JP2018152972A - 電力変換回路、モータ制御装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents

電力変換回路、モータ制御装置及びパワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電源と電力変換回路とが遮断された場合であっても、スイッチング素子にダメージを与えることなくコンデンサに残留する電荷を放電することを課題とする。【解決手段】 電力変換回路60は、並列に接続された第1〜第3のブリッジ回路を有するインバータ40と平滑コンデンサC1とを備える。第1〜第3のブリッジ回路は、それぞれ直列に接続された上段スイッチング素子と下段スイッチング素子とを有する。3つの上段のスイッチング素子のうち少なくも一つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、少なくとも一つはノーマリオフ型のスイッチング素子である。上段がノーマリオン型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子はノーマリオフ型であり、上段がノーマリオフ型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子のうちいずれか一つはノーマリオン型である。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換回路、並びにそれを用いたモータ制御装置及びパワーステアリング装置に関する。詳しくは、平滑コンデンサの残留電荷の放電経路を備えた電力変換回路、並びにそれを用いたモータ制御装置及びパワーステアリング装置に関する。
インバータを含む電力変換回路は、例えば、モータの制御に用いられる。電力変換回路は、電源からの直流電力を交流に変換してモータへ供給する。インバータと電源との間には、平滑コンデンサが設けられる。修理等の理由により電源が取り外された場合、外部から衝撃を受けたために電源ケーブルが抜けた場合など様々な要因で電源と電力変換回路とが遮断される場合がある。電源と電力変換回路とが遮断された場合には、平滑コンデンサの電荷を速やかに放電することが好ましい。
特開2008−094342号公報(特許文献1)においては、電流リップル吸収用のコンデンサに蓄積された電荷を専用の回路を用いずに放電する技術が開示されている。特開2008−094342号公報においては、電源オフ時には、駆動制御部によってモータ駆動回路を制御することにより、コンデンサの電荷をモータの回転に必要な電流経路の一部を通過させることにより放電させる。
特開2008−094342号公報
上記特開2008−094342号公報に記載の構成では、専用の回路を用いずにコンデンサの電荷を放電することができる。しかし、特開2008−094342号公報に記載の構成では、車載バッテリが取り外されたとき等、電源が遮断された場合には、駆動制御部を制御することができない。駆動制御部を制御できない事態が生じると、モータ駆動回路を制御できないので、MOS−FET素子をオン状態にすることができない。MOS−FET素子をオン状態にすることができなければ、コンデンサの電荷をモータの回転に必要な電流経路に通過させることができない。
本願は、電源が取り外された場合、外部から衝撃を受けたために電源ケーブルが抜けた場合など電源と電力変換回路とが遮断された場合であっても、コンデンサに残留する電荷を放電することを課題とする。
本発明の実施の形態に係る電力変換回路は、電源の電圧が印加される第1の線路と第2の線路の間に並列に接続された第1〜第3のブリッジ回路を有するインバータと、前記電源と前記インバータの間において、前記第1の線路と前記第2の線路の間に接続される平滑コンデンサとを備える。前記第1のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第1上段スイッチング素子と、前記第1上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第1下段スイッチング素子とを有する。前記第2のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第2上段スイッチング素子と、前記第2上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第2下段スイッチング素子とを有する。前記第3のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第3上段スイッチング素子と、前記第3上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第3下段スイッチング素子とを有する。3つの上段のスイッチング素子のうち少なくも一つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、少なくとも一つはノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオン型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子はノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオフ型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子のうちいずれか一つはノーマリオン型のスイッチング素子である。
本発明の実施の形態に係る電力変換回路によれば、電源と電力変換回路とが遮断された場合であっても、インバータのスイッチング素子にダメージを与えることなく、コンデンサに残留する電荷を放電することができる。
第1の実施の形態に係る電力変換回路の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る電力変換回路において電源遮断時に電解コンデンサの残留電荷が放電される経路を示す図である。 第2の実施の形態に係る電力変換回路において電源遮断時に電解コンデンサの残留電荷が放電される経路を示す図である。 第3の実施の形態に係る電力変換回路において電源遮断時に電解コンデンサの残留電荷が放電される経路を示す図である。 電解コンデンサがスイッチング素子に接続された場合の等価回路図である。 電解コンデンサが、スイッチング素子に接続された場合に流れる電流波形の例を示すグラフである。 電解コンデンサがスイッチング素子を介してモータに接続された場合の等価回路図である。 電解コンデンサが、スイッチング素子を介してモータに接続された場合に流れる電流波形の例を示すグラフである。 パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。
インバータを含む電力変換回路は、例えば、モータの制御に用いられる。インバータと電源との間には、平滑コンデンサが設けられる。平滑コンデンサは、例えば、電解コンデンサで構成される。平滑コンデンサは、電源から供給される直流電圧を平滑する。平滑コンデンサにより、電源からインバータに供給される電圧が安定する。
ここで、修理等の理由により電源が取り外された場合、外部から衝撃を受けたために電源ケーブルが抜けた場合など様々な要因で電源と電力変換回路とが遮断される場合がる。電源と電力変換回路とが遮断された場合には、平滑コンデンサの電荷を速やかに放電することが好ましい。
本願発明者は、平滑コンデンサの残留電荷を、インバータから電力が供給される負荷において放電させることを検討した。この検討の中で、電源が遮断されている場合には、インバータの駆動制御回路を制御できないことが問題となった。
そこで、本願発明者は、電源が遮断され、インバータの駆動制御回路を制御できない状態であっても、平滑コンデンサの残留電荷をインバータに接続される負荷において放電する構成を検討した。そして、本願発明者は、電源が遮断されている状態で、導通状態がオンとなるノーマリオン型のスイッチング素子の利用に思いついた。ノーマリオン型のスイッチング素子は、コスト面でもメリットがある。しかし、直列に接続された上下のアームの両方にノーマリオン型のスイッチング素子を利用すると、当該上下のアームに貫通電流が流れて、スイッチング素子を破壊する恐れがある。そこで、本願発明者は、以下の構成に想到した。
本発明の実施形態に係る電力変換回路は、電源の電圧が印加される第1の線路と第2の線路の間に並列に接続された第1〜第3のブリッジ回路を有するインバータと、前記電源と前記インバータの間において、前記第1の線路と前記第2の線路の間に接続される平滑コンデンサとを備える。
前記第1のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第1上段スイッチング素子と、前記第1上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第1下段スイッチング素子とを有する。
前記第2のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第2上段スイッチング素子と、前記第2上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第2下段スイッチング素子とを有する。
前記第3のブリッジ回路は、前記第1の線路に接続される第3上段スイッチング素子と、前記第3上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第3下段スイッチング素子とを有する。
3つの上段のスイッチング素子のうち少なくとも一つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、少なくとも一つはノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオン型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子はノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオフ型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子のうちいずれか一つはノーマリオン型のスイッチング素子である。
上記構成の電力変換回路によれば、電源と電力変換回路とが遮断された場合であっても、コンデンサに残留する電荷を放電することができる。ノーマリオン型のスイッチング素子の特性を利用しているので、インバータの駆動回路を制御できない状態であっても、コンデンサの残留電荷を放電することが可能である。
また、1つのブリッジ回路内で直列に接続される上下段のスイッチング素子のいずれかはノーマリオフ型のスイッチング素子が用いられる。これにより、1つのブリッジ回路内で上下段のスイッチング素子に貫通電流が流れることはなく、インバータのスイッチング素子にダメージを与えることなく、コンデンサに残留する電荷を放電することができる。また、ノーマリオン型のスイッチング素子を利用することで回路コストを低減させることができる。
本発明の実施形態に係る電力変換回路は、3つの上段のスイッチング素子のうち二つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、一つはノーマリオフ型のスイッチング素子である。
上記構成の電力変換回路によれば、さらに、上段に2つのノーマリオン型のスイッチング素子を利用することができ、回路コストを低減させることができる。
本発明の実施形態に係る電力変換回路は、3つの下段のスイッチング素子のうち二つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、一つはノーマリオフ型のスイッチング素子である。
上記構成の電力変換回路によれば、さらに、下段に2つのノーマリオン型のスイッチング素子を利用することができ、回路コストを低減させることができる。
上記いずれかの構成の電力変換回路を含むモータ制御装置も本発明の対象である。本発明の実施の形態に係るモータ制御装置において、前記第1〜第3のブリッジ回路のそれぞれの上段スイッチング素子と下段スイッチング素子の間のノードは、モータに接続される。
上記構成のモータ制御装置によれば、電源と電力変換回路とが遮断された場合であっても、インバータのスイッチング素子にダメージを与えることなく、コンデンサに残留する電荷をモータを利用して放電することができる。
車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置も本発明の対象である。本発明の実施の形態に係るパワーステアリング装置は、上記構成のモータ制御装置と、前記モータ制御装置により制御され、前記ステアリング機構に前記操舵補助力を与える前記モータとを備える。
{第1の実施の形態}
以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。説明の便宜上、各図において、構成を簡略化又は模式化して示したり、一部の構成を省略して示したりする場合がある。
図1は、本実施の形態の電力変換回路60の構成を示すブロック図である。図1に示す電力変換回路60は、一例として、パワーステアリング装置のモータに電力を供給する。図1に示す例では、電力変換回路60は、電源51(一例として、バッテリ)から供給される直流電力を、3相の交流に変換して、モータ20に供給する。電力変換回路60は、電源51と、モータ20の間に接続される。本実施の形態の電源51はバッテリである。
図1の例では、電源51と電力変換回路60の間には、電源リレー部52が設けられる。電源リレー部52は、電源51からの電力供給が停止すると、オフになる。電源リレー部52がオフになると、電源51と電力変換回路60との間が電気的に遮断される。
電力変換回路60は、インバータ40と、平滑コンデンサC1と、セラミックコンデンサC2と、抵抗R4、R5、R6とを備える。電力変換回路60は、電源51の電圧が印加される2つの線路L1、L2に接続される。図1に示す例では、2つの線路L1、L2は、電源51であるバッテリの正極と負極にそれぞれ接続される。本実施の形態において、2つの線路のうち一方L1は、正極母線であり、他方L2は、負極母線である。また、2つの線路のうち一方L1は、電源線であり、他方L2は、接地線(グランド線)とも言える。
(インバータ)
インバータ40は、2つの線路L1、L2の間に並列に接続された3つのブリッジ回路を有する。各ブリッジ回路は、直列に接続された上アームおよび下アームを有する。上アームは、スイッチング素子T1、スイッチング素子T3、およびスイッチング素子T5を含む。下アームは、スイッチング素子T2、スイッチング素子T4、およびスイッチング素子T6を含む。つまり、図1に示すインバータ40の3つの上アームは、正極母線に接続される上段のスイッチング素子T1、T3、T5を含み、3つの下アームは、負極母線に接続される下段のスイッチング素子T2、T4、T6を有する。上段のスイッチング素子T1,T3,T5は、ハイサイドトランジスタ、下段のスイッチング素子T2、T4、T6は、ローサイドトランジスタと称されることもある。
本実施の形態において、スイッチング素子T1およびスイッチング素子T6は、ノーマリオン型のスイッチング素子である。つまり、電源オフ時、電源51が取り外されたとき、あるいは電源51の接続ケーブルが切断されたときなど、電源51から電力変換回路60への電力供給が遮断された場合には、スイッチング素子T1およびスイッチング素子T6はオン状態となる。
本実施の形態において、スイッチング素子T2、スイッチング素子T3、スイッチング素子T4およびスイッチング素子T5は、ノーマリオフ型のスイッチング素子である。つまり、電源オフ時、電源51が取り外されたとき、あるいは電源51の接続ケーブルが切断されたときなど、電源51から電力変換回路60への電力供給が遮断された場合には、スイッチング素子T2、T3、T4およびT5はオフ状態となる。
直列に接続される2つのスイッチング素子(T1、T2)は、U相に対応するブリッジ回路を構成する。直列に接続される2つのスイッチング素子(T3、T4)は、V相に対応するブリッジ回路を構成する。直列に接続される2つのスイッチング素子(T5、T6)は、W相に対応するブリッジ回路を構成する。すなわち、ブリッジ回路が、相数だけ並列に接続される。
各ブリッジ回路において、上段のスイッチング素子T1,T3,T5と下段のスイッチング素子T2,T4,T6との間のノード(中点又は接続点と称することもできる)Pu,Pv,Pwは、それぞれ、U相、V相、W相の出力端子として、モータ20の各相コイル20u,20v,20wに接続される。
一対のスイッチング素子T1及びT2において、上段のスイッチング素子T1のドレインは、電源51の正極側の線路L1に接続され、ゲートは制御部41の制御信号b1が入力される端子に接続され、ソースは、ノードPuに接続される。ノードPuは、下段のスイッチング素子T2のドレイン及びモータ20のコイル20uに接続される。下段のスイッチング素子T2のゲートは制御信号b2が入力される端子に接続され、ソースは、電源51の負極側の線路L2(グランド)に接続される。
一対のスイッチング素子T3及びT4において、上段のスイッチング素子T3のドレインは、電源51の正極側の線路L1に接続され、ゲートは制御部41の制御信号b3が入力される端子に接続され、ソースは、ノードPvに接続される。ノードPvは、下段のスイッチング素子T4のドレイン及びモータ20のコイル20vに接続される。下段のスイッチング素子T4のゲートは制御信号b4が入力される端子に接続され、ソースは、電源51の負極側の線路L2(グランド)に接続される。
一対のスイッチング素子T5及びT6において、上段のスイッチング素子T5のドレインは、電源51の正極側の線路L1に接続され、ゲートは制御部41の制御信号b5が入力される端子に接続され、ソースは、ノードPwに接続される。ノードPwは、下段のスイッチング素子T6のドレイン及びモータ20のコイル20wに接続される。下段のスイッチング素子T6のゲートは制御信号b6が入力される端子に接続され、ソースは、電源51の負極側の線路L2(グランド)に接続される。
制御部41からの制御信号b1〜b6に応じた電圧が、インバータ40のスイッチング素子T1〜T6のゲートに印加される。図1では図示しないが、制御信号b1〜b6に応じた電圧をスイッチング素子T1〜T6のゲートに印加するドライバが設けられてもよい。スイッチング素子T1〜T6のゲートに、例えば、第1電圧又は第2電圧が選択的に印加される。第2電圧は、第1電圧より高い。スイッチング素子T1〜T6のゲートの電圧が、第1電圧と第2電圧の間で切り替わると、スイッチング素子T1〜T6のオン/オフが切り替わる。
スイッチング素子T1〜T6、は、例えば、半導体トランジスタによって形成することができる。例えば、MOSFET等のFET、又は、IGBT等のバイポーラトランジスタによって、スイッチング素子T1〜T6を形成することができる。
(平滑コンデンサ)
平滑コンデンサC1は、電源51とインバータ40の間において、電源51の電圧が印加される2つの線路L1、L2の間に接続される。すなわち、平滑コンデンサC1は、2つの線路L1、L2の間にインバータ40と並列に接続される。平滑コンデンサC1は、例えば、電解コンデンサで形成される。平滑コンデンサC1は、電源51から供給される直流電圧を平滑する。平滑コンデンサC1により、電源51からインバータ40に供給される電圧が安定する。例えば、電源51から供給される電圧が、接続される負荷によって変動する際に、その変動幅を抑えられる。
(セラミックコンデンサ)
平滑コンデンサC1とインバータ40との間において2つの線路L1、L2の間にセラミックコンデンサC2が接続される。セラミックコンデンサC2は、平滑コンデンサC1及び、インバータ40の各ブリッジ回路と並列に接続される。具体的には、セラミックコンデンサC2は、インバータ40の上段のスイッチング素子T1、T3、T5のドレインと、下段のスイッチング素子T2、T4、T6のソースの間に接続される
セラミックコンデンサC2により、スイッチング素子T1〜T6のサージ電圧が抑制される。スイッチング素子T1〜T6のサージ電圧は、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流の経路が変わると発生する。
(抵抗)
再び、図1を参照する。平滑コンデンサC1とセラミックスコンデンサC2との間において、2つの線路L1、L2の間に、2つの抵抗R4、R5が直列に接続される。直列に接続された2つの抵抗R4、R5は、平滑コンデンサC1に並列に接続される。抵抗R4、R5は、電源リレー部52がオフになった時に、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電するためのものである。なお、抵抗R4、R5は、平滑コンデンサC1と、電源リレー部52の間に配置されてもよい。すなわち、電源51とセラミックスコンデンサC2との間において、平滑コンデンサC1に並列に抵抗を接続することができる。これにより、電源51の電力供給が停止した場合の平滑コンデンサC1の電荷を抵抗に放電することができる。なお、後述するが、本実施の形態においては、平滑コンデンサC1の電荷をモータ20において放電することが可能であるので、抵抗R4、R5を設けない構成とすることもできる。
また、図1に示す例では、2つの線路L1、L2のうち負極母線(グランド側)の線路L2に、シャント抵抗R6が直列に接続される。
電源リレー部52は、1つの線路L1、L2のうち一方(正極母線)の線路L1に直列に接続された2つの電源リレーT9、T10と、他方(負極母線)の線路L2に接続された電源リレーT8とを含む。線路L1の2つの電源リレーT9、T10の間において、2つの線路L1、L2の間に、互いに直列に接続された複数の抵抗R1、R2、R3が接続される。複数の抵抗R1、R2、R3のうち2つの抵抗R2、R3の間のノードは、平滑コンデンサC1の負極母線側の電極に接続される。
電源51からの電力供給が停止した場合、電源リレーT8、T9、T10がオフになる。これにより、電源51と電力変換回路60とを接続する2つの線路L1、L2が遮断される。すなわち、電源51と電力変換回路60とが電気的に切り離される。抵抗R1、R2は、起動時に電源リレーT9、T10が壊れていないか否かをチェックするために用いられる。抵抗R3は、平滑コンデンサC1を充電するときに制限抵抗として用いられる。
図1に示す電力変換回路60は、モータ制御装置4に含まれる。図1は、モータ制御装置4の構成例も示している。モータ制御装置4は、電力変換回路60及び制御部41を含む。
(制御部)
上記のスイッチング素子T1〜T6が、スイッチングされることにより、電源51から供給される直流電圧が三相(U相、V相、W相)の交流電圧に変換される。この変換された三相交流電圧が、ノードPu,Pv,Pwを介してモータ20の各相コイル20u〜20wに供給されることによりモータ20が回転する。
具体的には、制御部41が、制御信号として、PWM駆動信号をスイッチング素子T1〜T6に出力することにより、インバータ40をPWM(パルス幅変調)駆動する。U相,V相,W相の各相に対応するスイッチング素子対(T1とT2,T3とT4,T5とT6)のそれぞれのオン/オフ(導通状態)が、各相に対応する一対のPWM駆動信号(b1とb2,b3とb4,b5とb6)によって制御される。各相における一対のPWM駆動信号は、互いに反転関係にある。これにより、各相のノードPu,Pv,Pwに得られる電圧が、それぞれ、U相電圧、V相電圧、及びW相電圧としてモータ20に印加される。これにより、U相電流、V相電流、及びW相電流がモータ20に供給される。
ノードPu,Pv,Pwとモータ20との間の給電線における各相電流値Iu〜Iwを検出する電流センサ8がそれぞれ設けられている。検出された各相電流値Iu〜Iwの情報は、制御部41に取り込まれる。また、制御部41は、トルクセンサ5からの操舵トルクτ、車速センサ7からの車速V、及び回転角センサ6からモータ20の回転角である回転角θmaを、それぞれ取り込む。
制御部41は、これらの、相電流値Iu〜Iw、操舵トルクτ、車速V、モータの回転角θmaを受け取り、これらに基づいて、制御信号を生成する。例えば、制御部41は、操舵トルクτ、車速V、回転角θma、および相電流値Iu〜Iwに基づき、モータ20の各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する。制御部41は、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づき、制御信号として、PWM駆動信号b1,b3,b5及びそれらの否定信号b2,b4,b6を生成する。
具体例として、制御部41は、操舵トルクτ及び車速Vに基づき、モータ20に流すべき電流の目標値Itを決定し、電流の目標値Itのq軸成分と、相電流値Iu〜Iwから求められる電流検出値のq軸成分との差、及び、電流の目標値Itのd軸成分と、相電流値Iu〜Iwから求められる電流検出値のd軸成分との差を計算する。制御部41は、これらの差を打ち消すためにモータ20に印加すべき電圧を上記電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*として計算する。これにより、制御部41は、電流フィードバック制御によってモータ20を駆動する。
(電源から電力変換回路への電力供給が遮断されたときの動作)
修理等、メンテナンス作業により電源51が取り外された場合、外部から衝撃を受けたために電源51を接続する電源ケーブルが抜けた場合など、電源51と電力変換回路60とが遮断される場合がる。電源51と電力変換回路60とが遮断された場合には、インバータ40が有するノーマリオン型のスイッチング素子T1とT6がオン状態(導通状態)となる。また、電源51と電力変換回路60とが遮断された場合には、インバータ40が有するノーマリオフ型のスイッチング素子T2、T3、T4およびT5がオフ状態(非導通状態)となる。
図2は、電源51から電力変換回路60への電力供給が遮断されたときの、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電経路を示す図である。上述したように、電源51と電力変換回路60が遮断されると、スイッチング素子T1がオン状態となり、スイッチング素子T3およびT5がオフ状態となるので、平滑コンデンサC1の残留電荷は、線路L1を通ってスイッチング素子T1に流れ込む。また、電源51と電力変換回路60が遮断されると、スイッチング素子T6がオン状態となり、スイッチング素子T2およびT4がオフ状態となるので、スイッチング素子T1に流れ込んだ残留電荷は、コイル20uおよびコイル20wを経て、スイッチング素子T6に流れる。そして、残留電荷の多くは、コイル20uおよびコイル20wにおいて放電される。
このように本実施の形態の電力変換回路60においては、電源51からの電力供給が遮断されたときに、インバータ40から電力供給を受ける負荷であるモータ20において、平滑コンデンサC1の残留電荷が放電される。これにより、特別な専用回路を設けることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。また、電源51からの電力供給が遮断されることにより、制御部41(インバータの駆動回路)を制御できない場合であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20において放電させることができる。
そして、上述したように、平滑コンデンサC1の残留電荷は、スイッチング素子T1とスイッチング素子T6を通る経路で放電される。1つのブリッジ回路を構成する上限段のスイッチング素子((T1、T2)、(T3、T4)あるいは(T5、T6))に貫通電流が流れると、スイッチング素子を破壊する恐れがある。しかし、本実施の形態のインバータ40においては、異なるブリッジ回路に含まれるスイッチング素子T1とスイッチング素子T6をノーマリオン型のスイッチング素子としているので、いずれのブリッジ回路にも貫通電流が流れることがない。これにより、インバータ40のスイッチング素子にダメージを与えることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。
(第1の実施の形態の変形例)
上記第1の実施の形態においては、スイッチング素子T1およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T2、T3、T4およびT5をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成した。しかし、上記構成は一例である。平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20に放電可能な経路を確保し、且つ、いずれのブリッジ回路にも貫通電流が流れない構成であれば、いずれの構成を採用してもよい。
たとえば、スイッチング素子T1およびT4をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T2、T3、T5およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T3およびT2をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T4、T5およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T3およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T2、T4およびT5をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T5およびT2をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T3、T4およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T5およびT4をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T2、T3およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。
{第2の実施の形態}
図3は、本発明の第2の実施の形態の電力変換回路60Aを示す図である。第2の実施の形態の電力変換回路60Aにおいて、インバータ40Aの構成は、第1の実施の形態のインバータ40の構成と異なる。それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
インバータ40Aにおいて、スイッチング素子T1、T3およびT6は、ノーマリオン型のスイッチング素子で構成され、スイッチング素子T2、T4およびT5は、ノーマリオフ型のスイッチング素子で構成されている。この構成において、電源51と電力変換回路60Aが遮断されたときには、平滑コンデンサC1の残留電荷は、スイッチング素子T1およびT3を経由してコイル20uおよびコイル20vで放電される。さらに、残留電荷は、スイッチング素子T6に向かって流れる過程で、コイル20wで放電される。
このように第2の実施の形態の電力変換回路60Aにおいても、電源51からの電力供給が遮断されたときに、インバータ40Aから電力供給を受ける負荷であるモータ20において、平滑コンデンサC1の残留電荷が放電される。これにより、特別な専用回路を設けることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。た、電源51からの電力供給が遮断されることにより、制御部41(インバータの駆動回路)を制御できない場合であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20において放電させることができる。
インバータ40Aにおいては、異なるブリッジ回路に含まれるスイッチング素子T1、T3およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子としているので、いずれのブリッジ回路にも貫通電流が流れることがない。これにより、インバータ40Aのスイッチング素子にダメージを与えることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。
(第2の実施の形態の変形例)
第2の実施の形態においては、スイッチング素子T1、T3およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T2、T4およびT5をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成した。しかし、上記構成は一例である。平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20に放電可能な経路を確保し、且つ、いずれのブリッジ回路に貫通電流が流れない構成であれば、いずれの構成を採用してもよい。
たとえば、スイッチング素子T1、T5およびT4をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T2、T3およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T3、T5およびT2をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T4およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。
{第3の実施の形態}
図4は、本発明の第3の実施の形態の電力変換回路60Bを示す図である。第3の実施の形態の電力変換回路60Bにおいて、インバータ40Bの構成は、第1の実施の形態のインバータ40の構成と異なる。それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
インバータ40Bにおいて、スイッチング素子T1、T4およびT6は、ノーマリオン型のスイッチング素子で構成され、スイッチング素子T2、T3およびT5は、ノーマリオフ型のスイッチング素子で構成されている。この構成において、電源51と電力変換回路60Bが遮断されたときには、平滑コンデンサC1の残留電荷は、スイッチング素子T1を経由してコイル20uで放電される。さらに、残留電荷は、スイッチング素子T4およびT6に向かって流れる過程で、コイル20v、コイル20wで放電される。
このように第3の実施の形態の電力変換回路60においても、電源51からの電力供給が遮断されたときに、インバータ40Bから電力供給を受ける負荷であるモータ20において、平滑コンデンサC1の残留電荷が放電される。これにより、特別な専用回路を設けることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。また、電源51からの電力供給が遮断されることにより、制御部41(インバータの駆動回路)を制御できない場合であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20において放電させることができる。
インバータ40Bにおいては、異なるブリッジ回路に含まれるスイッチング素子T1、T4およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子としているので、いずれのブリッジ回路にも貫通電流が流れることがない。これにより、インバータ40Bのスイッチング素子にダメージを与えることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができる。
(第3の実施の形態の変形例)
第3の実施の形態においては、スイッチング素子T1、T4およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T2、T3およびT5をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成した。しかし、上記構成は一例である。平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20に放電可能な経路を確保し、且つ、いずれのブリッジ回路に貫通電流が流れない構成であれば、いずれの構成を採用してもよい。
たとえば、スイッチング素子T3、T2およびT6をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T4およびT5をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。あるいは、スイッチング素子T5、T2およびT4をノーマリオン型のスイッチング素子とし、スイッチング素子T1、T3およびT6をノーマリオフ型のスイッチング素子で構成してもよい。
{等価回路による効果の検証}
図5〜図8を参照して、上述した実施の形態の電力変換回路60、60A、60Bの効果について説明する。図5は、電解コンデンサ、パターンL、2つのノーマリオン型のスイッチング素子、シャント抵抗が直列に接続された回路を示す図である。つまり、図5の回路においては、上述の本実施の形態の電力変換回路60、60A、60Bと異なり、ノーマリオン型のスイッチング素子が、その間にモータを介在させることなく直列に接続されている。パターンLは、基板上で電解コンデンサとスイッチング素子(FET)とを電気的に接続している銅箔のインダクタンスである。
図6は、図5の回路において電解コンデンサの残留電荷が放電されたときに、ノーマリオン型のスイッチング素子に流れる電流を示す図である。図から分かるように、スイッチング素子には、最大で900Aを超える大きな電流が流れている。
図7は、図5の回路において、さらに、2つのモータリラクタンス(モータL)と2つのモータ抵抗(モータR)が接続されている。2つのモータリラクタンス(モータL)と2つのモータ抵抗(モータR)は、2つのノーマリオン型のスイッチング素子の間に直列に接続されている。つまり、図7の回路においては、上述の本実施の形態の電力変換回路60、60A、60Bと同様、ノーマリオン型のスイッチング素子の間にモータ負荷が介在している。
図8は、図7の回路において電解コンデンサの残留電荷が放電されたときに、ノーマリオン型のスイッチング素子に流れる電流を示す図である。図から分かるように、スイッチング素子には、最大でも30A程度の電流が流れている。図7では、図5に比べて放電経路に2つのモータL、モータRが追加された放電回路となっている。図7の放電経路の抵抗値をr、電解コンデンサ容量をc、インダクタンスをlとすると、図7は公知のlcr放電回路を形成している。ここで、r=(電解C ESR)+(シャント抵抗)+2×(モータR)、l=(パターンL)+2×(モータL)と見なせる。いま、r、c、lをr<<(4l/c)を満たすように選定することで、放電電流は振動しながら減衰して流れ、コンデンサの初期電圧値をV0として放電電流の最大値はV0・√(c/l)となる。ここで、cがlよりも大きすぎない容量を選定すると、図5の場合に比べて放電電流の最大値を小さくすることができる。r、c、lのうち、r、lは回路を実装する基板や、モータによって決まるので、cの値を調整することが好ましい。ノーマリオン型スイッチング素子として、例えばGaN素子やSiC素子を使用した場合は、インバータとして動作させる場合のPWM周波数を高く設定できるため、cの値を小さくすることができ(lに対する相対的なcの値を小さくすることができ)放電電流の最大値を効果的に抑制することができる。
このように、本実施の形態の電力変換回路60、60A、60Bには、コンデンサの残留電荷が流れるときにも大きな電流が流れることがなく、スイッチング素子を保護することができる。
{パワーステアリング装置の構成例}
図1に示すモータ制御装置4は、パワーステアリング装置におけるモータに制御に用いることができる。図9は、パワーステアリング装置の構成例を示すブロック図である。図9に示すパワーステアリング装置は、運転者のステアリングホイール10の操作に基づき転舵輪3を転舵させる操舵機構1、及び運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構2を備えている。
操舵機構1は、ステアリングホイール10の回転軸となるステアリングシャフト11、及びその下端部にラックアンドピニオン機構12を介して連結されたラックシャフト13を備えている。ラックシャフト13の両端には、タイロッド14が連結される。タイロッド14には、転舵輪3が連結される。操舵機構1では、運転者のステアリングホイール10の操作に伴いステアリングシャフト11が回転すると、その回転運動がラックアンドピニオン機構12を介してラックシャフト13の軸方向の往復直線運動に変換される。このラックシャフト13の往復直線運動がその両端に連結されたタイロッド14を介して転舵輪3に伝達される。これにより、転舵輪3の転舵角が変化し、車両の進行方向が変更される。
アシスト機構2は、ステアリングシャフト11にアシストトルクを付与するモータ20を備えている。モータ20は、三相ブラシレスモータである。モータ20の回転がギア機構21を介してステアリングシャフト11に伝達されることでステアリングシャフト11にモータトルクが付与され、ステアリング操作が補助される。
このパワーステアリング装置には、ステアリングホイール10の操作量や車両の状態量を検出する各種センサが設けられている。例えばステアリングシャフト11には、運転者のステアリング操作に際してステアリングシャフト11に付与されるトルク(操舵トルク)τを検出するトルクセンサ(トルク検出部)5が設けられている。モータ20には、その回転角(電気角)θmaを検出する回転角センサ6が設けられている。車両には、その車速(走行速度)Vを検出する車速センサ7が設けられている。これらセンサ5〜7の出力はモータ制御装置4に取り込まれている。モータ制御装置4は各センサ5〜7の出力に基づいてモータ20の駆動を制御する。
(変形例)
電力変換回路の構成は、図1に示す例に限られない。例えば、セラミックコンデンサC2は省略してもよい。また、平滑コンデンサC1の残留電荷をモータ20において放電させることができるので、抵抗R4、R5を省略してもよい。図1に示す電力変換回路60に他の素子が追加されてもよい。
電源51は、バッテリに限られない。例えば、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換して電力変換回路に供給する形態であってもよい。
本発明の電力変換回路は、モータの制御に用いられるものに限られない。例えば、バッテリに接続して、バッテリの直流電力を交流に変換して出力する変換器のインバータ等に、本発明の電力変換回路を適用することができる。また、本発明のモータ制御装置は、パワーステアリング装置に用いられるものに限られない。例えば、家電製品のモータのような民生用モータ、産業用モータ、及び、その他のあらゆるモータの制御装置に本発明を適用することができる。
本発明のモータ制御装置の対象とするモータは、上記例の3相ブラシレスモータに限定されない。本発明は、例えば、3相以外の相数のブラシレスモータや、ブラシ付きモータ等、他の種類の電動モータを駆動するためのモータ制御装置にも適用可能である。
本発明は、上述したコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置に限らず、ピニオンアシスト型、又は、ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置等他のタイプの電動パワーステアリング装置にも適用できる。
1 操舵機構
4 モータ制御装置
20 モータ
40 インバータ
41 制御部
51 電源
T1,T2,T3,T4,T5,T6 スイッチング素子
C1 平滑コンデンサ
60 電力変換回路

Claims (5)

  1. 電源の電圧が印加される第1の線路と第2の線路の間に並列に接続された第1〜第3のブリッジ回路を有するインバータと、
    前記電源と前記インバータの間において、前記第1の線路と前記第2の線路の間に接続される平滑コンデンサと、
    を備え、
    前記第1のブリッジ回路は、
    前記第1の線路に接続される第1上段スイッチング素子と、
    前記第1上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第1下段スイッチング素子と、
    を有し、
    前記第2のブリッジ回路は、
    前記第1の線路に接続される第2上段スイッチング素子と、
    前記第2上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第2下段スイッチング素子と、
    を有し、
    前記第3のブリッジ回路は、
    前記第1の線路に接続される第3上段スイッチング素子と、
    前記第3上段スイッチング素子と直列に接続されるとともに前記第2の線路に接続される第3下段スイッチング素子と、
    を有し、
    3つの上段のスイッチング素子のうち少なくとも一つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、少なくとも一つはノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオン型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子はノーマリオフ型のスイッチング素子であり、上段がノーマリオフ型であるスイッチング素子と直列に接続された下段のスイッチング素子のうちいずれか一つはノーマリオン型のスイッチング素子である電力変換回路。
  2. 請求項1に記載の電力変換回路であって、
    3つの上段のスイッチング素子のうち二つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、一つはノーマリオフ型のスイッチング素子である電力変換回路。
  3. 請求項1に記載の電力変換回路であって、
    3つの下段のスイッチング素子のうち二つはノーマリオン型のスイッチング素子であって、且つ、一つはノーマリオフ型のスイッチング素子である電力変換回路。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電力変換回路を含むモータ制御装置であって、
    前記第1〜第3のブリッジ回路のそれぞれの上段スイッチング素子と下段スイッチング素子の間のノードは、モータに接続される、モータ制御装置。
  5. 車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
    請求項4に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置により制御され、前記ステアリング機構に前記操舵補助力を与える前記モータと、
    を備えるパワーステアリング装置。
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