JP2018150714A - アスファルトフィニッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱アスファルト混合物の温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができるアスファルトフィニッシャを提供する。【解決手段】実施形態に係るアスファルトフィニッシャは、アスファルト混合物を敷均すアスファルトフィニッシャであって、底面S1、側面S2及び底面S1と側面S2との接合部Saを有し、アスファルト混合物を受け入れるホッパと、底面S1と側面S2とに渡されて設けられ、接合部Saから離れて接合部Saの少なくとも一部を覆う傾斜板32と、傾斜板32に設けられ、傾斜板32を加温する加温体80と、加温体80に電力を供給する電源とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、アスファルトフィニッシャに関する。
アスファルトフィニッシャは、ダンプなどの運搬車から投入される加熱アスファルト混合物(加熱アスファルト合材)を前方のホッパにより受け、そのホッパ底面にあるバーフィーダにより後方のスクリュースプレッダに搬送し、スクリュースプレッダによって道路上の被施工面(例えば、基層表面)に撒き広げてスクリードにより敷均すものである。
この施工中、加熱アスファルト混合物は、バーフィーダにより搬送されるまでホッパ内に留まるが、このとき、加熱アスファルト混合物の温度は外気温によって低下する。冬期など、加熱アスファルト混合物の温度低下が著しい場合には、加熱アスファルト混合物の締固め度不足や仕上げ面不良などが生じ、施工品質が低下しやすくなる。特に、ホッパの底面と側面(例えば、左側面や右測面、リア面など)との接合部近傍の温度が低下する。
特許第5592867号公報 特開平11−209918号公報
本発明が解決しようとする課題は、加熱アスファルト混合物の温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができるアスファルトフィニッシャを提供することである。
請求項1に記載のアスファルトフィニッシャは、アスファルト混合物を敷均すアスファルトフィニッシャであって、底面、側面及び前記底面と前記側面との接合部を有し、アスファルト混合物を受け入れるホッパと、前記底面と前記側面とに渡されて設けられ、前記接合部から離れて前記接合部の少なくとも一部を覆う傾斜板と、前記傾斜板に設けられ、前記傾斜板を加温する加温体と、前記加温体に電力を供給する電源と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載のアスファルトフィニッシャは、請求項1に記載のアスファルトフィニッシャにおいて、前記傾斜板、前記底面及び前記側面により形成される空間内に設けられ、前記傾斜板の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにより検出された前記傾斜板の温度に基づいて、前記傾斜板の温度を目標値とするように前記電源から前記加温体への電力供給量を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載のアスファルトフィニッシャは、請求項1又は請求項2に記載のアスファルトフィニッシャにおいて、前記加温体は、前記傾斜板の外面に設けられていることを特徴とする。
本発明に係るアスファルトフィニッシャによれば、加熱アスファルト混合物の温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができる。
実施の一形態に係るアスファルトフィニッシャの概略構成を示す側面図である。 実施の一形態に係るアスファルトフィニッシャの概略構成を示す正面図である。 実施の一形態に係るホッパ内の一部を示す斜視図である。 実施の一形態に係るアスファルトフィニッシャの一部の電気的接続を示すブロック図である。 実施の一形態に係る加温経過時間とホッパ内温度との関係を示すグラフである。
実施の一形態について図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1及び図2に示すように、実施の一形態に係るアスファルトフィニッシャ10は、車体20と、ホッパ30と、コンベア40と、スプレッダ50と、スクリード(敷均し機)60と、スクリード昇降部70と、複数の加温体80と、複数の温度センサ90と、制御部100とを備えている。
車体20は、二対の前輪21及び一対の後輪22を有しており、前進及び後退が可能(前後に進行可能)に形成されている。二対の前輪21は操舵輪であり、車体20の前側の下部に設けられている。また、一対の後輪22は駆動輪であり、車体20の後側の下部に設けられている。なお、車体20の進行方向は図1中の矢印A1の方向であり、この車体20の進行方向A1に基づいて(進行方向A1を向いた状態で)車体20の前後左右が規定される。
ホッパ30は、車体20の前側に設けられており、ダンプなどの運搬車(図示せず)から投入される加熱アスファルト混合物(以下、単にアスファルト混合物という)を受け入れる。このホッパ30は、略L字形状の一対の受け板31(図2参照)がコンベア40を左右から挟むように対向配置され、車体20の幅方向(車体20の進行方向A1に水平に直交する方向)に開閉可能に構成されている。なお、各受け板31は、それぞれ底面S1、側面S2及びリア面(側面)S3を有している。ホッパ30は、制御部100に電気的に接続されており、その駆動が制御部100により制御される。
このようなホッパ30は、各受け板31の底面S1が略水平となる全開状態(図1及び図2に示す状態)で、運搬車から投入されるアスファルト混合物を荷受けして貯める。その後、ホッパ30は、投入されたアスファルト混合物がコンベア40により搬送されて減少すると閉まり、一対の受け板31の内面に存在するアスファルト混合物をホッパ30の中央、すなわちコンベア40上に集める。
コンベア40は、搬送列が二列である二条式のバーフィーダ方式のコンベアである。このコンベア40は、ホッパ30に投入されたアスファルト混合物を搬送し、スプレッダ50に供給する。コンベア40としては、二条式のバーフィーダ方式のコンベア以外にも、搬送列が一列である一条式のバーフィーダ方式のコンベア、あるいは、スクリュー式などの他の構成のコンベアを用いることが可能である。コンベア40は、制御部100に電気的に接続されており、その駆動が制御部100により制御される。
スプレッダ50は、その延伸方向が車体20の幅方向に平行になるよう、車体20の後端に設けられている。このスプレッダ50は、車体20の幅方向の長さとほぼ同じ長さを有しており、コンベア40により供給されたアスファルト混合物を被施工面に撒き広げる。スプレッダ50としては、例えば、スクリュースプレッダやそのスクリュースプレッダ以外のスプレッダを用いることが可能である。スプレッダ50は、制御部100に電気的に接続されており、その駆動が制御部100により制御される。
スクリード60は、スプレッダ50より後方に位置付けられ、その延伸方向が車体20の幅方向に平行になるよう、スクリード昇降部70により支持されている。このスクリード60は、車体20の幅方向の長さとほぼ同じ長さを有しており、スプレッダ50により撒き広げられたアスファルト混合物を敷均す。スクリード60は、制御部100に電気的に接続されており、その駆動が制御部100により制御される。
スクリード昇降部70は、一対のレベリングアーム71、一対のレベリングシリンダ72、一対のスクリードリフトシリンダ73を備えている。このスクリード昇降部70は、一対のレベリングシリンダ72及び一対のスクリードリフトシリンダ73を用い、スクリード60を支持する一対のレベリングアーム71を昇降させる。スクリード昇降部70は、制御部100に電気的に接続されており、その駆動が制御部100により制御される。
レベリングアーム71、レベリングシリンダ72及びスクリードリフトシリンダ73は、それぞれ車体20の左右に設けられている。一対のレベリングアーム71の前端部は、それぞれレベリングシリンダ72を介して車体20に取り付けられている。また、一対のレベリングアーム71の後端部は、それぞれスクリードリフトシリンダ73を介して車体20に取り付けられている。このような一対のレベリングアーム71の後端にスクリード60が連結されている。
加温体80は、長方形の板状に形成されており、ホッパ30の内部に例えば四つ、すなわち、ホッパ30の受け板31ごとに二つずつ設けられている(図2参照)。これらの加温体80としては、例えば、温度制御が可能である電気式ヒータを用いることが可能である。この電気式ヒータとしては、一例として、電気抵抗加熱ヒータを用いることが可能であり、他には、遠赤外線ヒータを用いることも可能である。各加温体80は、それぞれ制御部100に電気的に接続されており、それらの駆動が制御部100により制御される。
ここで、加温体80の設置に係るホッパ30の構造及び加温体80の設置位置について詳しく説明する。ホッパ30は一対の受け板31を備えているが、それらの構造は基本的に同じであるため、一方の受け板31の構造の説明を省略する。
図3に示すように、受け板31は、底面S1、側面S2及びリア面(側面)S3を有しており、この受け板31には、底面S1と側面S2との接合部Sa、底面S1とリア面S3との接合部Sb及び側面S2とリア面S3との接合部Scが存在している。また、受け板31には、略長方形状の二つの傾斜板32が設けられており、加温体80は、傾斜板32ごとに傾斜板32の外面に設けられている。この加温体80は、その長手方向が傾斜板32の長手方向に沿うように取り付けられている。なお、受け板31や傾斜板32は金属製である。
前述の二つの傾斜板32のうち一方の傾斜板32は、底面S1と側面S2とに渡されて設けられており、接合部Saから離れてその接合部Saの全体を覆っている。この傾斜板32は、上端部が側面S2に固定され、その他端である下端部が底面S1に固定されて取り付けられている。また、他方の傾斜板32は、底面S1とリア面S3とに渡されて設けられており、接合部Sbから離れてその接合部Sbの全体を覆っている。この傾斜板32は、上端部がリア面S3に固定され、その他端である下端部が底面S1に固定されて取り付けられている。なお、各傾斜板32は接合部Scの一部も覆っている。
各傾斜板32は、底面S1、側面S2及びリア面S3と共に空間K1を形成している。つまり、接合部Sa及び接合部Sbは、各傾斜板32により空間K1が存在するように覆われている。このため、ホッパ30にアスファルト混合物が投入されても、そのアスファルト混合物が接合部Sa及び接合部Sbに接触することは各傾斜板32によって防止される。したがって、アスファルト混合物が接合部Saや接合部Sbに接触することで、アスファルト混合物の温度が低下することを抑制することができる。また、各傾斜板32は接合部Saや接合部Sbと離れて接触しておらず、さらに、加温体80によって加温される。これにより、アスファルト混合物が傾斜板32に接触することで、アスファルト混合物の温度が低下することを抑制することができる。
図2に戻り、温度センサ90は、ホッパ30の受け板31ごとに設けられている。この温度センサ90は、ホッパ30内の傾斜板32の内面、すなわち空間K1(図3参照)内の各傾斜板32の境界部分に設けられており、傾斜板32の温度を検出する。温度センサ90としては、例えば、接触式や非接触式の温度計を用いることが可能である。この温度センサ90は、制御部100に電気的に接続されており、検出温度を制御部100に送信する。
ここで、前述の温度センサ90は、傾斜板32の内面に位置するため、ホッパ30内に投入されたアスファルト混合物に接触することがなく、傾斜板32の温度を正確に検出することができ、また、アスファルト混合物との接触によって温度センサ90の故障が発生することも抑えることができる。
制御部100は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部(いずれも図示せず)を備えている。この制御部100は、各種情報や各種プログラムに基づいてホッパ30やコンベア40、スプレッダ50、スクリード60、スクリード昇降部70、加温体80などを制御する。また、制御部100は、各温度センサ90から送信された検出温度を受信し、検出温度情報として記憶部に保存する。
図4に示すように、制御部100は、温度調整器101及び操作器102を備えている。この制御部100には、各加温体80及び各温度センサ90に加え、電源103、入力部104及び表示部105が電気的に接続されている。
温度調整器101は、操作器102を制御するための制御信号(例えば、リレー出力や電圧出力、電流出力など)を操作器102に入力する機器である。操作器102は、温度調整器101から入力された制御信号に応じて、各加温体80の電源103をオン/オフする機器(例えば、SSRや電磁開閉器、電力調整器など)である。電源103は、各加温体80に電力を供給する電力供給部である。この電源103としては、例えば、バッテリーや発電機などを用いることが可能である。入力部104は、作業者(運転手も含む)からの入力操作を受け付ける。表示部105は、傾斜板32の温度の目標値などの各種情報を表示する。
例えば、作業者は、入力部104を操作して傾斜板32の温度の目標値を入力し、各加温体80による加温の開始を指示する。これに応じ、各加温体80は、電源103からの電力供給を受け、各傾斜板32を加温する。温度センサ90は、傾斜板32の温度(現在値)を検出し、温度調整器101に検出温度を送信する。温度調整器101は、温度センサ90からの検出温度を受け、その検出温度と目標値との差を算出し、その差が小さくなるように制御信号を操作器102に出力する。操作器102は、温度調整器101からの制御信号を受け、電源103から各加温体80への電力供給量を調整する。これに応じて、各傾斜板32の温度が変化することになる。温度センサ90は、繰り返し傾斜板32の温度を検出するため、前述の温度検出から電力供給量の調整までの処理が繰り返されることになる。
このように、制御部100は、温度調整器101や操作器102を用い、温度センサ90により検出された傾斜板32の温度に基づいて、傾斜板32の温度を目標値とするように電源103から各加温体80への電力供給量を制御する。これにより、各加温体80への電力供給量が自動的に適切に調整されるので、傾斜板32の温度を確実に目標値にすることが可能となり、傾斜板32の温度に応じてアスファルト混合物の温度が低下することを抑えることができる。
(敷均し工程)
次に、前述のアスファルトフィニッシャ10の敷均し工程の流れについて説明する。
まず、施工準備として、アスファルトフィニッシャ10は、コンベア40の駆動によってアスファルト混合物を搬送可能な状態になっている。この状態で、アスファルトフィニッシャ10の前方に位置する運搬車の荷台からアスファルト混合物がホッパ30内に投入される。投入されたアスファルト混合物は、コンベア40により車体20の前から後に搬送され、車体20の後に位置するスプレッダ50に供給される。そして、そのアスファルト混合物はスプレッダ50によって道路上の被施工面に撒き広げられる。
このとき、アスファルトフィニッシャ10はゆっくりと前進しており、スクリード60の前方の被施工面上に撒き広げられたアスファルト混合物は、スクリード60によって敷均されていく。なお、アスファルト混合物は、スクリード60の前方の被施工面上に順次供給され、アスファルトフィニッシャ10の前進に応じて、スクリード60により敷均され、転圧されていく。
この敷均し工程中、アスファルト混合物は、コンベア40により搬送されるまでホッパ30内に留まることになる。このとき、アスファルト混合物の温度は外気温によって低下するが、アスファルト混合物は各傾斜板32によりホッパ30内の接合部Saや接合部Sbに接触することはなく、また、各加温体80によって加温される。これにより、接合部Saや接合部Sbの温度低下に応じて、アスファルト混合物の温度が低くなることは抑制されている。
つまり、冬期などに接合部Sa及び接合部Sbの温度が低下しても、ホッパ30内に投入されたアスファルト混合物が接合部Sa及び接合部Sbに接触することは、各傾斜板32によって防止されるので、アスファルト混合物の温度低下を抑えることができる。さらに、アスファルト混合物は加温体80により直接加温されるので、アスファルト混合物の温度低下を抑制することができる。また、各傾斜板32は、接合部Saや接合部Sbと離れて接触せずに加温体80によって加温される。したがって、各傾斜板32の温度低下を抑えることが可能であり、アスファルト混合物が傾斜板32に接触しても、そのアスファルト混合物の温度低下を抑制することができる。このようにして、冬期など、アスファルト混合物の温度低下が著しい場合でも、アスファルト混合物の締固め度不足や仕上げ面不良などを抑制することが可能となり、施工品質の低下を抑えることができる。
また、ホッパ30全体を加温するのではなく、ホッパ30内で顕著な温度低下を示す箇所、すなわち接合部Saや接合部Sbに対応する各傾斜板32を効率的に加温することが可能であり、アスファルト混合物の温度を施工に最適な状態に近づけ、維持することができる。さらに、電源103からの電力供給を制御して加温調整を行うことが可能であるため、施工環境やアスファルト混合物の種類(種類によって材質や温度適正などが異なる)に適切に対応することができ、また、過度の加温による被施工面(例えば、基層表面)の熱劣化を抑えることができる。
以上説明したように、実施の一形態によれば、接合部Sa(又は接合部Sb)の少なくとも一部を覆う傾斜板32が、底面S1と側面S2(又はリア面S3)とに渡されて接合部Sa(又は接合部Sb)から離れるように設けられ、さらに、電力供給を受けて傾斜板32を加温する電気式の加温体80が傾斜板32に設けられている。これにより、ホッパ30に投入されたアスファルト混合物は、傾斜板32により接合部Sa(又は接合部Sb)に接触せずに加温体80によって加温される。したがって、アスファルト混合物の温度低下を抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができる。
ここで、図5(グラフB1及びB2)に示すように、ホッパ30内の温度は、加温経過時間に応じて上昇する。グラフB1は、側面S2側の加温体80上における三点の測定点の平均値の温度変化を示す。三点の測定点は、加温体80の中央の一点と、中央から前方向に約20cm離れた一点と、中央から後方向に約20cm離れた一点である。グラフB2は、リア面S3側の加温体80上における二点の測定点の平均値の温度変化を示す。二点の測定点は、加温体80の中央から左方向に約10cm離れた一点と、中央から右方向に約10cm離れた一点である。
グラフB1及びB2では、加温体80の温度は5〜6分程度で110℃以上に急激に上昇し、10〜11分で140℃以上になっている。これにより、加温体80の加温によってホッパ30の各部の温度が上昇することが確認された。また、アスファルトフィニッシャ10の電源103からの電力供給で加温体80の温度を180℃以上まで上昇させることが可能であることが確認された。
<他の実施形態>
前述の実施形態においては、加温体80を傾斜板32の外面に設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、傾斜板32の内面、すなわち、空間K1内に設けるようにしても良い。この場合には、加温体80の強度が低くても、傾斜板32の内面に位置するため、ホッパ30内に投入されたアスファルト混合物に接触することがなく、アスファルト混合物との接触によって加温体80の故障が発生することを抑えることができる。
また、前述の実施形態においては、傾斜板32により接合部Saの全体(全部)又は接合部Sbの全体を覆うことを例示したが、これに限るものではなく、例えば、それらの少なくとも一部を覆っていれば良い。ただし、接合部Saや接合部Sbとアスファルト混合物との接触を回避するためには、接合部Saの全体又は接合部Sbの全体を覆っていることが好ましい。
また、前述の実施形態においては、平らな傾斜板32を設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、湾曲形状の傾斜板32を設けるようにしても良く、その形状は特に限定されるものではない。
また、前述の実施形態においては、二つの傾斜板32に共通の温度センサ90を一つ設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、傾斜板32ごとに温度センサ90を設けるようにしても良い。この場合には、傾斜板32の温度測定の精度を向上させることができる。
また、前述の実施形態においては、各温度センサ90により検出された検出温度に基づいて制御部100により各加温体80の出力(加熱量)を制御することを例示したが、これに限るものではない。例えば、作業者が入力部104を操作して各加温体80の出力を調整するようにしても良く、また、各温度センサ90により検出された検出温度に関係なく、所定の加温条件に基づいて加温体80の出力を制御するようにしても良い。
また、前述の実施形態においては、傾斜板32の温度の目標値を表示することを例示したが、これに限るものではない。例えば、各温度センサ90により検出された検出温度(検出温度情報)を表示部105により表示するようにしても良い。この場合には、作業者は、表示部105により表示された各検出温度を視認することが可能となり、例えば、温度異常などを把握することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
10 アスファルトフィニッシャ
20 車体
21 前輪
22 後輪
30 ホッパ
31 受け板
32 傾斜板
40 コンベア
50 スプレッダ
60 スクリード
70 スクリード昇降部
71 レベリングアーム
72 レベリングシリンダ
73 スクリードリフトシリンダ
80 加温体
90 温度センサ
100 制御部
101 温度調整器
102 操作器
103 電源
104 入力部
105 表示部
A1 進行方向
K1 空間
S1 底面
S2 側面
S3 リア面
Sa 接合部
Sb 接合部
Sc 接合部

Claims (3)

  1. アスファルト混合物を敷均すアスファルトフィニッシャであって、
    底面、側面及び前記底面と前記側面との接合部を有し、アスファルト混合物を受け入れるホッパと、
    前記底面と前記側面とに渡されて設けられ、前記接合部から離れて前記接合部の少なくとも一部を覆う傾斜板と、
    前記傾斜板に設けられ、前記傾斜板を加温する加温体と、
    前記加温体に電力を供給する電源と、
    を備えることを特徴とするアスファルトフィニッシャ。
  2. 前記傾斜板、前記底面及び前記側面により形成される空間内に設けられ、前記傾斜板の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサにより検出された前記傾斜板の温度に基づいて、前記傾斜板の温度を目標値とするように前記電源から前記加温体への電力供給量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャ。
  3. 前記加温体は、前記傾斜板の外面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスファルトフィニッシャ。
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