JP2018155314A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
Description
回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
を備える密封装置において、
前記回転環ユニットは、
前記回転軸に固定される円筒部を有する環状部材と、
前記環状部材に対して固定される回転環と、
を備えており、
前記固定環ユニットは、
前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
一端側が前記補強環に設けられた内向きフランジ部に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
を備えると共に、
前記環状部材における前記円筒部の端部には、前記固定環よりも前記補強環の内向きフランジ部側に位置する外向きフランジ部が設けられていることを特徴とする。
図1〜図5を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の部材を除き略回転対称形状であり、図1においては、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例に係る密封構造を示す模式的断面図である。なお、図2中の密封装置については、図1と同様に、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図3は本発明の実施例に係る密封装置における固定環ユニットの模式的断面図である。なお、図3においては、固定環ユニットを、その中心軸線を含む面で切断した切断面の図を示しており、奥行き線は省略している。図4は本発明の実施例に係る回転環の側面図の一部である。なお、図4においては、側面図中のAA断面図も図中丸の中に示している。図5は本発明の実施例に係る環状弾性体における伸縮部の変形例を示す模式的断面図である。
本実施例に係る密封装置10の全体構成について説明する。本実施例に係る密封装置10は、回転軸500と、回転軸500が挿通される軸孔を有するハウジング600との間の環状隙間を封止するために用いられる。本実施例においては、図2において、図中左側が、密封対象流体(油など)が密封された密封領域側(O)であり、図中右側が密封領域側(O)とは反対側の大気側(A)である。
固定環ユニット200における環状弾性体220の伸縮部221付近の詳細構造について説明する。
本実施例に係る密封装置10においては、伸縮部221付近に、いわゆるラビリンスシール構造が形成されている。このラビリンスシール構造について、以下に説明する。
本実施例に係る環状弾性体220の伸縮部221による押圧構造について、より詳細に説明する。本実施例に係る伸縮部221は、径方向に突出する山部が1箇所設けられた構成である。これにより、伸縮部221は、軸線方向に伸縮可能となっている。なお、本発明における伸縮部は、このような構成に限らず、径方向に突出する山部及び径方向に凹む谷部のうちの少なくともいずれか一つを有すればよい。これにより、伸縮部は、軸線方向に伸縮可能となる。例えば、図5に示す変形例に係る伸縮部221aにおいては、2つの山部と、これら2つの山部の間に設けられる一つの谷部とを備えている。このような伸縮部221aを採用してもよい。
本実施例に係る密封装置10によれば、大気側(A)から回転環130と固定環230との摺動部に至るまでには、複雑な経路が形成され、いわゆるラビリンスシール構造が形
成されている。従って、泥水等が回転環130と固定環230との摺動部に向けて侵入してしまうことが抑制される。
100 回転環ユニット
110 環状部材
111 内周面側円筒部
112 密封領域側外向きフランジ部
113 外周面側円筒部
114 大気側外向きフランジ部
120 被嵌合部材
121 円筒部
122 内向きフランジ部
123 外向きフランジ部
130 回転環
131 動圧発生用溝
200 固定環ユニット
210 補強環
211 円筒部
212 内向きフランジ部
220 環状弾性体
221,221a 伸縮部
222 外側環状リップ
223 内側環状リップ
230 固定環
500 回転軸
600 ハウジング
Claims (5)
- 回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
を備える密封装置において、
前記回転環ユニットは、
前記回転軸に固定される円筒部を有する環状部材と、
前記環状部材に対して固定される回転環と、
を備えており、
前記固定環ユニットは、
前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
一端側が前記補強環に設けられた内向きフランジ部に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
を備えると共に、
前記環状部材における前記円筒部の端部には、前記固定環よりも前記補強環の内向きフランジ部側に位置する外向きフランジ部が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 前記環状弾性体は、径方向に突出する山部及び径方向に凹む谷部のうちの少なくともいずれか一つを有する、軸線方向に伸縮可能な伸縮部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記固定環における内周面と外周面との間の中心を通る仮想円柱面は、前記伸縮部における前記内向きフランジ部側の端部の径方向の範囲内に位置し、かつ前記伸縮部における前記固定環側の端部の径方向の範囲内に位置することを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
- 前記環状弾性体は、前記内向きフランジ部側の端部から、前記外向きフランジ部よりも軸線方向において前記内向きフランジ部側の位置で、前記回転軸の表面に向かって伸び、かつ該表面には接しない位置まで伸びる外側環状リップを備えていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
- 前記環状弾性体は、前記固定環側の端部から前記外向きフランジ部の先端に向かって伸び、かつ該外向きフランジ部の先端には接しない位置まで伸びる内側環状リップを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017052412A JP6855295B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017052412A JP6855295B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 密封装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018155314A true JP2018155314A (ja) | 2018-10-04 |
JP6855295B2 JP6855295B2 (ja) | 2021-04-07 |
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ID=63716319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017052412A Active JP6855295B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6855295B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB653608A (en) * | 1948-12-30 | 1951-05-16 | British Thermostat Co Ltd | Improvements in or relating to shaft seals |
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-
2017
- 2017-03-17 JP JP2017052412A patent/JP6855295B2/ja active Active
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6855295B2 (ja) | 2021-04-07 |
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