JP2018151565A - 画像投影装置 - Google Patents

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尚也 横山
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Abstract

【課題】可動ユニットを回転移動させても、装置全体の温度保証をすることができる画像投影装置の提供。
【解決手段】画像生成ユニットは、該光源の光を用いて画像を表示する表示素子、表示素子を保持し、アクチュエータの駆動力を用いて、表示素子を投影光学系ユニットに対して移動させる可動ユニット、可動ユニットに取り付けられた放熱部材、可動ユニットの位置情報を検出する位置検出手段、及び位置検出手段の温度特性を検出する第1の温度検出手段を備えており、可動ユニットは、投影する画像の向きを回転させるように、水平方向に沿って回転可能であり、冷却制御部は、可動ユニットの回転移動を検出する位置検出手段の位置情報に基づいたファン回転数を設定できる。
【選択図】図16

Description

本発明は、画像投影装置に関する。
プロジェクタ(画像投影装置)には光源が設けられ、使用により光源が高温になるため、冷却することが必要になる。そのため、例えば、特許文献1には、プロジェクタの光学系の温度調整及び筐体内温度調整を最適化するために、検出手段により、筐体内温度と、外気温度とを検出し、その筐体内温度と外気温度とに基づいて、光源を冷却する冷却ファンの駆動制御を行うことが開示されている。
また、プロジェクタにおいて、投影画像を高解像度化するために、画像表示素子であるDMD素子を細かい周期で斜め45°方向に半画素分ずらす技術が知られている(例えば引用文献2や引用文献3等)。この制御では半画素ずらした画像を投影することによってスクリーン上に中間画像を作り出すことで、実投影像+中間画像の2倍の画素数をスクリーン上に生成することができる。
さらに、プロジェクタにおいて、上記のDMD素子を水平方向に沿って回転させることで、投影する画面の向きを回転して調整する技術も提案されている。
ここで、上記DMD素子は可動ユニットに設けられており、可動ユニットにはヒートシンク等の放熱部材が連結されている。
そのため、特許文献1のような、冷却の制御を、高解像度化駆動モジュールのような高速で駆動されるモジュールが導入される場合、モジュールのずらし移動・回転に伴う位置情報の変化による筐体内の温度補償は考慮されていないため、プロジェクタの筐体内温度が適切に調整できないおそれがあった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、可動ユニットを回転移動させても、装置全体の温度保証をすることができる画像投影装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
光源と、
該光源の光を用いて画像を表示する画像生成ユニットと、
前記画像生成ユニットに前記光源からの光を導く照明光学系ユニットと、
前記画像生成ユニットで表示された、複数の画素で構成される画像を拡大投影する投影光学系ユニットと、
少なくとも前記画像生成ユニットを冷却可能なファンと、
前記ファンの回転数を設定する冷却制御部と、を備える画像投影装置であって、
前記画像生成ユニットは、
該光源の光を用いて前記画像を表示する表示素子、
前記表示素子を保持し、アクチュエータの駆動力を用いて、前記表示素子を前記投影光学系ユニットに対して移動させる可動ユニット、
前記可動ユニットに取り付けられた放熱部材、
前記可動ユニットの位置情報を検出する位置検出手段、及び
前記位置検出手段の温度特性を検出する第1の温度検出手段を備えており、
前記可動ユニットは、投影する画像の向きを回転させるように、水平方向に沿って回転可能であり、
前記冷却制御部は、前記可動ユニットの回転移動を検出する前記位置検出手段の位置情報に基づいたファン回転数を設定できる
ことを特徴とする画像投影装置、を提供する。
一態様によれば、画像投影装置において、可動ユニットを回転移動させても、装置全体の温度保証をすることができる。
実施形態における画像投影装置を例示する図である。 実施形態における画像投影装置の構成を例示するブロック図である。 (a)は図1の手前から見たプロジェクタ内部の斜視図であり、(b)は図1の奥側からみたプロジェクタ内部の斜視図である。 実施形態における光学エンジンの斜視図である。 実施形態における照明光学系ユニットを例示する図である。 実施形態における投影光学系ユニットの内部構成を例示する図である。 実施形態における画像生成ユニットの斜視図である。 図7の画像生成ユニットを部位毎に分解した図。 実施形態における位置検出部を含む構成を例示する分解図であって、(a)は斜視図を示し、(c)は側面図である。 (a)実施形態における可動ユニットの分解斜視図と、(b)実施形態における固定ユニットの分解斜視図である。 (a)実施形態における可動ユニットの側面図と、(b)実施形態における画像生成ユニットの側面図である。 実施形態における画像生成ユニットを、照明光学系ユニットに取り付けた図である。 実施形態における固定ユニットに対するDMD素子の移動を説明する上面図である。 実施形態における固定ユニットに対する可動ユニットの移動を説明する斜視図である。 実施形態における画像生成ユニット及びファンの駆動制御に係る部分の機能ブロック図である。 実施形態における、画像投影開始時又は設定条件変更時の位置算出処理とファン制御処理のフローチャートの一例である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像投影装置の構成>
図1は、本発明の実施形態におけるプロジェクタ1を例示する図である。
プロジェクタ1は、画像投影装置の一例であり、吸気口2、出射窓3、入力端子(外部I/F)9等を有し、投影画像を生成する光学エンジンが内部に設けられている。プロジェクタ1は、例えば外部I/F9に接続されるパソコンやデジタルカメラから画像データが送信されると、光学エンジンが送信された画像データに基づいて投影画像を生成し、図1に示されるように出射窓3からスクリーンSに画像Pを投影する。
なお、以下に示す図面において、X1X2方向はプロジェクタ1の幅方向、Y1Y2方向はプロジェクタ1の奥行き方向、Z1Z2方向はプロジェクタ1の高さ方向である。また、以下では、プロジェクタ1の出射窓3側を上、出射窓3とは反対側を下として説明する場合がある。
ここで、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1では、画像生成ユニット50における内部の可動ユニット55(図10参照)を水平方向に沿って回転させることで、スクリーンS上に投影される画像Pの画面の向きを回転させることができる。なお、図1では、画面を90°回転させている例を示しているが、例えばプロジェクタ1を接地させる際の傾きを修正するために、数度ごとの細かい回転角度で投影される画像Pの角度を調整してもよい。
図2は、実施形態におけるプロジェクタ1の構成を例示するブロック図である。
図2に示されるように、プロジェクタ1は、制御基板10と、光学エンジン15と、入力端子(外部インタフェース)2と、電源端子4と、操作部5と、リモコン受光部6と、映像信号制御基板8と、ランプファン20と、排気ファン70と、装置内温度検出部7とを有する。
制御基板10には、システムコントロール部11と、メモリ101と、センサインターフェース(I/F)102,103とを有する。
電源端子4は、電源コードを介して商用電源に接続され、プロジェクタ1の内部回路用に電圧及び周波数を変換して、システムコントロール部11、ランプファン20、光学エンジン15等に給電する。
操作部5の電源スイッチ(メインスイッチ)5Pは、ユーザーによるプロジェクタ1のON/OFF操作に用いられる。電源端子4が電源コード等を介して商用電源に接続された状態で電源スイッチ5PがONに操作されると、電源端子4からプロジェクタ1の各部への給電を開始する。また、電源スイッチ5PがOFFに操作されると、電源端子4がプロジェクタ1の各部への給電を停止する。
操作部5は、ユーザーによる各種操作を受け付けるボタン等であり、例えばプロジェクタ1の上面に設けられている。操作部5は、例えば投影画像の大きさ、色調、ピント調整等、画面回転角度等のユーザーによる操作を受け付ける。操作部5が受け付けたユーザー操作は、システムコントロール部11に送られる。
第2温度検出部としての装置内温度検出部7は、温度検出用のトランジスタであり、プロジェクタ1内の温度を検出する。温度検出結果はアナログ温度情報であり、システムコントロール部11へ供給される。装置内温度検出部7は、光学エンジン15の後述する画像生成ユニット50の近傍位置で、且つ吸気口2の近傍位置に設けられる。したがって、装置内温度検出部7が検出する温度は、外気を取り込んだ直後の温度である。
外部I/F9は、例えばパソコン、デジタルカメラ、AV(audio video)機器等に接続される接続端子(HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)やVGA(Video Graphics Array)等)であり、映像信号制御基板8を介して、接続された機器から送信される画像データをシステムコントロール部11に出力する。
制御基板10でのシステムコントロール部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有するSoC(System on a Chip)によって構成される。
メモリ101は、ROM(Read Only Memory)111,RAM(Random Access Memory)112、HDD(Hard Disk Drive)133等を含んでいる。
第1のセンサI/F102(温度演算部)は、第1の温度センサである素子温度検出部543からの出力結果を、温度情報に変換して、システムコントロール部11へ伝達する。同様に、第2のセンサI/F103(温度演算部)は、第1の温度センサである装置内温度検出部7からの出力結果を、温度情報に変換して、システムコントロール部11へ伝達する。
システム制御部11は、外部I/F9から入力される画像データに基づいて光学エンジン15の画像生成ユニット50に設けられているデジタルマイクロミラーデバイスDMD(Digital Micro-mirror Device(以下、単に「DMD」という))551を制御し、スクリーンSに投影する画像を生成する。また、外部I/F9から入力される画像データに対してスケーリング処理やフレームレート変換、画素ずらし用のフレーム生成などの画像処理を行う。
システム制御部11は、画像生成ユニット50において移動可能に設けられている可動ユニット55を移動させる駆動部を制御し、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置を制御する。また、後述するカラーホイールの制御、光源30のオン/オフ制御なども行う。システム制御部11の機能構成については、図15を用いて詳述する。
第2ファンとしてのファン(吸気ファン)20は、システムコントロール部11に制御されて回転し、光学エンジン15の光源30や、画像生成ユニット50を冷却する。
第1ファンとしての排気ファン70は、システムコントロール部11に制御されて回転し、プロジェクタ1内の外気を取り込んで画像生成ユニット50(ホール素子542)を冷却すると共に、プロジェクタ1内の各部材を冷却する。
排気ファン70は、画像生成ユニット50の温度特性内での温度補償が確保できるようにシステムコントロール部11により回転数が制御される。また、本実施形態の排気ファン70は、プロジェクタ1内に搭載される各部材の温度特性内での温度補償を確保できるようにシステムコントロール部11により回転数が制御される。
光学エンジン15は、光源30、照明光学系ユニット40、画像生成ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、システムコントロール部11に制御されてスクリーンSに画像を投影する。
光源30は、例えば水銀高圧ランプ、キセノンランプ、LED等であり、システムコントロール部11により制御され、照明光学系ユニット40を介して画像生成ユニット50に設けられているDMD551を照明する。
照明光学系ユニット40は、例えばカラーホイール、ライトトンネル、リレーレンズ等を有し、光源30から照射された照明光を画像生成ユニット50に設けられているDMD551に導く。
画像生成ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に移動可能に支持される可動ユニット55を有する。可動ユニット55は、DMD551を有し、システムコントロール部11の駆動制御部703(図15参照)によって固定ユニット51に対する位置が制御される。DMD551は、画像生成部の一例であり、システムコントロール部11の画像制御部702により制御され、照明光学系ユニット40によって導かれた照明光を変調して投影画像を生成する。
また、画像生成ユニット50の可動ユニット55には、温度検出手段である素子温度検出部543が設けられている。
投影光学系ユニット60は、投影部の一例であり、例えば投影レンズ601、複数のミラー等を有し、画像生成ユニット50のDMD551によって生成される画像を拡大してスクリーンSに投影する。
リモコン受光部6は、リモコン200からの遠隔操作を受け付ける。ユーザーは、操作部5若しくはリモコン200から、プロジェクタ1の各種設定等を行うことができる。
<内部構成>
図3は、プロジェクタ1内部の斜視図である。詳しくは、図3(a)は図1の手前から見たプロジェクタ内部の斜視図であり、図3(b)は図1の奥側からみたプロジェクタ内部の斜視図である。即ち、図3(a)及び図3(b)は、プロジェクタ装置1からカバーを取り外した状態を異なる方向から見た斜視図である。
内部構造として、図2で説明したように、プロジェクタ装置1は、筐体(外装カバー)の内部に、光学エンジン15、制御基板10、映像信号制御基板8、排気ファン70、ランプファン20(吸気ファン、ファンともいう)などを備えている。
制御基板10は、リモコン受光部6が変換した電気信号や、操作部5からの信号に対応する指令内容に従って、各種の制御動作を実行する。映像信号制御基板8は、入力端子である外部I/F9と接続し、端子からの入力情報を制御基板10に伝達する。
ランプファン20と排気ファン70は冷却手段である。ランプファン20は吸気口2(図1参照)から外部の空気を取り込んで、光学エンジン15の光源30や、画像生成ユニット50を冷却する。排気ファン70は図1の吸気口2とは反対の面に設けられる排気口から装置外部へ空気を送り出すことで装置内を冷却する。
<光学エンジンの構成>
次に、プロジェクタ1の光学エンジン15の各部の構成について説明する。
図4は、実施形態における光学エンジン15を例示する斜視図である。光学エンジン15は、図4に示されるように、光源30、照明光学系ユニット40、画像生成ユニット50、及び投影光学系ユニット60を有し、プロジェクタ1の内部に設けられている。
光源30は、照明光学系ユニット40の側面に設けられ、X2方向に照明光を照射する。照明光学系ユニット40は、光源30から照射された照明光を、下部に設けられている画像生成ユニット50に導く。画像生成ユニット50は、照明光学系ユニット40によって導かれた照明光を用いて投影画像を生成する。投影光学系ユニット60は、照明光学系ユニット40の上部に設けられ、画像生成ユニット50によって生成された投影画像をプロジェクタ1の外部に投影する。
なお、本実施形態に係る光学エンジン15は、光源30から照射される照明光を用いて上方に画像を投影するように構成されているが、水平方向に画像を投影するような構成であってもよい。
[照明光学系ユニット]
図5は、実施形態における照明光学系ユニット40を例示する図である。
図5に示されるように、照明光学系ユニット40は、カラーホイール401、ライトトンネル402、リレーレンズ403,404、シリンダミラー405、及び凹面ミラー406を有する。
カラーホイール401は、例えば周方向の異なる部分にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のフィルタが設けられている円盤である。カラーホイール401は、高速回転することで、光源30から照射される照明光をRGB各色に時分割する。
ライトトンネル402は、例えば板ガラス等の貼り合わせによって四角筒状に形成されている。ライトトンネル402は、カラーホイール401を透過したRGB各色の光を、内面で多重反射することで輝度分布を均一化してリレーレンズ403,404に導く。
リレーレンズ403,404は、ライトトンネル402から出射された光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
シリンダミラー405及び凹面ミラー406は、リレーレンズ403,404から出射された光を、画像生成ユニット50に設けられているDMD551に反射する。DMD551は、凹面ミラー406からの反射光を変調して投影画像を生成する。
[投影光学系ユニット]
図6は、実施形態における投影光学系ユニット60の内部構成を例示する図である。
図6に示されるように、投影光学系ユニット60は、投影レンズ601、折り返しミラー602、及び曲面ミラー603がケースの内部に設けられている。
投影レンズ(投射レンズ)601は、複数のレンズを有し、画像生成ユニット50のDMD551によって生成された投影画像を、折り返しミラー602に結像させる。折り返しミラー602及び曲面ミラー603は、結像された投影画像を拡大するように反射して、プロジェクタ1の外部のスクリーンS等に投影する。
[画像生成ユニット]
図7は、実施形態における画像生成ユニット50の斜視図である。
図7に示されるように、画像生成ユニット50は、固定ユニット51及び可動ユニット55を有する。固定ユニット51は、照明光学系ユニット40に固定支持される。可動ユニット55は、固定ユニット51に移動可能に支持される。
固定ユニット51は、第1固定板としてのトッププレート511、及び、第2固定板としてのベースプレート512を有する。トッププレート511及びベースプレート512は、所定の間隙を介して平行に設けられている。固定ユニット51は、図7に示されている4本のねじ520によって照明光学系ユニット40の下部に固定される。
可動ユニット55は、DMD551、第1可動板としての可動プレート552、第2可動板としてのDMD基板553、放熱部材としてのヒートシンク554を有し、固定ユニット51に移動可能に支持されている。
DMD551は、DMD基板553の上面に設けられている。DMD551は、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を有する。DMD551の各マイクロミラーは、鏡面がねじれ軸周りに傾動可能に設けられており、システムコントロール部11の画像制御部702(図16参照)から送信される画像信号に基づいてON/OFF駆動される。
マイクロミラーは、例えば「ON」の場合には、光源30からの照明光を投影光学系ユニット60に反射するように傾斜角度が制御される。また、マイクロミラーは、例えば「OFF」の場合には、光源30からの照明光を不図示のOFF光板に向けて反射する方向に傾斜角度が制御される。
このように、DMD551は、画像制御部702から送信される画像信号によって各マイクロミラーの傾斜角度が制御され、光源30から照射されて照明光学系ユニット40に導かれた照明光を変調して投影画像を生成する。
可動プレート552は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間で支持され、表面に平行な方向に移動可能に設けられている。
DMD基板553は、トッププレート511とベースプレート51照明光学系ユニット2との間に設けられ、可動プレート552の下面側に連結されている。DMD基板553は、上面にDMD551が設けられ、移動可能に設けられている可動プレート552と共に変位する。
ヒートシンク554は、DMD551において生じた熱を放熱する。ヒートシンク554がDMD551の温度上昇を抑制することで、DMD551の温度上昇による動作不良や故障等といった不具合の発生が低減される。ヒートシンク554は、可動プレート552及びDMD基板553と共に移動するように設けられることで、DMD551において生じた熱を常時放熱することが可能になっている。
図8は、画像生成ユニット50の分解斜視図である。図8にあるように、画像生成ユニット50は、放熱を行うヒートシンク554と、主にDMD551を含む位置検出・駆動部Aとに大別することができる。
続いて、位置検出・駆動部Aの詳細な構成について後述する。
(位置検出部)
図9は、実施形態における位置検出部を含む構成を例示する分解図であって、(a)は斜視図を示し、(b)は分解側面図を示す。図9(b)は、図9(a)に左上方向から見ている側面図に想定する。
本実施形態における位置検出部は、ベースプレート512に設けられている位置検出用磁石541と、DMD基板553に設けられているホール素子542とを含む。位置検出用磁石541とホール素子542とは、Z1Z2方向に対向するように配置されている。
ホール素子542は、磁気センサの一例であり、対向して設けられている位置検出用磁石541からの磁束密度の変化に応じた信号をシステムコントロール部11の位置算出部704(図15参照)に送信する。位置算出部704(図15参照)は、ホール素子542から送信される信号に基づいて、DMD基板553に設けられているDMD551の位置を検出する。
ここで、本実施形態では、磁性材料で形成されているトッププレート511及びベースプレート512が、ヨーク板として機能して位置検出用磁石541を含む磁気回路を構成する。また、ベースプレート512とヒートシンク554との間に設けられている駆動用磁石531及び駆動コイル581を含む駆動部(アクチュエータ)において生じる磁束は、ヨーク板として機能するベースプレート512に集中して位置検出部への漏出が抑えられる。
したがって、DMD基板553の下面側に設けられているホール素子542では、駆動用磁石531及び駆動コイル581を含む駆動部において形成される磁界の影響が低減される。このため、ホール素子542が、駆動部において生じる磁界の影響を受けることなく、位置検出用磁石541の磁束密度変化に応じた信号を出力可能になる。したがって、位置算出部704(図15参照)がDMD551の位置を高精度に把握できるようになる。
このように、位置算出部704は、駆動部からの影響が低減されたホール素子542の出力に基づいてDMD551の位置を精度良く検出できる。したがって、位置算出部704は、検出したDMD551の位置に応じて各駆動コイル581に流す電流の大きさや向きを制御し、DMD551の位置を高精度に制御することが可能になる。
なお、上記した駆動部及び位置検出部の構成は、本実施形態において例示した構成に限られるものではない。駆動部として設けられている駆動用磁石531及び駆動コイル581の数、位置等は、可動ユニット55を任意の位置に移動させることが可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。また、位置検出部として設けられている位置検出用磁石541及びホール素子542の数、位置等は、DMD551の位置を検出可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。
例えば、位置検出用磁石541をトッププレート511に設け、ホール素子542を可動プレート552に設けてもよい。また、例えば、位置検出部をベースプレート512とヒートシンク554との間に設けてもよく、駆動部をトッププレート511とベースプレート512との間に設けてもよい。ただし、駆動部から位置検出部への磁界の影響を低減できるように、駆動部と位置検出部との間にはヨーク板を設けることが好ましい。また、可動ユニット55の重量が増えて位置制御が困難になる可能性があるため、駆動用磁石531及び位置検出用磁石541は、それぞれ固定ユニット51(トッププレート511又はベースプレート512)に設けることが好ましい。
また、トッププレート511及びベースプレート512は、駆動部から位置検出部への磁束の漏れを低減可能であれば、それぞれ部分的に磁性材料で形成されてもよい。例えば、トッププレート511及びベースプレート512は、磁性材料で形成された平板状又はシート状の部材を含む複数の部材が積層されることで形成されてもよい。ベースプレート512の少なくとも一部を磁性材料で形成してヨーク板として機能させ、駆動部から位置検出部への磁束の漏れを防ぐことが可能であれば、トッププレート511を非磁性材料で形成してもよい。
上記したように、従来からホール素子542は位置検出用磁石541からの磁束密度を読み取って、可動ユニット55の初期位置からの移動距離を算出している。しかし、投影画像の高解像度化のために、DMD551をシフトさせる場合、高周波数でDMD551をシフト(搖動)させる必要があり、画像生成ユニット50の温度上昇が懸念される。ホール素子542は周囲温度の変化により出力電圧値が変化してしまうため、画像生成ユニット50の周囲の温度環境が変化すると、可動ユニット55の位置検出精度が悪くなってしまう。
そこで本実施形態では、システムコントロール部11のファン制御部705(図15参照)は、素子温度検出部543と装置内温度検出部7からの温度情報を取得して、ホール素子542及びプロジェクタ1内の各部材が温度特性内での温度補償を確保できるように各ファンの回転数を設定し制御(以下、ファン制御処理とも云う)する。この点については、図15、図16を用いて後述する。
また本実施形態では、素子温度検出部543を設けてホール素子542の周辺温度を検出可能な構成とした。システムコントロール部11は、ホール素子542から可動ユニット55の位置情報を取得し、素子温度検出部543からホール素子542の周辺温度情報を取得する。そしてホール素子542の温度特性に基づいて、高解像度機能オン時における可動ユニット55の位置情報を補正して高精度な位置算出を行う(以下、位置算出処理とも云う)。
(可動ユニット)
図10は、実施形態における画像表示ユニットの分解図であって、(a)は可動ユニット55の分解斜視図であり、(b)は固定ユニット51の分解斜視図である。
図10(a)に示されるように、可動ユニット55は、DMD551、可動プレート552、DMD基板553、及びヒートシンク554を有する。
可動プレート552は、上記したように、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、複数の支持球体521により表面に平行な方向に移動可能に支持される。
可動プレート552には、図10(a)に示されるように、DMD基板553に設けられるDMD551に対向する位置に中央孔570が形成され、トッププレート511を照明光学系ユニット40に固定するねじ520が挿通される貫通孔572が形成されている。また、可動プレート552には、DMD基板553との連結に用いられる連結孔573が形成され、固定ユニット51の支柱515に対応する位置に可動範囲制限孔571が形成されている。
可動プレート552とDMD基板553とは、例えば、各連結孔573に挿入されるねじによって、可動プレート552の表面とDMD551の画像生成面とが平行になるように間隔が調整された状態で接着剤により連結固定される。
ここで、可動プレート552は表面に平行に移動し、DMD551も可動プレート552と共に同様に移動する。したがって、可動プレート552の表面とDMD551の画像生成面とが非平行の場合には、DMD551の画像生成面が移動方向に対して傾斜して画像が乱れる可能性がある。
そこで、本実施形態では、連結孔573に挿入するねじで可動プレート552とDMD基板553との間隔を調整し、可動プレート552の表面とDMD551の画像生成面とを平行に保つことで、画像品質の低下を抑制することが可能になっている。
可動範囲制限孔571は、固定ユニット51の支柱515が挿入され、例えば振動や何らかの異常等により可動プレート552が大きく変位した時に支柱515に接触することで、可動プレート552の可動範囲を制限する。
なお、連結孔573及び可動範囲制限孔571の数、位置、及び形状等は、本実施形態において例示される構成に限られるものではない。また、可動プレート552とDMD基板553とは、本実施形態とは異なる構成で連結されてもよい。
DMD基板553は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、上記したように可動プレート552の下面に連結される。
DMD基板553の上面には、DMD551が設けられている。DMD551は、ソケット557を介してDMD基板553に接続され、カバー558により周囲が覆われる。DMD551は、トッププレート511の中央孔570を通じて可動プレート552の上面側に露出する。
DMD基板553には、トッププレート511を照明光学系ユニット40に固定するねじ520が挿通される貫通孔555が形成されている。また、DMD基板553には、可動プレート552がヒートシンク554の連結柱561に固定されるように、ヒートシンク554の連結柱561に対向する部分に切り欠き558が形成されている。
例えば、可動プレート552及びDMD基板553をヒートシンク554の連結柱561に共締めすると、DMD基板553が歪み、DMD551の画像生成面が移動方向に対して傾斜して画像が乱れる可能性がある。そこで、ヒートシンク554の連結柱561がDMD基板553を避けて可動プレート552に連結されるように、DMD基板553の周縁部に切り欠き558が形成されている。
上記構成により、ヒートシンク554は可動プレート552に連結されるため、DMD基板553はヒートシンク554から負荷を受けて歪み等が生じる可能性が低減される。したがって、DMD551の画像生成面を移動方向に対して平行に保って画像品質を維持することが可能になっている。
また、DMD基板553の切り欠き558は、ベースプレート512に保持される支持球体521がDMD基板553を避けて可動プレート552に当接するように、ベースプレート512の支持孔522に対向する部分を含むように形成されている。このような構成により、DMD基板553は、支持球体521からの負荷による歪み等の発生が抑制され、DMD551の画像生成面を移動方向に対して平行に保って画像品質を維持することが可能になっている。
なお、切り欠き558は、本実施形態において例示される形状に限られない。DMD基板553と、ヒートシンク554の連結柱561や支持球体521とを非接触にすることが可能であれば、DMD基板553には切り欠き558の代わりに貫通孔が形成されてもよい。
また、図10内矢印で示されるように、DMD基板553の下面には、ベースプレート512の上面に設けられている位置検出用磁石541に対向する位置に、ホール素子542が設けられている。ホール素子542は、ベースプレート512に設けられている位置検出用磁石541とで、DMD551の位置を検出する位置検出部を構成する。
また、DMD基板553の下面には、ホール素子542の近傍位置に第2温度検出部としての素子温度検出部543が設けられている。素子温度検出部543は、温度検出用のトランジスタであり、ホール素子542の周辺温度を検出する。検出結果はアナログ温度情報であり、システムコントロール部11へ供給される。
ヒートシンク554は、図10(a)に示されるように、放熱部556、連結柱561、伝熱部563(図11(a)参照)を有する。
放熱部556は、下部に複数のフィン556xが形成され、DMD551において生じた熱を放熱する。放熱部556の上面には、図10(a)に示されるように、フレキシブル基板580に設けられている駆動コイル581a,581b,581c,581d(図13参照)が取り付けられる凹部582が形成されている。なお、以下の説明では、駆動コイル581a,581b,581c,581dを、単に「駆動コイル581」という場合がある。
凹部582は、ベースプレート512の下面に設けられている駆動用磁石531に対向する位置に形成されている。凹部582に取り付けられる駆動コイル581は、ベースプレート512の下面に設けられている駆動用磁石531とで、可動ユニット55を固定ユニット51に対して移動させる駆動部を構成する。
また、放熱部556には、トッププレート511を照明光学系ユニット40に固定するねじ520が挿通される貫通孔562が形成されている。
連結柱561は、放熱部556の上面からZ1方向に延伸するように3箇所に形成され、ねじ564(図11(a)に図示)によりそれぞれの上端に可動プレート552が固定される。連結柱561は、DMD基板553に形成されている切り欠き558により、DMD基板553に接触することなく可動プレート552に連結される。
可動プレート552の貫通孔572、DMD基板553の貫通孔555、及びヒートシンク554の貫通孔562は、Z1Z2方向に対向するように形成されており、トッププレート511を照明光学系ユニット40に固定するねじ520が下側から挿入される。
(固定ユニット)
図10(b)に示されるように、固定ユニット51は、トッププレート511及びベースプレート512を有する。
トッププレート511及びベースプレート512は、例えば、鉄、ステンレス鋼等の磁性材料で形成された平板状部材である。トッププレート511とベースプレート512とは、複数の支柱515によって所定の間隙を介して平行に設けられている。
トッププレート511には、可動ユニット55のDMD551に対向する位置に中央孔514が設けられている。また、ベースプレート512には、DMD551に対向する位置にヒートシンク554の伝熱部が挿通される伝熱孔519が設けられている。
支柱515は、上端部がトッププレート511の支柱孔516に挿入され、下端部がベースプレート512の支柱孔517に挿入される。支柱515は、トッププレート511とベースプレート512との間に一定の間隔を形成し、トッププレート511とベースプレート512とを平行に支持する。
トッププレート511には、中央孔514の周囲にねじ孔518が4箇所に形成されている。本実施形態では、2つのねじ孔518が中央孔514に連通するように形成されている。トッププレート511は、各ねじ孔518に挿入されるねじ520(図6に図示)によって照明光学系ユニット40の下部に固定される。
また、トッププレート511には、可動プレート552を上側から移動可能に支持する支持球体521を回転可能に保持するための支持孔526が複数形成されている。また、ベースプレート512には、可動プレート552を下側から移動可能に支持する支持球体521を回転可能に保持するための支持孔522が複数形成されている。
トッププレート511の支持孔526は、上端が蓋部材527によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。ベースプレート512の支持孔522には、内周面に雌ねじ溝を有する円筒状の保持部材523が挿入される。保持部材523は、下端側が位置調整ねじ524によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。
トッププレート511及びベースプレート512において回転可能に保持される複数の支持球体521は、それぞれ可動プレート552に当接し、可動プレート552を両面から移動可能に支持する。
ここで、図10(a)及び図10(b)に示す画像生成ユニット50において、駆動部として、固定ユニット51のベースプレート512に設けられている駆動用磁石531a〜531dと、可動ユニット55のヒートシンク554の上方に設けられている駆動コイル581a〜581dとを含む。
駆動用磁石531a及び駆動用磁石531bは、それぞれ長手方向がX1X2方向に平行な2つの永久磁石で構成されている。また、駆動用磁石531cは、長手方向がY1Y2方向に平行な2つの永久磁石で構成されている。駆動用磁石531は、それぞれヒートシンク554に及ぶ磁界を形成する。
駆動コイル581は、それぞれZ1Z2方向に平行な軸を中心として電線が巻き回されることで形成され、ヒートシンク554の放熱部556の上面に形成されている凹部582に取り付けられる。
ベースプレート512の駆動用磁石531と、ヒートシンク554の駆動コイル581とは、可動ユニット55が固定ユニット51に支持されている状態で、それぞれ対向するように配置されている。駆動コイル581に電流が流されると、駆動用磁石531によって形成されている磁界により、駆動コイル581に可動ユニット55を移動させる駆動力となるローレンツ力が発生する。
可動ユニット55は、駆動用磁石531と駆動コイル581との間で発生する駆動力としてのローレンツ力を受けて、固定ユニット51に対してXY平面において直線的又は回転するように変位する。
本実施形態では、第1駆動部として、駆動コイル581a及び駆動用磁石531aと、駆動コイル581b及び駆動用磁石531bとが、X1X2方向に並ぶように設けられている。駆動コイル581a及び駆動コイル581bに電流が流されると、Y1方向又はY2方向のローレンツ力が発生する。
可動ユニット55は、駆動コイル581a及び駆動コイル581bにおいて発生するローレンツ力によりY1方向又はY2方向に移動する。また、可動ユニット55は、駆動コイル581aと駆動コイル581bとで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において回転するように変位する。
例えば、駆動コイル581aにおいてY1方向のローレンツ力が発生し、駆動コイル581bにおいてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動ユニット55は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位する。また、駆動コイル581aにおいてY2方向のローレンツ力が発生し、駆動コイル581bにおいてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動ユニット55は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。
また、本実施形態では、第2駆動部として、駆動コイル581c及び駆動用磁石531cと、駆動コイル581d及び駆動用磁石531d(図13参照)とが設けられている。駆動用磁石531c及び駆動用磁石531dは、駆動用磁石531a及び駆動用磁石531bとは長手方向が直交するように配置されている。このような構成において、駆動コイル581c,581dに電流が流されると、X1方向又はX2方向のローレンツ力が発生する。可動ユニット55は、駆動コイル581c及び581dにおいて発生するローレンツ力により、X1方向又はX2方向に移動する。
なお、図10(a)及び図10(b)では、奥側に位置する部材を説明するため、駆動コイル581d及び駆動用磁石531dを図示していないが、駆動コイル581d及び駆動用磁石531dは、図13(a)〜図13(d)で示すように、駆動コイル581d及び駆動用磁石531dと対向して設けられている。
各駆動コイル581に流される電流の大きさ及び向きは、システムコントロール部11の駆動制御部703(図15参照)によって制御される。駆動制御部703は、各駆動コイル581に流す電流の大きさ及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)方向、移動量や回転角度等を制御する。
なお、ベースプレート512には、DMD基板553に設けられるDMD551に対向する部分に、ヒートシンク554の伝熱部563が挿通される伝熱孔559が設けられている。また、ベースプレート512には、トッププレート511を照明光学系ユニット40に固定するねじ520が挿通される貫通孔560が形成されている。
<側面図>
図11(a)は、実施形態における可動ユニット(a)の側面図であって、図11(b)は実施形態における画像生成ユニット50の側面図である。
図11(a)に示されるように、伝熱部563は、図11に示されるように、放熱部556の上面からZ1方向に延伸してDMD551の下面に当接し、DMD551において生じた熱を放熱部556に伝える。伝熱部563の上端面とDMD551との間には、伝熱性を高めるために例えば伝熱シートが設けられてもよい。伝熱シートによりヒートシンク554の伝熱部563とDMD551との間の熱伝導性が向上し、DMD551の冷却効果が向上する。
ここで、DMD基板553の表面からDMD551の画像生成面までの間には、図10(a)に示したように、ソケット557やDMD551の厚さ分の空間が生じる。仮に、DMD基板553をトッププレート511よりも上側に配置すると、DMD基板553の表面からDMD551の画像生成面までの空間がデッドスペースとなり、装置構成が大型化する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、図11(b)に示されるように、DMD基板553をトッププレート511とベースプレート512との間に設けることで、DMD基板553の表面からDMD551の画像生成面までの空間にトッププレート511が配置される。このような構成により、DMD基板553の表面からDMD551の画像生成面までの空間を有効活用してZ1Z2方向の高さを低減し、装置構成を小型化することが可能になっている。このため、本実施形態における画像生成ユニット50は、大型のプロジェクタだけでなく小型のプロジェクタ等にも組み付け可能となり、汎用性が向上される。
図12は、照明光学系ユニット40に、画像生成ユニット50を取りつけた側面図である。
本構成では、画像生成ユニット50の固定ユニット51が、照明光学系ユニット40に対して固定されているものとする。詳しくは、図12に示すように、照明光学系ユニット40の脚部410よりも画像生成ユニット50の下面の方が上方に位置し、画像生成ユニット50は照明光学系ユニット40によって、上から支持されている。そのため、画像生成ユニット50は、下方からの抵抗を受けないため、上記のように駆動コイル581と駆動用磁石531とのローレンツ力のみで、可動ユニット55が固定ユニット51に対して移動することで、照明光学系ユニット40及びその上部に配置される投影光学系ユニット60に対して移動可能である。
<DMDの移動>
図13は、本発明の一実施形態における、固定ユニットに対するDMD素子の移動を説明する図である。(a)は、図中左右方向の並進移動動作、(b)は図中上下方向の並進移動動作、(c)は、図中斜め方向の並進移動動作、(d)は、図中反時計回りの回転移動動作を示す。
図10(a)で説明したように、駆動コイル581a〜581dがローレンツ力を作用させることで、可動プレート552を含む可動ユニット55に設けられるDMD551は、固定ユニット51及び投影光学系ユニット60に対して相対移動する。
図13(a)に示されるように、作成される画像を左右方向に動かすには、左右(X2方向及び/又はX1方向)に配置されたコイル(ボイスコイル)581c,581dに作用するローレンツ力によってDMD551の図6中の、左右方向の並進運動を実行する。
詳しくは、駆動コイル581c及び磁石531cと、駆動コイル581d及び磁石531dとが、X1X2方向に対向して設けられている。駆動コイル581c及び駆動コイル581dに電流が流されると、図13(a)に示されるようにX1方向又はX2のローレンツ力が発生する。DMD素子551と共に移動する可動プレート552は、駆動コイル581c及び磁石531dと、駆動コイル581d及び磁石531dとにおいて発生するローレンツ力により、X1方向又はX2方向に移動する。
また、図13(b)に示されるように、作成される画像を上下方向に動かすには、図中下部(Y1方向)に配置された駆動コイル581a,581bに作用するローレンツ力によってDMD551の上下方向の並進運動を実現している。
詳しくは、駆動コイル581a及び磁石531aと、駆動コイル581b及び磁石531bとが、X1X2方向に並んで設けられている。即ち、磁石531a及び磁石531aは、磁石531c及び磁石531cとは長手方向が直交するよう配置されている。このような構成において、駆動コイル581a及び駆動コイル581bに電流が流されると、図13(b)に示されるようにY1方向又はY2方向のローレンツ力が発生する。
よって、可動プレート552は、駆動コイル581a及び磁石531aと、駆動コイル581b及び磁石531cとにおいて同じ方向に発生するローレンツ力により、Y1方向又はY2方向に移動する。
また、図13(c)に示すように、図13(a)、図13(b)の左右上下方向の並進運動を組み合わせることで、表示される画像を斜め方向に動かすことも可能である。この場合、Y1方向に配置した駆動コイル581a又は581bと、X2又はX2方向に配置した駆動コイル581c又は581dの少なくとも2つに電流を流すことで、異なる方向に発生するローレンツ力により、斜め方向に移動する。
疑似高解像化技術は、一例として、このDMD551の、横方向、縦方向、又は斜め45°方向の移動と画像処理との組み合わせによって可能となる。
また、可動プレート552は、駆動コイル581a及び磁石531aと、駆動コイル581b及び磁石531bとで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において可動プレートの回転運動が実現する。
例えば、図13(d)に示すように、駆動コイル581b及び磁石531bにおいてY1方向のローレンツ力が発生し、駆動コイル581a及び磁石531aにおいてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。一方、駆動コイル581b及び磁石531bにおいてY2方向のローレンツ力が発生し、駆動コイル581a及び磁石531aにおいてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位することもできる。
このように、各駆動コイル581a,581b,581c,581dに流される電流の大きさ及び向きは、システム制御部11の駆動制御部703(図15参照)によって制御される。駆動制御部703は、各駆動コイル581a,581b,581c,581dに流す電流の大きさ及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)、即ちDMD素子551の固定ユニット51に対する相対移動の移動方向、移動量や回転角度等を制御する。
<回転した状態>
図14は、画像生成ユニット50の斜視図であって(a)は、可動ユニット55が通常の状態にあるときの斜視図、(b)は可動ユニット55が通常の状態から90度回転した状態を示す。
詳しくは、図14(a)は、上記図13(a)〜図13(c)の状態に対応している。図14(b)は、上記図13(d)の状態に対応しており、可動ユニット55を反時計回りに90度回転させた状態を示す。
図14(a)と図14(b)とを比較すると、図14(b)では、固定ユニット51を構成するトッププレートは位置が変化していないが、可動ユニット55と、ヒートシンクCCとが90度回転している。
一般的に、板状の放熱板が並設されるヒートシンク554を、風を用いて冷却する場合、フィン556xの一端に対して、ファン20から送られる風又はファン20へ吸い込まれる風を当てて、延伸するフィン(放熱板)556xの面積を用いて冷却するとともに、ファンからの送風が放熱板の間を通過することができるように配置されることが多い。
しかし、図14(b)の回転した筐体では、画像を表示することにより発熱するDMD551の冷却に使用されるヒートシンク554が回転することで、図15(a)と比較して、ファン20に対するヒートシンク554の相対位置や、ヒートシンク554の夫々の放熱板の向きの変更により、ファン20から風を受ける対向面の構造(冷却構造)が変化してしまう。
そこで、ヒートシンク554と連動して移動する可動ユニット55の位置情報に応じて、ファンの回転数を制御する必要がある。
<機能ブロック>
次に、本発明の実施形態において、画像生成ユニット50及びファン20,70の駆動制御に係る部分の機能ブロック図を図15に示す。
図15に示す制御部700は、図2に示すROM112若しくはHDD113に記憶されている制御プログラムがRAM111にロードされ、SoCで構成されるシステムコントロール部11の制御に従って動作することにより構成される。
画像生成ユニット50、ランプファン、及び排気ファンは、制御部700によって制御されている。
図15に示す、制御部700は、設定情報取得部701、画像制御部702、駆動制御部703、位置算出部704、ファン制御部705、及びファン回転数テーブル記憶部706を実行可能に有している。
画像生成ユニット50の駆動に係る部分として、固定ユニット51には、駆動用磁石531と、位置検出用磁石541とが設けられている。
一方、可動ユニット55には、駆動コイル(駆動用ボイスコイル)581と、DMD(表示素子)555と、ホール素子542と、素子温度検出部(第1の温度センサ)とが、設けられている。
制御部700において、設定情報取得部701は、ユーザーによる、画面回転指示を、操作部5、リモコン200、又は外部I/F9を介して接続されるPC等を介して、取得する。
画像制御部702は、入力画像データを取得し、DLP用に画像変換する。この際、元画像から1画素以下ずらした移動距離内で移動させることで、画像と投影される画像を高精細に見せる高解像度モードの場合は、モードの指示を駆動制御部703へ指示する。
駆動制御部703は、画像制御部702からの駆動モードの指示及び、設定情報取得部701からの画面回転の指示に応じて、画像生成ユニット50内で可動ユニットを移動・回転させるように駆動制御する。
駆動制御部703によって制御された電流を駆動コイル581に流すことによって生成される、駆動コイル581と駆動用磁石とのローレンツ力より、可動ユニット55が、固定ユニット51に対して相対移動する。ここで、相対移動の向きや大きさは流す電流の正負や大きさで調整できる。
位置算出部704は、可動ユニット55に設けられた、位置検出手段であるホール素子542から、可動ユニット55の移動・回転時の位置情報を算出する。
トランジスタで構成される素子温度検出部(第1の温度検出手段)543は、ホール素子542の温度情報を取得する、トランジスタで構成される装置内温度検出部(第2の温度検出手段)6は、プロジェクタの内外気温度を取得する。
ファン制御部(冷却制御部)705は、素子温度検出部543から、センサI/F102(図2参照)を介して、入力された温度情報に基づいて、ランプファン(ファン)20及び、排気ファン70を駆動制御することで、プロジェクタの各ユニットの温度保障内になるように回転数を制御している。
ここで、可動ユニット55の位置情報は、ホール素子542にて常時監視されているが、画像生成ユニット50内の温度が変化すると、ホール素子542は素子自体の温度特性の影響により、温度に依存した位置情報の変化が生じてしまう。
そこで、ホール素子542近傍に素子温度検出部543を設けることで、ホール素子542の温度情報を取得でき、ホール素子542の温度特性から位置情報を高精度に取得できる。
本実施形態では、ファン回転数テーブル記憶部(冷却制御情報記憶部)706は、ファン制御部705でファン20,70の回転数を設定するための参照用テーブルとして、(1)通常テーブル、(2)高解像度専用テーブル、及び(3)回転時専用テーブルの3種類を記憶している。
上記の(2)高解像度専用テーブルは、可動ユニット55上の発熱源となるDMD55の位置及び移動のために駆動コイル581に電流を流したことによる発熱も、ファン20,70の制御に考慮に入れた、制御テーブルである。
また、上記の(3)回転時専用テーブルは、可動ユニット55に連結された放熱部556であるフィン556xの回転角度もファン20,70の制御に考慮に入れた制御テーブルである。
詳しくは、高解像度機能ONのときと、OFFのときでは、プロジェクタ1内部の温度情報は変化するため、高解像度機能ONのときは素子温度検出部543及び装置内温度検出部7の両方から、画像生成ユニット50及びプロジェクタ内外の温度情報を取得させる。
そして、ファン制御部705は、ファン回転数テーブル記憶部706で記憶された、DMD55の位置及び駆動コイル581の駆動に伴う発熱も考慮された(3)回転時専用テーブルを用いて、リアルタイムに検出している可動ユニット55の位置情報及び可動ユニットの温度を反映した制御処理によりファン制御部705は、ファン20,70を駆動制御する。
このように、(2)高解像度専用テーブルを、ファン回転数テーブル記憶部706に持たせておくことで、高解像化の機能の駆動時に応じた、プロジェクタ1の温度を、温度保証内で保つことができる。
また、図14(b)に示すように、可動ユニット55が回転した状態で静止している場合は、プロジェクタ1内部の温度情報は、図14(a)に示す通常の状態とは異なるため、画像生成に伴う、温度上昇の推移傾向は異なる。
したがって、可動ユニット55が回転した状態で停止しているとき、素子温度検出部543及び装置内温度検出部7の両方から画像生成ユニット50及びプロジェクタ1内外の温度情報を取得させる。
そして、ファン制御部705は、ファン回転数テーブル記憶部706で記憶された、フィン556xの回転角度も考慮に入れた(3)回転時専用テーブルを用いて、動作開始時に検出した回転情報(位置情報)と、リアルタイムに検出している可動ユニット55の温度を反映した制御処理により、ファン20,70を駆動制御する。
この際、回転角度を段階的に設定できる場合は、可動ユニット55に取り付けられたフィン556xの角度によって温度の推移傾向は異なるため、(3)回転時専用テーブル内に、画面の回転角度に応じた、ファン20,70による冷却情報を記憶しておくとより好ましい。
このように、(3)回転時専用テーブルを設けることで、設定された可動ユニット55の回転角度に対応した、プロジェクタ1内の温度を動作保証内に保つことができる。
なお、高解像度機能OFF時であって、且つ回転機能もOFFしているとき、素子温度検出部543は使用せず、装置内温度検出部7のみの温度情報とファン回転テーブルである(1)通常テーブル、を使用する。
このように、画像生成ユニット50での高解像度化のON/OFF時に加えて、回転時専用のファン冷却制御を設けることで、高解像度化のとき、及び画面回転のときに条件別に設定された冷却動作制御処理が可能になるため、プロジェクタ1を、動作温度の保証範囲内で動作させることができる。
<フローチャート>
次に、制御のフローについて説明する。詳しくは、図16は、実施形態における、画像投影開始時又は設定条件変更時の位置算出処理とファン制御処理のフローチャートの一例である。
まずステップ(以下単にSと略する)S101で、ユーザーによって電源スイッチ5PがON操作されて電源が投入されると、システムコントロール部11は可動ユニット55が投影光学系ユニット60の中心にくるようにセンタリングを実施する。
次に、S102では、ファン制御部705が、装置内温度検出部7からプロジェクタ1内の温度を、センサI/F103(図2参照)を介して取得する。このとき検出されるプロジェクタ1内の温度は、外気を取り込んだ直後の温度であり、外気温に近い。
次にS103でシステムコントロール部11は、ユーザーによって、画像回転の指示がされているか否かを判断する。なお画像回転のオンオフ操作及び画像回転角度の設定は、プロジェクタ1に搭載されている操作部5(図2参照)又はリモコン200によるリモートコントロールなどにより行える。
S103で、画像回転の指示がある場合(Yes)、ファン制御部705は、装置内温度検出部7から装置内温度情報、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報を、センサI/F102,103を介してそれぞれ取得する(S104)。
次にS105で、ファン制御部705は、「(3)回転時専用テーブル」として記憶されている、回転角度毎の制御テーブルに基づいてランプファン20、排気ファン70の各回転数を設定し、プロジェクタ1内の温度制御、特に画像生成ユニット50のホール素子542の温度制御を行う。その際、ファン制御部705により設定される回転数は、プロジェクタ1内の各部材の温度補償を確保できる数値であり、特にホール素子542の温度補償を確保できる数値である。
上記したファン制御部705によるファン制御処理により、プロジェクタ1内の各部材の温度補償が確保されるだけでなく、ホール素子542の温度補償も確保できる。ホール素子542の温度補償が確保されることにより、ホール素子542が周囲温度の変化により出力電圧値が変化して可動ユニット55の位置検出精度が悪くなってしまうことを抑制できる。
次に、S106で位置算出部704は、ホール素子542から可動ユニット55の位置情報取得し、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報を、センサI/F102を介して取得する。
そして位置算出部704は、ホール素子542の温度特性情報に基づいて、取得した可動ユニット55の位置情報を補正して、可動ユニット55の正確な位置を算出する(S107)。
即ち本実施形態の位置算出部704は、素子温度検出部543から取得したホール素子周辺温度と、ホール素子542の温度特性情報とに基づいて、ホール素子542からの位置情報を補正する。したがって、可動ユニット55の正確な位置を検出でき、画像生成ユニット50により生成される画像精度を向上できる。
また、位置算出部704が可動ユニット55の位置算出処理を行う際、上述したファン制御部705によりプロジェクタ1内の各部材(ホール素子542を含む)の温度制御が行われているため、ホール素子542からの位置情報の誤差を最小限に留めることができる。
次にS108で駆動制御部703が、可動ユニット55を指定角度に対応する位置まで駆動させると、S109で位置算出部704が、ホール素子542から可動ユニット55の位置情報(指定角度)、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報をそれぞれ取得する。
そして位置算出部704は、S110でホール素子542の温度特性情報に基づいて、取得した可動ユニット55の位置情報を補正して可動ユニット55の正確な位置を算出する。
S111で、位置算出部704は、可動ユニット55が指定位置に到達しているか否かを判定する。S111で、可動ユニット55が指定位置に到達していない場合(No)、S108の前に戻り、上記のステップが繰り返される。
また、可動ユニット55が指定角度に到達している場合には(S111でYes)、準備工程が完了したとして、フローを終了する。
一方、画面回転動作を行わない場合(S103でNo)、S112でシステムコントロール部11は、ユーザーによって高解像度機能のオン操作が行われているか否かを判断する。なお高解像度機能のオン操作又はオフ操作は、プロジェクタ1に搭載されている操作部5(図2参照)又はリモートコントロールなどにより行える。
S112で、高解像度機能がオフの場合(No)、S121でファン制御部705は、「(2)高解像度機能オフ用ファン制御テーブル」に基づいてファン20、排気ファン70の各回転数を設定し、プロジェクタ1内の温度制御を行う。その際、ファン制御部705により設定される回転数は、プロジェクタ1内の各部材の温度補償を確保できる数値である。
S112で、高解像度機能がオンの場合(Yes)、ファン制御部705は、装置内温
度検出部7から装置内温度情報、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報を、
センサI/F102,103を介してそれぞれ取得する(S113)。
次に、S114で、ファン制御部705は、「(2)高解像度機能オン用ファン制御テーブル」に基づいてファン20、排気ファン70の各回転数を設定し、プロジェクタ1内の温度制御、特に画像生成ユニット50のホール素子542の温度制御を行う。
次に、S115で位置算出部704は、ホール素子542から可動ユニット55の位置情報を取得し、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報をセンサI/F102を介して取得する。
そして位置算出部704は、ホール素子542の温度特性情報に基づいて、取得した可動ユニット55の位置情報を補正して、可動ユニット55の正確な位置を算出する(S116)。
次にS117で駆動制御部703が、可動ユニット55を指定位置まで駆動させると、S118で位置算出部704が、ホール素子542から可動ユニット55の位置情報(指定位置)、素子温度検出部543からホール素子周辺温度情報をそれぞれ取得する。
そして位置算出部704は、S119でホール素子542の温度特性情報に基づいて、取得した可動ユニット55の位置情報を補正して可動ユニット55の正確な位置を算出する。
S120で、位置算出部704は、可動ユニット55が指定位置に到達しているか否かを判定する。S120で、可動ユニット55が指定位置に到達していない場合(No)、S117の前へ戻り、上記したステップが繰り返される。
また、可動ユニット55が指定位置に到達している場合には(S120でYes)、立ち上げフローを終了する。
以上で説明したように、本実施形態に係るプロジェクタ1では、高解像度機能オン時及び回転ユニット回転時において、ファン制御部705が、プロジェクタ1内の各部材の温度補償を確保し、且つホール素子542の温度補償も確保できるように温度制御を行う。
したがって、画像生成ユニットにより生成される画像の精度落ちを防止できる。
また、画像生成ユニット50の周辺温度が適切な温度に制御されるため、ホール素子542が周囲温度の変化により出力電圧値が変化して可動ユニット55の位置検出精度が悪くなってしまうことを抑制できる。
また、本実施形態に係るプロジェクタ1では、高解像度機能オン時及び回転ユニット回転時において、位置算出部704が、ホール素子周辺温度とホール素子542の温度特性情報に基づいて、取得した可動ユニット55の位置情報を補正して正確な位置を算出する。したがって、画像生成ユニット50により生成される画像精度を向上できる。
以上、実施形態に係る画像投影装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 プロジェクタ(画像投影装置)
5 操作部
7 装置内温度検出部(第2温度検出部)
10 制御基板
11 システムコントロール部
15 光学エンジン
20 ファン(ランプファン、吸引ファン、第2ファン)
30 光源
40 照明光学系ユニット
50 画像生成ユニット
51 固定ユニット
55 可動ユニット
60 投影光学系ユニット(投影部)
70 排気ファン (第1ファン)
200 リモコン
511 トッププレート(第1固定板)
512 ベースプレート(第2固定板)
531 駆動用磁石
541 位置検出用磁石(位置検出手段)
543 素子温度検出部(第1温度検出部)
581 駆動コイル(ボイスコイル、アクチュエータ)
542 ホール素子(位置検出手段)
551 DMD(画像生成部)
552 可動プレート(第1可動板)
553 DMD基板(第2可動板)
554 ヒートシンク
556 放熱部
563 伝熱部
701 設定情報取得部
702 画像制御部
703 駆動制御部
704 位置算出部
705 ファン制御部(冷却制御部)
706 ファン回転数テーブル記憶部(冷却制御情報記憶部)
特開2010−250083号公報 特開2008−286908号公報 特開2016−122345号公報 特開2017−026803号公報

Claims (5)

  1. 光源と、
    該光源の光を用いて画像を表示する画像生成ユニットと、
    前記画像生成ユニットに前記光源からの光を導く照明光学系ユニットと、
    前記画像生成ユニットで表示された、複数の画素で構成される画像を拡大投影する投影光学系ユニットと、
    少なくとも前記画像生成ユニットを冷却可能なファンと、
    前記ファンの回転数を設定する冷却制御部と、を備える画像投影装置であって、
    前記画像生成ユニットは、
    該光源の光を用いて前記画像を表示する表示素子、
    前記表示素子を保持し、アクチュエータの駆動力を用いて、前記表示素子を前記投影光学系ユニットに対して移動させる可動ユニット、
    前記可動ユニットに取り付けられた放熱部材、
    前記可動ユニットの位置情報を検出する位置検出手段、及び
    前記位置検出手段の温度特性を検出する第1の温度検出手段を備えており、
    前記可動ユニットは、投影する画像の向きを回転させるように、水平方向に沿って回転可能であり、
    前記冷却制御部は、前記可動ユニットの回転移動を検出する前記位置検出手段の位置情報に基づいたファン回転数を設定できる
    ことを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記可動ユニットが前記表示素子を、元画像から1画素以下ずらした移動距離内で移動させることで、画像と投影される前記画像を高精細に見せる高解像度モードが設定可能であり、
    前記位置検出手段及び前記第1の温度検出手段は、前記可動ユニットに設けられ、
    前記冷却制御部は、前記可動ユニットの回転及び/又はずらしによる移動による位置情報に基づいて、前記ファン回転数を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記ファンの回転数を設定するための参照用テーブルとして、通常テーブル、高解像度専用テーブル、及び回転時専用テーブルを記憶する冷却制御情報記憶部を備え、
    前記冷却制御部は、設定状況に応じて、これらのテーブルのうちのいずれか一つを選択して使用する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像投影装置。
  4. 前記画像投影装置の外気の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、
    前記可動ユニットが前記表示素子をずらして移動させている期間は、前記第1の温度検出手段のみで前記温度を検出し、
    前記可動ユニットが前記表示素子をずらして移動させている期間以外は、前記第1の温度検出手段及び前記第2の温度検出手段で前記温度を検出する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像投影装置。
  5. 前記画像投影装置の外気の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、
    前記可動ユニットを回転させた状態で投影を行うとき
    設定段階において、前記第1の温度検出手段の検出結果と、前記第2の温度検出手段の検出結果を用いて温度を検出して、これらの温度検出結果及び回転角度に応じた、回転時専用テーブルを設定し、
    前記可動ユニットを回転させた状態を維持しているとき、前記冷却制御部は、前記回転時専用テーブルを用いて、前記可動ユニットの回転を検出する前記位置検出手段の位置情報と、前記第1の温度検出手段で検出した温度検出結果に基づいたファン回転数を設定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。
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