JP2018159649A - 状態監視システムおよび状態監視方法 - Google Patents

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一輝 小屋町
Kazuteru Koyamachi
一輝 小屋町
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Abstract

【課題】軸受の振動レベルを監視する状態監視システムにおいて、振動レベルが所定レベルを超えた後のユーザによる監視頻度を軽減する。【解決手段】状態監視システムは、現在使用中の軸受の振動レベルを取得可能に構成された取得部と、ユーザに報知するための情報を表示する表示部と、現在使用中の軸受の振動レベルが所定レベルよりも大きい場合、表示部に交換推移データ(交換トレンドグラフ)を表示させる制御部とを備える。交換推移データは、過去に使用され、損傷等によって既に交換あるいは修理された軸受の振動レベルが所定レベルから所定レベルよりも大きい交換推奨レベル以上に増加するまでの推移を示すデータである。【選択図】図4

Description

本開示は、機械要素の状態を監視する技術に関する。
特開2010−128857号公報(特許文献1)には、監視対象の状態(圧力、液量、温度等)の計測値の推移をトレンドとしてグラフ内に表示する状態監視システムが開示されている。この状態監視システムは、ユーザの要求操作に応じて、過去の計測値のトレンドグラフを現在の計測値のトレンドグラフに重ね合せて表示するように構成される。
特開2010−128857号公報
状態監視システムのなかには、計測値が所定レベルを超えた場合にユーザ(状態監視者あるいは保全者等)に警報を発するように構成されたものが存在する。ユーザは、この警報を受けることによって、監視対象に何らかの異常が生じている可能性があることを認識することができる。
ところが、風力発電装置等に使用される軸受等の機械要素の振動レベルを計測する場合には、機械要素の異常(損傷等)によって振動レベルが所定レベルを超えた後においても、しばらくの間は、振動レベルが、機械要素の交換あるいはメンテナンス等の対策が推奨されるレベル(以下、単に「交換推奨レベル」ともいう)には至らずに、所定レベルと交換推奨レベルとの間の範囲に停滞する場合がある。したがって、ユーザは、振動レベルが所定レベルを超えた後においても、直ぐには対策を講じず、その後の振動レベルの動向を頻繁に監視し、振動レベルが交換推奨レベルに至った後に対策を講じることが多い。
しかしながら、上述のように、振動レベルが所定レベルを超えてから交換推奨レベルに達するまでには時間がかかるため、振動レベルが所定レベルを超えた後のユーザによる監視頻度が増加してしまうという問題があった。上述の特許文献1には、このような問題およびその対策について何ら示されていない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、機械要素の振動レベルを監視する状態監視システムにおいて、振動レベルが所定レベルを超えた後のユーザによる監視頻度を軽減可能にすることである。
本開示による状態監視システムは、機械要素の状態を監視する。この状態監視システムは、現在使用中の機械要素の振動レベルを取得可能に構成された取得部と、ユーザに報知するための情報を表示する表示部と、現在使用中の機械要素の振動レベルが所定レベルよりも大きい場合、表示部に交換推移データを表示させる制御部とを備える。交換推移データは、過去に使用された機械要素の振動レベルが所定レベルから所定レベルよりも大きい交換推奨レベル以上に増加するまでの推移を示すデータである。本開示による状態監視方法も同様の要件を備える。
上記構成によれば、現在使用中の機械要素の振動レベルが所定レベルよりも大きい場合、交換推移データが表示部に表示される。交換推移データは、過去に使用された機械要素の振動レベルが所定レベルから所定レベルよりも大きい交換推奨レベル以上に増加するまでの推移を示すデータである。そのため、ユーザは、表示部に表示された交換推移データを確認することで、現在使用中の機械要素の振動レベルが今後どのような推移で交換推奨レベル以上に増加していくのかを予測することができ、その上で今後の監視タイミングを効率良く計画することができる。その結果、振動レベルが所定レベルを超えた後のユーザによる監視頻度を軽減可能にすることができる。
ある実施の形態においては、状態監視システムは、複数の交換推移データを記憶する記憶部をさらに備える。制御部は、記憶部に記憶された複数の交換推移データのうち、ユーザによって選択された条件に対応する対応推移データを表示部に表示させる。
上記構成によれば、ユーザは、記憶部に記憶された複数の交換推移データのうち、自らが選択した条件(たとえば機械要素に対する計測装置の設置個所、機械要素が搭載される装置の種類など)に対応する対応推移データを表示部に表示させることができる。そのため、ユーザは、自らが選択した条件に対応する対応推移データを確認しながら、今後の監視タイミングを計画することができる。
ある実施の形態においては、制御部は、交換推移データに代えてあるいは加えて、交換推移データを用いて演算された演算推移データを表示部に表示させる。
上記構成によれば、ユーザは、交換推移データを用いて演算された演算推移データ(たとえば交換推移データの平均値を示す推移データ、交換推移データに基づいて予測される推移データ、交換推移データの分布を示す推移データなど)を確認しながら、今後の監視タイミングを計画することができる。
ある実施の形態においては、制御部は、交換推移データに加えて、交換推移データを用いて演算された期間情報を表示部に表示させる。期間情報には、現在使用中の機械要素の振動レベルが所定レベルを超えた第1タイミングから交換推奨レベルに達すると予測される第2タイミングまでの第1期間、および、第2タイミングから現在使用中の機械要素が交換あるいは修理されると予測される第3タイミングまでの第2期間の少なくとも一方の情報が含まれる。
上記構成によれば、交換推移データに加えて、振動レベルが交換推奨レベルに達するまでの第1期間、あるいは、振動レベルが交換推奨レベルを超えてから機械要素が交換あるいは修理されるまで第2期間が表示部に表示される。そのため、ユーザは、たとえば、第1期間中に機械要素の交換準備(機械要素のメンテナンス、交換品の手配など)を計画し、第2期間中に機械要素の交換を計画するなど、交換に向けた対策を効率的に計画することができる。
ある実施の形態においては、制御部は、交換推移データに加えて、ユーザに推奨されるメンテナンス内容を示すコメント情報を表示部に表示させる。
上記構成によれば、ユーザは、表示部に表示されるコメント情報を確認することで、今後、機械要素に対して行なうべきメンテナンス内容を容易に把握することができる。
状態監視システムの監視対象の一例となる風力発電装置の構成の一例を概略的に示した図である。 状態監視システムの構成の一例を概略的に示す図である。 現トレンドグラフの一例を示す図である。 交換トレンドグラフ(交換推移データ)の一例を示す図である。 制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 条件選択画面に表示される条件の一例を模式的に示す図である。 交換トレンドグラフの変形例を示す図である。 交換トレンドグラフの他の変形例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態による状態監視システム1の監視対象の一例となる風力発電装置10の構成の一例を概略的に示した図である。風力発電装置10は、主軸20と、ブレード30と、増速機40と、発電機50と、主軸用軸受(以下、単に「軸受」ともいう)60と、振動センサ70と、データ収集装置80とを備える。増速機40、発電機50、軸受60、振動センサ70およびデータ収集装置80は、ナセル90に格納される。ナセル90は、タワー100によって支持される。
主軸20は、ナセル90内に進入して増速機40の入力軸に接続され、軸受60によって回転自在に支持される。そして、主軸20は、風力を受けたブレード30により発生する回転トルクを増速機40の入力軸へ伝達する。ブレード30は、主軸20の先端に設けられ、風力を回転トルクに変換して主軸20に伝達する。
軸受60は、ナセル90内において固設され、主軸20を回転自在に支持する。
増速機40は、主軸20と発電機50との間に設けられ、主軸20の回転速度を増速して発電機50へ出力する。一例として、増速機40は、遊星ギヤ、中間軸および高速軸等を含む歯車増速機構によって構成される。なお、特に図示はしないが、増速機40内にも、複数の軸を回転自在に支持する複数の軸受が設けられている。
発電機50は、増速機40の出力軸に接続され、増速機40から受ける回転トルクによって発電する。発電機50は、たとえば、誘導発電機によって構成される。なお、発電機50内にも、ロータを回転自在に支持する軸受が設けられている。
振動センサ70は、軸受60に固設される。振動センサ70は、軸受60の振動波形データを計測し、計測した振動波形データをデータ収集装置80へ出力する。振動センサ70は、たとえば、圧電素子を用いた加速度センサによって構成される。
データ収集装置80は、ナセル90内に設けられ、軸受60の振動波形データを振動センサ70から受ける。データ収集装置80は、振動センサ70から受けた振動波形データに含まれる高周波成分から必要な周波数帯域の成分を抽出した振動波形データの実効値(「RMS(Root Mean Square)値」とも称される。)を軸受60の振動レベルとして算出する。そして、データ収集装置80は、算出された軸受60の振動レベルを図示しない内部メモリに記憶するとともに、状態監視システム1に出力する。
状態監視システム1は、データ収集装置80から取得される軸受60の振動レベルを用いて、軸受60の状態を監視する。なお、本実施の形態においては、状態監視システム1は、風力発電装置10が設置される場所とは離れた遠隔地に設けられる。
図2は、本実施の形態による状態監視システム1の構成の一例を概略的に示す図である。状態監視システム1は、取得部2と、表示部3と、記憶部4と、操作部5と、制御部6とを備える。
取得部2は、風力発電装置10のデータ収集装置80から軸受60の振動レベルを取得し、取得した振動レベルを制御部6に出力する。
表示部3は、制御部6からの制御信号に基づいて、状態監視システム1のユーザ(状態監視者あるいは保全者等)に報知するための情報を表示する。なお、後述するトレンドグラフはこの表示部3に表示される。
記憶部4には、表示部3に表示させるためのさまざまな情報が記憶されている。記憶部4に記憶される情報には、「交換推移データ」が含まれる。ここで、「交換推移データ」とは、過去に使用され、損傷等によって既に交換あるいは修理された軸受の振動レベルが所定レベルL1から所定レベルL1よりも大きい交換推奨レベルL2以上に増加するまでの推移を示す実績データである。なお、交換推奨レベルL2とは、軸受の交換あるいはメンテナンス等の対策が推奨されるレベルである。
交換推移データは、現在使用中の軸受60(以下「現軸受60」ともいう)の振動レベルが今後どのような推移で交換推奨レベルL2以上に増加していくのかを、ユーザが予測するために用いられるデータである。そのため、交換推移データは、過去に使用され、損傷等によって既に交換あるいは修理された軸受(以下「参照軸受」ともいう)の振動レベルの実績データから抽出される。
本実施の形態による記憶部4には、複数の参照軸受の振動レベルの実績データからそれぞれ抽出された複数の交換推移データが記憶されている。なお、交換推移データの数は、必ずしも複数である必要はなく、1つであってもよい。また、参照軸受の構造は、必ずしも現軸受60と同一である必要はなく、類似の構造であってもよい。また、参照軸受が過去に設置されていた個所は、必ずしも現軸受60の設置箇所(主軸20)と同一である必要はなく、類似の箇所(たとえば増速機40内)であってもよい。また、参照軸受が過去に設置されていた風力発電装置の機種は、必ずしも現軸受60が設置されている風力発電装置10と同一である必要はなく、類似の機種であってもよい。
操作部5は、ユーザによる操作を受け付け、操作内容を示す信号を制御部6に出力する。
制御部6は、ユーザの要求操作に応じて、取得部2が取得した現軸受60の振動レベルの推移をグラフ化した情報(以下「現トレンドグラフ」ともいう)を表示部3に表示させる。
図3は、表示部3に表示される現トレンドグラフの一例を示す図である。図3において、横軸は時間を示し、縦軸は振動レベル(たとえば加速度実効値、単位:m/sec)を示す。図3に示される複数の丸印の各々が、現軸受60の振動レベルを示す。
制御部6は、取得部2が取得した現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きいか否かを判定し、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きい場合、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1を超えていることを示す警報画像を表示部3に表示させる。なお、この際、図示しないスピーカから警報音を出力させるようにしてもよい。ユーザは、この警報情報(警報画像、警報音など)を受けることによって、現軸受60に何らかの異常が生じており、現軸受60の振動レベルが交換推奨レベルL2を超える可能性があることを認識することができる。
<交換トレンドグラフ(交換推移データ)の表示>
現軸受60等の機械要素においては、異常(損傷等)によって振動レベルが所定レベルL1を超えた後においても、しばらくの間は、振動レベルが交換推奨レベルL2には至らずに、所定レベルL1と交換推奨レベルL2との間の範囲に停滞する場合がある。したがって、ユーザは、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1を超えた後(警報情報を受けた後)においても、直ぐには対策を講じず、その後の振動レベルの動向を頻繁に監視し、振動レベルが交換推奨レベルに至った後に対策を講じることが多い。
しかしながら、上述のように、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1を超えてから交換推奨レベルL2に達するまでには時間がかかるため、振動レベルが所定レベルL1を超えた後のユーザによる監視頻度が増加してしまうという問題があった。
そこで、本実施の形態による状態監視システム1の制御部6は、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きい場合、記憶部4に記憶された交換推移データを、交換トレンドグラフとして表示部3に表示させる。
図4は、表示部3に表示される交換トレンドグラフ(交換推移データ)の一例を示す図である。図4において、横軸は時間を示し、縦軸は振動レベルを示す。
第1タイミングt1において、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きいと判定されると、制御部6は、記憶部4に記憶された交換推移データを交換トレンドグラフとして表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、表示部3に表示された交換トレンドグラフを確認することで、過去に交換あるいは修理に至った軸受の振動レベルがどうような推移で交換推奨レベルL2以上に増加したのかを容易に把握することができ、その上で、現軸受60の振動レベルが今後どのような推移で交換推奨レベルL2以上に増加していくのかを予測することができる。そのため、今後の監視タイミングを効率良く計画することができる。
本実施の形態による制御部6は、記憶部4に記憶された複数の交換推移データのうち、ユーザによって選択された条件に対応するデータ(以下「対応推移データ」ともいう)を特定し、特定された対応推移データを交換トレンドグラフとして表示部3に表示させる。
図4には、対応推移データとして、三角印で表わされる最短交換トレンドグラフと、四角印で表わされる平均交換トレンドグラフとの2種類が特定されて表示部3に表示される例が示されている。
最短交換トレンドグラフ(三角印)は、特定された対応推移データが複数存在する場合において、複数の対応推移データのうちの、振動レベルが最も短い期間で交換推奨レベルL2に達したデータである。ユーザは、最短交換トレンドグラフを参照することで、現軸受60の振動レベルが交換推奨レベルL2に達するまでの最短期間を予測することができる。
平均交換トレンドグラフ(四角印)は、特定された対応推移データが複数存在する場合において、複数の対応推移データの平均値を示すデータである。すなわち、平均交換トレンドグラフは、複数の対応推移データを用いて制御部6によって演算されたデータ(以下「演算推移データ」ともいう)の1つである。ユーザは、平均交換トレンドグラフを参照することで、現軸受60の振動レベルが交換推奨レベルL2に達するまでの平均的な期間を予測することができる。
さらに、本実施の形態による制御部6は、交換トレンドグラフ(交換推移データ)に加えて、交換推移データを用いて演算された期間情報を表示部3に表示させる。期間情報には、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1を超えた第1タイミングt1から交換推奨レベルL2に達すると予測される第2タイミングt2までの期間(以下「推定余裕期間」ともいう)、および、第2タイミングt2から現軸受60が交換あるいは修理されると予測される第3タイミングt3までの期間(以下「交換推奨期間」ともいう)を示す情報が含まれる。そのため、ユーザは、たとえば、推定余裕期間中に現軸受60の交換準備(現軸受60のメンテナンス、交換品の手配など)を計画し、交換推奨期間中に現軸受60の交換を計画するなど、交換に向けた対策を効率的に計画することができる。なお、推定余裕期間および交換推奨期間は、必ずしも両方が表示されることに限定されず、一方のみが表示されるようにしてもよい。
さらに、制御部6は、交換トレンドグラフ(交換推移データ)に加えて、ユーザに推奨されるメンテナンス内容を示すコメント情報を、そのメンテナンス内容が推奨される時期とともに表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、表示部3に表示されるコメント情報を確認することで、今後、現軸受60に対して行なうべきメンテナンス内容およびその時期を容易に把握することができる。
なお、図4には、第1タイミングt1よりも前の領域において現トレンドグラフ(丸印)も表示される例が示されている。
図5は、制御部6が交換トレンドグラフ(交換推移データ)を表示部3に表示させる際に実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、制御部6は、風力発電装置10のデータ収集装置80から現軸受60の振動レベルを取得する。
次いで、制御部6は、S10において取得された現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きいか否かを判定する(S12)。
現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも小さい場合(S12にてNO)、制御部6は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。
現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きい場合(S12にてYES)、制御部6は、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1を超えていることを示す警報情報(警報画像、警報音)を出力する(S20)。
次いで、制御部6は、記憶部4に記憶される複数の交換推移データのうちから、表示部3に表示させる交換推移データをユーザが絞り込むための条件をユーザに選択させるための画面(以下「条件選択画面」ともいう)を表示部3に表示する(S22)。
図6は、条件選択画面に表示される条件の一例を模式的に示す図である。図6に示されるように、条件選択画面に表示される条件には、参照軸受に関する条件(軸受の型式、設置個所、設置機種など)と、データ解析に関する条件(最短事例、最遅事例、平均値、平均予測値など)とが含まれる。ユーザは、条件選択画面に表示される条件を選択する操作を行なうことによって、交換トレンドグラフとして表示部3に表示させるデータを絞り込むことができる。
図5に戻って、制御部6は、ユーザによる条件選択が完了したか否かを判定する(S24)。ユーザによる条件選択が完了していない場合(S24にてNO)、制御部6は、ユーザによる条件選択が完了するまで待つ。
ユーザによる条件選択が完了した場合(S24にてYES)、制御部6は、ユーザが選択した条件に対応する交換推移データ(対応推移データ)を特定あるいは演算する(S26)。具体的には、制御部6は、まず、記憶部4に記憶される複数の交換推移データのうち、ユーザが選択した参照軸受に関する条件に対応する交換推移データを特定する。そして、制御部6は、参照軸受に関する条件に対応する交換推移データのうちからデータ解析に関する条件に対応する推移データを特定したり、参照軸受に関する条件に対応する交換推移データを用いてデータ解析に関する条件に対応する推移データを演算したりする。
たとえば、ユーザがデータ解析に関する条件として「最短事例」を選択した場合、制御部6は、参照軸受に関する条件に対応する交換推移データのうち、振動レベルが最も短い期間で交換推奨レベルL2に達した交換推移データ(図4の最短交換トレンドグラフ参照)を、対応推移データとして特定する。
また、ユーザがデータ解析に関する条件として「平均値」を選択した場合、制御部6は、参照軸受に関する条件に対応する交換推移データを平均したデータ(図4の平均交換トレンドグラフ参照)を、対応推移データとして演算する。
次いで、制御部6は、S26において特定あるいは演算された交換推移データ(対応推移データ)を、交換トレンドグラフとして表示部3に表示させる(S28)。
次いで、制御部6は、交換トレンドグラフに加えて、上述の図4に示したように、推定余裕期間、交換推奨期間、コメント情報などの付随情報も表示部3に表示させる(S30)。
以上のように、本実施の形態による状態監視システム1の制御部6は、現軸受60の振動レベルが所定レベルL1よりも大きい場合、記憶部4に記憶された交換推移データを、交換トレンドグラフとして表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、表示部3に表示された交換トレンドグラフを確認することで、過去に交換あるいは修理に至った軸受の振動レベルがどうような推移で交換推奨レベルL2以上に増加したのかを容易に把握することができ、その上で、現軸受60の振動レベルが今後どのような推移で交換推奨レベルL2以上に増加していくのかを予測することができる。そのため、今後の監視タイミングを効率良く計画することができる。
さらに、本実施の形態による制御部6は、記憶部4に記憶された複数の交換推移データのうち、ユーザによって選択された条件に対応する対応推移データを表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、自らが選択した条件に対応する対応推移データを確認しながら、今後の監視タイミングを計画することができる。
さらに、本実施の形態による制御部6は、交換推移データを用いて演算された演算推移データ(図4に示す平均交換トレンドグラフなど)を表示部3に表示させることができる。そのため、ユーザは、過去の交換推移データを用いて演算された演算推移データを確認しながら、今後の監視タイミングを計画することができる。
さらに、本実施の形態による制御部6は、交換推移データを用いて演算された推定余裕期間、交換推奨期間などの期間情報を表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、たとえば、推定余裕期間中に現軸受60の交換準備を計画し、交換推奨期間中に現軸受60の交換を計画するなど、交換に向けた対策を効率的に計画することができる。
さらに、本実施の形態による制御部6は、ユーザに推奨されるメンテナンス内容を示すコメント情報を表示部3に表示させる。そのため、ユーザは、今後、現軸受60に対して行なうべきメンテナンス内容を容易に把握することができる。
<変形例1>
上述の実施の形態においては、表示部3に表示される交換トレンドグラフとして、最短交換トレンドグラフおよび平均交換トレンドグラフを表示する例を示した(図4参照)。
しかしながら、表示部3に表示される交換トレンドグラフは、これらに限定されない。たとえば、最短交換トレンドグラフおよび平均交換トレンドグラフのいずれか一方のみが表示されるようにしてもよい。
また、最短交換トレンドグラフおよび平均交換トレンドグラフに代えてあるいは加えて、他の種類の交換トレンドグラフが表示されるようにしてもよい。
図7は、交換トレンドグラフの変形例を示す図である。図7に示す例では、交換トレンドグラフとして、平均交換トレンドグラフ(四角印)と、記憶部4に記憶された複数の交換推移データを用いて演算された誤差範囲(誤差を所定値とした時の誤差上限ラインLUおよび誤差下限ラインLL)とが、表示部3に表示される。なお、図7に示す例では、平均交換トレンドグラフ、誤差上限ラインLUおよび誤差下限ラインLLに対して推定余裕期間がそれぞれ表示される例が示されている。
図8は、交換トレンドグラフの他の変形例を示す図である。図8に示す例では、交換トレンドグラフとして、記憶部4に記憶された複数の交換推移データを割合別に層別した割合分布が表示される。
また、制御部6が交換推移データに基づいて今後の予測推移を演算推移データの1つとして演算し、その結果を交換トレンドグラフとして表示部3に表示させるようにしてもよい。
<変形例2>
上述の実施の形態においては、表示部3に表示させる交換推移データを絞り込むための条件をユーザが選択する例を示した。
しかしながら、表示部3に表示させる交換推移データを絞り込むための条件を選択する手法は、上記の手法に限定されない。たとえば、表示部3に表示させる交換推移データを絞り込むための条件を分析ソフトに自動で選択させるようにしてもよい。
<変形例3>
表示部3に交換トレンドグラフが表示された場合において、ユーザが交換トレンドグラフを確認しながら今後のデータ確認の頻度を設定し、実際のデータ確認頻度が設定頻度に達しない場合にユーザに通知する機能を持たせてもよい。
<変形例4>
上述の実施の形態においては、交換推移データが状態監視システム1内の記憶部4に予め記憶される例を示した。
しかしながら、交換推移データは状態監視システム1の外部に記憶されていてもよい。この場合には、必要に応じて交換推移データを状態監視システム1の外部から取得するようにすればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 状態監視システム、2 取得部、3 表示部、4 記憶部、5 操作部、6 制御部、10 風力発電装置、20 主軸、30 ブレード、40 増速機、50 発電機、60 軸受、70 振動センサ、80 データ収集装置、90 ナセル、100 タワー。

Claims (6)

  1. 機械要素の状態監視システムであって、
    現在使用中の機械要素の振動レベルを取得可能に構成された取得部と、
    ユーザに報知するための情報を表示する表示部と、
    前記現在使用中の機械要素の振動レベルが所定レベルよりも大きい場合、前記表示部に交換推移データを表示させる制御部とを備え、
    前記交換推移データは、過去に使用された機械要素の振動レベルが前記所定レベルから前記所定レベルよりも大きい交換推奨レベル以上に増加するまでの推移を示すデータである、状態監視システム。
  2. 前記状態監視システムは、複数の前記交換推移データを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された複数の前記交換推移データのうち、ユーザによって選択された条件に対応する対応推移データを前記表示部に表示させる、請求項1に記載の状態監視システム。
  3. 前記制御部は、前記交換推移データに代えてあるいは加えて、前記交換推移データを用いて演算された演算推移データを前記表示部に表示させる、請求項1または2に記載の状態監視システム。
  4. 前記制御部は、前記交換推移データに加えて、前記交換推移データを用いて演算された期間情報を前記表示部に表示させ、
    前記期間情報には、前記現在使用中の機械要素の振動レベルが前記所定レベルを超えた第1タイミングから前記交換推奨レベルに達すると予測される第2タイミングまでの第1期間、および、前記第2タイミングから前記現在使用中の機械要素が交換あるいは修理されると予測される第3タイミングまでの第2期間の少なくとも一方の情報が含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の状態監視システム。
  5. 前記制御部は、前記交換推移データに加えて、ユーザに推奨されるメンテナンス内容を示すコメント情報を前記表示部に表示させる、請求項1〜4のいずれかに記載の状態監視システム。
  6. 機械要素の状態監視方法であって、
    現在使用中の機械要素の振動レベルを取得するステップと、
    前記現在使用中の機械要素の振動レベルが所定レベルよりも大きい場合、交換推移データをユーザに表示するステップとを含み、
    前記交換推移データは、過去に使用された機械要素の振動レベルが前記所定レベルから前記所定レベルよりも大きい交換推奨レベル以上に増加するまでの推移を示すデータである、状態監視方法。
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