JP2018158619A - パークロック機構、およびこれを具備するインホイールモータ駆動装置 - Google Patents

パークロック機構、およびこれを具備するインホイールモータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両が勾配の大きな坂道で駐車しても、パークギヤと係合部材との係合を確実に解除させるパークロック機構を提供する。【解決手段】パークロック機構は、車輪とともに回転するパークギヤ(42)と、パークギヤに係合してパークギヤの回転を規制するロック位置およびロック位置から退動して前記パークギヤの回転を許容するロック解除位置のいずれかに選択的にされる係合部材(43)と、係合部材をロック位置に向けて押圧するパークロック起動カム部分(44a)および係合部材をロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了カム部分(44d)とを有するカム部材(44)とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪を駆動する車両用駆動装置に設けられ、運転者の操作により車輪が回転しないように保持するパークロック機構に関する。
特開2008−151308号公報(特許文献1)には、インホイールモータ駆動装置にパークロック機構を設けた技術が記載されている。このパークロック機構はインホイールモータ駆動装置の駆動軸に固定されるパークギヤと、支持軸によって揺動可能に支持されその一端側にパークギヤと係合する係合突起を有する係合片を備え、駆動軸の回転を禁止する場合には係合片を移動させて係合突起をパークギヤの係止歯に係合させ、駆動軸の回転を許容する場合には係合片を移動させて係合突起をパークギヤから離す、というものである。
特開2008−151308号公報
しかし、上記従来のようなインホイールモータ駆動装置にあっては、さらに改善すべき点があることを本発明者は見いだした。つまり特許文献1の車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロック機構を作動させた場合、坂道の勾配角度および車重による車輪からの反力により、パークギヤから係合突起に大きな反力が作用することとなり、パークギヤと係合突起との接触部での摩擦力が大きくなり、パークギヤと係合片との係合は解除されにくくなる。
特に特許文献1のように左右1対のインホイールモータ駆動装置にパークロック機構をそれぞれ設ける場合、これらのうち片輪のパークロック機構が解除されにくい可能性がある。具体的にはパークロック解除動作が左右同時に開始されても、パークギヤと係合突起との接触部での車輪からの反力による摩擦力が左右で異なり、実際の解除のタイミングがずれる可能性がある。また、片輪のみしか解除されない可能性もある。左右輪のパークロック解除のタイミングがずれると、運転者に違和感を与えるばかりでなく、片輪のみしか解除されない場合には、正常な走行ができない。
さらに特許文献1では、係合片にばね部材が設けられており、係合片はこのばね部材によって係合突起と係止歯との係合を解除する方向に力を付勢している。特に勾配の大きな坂道では、上述した摩擦力も大きくなるため、係合を解除するのに必要なばね部材の付勢力も大きくなる。そうすると今度はパークロックを始動させる場合に、この離反ばねの解除方向の付勢力より大きな力を係合片に作用させる必要があり、当接係合片を作動させる大出力のアクチュエータが必要となる。大きな作動力を出力するアクチュエータは重量も大きくコストも高くなるという問題がある。
本発明は、上述の実情に鑑み、車輪を駆動する駆動装置にパークロック機構を設ける場合に、パークロック機構を構成する部材の大型化を防止しつつ、勾配の大きな坂道で駐車した場合でも、パークギヤと係合部材との係合を確実に解除させる構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるパークロック機構は、車輪を駆動する車両用駆動装置に設けられて車輪とともに回転するパークギヤと、パークギヤに係合してパークギヤの回転を禁止するロック位置およびロック位置から退動してパークギヤの回転を許容するロック解除位置のいずれか一方に選択的にされる係合部材と、係合部材をロック位置に向けて押圧するパークロック起動カム部分および係合部材をロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了カム部分を有するカム部材とを備える。
かかる本発明によれば、車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロック機構を作動させた場合、坂道の勾配角度および車両の車重による車輪からの反力により、パークギヤから係合部材に大きな反力が作用して係合部材とパークギヤとの接触部での摩擦力が大きくなり、車両の発進に際して離反ばねの付勢力のみでロック状態を解除できなくても、パークロック終了カム部分で係合部材とパークギヤとの係合を確実に解除することができる。したがって車両の円滑な発進が実現する。なお本発明は離反ばねを有してもよいし、あるいは省いてもよい。
カム部材の形状は、特に限定されず、例えば板材からなる。本発明の一実施形態として、カム部材は回動自在に枢支され、パークロック起動カム部分およびパークロック終了カム部分は、カム部材の回動中心からみて周方向に異なる位置に配設される。かかる実施形態によれば、カム部材を正転回動させて係合部材をパークギヤに係合させ、あるいはカム部材を逆転回動させて当該係合を確実に解除することができる。他の実施形態として、カム部材を回動させるのではなく変位させることによって、パークロック起動カム部分およびパークロック終了カム部分を動作させてもよい。
パークロック起動カム部分およびパークロック終了カム部分の形状は、特に限定されず、例えば突起形状にされる。本発明の好ましい実施形態として、パークロック終了カム部分はフック形状であり、当該フックのかぎ先がロック解除位置にされた係合部材とパークギヤとの間に介在する。かかる実施形態によれば、パークギヤと係合部材との係合を解除するには係合部材をフックで引き起こせばよく、ロック状態の解除が容易になる。また車輪のロック解除状態において、係合部材がパークギヤに不用意に当接することを防止することができる。特に車両用駆動装置がインホイールモータ駆動装置の場合、パークロック機構は車両のばね下に設けられるため、走行中に路面から振動を受けたり、サスペンション装置の伸縮に連動してバウンドおよびリバウンドしたり等によって、係合部材が不用意に移動する虞がある。したがってフック形状のパークロック終了カム部分によれば、インホイールモータ駆動装置に設けられるパークロック機構においてロック解除状態を維持できる。他の実施形態としてパークロック終了カム部分は、単なる突起であってもよい。
本発明の好ましい実施形態として、パークロック起動カム部分が係合部材に近づきパークロック終了カム部分が係合部材から遠ざかる方向にカム部材を付勢する弾性部材をさらに備える。かかる実施形態によれば、パークギヤと係合部材との係合不良を起こした場合、弾性部材によって係合方向に力が付勢されるため、パークギヤが回転し係合不良が解消すると、弾性部材の付勢力によって係合部材をロック位置に移動させることができる。他の実施形態として、パークロック機構はカム部材を付勢する弾性部材を備えなくてもよい。
あるいは本発明は、車輪を駆動する車両用駆動装置に設けられて車輪とともに回転するパークギヤと、パークギヤに係合してパークギヤの回転を禁止するロック位置およびロック位置から退動してパークギヤの回転を許容するロック解除位置のいずれか一方に選択的にされる係合部材と、係合部材をロック位置に向けて押圧するパークロック起動部材と、係合部材をロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了部材とを備える。
かかる本発明によれば、車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロックを作動させた場合、坂道の勾配角度および車両の車重による車輪からの反力により、パークギヤから係合部材に大きな反力が作用して係合部材とパークギヤとの接触部での摩擦力が大きくなり、車両の発進に際して離反ばねの付勢力のみでロック状態を解除できなくても、パークロック終了部材で係合部材とパークギヤとの係合を確実に解除することができる。したがって車両の円滑な発進が実現する。なお本発明は離反ばねを有してもよいし、あるいは省いてもよい。
本発明の一実施形態として、係合部材はパークギヤと向き合う正面およびパークギヤとは反対側の背面を有し、パークロック起動部材は進退動可能であり係合部材の背面に当接して係合部材がロック位置に移動するまで進動し、あるいは係合部材の背面から退動し、パークロック終了部材は進退動可能でありパークロック起動部材の退動時に係合部材の正面に当接して係合部材がロック解除位置に移動するまで進動し、あるいはパークロック起動部材の進動時に係合部材の正面から退動する。かかる実施形態によれば、2個のカム部材であるパークロック起動部材およびパークロック終了部材を交互に進退動させて、ロック状態の起動および終了を確実に実現することができる。
本発明の一実施形態として中央部が回動自在に枢支され、一方側がパークロック起動部材に連結され、他方側がパークロック終了部材に連結され、これらパークロック起動部材およびパークロック終了部材を交互に押し引きするレバー部材をさらに備える。かかる実施形態によれば、1個のパークロック作動部材で2個のカム部材(パークロック起動部材およびパークロック終了部材)を同時に動作させることができる。なおパークロック起動部材はロッドを含んでもよい。ロッドの末端がレバー部材と連結する。パークロック終了部材も同様である。
本発明のパークロック機構を備える車両用駆動装置は特に限定されず、例えば内燃機関(エンジン)を備えるものであってもよい。あるいは一実施形態として車両用駆動装置は、車輪を駆動するモータを有する。かかる実施形態によれば、モータを備える車両用モータ駆動装置に本発明のパークロック機構を適用することができる。車両用モータ駆動装置は例えば、車体に搭載されて駆動軸を介して車輪と連結するオンボードモータ駆動装置である。あるいは車両用モータ駆動装置は例えば、車輪の内空領域に設けられて当該車輪を駆動するインホイールモータ駆動装置である。本発明の好ましい実施形態として、モータのモータ回転軸と結合する入力軸を有しモータ回転軸の回転を減速して車輪に出力する減速部をさらに備え、パークギヤはモータのモータ回転軸あるいは減速部の入力軸に設けられる。かかる実施形態によれば、減速部において入力軸のトルクは出力軸のトルクよりも小さい。したがって係合部材とパークギヤとの接触部での摩擦力を小さくすることができる。
本発明の一実施形態として、係合部材をロック位置からロック解除位置に向かって付勢する離反部材をさらに備える。かかる実施形態によれば、パークロック作動部材はロック解除の際、離反部材の付勢力に助けられる。他の実施形態としてパークロック機構は離反部材を備えなくてもよい。
本発明のインホイールモータ駆動装置は、車輪と結合するための結合部を含むハブ輪、固定輪、およびハブ輪と固定輪との環状隙間に介在する複数の転動体を有し、固定輪でハブ輪を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、ハブ輪を駆動するモータ部と、モータ部からハブ輪までの駆動伝達経路に設けられるパークロック機構と、パークロック機構のパークギヤ、係合部材、および駆動伝達経路を収容するケーシングとを具備する。かかる実施形態によれば、左右1対のインホイールモータ駆動装置にパークロック機構をそれぞれ設ける場合、左右輪のパークロック解除を同時に実現することができる。したがって従来のようにパークロック解除のタイミングが左右輪でずれる虞がなく、電動車両の正常な走行が実現される。他の実施形態として電動車両の車体に1個の車両用モータ駆動装置を搭載し、当該車両用モータ駆動装置から出力される駆動力を左右2本の駆動軸に分配して、各駆動軸で左右輪をそれぞれ駆動してもよい。
このように本発明によれば、勾配の大きな坂道で車両を駐車する場合等、坂道の勾配角度および車重による車輪からの大きな反力が係合部材に作用する場合であってもパークギヤと係合部材との係合を確実に解除することができる。
本発明の第1実施形態になるパークロック機構を示す模式図である。 同実施形態を具備するインホイールモータ駆動装置を示す展開断面図である。 ロック状態にされた同実施形態を示す拡大図である。 ロック状態を解除する際の同実施形態を示す拡大図である。 ロック解除状態にされた同実施形態を示す拡大図である。 本発明の第2実施形態になるパークロック機構を示す模式図である。 ロック状態にされた第2実施形態を示す拡大図である。 ロック解除状態にされた第2実施形態を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1および図2は、本発明の第1実施形態になるパークロック機構を示す模式図であり、このパークロック機構を具備するインホイールモータ駆動装置も示す。なお図1は、インホイールモータ駆動装置を示す横断面図であり、インホイールモータ駆動装置の内部を電動車両の車幅方向外側からみた状態を表す。図1中、紙面左側は車両前方を表し、紙面右側は車両後方を表し、紙面上側は車両上方を表し、紙面下側は車両下方を表す。図2はインホイールモータ駆動装置を模式的に示す展開断面図である。図2で表される切断面は、図1に示す軸線Mおよび軸線Nを含む平面と、軸線Nおよび軸線Oを含む平面とを、この順序で接続した展開平面である。図2中、紙面左側は車幅方向外側を表し、紙面右側は車幅方向内側を表す。
図2に示すように、インホイールモータ駆動装置10は、図示しない車輪の中心に設けられる車輪ハブ軸受部11と、車輪を駆動するモータ部21と、モータ部の回転を減速して車輪ハブ軸受部11に伝達する減速部31と、車輪を回転不能に保持するパークロック機構41とを備える。モータ部21および減速部31は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oからオフセットして配置される。軸線Oは車幅方向に延び、車軸に一致する。軸線O方向位置に関し、車輪ハブ軸受部11はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向一方(アウトボード側)に配置され、モータ部21はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向他方(インボード側)に配置され、減速部31はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向中央部に配置される。
インホイールモータ駆動装置10は、電動車両の車輪を駆動する車両用モータ駆動装置である。インホイールモータ駆動装置10は、図示しない車体に連結される。インホイールモータ駆動装置10は、電動車両を時速0〜180km/hで走行させることができる。
図2に示すように車輪ハブ軸受部11は、回転内輪・固定外輪とされ、図示しない車輪ホイールと結合する回転輪(ハブ輪)としての内輪12と、内輪12の外径側に同軸に配置される固定輪としての外輪13と、内輪12と外輪13との間の環状空間に配置される複数の転動体14を有する。内輪12の回転中心は、車輪ハブ軸受部11の中心を通る軸線Oに一致する。
外輪13の外周面には周方向で異なる位置に複数の外輪突出部13fが立設される。外径方向に突出する各外輪突出部13fには貫通孔が穿設される。各貫通孔は軸線Oと平行に延び、軸線O方向一方側からボルト15が通される。各ボルト15の軸部は、本体ケーシング38の正面部分38fに穿設される雌ねじ孔と螺合する。これにより外輪13は正面部分38fに連結固定される。なお正面部分38fは減速部31の軸線O方向一方端を覆うケーシング壁部である。外輪13は正面部分38fを貫通する。
内輪12は、外輪13よりも長い筒状体であり、外輪13の中心孔に通される。外輪13からインホイールモータ駆動装置10の外部へ突出する内輪12の軸線O方向一方端部には、結合部12fが形成される。結合部12fはフランジであり、図示しないブレーキロータおよび車輪と同軸に結合するための結合部を構成する。内輪12は、結合部12fで車輪と結合し、車輪と一体回転する。
内輪12および外輪13間の環状空間には、複数列の転動体14が配置される。内輪12の軸線O方向中央部の外周面は、第1列に配置される複数の転動体14の内側軌道面を構成する。内輪12の軸線O方向他方端部外周には内側軌道輪12rが嵌合する。内側軌道輪12rの外周面は、第2列に配置される複数の転動体14の内側軌道面を構成する。外輪13の軸線O方向一方端部の内周面は、第1列の転動体14の外側軌道面を構成する。外輪13の軸線O方向他方端部の内周面は、第2列の転動体14の外側軌道面を構成する。内輪12および外輪13間の環状空間には、シール材16がさらに介在する。シール材16は環状空間の両端を封止して、塵埃および異物の侵入を阻止する。内輪12の軸線O方向他方端の中心孔には減速部31の出力軸37が差し込まれてスプライン嵌合する。
モータ部21は、モータ回転軸22、ロータ23、ステータ24、およびモータケーシング25を有し、この順序でモータ部21の軸線Mから外径側へ順次配置される。モータ部21は、インナロータ、アウタステータ形式のラジアルギャップモータであるが、他の形式であってもよい。例えば図示しなかったがモータ部21はアキシャルギャップモータであってもよい。
モータ回転軸22およびロータ23の回転中心になる軸線Mは、車輪ハブ軸受部11の軸線Oと平行に延びる。つまりモータ部21は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oから離れるようオフセットして配置される。例えば図1に示すようにモータ部の軸線Mは、軸線Oから車両前後方向にオフセットして、具体的には軸線Oよりも車両前方、に配置される。
説明を図2に戻すと、モータ回転軸22の両端部は、転がり軸受27,28を介して、本体ケーシング38の背面部分38bと、モータ部21のモータケーシングカバー25vに回転自在に支持される。モータケーシング25は略円筒形状であり、軸線M方向一方端で本体ケーシング38の背面部分38bと一体に結合し、軸線M方向他方端を板状のモータケーシングカバー25vで封止される。
減速部31は、モータ部21のモータ回転軸22と同軸に結合する入力軸32sと、入力軸32sの外周面に同軸に設けられる入力歯車32と、複数の中間歯車33,35と、これら中間歯車33,35の中心と結合する中間軸34と、車輪ハブ軸受部11の内輪12と同軸に結合する出力軸37と、出力軸37の外周面に同軸に設けられる出力歯車36と、これら複数の歯車および回転軸を収容する本体ケーシング38を有する。本体ケーシング38は減速部31の外郭をなすことから減速部ケーシングともいう。
入力歯車32は外歯のはすば歯車である。入力軸32sは中空構造であり、この中空の入力軸32sにモータ回転軸22の軸線方向一方端部が差し込まれて相対回転不可能にスプライン嵌合(セレーションも含む以下同じ)する。入力軸32sは入力歯車32の両端側で、転がり軸受32m,32nを介して、本体ケーシング38の正面部分38fおよび背面部分38bに回転自在に支持される。
減速部31の中間軸34の回転中心になる軸線Nは軸線Oと平行に延びる。中間軸34の両端は、軸受34m,34nを介して、本体ケーシング38の正面部分38fおよび背面部分38bに回転自在に支持される。中間軸34の中央部には、第1中間歯車33および第2中間歯車35が、中間軸34の軸線Nと同軸に設けられる。第1中間歯車33および第2中間歯車35は、外歯のはすば歯車であり、第1中間歯車33の径が第2中間歯車35の径よりも大きい。大径の第1中間歯車33は、第2中間歯車35よりも軸線N方向他方側に配置されて、小径の入力歯車32と噛合する。小径の第2中間歯車35は、第1中間歯車33よりも軸線N方向一方側に配置されて、大径の出力歯車36と噛合する。
中間軸34の軸線Nは、図1に示すように、軸線Oおよび軸線Mよりも上方に配置される。また中間軸34の軸線Nは、軸線Oよりも車両前方、軸線Mよりも車両後方に配置される。減速部31は、車両前後方向に間隔を空けて配置されて互いに平行に延びる軸線O,N,Mを有する3軸の平行軸歯車減速機である。
説明を図2に戻すと出力歯車36は外歯のはすば歯車であり、出力軸37の中央部に同軸に設けられる。出力軸37は軸線Oに沿って延びる。出力軸37の軸線O方向一方端部は、内輪12の中心孔に差し込まれて相対回転不可能に嵌合する。かかる嵌合は、スプライン嵌合あるいはセレーション嵌合である。出力軸37の軸線O方向他方端部は、転がり軸受37nを介して、本体ケーシング38の背面部分38bに回転自在に支持される。
出力歯車36の軸線O方向一方端面には、環状凹部36cが形成される。環状凹部36cは軸線Oを中心とする。本体ケーシング38の正面部分38fには、環状凹部36cに受け入れられる環状凸部38gが形成される。これら環状凹部36cの内径側部分と環状凸部38gの内径側部分との間には転がり軸受37mが設けられる。これにより出力軸37の軸線O方向中央部は、転がり軸受37mを介して、本体ケーシング38の正面部分38fに回転自在に支持される。
減速部31は、小径の駆動歯車と大径の従動歯車の噛合、即ち入力歯車32と第1中間歯車33の噛合、また第2中間歯車35と出力歯車36の噛合、により入力軸32sの回転を減速して出力軸37に伝達する。減速部31の入力軸32sから出力軸37までの回転要素は、モータ部21の回転を内輪12に伝達する駆動伝達経路を構成する。
本体ケーシング38は、筒状部分と、当該筒状部分の両端を覆う板状の正面部分38fおよび背面部分38bを含む。筒状部分は、互いに平行に延びる軸線O、N、Mを取り囲むように減速部31の内部部品を覆う。板状の正面部分38fは、減速部31の内部部品を軸線方向一方側から覆う。板状の背面部分38bは、減速部31の内部部品を軸線方向他方側から覆う。本体ケーシング38の背面部分38bは、モータケーシング25と結合し、減速部31の内部空間およびモータ部21の内部空間を仕切る隔壁でもある。モータケーシング25は本体ケーシング38に支持されて、本体ケーシング38から軸線方向他方側へ突出する。
本体ケーシング38は、減速部31の内部空間を区画し、減速部31の全ての回転要素(回転軸および歯車)を内部空間に収容する。図1に示すように本体ケーシング38の下部は、オイル貯留部39とされる。オイル貯留部39は入力歯車32の下方に配置される。本体ケーシング38の内部空間の下部を占めるオイル貯留部39には、モータ部21および減速部31を潤滑する潤滑油が貯留する。
入力軸32sと、中間軸34と、出力軸37は、上述した転がり軸受によって両持ち支持される。転がり軸受32m,34m,37m,32n,34n,37nはラジアル軸受である。
環状凹部36cによって出力歯車36の内径部分は軸線O方向に窪んだ形状にされ、出力歯車36の内径部分の板厚寸法は出力歯車36の歯幅よりも小さくされる。環状凹部36cは転がり軸受37mを収容する。このように軸線O方向位置に関し、出力歯車36と転がり軸受37mとを重ねるように配置して、インホイールモータ駆動装置10の軸線方向寸法を小さくすることができる。
パークロック機構41は、被係合部材としてのパークギヤ42と、係合部材としてのパークポール43と、パークポール43を動作させるカム部材44とを有する。パークギヤ42は、入力軸32sの外周に同軸に取付固定されている。図1に示すようにパークギヤ42は、歯車の歯底面および1対の歯面を構成する凹部42aを含む。本実施形態の他、図示しない変形例として、パークギヤ42は、モータ回転軸22の外周、あるいは出力軸37の外周に同軸に取付固定されてもよい。
図3はロック状態にされたパークロック機構を示す拡大図であり、図1に対応する。図4は、図3に示すロック状態を解除する様子を示す拡大図である。図5はロック解除状態にされたパークロック機構を示す拡大図である。
係合部材としてのパークポール43は、一端を支点とすることにより他端が揺動するレバー部材であって、パークギヤ42と隣り合うように配置される。パークポール43は、図3に示すようにパークギヤ42に噛み合うロック位置と、図5に示すようにパークギヤ42から離れるロック解除位置との間を回動する。パークポール43は一端で枢軸45に枢支される。基端になるパークポール43の一端は、パークギヤ42から遠い位置に配置され、遊端になるパークポール43の他端は、パークギヤ42に近い位置に配置される。なおパークポール43と枢軸45の間には、すべり軸受、またはニードル等の転動体が介在してもよい。図2に示すように枢軸45は本体ケーシング38の内壁面に立設され、軸線Mと平行に延びる。図3〜図5に示すようにパークポール43は、一端と他端との間に、パークギヤ42と向き合う正面およびパークギヤ42とは反対側の背面を有する。パークポール43の正面には、パークギヤ42の凹部42aに係合する凸部43aが形成される。
図3に示すようにパークポール43がロック位置にされてパークポール43の凸部43aがパークギヤ42の凹部42aに係合すると、パークギヤ42の回転がロックされて、入力軸32sは回転できない。そしてモータ回転軸22から減速部31を経て内輪12に至る駆動伝達経路は回転不能に保持され、車輪が回転しないロック状態が実現する。
反対に図5に示すようにパークポール43がロック解除位置にされてパークポール43の凸部43aがパークギヤ42の凹部42aに係合しないときには、パークギヤ42の回転が許容されて、入力軸32sは回転が可能になる。つまりモータ回転軸22から減速部31を経て内輪12に至る駆動伝達経路は回転を許容され、車輪の回転が可能になる。
図1に示すようにパークポール43からみてパークギヤ42と反対側には、カム部材44および回動軸46が設けられている。図2に示すように回動軸46はカム部材44を支持する支持部材であり、一端で本体ケーシング38に回動可能に支持され、中央部でカム部材44と結合する。回動軸46の他端は、本体ケーシング38を貫通し、本体ケーシング38の外部に設けられるパークロック作動部材47と結合する。なお、カム部材44に、回動軸46の外周に沿って形成された円弧状溝が設けられると共に、回動軸46に、円弧状溝に嵌め込まれるキーが設けられ、円弧状溝内を回動軸46のキーが移動する間は回動軸46だけが回転するように構成してもよい。枢軸45および回動軸46は軸線Mと平行に延びる。
パークロック作動部材47は、本体ケーシング38の外部に取り付けられる。またパークロック作動部材47は、回動軸46と結合し、図1を参照して回動軸46の背後(車幅方向内側)に配置される。
図2に示すようにパークロック作動部材47は、パークロック用ワイヤ48の一端と結合する。パークロック作動部材47は、パークロック用ワイヤ48の押し引き動作によって回動軸46を正転あるいは逆転させて、カム部材44を回動させる。かかるカム部材44の回動によって、パークポール43はロック位置およびロック解除位置のいずれか一方に移動する。
パークロック用ワイヤ48のうち図示しない他端は、車両の車体まで延びる。具体的にはシフトレバー等の操作子を有する操作装置もしくはパークロック用の電動アクチュエータと接続する。パークロック用ワイヤ48はアウタチューブ48tおよびインナワイヤ48wを有する。インナワイヤ48wは押し引き可能である。車体の車室空間に居る電動車両の運転者がシフトレバーを操作すると、インナワイヤ48wがアウタチューブ48t内部を進退動し、パークロック作動部材47が駆動され、パークポール43をロック位置およびロック解除位置のいずれか一方に移動させる。
図1を参照してカム部材44は、回動中心を有する板状の部材であり、当該中心で回動軸46と結合する。カム部材44の外周には周方向に間隔をあけて、パークロック起動カム部分44aおよびパークロック終了カム部分44dが形成される。これら2個のカム部分は、カム部材44の残りの外周よりも外径方向に膨出するように形成される突起である。カム部材44が回動すると、カム部材44のパークロック起動カム部分44aはパークポール43の背面に当接して当該背面を押圧したり、あるいはパークポール43の背面から後退したりする。
本実施形態のパークロック機構41は、図3に示すロック状態から図4に示す状態を経て図5に示すロック解除状態に移行する。反対にパークロック機構41は、図5に示すロック解除状態から図4に示す状態を経て図3に示すロック状態に移行する。
具体的には図5を参照してカム部材44は、パークギヤ42の凹部42aに係合しないロック解除位置から、正転回動(図5中の時計回り)して、パークポール43の背面43dを押圧し、パークポール43の凸部43aを、係合するロック位置(図3)に回動させる。反対にパークポール43をロック位置からロック解除位置に移動する場合には、図3を参照してカム部材44が、逆転回動(図3中の反時計回り)することによりパークロック起動カム部分44aがパークポール43の背面から後退し、離反部材50の付勢力によってパークポール43を図5に示すロック解除位置に復帰させる。離反部材50は例えば枢軸45に巻き掛けられたねじりばね等の弾性部材であり、パークギヤ42から離反する方向の付勢力をパークポール43に付与する。
本実施形態は、離反部材50とは別に、パークロック終了カム部分44dを有する。
図4に示すように離反部材50がパークポール43をロック解除位置に付勢しているにもかかわらず、パークポール43がロック位置に留まる場合につき説明する。
例えば、車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロック機構41を作動させた場合、坂道の勾配角度および車重による車輪からの反力により、パークギヤ42の凹部42aからパークポール43の凸部43aに大きな反力が作用することとなり、凹部42aと凸部43aとの接触部での摩擦力が大きくなり、離反部材50の付勢力のみではパークギヤ43とパークポール43との係合は解除されにくくなる。
この場合、カム部材44が図4中で反時計回りに逆転回動することにより、カム部材44のパークロック終了カム部分44dがロック位置にされたパークポール43に当接する。これによりパークポール43は引き起こされ、パークギヤ43とパークポール43との係合は強制的に解除される。
パークロック終了カム部分44dはフック形状であり、パークロック起動カム部分44aとの間にフトコロ44bを有する。
フックのフトコロ44bは、窪みを区画するように湾曲し、カム部材44が引き続き逆転回動することにより、図5に示すようにロック解除位置にされたパークポール43を受け入れる。図5に示すロック解除位置でパークポール43は、フトコロ44bの先端部分44cとパークロック起動カム部分44aとの間に介在することから、回動を規制される。これによりカム部材44はパークポール43をロック解除位置で保持する。先端部分44cはフックのかぎ先に設けられる。図4のロック終了状態は、図3のロック状態と図5のロック解除状態との間の途中状態である。
ここで附言するとパークロック終了カム部分44dはパークギヤ42とパークポール43の間に位置することから、パークポール43はパークロック終了カム部分44dを超えてパークギヤ42と当接することはない。したがってインホイールモータ駆動装置10のように車体のばね下に配置され、電動車両の走行中に路面から大きな振動を受けたり、バウンドおよびリバウンドしたりしても、走行中にパークポール43が不用意にパークギヤ42と当接する虞がない。
図4を参照してパークポール43の他端部には、第1正面部分43cと、第2正面部分43bが形成される。パークポール43の他端と、第1正面部分43cと、第2正面部分43bと、凸部43aはこの順序で連続する。第1正面部分43cは、凸部43aから他端に向かう程、パークポール43の背面43dに近づくよう直線状に傾斜する。第2正面部分43bも直線状に形成されるが、第1正面部分43cとの間で、例えば100°を超え170°未満の範囲に含まれる所定角度をなす。本実施形態の第1正面部分43cと第2正面部分43bは、例えば145°をなす。
車輪のロック状態を終了させる際には、カム部材44の回動によりパークロック終了カム部分44dの先端部分44cがパークポール43他端部の第1正面部分43cに当接する。
カム部材44が図4のロック終了状態からさらに回動すると、パークロック終了カム部分44dの先端部分44cがパークポール43の他端部を引き起こし、パークポール43の凸部43aがパークギヤ42の凹部42aから離脱する。
カム部材44がパークポール43を引き起しながら回動を続行すると、図5に示すようにパークロック終了カム部分44dの先端部分44cがパークポール43の他端部の第2正面部分43bに当接し、車輪のロック解除状態が実現する。ここでパークポール43の背面はストッパ62と当接する。ストッパ62は本体ケーシング38の内壁面に立設され、パークポール43がロック解除位置を超えてパークギヤ42から離れることを規制する。
なお本実施形態では、カム部材44を正転回動するように付勢する付勢部材63が設けられる。付勢部材63は例えばねじりばね等の弾性部材であって回動軸46に巻き掛けられ、パークロック起動カム部分44aがパークポール43他端部の背面43dに当接するよう、カム部材44を付勢する。
ところで本実施形態によれば、パークロック機構41が、電動車両の車輪とともに回転するパークギヤ42と、パークギヤ42に係合してパークギヤ42の回転を規制するロック位置(図3)と、ロック位置から退動してパークギヤ42の回転を許容するロック解除位置(図5)とに選択的にされる係合部材としてのパークポール43と、パークポール43をロック位置に向けて押圧するパークロック起動カム部分44aと、パークポール43をロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了カム部分44dとを有するカム部材44とを備える。
これにより車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロック機構を作動させた場合、坂道の勾配角度および車両の車重による車輪からの反力により、パークギヤ42から凸部43aに大きな反力が作用して凸部43aとパークギヤ42の凹部42aとの接触部での摩擦力が大きくなり、車両の発進に際して離反部材50の付勢力のみでロック状態を解除できなくても、パークロック終了カム部分44dでパークポール43とパークギヤ42との係合を確実に解除することができる。したがって車両の円滑な発進が実現する。
また本実施形態によればパークポール43にロック解除方向の力を常時与える離反部材50を設けていることから、パークロック終了カム部分44dでパークポール43とパークギヤ24との係合を解除できれば、離反部材50のロック解除方向の力でパークポール43をロック位置(図3)からロック解除位置(図5)に移動させることができる。
また本実施形態によれば、カム部材44は回動軸46に回動自在に枢支され、パークロック起動カム部分44aおよびパークロック終了カム部分44dは、カム部材44の回動中心からみて周方向に異なる位置に配設される。これによりカム部材44を正転回動させてパークポール43をパークギヤ42に係合させ、あるいはカム部材44を逆転回動させて当該係合を解除することができる。
また本実施形態によれば図5に示すように、パークロック終了カム部分44dはフトコロ44bを有するフック形状であり、当該フックのかぎ先になる先端部分44cが、ロック解除位置にされたパークポール43とパークギヤ42との間に介在する、これにより凸部43aと凹部42aの係合を解除するにはパークポール43をフックで引き起こせばよく、ロック状態の解除が容易になる。また車輪のロック解除状態において、パークポール43がパークギヤ42に不用意に当接することを防止することができる。特にインホイールモータ駆動装置10は、車両のばね下に設けられるため、走行中に路面から振動を受けたり、サスペンション装置の伸縮に連動してバウンドおよびリバウンドしたり等によって、パークポール43が不用意に回動する虞がある。したがってフック形状のパークロック終了カム部分44dによれば、インホイールモータ駆動装置10に設けられるパークロック機構においてロック解除状態を維持できる。
また本実施形態によれば図3に示すように、パークロック起動カム部分44aがパークポール43に近づくとともにパークロック終了カム部分44dがパークポール43から遠ざかる方向にカム部材44を付勢する付勢部材63をさらに備える。これによりパークポール43の凸部43aがパークギヤ42の歯先に乗り上げ係合不良が発生した場合、パークギヤ42の回動によって凸部43aがロック可能な位置となった時に付勢部材63の付勢力によってパークロック起動カム部分をロック位置(図3)に移動させることができる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。
図6は第2実施形態のパークロック機構を具備するインホイールモータ駆動装置を示す横断面図であり、減速部内部を車幅方向外側からみた状態を表す。図7はロック状態にされた第2実施形態を示す拡大図である。図8はロック解除状態にされた第2実施形態を示す拡大図である。図6に示すインホイールモータ駆動装置20につき、前述した図1に示す第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。第2実施形態のパークロック機構51は、図1に示すパークロック機構41と基本的には同様の構成を備えているが、カム部材44の代わりにパークロッド54,56を用いる点において主に異なる。
具体的には図7に示すようにカム部材44の代わりに、サポート部材53b,53c,53d,53eとパークロッド54,56とスプリング部材55と揺動部材57を有している。パークロッド54,56は、パークギヤ42の凹部42aに係合するパークポール43のロック位置(図7)と、係合しないロック解除位置(図8)とに対応して、パークポール43の凸部43aを移動させる。パークロッド54の先端にはパークロック起動部材52が設けられる。パークロック起動部材52はパークロッド54に沿って摺動可能である。パークロック起動部材52は先端幅狭で末端幅広のカム部材であり、具体的には先端部が半球であり中央領域が円錐であり末端部が円筒である。図7に示すようにパークロック起動部材52の一方側面は、パークポール43の背面43eを押圧する。
パークロッド56の先端にはパークロック終了部材58が設けられる。パークロック終了部材58は先端幅狭で末端幅広のカム部材であり、具体的には先端領域が円錐であり末端部が円筒である。図8に示すようにパークロック終了部材58の一方側面は、パークポール43の正面43bを押圧する。
サポート部材53b,53c,53d,53eは、本体ケーシング38の内壁面に立設される。第2実施形態では図7に示すようにサポート部材53b,53c,53d,53eが、パークポール43の他端側でパークポール43と略平行に延びる。
図6および図7に示すようにサポート部材53bは、パークロック起動部材52がパークポール43を押圧する際に、パークロック起動部材52の他方側面を支持する。サポート部材53cは、パークポール43から退動したパークロック終了部材58を支持しながらパークポール43に指向させる。図8に示すようにサポート部材53dは、パークロック終了部材58がパークポール43を押圧する際に、パークロック終了部材58の他方側面を支持する。図8に示すようにサポート部材53eは、パークポール43から退動したパークロック起動部材52を支持しながらパークポール43に指向させる。
パークロッド54の末端には、揺動部材57の一端が回動可能に連結されている。パークロッド56の末端には、揺動部材57の他端が回動可能に連結されている。パークロッド54と揺動部材57の間、およびパークロッド56と揺動部材57の間には、転がり軸受、すべり軸受、またはニードル等の転動体が介在してもよい。揺動部材57は中央で回動軸46と結合する。なお、揺動部材57と回動軸46にキー溝を設け、キーを嵌め込んでもよい。揺動部材57の両端は、回動軸46の回動に伴って変位し、パークポール43に近づいたり、あるいはパークポール43から遠ざかったりする。なお回動軸46は前述したパークロック作動部材47と結合する。
パークロッド54は、つるまきばねになるスプリング部材55に通される。スプリング部材55はパークロック起動部材52と揺動部材57との間に縮設されて、パークロック起動部材52をパークロッド54の先端側へ付勢する。
凸部43aと凹部42aの係合不良により、パークロック起動部材52がパークポール43を押圧してもパークポール43が図7に示すロック位置に入らない場合、パークロック起動部材52はスプリング部材55を押し込むように退動し、背面43dに当接する。
パークギヤ42が僅かに回転して凸部43aと凹部42aの係合不良が解消すると、スプリング部材55の付勢力によってパークロック起動部材52はパークロッド54の先端に復帰する。これによりパークロック起動部材52はパークポール43の背面43eを押圧してパークポール43が図7に示すロック位置に入る。
図8に示すようにパークポール43は他端部の正面に第1正面部分43cおよび第2正面部分43bを有する。パークポール43の他端と、第1正面部分43cと、第2正面部分43bと、凸部43aは、この順序で連続する。パークポール43は背面に第1背面部分43dおよび第2背面部分43eを有する。パークポール43の他端と、第1背面部分43dと、第2背面部分43eは、この順序で連続する。
第1正面部分43cおよび第1背面部分43dは直線状に形成され、先細の三角形状を構成する。第2正面部分43bも直線状に形成されるが、第1正面部分43cとの間で100°を超え170°未満の範囲に含まれる所定角度をなす。本実施形態の第1正面部分43cと第2正面部分43bは145°をなす。第2背面部分43eも直線状に形成されるが、第1背面部分43dとの間で100°を超え170°未満の範囲に含まれる所定角度をなす。本実施形態の第1背面部分43dと第2背面部分43eは150°をなす。第2正面部分43bと第2背面部分43eは略平行である。
揺動部材57が図8中で時計回りに正転すると、パークロッド54およびパークロック起動部材52がパークポール43に向かって進動するとともに、パークロッド56およびパークロック終了部材58がパークポール43から退動する。そうするとパークロック起動部材52は、まず第1背面部分43dに当接してこれを押圧し、パークロック終了部材58は第2正面部分43bから離れる。
揺動部材57が引き続き正転すると、パークロック起動部材52は次に第2背面部分43eに当接してこれを押圧し、パークロック終了部材58はパークポール43から離れる。これによりパークポール43は、図7に示すロック位置にされ、パークポール43の凸部43aがパークギヤ42の凹部42aに係合する。パークギヤ42は回転を禁止されて、車輪のロック状態が実現する。
反対に揺動部材57が図7中で反時計回りに逆転すると、パークロッド56およびパークロック終了部材58がパークポール43に向かって進動するとともに、パークロッド54およびパークロック起動部材52がパークポール43から退動する。そうするとパークロック終了部材58は、まず第1正面部分43cに当接してこれを押圧し、パークロック起動部材52は第2背面部分43eから離れる。
揺動部材57が引き続き逆転すると、パークロック終了部材58は次に第2正面部分43bに当接してこれを押圧し、パークロック起動部材52はパークポール43から離れる。これによりパークポール43は、図8に示すロック解除位置にされ、パークポール43の凸部43aがパークギヤ42の凹部42aから外れる。パークギヤ42は回転を許容されて、車輪のロック解除状態が実現する。
第2実施形態によれば、パークロック機構51が、パークギヤ42と、パークギヤ42に係合してパークギヤ42の回転を禁止するロック位置(図7)と、ロック位置から退動してパークギヤ42の回転を許容するロック解除位置(図8)とに選択的にされる係合部材になるパークポール43と、パークポール43をロック位置に向けて押圧するパークロック起動部材52と、パークポール43をロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了部材58とを備える。
これにより車両を勾配の大きな坂道に駐車してパークロック機構を作動させた場合、坂道の勾配角度および電動車両の車重による車輪からの反力により、パークギヤ42から凸部43aに大きな反力が作用して凸部43aとパークギヤ42の凹部42aとの接触部での摩擦力が大きくなり、車両の発進に際して離反部材50の付勢力のみでロック状態を解除できなくても、パークロック終了部材58でパークポール43とパークギヤ42との係合を確実に解除することができる。したがって電動車両の円滑な発進が実現する。
また第2実施形態によれば、パークポール43がパークギヤ42と向き合う正面およびパークギヤ42とは反対側の背面を有し、パークロック起動部材52は進退動可能であり、パークポール43の背面に当接してパークポール43がロック位置に移動するまで進動し、あるいはパークポール43の背面から退動し、パークロック終了部材58は進退動可能であり、パークロック起動部材52の退動時にパークポール43の第1正面部分43cまたは第2正面部分43bに当接してパークポール43がロック解除位置に移動するまで進動し、あるいはパークロック起動部材52の進動時にパークポール43の正面から退動する。これにより、2個のカム部材であるパークロック起動部材52およびパークロック終了部材58を交互に進退動させて、ロック状態の起動および終了を確実に実現することができる。
また第2実施形態によれば、中央部が回動自在に枢支され、一方側がパークロック起動部材52に連結され、他方側がパークロック終了部材58に連結され、これらパークロック起動部材52およびパークロック終了部材58を交互に押し引きする揺動部材57をさらに備える。これにより1個のパークロック作動部材47で2個のカム部材(パークロック起動部材52およびパークロック終了部材58)を同時に動作させることができる。
また第1および第2実施形態によれば、パークギヤ42は、図2に示すように、モータ部21のモータ回転軸22と結合する入力軸32sに設けられる。減速部31において入力軸32sのトルクは出力軸37のトルクよりも小さい。出力軸37のトルクは車輪のトルクに等しい。したがって反力トルクを小さくして凸部43aとパークギヤ42の凹部42aとの接触部での摩擦力を小さくすることができる。
また第1および第2実施形態のインホイールモータ駆動装置10,20は、車輪と結合するための結合部12fを含むハブ輪としての内輪12、固定輪としての外輪13、および内輪12と外輪13との環状隙間に介在する複数の転動体14を有し、外輪13で内輪12を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部11と、内輪12を駆動するモータ部21と、モータ部21の回転を減速して内輪12に伝達する減速部31と、減速部31に設けられるパークロック機構41,51と、回動軸46の一端部、パークギヤ42、パークポール43、および減速部31の部品を収容する本体ケーシング38とを具備する。
かかる実施形態によれば、電動車両の左右輪をそれぞれ駆動する左右1対のインホイールモータ駆動装置10、あるいはインホイールモータ駆動装置20にパークロック機構41をそれぞれ設ける場合、左右輪のパークロック解除を同時に実現することができる。したがって従来のようにパークロック解除のタイミングが左右輪でずれる虞がなく、電動車両の正常な走行が実現される。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えば、各歯車は他の形式(平歯車、はすば歯車、やまば歯車等)としてもよく、転がり軸受はすべり軸受としてもよく、パークギヤ42はモータ部21のモータ回転軸22と結合する入力軸32s以外の軸に設けられてもよい。
この発明になるパークロック機構は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 インホイールモータ駆動装置、 11 車輪ハブ軸受部、
12 内輪、 12f 結合部、 13 外輪、
14 転動体、 21 モータ部、 22 モータ回転軸、
31 減速部、 32 入力歯車、 32s 入力軸、
37 出力軸、 38 本体ケーシング、 38b 背面部分、
38f 正面部分、 41 パークロック機構、
42 パークギヤ、 42a 凹部、 43 パークポール、
43a 凸部、 43b 第2正面部分、
43c 第1正面部分、 43d 第1背面部分、
43e 第2背面部分、 44 カム部材、
44a パークロック起動カム部分、 44b フトコロ、
44c 先端部分、 44d パークロック終了カム部分、
45 枢軸、 46 回動軸、 47 パークロック作動部材、
48 パークロック用ワイヤ、 48t アウタチューブ、
48w インナワイヤ、 50 離反部材、
52 パークロック起動部材、
53b,53c,53d,54e サポート部材、
54,56 パークロッド、 55 スプリング部材、
57 揺動部材、 58 パークロック終了部材、
62 ストッパ、 63 付勢部材(弾性部材)、 M,N,O 軸線。

Claims (10)

  1. 車輪を駆動する車両用駆動装置に設けられて前記車輪とともに回転するパークギヤと、
    前記パークギヤに係合して前記パークギヤの回転を禁止するロック位置および前記ロック位置から退動して前記パークギヤの回転を許容するロック解除位置のいずれか一方に選択的にされる係合部材と、
    前記係合部材を前記ロック位置に向けて押圧するパークロック起動カム部分および前記係合部材を前記ロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了カム部分を有するカム部材とを備える、パークロック機構。
  2. 前記カム部材は回動自在に枢支され、
    前記パークロック起動カム部分および前記パークロック終了カム部分は、前記カム部材の回動中心からみて周方向に異なる位置に配設される、請求項1に記載のパークロック機構。
  3. 前記パークロック終了カム部分はフック形状であり、当該フックのかぎ先が前記ロック解除位置にされた前記係合部材と前記パークギヤとの間に介在する、請求項1または2に記載のパークロック機構。
  4. 前記パークロック起動カム部分が前記係合部材に近づき前記パークロック終了カム部分が前記係合部材から遠ざかる方向に前記カム部材を付勢する弾性部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のパークロック機構。
  5. 車輪を駆動する車両用駆動装置に設けられて前記車輪とともに回転するパークギヤと、
    前記パークギヤに係合して前記パークギヤの回転を禁止するロック位置および前記ロック位置から退動して前記パークギヤの回転を許容するロック解除位置のいずれか一方に選択的にされる係合部材と、
    前記係合部材を前記ロック位置に向けて押圧するパークロック起動部材と、
    前記係合部材を前記ロック解除位置に向けて押圧するパークロック終了部材とを備える、パークロック機構。
  6. 前記係合部材は、前記パークギヤと向き合う正面および前記パークギヤとは反対側の背面を有し、
    前記パークロック起動部材は進退動可能であり、前記係合部材の背面に当接して係合部材が前記ロック位置に移動するまで進動し、あるいは前記背面から退動し、
    前記パークロック終了部材は進退動可能であり、前記パークロック起動部材の退動時に前記係合部材の正面に当接して係合部材が前記ロック解除位置に移動するまで進動し、あるいは前記パークロック起動部材の進動時に前記正面から退動する、請求項5に記載のパークロック機構。
  7. 中央部が回動自在に枢支され、一方側が前記パークロック起動部材に連結され、他方側が前記パークロック終了部材に連結され、これらパークロック起動部材およびパークロック終了部材を交互に押し引きする揺動部材をさらに備える、請求項6に記載のパークロック機構。
  8. 前記車両用駆動装置は、車輪を駆動するモータを有し、前記モータのモータ回転軸と結合する入力軸を有し、前記モータ回転軸の回転を減速して車輪に出力する減速部をさらに備え、
    前記パークギヤは、前記モータ回転軸あるいは前記入力軸に設けられる、請求項1〜7のいずれかに記載のパークロック機構。
  9. 前記係合部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かって付勢する離反部材をさらに備える、請求項1〜8のいずれかに記載のパークロック機構。
  10. 車輪と結合するための結合部を含むハブ輪、固定輪、および前記ハブ輪と前記固定輪との環状隙間に介在する複数の転動体を有し、前記固定輪で前記ハブ輪を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、
    前記ハブ輪を駆動するモータ部と、
    前記モータ部から前記ハブ輪までの駆動伝達経路に設けられる請求項1〜9のいずれかに記載のパークロック機構と、
    前記パークギヤ、前記係合部材、および前記駆動伝達経路を収容するケーシングとを具備する、インホイールモータ駆動装置。
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