JP2018155458A - 吸着冷凍機 - Google Patents

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淳 秋澤
史 渡辺
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史 渡辺
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Abstract

【課題】これまで、低温熱源温度でも運転が可能で、かつ、COPを高く改善することのできる吸着冷凍機は、実現されていなかった。【解決手段】液化した冷媒を気化させることで冷熱を発生させる蒸発器と、蒸発器から生じる気化された冷媒を、冷却しつつ第1の吸着材に吸着させてから、加熱により脱着させる第1の吸着反応部と、蒸発器から生じる気化された冷媒を、第1の吸着材と異なる第2の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第2の吸着反応部と、第1の吸着反応部および第2の吸着反応部で脱着された冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された冷媒を冷却することで液化させて、蒸発器へ供給する凝縮器と、第1の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、第2の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる再利用流路を備える吸着冷凍機を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機組み込み型二重効用吸着冷凍機に関する。
実用化されている吸着冷凍サイクルのエネルギー変換効率(Coefficient Of Performance、COP)は、0.6程度であって効率が良いとはいえず、高効率化の課題を抱えている。また、熱源より系に投入された熱を2回利用する、いわゆる二重効用サイクルによりCOPの向上を図ろうとする場合には、100℃程度の比較的高温の熱源温度が必要となり、80℃以下の未利用廃熱を有効利用することができなかった(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1 Akisawa, A., Selection of Adsorbents for Double Effect Adsorption Refrigeration Cycle, The 20st National Symposium Power and Energy System, Miyagi(2015),pp. 127−130
今までに、低温熱源温度でも運転が可能で、かつ、COPを高く改善することのできる吸着冷凍機は、実現されていなかった。
本発明の第1の態様においては、液化した冷媒を気化させることで冷熱を発生させる蒸発器と、前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、冷却しつつ第1の吸着材に吸着させてから、加熱により脱着させる第1の吸着反応部と、前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、前記第1の吸着材と異なる第2の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第2の吸着反応部と、前記第1の吸着反応部および前記第2の吸着反応部で脱着された前記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を冷却することで液化させて、前記蒸発器へ供給する凝縮器と、前記第1の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第2の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる再利用流路とを備える吸着冷凍機を提供する。
本発明の第2の態様においては、液化した冷媒を気化させることで冷熱を発生させる蒸発器と、前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を、冷却しつつ第1の吸着材に吸着させてから、加熱により脱着させる第1の吸着反応部と、前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を、前記第1の吸着材と異なる第2の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第2の吸着反応部と、前記第1の吸着反応部および前記第2の吸着反応部で脱着された前記冷媒を冷却することで液化させて、前記蒸発器へ供給する凝縮器と、前記第1の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第2の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる再利用流路とを備える吸着冷凍機を提供する。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となりうる。
吸着冷凍機10を示す模式図である。 吸着冷凍機10の第1の状態を示す模式図である。 吸着冷凍機10の第2の状態を示す模式図である。 吸着冷凍機10の第3の状態を示す模式図である。 吸着冷凍機10の第4の状態を示す模式図である。 吸着冷凍機10のタイムサイクルを示す。 デューリング線図に表現した吸着冷凍機10による模式的なサイクルの例である。 吸着材としてFAM Z01とFAM Z02を用いた場合の、吸着冷凍機10のサイクルの挙動を、デューリング線図に描いたものである。 吸着冷凍機10によるCOPの改善効果を表す図である。 他の吸着冷凍機200を示す模式図である。 吸着冷凍機200のタイムサイクルを示す。 他の吸着冷凍機300を示す模式図である。 デューリング線図に表現した吸着冷凍機300による模式的なサイクルの例である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、吸着冷凍機10を示す模式図である。吸着冷凍機10は、蒸発器20と、第1の吸着反応部30と、第2の吸着反応部50と、圧縮機60と、凝縮器70と、再利用流路80を有する。本実施形態において、第2の吸着反応部50は、第1の吸着反応部30が動作する温度よりも、低温で動作する。
蒸発器20は、液化した冷媒12を気化させることで冷熱を発生させる。蒸発器20は、冷熱出力管24が接続された熱交換器22を備える。蒸発器20内において、液化された冷媒12は、熱交換器22に向けて滴下される。噴霧された冷媒12は、熱交換器22から潜熱を奪って気化する。熱交換器22の内部を流れる冷媒液は、冷却されて、冷熱が必要とされる場所へ出力される。
蒸発器20は、連結管100および制御バルブ26を介して、第1の吸着反応部30に連結されており、また、連結管102および制御バルブ28を介して、第2の吸着反応部50に連結されている。
蒸発器20から生じる気化された冷媒12は、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50において、吸着されてから再び気化される。2つの吸着反応部は、再利用流路80および制御バルブ42を介して、互いに連結される。
第1の吸着反応部30は、冷媒12を吸着する第1の吸着材32と、熱交換器34とを備える。第1の吸着反応部30は、蒸発器20から生じる気化された冷媒12を、冷却しつつ第1の吸着材32に吸着させてから、加熱により脱着させる。第1の吸着材32は、熱交換器34の周囲に設けられ、熱交換器34によって加熱および冷却される。
熱交換器34は、制御バルブ36を介して冷却水源14に接続されている一方、制御バルブ38を介して温水源16に接続されている。熱交換器34の内部を通過した水は、制御バルブ40、42の開閉に応じて、系の外に排出されるか、または再利用流路80を経て第2の吸着反応部50へと移動する。
第1の吸着反応部30は、連結管104および制御バルブ62を介して、圧縮機60に連結されている。第1の吸着反応部30と圧縮機60とが連通すると、第1の吸着反応部30の内部圧力が低下する。加熱および圧力の低下は、第1の吸着材32からの冷媒12の脱着および気化を促進する。
第2の吸着反応部50は、冷媒12を吸着する第2の吸着材52と、熱交換器54とを備える。第2の吸着反応部50は、蒸発器から生じる気化された冷媒12を、冷却しつつ第2の吸着材52に吸着させてから、加熱により脱着させる。第2の吸着材52は、熱交換器54の周囲に設けられ、熱交換器54によって加熱および冷却される。第2の吸着材52は、第1の吸着材32とは異なる吸着材であって、吸着比率の変化が第1の吸着材32よりも低温側で大きい。
熱交換器54は、制御バルブ56を介して、冷却水源18に接続されているが、系外部の温水源と接続されておらず、その点で、第1の吸着反応部30に備えられる熱交換器34とは異なる。熱交換器54は、再利用流路80を介して温水の供給をうける。
第2の吸着反応部50は、連結管106および制御バルブ64を介して、圧縮機60に連結されている。第2の吸着反応部50と圧縮機60とが連通すると、第2の吸着反応部50の内部圧力が低下する。加熱および圧力の低下は、第2の吸着材52からの冷媒12の脱着および気化を促進する。
圧縮機60は、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50で脱着された冷媒12を加圧により圧縮して、凝縮器70に供給する。なお、圧縮機60が消費する電力は、本実施形態の吸着冷凍機に投入されるエネルギー全体のなかで占められる割合が非常に小さい。
圧縮機60は、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50の内部圧力を低下させて、凝縮器70との間で圧力差を発生させる。すなわち、圧縮機60は、脱着時における吸着材温度に対する冷媒蒸気圧と、圧縮機60の入り口における冷媒12の圧力との比である相対圧を小さくできる。これにより、吸着濃度が減少し脱着を促進することができる。また、第1の吸着材32および第2の吸着材52、並びにそれらに吸着された冷媒12に対する加熱が比較的低温の場合であっても、上記吸着材からの冷媒12の脱着を実現することができる。
凝縮器70は、圧縮機60で圧縮された冷媒12を冷却することで液化させて、蒸発器20へ供給する。凝縮器70は、冷却水源74に接続された熱交換器72を備える。冷却水が内部を流れることにより、熱交換器72は冷却されて、気化された冷媒12の液化が促進される。
凝縮器70は、連結管108および減圧弁120を介して、蒸発器20に連結されている。減圧弁120を設けることによって、凝縮器70は、蒸発器20との間で予め定められた圧力差を維持しながら、予め定められた量の液化された冷媒12を蒸発器20に供給する。
制御部78は、コンピュータ装置によって構成され、中央処理装置、記憶装置等を有する。記憶装置には、予め、それぞれの制御バルブの開閉を制御するプログラムが格納されている。制御部78は、当該プログラムに従って、それぞれの制御バルブの開閉を制御する。
再利用流路80は、第1の吸着反応部30における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、第2の吸着反応部50における脱着のための加熱を行うために用いられる。すなわち、熱交換器54に供給される温水は、第1の吸着反応部30において熱交換器34に供給される冷却水であったもので、第1の吸着材32から熱を回収して水温が上昇し、温水となったものである。これにより、二重効用サイクルを構成している。
本実施形態において、冷媒12は、水または水に添加物を含むものであってよく、水以外の流体を用いてもよい。図1に示される実施形態における冷媒12は、一例として水である。
本実施形態において、第1の吸着材32と第2の吸着材52は、温度変化に対し異なる挙動を示す。より高温で吸着濃度の変化が大きい第1の吸着材32を、高温側の脱吸着反応を行う第1の吸着反応部30に用いる。
一方、第2の吸着材52は、第1の吸着材32が吸着濃度を大きく変化させる温度よりも低い温度で、吸着濃度を大きく変化させる。第2の吸着材52は、第1の吸着反応部30よりも低温で脱吸着反応を行う第2の吸着反応部50に用いられる。これにより、それぞれの吸着冷凍サイクルの効率が向上するので好ましい。
本実施形態における吸着材の例として、シリカゲル、メソポーラスシリカ、AQSOA(登録商標)(FAM−Z01、Z02、Z05)等のAIPO系ゼオライト、活性炭、ゼオライト(天然、合成)、イモゴライト、高分子系吸着材等がある。これらの吸着材から、複数の異なる吸着材を条件や用途に合わせて選択することができる。
図2から図5は、吸着冷凍機10の冷凍動作を説明する図である。吸着冷凍機10は、第1の状態から順番に第4の状態を繰り返すことによって、冷熱出力管24から冷熱を継続して出力する。なお、図2から図5において、白抜きの制御バルブは、開くように制御された制御バルブを示し、黒塗りの制御バルブは、閉じるように制御された制御バルブを示す。
図2を用いて第1の状態を説明する。第1の状態において、制御バルブ26、36、42、64は、閉じるように制御され、上記以外の制御バルブは、開くように制御される。
蒸発器20で気化された冷媒12は、連結管102を通じて、第2の吸着反応部50へ移動する。制御バルブ64が閉じられて、第2の吸着反応部50と圧縮機60との連通は断たれる。第2の吸着反応部50へ移動した冷媒12は、第2の吸着材52に吸着される。この工程を吸着工程と呼ぶ。
気化された冷媒12は、第2の吸着材52に吸着する際に吸着熱を放出する。制御バルブ56が開かれて、制御バルブ42が閉じられると、冷却水源18から熱交換器54に冷却水が供給される。冷却水が内部を流れる熱交換器54は、吸着熱を吸収して、第2の吸着材52を冷却する。吸着材の冷却は、冷媒12の吸着を促進する。
吸着工程時、連通されている第2の吸着反応部50と蒸発器20は、その内部圧力が等しくなる。蒸発器20では、冷媒12が気化される一方、第2の吸着反応部50では、第2の吸着材52が気化された冷媒12を吸着する。これにより、冷媒12は、蒸発器20から第2の吸着反応部50へ継続的に移動する。
第1の吸着反応部30において、制御バルブ36が閉じられて、制御バルブ38が開かれると、温水源16から熱交換器34に温水が供給される。内部に温水が流れる熱交換器34は、第1の吸着材32を加熱するとともに、第1の吸着材32に吸着している冷媒12も加熱する。加熱された冷媒12は、第1の吸着材32から脱着して気化する。この工程を脱着工程と呼ぶ。
第1の吸着反応部30と圧縮機60とをつなぐ制御バルブ62が開かれると、脱着して気化した冷媒12は、連結管104を通じて圧縮機60に移動する。圧縮機60は、気化した冷媒12を圧縮して、第1の吸着反応部30の内部圧力を低下させる。そのため、熱交換器34を通した加熱が比較的低温であっても、脱着圧力を低下させることにより、冷媒12を第1の吸着材32から脱着させて気化することができる。
圧縮機60で圧縮された冷媒12の蒸気は、凝縮器70に送られる。凝縮器70の熱交換器72に、冷却水源74から冷却水が供給されている。圧縮機60で圧縮された冷媒12の蒸気は、熱交換器72に冷却されて液化する。液化された冷媒12は、凝縮器70と蒸発器20を接続している連結管108および減圧弁120を経由して蒸発器20に流入し、滴下される。
図3は、吸着冷凍機10の第2の状態を示す模式図である。第2の状態において、制御バルブ36と42は、開くように制御され、上記以外の制御バルブは、閉じるように制御される。この状態において、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50は、蒸発器20と圧縮機60のいずれにも連通していない。
第1の吸着反応部30では、冷却水源14から冷却水が供給される熱交換器34が、第1の吸着材32を冷却する。この吸着材の冷却により、第1の吸着反応部30内に存在する気化された冷媒12は、第1の吸着材32に吸着される。気化されていた冷媒12の吸着によって、第1の吸着反応部30の内圧は低下する。この工程を予備冷却工程と呼ぶ。
冷却水源14から熱交換器34に供給される冷却水は、予備冷却工程時における熱の回収により水温が高められて温水となる。制御バルブ56が閉じられ、制御バルブ42が開かれることにより、温水が、再利用流路80を通って第1の吸着反応部30から第2の吸着反応部50へと移動し、熱交換器54に供給される。
第2の吸着反応部50では、再利用流路80を介して温水が供給される熱交換器54が、第2の吸着材52を加熱する。これにより、第2の吸着材52に吸着されている冷媒12も、加熱されて気化しはじめる。第2の吸着反応部50の内圧は、吸着されていた冷媒12の気化により高められる。この工程を予備加熱工程と呼ぶ。
図4は、吸着冷凍機10の第3の状態を示す模式図である。第3の状態において、制御バルブ28、38、40、56、62は、閉じるように制御され、上記以外の制御バルブは、開くように制御される。
蒸発器20で気化された冷媒12は、蒸発器20と第1の吸着反応部30との圧力差により、連結管100を通じて、第1の吸着反応部30へ移動する。制御バルブ62が閉じられて、第1の吸着反応部30と圧縮機60との連通は断たれている。第1の吸着反応部30では吸着工程が実施されて、冷媒12は第1の吸着材32に吸着される。
気化された冷媒12は、第1の吸着材32に吸着する際に吸着熱を放出する。制御バルブ36が開かれて、制御バルブ38が閉じられると、冷却水源14から熱交換器34に冷却水が供給される。冷却水が内部を流れる熱交換器34が、吸着熱を吸収して、第1の吸着材32および吸着された冷媒12を冷却する。吸着材の冷却は、冷媒12の吸着を促進する。
吸着工程時、連通されている第1の吸着反応部30と蒸発器20は、その内部圧力が等しくなる。蒸発器20では、冷媒12が気化される一方、第1の吸着材32では、第2の吸着材52が気化された冷媒12を吸着する。これにより、冷媒12は、蒸発器20から第1の吸着反応部30へ継続的に移動する。
冷却水源14から熱交換器34に供給される冷却水は、吸着熱の回収により温水となる。制御バルブ56が閉じられ、制御バルブ42が開かれると、温水が、再利用流路80を通って第1の吸着反応部30から第2の吸着反応部50へと移動して、熱交換器54に供給される。
第2の吸着反応部50において、脱着工程が実施される。再利用流路80から供給された温水が内部を流れる熱交換器54は、第2の吸着材52を加熱するとともに、第2の吸着材52に吸着している冷媒12も加熱する。加熱された冷媒12は、第2の吸着材52から脱着して気化する。
第2の吸着反応部50の熱交換器54の内部を通過した水は、系の外に排出されるか、または回収されて、第1の吸着反応部30の熱交換器34に冷却水として再び供給されるよう循環させてもよい。
第2の吸着反応部50と圧縮機60とをつなぐ制御バルブ64が開かれて、脱着して気化した冷媒12が、連結管106を通じて圧縮機60に移動する。圧縮機60は、気化した冷媒12を圧縮して、第2の吸着反応部50の内部圧力を低下させる。これにより、熱交換器54による加熱が比較的低温であっても、脱着圧力の低下により、冷媒12を第2の吸着材52から脱着させることができる。
圧縮機60で圧縮された冷媒12の蒸気は、凝縮器70に送られる。凝縮器70の熱交換器72には、冷却水源74から冷却水が供給されている。圧縮機60で圧縮された冷媒12の蒸気は、熱交換器72に冷却されて液化する。液化された冷媒12は、凝縮器70と蒸発器20を接続している連結管108および減圧弁120を経由して蒸発器20に流入し、滴下される。
図5は、吸着冷凍機10の第4の状態を示す模式図である。第4の状態において、制御バルブ38、40、56は、開くように制御され、上記以外の制御バルブは、閉じるように制御される。この状態において、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50は、蒸発器20と圧縮機60のいずれにも連通していない。
第1の吸着反応部30では、予備加熱工程が実施され、温水源16から温水が熱交換器34に供給される。温水が内部を流れる熱交換器34は、第1の吸着材32を加熱する。第1の吸着材32に吸着されている冷媒12も加熱されて、気化しはじめる。第1の吸着反応部30の内圧は、吸着されていた冷媒12の気化により高められる。
第2の吸着反応部50では、予備冷却工程が実施され、冷却水源18から冷却水が熱交換器54に供給される。冷却水が内部を流れる熱交換器54は、第2の吸着材52を冷却する。この吸着材の冷却により、第2の吸着反応部50内に存在する気化された冷媒12は、第2の吸着材52に吸着される。気化されていた冷媒12の吸着によって、第2の吸着反応部50の内圧は低下する。
第4の状態の後は、再び、第1の状態に戻る。このように、第1の状態から第4の状態を順番に繰り返すことによって、吸着冷凍機10は、冷熱出力管24から継続的に冷熱を出力する。
図6は、吸着冷凍機10のタイムサイクルを示す。なお、本願の実施形態の説明において、便宜上、高温側サイクルをHTC(High Temperature Cycle)、低温側サイクルをLTC(Low Temperature Cycle)と表記する場合がある。
図2から図5を用いて説明したように、高温側で使用される第1の吸着反応部30は、制御部78の制御により、脱着工程[1]、予備冷却工程[2]、吸着工程[3]、予備加熱工程[4]というサイクルで各工程を実行する。
低温側で使用される第2の吸着反応部50は、制御部78の制御により、吸着工程[1']、予備加熱工程[2']、脱着工程[3']、予備冷却工程[4']というサイクルで各工程を実行する。したがって、本実施形態において、2つの吸着反応部は、吸着と脱着を半周期ずらして繰り返す。
図6の矢印Aは、系外部からの加熱を表す。矢印Bは、高温側で動作する第1の吸着反応部30の吸着工程で発生する吸着熱を回収して、それを低温側で動作する第2の吸着反応部50の脱着工程に投入することを表す。したがって、系に入力された熱を2回利用することによって、COPを高めることができる。
図7は、本実施形態の挙動を模式的に示したデューリング線図である。横軸は吸着反応部温度、縦軸が冷媒の圧力、斜め線が吸着等量線である。二重効用吸着冷凍サイクルでは、高温側の吸着反応部のサイクル(HTC)と低温側の吸着反応部のサイクル(LTC)の2つからなる。
実線で表されるサイクルは、二重効用吸着冷凍サイクルの吸着反応部と凝縮器との間に、圧縮機を組み込んだ本実施形態によるものを表す。点線で表されるサイクル箇所は、圧縮機が組み込まれない従来型の二重効用吸着冷凍サイクルの例を表す。
実線で表される本実施形態において、HTCが脱着工程[1]にあるとき、LTCは吸着工程[1']にある。HTCの脱着工程[1]では、矢印Aで示される熱源水による加熱により、吸着反応部内の圧力が脱着圧力に達した時点で、吸着反応部と凝縮器が接続され、脱着圧力の状態で吸着濃度が減少する。HTCの脱着工程[1]は、熱源水温度に、吸着材の温度が一致した時点で終了してもよい。
LTCの吸着工程[1']では、吸着反応部の内部圧力が、蒸発器の圧力に達した時点で蒸発器と接続され、蒸発器の圧力の状態で吸着濃度が上昇する。LTCの吸着工程[1']は、冷却水の温度に達した時点で終了してもよい。
HTCが予備冷却工程[2]にあるとき、LTCは予備加熱工程[2']にある。HTCの予備冷却工程[2]は、吸着反応部が蒸発器と凝縮器とから切断され、吸着濃度を保ったまま、温度の低下に伴い、圧力が低下する。
LTCの予備加熱工程[2']では、吸着反応部は、蒸発器および凝縮器から切断され、吸着濃度を保ったまま、加熱により温度と圧力が上昇する。
HTCが吸着工程[3]にあるとき、LTCは脱着工程[3']にある。本実施形態における二重効用サイクルは中間温度を任意に決定できる。HTCの吸着工程[3]は、吸着反応部が中間温度に達した時点で終えてもよい。
HTCの吸着工程[3]において、吸着材が冷媒を吸着する時に発生する吸着熱が、LTCの予備加熱工程[2']および脱着工程[3']で使用される熱源として再利用される。線図中の矢印Bは、高温側から低温側への熱の移動を表し、吸着熱が再利用されることを示す。LTCの脱着工程[3']では、任意の中間温度に達した時点で終了してもよい。
HTCが予備加熱工程[4]にあるとき、LTCは予備冷却工程[4']にある。本サイクルが終わった時点で、HTCとLTCは、[1]と[1']にそれぞれ戻り、連続運転を行う。
点線により表されるサイクルと、本実施形態の挙動を表す実線のサイクルとの離隔は、二重効用吸着サイクルに圧縮機を組み込むことにより、吸着材が再生する圧力を調整できることを意味する。
すなわち、本実施形態における吸着冷凍機は、様々な熱源温度に対しても、吸着材の吸脱着量を適切な範囲に制御できる。これにより、高温側サイクルと低温側サイクルのそれぞれに対して、脱着圧力を吸着濃度が急激に変化する範囲に収まるように設定し、二重効用吸着冷凍サイクルの効率を向上させることができる。
本実施形態は、1つの圧縮機を備えるものであるが、第1の吸着反応部30からの冷媒12を圧縮する第1の圧縮機と、第2の吸着反応部50からの冷媒12を圧縮する第2の圧縮機とを備えるものであってもよい。
以上のような構成を採用することにより、低温熱源温度でも運転が可能で、かつ、COPを高く改善することのできる吸着冷凍機を実現できる。本実施形態は、圧縮機を組み込んだ単段型吸着冷凍サイクル、および圧縮機を備えない二重効用サイクルとの間で性能の比較を行った、以下の非限定的な実施例においてさらに例示される。
本実施例の2種類の吸着材には、ゼオライト系吸着材であるFAM Z01とFAM Z02(三菱樹脂株式会社製、商品名AQSOA)をそれぞれ使用した。FAM Z01は狭い相対圧範囲で多量に吸着することが可能で、さらに再生温度も低いため、低温サイクル側の吸着材として利用し、FAM Z02を高温サイクル側の吸着材とした。
図8は、本実施例の挙動を示すデューリング線図であって、斜め方向の実線がFAM Z01、点線がFAM Z02の吸着等量線を表す。デューリング線図において、斜め線の幅が狭いほど、少ない温度差で吸着材の吸着濃度が変化する。そこで、高温側のFAM Z02のサイクルと、低温側のFAM Z01のサイクルのそれぞれに対して、吸着濃度が急激に変化する範囲に収まるよう、圧縮機により脱着圧力を設定して、効率の向上を図った。
吸着冷凍機の性能の比較は、それぞれで得られるCOPに基づき行われた。図9は、異なる熱源温度を用いた場合の、本実施例である「二重効用+圧縮機」、比較例1として単段型吸着冷凍機「単段型+圧縮機」、および比較例2として圧縮機を備えない二重効用吸着冷凍機「二重効用(圧縮機なし)」の、それぞれのCOPを比較した図である。
図9に示される結果から、本実施例は、熱源温度60〜80℃においてほぼ一様な安定したCOPを達成するとともに,他の二つよりも高い性能を持つことがわかる。すなわち、本実施例の吸着冷凍機によれば、従来の二重効用吸着冷凍サイクル(比較例2)では性能が低下する温度域である60から80℃においても、理想的に約1.2のCOPを得られることが見込まれる。また、従来の単段型吸着冷凍サイクル(比較例1)と比較しても、2倍程度のCOPの向上を実現できる。
上記の実施形態は、第1および第2の吸着反応部からなる吸着冷凍機であったが、他の実施形態において、蒸発器から生じる気化された冷媒を、第1の吸着材および第2の吸着材と異なる第3の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第3の吸着反応部と、第2の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、第3の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる第2の再利用流路をさらにそなえてもよい。
図10は、そのような他の実施形態の一例である吸着冷凍機200を示す模式図である。以下において説明される他の実施形態の各図において、図1から図9において示された実施形態と同一または相当する部材、部位については、同一符号を付した。
吸着冷凍機200は、図1において示される実施形態が備える要素のほかに、第3の吸着材212と熱交換器214とを備えた第3の吸着反応部210を有する。第3の吸着反応部210は、蒸発器20から生じる気化された冷媒12を、第1の吸着材32および第2の吸着材52と異なる第3の吸着材212に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる。第3の吸着材212は、吸着比率の変化が他の2種類の吸着材よりもさらに低温側で大きい。
第3の吸着反応部210は、連結管230および制御バルブ216を介して蒸発部20に連結されており、また、連結管232および制御バルブ218を介して、圧縮機60に連結されている。
吸着冷凍機200の第3の吸着反応部210は、制御バルブ220を介して、冷却水源18に接続されているが、系外部の温水源と接続されておらず、再利用流路240および制御バルブ224を介して第2の吸着反応部50と連結されている。
第2の吸着反応部50の熱交換器54の内部を通過した水は、制御バルブ222、224の開閉に応じて、系の外に排出されるか、または再利用流路240を経て第3の吸着反応部210へと移動する。
再利用流路240は、第2の吸着反応部50における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、第3の吸着反応部210における脱着のための加熱に用いる第2の再利用流路である。すなわち、熱交換器214に供給される温水は、第2の吸着反応部50において熱交換器54に供給される冷却水であったもので、第2の吸着材52から熱を回収して水温が上昇し、温水となったものである。これにより、第1の吸着反応部30と第2の吸着反応部50をつなぐ再利用流路80による効用と併せて、三重効用サイクルを構成している。
図11は、吸着冷凍機200のタイムサイクルを示す。同図において、第1の吸着反応部30における高温側サイクルをHTC、第3の吸着反応部210における低温側サイクルをLTCと表記するのに加え、第2の吸着反応部50の中温側サイクルをMTC(Medium Temperature Cycle)と表記する。
高温側で使用される第1の吸着反応部30は、制御部78の制御により、脱着工程[1]、予備冷却工程[2]、吸着工程[3]、予備加熱工程[4]というサイクルで各工程を実行する。
中温側で使用される第2の吸着反応部50は、制御部78の制御により、吸着工程[1']、予備加熱工程[2']、脱着工程[3']、予備冷却工程[4']というサイクルで各工程を実行する。したがって、第1の吸着反応部30とは半周期ずらして、吸着と脱着を繰り返す。
低温側で使用される第3の吸着反応部210は、制御部78の制御により、脱着工程[1'']、予備冷却工程[2'']、吸着工程[3'']、予備加熱工程[4'']というサイクルで各工程を実行する。したがって、第3の吸着反応部210とは半周期ずらして吸着と脱着を繰り返すが、第1の吸着反応部30とは同一の周期となる。
図11の矢印Aは、系外部からの加熱を表す。矢印Bは、高温側で動作する第1の吸着反応部30の吸着工程で発生する吸着熱を回収して、それを中温側で動作する第2の吸着反応部50の脱着工程に投入することを表す。矢印Cは、中温側で動作する第2の吸着反応部50の吸着工程で発生する吸着熱を回収して、それを低温側で動作する第3の吸着反応部210の脱着工程に投入することを表す。したがって、系に入力された熱を3回利用することによって、COPを高めることができる。
図12は、他の実施形態の一例である吸着冷凍機300を示す模式図である。これまでに説明された実施形態において、同一または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
他の吸着冷凍機300は、図1において示される実施形態が備える要素と比較して、圧縮機の配置が異なる。吸着冷凍機300の圧縮機310は、蒸発器20から生じる気化された冷媒12を圧縮する。
圧縮機310により圧縮されて圧力が増した冷媒12は、連結管314および制御バルブ312を介して第1の吸着反応部30に移動するか、または、連結管318および制御バルブ316を介して、第2の吸着反応部50に移動する。
圧縮機310により、気化された冷媒12を圧縮することで、吸着材に吸着される際の圧力(相対圧)を高めることができ、それにより、吸着濃度を増加させて吸着を促進することができる。
図13は、吸着冷凍機300の挙動を模式的に示したデューリング線図である。実線で表されるサイクルは、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50と、蒸発器20との間に、圧縮機310を組み込んだ本実施形態によるものを表す。点線で表されるサイクル箇所は、圧縮機が組み込まれない形態の例を示す。
点線により表されるサイクルと実線のサイクルの比較から明らかなとおり、吸着冷凍機300は、冷媒が吸着材に吸着される圧力を調整でき、二重効用吸着冷凍サイクルの効率を向上させることができる。
吸着冷凍機300の上記の実施形態は、1つの圧縮機310を備えるものであるが、他の実施形態において、蒸発器20からの冷媒を圧縮して第1の吸着反応部30に供給する第1の圧縮機と、蒸発器20からの前記冷媒を圧縮して第2の吸着反応部50に供給する第2の圧縮機とを含んでもよい。
図1に示される吸着冷凍機10の他の実施形態において、第1の吸着反応部30および第2の吸着反応部50で脱着された冷媒12を圧縮する圧縮機60に加えて、蒸発器20で気化された冷媒12を圧縮する圧縮機310が含まれてもよい。これにより、吸着圧力と脱着圧力の両方を調整することができるため、吸着冷凍サイクルの性能をさらなる向上を実現できる。
同様に、図10に示される第3の吸着反応部210をさらに備えた吸着冷凍機200の他の実施形態において、圧縮機60に加えて、蒸発器20から生じる気化された冷媒12を圧縮する圧縮機310が含まれてもよい。この場合においても、吸着冷凍サイクルの性能を向上が実現される。なお、吸着冷凍機200の実施形態の一例において、圧縮機60を備えずに、蒸発器20から生じる気化された冷媒12を圧縮する圧縮機310が備えられてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 吸着冷凍機、12 冷媒、14、18、74 冷却水源、16 温水源、20 蒸発器、22、34、54、72、214 熱交換器、24 冷熱出力管、26、28、36、38、40、42、56、62、64、216、218、220、222、224、312、316 制御バルブ、30 第1の吸着反応部、32 第1の吸着材、50 第2の吸着反応部、52 第2の吸着材、60、310 圧縮機、70 凝縮器、78 制御部、80、240 再利用流路、100、102、104、106、108、230、314、318 連結管、120 減圧弁、210 第3の吸着反応部、212 第3の吸着材

Claims (9)

  1. 液化した冷媒を気化させることで冷熱を発生させる蒸発器と、
    前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、冷却しつつ第1の吸着材に吸着させてから、加熱により脱着させる第1の吸着反応部と、
    前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、前記第1の吸着材と異なる第2の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第2の吸着反応部と、
    前記第1の吸着反応部および前記第2の吸着反応部で脱着された前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を冷却することで液化させて、前記蒸発器へ供給する凝縮器と、
    前記第1の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第2の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる再利用流路と
    を備える吸着冷凍機。
  2. 前記圧縮機は、前記第1の吸着反応部からの前記冷媒を圧縮する第1の圧縮機と、前記第2の吸着反応部からの前記冷媒を圧縮する第2の圧縮機とを含む請求項1に記載の吸着冷凍機。
  3. 前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を圧縮し、前記第1の吸着反応部及び前記第2の吸着反応部の少なくとも一方に供給する他の圧縮機を更に備えた、請求項1または2に記載の吸着冷凍機。
  4. 前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、前記第1の吸着材および前記第2の吸着材と異なる第3の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第3の吸着反応部と、
    前記第2の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第3の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる第2の再利用流路と
    を更に備える請求項1から3のいずれか1項に記載の吸着冷凍機。
  5. 液化した冷媒を気化させることで冷熱を発生させる蒸発器と、
    前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を、冷却しつつ第1の吸着材に吸着させてから、加熱により脱着させる第1の吸着反応部と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を、前記第1の吸着材と異なる第2の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第2の吸着反応部と、
    前記第1の吸着反応部および前記第2の吸着反応部で脱着された前記冷媒を冷却することで液化させて、前記蒸発器へ供給する凝縮器と、
    前記第1の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第2の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる再利用流路と
    を備える吸着冷凍機。
  6. 前記圧縮機は、前記蒸発器からの前記冷媒を圧縮して前記第1の吸着反応部に供給する第1の圧縮機と、前記蒸発器からの前記冷媒を圧縮して前記第2の吸着反応部に供給する第2の圧縮機とを含む請求項5に記載の吸着冷凍機。
  7. 前記蒸発器から生じる気化された前記冷媒を、前記第1の吸着材および前記第2の吸着材と異なる第3の吸着材に、冷却しつつ吸着させてから、加熱により脱着させる第3の吸着反応部と、
    前記第2の吸着反応部における冷却のために用いられる流体により吸着熱を回収して、前記第3の吸着反応部における脱着のための加熱に用いる第2の再利用流路と
    を更に備える請求項5または6に記載の吸着冷凍機。
  8. 前記第2の吸着反応部は、前記第1の吸着反応部が動作する温度よりも、低温で動作する請求項1から7のいずれか1項に記載の吸着冷凍機。
  9. 前記第2の吸着材は、吸着比率の変化が前記第1の吸着材よりも低温側で大きい請求項1から8のいずれか1項に記載の吸着冷凍機。
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