JP2018153552A - 遊技機 - Google Patents

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琢磨 平澤
Takuma Hirasawa
琢磨 平澤
大介 前山
Daisuke Maeyama
大介 前山
信介 稲葉
Shinsuke Inaba
信介 稲葉
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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させること。
【解決手段】遊技機100に、遊技盤ユニット102に配置される導光部1501と、導光部1501に入光可能な複数の発光手段1511,1521と、導光部1501で形成される図柄であって発光手段1511,1521からの異なる入光態様によってそれぞれ発光可能な複数の図柄1502〜1505と、を備える。
【選択図】図18

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来から、遊技領域の前面透明パネルを導光部として、導光部の表面若しくはその内部に入光させて、様々な発光態様を奏する遊技機が知られている。
このような遊技機では、導光板の表面若しくは内部に、光を所定角度で屈折する多数の部位によって図柄を予め形成されている。また、所定のタイミングで発光可能な複数の発光手段が導光板の例えば上方部分に一列に配置される(例えば、特許文献1参照)。発光させる発光手段の点灯を制御すると、導光板に形成された図柄が発光して遊技者側に視認可能となる。
特開2016−195913号公報
しかし、上述のような従来の遊技機では、図柄の発光パターンが単純であり、遊技の興趣を向上させる余地があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技の興趣を向上させることにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
[適用例1]
本発明の遊技機(100)では、遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、導光部(1501)に入光可能な複数の発光手段(1511,1521)と、導光部(1501)で形成される図柄であって発光手段(1511,1521)からの異なる入光態様によってそれぞれ発光可能な複数の図柄(1502〜1505)と、を備えることを要旨とする。
[適用例2]
本発明の遊技機(100)では、遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、導光部(1501)に入光可能な複数の発光手段(1511,1521,2021,2022)と、導光部(1501)と発光手段(1511,1521,2021,2022)との間にあるレンズ部材(1910,2000,2100)と、レンズ部材(1910,2000,2100)によって発光手段(1511,1521,2021,2022)から入光態様を変えて導光部(1501)にて発光可能な複数の図柄(1502〜1505)と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態の遊技機100の正面図である。 外枠160に対してガラス枠150と内枠170が開いた状態を示す遊技機100の斜視図である。 遊技機100の機能ブロックを表す図である。 主制御基板300のメインROM301bを説明するための図である。 主制御基板300のメインRAM301cを説明するための説明図である。 各種の判定テーブル等を示す説明図である。 大当たり図柄判定テーブルT2と大当たりの種別の振り分け割合を示す説明図である。 第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aを例示する説明図である。 第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bを例示する説明図である。 第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cを例示する説明図である。 第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dを例示する説明図である。 第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aを例示する説明図である。 第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bを例示する説明図である。 第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cを例示する説明図である。 第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dを例示する説明図である。 主制御基板300で実行される処理の概略フローを示す説明図である。 主制御基板300のメインCPU301aで実行される事前判定処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320の詳細を示すブロック図である。 サブRAM320cに設けられる事前判定情報記憶領域320c3を模式的に示す説明図である。 演出制御基板320で実行される処理の一覧を示す説明図である。 先読み処理のフローチャートである。 演出パターン決定処理のフローチャートである。 導光ユニット181の遊技者側から見た正面図と遊技盤102A側から見た背面図である。 図15中のA−A線断面図(A)およびB部拡大図(B)である。 図15中のC1部のD1−D1線拡大断面図(A)、その変形例(B)、図15中のC2部のD2−D2線拡大断面図(C)およびその変形例(D)である。 基板1510上のLED1511から導光部1510への光Pの出射によって図柄1505が発光する様子(A)および基板1520上のLED1521から導光部1510への光Pの出射によって図柄1502〜1504が発光する様子(B)である。 図15の導光ユニット181の変形例としての導光ユニット1900の背面図およびその一部の拡大図である。 図19のレンズ部材1910の変形例に係るレンズ部材2000を説明するための図である。 図20のレンズ部材2000とは異なる別の変形例に係るレンズ部材2100を説明するための図である。 従来の第1大入賞装置2210の可動片117bが閉まりかけた状態の一部拡大正面図(A)、矢印Hの方向から当該閉まりかけた状態の第1大入賞装置2210を見た一部拡大側面図(B)および可動片117bが開いている状態で入賞口2203の入口付近に複数個の遊技球Bが詰まっている状態の一部拡大正面図(C)である。 この実施形態に係る第1大入賞装置117の可動片117bが閉じている状態における遊技球Bの動きを説明するための一部拡大正面図(A)および可動片117bが開いている状態における遊技球Bの動きを説明するための一部拡大正面図(B)である。 ロゴユニット171のロゴパネル2501を取り外した状態の正面図である。 ビッグガンユニット154とロゴユニット171との位置関係を示し、(A)はビッグガンユニット154が待機位置に移動している状態の正面図、(B)はビッグガンユニット154が視認可能位置に移動している状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の動きを示し、(A)はビッグガンユニット154が待機位置に移動している状態の正面図、(B)はビッグガンユニット154が視認可能位置に移動している状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構が第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を待機位置から視認可能位置に移動させる様子を示し、ビッグガンユニット154が待機位置に移動している状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構が第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を待機位置から視認可能位置に移動させる様子を示し、図27に続く状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構が第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を待機位置から視認可能位置に移動させる様子を示し、図28に続く状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構が第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を待機位置から視認可能位置に移動させる様子を示し、ビッグガンユニット154が視認可能位置に移動した状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の第1可動ユニットの発光部2503を示し、(A)はその正面図、(B)は表面パネル2504を取り外した状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の第2ユニットの発光部2506を示し、(A)はその正面図、(B)は表面パネル2507を取り外した状態の正面図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構のリターンスプリング3301の取付状態を示す図である。 ビッグガンユニット154の駆動機構を示し、駆動モータ2605によって回転される第1ギヤ2712の回転が第3ギヤ2714の駆動軸2609に伝えられる様子を示す図である。 第1ガンユニット155の要部を示し、(A)は第1ガンユニット155のユニット本体3502が待機位置に移動している状態の正面図、(B)は第1ガンユニット155のユニット本体3502が突出位置に移動している状態の正面図である。 (A)は第1ガンユニット155の背面図、(B)は第2ガンユニット156の背面図である。 ボールユニット161を示し、(A)は斜め前方からみた斜視図、(B)は背面図である。 ボールユニット161を分解して斜め前方からみた様子を示す分解斜視図である。 ボールユニット161の文字プレート3801の正面図である。 ボールユニット161の文字プレート3801の裏面図である。 ボールユニット161の文字プレート3801を斜め後方からみた斜視図である。 (A)は突出部3704周辺のボールユニット161の断面図、(B)は比較のための説明図である。 ボールユニット161の後側LED光源3703と切欠部3705を詳しく示す図である。 ボールユニット161及びボールユニット駆動機構4401示し、(A)はボールユニット161を上昇させた状態の正面図、(B)はボールユニット161を下降させた状態の正面図である。 ボールユニット駆動機構4401を示し、(A)はボールユニット161の導光部3702を上昇させた状態の正面図、(B)はボールユニット161の導光部3702を下降させた状態の正面図である。 ボールユニット駆動機構4401を示し、(A)はボールユニット161の導光部3702を上昇させた状態の背面図、(B)はボールユニット161の導光部3702を下降させた状態の背面図である。 ボールユニット161と導光ユニット181の導光部1501とメイン表示装置131との位置関係を説明するための図である。 ボールユニット161の導光部3702と導光ユニット181の導光部1501とを使用した演出の例を示す正面図である。 保持機構の要部を示し、(A)はビッグガンユニット154の保持機構の要部の正面図、(B)は第1ガンユニット155と第2ガンユニット156の保持機構の要部の背面図、(C)はボールユニット161の保持機構の要部の正面図である。 実施形態イの表示器の正面図である。 実施形態イの表示器の背面図である。 実施形態イの表示器の断面を示す概略図である。 実施形態イの表示器を分解した状態で断面を示す概略図である。 実施形態イの表示器を分解して示す概略斜視図である。 実施形態イの表示用基板の正面図である。 実施形態イの表示用基板の背面図である。 実施形態イのカバー部材の背面図である。 実施形態イの表示器の回路を示す説明図である。 実施形態ロの表示器を示す説明図である。 実施形態ロの被覆部材と識別手段との関係を示す説明図である。 遊技状態表示の例を示す説明図である。 実施形態ロの表示器の正面図である。 実施形態ロの表示器の背面図である。 実施形態ロの表示器の断面を示す概略図である。 実施形態ロの表示器を分解した状態で断面を示す概略図である。 実施形態ロの表示器を分解して示す概略斜視図である。 実施形態ロの表示用基板の正面図である。 実施形態ロのカバー部材の背面図である。 実施形態ロの表示器の回路を示す説明図である。 実施形態ロの表示器の別例の回路を示す説明図である。 実施形態ハの表示器を正面から示す概略斜視図である。 実施形態ハの表示器を背面から示す概略斜視図である。 実施形態ハの表示器の説明図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の遊技機の一実施形態としての遊技機100について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[遊技機100の構成]
図1、2を用いて、まず、遊技機100の構成について説明する。図1は、本実施形態の遊技機100の正面図である。図2は、外枠160に対して、ガラス枠150と内枠170が開いた状態を示す遊技機100の斜視図である。なお、遊技機100は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。
以下の説明では、必要に応じて、遊技機100の左右方向を「X方向」とも呼び、特に、遊技機100の右方向を「+X方向」とも呼び、遊技機100の左方向を「−X方向」とも呼ぶ。また、遊技機100の上下方向を「Y方向」とも呼び、特に、遊技機100の上方向を「+Y方向」とも呼び、遊技機100の下方向を「−Y方向」とも呼ぶ。さらに、遊技機100の奥行方向を「Z方向」とも呼び、特に、遊技機100に対して奥側に向かう方向を「+Z方向」とも呼び、遊技機100に対して手前側に向かう方向を「−Z方向」とも呼ぶ。
図1、2に示すように、遊技機100は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠160と、その外枠160の前方側で該外枠160と回動可能に支持された内枠170、及びその内枠170の前方側で該内枠170と回動可能に支持されたガラス枠150を備えている。ガラス枠150には、ガラス部材151が裏側から着脱自在に設けられる。また、ガラス枠150の所定位置には、ガラス枠150が開放されたことを検出するための図示しないガラス枠開放スイッチが、内枠170の所定位置には、内枠170が開放されたことを検出するための図示しない内枠開放スイッチがそれぞれ設けられている。
内枠170には、遊技機100を構成する主要な機構や種々の部品及び基板などが設けられると共に、遊技盤ユニット102が着脱自在に設けられている。ガラス部材151と遊技盤ユニット102との間には、遊技領域106が設けられている。この遊技領域106は、遊技球が流下する遊技球流下領域(図示せず)と、メイン表示装置131の表示画面領域とを含む。
遊技盤ユニット102は、透明なアクリル部材からなる遊技盤102Aを備えている。遊技盤102Aには、複数の釘(図示せず)や風車(図示せず)が配置されている。これら釘や風車は、遊技球の動きを変更したり、所定の入賞口に誘導したりする機能を有する。遊技盤102Aにおいて、遊技者側の面を表側面とも呼び、奥側の面(表側面とは反対面)を裏側面とも呼ぶ。
遊技盤ユニット102の遊技盤102Aは、開口部102AZを有している。メイン表示装置131は、この開口部102AZに配置される。これにより、遊技者からメイン表示装置131が視認し易くなる。
なお、本実施形態では、遊技盤102Aは、透明に形成されているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遊技盤102Aは、光透過性に形成されていればよく、半透明でもよい。また、遊技盤102Aは、アクリル部材以外の部材、例えば、透明なプラスチック部材から形成されてもよい。
ガラス枠150の下部側には、演出操作ユニットBSUが設けられている。演出操作ユニットBSUは、演出ボタン135及び演出操作キー136で構成されている。演出操作ユニットBSUの奥側には、上皿128が設けられている。また、演出操作ユニットBSUの左下方には、下皿129が設けられている。さらにまた、演出操作ユニットBSUの右下方には、発射ハンドル装置103が設けられている。
ガラス枠150の上部側には、操作レバー180、移動回転体190及びリトラクタブル137が設けられ、所定の遊技状態になると、操作レバー180、移動回転体190及びリトラクタブル137は、所定の関連動作を実行する。
上皿128は、遊技領域106に発射するための遊技球を貯留するための皿である。下皿129は、上皿128に貯留しきれない遊技球を貯留するための皿である。上皿128に貯留された遊技球は、発射レール(図示せず)に導出され、発射ハンドル装置103により所定の発射強度で発射レールを介して誘導レール(図示せず)に誘導されて、遊技領域106(遊技球流下領域)に発射される。この場合、遊技者による発射ハンドル装置103の回転操作具合により、発射ハンドル装置103から発射された遊技球は、遊技領域106に含まれる遊技球流下領域の左側ルート106a、または、右側ルート106bを通過する。具体的には、遊技者が、発射ハンドル装置103を比較的弱めに回転操作した場合には、発射ハンドル装置103から発射された遊技球は、左側ルート106aを通過し得る。一方、遊技者が、発射ハンドル装置103を比較的強めに回転操作した場合には、発射ハンドル装置103から発射された遊技球は、右側ルート106bを通過し得る。
演出操作ユニットBSUの中央部には、演出ボタン135が配置されている。演出ボタン135は、押圧操作により演出態様を変更させることが可能である。
また、演出操作ユニットBSUの右側には、演出操作キー136が設けられている。
図1に示すように、遊技領域106は、上部の奥側にビッグガンユニット154を、右方の遊技球流下領域の奥側に第1ガンユニット155を、左方の遊技球流下領域の奥側に第2ガンユニット156を、下方の奥側にボールユニット161を、ビッグガンユニット154の前面側にロゴユニット171を、中央部に導光ユニット181を、それぞれ備えている。
遊技領域106に備えられた各ユニット154,155,156,161は、可動役物(いわゆるギミック)であり、それらのユニット154,155,156,161を、遊技者によるゲームの進行に応じて所定の動作で移動させることによって各種の演出を行うようになっている。
なお、本願では、「可動役物」は、動く役物を意味するように解釈される。また、「役物」は、可動役物、および動かない不動役物の両方を含むように広義に解釈される。
また、導光ユニット181は、透明なアクリルなどの樹脂製の導光パネルと複数のLEDからなる発光部などを備えている。そして、導光パネルは、メイン表示装置131で表示される演出表示を透過して視認可能とするとともに、発光部から入射される光によりパネルの一部を発光させて図柄などを表示させることが可能となっている。この詳細については後述する。
遊技領域106の略中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を有する第1始動装置112が設けられている。この第1始動装置112は、一般入賞装置タイプの入賞装置であって、遊技球が入賞すると、大当たり乱数が取得されて大当たり判定が行われると共に、所定の賞球(例えば3個)が払い出される。また、第1始動装置112の上方には、遊技球が遊技球流下領域の主に左側ルート106aの途中で、釘の間を通過せず、いわゆるワープし、第1始動装置112に入球しやすくなるステージ140が備えられている。
第2始動装置115は、いわゆるアタッカ型電動役物であって、その下部には、始動口が設けられ、始動口の上側に可動片115bを有しており、この可動片115bは、遊技盤102Aから突出する突出状態と、遊技盤102Aに引き込む引き込み状態とに可動制御される。そして、可動片115bが引き込み状態なると、遊技球を始動口から第2始動装置115内に導き、遊技球が第2始動装置115に入球容易となる。逆に、可動片115bが突出状態になると、遊技球が始動口に入球せず、遊技球は第2始動装置115に入賞できなくなる。つまり、第2始動装置115は、可動片115bが突出状態にあるときには、遊技球の入賞機会がなく、可動片115bが引き込み状態にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
第2始動装置115は、遊技球が入賞すると、上記第1始動装置112と同様に、大当たり乱数が取得されて大当たり判定が行われると共に、例えば第1始動装置112と同じ賞球(3個)が払い出される。
また、遊技領域106の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を有する普通図柄作動ゲート113bと、遊技球が入球可能な第1大入賞装置117とが設けられている。また、遊技領域106の右側下方の領域には、遊技球が入球可能な第2大入賞装置127が設けられている。普通図柄作動ゲート113bは、遊技球が通過すると、当たり乱数取得されて当たり判定が行われる。なお、普通図柄作動ゲート113bを遊技球が通過しても、その通過に基づいた賞球が払い出されることはない。
第1大入賞装置117は、いわゆるアタッカ型電動役物であって、その下部には、開口部が設けられ、開口部の上側に可動片117bを有しており、この可動片117bは、遊技盤102Aから突出する突出状態と、遊技盤102Aに引き込む引き込み状態とに可動制御される。そして、可動片117bが引き込み状態なると、遊技球を開口部から第1大入賞装置117内に導き、遊技球が第1大入賞装置117に入賞可能となる(この状態を「開放」又は「開放状態」とも呼ぶ)。また、第1大入賞装置117に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば15個)が払い出される。逆に、可動片117bが突出状態になると、遊技球が開口部に入球せず、遊技球は第1大入賞装置117に入賞できなくなる(この状態を「閉塞」又は「閉塞状態」とも呼ぶ)。
第2大入賞装置127は、いわゆるアタッカ型電動役物であって、その下部には、開口部が設けられ、開口部の上側に可動片127bを有しており、この可動片127bは、遊技盤102Aから突出する突出状態と、遊技盤102Aに引き込む引き込み状態とに可動制御される。そして、可動片127bが引き込み状態なると、遊技球を開口部から第2大入賞装置127内に導き、遊技球が第2大入賞装置127に入賞可能となる(この状態を「開放」又は「開放状態」とも呼ぶ)。また、第2大入賞装置127に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば15個)が払い出される。逆に、可動片127bが突出状態になると、遊技球が開口部に入球せず、遊技球は第2大入賞装置127に入賞できなくなる(この状態を「閉塞」又は「閉塞状態」とも呼ぶ)。
なお、遊技領域106の最下部には、第1始動装置112、第2始動装置115、第1大入賞装置117、第2大入賞装置127のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口111が設けられている。また、遊技領域106の右側下方には、ゲート113b、第2始動装置115、第1大入賞装置117、第2大入賞装置127を手前側から覆うカバー116が設けられている。このカバー116には、遊技球を第2始動装置115、第1大入賞装置117、第2大入賞装置127に誘導するために、遊技盤102A側に突出した誘導部が形成されている。
遊技領域106の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなるメイン表示装置131が設けられており、このメイン表示装置131は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動装置112、第2始動装置115の遊技球の入賞に基づいて、大当たりの判定結果を報知するための複数の装飾図柄が変動表示され、特定の装飾図柄の組合せ(例えば、777等)が停止して確定停止表示されることにより、大当たり判定結果として大当たりが報知される。
つまり、装飾図柄は、第1始動装置112、第2始動装置115に遊技球が入賞したときには、後述する第1特別図柄表示器120、第2特別図柄表示器122に表示される特別図柄の変動表示に合わせて変動表示されると共に、所定の変動時間経過後に特別図柄の停止表示に合わせて停止表示される。すなわち、メイン表示装置131による装飾図柄の変動表示と第1特別図柄表示器120、第2特別図柄表示器122による特別図柄の変動表示のタイミングは、同期している。また、この装飾図柄の変動表示中に、様々な画像やキャラクタ等を演出表示したり、あるいは、特別図柄に係る保留表示の先読み演出等を表示したりすることによって、大当たりに当選するかもしれないという期待感を遊技者に与えるようにもなっている。また、本実施形態においては、メイン表示装置131を液晶表示装置として用いているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイを用いてもよいし、プロジェクタや、いわゆる7セグメントLED、ドットマトリクス、回転ドラム等の表示装置を用いてもよい。
図1に示すように、遊技領域106の左側下方には、表示器125が設けられている。表示器125は、普通図柄表示器118と、第1特別図柄表示器120と、第2特別図柄表示器122と、普通図柄保留表示器119と、第1特別図柄保留表示器123と、第2特別図柄保留表示器124とを有する。表示器125の詳細は後述する。
メイン表示装置131は、遊技盤ユニット102の略中央に配置され、3つの装飾図柄が変動表示され、種々の演出が表示される。このようなメイン表示装置131で表示される演出は、後述する演出パターンに基づいて実行される。以下では、メイン表示装置131で表示される演出を、単に「表示演出」とも呼ぶ。なお、本実施形態では、装飾図柄は、数字の1〜9と、特殊図柄とを含む。
メイン表示装置131における表示演出では、後述する大当たり判定で、当選した場合、すなわち、大当たりの場合には、最後に、3つの装飾図柄を停止表示させて、大当たりを表す大当たり図柄配列(例えば、「7,7,7」などのゾロ目)を表示させる。また、表示演出において、後述する大当たり判定で、落選した場合、すなわち、ハズレの場合には、最後に、3つの装飾図柄を停止表示させて、ハズレを表すハズレ図柄配列(例えば、「2,5,1」などのばらけ目)を表示させる。これにより、遊技者は、大当たり判定の結果を認識することができる。
遊技者が発射ハンドル装置103を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、遊技領域106における左側領域を流下する。一方、遊技者が発射ハンドル装置103を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、遊技領域106における右側領域を流下する。したがって、ゲート113b、第2始動装置115、第1大入賞装置117あるいは第2大入賞装置127へ入賞させる際は「右打ち」が必要となってくる。
第1始動装置112は、常時開放されている始動装置である。一方、第2始動装置115は、通常時は可動片115bによって閉塞されている。可動片115bは、ゲート113bへの遊技球の入球を条件とする判定結果に基づいて、第2始動装置115を開放する。この場合、遊技球が入球し易い状態が作出される。遊技球が第1始動装置112又は第2始動装置115へ遊技球が入球した場合には、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、および、変動パターン乱数が取得され、以下の4つの判定が実行され得る。
(1)遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かの判定(以下では、大当たり判定とも呼ぶ)。
(2)表示器125において、大当たり判定の結果を報知するための図柄(以下では、特別図柄とも呼ぶ)の判定(以下では、大当たり図柄判定とも呼ぶ)。
(3)この大当たり判定図柄判定では、大当たりの場合には、当該大当たりの種別を表す図柄(以下では、大当たり図柄とも呼ぶ)を判定する。
(4)メイン表示装置131での表示演出において、リーチを行うか否かの判定(以下では、リーチ判定とも呼ぶ)複数の変動パターンのうち、いずれの変動パターンとするかの判定(以下では、変動パターン判定とも呼ぶ)
「大当たり遊技」とは、第1大入賞装置117あるいは第2大入賞装置127を開放させる特別遊技である。
「リーチ」とは、メイン表示装置131において、変動表示する3つの装飾図柄のうち、2つの装飾図柄が停止表示し、当該2つの装飾図柄が、大当たり図柄配列を構成する3つの装飾図柄のうちの2つを構成する状態となった場合をいう。例えば、メイン表示装置131において、変動表示する3つの装飾図柄のうち、2つの装飾図柄が停止表示し、当該2つの装飾図柄が同じ状態となった場合をいう。この場合、大当たり図柄配列を構成する3つの装飾図柄のうちの2つを構成する装飾図柄を、リーチ図柄とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1始動装置112を通過した遊技球の入賞を条件として実行される上記4つの判定を「第1特別図柄判定」とも呼び、第2始動装置115への遊技球の入賞を条件として実行される上記4つの判定を「第2特別図柄判定」とも呼び、これらの判定を総称して「特別図柄判定」とも呼ぶ。
また、遊技球がゲート113bを通過した場合には、普通図柄乱数が取得され、可動片115bを開放するか否かの判定が実行される。以下では、ゲート113bへの遊技球の通過を条件として実行される判定を「普通図柄判定」とも呼ぶ。本実施形態の遊技機100では、普通図柄判定で当たりとなる確率、すなわち、可動片115bを開放すると判定する確率は、遊技機100の遊技状態で変化する仕様となっている。
第1大入賞装置117は、大当たり図柄判定の結果に応じて開放される。第1大入賞装置117の開口部には、第1大入賞装置117を開閉する可動片117bが設けられている。第1大入賞装置117は、通常はこの可動片117bによって閉塞されている。これに対して、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合、上記可動片117bを作動させて第1大入賞装置117を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に「右打ち」を行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
[表示器125の説明]
図1に示す表示器125は、主に大当たり図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示し、第1特別図柄表示器120、第2特別図柄表示器122、第1特別図柄保留表示器123、第2特別図柄保留表示器124、普通図柄表示器118、及び、普通図柄保留表示器119を有している。
第1特別図柄表示器120は、第1特別図柄判定が行われると、特別図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した特別図柄によって、第1特別図柄判定における大当たり図柄判定の判定結果を報知する。この第1特別図柄表示器120には、大当たり図柄判定の判定結果として、大当たりであることを示す大当たり図柄、または、第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第2特別図柄表示器122は、第2特別図柄判定が行われると、特別図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した特別図柄によって、第2特別図柄判定における大当たり図柄判定の判定結果を報知する。この第2特別図柄表示器122には、大当たり図柄判定の判定結果として、大当たりであることを示す大当たり図柄、又は第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
ところで、本実施形態の遊技機100は、特別図柄判定に係る特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中など、第1始動装置112に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第1特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機100は、第1特別図柄判定を保留し、当該第1特別図柄判定のための4つの乱数情報を1組の保留情報として格納する保留機能を備えている。第1特別図柄保留表示器123は、このようにして格納された第1特別図柄判定のための保留情報の数を表示する。
同様に、遊技機100は、特別図柄判定に係る特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中など、第2始動装置115に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第2特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機100は、第2特別図柄判定を保留し、当該第2特別図柄判定のための4つの乱数情報を1組の保留情報として格納する保留機能を備えている。第2特別図柄保留表示器124は、このようにして格納された第2特別図柄判定のための保留情報の数を表示する。
普通図柄表示器118は、普通図柄判定が行われると、普通図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した普通図柄によって、普通図柄判定の判定結果を報知する。ところで、普通図柄表示器118における普通図柄の変動表示中など、遊技球がゲート113bを通過しても普通図柄判定及び普通図柄判定に係る普通図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機100は、普通図柄判定を保留し、当該普通図柄判定のための普通図柄乱数の情報を保留情報として格納する保留機能を備えている。普通図柄保留表示器119は、このようにして格納された普通図柄判定のための保留情報の数を表示する。
なお、本実施形態の遊技機100では、右打ちランプ(図示せず)とラウンドランプ(図示せず)とを備えている。右打ちランプは、後述の大当たり遊技状態時と後述の時短遊技状態時に点灯し、遊技者に右打ち(詳細は後述)をすることを推奨する。ラウンドランプは、1つ以上のランプから構成される。ラウンドランプは、大当たり時において、消灯状態から点灯状態に移行する。ラウンドランプは、点灯により大当たり時の大当たり種別に応じて、ラウンド遊技の回数を示唆する。例えば、ラウンドランプが2つある場合には、一方のラウンドランプが点灯することによって、ラウンド遊技を4回実行することを示唆し(すなわち、4R大当たりであることを示唆し)、他方のラウンドランプが点灯することによって、ラウンド遊技を16回実行することを示唆する(すなわち、16R大当たりであることを示唆する)。
[遊技機100の内部構成]
図3は、遊技機100の機能ブロックを表す図である。遊技機100は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340、発射制御基板350、および、電源基板360を備えている。
主制御基板300は、遊技機の基本動作を制御する。主制御基板300は、ワンチップマイコン301を備えている。ワンチップマイコン301は、メインCPU301a、メインROM301bおよびメインRAM301cを含んでいる。また、主制御基板300は、主制御用の入力ポート及び出力ポート(いずれも図示せず)を備えている。
この主制御用の入力ポートには、ゲート113bに遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ303、第1始動装置112に遊技球が入球したことを検知する第1始動装置検出スイッチ304、第2始動装置115に遊技球が入球したことを検知する第2始動装置検出スイッチ305、第1大入賞装置117に遊技球が入球したことを検知する入賞装置検出スイッチ306、及び、払出制御基板310が接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板300に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、可動片115bを開閉動作させる始動装置開閉ソレノイド307、第1大入賞装置117を開閉するプレートを動作させる第1大入賞装置開閉ソレノイド308、第2大入賞装置127を開閉するプレートを動作させる第2大入賞装置開閉ソレノイド370、特別図柄及び普通図柄を表示する図柄表示器118,120,122、特別図柄判定のための保留情報数及び普通図柄判定のための保留情報数を表示する図柄保留表示器119,123,124、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板309、払出制御基板310、及び、演出制御基板320が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
なお、遊技情報出力端子板309は、主制御基板300において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板309は主制御基板300と配線接続され、遊技情報出力端子板309には、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
主制御基板300のワンチップマイコン301において、メインCPU301aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づき、メインROM301bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
図4―1は、主制御基板300のメインROM301bを説明するための図である。図4−2は、主制御基板300のメインRAM301cを説明するための説明図である。特に、図4―1は、メインROM301bに格納される格納情報を説明するための図であり、図4―2は、メインRAM301cを説明するための図である。
メインROM301bには、遊技制御用のプログラムや各種遊技に必要なテーブルが格納されている。例えば、メインROM301bには、図4―1に示すように、大当たり判定テーブルT1と、大当たり図柄判定テーブルT2と、リーチ判定テーブルT3と、第1変動パターンテーブルT4と、第2変動パターンテーブルT5と、普通図柄判定テーブルT6が格納されている。
大当たり判定テーブルT1は、大当たり乱数に基づいて、大当たり判定を行うためのテーブルである。大当たり判定テーブルT1は、2つの大当たり判定テーブル、すなわち、非確変時大当たり判定テーブルT1Aと、確変時大当たり判定テーブルT1Bとを含む。
大当たり図柄判定テーブルT2は、大当たり図柄乱数に基づいて、大当たり図柄判定を行うためのテーブルである。大当たり図柄判定テーブルT2は、2つの大当たり図柄判定テーブル、すなわち、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aと、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bとを含む。
リーチ判定テーブルT3は、リーチ判定乱数に基づいて、リーチ判定を行うためのテーブルである。リーチ判定テーブルT3は、4つのリーチ判定テーブル(図示せず)、すなわち、特1通常時リーチ判定テーブルと、特1確変時リーチ判定テーブルと、特2通常時リーチ判定テーブルと、特2確変時リーチ判定テーブルとを含む。これらの4つのリーチ判定テーブルは、遊技状態や特別図柄の種別によって、選択される。具体的には、特1通常時リーチ判定テーブルは、非確変遊技状態において、第1始動装置112への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特1確変時リーチ判定テーブルは、確変遊技状態において、第1始動装置112への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特2通常時リーチ判定テーブルは、非確変遊技状態において、第2始動装置115への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特2確変時リーチ判定テーブルは、確変遊技状態において、第2始動装置115への入球に基づく表示演出で装飾図柄を用いてリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。
なお、非確変遊技状態や確変遊技状態など、各種の遊技状態の詳細は、後述する。
第1変動パターンテーブルT4は、変動パターン乱数に基づいて、変動パターン判定を行うためのテーブルである。第1変動パターンテーブルT4は、4つの変動パターンテーブル、すなわち、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aと、第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bと、第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cと、第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dとを含む。これら4つの変動パターンテーブルは、遊技状態と特別図柄の種別によって、選択され得る。具体的には、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aは、非確変遊技状態で、第1始動装置112への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bは、確変遊技状態で、第1始動装置112への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cは、非確変遊技状態で、第2始動装置115への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dは、確変遊技状態で、第2始動装置115への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。
第2変動パターンテーブルT5は、変動パターン乱数に基づいて、変動パターン判定を行うためのテーブルである。第2変動パターンテーブルT5は、4つの変動パターンテーブル、すなわち、第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aと、第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bと、第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cと、第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dとを含む。これら4つの変動パターンテーブルは、遊技状態と特別図柄の種別によって、選択され得る。具体的には、第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aは、非確変遊技状態で、第1始動装置112への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bは、確変遊技状態で、第1始動装置112への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cは、非確変遊技状態で、第2始動装置115への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dは、確変遊技状態で、第2始動装置115への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。
これら第1変動パターンテーブルT4と、第2変動パターンテーブルT5は、変動パターン判定時に、いずれか1つのテーブルが選択され、同時に選択されることはない。第1変動パターンテーブルT4は、平均変動秒数(平均演出時間)が第2変動パターンテーブルT5よりも短いテーブルであり、後述の取得時保留順情報が「3」、または、「4」の場合に選択される。第2変動パターンテーブルT5は、平均変動秒数が第1変動パターンテーブルT4よりも長いテーブルであり、後述の取得時保留順情報が「1」、または、「2」の場合に選択される。これらの詳細については、後述する。
普通図柄判定テーブルT6は、普通図柄乱数に基づいて、普通図柄判定を行うためのテーブルである。
上述した大当たり判定テーブルT1、大当たり図柄判定テーブルT2、第1変動パターンテーブルT4、第2変動パターンテーブルT5、および、普通図柄判定テーブルT6についての詳細は、後述する。
メインRAM301cは、図4―2(A)に示すように、メインCPU301aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM301cは、保留情報記憶領域301cxと、保留情報判定領域301cyと、獲得出玉相当情報記憶領域301czと、を有している。また、メインRAM301cは、各種フラグ(後述する確変遊技フラグ、時短遊技フラグ、および、大当たり遊技フラグなど)や、各種記録値(後述の変数Kや定数Km)などが格納される記憶領域(図示せず)を有している。
保留情報記憶領域301cxは、図4−2(B)に示すように、第1始動装置112に係る保留情報、および、取得時保留順情報を対応付けて格納可能な4つの保留情報領域(第1保留情報領域、第2保留情報領域、第3保留情報領域、第4保留情報領域)と、第2始動装置115に係る保留情報を格納可能な4つの保留情報領域(第1保留情報領域、第2保留情報領域、第3保留情報領域、第4保留情報領域)と、が設けられている。
保留情報記憶領域301cxの第1特別図柄に対応する保留情報領域において、保留情報の格納の優先順は、第1保留情報領域が最優先で格納対象とされ、第1保留情報領域に保留情報が格納されていれば、次に、第2保留情報領域が優先で格納対象とされ、次に、第3保留情報領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4保留情報領域が格納対象として選択される。第2特別図柄に対応する保留情報領域においても同様である。なお、図4−2(B)では、保留情報が格納されている保留情報領域には、「○」が示されており、保留情報が格納されていない保留情報領域には、「−」が示されている。
保留情報記憶領域301cxの保留情報領域に格納される取得時保留順情報は、保留情報が取得された際の保留順を表す情報である。詳しくは、取得時保留順情報は、保留情報が取得された場合において、その際に格納される保留情報領域の番号に対応する。例えば、保留情報が取得された場合において、第1保留情報領域のみに保留情報が格納されている場合には、保留情報は第2保留情報領域に格納されることになるので、取得時保留順情報は、「2」となる。保留情報が取得された場合において、第1保留情報領域、第2保留情報領域、および、第3保留情報領域に保留情報が格納されている場合には、保留情報は、第4保留情報領域に格納されることになるので、取得時保留順情報は、「4」となる。
保留情報判定領域301cyは、保留情報に基づいて、特別図柄判定が実行される判定領域である。
獲得出玉相当情報記憶領域301czは、獲得出玉相当情報を記憶するための情報である。当該獲得出玉相当情報は、大当たり遊技状態時において、第1大入賞装置117及び第2大入賞装置127への入賞に基づいて遊技者に払い出された遊技球の数を表す。獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される獲得出玉相当情報が表す数(獲得出玉相当数とも呼ぶ)は、第1大入賞装置117及び大2大入賞装置127に1つの遊技球が入ると、賞球数(例えば、第1大入賞装置117では15、第2大入賞装置127では10)ずつ加算される。すなわち、獲得出玉相当情報が表す数は、大当たり遊技状態時において、第1大入賞装置117及び第2大入賞装置127に入った遊技球の数に、賞球数を乗じた値となる。
なお、獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される獲得出玉相当情報は、時短遊技状態が終了した場合に、メインCPU301aによってリセット(消去)される。従って、この獲得出玉相当情報が表す数は、初大当たり時における大当たり遊技状態に払い出された遊技球数と、初大当たり後の時短遊技状態が終了する前に再度大当たり遊技状態に移行した場合に払い出された遊技球数との和である。すなわち、時短遊技状態が継続している間の獲得出玉相当数は、大当たり遊技状態に移行する度に、当該大当たり遊技状態で払い出された遊技球数分加算されていく。
払出制御基板310は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板310は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板300に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計測スイッチ311、扉開放スイッチ312、及び、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板300に送信する。また、払出制御基板310の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ313が接続されている。払出CPUは、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ313を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板320は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板320は、サブCPU320a、サブROM320b、サブRAM320cを備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300から演出制御基板320への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU320aは、主制御基板300から受信した各種コマンド、各種ユニット、演出操作キー136、及び、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM320bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。
例えば、演出制御基板320におけるサブCPU320aは、主制御基板300から変動開始コマンドを受信すると、メイン表示装置131、音声出力装置331、演出ボタン135、ビッグガンユニット154、第1ガンユニット155、第2ガンユニット156、ボールユニット161、ロゴユニット171及び導光ユニット181等に遊技演出を実行させるための演出パターンを決定し、当該演出パターンを実行するための演出パターン指定コマンドを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。この演出パターンの決定についての詳細は、後述する。
サブROM320bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータおよび複数のテーブルが格納されている。これらのテーブルについての詳細は、後述する。
サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能すると共に、遊技状態、演出パターン、装飾図柄、計数カウンタ、および、発射操作情報等が格納される。また、サブRAM320cには、複数の記憶領域が設けられている。これらの記憶領域についての詳細は、後述する。
画像制御基板330は、メイン表示装置131の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、制御ROM、制御RAM、CGROM、VRAM、VDPと、音声CPU、音声ROM、及び、音声RAMを備えている。この画像制御基板330は、演出制御基板320に双方向通信可能に接続されており、その出力側にメイン表示装置131、および、音声出力装置331が接続されている。
画像CPUは、演出制御基板320から受信したコマンドに基づいて、VDPに所定の画像を表示させる制御を行う。制御RAMは、画像CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、制御ROMから読み出されたデータを一時的に格納する。また、制御ROMには、画像CPUの制御処理のプログラムや、演出パターンに基づくアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが格納されている。
CGROMには、メイン表示装置131に表示される装飾図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUは、演出制御基板320から送信された演出パターン指定コマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、CGROMに格納された所定の画像データをVRAMに展開させ、VRAMに展開された画像データをメイン表示装置131に表示させる制御を行い、表示演出を実現する。
また、音声ROMには、音声出力装置331から出力するための音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板320から送信された演出パターン指定コマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置331における音声出力制御を行い、音声演出を実現する。
ランプ制御基板340は、種々の可動役物の制御と、演出ボタン135に内蔵されるランプや発射ハンドル103に内蔵されるランプなどの演出用照明装置342の制御と、を実行する。具体的には、ランプ制御基板340は、演出ボタン135、ビッグガンユニット154、第1ガンユニット155、第2ガンユニット156及びボールユニット161を駆動制御することで、駆動したユニットに備わる可動役物(可動体)による役物可動演出を実現する。また、ランプ制御基板340は、ロゴユニット171、導光ユニット181及び演出用照明装置342を点灯制御、または、点滅制御することで、発光演出や照明演出を実現する。
発射制御基板350は、タッチセンサ351からのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム352から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド353や玉送りソレノイド354に対する通電制御を行う。
タッチセンサ351は、遊技者が発射ハンドル装置103に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成され、遊技者が発射ハンドル装置103に触れたことを検知すると、発射制御基板350に発射用ソレノイド353の通電を許可するタッチ信号を出力する。
発射ボリューム352は、可変抵抗器から構成され、その発射ボリューム352に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板350へ供給する。
ここで、発射用ソレノイド353の回転速度は、発射制御基板350に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間に発射される遊技球の個数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
なお、タッチセンサ351からのタッチ信号及び発射ボリューム352からの電圧信号は、演出制御基板320へ入力されるようになっている。これにより、演出制御基板320において遊技球の発射を検出可能となる。
電源基板360は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機100に電源電圧を供給する。具体的には、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、発射制御基板350へ電源電圧を供給する。また、遊技機100に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板300に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU301aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU301aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
[遊技状態の説明]
図5は、各種の判定テーブル等を示す説明図である。具体的には、図5(A)は、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを示し、図5(B)は、確変時大当たり判定テーブルT1Bを示し、図5(C)は、普通図柄判定テーブルT6を示す。
本実施形態の遊技機100では、大当たり判定に関する遊技状態として、「非確変遊技状態」または「確変遊技状態」に設定され得る。また、遊技機100では、普通図柄判定に関する遊技状態として、「非時短遊技状態」または「時短遊技状態」に設定され得る。以下にこれらの遊技状態について説明する。
[非確変遊技状態と確変遊技状態の説明]
非確変遊技状態における大当たり判定では、図5(A)に示す非確変時大当たり判定テーブルT1Aが用いられる。非確変時大当たり判定テーブルT1Aは、大当たり判定で大当たりと判定される大当たり値が「0」〜「2」の3つの数値に設定される。非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用いた大当たり判定では、第1始動装置112又は第2始動装置115への入球時に取得される大当たり乱数(「0」〜「1199」のいずれかの数値)が、上記3つの大当たり値のいずれかである場合には、「大当たり」と判定され、いずれでもない場合には「ハズレ」と判定される。すなわち、非確変遊技状態の場合に大当たり判定で大当たりと判定される確率(大当たり確率とも呼ぶ)は1/400である。
確変状態における大当たり判定では、図5(B)に示す確変時大当たり判定テーブルT1Bが用いられる。確変時大当たり判定テーブルT1Bは、大当たり判定で大当たりと判定される大当たり値が「0」〜「19」の20個の数値に設定される。確変時大当たり判定テーブルT1Bを用いた大当たり判定では、第1始動装置112又は第2始動装置115への入球時に取得される大当たり乱数(「0」〜「1199」のいずれかの数値)が、上記20個の大当たり値のいずれかである場合には、「大当たり」と判定され、いずれでもない場合には「ハズレ」と判定される。すなわち、確変遊技状態の場合の大当たり確率は1/60である。
従って、確変遊技状態は、非確変遊技状態よりも、大当たり判定での大当たり確率が高く設定され、非確変遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。確変遊技状態の場合には、確変遊技フラグが「ON」にセットされ、非確変遊技状態の場合には、確変遊技フラグが「OFF」となっている。また、非確変遊技状態から確変遊技状態への移行、または、確変遊技状態から非確変遊技状態への移行は、大当たり遊技終了後に実行され得る。
[非時短遊技状態と時短遊技状態の説明]
図5(C)に示すように、普通図柄判定テーブルT6は、非時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」のみに設定され、時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」〜「65534」の65535個に設定される。
非時短遊技状態における普通図柄判定では、ゲート113bへの遊技球通過時に取得される普通図柄乱数(「0」〜「65535」のいずれかの数値)が、上記1つのみの当たり値「0」である場合には、「当たり」と判定され、「0」でない場合には、「ハズレ」と判定される。すなわち、非時短遊技状態の場合に普通図柄判定で当たりと判定される確率は、1/65536である。
一方、時短遊技状態における普通図柄判定では、ゲート113bへの遊技球通過時に取得される普通図柄乱数(「0」〜「65535」のいずれかの数値)が、上記65535個の当たり値のいずれかである場合には、「当たり」と判定され、いずれでもない場合には、「ハズレ」と判定される。すなわち、非時短遊技状態の場合に普通図柄判定で当たりと判定される確率は、65535/65536≒1/1.00002である。
また、非時短遊技状態では、ゲート113bを遊技球が通過したことを条件として普通図柄判定の判定を実行した後、普通図柄の変動を開始してから停止表示するまでの変動時間が12秒と比較的長く設定され、かつ、当たりに当選した際に可動片115bを可動させて第2始動装置115を開放する開放制御時間が0.2秒と比較的短く設定される。すなわち、非時短遊技状態では、ゲート113bを遊技球が通過すると、普通図柄判定が行われて、普通図柄表示器118において普通図柄の変動表示が行われ、変動表示された普通図柄は、変動表示が開始されてから12秒後に停止表示する。判定結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、可動片115bの可動により第2始動装置115が0.2秒間開放される。
これに対して、時短遊技状態では、ゲート113bを遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄判定を実行した後、普通図柄の変動を開始してから停止表示するまでの変動時間が3秒と比較的短く設定され、かつ、当たりに当選した際に可動片115bを可動させて第2始動装置115を開放する開放制御時間が2.5秒と比較的長く設定される。すなわち、時短遊技状態では、ゲート113bを遊技球が通過すると、普通図柄判定が行われて、普通図柄表示器118において普通図柄の変動表示が行われ、変動表示された普通図柄は、変動表示が開始されてから3秒後に停止表示する。判定結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、可動片115bの可動により第2始動装置115が2.5秒間開放される。
以上のように、非時短遊技状態では、普通図柄判定の当たり確率は、1/65536と比較的低く設定され、かつ、普通図柄の変動時間が12秒と比較的長く設定され、かつ、可動片115bの開放制御時間が0.2秒と比較的短く設定されている。
一方で、時短遊技状態では、普通図柄判定の当たり確率は、65535/65536と比較的高く設定され、かつ、普通図柄の変動時間が3秒と比較的短く設定され、かつ、可動片115bの開放制御時間が2.5秒と比較的長く設定されている。
従って、ゲート113bを同じ数の遊技球が通過した場合において、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも、第2始動装置115が開放状態に制御されやすくなる。これにより、時短遊技状態では、遊技の進行において遊技球の消費が抑えられ、非時短遊技状態よりも遊技者にとって有利に遊技を進行できる。時短遊技状態の場合には、時短遊技フラグが「ON」にセットされており、非時短遊技状態の場合には、時短遊技フラグが「OFF」となっている。また、非時短遊技状態から時短遊技状態への移行、または、時短遊技状態から非時短遊技状態への移行は、大当たり遊技終了後に実行され得る。
上記実施形態の時短遊技状態では、非時短状態と比較して、普通図柄判定の当たり確率が高く、かつ、普通図柄の変動時間が短く、かつ、可動片115bの開放制御時間が長く設定され、遊技の進行において遊技球の消費を抑制するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、時短遊技状態では、非時短遊技状態と比較して、普通図柄判定の当たり確率、普通図柄の変動時間、及び、可動片115bの開放制御時間のうち少なくとも一つが、遊技球の消費が抑制されるように設定されていてもよい。例えば、時短遊技状態では、遊技球の消費を抑制するために、非時短遊技状態と比較して、普通図柄の変動時間のみが短くなるように設定されていてもよい。
以下では、非確変遊技状態、かつ、非時短遊技状態である遊技状態を通常遊技状態とも呼ぶ。非確変遊技状態、かつ、時短遊技状態である遊技状態を低確時短遊技状態とも呼ぶ。確変遊技状態、かつ、非時短遊技状態である遊技状態を、高確非時短遊技状態とも呼ぶ。確変遊技状態、かつ、時短遊技状態である遊技状態を、高確時短遊技状態(潜伏遊技状態)とも呼ぶ。
また、時短遊技状態は、所定の変動回数の間継続して行われ得る。このように時短遊技状態が行われる変動回数を、時短変動回数とも呼ぶ。
[大当たり遊技の説明]
大当たり遊技は、大当たり遊技フラグがONの場合に実行され、第1大入賞装置117が最初に開放されるまでのオープニング演出と、第1大入賞装置117が開放及び閉塞を繰り返す複数のラウンド遊技と、第1大入賞装置117が閉塞(16ラウンド継続遊技の場合は第2大入賞装置127が閉塞)してから次に特別図柄の変動が開始されるまでのエンディング演出と、で構成される。ラウンド遊技は、第1大入賞装置117の一回の開放期間をいい、ロング開放のラウンド遊技と、ショート開放のラウンド遊技とがある。
ロング開放のラウンド遊技では、第1大入賞装置117に規定個数(本実施形態では9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。また、規定個数の遊技球が入球しない場合でも、規定秒数(本実施形態では29.5秒)が経過すると、1回のラウンド遊技が終了となる。このようなロング開放のラウンド遊技では、第1大入賞装置117に遊技球が入球し易くなるとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能である。また、16回のロング開放のラウンド遊技が実行された場合には、ボーナス状態となり、16回目のラウンド遊技終了後に、第2大入賞装置127が開放され、規定個数(本実施形態では、X個)の遊技球が入球するボーナス状態が終了する。また、規定個数の遊技球が入球しない場合でも、規定秒数(本実施形態では、Y秒)が経過すると、ボーナス状態が終了となる。このように、16回のロング開放のラウンド遊技が実行された場合には、ボーナス状態となり、第2大入賞装置127が開放されることにより、さらに多量の賞球を獲得可能となっており、遊技者の興趣を向上させることができるようになっている。
一方、ショート開放のラウンド遊技は、例えば0.1秒だけ第1大入賞装置117が開放されて、1回のラウンド遊技が終了となる。これはいわゆる「パカ」と呼ばれる開放態様であり、遊技球が入球困難な開放態様である。したがって、ショート開放のときは、第1大入賞装置117への遊技球の入球は期待できず、ほとんど賞球は望めない。
このような「大当たり遊技」は、いわゆる「右打ち」で消化することとなる。ショート開放であっても遊技球が入球すれば賞球が行われるため、「右打ち」を指示するようにしてもよい。
[大当たり種別の説明]
図6は、大当たり図柄判定テーブルT2と、大当たりの種別の振り分け割合を示す説明図である。図6(A)は、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを示す説明図であり、図6(B)は、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを示す説明図であり、図6(C)は、大当たり種別の振り分け割合を示す説明図である。
図6(A)および(B)に示すように、本実施形態における特1大当たり図柄判定テーブルT2Aおよび特2大当たり図柄判定テーブルT2Bでは、大当たり図柄として「特定図柄A」、「特定図柄B」及び「特定図柄C」が設定されている。これらの大当たり図柄判定テーブルT2A,T2Bは、特定図柄A〜Cに0〜9の乱数(数値)が割り当てられており、割り当てられた乱数(数値)の数によって、大当たり図柄の選択割合が決められている。
以下では、各大当たり図柄(大当たり種別)とその選択割合について説明する。
(1)特定図柄A:16R確変大当たり
特定図柄Aは、大当たり遊技において、16回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Aで大当たりした場合には、メイン表示装置131における表示演出において、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Aでの大当たりが報知される。また、特定図柄Aで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となる。図6(A)および(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「1,7」であるので2/10の割合で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「0,1,4,6,7,9」であるので6/10の割合で選択される。また、16回のロング開放のラウンド遊技が実行された後、第2大入賞装置127が開放されるボーナス状態となる。
(2)特定図柄B:4R確変大当たり
特定図柄Bは、大当たり遊技において、4回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Bで大当たりした場合には、メイン表示装置131における表示演出において、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Bでの大当たりが報知される。また、特定図柄Bで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となる。図6(A)および(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「0,2,4,5,8,9」であるので6/10の割合で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「2,5,8」であるので、3/10の割合で選択される。
(3)特定図柄C:2R確変大当たり
特定図柄Cは、大当たり遊技において、2回のショート開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Cで大当たりした場合には、メイン表示装置131における表示演出において、装飾図柄の中図柄に特殊図柄が停止することで特定図柄Cでの大当たりが報知される。特殊図柄は、例えば、「確変」と表記された図柄である。また、特定図柄Cで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となる。図6(A)および(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「3,6」であるので2/10の割合で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、当たり値が「3」であるので1/10の割合で選択される。
なお、以下では、特定図柄Aを「特A」、特定図柄Bを「特B」、特定図柄Cを「特C」とも呼ぶ。
図6(C)に示すように、第1特別図柄と第2特別図柄とで大当たり種別の振り分け割合が異なっている。第1特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「20%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「60%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「20%」となっているのに対して、第2特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「60%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「30%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「10%」となっている
[変動パターンテーブルの説明]
図7−1は、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aを例示する説明図である。図7−2は、第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bを例示する説明図である。図7−3は、第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cを例示する説明図である。図7−4は、第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dを例示する説明図である。図7−5は、第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aを例示する説明図である。図7−6は、第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bを例示する説明図である。図7−7は、第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cを例示する説明図である。図7−8は、第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dを例示する説明図である。まず、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aについて説明し、その後、その他の変動パターンテーブルT4B,T4C,T4D、T5A、T5B、T5C、T5Dについて説明する。
図7−1に示すように、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aは、変動パターン1〜変動パターン10Bまでの19の変動パターンを有している。これらの変動パターン1〜10Bについて説明する。
なお、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aにおいて、「変動パターン」+「数字」+「アルファベット」で表される変動パターンがあるが、「変動パターン」+「数字」が同じである場合には、基本的に対応する基幹表示演出が同様の変動パターンとなる。例えば、変動パターン2Aと変動パターン2Bとは、基本的に対応する基幹演出がノーマルリーチ(ハズレ)演出で同様であり、後述する擬似連演出を実行するか否かが異なり得る。従って、「変動パターン」+「数字」が同じ変動パターンにはついては、同種の変動パターンと見なし、まとめて説明を行う。
なお、基幹表示演出とは、ベースとなる表示演出であり、背景画像の切り替わりタイミングや、演出の切り替わりタイミング、または、キャラクタの出現タイミングなどがほぼ同じ演出である。
[変動パターン1]
変動パターン1は、通常ハズレ演出を実行するための変動パターンである。この変動パターン1は、変動時間が5秒であり、ハズレの場合の21/30の割合で選択される。この通常ハズレ演出とは、メイン表示装置131において、リーチを形成するリーチ形成演出が行われずに、大当たり判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄配列(例えば、「2」「5」「1」)が形成される演出である。
[変動パターン2]
変動パターン2は、基幹演出としてノーマルリーチ(ハズレ)演出を実行するための変動パターンである。このうち、変動パターン2Aは、ノーマルリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出なし)を実行し、変動秒数が10秒であり、ハズレの場合の2/30で選択される。ノーマルリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出なし)は、メイン表示装置131において、擬似連演出が実行されず、リーチを形成するリーチ形成演出が実行された後、発展演出が行われずに、変動中の装飾図柄がリーチ図柄とは異なる図柄で停止表示されて、ハズレ図柄配列(例えば、「7」「6」「7」)が形成される演出である。
ここで、擬似連演出について説明する。擬似連演出(または擬似連続変動演出)とは、特別図柄の変動表示中において、装飾図柄を変動表示させ、当該装飾図柄を仮停止させた後、再び、変動表示させて、装飾図柄の変動表示を擬似的に繰り返す演出である。なお、この場合、擬似連演出では、装飾図柄を仮停止させているが、これに限られず、装飾図柄を仮停止させずに、スローダウンさせた後、その後、装飾図柄を変動表示させてもよい。
変動パターン2Bは、ノーマルリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出あり)を実行し、変動秒数が16秒であり、ハズレの場合の2/30で選択される。このノーマルリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出)は、メイン表示装置131において、擬似連演出が実行され、リーチを形成するリーチ形成演出が実行された後、発展演出が行われずに、変動中の装飾図柄がリーチ図柄とは異なる図柄で停止表示されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン3]
変動パターン3は、ノーマルリーチ(特C当たり)演出を実行する場合の変動パターンである。変動パターン3Aは、ノーマルリーチ(特C当たり)演出(擬似連演出なし)を実行し、変動時間が10秒であり、特定図柄Cでの大当たりの場合に選択される。ノーマルリーチ(特C当たり)演出(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出が実行された後、発展演出が行われずに、変動中の装飾図柄が特殊図柄で停止表示されて、特定図柄Cでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
変動パターン3Bは、ノーマルリーチ(特C当たり)演出(擬似連演出あり)を実行し、変動時間が16秒であり、特定図柄Cでの大当たりの場合に選択される。ノーマルリーチ(特C当たり)演出(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出が実行された後、発展演出が行われずに、変動中の装飾図柄が特殊図柄で停止表示されて、特定図柄Cでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン4]
変動パターン4は、SPリーチ(ハズレ)演出を実行するための変動パターンである。変動パターン4Aは、SPリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出なし)を実行し、変動時間が30秒であり、ハズレの場合の3/60で選択される。SPリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出が実行された後、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
変動パターン4Bは、SPリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出あり)を実行し、変動時間が36秒であり、ハズレの場合の3/60で選択される。SPリーチ(ハズレ)演出(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出が実行された後、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン5]
変動パターン5は、SPリーチ(特A,特B当たり)演出を実行するための変動パターンである。変動パターン5Aは、SPリーチ(特A,特B当たり)演出(擬似連演出なし)を実行し、変動時間が30秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の1/30で選択される。SPリーチ(特A,特B当たり)演出(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出が実行された後、SPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列(例えば、「7」「7」「7」)が形成される演出である。
変動パターン5Bは、SPリーチ(特A,特B当たり)演出(擬似連演出あり)を実行し、変動時間が36秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の4/30で選択される。SPリーチ(特A,特B当たり)演出(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出が実行された後、SPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン6]
変動パターン6は、SPSPリーチ(ハズレ)演出1を実行するための変動パターンである。変動パターン6Aは、SPSPリーチ(ハズレ)演出1(擬似連演出なし)が実行され、変動時間が60秒であり、ハズレの場合の1/60で選択される。SPSPリーチ(ハズレ)演出1(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出、SPリーチ演出が実行された後、さらに、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
変動パターン6Bは、SPSPリーチ(ハズレ)演出1(擬似連演出あり)が実行され、変動時間が66秒であり、ハズレの場合の1/60で選択される。SPSPリーチ(ハズレ)演出1(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出、SPリーチ演出が実行された後、さらに、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン7]
変動パターン7は、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出1を実行するための変動パターンである。変動パターン7Aは、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出1(擬似連なし)が実行され、変動時間が60秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の3/30で選択される。SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出1(擬似連なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出、SP演出が実行された後、SPSPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
変動パターン7Bは、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出1(擬似連あり)が実行され、変動時間が66秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の7/30で選択される。SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出1(擬似連あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出、SP演出が実行された後、SPSPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン8]
変動パターン8は、SPSPリーチ(ハズレ)演出2を実行するための変動パターンである。変動パターン8Aは、SPSPリーチ(ハズレ)演出2(擬似連演出なし)が実行され、変動時間が60秒であり、ハズレの場合の1/60で選択される。SPSPリーチ(ハズレ)演出2(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出、SPリーチ演出が実行された後、さらに、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
変動パターン8Bは、SPSPリーチ(ハズレ)演出2(擬似連演出あり)が実行され、変動時間が66秒であり、ハズレの場合の1/60で選択される。SPSPリーチ(ハズレ)演出2(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出、SPリーチ演出が実行された後、さらに、発展演出としてスーパーリーチ演出の一つであるSPSPリーチ演出が実行されて、ハズレ図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン9]
変動パターン9は、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出2を実行するための変動パターンである。変動パターン9Aは、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出2(擬似連演出なし)が実行され、変動時間が60秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の3/30で選択される。SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出2(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出、SP演出が実行された後、SPSPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
変動パターン9Bは、SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出2(擬似連演出あり)が実行され、変動時間が66秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の7/30で選択される。SPSPリーチ(特A,特B当たり)演出2(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出、SP演出が実行された後、SPSPリーチ演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
[変動パターン10]
変動パターン10は、SPSPリーチ復活(特A,特B当たり)演出を実行するための変動パターンである。変動パターン10Aは、SPSPリーチ復活(特A,特B当たり)演出(擬似連演出なし)が実行され、変動時間が80秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の1/30で選択される。SPSPリーチ復活(特A,特B当たり)演出(擬似連演出なし)は、擬似連演出が実行されずに、リーチ形成演出、SP演出、SPSPリーチ演出が実行されて、一旦、ハズレ図柄配列で仮停止表示させた後、装飾図柄を再変動させる復活演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
変動パターン10Bは、SPSPリーチ復活(特A,特B当たり)演出(擬似連演出あり)が実行され、変動時間が86秒であり、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりの場合の4/30で選択される。SPSPリーチ復活(特A,特B当たり)演出(擬似連演出あり)は、擬似連演出が実行され、リーチ形成演出、SP演出、SPSPリーチ演出が実行されて、一旦、ハズレ図柄配列で仮停止表示させた後、装飾図柄を再変動させる復活演出が実行されて、特定図柄Aまたは特定図柄Bでの大当たりを表す大当たり図柄配列が形成される演出である。
なお、本実施形態では、変動パターンに基づく表示演出として、ノーマルリーチ演出が行われた場合よりも、SPリーチ演出が行われた場合の方が大当たりとなる期待度(以下では、大当たり期待度とも呼ぶ)が高くなるように、変動パターンの選択率が設定されている。また、SPリーチ演出が行われた場合よりも、SPSPリーチ演出が行われた場合の方が大当たり期待度が高くなるように、変動パターンの選択率が設定されている。
本実施形態では、図7−2に示すように、第1特1確変時第1変動パターンテーブルT4Bは、19の変動パターン(変動パターン11〜20B)を有しており、これらの変動パターンのうちの変動パターン12A〜20Bは、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する18の変動パターン(変動パターン2A〜10B)とそれぞれ同様となっている。第1特1確変時第1変動パターンテーブルT4Bが有する変動パターン11は、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する変動パターン1と同様に通常ハズレ演出を実行するための変動パターンであるが、変動パターン1と比較して、変動時間が長く、変動時間が10秒に設定されている。
また、図7−3に示すように、第1特2通常時第1変動パターンテーブルT4Cは、19の変動パターン(変動パターン21〜30B)を有しており、これらの変動パターン21〜30Bは、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する19の変動パターン(変動パターン1〜10B)とそれぞれ同様となっている。
さらに、図7−4に示すように、第1特2確変時第1変動パターンテーブルT4Dは、19の変動パターン(変動パターン31〜40B)を有している。これらの変動パターンのうちの変動パターン32A〜40は、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する18の変動パターン(変動パターン2A〜10B)とそれぞれ同様となっている。第1特2確変時第1変動パターンテーブルT4Dが有する変動パターン31は、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する変動パターン1と同様に通常ハズレ演出を実行するための変動パターンであるが、変動パターン1と比較して、変動時間が短く、変動時間が2秒に設定されている。
また、図7−5に示すように、第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aは、19の変動パターン(変動パターン1X〜10BX)を有している。これら19の変動パターン(変動パターン1X〜10BX)は、それぞれ、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する変動パターン1〜10Bと同様の基幹演出を実行するための変動パターンであるが、第1特1通常時第1変動パターンテーブルT4Aが有する変動パターン1〜10Bと比較して、それぞれ、変動時間が10秒ほど長く設定されている。
図7−6に示すように、第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bは、19の変動パターン(変動パターン11X〜20BX)を有している。これら19の変動パターン(変動パターン11X〜20BX)は、それぞれ、第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bが有する変動パターン11〜20Bと同様の基幹演出を実行するための変動パターンであるが、第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bが有する変動パターン11〜20Bと比較して、それぞれ、変動時間が10秒ほど長く設定されている。
また、図7−7に示すように、第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cは、19の変動パターン(変動パターン21X〜30BX)を有している。これら19の変動パターン(変動パターン21X〜30BX)は、それぞれ、第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cが有する変動パターン21〜30Bと同様の基幹演出を実行するための変動パターンであるが、第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cが有する変動パターン21〜30Bと比較して、それぞれ、変動時間が10秒ほど長く設定されている。
図7−8に示すように、第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dは、19の変動パターン(変動パターン31X〜40BX)を有している。これら19の変動パターン(変動パターン31X〜40BX)は、それぞれ、第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dが有する変動パターン31〜40Bと同様の基幹演出を実行するための変動パターンであるが、第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dが有する変動パターン31〜40Bと比較して、それぞれ、変動時間が10秒ほど長く設定されている。
すなわち、第2変動パターンテーブルT5における各変動パターンは、第1変動パターンテーブルT4における対応する各変動パターンよりも、それぞれ変動時間が10秒ほど長く設定されている。
[主制御基板300での処理一覧]
図8は、主制御基板300で実行される処理の概略フローを示す説明図である。
主制御基板300のメインCPU301aは、電源が供給されると、メインROM301bに格納されているプログラムに基づいて、メイン処理を実行する。メインCPU301aは、メイン処理として、電源遮断から、電源遮断前の遊技状態に復旧するための電源復旧処理、または、メインRAM301cを初期化するRAMクリア処理を実行する。また、メインCPU301aは、メイン処理として、各種の乱数(例えば、大当たり乱数)の初期値の更新を実行する。
さらに、メインCPU301aは、メイン処理の実行中に、一定周期(例えば4ミリ秒周期)ごとに繰り返しタイマ割込処理を実行する。以下に、タイマ割り込み処理の各種処理を説明する。
[乱数更新処理]
まず、メインCPU301aは、乱数更新処理を実行する。この乱数更新処理は、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および、普通図柄乱数などの各種乱数値を更新する。これらの乱数値は、この処理が行われる毎に「1」加算される。なお、各乱数値は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻される。
[スイッチ処理]
続いて、メインCPU301aは、スイッチ処理を行う。このスイッチ処理は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に実行される。スイッチ処理には、始動装置スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、第1大入賞装置スイッチ処理、および、第2大入賞装置スイッチ処理などが含まれる。始動装置スイッチ処理には、事前判定処理が含まれる。
[始動装置スイッチ処理]
メインCPU301aは、始動装置スイッチ処理として、第1始動装置112または第2始動装置115に入球があった場合に、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、および、変動パターン乱数を取得して、これらを保留情報として、メインRAM301cの保留情報記憶領域301cx(保留情報領域:図4−2(B)参照)に格納する。例えば、メインCPU301aは、第1始動装置112に遊技球が入球し、第1特別図柄に対する保留情報を取得すると、保留情報記憶領域301cxの第1特別図柄に対応する保留情報領域において、保留情報が格納されている保留情報領域を特定し、当該保留情報領域の次に優先的に格納すべき保留情報領域に保留情報を格納する。ただし、第4保留情報領域に保留情報が格納されている場合には、保留情報の格納は行わない。第2特別図柄に対する保留情報が取得された場合も同様の処理が行われる。
また、メインCPU301aは、始動装置スイッチ処理として、保留情報を保留情報記憶領域301cx(保留情報格納領域)に格納する場合において、当該保留情報領域に、当該保留情報と対応付けて取得時保留順情報を格納する。この場合、保留情報が取得された場合において、保留情報領域に保留情報が格納されていない場合には、保留情報は第1保留情報領域に格納されることになるので、取得時保留順情報は、「1」となる。
[事前判定処理]
図9は、主制御基板300のCPU301aで実行される事前判定処理を示すフローチャートである。メインCPU301aは、上述した始動装置スイッチ処理中に、事前判定処理を実行する。この事前判定処理では、第1始動装置112及び第2始動装置115への入球時において、取得された保留情報と取得時保留順情報とが保留情報記憶領域301cx(保留情報領域)に格納される前に、当該保留情報に基づいて、大当たり判定、大当たり図柄判定、リーチ判定、および、変動パターン判定が実行される。すなわち、この事前判定処理は、保留情報記憶領域301cx(保留情報領域)に格納された保留情報が保留情報判定領域301cyにシフトして、特別図柄判定が実行されるよりも前に、大当たり判定の結果、大当たり図柄判定の結果、リーチ判定の結果、および、変動パターン判定の結果を予め特定するための処理である。
図9に示すように、メインCPU301aは、S1001の処理で、取得した保留情報(大当たり乱数)に基づいて大当たり判定を実行し、大当たりか否かを判断する。メインCPU301aは、大当たりであると判断した場合(S1001:YES)には、S1002の処理で、大当たり図柄判定を実行し、特別図柄としての大当たり図柄(特定図柄A,B,C)を特定し、その後、S1004の処理へ移行する。一方、メインCPU301aは、大当たりでないと判断した場合(S1001:NO)、すなわち、ハズレであると判断した場合には、S1003の処理で、特別図柄としてのハズレ図柄を特定し、その後、S1004へ移行する。次に、メインCPU301aは、S1004の処理で、変動パターン判定を実行し、変動パターンを特定する。続いて、メインCPU301aは、S1005の処理で、保留コマンドを生成する。この保留コマンドには、保留情報記憶領域301cxに保留情報が追加されたことを表す保留追加情報と、特定された特別図柄(以下では、事前判定用特別図柄とも呼ぶ)と、上記で特定された変動パターン(以下では、事前判定用変動パターンとも呼ぶ)と、保留情報に対応付けられる取得時保留順情報と、が含まれる。事前判定用特別図柄と事前判定用変動パターンと取得時保留順情報とを総じて事前判定情報とも呼ぶ。
[ゲートスイッチ処理]
また、メインCPU301aは、ゲートスイッチ処理として、ゲート113bに遊技球が通過した場合に、普通図柄乱数を取得して、メインRAM301cの所定の記憶領域に格納する。
[第1大入賞装置スイッチ処理]
メインCPU301aは、第1大入賞装置スイッチ処理として、大当たり遊技を実行中(大当たり遊技状態時)において、第1大入賞装置117に入賞した遊技球の検知を実行する。
この場合、メインCPU301aは、大当たり遊技状態時において、第1大入賞装置117への入賞に基づいて遊技者に払い出された遊技球の数を、メインRAM301cの獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される(蓄積される)獲得出玉相当情報が表す数に加算する。
また、メインCPU301aは、時短遊技状態が終了した場合には、獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶された獲得出玉相当情報をリセット(消去)する。これにより、獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される獲得出玉相当情報は、初大当たり時における大当たり遊技状態で払い出された遊技球数と、時短遊技状態が継続している間に移行した大当たり遊技状態で払い出された遊技球数との和を表す。すなわち、当該獲得出玉相当情報が表す数は、連チャン時の大当たり遊技状態で払い出された遊技球数である。
さらに、メインCPU301aは、第1大入賞装置スイッチ処理において、獲得出玉相当情報を更新した場合には、獲得出玉相当情報を表す獲得出玉相当情報コマンドをセットする。
[第2大入賞装置スイッチ処理]
メインCPU301aは、第2大入賞装置スイッチ処理として、大当たり遊技を実行中(大当たり遊技状態時)において、第2大入賞装置127に入賞した遊技球の検知を実行する。
この場合、メインCPU301aは、大当たり遊技状態時において、第2大入賞装置127への入賞に基づいて遊技者に払い出された遊技球の数を、メインRAM301cの獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される(蓄積される)獲得出玉相当情報が表す数に加算する。
また、メインCPU301aは、時短遊技状態が終了した場合には、獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶された獲得出玉相当情報をリセット(消去)する。これにより、獲得出玉相当情報記憶領域301czに記憶される獲得出玉相当情報は、初大当たり時における大当たり遊技状態で払い出された遊技球数と、時短遊技状態が継続している間に移行した大当たり遊技状態で払い出された遊技球数との和を表す。すなわち、当該獲得出玉相当情報が表す数は、連チャン時の大当たり遊技状態で払い出された遊技球数である。
さらに、メインCPU301aは、第2大入賞装置スイッチ処理において、獲得出玉相当情報を更新した場合には、獲得出玉相当情報を表す獲得出玉相当情報コマンドをセットする。
[特別図柄処理]
スイッチ処理の後、メインCPU301aは、特別図柄に関する処理である特別図柄処理を行う。この特別図柄処理には、保留情報シフト処理と、大当たり判定処理と、大当たり図柄判定処理と、リーチ判定処理と、変動パターン設定処理と、特別図柄停止処理と、が含まれる。特別図柄処理の各処理について以下に説明する。
[保留情報シフト処理]
メインCPU301aは、保留情報シフト処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、特別図柄の変動表示が終了すると、メインRAM301cの保留情報記憶領域301cxにおいて、保留情報と、取得時保留順情報とをシフトさせる。例えば、メインCPU301aは、保留情報記憶領域301cxにおいて、第1特別図柄に対する保留情報が第1保留情報領域と第2保留情報領域に格納されており、かつ、第2特別図柄に対する保留情報が格納されていない状態で、特別図柄の変動表示が終了した場合には、第1特別図柄に対応する第2保留情報領域の保留情報と取得時保留順情報とを第1保留情報領域へシフトさせ、第1保留情報領域の保留情報と取得時保留順情報とをメインRAM301cの保留情報判定領域301cyにシフトさせる。
[大当たり判定処理]
次に、メインCPU301aは、大当たり判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、保留情報シフト処理によって、保留情報判定領域301cyにシフトされた保留情報に含まれる大当たり乱数と大当たり判定テーブルT1とに基づいて、大当たり判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態の場合には、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用い、確変遊技状態の場合には、確変時大当たり判定テーブルT1Bを用いる。
[大当たり図柄判定処理]
次に、メインCPU301aは、大当たり図柄判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、大当たり判定が終了すると、大当たり判定の結果が大当たりの場合には、保留情報シフト処理によってシフトされた保留情報に含まれる大当たり図柄乱数と大当たり図柄判定テーブルT2とに基づいて、大当たり図柄判定を実行して、大当たり図柄(特別図柄)を決定する。この場合、シフトされた保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを用い、シフトされた保留情報の種別が第2特別図柄の場合には、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを用いる。一方、メインCPU301aは、大当たり判定でハズレの場合には、所定のハズレ図柄(特別図柄)を決定する。
[リーチ判定処理]
次に、メインCPU301aは、リーチ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、シフトされた保留情報に含まれるリーチ乱数とリーチ判定テーブルT3とに基づいて、リーチ判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、特1通常時リーチ判定テーブルを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、特1確変時リーチ判定テーブルを用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、特2通常時リーチ判定テーブルを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、特2確変時リーチ判定テーブルを用いる。
[変動パターン設定処理]
次に、メインCPU301aは、変動パターン設定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、まず、取得時保留順情報に基づいて、第1変動パターンテーブルT4を選択するのか、第2変動パターンテーブルT5を選択するのかを決定する。例えば、取得時保留順情報が「3」、または、「4」の場合には、第1変動パターンテーブルT4を選択し、取得時保留順情報が「1」、または、「2」の場合には、第2変動パターンテーブルT5を選択する。
次に、メインCPU301aは、選択した変動パターンテーブルに含まれる4つの変動パターンテーブルのうち、遊技状態と特別図柄の種別に基づいて、いずれの変動パターンテーブルを用いるのか選択する。例えば、上記で第1変動パターンテーブルT4を選択した場合には、第1変動パターンテーブルT4のうちの4つの変動パターンテーブルT4A〜T4Dの中から1つの変動パターンテーブルを選択する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、第1特1通常時変動パターンテーブルT4Aを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、第1特1確変時変動パターンテーブルT4Bを用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、第1特2通常時変動パターンテーブルT4Cを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、第1特2確変時変動パターンテーブルT4Dを用いる。
また、例えば、上記で第2変動パターンテーブルT5を選択した場合には、第2変動パターンテーブルT5のうちの4つの変動パターンテーブルT5A〜T5Dの中から1つの変動パターンテーブルを選択する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、第2特1通常時変動パターンテーブルT5Aを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第1特別図柄である場合には、第2特1確変時変動パターンテーブルT5Bを用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、第2特2通常時変動パターンテーブルT5Cを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、保留情報の種別が第2特別図柄である場合には、第2特2確変時変動パターンテーブルT5Dを用いる。
次に、メインCPU301aは、大当たり図柄判定の結果、リーチ判定の結果、シフトされた保留情報に含まれる変動パターン乱数、および、選択した変動パターンテーブルに基づいて、変動パターン判定を実行し、変動パターンを決定する。この場合、例えば、大当たり図柄判定の結果、特定図柄が決定されている場合には、選択した変動パターンテーブルにおける変動パターンのうち、当該特定図柄の演出内容に対応する変動パターンの中から選択する。また、リーチ判定の結果、リーチを行うと判定されている場合には、選択した変動パターンテーブルにおける変動パターンのうち、リーチを実行する演出内容に対応する変動パターンの中から選択する。メインCPU301aは、変動パターンを決定すると、決定した変動パターンを含む変動開始コマンドをセットする。
[特別図柄停止処理]
また、メインCPU301aは、特別図柄停止処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、変動パターン設定処理後、第1特別図柄表示器120又は第2特別図柄表示器122に特別図柄を変動表示させて、変動パターン判定で判定された変動パターンに基づく時間が経過すると、変動中の特別図柄を停止表示させ、当該停止表示させた特別図柄によって、大当たり図柄判定の判定結果を報知させる。この場合、メインCPU301aは、図柄確定コマンドをセットする。
さらに、メインCPU301aは、特別図柄停止処理において、変動中の特別図柄を停止表示させた後、大当たり図柄判定の判定結果に基づいて、大当たり遊技フラグをONするか否かを判定し、ONすると判定した場合には、大当たり遊技フラグをONする処理を実行する。この特別図柄処理において、メインCPU301aは、時短遊技フラグおよび確変遊技フラグがONの場合に、時短変動回数が所定回数(例えば、100回)となった場合には、これら時短遊技フラグおよび確変遊技フラグをOFFする処理も実行する。
[普通図柄処理]
メインCPU301aは、普通図柄処理を行う。この普通図柄処理は、普通図柄判定処理と、動作パターン設定処理と、開閉部材制御処理と、を含む。普通図柄処理の各処理について以下に説明する。
[普通図柄判定処理]
メインCPU301aは、普通図柄判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、普通図柄の保留情報がある場合には、当該保留情報に含まれる普通図柄乱数と普通図柄判定テーブルT6とに基づいて、普通図柄判定を実行する。
[動作パターン設定処理]
メインCPU301aは、普通図柄判定で当たりと判定した場合には、可動片115bの動作パターン設定処理を行う。具体的には、メインCPU301aは、非時短遊技状態であるときは0.1秒間の開放を2回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は0.2秒)し、時短遊技状態であるときは0.5秒間の開放を5回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は2.5秒)する。メインCPU301aは、普通図柄判定の結果が、ハズレの場合には、動作パターンの設定を行わない。
[開閉図柄制御処理]
メインCPU301aは、開閉部材制御処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、普通図柄判定を実行後、普通図柄表示器118に普通図柄を変動表示させ、普通図柄判定の判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。この場合、普通図柄の変動秒数は、非時短遊技状態であるときは12秒と設定され、時短遊技状態であるときは3秒と設定される。メインCPU301aは、普通図柄を停止表示させた後、動作パターン設定処理において動作パターンが設定されていれば、当該動作パターンに基づいて、可動片115bを開閉制御する。
[大入賞装置開放制御処理]
続いて、メインCPU301aは、大入賞装置開放制御処理を行う。この大入賞装置開放制御処理は、第1大入賞装置117及び第2大入賞装置127の開放パターン設定処理と遊技状態設定処理とを含む。
[開放パターン設定処理]
メインCPU301aは、大当たり遊技フラグがONである場合には、オープニング演出中に、大当たり図柄判定の結果に基づいて、第1大入賞装置117及び第2大入賞装置127の開放パターンを設定する開放パターン設定処理を行う。メインCPU301aは、オープニング演出が終了すると、設定した開放パターンに基づいて、第1大入賞装置117の開閉制御を行い、ラウンド遊技を実現させる。
また、ラウンド遊技が16ラウンド継続の場合には、第1大入賞装置117のよる16ラウンドの遊技が終了(第1大入賞装置117を閉)すると、設定した開放パターンに基づいて、第2大入賞装置127の開閉制御を行い、ボーナス遊技を実現させる。
[遊技状態設定処理]
また、メインCPU301aは、エンディング演出が終了する場合に、大当たり遊技フラグをOFFする処理と、時短遊技フラグ、および、確変遊技フラグをONする処理とを実行すると共に、時短変動回数を所定回数(例えば、8000回)に設定する遊技状態設定処理を行う。
[払出処理]
続いて、メインCPU301aは、払出処理を実行する。この払出処理は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御する処理である。
[コマンド送信処理]
次に、メインCPU301aは、コマンド送信処理を実行する。このコマンド送信処理は、上記処理においてメインRAM301cにセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板320に送信する。
[演出制御基板320の電気的構成]
図10は、演出制御基板320の詳細を示すブロック図である。演出制御基板320は、主制御基板300から送信されるコマンド(変動パターン等含む)に基づき、演出パターンを決定して、演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。上述したように、画像制御基板330にはメイン表示装置131、および、音声出力装置331が電気的に接続されており、ランプ制御基板340には、演出ボタン135、ビッグガンユニット154、第1ガンユニット155、第2ガンユニット156、ボールユニット161及びロゴユニット171、および、演出用照明装置342が電気的に接続されている。かかる構成により、画像制御基板330およびランプ制御基板340は、演出制御基板320から送信される演出パターン指定コマンドに基づいて、表示演出、音声演出、照明演出、および、役物可動演出を実行することが可能となる。
図10に示すように、サブROM320bには、基幹表示演出指定テーブルTS1と、装飾図柄決定テーブルTS2と、チャンスアップ決定テーブルTS3とが格納されている。
基幹表示演出指定テーブルTS1は、主制御基板300から送信される変動パターンに基づいて、上述した通常ハズレ演出、ノーマルリーチ(ハズレまたは当たり)演出、SPリーチ(ハズレまたは当たり)演出、SPSPリーチ(ハズレまたは当たり)演出1、SPSPリーチ(ハズレまたは当たり)演出2、および、SPSPリーチ復活(当たり)演出のうちのいずれかの演出を、表示演出における基幹となる演出(以下では、基幹表示演出とも呼ぶ)として指定するためのテーブルである。本実施形態では、主制御基板300から送信される変動パターンと基幹表示演出とが一対一に対応している。
なお、変動パターンに対し複数の基幹表示演出を対応させておき、演出制御基板320のサブCPU320aが抽選で基幹表示演出を選択するようにしてもよい。このようにすれば、同じ変動パターンであっても、その演出内容を変えることができる。また、複数の変動パターンに対して一つの基幹表示演出を対応させるようにしてもよい。
装飾図柄決定テーブルTS2は、演出パターンに基づく表示演出において、仮停止表示や確定停止表示する装飾図柄の組み合わせと、リーチを実行する場合におけるリーチ図柄と、を決定するためのテーブルである。
チャンスアップ決定テーブルTS3は、表示演出において、所定のチャンスアップ演出を決定するためのテーブルである。ここで、チャンスアップ演出とは、通常の演出とは異なる態様の表示演出を実行して、通常の演出と比較して、大当たりの期待度を上昇させるための演出である。
図10に示すように、サブRAM320cには、保留記憶領域320c1と、獲得出玉相当情報記憶領域320c2と、事前判定情報記憶領域320c3とが設けられている。
保留記憶領域320c1は、第1特別図柄に対応した第1保留領域、第2保留領域、第3保留領域、および、第4保留領域と、第2特別図柄に対応した第1保留領域、第2保留領域、第3保留領域、および、第4保留領域との8つの領域に区分され、それぞれに1つの保留フラグが格納可能となっている。保留記憶領域320c1の第1特別図柄に対応する保留領域において、保留フラグの格納の優先順は、第1保留領域が最優先で格納対象とされ、第1保留領域に保留フラグが格納されていれば、次に、第2保留領域が優先で格納対象とされ、次に、第3保留領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4保留領域が格納対象として選択される。第2特別図柄に対応する保留領域においても同様である。演出制御基板320が主制御基板300からの保留コマンドを受信すると、保留記憶領域320c1において、保留フラグが格納されている保留領域を特定し、当該保留領域の次に優先的に格納すべき保留領域に保留フラグを格納する。ただし、第4保留領域に保留フラグが格納されている状態で、保留コマンドを受信した場合には、保留フラグの格納は行わない。
また、保留フラグの消去の優先順は、格納する場合の優先順の逆であり、すなわち、第4保留領域が最優先で消去対象とされ、第4保留領域に保留フラグが格納されていないと、次に、第3保留領域が優先で消去対象とされ、次に、第2保留領域が優先で消去対象とされ、最後に、第1保留領域が消去対象として選択される。演出制御基板320が主制御基板300から図柄確定コマンドを受信すると、保留記憶領域320c1において、保留フラグが格納されている保留領域を特定し、優先的に消去すべき保留領域の保留フラグを消去する。第1保留領域に保留フラグを格納されていない場合には、消去処理を行わない。
獲得出玉相当情報記憶領域320c2は、主制御基板300から送信される獲得出玉相当情報コマンドが表す獲得出玉相当情報を記憶するための領域である。この獲得出玉相当情報は、獲得出玉相当情報コマンドが送信されてくるたびに、上書き保存される。
図11は、サブRAM320cに設けられる事前判定情報記憶領域320c3を模式的に示す説明図である。事前判定情報記憶領域320c3は、事前判定情報(事前判定用特別図柄と事前判定用変動パターンと取得時保留順情報)を格納するための記憶領域であり、特別図柄の種別に対応して、それぞれ、4つの格納領域(第1格納領域、第2格納領域、第3格納領域、および、第4格納領域)が設けられている。また、それぞれの格納領域には、事前判定用特別図柄に基づく大当たり判定情報を格納する大当たり判定情報欄と、事前判定用図柄に基づく大当たり図柄情報を格納する大当たり図柄情報欄と、事前判定用変動パターンに基づく変動パターン情報を格納する変動パターン情報欄と、取得時保留順情報を格納する取得時保留順情報欄と、連続演出の発動の有無を示す連続演出有無情報を格納する連続演出有無情報欄と、が設けられている。詳細は後述するが連続演出有無情報は、連続演出発動情報と、連続演出不発動情報とを含む。
主制御基板300から送信されてくる保留コマンド(図9:S1005)には、事前判定情報(事前判定用特別図柄と事前判定用変動パターンと取得時保留順情報)が含まれる。事前判定情報記憶領域320c3には、これらの事前判定情報が対応付けられて格納される。第1特別図柄に対する格納領域において、事前判定情報を格納する優先順は、第1格納領域が最優先で格納対象とされ、第1格納領域に事前判定情報が格納されていれば、次に、第2格納領域が優先で格納対象とされ、次に、第3格納領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4格納領域が格納対象として選択される。第2特別図柄に対する格納領域についても同様である。例えば、第1特別図柄の第3格納領域に既に事前判定情報が格納されている状態で、新たな第1特別図柄の事前判定情報(特定図柄A、変動パターン7B、取得時保留順情報「4」)を格納する場合(図11参照)には、第4格納領域の取得時保留順情報欄に「4」を表す情報を格納し、第4格納領域の変動パターン情報欄に「変動パターン7B」を表す情報を格納し、第4格納領域の大当たり図柄情報欄に「特定図柄A」を表す情報を格納し、第4格納領域の大当たり判定情報欄に「大当たり」を表す情報を格納する。
なお、図11では、第1特別図柄に係る第1格納領域の事前判定情報として、大当たり判定情報欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄情報欄に「なし」の情報が、変動パターン情報欄に「変動パターン1」の情報が、取得時保留順情報欄に「3」を表す情報がそれぞれ格納されている。第2格納領域の事前判定情報として、大当たり判定情報欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄情報欄に「なし」の情報が、変動パターン情報欄に「変動パターン2AX」の情報が、取得時保留順情報欄に「1」を表す情報がそれぞれ格納されている。第3格納領域の事前判定情報として、大当たり判定情報欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄情報欄に「なし」の情報が、変動パターン情報欄に「変動パターン4BX」の情報が、取得時保留順情報欄に「2」を表す情報がそれぞれ格納されている。
また、連続演出有無情報欄には、後述の先読み処理において、連続演出を実行するか否かを表す連続演出発動情報が格納される。なお、図11では、第1特別図柄に係る第4格納領域に対応する連続演出有無情報欄に、連続演出の発動を示す情報である連続演出発動情報として「○」が示され、その他の格納領域には、連続演出を発動しないことを示す情報である連続演出不発動情報として「−」が示されている。
なお、サブRAM320cは、所定のフラグなどが記憶されるフラグ記憶領域(図示せず)も有している。例えば、このフラグ記憶領域には、後述する連続実行演出フラグや擬似連演出実行フラグなどが格納される。
[演出制御基板320での処理一覧]
図12は、演出制御基板320で実行される処理の一覧を示す説明図である。演出制御基板320のサブCPU320aは、電源が供給されると、演出メイン処理を実行する。
[演出メイン処理]
サブCPU320aは、演出メイン処理として、主制御基板300で実行される電源復旧処理に対応する電源復旧演出処理、または、主制御基板300で実行されるRAMクリア処理に対応するRAMクリア演出処理を実行する。
また、サブCPU320aは、演出メイン処理中の実行中に、一定周期(例えば、2ミリ秒)ごとに繰り返し演出タイマ割込処理を実行する。なお、このような演出制御基板320で行われる処理は、サブROM320bに格納されているプログラムに基づいて実行される。
[演出タイマ割込処理]
サブCPU320aは、演出タイマ割込処理において、乱数更新処理と、コマンド受信処理と、演出ボタン処理と、コマンド送信処理とを実行する。以下に、演出タイマ割込処理の各種処理を説明する。
[乱数更新処理]
サブCPU320aは、乱数更新処理として、演出に用いる各種乱数(例えば、装飾図柄決定乱数、チャンスアップ乱数)を更新する。具体的には、サブCPU320aは、各種乱数に「1」を加算して更新し、所定の値まで到達すると「0」にリセットする。
[コマンド受信処理]
サブCPU320aは、コマンド受信処理として、先読み処理と、演出パターン決定処理と、保留処理と、事前判定情報シフト処理と、普図演出処理と、図柄確定処理と、獲得出玉相当情報記憶処理と、大当たり処理とを実行する。以下に、コマンド受信処理の各種処理を説明する。
[先読み処理]
先読み処理は、主制御基板300から送信される保留コマンドに基づいて連続演出を行うか否かを判定する処理、擬似連演出を行うか否かを判定する処理を実行する。この先読み処理については、図13を用いて詳細を後述する。
なお、連続演出とは、メイン表示装置131において、実行され得る演出であり、特別図柄における複数の変動表示に亘って、後述する変動開始演出中に実行され得る演出である。この連続演出は、1種類の演出だけで構成されていてもよいし、複数種類の演出を含んでいてもいい。連続演出が複数種類の演出を含む場合には、複数種類の演出のうち1つの演出を選択して実行するようにしてもよい。また、連続演出は、特別図柄における1回の変動表示に実行されてもよい。
また、擬似連演出は、1種類の演出だけで構成されていてもよいし、複数種類の演出を含んでいてもいい。擬似連演出が複数種類の演出を含む場合には、複数種類の演出のうち1つの演出を選択して実行するようにしてもよい。
[演出パターン決定処理]
サブCPU320aは、演出パターン決定処理として、基幹表示演出指定テーブルTS1、装飾図柄決定テーブルTS2、および、チャンスアップ決定テーブルTS3に基づいて、演出パターンを決定する。この演出パターン決定処理についての詳細は、図14を用いて後述する。
[保留処理]
サブCPU320aは、保留処理として、主制御基板300からの保留コマンドを受信した場合であって、サブRAM320cに設けられた保留記憶領域320c1における第4保留領域に保留フラグが格納されていない場合に、格納優先度が高い保留領域に保留フラグを格納する。例えば、サブCPU320aは、第1〜第2保留領域に保留フラグが格納された状態で、保留コマンドを受信した場合には、第3保留領域に保留フラグを格納する。また、サブCPU320aは、保留処理として、演出パターン決定処理で演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、保留フラグの消去優先度の高い保留領域から1つの保留フラグを消去する。サブCPU320aは、第1〜第4保留領域に保留フラグが格納された状態で、演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)には、第4保留領域の保留フラグを消去する。
また、サブCPU320aは、保留処理として、保留表示に係る処理を実行する。具体的には、保留記憶領域320c1の4つの保留領域に対応させて、メイン表示装置131において保留表示を行うための保留表示コマンドをセットする。例えば、保留記憶領域320c1において、第1〜第3保留領域に保留フラグが格納されている状態では、メイン表示装置131において3つの保留があることを示す保留表示コマンドをセットする。この保留表示コマンドは、後述のコマンド送信処理において、画像制御基板330に送信される。画像制御基板330は、保留表示コマンドを受信した場合には、メイン表示装置131を制御して、当該保留表示コマンドに基づく保留表示を実行する。
[事前判定情報シフト処理]
サブCPU320aは、事前判定情報のシフト処理として、演出パターン決定処理で演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、サブRAM320cの事前判定情報記憶領域320c3の格納領域に格納された事前判定情報のシフト処理を実行する。例えば、図11のごとく事前判定情報が格納されている場合において事前判定情報のシフト処理を実行する場合には、第1格納領域に格納された情報を消去し、第2格納領域に格納された情報を第1格納領域にシフトし、第3格納領域に格納された情報を第2格納領域にシフトし、第4格納領域に格納された情報を第3格納領域にシフトする。従って、第1特別図柄に対応する第1格納領域〜第4格納領域に格納されている事前判定情報(大当たり判定情報、大当たり図柄情報、変動パターン情報のセット)の数と、主制御基板300のメインRAM301c(保留情報記憶領域301cx:図4−2参照)に格納されている第1特別図柄に対する保留情報の数とは、1対1に対応する。同様に、第2特別図柄に対応する第1格納領域〜第4格納領域に格納されている事前判定情報(大当たり判定情報、大当たり図柄情報、変動パターン情報を1セット)の数と、主制御基板300のメインRAM301c(保留情報記憶領域301cx)に格納されている第2特別図柄に対する保留情報の数とは、1対1に対応する。例えば、図11に示すように、第1特別図柄に対する第1格納領域〜第4格納領域のすべてに事前判定情報が格納されていれば、主制御基板300のメインRAM301c(保留情報記憶領域301cx)に格納されている第1特別図柄に対する保留情報の数も4つである。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に保留情報があり、特別図柄を停止して、次の図柄変動へと移行する場合、第2特別図柄の保留情報を優先的に用いて特別図柄判定を行う。従って、事前判定情報記憶領域320c3において、第1特別図柄および第2特別図柄に対応する格納領域のそれぞれに事前判定情報が格納されている場合には、装飾図柄の変動を停止表示して、次の変動演出へと移行する場合、第2特別図柄に対応する格納領域の事前判定情報のシフト処理が実行される。
[普通図柄演出処理]
普通図柄演出処理は、普通図柄判定における判定結果に応じて、メイン表示装置131の所定の領域(例えば、メイン表示装置131の角)などで、普通図柄の変動に対応する演出を行う。例えば、普通図柄の変動中は「○」と「×」とを交互に表示し、判定結果に応じて当たりであれば「○」、ハズレであれば「×」を表示する。
[図柄確定処理]
サブCPU320aは、図柄確定処理として、主制御基板300からの図柄確定コマンドに基づいて、メイン表示装置131で変動中の装飾図柄を確定停止表示させるための処理を実行する。
[獲得出玉相当情報記憶処理]
サブCPU320aは、獲得出玉相当情報記憶処理として、主制御基板300から獲得出玉相当情報コマンドを受信した場合には、当該コマンドが表す獲得出玉相当情報をサブRAM320cの獲得出玉相当情報記憶領域320c2に記憶する。
[大当たり処理]
サブCPU320aは、大当たり処理として、主制御基板300からの所定のコマンドを受信することによって、大当たり遊技の初めのオープニング演出を実行するためのオープニング処理、大当たり遊技中のラウンド遊技に対応するラウンド演出を実行するためのラウンド処理、および、大当たり遊技の最後に、エンディング演出を実行するためのエンディング処理を実行する。
[演出ボタン処理]
サブCPU320aは、演出ボタン処理として、演出ボタン135や演出操作キー136を介した入力を検出し、それに応じた所定の演出を行う。
[コマンド送信処理]
サブCPU320aは、コマンド送信処理として、上記各種処理でセットされたコマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。
[先読み処理の説明]
図13は、先読み処理のフローチャートである。ここで、上述した先読み処理を以下に説明する。
この先読み処理では、まず、サブCPU320aは、S1305の処理で、保留コマンド受信処理を実行する。具体的には、主制御基板300から保留コマンドを受信したか否かを判断し、保留コマンドを受信した場合には、保留コマンドに含まれる事前判定情報を事前判定情報記憶領域320c3の対応する格納領域に格納する。保留コマンドを受信していない場合には、後述の連続演出フラグ設定処理と擬似連演出フラグ設定処理を実行せずに、この先読み処理を終了する。
続いて、サブCPU320aは、保留コマンド受信処理後、S1310の処理で、連続演出フラグ設定処理を実行する。具体的には、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグがOFFである場合には、S1305の処理で受信した事前判定情報に基づいて、連続演出を実行するか否か、言い換えれば、連続演出フラグをONにするか否かを判定する。詳しくは、サブCPU320aは、以下の条件A、条件Bの2つの条件をすべて満たした場合に、連続演出フラグをONすると判定し、2つの条件のうち一つでも満たさない場合には、連続演出フラグをONしないと判定する。
条件A:事前判定情報記憶領域320c3において、S1305の処理で新たに格納した事前判定情報よりも前に格納された事前判定情報(大当たり判定情報欄)に、大当たりを表す情報がないこと。言い換えれば、S1305の処理で事前判定情報を格納する前の保留情報記憶領域301cxにおける保留情報に大当たりがないこと。
条件B:先読み抽選に当選。
上記条件Aの例として、第2特別図柄に対応する格納領域には事前判定情報が格納されておらず、一方で、第1特別図柄に対応する第1格納領域〜第3格納領域にそれぞれ事前判定情報が格納されており、新たに、S1305の処理で事前判定情報を第1特別図柄に対応する第4格納領域に格納した場合を想定する(図11参照)。この場合、第1特別図柄に対応する第1格納領域〜第3格納領域に格納された事前判定情報(大当たり判定欄)に大当たりを示す情報がなければ、上記条件Aが満たされる。
また、条件Cにおける先読み抽選は、S1305の処理で新たに格納した事前判定情報に含まれる事前判定用特別図柄が、ハズレ図柄の場合には、第1の先読み抽選確率で抽選を行い、大当たり図柄の場合には、第1の先読み抽選確率よりも当選期待度が高い第2の先読み抽選確率で抽選を行うように設定されている。これにより、大当たりの場合に、先読み演出が実行される確率が高く設定され、言い換えれば、先読み演出が出現した場合には、先読み演出が出現しない場合と比較して、大当たり期待度が高い。
また、本実施形態では、条件A、条件Bのすべてを満たさなければ、連続演出フラグをONしないこととしているが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、上記条件Bを満たせば、連続演出フラグをONするようにしてもよい。
連続演出フラグをONとすると判定した場合には、事前判定情報記憶領域320c3において、S1305の処理で格納した格納領域に対応する連続演出有無情報欄に、連続演出発動情報(図11では「○」)を格納する。連続演出フラグをONしないと判定した場合には、事前判定情報記憶領域320c3において、S1305の処理で格納した格納領域に対応する連続演出有無情報欄に、連続演出不発動情報(図11では「−」)を格納する。
サブCPU320aは、連続演出有無情報欄に連続演出発動情報、または、連続演出不発動情報が格納された場合、または、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグが既にONである場合には、次のS1315の処理に移行する。
なお、連続演出フラグがONされ、事前判定情報記憶領域320c3の連続演出有無情報欄に、連続演出発動情報「○」が格納された場合には、次回の特別図柄の変動表示から、メイン表示装置131において、連続演出が実行される。この連続演出は、連続演出発動情報を含む事前判定情報に対応する保留情報に基づいて表示演出が実行されるまで、実行され得る。この場合、連続演出発動情報を含む事前判定情報に対応する保留情報に基づく表示演出中でも実行され得る。
また、サブCPU320aは、この連続演出フラグ設定処理で連続演出フラグをONに設定した場合において、判定に用いた事前判定情報に対応する変動表示が終了した場合には、上述した図柄確定処理において、連続演出フラグをOFFに設定する。
続いて、サブCPU320aは、連続演出フラグ設定処理後、S1315の処理で、擬似連演出フラグ設定処理を実行する。具体的には、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグがONである場合には、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグをOFFに設定する。サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグがOFFである場合には、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグをONに設定する。その後、この先読み処理を終了し、コマンド受信処理に戻る。
なお、サブCPU320aは、後述の演出パターン決定処理において、取得した変動パターンが擬似連演出ありの変動パターン(例えば、変動パターン7B)の場合であっても、上記擬似連演出フラグ設定処理により、擬似連演出フラグがOFFに設定されている場合(連続演出フラグがONの場合)には、擬似連演出を実行しない。
[演出パターン決定処理の説明]
図14は、演出パターン決定処理のフローチャートである。この演出パターン決定処理において、まず、サブCPU320aは、主制御基板300からの変動開始コマンドを受信したか否かを判断する(S1405)。サブCPU320aは、変動開始コマンドを受信していない場合(S1405:NO)には、この演出パターン決定処理を終了し、コマンド受信処理に戻る。
サブCPU320aは、変動開始コマンドを受信した場合(S1405:YES)には、S1410の処理で、変動開始コマンドに含まれる変動パターンを取得する。
次に、サブCPU320aは、S1415の処理で、演出パターンを決定する。具体的には、サブCPU320aは、基幹表示演出の決定、連続演出の決定、擬似連演出の決定、リーチ図柄の決定、チャンスアップの決定、および、停止図柄の決定を行うことで演出パターンを決定する。以下に、この詳細について説明する。
まず、サブCPU320aは、基幹表示演出指定テーブルTS1に基づいて、S1410の処理で取得した変動パターンに対応する演出を基幹表示演出として決定する。例えば、サブCPU320aは、取得した変動パターンが変動パターン6Bの場合、基幹表示演出指定テーブルTS1に基づいて、変動パターン6Bに対応する演出であるSPSPリーチ(ハズレ)演出1を基幹表示演出として決定する。
次に、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグがONである場合には、連続演出の実行を決定する。サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される連続演出フラグがOFFである場合には、連続演出の不実行を決定する。
次に、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグがONである場合であって、S1410の処理で取得した変動パターンが擬似連演出に対応している場合には、擬似連演出の実行を決定する。例えば、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグがONである場合であって、S1410の処理で取得した変動パターンが「変動パターン4B」である場合には、擬似連演出の実行を決定する。
一方、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグがOFFである場合には、S1410で取得した変動パターンが擬似連演出に対応しているか否かに拘わらずに、擬似連演出の不実行を決定する。例えば、サブCPU320aは、サブRAM320cに記憶される擬似連演出フラグがOFFである場合には、S1410の処理で取得した変動パターンが「変動パターン4B」であるにも拘わらずに、擬似連演出の不実行を決定する。
すなわち、連続演出フラグがONの場合には、擬似連演出フラグはOFFであるので、連続演出が実行される場合には、擬似連演出が実行されない。一方、連続演出フラグがOFFの場合には、擬似連演出フラグはONであるので、S1410で取得した変動パターンが擬似連演出に対応していれば、擬似連演出が実行され得る。
次に、サブCPU320aは、取得した変動パターンがリーチ(リーチ形成演出)を実行する演出に対応している場合には、装飾図柄決定乱数と装飾図柄決定テーブルTS2に基づいて、リーチ図柄を決定する。サブCPU320aは、取得した変動パターンがリーチ(リーチ形成演出)を実行する演出に対応していない場合には、この処理を飛ばす。
次に、サブCPU320aは、取得した変動パターンと、チャンスアップ乱数とに基づいて、上述のようなチャンスアップ演出実行の有無を決定する。
次に、サブCPU320aは、取得した変動パターンと、装飾図柄決定乱数とに基づいて、最終停止する装飾図柄の図柄配列を決定する。
以上より、サブCPU320aは、基幹表示演出、連続演出実行の有無、擬似連演出実行の有無、リーチ図柄、チャンスアップ実行の有無、および、最終停止する装飾図柄の図柄配列を決定し、この決定に沿った表示演出、役物可動演出、音声演出、および、発光演出を実現するための演出パターンを最終決定する。
[導光部の図柄発光機構の説明]
図15は、導光ユニット181の遊技者側から見た正面図と遊技盤102A側から見た背面図とを示す。
導光ユニット181は、透光性を有する導光部1501と、導光部1501の表面若しくは端面に入光可能な発光手段の一例としてのLED1511を複数備えた基板1510と、同じく導光部1501の表面若しくは端面に入光可能な発光手段の一例としてのLED1521を複数備えた基板1520とを備える。
この実施形態における導光部1501は、好ましくは透明な樹脂板若しくはガラス板から成る板材である。ただし、導光部1501は、無色透明であるかそれとも有色透明であるか、透明度を低くした半透明状態であるかそれとも透明性の高いクリアな状態であるか、さらには表裏方向の厚さが縦横方向の長さに比べて極端に小さい板材であるかそれとも当該方向の厚さが縦横方向の長さに比べて大きく変わらないブロック材であるかを問わない。
導光部1501は、LED1511,1521からの光を反射して遊技者側に視認可能に発光する図柄1502,1503,1504,1505を備える。ここで、図柄とは、先に説明した装飾図柄等とは異なり、発光手段からの光を反射して、文字、数字、記号、線、模様等の形態で発光する柄(がら)を意味する。この実施形態では、図柄1502〜1504は、線状の図柄である。また、図柄1505は文字の図柄である。図15において上側に図示される導光ユニット181の正面図では、図柄1502〜1505は、薄いグレー(薄灰色)にて描かれている。一方、図15において下側に図示される導光ユニット181の背面図では、図柄1502〜1505は、濃いブラック(濃黒色)で描かれている。これは、この実施形態では、図柄1502〜1505が導光部1501の背面(裏面とも称する)に多数の凹凸によって形成されていることを意味する。ただし、図柄1502〜1505は、導光部1501の表側の面(正面ともいう)、あるいは厚さ方向内部に形成されても良い。この変形例の詳細については後述する。
基板1510は、導光ユニット181の正面視あるいは背面視にて上方に配置されている。より具体的には、図1の「KANTZ」と表したロゴの裏側に配置されている。複数のLED1511は、基板1510における導光部1501に近接する側の周縁領域に固定されている。LED1511は、この実施形態における一例としての「超」という文字の図柄1505を発光させるための発光手段である。このため、LED1511は、基板1510上において、図柄1505の幅方向(図中の左右方向)の長さをカバーできる範囲にて複数個配列されている。
なお、基板1510は、導光ユニット181の正面視あるいは背面視にて下方に配置されていても良い。その場合でも、LED1511は、基板1510における導光部1501に近接する側の周縁領域に固定されるのが好ましい。さらなる変形例としては、基板1510を2以上に分割して、その内の1または2以上を導光ユニット181の正面視あるいは背面視にて上方に、残りの1または2以上を導光ユニット181の正面視あるいは背面視にて下方に、それぞれ配置しても良い。その場合、図柄1505は、導光部1501の上方および下方からの入光により発光する。
基板1520は、導光ユニット181の背面視にて左側に配置されている。基板1520は、導光部1501の背面視にて左辺形状に合わせて屈曲する細長い基板である。複数のLED1521は、基板1520の幅方向略中央あるいはやや導光部1501に近い側に固定されている。LED1521は、線状の図柄1502〜1504を発光させるための発光手段である。このため、LED1521は、基板1520上において、図柄1502〜1504のならぶ幅方向(図中の上下方向)の長さをカバーできる範囲にて複数個配列されている。
なお、基板1520は、導光ユニット181の背面視にて右側に配置されていても良い。その場合でも、LED1521は、基板1520の幅方向略中央あるいはやや導光部1501に近い側に固定されるのが好ましい。基板1520は、基板1510に比べて幅の狭い形状を有するため、LED1521を基板1520の中央、さらには導光部1501から遠い位置に固定しても良い。さらなる変形例としては、基板1520を2以上に分割して、その内の1または2以上を導光ユニット181の背面視にて左側に、残りの1または2以上を導光ユニット181の背面視にて右側に、それぞれ配置しても良い。その場合、図柄1502〜1504は、導光部1501の左側および右側からの入光を通じて発光する。
この実施形態では、図柄1502、図柄1503、図柄1504の順に、線状の図柄の線幅は細くなっている。このため、LED1521の発光面の幅も線幅に合わせるのが好ましい。一方、線幅に合わせた幅を持つLED1521を複数種用意せずに、線幅の最も広い図柄1502の線幅以上の発光面の幅を持つLED1521だけを用意しても良い。さらには、線幅が中位の図柄1503あるいは線幅が最も狭い図柄1504に合わせた発行面の幅を有するLED1521を用意することもできる。この実施形態では、基板1520に固定されたLED1521を囲むレンズカバー(レンズ部材の一例)1530が基板1520の背面側に備えられている。レンズカバー1530は、この実施形態では、LED1521の発光面と略平行な位置に平面を有する。このため、LED1521からの発光面積は、レンズカバー1530を透光することによって幾分拡散されて広がる。このため、例えば、図柄1504のような線幅の非常に狭い部分を発光させるときに、図柄1504の本数だけLED1521を用意しなくとも、図柄1504の密集領域に、図柄1504の数より少ない数のLED1521を用意するだけで、図柄1504を発光させることが容易となる。
この実施形態では、LED1521は、導光部1501の背面に照光できる位置にて基板1520に固定されている。具体的には、当該背面がLED1521の発光面と基板1520との接続面の高さ、若しくは接続面より発光面に少しずれた高さになるように、LED1521が基板1520上に固定されている。これによって、LED1521の発光面から出射された光は、導光部1501の背面を照光し、あるいはその背面からわずかに内部側に移動した領域に入る。LED1511は、基板1520上において、導光部1501の背面に照光する位置でも良いが、導光部1501の背面よりも内部に入光可能な位置に固定されても良い。
図16は、図15中のA−A線断面図(A)およびB部拡大図(B)をそれぞれ示す。
A−A線断面図(A)に示すように、LED1521の発光面1600から出射された光Pは、基板1520のLED1521側を覆うように配置されたレンズカバー1530の一部を透過して、導光部1501の背面に形成された図柄1502〜1504を照光する。また、B部拡大図(B)に示すように、LED1521の発光面1600から出射された光Pは、進行方向に向かってより広がる。図16(B)では、光Pの実際の広がりを極端に図示している。レンズカバー1530は、前述のように、発光面1600と略平行な面にて、光Pを透過させている。このため、LED1521からの光は、焦光されることなく、むしろレンズカバー1530内で極わずかに拡散する。なお、導光部1501の上方に位置するLED1511に対しても、上述のレンズカバー1530と同様のカバーにて覆い、当該カバーを通じてLED1511からの光を導光部1501に入光させても良い。
図17は、図15中のC1部のD1−D1線拡大断面図(A)、その変形例(B)、図15中のC2部のD2−D2線拡大断面図(C)およびその変形例(D)を、それぞれ示す。
図15中のC1部は、図柄1505の一部である。C1部のD1−D1線断面からも明らかなように、この実施形態では、図柄1505は、導光部1501の背面1710に形成された多数の凹部1701によって形成されている。各凹部1701は、LED1511から出射された光Pを遊技者側(導光部1501の表側)に向けて反射しやすい反射面を備える。この結果、LED1511から光Pを出射すると、遊技者からは、凹部1701の集合体によって偏光された光Rにより「超」の字形に形成された図柄1505を視認可能となる。このような凹部1701は、例えば、導光部1501の背面1710にレーザ光を照射させてエッチングすることによって形成可能である。
また、図17(B)に示すように、凹部1701に代えて、導光部1501の内部に、光Pを偏光(屈折あるいは反射と称しても良い)させる偏光部位1711を形成して、図柄1505の部分を発光させることもできる。偏光部位1711は、導光部1501の内部に形成される規則正しい面を持つ傷のような部位である。この結果、LED1511から光Pを出射すると、遊技者からは、偏光部位1711の集合体によって偏光された光Rにより「超」の字形に形成された図柄1505を視認可能となる。このような偏光部位1711は、例えば、導光部1501の内部にレーザ光を照射させ、偏光部位1711にレーザ光の焦点を位置させて形成可能である。
図15中のC2部は、図柄1503および図柄1505の各一部を含む。前述のC1部と同様、LED1511から出射された光Pは、凹部1701にて偏光されて、遊技者側に光Rによって図柄1505の一部として視認される。また、LED1521によって図の紙面裏側から表側に向かって出射された光は、凹部1702によって偏光されて、遊技者側に光Rによって図柄1503の一部として視認される。各凹部1702は、LED1521から出射された光を遊技者側(導光部1501の表側)に向けて反射しやすい反射面を備える。図17(C)では、当該反射面は、好ましくは、紙面裏方向から紙面左方向の中間に向く面である。
また、図17(D)に示すように、導光部1501は、第1導光部1714と第2導光部1715とを重ねたものとしても良い。このような場合、例えば、第1導光部1714の背面1710に凹部1701を、第2導光部1715の背面1716に凹部1702を、それぞれ形成することもできる。この結果、LED1511からの光Pは、凹部1701にて偏光される。偏光された光Rは、第1導光部1714と第2導光部1715とを透過して、遊技者側(第2導光部1715の表面1720側)にて視認される。また、LED1521からの光は、凹部1702にて偏光される。偏光された光Rは、第2導光部1715を透過して、遊技者側にて視認される。
上記の例は、第1導光部1714の背面1710および第2導光部1715の背面1716にそれぞれ凹部1701および凹部1702を形成した例である。しかし、凹部1701および凹部1702の形成位置は、上記位置に限定されない。例えば、凹部1701は、第1導光部1714の表側の面(背面1710の反対側の面)に形成されていても良い。また、凹部1702は、第2導光部1715の表面1720側に形成されていても良い。さらに、凹部1701の形成に代えて、図17(B)にて説明した偏光部位1711を第1導光部1714の内部に形成するようにしても良い。同様に、凹部1702の形成に代えて、偏光部位1711と類似の偏光部位を第2導光部1715の内部に形成するようにしても良い。また、導光部1501を3枚以上の導光部を重ねて配置し、それぞれの導光部に、凹部1701,1702あるいは偏光部位1711を形成するようにしても良い。
図18は、基板1510上のLED1511から導光部1510への光Pの出射によって図柄1505が発光する様子(A)および基板1520上のLED1521から導光部1510への光Pの出射によって図柄1502〜1504が発光する様子(B)を、それぞれ示す。
LED1511を点灯すると、光Pは導光部1501の裏面およびそれよりわずかに内方の領域を進行して、図柄1505を形成している凹部1701にて偏光し、導光部1501の厚さ方向に透過して遊技者に、「超」という字形に視認される。図18(A)では、図柄1505の部分が発光していることを示すために黒色で描き、その他の図柄1502〜1504を描いていない。
一方、LED1521を点灯すると、光Pは導光部1501の裏面を照らして、図柄1502〜1504を形成している凹部1702にて偏光し、導光部1501の厚さ方向に透過して遊技者に、多くの線の形にて視認される。図18(B)では、図柄1502〜1504の部分が発光していることを示すために黒色で描き、その他の図柄1505を描いていない。
上記の発光形態の説明では、導光部1501の正面視上方に配置されるLED1511のみを発光して図柄1505を発光させる形態と、導光部1501の正面視左側に配置されるLED1521のみを発光して図柄1502〜1504を発光させる形態とが完全に分離されている。しかし、全部のLED1511と全部のLED1521とを同時に発光させる場合もある。その場合には、図柄1505と図柄1502〜1503とが両方発光する。また、LED1521の一部のみを発光する場合には、図柄1502のみ、図柄1503のみ、図柄1504のみ、図柄1502と図柄1503、図柄1502と図柄1504、図柄1503と図柄1504のいずれかの組み合わせでそれぞれ発光させることもできる。さらに、そこにLED1511の発光を組み合わせると、上記の線状の図柄1502〜1504の一部と「超」という字形の図柄1505とを両方発光させることもできる。
このように、複数のLED1511および複数のLED1521の発光のタイミングを制御することによって、「超」という字形の図柄1505の発光と消光に、線状の図柄1502〜1504の発光と消光を加えて、「超」という字と、種々の太さの線とを点滅させて、遊技の趣向をより高めるような発光表示を実現できる。このような図柄1502〜1505は、好ましくは、メイン表示装置131による装飾図柄の表示と関連づけて発光される。装飾図柄にて数字が揃ったときに、図柄1505が高輝度に発光若しくは点滅するなどの様々な発光形態をとりえる。
また、例えば、細線形状の図柄1504を他の線の図柄1502,1503よりも深い凹部1702にて形成し、あるいは図柄1504を発光させる位置に固定されるLED1521を他のLED1521よりも高輝度のLEDとすると、図柄1504のみを他の図柄1502,1503よりも高輝度に発光させることができる。さらには、図柄1504の長さ方向に並ぶ複数の凹部1702の内の一部(1または2以上)の凹部1702だけを深く形成すれば、その深く形成された凹部1702が他の凹部1702よりも高輝度に発光可能となる。これによって、一本の線の図柄1504の所々が高輝度発光するようにできる。これは、他の図柄1502,1503,1505でも同様である。これによって、キラキラ感を演出することができる。また、例えば、「超」という字形の図柄1505の輪郭を形成する凹部1701のみを他の凹部1701に比べて深く形成すると、「超」の字形の輪郭部分が高輝度に発光可能となる。また、「超」という字形の正面視にて右側領域にある凹部1701を、左側領域の凹部1701よりも深く形成すると、「超」という字の右側がより高輝度に発光する。このような輝度の変化は、LED1511の一部をより高輝度に発光させることでも実現できる。
[レンズ部を用いた照光態様の調整]
図19は、図15の導光ユニット181の変形例としての導光ユニット1900の背面図およびその一部の拡大図を示す。
変形例に係る導光ユニット1900は、基板1520に固定された複数のLED1521の発光面と対向させてレンズ部材1910を備える。このため、導光ユニット1900は、図15の導光ユニット181に備えられていたレンズカバー1530を備えていない。LED1521の発光面から出射された光Pは、レンズ部材1910をその幅方向に透過して、導光部1501の背面近傍を照光する。この結果、図柄1502〜1504が発光する。
一方、基板1510に固定されたLED1511の発光面には、何らのレンズ部材も配置されていない。このため、LED1511から出射された光Pは、直接、導光部1501の背面を照光し、かつ背面より若干内部に入光する。この結果、図柄1505は発光する。
図19のE部の拡大図に示すように、レンズ部材1910は、基板1520の長さ方向に沿って配置される細長い透明なプレートである。レンズ部材1910において、基板1520の側端面に接する若しくは対向する側の面は、略直線的な端面を有する。LED1521から出射された光Pは、当該略直線的な端面からレンズ部材1910の内部に入光する。レンズ部材1910の当該略直線的な端面と反対側の面は、多数の弧状の凸部1911を備える凹凸型の端面である。この実施形態では、LED1521の光Pの出射する方向に1個の凸部1911が位置する。このため、LED1521から出射された光Pは、レンズ部材1910の略平面的な端面から内部に入り、凸部1911から出光する。ただし、1個の凸部1911から、2個以上のLED1521の光Pが出光するようにしても良い。多数の凸部1911を備えたレンズ部材1910は、凸部1911の反対側が平らな平凸レンズとしての機能を奏する。したがって、LED1521からの光Pは、レンズ部材1910の内部を透過した後、その光の幅を減じるように集光されて、導光部1501の図柄1502〜1504を発光させる。レンズ部材1910は、LED1521の発光面が比較的広いものであっても、より細く集光させることができる。このため、幅の最も狭い図柄1504が複数本存在する場合であっても、その一部の図柄1504のみを発光させることができる。また、レンズ部材1910によって光Pを細く集光させることによって、図柄1504等のより高輝度な発光を実現できる。
図20は、図19のレンズ部材1910の変形例に係るレンズ部材2000を説明するための図を示す。
図19の変形例に係るレンズ部材2000は、その長さ方向に、曲率半径の小さな弧の深い凸部1911を1または2以上配置した第1凸部領域2000aと、凸部1911よりも曲率半径の大きな弧の浅い凸部2011を1または2以上配置した第2凸部領域2000bと、凹凸のほとんどない略平面領域2000cと、を順に長さ方向に隣接して備える。基板1520の長さ方向に沿って固定される複数個のLEDの内のLED1521は、第1凸部領域2000aの各凸部1911の略水平方向に位置する。また、LED2021は、第2凸部領域2000bの各凸部2011の略水平方向に位置する。さらに、LED2022は、略平面領域2000cに対向して2以上配置されている。この実施形態では、LED1521、LED2021およびLED2022は、基板1520上にそれぞれ2以上備えられている。ただし、LED1521、LED2021およびLED2022の内の少なくとも1種は、1個のみでも良い。LED1521同士の間隔は、凸部1911同士の間隔に対応している。LED2021同士の間隔は、凸部2011同士の間隔に対応している。一方、LED2022同士の間隔は、特に制約なく決められる。
レンズ部材2000の第1凸部領域2000aは、最も曲率半径の小さな弧を持つ凸部1911を備えている。このため、LED1521から出射された光Pは、最も集光された状態(集光状態P1)で図柄1502〜1504を照光できる。このため、導光部1501の背面に形成される凹部若しくは偏光部位2050を一列(二列以上でも良い)に配置した図柄1504を高輝度に発光させたい場合には、凸部1911からLED1521の光Pを出光させるのが好ましい。
レンズ部材2000の第2凸部領域2000bは、凸部1911よりも曲率半径の大きな弧を持つ凸部2011を備えている。このため、LED2021から出射された光Pは、上述のP1よりは幅広に集光された状態(集光状態P2)で図柄1502〜1504を照光できる。このため、導光部1501の背面に形成される凹部若しくは偏光部位2050を図柄1504よりも幅方向に多く配置した図柄1503を高輝度に発光させたい場合には、凸部2011からLED2021の光Pを出光させるのが好ましい。
レンズ部材2000の略平面領域2000cは、ほとんど凹凸を備えていない略平面の領域である。このため、LED2022から出射された光Pは、自然に拡散する(状態P3)。このため、導光部1501の背面に形成される凹部若しくは偏光部位2050を図柄1503よりも幅方向に多く配置した図柄1502を高輝度に発光させたい場合には、略平面領域2000cからLED2022の光Pを出光させるのが好ましい。
図21は、図20のレンズ部材2000とは異なる別の変形例に係るレンズ部材2100を説明するための図を示す。
図21の変形例に係るレンズ部材2100は、その長さ方向に、曲率半径の小さな弧の深い凸部2111を連続して備えると共に、該凸部2111より曲率半径の大きな弧の浅い凸部2112を凸部2111の対向側に連続して備える。レンズ部材2100は、弧の浅い凸部2112側を基板1520に接触もしくは隙間を空けて対向させるように、基板1520の内側に配置されている。LED2020同士の間隔は、凸部2111同士の間隔(あるいは凸部2112同士の間隔)に対応している。基板1520上のLED2020から出射される光は、凸部2112から入り、レンズ部材2100の幅方向内部を透過して凸部2111から出光される。レンズ部材2100の両凸部2112,2111は、凸レンズの機能を有するため、図中のF部の拡大図に示すように、LED2020から出射された光は、レンズ部材2100によって集光され(集光状態P4)、導光部1501の裏面に形成された図柄を発光させる。レンズ部材2100は、弧の深い凸部2111をLED2022側に向けて配置することもできる。
レンズ部材2100の凸部2111は、矢印Gの方向からみたときに、レンズ部材2100の厚さ方向に略平行なスリット2150を1または2以上備えることもできる。かかるスリット2150は、LED2020からの光の進行方向をより直線状にする役割を有する。このため、LED2020から出射された光がその幅をわずかに拡げるように進行しても、レンズ部材2100は、その内部にて光を屈折させず、スリット2150に沿って進行させることができる。なお、レンズ部材としては、上述において例示した凸レンズあるいは平凸レンズ以外にも、光を拡散させるための凹レンズや平凹レンズなども好適に用いることができる。凹レンズや平凹レンズを用いた場合には、指向性の高いLEDからの光を拡散させて、導光部1501における広範囲の図柄を発光させることができる。
[大入賞装置の構造の説明]
図22は、従来の第1大入賞装置2210の可動片117bが閉まりかけた状態の一部拡大正面図(A)、矢印Hの方向から当該閉まりかけた状態の第1大入賞装置2210を見た一部拡大側面図(B)および可動片117bが開いている状態で入賞口2203の入口付近に複数個の遊技球Bが詰まっている状態の一部拡大正面図(C)をそれぞれ示す。ここでは、図中の遊技球を、適宜、「遊技球B」と称して説明する。
まず、図22を参照しながら、従来の第1大入賞装置2210の構成について説明する。従来の第1大入賞装置2210は、可動片117bと、入賞口2203とを備える。入賞口2203は、その通路の途中に、遊技球Bの通過を検知するセンサを備える。ここでは、当該センサにて遊技球Bの通過を検知可能な領域を、遊技球検知領域2200と称する。遊技球Bが遊技球検知領域2200を通過すると、1個の遊技球Bが第1大入賞装置2210に入賞したことになる。
可動片117bは、先にも説明したように、大当たりのときに開放状態となり、所定の条件を満たした段階で閉じる。所定の条件とは、例えば、所定時間の経過、若しくは所定個数の遊技球Bの入球等である。このような可動片117bの開動作から閉動作までを1ラウンドとすると、可動片117bの開閉動作は、例えば16ラウンド実行される。可動片117bが閉じている際には、可動片117bの上面は遊技球Bの通路(「第1の通路」と称する)2201としての機能を持つ。このため、可動片117bは、遊技球Bの移動する方向に傾斜しているのが好ましい。この実施形態では、可動片117bの傾斜面裏側の傾斜上端部および傾斜下端部の各位置を、それぞれK1およびK2とする。可動片117bが閉じているときには、遊技球Bは第1の通路2201を転動するのみならず、可動片117bの上端より左側(遊技盤102Aの中央に近い側)にも移動できる。そのような場合には、遊技球Bは、入賞口2203の左側の通路(「第2の通路」と称する)2204(図22では左下に向かって傾斜している面)を下方に向かって移動する。なお、第2の通路2204は、通路と解釈せず、入賞口2203を形成する一構成部材としての壁部2204と解釈することもできる。
一方、可動片117bが開いた状態では、可動片117bは遊技盤102Aの背面(裏面)側に引っ込むため、右打ち状態において、遊技球Bは、(A)の黒矢印の方向に移動して入賞口2203に入る。
ここで、第2の通路2204は、可動片117bの位置、より具体的には可動片117bの下面2202の傾斜上端部の位置K1と同一若しくはそれより高い位置にまで達している。これは、遊技球Bを入賞口2203に入れやすくする壁としての機能も持たせているからである。しかし、(A)および(B)に示すように、可動片117bが偶然閉まりかけたときに、遊技球Bが可動片117bの前端面と、遊技者側のガラス部材151と、通路2204の上部とで挟まれてしまうこともある。遊技球Bが閉まりかけた可動片117bに挟まれると、次のラウンドにて可動片117bが開くまで、その状態が維持される。
また、可動片117bが開いている状態のときにも、(C)に示すように、遊技球Bが詰入賞口2203の上流側で詰まる状態が起こりうる。すなわち、入賞口2203に、2個あるいはそれ以上の遊技球Bがほぼ同時に移動してきたときに、第2の通路2204の高さに起因して、遊技球Bが入賞口2203の入り口付近で詰まる場合がある。このような場合には、次に移動してくる遊技球Bの衝突によって、入賞口2203の閉塞が解消されることもあるが、最悪の場合、当該閉塞が全く解消されないこともある。なお、(C)中の黒矢印は、(A)中のそれと同じ意味である。
上記(A),(B)あるいは上記(C)の両ケースに例示される遊技球Bの詰まりは、遊技球Bの入賞口2203あるいはそれ以外の場所へのスムーズな流れが保証されないことを意味する。このため、遊技機100の設計者は、かかるトラブルの確率を計算に入れた上で、時短変動を長めに設定しなければならない。このため、遊技の興趣の低下が生じていた。加えて、遊技球Bが第1大入賞装置2210において詰まるという状況は、時短変動を長めに設定することとは別に、遊技者に不快な感情を抱かせる可能性もある。
図23は、この実施形態に係る第1大入賞装置117の可動片117bが閉じている状態における遊技球Bの動きを説明するための一部拡大正面図(A)および可動片117bが開いている状態における遊技球Bの動きを説明するための一部拡大正面図(B)をそれぞれ示す。
上記のような従来の問題を解決するため、この実施形態における第1大入賞装置117は、図23に示すように、第2の通路2204の位置を低くする構造を採用した。ここで、入賞口2203は、第2の通路2204を形成している部分(壁部2204とも称する)と正面視にて対向する壁部2300によって形成される通路である。
可動片117bが閉じているときには、遊技球Bは、(A)に示すように、白矢印で示す2方向に移動する。すなわち、遊技球Bは、第1大入賞装置117を避けるように、その左右両側に移動する。一方、可動片117bが開くと、遊技球Bは、(B)の黒矢印の方向に移動して、入賞口2203に入る。このとき、図22の(C)のような閉塞が生じるかどうかが問題となる。第2の通路2204は、(B)の破線矢印で示すように低い位置に存在するため、遊技球Bの流れる下流側の抵抗になりにくい。このため、入賞口2203に向かった遊技球Bは、そのまま入賞口2203に入って遊技球検知領域2200を通過するか、あるいは入賞口2203に入らずに第2の通路2204の上を通過してから下方に向かう。
また、遊技球Bは、図22の(A)および(B)に示す従来のケースのように、閉まりかけた可動片117bとガラス部材151との間に挟まれる可能性も考えられる。しかし、第2の通路2204は、従来よりも十分に低い位置にあるため、遊技球Bの下方部分を支える機能を有さない。したがって、閉まりかけた可動片117bによって挟まれそうになった遊技球Bは、下方に抜けていきやすい。
ここで、第1の通路2201は、入賞口2203の上方にあって遊技球Bの流れる方向の上流側に位置する。第2の通路2204は、第1の通路2201よりも遊技球Bの流れる方向の下流側に位置する。第2の通路2204の上面は、第1の通路2201の下面2202よりも低い位置にある。より好ましくは、第2の通路2204は、第1の通路2201の下面2202における傾斜下端部の位置K2よりも低い位置にある。また、第2の通路2204の最上端2321は、好ましくは、壁部2300の上面と入賞口2203との境界にある遊技球Bの入球縁2320よりも長さMだけ高い位置にある。長さMは、さらに好ましくは、遊技球Bの半径dと同一若しくはそれよりも小さい。最上端2321を入球縁2320よりも過度に低くすることも可能である。ただし、その場合には、遊技球Bは、入賞口2203に入らずに第2の通路2204上を下方に向かって移動する確率も高くなるので、あまり好ましくない。最も好ましい最上端2321は、入球縁2320のよりも高い位置にあって、かつ遊技球Bの半径dを超えない長さMだけ入球縁2320より上方に突出する形態である。これによって、可動片117bが開いている状態にて、遊技球Bは、入賞口2203に入りやすく、かつ入賞口2203の入口付近で詰まりにくくなる。
第2の通路2204の最上端2321と、可動片117bの下面2202の傾斜上端部の位置K1との間の距離Lが大きければ大きいほど、閉まりかけた可動片117bとガラス部材151と第2の通路2204との間に遊技球Bが挟まれる可能性が低くなる。距離Lは、好ましくは、遊技球Bの半径dより大きい距離である。これによって、遊技球Bの赤道部分が可動片117bの前端面の位置にあっても、最上端2321は遊技球Bの下端面の位置より下方にあるため、遊技球Bを下方から支えるものがない。したがって、遊技球B可動片117bによって挟まれた状態は生じにくくなる。
ただし、距離L(第1の通路2201の下面2202から第2の通路2204の上面までの隙間に相当する)は、遊技球Bを進入させない大きさであるのが好ましい。距離Lが大きすぎると、可動片117bが閉じている際にも、遊技球Bが下面2202と第2の通路2204の最上端2321との隙間から入賞口2203に誤って入ってしまう可能性が高まるからである。
以上の第1大入賞装置117の構造は、第2始動装置115あるいは第2大入賞装置127にも応用可能である。これによって、第2始動装置115の可動片115bあるいは第2大入賞装置127の可動片127bの各開閉動作中に遊技球Bが詰まる危険性を低減できる。
[ロゴユニット171の説明]
図25に示すように、ロゴユニット171は、導光ユニット181(図15参照)の基板1510の前面を覆うロゴパネル2501を備えている。
図24に、ロゴユニット171のロゴパネル2501を取り外した状態を示す。導光ユニット181の基板1510の前面には多数のLED光源2401が設けられている。各LED光源2401はロゴパネル2501に設けられている文字形のレンズ2502(図25参照)に対向して配置されており、各LED光源2401から照射された光は各レンズ2502を通して外部から視認可能になっている。
[ビッグガンユニット154の説明]
図25〜図30に、ビッグガンユニット154を示す。ビッグガンユニット154は、ベース部2601、第1可動ユニット2602、第2可動ユニット2603、リンク2604、駆動モータ2605、ギヤユニット2701、リターンスプリング3301を備えている。
図25に示すように、ビッグガンユニット154はロゴユニット171の後方に設けられており、このロゴユニット171に隠れる待機位置(図25(A)の位置)とロゴユニット171に隠れていた部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能になる視認可能位置(図25(B)の位置)との間を移動すると共に、変形可能になっている。そして、ビッグガンユニット154は、待機位置から視認可能位置まで移動する際、変形を完了した後に視認可能位置まで移動可能となっている。本実施形態のビッグガンユニット154は、第1可動ユニット2602から第2可動ユニット2603が扇を広げるように変形(展開)するが、変形の態様はこれに限られない。
なお、待機位置では、ビッグガンユニット154の第1可動ユニット2602の発光部2503の表面パネル2504と第2可動ユニット2603の発光部2506の表面パネル2507がロゴユニット171の陰に完全に隠れていても良いし、図25(A)に示すように、一部が見えていても良い。また、視認可能位置では、ビッグガンユニット154の第1可動ユニット2602の発光部2503の表面パネル2504と第2可動ユニット2603の発光部2506の表面パネル2507が完全に見えていても良いし、一部がロゴユニット171の陰に隠れていても良い。
ベース部2601は、内枠170の所定位置に固定されている。このベース部2601には、駆動モータ2605、ギヤユニット2701、第1可動ユニット2602、リンク2604が取り付けられている。ベース部2601には、第1可動ユニット2602のアーム2606の回動中心となる第1中心軸2702と、第1可動ユニット2602を案内するガイド軸2703と、リンク2604の回動中心となる第2中心軸2607が設けられている。
第1可動ユニット2602にはアーム2606が設けられており、アーム2606の先端はベース部2601の第1中心軸2702に回動可能に取り付けられている。
第1可動ユニット2602には、移動ガイド用長孔2704と、展開中心軸2705と、第1展開ガイド軸2706と、第2展開ガイド軸2707と、駆動用長孔2608と、が設けられている。移動ガイド用長孔2704はベース部2601の第1中心軸2702を中心とした円弧形状をなし、ベース部2601のガイド軸2703が挿入されている。したがって、第1可動ユニット2602は、移動ガイド用長孔2704内をガイド軸2703が移動する範囲で第1中心軸2702を中心に回動可能になっている。
第1可動ユニット2602の前面には、発光部2503が設けられている。
図31に、第1可動ユニット2602の発光部2503を示す。(A)はその正面図、(B)は表面パネル2504を取り外した状態の正面図である。発光部2503内にはLED基板3101が設けられており、このLED基板3101の前面には多数のLED光源3102が設けられている。LED光源3102は表面パネル2504に設けられたレンズ2505に対向して配置されており、各LED光源3102から照射された光は各レンズ2505を通して遊技者から視認可能になっている。
第2可動ユニット2603は、第1可動ユニット2602の展開中心軸2705に回動可能に取り付けられている。
第2可動ユニット2603には、第1展開ガイド用長孔2708と、第2展開ガイド用長孔2709と、揺動中心軸2710が設けられている。第1展開ガイド用長孔2708には第1可動ユニット2602の第1展開ガイド軸2706が挿入され、第2展開ガイド用長孔2709には第1可動ユニット2602の第2展開ガイド軸2707が挿入されている。第1展開ガイド用長孔2708と第2展開ガイド用長孔2709は第1可動ユニット2602の展開中心軸2705を中心とした円弧形状をなしている。第1展開ガイド用長孔2708は第2展開ガイド用長孔2709の内側に設けられている。したがって、第2可動ユニット2603は、第1展開ガイド用長孔2708内を第1展開ガイド軸2706が移動でき、且つ、第2展開ガイド用長孔2709内を第2展開ガイド軸2707が移動できる範囲で、第1可動ユニット2602の展開中心軸2705を中心に回動可能になっている。すなわち、第1可動ユニット2602から第2可動ユニット2603が扇を広げるように回動可能になっている。
第2可動ユニット2603の前面には、発光部2506が設けられている。
図32に第2可動ユニット2603の発光部2506を示す。(A)はその正面図、(B)は表面パネル2507を取り外した状態の正面図である。発光部2506内にはLED基板3201が設けられており、このLED基板3201の前面には多数のLED光源3202が設けられている。LED光源3202は表面パネル2507に設けられたレンズ2508に対向して配置されており、各LED光源3202から照射された光は各レンズ2508を通して遊技者から視認可能になっている。
リンク2604はベース部2601の第2中心軸2607に回動可能に取り付けられている。リンク2604には第2可動ユニット2603を揺動させる揺動用ガイド長孔2711が設けられており、この揺動用ガイド長孔2711には第2可動ユニット2603の揺動中心軸2710が挿入されている。
図33に、リターンスプリング3301が取り付けられている様子を示す。リターンスプリング3301はベース部2601と第1可動ユニット2602との間に設けられ、第1可動ユニット2602を引き上げる方向、即ち待機位置に向けて常時付勢力を働かせている。
図33及び図34に、ギヤユニット2701及び駆動モータ2605を示す。ギヤユニット2701は、駆動モータ2605によって回転される第1ギヤ2712と、第1ギヤ2712によって回転される第2ギヤ2713と、第2ギヤ2713によって回転される第3ギヤ2714とを備え、これらはベース部2601に回転自在に取り付けられている。
図34に詳しく示すように、第3ギヤ2714には操作アーム3401aを有する大径部3401が設けられており、操作アーム3401aに設けられた駆動軸2609は第1可動ユニット2602の駆動用長孔2608に挿入されている。また、第3ギヤ2714には位置検出用の突片3401bが設けられており、この突片3401bは位置検出用のセンサ3402によって検出可能になっている。
駆動モータ2605は、ベース部2601の所定位置に固定されている。
図34に、駆動モータ2605の回転が第3ギヤ2714の駆動軸2609に伝えられる様子を示す。図中実線で示す第3ギヤ2714の回転位置がビッグガンユニット154が待機位置に移動している状態の位置である。この状態より、駆動モータ2605が正転すると、第3ギヤ2714が図中矢印C方向に回転し、駆動軸2609が駆動用長孔2608内を移動しながらアーム2606を下降させる。
図27〜図30に、ビッグガンユニット154が待機位置から視認可能位置まで移動する様子を示す。
図27の待機状位置より、駆動モータ2605が正転すると、駆動軸2609が第1可動ユニット2602の駆動用長孔2608内を移動しながらこれを下降させる。第1可動ユニット2602は第1中心軸2702を中心に回動し下降する。第1可動ユニット2602と第2可動ユニット2603は展開中心軸2705によって連結されているので、第2可動ユニット2603も一体になって下降する。このとき、第2可動ユニット2603は第1可動ユニット2602に対して自重で度当たりしており、第1可動ユニット2602と第2可動ユニット2603との相対的な位置関係は変化しない。すなわち、展開中心軸2705によって第1可動ユニット2602に連結されている第2可動ユニット2603に対して、重力が第2可動ユニット2603を第1可動ユニット2602に当てる方向に作用するので、第1可動ユニット2602と第2可動ユニット2603との相対的な位置関係は変化しない。第2可動ユニット2603は、リンク2604を第2中心軸2607を中心にして下方に回動させながら下降する。
駆動モータ2605は、リターンスプリング3301のばね力に抗して第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を下降させる。
そして、図28に示す位置まで第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が下降すると、第2可動ユニット2603に設けられている凸部(図示せず)がリンク2604に当たり、以後、リンク2604が第2可動ユニット2603の下降を抑制する。これにより、第2可動ユニット2603が、下降を続ける第1可動ユニット2602に対して展開中心軸2705まわりに回動し始める。即ち、第1可動ユニット2602に対して第2可動ユニット2603が扇のように広がり始める(変形開始)。
さらに、図29に示す位置まで第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が下降し、第2可動ユニット2603が第1可動ユニット2602に対して扇のように広がる(展開する)と、第1可動ユニット2602の第1展開ガイド軸2706と第2展開ガイド軸2707が第2可動ユニット2603の第1展開ガイド用長孔2708と第2展開ガイド用長孔2709の端にそれぞれ到達する。そのため、第2可動ユニット2603の第1可動ユニット2602に対する展開中心軸2705まわりの回動が終了し(変形完了)、以後、第1可動ユニット2602と第2可動ユニット2603とは一体となって下降する。即ち、視認可能位置に向けて下降し続ける。
そして、図30の視認可能位置まで第1可動ユニット2602と第2可動ユニット2603が移動すると、駆動モータ2605がオフされる。例えば、待機位置では突片3401bを検出していた位置検出用のセンサ3402が駆動モータ2605の正転により当該突片3401bを検出しなくなってから所定のステップ数だけ駆動モータ2605を正転させた後、あるいは所定時間経過した後、駆動モータ2605がオフされる。
このように、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603はロゴユニット171の裏で展開(変形)し、その展開を完了した後、視認可能位置に到達する。そのため、遊技者には、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603の展開の過程が見えない又は見え難い。すなわち、遊技者からはロゴユニット171の裏に扇形状の役物が設けられているように見え、その扇形状の役物が単に下降してきたように見える。そのため、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
また、視認可能位置では、ロゴパネル2501の下に扇形状に広がった(展開した)状態の第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を見せているので、遊技者からはビッグガンユニット154が円形の可動役物のように見え、その一部がロゴパネル2501の下に覗いているように見える。すなわち、円形の可動役物の上部がロゴパネル2501の裏に隠れている様に見える。そのため、今までに無い新しい演出を可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
ロゴユニット171の各LED光源2401と第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603(即ち、ビッグガンユニット154)の各LED光源3102,3202とをそれぞれ別々に点灯又は点滅させたり色を変化させることで、ロゴユニット171を使用した演出とビッグガンユニット154を使用した演出とを互いに独立したものとしても良いが、ロゴユニット171の各LED光源2401とビッグガンユニット154の各LED光源3102,3202とを一緒に点灯又は点滅させたり色を変化させたり、同期させて点滅させたり色を変化させることで、ロゴユニット171を使用した演出とビッグガンユニット154を使用した演出とを連動したものとしても良い。ロゴユニット171とビッグガンユニット154とを連動させた演出を行うことで、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
一方、図30の視認可能位置から第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を上昇させる場合には、駆動モータ2605を逆転させれば良い。駆動モータ2605を逆転させると、上述の動作を逆に行って第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が待機位置まで上昇される。そして、位置検出用のセンサ3402が第3ギヤ2714の突片3401bを検出することで第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が待機位置に到達したことが検知され、駆動モータ2605がオフされる。
ベース部2601と第1可動ユニット2602との間には、第1可動ユニット2602を、常時、待機位置に向けて付勢するリターンスプリング3301が設けられているので、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を上昇させる場合、リターンスプリング3301のばね力が駆動モータ2605の駆動力の補助力として働く。そのため、駆動モータ2605として、より小型のものを採用することが可能になる。
[第1ガンユニット155の説明]
図35に、第1ガンユニット155の要部を示す。第1ガンユニット155は、内枠170の所定位置に固定されたベース部3501と、ベース部3501に対して回動可能に取り付けられたユニット本体3502と、ユニット本体3502を回動させる回動機構(図示せず)を備えている。
図35に示すように、ユニット本体3502の後側面には回動中心軸3503が設けられており、この回動中心軸3503をベース部3501に設けられた軸孔(図示せず)に挿入することで、ユニット本体3502はベース部3501に対して回動可能になっている。
また、ユニット本体3502の後側面には、第1ガイド長孔3504と、この第1ガイド長孔3504内を移動可能なスライド軸部3505が設けられている。スライド軸部3505は、ベース部3501に設けられた第2ガイド長孔3506内に挿入されている。したがって、ユニット本体3502は、スライド軸部3505を第2ガイド長孔3506内で移動させながらベース部3501に対して回動する。
図36(A)に、ベース部3501の第2ガイド長孔3506を示す。第2ガイド長孔3506の内側端ISから回転中心軸3503までの距離は、第2ガイド長孔3506の外側端OSから回動中心軸3503までの距離よりも長くなっている。したがって、ユニット本体3502が待機位置から突出位置に向けて回動すると、スライド軸部3505は図35(A)に示す位置から図35(B)に示す位置まで、第1ガイド長孔3504内を移動する。この第1ガイド長孔3504に対するスライド軸部3505の移動がリンク機構(図示せず)によってユニット本体3502の先端部分に伝えられ、4枚の可動部3507を広げる(図35(B))。
ユニット本体3502にはラック3508が取り付けられている。ラック3508にはギヤ3509が噛み合っており、図示しない駆動モータによってギヤ3509を回転させることで、ユニット本体3502をベース部3501に対して回動させる。
[第2ガンユニット156の説明]
第2ガンユニット156は、第1ガンユニット155に対して左右対称な構造になっている。すなわち、遊技領域106の右側に設けられた第1ガンユニット155はユニット本体3502を左側(図36は背面図であるため、右側に倒すように描かれている)に回動させる構造であるが、遊技領域106の左側に設けられた第2ガンユニット156はユニット本体3601を右側(図36は背面図であるため、左側に倒すように描かれている)に回動させる構造になっている。
なお、第2ガンユニット156のユニット本体3601を回動させる構成は、第1ガンユニット155のユニット本体3502を回動させる構成と同様であるため、第2ガンユニット156の構成についての説明は省略する。
[ボールユニット161の説明]
図37〜図41に、ボールユニット161を示す。ボールユニット161は、カバープレート3701、文字プレート3801、LED基板3802、導光部3702を備えている。
図38に示すように、導光部3702の前面には、LED基板3802と文字プレート3801が取り付けられている。このとき、文字プレート3801は、LED基板3802を覆うようにして導光部3702に取り付けられている。LED基板3802の前面と裏面には、それぞれ複数のLED光源3803,3703が設けられている。LED基板3802の前面に設けられたLED光源3803(以下、前側LED光源3803ともいう)は文字プレート3801に向けて光を照射し、LED基板3802の裏面に設けられたLED光源3703(以下、後側LED光源3703ともいう)はボールユニット161の径方向外側に向けて光を照射する。
文字プレート3801の前面にはカバープレート3701が取り付けられている。カバープレート3701は、例えば比較的暗い色に着色された半透明の部材で、裏面は梨地加工(細かいざらざらの面に加工)されている。
文字プレート3801は、ドーム形状の一部を構成するように三次元的に湾曲した表示文字形成部3804と、湾曲した表示文字形成部3804の内側の空間に設けられた仕切り部4001とを備え、これらは一体成形されている。表示文字形成部3804には、所定形状の切り欠き窓3805が設けられている。本実施形態では、複数の所定文字形状の切り欠き窓3805と、数字を表現する7セグメント表示器をの表示部分を構成する切り欠き窓3805が設けられている。
LED基板3802に設けられている前側LED光源3803は表示文字形成部3804の切り欠き窓3805にそれぞれ対応しており、前側LED光源3803を発光させることで、切り欠き窓3805を通過した光をカバープレート3701に当てることができる。この光は、カバープレート3701が半透明であることからカバープレート3701の外からも確認することができる。したがって、切り欠き窓3805に対応した前側LED光源3803をオン・オフ制御することで、カバープレート3701に所定の文字や所望の数字を表示することができる。
切り欠き窓3805と当該切り欠き窓3805に対応する前側LED光源3803との間の空間は、切り欠き窓3805毎に仕切り部4001で仕切られており、前側LED光源3803の光が隣の切り欠き窓3805には届かないようになっている。そのため、カバープレート3701には表示したい文字や数字のみが表示され、表示したくない文字や数字がうっすらと表示されてしまうのを防止することができる。
また、カバープレート3701の裏面は梨地加工されているので、前側LED光源3803から受けた光をぼかして1点に集中して明るくなるのを防ぐことができる。そのため、カバープレート3701に表示される文字や数字に場所による明るさの差が生じるのを抑制することができ、全体として同程度の明るさの文字を綺麗に表示することができる。
この実施形態における導光部3702は、好ましくは透明な樹脂板若しくはガラス板から成る板材である。ただし、導光部3702は、無色透明であるかそれとも有色透明であるか、透明度を低くした半透明状態であるかそれとも透明性の高いクリアな状態であるか、さらには表裏方向の厚さが縦横方向の長さに比べて極端に小さい板材であるかそれとも当該方向の厚さが縦横方向の長さに比べて大きく変わらないブロック材であるかを問わない。
導光部3702は略半円形状を成し、その外周縁はカバープレート3701の外周縁よりも突出して円弧状の突出部3704となっている。
図42(A)に、突出部3704周辺のボールユニット161の断面を示す。図42では、文字プレート3801の記載を省略している。後側LED光源3703は導光部3702に設けられた切欠部3705内に配置され、突出部3704に向けて光を照射する。突出部3704の裏面は傾斜面4201となっており、突出部3704の厚さは外周縁に向けて徐々に薄くなっている。突出部3704の傾斜面4201には多数の細溝4202が放射状に設けられている。したがって、後側LED光源3703から照射された光は導光部3702内を通って突出部3704の傾斜面4201に導かれ、細溝4202によって遊技機100の前後方向に乱反射される。すなわち、遊技者からは突出部3704が発光しているように見える。これにより、突出部3704を透過表示部やレンズとして機能させることができる。
図37(B)に示すように、後側LED光源3703と切欠部3705との組合せは、突出部3704に沿って円弧状に所定の間隔で複数設けられている。
図43に、後側LED光源3703と切欠部3705を示す。切欠部3705の光が照射される位置には半円形状の凹部4301が設けられている。そのため、図中矢印で示すように、後側LED光源3703から照射された光を凹部4301によって放射状に拡散させることができ、所定の間隔で設けられた複数の後側LED光源3703によって突出部3704全体をほぼ均一に光らせることができる。突出部3704を光らせることで、ボールユニット161の輪郭を浮き上がらせることができる。後述するボールユニット161の動きに合わせてその輪郭(突出部3704)を光らせたり色を変えたり、各ユニット154,155,156,171,181やメイン表示装置131等の周囲装置類の演出に合わせてボールユニット161の輪郭を光らせたり色を変えたりすることで新しい演出を可能にし、遊技の興趣をより向上させることができる。
なお、突出部3704の発光色を、例えば遊技の期待度に応じて変化させても良い。
また、ボールユニット161自体に突出部3704を設けているので、ボールユニット161の輪郭を光らせる場合、光らせる位置を正確に出すのが容易になる。例えば、ボールユニット161の奥側に設けられているメイン表示装置131を使用してボールユニット161の輪郭が光っているように見せる演出も可能であるが、この場合には、メイン表示装置131の所定位置(ボールユニット161の輪郭に対応する位置)に表示を行う必要がある。この表示位置がずれると、ボールユニット161の輪郭が光っているように見せる演出が上手くできない。内枠170へのボールユニット161の取付位置がずれたり変更された場合、そのずれや変更に応じてメイン表示装置131への表示位置を調整する必要があり、大変手間が掛かる作業を行う必要がある。これに対し、ボールユニット161自体に突出部3704を設けて光らせることで、上述のような手間の掛かる作業が不要となり、正確な位置だしが容易になる。
図42(A)に示すように、導光部3702の突出部3704の内側には傾斜部4203が設けられており、突出部3704を後方に距離Lだけ偏倚させている。そのため、カバープレート3701の外周縁の位置を後方にずらすことができ、その分だけボールユニット161全体としての厚みTtを増やすことができ、その形状をボール形状に近づけることができる。そのため、ボールを模したボールユニット161をよりリアルなものにすることができる。すなわち、ボールユニット161の前後には他の装置類が配置されているので、単純には厚みTtを増やすことができないが、導光部3702に傾斜部4203を設けて突出部3704を後方にずらし、カバープレート3701の外周縁の位置を後方に移動させているので、ボールユニット161の形状をより厚みを持たせたリアルなものにすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、参考のために、図42(B)に傾斜部4203を設けていない比較例を示す。この場合には全体の厚みがTaとなる。本実施形態のように傾斜部4203を設けて突出部3704を後方にずらすことで、その分(距離L)だけボールユニット161の厚みをTtに増やすことができる。
[ボールユニット161の駆動機構の説明]
図44〜図46に、ボールユニット161を昇降させる駆動機構(以下、ボールユニット駆動機構という)4401を示す。ボールユニット駆動機構4401は、ベースプレート4402、駆動モータ4501、第1ギヤ4601、スライダ4509、第2ギヤ4404、第3ギヤ4405、第4ギヤ4406、補助ばね4407を備えている。
ベースプレート4402は、内枠170の所定位置に固定されている。このベースプレート4402には、駆動モータ4501、第1ギヤ4601、スライダ4509、第2ギヤ4404、第3ギヤ4405、第4ギヤ4406が取り付けられている。
図45及び図46に示すように、スライダ4509には入力側ラック4502と出力側ラック4503が設けられており、入力側ラック4502は第1ギヤ4601に、出力側ラック4503は第2ギヤ4404にそれぞれ噛み合っている。また、第2ギヤ4404は第3ギヤ4405に、第3ギヤ4405は第4ギヤ4406にそれぞれ噛み合っている。
第3ギヤ4405と第4ギヤ4406は直径が同じギヤであり、第2ギヤ4404の上方に左右に並んで配置されている。また、第3ギヤ4405と第4ギヤ4406にはアーム4504,4505がそれぞれ設けられている。第3ギヤ4405のアーム4504の先端には左操作軸4506が、第4ギヤ4406のアーム4505の先端には右操作軸4507がそれぞれ設けられている。ボールユニット161の導光部3702には左右一対の長孔3706,3707が設けられており、右操作軸4507は右側の長孔3706に、左操作軸4506は左側の長孔3707にそれぞれ挿入されている。
図44(B),図45(B),図46(B)の状態で、駆動モータ4501が正転して第1ギヤ4601を図中矢印A1方向に回転させると、スライダ4509が図中矢印A2方向にスライドし、第2ギヤ4404を図中矢印A3方向に回転させる。そのため、第3ギヤ4405が図中矢印A4方向に回転し、第4ギヤ4406が図中矢印A5方向に回転する。第3ギヤ4405と第4ギヤ4406とは直径が同じことから回転速度(回転角)も同じであり、左右のアーム4504,4505が同時に同量だけ上昇し、左右の操作軸4506,4507が同時に同量だけ上昇するので、左右の操作軸4506,4507が左右の長孔3706,3707内をスライドしながら導光部3702即ちボールユニット161を真っ直ぐ上昇させる。
一方、図44(A),図45(A),図46(A)の状態で、駆動モータ4501が逆転して第1ギヤ4601を図中矢印B1方向に回転させると、スライダ4509が図中矢印B2方向にスライドし、第2ギヤ4404を図中矢印B3方向に回転させる。そのため、第3ギヤ4405が図中矢印B4方向に回転し、第4ギヤ4406が図中矢印B5方向に回転する。第3ギヤ4405と第4ギヤ4406とは直径が同じことから回転速度(回転角)も同じであり、左右のアーム4504,4505が同時に同量だけ下降し、左右の操作軸4506,4507が同時に同量だけ下降するので、左右の操作軸4506,4507が左右の長孔3706,3707内をスライドしながら導光部3702即ちボールユニット161を真っ直ぐ下降させる。
本実施形態では、第3ギヤ4405と第4ギヤ4406とを同期回転させるために、第2ギヤ4404の回転を先ず第3ギヤ4405に伝え、その後で第3ギヤ4405の回転を第4ギヤ4406に伝えている。すなわち、第2ギヤ4404の回転を第3ギヤ4405に伝え、第4ギヤ4406には直接伝えないようにしている。そのため、第2ギヤ4404を第3ギヤ4405寄りに配置しており(図46参照)、下降位置(図46(B)の位置)では左操作軸4506の位置が第2ギヤ4404に近くなってしまう。そのため、第3ギヤ4405のアーム4504に凹部4602を設け、第2ギヤ4404との干渉を回避している。
第1ギヤ4601には第5ギヤ4508が噛み合っており、ボールユニット161を上昇位置(図44(A),図45(A),図46(A)の位置)まで上昇させた時の第5ギヤ4508の回転位置と、ボールユニット161を下降位置(図44(B),図45(B),図46(B)の位置)まで下降させた時の第5ギヤ4508の回転位置とを図示しない検出装置によって検出可能となっている。ボールユニット161を下降位置から上昇させる場合、検出装置によってボールユニット161が上昇位置まで上昇したことが検出されると、駆動モータ4501はオフされる。また、ボールユニット161を上昇位置から下降させる場合、検出装置によってボールユニット161が下降位置まで下降したことが検出されると、駆動モータ4501はオフされる。
図44(A)に示すように、ベースプレート4402とボールユニット161との間には、ボールユニット161を上昇させる方向に力を働かせる補助ばね4407が設けられている。そのため、駆動モータ4501として、より小型のモータを採用することができる。
なお、補助ばね4407の強さは、ボールユニット161の重さに相当する強さよりも若干弱く設定されている。
また、本実施形態では、第2ギヤ4404、第3ギヤ4405、第4ギヤ4406等の他、ベースプレート4402も樹脂製にすると共に、厚さを薄くしている。そのため、製造コストの削減と軽量化を図ることができる。なお、これらの部品には強度を上げるためのリブが設けられており、部品として必要な剛性は確保されている。
[ボールユニット161と導光ユニット181の導光部1501とメイン表示装置131との位置関係についての説明]
図47に、ボールユニット161と導光ユニット181の導光部1501とメイン表示装置131との位置関係を示す。図47は、遊技機100を右側から見た状態である。
ボールユニット161は導光部1501の奥側(+Z方向の位置)に設けられており、遊技者からは導光部1501を通してその奥にボールユニット161が見えている。したがって、導光ユニット181とボールユニット161とを使用した演出を行うことができる。例えば、導光ユニット181の導光部1501とボールユニット161の導光部3702の突出部3704とを同時に発光させても良いし、タイミングをずらして発光させても良い。また、例えば、図48に示すように、ボールユニット161の導光部3702の突出部3704を発光させると共に、導光ユニット181の導光部1501の所定位置に放射状に広がる光線を表示し、遊技者からはボールユニット161の輪郭が光り、その周囲に光線を放っているような表示の演出を行うことができる。このように、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
また、メイン表示装置131はボールユニット161の奥側に設けられており、遊技者からはボールユニット161の奥にメイン表示装置131が見えている。したがって、ボールユニット161とメイン表示装置131とを使用した演出を行うことができる。例えば、ボールユニット161の導光部3702の突出部3704とメイン表示装置131とを同時に発光・表示させても良いし、タイミングをずらして発光・表示させても良い。また、例えば、ボールユニット161の導光部3702の突出部3704を発光させると共に、メイン表示装置131の所定位置に炎の映像を表示し、遊技者からはボールユニット161の輪郭が光り、その周囲に炎が燃え広がっているような表示の演出を行うことができる。このように、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
また、メイン表示装置131に映す映像を変えることで演出を変更できるので、演出の変更が容易になる。また、メイン表示装置131に映す映像を修正することで演出を修正できるので、演出の修正も容易になる。
さらに、導光ユニット181とボールユニット161とメイン表示装置131とを使用した演出を行うこともできるので、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
[保持機構の説明]
本実施形態の可動役物(ギミック)、具体的には、ビッグガンユニット154、第1ガンユニット155、第2ガンユニット156、ボールユニット161は、保持機構を備えている。
[ビッグガンユニット154の保持機構の説明]
ビッグガンユニット154は、保持機構を備えている。
図49(A)に、ビッグガンユニット154の保持機構の要部を示す。保持機構は、リターンスプリング3301によって常に待機位置(上昇位置)に向けて付勢されている(引き上げられている)ビッグガンユニット154を、その視認可能位置(下降位置)に保持するもので、第1可動ユニット2602の駆動用長孔2608と第3ギヤ2714の駆動軸2609とを備えて構成されている。
図49(A)に示すように、駆動用長孔2608の端には下方に向けて若干湾曲した湾曲部4901が設けられており、ビッグガンユニット154の第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が視認可能位置まで下降している状態では駆動軸2609が湾曲部4901に到達している。
リターンスプリング3301のばね力(図49(A)の矢印Fs)は、常時、第1可動ユニット2602を上昇させる方向に働いているので、この状態では、駆動軸2609には湾曲部4901の奥へと向かう力(図49(A)の矢印Fd)が働いており、駆動モータ2605をオフしても駆動軸2609は湾曲部4901から外れることがない。第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を動かす(上昇させる)には、駆動軸2609が湾曲部4901から外れて駆動用長孔2608内を移動させる必要があるので、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603は動くことができず、視認可能位置に保持される。
すなわち、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が待機位置から視認可能位置まで移動すると、リターンスプリング3301のばね力によって第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603が視認可能位置に保持される。そのため、駆動モータ2605の電源を切っておくことができる。
なお、駆動モータ2605を逆転させることで、駆動軸2609を湾曲部4901からそのまま外すことができる。したがって、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を視認可能位置から上昇させる場合には、駆動モータ2605をそのまま逆転させれば良い。
第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を視認可能位置に移動させている状態では、駆動モータ2605の電源を切っておくことができるので、駆動モータ2605の負荷を軽減させることができる。そのため、ビッグガンユニット154の設計の自由度が向上し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、第1可動ユニット2602及び第2可動ユニット2603を視認可能位置に保持する場合に、図示しないロック機構を設けて当該視認可能位置にロックするようにしても良い。
[第1ガンユニット155及び第2ガンユニット156の保持機構の説明]
第1ガンユニット155及び第2ガンユニット156は、保持機構をそれぞれ備えている。
図49(B)に、第1ガンユニット155の保持機構と第2ガンユニット156の保持機構の要部を示す。
[第1ガンユニット155の保持機構]
第1ガンユニット155の保持機構は、ユニット本体3502の重さによって当該ユニット本体3502を突出位置に保持するもので、ベース部3501の第2ガイド長孔3506とユニット本体3502のスライド軸部3505とを備えて構成されている。図49(B)の左側に示すように、第2ガイド長孔3506の端には下方に向けて若干湾曲した湾曲部4902が設けられており、第1ガンユニット155のユニット本体3502が突出位置まで回動している状態ではスライド軸部3505が湾曲部4902に到達している。
この状態では、ユニット本体3502の重さによって、スライド軸部3505に湾曲部4902の奥へと向かう力(図49(B)の矢印Fg)が働いており、駆動モータをオフしてもスライド軸部3505は湾曲部4902から外れることがない。ユニット本体3502が動く(待機位置に戻る)には、スライド軸部3505を湾曲部4902から外して第2ガイド長孔3506内を移動させる必要があるので、ユニット本体3502は動くことができず、突出位置に保持される。
すなわち、ユニット本体3502が待機位置から突出位置まで移動すると、ユニット本体3502の重さによって当該ユニット本体3502が突出位置に保持される。そのため、駆動モータの電源を切っておくことができる。
なお、ユニット本体3502を突出位置から待機位置に戻す場合には、駆動モータを回転させることでスライド軸部3505を湾曲部4901からそのまま外すことができるので、ユニット本体3502を待機位置に戻すことができる。
ユニット本体3502を突出位置に移動させている状態では、駆動モータの電源を切っておくことができるので、駆動モータの負荷を軽減させることができる。そのため、第1ガンユニット155の設計の自由度が向上し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、ユニット本体3502を突出位置に保持する場合に、図示しないロック機構を設けて当該突出位置にロックするようにしても良い。
[第2ガンユニット156の保持機構]
第2ガンユニット156の保持機構は、ユニット本体3601(図36(B))の重さによって当該ユニット本体3601を突出位置に保持するもので、ベース部3602(図36(B)参照)のガイド長孔3603とユニット本体3601のスライド軸部3604とを備えて構成されている。図49(B)の右側に示すように、ガイド長孔3603の端には下方に向けて若干湾曲した湾曲部4903が設けられており、第2ガンユニット156のユニット本体3601が突出位置まで回動している状態ではスライド軸部3604が湾曲部4903に到達している。
この状態では、ユニット本体3601の重さによって、スライド軸部3604に湾曲部4903の奥へと向かう力(図49(B)の矢印Fg)が働くことになり、駆動モータをオフしてもスライド軸部3604は湾曲部4903から外れることがない。ユニット本体3601を動かす(待機位置に戻す)には、スライド軸部3604を湾曲部4903から外してガイド長孔3603内を移動させる必要があるので、ユニット本体3601は動くことができず、突出位置に保持される。
すなわち、ユニット本体3601が待機位置から突出位置まで移動すると、ユニット本体3601の重さによって当該ユニット本体3601が突出位置に保持される。そのため、駆動モータの電源を切っておくことができる。
なお、ユニット本体3601を突出位置から待機位置に戻す場合には、駆動モータを回転させることでスライド軸部3604を湾曲部4903からそのまま外すことができるので、ユニット本体3601を待機位置に戻すことができる。
ユニット本体3601を突出位置に移動させている状態では、駆動モータの電源を切っておくことができるので、駆動モータの負荷を軽減させることができる。そのため、第2ガンユニット156の設計の自由度が向上し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、ユニット本体3601を突出位置に保持する場合に、図示しないロック機構を設けて当該突出位置にロックするようにしても良い。
[ボールユニット161の保持機構の説明]
ボールユニット161は、保持機構を備えている。
図49(C)に、ボールユニット161の保持機構の要部を示す。保持機構は、補助ばね4407の強さがボールユニット161の重さよりも若干弱いことから、自身の重さによって常に下向きに力が働いているボールユニット161を、その上昇位置に保持するもので、導光部3702に設けられている左右一対の長孔3706,3707と、第3ギヤ4405の左操作軸4506と、第4ギヤ4406の右操作軸4507とを備えて構成されている。
図49(C)に示すように、左右一対の長孔3706,3707の内側の端は下方に向けて折曲され、山部4904,4905が設けられている。ボールユニット161が上昇位置まで移動している状態では、各操作軸部4506,4507が各山部4904,4905に位置している。
また、補助ばね4407の強さはボールユニット161の重さに相当する強さよりも若干弱いことから、この状態では、ボールユニット161には重さによる下向きの力(図49(C)の矢印Fg)が働いている。そのため、各操作軸部4506,4507には各山部4904,4905の頂点へと向かう力(図49(C)の矢印Fd)が働くことになり、駆動モータ4501をオフしても各操作軸部4506,4507は各山部4904,4905から外れることがない。ボールユニット161を下降させるには、各操作軸部4506,4507を各山部4904,4905から外して各長孔3706,3707内を移動させる必要があるので、ボールユニット161は下降することができず、上昇位置に保持される。
すなわち、ボールユニット161が下降位置から上昇位置まで移動すると、ボールユニット161の重さによって上昇位置に保持される。そのため、駆動モータ4501の電源を切っておくことができる。
なお、ボールユニット161を上昇位置から下降させる場合には、駆動モータ4501を逆転させることで各操作軸部4506,4507を各山部4904,4905からそのまま外すことができるので、ボールユニット161を下降させることができる。
ボールユニット161を上昇位置に移動させている状態では、駆動モータ4501の電源を切っておくことができるので、駆動モータ4501の負荷を軽減させることができる。そのため、ボールユニット161の設計の自由度が向上し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、ボールユニット161を上昇位置に保持する場合に、図示しないロック機構を設けて当該上昇位置にロックするようにしても良い。
次に、上述の遊技機100の表示器125について、実施形態イ、実施形態ロ、および実施形態ハとした異なる構成の実施形態を、図50〜図73を用いて説明する。
<実施形態イ>
[表示器5008及びサブ表示器2420の概要]
図50は、表示器5008の正面図の一例である。本実施形態では、表示器5008は、遊技領域106の左下に外レール5910aに隣接して配されているが、これに限定されることは無く、様々な位置に配置することができる。
表示器5008は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報(換言すれば、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報)を表示するものである。より詳しくは、表示器5008は、第1,第2特別図柄表示器5000,5010、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022、大当りラウンド数表示器5030、普通図柄表示器5040、及び、普通図柄保留表示器5041として構成することができる。なお、これらの表示器の詳細については、後述する。
また、サブ表示器2420も、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示するものであり、同様にして、第1,第2特別図柄表示器、第1,第2特別図柄保留表示器、確変表示器、時短表示器、右打ち表示器、大当りラウンド数表示器、普通図柄表示器、及び、普通図柄保留表示器として構成することができる。
表示器5008及びサブ表示器2420の双方が搭載される場合であれば、上述した表示器5000〜5041としての機能の各々が、表示器5008及びサブ表示器2420のいずれかに割り当てられる。また、表示器5008又はサブ表示器2420の一方が搭載される場合であれば、搭載された表示器5008又はサブ表示器2420が、上述した表示器5000〜5041としての機能を全て備えることになる。
[表示器5008の詳細]
図50に示すように、表示器5008は、2列に並んだ複数のLED5045を有している。表示器5008のみで遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示する場合には、これらのLED5045は、第1,第2特別図柄表示器5000,5010、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022、大当りラウンド数表示器5030、普通図柄表示器5040、及び、普通図柄保留表示器5041を構成する。LED5045は、レール5910a,5910bにより形成される遊技球の発射通路に沿って、並列に2列に並べられた状態で配置されている(図124参照)。なお、LED5045の配置は、これに限らず、各LED5045は遊技球の発射通路に沿って1列に並べられていても良いし、3列以上の列をなして並べられていても良く、発射通路と関係なく配列されていても良い。
図52及び図53に示すように、表示器5008は、複数のLED5045が表面実装された表示用基板5200と、この表示用基板5200の前側を少なくとも覆うカバー部材5202と、表示用基板5200の後側に配置された保護部材5204とを備えている。表示器5008は、カバー部材5202と保護部材5204との間に配置される表示用基板5200が遊技盤102Aの盤面に沿うように立て姿勢で設置される。そして、表示器5008は、カバー部材5202及び保護部材5204によって、表示用基板5200に対して外側からアクセス困難又はアクセスできないよう構成されている。表示器5008は、遊技盤102Aを構成する板部材2400に形成された取付開口(不図示)に嵌め合わせて該板部材2400に取り付けられ、遊技盤102Aの前側に前面が臨んで、遊技者からLED5045の光が視認可能になっている。また、表示器5008は、その背面が遊技盤102A(板部材2400)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられた後述するコネクタ5100(図51)に対して、遊技盤102Aの裏側からアクセス可能となっている。
表示器5008は、該表示器5008の外殻を構成するカバー部材5202又は保護部材5204をねじ止めや接着やその他の方法で固定して、遊技盤102Aに取り付けられる。ここで、表示器5008は、接着等によって遊技盤102Aに対して、取り外し困難、再組み立て困難、又は遊技盤102Aから取り外した際に表示器5008及び遊技盤102Aの何れかに痕跡が残る構成で取り付けても良い。換言すれば、表示器5008と遊技盤102Aとの取り付け構造は、遊技盤102Aまたは表示器5008を破壊することなく取り外しが困難な構成、取り外しによって遊技盤102Aまたは表示器5008が破壊または変形等することで元のように組み立てることが不可能な構成、取り外しによって遊技盤102Aまたは表示器5008が破壊または変形等することで、遊技盤102Aまたは表示器5008に取り外しの痕跡が残る構成の少なくとも1つにしてもよい。
図55に示すように、表示用基板5200は、遊技者の臨む面となる前面に、複数のLED5045が設けられたプリント基板であり、各LED5045から前側へ向けて光を照射可能になっている。LED5045は、該LED5045のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装ではなく、表示用基板5200に表面実装されている。表示用基板5200は、LED5045の発光素子とこの発光素子を表示用基板5200に固定するはんだとが表示用基板5200における同じ前面にある。すなわち、表示用基板5200は、その後面にLED5045を回路に接続するためのリードが突出することはなく、LED5045を固定するためのはんだが後面に配置されない。本実施形態では、複数のLED5045が表示用基板5200の上側領域に上下2列に並べて配置されている。LED5045としては、フルカラーおよび単色の何れを用いてもよく、複数のLEDをフルカラーと単色とを組み合わせて構成してもよい。また、LED5045としては、表面実装可能であれば、チップ型あるいは砲弾型等の何れを用いることができるが、スペースを小さくできる利点からチップ型が望ましい。表示用基板5200は、後述する主制御基板300(図3)または演出制御基板320(図3)などの制御手段の制御下に、複数のLED5045の点灯、消灯、点滅などの状態が制御され、点灯、消灯、点滅などの状態やこれらの組み合わせや状態変化などによって、遊技者に付与される利益に関する情報を表示するようになっている。
このように、LED5045を表示用基板5200に表面実装することで、表示用基板5200におけるLED5045の配置スペースを小さくすることができ、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。また、LED5045を表示用基板5200に表面実装することで、軽量化が可能となると共に、故障を低減させることができる。また、LED5045を表示用基板5200の前面に表面実装することで、LED5045の実装によって表示用基板5200の後面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、表示用基板5200は、前面において複数のLED5045が実装された実装領域に対応する後面に、他の電子部品を配置することが可能となり、表示用基板5200の後面を有効に用いることができ、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。
LED5045は、発光素子が表示用基板5200の表面から突出するように配置される構成(図52:本実施形態)や、表示用基板5200の表面から突出しないように埋め込まれる構成の何れであってもよい。表示用基板5200は、複数のLED5045が実装される前面領域に、白色等の光を反射し易い反射部を設けてもよく、あるいは、当該前面領域に、黒色等の光を反射し難い吸収部を設けてもよい。LED5045の発光素子が表示用基板5200の表面から突出する場合は、発光素子の周りに反射部を設けることで、LED5045から照射した光を反射部で反射して効率よく利用できる。また、LED5045の発光素子が表示用基板5200に埋め込まれる場合は、発光素子の周りに吸収部を設けることで、吸収部によってLED5045から照射した光が表示用基板5200の前面で拡散することを防止することができる。
図55は、表示器5008のみにより遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示する場合の、表示用基板5200を表面側から見た正面図である。第1特別図柄表示器5000は、上列右側6個のLED5045で構成され、第2特別図柄表示器5010は、上列中6個のLED5045で構成される。第1特別図柄保留表示器5001は、第1特別図柄表示器5000と第2特別図柄表示器5010との間に配置された2個のLED5045で構成され、第2特別図柄保留表示器5011は、第2特別図柄表示器5010の右側2個のLED5045で構成される。第2特別図柄保留表示器5011の右側には、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022の順で、これらを構成するLED5045が1個ずつ並べて配置されている。また、大当りラウンド数表示器5030は、下列左側8個のLED5045で構成され、普通図柄表示器5040は、大当りラウンド数表示器5030の右側3個のLED5045で構成され、普通図柄保留表示器5041は、下列右側から2個のLED5045で構成される。なお、複数のLED5045による表示器5000,5001,5010,5011,5020,5021,5022,5030,5040,5041の構成は本実施形態に限定されるものではない。
図56に示すように、表示用基板5200には、LED5045が実装された表面と反対側の後面にコネクタ5100が設けられており、コネクタ5100に接続されたハーネス(不図示)を介して、表示器5008(LED5045)と主制御基板300とが電気的に接続される。コネクタ5100は、ハーネスの端部に設けられたプラグが着脱可能な所謂ジャックであり、オス型端子形状およびメス型端子形状の何れであってもよい。コネクタ5100は、該コネクタ5100のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、本実施形態では表示用基板5200の後面に表面実装されている。また、コネクタ5100は、ハーネスの端部に設けられたプラグが差し込まれるコネクタ開口が後方(本実施形態)または上下左右向きの何れかに開口している。このように、コネクタ5100の本体とこのコネクタ5100を表示用基板5200に固定するはんだとが表示用基板5200における同じ後面にある。すなわち、表示用基板5200は、その前面にコネクタ5100を回路に接続するためのリードが突出することはなく、コネクタ5100を固定するためのはんだが前面に配置されない。このように、コネクタ5100を表示用基板5200に表面実装することで、表示用基板5200におけるコネクタ5100の配置スペースを小さくすることができ、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。
コネクタ5100は、表示用基板5200の後面において、表示用基板5200の表面に実装された複数のLED5045の実装領域に対応する位置に配置されている。すなわち、複数のLED5045の実装領域とコネクタ5100とは、表示用基板5200を表裏に挟んで重なっている。このように、コネクタ5100を表示用基板5200の後面に表面実装することで、コネクタ5100の実装によって表示用基板5200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、表示用基板5200は、前面において複数のLED5045が実装された実装領域に対応する後面に、コネクタ5100を配置することが可能となり、表示用基板5200の前面および後面を有効に用いて、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。
図56に示すように、表示用基板5200の後面には、電流制限手段としての抵抗5600が実装されており、本実施形態では複数の抵抗5600がコネクタ5100と重ならない位置に並べて配置されている。また、抵抗5600は、該抵抗5600のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、本実施形態では表示用基板5200に表面実装されている。表示用基板5200は、抵抗5600とこの抵抗5600を表示用基板5200に固定するはんだとが表示用基板5200における同じ後面にある。すなわち、表示用基板5200は、その前面に抵抗5600を回路に接続するためのリードが突出することはなく、抵抗5600を固定するためのはんだが前面に配置されない。本実施形態では、複数の抵抗5600が表示用基板5200の上側領域に並べて配置されている。図58に示すように、抵抗5600は、表示用基板5200の回路において、コネクタ5100と複数のLED5045との間に配置され、複数のLED5045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED5045に過大電流が流れることを防止している。
このように、表示用基板5200に抵抗5600を実装することで、仮に抵抗5045が故障した場合であっても表示器5008を交換することで対応することができ、メンテナンスが容易になる。表示器5008の交換は、簡単に行うことができるので、遊技の休止期間を短くして、遊技の興趣を損なうことを回避できる。また、抵抗5600を表示用基板5200に表面実装することで、表示用基板5200における抵抗5600の配置スペースを小さくすることができ、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。
抵抗5600は、表示用基板5200の後面において、表示用基板5200の前面に実装された複数のLED5045の実装領域に対応する位置に配置してもよい。この場合、複数のLED5045の実装領域と複数の抵抗5600の実装領域とが、表示用基板5200を前後に挟んで全部が重なる構成または一部重なる構成の何れであってもよい。このように、抵抗5600を表示用基板5200の後面に表面実装することで、抵抗5600の実装によって表示用基板5200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、表示用基板5200は、前面において複数のLED5045が実装された実装領域に対応する後面に、抵抗5600を配置することが可能となり、表示用基板5200の前面および後面を有効に用いて、表示用基板5200をよりコンパクトにすることができる。なお、複数のLED5045の実装領域と複数の抵抗5600の実装領域とが、表示用基板5200を表裏に挟んで重ならないようにしてもよい。
図52および図53に示すように、カバー部材5202は、表示用基板5200の表面に実装されたLED5045のそれぞれに対応した窓5206が形成された前カバー部5208と、前カバー部5208の周縁に後側へ立ち上がるように形成された横カバー部5210とを備えている。カバー部材5202は、前カバー部5208と横カバー部5210とにより、後方へ開口する箱状に形成され、前カバー部5208と横カバー部5210とに囲われる内側領域に、表示用基板5200を収納可能になっている。そして、表示用基板5200をカバー部材5202の内側領域に収納した際には、表示用基板5200が横カバー部5210の開放端(後端)よりも前カバー部5208側(前側)に位置して、表示用基板5200全体がカバー部材5202の内側領域に収納される。換言すると、カバー部材5202は、表示用基板5200におけるLED5045が実装される前面を前カバー部5208で覆うと共に、表示用基板5200の周面を横カバー部5210で覆い、カバー部材5202の存在により表示用基板5200の前面および周面に外部からアクセス困難になっている。本実施形態のカバー部材5202は、内側領域が表示用基板5200の外縁の一部に合わせて形成され、内側領域に表示用基板5200を収納した際に、横カバー部5210内面に表示用基板5200の周面が接することで、表示用基板5200を位置ずれしないように保持可能となっている。
このように、表示用基板5200は、カバー部材5202に収納された状態で配置されるので、前側又は横側から表示用基板5200へのアクセスを困難にし、表示用基板5200への不正行為を防止することができる。また、表示用基板5200を取り外そうとしても、前述したように表示用基板5200へのアクセスが困難であることから、表示用基板5200をカバー部材5202から取り外すことを困難にできる。
図52および図57に示すように、カバー部材5202には、LED5045に対応して前カバー部5208を前後に貫通する窓5206が、前カバー部5208に形成された窓画成部5212によって画成されている。窓5206は、複数のLED5045のそれぞれに対応して設けても(本実施形態)、複数のLED5045のうち、2以上の所定数のLED5045に対応するように設けてもよい。窓5206は、四角形(本実施形態)等の多角形や円形などの形状で、対応するLED5045の外形よりも大きく形成されて、対応する1個または複数のLED5045全体が内側に入るようになっている。カバー部材5202において窓5206は2列に並べられて形成されており、表示用基板5200の前側を覆った状態でカバー部材5202が配置されると、各窓5206が各LED5045に対応する位置に配置されて、各窓5206に臨む各LED5045の点灯等の状態を窓5206を介して視認可能となっている。
図52および図57に示すように、カバー部材5202は、前カバー部5208を前後に貫通すると共にLED5045に対応して形成される窓5206を区画し、窓5206に対応するLED5045の状態を窓5206毎に区別可能に構成した窓画成部5212を有している。窓画成部5212は、前カバー部5208から後方へ突出する筒状に形成される構成(本実施形態)や、前カバー部5208におけるLED5045の実装領域前側に対応する部位を肉厚に形成する構成などにより設けられている。なお、窓画成部5212を筒状体で構成する場合は、窓画成部5212が互いに離れて独立していても、隣り合う窓画成部5212同士の一部が一体化していてもよい。前側に臨む窓5206の前側開口と対応のLED5045に対面する窓5206の後側開口との間は、窓区画部5212によって、例えば横カバー部5210や表示用基板5200の板厚以上のある程度長い距離が設けられ、窓区画部5212がLED5045から照射された光を導く導光部として機能し、光が拡散してしまうことを防止している。換言すると、前カバー部5208と表示用基板5200の前面との間に隙間をあける構成や、前カバー部5208の前面におけるLED5045に対応する部位を前側へ突出させるように構成しても、窓5206を画成する窓画成部5212によって、LED5045の光をもれなく前側へ導くことができる。
図52に示すように、カバー部材5202は、窓画成部5212が表示用基板5200の前面に対面するように表示用基板5200と組み合わせられ、表示用基板5200の前面に実装されたLED5045の全周を窓画成部5212によって個別に囲んでいる。本実施形態では、筒状に形成された窓画成部5212の後端が表示用基板5200の前面に接して、隣り合うLED5045の間が窓画成部5212によって区画されている。なお、カバー部材5202と表示用基板5200とは、カバー部材5202の窓画成部5212と表示用基板5200の前面とが接するだけで、前カバー部5208の後面と表示用基板5200の表面との間に隙間があくように、基本的に構成されている。このように、窓5206に対応するLED5045は、窓5206を画成する窓画成部5212に囲われているので、LED5045から照射された光が拡散することなく、窓5206を介してLED5045の状態をより識別し易くすることができる。また、窓画成部5212の後端が表示用基板5200の前面に接して、前カバー部5208と表示用基板5200との隙間を塞いでいるので、当該隙間から光がとなりの窓5206に漏れることを防止でき、LED5045の状態を明確に区別できる。しかも、窓5206から不正具を侵入させても窓画成部5212によって窓5206の中だけで不正具を遮断することができ、不正行為をより適切に防止するこができる。なお、窓画成部5212の後端(後面)と表示用基板5200の前面との間に、わずかな隙間があくように対面させてもよい。
図57に示すように、カバー部材5202は、前カバー部5208の後面から後方へ突出する突起状の位置合わせ部5700を備えている。位置合わせ部5700は、表示用基板5200の前面に対面する窓画成部5212の後面よりも後側へ突出するように窓画成部5212と一体的に形成されている。位置合わせ部5700は、表示用基板5200に形成された基板孔5500(図55)に嵌まって、カバー部材5202に対して表示用基板5200を位置合わせ可能に構成されている。カバー部材5202には、複数の位置合わせ部5700が前カバー部5208の後面において互いに離間して分散配置されている。なお、複数の位置合わせ部5700のうち、窓画成部5212と離して形成されたものがあってもよい。各位置合わせ部5700は、円柱状に形成されている。位置合わせ部5700は、窓画成部5212の後面よりも後方へ突出するものの、その後端が横カバー部5210の後端よりも前側に位置し、カバー部材5202の内側に収納されている。
表示用基板5200は、板厚方向に貫通して形成された基板孔5500を備え、円柱状の位置合わせ部5700に合わせて基板孔5500も円形で形成されている。また、基板孔5500は、位置合わせ部5700の外形と同じまたはわずかに大きい開口寸法に設定されている。位置合わせ部5700と基板孔5500とは、数や位置などが対応するように設けられ、位置合わせ部5700を基板孔5500に嵌め合わせて、カバー部材5202の内側領域において表示用基板5200の相対的な位置を規定している。従って、カバー部材5202と表示用基板5200とは、位置合わせ部5700と基板孔5500との嵌合によって、互いに上下左右に位置決めした状態で組み付けられる。
このように、カバー部材5202と表示用基板5200とは、位置合わせ部5700と基板孔5500との嵌合によって、互いに位置決めした状態で組み付けられているので、LED5045とこれに対応する窓5206とをずれなく整合させることができ、LED5045の状態をより好適に識別できる。また、位置合わせ部5700は、窓画成部5212と一体的に形成されて窓画成部5212により補強されているので、窓画成部5212より後方に突出する構成としても、位置合わせ部5700の破損や変形などを回避できる。位置合わせ部5700は、窓画成部5212と一体的に形成することで、その突出寸法を短くすることもでき、位置合わせ部5700の破損や変形などをより好適に回避できる。
図56に示すように、表示用基板5200は、コネクタ5100を挟む配置で形成された複数の基板孔5500を備えている。カバー部材5202には、表示用基板5200に実装されたコネクタ5100を挟む配置で、複数の基板孔5500のそれぞれに対応して位置合わせ部5700が設けられている。より具体的には、表示用基板5200は、コネクタ5100を左右(本実施形態)、上下あるいは斜め方向に挟んで対称な位置関係で配置された対をなす基板孔5500を有し、この対をなす基板孔5500のそれぞれに対応してカバー部材5202に、対をなす位置合わせ部5700が設けられる。このように、表示器5008には、位置合わせ部5700とこれが嵌まる基板孔5500とによる位置合わせ構造が、コネクタ5100の片側の領域だけに偏在するのではなく、コネクタ5100を挟む両側の領域に分散して設けられている。
表示器5008には、位置合わせ部5700とこれが嵌まる基板孔5500とによるカバー部材5202と表示用基板5200との位置合わせ構造が、コネクタ5100を挟む両側の領域に分散して設けられている。コネクタ5100は、ハーネスのプラグの着脱に際して力が加わる部分であるが、コネクタ5100を挟んで配置された位置合わせ構造により表示用基板5200のずれを防止することができる。
図54に示すように、保護部材5204は、板状であり、表示用基板5200の後面から突出するコネクタ5100に合わせて、表裏方向に貫通するコネクタ開口5400が形成されている。コネクタ開口5400は、コネクタ5100の外形に合わせて形成され、コネクタ開口5400に通したコネクタ5100との間に大きな隙間があかないようになっている。保護部材5204は、カバー部材5202に収納された表示用基板5200の後面の少なくとも一部を外部から表示用基板5200の後面にアクセス困難なように覆った状態で、カバー部材5202(本実施形態)又は表示用基板5200に取り付けられる。保護部材5204は、カバー部材5202の内側に嵌め合わせて配置され、同じくカバー部材5202の内側に収納された表示用基板5200の後側に配置される。本実施形態の保護部材5204は、横カバー部5210で画成されるカバー部材5202の内側領域に合わせた外形形状で形成されている。カバー部材5202の内側領域に保護部材5204を収納した際には、横カバー部5210内面に保護部材5204の周面が接して、保護材5204が上下左右に位置ずれしないように保持される。そして、保護部材5204をカバー部材5202の内側領域に収納した際には、保護部材5204の後面が横カバー部5210の開放端(後端)と揃う位置または該開放端よりも前カバー部5208側(前側)に配置されて、保護部材5204全体がカバー部材5202の内側領域に収納される。
このように、表示用基板5200は、保護部材5204によって後側が覆われているので、表示用基板5200に対して後方からアクセスが困難となり、表示用基板5200に対する不正行為を防止できる。また、保護部材5204の存在により表示用基板5200をカバー部材5202から取り外し難くすることができる。ここで、保護部材5204は、カバー部材5202の内側領域に収納されているので、カバー部材5202に邪魔されて保護部材5204自体を取り外すことが難しくなっている。
図52に示すように、カバー部材5202と保護部材5204とは、凹凸による嵌合構造で組み付けられ、組み付けた後は、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際にカバー部材5202及び保護部材5204の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成されている。嵌合構造は、カバー部材5202及び保護部材5204の一方(本実施形態では保護部材5204)に設けられた爪状の係合部5214を、該カバー部材5202及び該保護部材5204の他方(本実施形態ではカバー部材5202)に設けられた係合受部5216に嵌め込んで、係合部5214と係合受部5216との引っ掛かりによりカバー部材5202及び保護部材5204を一体化している。嵌合構造は、カバー部材5202及び保護部材5204に互いに対応させて複数箇所設けられており、カバー部材5202及び保護部材5204において表示用基板5200を挟んで対向する辺に分散して設けられている。
図52及び図53に示すように、カバー部材5202には、横カバー部5210に係合受部5216が設けられている。係合受部5216は、横カバー部5210に貫通して形成された係合開口における後側の開口縁を形成するように、横カバー部5210の開放端側に設けられている。横カバー部5210は、係合開口より前側部分を外方へ開口する凹状にして板厚を薄く形成すると共に、当該凹部の開口側に亘って係合受部5216が架設されている。すなわち、本実施形態では、係合受部5216が横カバー部5210の板厚よりも薄い板厚で、内側が凹むように設けられ、係合部5214が嵌め込み易くなっている。
図52及び図53に示すように、保護部材5204には、外縁から該保護部材5204の板面に沿って突出する係合部5214が設けられている。係合部5214の幅と係合受部5216(係合開口)の幅とは、ほぼ同じに設定されると共に、係合部5214の前後方向の厚さと係合開口の前後方向の寸法とは、ほぼ同じに設定され、係合部5214を係合受部5216に嵌め合わせた際に、係合開口の開口縁に係合部5214が当たって位置決めされる。係合部5214は、前面が突出端に向かうにつれて後方へ傾く弧状又は平坦等の傾斜面になっており、後面が保護部材5204の後面に沿う平面になっている。換言すると、係合部5214は、前面が係合受部5214に対して斜めに交差するように延在し、後面が係合受部5216に対して直交または直交に近い関係で交差するように延在している。これにより、係合部5214を係合受部5216に嵌めるときは、係合受部5216に当たる係合部5214の前面の傾斜によってカバー部材5202を押し広げるように弾性変形させて、係合受部5216を乗り越えて係合部5214を係合開口に嵌め込み易くできる。そして、係合開口に係合部5214が嵌まると、係合受部5216に引っ掛かって係合部5214の後方移動が阻まれる。ここで、係合部5214と係合受部5216とが嵌まった際には、係合部5214の後面と係合受部5216とが平行する関係で対面して引っ掛かるので、係合部5214を係合受部5214に嵌めるときのように係合部5214によりカバー部材5202が押し広げられるように案内されない。従って、係合受部5216に係合部5214を嵌め込むことで、保護部材5204をカバー部材5202から取り外すことが実質的にできない。
このように、係合部5214と係合受部5216との嵌合構造によれば、カバー部材5202から保護部材5204を取り外すことが困難となり、保護部材5204で表示用基板5200を保護して、表示用基板5200に対する不正行為を防止できる。また、係合部5214又は係合受部5216を破壊して、保護部材5204をカバー部材5202から無理矢理取り外した場合には、カバー部材5202に係合受部5216を破壊した痕跡が残り、保護部材5204に係合部5214を破壊した痕跡が残ることになり、不正行為があったことの発見が容易になる。更に、保護部材5204をカバー部材5202から無理矢理取り外した場合には、係合部5214又は係合受部5216の少なくとも一方が壊れることで、再度保護部材5204をカバー部材5202に取り付けることができず、再組み立て困難となる。
本実施形態の表示器5008は、カバー部材5202と保護部材5204とが取り外し困難、再組み立て困難および取り外し痕跡が残るように構成されている。これにより、カバー部材5202と保護部材5204との間に挟まれて配置された表示用基板5200が、カバー部材5202から実質的に取り外し困難、カバー部材5202に対して再組み立て困難およびカバー部材5202に取り外し痕跡が残るようになっている。このような構成によって、表示用基板5200に対する不正行為を防止できると共に、仮に不正行為があったとしても容易に発見することができる。
図52および図53に示すように、カバー部材5202の前側には、複数のLED5045の発光態様を個別又は2以上のLED5045の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段5220が配置されている。識別手段5220は、窓5206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての透過部5222と、透過部5222の周りに設けられ、透過部5222よりも光を透過し難い第2領域としての遮蔽部5224とを備えている。また、識別手段5220は、遮蔽部5224に表示され、2以上のLED5045の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域5226(図50)を備えていてもよい。本実施形態の識別手段5220は、シート状に形成されており、カバー部材5202の前面に取り付けられている。識別手段5220は、カバー部材5202における窓5206が開口する前面領域に合わせた形状で形成することがよく、本実施形態ではカバー部材5202の前面全体を覆うように識別手段5220が形成されている。なお、本実施形態では、識別手段5220とカバー部材5202とが接着されているが、識別手段5220の大きさやカバー部材5202への取り付け方法などはこれに限られない。
本実施形態の透過部5222は、カバー部材5202の窓5206の前側に位置して、当該窓5206に対応するLED5045から照射された光が透過可能であると共に透過する光に影響を与えるようになっている。透過部5222は、窓5206の表側開口全体を覆うように設けられ、窓5206の前側にある透過部5222によって、窓5206の開口および窓5206の内側に配置されるLED5045が前側から直接視認できないようにしてある。ここで、「光に影響を与える」とは、例えば、半透明とすることでLED5045を視認しにくくする態様や、色つきとすることで、LED5045から照射した光を着色する態様や、光を拡散してLED5045から照射された光を大きく見せる態様や、光を収束してLED5045から照射された光を小さく見せる態様や、これらを組み合わせた態様などを指し、本実施形態では、白色半透明の透過部5222によって光を拡散している。透過部5222は、カバー部材5202の前面に取り付けられるシートの一部として構成され、カバー部材5202に設けられた複数の窓5206に合わせた配置で、複数の透過部5222が識別手段5220に設けられている。すなわち、識別手段5220には、窓5206に合わせた四角形状で透過部5222が、窓5206と同じ大きさで形成されており、透過部5222によって窓5206の前側開口が塞がれる。
このように窓5206の前側が透過部5222で塞がれているので、表示器5008の前側から表示用基板5200に表面実装されたLED5045をアクセスすることを困難にすることができる。すなわち、カバー部材5202の内側まで貫通する窓5206を介して表示用基板5200に対して不正行為が行われることを透過部5222により防止することができる。しかも、透過部5222によってLED5045から照射された光を調節することができるので、LED5045の状態がより識別し易くなり、また隣り合うLED5045の状態を区別し易くなる。
透過部5222の周りには、窓5206を覆う透過部5222よりも光が通り難く構成された遮蔽部5224が設けられている。換言すると、カバー部材5202の前側において、窓5206を囲むように遮蔽部5224が配置されている。遮蔽部5224は、透過部5222の全周を囲むように設けられ、本実施形態では識別手段5220をなす1枚のシートにおいて透過部5222以外の部位を構成している。遮蔽部5224は、カバー部材5202の前カバー部5208の前面において窓5206以外の領域に重なるように配置され、窓5206の内側にかからないようにしてある。遮蔽部5224は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、透過部5222の色と異なっている。
このように、透過部5222の周りに光が透過困難な遮蔽部5224が設けられているので、透過部5222を判り易くすることができ、透過部5222を介して認識されるLED5045の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓5206と透過部5222が位置ずれした場合であっても、窓5206が直接視認できないのでずれていることが判り難い。しかも、窓5206に透過部5222がかかっていれば、遮蔽部5224に囲われた透過部5222が光るので、LED5045の識別への影響が少なくすることができる。
なお、遮蔽部5224は、透過部5222の同一のシートに設定する構成に限らず、カバー部材5202の前カバー部5208の前面自体を遮蔽部5224として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮蔽部5224の前側にシートを配置しないことで、遮蔽部5224が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。
図50に示すように、組み合わせ領域5226は、遮蔽部5224に表示された枠線(本実施形態)などからなる区画標識5228によって区画されている。区画標識5228は、複数の透過部5222を取り囲むように表示され、区画標識5228に囲まれた組み合わせ領域5226が、他の領域と区別して認識させ得るようになっている。例えば、第1,第2特別図柄表示器5000,5010、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022、大当りラウンド数表示器5030、普通図柄表示器5040、及び、普通図柄保留表示器5041において、これらのうちで複数のLED5045(透過部5222)で表示器を構成するものについて、表示器に対応する透過部5222のグループを区画標識5228で囲って、表示器毎に対応する組み合わせ領域5226を形成する。なお、区画標識5228は、枠線の態様に限らず、文字を付すことや組み合わせ領域5226内の色を変えるなど、その他、他の領域と区別されていることを認識させ得る構成であればよい。
図50に示すように、具体的には、上列左側6個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、第1特別図柄表示器5000に対応する組み合わせ領域5226を表示する。上列中6個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、第2特別図柄表示器5010に対応する組み合わせ領域5226を表示する。第1特別図柄表示器5000と第2特別図柄表示器5010との間に配置された2個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、第1特別図柄保留表示器5001に対応する組み合わせ領域5226を表示する。第2特別図柄表示器5010の右側2個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、第2特別図柄保留表示器5011に対応する組み合わせ領域5226を表示する。また、下列左側8個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、大当りラウンド数表示器5030に対応する組み合わせ領域5226を表示する。大当りラウンド数表示器5030の右側3個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、普通図柄表示器5040に対応する組み合わせ領域5226を表示する。下列右側から2個のLED5045に対応する透過部5222を区画標識5228で囲んで、普通図柄保留表示器5041に対応する組み合わせ領域5226を表示する。
このように、組み合わせ領域5226を表示することで、領域内にあるLED5045の状態が関連付けられて認識されることになり、遊技者にLED5045の組み合わせによる情報を認識させやすくすることができる。
図53に示すように、識別手段5220は、光を透過し易い第1層5230と、カバー部材5202における窓5206以外の領域前側に第1層5230に重ねて配置されて、第1層5230よりも光を透過し難い第2層5232とを有するシート状である。換言すると、透過部5222に対応する部分は、光を透過する第1層5230だけで構成され、光が透過困難な遮蔽部5224に対応する部分は、第1層5230と第2層5232との積層部で構成されている。積層部は、第2層5232があるので、全体として光が透過困難になっており、遮蔽部5224から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層5230は、カバー部材5202側(後側)に配置され、第2層5232が前側(表側)に配置されている。識別手段5220は、例えば、第1層5230からなるシートに、塗装や印刷等で第2層5232を積層することで得られ、透過部5222と遮蔽部5224との間に視認できるほどの段差はない。
表示器5008は、遊技盤102Aの板部材2400に取り付けた際に、後面のコネクタ5100が遊技盤102Aの後側に露出するようになっている。表示器5008は、板部材2400に取り付けた状態で、コネクタ5100に対してハーネスを着脱することができ、使い勝手がよい。
カバー部材5202としては、前カバー部5208、横カバー部5210、窓画成部5212、係合受部5216および位置合わせ部5700などの各部が、一体的に形成された熱可塑性樹脂などの合成樹脂からなる成形品を用いられている。また、保護部材5204としては、係合部5214などの各部が、一体的に形成された熱可塑性樹脂などの合成樹脂からなる成形品を用いられている。
なお、表面がカバー部材5202で覆われた状態で表示用基板5200をカバー部材5202に溶着や接着等することで、表示用基板5200を、カバー部材5202に対して、取り外し困難、再組み立て困難又は取り外し痕跡が残る状態で取り付けてもよい。
次に、第1,第2特別図柄表示器5000,5010、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022、大当りラウンド数表示器5030、普通図柄表示器5040、及び、普通図柄保留表示器5041について詳しく説明する。
第1特別図柄表示器5000は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。この第1特別図柄表示器5000には、第1特別図柄判定の結果が「大当り」であることを示す大当り図柄、又は第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第2特別図柄表示器5010は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。この第2特別図柄表示器5010には、第2特別図柄判定の結果が「大当り」であることを示す大当り図柄、又は第2特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1,第2特別図柄表示器5000,5010は、それぞれ、一列に並ぶ6つのLED5045から構成されており、停止表示される図柄に応じて、各LED5045が点灯或いは消灯される。ところで、第1特別図柄判定に係る図柄の変動表示や大当り遊技などが行われている最中に、第1始動装置112に新たに遊技球が入賞した場合は、この入賞を契機とする第1特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機100は、第1始動装置112に遊技球が入賞しても即座に第1特別図柄判定を実行できない場合には第1特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第1特別図柄保留表示器5001は、このようにして保留された第1特別図柄判定の保留数を表示する。
同様に、第2特別図柄判定に係る図柄の変動表示や大当り遊技などが行われている最中に、第2始動装置115に新たに遊技球が入賞した場合も、この入賞を契機とする第2特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機100は、第2始動装置115に遊技球が入賞しても即座に第2特別図柄判定を実行できない場合には第2特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第2特別図柄保留表示器5011は、このようにして保留された第2特別図柄判定の保留数を表示する。
なお、本実施形態では、第1,第2特別図柄判定に対応して、それぞれ、最大で4個の保留を行うことができる。また、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011は、それぞれ、隣接する2つのLED5045から構成されている。そして、保留数が0個の場合には、2つのLED5045が消灯した状態となり、保留数が1個の場合には、向かって右側のLED5045が点灯し、左側のLED5045が消灯した状態となり、保留数が2個の場合には、2つのLED5045が点灯した状態となる。また、保留数が3個の場合には、向かって右側のLED5045が点滅し、左側のLED5045が点灯した状態となり、保留数が4個の場合には、2つのLED5045が点滅した状態となる。
普通図柄表示器5040は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。なお、例えば普通図柄表示器5040における図柄の変動表示中など、遊技球がゲート113bを通過しても普通図柄判定及び普通図柄判定に係る図柄の変動表示を即座に実行できない場合には、普通図柄判定の権利が保留される。普通図柄保留表示器5041は、このようして保留された普通図柄判定の保留数を表示する。
なお、普通図柄表示器5040は、一列に並ぶ3つのLED5045から構成されており、停止図柄に応じて、各LED5045が点灯或いは消灯される。また、本実施形態では、普通図柄判定について最大で4個の保留を行うことができる。
普通図柄保留表示器5041は、隣接する2つのLED5045から構成されており、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011と同様、保留数が0個の場合には、2つのLED5045が消灯した状態となり、保留数が1個の場合には、向かって右側のLED5045が点灯し、左側のLED5045が消灯した状態となり、保留数が2個の場合には、2つのLED5045が点灯した状態となる。また、保留数が3個の場合には、向かって右側のLED5045が点滅し、左側のLED5045が点灯した状態となり、保留数が4個の場合には、2つのLED5045が点滅した状態となる。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器5000又は第2特別図柄表示器5010に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器5040に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
また、本実施形態では、大当りの判定に関する状態として「通常遊技状態」と「確変遊技状態」とが設けられている。「通常遊技状態」というのは、特別図柄判定において大当りとなる確率が相対的に低い遊技状態をいい、「確変遊技状態」というのは、該確率が相対的に高い遊技状態をいう。
確変表示器5020は、遊技機100の大当りの判定に関する状態を示すものであり、1つのLED5045から構成されている。そして、「通常遊技状態」である場合には、該LED5045が消灯された状態となり、「確変遊技状態」である場合には、該LED5045が点灯された状態となる。
また、本実施形態では、第2始動装置115の可動片115bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とが設けられている。なお、上述した大当りの判定に関する状態(通常遊技状態、確変遊技状態)と可動片115bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄判定における普通図柄の変動時間が12秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置115の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、ゲート113bを遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われて、普通図柄表示器5040において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから12秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、可動片115bの作動により第2始動装置115が約0.2秒間開放される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普通図柄判定における普通図柄の変動時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置115の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄判定において当たりに当選する確率が1/65536に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄判定において当たりに当選する確率が65535/65536に設定される。
時短表示器5021は、可動片115bに関する状態を示すものであり、1つのLED5045から構成されている。そして、「非時短遊技状態」である場合には、該LED5045が消灯された状態となり、「時短遊技状態」である場合には、該LED5045が点灯された状態となる。
また、上述したように、本実施形態では、大当り遊技中は、第1大入賞装置117、および第2大入賞装置127への入賞を発生させるために右打ちが必要となるが、それ以外の場合には、第1始動装置112への入賞を発生させるため、左打ちが必要となる。
右打ち表示器5022は、右打ちと左打ちのどちらを行うべきかを示すものであり、1つのLED5045から構成されている。そして、左打ちが必要となっている場合には、該LED5045が消灯された状態となり、右打ちが必要となっている場合には、該LED5045が点灯された状態となる。
また、詳細は後述するが、本実施形態では、大当り遊技は、複数のラウンドから構成されている。大当りラウンド数表示器5030は、大当り遊技のラウンドを示すものであり、8つのLED5045から構成されている。そして、大当り遊技中は、現在のラウンドに応じて、各LED5045が点灯或いは消灯される。
サブ表示器2420は、後述する実施形態ハの表示部7100と同様の構成を有しており、一例として10個のLEDを備えている。
なお、表示器5008及びサブ表示器2420の双方又は一方は、既述の通り、第1,第2特別図柄表示器5000,5010、第1,第2特別図柄保留表示器5001,5011、確変表示器5020、時短表示器5021、右打ち表示器5022、大当りラウンド数表示器5030、普通図柄表示器5040、普通図柄保留表示器5041を有しており、これら各表示器5000〜5041がそれぞれ主制御用の出力ポートに接続されている。
<実施形態ロ>
表示器5008は、前述した実施形態イに代えて、以下に説明する実施形態ロにように構成してもよい。なお、実施形態ロの表示器5008特有の構成について主に説明し、実施形態イと同様の構成については説明を基本的に省略する。
実施形態ロの表示器5008は、2列に並んだ複数のLED6245を有している。表示器5008のみで遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示する場合には、これらのLED6245は、第1,第2特別図柄表示器6700,6710、第1,第2特別図柄保留表示器6701,6711、確変表示器6720、時短表示器6721、右打ち表示器6722、大当りラウンド数表示器6730、普通図柄表示器6740、及び、普通図柄保留表示器6741を構成する。LED6245は、レール5910a,5910bにより形成される遊技球の発射経路に沿って、並列に2列に並べられた状態で配置されている。なお、LED6245の配置は、これに限らず、各LED6245は遊技球の発射通路に沿って1列に並べられていても良いし、3列以上の列をなして並べられていても良く、発射通路と関係なく配列されていても良い。
図59に示すように、表示器5008は、遊技盤102Aに設置される被覆部材5900の後側に配置され、前側が被覆部材5900によって覆われている。被覆部材5900は、遊技盤102Aの前側における前後領域を塞ぐ又は埋めるように機能する部材であり、前面を構成する板部とこの板部の外周縁から後方へ延出する壁部とからなる後方へ開口する箱状になっている(図60)。ここで、「前後領域」とは、板部材2400の前側に遊技球が通る遊技領域106を設けるためにできる領域であり、この前後領域にレール5910a,5910b、遊技釘、始動装置112,115の入賞口、ゲート113bなど部品が配置される。被覆部材5900は、前面がレール5910a,5910bの前端と略同一になるように配置されて、本実施形態のように外レール5910a(遊技領域106)の外側に配置するときは盤面飾りを兼ねることがある。なお、表示器5008を遊技領域106の内側に配置する場合は、始動装置112,115や大入賞装置など、遊技領域106に設置される遊技部品の一部を被覆部材5900で構成していてもよい。
被覆部材5900は、表示器5008の前側を覆う部分が透明又は半透明等であること、あるいは表示器5008の窓6206などに対応して開口があることで、前側から窓6206を介してLED6245の状態を視認可能に構成される。被覆部材5900は、遊技盤102Aの板部材2400に対して、ねじ止め等により交換可能に取り付けられている。表示器5008は、被覆部材5900の内側に収納されるように、被覆部材5900に取り付けられる。この際に、表示器5008は、その背面が遊技盤102A(板部材2400)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられた後述するコネクタ6301(図63)に対して、遊技盤102Aの裏側からアクセス可能となる。このように、被覆部材5900は、表示器5008が取り付いた状態で板部材2400に着脱することができ、表示器5008の交換や機種の変更などに応じて、被覆部材5900を簡単に交換可能である。
表示器5008は、被覆部材5900で覆われているので、外部からよりアクセスが行い難くなっている。仮に、不正行為が行われた場合であっても、表示用基板6300に到達するまでの時間をかせぐことができ、不正を一層行い難くすることができる。
本実施形態の表示器5008は、ねじ止め等により被覆部材5900に対して着脱可能に取り付けられている。従って、被覆部材5900を板部材2400から取り外すことで、表示器5008が故障等した際に簡単に交換することができる。なお、表示器5008は、接着等によって被覆部材5900に対して、取り外し困難、再組み立て困難、又は被覆部材5900から取り外した際に表示器5008及び被覆部材5900の何れかに痕跡が残る構成で取り付けても良い。換言すれば、表示器5008と被覆部材5900との取り付け構造は、被覆部材5900または表示器5008を破壊することなく取り外しが困難な構成、取り外しによって被覆部材5900または表示器5008が破壊または変形等することで元のように組み立てることが不可能な構成、取り外しによって被覆部材5900または表示器5008が破壊または変形等することで、被覆部材5900または表示器5008に取り外しの痕跡が残る構成の少なくとも1つにしてもよい。
図64、図65、および図66に示すように、表示器5008は、複数のLED6245が表面実装された表示用基板6300と、この表示用基板6300の前側を少なくともを覆うカバー部材6402とを備えている。表示器5008は、カバー部材6402の後側に配置される表示用基板6300が遊技盤102Aの盤面に沿うように立て姿勢で設置される。そして、表示器5008は、カバー部材6402によって、表示用基板6300の前面に対して外側からアクセス困難又はアクセスできないよう構成されている。表示器5008は、被覆部材5900に取り付けられ、被覆部材5900を介して、遊技者からLED6245の光が視認可能になっている。また、表示器5008は、その背面が遊技盤102A(板部材2400)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられたコネクタ6301(図63)に対して、遊技盤102Aの裏側からアクセス可能となっている。
図67に示すように、表示用基板6300は、実施形態イと同様の構成であり、表示器5008のみにより遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示する場合である。第1特別図柄表示器6700は、上列左側6個のLED6245で構成され、第2特別図柄表示器6710は、上列中6個のLED6245で構成される。第1特別図柄保留表示器6701は、第1特別図柄表示器6700と第2特別図柄表示器6710との間に配置された2個のLED6245で構成され、第2特別図柄保留表示器6711は、第2特別図柄表示器6710の右側2個のLED6245で構成される。第2特別図柄保留表示器6711の右側には、確変表示器6720、時短表示器6721、右打ち表示器6722の順で、これらを構成するLED6245が1個ずつ並べて配置されている。また、大当りラウンド数表示器6730は、下列左側8個のLED6245で構成され、普通図柄表示器6740は、大当りラウンド数表示器6730の右側3個のLED6245で構成され、普通図柄保留表示器6741は、下列右側から2個のLED6245で構成される。
図69および図70に示すように、本実施形態では、複数のLED6245に流れる電流を制御するための電流制限手段6900,6910が主制御基板300側に設けられている。なお、表示器5008が演出制御基板320と電気的に接続される構成であれば、電流制限手段6900,6910を演出制御基板320に設けてもよい。図69に示すように、電流制限手段としての抵抗6900を主制御基板300に実装し、複数のLED5045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED5045に過大電流が流れることを防止している。抵抗6900は、該抵抗6900のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、主制御基板300に表面実装してもよい。これにより、主制御基板300は、抵抗6900の実装面と反対側に抵抗6900を回路に接続するためのリードが突出することはなく、実装面と反対面を有効利用できる。
抵抗6900は、主制御基板300の電気部品が実装された一面と反対側の他面に、電気部品の実装領域と対応する位置に配置してもよい。この場合、複数の抵抗6900の実装領域と電子部品の実装領域とが、主制御基板300を前後に挟んで全部が重なる構成または一部重なる構成の何れであってもよい。抵抗6900を主制御基板300の一面に表面実装することで、抵抗6900の実装によって表示用基板5200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。このように、主制御基板300の両面を有効に用いて、主制御基板300をよりコンパクトにすることができる。
図70に示すように、電流制御手段6910を主制御手段300においてドライバとして設けてもよい。電流制限手段6910は、複数のLED5045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED5045に過大電流が流れることを防止している。このように、電流制限手段6900,6910を主制御基板300側に設けることで、表示用基板6300の抵抗を無し又は少なくできるので、表示用基板6300をよりコンパクトにすることができ、表示器5008の小型化が可能となる。
図62、図64、および図65に示すように、カバー部材6402は、表示用基板6300の表面に実装されたLED6245のそれぞれに対応した窓6206が形成された前カバー部6208と、前カバー部6208の周縁に後側へ立ち上がるように形成された横カバー部6410とを備えている。カバー部材6402は、前カバー部6208と横カバー部6410とにより、後方へ開口する箱状に形成され、前カバー部6208と横カバー部6410とに囲われる内側領域に、表示用基板6300を収納可能になっている。そして、表示用基板6300をカバー部材6402の内側領域に収納した際には、表示用基板6300が横カバー部6410の開放端(後端)と揃う位置(本実施形態)又は当該開放端よりも前カバー部6208側(前側)に位置して、表示用基板6300全体がカバー部材6402の内側領域に収納される。換言すると、カバー部材6402は、表示用基板6300におけるLED6245が実装される前面を前カバー部6208で覆うと共に、表示用基板6300の周面を横カバー部6410で覆い、カバー部材6402の存在により表示用基板6300の前面および周面に外部からアクセス困難になっている。本実施形態のカバー部材6402は、内側領域が表示用基板6300の外縁の一部に合わせて形成され、内側領域に表示用基板6300を収納した際に、横カバー部6410内面に表示用基板6300の周面が接することで、表示用基板6300を位置ずれしないように保持可能となっている。
このように、表示用基板6300は、カバー部材6402に収納された状態で配置されるので、前側又は横側から表示用基板6300へのアクセスを困難にし、表示用基板6300への不正行為を防止することができる。また、表示用基板6300を取り外そうとしても、前述したように表示用基板6300へのアクセスが困難であることから、表示用基板6300をカバー部材6402から取り外すことを困難にできる。
図64および図68に示すように、カバー部材6402には、LED6245に対応して前カバー部6208を前後に貫通する窓6206が、前カバー部6208に形成された窓画成部6812によって画成されている。窓6206は、複数のLED6245のそれぞれに対応して設けても(本実施形態)、複数のLED6245のうち、2以上の所定数のLED6245に対応するように設けてもよい。窓6206は、四角形(本実施形態)等の多角形や円形などの形状で、対応するLED6245の外形よりも大きく形成されて、対応する1個または複数のLED6245全体が内側に入るようになっている。カバー部材6402において窓6206は2列に並べられて形成されており、表示用基板6300の前側を覆った状態でカバー部材6402が配置されると、各窓6206が各LED6245に対応する位置に配置されて、各窓6206に臨む各LED6245の点灯等の状態を窓6206を介して視認可能となっている。なお、窓画成部6812の構成は実施形態イと同様である。
図68に示すように、カバー部材6402は、前カバー部6208の後面から後方へ突出する位置合わせ部6800を備えている。位置合わせ部6800は、表示用基板6300の前面に対面する窓画成部6812の後面よりも後側へ突出するように、窓画成部6812と一体的に形成されている。位置合わせ部6800は、表示用基板6300に形成された基板孔6750(図67)に嵌まって、カバー部材6402に対して表示用基板6300を位置合わせ可能に構成されている。カバー部材6402には、複数の位置合わせ部6800が前カバー部6208の後面において互いに離間して分散配置されている。なお、複数の位置合わせ部6800のうち、窓画成部6812と離して形成されたものがあってもよい。各位置合わせ部6800は、円柱状に形成されている。位置合わせ部6800は、窓画成部6812の後面よりも後方へ突出すると共に、その後端が横カバー部6410の後端よりも後方に位置し、カバー部材6402から突出している。
表示用基板6300は、板厚方向に貫通して形成された基板孔6750を備え、円柱状の位置合わせ部6800に合わせて基板孔6750も円形で形成されている。また、基板孔6750は、位置合わせ部6800の外形と同じまたはわずかに大きい開口寸法に設定されている。位置合わせ部6800と基板孔6750とは、数や位置などが対応するように設けられ、位置合わせ部6800を基板孔6750に嵌め合わせて、カバー部材6402の内側領域において表示用基板6300の相対的な位置を規定している。従って、カバー部材6402と表示用基板6300とは、位置合わせ部6800と基板孔6750との嵌合によって、互いに上下左右に位置決めした状態で組み付けられる。なお、位置合わせ部6800とコネクタ6301との位置関係は実施形態イと同様である。
このように、カバー部材6402と表示用基板6300とは、位置合わせ部6800と基板孔6750との嵌合によって、互いに位置決めした状態で組み付けられているので、LED6245とこれに対応する窓6206とをずれなく整合させることができ、LED6245の状態をより好適に識別できる。また、位置合わせ部6800は、窓画成部6812と一体的に形成されて窓画成部6812により補強されているので、窓画成部6812より後方に突出する構成としても、位置合わせ部6800の破損や変形などを回避できる。位置合わせ部6800は、窓画成部6812と一体的に形成することで、その突出寸法を短くすることもでき、位置合わせ部6800の破損や変形などをより好適に回避できる。
図64に示すように、カバー部材6402と表示用基板6300とは、位置合わせ部6800を溶融させて表示用基板6300と係合させる係合構造によって組み付けられ、組み付けた後は、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際にカバー部材6402及び表示用基板6300の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成されている。具体的には、位置合わせ部6800と基板孔6750とを嵌め合わせた際に、表示用基板6300の後面から突出する位置合わせ部6800の先端を溶融して、基板孔6750よりも大きくなるようにつぶすことで、位置合わせ部6800の先端に掛止部6800aを形成している。表示用基板6300は、窓画成部6812の後端と位置合わせ部6800の掛止部6800aとの間に挟まれて、カバー部材6402に対して固定される。
このように、前述した係合構造によれば、カバー部材6402から表示用基板6300を取り外すことが困難となり、カバー部材6402で表示用基板6300を保護して、表示用基板6300に対する不正行為を防止できる。また、掛止部6800aを破壊して、表示用基板6300をカバー部材6402から無理矢理取り外した場合には、カバー部材6402に掛止部6800aの破壊した痕跡が残り、不正行為があったことの発見が容易になる。更に、表示用基板6300をカバー部材6402から無理矢理取り外した場合には、掛止部6800aが壊れることで、表示用基板6300をカバー部材6402に再度取り付けることができず、再組み立て困難となる。
図64および図65に示すように、カバー部材6402の前側には、複数のLED6245の発光態様を個別又は2以上のLED6245の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段6420が配置されている。識別手段6420は、カバー部材6402だけ、被覆部材5900だけ、又は、カバー部材6402と被覆部材5900とに分散して設けるなど、LED6245またはLED6245による表示と関連付けた配置であればよい。また、識別手段6420は、カバー部材6402又は被覆部材5900において前面又は後面に取り付けられる構成や、カバー部材6402又は被覆部材5900の内部に設けられる構成など、何れであってもよい。本実施形態の識別手段6420は、カバー部材6402の前面に設けられた第1識別部6422と、被覆部材5900の前面に設けられた第2識別部6424とを備え、第1識別部6422の前側に第2識別部6424が重なるように配置されている。また図59に示すように、識別手段6420は、被覆部材5900の前面に第2識別部6424とは別に設けられた第3識別部5902を備えている。
図64に示すように、第1識別部6422は、窓6206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての透過部6226と、透過部6226の周りに設けられ、透過部6226よりも光を透過し難い第2領域としての遮蔽部6428とを備えている。本実施形態の第1識別部6422は、シート状に形成されており、カバー部材6402の前面に取り付けられている。第1識別部6422は、カバー部材6402における窓6206が開口する前面領域に合わせた形状で形成することがよく、本実施形態ではカバー部材6402の前面全体を覆うように第1識別部6422が形成されている。なお、本実施形態では、第1識別部6422とカバー部材6402とが第1識別部6422に設けられた粘着層により接着されているが、第1識別部6422の大きさやカバー部材6402への取り付け方法などはこれに限られない。なお、第1識別部6422には、実施形態イと同様に、2以上のLED6245の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域を備えていてもよい。
透過部6226は、カバー部材6402の窓6206の前側に位置して、当該窓6206に対応するLED6245から照射された光を透過可能である。透過部6226は、窓6206の表側開口全体を覆うように設けられ、窓6206の前側にある透過部6226によって、窓6206の前側開口が覆われている。透過部6226は、透明に構成してもよく、また透過する光に影響を与えるように構成して、窓6206の内側に配置されるLED5045が前側から直接視認できないようにしてもよい。ここで、「光に影響を与える」とは、例えば、半透明とすることでLED6245を視認しにくくする態様や、色つきとすることで、LED6245から照射した光を着色する態様や、光を拡散してLED6245から照射された光を大きく見せる態様や、光を収束してLED6245から照射された光を小さく見せる態様や、これらを組み合わせた態様などを指し、本実施形態では、白色半透明の透過部6226によって光を拡散している。透過部6226は、カバー部材6402の前面に取り付けられるシートの一部として構成され、カバー部材6402に設けられた複数の窓6206に合わせた配置で、複数の透過部6226が第1識別手段6422に設けられている。すなわち、第1識別部6422には、窓6206に合わせた四角形状で透過部6226が、窓6206と同じ大きさで形成されており、透過部6226によって窓6206の前側開口が隙間なく塞がれる。
このように窓6206の前側が透過部6226で覆われているので、表示器5008の前側から表示用基板6300に表面実装されたLED6245をアクセスすることを困難にすることができる。すなわち、カバー部材6402の内側まで貫通する窓6206を介して表示用基板6300に対して不正行為が行われることを透過部6226により防止することができる。しかも、透過部6226によってLED6245から照射された光を調節することができるので、LED6245の状態がより識別し易くなり、また隣り合うLED6245の状態を区別し易くなる。
透過部6226の周りには、窓6206を覆う透過部6226よりも光が通り難く構成された遮蔽部6428が設けられている。換言すると、カバー部材6402の前側において、窓6206を囲むように遮蔽部6428が配置されている。遮蔽部6428は、透過部6226の全周を囲むように設けられ、本実施形態では第1識別部6422をなす1枚のシートにおいて透過部6226以外の部位を構成している。遮蔽部6428は、カバー部材6402の前カバー部6208の前面において窓6206以外の領域に重なるように配置され、窓6206の内側にかからないようにしてある。遮蔽部6428は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、透過部6226の色と異なっている。
このように、透過部6226の周りに光が透過困難な遮蔽部6428が設けられているので、透過部6226を判り易くすることができ、透過部6226を介して認識されるLED6245の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓6206と透過部6226が位置ずれした場合であっても、窓6206が直接視認できないのでずれていることが判り難い。しかも、窓6206に透過部6226がかかっていれば、遮蔽部6428に囲われた透過部6226が光るので、LED6245の識別への影響が少なくすることができる。
なお、遮蔽部6428は、透過部6226の同一のシートに設定する構成に限らず、カバー部材6402の前カバー部6208の前面自体を遮蔽部6428として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮蔽部6428の前側にシートを配置しないことで、遮蔽部6428が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。
図65に示すように、第1識別部6422は、光を透過し易い第1層6530と、カバー部材6402における窓6206以外の領域前側に第1層6530に重ねて配置されて、第1層6530よりも光を透過し難い第2層6531とを有するシート状である。換言すると、透過部6226に対応する部分は、光を透過する第1層6530だけで構成され、光が透過困難な遮蔽部6428に対応する部分は、第1層6530と第2層6428との積層部で構成されている。積層部は、第2層6531があるので、積層方向(厚み方向)に光が透過困難になっており、遮蔽部6428から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層6530は、カバー部材6402側(後側)に配置され、第2層6531が前側(表側)に配置されている。第1識別部6422は、例えば、第1層6530からなるシートに、塗装や印刷等で第2層6531を積層することで得られ、透過部6226と遮蔽部6428との間に視認できるほどの段差はない。
このように第1識別部6422を構成することで、仮に窓6206と透過部6226が位置ずれした場合であっても、第1層6530で透過部6226に光を導くことができ、遮蔽部6428に囲われた透過部6226が光るので、LED6245の識別への影響が少なくすることができる。しかも、遮蔽部6428に対応する部分では、第1層6530に入射した光が前側の第2層6531で阻まれて前側へ漏れないので、透過部6226を明確に判別できる。
図64および図65に示すように、第2識別部6424は、窓6206の前側に位置して、被覆部材5900に取り付けられている。第2識別部6424は、窓6206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての通光部6432と、通光部6432の周りに設けられ、通光部6432よりも光を透過し難い第2領域としての遮光部6434とを備えている。また、第2識別部6424は、遮光部6434に表示され、2以上のLED6245の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域5904を備えていてもよい。本実施形態の第2識別部6424は、シート状に形成されており、被覆部材5900の前面に取り付けられている。第2識別部6434は、複数の窓6206の範囲に合わせて形成されて、1つの第2識別部6424によって複数の窓6206の前側が覆われている。なお、本実施形態では、第2識別部6424と被覆部材5900とが第2識別部6424の粘着層により接着されているが、第2識別部6424の大きさや被覆部材5900への取り付け方法などはこれに限られない。
本実施形態の通光部6432は、カバー部材6402の窓6206の前側に位置して、当該窓6206に対応するLED6245から照射された光が透過可能である又は透過する光に影響を与えるようになっている。通光部6432は、窓6206の表側開口全体を少なくとも覆うように設けられ、窓6206の前側にある通光部6432によって、窓6206を介してLED6245の状態が視認可能にしてある。本実施形態の通光部6432は、透明に構成されると共に、複数の窓6206に対応する範囲で形成されている。なお、通光部6432は、第1識別部6422の透過部6226と同様に、透過する光に影響を与えるように構成してもよい。そして、通光部6432によってLED6245から照射された光を調節することで、LED6245の状態をより識別し易くなり、また隣り合うLED6245の状態を区別し易くなる。
通光部6432の周りには、窓6206を覆う通光部6432よりも光が通り難く構成された遮光部6434が設けられている。換言すると、カバー部材6402の前側において、窓6206を囲むように遮光部6434が配置されている。遮光部6434は、通光部6432の全周を囲むように設けられ、本実施形態では第2識別部6424をなす1枚のシートにおいて通光部6432以外の部位を構成している。遮光部6434は、カバー部材6402の前側において窓6206以外の領域に重なるように配置され、窓6206の内側にかからないようにしてある。遮光部6434は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、通光部6432の色と異なっている。
このように、通光部6432の周りに光が透過困難な遮光部6434が設けられているので、通光部6432を判り易くすることができ、通光部6432を介して認識されるLED6245の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓6206と通光部6432が位置ずれした場合であっても、ずれていることを判り難くできる。
なお、遮光部6434は、通光部6432の同一のシートに設定する構成に限らず、被覆部材5900において窓6206の前側に対応する部分前面を遮光部6434として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮光部6434の前側にシートを配置しないことで、遮光部6434が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。被覆部材5900に窓6206に対応して開口を設け、この開口を第2識別部6424(通光部6432及び/又は遮光部6434)で塞ぐ構成であってもよい。
組み合わせ領域5904は、遮光部6434に表示された枠線(本実施形態)などからなる区画標識5906によって区画されている。区画標識5906は、複数の通光部6432を取り囲むように表示され、区画標識5906に囲まれた組み合わせ領域5904が、他の領域と区別して認識させ得るようになっている。例えば、第1,第2特別図柄表示器6700,6710、第1,第2特別図柄保留表示器6701,6711、確変表示器6720、時短表示器6721、右打ち表示器6722、大当りラウンド数表示器6730、普通図柄表示器6740、及び、普通図柄保留表示器6741において、これらのうちで複数のLED6245(透過部6226又は通光部6432)で表示器を構成するものについて、表示器に対応するLED6245(透過部6226又は通光部6432)のグループを区画標識5906で囲って、表示器毎に対応する組み合わせ領域5904を形成する。なお、区画標識5906は、枠線の態様に限らず、文字を付すことや組み合わせ領域5904内の色を変えるなど、その他、他の領域と区別されていることを認識させ得る構成であればよい。
具体的には、上列左側6個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、第1特別図柄表示器6700に対応する組み合わせ領域5904を表示する。上列中6個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、第2特別図柄表示器6710に対応する組み合わせ領域5904を表示する。第1特別図柄表示器6700と第2特別図柄表示器6710との間に配置された2個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、第1特別図柄保留表示器6701に対応する組み合わせ領域5904を表示する。第2特別図柄表示器6710の右側2個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、第2特別図柄保留表示器6711に対応する組み合わせ領域5904を表示する。また、下列左側8個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、大当りラウンド数表示器6730に対応する組み合わせ領域5904を表示する。大当りラウンド数表示器6730の右側3個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、普通図柄表示器6740に対応する組み合わせ領域5904を表示する。下列右側から2個のLED6245に対応するように区画標識5906で囲んで、普通図柄保留表示器6741に対応する組み合わせ領域5904を表示する。
このように、組み合わせ領域5904を表示することで、領域内にあるLED6245の状態が関連付けられて認識されることになり、遊技者にLED6245の組み合わせによる情報を認識させやすくすることができる。
図65に示すように、第2識別部6424は、光を透過し易い第1層6536と、窓6206に対応する領域以外に、第1層6536の前側に重ねて配置されて、第1層6536よりも光を透過し難い第2層6538とを有するシート状である。換言すると、窓6206に対応する通光部6432は、光を透過する第1層6536だけで構成され、光が透過困難な遮光部6434に対応する部分は、第1層6536と第2層6538との積層部で構成されている。積層部は、第2層6538があるので、全体として光が透過困難になっており、遮光部6434から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層6536は、後側に配置され、第2層6538が前側(表側)に配置されている。第2識別部6424は、例えば、第1層6536からなるシートに、塗装や印刷等で第2層6538を積層することで得られ、通光部6432と遮光部6434との間に視認できるほどの段差はない。
第3識別部5902は、各種情報が表示される領域であり、本実施形態では、第2識別部6424と同様に、被覆部材5900に取り付けられている。第3識別部5902は、シート状に形成されて、被覆部材5900の前面において第2識別部6424と異なる位置(本実施形態では上側)に配置されている。第3識別部5902は表示された情報が、遊技者から視認可能になっている。なお、本実施形態では、第3識別部5902と被覆部材5900とが第3識別部5902の粘着層により接着されているが、第3識別部5902の大きさや被覆部材5900への取り付け方法などはこれに限られない。また、第3識別部5902で表示する情報を、第2識別部6424又は第1識別部6422に表示して、あるいは識別手段6420と別に表示して、第3識別部5902を省略してもよい。
このように、第3識別部5902を設けることで、表示できる情報が多くなり、表示器5008で表示される情報をより判り易くすることができる。また情報毎に切り分けて複数の識別部5902,6422,6424に振り分けて表示することで、機種変更時などの変更に際して柔軟な対応ができる。
識別部5902,6422,6424(識別手段6420)は、その周面を保護部6008(図60)で覆うように構成してもよい。本実施形態では、被覆部材5900の前面に保護部6008が設けられ、被覆部材5900の前面に取り付けられた第2識別部6424の周面、および被覆部材5900の前面に取り付けられた第3識別部5902の周面をそれぞれ、保護部6008で覆っている。具体的には、保護部6008は、識別部5902,6424の取り付け位置に対応して当該識別部5902,6424の形状に合わせて形成された凹部において、前後方向に延在する壁で構成されている。また、被覆部材5900の凹部は、識別部5902,6424の厚み程度の深さであり、該凹部に嵌め込んで取り付けた識別部5902,6424の周面に保護部6008が対面すると共に、識別部5902,6424の全周を保護部6008で囲んでいる。
このように識別部5902,6424の周面を保護部6008で覆うことで、保護部6008で識別部5902,6424へ対するアクセスを困難にすることができ、周面を爪などで引っ掛けて識別部5902,6424を取り外すことを防止できる。従って、識別部5902,6424を張り替える、あるいは識別部5902,6424を取り外して表示用基板6300にアクセスするような不正行為を防止することができる。また、保護部6008を基準として識別部5902,6424を被覆部材5900に取り付けることで、識別部5902,6424を位置合わせすることができる。特に窓6206の前側に重なる第2識別部6424をずれなく配置することができるので、LED6245の状態をより適切に判別可能となる。
なお、本実施形態では、識別部5902,6424の全周に対応して保護部6008を設けたが、保護部6008を識別部5902,6422,6424(識別手段6420)における周面の一部に対応して設ける構成であってもよい。
識別手段6420で表示する情報としては、表示器5008により表示される、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報(説明において遊技状態情報と云う場合もある)を補助又は説明などする遊技状態表示や、機種名などの固有情報を示す固有表示、遊技機100の確率(例えば、1/399など)、遊技機100の確変の割合(例えば、80/100など)や、大当りのラウンド数(例えば、16R、4Rなど)などのスペック情報を示すスペック表示などを、単体または組み合わせて表示するとよい。なお、これらの表示は、印刷やその他、遊技者が視認可能な方法で記載されている。
例えば、遊技状態表示としては、前述した実施形態のように、区画標識5906で囲われる組み合わせ領域5904を形成することで、組み合わせ領域5904内にある複数のLED6245の状態を組み合わせとして関連付けて認識させ、複数のLED6245の組み合わせによって表示される遊技状態情報を識別し易く補助する構成としてもよい。
図61は、大当りラウンド数表示器6730に対応して適用される遊技状態表示の例を示す説明であり、実施形態ロと同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。例えば図61(a)に示すように、遊技状態表示6110としては、大当りラウンド数表示器6730の脇に対応する位置等、大当りラウンド数表示器6730と対応していることが判る位置に、大当りラウンド数表示器6730を模式的に表した絵柄で、ラウンド毎のLED6245の表示態様とラウンド数を記載する構成であってもよい。図61(a)の遊技状態表示6110は、大当りラウンド数表示器6730の複数のLED6245の組み合わせによって表示される遊技状態情報(ラウンド数)を説明するものである。従って、図61(a)の遊技状態表示6110を参照することで、大当りラウンド数表示器6730で示されている遊技状態情報(ラウンド数)を識別し易くすることができる。
また、遊技状態表示6110としては、数字や記号などの標識をLED6245に対応して該LED6245の脇に対応する位置(図61(b))又は前側に配置(図61(c))することで、当該標識によって、LED6245の状態を組み合わせとして関連付けて認識させるよう補助する構成や、LED6245の状態を説明する構成としてもよい。なお、前記標識は、色や形状の相違などであってもよい。
識別手段6420は、窓6206の前側に対応する構成として、カバー部材6402に設けられる第1識別部6422と、被覆部材5900に設けられる第2識別部6424とに分けている。2つの識別部6422,6424に識別手段6420に求められる機能を振り分けて設定することができるので、それぞれの識別部6422,6424の構成を簡単にすることができる。また、2つの識別部6422,6424に識別手段6420に求められる機能を振り分けて設定することで、LED6245の状態をより明確に区別可能になると共に、LED6245の状態をより判り易くすることができる。しかも、第1識別部6422と第2識別部6424とを重ねて配置することで、2つの識別部6422,6424の重なりによって、1つのシートでは難しい相乗効果が得られる。
被覆部材5900は、遊技盤102Aに交換可能に取り付けられているので、機種変更などに際して、被覆部材5900を遊技盤102Aから取り外して交換すれば、被覆部材5900に設けられた識別部5902,6424を含めて簡単に交換することができる。固有表示やスペック表示を被覆部材5900で行う構成とすれば、被覆部材5900を交換することで、別の機種に対応できる。また、第1識別部6422は、カバー部材6402に設けられているので、被覆部材5900の交換により影響を受けない。
<実施形態ハ>
本実施形態では、実施形態ハの表示器5008の構成が異なっている。そこで、本実施形態の表示器5008特有の構成について説明し、実施形態イと同様の構成については説明を割愛する。
本実施形態では、表示器5008は、1又は複数の表示部から構成されている。
図71は、表示部7100を正面側から見た斜視図である。また、図72は、表示部7100を底部側から見た斜視図である。
表示部7100は、カバー部材7110と、表面に10個のLEDが表面実装された表示用基板7200等から構成されている。カバー部材7110は、当該カバー部材7110の底部をなす板状の台座部7130と、台座部7130から突出した三角柱状の突出部7120とから構成されている。突出部7120の側面の角部は面取りがなされており、表示部7100は、突出部7120の頂部が遊技者に対面した状態で配される。
突出部7120には、その突出方向に沿って当該突出部7120を貫通する窓としての導光用孔部7140が10個形成されている。また、カバー部材7110の台座部7130は、その表面を覆った状態で表示用基板7200に取り付けられ、各導光用孔部7140は、表示用基板7200の表面に表面実装されたLEDに対応する位置に配される。これにより、突出部7120の頂部側から、導光用孔部7140を介して各LEDの点灯状態を視認することが可能となる。
一方、表示用基板7200の裏面には、表面に表面実装されたLEDに配線されたコネクタ7210が設けられており(図72参照)、コネクタ7210を介して、該LEDと主制御基板300とが接続される。
そして、表示用基板7200は、カバー部材7110の台座部7130に溶着されており、これにより、表示用基板7200は、カバー部材7110に対し、取り外し困難、再組み立て困難、および分解した際にカバー部材7110又は表示用基板7200に痕跡が残る状態で取り付けられる。
なお、表示用基板7200のカバー部材7110(台座部7130)への取り付け方法は、これに限定されることは無く、例えば、カシメや接着剤等を用いて取り付けることで、カバー部材7110に対し、取り外し困難、再組み立て困難、および分解した際にカバー部材7110又は表示用基板7200に痕跡が残る状態で取り付けられていても良い。
また、突出部7120の形状は、三角柱状に限らず、円柱状や四角柱状等、様々な形状とすることが考えられる。また、本実施形態では、一例として、表示用基板7200には10個のLEDが表面実装されており、カバー部材7110には、各LEDに対応する10個の導光用孔部7140が形成されているが、これに限らず、1又は複数のLED及び導光用孔部を設けることが考えられる。
そして、表示器5008は、1又は複数の表示部7100から構成され、実施形態イと同様、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報が表示される。
図73は、表示器5008を、一例として4つの表示部7100により構成した場合の各表示部7100の正面図である。これらの表示部7100は、実施形態イと同様、遊技領域106の左下に外レール5910aに隣接してまとめて配置しても良いし、遊技領域106の周辺に別々に配置しても良い。
図73(A)の表示部7100は、4個のLEDから構成される第1特別図柄保留表示器7300と、6個のLEDから構成される第1特別図柄表示器7310として構成される。
また、図73(B)の表示部7100は、4個のLEDから構成される第2特別図柄保留表示器7320と、6個のLEDから構成される第2特別図柄表示器7330として構成される。
また、図73(C)の表示部7100は、4個のLEDから構成される普通図柄保留表示器7340と、3個のLEDから構成される普通図柄表示器7350と、1個のLEDから構成される確変表示器7360,時短表示器7370,右打ち表示器7380として構成される。
また、図73(D)の表示部7100は、10個のLEDから構成される大当りラウンド数表示器7390として構成される。無論、これらは表示器5008の構成の一例であり、これに限らず、1又は複数の表示部7100により表示器5008を構成することが考えられる。また、複数の表示部7100により、特別図柄保留表示器や、特別図柄表示器や、普通図柄保留表示器や、普通図柄表示器や、大当りラウンド数表示器等を構成することも考えられる。
<他の実施形態>
以上、本発明は、上述した実施形態になんら限定されるものではなく、その技術範囲を逸脱しない限り、種々なる形態で実施可能である。
前述した実施形態では、表示器(表示手段)において遊技状態情報を表示する手段として、LEDを例示したが、これに限らず、有機EL、その他の発光体を用いてもよい。なお、発光体としては、表面実装可能であることが、コンパクト化等の観点から望ましい。
表示用基板は、板状に限らず、表示器(表示手段)において遊技状態情報を表示する手段としての前述した発光体が実装されたものであればよい。そして、表示器(表示手段)において、発光体が実装されると共に発光体の回路が設けられる構成を、発光手段ということもできる。
前述した実施形態では、表示器(表示手段)のカバー部材を被覆部材で覆う構成を例示したが、遊技盤に設けられる被覆部材を表示器のカバー部材として用いてもよい。また、表示器(表示手段)のカバー部材を被覆部材としても用いてもよい。表示用基板(発光手段)の前側を少なくとも覆って該表示用基板(発光手段)を保護する構成を、被覆部材およびカバー部材の両方、あるいは被覆部材およびカバー部材の一方を指して、カバー手段として捉えることができる。
前述した実施形態では、表示器(表示手段)に対応して、表示器(表示手段)のLEDの状態により表示される遊技状態情報の識別を助ける識別手段を設ける例を説明したが、これに限られない。例えば、表示器(表示手段)に対応又は隣接して、遊技状態情報と直接関係が薄い、前述した固有表示やスペック表示などを表示する情報表示部を設けてもよく、また、この情報表示部によって、表示器(表示手段)の前側や窓の前側を覆う構成であってもよい。このように、識別手段に前述した固有表示やスペック表示などを表示する態様に代えてまたは加えて、情報表示部を備えていてもよい。
識別手段は、複数のLEDの発光態様を個別又は2以上のLEDの発光態様の組み合わせとして識別させ得るよう構成することに限らず、表示器(表示手段)に対応して、表示器(表示手段)のLEDの状態により表示される遊技状態情報の識別を補助する構成であればよい。識別の態様としては、LEDに対応して標識等を設けてLEDの状態の意味を把握しやすくする情報補助態様や、光を透過する第1領域と光を透過し難い第2領域との関係のように、LEDの状態を判別し易く(視認し易く)する態様など、これらの単体又は組み合わせた判別補助態様が含まれる。特に情報補助態様を区別して、情報補助手段といい、判別補助態様を区別して、判別補助手段ということもできる。
表示器(表示手段)において、窓の前側に配置される構成としては、前述した識別手段に限らず、例えば窓を覆うように配置されて、窓を介した不正行為を防止する防護手段であってもよい。例えば、識別手段には加えて、透明等の光透過可能なシートからなる防護手段を、カバー部材や被覆部材や識別手段自体に重ねて設ける、あるいは識別手段に代えて、透明等の光透過可能なシートからなる防護手段を、カバー部材や被覆部材に設けることができる。
表示器(表示手段)は、主制御基板や演出制御基板等の制御手段に接続され、制御手段からの信号に応じて、複数の発光体の個々又は組み合わせの表示態様により、遊技者に付与される利益に関する情報(特別図柄、大当り遊技のラウンド数:遊技状態情報)を表示するものであるともいえる。表示器(表示手段)は、図柄変動期間において、複数の発光体が所定パターンで点灯・消灯を繰り返し、図柄変動の終了後すぐ又は所定期間後のタイミングで、複数の発光体のうち、予め定められたパターンに対応する発光体を点灯・消灯させることで、個々の発光体による表示、あるいは複数の発光体による組み合わせ表示を行い、これらの表示を複数のパターンで行うことができる。
被覆部材に印刷などにより直接又は間接的(前述の識別手段等)に表示される表示態様と、表示器(表示手段)における、各特別図柄、保留記憶数、大当り遊技のラウンド数などの配置及び/又は制御との両方、または片方を変更することで、表示器(表示手段)を別の機種で共通利用してもよい。
表示器(表示手段)は、遊技盤の遊技領域の前面(セル画位置)と発射レールの高さ方向との間の前後領域(ガラス側位置)に設置することができ、遊技盤前面に配置されたガラスを介して視認できる範囲であれば遊技領域内(入賞装置やセンター役物の所定空間を利用した前後領域)、又は遊技領域形成部(遊技球が流下可能な遊技領域を形成する部材(レールでも樹脂によるものでもよい。)、又は遊技領域外(外レールの外側)に設置することができる。同様に、これらの位置に被覆部材を設置してもよい。
具体的には、例えば、実施形態の遊技機は、1種タイプのパチンコ遊技機として構成されているが、これに限らず、前述した実施形態の表示器を、様々なタイプのパチンコ遊技機に搭載することができる。
また、例えば、前述した実施形態において、表示器を演出制御基板に接続し、演出制御基板が、主制御基板から取得した情報に基づき、表示器により遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示する構成としても良い。
また、回胴式遊技機において各種抽選やリールの制御等を行うメイン制御基板に接続された表示器として、前述した実施形態の表示器と同様の構成を有する表示器を設け、該表示器により、回胴式遊技機での遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示しても良い。表面にLEDが表面実装された表示用基板の裏面を、回胴式遊技機の筐体等に溶着等により取り外し困難、再組み立て困難 又は分解した際に痕跡が残る状態で取り付けると共に、該表示用基板の表面を覆うカバー部材を設けても良い。そして、該表示器により、回胴式遊技機での遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示しても良い。
◆[発明A]
発明Aの遊技機(100)では、第1の導光部(1501)と、前記第1の導光部に光を入射させる第1の光源(1511,1521)と、第2の導光部(3702)と、前記第2の導光部に光を入射させる第2の光源(3703)と、前記第2の導光部を動かす駆動手段(4501)と、前記第1の光源と前記第2の光源と前記駆動手段を制御する演出制御手段(300,320)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1の導光部と前記第2の導光部とを使用した演出を行うことを要旨とする。
また、発明Aの遊技機(100)では、更に、前記第1の導光部は固定式導光部であり、前記第2の導光部は可動式導光部であることを要旨とする。
発明Aの遊技機(100)によれば、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
◆[発明B]
発明Bの遊技機(100)では、可動部(161)と、前記可動部の少なくとも一部の縁に設けられた導光部(3704)と、前記導光部に光を入射させる光源(3703)と、を備えることを要旨とする。
また、発明Bの遊技機(100)では、更に、前記導光部は、透明または半透明であることを要旨とする。
発明Bの遊技機(100)によれば、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
◆[発明C]
発明Cの遊技機(100)では、第1演出役物(171)と、前記第1演出役物に隠れる待機位置と前記第1演出役物に隠れていた部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能になる視認可能位置との間を移動すると共に、変形可能な第2演出役物(154)と、を備え、前記第2演出役物は前記待機位置から前記視認可能位置まで移動する際、変形を完了した後に前記視認可能位置まで移動可能とすることを要旨とする。
発明Cの遊技機(100)によれば、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
◆[発明D]
発明Dの遊技機(100)は、遊技機(100)に配置される導光部(1501)と、導光部(1501)の異なる方向からそれぞれ発光させることが可能な発光手段(1511,1521)と、導光部(1501)で形成される図柄であって発光手段(1511,1521)によってそれぞれ発光可能な複数の図柄(1502〜1505)と、を備えたことを要旨とする。
上記のような発明Dの構成によれば、異なる方向に配置された発光手段(1511,1521)の点灯を制御することにより、複数の図柄(1502〜1505)を交互あるいは共に発光することができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
◇[発明E]
発明Eの遊技機(100)は、遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、導光部(1501)に入光可能な複数の発光手段(1511,1521)と、導光部(1501)で形成される図柄であって発光手段(1511,1521)からの異なる入光態様によってそれぞれ発光可能な複数の図柄(1502〜1505)と、を備えることを要旨とする。
上記のような発明Eの構成によれば、複数のLED(1511,1521)を用いて導光部(1501)への異なる入光態様を実現することによって複数の図柄(1502〜1505)を発光させることができる。この結果、複数の図柄(1502〜1505)を様々な形態で発光させることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。なお、異なる入光態様は、LED(1511,1521)の配置場所、指向性、輝度を異なるようにする他、LED(1511,1521)に別の光学部材を組み合わせることによっても実現できる。
また、発明Eの遊技機(100)は、遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、導光部(1501)に入光可能な複数の発光手段(1511,1521,2021,2022)と、導光部(1501)と発光手段(1511,1521,2021,2022)との間にあるレンズ部材(1910,2000,2100)と、レンズ部材(1910,2000,2100)によって発光手段(1511,1521,2021,2022)から入光態様を変えて導光部(1501)にて発光可能な複数の図柄(1502〜1505)と、を備えることを要旨とする。
上記のような発明Eの別の構成によれば、複数のLED(1511,1521,2021,2022)とレンズ部材(1910,2000,2100)とを用いて導光部(1501)への異なる入光態様を実現することによって複数の図柄(1502〜1505)を発光させることができる。この結果、複数の図柄(1502〜1505)を様々な形態で発光させることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。なお、レンズ部材(1910,2000,2100)としては、例えば、LED(1511,1521,2021,2022)からの光を集光あるいは拡散させる機能を持つものを好適に用いることができる。
◆[発明F]
発明Fの遊技機(100)は、入賞領域を備える遊技機(100)であって、遊技球を入賞可能な入賞口(2203)と、入賞口(2203)の上方にあって遊技球の流れる方向の上流側に位置する第1の通路(2201)および該第1の通路(2201)よりも該方向の下流側に位置する第2の通路(2204)とを備え、第2の通路(2204)の上面は、第1の通路(2201)の下面(2202)よりも低い位置にあることを要旨とする。
上記のような発明Fの構成によれば、可動片(117b)が閉じかけているときあるいは開いているときに遊技球Bが入賞口(2203)に至る前の経路で詰まる可能性を低減可能である。これによって、時短変動を従来よりも短くでき、また遊技者にストレスも与えにくくできるため、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
また、発明Fの遊技機(100)は、さらに、第1の通路(2201)の下面(2202)から第2の通路(2204)の上面までの隙間が遊技球Bを進入させない大きさであることを要旨とする。
上記のような発明Fの別の構成によれば、可動片(117b)が閉じているときに、遊技球Bが可動片(117b)と第2の通路(2204)との隙間から入賞口(2203)に誤って入るのを防止できる。このため、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
◆[発明G]
発明Gの遊技機(100)では、可動役物(154)と、前記可動役物を移動させる駆動手段(2605)と、前記可動役物を所定位置に保持する保持機構(2609,4901)と、を備え、前記保持機構は、前記可動役物が前記所定位置まで移動すると前記可動役物の重さ又は付勢手段の付勢力で前記可動役物を前記所定位置に保持することを要旨とする。
発明Gの遊技機(100)によれば、今までに無い新しい演出が可能になり、遊技の興趣をより向上させることができる。
◆[発明H−1]
発明H−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に配置され、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記識別手段(5220,6420)は、前記窓(5206,6206,7140)の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域(5222,6226,6432)と、前記第1領域(5222,6226,6432)の周りに設けられ、前記第1領域(5222,6226,6432)よりも光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)と、前記第2領域(5224,6428,6434)に表示され、2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域(5226,5904)と、を備え、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明H−2]
発明H−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に配置され、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記識別手段(5220,6420)は、前記窓(5206,6206,7140)の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域(5222,6226,6432)と、前記第1領域(5222,6226,6432)の周りに設けられ、前記第1領域(5222,6226,6432)よりも光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)と、前記第2領域(5224,6428,6434)に表示され、2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域(5226,5904)と、を備え、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明I−1]
発明I−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記遊技機(100)の遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)の後側に配置して、前記被覆部材(5900)に取り付けられ、
前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側には、前記窓(5206,6206,7140)の前側に配置される第1領域(5222,6226,6432)を囲んで、光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)が設けられると共に、前記第1領域(5222,6226,6432)を介して前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を識別可能な識別手段(5220,6420)が配置され、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明I−2]
発明I−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記遊技機(100)の遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)の後側に配置して、前記被覆部材(5900)に取り付けられ、
前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側には、前記窓(5206,6206,7140)の前側に配置される第1領域(5222,6226,6432)を囲んで、光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)が設けられると共に、前記第1領域(5222,6226,6432)を介して前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を識別可能な識別手段(5220,6420)が配置され、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明J−1]
発明J−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記表示用基板(5200,6300,7200)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面及び前記表示用基板(5200,6300,7200)周面が前記カバー部材(5202,6402,7110)の内側に収納され、
前記カバー部材(5202,6402,7110)に収納された前記表示用基板(5200,6300,7200)後面を覆う保護部材(5204)が、前記カバー部材(5202,6402,7110)又は前記表示用基板(5200,6300,7200)に取り付けられ、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明J−2]
発明J−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記表示用基板(5200,6300,7200)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面及び前記表示用基板(5200,6300,7200)周面が前記カバー部材(5202,6402,7110)の内側に収納され、
前記カバー部材(5202,6402,7110)に収納された前記表示用基板(5200,6300,7200)後面を覆う保護部材(5204)が、前記カバー部材(5202,6402,7110)又は前記表示用基板(5200,6300,7200)に取り付けられ、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明K−1]
発明K−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記窓画成部(5212,6812)が前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に対面するように前記表示用基板(5200,6300,7200)と組み合わせられ、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に実装された前記LED(5045,6245)の全周を前記窓画成部(5212,6812)によって個別に囲い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面に前記窓(5206,6206,7140)を覆うように取り付けられ、前記LED(5045,6245)の発光態様を前記窓(5206,6206,7140)毎に識別させ得る識別手段(5220,6420)を有し、
前記識別手段(5220,6420)は、光を透過し易い第1層(5230,6530,6536)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)における前記窓(5206,6206,7140)以外の領域前側に前記第1層(5230,6530,6536)に重ねて配置されて、前記第1層(5230,6530,6536)よりも光を透過し難い第2層(5232,6531,6538)とを有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明K−2]
発明K−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記窓画成部(5212,6812)が前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に対面するように前記表示用基板(5200,6300,7200)と組み合わせられ、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に実装された前記LED(5045,6245)の全周を前記窓画成部(5212,6812)によって個別に囲い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面に前記窓(5206,6206,7140)を覆うように取り付けられ、前記LED(5045,6245)の発光態様を前記窓(5206,6206,7140)毎に識別させ得る識別手段(5220,6420)を有し、
前記識別手段(5220,6420)は、光を透過し易い第1層(5230,6530,6536)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)における前記窓(5206,6206,7140)以外の領域前側に前記第1層(5230,6530,6536)に重ねて配置されて、前記第1層(5230,6530,6536)よりも光を透過し難い第2層(5232,6531,6538)とを有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明L−1]
発明L−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に交換可能に取り付けられて前記遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に位置して前記被覆部材(5900)に設けられ、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明L−2]
発明L−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に交換可能に取り付けられて前記遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に位置して前記被覆部材(5900)に設けられ、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明M−1]
発明M−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に取り付けられて前記遊技盤(102A前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記被覆部材(5900)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に位置して前記被覆部材(5900)前面に取り付けられ、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)と、
前記被覆部材(5900)の前面に設けられ、前記被覆部材(5900)前面に取り付けられた前記識別手段(5220,6420)の周面を覆う保護部(6008)と、を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明M−2]
発明M−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に取り付けられて前記遊技盤(102A前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記被覆部材(5900)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側に位置して前記被覆部材(5900)前面に取り付けられ、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段(5220,6420)と、
前記被覆部材(5900)の前面に設けられ、前記被覆部材(5900)前面に取り付けられた前記識別手段(5220,6420)の周面を覆う保護部(6008)と、を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明N−1]
発明N−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に取り付けられて前記遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面に設けられた第1識別部(6422)と、前記被覆部材(5900)に設けられた第2識別部(6424)とを有する識別手段(6420)によって、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得るように構成され、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明N−2]
発明N−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記遊技機(100)の遊技盤(102A)に取り付けられて前記遊技盤(102A)前側の前後領域を埋める被覆部材(5900)によって、前記カバー部材(5202,6402,7110)の前側を覆い、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面に設けられた第1識別部(6422)と、前記被覆部材(5900)に設けられた第2識別部(6424)とを有する識別手段(6420)によって、前記複数のLED(5045,6245)の発光態様を個別又は2以上の前記LED(5045,6245)の発光態様の組み合わせとして識別させ得るように構成され、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明O−1]
発明O−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面には、前記カバー部材(5202,6402,7110)前面における前記窓(5206,6206,7140)が開口する領域形状に合わせて形成された識別手段(5220,6420)が取り付けられ、
前記識別手段(5220,6420)には、前記窓(5206,6206,7140)の前側に配置される第1領域(5222,6226,6432)を囲んで、光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)が設けられると共に、前記第1領域(5222,6226,6432)を介して前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を識別可能であり、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明O−2]
発明O−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)前面には、前記カバー部材(5202,6402,7110)前面における前記窓(5206,6206,7140)が開口する領域形状に合わせて形成された識別手段(5220,6420)が取り付けられ、
前記識別手段(5220,6420)には、前記窓(5206,6206,7140)の前側に配置される第1領域(5222,6226,6432)を囲んで、光を透過し難い第2領域(5224,6428,6434)が設けられると共に、前記第1領域(5222,6226,6432)を介して前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を識別可能であり、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明P−1]
発明P−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)に収納された前記表示用基板(5200,6300,7200)後面を覆う保護部材(5204)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の一方に設けられた係合部(5214)を、前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の他方に設けられた係合受部(5216)に嵌めて組み合わせられて、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明P−2]
発明P−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記カバー部材(5202,6402,7110)に収納された前記表示用基板(5200,6300,7200)後面を覆う保護部材(5204)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の一方に設けられた係合部(5214)を、前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の他方に設けられた係合受部(5216)に嵌めて組み合わせられて、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記保護部材(5204)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明Q−1]
発明Q−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)と、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に対面する前記窓画成部(5212,6812)後面よりも後側へ突出するように前記窓画成部(5212,6812)と一体的に形成されて、前記表示用基板(5200,6300,7200)に形成された基板孔(5500,6700)に嵌まって、前記カバー部材(5202,6402,7110)に対して前記表示用基板(5200,6300,7200)を位置合わせ可能な位置合わせ部(5700,6800)と、を備え、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明Q−2]
発明Q−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)と、前記表示用基板(5200,6300,7200)前面に対面する前記窓画成部(5212,6812)後面よりも後側へ突出するように前記窓画成部(5212,6812)と一体的に形成されて、前記表示用基板(5200,6300,7200)に形成された基板孔(5500,6700)に嵌まって、前記カバー部材(5202,6402,7110)に対して前記表示用基板(5200,6300,7200)を位置合わせ可能な位置合わせ部(5700,6800)と、を備え、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明R−1]
発明R−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記表示用基板(5200,6300,7200)に表面実装され、前記複数のLED(5045,6245)に供給される電流を制御するための電流制限手段(5600)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明R−2]
発明R−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、前記表示用基板(5200,6300,7200)に表面実装され、前記複数のLED(5045,6245)に供給される電流を制御するための電流制限手段(5600)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明S−1]
発明S−1の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)に接続され、前記主制御手段(300)からの信号に応じて、特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかをLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記主制御手段(300)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)に表面実装された前記複数のLED(5045,6245)に供給される電流を制御するための電流制限手段(6900,6910)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
◆[発明S−2]
発明S−2の遊技機(100)では、
遊技の進行を制御する主制御手段(300)と、前記主制御手段(300)から取得した特別図柄、特別図柄に対応する抽選についての保留記憶数、大当り遊技のラウンド数、普通図柄、普通図柄に対応する抽選についての保留記憶数のうちのいずれかに関する情報に基づき演出を行う演出制御手段(320)と、前記演出制御手段(320)に接続され、前記演出制御手段(320)からの信号に応じて前記情報をLED(5045,6245)により表示する表示手段(5008,2420)とを備える遊技機であって、
前記表示手段(5008,2420)は、複数の前記LED(5045,6245)が表面実装された表示用基板(5200,6300,7200)と、前記複数のLED(5045,6245)が実装された前記表示用基板(5200,6300,7200)前面を覆うカバー部材(5202,6402,7110)と、を備え、
前記カバー部材(5202,6402,7110)は、前記カバー部材(5202,6402,7110)を前後に貫通すると共に前記LED(5045,6245)に対応して形成される窓(5206,6206,7140)を区画し、前記窓(5206,6206,7140)に対応する前記LED(5045,6245)の状態を前記窓(5206,6206,7140)毎に区別可能に構成した窓画成部(5212,6812)を有し、
前記演出制御手段(320)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)に表面実装された前記複数のLED(5045,6245)に供給される電流を制御するための電流制限手段(6900,6910)を有し、
前記表示手段(5008,2420)は、前記表示用基板(5200,6300,7200)が前記カバー部材(5202,6402,7110)から取り外し困難、前記表示用基板(5200,6300,7200)と前記カバー部材(5202,6402,7110)とが再組み立て困難、又は、該表示手段(5008,2420)を分解した際に前記カバー部材(5202,6402,7110)及び前記表示用基板(5200,6300,7200)の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成したことを特徴とする。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100・・・遊技機
102・・・遊技盤ユニット
1501・・・導光部
1502・・・図柄
1503・・・図柄
1504・・・図柄
1505・・・図柄
1511・・・LED(発光手段)
1521・・・LED(発光手段)
1910・・・レンズ部材
2000・・・レンズ部材
2021・・・LED(発光手段)
2022・・・LED(発光手段)
2100・・・レンズ部材
[適用例1]
本発明の遊技機(100)では、遊技機の備える遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、前記導光部に入光可能な複数の発光手段(LED1511,1521)と、を備え、前記導光部には、前記発光手段からの異なる入光態様によってそれぞれ発光可能な図状の複数の反射領域(1502〜1505)が形成されており、第1の入光態様では、前記複数の反射領域のうちの第1の反射領域における発光が可能であると共に、前記複数の反射領域のうちの前記第1の反射領域とは異なる第2の反射領域における発光が行われず、第2の入光態様では、前記第2の反射領域における発光が可能であると共に前記第1の反射領域における発光が行われないことを要旨とする。
[適用例2]
本発明の遊技機(100)では、遊技機の備える遊技盤ユニット(102)に配置される導光部(1501)と、前記導光部に入光可能な複数の発光手段(LED1511,1521,2021,2022)と、前記導光部と前記発光手段との間にあるレンズ部材(1910,2000,2100)と、を備え、前記導光部には、前記レンズ部材によって入光態様が変更された前記発光手段からの射出光を受けて発光可能な図状の複数の反射領域(1502〜1505)が形成されており、第1の入光態様では、前記複数の反射領域のうちの第1の反射領域における発光が可能であると共に、前記複数の反射領域のうちの前記第1の反射領域とは異なる第2の反射領域における発光が行われず、第2の入光態様では、前記第2の反射領域における発光が可能であると共に前記第1の反射領域における発光が行われないことを要旨とする。

Claims (2)

  1. 遊技盤ユニットに配置される導光部と、
    前記導光部に入光可能な複数の発光手段と、
    前記導光部で形成される図柄であって前記発光手段からの異なる入光態様によってそれぞれ発光可能な複数の図柄と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤ユニットに配置される導光部と、
    前記導光部に入光可能な複数の発光手段と、
    前記導光部と前記発光手段との間にあるレンズ部材と、
    前記レンズ部材によって前記発光手段から入光態様を変えて前記導光部にて発光可能な複数の図柄と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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