JP2018156506A - ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム - Google Patents

ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2018156506A
JP2018156506A JP2017054031A JP2017054031A JP2018156506A JP 2018156506 A JP2018156506 A JP 2018156506A JP 2017054031 A JP2017054031 A JP 2017054031A JP 2017054031 A JP2017054031 A JP 2017054031A JP 2018156506 A JP2018156506 A JP 2018156506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
host device
signal
pcie
slave device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017054031A
Other languages
English (en)
Inventor
小野 正
Tadashi Ono
正 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017054031A priority Critical patent/JP2018156506A/ja
Publication of JP2018156506A publication Critical patent/JP2018156506A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

【課題】本開示は、複数の異なるインターフェイスを導入したときに、インターフェイスの互換性を保つと同時に安全に使用できるホスト装置等を提供する。【解決手段】ホスト装置と、当該ホスト装置に着脱自在なスレーブ装置とから形成されるリムーバブルシステムであって、スレーブ装置がホスト装置から、第1の信号を介して第1電圧レベルである3.3Vの信号、第2電圧レベルである0Vの信号を順に検知し、第2の信号を介して第1電圧レベルであること、かつ第3の信号を介して第2電圧レベルであることを検知したとき、第2の信号線より3.3Vの信号を送信する。その後ホスト装置が、第2の信号線が3.3Vであることを検知したときに、クロックの供給、第3の信号線の3.3Vへのドライブの後、初期化を実行する。【選択図】図10

Description

本開示は、相互に接続が可能なホスト装置及びスレーブ装置、さらにホスト装置及びスレーブ装置から構成されるリムーバブルシステムに関する。
近年、フラッシュメモリ等の大容量の不揮発性記憶素子を備え、高速でのデータ処理が可能な、例えばカード形状のSDカード、メモリースティックといったスレーブ装置が市場に普及している。このようなスレーブ装置は、スレーブ装置を使用可能なホスト装置である、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、デジタルカメラ、オーディオプレーヤ及びカーナビゲーションシステム等において、利用されている。
例えば、特許文献1は、ホスト装置及びスレーブ装置を使用した通信システムにおいて、複数のインターフェイス電圧から動作電圧を選択する技術を開示している。
また、特許文献2は、電源がONであるかOFFであるかの状態、及び特定の信号線がハイレベルであるかローレベルであるかの状態に応じて、電子装置(スレーブ装置)で使用するインターフェイス回路を決定する技術を開示している。
さらに、特許文献3は、低電圧信号にのみ対応したホスト装置に高電圧信号を出力するスレーブ装置が装着された場合に、両装置間でネゴシエーションにより前記スレーブ装置から高電圧信号を出力させないようにする技術を開示している。
国際公開第2009/107400号 特開2003−337639号公報 国際公開第2016/132733号
ホスト装置及びスレーブ装置を使用した通信システムにおいて、昨今製品開発工数を削減したり検証環境の整備をしやすくしたりする目的で、独自インターフェイスの導入ではなく汎用のインターフェイスを導入することが多くなっている。
例えば、SDカードの場合、従来の3.3Vシングルエンドのインターフェイス、信号振幅を3.3Vから1.8VとしたLVインターフェイス、そして差動信号を用いることで伝送速度高速化を実現したUHS−IIインターフェイスの3種類のインターフェイスが存在する。
これに対し、さらなる高速化を実現し、かつにより広範囲のホスト装置で利用できるようにするため、汎用インターフェイスであるPCIExpress(PCIe)をSDカードに導入することが望まれている。
一方SDカードはすでに市場で普及しているため、上記既存のSDインターフェイスを継続して活用できるようインターフェイスの互換性を保つことも要望されている。すなわち、スレーブ装置、及びスレーブ装置をホスト装置と接続させるためにホスト装着に実装するスロットの形状、端子の位置、大きさ等を、従来のものと同様のままとしておくことが要望されている。
これらを同時に満たそうとした場合、PCIeを使用しようとするホスト装置は、接続されたスレーブ装置がPCIeをサポートしているか、またPCIe対応のスレーブ装置が既存のホスト装置に接続されたとき、前記ホスト装置が既存のSDインターフェイスで初期化しようとしたときに、誤動作によりホスト装置を破壊しないよう制御する必要がある。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、インターフェイスの互換性を保つと同時に、シングルエンド方式の最大インターフェイス電圧を低減させたとしても、安全に使用することができるホスト装置、スレーブ装置、及びリムーバブルシステムを提供する。
本開示は、異なる複数のインターフェイスでスレーブ装置と接続されうるホスト装置であって、スレーブ装置に対して電源を供給し、第1の信号を介して第1電圧レベルである3.3Vの信号、第2電圧レベルである0Vの信号を順に送信し、第2の信号を介して第1電圧レベルの信号、かつ第3の信号を介して第2電圧レベルの信号を送信する。その後ホスト装置が、第2の信号線が第2電圧レベルであることを検知したときに、クロックの供給、第3の信号線の3.3Vへのドライブの後、初期化を実行してスレーブ装置との通信を開始することを特徴とする。
また、本開示は、異なる複数のインターフェイスでホスト装置と接続されうるスレーブ装置であって、ホスト装置より電源を供給され、第1の信号を介して第1電圧レベルである3.3Vの信号、第2電圧レベルである0Vの信号を順に受信し、第2の信号を介して第1電圧レベルの信号、かつ第3の信号を介して第2電圧レベルの信号を受信したとき、第2の信号線を介して第2電圧レベルの信号を送信することを特徴とする。
また、本開示は、上記ホスト装置及びスレーブ装置から構成されるリムーバブルシステムを含む。
本開示により、SDカードのインターフェイスとして既存のSDインターフェイスに加え、新たにPCIeを利用可能とし、かつインターフェイスの互換性を保ちながら、装置の破壊などを引き起こさない安全なホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステムを提供できる。
従来のレガシーホスト装置及び、レガシースレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 レガシーホスト装置及び、レガシースレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 非UHS−Iモード及びUHS−Iモードの初期化ルーチンについて説明した図 従来のLVホスト装置及び、LVスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 LVホスト装置及び、LVスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 従来のUHS−IIホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 UHS−IIホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンにおいて、UHS−II初期化が成功する場合について説明した図 UHS−IIホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンにおいて、UHS−II初期化が失敗する場合について説明した図 本発明の実施の形態1にかかる、PCI ExpressをサポートしたPCIeホスト装置及び、PCI ExpressをサポートしたPCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態1にかかる、PCIeホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態2にかかる、PCI ExpressをサポートしたPCIeホスト装置及び、PCI ExpressをサポートしたPCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態2にかかる、PCIeホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態3にかかる、PCIeホスト装置及び、レガシースレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態3にかかる、PCIeホスト装置及び、レガシースレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態4にかかる、PCIeホスト装置及び、LVスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態4にかかる、PCIeホスト装置及び、LVスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態5にかかる、PCIeホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態5にかかる、PCIeホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態6にかかる、レガシーホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態6にかかる、レガシーホスト装置及び、レガシーインターフェイスをサポートしているPCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態6にかかる、レガシーホスト装置及び、レガシーインターフェイスをサポートしていないPCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態7にかかる、LVホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態7にかかる、LVホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図 本発明の実施の形態8にかかる、UHS−IIホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの構成を示したブロック図 本発明の実施の形態8にかかる、UHS−IIホスト装置及び、PCIeスレーブ装置からなるリムーバブルシステムの初期化ルーチンについて説明した図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、同じ符号を付した構成要素については、それぞれの実施の形態において同一の機能を有するものとする。
なお、本開示は、当業者が理解するための添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[1.本開示にかかるリムーバブルシステムが解決しようとする課題について]
最初に、本開示にかかるリムーバブルシステムが解決しようとする課題について、図1から図8を用いて説明する。なお、以後インターフェイスのことを適宜I/Fと略記する。
[1−1.レガシーホスト装置及び、レガシースレーブ装置の構成]
図1は、従来のシングルエンドI/F(以後レガシーI/Fと記す)に対応したレガシーホスト装置100に抜き差し可能なレガシースレーブ装置120が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。図1に示すように、レガシーホスト装置100は、少なくとも電源供給部101、レガシーI/F半導体チップ102を備えている。そして、レガシーI/F半導体チップ102は、少なくともレギュレータ103、2つの電源入力のうち一方を選択する電気的スイッチであるSW104、ホスト装置I/F部105、I/F制御部106を備えている。なお、レギュレータ103は、レガシーI/F半導体チップ102の外部に配置することも可能である。
レガシーホスト装置100と、レガシースレーブ装置120とは、機械的に接続される。また、レガシーホスト装置100は、3.3V電源ラインであるVDD1ライン110、および後述の信号ラインを介して、レガシースレーブ装置120と電気的に接続される。
レガシースレーブ装置120は、少なくともレガシーI/F半導体チップ121、バックエンドモジュール126を備えている。なお、バックエンドモジュール126は、フラッシュメモリのような記録媒体や無線通信モジュールのようなデバイスを指す。そして、レガシーI/F半導体チップ121は、少なくともレギュレータ122、SW123、スレーブ装置I/F部124、I/F制御部125を備えている。なお、レギュレータ122は、レガシーI/F半導体チップ121の外部に配置することも可能である。
ホスト装置I/F部105と、スレーブ装置I/F部124とは、CLKライン111、CMDライン112、DATライン113を介して、信号通信を行う。なお、DATライン113は、DAT0ライン113a、DAT1ライン113b、DAT2ライン113c、DAT3ライン113dの4本の信号線からなる。
図2は、レガシーホスト装置100及びレガシースレーブ装置120における、電源起動後のルーチンについて説明した図である。また、図3は、2種類のレガシースレーブ装置120(詳細は後述)におけるコマンドとレスポンスの詳細を説明した図である。
[1−2.レガシーホスト装置及び、レガシースレーブ装置の詳細動作]
以下、図1から図3を用いて、レガシーホスト装置100にレガシースレーブ装置120が接続されたときの動作について説明する。
電源起動時、レガシーホスト装置100の電源供給部101から3.3V電源が、レガシーI/F半導体チップ102、レギュレータ103、SW104にVDD1ライン110を介してレガシースレーブ装置120に供給される。
レガシーI/F半導体チップ102は、電源供給部101から供給された3.3V電源を、レガシーI/F半導体チップ102内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。
レギュレータ103は、供給された電源の電圧をI/F制御部106の指示により適宜変換して出力する装置である。図1から図3における形態では、レギュレータ103により電源供給部101から供給される3.3V電源が1.8V電源に変換される。
SW104は、電源供給部101から供給される3.3V電源と、レギュレータ103から供給される1.8V電源のいずれか一方を選択して、ホスト装置I/F部105に供給する。図1から図3における形態では、電源起動直後は、3.3V電源をホスト装置I/F部105に供給する。これにより、ホスト装置I/F部105から出力されるCLKライン111、CMDライン112、及びDATライン113の信号電圧は3.3Vとなる。
一方、VDD1ライン110を介してレガシースレーブ装置120に供給された3.3V電源は、レガシーI/F半導体チップ121、レギュレータ122、SW123、及びバックエンドモジュール126に供給される。
レガシーI/F半導体チップ121は、供給された3.3V電源を、レガシーI/F半導体チップ121内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。また、レギュレータ122によりVDD1ライン110を介して供給された3.3V電源は1.8V電源に変換される。また、電源起動直後、SW123は3.3V電源をスレーブ装置I/F部124に供給する。
スレーブ装置I/F部124に供給された3.3V電源により、スレーブ装置I/F部124から出力されるCMDライン112、及びDATライン113の信号電圧は3.3Vとなる。
レガシーホスト装置100のホスト装置I/F部105は、CLKライン111、CMDライン112、及び4本のDATライン113によりレガシースレーブ装置120のスレーブ装置I/F部124と接続されている。CLKライン111上において、シングルエンド方式のクロック信号は、レガシーホスト装置100からレガシースレーブ装置120へ伝送される。CMDライン112は、レガシーホスト装置100がレガシースレーブ装置120を制御するためのコマンド、及び各コマンドに対応するレスポンスが3.3V信号のシングルエンド方式により伝送される。例えば、コマンドは、レガシーホスト装置100がレガシースレーブ装置120に送信し、レスポンスは、レガシースレーブ装置120がレガシーホスト装置100に送信する。そのため、CMDライン112は双方向通信である。
一方、DATライン113は、主として静止画やテキストなどのデータコンテンツを高速に伝送する信号線であり、4本の信号線より成り立っている。信号線の構成は、CMDライン112と同様である。
レガシーホスト装置100は、レガシースレーブ装置120が装着されていない状態で各信号線がフローティング状態になることを回避するため、CMDライン112、及びすべてのDATライン113を、図示していないプルアップ抵抗で、所定の電圧(通常3.3V)にプルアップする。さらに、起動直後、レガシーホスト装置100は、レガシースレーブ装置120において、図示していないプルアップ抵抗により、DAT3ライン113dとVDD1ライン110とを接続する。これは、起動直後、レガシーホスト装置100がレガシースレーブ装置120に接続されているかの検知に利用できるものである。
また、電源起動時、レガシーホスト装置100は、通常CMDライン112、及びDATライン113の各端子をローレベル、ハイレベルいずれにもドライブせず、入力状態、すなわちハイインピーダンス(Hi−Z;解放)状態とする。従って、これらの信号線は、レガシーホスト装置100がドライブしない限り、VDD1の印加に伴って前述のプルアップ抵抗によりハイレベルに遷移する(200)。
なお、本明細書において、信号がローレベルであるとは、信号の電圧が0V及びその近傍にある状態であることをいい、通常0を意味する。一方信号がハイレベルであるとは、信号の電圧がローレベルより高く、かつローレベルの信号と容易に識別が可能な状態であることをいい、通常1を意味する。なお、ハイレベルは、3.3Vの高電圧信号(以下3.3V信号と称する)の場合と、1.8Vの低電圧信号(以下1.8V信号と称する)の場合とでは、絶対的な電圧の値は異なる。
電源起動後、ホスト装置I/F部105は、SW104を介して電源供給部101から供給される3.3V(高電圧)電源により、3.3V信号のシングルエンド方式のクロックを生成する。そして、電源供給部101からの電源出力が3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、クロックをスレーブ装置I/F部124に供給する(201)。
その後、レガシーホスト装置100は、接続されたレガシースレーブ装置120の特性確認及び初期化を行う初期化ルーチンに入る。ホスト装置I/F部105は、最初にリセットコマンド202を発行する。なお、リセットコマンドに対応するレスポンスは、存在しない。
続いて、レガシーホスト装置100は、接続されたスレーブ装置のI/F条件(例えば対応電源電圧など)をチェックするためのコマンドであるI/F条件チェックコマンド203aをI/F制御部106で生成し、CMDライン112を介してスレーブ装置I/F部124に送信する。
I/F条件チェックコマンド203aは、スレーブ装置I/F部124を介して、I/F制御部125に送信される。I/F制御部125は、コマンドの内容を解釈し、対応するレスポンス203bを生成し、CMDライン112を介してレガシーホスト装置100に返送する。
続いて、レガシーホスト装置100は、初期化コマンド204aをレガシースレーブ装置120にCMDライン112を介して送信する。I/F条件チェックコマンド203aの場合と同様、レガシースレーブ装置120は、コマンドの内容を解釈し、対応するレスポンス204bを生成し、CMDライン112を介してレガシーホスト装置100に返送する。
その後、詳述はしないが所定の初期化プロセスを経て、レガシーホスト装置100は、Writeコマンド205aを発行する。このとき、レガシーホスト装置100は、レガシースレーブ装置120から送信されるレスポンス205bを受信後、レガシースレーブ装置120のバックエンドモジュール126に書き込むデータ205cを、DATライン113を介して送信する。
さて、レガシーI/Fには、非UHS−I及びUHS−Iの2種類のI/Fが存在する。非UHS−Iは、CLKライン111、CMDライン112、DATライン113の信号電圧が終始3.3V信号のI/Fである。一方、UHS−Iは、電源起動直後は3.3V信号を用い、途中で1.8V信号に切り換える。
非UHS−Iのみをサポートしたレガシースレーブ装置は、非UHS−Iスレーブ装置、UHS−I及び非UHS−Iをサポートしたレガシースレーブ装置は、UHS−Iスレーブ装置と呼ばれる。レガシーホスト装置100は、接続されたスレーブ装置が、非UHS−Iスレーブ装置と、UHS−Iスレーブ装置とのいずれであるかを、UHS−Iサポートフラグにより識別する。なお、非UHS−Iスレーブ装置及び、UHS−Iスレーブ装置に対して、電源ラインを介して供給される電源電圧は、いずれも3.3Vの高電圧電源である。
図3は、非UHS−Iスレーブ装置及びUHS−Iスレーブ装置の初期化の相違点について説明した図である。なお、図3においては、図が煩雑になることを回避するため、CMDライン及びDATラインを1本の信号線として記載している。
図2で説明した初期化コマンド204aには、UHS−Iスレーブ装置が接続されているかどうかを確認するUHS−Iサポート確認ビットが含まれ、UHS−Iをサポートしているホスト装置は、UHS−Iサポート確認ビットに1を設定する。
初期化コマンド204aを受信したレガシースレーブ装置120のI/F制御部125は、少なくともUHS−Iサポートフラグ及び初期化完了フラグを含むレスポンス204bを返信し、バックエンドモジュール126の初期化を開始する。レガシースレーブ装置120は、バックエンドモジュール126が初期化中及び初期化完了後の次の処理に移行するまで、初期化コマンド204aを何度も受理することができる。そして、初期化中の場合は、レスポンス204bの初期化完了フラグに0を、初期化完了後の場合は1を設定する。また、初期化コマンド204aのUHS−Iサポート確認ビットが1に設定されているとき、非UHS−Iスレーブ装置のUHS−Iサポートフラグは0、及びUHS−Iスレーブ装置のUHS−Iサポートフラグは1となる。
レガシーホスト装置100が初期化コマンド204aを発行後所定の時間(例えば64クロック期間)以内に初期化完了フラグ1を含むレスポンス204bを受信したとき、レガシーホスト装置100は、レガシースレーブ装置120の初期化が完了したと判断する。
上記レスポンス204bのUHS−Iサポートフラグが0に設定されているとき、レガシーホスト装置100は、接続されたレガシースレーブ装置120が非UHS−Iスレーブ装置であると判定する。この場合、レガシーホスト装置100及びレガシースレーブ装置120の間で、CLKライン111を介して伝送されるクロック、CMDライン112を介して伝送される各種コマンドとレスポンス、及びDATライン113を介して伝送されるデータは、いずれも3.3V信号により実現される。図3(a)では、Writeコマンド205a、レスポンス205b、及びデータ(コンテンツデータ)205cは、いずれも3.3V信号により伝送される。
図3(a)に示すような通信モードは非UHS−Iモードと呼ばれる。
一方、レスポンス204bのUHS−Iサポートフラグが1に設定されているとき、レガシーホスト装置100は、接続されたレガシースレーブ装置120がUHS−Iスレーブ装置であると判定する。
この場合、レガシーホスト装置100は、電圧切換コマンド301aをレガシースレーブ装置120に送信する。
電圧切換コマンド301aを受信したI/F制御部125は、対応のレスポンス301bを返信し、CMDライン112、DAT113のすべての信号線をローレベルにドライブするよう指示する。この指示は、信号電圧がローレベルでないとすると、供給電源の切り換えの際、信号電圧が電源電圧より高くなる場合が生じてI/Oバッファが破壊される可能性があり、これを回避するためである。
上記指示を検知したホスト装置のI/F制御部106は、CLKライン111を介したクロックの供給を一時(5ms以上)停止する。その間、レガシーホスト装置100は、I/F制御部106の指示によりレギュレータ103を起動させ、1.8Vの低電圧電源(以下1.8V電源と称する)の供給ができるようにする。その後、I/F制御部106は、SW104に対し、ホスト装置I/F部105にレギュレータ103の出力である1.8V電源を供給するよう指示する。なお、レガシーホスト装置100のレギュレータ103は、より早い段階から起動させておいても構わない。これにより、ホスト装置I/F部105から出力されるCLKライン111、CMDライン112、及びDATライン113の信号電圧は1.8Vとなる。
同様に、レガシースレーブ装置120におけるI/F制御部125は、レギュレータ122を起動させ、1.8V電源の供給ができるよう、SW123に対し、スレーブ装置I/F部124にレギュレータ122の出力である1.8V電源を供給するよう指示する。これにより、スレーブ装置I/F部124から出力されるCMDライン112、及びDATライン113の信号電圧は1.8Vとなる。
その後、レガシーホスト装置100及びレガシースレーブ装置120は、CLKライン111に1.8V信号によるクロックが伝送される。また、CMDライン112を用いて、1.8V信号による各種コマンドとレスポンス、及びDATライン113を介して伝送されるデータは、いずれも1.8V信号により伝送される。図3(b)では、Writeコマンド205a、レスポンス205b、及びデータ205cはいずれも1.8V信号により伝送される。
図3(b)に示すような通信モードをUHS−Iモードと呼ぶ。
電圧切換コマンド301aに伴う信号電圧の切換シーケンスの詳細は、特許文献1に開示されている。
[1−3.LVホスト装置及び、レガシースレーブ装置の構成]
図4は、信号振幅を3.3Vから1.8VとしたLVインターフェイスに対応したLVホスト装置400に、抜き差し可能なLVインターフェイス対応のLVスレーブ装置420が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。図4に示すように、LVホスト装置400は、少なくとも電源供給部401、LV半導体チップ402を備えている。そして、LV半導体チップ402は、レギュレータ403、ホスト装置I/F部404、I/F制御部405を備えている。ホスト装置I/F部404は、少なくともクロック信号を送信するクロック信号送信部、CLKライン411上でデータを送信する送信部、DAT2ライン413c上でデータを受信する受信部の機能を有する。
なおLVホスト装置400のLV半導体チップ402の入力信号耐圧の上限は1.8Vである。また、レギュレータ403は、LV半導体チップ402の外部に配置することも可能である。さらに、本実施の形態におけるホスト装置は、電源供給部401及びLV半導体チップ402から構成されているが、LV半導体チップ402に対して電源を供給することができれば、LV半導体チップ402単体でも本実施の形態のホスト装置が実現できる。
LVホスト装置400と、LVスレーブ装置420とは、機械的に接続される。また、LVホスト装置400は、図1で説明したリムーバブルシステムと同様、VDD1ライン410、および後述の信号ラインを介して、LVスレーブ装置420と電気的に接続される。
LVスレーブ装置420は、少なくともLV半導体チップ421、バックエンドモジュール426を備えている。そして、LV半導体チップ421は、少なくともレギュレータ422、SW423、スレーブ装置I/F部424、I/F制御部425を備えている。スレーブ装置I/F部424は、少なくともクロック信号を受信するクロック信号受信部、CLKライン411上で受信する受信部、DAT2ライン413c上でデータを送信する送信部の機能を有する。
なおレギュレータ422は、LV半導体チップ421の外部に配置することも可能である。さらに、本実施の形態におけるスレーブ装置は、LV半導体チップ421及びバックエンドモジュール426から構成されているが、LV半導体チップ421単体でも本実施の形態のスレーブ装置が実現できる。
ホスト装置I/F部404と、スレーブ装置I/F部424とは、図1で説明したリムーバブルシステムと同様、CLKライン411、CMDライン412、DATライン413を介して、信号通信を行う。なおDATライン413は、DAT0ライン413a、DAT1ライン413b、DAT2ライン413c、DAT3ライン413dの4本の信号線からなる。
図5は、LVホスト装置400及びLVスレーブ装置420より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[1−4.LVホスト装置及び、LVスレーブ装置の詳細動作]
以下図4と図5を用いて、LVホスト装置400にLVスレーブ装置420が接続されたときの動作について説明する。
本実施の形態におけるLVスレーブ装置420においては、電源供給前はDAT0ライン413a、DAT1ライン413b、DAT2ライン413c、DAT3ライン413d、CMDライン412はすべてHi−Z状態となっている。
電源起動時、LVホスト装置400の電源供給部401から、3.3V電源がLV半導体チップ402及びレギュレータ403に、さらにVDD1ライン410を介してLVスレーブ装置420に供給される。LV半導体チップ402は、供給された3.3V電源を、LV半導体チップ402内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。
レギュレータ403は、供給された3.3V電源を1.8Vに変換してホスト装置I/F部404に供給する。これにより、ホスト装置I/F部404から出力されるCLKライン411、CMDライン412、及びDATライン413の信号電圧は1.8Vとなる。
一方、VDD1ライン610を介してLVスレーブ装置420に供給された3.3V電源は、LV半導体チップ421、レギュレータ422、SW423及びバックエンドモジュール426に供給される。
LV半導体チップ421は、供給された3.3V電源を、LV半導体チップ421内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。またレギュレータ422は、供給された3.3V電源を1.8V電源に変換して出力する装置である。
SW423は、I/F制御部425の指示によりVDD1ライン610から直接供給される3.3V電源、もしくはレギュレータ422の出力である1.8V電源のいずれかをスレーブ装置I/F部424に出力する装置である。LVホスト装置400から電源が供給された直後は、VDD1ライン610から直接供給される3.3V電源がスレーブ装置I/F部424に供給されている。
図1で説明したリムーバブルシステムと同様、LVホスト装置400のホスト装置I/F部404は、CLKライン411、CMDライン412、及び4本のDATライン413によりLVスレーブ装置420のスレーブ装置I/F部424と接続されている。
次にLVホスト装置400がLV I/Fで初期化しようとするときの操作について説明する。
LVホスト装置400は、DAT2ライン413cを図示していないLVホスト装置400内のプルダウン抵抗で0Vにプルダウンした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン413cはローレベルに遷移する。
またLVホスト装置400は、DAT0ライン413a、DAT1ライン413b、DAT3ライン413d、CMDライン412を図示していないLVホスト装置400内のプルアップ抵抗で所定の電圧にプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。なおプルアップされる信号の電圧は、LV半導体チップ402の入力信号耐圧の上限を超えてはならない。ここでは、LVホスト装置400によりこれらの信号が1.8Vにプルアップされるものとする。
さらにLVホスト装置400は、CLKライン411をローレベルにドライブする。
LVホスト装置400は、VDD1ライン610を介して3.3V電源をLVスレーブ装置420に供給する。そして、LVホスト装置400からの電源出力VDD1が3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、LVホスト装置400はCLKライン411を1.8Vのハイレベルにドライブする(501)。なお、VDD1安定後CLKライン411を短時間ハイレベルにするまでの時間1ms以上の規定は一例であり、他の数値であっても構わない。
その後LVホスト装置400は、短時間(例えば15μs)後CLKライン411を再びローレベルにドライブする(502)。
LVスレーブ装置420内のスレーブ装置I/F部424が、起動後にCLKライン411がローレベルからハイレベルに遷移し、その後ハイレベルからローレベルに遷移したこと、ならびにCMDライン412およびすべてのDATライン413がタイミング501および502で、いずれもローレベルであることを検知したとき、LV I/Fによる初期化であると認識し、I/F制御部425に通知する。このとき、LVスレーブ装置420は電源切り換え期間503に入る。
電源切り換え期間503に入ったとき、I/F制御部425は、レギュレータ422を起動させ、レギュレータ422の1.8V電源出力が安定したとき、SW423に指示することによりスレーブ装置I/F部424への供給電源を3.3Vから1.8Vに切り換える。これにより、スレーブ装置I/F部424から出力されるCMDライン412、DATライン413の信号電圧は1.8Vとなる。なお、電源切り換え期間503の間、CLKライン411、CMDライン412およびDATライン413はすべてローレベルである。よって、電源切り換え時に信号電圧が電源電圧よりも高くなって、I/Oバッファが破壊される可能性を回避できる。
その後、スレーブ装置I/F部424は、DAT2ライン413cを1.8Vのハイレベルにドライブ(504)し、これにより電源切り換え期間503が終了する。504の操作は、LVスレーブ装置420がLVホスト装置400に対してLV I/Fによる初期化を受け入れ可能であることを通知するためのものである。
スレーブ装置I/F部424は電源切り換え期間503、すなわちタイミング502から504までを所定の時間、例えば5ms以内に実行する必要がある。なお前述の通りDAT2ライン413cはLVホスト装置400ではHi−Z状態であるので、LVスレーブ装置420がハイレベルにドライブしても問題なく、かつ1.8V信号であるため、ホスト装置I/F部404を破壊することもない。
ホスト装置I/F部404は、タイミング504にてDAT2ライン413cがハイレベルであることを検知すると、I/F制御部405に通知する。このときI/F制御部405は、CMDライン412、DAT0ライン413a、DAT1ライン413b、DAT3ライン413dのドライブを停止し、Hi−Z状態とする(505)。このとき図示していないLVホスト装置400のプルアップ抵抗により、これらの信号線はハイレベルに遷移する。さらにタイミング505において、DAT2ライン413cのプルダウンを1.8Vのプルアップに変化させる。このとき、DAT2ライン413cはLVスレーブ装置420により1.8Vのハイレベルにドライブされているので、1.8Vのハイレベルのままである。
さらにホスト装置I/F部404は、タイミング505より1ms以上経過した後、CLKライン411を介してLVスレーブ装置420に1.8V振幅のクロックの供給を開始する(506)。
スレーブ装置I/F部424が、CMDライン412、DAT0ライン413a、DAT1ライン413b、DAT3ライン413dのうち少なくとも1つがハイレベルになったことを検知したとき、DAT2ライン413cのドライブを停止する(507)。このとき、LVホスト装置400側のプルアップにより、DAT2ライン413cはハイレベルのままである。なお、DAT2ライン413cのドライブの停止は、1.8V振幅のクロックを検知した場合としても同様の効果が得られる。
LVホスト装置400がタイミング506にてクロックの供給を開始して所定の時間が経過後、I/F制御部405は、CMDライン412を介してリセットコマンド508に続き、I/F条件チェックコマンド509aをLVスレーブ装置420に送信する。I/F条件チェックコマンド509aには、1.8V信号に対応しているかどうかのチェックビットを含むパラメータが多重されている。
I/F条件チェックコマンド509aを受信したLVスレーブ装置420は、I/F条件チェックコマンド509aに多重されているパラメータを確認する。LVスレーブ装置420が上記パラメータを確認することにより、接続されているホスト装置がLVホスト装置400であることを二重チェックすることができる。
その後、LVスレーブ装置420は、CMDライン412を介して、対応するレスポンス509bをLVホスト装置400に送信する。この過程の後、LV−I I/Fでの初期化、及びデータ510によるデータのやり取りが実施される。なお、データ510の通信が開始されるまでに、DATライン413はすべてLVホスト装置400およびLVスレーブ装置420双方でHi−Z状態になっている。
[1−5.UHS−IIホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置の構成]
これまでに説明したシングルエンド方式のレガシーI/FおよびLV I/Fでは、信号品質及びEMI(Electro−Magnetic Interference;電磁妨害)の観点から、信号線あたりの伝送速度はおよそ200Mビット/秒が限界である。よって、より高速な伝送速度を実現するために、SDカードでは、UHS−IIと呼ばれる差動シリアル信号I/Fが導入されている。
図6は、UHS−IIホスト装置600に抜き差し可能なUHS−IIスレーブ装置620が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。図6に示すように、UHS−IIホスト装置600は、少なくとも第1電源供給部601、第2電源供給部602、UHS−II半導体チップ603を備えている。そして、UHS−II半導体チップ603は、少なくともUHS−IIレギュレータ604、ホスト装置I/F部605、I/F制御部606、レギュレータ607、SW608を備えている。レギュレータ607及びSW608は、それぞれ図1におけるレギュレータ103およびSW104と同等の機能を有する。なお、UHS−IIレギュレータ604は、UHS−II半導体チップ603の外部に配置することも可能である。
UHS−IIホスト装置600と、UHS−IIスレーブ装置620とは、機械的に接続される。また、UHS−IIホスト装置600は、3.3V電源ラインであるVDD1ライン610に加え、1.8V電源ラインであるVDD2ライン611、および後述の信号ラインを介して、UHS−IIスレーブ装置620と電気的に接続される。
UHS−IIスレーブ装置620は、少なくともUHS−II半導体チップ621、バックエンドモジュール627を備えている。そして、UHS−II半導体チップ621は、少なくともUHS−IIレギュレータ622、スレーブ装置I/F部623、I/F制御部624、レギュレータ625、SW626を備えている。レギュレータ625及びSW626は、それぞれ図1におけるレギュレータ122およびSW123と同等の機能を有する。なお、UHS−IIレギュレータ622は、UHS−II半導体チップ621の外部に配置することも可能である。
ホスト装置I/F部605と、スレーブ装置I/F部623とは、RCLKライン612、D0ライン613、D1ライン614を介して信号通信を行う。D0ライン613、及びD1ライン614は、UHS−IIのみで使用される。RCLKライン612、D0ライン613、及びD1ライン614は、いずれも電圧振幅が0.4Vの差動シリアル信号である。
RCLKライン612は、レガシーI/FにおけるDAT0ライン616a、及びDAT1ライン616bにより構成される。
なお、UHS−IIホスト装置600にレガシースレーブ装置120が接続されたとき、もしくはレガシーホスト装置100にUHS−IIスレーブ装置620が接続されたとき、少なくともレガシーI/Fを用いて通信ができるようにするため、UHS−IIホスト装置600及びUHS−IIスレーブ装置620は、レガシーI/Fで使用する端子も備えている。
また、CMDライン617、CLKライン618、DAT2ライン616c、及びDAT3ライン616dは、UHS−IIでは使用しないが、前述のとおりUHS−IIホスト装置600もしくはUHS−IIスレーブ装置620がレガシーI/Fでも動作できるように、電気的には接続された状態となっている。一方、UHS−II機能を有さないレガシーホスト装置100及びレガシースレーブ装置120は、UHS−IIのみで使用するVDD2ライン611、D0ライン613及びD1ライン614の端子を具備しない。
図7および図8は、UHS−IIホスト装置600及びUHS−IIスレーブ装置620における、電源起動後のルーチンについて説明した図である。
[1−6.UHS−IIホスト装置及び、UHS−IIスレーブ装置の詳細動作]
以下、図6から図8を用いて、UHS−IIホスト装置600にUHS−IIスレーブ装置620が接続されたときの動作について説明する。
図7は、UHS−II初期化に成功する場合である。
一方、図8は、何らかの原因でUHS−II初期化に失敗する場合のシーケンス図である。なお、図8は、UHS−IIホスト装置600と、図1で説明したレガシースレーブ装置120とを接続させた場合にも当てはまる。
電源起動時、UHS−IIホスト装置600は、第1電源供給部601からVDD1ライン610を介してレギュレータ607およびSW608に3.3V電源を供給する。また、UHS−IIホスト装置600は,第2電源供給部602からVDD2ライン611を介してUHS−II半導体チップ603及びUHS−IIレギュレータ604に1.8V電源を供給する。
UHS−II半導体チップ603は、供給された1.8V電源を、UHS−II半導体チップ603内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。なお、UHS−II半導体チップ603に供給される電源は、上記1.8V電源の代わりに、VDD1ライン610を介して供給される3.3V電源でもよい。
UHS−IIレギュレータ604は、供給された1.8V電源の電圧を適宜変換して出力する装置であり、図4から図6では、差動信号の振幅である0.4Vに降圧してホスト装置I/F部605に供給される。これにより、ホスト装置I/F部605から出力されるRCLKライン612、D0ライン613は、0.4V差動シリアル信号となる。なお、UHS−IIレギュレータ604にVDD2が供給されているとき、すなわち、UHS−IIホスト装置600がUHS−II初期化を実行しようとするときは、I/F制御部606の指示によりレギュレータ607は起動させない。また、SW608は、電源を供給しない。
一方、VDD1ライン610を介してUHS−IIスレーブ装置620に供給された3.3V電源は、レギュレータ625、SW626、及びバックエンドモジュール627に供給される。また、VDD2ライン611を介してUHS−IIスレーブ装置620に供給された1.8V電源は、UHS−II半導体チップ621及びUHS−IIレギュレータ622に供給される。UHS−II半導体チップ621は、供給された1.8V電源を、UHS−II半導体チップ621内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。また、UHS−IIレギュレータ622に供給された1.8V電源は、0.4Vに降圧されたうえでスレーブ装置I/F部623に供給される。これにより、スレーブ装置I/F部623から出力されるD1ライン614は、0.4V差動シリアル信号となる。なお、UHS−IIレギュレータ622にVDD2が供給されているとき、すなわち、UHS−II I/Fで初期化されているときは、I/F制御部624の指示によりSW626は電源を供給しない。
RCLKライン612(DAT0ライン616a及びDAT1ライン616bの2本の信号線で構成)により、差動シリアル方式の差動リファレンスクロックがUHS−IIホスト装置600からUHS−IIスレーブ装置620へ片方向で伝送される。また、D0ライン613(2本の信号線で構成)により、差動シリアル方式の信号(コマンド、データのほか、特定のビット列から構成されるシンボル)が原則UHS−IIホスト装置600からUHS−IIスレーブ装置620へ伝送される。さらにD1ライン614(2本の信号線で構成)により、差動シリアル方式の信号(レスポンス、データのほか、特定のビット列から構成されるシンボル)が原則UHS−IIスレーブ装置620からUHS−IIホスト装置600へ伝送される。
図7において、UHS−IIホスト装置600は、VDD1ライン610を介して3.3V電源を、VDD2ライン611を介して1.8V電源をUHS−IIスレーブ装置620に供給する。そして、UHS−IIホスト装置600からの電源出力がともにVDD1=3.3V、VDD2=1.8Vに安定してから1ms以上経過した後、RCLKライン612を介して差動リファレンスクロックを送信する。なお、VDD1及びVDD2安定化後、差動リファレンスクロックを送信するまでの時間の規定は、1ms以上とは限らない。
その後、UHS−IIホスト装置600は、I/F制御部606で生成したSTB.Lシンボル701aをD0ライン613を介してUHS−IIスレーブ装置620に送信する。STB.Lシンボル701aを正しく認識したUHS−IIスレーブ装置620のI/F制御部624は、所定の時間(例えば200μs)以内にSTB.Lシンボル701bを生成し、D1ライン614を介してUHS−IIホスト装置600に送信する。
UHS−IIホスト装置600が所定の時間T以内にD1を介してSTB.Lシンボル701bを受信できたとき、UHS−II初期化可能と判定する(UHS−IIサポート判定)。
その後、UHS−IIホスト装置600は、詳細は図示していないが所定のUHS−II初期化処理(初期化コマンド702aや当該レスポンス702bなど)を経て、Writeなど各種コマンドの一連の処理(703a〜703c)を実行する。
UHS−IIホスト装置600は、DAT0ライン616a及びDAT1ライン616bをRCLKライン612として使用するときは、これらのプルアップ抵抗を切断し、RCLKを供給するまではローレベルにドライブする。またUHS−IIホスト装置600がUHS−II初期化を実行するときは、DAT2ライン616c、DAT3ライン616dをCMDライン617、およびCLKライン618をローレベルもしくはハイレベルに固定し、フローティング状態であることを回避する。ハイレベルの実現は、信号線をHi−Z状態にしてプルアップ(所定の電源ラインとプルアップ抵抗で接続)により実現する場合と、UHS−IIホスト装置600がハイレベルにドライブして1を送信することで実現する場合がある。また、ローレベルの実現は、信号線をHi−Z状態にしてプルダウン(グランドとプルダウン抵抗で接続)により実現する場合と、UHS−IIホスト装置600がローレベルにドライブして0を送信することで実現する場合がある。
一方、図8のように、UHS−IIホスト装置600は、UHS−II初期化を実行しようとして、STB.Lシンボル701aを送信後、所定の時間(200μs)経過してもSTB.Lシンボル701bを受信できなかったとき、UHS−II初期化不可能と判定する(UHS−II非サポート判定)。このとき、UHS−IIホスト装置600は、VDD1及びVDD2の供給を停止することなく(パワーサイクルを実施することなく)、レガシーI/F初期化に移行することができる。
具体的には、UHS−IIホスト装置600は、D1ライン614を介してSTB.Lシンボル701bの受信に失敗したとき、RCLKライン612を介して送信していたRCLKの供給を停止する。そして、UHS−IIホスト装置600は、CMDライン617及びDAT0ライン616aからDAT3ライン616dまでのすべてのDATラインをHi−Z状態とし、かつプルアップする。これにより、これらの信号線はハイレベルに遷移する。このとき、UHS−IIホスト装置600は、ホスト装置I/F部605に供給する電源の供給元を、UHS−IIレギュレータ604からSW608に切り換える。なお、このとき、レギュレータ607が起動済であることが必要である。
その後、CLKライン618を介してクロックを供給したのち、図2のシーケンスと同様、UHS−IIホスト装置600は、リセットコマンド202、I/F条件チェックコマンド203aを順次送信する。そして、UHS−IIスレーブ装置620は、I/F条件チェックコマンド203aに対応するレスポンス203bをいずれも3.3V信号により送信し、レガシーI/Fの初期化を実行する。なお、レギュレータ625は、レガシー初期化された後、UHS−IIホスト装置600から供給される電圧切換コマンド301aを受信したときに、I/F制御部624の指示により起動する。
これまで説明したように、SDカードのI/Fとして、レガシーI/F、LV I/F、UHS−II I/Fが存在する。一方でパーソナルコンピュータをはじめとする多様な機器で使用されている汎用インターフェイスであるPCIeをSDカードに導入することで、SDカードがより広範囲のホスト機器で使用できるようになる。
一方SDカードはすでに市場で普及しているため、上記既存のSDインターフェイスを継続して活用できるようインターフェイスの互換性を保つことも要望されている。このことから、PCIeを導入した場合でもスロットの形状、端子の位置、大きさ等を、従来のものと同様のままとしておくことが必要である。
このためには、上記4種類のI/FからどのI/Fを選択するかをホスト装置およびスレーブ装置との間でネゴシエーションする必要があり、かつホスト装置が、スレーブ装置がサポートしていないI/Fを選択して初期化を実行しようとしたとき、ホスト装置、カード装置いずれにも機器破壊など致命的な問題を引き起こすことなく初期化を中止する必要がある。
そこで、本発明は、リムーバブルシステムの開発過程において、本課題を認識し、その解決手段を提供する。以下、その解決手段の詳細を具体的に説明する。以下の説明では、解決手段の技術的思想を具現化した例として、実施の形態1及び2を説明する。
[2.実施の形態1にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[2−1.構成]
図9は、本発明のPCIeホスト装置900に抜き差し可能なPCIeスレーブ装置920が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。図9に示すように、PCIeホスト装置900は、少なくとも第1電源供給部901、第2電源供給部902、PCIe半導体チップ903を備えている。そして、PCIe半導体チップ903は、PCIeレギュレータ904、ホスト装置I/F部905、I/F制御部906を備えている。ホスト装置I/F部905は、少なくとも第1の信号であるCLKライン918の信号を送信する第1信号送信部、第2の信号であるDAT2ライン916cの信号を受信する第2信号受信部、第3の信号であるCMDライン917の信号を送信する第3信号送信部の機能を有する。
なお、PCIeレギュレータ904は、PCIe半導体チップ903の外部に配置することも可能である。さらに、本実施の形態におけるホスト装置は、第1電源供給部901、第2電源供給部902及びPCIe半導体チップ903から構成されているが、PCIe半導体チップ903に対して電源を供給することができれば、PCIe半導体チップ903単体でも本実施の形態のホスト装置が実現できる。
PCIeホスト装置900と、PCIeスレーブ装置920とは、機械的に接続される。また、PCIeホスト装置900は、VDD1ライン910およびVDD2ライン911、および後述の信号ラインを介して、PCIeスレーブ装置920と電気的に接続される。なおVDD1、VDD2の電源電圧はそれぞれ3.3V、1.8Vである。
PCIeスレーブ装置920は、少なくともPCIe半導体チップ921、バックエンドモジュール927を備えている。そして、PCIe半導体チップ921は、少なくともPCIeレギュレータ922、スレーブ装置I/F部923、I/F制御部924を備えている。スレーブ装置I/F部923は、少なくとも第1の信号であるCLKライン918の信号を受信する第1信号受信部、第2の信号であるDAT2ライン916cの信号を送信する第2信号送信部、第3の信号であるCMDライン917の信号を受信する第3信号受信部、の機能を有する。
なお、本実施の形態におけるスレーブ装置は、PCIe半導体チップ921及びバックエンドモジュール927から構成されているが、PCIe半導体チップ921単体でも本実施の形態のスレーブ装置が実現できる。
ホスト装置I/F部905と、スレーブ装置I/F部923とは、REFCLKライン912、D0ライン913、D1ライン914、CLKREQ#ライン915a、PERST#ライン915bを介して信号通信を行う。D0ライン913、及びD1ライン914は、PCIe I/Fと前述のUHS−II I/Fで使用され、両者で共通の端子および信号線を割り当てる。またREFCLKライン912は、DAT0ライン916aおよびDAT1ライン916bから構成され、UHS−II I/FのRCLKラインと共通の端子および信号線を割り当てる。さらにCLKREQ#ライン915a、PERST#ライン915bは、それぞれDAT2ライン916c、CMDライン917と共通の端子および信号線を割り当てる。
なお、PCIeホスト装置900にレガシースレーブ装置120が接続されたとき、もしくはレガシーホスト装置100にPCIeスレーブ装置920が接続されたとき、少なくともレガシーI/Fを用いて通信ができるようにするため、PCIeホスト装置900及びPCIeスレーブ装置920は、レガシーI/Fで使用する端子も備えている。なおPCIeホスト装置900については、レガシーI/Fをサポートしていなくてもよい。
また、DAT3ライン916dはPCIeでは使用しないが、前述のとおりPCIeホスト装置900もしくはPCIeスレーブ装置920がレガシーI/Fでも動作できるように、電気的には接続された状態となっている。一方、PCIe機能を有さないレガシーホスト装置100及びレガシースレーブ装置120は、PCIeのみで使用するVDD2ライン911、D0ライン913及びD1ライン914の端子を具備しない。
図10は、本実施の形態において、PCIeホスト装置900及びPCIeスレーブ装置920より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[2−2.詳細動作]
以下、図9と図10を用いて、PCIeホスト装置900にPCIeスレーブ装置920が接続されたときの動作について説明する。
本実施の形態におけるPCIeスレーブ装置920においては、電源供給前、DAT0ライン916a、DAT1ライン916b、DAT2ライン916c、DAT3ライン916d、CMDライン917はすべてHi−Z状態となっている。
電源起動時、PCIeホスト装置900は、第1電源供給部901からVDD1ライン910を介してホスト装置I/F部905に3.3V電源を供給する。
ホスト装置I/F部905に供給された3.3V電源は、ホスト装置I/F部905から出力されるCLKREQ#ライン915a、PERST#ライン915bおよびCLKライン918の3.3V信号を生成するために使用される。
また、PCIeホスト装置900は,第2電源供給部902からVDD2ライン911を介してPCIe半導体チップ903及びPCIeレギュレータ904に1.8V電源を供給する。
PCIe半導体チップ903は、供給された1.8V電源を、PCIe半導体チップ903内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。なお、PCIe半導体チップ903に供給される電源は、上記1.8V電源の代わりに、VDD1ライン910を介して供給される3.3V電源でもよい。
PCIeレギュレータ904は、供給された1.8V電源の電圧を適宜変換して出力する装置であり、PCIe I/Fで使用する差動信号の振幅(0.4V〜1.2V、以下便宜上0.4Vとする)の電圧に降圧してホスト装置I/F部905に供給される。これにより、ホスト装置I/F部905から出力されるREFCLKライン912、D0ライン913の0.4V差動シリアル信号を生成するために使用される。
一方、VDD1ライン910を介してPCIeスレーブ装置920に供給された3.3V電源は、スレーブ装置I/F部923に供給され、スレーブ装置I/F部923から出力されるCLKREQ#ライン915aおよびPERST#ライン915bの3.3V信号を生成するために使用される。
また、VDD2ライン911を介してPCIeスレーブ装置920に供給された1.8V電源は、PCIe半導体チップ921及びPCIeレギュレータ922に供給される。PCIe半導体チップ921は、供給された1.8V電源を、PCIe半導体チップ921内に配置されたあらゆるモジュールに供給して、各モジュールが動作可能な状態とする。また、PCIeレギュレータ922に供給された1.8V電源は、0.4Vに降圧されたうえでスレーブ装置I/F部923に供給される。これにより、スレーブ装置I/F部923から出力されるD1ライン914の0.4V差動シリアル信号を生成するために使用される。なお、PCIe半導体チップ921に供給される電源は、上記1.8V電源の代わりに、VDD1ライン910を介して供給される3.3V電源でもよい。
REFCLKライン912により、差動シリアル方式の差動リファレンスクロックがPCIeホスト装置900からPCIeスレーブ装置920へ片方向で伝送される。また、D0ライン913(2本の信号線で構成)により、差動シリアル方式の信号(Transation Layer Packet、Data Link Layer Packet、Special Symbol)がPCIeホスト装置900からPCIeスレーブ装置920へ伝送される。さらにD1ライン914(2本の信号線で構成)により、差動シリアル方式の信号がPCIeスレーブ装置920からPCIeホスト装置900へ伝送される。
次に、PCIeホスト装置900がPCIe I/Fで初期化しようとするときの操作について説明する。
PCIeホスト装置900は、DAT2ライン916cすなわちCLKREQ#ライン915aを、図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗でVDD1ライン910と同レベルの3.3Vにプルアップした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン916cはVDD1起動後ハイレベルに遷移する。
また、PCIeホスト装置900は、DAT0ライン916a、DAT1ライン916b、DAT3ライン916d、CMDライン917を図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗で3.3Vにプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。
さらに、PCIeホスト装置900は、CLKライン918をローレベルにドライブする。
続いて図10を用いて、電源投入後のPCIeホスト装置900およびPCIeスレーブ装置920の具体的な動作について説明する。図10において、PCIeホスト装置900は、VDD1ライン910を介して3.3V電源を、VDD2ライン911を介して1.8V電源をPCIeスレーブ装置920に供給する。そして、PCIeホスト装置900からの電源出力がともにVDD1=3.3V、VDD2=1.8Vに安定してから1ms以上経過した後、PCIeホスト装置900は、CLKライン918を3.3Vのハイレベルにドライブする(1001)。なお、VDD1安定後CLKライン918を短時間ハイレベルにするまでの時間1ms以上の規定は一例であり、他の数値であっても構わない。また以後、具体的な数値で記載した時間に関する規定は一例であり、他の数値でもかまわない。
その後、PCIeホスト装置900は、短時間(例えば15μs)後にCLKライン918を再びローレベルにドライブする(1002)。
PCIeスレーブ装置920内のスレーブ装置I/F部923が、起動後にCLKライン918がローレベルからハイレベルに遷移(1001)し、その後にハイレベルからローレベルに遷移(1002)したことを検知し、かつ少なくともタイミング1001および1002でDAT2ライン916cがともにハイレベルであること、およびタイミング1001および1002でCMDライン917がともにローレベルであることを検知したとき、PCIeによる初期化であると認識し、I/F制御部924に通知する。このとき、PCIeスレーブ装置920は、DAT2ライン916cをローレベルにドライブする(1003)。1003の操作は、PCIeスレーブ装置920がPCIeホスト装置900に対してPCIe初期化を受け入れ可能であることを通知するためのものである。またPCIe I/Fにおいては、CLKREQ#信号をローレベルとすることはPCIeホスト装置900に対してクロックの供給を要求することを意味する。
スレーブ装置I/F部923は、DAT2ライン916cをロードライブする動作(1003)をCLKライン918がハイレベルからローレベルに遷移(1002)してから1ms以内に実行する必要がある。なお、前述の通りDAT2ライン916cはPCIeホスト装置900によりドライブされずHi−Z状態であるので、PCIeスレーブ装置920がローレベルにドライブしても問題ない。
ホスト装置I/F部905は、タイミング1003にてDAT2ライン916cがローレベルであることを検知すると、I/F制御部906に通知する。このとき、I/F制御部906は、接続されたスレーブ装置がPCIe I/Fに対応すると判定し、REFCLKライン912(DAT0ライン916aおよびDAT1ライン916bから構成)を介して差動シリアルのクロック信号をPCIeスレーブ装置920に供給(1004)し、その後CMDライン917をハイレベルにドライブする(1005)。PCIe I/FにおいてはCMDライン917はPERST#信号に相当し、この信号がハイレベルになることはリセット状態が解除されたことを意味する。
その後、PCIeホスト装置900はPCIeスレーブ装置920との間でリンク初期化およびトレーニングを実行する。具体的には、PCIeホスト装置900はD0ライン913を介してSpecial Symbolの一種であるTS1シンボル1006aをPCIeスレーブ装置920に送信する。そしてPCIeスレーブ装置920はD1ライン914を介してTS1シンボル1006bをPCIeホスト装置900に送信する。このシンボル交換により、PCIe I/Fで通信するにあたってのより詳細な情報が設定される。
続いて、PCIeホスト装置900はTS2シンボル1007aをPCIeスレーブ装置920に送信し、PCIeスレーブ装置920はTS2シンボル1007bをPCIeホスト装置900に送信することで情報交換が実施され、PCIe I/Fの初期化が完了する。
[2−3.効果]
本発明の実施の形態1によれば、PCIeホスト装置900は、3.3V電源であるVDD1および1.8V電源であるVDD2を供給し、DAT2ライン916cを3.3VでプルアップすることでVDD1安定後にDAT2ライン916cをハイレベルとし、CLKライン918をハイレベルにドライブした後短時間でローレベルにドライブすることで、PCIe I/Fによる初期化の開始をPCIeスレーブ装置920に通知する。このような信号制御が実施されるのはPCIe I/Fのときに限られるため、PCIeスレーブ装置920は、PCIe I/Fでの初期化と検出し、DAT2ライン916cをローレベルにドライブする。
そして、DAT2ライン916cがローレベルになったことを検知したPCIeホスト装置900は、スレーブ装置がPCIeスレーブ装置920であることを検知する。この一連の動作により、PCIeホスト装置900およびPCIeスレーブ装置920はPCIe I/Fでの通信が可能であると検知する。
なお、本実施の形態において、PCIeホスト装置900がCLKライン918をハイレベルに遷移するのは1回のみであったが、ハイレベルへの遷移を複数の所定回とし、最後のハイレベルからローレベルの遷移から1ms以内に、DAT2ライン916cがローレベルとなれば、接続されているスレーブ装置がPCIe I/F対応と検知する、という方法でもよい。また、PCIeホスト装置900がCLKライン918をローレベルからハイレベルに遷移したままハイレベルを維持し、ローレベルからハイレベルへの遷移から1ms以内に、DAT2ライン916cがローレベルとなれば、接続されているスレーブ装置がPCIe I/F対応と検知する、という方法でもよい。
またPCIeホスト装置900から出力されるDATライン916、CMDライン917、CLKライン918の信号振幅は3.3Vではなく、例えば1.8Vなど他の電圧でもよい。
[3.実施の形態2にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[3−1.構成]
図11は、PCIeホスト装置1100およびPCIeスレーブ装置1120より構成されるリムーバブルシステムにおいて、実施の形態1とは異なる実施の形態2の構成について説明したブロック図である。
図11に示すように、PCIeホスト装置1100は、少なくとも電源供給部1101、PCIe半導体チップ1103を備えている。そして、PCIe半導体チップ1103は、PCIeレギュレータ1104、ホスト装置I/F部905、I/F制御部906を備えている。
PCIeホスト装置1100と、PCIeスレーブ装置1120とは、機械的に接続される。また、PCIeホスト装置1100は、VDD1ライン1110、および後述の信号ラインを介して、PCIeスレーブ装置1120と電気的に接続される。なおVDD1の電源電圧は3.3Vである。
PCIeスレーブ装置1120は、少なくともPCIe半導体チップ1121、バックエンドモジュール927を備えている。そして、PCIe半導体チップ1121は、少なくともPCIeレギュレータ1122、スレーブ装置I/F部923、I/F制御部924を備えている。
本実施の形態において、ホスト装置I/F部905と、スレーブ装置I/F部923との間の信号線の接続形態は、第1の実施の形態と同様である。
図12は、本実施の形態において、PCIeホスト装置1100及びPCIeスレーブ装置1120より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[3−2.詳細動作]
以下、図11および図12を用いて、PCIeホスト装置1100にPCIeスレーブ装置1120が接続されたときの動作について、主として実施の形態1との相違点について説明する。
本実施の形態におけるPCIeスレーブ装置1120においては、電源供給前、DAT0ライン916a、DAT1ライン916b、DAT2ライン916c、DAT3ライン916d、CMDライン917はすべてHi−Z状態となっている。
また本実施の形態におけるPCIeホスト装置1100においても、実施の形態1と同様、図示していないPCIeホスト装置1100内のプルアップ抵抗で、DAT2ライン916cをVDD1ライン910と同レベルの3.3Vにプルアップした上で、Hi−Z状態とする。また、PCIeホスト装置1100は、DAT0ライン916a、DAT1ライン916b、DAT3ライン916d、CMDライン917を図示していないPCIeホスト装置1100内のプルアップ抵抗で3.3Vにプルアップした上で、ローレベルにドライブする。
電源起動時、PCIeホスト装置1100は、電源供給部1101からVDD1ライン1110を介してPCIe半導体チップ1103、PCIeレギュレータ1104、およびホスト装置I/F部905に3.3V電源を供給する。
PCIeレギュレータ1104は、供給された3.3V電源を0.4Vに降圧してホスト装置I/F部905に供給する。
またPCIeホスト装置1100により、VDD1ライン1110を介してPCIeスレーブ装置1120に供給された3.3V電源は、PCIe半導体チップ1121、PCIeレギュレータ1122、スレーブ装置I/F部923、およびバックエンドモジュール927に供給される。PCIeレギュレータ1122に供給された3.3V電源は、0.4Vに降圧されたうえでスレーブ装置I/F部923に供給される。
次に、PCIeホスト装置1100がPCIe I/Fで初期化しようとするときの操作について図12を用いて説明する。
実施の形態1との違いは、PCIeスレーブ装置1120に1.8VのVDD2が供給されていないことである。本実施の形態では、PCIeホスト装置1100からの電源出力がVDD1=3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、PCIeホスト装置1100は、CLKライン918を3.3Vのハイレベルにドライブする(1001)。以降の動作は第1の実施の形態と同様である。
[3−3.効果]
本発明の実施の形態2によれば、PCIeホスト装置1100は、3.3V電源であるVDD1のみをPCIeスレーブ装置1120に供給し、第1の実施の形態と同様の信号処理を実施することで、PCIe I/Fによる初期化の開始をPCIeスレーブ装置1120に通知することが可能となる。
本実施の形態は、使用する電源が3.3VのVDD1のみであることから、PCIeホスト装置1100およびPCIeスレーブ装置1120とが使用する端子数を削減でき、かつより低い消費電力で動作させることが可能となる。
[4.実施の形態3にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[4−1.構成]
図13は、本発明のPCIeホスト装置900に抜き差し可能なレガシースレーブ装置120が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。
PCIeホスト装置900、およびレガシースレーブ装置120の構成は、それぞれ図9、図1の各ブロック図で説明した構成と同様である。
PCIeホスト装置900と、レガシースレーブ装置120とは、機械的に接続される一方、レガシースレーブ装置120は、VDD2ライン1311、D0ライン1313、D1ライン1314の端子を有していない。従ってPCIeホスト装置900とレガシースレーブ装置120との間は、VDD1ライン1310、DAT0ライン1316a、DAT1ライン1316b、DAT2ライン1316c、DAT3ライン1316d、CMDライン1317、およびCLKライン1318により電気的に接続される。
図14は本実施の形態において、PCIeホスト装置900及びレガシースレーブ装置120より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[4−2.詳細動作]
以下、図13と図14を用いて、PCIeホスト装置900にレガシースレーブ装置120が接続されたときの動作について、これまでの実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
電源起動時、PCIeホスト装置900は、第1電源供給部901からホスト装置I/F部905、およびVDD1ライン1310を介して、レガシースレーブ装置120に3.3V電源を供給する。レガシースレーブ装置120に供給された3.3V電源は、レガシー半導体チップ121、バックエンドモジュール126、およびSW123を介してスレーブ装置I/F部124に供給される。
またPCIeホスト装置900は、第2電源供給部902からPCIe半導体チップ903、およびPCIeレギュレータ904に1.8V電源を供給する。
PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1316cすなわちCLKREQ#ライン1315aを、図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗でVDD1ライン1310と同レベルの3.3Vにプルアップした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン1316cはVDD1起動後ハイレベルに遷移する。また、PCIeホスト装置900は、DAT0ライン1316a、DAT1ライン1316b、DAT3ライン1316d、CMDライン1317を図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗で3.3Vにプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。
さらに、PCIeホスト装置900は、CLKライン1318をローレベルにドライブする。
続いて図14を用いて、電源投入後のPCIeホスト装置900およびレガシースレーブ装置120の具体的な動作について説明する。
図14において、PCIeホスト装置900は、VDD1ライン1310を介して3.3V電源をレガシースレーブ装置120に供給する。そして、PCIeホスト装置900からの電源出力がともにVDD1=3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、PCIeホスト装置900は、CLKライン1318を3.3Vのハイレベルにドライブする(1401)。その後、PCIeホスト装置900は、例えば15μs後にCLKライン1318を再びローレベルにドライブする(1402)。
一方、レガシースレーブ装置120内のスレーブ装置I/F部124は、起動後にCLKライン1318がローレベルからハイレベルに遷移(1401)し、その後にハイレベルからローレベルに遷移(1402)することを検知することができないため、タイミング1402から1ms以内にDAT2ライン1316cをローレベルにドライブすることができない。
PCIeホスト装置900は、タイミング1402から1ms以上経過してもDAT2ライン1316cがローレベルでないことを検知(1403)すると、接続されたスレーブ装置がPCIe I/Fに対応していないと判別する。このとき、レガシーI/Fでの初期化を試みるため、PCIeホスト装置900は、DAT0ライン1316a、DAT1ライン1316b、DAT3ライン1316d、およびCMDライン1317のローレベルのドライブを停止する。このとき、プルアップ抵抗により、これらの信号線はハイレベルとなる(1404)。
その後、PCIeホスト装置900はCLKライン1318を介してレガシーI/Fのクロックを供給し(1405)、CMDライン1317を介してリセットコマンド1406を送信する。その後の動作は、図2と同様である。
[4−3.効果]
本発明の実施の形態3によれば、レガシースレーブ装置120はPCIe初期化の過程でCLKライン1318がローレベルからハイレベルへ、そして再びハイレベルからローレベルへの遷移を検知することはなく、かつDAT2ライン1316cをハイレベルにドライブすることはない。
一方、PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1316cをモニタし、所定の時間までにローレベルになることを検知しないため、接続されているスレーブ装置はPCIe I/Fに対応していないと判定し、PCIeによる初期化を中止してレガシーI/Fによる初期化を試みる。
なお、本実施の形態におけるPCIeホスト装置900は、接続されているスレーブ装置がPCIe I/Fに対応していないことを検知したとき、レガシーI/Fでの初期化を試みたが、これはスレーブ装置の一種であるSDカードは、必ずレガシーI/Fをサポートしていることからである。本実施の形態におけるPCIeホスト装置900は、上記に限らず、他のI/Fによる初期化を実行したり、もしくは初期化を中止してもかまわない。
また実施の形態1および2のように、ホスト装置およびスレーブ装置が共にPCIe I/Fに対応していても、端子同士の接触不良などの不具合により、図10もしくは図12に記載の動作が実現できない場合がある。このときは、本実施の形態のように、PCie I/Fでの初期化を停止し、レガシーI/Fによる初期化を実行してもよい。
[5.実施の形態4にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[5−1.構成]
図15は、本発明のPCIeホスト装置900に抜き差し可能なLVスレーブ装置420が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。
PCIeホスト装置900、およびLVスレーブ装置420の構成は、それぞれ図9、図4の各ブロック図で説明した構成と同様である。
PCIeホスト装置900と、LVスレーブ装置420とは、機械的に接続される一方、LVスレーブ装置420は、VDD2ライン1511、D0ライン1513、D1ライン1514の端子を有していない。従ってPCIeホスト装置900とLVスレーブ装置420との間は、VDD1ライン1510、DAT0ライン1516a、DAT1ライン1516b、DAT2ライン1516c、DAT3ライン1516d、CMDライン1517、およびCLKライン1518により電気的に接続される。
図16は本実施の形態において、PCIeホスト装置900及びLVスレーブ装置420より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[5−2.詳細動作]
以下、図15と図16を用いて、PCIeホスト装置900にLVスレーブ装置420が接続されたときの動作について、これまでの実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
電源起動時、PCIeホスト装置900は、第1電源供給部901からホスト装置I/F部905、およびVDD1ライン1510を介して、LVスレーブ装置420に3.3V電源を供給する。LVスレーブ装置420に供給された3.3V電源は、LV半導体チップ421、バックエンドモジュール426、およびSW423を介してスレーブ装置I/F部424に供給される。
またPCIeホスト装置900は、第2電源供給部902からPCIe半導体チップ903、およびPCIeレギュレータ904に1.8V電源を供給する。
PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1516cすなわちCLKREQ#ライン1515aを、図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗でVDD1ライン1510と同レベルの3.3Vにプルアップした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン1516cはVDD1起動後ハイレベルに遷移する。また、PCIeホスト装置900は、DAT0ライン1516a、DAT1ライン1516b、DAT3ライン1516d、CMDライン1517を図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗で3.3Vにプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。
さらに、PCIeホスト装置900は、CLKライン1518をローレベルにドライブする。
続いて図16を用いて、電源投入後のPCIeホスト装置900およびLVスレーブ装置420の具体的な動作について説明する。
図16において、PCIeホスト装置900は、VDD1ライン1510を介して3.3V電源をLVスレーブ装置420に供給する。そして、PCIeホスト装置900からの電源出力がともにVDD1=3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、PCIeホスト装置900は、CLKライン1518を3.3Vのハイレベルにドライブする(1601)。その後、PCIeホスト装置900は、例えば15μs後にCLKライン1518を再びローレベルにドライブする(1602)。
LVスレーブ装置420内のスレーブ装置I/F部424は、起動後にCLKライン1518がローレベルからハイレベルに遷移(1601)し、その後にハイレベルからローレベルに遷移(1602)すること、かつタイミング1601および1602においてDAT2ライン1516cがともにローレベル、およびタイミング1601および1602でCMDライン1517がともにローレベルとなっていれば、DAT2ライン1516cをハイレベルにドライブする。しかしながら本実施の形態では、タイミング1601および1602ではDAT2ライン1516cはハイレベルとなっているため、LVスレーブ装置420はDAT2ライン1516cに対し何も操作を実行しない。
一方PCIeホスト装置900は、タイミング1602から1ms以上経過してもDAT2ライン1516cがローレベルでないことを検知(1603)する。よって、接続されたスレーブ装置がPCIe I/Fに対応していないと判別する。本実施の形態では、PCIeホスト装置900はLV I/Fに対応していないため、VDD1、VDD2の各電源の供給を停止する。このとき、3.3VでプルアップされていたDAT2ライン1516cはローレベルに遷移する(1604)。これにより、PCIe I/Fでの初期化は中止される。
[5−3.効果]
本発明の実施の形態4によれば、LVスレーブ装置420はPCIe初期化の過程でCLKライン1518がローレベルからハイレベルへ、そして再びハイレベルからローレベルへの遷移を検知するが、DAT2ライン1516cがローレベルではないことから、DAT2ライン1516cに対して何も操作を行わない。
一方、PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1516cをモニタし、所定の時間までにローレベルになることを検知できないので、接続されているスレーブ装置はPCIe I/Fに対応していないと判定し、PCIeによる初期化を中止する。
[6.実施の形態5にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[6−1.構成]
図17は、本発明のPCIeホスト装置900に抜き差し可能なUHS−IIスレーブ装置620が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。
PCIeホスト装置900、およびUHS−IIスレーブ装置620の構成は、それぞれ図9、図6の各ブロック図で説明した構成と同様である。
PCIeホスト装置900と、UHS−IIスレーブ装置620とは、機械的に接続される一方、UHS−IIスレーブ装置620は、VDD2ライン1711、D0ライン1713、D1ライン1714の端子を有している。従ってPCIeホスト装置900とUHS−IIスレーブ装置620との間は、上記に加え、VDD1ライン1710、DAT0ライン1716a、DAT1ライン1716b、DAT2ライン1716c、DAT3ライン1716d、CMDライン1717、およびCLKライン1718により電気的に接続される。
図18は本実施の形態において、PCIeホスト装置900及びUHS−IIスレーブ装置620より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[6−2.詳細動作]
以下、図17と図18を用いて、PCIeホスト装置900にUHS−IIスレーブ装置620が接続されたときの動作について、これまでの実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
電源起動時、PCIeホスト装置900は、第1電源供給部901からVDD1ライン1710を介してレギュレータ607およびSW608に3.3V電源を供給する。また、PCIeホスト装置900は,第2電源供給部902からVDD2ライン1711を介してPCIe半導体チップ903及びPCIeレギュレータ904に1.8V電源を供給する。
PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1716cすなわちCLKREQ#ライン1715aを、図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗でVDD1ライン1710と同レベルの3.3Vにプルアップした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン1716cはVDD1起動後ハイレベルに遷移する。また、PCIeホスト装置900は、DAT0ライン1716a、DAT1ライン1716b、DAT3ライン1716d、CMDライン1718を図示していないPCIeホスト装置900内のプルアップ抵抗で3.3Vにプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。
さらに、PCIeホスト装置900は、CLKライン1718をローレベルにドライブする。
続いて図18を用いて、電源投入後のPCIeホスト装置900およびUHS−IIスレーブ装置620の具体的な動作について説明する。
図18において、PCIeホスト装置900は、VDD1ライン1710を介して3.3V電源を、VDD2ライン1711を介して1.8V電源をUHS−IIスレーブ装置620に供給する。そして、PCIeホスト装置900からの電源出力がともにVDD1=3.3V、VDD2=1.8Vに安定してから1ms以上経過した後、PCIeホスト装置900は、CLKライン1718を3.3Vのハイレベルにドライブする(1801)。その後、PCIeホスト装置900は、例えば15μs後にCLKライン1718を再びローレベルにドライブする(1802)。
一方、UHS−IIスレーブ装置620内のスレーブ装置I/F部623は、起動後にCLKライン1718がローレベルからハイレベルに遷移(1801)し、その後にハイレベルからローレベルに遷移(1802)することを検知することができないため、タイミング1802から1ms以内にDAT2ライン1716cをローレベルにドライブすることができない。
PCIeホスト装置900は、タイミング1802から1ms以上経過してもDAT2ライン1716cがローレベルでないことを検知(1803)すると、接続されたスレーブ装置がPCIe I/Fに対応していないと判別する。
本実施の形態では、PCIeホスト装置900はUHS−II I/Fに対応していないため、VDD1、VDD2の各電源の供給を停止する。このとき、3.3VでプルアップされていたDAT2ライン1716cはローレベルに遷移する(1804)。これにより、PCIe I/Fでの初期化は中止される。
[6−3.効果]
本発明の実施の形態5によれば、UHS−IIスレーブ装置620はPCIe初期化の過程でCLKライン1718がローレベルからハイレベルへ、そして再びハイレベルからローレベルへの遷移を検知することはなく、かつDAT2ライン1716cをハイレベルにドライブすることはない。
一方、PCIeホスト装置900は、DAT2ライン1716cをモニタし、所定の時間までにローレベルになることを検知しないため、接続されているスレーブ装置はPCIe I/Fに対応していないと判定し、PCIeによる初期化を中止してレガシーI/Fによる初期化を試みる。
[7.実施の形態6にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[7−1.構成]
図19は、レガシーホスト装置100に抜き差し可能な本発明のPCIeスレーブ装置920が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。レガシーホスト装置100、およびPCIeスレーブ装置920の構成は、それぞれ図1、図9の各ブロック図で説明した構成と同様である。
レガシーホスト装置100と、PCIeスレーブ装置920とは、機械的に接続される。
一方、レガシーホスト装置100は、VDD2ライン、D0ライン、D1ラインの端子を有していない。従ってレガシーホスト装置100とPCIeスレーブ装置920との間は、VDD1ライン1910、DAT0ライン1913a、DAT1ライン1913b、DAT2ライン1913c、DAT3ライン1913d、CMDライン1912、およびCLKライン1911により電気的に接続される。
図20は、レガシーホスト装置100及びPCIeスレーブ装置920より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[7−2.詳細動作]
以下図19と図20を用いて、レガシーホスト装置100にPCIeスレーブ装置920が接続されたときの動作について説明する。
前述したように、レガシーホスト装置100は、スレーブ装置が装着されていない状態で各信号線がフローティング状態になることを回避するため、CMDライン1912、及びすべてのDATライン1913を、図示していないプルアップ抵抗で、所定の電圧(通常3.3V)にプルアップした上で、CMDライン1912、及びDATライン1913の各端子をHi−Z状態にする。これにより、上記信号線は電源起動後、ハイレベルに遷移する(2001)。またレガシーホスト装置100は、電源起動時、CLKライン1911をローレベルにドライブする。
電源起動後、ホスト装置I/F部105は、SW104を介して電源供給部101から供給される3.3V電源により、3.3V信号のシングルエンド方式のクロックを生成する。そして、電源供給部101からの電源出力が3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、ホスト装置I/F部105はCLKライン1911を介してクロックをスレーブ装置I/F部923に供給する。
このとき、PCIeスレーブ装置920は、CLKライン1911がローレベルからハイレベルに遷移(2002)し、その後ハイレベルからローレベルに遷移(2003)することを検知する。しかしながら、タイミング2002およびタイミング2003において、CMDライン1912はともにハイレベルであるため、PCIeスレーブ装置920はPCIe I/Fによる初期化であると判定せず、PCIeスレーブ装置920は、DAT2ライン1913cをローレベルにドライブすることはない(2004)。
レガシーホスト装置100は、DAT2ライン1913cの変化に関わらず、クロックを供給して所定の時間経過後、リセットコマンド1903、I/F条件チェックコマンド2006aを発行してレガシーI/Fでの初期化を継続する。ここでは、PCIeスレーブ装置920はレガシーI/Fにも対応しているので、I/F制御部924は、I/F条件チェックコマンド2006aの内容を確認した上で、対応するレスポンス2006bを生成し、CMDライン1912を介してレガシーホスト装置100に返送する。この過程の後、レガシーホスト装置100およびPCIeスレーブ装置920との間で、レガシーインターフェイスでの初期化、及びデータ2007のやり取りが実施される。
[7−3.効果]
本発明の実施の形態6によれば、レガシーホスト装置100にPCIeスレーブ装置920が接続されたとき、PCIeスレーブ装置920は、レガシーホスト装置100からCLKライン1911を介してクロックを受信したとき、「CLKライン1911がローレベルからハイレベルに遷移し、その後ハイレベルからローレベルに遷移する」ことを検出する。しかしながら、上記CLKライン1911の遷移を検知したとき、CMDラインは1912はともにハイレベルであるため、PCIeスレーブ装置920はPCIe I/Fによる初期化ではないと判定する。そして、レガシーホスト装置100が意図した通り、レガシーI/Fによる初期化が開始される。
なお、本実施の形態では、PCIeスレーブ装置920がレガシーI/Fもサポートしていると仮定して説明したが、サポートしていない場合でも同様に成立する。
図21のように、レガシーI/FをサポートしていないPCIeスレーブ装置920は、I/F条件チェックコマンド2006aの内容を確認したとき、対応するレスポンス2006bを送信しない。レガシーホスト装置100は、I/F条件チェックコマンド2006a送信後、所定の時間経過してもレスポンス2006bを受信できなかったとき、スレーブ装置がレガシーI/Fをサポートしていないと判断し、以降の処理を中止する。
[8.実施の形態7にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[8−1.構成]
図22は、LVホスト装置400に抜き差し可能な本発明のPCIeスレーブ装置920が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。LVホスト装置400、およびPCIeスレーブ装置920の構成は、それぞれ図4、図9の各ブロック図で説明した構成と同様である。
LVホスト装置400と、PCIeスレーブ装置920とは、機械的に接続される。
一方、LVホスト装置400は、VDD2ライン、D0ライン、D1ラインの端子を有していない。従ってLVホスト装置400とPCIeスレーブ装置920との間は、VDD1ライン2210、DAT0ライン2213a、DAT1ライン2213b、DAT2ライン2213c、DAT3ライン2213d、CMDライン2212、およびCLKライン2211により電気的に接続される。
図23は、LVホスト装置400及びPCIeスレーブ装置920より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[8−2.詳細動作]
以下図22と図23を用いて、LVホスト装置400にPCIeスレーブ装置920が接続されたときの動作について説明する。
前述したように、LVホスト装置400は、DAT2ライン2213cを図示していないLVホスト装置400内のプルダウン抵抗で0Vにプルダウンした上で、Hi−Z状態とする。これにより、DAT2ライン2213cはローレベルに遷移する。
またLVホスト装置400は、DAT0ライン2213a、DAT1ライン2213b、DAT3ライン2213d、CMDライン2212を図示していないLVホスト装置400内のプルアップ抵抗で所定の電圧にプルアップした上で、ローレベルにドライブする。これにより、これらの信号はローレベルとなる。なおプルアップされる信号の電圧は、LV半導体チップ402の入力信号耐圧の上限を超えてはならない。ここでは、LVホスト装置400によりこれらの信号が1.8Vにプルアップされるものとする。
LVホスト装置400は、VDD1ライン2210を介して3.3V電源をPCIeスレーブ装置920に供給する。そして、LVホスト装置400からの電源出力VDD1が3.3Vに安定してから1ms以上経過した後、LVホスト装置400はCLKライン2211を1.8Vのハイレベルにドライブする(2301)。
その後LVホスト装置400は、短時間(例えば15μs)の後にCLKライン2211を再びローレベルにドライブする(2302)。
このとき、PCIeスレーブ装置920は、CLKライン2211がローレベルからハイレベルに遷移(2301)し、その後ハイレベルからローレベルに遷移(2302)することを検知する。しかしながら、タイミング2301およびタイミング2302において、CMDライン2212はともにローレベルであるため、PCIeスレーブ装置920はPCIe I/Fによる初期化であると判定せず、PCIeスレーブ装置920は、DAT2ライン2213cをローレベルにドライブすることはない(2303)。
LVホスト装置400は、タイミング2302から1ms以内にDAT2ライン2213cがハイレベルに遷移しないため、接続されたスレーブ装置はPCIe I/Fに対応していないと判定し、VDD1ライン2210を介した電源供給を停止し(2304)、初期化を中断する。
[8−3.効果]
本発明の実施の形態7によれば、LVホスト装置400にPCIeスレーブ装置920が接続されたとき、PCIeスレーブ装置920は、LVホスト装置400からCLKライン2211を介してクロックを受信したとき、「CLKライン2211がローレベルからハイレベルに遷移し、その後ハイレベルからローレベルに遷移する」ことを検出する。しかしながら、上記CLKライン2211の遷移を検知したとき、CMDラインは2212はともにローレベルであるため、PCIeスレーブ装置920はPCIe I/Fによる初期化ではないと判定する。
[9.実施の形態8にかかるリムーバブルシステムの構成及び動作]
[9−1.構成]
図24は、UHS−IIホスト装置600に抜き差し可能な本発明のPCIeスレーブ装置920が接続されたリムーバブルシステムの構成について説明したブロック図である。
UHS−IIホスト装置600、およびPCIeスレーブ装置920の構成は、それぞれ図6、図9の各ブロック図で説明した構成と同様である。
UHS−IIホスト装置600と、PCIeスレーブ装置920とは、機械的に接続される。また、UHS−IIホスト装置600とPCIeスレーブ装置920との間は、VDD1ライン2410、VDD2ライン2411、RCLKライン2412(DAT0ライン2416a、DAT1ライン2416bより構成)、D0ライン2413、D1ライン2414、DAT2ライン2416c、DAT3ライン2416d、CMDライン2417、およびCLKライン2418により電気的に接続される。
図25は本実施の形態において、UHS−IIホスト装置600及びUPCIeスレーブ装置920より構成されるリムーバブルシステムにおける、電源起動後の動作について説明した図である。
[9−2.詳細動作]
以下、図24と図25を用いて、UHS−IIホスト装置600にPCIeスレーブ装置920が接続されたときの動作について説明する。
電源起動時、UHS−IIホスト装置600、第1電源供給部601からVDD1ライン2410を介してレギュレータ607およびSW608に3.3V電源を供給する。また、UHS−IIホスト装置600は,第2電源供給部602からVDD2ライン2411を介してUHS−II半導体チップ603及びUHS−IIレギュレータ604に1.8V電源を供給する。
UHS−IIホスト装置600のDAT2ライン2416c、DAT3ライン2416d、CMDライン2417の3本の信号線の状態は定義されていない。すなわち、
(1)Hi−Z状態で、プルアップ抵抗により結果的にハイレベルになっている
(2)Hi−Z状態で、プルダウン抵抗により結果的にローレベルになっている
(3)UHS−IIホスト装置600によりローレベルにドライブされている
(4)UHS−IIホスト装置600によりハイレベルにドライブされている
のいずれかである。
また、CLKライン2418については、プルアップ抵抗が存在しないため、UHS−IIホスト装置600により通常ローレベルに固定ドライブされている。さらにDAT0ライン2416a、DAT1ライン2416bはRCLKラインとして使用されるので、RCLKを送信するまでは、UHS−IIホスト装置600により通常ローレベルに固定ドライブされている。
続いて図25を用いて、電源投入後のUHS−IIホスト装置600およびPCIeスレーブ装置920の具体的な動作について説明する。
図25において、UHS−IIホスト装置600は、VDD1ライン2410を介して3.3V電源を、VDD2ライン2411を介して1.8V電源をPCIeスレーブ装置920に供給する。そして、UHS−IIホスト装置600からの電源出力がともにVDD1=3.3V、VDD2=1.8Vに安定してから1ms以上経過した後、UHS−IIホスト装置600は、RCLKライン2412を介してPCIeスレーブ装置920にリファレンスクロックを供給する(2501)。続いてUHS−IIホスト装置600は、D0ラインを介してSTB.Lシンボル2502aをPCIeスレーブ装置920に供給する。
しかるに、PCIeスレーブ装置920はD0ライン2413を介してSTB.Lシンボル2502aを受信しても、D1ライン2414を介してSTB.Lシンボル2502bを送信しない。
UHS−IIホスト装置600は、D0ライン2413を介してSTB.Lシンボル2502aを送信してから200μs以内にD0ライン2413上でSTB.Lシンボル2502bを受信できなければ、接続されているスレーブ装置はUHS−II I/Fをサポートしていないと判断する。これにより、UHS−IIホスト装置600はVDD1ライン2410を介した3.3V電源、VDD2ライン2411を介した1.8V電源、およびRCLKライン2412を介したリファレンスクロックの供給を停止し(2503)、初期化を中止する。
[9−3.効果]
本発明の実施の形態8によれば、PCIeスレーブ装置920は、D0ライン2413を介して受信するSTB.Lシンボル2502aに対し、D1ライン2414を介してSTB.Lシンボル2502bを送信しないため、UHS−IIホスト装置600は接続されたスレーブ装置がPCIe I/Fに対応していないと判定し、初期化を中止することができる。
なお、UHS−IIホスト装置600がRCLKライン2412を介して送信するリファレンスクロックは差動の0.4Vであるが、PCIeスレーブ装置920は受信したリファレンスクロックをPCIe I/FにREFCLKともみなす可能性があるが、UHS−IIホスト装置600は、D1ライン2414を介してSTB.Lシンボル2502bを受信しない限りUHS−II I/Fの初期化を行わないため、問題は発生しない。
またUHS−IIホスト装置600の誤認識を回避するため、PCIeスレーブ装置は920は、D0ライン2413を介してSTB.Lシンボル2502aを受信しても、D1ライン2414を介してSTB.Lシンボル2502bを送信しないようにする必要がある。
[10.補記]
本発明のPCIeで使用するVDD2ライン、D0ライン、D1ラインは、UHS−II I/Fにおける信号端子と共用とすることで、ホスト装置及びスレーブ装置の端子数増加が不要になるという効果があるが、PCIe I/Fの信号端子とUHS−II I/Fとを別個にすることも可能である。
また、本発明の実施の形態のシーケンスにおける時間は一例であり、実装可能な範囲であれば他の数値でも構わない。
また、本発明のPCIeスレーブ装置は、レガシーホスト装置でも動作できるよう、レガシーI/Fも具備することが好ましい。
本開示は、SDカードをはじめとするスレーブ装置と対応ホスト装置、及び前記ホスト装置及びスレーブ装置からなるリムーバブルシステムに適用することができる。
100 レガシーホスト装置
101 電源供給部
102 レガシーI/F半導体チップ
103 レギュレータ
104 SW
105 ホスト装置I/F部
106 I/F制御部
110 VDD1ライン
111 CLKライン
112 CMDライン
113 DATライン
113a DAT0ライン
113b DAT1ライン
113c DAT2ライン
113d DAT3ライン
120 レガシースレーブ装置
121 レガシーI/F半導体チップ
122 レギュレータ
123 SW
124 スレーブ装置I/F部
125 I/F制御部
126 バックエンドモジュール
202 リセットコマンド
203a I/F条件チェックコマンド
203b レスポンス
204a 初期化コマンド
204b レスポンス
205a Writeコマンド
205b レスポンス
205c データ
301a 電圧切換コマンド
301b レスポンス
400 LVホスト装置
401 電源供給部
402 LV半導体チップ
403 レギュレータ
404 ホスト装置I/F部
405 I/F制御部
410 VDD1ライン
411 CLKライン
412 CMDライン
413 DATライン
413a DAT0ライン
413b DAT1ライン
413c DAT2ライン
413d DAT3ライン
420 LVスレーブ装置
421 LV半導体チップ
422 レギュレータ
423 SW
424 スレーブ装置I/F部
425 I/F制御部
426 バックエンドモジュール
503 電源切り換え期間
508 リセットコマンド
509a I/F条件チェックコマンド
509b レスポンス
510 データ
600 UHS−IIホスト装置
601 第1電源供給部
602 第2電源供給部
603 UHS−II半導体チップ
604 UHS−IIレギュレータ
605 ホスト装置I/F部
606 I/F制御部
607 レギュレータ
608 SW
610 VDD1ライン
611 VDD2ライン
612 RCLKライン
613 D0ライン
614 D1ライン
616a DAT0ライン
616b DAT1ライン
616c DAT2ライン
616d DAT3ライン
617 CMDライン
618 CLKライン
620 UHS−IIスレーブ装置
621 UHS−II半導体チップ
622 UHS−IIレギュレータ
623 スレーブ装置I/F部
624 I/F制御部
625 レギュレータ
626 SW
627 バックエンドモジュール
701a STB.Lシンボル
701b STB.Lシンボル
702a 初期化コマンド
702b レスポンス
703a Writeコマンド
703b レスポンス
703c データ
900 PCIeホスト装置
901 第1電源供給部
902 第2電源供給部
903 PCIe半導体チップ
904 PCIeレギュレータ
905 ホスト装置I/F部
906 I/F制御部
910 VDD1ライン
911 VDD2ライン
912 REFCLKライン
913 D0ライン
914 D1ライン
915a CLKREQ#ライン
915b PERST#ライン
916a DAT0ライン
916b DAT1ライン
916c DAT2ライン
916d DAT3ライン
917 CMDライン
918 CLKライン
920 PCIeスレーブ装置
921 PCIe半導体チップ
922 PCIeレギュレータ
923 スレーブ装置I/F部
924 I/F制御部
927 バックエンドモジュール
1006a TS1
1006b TS1
1007a TS2
1007b TS2
1100 PCIeホスト装置
1101 電源供給部
1103 PCIe半導体チップ
1104 PCIeレギュレータ
1110 VDD1ライン
1120 PCIeスレーブ装置
1121 PCIe半導体チップ
1122 PCIeレギュレータ
1310 VDD1ライン
1311 VDD2ライン
1312 REFCLKライン
1313 D0ライン
1314 D1ライン
1315a CLKREQ#ライン
1315b PERST#ライン
1316a DAT0ライン
1316b DAT1ライン
1316c DAT2ライン
1316d DAT3ライン
1317 CMDライン
1318 CLKライン
1406 リセットコマンド
1510 VDD1ライン
1511 VDD2ライン
1512 REFCLKライン
1513 D0ライン
1514 D1ライン
1515a CLKREQ#ライン
1515b PERST#ライン
1516a DAT0ライン
1516b DAT1ライン
1516c DAT2ライン
1516d DAT3ライン
1517 CMDライン
1518 CLKライン
1710 VDD1ライン
1711 VDD2ライン
1712 REFCLKライン
1713 D0ライン
1714 D1ライン
1715a CLKREQ#ライン
1715b PERST#ライン
1716a DAT0ライン
1716b DAT1ライン
1716c DAT2ライン
1716d DAT3ライン
1717 CMDライン
1718 CLKライン
1910 VDD1ライン
1911 CLKライン
1912 CMDライン
1913 DATライン
1913a DAT0ライン
1913b DAT1ライン
1913c DAT2ライン
1913d DAT3ライン
2005 リセットコマンド
2006a I/F条件チェックコマンド
2006b レスポンス
2007 データ
2210 VDD1ライン
2211 CLKライン
2212 CMDライン
2213a DAT0ライン
2213b DAT1ライン
2213c DAT2ライン
2213d DAT3ライン
2410 VDD1ライン
2411 VDD2ライン
2412 RCLKライン
2413 D0ライン
2414 D1ライン
2416a DAT0ライン
2416b DAT1ライン
2416c DAT2ライン
2416d DAT3ライン
2417 CMDライン
2418 DATライン
2502a STB.Lシンボル
2502b STB.Lシンボル

Claims (18)

  1. 第1のインターフェイス、および少なくとも前記第1のインターフェイスとは異なる第2のインターフェイスでスレーブ装置と接続されうるホスト装置であって、
    前記スレーブ装置に電源を供給する電源供給部と、
    前記スレーブ装置に第1の信号線を介して信号を送信する第1送信部と、
    前記スレーブ装置から第2の信号線を介して信号を受信する受信部と、
    前記スレーブ装置に第3の信号線を介して信号を送信する第2送信部と、
    前記電源供給部より、電源を供給し、
    前記第1送信部より、前記第1の信号線を介して第1電圧レベルの信号、第2電圧レベルの信号を順に送信し、
    前記第2送信部より、前記第3の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を送信し、
    前記受信部にて、前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を受信したとき、前記第1のインターフェイスであると判定する、ホスト装置。
  2. 前記受信部にて、前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を受信したとき、第4の信号を介してクロックを供給し、かつ前記第3の信号を前記第1電圧レベルの信号を送信する、請求項1に記載のホスト装置。
  3. 少なくとも前記第2の信号線を、前記第1電圧レベルを持つ信号線と抵抗を介して接続することで、前記電源供給部から電源が供給されたとき、前記第2の信号線が前記第1電圧レベルとなる、請求項1に記載のホスト装置。
  4. 前記受信部にて、前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を受信しなかったとき、前記第2のインターフェイスではないと判定する、請求項1に記載のホスト装置。
  5. 前記ホスト装置において、前記電源供給部より電源を供給する前もしくは直後より、前記第2の信号線以外の信号線に対して、前記第2電圧レベルの信号を送信する、請求項1に記載のホスト装置。
  6. 前記第1電圧レベルは3.3Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項1乃至5に記載のホスト装置。
  7. 前記第1電圧レベルは1.8Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項1乃至5に記載のホスト装置。
  8. 前記第1のインターフェイスはPCI Expressである、請求項1乃至7に記載のホスト装置。
  9. 第1のインターフェイス、および少なくとも前記第1のインターフェイスとは異なる第2のインターフェイスでホスト装置と接続されうるスレーブ装置であって、
    前記ホスト装置から電源を供給される電源被供給部と、
    前記ホスト装置から第1の信号を介して信号を受信する受信部と、
    前記ホスト装置から第2の信号を介して信号を受信し、かつ前記第2の信号を介して信号を送信する送受信部と、
    前記ホスト装置から第3の信号を介して信号を受信する第2受信部とを備え、
    前記電源被供給部にて、前記電源を供給され、
    前記受信部にて、前記第1の信号線を介して前記第1電圧レベルの信号、第2電圧レベルの信号を順に受信し、
    かつ前記送受信部で、前記第2の信号線を介して前記第1電圧レベルの信号を受信し、
    かつ前記第2受信部で、前記第3の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を受信したとき、
    前記送受信部より、前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を送信するスレーブ装置。
  10. 前記電源被供給部にて電源を供給される前は、少なくとも前記第1の信号線を解放状態にする、請求項9に記載のスレーブ装置。
  11. 前記第1電圧レベルは3.3Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項9乃至10に記載のスレーブ装置。
  12. 前記第1電圧レベルは1.8Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項9乃至10に記載のスレーブ装置。
  13. 前記第1のインターフェイスはPCI Expressである、請求項9乃至12に記載のホスト装置。
  14. 第1のインターフェイス、および少なくとも前記第1のインターフェイスとは異なる第2のインターフェイスでスレーブ装置と接続される、ホスト装置及びスレーブ装置からなるリムーバブルシステムであって、
    前記ホスト装置は前記スレーブ装置に対して、電源を供給し、第1の信号線を介して第1電圧レベルの信号、第2電圧レベルの信号を順に送信し、かつ第2の信号線を前記第1電圧レベルとし、かつ前記第3の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を送信し、
    前記スレーブ装置は前記第1の信号線を介して第1電圧レベルの信号、第2電圧レベルの信号を順に受信し、かつ前記第2の信号線が前記第1電圧レベルの信号であると検知し、かつ前記第3の信号線が前記第2電圧レベルの信号を受信したとき、
    前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を送信し、
    前記ホスト装置は、前記第2の信号線を介して前記第2電圧レベルの信号を受信したとき、前記第1のインターフェイスであると判定する、リムーバブルシステム。
  15. 前記ホスト装置において、前記電源供給部より電源を供給する前は、前記第2の信号線以外の信号線は、前記第2電圧レベルの信号を送信する、請求項14に記載のリムーバブルシステム。
  16. 前記第1電圧レベルは3.3Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項14乃至15に記載のリムーバブルシステム。
  17. 前記第1電圧レベルは1.8Vであり、前記第2電圧レベルは0Vである、請求項14乃至15に記載のリムーバブルシステム。
  18. 前記第1のインターフェイスはPCI Expressである、請求項14乃至17に記載のホスト装置。
JP2017054031A 2017-03-21 2017-03-21 ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム Pending JP2018156506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054031A JP2018156506A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054031A JP2018156506A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018156506A true JP2018156506A (ja) 2018-10-04

Family

ID=63716553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017054031A Pending JP2018156506A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018156506A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514505A (ja) * 2019-01-18 2021-06-10 シリコン モーション インコーポレイティッドSilicon Motion Inc. 初期化法と関連するコントローラ、メモリデバイス、およびホスト
US11232048B2 (en) 2019-01-18 2022-01-25 Silicon Motion Inc. Methods, flash memory controller, and electronic device for SD memory card device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514505A (ja) * 2019-01-18 2021-06-10 シリコン モーション インコーポレイティッドSilicon Motion Inc. 初期化法と関連するコントローラ、メモリデバイス、およびホスト
US11232048B2 (en) 2019-01-18 2022-01-25 Silicon Motion Inc. Methods, flash memory controller, and electronic device for SD memory card device
US11409452B2 (en) 2019-01-18 2022-08-09 Silicon Motion Inc. Initialization methods and associated controller, memory device and host
JP7179073B2 (ja) 2019-01-18 2022-11-28 シリコン モーション インコーポレイティッド 初期化法と関連するコントローラ、メモリデバイス、およびホスト
US11625345B2 (en) 2019-01-18 2023-04-11 Silicon Motion Inc. Methods, flash memory controller, and electronic device for SD memory card device
US11726686B2 (en) 2019-01-18 2023-08-15 Silicon Motion Inc. Initialization methods and associated controller, memory device and host

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9886080B2 (en) Low voltage detection and initialization for non-volatile memory systems
US10466756B2 (en) Host apparatus and expansion device adaptable to low voltage signaling
EP1997063B1 (en) Negotiation of a proper communication protocol between a data carrier and a reader device
KR100772389B1 (ko) 메모리 인식 장치
US8769160B2 (en) Multi-interface memory card and method of operation
JP2009176136A (ja) 半導体記憶装置
KR102353267B1 (ko) 호스트 장치 및 확장 디바이스
KR100495657B1 (ko) 복수의 통신 모드들을 갖는 집적 회로 장치 및 그것의동작 방법
WO2018186456A1 (ja) ホスト装置及びリムーバブルシステム
CN111459854A (zh) 安全数字卡的方法、闪存控制器以及电子装置
JP5789759B2 (ja) 情報処理装置、不揮発性記憶装置、情報処理システム及び不揮発性メモリコントローラ
JP6620313B2 (ja) ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム
WO2018186457A1 (ja) スレーブ装置およびホスト装置
JP2018156506A (ja) ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム
JP2009140483A (ja) メモリカード制御装置およびメモリカード制御方法
JP2019057229A (ja) 通信形式判定方法
KR100866444B1 (ko) Ic 카드, ic 카드 시스템 및 데이터 처리 장치
US20170192919A1 (en) Host device, slave device, and removable system
JP2017049873A (ja) ホスト装置、スレーブ装置及びリムーバブルシステム
WO2016132733A1 (ja) ホスト装置、スレーブ装置、インターフェイス半導体装置及びリムーバブルシステム
JP7320707B2 (ja) ホスト装置、スレーブ装置およびデータ転送システム
CN114793452B (zh) 主机装置、从机装置以及数据转发系统
JP6413077B2 (ja) ホスト装置、スレーブ装置、インターフェイス半導体装置及びリムーバブルシステム
JP5587642B2 (ja) 通信デバイスおよび通信システム
JP2019057228A (ja) カード装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121