通信装置100aとの接続確立を完了する(ステップS51)。以後、第2無線通信装置100bは、スレーブとして、第1無線通信装置100aとの間でデータ通信を行う。
次に、本実施の形態1に係る無線通信装置100の動作について、図6,7を参照して説明する。図6は、本実施の形態1に係る無線通信装置100の制御部101が実行するロール交換処理(a)の一例を示すフローチャートである。このロール交換処理(a)では、スレーブとして動作している第1無線通信装置100aとの接続が確立している状態において、マスターとして動作している第2無線通信装置100bがスレーブにロールを変更する例について説明する。ロール交換処理(a)は、ROM102内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部101によって行われる。
図6に示すロール交換処理(a)は、ロール変更受付部111が、例えば、自身の電池残量が所定値以下になったことによりロールの変更要求を受け付けたと判定したことを契機として、開始される。
まず、ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aに、第1無線通信装置100aのリンク・レイヤーがサポートする機能の問い合わせ(LL_FEATURE_REQ)を送信する(ステップS101)。そして、ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aから問い合わせに対する応答(LL_FEATURE_RSP)を受信したか否か判定する(ステップS102)。ロール変更確認部112は、応答を受信するまで待機する(ステップS102;No)。
ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aから問い合わせに対する応答(LL_FEATURE_RSP)を受信したと判定した場合(ステップS102;Yes)、受信した応答に基づいて、第1無線通信装置100aがロール交換をサポートするか否か判定する(ステップS103)。
第1無線通信装置100aがロール交換をサポートすると判定した場合(ステップS103;Yes)、ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aに、ロール交換要求(ROLE_SWITCH_REQ)を送信する(ステップS104)。そして、ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aからロール交換要求に対する応答(ROLE_SWITCH_RSP)を受信したか否か判定する(ステップS105)。ロール変更確認部112は、応答を受信するまで待機する(ステップS105;No)。
ロール変更確認部112は、第1無線通信装置100aからロール交換要求に対する応答(ROLE_SWITCH_RSP)を受信したと判定した場合(ステップS105;Yes)、受信した応答に基づいて、第1無線通信装置100aがロール交換可能か否か判定する(ステップS106)。
第1無線通信装置100aがロール交換可能であると判定した場合(ステップS106;Yes)、ロール変更確認部112は、アドバタイズ用のパラメータを設定するアドバタイズパラメータ設定処理を実行する(ステップS107)。ここで設定するアドバタイズパラメータにおいて、各アドバタイズの間隔であるアドバタイズ・インターバルは、通常時のアドバタイズよりも短い値に設定される。また、ロール交換要求に対する応答(ROLE_SWITCH_RSP)には、アドバタイズ用チャネルを表すデータが含まれている。また、ロール変更確認部112は、ホワイト・リストに第1無線通信装置100aのアドレスを登録する。
次に、接続切断部113は、第1無線通信装置100aに、接続切断要求(TERMINATE_IND)を送信する(ステップS108)。そして、接続切断部113は、第1無線通信装置100aとの接続を切断する。
次に、アドバタイズ送信部114は、ステップS107において設定したパラメータと、ロール交換要求に対する応答(ROLE_SWITCH_RSP)で通知されたアドバタイズ用チャネルとを用いて、アドバタイズを開始する(ステップS109)。
接続確立部116は、ホワイト・リストに登録されている第1無線通信装置100aから接続要求(CONNECT_REQ)を受信したか否かを判定する(ステップS110)。
接続確立部116は、第1無線通信装置100aから接続要求を受信したと判定した場合(ステップS110;Yes)、アドバタイズ送信部114は、アドバタイズを停止する(ステップS111)。
接続確立部116は、受信した接続要求に含まれるコネクション・パラメータを用いて、第1無線通信装置100aとの接続確立処理を実行する(ステップS112)。そして、ロール交換処理(a)を終了する。本処理の終了後、第2無線通信装置100bは、スレーブとして動作し、マスターとして動作する第1無線通信装置100aとの間でデータ通信を実行する。
また、接続確立部116は、第1無線通信装置100aから接続要求を受信していないと判定した場合(ステップS110;No)、アドバタイズ送信部114は、アドバタイズを開始してから所定時間T1が経過したか否かを判定する(ステップS113)。所定時間T1が経過していないと判定した場合(ステップS113;No)、ステップS110に処理を戻す。
所定時間T1が経過したと判定した場合(ステップS113;Yes)、アドバタイズ送信部114は、アドバタイズ・インターバルを通常時の値に変更し、アドバタイズを継続する(ステップS114)。
そして、接続確立部116は、ホワイト・リストに登録されている第1無線通信装置100aから接続要求(CONNECT_REQ)を受信したか否かを判定する(ステップS115)。
接続確立部116は、第1無線通信装置100aから接続要求を受信したと判定した場合(ステップS115;Yes)、ステップS111に処理を進める。また、第1無線通信装置100aから接続要求を受信していないと判定した場合(ステップS115;No)、アドバタイズ送信部114は、アドバタイズを開始してから所定時間T2(ただし、T2>T1)が経過したか否かを判定する(ステップS116)。所定時間T2が経過していないと判定した場合(ステップS116;No)、ステップS115に処理を戻す。
接続確立部116は、所定時間T2が経過したと判定した場合(ステップS116;Yes)、第1無線通信装置100aとの再接続に失敗したと判定し、ロール交換処理(a)を終了する。
また、ロール変更確認部112が、第1無線通信装置100aがロール交換をサポートしないと判定した場合(ステップS103;No)、または、第1無線通信装置100aがロール交換可能でないと判定した場合(ステップS106;No)、接続切断部113は、第1無線通信装置100aとの接続を切断し(ステップS117)、ロール交換処理(a)を終了する。
次に、図7に一例として示す、本実施の形態1に係る無線通信装置100の制御部101が実行するロール交換処理(b)について説明する。このロール交換処理(b)では、マスターとして動作している第2無線通信装置100bとの接続が確立している状態において、スレーブとして動作している第1無線通信装置100aがマスターにロールを変更する例について説明する。ロール交換処理(b)は、ROM102内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部101によって行われる。
図7に示すロール交換処理(b)は、ロール変更受付部111が、例えば、第2無線通信装置100bから、ロール交換要求(ROLE_SWITCH_REQ)を受信したことを契機として、開始される。
まず、ロール変更確認部112は、自身がロール交換可能か否かを判定する(ステップS201)。ロール変更確認部112は、例えば、自身の電池残量が所定値以上である場合、ロール交換可能と判定する。
そして、ロール変更確認部112は、自身がロール交換可能であると判定した場合(ステップS201;Yes)、ロール交換可能である旨の応答(ROLE_SWITCH_RSP(OK))を第2無線通信装置100bに送信する(ステップS202)。また、ロール変更確認部112は、その応答に、アドバタイズ用チャネルを示すデータを含める。
そして、ロール変更確認部112は、スキャン用のパラメータを設定するスキャンパラメータ設定処理を実行する(ステップS203)。また、ロール変更確認部112は、第2無線通信装置100bのアドレスをホワイト・リストに登録する。
そして、接続切断部113は、第2無線通信装置100bから接続切断要求(TERMINATE_IND)を受信したか否か判定する(ステップS204)。接続切断部113は、接続切断要求を受信するまで待機する(ステップS204;No)。
接続切断部113は、第2無線通信装置100bから接続切断要求を受信したと判定すると(ステップS204;Yes)、第2無線通信装置100aとの接続を切断する。そして、スキャン部115は、ステップS203において設定したパラメータを用いて、スキャンを開始する(ステップS205)。
接続確立部116は、ホワイト・リストに登録されている第2無線通信装置100bからアドバタイズを受信したか否かを判定する(ステップS206)。
接続確立部116は、第2無線通信装置100bからアドバタイズを受信したと判定した場合(ステップS206;Yes)、スキャン部115は、スキャンを停止する(ステップS207)。
次に、接続確立部116は、第2無線通信装置100bへ接続要求(CONNECT_REQ)を送信し、第2無線通信装置100bとの接続を確立する(ステップS208)。そして、ロール交換処理(b)を終了する。本処理の終了後、第1無線通信装置100aは、マスターとして動作し、スレーブとして動作する第2無線通信装置100bとの間でデータ通信を実行する。
また、第2無線通信装置100bからアドバタイズを受信していないと判定した場合(ステップS206;No)、スキャン部115は、スキャンを開始してから所定時間T2が経過したか否かを判定する(ステップS209)。所定時間T2が経過していないと判定した場合(ステップS209;No)、ステップS206に処理を戻す。
スキャン部115は、所定時間T2が経過したと判定した場合(ステップS209;Yes)、スキャンを停止する(ステップS210)。そして、接続確立部116は、第2無線通信装置100bとの再接続に失敗したと判定し、ロール交換処理(b)を終了する。
また、ロール変更確認部112が、第1無線通信装置100aがロール交換可能でないと判定した場合(ステップS201;No)、ロール変更確認部112は、ロール交換不可能である旨の応答(ROLE_SWITCH_RSP(NO))を第2無線通信装置100bに送信する(ステップS211)。そして、ロール交換処理(b)を終了する。
以上説明したように、上記実施の形態1に係る無線通信装置100では、接続が確立している状態で、予めアドバタイズ用チャネルを取り決めておき、再接続の際に、アドバタイズを送信する無線通信装置100はそのアドバタイズ用チャネルを用いてアドバタイズを送信する。その際に、アドバタイズ・インターバルを通常よりも短い間隔で送信するため、迅速に再接続を行うことができる。
また、接続を確立していた無線通信装置100が互いに同期して接続を切断した後に、アドバタイズまたはスキャンを行うため、スムーズに再接続を行うことができる。
また、ロール交換後にスレーブとして動作する無線通信装置100は、ホワイト・リストに登録されている無線通信装置100からの接続要求のみを受け付ける。また、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100は、ホワイト・リストに登録されている無線通信装置100からのアドバタイズのみを受け付ける。従って、接続を切断した後に、ロール交換相手以外の無線通信装置との接続を防ぐことができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、ロール交換後にスレーブとして動作する無線通信装置100が、接続切断後に短い間隔でアドバタイズを送信することにより、スムーズな再接続を実現している。しかし、スムーズに再接続する方法はこれに限られない。本実施の形態2では、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100によるスキャン方法の一例として、スキャンを開始してから最初のスキャンでは、他の無線通信装置100との間で予め取り決めたアドバタイズ用チャネルで通常のスキャン・ウィンドウよりも長い時間スキャンを行い、その後は、通常のスキャン・ウィンドウを用いて3つのアドバタイズ用チャネルで順にスキャンを行う例について説明する。
図8に、本実施の形態2に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す。なお、図8において、アドバタイズは38チャネルで送信されているものとする。図8に示すとおり、無線通信装置100のスキャン部115は、スキャンを開始してから、最初のスキャンにおいて、ロール交換相手である他の無線通信装置100との間で予め取り決めたアドバタイズ用チャネルである38チャネルでスキャンを行う。このときのスキャン・ウィンドウS1(例えば、10.24秒)は、通常のスキャン・ウィンドウS0(例えば、1秒)よりも長い時間である。なお、ここで通常のスキャン・ウィンドウとは、ロール交換を行わない場合におけるスキャン・ウィンドウである。スキャン部115は、38チャネルでのスキャンを終了後、通常のスキャン・ウィンドウS0を用いて、3つのアドバタイズ用チャネルを順にスキャンする。このように、接続切断後の最初のスキャンで、通常のスキャン・ウィンドウよりも長い時間、予め取り決めたアドバタイズ用チャネルでスキャンを行うことにより、迅速なアドバタイズのスキャンが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3として、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100によるスキャン方法の別の例を説明する。
図9に、本実施の形態3に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す。なお、図9において、アドバタイズは38チャネルで送信されているものとする。図9に示すとおり、無線通信装置100のスキャン部115は、スキャンを開始してから、通常のスキャン・ウィンドウS0よりも短いスキャン・ウィンドウS2(例えば、25ミリ秒)を用いて3つのアドバタイズ用チャネルを順にスキャンする。このように、スキャン・ウィンドウを短くすることで、ロール交換相手である無線通信装置100から送信されるアドバタイズのチャネルが不明であっても、迅速にアドバタイズをスキャンすることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4として、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100によるスキャン方法の別の例を説明する。
図10に、本実施の形態4に係るスキャン動作とアドバタイズ動作の時間推移を示す。なお、図10において、アドバタイズは38チャネルで送信されているものとする。図10に示すとおり、無線通信装置100のスキャン部115は、3つのアドバタイズ用チャネルを等頻度で順にスキャンするのではなく、ロール交換相手である他の無線通信装置100との間で予め取り決めたアドバタイズ用チャネルである38チャネルが、高頻度でスキャンされるように、3つのアドバタイズ用チャネルをスキャンする。すなわち、図10に示す例では、各スキャン・ウィンドウにおいて、2回に1回の割合で38チャネルがスキャンされる。このように、ロール交換相手である他の無線通信装置100との間で予め取り決めたアドバタイズ用チャネルが、高頻度でスキャンされるようにスキャンの順番を設定することで、ロール交換相手である無線通信装置100から送信されるアドバタイズを迅速にスキャンすることができる。
(実施の形態5)
通常のBLEに基づく無線通信では、接続要求(CONNECT_REQ)のパケットに含まれている接続パラメータを用いて、無線通信装置が接続処理を行う。しかし、ロール交換後の再接続時において、無線通信装置100は、ロール交換前の接続において使用した接続パラメータを引き継いでもよい。
具体的には、接続要求のパケットに含まれる接続パラメータとして、AA、CRCInit、WinSize、WinOffset、Interval、Latency、Timeout、ChM、Hop、SCAがある。
AAは、接続した後のデータ・パケットのアクセス・アドレスである。AAの値は、他の接続のAAと被らないことを条件として、引き継ぎ可能である。また、切断から再接続までに他の接続を許可しない設定になっている場合にも、引き継ぎ可能である。
CRCInitは、パケットのチェックサムを検査するシフトレジスタの初期値を指定する値である。CRCInitの値は、リンク・レイヤーがランダムで生成するため、再接続時に引き継ぐことはできない。
WinSizeは、最初のデータ・パケットを送信できる期間を示す。WinSizeの値は、引き継ぎ可能である。
WinOffsetは、接続要求を送信してから、継ぎのウィンドウ・サイズが始まるまでのオフセット時間を示す。WinOffsetの値は、接続要求の送受信後に無線通信装置100が他の操作で忙しくない場合に、引き継ぎ可能である。
Intervalは、チャネルをホップする周期を示す。Intervalの値は、引き継ぎ可能である。
Latencyは、スレーブとして動作する無線通信装置100が、マスターとして動作する無線通信装置100に送信するデータが何もない場合に、コネクション・イベントを無視できる回数を示す。Latencyの値は、引き継ぎ可能である。
Timeoutは、接続が失われたと判断する時間である。Timeoutの値は、引き継ぎ可能である。
ChMは、コネクション・イベントでどのデータ・チャネルを使用するかを指定する値である。ChMの値は、引き継ぎ可能である。
Hopは、データ・チャネルの切り替え順番を指定する値である。Hopの値は引き継ぎ可能である。
SCAは、マスターとして動作する無線通信装置100のスリープ・クロックの精度を表す値である。SCAの値は、マスターとして動作する無線通信装置100とスレーブとして動作する無線通信装置100との間で、クロック精度が同じであれば、引き継ぎ可能である。
従って、接続の切断後においても、ロール交換前の接続時に使用した接続パラメータのうち、引き継ぎ可能なものを保持しておき、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100の接続確立部116は、ロール交換相手である無線通信装置100との再接続を試みる際、引き継ぎ可能でない接続パラメータを含み、引き継ぎ可能な接続パラメータを省いた接続要求を送信してもよい。このように、引き継ぎ可能な接続パラメータが省かれた、簡略された接続要求が送信されることにより、その接続要求を受信した無線通信装置100での受信処理時やパケット処理時における省電力を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態において、ロール交換要求に対する応答に、切断後に再接続を試みる際のアドバタイズ用チャネルを示す情報を含める例について説明した。しかし、再接続時のアドバタイズ用チャネルの通知方法はこれに限られず、接続が切断される前にスレーブ・マスターとして動作する無線通信装置100間で何らかの方法により再接続時のアドバタイズ用チャネルが取り決められていればよい。例えば、マスターとして動作する無線通信装置100がロール交換要求を送信するときに、そのパケット内に再接続時のアドバタイズ用チャネルを示す情報を含めてもよい。
また、上記の実施の形態において、マスターとして動作する無線通信装置100がロール交換要求を送信する例について説明したが、スレーブとして動作する無線通信装置100がロール交換要求を送信してもよい。
また、上記の実施の形態において、ロール交換相手と確実に再接続するために、ホワイト・リストにロール交換相手を登録する例について説明した。しかし、ホワイト・リストを用いる代わりに、ロール交換後にスレーブとして動作する無線通信装置100のアドバタイズ送信部114は、アドバタイズをするときに、アドバタイズの相手としてロール交換相手の無線通信装置100を指定したダイレクトアドバタイズ(ADV_DIRECT_IND)を用いてもよい。ロール交換前の接続において、アドバタイズの情報から相手のアドレスを得ているため、そのアドレスに対してダイレクトアドバタイズを行うことで、ロール交換相手以外の無線通信装置との接続を防止することができる。
また、上記の実施の形態1で説明したアドバタイズの送信方法と、実施の形態2乃至4で説明したスキャン方法とは、互いに組み合わせて実施されてもよい。例えば、ロール交換後にスレーブとして動作する無線通信装置100のアドバタイズ送信部114は、アドバタイズを開始してから所定時間T1が経過するまでの間にアドバタイズ・インターバルI1でアドバタイズを38チャネルで送信すると同時に、ロール交換後にマスターとして動作する無線通信装置100のスキャン部115は、最初のスキャン動作において、スキャン・ウィンドウS1で38チャネルをスキャンしてもよい。
また、上記の実施の形態において、無線通信規格の一例としてBLEに基づく無線通信を行う無線通信システムの例について説明したが、本発明を適用可能な無線通信規格はBLEに限られず、マスター及びスレーブとして動作する機器間の通信であって他の規格においても適用可能である。
また、本発明に係る無線通信装置100は、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、無線通信装置100の機能を実現してもよい。無線通信装置100の機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカード、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルで、前記他の無線通信装置に識別情報を、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置にスレーブからマスターへのロール変更が可能か否かを問い合わせるロール変更確認部をさらに備え、
前記識別情報送信部は、前記ロール変更確認部による問い合わせに対する前記他の無線通信装置の応答が、ロール変更可能である旨を表す場合、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記問い合わせ、または、前記問い合わせに対する前記応答は、前記所定のチャネルを示す情報を含む、
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記ロール変更受付部は、前記他の無線通信装置から前記変更要求を受けつける、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記5)
前記識別情報送信部により送信された前記識別情報に対して接続要求を送信した前記他の無線通信装置との間で接続を確立する接続確立部をさらに備え、
前記ロール変更受付部は、前記変更要求を受け付けると、前記他の無線通信装置の装置情報を記憶装置に記録し、
前記接続確立部は、他の無線通信装置から接続要求を受信し、当該接続要求を送信した他の無線通信装置の装置情報が前記記憶装置に記録されている場合、当該接続要求を送信した他の無線通信装置との接続を確立する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記6)
前記接続確立部は、ロール変更前の接続において用いた接続パラメータを、ロール変更後の接続パラメータとして引き継ぐ、
ことを特徴とする付記5に記載の無線通信装置。
(付記7)
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがスレーブであり、マスターとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、スレーブからマスターへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルを含む複数のチャネルを所定のパターンで受信することにより、当該他の無線通信装置により送信された識別情報を待ち受ける受信部と、
を備え、
前記受信部は、前記所定のチャネルで前記識別情報を待ち受ける時間または回数が、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも長くまたは多くなるような前記所定のパターンで前記複数のチャネルを受信する、
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記8)
前記受信部は、受信開始時から第1所定時間が経過するまで前記所定のチャネルを受信した後、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間で前記複数のチャネルをそれぞれ順に受信する、
ことを特徴とする付記7に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記受信部は、前記所定の比較基準よりも短い時間で前記複数のチャネルをそれぞれ順に受信する、
ことを特徴とする付記7に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記受信部は、前記所定のチャネルと、前記複数のチャネルのうち、前記所定のチャネル以外のチャネルと、を交互に受信する、
ことを特徴とする付記7に記載の無線通信装置。
(付記11)
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置にマスターからスレーブへのロール変更が可能か否かを問い合わせるロール変更確認部をさらに備え、
前記受信部は、前記ロール変更確認部による問い合わせに対する前記他の無線通信装置の応答が、ロール変更可能である旨を表す場合、前記他の無線通信装置により送信された識別情報を待ち受ける、
ことを特徴とする付記7乃至10のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記12)
前記ロール変更受付部は、前記他の無線通信装置から前記変更要求を受けつける、
ことを特徴とする付記7乃至11のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記13)
前記受信部により受け付けられた前記識別情報を送信した前記他の無線通信装置に接続要求を送信し、当該他の無線通信装置との間で接続を確立する接続確立部をさらに備え、
前記ロール変更受付部は、前記変更要求を受け付けると、前記他の無線通信装置の装置情報を記憶装置に記録し、
前記接続確立部は、他の無線通信装置から識別情報を受信し、当該接続要求を送信した他の無線通信装置の装置情報が前記記憶装置に記録されている場合、当該識別情報を送信した他の無線通信装置に接続要求を送信する、
ことを特徴とする付記7乃至12のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記14)
前記接続確立部は、ロール変更前の接続において用いた接続パラメータを、ロール変更後の接続パラメータとして引き継ぐ、 ことを特徴とする付記13に記載の無線通信装置。
(付記15)
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置との接続を切断する接続切断部と、
前記接続切断部により前記無線通信装置との接続が切断されたと判定した場合、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記16)
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行うコンピュータを、
前記コンピュータのロールがマスターであり、スレーブとして動作する他のコンピュータとの接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付手段、
前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルで、前記他のコンピュータに識別情報を、前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
(付記17)
マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行うコンピュータを、
前記コンピュータのロールがスレーブであり、マスターとして動作する他のコンピュータとの接続が確立している状態において、スレーブからマスターへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付手段、
前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルを含む複数のチャネルを所定のパターンで受信することにより、当該他のコンピュータにより送信された識別情報を待ち受ける受信手段、
として機能させ、
前記受信手段は、前記所定のチャネルで前記識別情報を待ち受ける時間または回数が、前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも長くまたは多くなるような前記所定のパターンで前記複数のチャネルを受信する、
ことを特徴とするプログラム。
1…無線通信システム、100(100a,100b)…無線通信装置、101…制御部、102…ROM、103…RAM、104…無線通信処理部、105…アンテナ、106…スピーカ、107…表示部、108…操作部、111…ロール変更受付部、112…ロール変更確認部、113…接続切断部、114…アドバタイズ送信部、115…スキャン部、116…接続確立部、117…データ通信部
本発明は、無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、スムーズにロールを交換可能な無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る無線通信装置は、
所定の間隔で識別情報を送信することで他の無線通信装置と接続を確立し、無線通信を行う無線通信装置であって、
前記他の無線通信装置との通信関係を変更する場合、前記他の無線通信装置に前記識別情報を、前記所定の間隔よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信部、
を備えることを特徴とする。

Claims (17)

  1. マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
    前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルで、前記他の無線通信装置に識別情報を、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置にスレーブからマスターへのロール変更が可能か否かを問い合わせるロール変更確認部をさらに備え、
    前記識別情報送信部は、前記ロール変更確認部による問い合わせに対する前記他の無線通信装置の応答が、ロール変更可能である旨を表す場合、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記問い合わせ、または、前記問い合わせに対する前記応答は、前記所定のチャネルを示す情報を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ロール変更受付部は、前記他の無線通信装置から前記変更要求を受けつける、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記識別情報送信部により送信された前記識別情報に対して接続要求を送信した前記他の無線通信装置との間で接続を確立する接続確立部をさらに備え、
    前記ロール変更受付部は、前記変更要求を受け付けると、前記他の無線通信装置の装置情報を記憶装置に記録し、
    前記接続確立部は、他の無線通信装置から接続要求を受信し、当該接続要求を送信した他の無線通信装置の装置情報が前記記憶装置に記録されている場合、当該接続要求を送信した他の無線通信装置との接続を確立する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 前記接続確立部は、ロール変更前の接続において用いた接続パラメータを、ロール変更後の接続パラメータとして引き継ぐ、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記無線通信装置のロールがスレーブであり、マスターとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、スレーブからマスターへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
    前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルを含む複数のチャネルを所定のパターンで受信することにより、当該他の無線通信装置により送信された識別情報を待ち受ける受信部と、
    を備え、
    前記受信部は、前記所定のチャネルで前記識別情報を待ち受ける時間または回数が、前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも長くまたは多くなるような前記所定のパターンで前記複数のチャネルを受信する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  8. 前記受信部は、受信開始時から第1所定時間が経過するまで前記所定のチャネルを受信した後、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間で前記複数のチャネルをそれぞれ順に受信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記受信部は、前記所定の比較基準よりも短い時間で前記複数のチャネルをそれぞれ順に受信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  10. 前記受信部は、前記所定のチャネルと、前記複数のチャネルのうち、前記所定のチャネル以外のチャネルと、を交互に受信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  11. 前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置にマスターからスレーブへのロール変更が可能か否かを問い合わせるロール変更確認部をさらに備え、
    前記受信部は、前記ロール変更確認部による問い合わせに対する前記他の無線通信装置の応答が、ロール変更可能である旨を表す場合、前記他の無線通信装置により送信された識別情報を待ち受ける、
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  12. 前記ロール変更受付部は、前記他の無線通信装置から前記変更要求を受けつける、
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  13. 前記受信部により受け付けられた前記識別情報を送信した前記他の無線通信装置に接続要求を送信し、当該他の無線通信装置との間で接続を確立する接続確立部をさらに備え、
    前記ロール変更受付部は、前記変更要求を受け付けると、前記他の無線通信装置の装置情報を記憶装置に記録し、
    前記接続確立部は、他の無線通信装置から識別情報を受信し、当該接続要求を送信した他の無線通信装置の装置情報が前記記憶装置に記録されている場合、当該識別情報を送信した他の無線通信装置に接続要求を送信する、
    ことを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  14. 前記接続確立部は、ロール変更前の接続において用いた接続パラメータを、ロール変更後の接続パラメータとして引き継ぐ、
    ことを特徴とする請求項13に記載の無線通信装置。
  15. マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記無線通信装置のロールがマスターであり、スレーブとして動作する他の無線通信装置との接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付部と、
    前記ロール変更受付部が前記変更要求を受け付けたとき、前記他の無線通信装置との接続を切断する接続切断部と、
    前記接続切断部により前記無線通信装置との接続が切断されたと判定した場合、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、 を備えることを特徴とする無線通信装置。
  16. マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行うコンピュータを、
    前記コンピュータのロールがマスターであり、スレーブとして動作する他のコンピュータとの接続が確立している状態において、マスターからスレーブへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付手段、
    前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルで、前記他のコンピュータに識別情報を、前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも短い時間間隔で送信する識別情報送信手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  17. マスターまたはスレーブのうちいずれかのロールに基づいて、無線通信を行うコンピュータを、
    前記コンピュータのロールがスレーブであり、マスターとして動作する他のコンピュータとの接続が確立している状態において、スレーブからマスターへのロールの変更要求を受け付けるロール変更受付手段、
    前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けたとき、所定のチャネルを含む複数のチャネルを所定のパターンで受信することにより、当該他のコンピュータにより送信された識別情報を待ち受ける受信手段、
    として機能させ、
    前記受信手段は、前記所定のチャネルで前記識別情報を待ち受ける時間または回数が、前記ロール変更受付手段が前記変更要求を受け付けていないときの所定の比較基準よりも長くまたは多くなるような前記所定のパターンで前記複数のチャネルを受信する、
    ことを特徴とするプログラム。
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