JP2018150868A - 水流発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンブレードの揚力の低下を抑制することが可能な水流発電装置を提供すること。【解決手段】水流発電装置1は、回転軸16を備えた発電機17と、回転軸16の径方向に延在する複数のタービンブレード6と、を備える。タービンブレード6は、回転軸の径方向において、回転軸16側に配置された第1領域31と、第1領域31より外側に配置された第2領域32と、を含む。第1領域31には第1塗料が塗布され、第2領域には第1塗料とは異なる種類の第2塗料が塗布されている。第1塗料の表面の防汚性は、第2塗料の表面の防汚性より高い。【選択図】図1

Description

本発明は、水流発電装置に関する。
このような分野の技術として特許文献1に記載の発電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の発電装置は、海中に配置された耐圧容器内に発電機を備える。発電機のロータに接続されたシャフトには複数のタービンブレードが設けられている。タービンブレードは水流を受けて回転し、この回転駆動力によってロータが回転して発電機が発電する。
特表2014−534375号公報
特許文献1に記載の技術では、水中に存在する生物がタービンブレードに付着することがある。例えばフジツボ等の生物がタービンブレードの表面に付着することで、タービンブレードの表面形状が変化する。タービンブレードの表面に付着する付着物が増加して、表面形状が大きく変化すると、設計通りの揚力が出力されず、発電機による発電効率が低下することになる。
本開示は、タービンブレードの揚力の低下を抑制することが可能な水流発電装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る水流発電装置は、回転軸を備えた発電機と、回転軸の径方向に延在する複数のタービンブレードと、を備え、タービンブレードは、回転軸の径方向において、回転軸側に配置された第1領域と、第1領域より外側に配置された第2領域と、を含み、第1領域には第1塗料が塗布され、第2領域には第1塗料とは異なる種類の第2塗料が塗布され、第1塗料の表面の防汚性は、第2塗料の表面の防汚性より高い。
この水流発電装置では、タービンブレードにおいて、第2領域に塗布された第2塗料よりも防汚性が高い第1塗料を第1領域に塗布することができる。回転軸の径方向において、回転軸側の第1領域は、当該第1領域より外側の第2領域よりも、水流のタービンブレードに対する相対的な流速が低くなる。すなわち、第1領域は、第2領域と比較して、相対的な流速が低く、水中に存在する物が付着しやすい環境である。そして、第1領域に、防汚性が高い塗料が塗布されているので、第1領域に付着する付着物の量を減らすことができる。そのため、第1領域の表面形状の変化を抑制して、タービンブレード回転時におけるタービンブレードの揚力の低下を抑制することができる。その結果、発電効率の低下が抑制される。なお、塗料の表面の防汚性とは、塗料が塗布された後の表面の汚れにくさの程度を表すものである。例えば、水中生物が付着しにくい場合を、水中生物が付着し易い場合と比較して、防汚性が高いとすることができる。
いくつかの態様において、第1塗料の表面の摩擦係数は、第2塗料の表面の摩擦係数より低い。これにより、第1塗料の表面で生物等の物体が停滞することが困難となり、第1塗料の表面に付着する付着物の量を減らすことができる。
いくつかの態様において、第1塗料の表面の平滑性は、第2塗料の表面の平滑性より高い。これにより、第1塗料の表面が滑らかとなり、物体が掛かりにくく、物体が表面に付着しても水流により流され易くなる。そのため、第1領域に付着して残存する付着物の量を減らすことができる。
いくつかの態様において、第2塗料の塗膜強度は、第1塗料の塗膜強度より高い。これにより、タービンブレードにおいて、第1領域に塗布された第1塗料よりも塗膜強度が高い第2塗料を第2領域に塗布することができる。回転軸の径方向において、第1領域より外側の第2領域は、第1領域よりも、水流のタービンブレードに対する相対的な流速が高くなる。すなわち、第2領域は、第1領域と比較して、相対的な流速が高く、圧力が低下して、キャビテーションが発生するおそれがある。そして、第2領域に、塗膜強度が高い塗料が塗布されているので、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。
いくつかの態様において、第1領域は、第1低速部分と、第1高速部分とを含み、第1低速部分に対する水流の相対的な流速は、第1高速部分に対する水流の相対的な流速より低く、第1低速部分には、第1高速部分よりも防汚性が高い塗料が塗布されている。これにより、第1領域内において、水流の相対的な流速が低い方の第1低速部分に、防汚性が高い塗料を塗布することができる。そのため、第1低速部分に付着する付着物の量を減らすことができる。
いくつかの態様において、第2領域は、第2低速部分と、第2高速部分とを含み、第2高速部分に対する水流の相対的な流速は、第2低速部分に対する水流の相対的な流速より高く、第2高速部分には、第2低速部分よりも塗膜強度が高い塗料が塗布されている。これにより、第2領域内において、水流の相対的な流速が高い方の第2高速部分に、塗膜強度が高い塗料を塗布することができる。そのため、第2高速部分において、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。
本開示によれば、タービンブレードの表面への付着物の付着を抑制し、タービンブレードの表面形状の変化を抑えて、タービンブレードの揚力の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る水中浮遊式発電装置の概略構成を示す図である。 図1中のタービンブレードを軸線方向から示す正面図である。 図1中のポッドの概略構成を示す図である。 第1変形例に係るタービンブレードを軸線方向から示す図である。 第2変形例に係るタービンブレードを回転軸の径方向外側から示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の説明において、「上流」または「下流」との語は、水の流れを基準として用いられる。また、「前」との語は、水の流れの上流側を意味し、「後」との語は、水の流れの下流側を意味する。たとえば、ダウンウィンド型のタービンが用いられる場合には、ポッドの後部側にブレード(翼)が配置される。
図1〜図3を参照して、水中浮遊式発電装置(水流発電装置)1について説明する。図1に示されるように、水中浮遊式発電装置1は、たとえば海水中に設置されて浮遊し、海流FLを利用して発電を行う。以下の説明では、水中浮遊式発電装置1を発電装置1という。発電装置1は発電機17を搭載するポッド2を備える。また、ポッド2は耐圧性能を有する。
発電装置1は、例えば左右に離間して配置された一対のポッド2と、一対のポッド2を連結する連結部であるクロスビーム3とを備える。ポッド2の後部には、発電用タービン4が設けられている。以下の説明では、発電用タービン4を、タービン4という。ポッド2は、例えば円筒状をなし、タービン4を回転可能に支持しつつ、タービン4に適正な浮力を付与する。ここで,ポッド2の主断面形状は,円に限られず,本開示では円の直径や形状に限定はない。
発電装置1は、海底に固定されたシンカー14に対して、係留ロープ11を介して接続されている。なお、係留ロープの他端を海底に固定する固定部として、シンカー14に代えて、アンカーが用いられてもよい。また、係留ロープ11の上端は、クロスビーム3に接続されている。ただし,係留ロープ11の上端は、ポッド2に接続されていてもよい。
また、発電装置1では、タービン4の回転により発電された電力を送電するための送電ケーブル10が設けられている。送電ケーブル10の一端は、ポッド2やクロスビーム3を介してポッド2内の発電機17に接続されている。送電ケーブル10の他端は、たとえばシンカー14内に設けられた中継器(または変圧器等)に接続されている。中継器には、海底に敷設されて地上まで延びる送電ケーブル10が接続されており、これらの送電ケーブル10を介して、タービン4において発電された電力が地上に送電されるようになっている。また、発電装置1は、例えば地上のコントロールセンタと接続された通信ケーブル(不図示)を備える。コントロールセンタから送信された信号は、通信ケーブルを介してポッド2内の制御部に伝達される。
なお、各ケーブルが設けられる形態は上記形態に限られない。たとえば、発電機17で発電された電力を送電する送電ケーブルと、発電機17を電動モータとして駆動する際の電力を送電する送電ケーブルとを別々に備える構成でもよい。中継器は、シンカー14外の海底に設定されてもよい。
発電装置1に適用されるタービン4は、いわゆるダウンウィンド型のタービンである。ポッド2は、海流FLの向きに対向した姿勢で浮遊する。この浮遊状態において、タービン4の回転軸線は、略水平に維持される。なお、タービン4は、アップウィンド型のタービンであってもよい。
タービン4は、ハブ5と、ハブ5に設けられた複数枚(例えば2枚)のブレード(タービンブレード)6と、を含んでいる。ハブ5は、ポッド2の後端部に配置されている。ダウンウィンド型のタービンを採用した発電装置1においては、海流FLの向きを基準として、ポッド2の下流側にブレード6が配置されている(図1、図3参照)。ブレード6は、例えば金属製でもよく、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製でもよく、その他の材質からなるものでもよい。
ハブ5は回転軸16に接続されてこの軸回りに回転可能となっている。ハブ5及びブレード6は一体として回転する。ブレード6の回転は回転軸16を介して発電機17に伝達される。回転軸16はたとえばポッド2の中心軸線に沿って設けられている。
例えば、発電装置1において、ブレード6のピッチ角度は可変になっている。発電装置1は、ブレード6のピッチ角度を調整可能なピッチ角度調整装置20を備える。ピッチ角度調整装置20は、駆動装置21と、ブレード軸22とを備える。より詳細には、各ブレード6の基端部には、ブレード軸22が設けられている。このブレード軸22に、駆動装置21が連結されている。駆動装置21は、たとえばハブ5内に搭載される。駆動装置21は、たとえば、歯車機構を含んでいる。駆動装置21としては、公知の機構を用いることができる。駆動装置21は、ブレード軸22を回転させて、ブレード6のピッチ角度を任意の角度に調整可能である。なお,駆動装置は,油圧式の駆動方式でも電動式の駆動方式でもよく,他の方式でもよい。
ここで、ブレード6の表面は、図2に示されるように、第1領域31及び第2領域32を含む。第1領域31及び第2領域32は、回転軸16の径方向において異なる位置に設定されている。第1領域31は、回転軸16の径方向において、第2領域32より回転軸16側に配置されている。第2領域32は、回転軸16の径方向において、第1領域31より外側に配置されている。第1領域31及び第2領域32は、翼厚方向に対向する両面(腹面、背面)に設定されている。なお、ブレード6では2つの領域が設定されているが、3つ以上の領域が設定されていてもよい。2つ以上の領域に設定されている場合は,領域ごとに回転軸16に対して対称に設定されていてもよい。また、ブレード6の表面とは、塗料が塗布されていない状態において、外部に露出されている面である。
第1領域31には第1塗料が塗布されている。第2領域32には第1塗料とは異なる種類の第2塗料が塗布されている。異なる種類の塗料とは、例えば材料、成分、等級、グレード、品名等が異なる場合を含む。第1領域31には、第1塗料が塗布された第1塗料部が形成され、第2領域32には、第2塗料が塗布された第2塗料部が形成されている。
第1領域31に塗布された第1塗料部の表面の防汚性は、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面の防汚性より高い。塗料の表面の防汚性とは、塗料が塗布された後の表面の汚れ難さの程度を表すものである。例えば、水中生物が付着しにくい場合を、水中生物が付着し易い場合と比較して、防汚性が高いとすることができる。また、塗料が塗布されたテストピースを海中に置いて、海洋生物(例えばフジツボ、セルプラ、ムラサキイガイ、カキ、フサコケムシ、ホヤ、アオノリ、アオサ等)の付着量(面積、質量)を測定して、防汚性を判断することができる。この場合には、付着量が少ない場合を、付着量が多い場合と比較して、防汚性が高いと判断することができる。また、海洋生物以外の付着物の量を測定して、防汚性を判断してもよい。
第1領域31に塗布された第1塗料部の表面の摩擦係数は、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面の摩擦係数より低い。例えば、第1塗料部の表面の動摩擦係数は、第2塗料部の表面の動摩擦係数より低い。第1塗料部の表面の静摩擦係数は、第2塗料部の表面の静摩擦係数より低い。摩擦係数等の測定は周知の方法により測定することができる。
第1領域31に塗布された第1塗料部の表面の平滑性は、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面の平滑性より高い。平滑性とは、平らで滑らかな程度を表す。例えば、塗料の表面を顕微鏡等で観察し、表面の粗さに基づいて平滑性を判断することができる。
また,表面粗さ計(ISO25178)を用いてもよい。さらに、塗料の表面に海洋生物を付着させた後に、水を流し、その後に付着している海洋生物の付着量に基づいて、平滑性を判断してもよい。この場合には、付着量が少ない場合を、付着量が多い場合と比較して、平滑性が高いと判断することができる。また、海洋生物以外の付着物の量を測定して、平滑性を判断してもよい。
第1領域31に塗布された第1塗料部の表面自由エネルギは、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面自由エネルギより低い。表面自由エネルギは,液滴との接触角で相対的に測定できる。例えば、塗料の表面上の液滴の接触角を測定し、この接触角に基づいて、表面自由エネルギを算出することができる。この接触角は、塗料の表面と、液滴端での接線とが成す角度である。
第1領域31に塗布された第1塗料部の弾性は、第2領域32に塗布された第2塗料部の弾性より高い。例えば、塗料に外力を与え、外力を取り去った後に、元の形状に回復する程度に応じて判断することができる。外力を取り去った後に、元の形状に回復する割合が高い場合には、元の形状に回復する割合が低い場合と比較して、弾性が高いと判断することができる。
第2塗料部の塗膜強度は、第1塗料部の塗膜強度より高い。塗膜強度とは、塗布された塗料の剥がれにくさの程度を表すものである。塗膜強度が高い場合には、塗膜強度が低い場合と比較して、塗料が剥がれにくい。塗膜強度については、例えば、「JIS K 5600−5−7 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法)」を用いて、測定することができる。その他の方法を用いて塗膜強度を判定してもよい。
第1塗料としては、例えば、中国塗料株式会社製、「バイオクリン(登録商標)ECO−2」(商品名)、「バイオクリン(登録商標) ECO」(商品名)を使用することができる。第1塗料として、無毒性塗料であるシリコーン系塗料を用いることができる。また、第1塗料はその他の塗料でもよい。第1塗料として、海洋生物が嫌う物質を発生させる塗料を用いてもよい。
第2塗料としては、例えば、中国塗料株式会社製、「バイオクリン(登録商標) SG−R」(商品名)を使用することができる。第2塗料として、無毒性塗料であるシリコーン系塗料を用いることができる。また、第2塗料はその他の塗料でもよい。第2塗料として、海洋生物が嫌う物質を発生させる塗料を用いてもよい。
また、ブレード6の表面に塗料を塗布する場合の施工手順としては、例えば、けれん処理(表面粗面化)、洗浄脱脂、下塗り、中塗り、上塗り等を行う。第1領域31では、上塗りとして第1塗料が塗布される。第2領域32では、上塗りとして第2塗料が塗布される。下塗りで使用される塗料は、例えばブレード6の材質に応じて選定される。中塗りで使用される塗料は、例えば下塗りの塗料及び上塗りの塗料に応じて選定される。また、塗膜厚さは、塗料メーカにより推奨される厚さとする。
このような発電装置1では、ブレード6において、第2塗料よりも防汚性が高い第1塗料が第1領域31に塗布されている。回転軸16の径方向において、回転軸16側の第1領域31は、第2領域32よりも、ブレード6の移動速度が低く、ブレード6に対する海流FLの相対的な流速が低くなる。すなわち、第1領域31は、第2領域32と比較して、海中に存在する物が付着しやすい環境である。そして、第1領域31に、防汚性が高い第1塗料が塗布されているので、第1領域31に付着する付着物の量を減らすことができる。そのため、第1領域31の表面形状の変化を抑制して、設計通りの揚力を維持し、ブレード6の揚力の低下を抑制することができる。その結果、発電効率の低下が抑制される。
また、発電装置1では、ブレード6に付着する付着物の量が従来と比較して減少するので、付着物を除去するためのメンテナンス周期を延ばすことができる。これによりメンテナンス費用の増大を防止することができる。また、付着物を除去するためのメンテナンス時における発電装置1の停止期間を短縮することができる。そのため、発電装置1の稼働期間を増やすことができる。
また、発電装置1では、ブレード6において、第1領域31に塗布された第1塗料部の表面の摩擦係数は、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面の摩擦係数より低くなっている。これにより、第1塗料の表面で生物等の物体が停滞することが困難となり、第1塗料の表面に付着する付着物の量を減らすことができる。
また、発電装置1では、ブレード6において、第1領域31に塗布された第1塗料部の表面の平滑性は、第2領域32に塗布された第2塗料部の表面の平滑性より高い。これにより、第1塗料の表面が滑らかとなり、物体が掛かりにくく、物体が表面に付着しても海流により流され易くなる。そのため、第1領域31に付着する付着物の量を減らすことができる。
また、発電装置1では、ブレード6において、第1塗料部の弾性は、第2領域32に塗布された第2塗料部の弾性より高くなっている。これにより、第1塗料の表面の安定性を低下させて、海洋生物が付着するおそれを低下させることができる。
また、発電装置1では、ブレード6において、第1領域31に塗布された第1塗料よりも塗膜強度が高い第2塗料が第2領域32に塗布されている。回転軸16の径方向において、第1領域31より外側の第2領域32は、第1領域31よりも、ブレード6に対する海流FLの相対的な流速が高い。すなわち、第2領域32は、第1領域31と比較して、相対的な流速が高く、圧力が低下して、キャビテーションが発生するおそれがある。発電装置1では、第2領域32に、塗膜強度が高い塗料が塗布されているので、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。その結果、従来と比較してメンテナンス周期を延ばすことができる。また、第2領域32では、相対的な流速が高く、海洋生物等が付着するおそれが低いので、第1塗料を塗布せず、第2塗料を塗布することができる。
このような発電装置1によれば、ブレード6における海洋生物等の付着を抑制して、ブレード6における表面形状の変化を抑制して、ブレード6の回転により発生する揚力の低下を抑制するともに、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。その結果、発電装置1の発電効率の低下を抑制すると共に、信頼性を向上して、メンテナンス周期の延長を図ることができる。
次に、図4を参照して、第1変形例に係る発電装置1のブレード6Bについて説明する。第1変形例のブレード6Bが上記の実施形態のブレード6と違う点は、第1領域31内に第1低速部分33と第1高速部分34とが設定され、第2領域32内に第2低速部分35と第2高速部分36とが設定されている点である。図4では、回転軸16の軸線方向において、前側からブレード6Bを見た状態を示している。
第1低速部分33及び第1高速部分34は、回転軸16の回転方向Rにおいて、異なる位置に設定されている。第1低速部分33は、第1領域31内において、後側(後縁6a側)に配置されている。第1高速部分34は、第1領域31内において、前側(前縁6b側)に配置されている。第1低速部分33及び第1高速部分34には、第1塗料が塗布されている。第1低速部分33には、第1塗料のうち、第1高速部分34に塗布された塗料よりも防汚性が高い塗料が塗布されている。
第2低速部分35及び第2高速部分36は、回転軸16の回転方向Rにおいて、異なる位置に設定されている。第2低速部分35は、第2領域32内において、後側に配置されている。第2高速部分36は、第2領域32内において、前側に配置されている。第2低速部分35及び第2高速部分36には、第2塗料が塗布されている。第2高速部分36には、第2塗料のうち、第2低速部分35に塗布された塗料よりも塗膜強度が高い塗料が塗布されている。
第1変形例の発電装置1では、第1低速部分33に対する海流の相対的な流速は、第1高速部分34に対する海流の相対的な流速より低い。この発電装置1では、ブレード6Bの第1領域31内において、海流の相対的な流速が低い方の第1低速部分33に、防汚性が高い塗料が塗布されている。これにより、第1低速部分33に付着する付着物の量を減らすことができる。
また、第1変形例の発電装置1では、第2高速部分36に対する海流の相対的な流速は、第2低速部分35に対する海流の相対的な流速より高い。この発電装置1では、ブレード6Bの第2領域32内において、海流の相対的な流速が高い方の第2高速部分36に、塗膜強度が高い塗料が塗布されている。これにより、第2高速部分36において、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。
次に、図5を参照して、第2変形例に係る発電装置1のブレード6Cについて説明する。第2変形例のブレード6Cが上記の実施形態のブレード6と違う点は、第1領域31内に第1低速部分37と第1高速部分38とが設定されている点である。図5では、回転軸16の径方向において、回転軸16側からブレード6Cを見た状態を示している。
第1低速部分37及び第1高速部分38は、ブレード6Cの異なる面に設定されている。第1低速部分37は、第1領域31内において、腹面6cに配置されている。第1高速部分38は、第1領域31内において、背面6dに配置されている。第1低速部分37及び第1高速部分38には、第1塗料が塗布されている。第1低速部分37には、第1塗料のうち、第1高速部分38に塗布された塗料よりも防汚性が高い塗料が塗布されている。
腹面6cは、回転軸16が延在する方向において、海流FLに対向する面である。背面6dは、背面6dとは反対側の面であり、ブレード6Cの回転により揚力が生じる方の面である。
このように、第1領域31において、ブレード6Cの面(腹面6c、背面6d)ごとに、第1低速部分37または第1高速部分38を設定して、防汚性が異なるようにしてもよい。
同様に、第2領域32において、ブレード6Cの腹面6cに第2低速部分を設定し、ブレード6Cの背面6dに第2高速部分を設定してもよい。この場合には、第2高速部分に塗布される第2塗料は、第2低速部分に塗布される第2塗料よりも、塗膜強度が高く成っている。これにより、第2高速部分において、キャビテーションによる塗膜の損傷を抑制することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、本発明の発電装置1は、水中浮遊式発電装置としているが、発電装置は、水中浮遊式発電装置に限定されず、海底に対して、発電機及びポッドの位置が固定されている海底固定式の発電装置でもよい。また、発電装置は潮流発電装置でもよく、水中に発電タービンを配置するその他の発電装置でもよい。
また、第1領域31と、第2領域32との境界は、回転軸16の径方向における中間位置でもよく、中間位置よりも回転軸16側の位置でもよく、中間位置よりも外側の位置でもよい。また、第1領域31と第2領域32との間に、塗料が塗布されていないその他の領域が設定されていてもよく、第1領域31より内側にその他の領域が設定されていてもよく、第2領域より外側にその他の領域が設定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1塗料の表面の摩擦係数は、第2塗料の表面の摩擦係数より低くなっているが、第1塗料の表面の摩擦係数は、第2塗料の表面の摩擦係数より低くなくてもよい。第1塗料の防汚性が第2塗料の防汚性より高ければよい。
また、上記の実施形態では、第1塗料の表面の平滑性は、第2塗料の表面の平滑性より高くなっているが、第1塗料の平面の平滑性は、第2塗料の平面の平滑性より高くなくてもよい。
また、上記の実施形態では、第2塗料の塗膜強度は、第1塗料の塗膜強度より高くなっているが、第2塗料の塗膜強度は、第1塗料の塗膜強度より高くなくてもよい。
また、第1領域31内において、第1塗料の防汚性は一定であってもよく、防汚性が一定でなくてもよい。例えば、相対的な流速に応じて、流速が低くなるほど、防汚性が高くなっている構成でもよい。
また、発電装置の参考形態として、第1領域に防汚性が高い第1塗料が塗布され、第2領域に第2塗料が塗布されていない形態でもよい。この場合には、第1塗料の表面の防汚性は、第2領域の表面の防汚性より高くなっている。第2領域の表面の防汚性とは、塗料が塗布されていない状態の第2領域の表面の汚れにくさの程度を表すものである。例えば、ブレード6と同じ材質の試験片を準備し、この試験片の一方の領域に第1塗料を塗布し、他方の領域に塗料を塗布しないものとして、試験片を海中に載置した場合には、第1塗料が塗布された領域に付着する付着物の量は、塗料が塗布されていない領域に付着する付着物の量と比較して少なくなる。
1 発電装置(水中浮遊式発電装置)
4 タービン(発電タービン)
6、6B、6C ブレード(タービンブレード)
16 回転軸
17 発電機
31 第1領域
32 第2領域
33、37 第1低速部分
34、38 第1高速部分
35 第2低速部分
36 第2高速部分

Claims (6)

  1. 回転軸を備えた発電機と、
    前記回転軸の径方向に延在する複数のタービンブレードと、を備え、
    前記タービンブレードは、前記回転軸の径方向において、前記回転軸側に配置された第1領域と、前記第1領域より外側に配置された第2領域と、を含み、
    前記第1領域には第1塗料が塗布され、前記第2領域には前記第1塗料とは異なる種類の第2塗料が塗布され、
    前記第1塗料の表面の防汚性は、前記第2塗料の表面の防汚性より高い水流発電装置。
  2. 前記第1塗料の表面の摩擦係数は、前記第2塗料の表面の摩擦係数より低い請求項1に記載の水流発電装置。
  3. 前記第1塗料の表面の平滑性は、前記第2塗料の表面の平滑性より高い請求項1又は2に記載の水流発電装置。
  4. 前記第2塗料の塗膜強度は、前記第1塗料の塗膜強度より高い請求項1〜3の何れか一項に記載の水流発電装置。
  5. 前記第1領域は、第1低速部分と、第1高速部分とを含み、
    前記第1低速部分に対する水流の相対的な流速は、前記第1高速部分に対する水流の相対的な流速より低く、
    前記第1低速部分には、前記第1高速部分よりも防汚性が高い塗料が塗布されている請求項1〜4の何れか一項に記載の水流発電装置。
  6. 前記第2領域は、第2低速部分と、第2高速部分とを含み、
    前記第2高速部分に対する水流の相対的な流速は、前記第2低速部分に対する水流の相対的な流速より高く、
    前記第2高速部分には、前記第2低速部分よりも塗膜強度が高い塗料が塗布されている請求項1〜5の何れか一項に記載の水流発電装置。
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