JP2018149997A - 車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電気駆動された車両装置の衝突時の安全性を向上させると共に装置構成を簡略化することができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続する制御部と、を備える車両制御システムである。【選択図】図1
Description
本発明は、車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムに関する。
車両の衝突時に、電気系統の安全性を向上させる技術が研究されている。車両では、衝突時に短絡などによって発生する大電流を抑制する必要がある。例えば、特許文献1に記載された技術によると、蓄電池を備える車両は、車両衝突が予測される際に、電気負荷を停止させると共に電力線を流れる電流値を低下させ、電流値が所定値になった後に電源を停止させている。
特許文献1に記載された技術によると、衝突後の電力線を流れる電流値を検出し、その後、経時的に監視された電流値に基づいて電源の切断を制御するため、装置構成が複雑化する可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電気駆動された車両装置の衝突時の安全性を向上させると共に装置構成を簡略化することができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続する制御部と、を備える車両制御システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両制御システムであって、前記制御部は、前記第2電源を前記電気負荷に接続した後、前記予測部が前記車両の衝突が発生しないと判断した場合、前記電源切替部を制御して、前記電気負荷に接続されている前記第2電源に代えて、前記第1電源を前記電気負荷に接続するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両制御システムであって、前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側に配置された前記蓄電装置を放電するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両制御システムであって、前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と前記電気負荷とを接続するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両制御システムであって、前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側に配置された前記蓄電装置を放電するとともに、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と前記電気負荷とを接続するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の車両制御システムであって、前記制御部は、前記予測部の検出結果に基づいて、前記車両に衝突が発生すると予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記第2電源と所定の安全対策負荷および前記車両の動力に関する前記電気負荷とを接続するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項4または5に記載の車両制御システムであって、前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と所定の安全対策負荷および前記車両の動力に関する前記電気負荷とを接続するものである。
請求項8に記載の発明は、第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、を備える車両制御システムの制御コンピュータが、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御し、前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続する、車両制御方法である。
請求項9に記載の発明は、第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、を備える車両制御システムの制御コンピュータに、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御させ、前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続させる、プログラムである。
請求項1、8、9記載の発明によれば、車両に衝突が生じると予測される場合に、高容量の第1電源と電気負荷及び安全対策負荷との接続を切り離し、第1電源よりも低容量の第2電源に接続することで、車両の安全性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、車両の衝突が回避された場合に、切断されていた第1電源を電気負荷に接続し直すため、車両の運転動作のための電源を確保することができる。
請求項3記載の発明によれば、車両の衝突が生じた側を予測することで、車両の衝突が生じた側に配置されている蓄電装置を放電して安全性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、車両の衝突が生じた側を予測することで、車両の衝突が生じていない場所に配置されている蓄電装置と電気負荷を接続して、回避行動を行うなどのための車両の電源を確保し、安全性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、車両の衝突が生じた側を予測することで、車両の衝突が生じた側の蓄電装置を放電して安全を確保すると共に、車両の衝突が生じていない場所に配置されている蓄電装置と電気負荷を接続して、回避行動を行うなどのための車両の電源を確保し、安全性を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、車両に衝突が生じると予測される場合に、電源として使用されていた第1電源の接続を切り離して安全性を確保すると共に、所定の安全対策負荷および車両の動力に関する電気負荷を第2電源に接続することで、乗員の安全に関する電源を確保すると共に車両の移動に必要な電源を確保し、安全性を向上させることができる。
請求項7記載の発明によれば、所定の安全対策負荷および車両の動力に関する電気負荷を蓄電装置に接続する際、車両に衝突が生じていない側の蓄電装置を選択して接続することができ、乗員の安全に関する電源を確保すると共に車両の移動に必要な電源を確保し、安全性を更に向上させることができる。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の車両制御システム1の構成を示すブロック図である。車両制御システム1は、衝突判定部(予測部)50と、電源制御部60とを備える。衝突判定部50は、例えば、カメラ51と、レーダ装置52と、ファインダ53と、物体認識装置54、外界認識部55とを備える。衝突判定部50は、車両Mの周囲の状態に基づいて車両Mに発生する衝突を予め予測する。電源制御部60は、切替制御部61と、電源切替部62と、第1電源63と、第2電源64と、電気負荷65と、安全対策負荷66と、を備える。電源制御部60は、衝突判定部50の予測に基づいて車両Mの電源制御を行う。
図1は、第1実施形態の車両制御システム1の構成を示すブロック図である。車両制御システム1は、衝突判定部(予測部)50と、電源制御部60とを備える。衝突判定部50は、例えば、カメラ51と、レーダ装置52と、ファインダ53と、物体認識装置54、外界認識部55とを備える。衝突判定部50は、車両Mの周囲の状態に基づいて車両Mに発生する衝突を予め予測する。電源制御部60は、切替制御部61と、電源切替部62と、第1電源63と、第2電源64と、電気負荷65と、安全対策負荷66と、を備える。電源制御部60は、衝突判定部50の予測に基づいて車両Mの電源制御を行う。
外界認識部55と切替制御部61とは、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、以下に説明する電源制御部60の各機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
カメラ51は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ51は、搭載される車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ51は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。後方を撮像する場合、カメラ51は、リアウインドシールド上部やバックドア等に取り付けられる。側方を撮像する場合、カメラ51は、ドアミラー等に取り付けられる。カメラ51は、例えば、周期的に繰り返し車両Mの周辺を撮像する。カメラ51は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置52は、車両Mの周辺にミリ波等の電波を放射するとともに、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置52は、車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。レーダ装置52は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ53は、照射光に対する散乱光を測定し、対象までの距離を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging、或いはLaser Imaging Detection and Ranging)である。ファインダ53は、車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。
物体認識装置54は、カメラ51、レーダ装置52、およびファインダ53のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度等を認識する。物体認識装置54は、認識結果を外界認識部55に出力する。
外界認識部55は、カメラ51、レーダ装置52、およびファインダ53から物体認識装置54を介して入力される情報に基づいて、周辺車両の位置および速度、加速度等の状態を認識する。周辺車両の位置は、その周辺車両の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、周辺車両の輪郭で表現された領域で表されてもよい。周辺車両の「状態」とは、周辺車両の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
また、外界認識部55は、周辺車両に加えて、ガードレールや電柱、駐車車両、歩行者等の人物、その他の物体の位置を認識してもよい。これにより外界認識部55は、車両Mの周囲の状態を認識し、車両Mに衝突等によって加速度が加わる状態を予測する。このとき、外界認識部55は、例えば認識される情報の時間的な差分に基づいて車両Mの衝突方向を予測する。外界認識部55は、車両Mに衝突等によって所定以上の加速度が加わると検出した場合、検出結果を電源制御部60に出力する。
電源制御部60は、外界認識部55の予測結果に基づいて車両Mに関する電源の安全性が確保されるための制御を行う。電源制御部60の電気負荷65は、例えば車両Mの動力に関するモータやインバータ等の高圧部品を含む。電気負荷65は、例えば数百ボルトで駆動される。
電気負荷65は、複数の装置で構成されるものであってもよい。電気負荷65及び安全対策負荷66は、通常状態では第1電源63に接続されている。ここで、「通常状態」とは、何ら衝突が予測されない状態で、後述のように切替制御部61が電源切替部62に対して何らの制御を行っていない状態と定義される。安全対策負荷66は、エアバッグ、シートベルト装置、緊急通報装置、ドア装置、ハザードランプ等の乗員の安全を確保するための装置である。安全対策負荷66は、例えば数十ボルトで駆動される。
第1電源63は、例えば蓄電池や燃料電池等の主電源である。第2電源64は、第1電源63より低容量の、例えばキャパシタである。第2電源64は、蓄電池や燃料電池等の蓄電装置であってもよい。第2電源64は、複数のキャパシタから構成されていてもよい。第2電源64は、例えば数十ボルトの電圧を出力する。第2電源64は、車両Mのシステムメインリレー(不図示)がオンとなった後、第1電源63によって充電される。
電気負荷65及び安全対策負荷66は、第1電源63または第2電源64のどちらか一方から電源供給される。電源切替部62は、切替制御部61によって動作するスイッチング回路である。電源切替部62は、第1電源63と、第2電源64とを選択的に切り替えて電気負荷65や所定の安全対策負荷66に電源を供給する。
切替制御部61は、外界認識部55によって車両Mが物体等と衝突すると予測された場合、電源切替部62を制御して、電気負荷65に接続されている第1電源63に代えて、第2電源64を電気負荷65に接続する。例えば、電源制御部60は、外界認識部55が衝突を予測した場合、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66の電源を第1電源63から第2電源64に切り替える。これにより、車両制御システム1は、第2電源64によって衝突時の安全対策負荷66の動作を確保する。
また、電気負荷65及び安全対策負荷66の電源が第2電源64に切り替えられた後、外界認識部55が物体と衝突しないと判断する場合がある。このとき、電源制御部60は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第2電源64に代えて、第1電源63を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する。これにより、車両制御システム1は、衝突が回避された場合の車両Mを駆動する電源を確保することができる。
以下、車両制御システム1の動作について説明する。図2は、車両制御システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
衝突判定部50は、車両Mの周囲の情報を取得する(ステップS100)。外界認識部55が物体等と衝突すると予測した場合(ステップS110:Yes)、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第1電源63に代えて、第2電源64を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する(ステップS120)。
外界認識部55が衝突を回避すると予測した場合(ステップS130:Yes)、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第2電源64に代えて、第1電源63を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続し直す(ステップS140)。
上述したように第1実施形態の車両制御システム1によると、車両Mに衝突が生じると予測される場合に、高容量の第1電源63と電気負荷65及び安全対策負荷66との接続を切り離し、第1電源63よりも低容量の第2電源64に接続することで、車両Mの安全性を向上させることができる。このとき、車両制御システム1によると、第2電源64が安全対策負荷66に接続されることで、車両Mに衝突が生じた後にも安全対策負荷66の電源を確保することができ、乗員の安全性を向上させることができる。
更に車両制御システム1によると、車両Mの衝突が回避された場合に、切断されていた第1電源63を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続し直すため、車両Mの運転動作のための電源を確保することができる。そして、車両制御システム1によると、第1電源63または第2電源64のどちらか一方を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する構成のため装置構成を簡略化することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態の車両制御システム1は、車両Mに衝突が生じると予測される場合に、第1電源63と電気負荷65及び安全対策負荷66との接続を切り離し、第2電源64に接続した。第2実施形態の車両制御システム2は、第2電源64が複数のキャパシタを備える場合、それぞれのキャパシタの制御を変更するものである。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
第1実施形態の車両制御システム1は、車両Mに衝突が生じると予測される場合に、第1電源63と電気負荷65及び安全対策負荷66との接続を切り離し、第2電源64に接続した。第2実施形態の車両制御システム2は、第2電源64が複数のキャパシタを備える場合、それぞれのキャパシタの制御を変更するものである。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
第2電源64が複数のキャパシタを備える場合、それぞれのキャパシタは、車両Mにおいてそれぞれ異なる場所に分散されて配置されることがある。図3は、車両Mの異なる場所に複数のキャパシタC1,C2(64)が配置される状態を示す図である。キャパシタC1は、例えば車両MにおいてキャパシタC2よりも前側に配置されている。キャパシタC1は、例えばフロントエンジン車のエンジンルーム内に配置されている。キャパシタC2は、例えば後部のトランクルーム内に配置されている。キャパシタC1,C2は車両Mの左右に配置されていてもよく、前後左右に自由に配置されていてもよい。
図4は、第2実施形態の車両制御システム2の構成を示すブロック図である。車両制御システム2では、第2電源64に複数のキャパシタC1,C2と、放電負荷67と、を備え、電源切替部62は、切替制御部61の制御によって複数のキャパシタC1,C2をそれぞれ断続する。放電負荷67は、キャパシタC1,C2を急速放電するための負荷である。切替制御部61の制御によって電源切替部62は、キャパシタC1,C2を放電負荷67に接続し、キャパシタC1,C2を急速放電させる。放電負荷67は、車両Mに別途設けられてもよいし、電気負荷65を構成する複数の装置のいずれかに接続されるものであってもよい。
また、切替制御部61は、第2電源64に含まれない、モータ等の電気負荷65に接続されている平滑用のキャパシタ(不図示)も放電負荷67に接続し、この平滑用のキャパシタも併せて放電させてもよい。
例えば車両Mに前方衝突が生じる場合について説明する。外界認識部55は、車両Mが物体等と前方衝突すると予測する。切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第1電源63に代えて、衝突が生じていない側の後方のキャパシタC2を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する。このとき、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、キャパシタC1を放電負荷67に接続し、キャパシタC1を急速放電する。
同様に、車両Mに後方衝突が生じる場合は、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第1電源63に代えて、衝突が生じていない側の前方のキャパシタC1を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する。このとき、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、キャパシタC2を放電負荷67に接続し、キャパシタC2を急速放電する。同様に、複数のキャパシタC1,C2が車両Mの前後左右に自由に配置されている場合、切替制御部61は、車両Mの衝突側に配置されたキャパシタを放電すると共に、衝突が生じていない側に配置されたキャパシタに電気負荷65及び安全対策負荷66を接続する。
以下、車両制御システム2の動作について説明する。図5は、車両制御システム2の処理の流れを示すフローチャートである。
衝突判定部50は、車両Mの周囲の情報を取得する(ステップS200)。外界認識部55が物体等と衝突すると予測した場合(ステップS210:Yes)、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている第1電源63に代えて、衝突が生じていない側のいずれかのキャパシタC1,C2を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続する(ステップS220)。切替制御部61は、電源切替部62を制御して、衝突が生じている側のいずれかのキャパシタC1,C2を放電負荷67に接続する(ステップS230)。
外界認識部55が衝突を回避すると予測した場合(ステップS240:Yes)、切替制御部61は、電源切替部62を制御して、電気負荷65及び安全対策負荷66に接続されている衝突が生じていない側のいずれかのキャパシタC1,C2に代えて、第1電源63を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続し直す(ステップS250)。
上述したように第2実施形態の車両制御システム2によると、車両Mの衝突が生じた側に配置されているいずれかのキャパシタC1,C2を急速放電して安全性を向上させることができる。車両制御システム2によると、衝突が生じていない側に配置されているいずれかのキャパシタC1,C2を電気負荷65及び安全対策負荷66に接続し、乗員の安全に関する電源及び車両Mの移動に必要な電源を確保することができ、乗員の保護の安全性を高めることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…車両制御システム、2…車両制御システム、50…衝突判定部、51…カメラ、52…レーダ装置、53…ファインダ、54…物体認識装置、55…外界認識部、60…電源制御部、61…切替制御部、62…電源切替部、63…第1電源、64…第2電源、65…電気負荷、66…安全対策負荷、67…放電負荷、C1…キャパシタ、C2…キャパシタ、M…車両
Claims (9)
- 第1電源と、
前記第1電源より低容量の第2電源と、
前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、
車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、
車両の衝突を予測する予測部と、
前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続する制御部と、を備える、
車両制御システム。 - 前記制御部は、前記第2電源を前記電気負荷に接続した後、前記予測部が前記車両の衝突が発生しないと判断した場合、前記電源切替部を制御して、前記電気負荷に接続されている前記第2電源に代えて、前記第1電源を前記電気負荷に接続する、
請求項1に記載の車両制御システム。 - 前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、
前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、
前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側に配置された前記蓄電装置を放電する、
請求項1または2に記載の車両制御システム。 - 前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、
前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、
前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と前記電気負荷とを接続する
請求項1または2に記載の車両制御システム。 - 前記第2電源は、前記車両において複数の箇所に分散されて配置された複数の蓄電装置を含み、
前記予測部は、前記衝突が前記車両のどの側に発生するかを予測可能であり、
前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側に配置された前記蓄電装置を放電するとともに、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と前記電気負荷とを接続する
請求項1または2に記載の車両制御システム。 - 前記制御部は、前記予測部の検出結果に基づいて、前記車両に衝突が発生すると予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記第2電源と所定の安全対策負荷および前記車両の動力に関する前記電気負荷とを接続する、
請求項1から5のいずれかに記載の車両制御システム。 - 前記制御部は、前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御して、前記車両の衝突側以外の場所に配置された前記蓄電装置と所定の安全対策負荷および前記車両の動力に関する前記電気負荷とを接続する
請求項4または5に記載の車両制御システム。 - 第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、を備える車両制御システムの制御コンピュータが、
前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御し、
前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続する、
車両制御方法。 - 第1電源と、前記第1電源より低容量の第2電源と、前記第1電源または前記第2電源のどちらか一方から電源供給される電気負荷と、車両に設けられた複数の電源のいずれかより選択的に前記電気負荷に接続する電源切替部と、車両の衝突を予測する予測部と、を備える車両制御システムの制御コンピュータに、
前記予測部により前記車両の衝突が予測される場合に、前記電源切替部を制御させ、
前記電気負荷に接続されている前記第1電源に代えて、前記第2電源を前記電気負荷に接続させる、
プログラム。
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WO2021212506A1 (zh) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 上海商汤临港智能科技有限公司 | 车辆、视觉域控制器、视频数据处理方法、设备和介质 |
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- 2017-03-14 JP JP2017049149A patent/JP2018149997A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021212506A1 (zh) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 上海商汤临港智能科技有限公司 | 车辆、视觉域控制器、视频数据处理方法、设备和介质 |
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