JP2018160798A - 通信装置、通信方法、および、通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、および、通信プログラム Download PDF

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【課題】利用者の応答理解度を向上させる。【解決手段】コンタクトセンタサーバ120は、顧客通信装置130から受信した音声信号に基づいて、発話速度S1を検出し、発話速度S1が、発話速度の下限Sbtmを下回るか否かを判断する発話速度検出部13と、発話速度S1が、下限Sbtmを下回る場合、発話速度S1に基づいた音声信号を、顧客通信装置130に送出する応答再生部14と、を有する。これにより、コンタクトセンタ利用者の発話に合わせた速度で応対音声を再生する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置、通信方法、および、通信プログラムに関し、例えば、コンタクトセンタにおける自動応答などの技術に関する。
一般に、コンタクトセンタの音声認識技術を用いた自動応答では、まず、質問や選択肢を予め録音しておいて再生したり、音声合成機能により生成した合成音声を再生したりする。次に、自動応答では、コンタクトセンタに電話をかけてきた利用者に回答を発話させる。その後、自動応答では、その発話を音声認識技術により機械的に解釈することで利用者の所望するサービスを提供していた(例えば、非特許文献1参照)。
酒井 静磨、安田 博和、"顧客の発話を認識して応答できるコンタクトセンタ向け自動音声応答システム"、[online]、株式会社 東芝、[平成29年3月9日検索]、インターネット〈URL:http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2013/01/68_01pdf/f05.pdf>
従来、コンタクトセンタ側から送出される質問や選択肢は、全ての着信に対して固定の速度で再生される。しかし、高齢者やノンネイティブなどの利用者側にとっては、聞き取りや理解が困難となることが多い。その結果、コンタクトセンタ側と利用者側との間のやり取りが繰り返されることにより、利用者側にとってサービスの満足度が低下したり、コンタクトセンタ側にとって利用者当たりの応対時間が延びたりしてしまう。一般的に、利用者は、発話速度が遅い場合、聞き取り可能な発話速度も遅くなる可能性がある。このため、コンタクトセンタは利用者の発話速度に合わせて応答速度を変更することで、利用者の理解度は上がる可能性がある。非特許文献1には、上記の問題について記載も示唆もされていない。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、利用者の応答理解度を向上させることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の通信装置は、第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出部と、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断する判断部と、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の通信装置は、第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する第1取得部と、上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する第2取得部と、上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する第3取得部と、第3チャット情報の第2文字数情報を取得する第4取得部と、第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の通信方法は、通信装置における通信方法であって、上記通信装置は、第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出ステップと、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断ステップと、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出ステップと、を実行することを特徴とする。
また、本発明の通信方法は、通信装置における通信方法であって、上記通信装置は、第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する第1取得ステップと、上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する第2取得ステップと、上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する第3取得ステップと、第3チャット情報の第2文字数情報を取得する第4取得ステップと、第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成するタイミング情報生成ステップと、上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出ステップと、を実行することを特徴とする。
また、本発明の通信プログラムは、通信装置のコンピュータを、第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出部、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断部、上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出部、として機能させるための通信プログラムである。
また、本発明の通信プログラムは、通信装置のコンピュータを、第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する第1取得部、上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する第2取得部、上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する第3取得部、第3チャット情報の第2文字数情報を取得する第4取得部、第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成するタイミング情報生成部、上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出部として機能させるための通信プログラムである。
本発明によれば、利用者の応答理解度を向上させることができる。
第1の実施形態の音声自動応答処理部を有するコンタクトセンタサーバの詳細構成図である。 第1の実施形態における全体処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における初期設定処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態における通話処理の詳細を示すフローチャートである。 利用者の発話の例の説明図である。 第2の実施形態のチャット自動応答処理部を有するコンタクトセンタサーバの機能構成図である。 第2の実施形態におけるチャット自動応答処理部の動作を示すフローチャートである。 顧客管理装置とコンタクトセンタサーバとの間のチャットに関するシーケンス図である。 顧客管理装置とオペレータ通信装置との間のチャットに関するシーケンス図である。
以下、本発明の実施するための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、本実施形態では、本発明と直接的に関連しない構成や周知な構成については、説明を省略する場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
≪第1の実施形態≫
[構成]
図1は、本実施形態の音声自動応答(IVR:Interactive Voice Response)処理部10(以下、IVR処理部10)を有するコンタクトセンタサーバ120の詳細構成図である。
コンタクトセンタサーバ120(通信装置)は、顧客(利用者)に提供するコンタクトセンタサービスの処理を実行するサーバ装置である。コンタクトセンタサーバ120は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
コンタクトセンタサーバ120は、アプリケーション処理部21と、OS(Operating System)処理部22とを有する。
コンタクトセンタサーバ120は、電話網20を介して1または複数の顧客通信装置130と通信可能に接続している。また、コンタクトセンタサーバ120は、内線網131を介して1または複数のオペレータ通信装置132と通信可能に接続している。
アプリケーション処理部21は、コンタクトセンタサーバ120が提供する所定のサービスを実現する1または複数のアプリケーションを処理する。アプリケーション処理部21は、IVR(Interactive Voice Response)処理部10と、呼制御処理部24と、通信処理部25とを有する。
IVR処理部10は、音声による自動応答の処理を行う機能部である。なお、IVR処理部10の詳細は、後記する。
呼制御処理部24(接続処理部)は、電話の着信を特定のオペレータに適切に分配するACD(Automatic Call Distribution)処理部として機能する。呼制御処理部24は、例えば、発信者番号、着信番号、オペレータのスキルや稼働時間、空き状況などに応じて着信呼を自動的に割り振る。呼制御処理部24は、着信呼の割り振りの際、適切なオペレータを選択する。
通信処理部25は、施設内の複数の電話機同士で内線通話をできるようにしたり、外線との接続を行ったりするPBX(Private Branch eXchange)処理部として機能する。
OS処理部22は、コンタクトセンタサーバ120全体を管理するソフトウェアである。OS処理部22は、アプリケーション処理部21の制御対象となる1または複数種類のアプリケーションが共通して利用する基本的な機能を実装している。
顧客通信装置130は、顧客において使用される通信装置であり、コンタクトセンタサーバ120にて提供されるサービスを利用するための通信装置である。顧客通信装置130は、例えば、固定電話端末、携帯電話端末、タブレット端末やスマートフォンである。
オペレータ通信装置132(第1オペレータ通信装置含む)は、オペレータにおいて使用される通信装置であり、顧客の問い合わせに応答するための通信装置である。オペレータ通信装置132は、例えば、通話機能を有するコンピュータ装置である。
図1のIVR処理部10の詳細について説明する。
なお、図1の電話網20は、電話交換機に接続されたネットワークで、電話網20に接続された電話機やソフトフォンなどから着信先を指定して発信することで指定された宛先の電話機やソフトフォンなどを呼び出し、指定された宛先が呼び出しに応答することで通話を確立、提供する機能を有している。
IVR処理部10は、通信処理部25を介して電話網20に接続し、音声通話の着信が可能な自動応答システムとして機能する。IVR処理部10は、通話制御部11と、音声認識部12と、発話速度検出部13と、応答再生部14とを有する。
通話制御部11は、電話網20から着信した音声呼に自動応答する機能と、自動応答したことを応答再生部14に知らせる機能と、応答再生部14から応答再生を開始した旨を受信する機能と、応答再生部14から応答再生が終了した旨を受信する機能と、を有する。また、通話制御部11は、電話網20から着信した呼の音声を応答再生部14が応答再生を終了した旨を受信した時点から音声認識部12に出力し始める機能と、応答再生部14から応答再生を開始した旨を受信したら音声認識部12への音声出力を停止する機能と、応答再生部14から応答再生を開始した旨を受信してから終了した旨を受信するまでの間に応答再生部14からの音声を電話網20から着信した呼の応答として送出する機能とを有する。
音声認識部12は、通話制御部11からの音声(電話網20から着信した呼の音声)のうち無音部分を除いた音声の開始と終了をリアルタイムで検出する機能と、検出した音声を認識する機能と、を有する。また、音声認識部12は、検出した音声の開始と終了の範囲におけるモーラ(mora、拍)数をリアルタイムで計数する機能と、検出した音声の開始から終了までのミリ秒単位の時間をリアルタイムで記録する機能と、音声の認識結果と該当する音声に対するモーラ数と時間(検出した音声の開始から終了までの時間)の組を発話速度検出部13に出力する機能とを有する。
発話速度検出部13は、音声認識部12から音声の認識結果とモーラ数と時間の組を受信する機能と、モーラ数と時間から単位時間当たりの発話速度(例えば、モーラ数を時間で除算)を算出する機能と、基準となる単位時間当たりの発話速度を外部から取り込む機能と、を有する。また、発話速度検出部13は、取り込んだ基準となる単位時間当たりの発話速度を記憶および更新する機能と、算出した発話速度が取り込んだ基準となる単位時間当たりの発話速度を下回ったか否かを判断する機能と、音声認識部12から受信した音声の認識結果と算出した発話速度と判断の結果を応答再生部14に出力する機能とを有する。
応答再生部14は、応答再生速度を記憶する機能と、応答を再生する際に応答再生を開始する旨を通話制御部11に通知する機能と、応答の再生が終了した際に応答再生が終了した旨を通話制御部11に通知する機能と、初期応答と必要な対話応答を記憶(蓄積)しておく機能と、を有する。また、応答再生部14は、通話制御部11から自動応答した旨を受信する機能と、通話制御部11から自動応答した旨を受信したとき蓄積している初期応答を選択する機能と、発話速度検出部13から音声の認識結果と発話速度と判断結果(算出した発話速度が取り込んだ基準となる単位時間当たりの発話速度を下回ったか否かの判断の結果)とを受信する機能と、を有する。また、応答再生部14は、受信した認識結果に対応する応答を蓄積している対話応答から選択する機能と、選択した応答を再生する直前に再生を開始することを通話制御部11に通知する機能と、選択した応答の再生が終了した直後に再生が終了したことを通話制御部11に通知する機能と、選択した応答を再生して通話制御部11に送出する機能と、応答の再生速度を変化させる機能とを有する。
[動作]
第1の実施形態の処理について説明する。第1の実施形態では、以下の場合を想定している。つまり、図1のIVR処理部10は、コンタクトセンタの受電システムの一部であり、電話網20を介してコンタクトセンタに着信した呼を受電するものとする。発話速度検出部13には予め基準となる発話速度の下限Sbtmが設定され、記憶されているものとする。応答再生部14には予め初期応答と必要な対話応答と、コンタクトセンタとして決められた応答再生速度が記憶されているものとする。
図2に示すように、第1の実施形態における全体処理は、通話初期処理(ステップA1)および通話中処理(ステップA2)がこの順で実行される。通話初期処理(ステップA1)は、通話の開始時に実行される。通話中処理(ステップA2)は、通話が終了するまで繰り返し実行される。
図3に示すように、通話初期処理(ステップA1)は、以下の手順で実行される。
まず、発話速度検出部13は、応答再生部14における発話速度の下限Sbtmを設定する(ステップS10)。
次に、通話制御部11は、利用者の端末(顧客通信装置130)(第1通信装置)からの着信があるとその着信を実行し、応答再生部14に初期応答の処理を依頼する(ステップS20)。このとき、通話制御部11は、着信に応答した後、応答した旨を応答再生部14に通知する。
次に、応答再生部14は、発話速度の下限Sbtmで、初期応答の処理を実行する(ステップ30)。このとき、通話制御部11から通知を受信した応答再生部14は、初期応答を選択して、応答再生を開始する旨を通話制御部11に通知してから、記憶された応答再生速度での初期応答の再生を開始する。また、応答再生部14は、再生が終了したら応答再生が終了した旨を通話制御部11に通知する。ここで、初期応答の再生の発話速度はSbtmである。
以上で、通話初期処理(ステップA1)が完了する。
図4に示すように、通話中処理(ステップA2)は、以下の手順で実行される。
まず、通話制御部11は、音声認識部12に音声認識の処理を依頼する(ステップS40)。応答再生部14から応答再生が終了した旨を受信した通話制御部11は、電話網20からの利用者の音声を音声認識部12に送出し始める。
次に、音声認識部12は、利用者の端末の音声について音声認識の処理を実行し、発話速度検出部13に音声認識の認識結果を出力する(ステップS50)。次に、発話速度検出部13(検出部:第1検出部)が、音声認識の認識結果から、発話ごとに受信したモーラ数M1および発話時間T1を求め、発話速度S1(第1発話速度情報)を算出する(ステップS60)。次に、発話速度検出部13(判断部)は、発話速度S1が、応答再生部14における発話速度の下限Sbtm(第2発話速度情報)を下回るか否かを判断する(ステップS70)。次に、発話速度検出部13が、応答再生部14に、音声認識の認識結果、および、発話速度S1の判断結果を出力する(ステップS80)。
図5に示すように、利用者が「キキトレナカッタカラモウイチドハナシテ」と発話したとする。音声認識部12は、「無音2」を検出すると、時刻T1sに生じた「無音1」と時刻T1eに生じた「無音2」とで区切られた「発話1」を認識し、認識結果を発話速度検出部13に送信する。発話速度検出部13は、音声認識部12から発話毎に受信したモーラ数M1(モーラ数情報)と発話時間T1(=T1e−T1s。時刻T1sは、「無音1」の終了タイミング(発話の開始タイミング)を示し、時刻T1eは、「無音2」の開始タイミング(発話の終了タイミング)を示す。)(発話時間情報)から発話速度S1(=M1/T1)を算出する。
いま発話時間T1とモーラ数M1から算出された発話1の発話速度S1が基準となる発話速度の下限Sbtmを下回ったとすると(図4のステップS85でYes)判断結果は基準を下回ったこととなり(所定の第2発話速度情報を満たさない)、利用者が聞き取れなかったとみなす。一方、発話速度S1が下限Sbtmを下回らなければ(図4のステップS85でNo)判断結果は基準内となり(所定の第2発話速度情報を満たす)、利用者が聞き取れたとみなす。発話速度検出部13は、発話速度S1と、判断結果と、音声認識部12からの認識結果とを応答再生部14に通知する。
図4に戻って、応答再生部14(音声信号送出部)は、音声認識部12から受信した認識結果に基づいて、記憶されている対話応答のうち、対応する対話応答を選択する。応答再生部14は、選択した対話応答を再生する際に、発話速度検出部13から受信した判断結果が基準を下回っていた場合、発話速度検出部13から受信した発話速度に合わせた速度で対話応答の再生を行い、次の応答の処理を実行する(ステップS90)。一方、発話速度検出部13から受信した判断結果が基準内であった場合には、応答再生部14は、対話応答の再生速度を予めコンタクトセンタとして決められた応答再生速度(第3発話速度情報)に合わせて再生を行い、次の応答処理を実行する(ステップS100)。この再生された音声が通話制御部11に送られると、通話制御部11が音声を電話網20に送出し、通話中は、ステップS40〜ステップS100を繰り返す。
以上で、通話初期処理(ステップA1)が完了し、第1の実施形態における全体処理が完了する。
[効果]
第1の実施形態によれば、コンタクトセンタ利用者の発話に合わせた速度で応対音声を再生することで、利用者の応対理解度を向上させることが可能となる。
≪第2の実施形態≫
第2の実施形態では、テキストチャット(以下、テキストチャットを、チャットとして記載)を用いた自動応答システムについて説明する。
[構成]
図6は、本実施形態のチャット自動応答処理部123を有するコンタクトセンタサーバ120Aの詳細構成図である。
コンタクトセンタサーバ120A(通信装置)は、顧客に提供するコンタクトセンタサービスの処理を実行するサーバ装置である。コンタクトセンタサーバ120Aは、CPUと、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
コンタクトセンタサーバ120Aは、アプリケーション処理部121と、OS(Operating System)処理部122とを有する。
コンタクトセンタサーバ120Aは、公衆網134を介して1または複数の顧客通信装置130と通信可能に接続している。また、コンタクトセンタサーバ120Aは、構内通信網135を介して1または複数のオペレータ通信装置132と通信可能に接続している。
ここで、公衆網134の一例は、IP(Internet Protocol)ネットワークである。
またここで、構内通信網135の別称は、LAN(Local Area Network)である。
アプリケーション処理部121は、コンタクトセンタサーバ120Aが提供する所定のサービスを実現する1または複数のアプリケーションを処理する。アプリケーション処理部121は、チャット自動応答処理部123と、呼制御処理部124と、通信処理部125とを有する。
チャット自動応答処理部123は、通信処理部125を介して、チャットによる自動応答の処理を行う機能部である。なお、チャット自動応答処理部123の詳細な構成は、後述される。
呼制御処理部124(接続処理部)は、顧客通信装置130から受け取ったチャットに関わる接続について、特定のオペレータに適切に分配するACD(Automatic Call Distribution)処理部として機能する。呼制御処理部124は、例えば、発信者のアドレス(発信元のIPアドレス)、接続先のアドレス(発信先のIPアドレス)、オペレータのスキルや稼働時間、空き状況などに応じて着信呼を自動的に割り振る。チャットに関わる接続について割り振りの際、適切なオペレータが選択される。
通信処理部125は、施設内の複数のオペレータ通信装置132同士でチャット通信をできるようにしたり、オペレータ通信装置132と顧客通信装置130との間でチャット通信をできるようにする中継処理部として機能する。
OS処理部122は、コンタクトセンタサーバ120A全体を管理するソフトウェアである。OS処理部122は、アプリケーション処理部121の制御対象となる1または複数種類のアプリケーションが共通して利用する基本的な機能を実装している。
顧客通信装置130は、顧客において使用される通信装置であり、コンタクトセンタサーバ120Aにて提供されるサービスを利用するための通信装置である。顧客通信装置130は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)に代表されるコンピュータ装置、携帯電話端末、タブレット端末やスマートフォンである。
オペレータ通信装置132(第1オペレータ通信装置含む)は、オペレータにおいて使用される通信装置であり、顧客の問い合わせに応答するための通信装置である。オペレータ通信装置132は、例えば、コンピュータ装置である。
図6のチャット自動応答処理部123の詳細について説明する。
コンタクトセンタサーバ120A内のチャット自動応答処理部123は、公衆網134に接続し、チャットを実行できる機能を有している。チャット自動応答処理部123は、対話制御部111と、対話文字数検出部112と、対話タイミング処理部113と、対話応答処理部114とを有する。
対話制御部111は、顧客通信装置130からのチャットに関わる接続処理について実行する機能と、対話応答処理部114にチャットに関わる「初期応答の処理」を依頼する機能と、対話応答処理部114から受け取ったチャットを顧客通信装置130に送出する機能と、顧客通信装置130からチャットを受け取る機能と、顧客通信装置130から受け取ったチャットを対話文字数検出部112に送出する機能と、顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」を対話文字数検出部112に送出する機能と、顧客通信装置130から受け取ったチャットを対話文字数検出部112に送出する機能とを有する。
対話文字数検出部112は、対話制御部111から受け取ったチャットを対話タイミング処理部113に送出する機能と、対話制御部111から受け取ったタイミング「u1」を対話タイミング処理部113に送出する機能と、顧客通信装置130から受け取ったチャットに関わる文字数の検出処理を実行する機能と、対話タイミング処理部113に、文字数の検出結果を送出する機能とを有する。ここで、対話文字数検出部112は、チャットの文字数を検出する際、1文字として検出される文字は、ひらがな(一例は「あ」や「ぁ」、「ば」、「ー」等)、カタカナ(一例は「ア」や「ァ」、「バ」、「ー」等)、句読点(一例は「、」や「。」等)、漢字(一例は「亜」や「吾」等)、外国の文字(一例は「a」や「α」等)、数字(一例は「1」(全角)や「1」(半角)等)、記号(一例は「!」や「>」等)などにおける1文字である。
対話タイミング処理部113は、後記の対話応答処理部114から受け取ったタイミングであり、対話応答処理部114が顧客通信装置130向けのチャットに関わる初期応答の処理を実行(当該チャットを対話制御部111に送出することを含む)したタイミング「u0」を記憶する機能と、対話文字数検出部112から受け取ったタイミングであり、対話制御部111が顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」を受け取る機能と、後記の対話応答処理部114において、対話毎に、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理に関わる処理を実行(当該チャットを対話制御部111に送出することを含む)するタイミング「u2」について算出する機能と、対話文字数検出部112から受け取ったチャットを対話応答処理部114に送出する機能と、対話応答処理部114に、対話タイミング処理部113の算出結果であるタイミング「u2」を送出する機能と、タイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶する機能とを有する。ここで、算出機能に関わる情報と算出式は、次の記載の通りである。
<算出機能に関わる情報と算出式>
・対話応答処理部114がチャットに関わる初期応答の処理を実行したタイミング「u0」
・対話制御部111が顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」
・対話文字数検出部112から受け取る検出結果の文字数「B」
・チャットに関わる次の応答の処理で、顧客通信装置130に送出する予定のチャットの文字数「C」、とした場合、タイミング「u2」を、

タイミング「u2」 = タイミング「u1」+時間間隔「U2」 = タイミング「u1」+(文字数「C」/文字数「B」)×(タイミング「u1」−タイミング「u0」)

とする。つまり、タイミング「u2」は、タイミング「u1」に時間間隔「U2」を加算したものであり、時間間隔「U2」は、文字数「C」と文字数「B」との比と、タイミング「u1」とタイミング「u0」との差とを、乗算したものである。
上記の算出式によれば、文字数「C」が多いほど、タイミング「u2」が大きくなり、顧客通信装置130に送出するタイミングを遅らせるように処理する。一般的には、手入力のチャットの文字数が多いほどそのチャットの送出までにかかる時間が増大する。このため、上記のような処理により、顧客通信装置130の利用者に対して、あたかも人間のオペレータと実際に対話しているかのような感覚を与えることができ、利用者の応答理解度の向上に資する。
対話応答処理部114は、顧客通信装置130向けのチャットに関わる初期応答の処理を実行(当該チャットを対話制御部111に送出することを含む)する機能と、顧客通信装置130向けのチャットに関わる初期応答の処理を実行(当該チャットを対話制御部111に送出することを含む)したタイミング「u0」を対話タイミング処理部113に送出する機能と、対話タイミング処理部113から受け取ったチャットに基づいて、チャットに関わる次の応答で用いる顧客通信装置130向けのチャットを選択する機能と、タイミング情報がタイミング「u2」になると、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理(選択されたチャットの処理)を実行(当該チャットを対話制御部111に送出することを含む)する機能とを有する。
ここで、対話制御部111に送出されるチャットは、顧客通信装置130に向けて送出されるチャットである。
ここで、対話応答処理部114が、顧客通信装置130向けのチャットに関わる初期応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出すると、当該チャットは、対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出される。
ここで、対話応答処理部114が、タイミング情報がタイミング「u2」になると、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出すると、当該チャットは、対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出される。
なお、対話タイミング処理部113がタイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶し、対話応答処理部114が、タイミング情報がタイミング「u2」になると、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行した後に関わる、対話タイミング処理部113の算出機能に関わる情報と算出式は、次の記載の通りである。
<算出機能に関わる情報と算出式>
・対話応答処理部114が、前回、顧客通信装置130向けのチャットに関わる応答の処理を実行したタイミング「u0」
・対話制御部111が顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」
・対話文字数検出部112から受け取る検出結果の文字数「B」
・チャットに関わる次の応答の処理で、顧客通信装置130に送出する予定のチャットの文字数「C」、とした場合、タイミング「u2」を、

タイミング「u2」 = タイミング「u1」+時間間隔「U2」 = タイミング「u1」+(文字数「C」/文字数「B」)×(タイミング「u1」−タイミング「u0」)

とする。つまり、タイミング「u2」は、タイミング「u1」に時間間隔「U2」を加算したものであり、時間間隔「U2」は、文字数「C」と文字数「B」との比と、タイミング「u1」とタイミング「u0」との差とを、乗算したものである。
[動作]
第2の実施形態の処理について説明する。第2の実施形態では、以下の場合を想定している。つまり、図6のチャット自動応答処理部123は、コンタクトセンタのチャットに関わるシステムの一部であり、公衆網134を介して顧客通信装置130とコンタクトセンタサーバ120Aとの間において、チャットに関わる接続処理について実行するものとする。応答再生部14には予め初期応答と必要な対話応答が記憶されているものとする。
図7、図8、図9を参照して、チャット自動応答処理部123における、チャットに関わる自動応答の動作を説明する。
まず、対話制御部111は、通信処理部125を介して、顧客通信装置130(第1通信装置)からのチャットの通信に関わる接続処理について実行する。さらに、対話制御部111は、対話応答処理部114にチャットに関わる初期応答の処理の依頼情報を送出する(図7:ステップS220)。
次に、対話応答処理部114は、対話制御部111から初期応答の処理の依頼情報を受け取り、顧客通信装置130向けのチャット(第1チャット情報)に関わる初期応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出する(文字数がAにおける顧客通信装置130向けのチャットを送出する:チャットの送出1)。ここで、「チャットに関わる初期応答の処理」におけるチャットの一例は、「本日は、どのようなご用件でしょうか?」(文字数=18文字)である。さらに、対話応答処理部114は、チャットに関わる初期応答の処理を実行したタイミング「u0」(第1タイミング情報)を、対話タイミング処理部113に送出する(図7:ステップS230、図8:ステップS230a)。
次に、対話制御部111は、通信処理部125を介して、対話応答処理部114から受け取ったチャットを顧客通信装置130に送出する(図7:ステップS232)。
次に、対話タイミング処理部113は、対話応答処理部114から受け取ったタイミング「u0」を記憶する(図7:ステップS235)。
次に、対話制御部111は、通信処理部125を介して、顧客通信装置130からチャット(第2チャット情報)を受け取る(文字数がBのチャットをチャット自動応答処理部123に送出する:チャットの送出2)。ここで、顧客通信装置130から受け取ったチャットの一例は、「料金体系について、教えて下さい。」(文字数=16文字)である。さらに、対話制御部111は、顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」(第2タイミング情報)を、対話文字数検出部112に送出する。さらに、対話制御部111は、顧客通信装置130から受け取ったチャットを、対話文字数検出部112に送出する(図7:ステップS240、図8:ステップS240a)。
次に、対話文字数検出部112は、顧客通信装置130から受け取ったチャットに関わる文字数(第1文字数情報)の検出処理を実行する。さらに、対話文字数検出部112は、対話制御部111から受け取ったタイミング「u1」を対話タイミング処理部113に送出する。さらに、対話文字数検出部112は、文字数の検出結果(文字数=16文字)を対話タイミング処理部113に送出する。対話文字数検出部112は、対話制御部111から受け取ったチャットを対話タイミング処理部113に送出する(図7:ステップS250)。
次に、対話タイミング処理部113(第1〜第4取得部:タイミング情報生成部)は、対話文字数検出部112から、タイミング「u1」と、文字数の検出結果と、チャットとを受け取る。さらに、対話タイミング処理部113は、対話毎に、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出するタイミングである「u2」(第3タイミング情報)について算出する(図7:ステップS260)。また、後記のチャットが完了するまで、図8のステップS230a〜ステップS290aを繰り返す際であり、対話タイミング処理部113がタイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶した際において、対話タイミング処理部113(第1〜第4取得部:タイミング情報生成部)は、対話文字数検出部112から、タイミング「u1」と、文字数の検出結果と、チャットとを受け取る。さらに、対話タイミング処理部113は、対話毎に、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出するタイミングである「u2」(第3タイミング情報)について算出する(図7:ステップS260)。ここで、算出機能に関わる情報と算出式は、次の記載の通りである。
算出機能に関わる情報は、次の記載の通りである。
・対話応答処理部114がチャットに関わる応答の処理を実行したタイミング「u0」。
・対話制御部111が顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」。
・対話文字数検出部112から受け取る検出結果の文字数「B」。
・チャットに関わる次の応答の処理で、顧客通信装置130に送る予定のチャット(第3チャット情報)の文字数「C」(第2文字数情報)。
また、算出機能に関わるタイミング「u2」の算出式は、次の記載の通りである。

タイミング「u2」 = タイミング「u1」+時間間隔「U2」 = タイミング「u1」+(文字数「C」/文字数「B」)× (タイミング「u1」−タイミング「u0」)

つまり、タイミング「u2」(第3タイミング情報)は、タイミング「u1」に時間間隔「U2」を加算したものであり、時間間隔「U2」は、文字数「C」と文字数「B」との比(比較情報)と、タイミング「u1」とタイミング「u0」との差(時間間隔情報)とを、乗算したものである。
なお、対話タイミング処理部113は、タイミング「u2」に関わる時間間隔「U2」が所定の時間間隔を越える(所定のタイミング情報を満たさない)と判断するならば、タイミング「u2」に関わる時間間隔「U2」を所定の時間間隔に書き換える(予め定められたタイミング情報を、第4タイミング情報に変更する)。
次に、対話タイミング処理部113は、対話応答処理部114に、対話タイミング処理部113の算出結果であるタイミング「u2」を送出し、対話文字数検出部112から受け取ったチャットを対話タイミング処理部113に送出する。さらに、対話タイミング処理部113は、タイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶する(図7:ステップS270)。
次に、対話応答処理部114(チャット送出部)は、対話タイミング処理部113から受け取ったチャットに基づいて、チャットに関わる次の応答で用いる顧客通信装置130向けのチャットを選択する。対話応答処理部114(チャット送出部)は、タイミング情報がタイミング「u2」になると、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出する(文字数がCにおける顧客通信装置130向けのチャットを送出する:チャットの送出3)。ここで、「チャットに関わる次の応答の処理」におけるチャットの一例は、「プランAは1,000円、プランBは2,000円になります。」(文字数=29文字)である(図7:ステップS280、図8:ステップS280a)。
次に、対話制御部111(チャット送出部)は、対話応答処理部114から受け取ったチャットを、通信処理部125を介して、顧客通信装置130に送る(図7:ステップS290)。
以降、チャットが完了するまで、図7のステップS240〜ステップS290及び図8のステップS240a〜ステップS280aを繰り返す。
[第2の実施形態の変形例]
上述では、チャット自動応答処理部123は、コンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成であるが、チャット自動応答処理部123は、オペレータ通信装置132(通信装置)に配置される構成でもよい。ここで、オペレータ通信装置132は、チャット自動応答処理部123が配置される場合、AI(Artificial Intelligence)機能が搭載されたバーチャルオペレータ通信装置であってもよい。
チャット自動応答処理部123がオペレータ通信装置132に配置される構成における動作を説明する。なお、チャット自動応答処理部123は、コンタクトセンタのチャットに関わるシステムの一部であり、公衆網134を介して顧客通信装置130とオペレータ通信装置132との間において、チャットに関わる接続処理について実行するものとする。応答再生部14には予め初期応答と必要な対話応答が記憶されているものとする。
図7、図9を参照して、本変形例のチャット自動応答処理部123における、チャットに関わる自動応答の動作を説明する。
まず、対話制御部111は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS220に関わる処理を実行する。つまり、対話制御部111は、通信処理部125を介して、顧客通信装置130(第1通信装置)からのチャットの通信に関わる接続処理について実行する。さらに、対話制御部111は、対話応答処理部114にチャットに関わる初期応答の処理の依頼情報を送出する。
次に、対話応答処理部114は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS230、図9:ステップS230bに関わる処理を実行する。つまり、対話応答処理部114は、対話制御部111から初期応答の処理の依頼情報を受け取り、顧客通信装置130向けのチャット(第1チャット情報)に関わる初期応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出する(文字数がAにおける顧客通信装置130向けのチャットを送出する:チャットの送出1)。ここで、「チャットに関わる初期応答の処理」におけるチャットの一例は、「本日は、どのようなご用件でしょうか?」(文字数=18文字)である。さらに、対話応答処理部114は、チャットに関わる初期応答の処理を実行したタイミング「u0」(第1タイミング情報)を、対話タイミング処理部113に送出する。
次に、対話制御部111は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS232に関わる処理を実行する。つまり、対話制御部111は、通信処理部125を介して、対話応答処理部114から受け取ったチャットを顧客通信装置130に送出する。
次に、対話タイミング処理部113は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS235に関わる処理を実行する。対話タイミング処理部113は、対話応答処理部114から受け取ったタイミング「u0」を記憶する。
次に、対話制御部111は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS240、図9:ステップS240bに関わる処理を実行する(文字数がBのチャットをチャット自動応答処理部123に送出する:チャットの送出2)。つまり、対話制御部111は、通信処理部125を介して、顧客通信装置130からチャット(第2チャット情報)を受け取る。ここで、顧客通信装置130から受け取ったチャットの一例は、「料金体系について、教えて下さい。」(文字数=16文字)である。さらに、対話制御部111は、顧客通信装置130からチャットを受け取ったタイミング「u1」(第2タイミング情報)を、対話文字数処理部112に送出する。さらに、対話制御部111は、顧客通信装置130から受け取ったチャットを、対話文字数検出部112に送出する。
次に、対話文字数検出部112は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS250に関わる処理を実行する。つまり、対話文字数検出部112は、顧客通信装置130から受け取ったチャットに関わる文字数(第1文字数情報)の検出処理を実行する。さらに、対話文字数検出部112は、対話制御部111から受け取ったタイミング「u1」を対話タイミング処理部113に送出する。さらに、対話文字数検出部112は、文字数の検出結果(文字数=16文字)を対話タイミング処理部113に送出する。対話文字数検出部112は、対話制御部111から受け取ったチャットを対話タイミング処理部113に送出する。
次に、対話タイミング処理部113は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS260に関わる処理を実行する。
つまり、対話タイミング処理部113(第1〜第4取得部:タイミング情報生成部)は、対話文字数検出部112から、タイミング「u1」と、文字数の検出結果と、チャットとを受け取る。さらに、対話タイミング処理部113は、対話毎に、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出するタイミングである「u2」(第3タイミング情報)について算出する。
つまり、チャットが完了するまで、図8のステップS230a〜ステップS290aを繰り返す際であり、対話タイミング処理部113がタイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶した際において、対話タイミング処理部113(第1〜第4取得部:タイミング情報生成部)は、対話文字数検出部112から、タイミング「u1」と、文字数の検出結果と、チャットとを受け取る。さらに、対話タイミング処理部113は、対話毎に、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111を介して顧客通信装置130に送出するタイミングである「u2」(第3タイミング情報)について算出する。
なお、対話タイミング処理部113は、タイミング「u2」に関わる時間間隔「U2」が所定の時間間隔を越える(所定のタイミング情報を満たさない)と判断するならば、タイミング「u2」に関わる時間間隔「U2」を所定の時間間隔に書き換える(予め定められたタイミング情報を、第4タイミング情報に変更する)。
次に、対話タイミング処理部113は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS270に関わる処理を実行する。つまり、対話タイミング処理部113は、対話応答処理部114に、対話タイミング処理部113の算出結果であるタイミング「u2」を送出し、対話文字数検出部112から受け取ったチャットを対話タイミング処理部113に送出する。さらに、対話タイミング処理部113は、タイミング「u2」を、タイミング「u0」として記憶する。
次に、対話応答処理部114(チャット送出部)は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS280、図9:ステップS280bに関わる処理を実行する(文字数がCにおける顧客通信装置130向けのチャットを送出する:チャットの送出3)。つまり、対話応答処理部114(チャット送出部)は、対話タイミング処理部113から受け取ったチャットに基づいて、チャットに関わる次の応答で用いる顧客通信装置130向けのチャットを選択する。対話応答処理部114は、タイミング情報がタイミング「u2」になると、顧客通信装置130向けのチャットに関わる次の応答の処理を実行して、当該チャットを対話制御部111に送出する。ここで、「チャットに関わる次の応答の処理」におけるチャットの一例は、「プランAは1,000円、プランBは2,000円になります。」(文字数=29文字)である。
次に、対話制御部111(チャット送出部)は、チャット自動応答処理部123がコンタクトセンタサーバ120Aに配置される構成と同様に、図7:ステップS290に関わる処理を実行する。つまり、対話制御部111は、対話応答処理部114から受け取ったチャットを、通信処理部125を介して、顧客通信装置130に送出する。
以降、チャットが完了するまで、図7のステップS240〜ステップS290及び図9のステップS240b〜ステップS280bを繰り返す。
[効果]
第2の実施形態(変形例も含む)によれば、コンタクトセンタ利用者のチャットの応答に合わせたタイミングで応対チャットを利用者に送ることで、利用者の応対理解度を向上させることが可能となる。
≪その他≫
(a):第1の実施形態において、自動応答システムは、コンタクトセンタシステムとしてIVRそのものでもよいし、従来技術におけるバーチャルオペレータでもよい。
(b):第1の実施形態において、応答再生部14から再生される応答は、予め録音した音声でもよいし、従来技術で示されるように、テキストとして生成された応答を音声合成技術により音声化したものでもよい。
(c):第1の実施形態において、電話網は音声通信ができるものであれば、通信事業者が提供する公衆網でも、構内交換機でも、交換網を擬似する装置やソフトウェアでもよく、有線でも無線でもよい。
(d):第1の実施形態において、発話速度検出部13から受信した判断結果が基準内であった場合に(図4のステップS100)、応答再生部14が対話応答を再生するときの再生速度(第3発話速度情報)は、発話速度の下限Sbtmと同じでもよいし、下限Sbtmより大きくしてもよい。再生速度を下限Sbtmよりも大きくする際、(相当早口で喋る)利用者の発話速度と同じ速度にしてもよい。
(e):第1の実施形態において、発話速度検出部13が発話速度S1を検出する際(図4のステップS60、図5)、利用者の発話を区切る無音を検出する代わりに、意味解析によって発話を認識し、認識した発話のモーラ数(またはテキスト数)および発話時間を求め、発話速度を検出してもよい。また、発話時間の開始タイミングおよび終了タイミングを任意に指定し、利用者の発話の一部分を任意に切りとり、切りとった発話の一部分のモーラ数を求めることで、発話速度を検出してもよい。
10 IVR処理部
11 通話制御部
12 音声認識部
13 発話速度検出部(検出部:第1検出部:判断部)
14 応答再生部(音声信号送出部)
20 電話網
111 対話制御部
112 対話文字数検出部
113 対話タイミング処理部
114 対話応答処理部
120 コンタクトセンタサーバ(通信装置)
120A コンタクトセンタサーバ(通信装置)
123 チャット自動応答処理部
124 呼制御処理部(接続処理部)
132 オペレータ通信装置(第1オペレータ通信装置含む)
134 公衆網

Claims (20)

  1. 第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出部と、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断する判断部と、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出部と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 上記音声信号送出部は、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすならば、予め定められた第3発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 上記検出部は、
    上記第1通信装置から受信した音声信号における、モーラ数情報と発話時間情報とから、上記第1発話速度情報を検出すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 上記検出部は、
    上記第1通信装置から受信した音声信号を音声認識する音声認識部と、
    上記音声認識部により認識された音声情報から検出された上記モーラ数情報と上記発話時間情報とから、上記第1発話速度情報を検出する第1検出部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 上記発話時間情報は、発話前後の無音の間隔を示す時間である、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信装置。
  6. 上記第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のうち第1オペレータ通信装置と接続処理を行う接続処理部、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する、第1取得部と、
    上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する、第2取得部と、
    上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する、第3取得部と、
    第3チャット情報の第2文字数情報を取得する、第4取得部と、
    第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成する、タイミング情報生成部と、
    上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出部と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  8. 上記タイミング情報生成部は、
    上記第3タイミング情報が、所定のタイミング情報を満たさないならば、予め定められたタイミング情報を、当該第3タイミング情報に変更すること、
    を特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 上記第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のうち第1オペレータ通信装置と接続処理を行う接続処理部と、
    を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の通信装置。
  10. 通信装置における通信方法であって、
    上記通信装置は、
    第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出ステップと、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断ステップと、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出ステップと、
    を実行することを特徴とする通信方法。
  11. 通信装置における通信方法であって、
    上記通信装置は、
    第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する、第1取得ステップと、
    上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する、第2取得ステップと、
    上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する、第3取得ステップと、
    第3チャット情報の第2文字数情報を取得する、第4取得ステップと、
    第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成する、タイミング情報生成ステップと、
    上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出ステップと、
    を実行することを特徴とする通信方法。
  12. 通信装置のコンピュータを、
    第1通信装置から受信した音声信号に基づいて、第1発話速度情報を検出する検出部、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすか否かを判断部、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たさないならば、上記第1発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出する音声信号送出部、
    として機能させるための通信プログラム。
  13. 上記音声信号送出部に、
    上記第1発話速度情報が、所定の第2発話速度情報を満たすならば、予め定められた第3発話速度情報に基づいた音声信号を、上記第1通信装置に送出させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の通信プログラム。
  14. 上記検出部に、
    上記第1通信装置から受信した音声信号における、モーラ数情報と発話時間情報とから、上記第1発話速度情報を検出させる、
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の通信プログラム。
  15. 上記検出部を、
    上記第1通信装置から受信した音声信号を音声認識する音声認識部、
    上記音声認識部により認識された音声情報から検出された上記モーラ数情報と上記発話時間情報とから、上記第1発話速度情報を検出する第1検出部、
    として機能させるための請求項14に記載の通信プログラム。
  16. 上記発話時間情報は、発話前後の無音の間隔を示す時間である、
    ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の通信プログラム。
  17. 上記第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のうち第1オペレータ通信装置と接続処理を行う接続処理部、
    として機能させるための請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の通信プログラム。
  18. 通信装置のコンピュータを、
    第1通信装置に第1チャット情報を送出した第1タイミング情報を取得する、第1取得部、
    上記第1通信装置から第2チャット情報を受け取った第2タイミング情報を取得する、第2取得部、
    上記第2チャット情報の第1文字数情報を取得する、第3取得部、
    第3チャット情報の第2文字数情報を取得する、第4取得部、
    第2タイミング情報、第1タイミング情報と第2タイミング情報との間の時間間隔情報、および第1文字数情報と第2文字数情報とを比較した文字数の比較情報に基づいて、第3タイミング情報を生成する、タイミング情報生成部、
    上記第3タイミング情報に基づいて、上記第3チャット情報を、上記第1通信装置に送出するチャット送出部
    として機能させるための通信プログラム。
  19. 上記タイミング情報生成部に、
    上記第3タイミング情報が、所定のタイミング情報を満たさないならば、予め定められたタイミング情報を、当該第3タイミング情報に変更させる、
    ことを特徴とする請求項18に記載の通信プログラム。
  20. 上記第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のうち第1オペレータ通信装置と接続処理を行う接続処理部、
    として機能させるための請求項18または請求項19に記載の通信プログラム。
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