JP2018159903A - 掲示物ストッパー - Google Patents

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【課題】既存の有孔ボードに対して使用することができるとともに、有孔ボードと掲示物の破損を最小限にし、また着脱が容易かつ確実で、様々な寸法の掲示物を保持することができる、掲示物ストッパーを提供する。【解決手段】有孔ボードの孔部に嵌入可能に円柱状に形成された嵌入部2と、この嵌入部2から前記有孔ボードの表面に沿う方向に長尺状に延出されており前記有孔ボードとの間で掲示物を挟持する掲示物挟持部3とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、有孔ボードに掲示物を保持するための掲示物ストッパーに関するものである。
有孔ボードは、防音壁として学校や公共施設の内壁材として広く普及しており、近年ではそのデザイン性を利用して一般住宅にも普及している。従来、有孔ボードに掲示物を掲示する際には、粘着テープまたは画鋲による固定が一般的である。しかし、粘着テープまたは画鋲により掲示物を固定した有孔ボードは、前記掲示物を取り外した後に前記粘着テープの跡が残ったり、前記画鋲の穴が残ったりするという問題がある。また、掲示物自体も、粘着テープの跡や画鋲による傷が残るといった問題もある。
この様な問題の解決策として、有孔ボードに磁石を使用できる別の掲示専用のボードを貼り、磁石で掲示物を保持するものがある。また、特開2007−127803号公報では、弾性部材からなり複数の貫通孔を有するボードと、前記ボード表面に掲示物を貼り付けた状態に保持する複数の保持手段とを備え、前記保持手段が、前記貫通孔に挿入される脚部と、この脚部に連続し前記ボードに向かって弾性的に付勢力を付与する頭部とを有し、前記頭部と前記ボードとの間で前記掲示物を押圧して挟持する掲示具に関する発明が提案されている(特許文献1)。
特開2007−127803号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明を含む従来のものは、専用の掲示用ボードがなければ機能しないという問題がある。また、特許文献1に記載された発明においては、掲示物を保持するのに掲示具頭部を用いているが、特殊な寸法の掲示物では掲示用ボードの貫通孔のピッチに合わず、前記掲示具頭部程度の大きさでは保持しきれないという問題もある。さらに、掲示物を取り外すときは、有孔ボード掲示具をいちいち取り外さなければならないという問題もある。また、掲示具の取り外しには強い力で引き離す必要があり、掲示物および掲示具が取り外し時に破損するという問題もある。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、既存の有孔ボードに対して使用することができるとともに、有孔ボードと掲示物の破損を最小限にし、また着脱が容易かつ確実で、様々な寸法の掲示物を保持することができる、掲示物ストッパーを提供することを目的としている。
本発明に係る掲示物ストッパーは、着脱が容易かつ確実で、様々な寸法の掲示物を保持することができるという課題を解決するために、有孔ボードの孔部に嵌入可能な円柱状に形成された嵌入部と、この嵌入部から前記有孔ボードの表面に沿う方向に長尺状に延出されており前記有孔ボードとの間で掲示物を挟持する掲示物挟持部とを有する。
また、本発明の一態様として、掲示物を確実に保持するという課題を解決するために、前記掲示物挟持部が基端側から先端側にかけて前記有孔ボード側に傾斜していてもよい。
さらに、本発明の一態様として、少ない面積で高い保持力を発揮させるという課題を解決するために、前記掲示物挟持部の先端側には、前記有孔ボード方向に凸状に形成された滑り止め部を有していてもよい。
また、本発明の一態様として、有孔ボードの孔部間隔に合致しない寸法の掲示物以外の掲示を可能にするという課題を解決するために、前記掲示物挟持部が前記有孔ボードの孔部のピッチ幅に対して約2倍以上の長さに形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、掲示具本体を有孔ボードの孔部に確実に固定するという課題を解決するために、前記嵌入部が弾性素材からなるとともに前記有孔ボードの孔部の内径より僅かに大きい外径に形成されていてもよい。
また、本発明の一態様として、孔部の内径が異なる様々なタイプの有孔ボードに対応するという課題を解決するために、前記嵌入部にはその円周方向に対して複数に分割して縮径可能とするための縮径溝が形成されていていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、掲示具本体を容易且つ確実に着脱することができるという課題を解決するために、前記嵌入部が基端側から先端側に沿って拡径していてもよい。
また、本発明の一態様として、有孔ボードの孔部から容易に取り外すことができるという課題を解決するために、前記掲示物挟持部における基端部の外周面には、脱着時に指を引っ掛ける掛止溝が形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、様々なタイプの有孔ボードに対応可能として製造コストを削減するという課題を解決するために、前記嵌入部と前記掲示物挟持部とが別体として形成され、前記嵌入部の基端部を外周多角形状に形成し、前記掲示物挟持部の基端部に形成された同じ多角形状の固定溝に固定されていてもよい。
また、本発明の一態様として、掲示具本体と嵌入部とを別体として形成した場合に前記掲示物挟持部と前記嵌入部とが一体的に回転できるという課題を解決するために、前記嵌入部の基端部は外側方向に膨出しており、前記固定溝に形成された爪部によって固定されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、掲示具本体と嵌入部とを別体として形成した場合に容易に一体化できるという課題を解決するために、前記嵌入部の基端部は六角形状に形成されており、前記爪部は六角形状の6つの角部に対して1つおきの3箇所に形成されていてもよい。
また、本発明の一態様として、視線誘導や掲示物ストッパーを強調することができるという課題を解決するために、前記掲示物挟持部が矢印形状に形成されていてもよい。
また、本発明の一態様として、視線誘導や掲示物ストッパーを強調することができるという課題を解決するために、前記掲示具挟持部に光源が埋め込まれていてもよい。
本発明によれば、既存の有孔ボードに対して使用することができるとともに、有孔ボードと掲示物の破損を最小限にし、また着脱が容易かつ確実で、様々な寸法の掲示物を保持することができる。
本発明に係る掲示物ストッパーの一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態における嵌入部を示す斜視図である。 嵌入部と掲示物挟持部とを一体的に形成した掲示物ストッパーの実施形態を示す斜視図である。 本実施形態における嵌入部を示す平面図である。 本実施形態における掲示物挟持部を示す斜視図である。 掲示物挟持部の基端部に光源を埋め込んだ実施形態を示す斜視図である。 掲示物挟持部に沿って複数の光源を埋め込んだ実施形態を示す斜視図である。 本実施形態における嵌入部と掲示物挟持部とを一体化させる工程の一部を示す斜視図である。 実施例において有孔ボードの孔部の内径と同じ大きさの嵌入部に、孔部の内径に対して3倍程度の外径を有する円柱を設けた試作品を示す写真である。 本実施例において、本発明に係る掲示物ストッパーの試作品を示す写真である。 本実施例において、本発明に係る掲示物ストッパーの嵌入部を縮径溝により2つに分割した試作品を示す写真である。 本実施例において、試作した本発明に係る掲示物ストッパーの嵌入部を(A)4分割した場合、(B)3分割した場合を示す写真である。 本実施例において、試作した本発明に係る掲示物ストッパーの固定溝における爪部を(C)4箇所に設けた場合、(D)3箇所に設けた場合を示す写真である。 本実施例において、試作した本発明に係る掲示物ストッパーにより掲示物を有孔ボードに固定した状態を示す写真である。 図14の掲示物ストッパーを拡大した写真である。
以下、本発明に係る掲示物ストッパー1の一実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の掲示物ストッパー1は、図1に示すように、有孔ボードの孔部に嵌入可能に形成された嵌入部2と、この嵌入部2から前記有孔ボードの表面に沿う方向に長尺状に延出されている掲示物挟持部3とを有する。以下、各構成について詳細に説明する。
嵌入部2は、有孔ボードの孔部に嵌め入れられるものであり、前記有孔ボードの孔部に嵌入可能な外径を有する円柱状に形成されている。また、本実施形態における嵌入部2は、掲示物挟持部3と別体として形成されており、その基端部が前記掲示物挟持部3の基端部に形成された固定溝31に固定されるようになっている。このとき、嵌入部2の基端部および掲示物挟持部3の固定溝31は、掲示物挟持部3を嵌入部2の軸中心に回転させたときに一体的に回転するように、互いに同一形状の外周多角形状に形成されており、本実施形態では、図2に示すように、六角形状に形成されている。また、前記嵌入部2の多角形状の基端部は、掲示物挟持部3にかかる回転トルクが嵌入部2に伝達し易いように、台座状に外側方向に膨出して形成されている。なお、嵌入部2は、掲示物挟持部3と別体として形成されたものに限定されるものではなく、図3に示すように、一体的に形成されていてもよい。
また、嵌入部2は、孔部に嵌め入れられた状態に保たれるように、弾性素材によって有孔ボードの孔部の内径より僅かに大きい外径に形成されている。ところで、一般的に市販されている有孔ボードの孔部は、直径5mm,6mm,8mmと様々な内径のものがある。そこで、本実施形態における嵌入部2は、内径の異なる複数の種類の孔部に対応させるため、大きく縮径可能となるように、円周方向に対して複数に分割する縮径溝21を有する。つまり前記縮径溝21は、嵌入部2が縮径可能となるための空間を形成するための溝である。本実施形態における縮径溝21は、図4に示すように、前記嵌入部2を円周方向に等間隔の幅を有するように3つに分割させている。また、縮径溝21は、有孔ボード側が広く、基端部側が狭く形成されており、先端側が直径約5mmまで縮径可能な隙間を備えている。
また、嵌入部2が縮径したときに、前記嵌入部2の外周面が孔部の奥側内周面において当接して嵌め入れた状態を保持できるように、基端側から先端側に沿って拡径するように形成されている。本実施形態における嵌入部2は、直径5mm〜直径8mmの内径の孔部に対応できるように、基端側の直径が約5mmであって、先端側の最も太い部分の直径が8mmよりやや大きくなるように連続的に拡径している。さらに、先端の周縁部には、孔部に嵌め入れやすいように面取りが行われている。
なお、本実施形態では、縮径溝21は、嵌入部2を円周方向に対して3つに分割しているが、分割数はこれに限定されるものではなく、素材の弾性力や対応させる孔部の内径の最大値および最小値を考慮して、適宜選択してもよい。
掲示物挟持部3は、有孔ボードとの間で掲示物を挟持するものであり、嵌入部2から前記有孔ボードの表面に沿う方向に長尺状に延出されている。本実施形態における掲示物挟持部3は、図5に示すように、嵌入部2と別体として形成されており、その基端部には前記嵌入部2の基端部を挿入する固定溝31が形成されている。前記固定溝31は、掲示物挟持部3を嵌入部2の軸中心に回転させたときに一体的に回転するように、互いに同一形状の外周多角形状に形成されており、本実施形態では、上述のとおり、六角形状に形成されている。また、前記固定溝31は、挿入させた前記嵌入部2の基端部を固定する爪部32を有している。前記爪部32を備える位置については、特に限定されるわけではないが、後述の実施例に示すように、挿入しやすさを考慮すると、六角形状の6つある角部に対して1つおきの3箇所に形成されているのが好ましい。
また、掲示物挟持部3は、掲示物を保持しやすいように、基端側から先端側にかけて有孔ボード側に傾斜しており、その先端側には有孔ボード側に凸状に形成された滑り止め部33を有する。本実施形態における滑り止め部33は、図5に示すように、前記掲示物挟持部3の長さに対して3分の1程度の長さを有し、高さは約2mmに形成されている。また、滑り止め部33は、滑り止め効果を高めるため、等間隔に溝が設けられている。なお、滑り止め部33は、その長さや形状について特に限定されるものではなく、素材の弾性力を考慮して、長さを適宜変更してもよく、形状も半球形やかまぼこ形などに適宜変更してもよい。
また、掲示物挟持部3は、有孔ボードの孔部ピッチ幅に合わない寸法の掲示物の掲示を可能にするため、有孔ボードの孔部におけるピッチ幅に対して約2倍以上の長さを有している。さらに、掲示物挟持部3の基端部における外周面には、脱着時に指を引っ掛ける掛止溝34が形成されており、本実施形態では、図1および図5に示すように、前記基端部の円形の一部をくり抜いて形成されている。なお、掛止溝34の数や形状は、特に限定されるものではなく、孔部に嵌入された嵌入部2による保持力に応じて適宜選択してもよい。
また、掲示物挟持部3は、単に掲示物を保持するのみならず、視線誘導や掲示具を強調することができるように、図示しないがその形状を矢印形状にしてもよく、LEDや電球などの光源35が埋め込まれていてもよい。光源35を埋め込む例としては、図6に示すように、掲示物挟持部3の基端部に設けてもよく、図7に示すように、掲示物挟持部3に沿って複数配置し、基端側から先端側に向けて順に、またはその逆順に点灯するようにしてもよい。
次に、本実施形態の掲示物ストッパー1における各構成の作用について説明する。
本実施形態の掲示物ストッパー1は、使用するに際して、嵌入部2と掲示物挟持部3とを一体化させる。本実施形態では、図8に示すように、前記嵌入部2の基端部を前記掲示物挟持部3の固定溝31に設けられた2箇所の爪部32に引っ掛けながら、もう一箇所の爪部32側に押し込むようにして前記固定溝31に挿入する。このとき、押し込む側の爪部32を固定溝31の六角形状の角部の1箇所としたことにより、比較的弱い力で挿入することができる。一方、挿入後は等間隔に配置された3箇所の爪部32により前記嵌入部2の基端部を固定する。
また、本実施形態では、5mm〜8mmの内径の孔部に対応した嵌入部2を固定させているが、直径や縮径溝21による分割数等が異なる嵌入部を選択することにより、掲示物挟持部3を共通化させて、製造コストを削減することができる。また、逆に、掲示物挟持部3を矢印形状やLED等の光源35を埋め込んだものにすることも容易になる。
次に、一体化された掲示物ストッパー1は、掲示物の周囲4箇所程度における有孔ボードの孔部に固定される。具体的には、嵌入部2が、有孔ボードの孔部に嵌め入れられる。このとき、嵌入部2の先端は、面取りがされているため孔部に嵌め入れやすい。また、嵌入部2の外径は、孔部の内径より僅かに大きいため、前記嵌入部2の弾性力によって外周面が孔部の内周面に押し付けられ、強い保持力が得られる。さらに、嵌入部2が基端側から先端側に沿って拡径しているとともに、縮径溝21が嵌入部2の縮径するための空間となるため、前記嵌入部2は大きく縮径することができ、本実施形態では、5mm〜8mmの内径の孔部に挿入することができる。また、孔部の内周面に押し付ける力が前記孔部の奥側内周面で発揮されるため、安定した保持力を得ることができる。
掲示物挟持部3は、掲示物に対して外側に配置しておく。そして、掲示物を複数の掲示物ストッパー1の中央に配置後、各掲示物ストッパー1の掲示物挟持部3を掲示物側に回転させる。このとき、嵌入部2は円柱状に形成されているため、容易に回転することができる。また、本実施形態における掲示物挟持部3は、嵌入部2と別体として形成されているが、その嵌入部2の基端部および固定溝31が同形状の外周多角形状、具体的には六角形状に形成されているため、掲示物挟持部3の回転力を嵌入部2に確実に伝えることができる。
また、掲示物挟持部3は、先端側が有孔ボード側に傾斜しており、前記先端側で掲示物を挟持する。また、その先端側には、滑り止め部33が設けられており、掲示物を確実に保持することができる。
さらに、掲示物挟持部3は、有孔ボードにおける孔部のピッチ幅に対して約2倍以上の長さに形成されているため、掲示物の高さ寸法または幅寸法が前記孔部のピッチ幅の整数倍よりも1ピッチ幅以上異なる場合であっても保持することができる。
さらにまた、掲示物挟持部3を矢印形状に形成したり、光源35を埋め込むことにより、単に掲示物を保持するのみならず、視線誘導や掲示物ストッパー1を強調することができるようにすることができる。
掲示物を有孔ボードから取り外す場合は、掲示物挟持部3を掲示物に対して外側に回転させるのみでよい。つまり、掲示物の取り外しにおいては、掲示物ストッパー1をいちいち有孔ボードから取り外す必要はない。また、掲示物は、掲示物挟持部3と有孔ボードとの間に挟持されているのみであるから、傷つくことなく取り外すことができる。
掲示物ストッパー1を有孔ボードから取り外す場合は、孔部から嵌入部2を引き抜けばよい。本実施形態では、掛止溝34が掲示物挟持部3の基端部における外周面に形成されているため、指を引っ掛けやすく、嵌入部2は弾性力により縮径が容易であるため、簡単に引き抜くことができる。一方、有孔ボードは、孔部から嵌入部2が引き抜かれるだけであるため、傷つかない。また、取り外した掲示物ストッパー1は、繰り返し何度も使用することができる。
以上のような、本実施形態の掲示物ストッパー1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.掲示物ストッパー1は専用の有孔ボードを必要とせず、既存の有孔ボードに対して使用することができる。
2.掲示物ストッパー1の着脱は有孔ボードの孔部に対する抜き差しするだけであり、有孔ボードの破損を最小限に抑えることができる。
3.掲示物は掲示物挟持部3と有孔ボードの間に挟持されることで固定され、その取り外しも前記掲示物挟持部3を回転させることで容易に行うことができ、掲示物を傷つけることもない。
4.掲示物挟持部3を長尺状に形成したことにより、様々な寸法の掲示物を保持することができる。
5.掲示物挟持部3を有孔ボード側に傾斜させたり、その先端に滑る止め部33を設けることで、掲示物挟持部3自体を細くて少ない面積でも高い保持力を発揮させることができる。
6.嵌入部2を大きく縮径可能としたことにより、孔部の内径の異なる様々なタイプの有孔ボードにも使用可能であり、汎用性・適用性を高めることができる。
7.嵌入部2と掲示物挟持部3とを別体としつつ、一体化を容易としたため、嵌入部2と掲示物挟持部3とを自由に選択することが可能となり、一部パーツの共通化にともなう大量生産により、製造コストを削減することができる。
8.掲示物挟持部3を矢印形状にしたり、前記掲示物挟持部3に光源を埋め込むことにより、単に掲示物を保持するのみならず視線誘導や掲示物ストッパー1を強調することができる。
本実施例では、本発明に係る掲示物ストッパーの試作および実験を行った。本実施例では掲示物ストッパーの試作に、Makerbot社の3Dプリンタ、MakerBot Replicator 2xを用いた。素材には同じくmakerbot社のABS樹脂、色はTrue Whileの1kg巻きを使用した。また、3Dプリンタの出力の設定に関しては、同社の提供するソフト、MakerBot Desktopを使用し、プリセットはStandard、プラットフォームの温度を120度に設定した。有孔ボードは、防音壁のものを使用した。孔部の直径が8mm、ピッチ幅は30mmであった。
有孔ボードの孔部の内径と同じ大きさの嵌入部に、前記孔部の直径に対して2倍程度の外径を有する円柱(本発明における掲示物挟持部の基端部に相当する構成)をつけたものを試作した。このとき試作したものを図9に示す。この試作品では、嵌入部が有孔ボードの孔部に入る場合と入らない場合が発生した。これは、有孔ボードの孔部の内径が個々に僅かに異なり、比較的小さな内径の場合には、嵌め入れられなかったものと思われる。また、試作物を孔部に挿入するときには有孔ボードに対して垂直でなければ挿入が困難になった。更に孔部から外す際には力を掛ける場所がなく、外すのが困難であった。また、嵌入部に連結した円柱が小さく、有孔ボードの孔部ピッチ幅に合わない掲示物の保持が不可能であった。
そこで、図10に示すように、円柱の円周に有孔ボードに沿って延出させた長方形の棒(本発明における掲示物挟持部に相当する構成)を追加した。前記棒は円柱と同じ高さで長さは有孔ボードの孔部ピッチ幅の約2倍、幅は3mm程度にした。また、円柱部に指を掛けられる掛止溝を形成した。更に、嵌入部の有孔ボード側の角を斜面の長さが1mm程度になるように面取り(角取り)を行った。その結果、有孔ボードの孔部への挿入が容易になったが、試作に用いた素材の弾性が小さいため挿入できない孔部がまだあった。一方、円柱に追加した長方形の棒によって、有孔ボード孔部のチッピ幅に合わない掲示物の保持が可能となった。しかし、孔部の大きさによって保持力が変わることが確認できた。
図10に示す試作品の結果を踏まえ、図11に示すように、嵌入部を縮径溝により左右2つに分割した。また、縮径溝は、有孔ボード側を広く、根元側(基端側)を狭くした。更に、掲示物の保持力を高めるために先端1cmほどを有孔ボード側に3mm程度凸状に伸ばし、その有孔ボード側の面に等間隔に溝を入れた滑り止め部を設けた。これらの変更により、嵌入部が様々な内径の孔部に嵌め入れられるようになった。また、滑り止め部の追加により、前回の試作品よりも高い保持力を確保することができた。
次に、嵌入部の分割数を変更して、嵌入部の耐久性や有孔ボードの孔部との適用度を比較した。比較対象は、図10に示す試作品である2分割の場合、図12に示す新たな試作品の3分割の場合および4分割の場合とした。比較の結果、2分割の場合だと一方向にしか縮径しないため、比較的小さい孔部には対応できなかった。一方、3分割の場合および4分割の場合に関しては比較的小さい孔部に嵌め入れることができた。ただし、4分割の場合に関しては嵌入部の基端部が細くなりすぎて、耐久性に欠けるようだった。よって、本実施例では嵌入部を3分割したものが孔部との適用度および耐久性のバランスが最もよかった。
ところで、市販されている有孔ボードの孔部の直径および孔部ピッチ幅には多くの組み合わせがある。無数の組み合わせに対応できるようにするために嵌入部と掲示物挟持部を別体として形成し、後から組み合わせて使用する構造を考えた。嵌入部を掲示物挟持部から切り離し、回転する際に掲示物挟持部単体のみでの回転を防ぐために嵌入部には多角形の台座(本発明における嵌入部の基端部に相当)と、掲示物挟持部には前記台座を挿入する固定溝を形成した。また、掲示物ストッパーを外す際に嵌入部だけが有孔ボードから外れないという問題を解決するために、掲示物挟持部の固定溝に爪部を設けた。
また、掲示物挟持部側に嵌入部台座を固定する爪部の配置場所について幾つか試作をした。図13に示すように、掲示物挟持部の固定溝は六角柱型にくり抜かれており、向い合せの2辺がない状態とし、爪部を対角線上に2箇所、4箇所、または三角形になるよう6つある角部に対して1つおきの3箇所に配置をして行った。各試作品を比較した結果、2箇所に爪部を設けた場合には、爪部のある方向に力を加えると台座が外れないが、爪部のない方向に力を加えると台座が動き、不安定となって最悪の場合、分離してしまうことがわかった。また、4箇所に爪部を設けた場合には、挿入の際の爪部による抵抗力が強く前記台座が掲示物挟持部に入らなくなってしまった。これに対し、3箇所に爪部を設けた場合には、台座がほぼ動かず、また容易に掲示物挟持部と合わせられた。
最後に、試作した本発明に係る掲示物ストッパーにより、実際に掲示物を有孔ボードに保持した使用例を示す。図14および図15に示すように、A4サイズの紙を掲示物として、試作した掲示物ストッパーにより有孔ボードに保持した。その結果、掲示物と孔部のピッチ幅の整数倍とは1ピッチ幅以上、一致していないにもかかわらず、確実に固定することができた。また、掲示物を有孔ボードに固定した状態で扇いでみたが、掲示物が風により外れることはなかった。
以上のように、本実施例では、本発明に係る掲示物ストッパーの形状について様々な試作を行い、その結果、有孔ボードに掲示物を固定するものとして非常に優れていることが確かめられた。
なお、本発明に係る掲示物ストッパーは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、掲示物ストッパーは、ABS樹脂以上の耐久性を持つ金属で作成するのであれば、耐久性の問題が解決されるので嵌入部を3分割以上に変更してもよい。また、掲示物挟持部や先端側の滑り止め部の長さを前述した実施形態のものより長く形成することで、4個未満の少ない数の掲示物ストッパーにより掲示物を保持できるようにしてもよい。
1 掲示物ストッパー
2 嵌入部
3 掲示物挟持部
21 縮径溝
31 固定溝
32 爪部
33 滑り止め部
34 掛止溝
35 光源

Claims (13)

  1. 有孔ボードの孔部に嵌入可能な円柱状に形成された嵌入部と、この嵌入部から前記有孔ボードの表面に沿う方向に長尺状に延出されており前記有孔ボードとの間で掲示物を挟持する掲示物挟持部とを有する、掲示物ストッパー。
  2. 前記掲示物挟持部が基端側から先端側にかけて前記有孔ボード側に傾斜している、請求項1に記載の掲示物ストッパー。
  3. 前記掲示物挟持部の先端側には、前記有孔ボード方向に凸状に形成された滑り止め部を有する、請求項1または請求項2に記載の掲示物ストッパー。
  4. 前記掲示物挟持部が前記有孔ボードの孔部のピッチ幅に対して約2倍以上の長さに形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  5. 前記嵌入部が弾性素材からなるとともに前記有孔ボードの孔部の内径より僅かに大きい外径に形成されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  6. 前記嵌入部にはその円周方向に対して複数に分割して縮径可能とするための縮径溝が形成されている、請求項1から請求項5のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  7. 前記嵌入部が基端側から先端側に沿って拡径している、請求項1から請求項6のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  8. 前記掲示物挟持部における基端部の外周面には、脱着時に指を引っ掛ける掛止溝が形成されている、請求項1から請求項7のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  9. 前記嵌入部と前記掲示物挟持部とが別体として形成され、前記嵌入部の基端部を外周多角形状に形成し、前記掲示物挟持部の基端部に形成された同じ多角形状の固定溝に固定されている、請求項1から請求項8のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  10. 前記嵌入部の基端部は外側方向に膨出しており、前記固定溝に形成された爪部によって固定されている、請求項9に記載の掲示物ストッパー。
  11. 前記嵌入部の基端部は六角形状に形成されており、前記爪部は六角形状の6つの角部に対して1つおきの3箇所に形成されている、請求項10に記載の掲示物ストッパー。
  12. 前記掲示物挟持部が矢印形状に形成されている、請求項1から請求項11のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
  13. 前記掲示具挟持部に光源が埋め込まれている、請求項1から請求項12のいずれかに記載の掲示物ストッパー。
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