JP2018148496A - 再送信装置、受信装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
そして、通常、暗号化方式はシステムごとに異なるため、このような再送信を受信するための受信端末では専用のアプリケーション(アプリ)が用いられる。また、ユニキャストを用いる場合には、暗号化は受信機毎に異なる鍵を用いた暗号化を行う。そして、同じ信号を複数の受信機で同時受信することはできない。
なお、マルチキャスト方式を用いる場合、複数の受信機に共通の鍵で暗号化される。つまり、同じ信号を複数の受信機で受信することができる。しかしながら、同じ鍵を複数の受信機で安全に共有するためには、高度な暗号システムが必要となり、通常は、ハードウェアで実装する。このため、受信するには専用のSTB(セットトップボックス)が必要となる。
また、家庭内や公共の場所や商用施設などで用いるための再送信システムを想定した場合、従来のユニキャストによる方法では、複数の端末で信号を同時に受信することができない。
一方、従来のマルチキャストによる方法では、大規模IP再送信システムで使用されるような暗号化システムを運用することは困難である。
また、不特定多数の利用者が想定される商用施設などで再送信システムを運用しようとした場合、暗号を復号するための専用のハードウェアを使用することは事実上、難しい。
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態による再送信システムにおいて、再送信装置は、放送信号を受信し復調した後、デスクランブル(暗号化解除)し、TS(トランスポートストリーム)もしくはMMT(MPEGメディアトランスポート)を復号する。次に、再送信装置は、再送信用にデータを圧縮するなどの目的のため、映像トランスコードなどの信号変換を行う。ここでの信号変換は、例えば、映像符号化方式の変換(MPEG−2からH.264に)や、UHDTV(超高精細テレビ)からSDTV(標準解像度テレビ)へのダウンコンバートなどである。そして、再送信装置は、再送信のために、再スクランブル(暗号化)し、さらにIPパケット化し、再送信を行う。本実施形態では、再送信装置は、放送信号で使用されていた暗号方式と同じ暗号方式を用い、また同じスクランブル鍵(Ks)を用いてスクランブルし、再送信する。
受信装置2は、再送信装置1から再送信されたコンテンツを、通信により受信する。受信装置2は、例えば、テレビ受像機や、スマートフォン(スマホ)や、ウェアラブル端末等であり、通信手段を備えるとともに、映像等を含むコンテンツを復号し、ユーザーに提示するための機能を備えた機器である。なお、受信装置2が、放送信号を受信する機能を備えていても良い。
ネットワーク3は、再送信装置1と受信装置2とが相互に通信できるようにした通信ネットワークである。ネットワーク3を介して、IP(インターネット・プロトコル)による通信が行える。
なお、以下では、TSやMMTを用いる場合の機能構成について説明するが、その他の多重方式を用いる場合にも、本実施形態の基本的な構成が変わるわけではない。
以下において、コンテンツデータは、映像や音声やデータ放送用のデータ等を含むものである。また、関連情報は、ECM(Entitlement Control Message)やEMM(Entitlement Management Message)であり、スクランブル処理に関連する情報(スクランブル鍵、カウンター初期値、レジスター初期値等)を持つ。また、コンテンツデータや関連情報等を合わせたものを伝送用データと呼ぶ場合がある。
放送信号復調部11からの出力がTSである場合、そのTSは、スクランブル鍵で暗号化されている。スクランブル鍵は、時変鍵である。スクランブル鍵の情報自体もまた暗号化された状態で、放送信号で伝送されている。デスクランブル部12は、受信した放送信号から、鍵の情報を含む関連情報(ECMやEMM)を複製して取り出し、関連情報処理部15に渡す。そして、デスクランブル部12は、関連情報処理部15から、復号されたスクランブル鍵を受け取る。
つまり、デスクランブル部12は、関連情報処理部15に対して、伝送用データから関連情報を複製して供給することによって関連情報処理部15からスクランブル鍵を取得し、取得した前記スクランブル鍵を用いて伝送用データから取り出したコンテンツデータをデスクランブルする。
デスクランブル部12は、スクランブル鍵の他に、デスクランブル処理に必要な情報を、関連情報処理部15等から取得する。具体的には、TSの場合には、デスクランブル部12は、スクランブル初期値を関連情報処理部15から取得する。また、MMTの場合には、スクランブル初期値に関する情報はパケットヘッダーに多重されている。したがって、デスクランブル部12は、スクランブル初期値に関する情報をパケットヘッダーから取得する。なお、デスクランブル処理に必要な鍵以外の情報については、後で図3を参照しながら説明する。
そして、デスクランブル部12は、上記のスクランブル鍵と、初期値等の必要な情報とを用いて、TSあるいはMMTをデスクランブルする。
つまり、再スクランブル部31は、デスクランブル部12がデスクランブルする際に用いたスクランブル鍵を用いて再送信用のコンテンツデータをスクランブルする。
再送信装置1は、このIPパケットを、受信装置2に向けて送信する。
図3は、多重方式および暗号方式と、初期値情報、およびその情報の入手先を示す概略図である。各方式について、下に説明する。
CBC+OFMモードにおいて、ブロック長が16バイトの場合には、暗号化の手順は次の通りである。即ち、1)暗号化前のデータと、レジスター値との排他的論理和を求める。2)所定の鍵を用いて、その排他的論理和に暗号処理(AES暗号、MULTI2暗号、Camellia暗号など)を適用する。3)暗号処理の結果を暗号化データとして出力するとともに、暗号処理の結果をレジスターに登録する。
CBC+OFMモードにおいて、ブロック長が16バイトではない場合には、暗号化の手順は次の通りである。即ち、1)所定の鍵を用いて、レジスター値に暗号処理(上と同様)を適用する。2)暗号処理の結果をレジスターに登録する。3)暗号処理の結果と、暗号化前のデータとの排他的論理和を求め、その排他的論理和を暗号化データとして出力する。
CTRモードにおいて、暗号化の手順は次の通りである。即ち、1)所定の鍵を用いて、カウンター値に暗号処理(AES暗号、Camellia暗号など)を適用する。2)その暗号処理の結果と、暗号化前のデータとの排他的論理和を求める。3)その排他的論理和を暗号化データとして出力する。なお、CTRモードにおけるカウンターの初期値は前述の通り与えられ、またカウンター値は順次カウントアップされていく。
図4は、本実施形態による受信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図示するように、受信装置2は、放送信号復調部51と、通信復号部52と、切替部53と、関連情報処理部55と、デスクランブル部61と、コンテンツ復元部62と、を含んで構成される。この受信装置2は、再送信装置1から送信される通信(IP)によるコンテンツも、放送信号によるコンテンツも、受信して提示することができる。
通信復号部52は、受信したIPパケットから、TSあるいはMMTを取得する。つまり、通信復号部52は、受信した通信パケットから伝送用データを復元する。
切替部53は、放送信号復調部51で復号されたTSまたはMMTを後段への入力とするか、通信復号部52で復号されたTSまたはMMTを後段への入力とするかを切り替える。
通信復号部52から出力される伝送用データは、放送信号復調部51から出力される伝送用データと同じスクランブル方式を用いているため、関連情報処理部55は、デスクランブル部61は同じものが使用できる。このため、後段は、放送信号と通信の伝送用データ処理を共通化できる。
そして、再送信装置1における関連情報処理部15と同様に、この関連情報処理部55もまた、鍵の流出の防止の目的で、独立したハードウェアとして実装してもよい。
つまり、デスクランブル部61は、関連情報処理部55に対して、放送信号復調部51または通信復号部52のいずれかから出力される伝送用データから取り出した関連情報を供給することによって関連情報処理部55からスクランブル鍵を取得する。そして、デスクランブル部61は、取得したスクランブル鍵を用いて、伝送用データから取り出したコンテンツデータをデスクランブルする。
コンテンツ復元部62は、デスクランブル部61によってデスクランブルされたコンテンツを復元し、ユーザーに提示する。なお、コンテンツ復元部62は、トランスコードした映像や音声などのコンテンツを復号できる機能を有しているものとする。
図5は、各処理の段階での信号の構成例を示す概略図である。同図は、(a)放送信号復調部11から出力される段階、(b)デスクランブル部12から出力される段階、(c)データ処理部20から出力される段階、(d)再スクランブル部31から出力される段階の、4つの段階における信号の構成例を示している。また、同図において、横軸方向は時間に対応している。
この(d)に示す信号を、再送信装置1はIPで再送信する。受信装置2は、再送信されたこれらの信号を受信し、TSを取得する。受信装置2は、IPで受信した関連情報に基づいて、映像や音声のコンテンツをデスクランブルすることができる。つまり、受信装置2は、通信で再送信されたTSと、放送信号として受信したTSとを、同じ仕組みによってデスクランブルし、コンテンツとして提示することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前実施形態において既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
図6は、本実施形態による再送信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図示するように、再送信装置6は、放送信号復調部11と、スクランブル部14と、関連情報処理部15と、データ処理部20と、通信符号化部32と、を含んで構成される。
そして、本実施形態におけるスクランブル部14は、前実施形態の再送信装置1に含まれるデスクランブル部12および再スクランブル部31の機能を有する。前述の通り、通常は、デスクランブル部12および再スクランブル部31は、同一の機能を有する。本実施形態では、デスクランブル部12および再スクランブル部31の機能を共通化してスクランブル部14としている。
つまり、第1実施形態におけるデスクランブル部12と再スクランブル部31との機能は、本実施形態においては共通のハードウェア(スクランブル部14)として実現される。この共通のハードウェアはデスクランブル処理と再スクランブル処理とを時間帯ごとに適宜切り替えて処理する。
[変形例1]
前記の各実施形態においては、再送信装置内のデータ処理部20がコンテンツデータを変換する処理を行っていた。しかしながら、データ処理部20は、必ずしもコンテンツデータの変換を行う必要はない。データ処理部20が、デスクランブル部12によってデスクランブルされたコンテンツデータ(第1コンテンツデータ)に基づいて再送信用のコンテンツデータ(第2コンテンツデータ)を得ることができれば、コンテンツの再送信は可能である。
また、前記の各実施形態においては、データ処理部20は、データを圧縮するようなデータ変換を行っていた。しかしながら、必ずしもデータ処理部20による処理がデータのサイズを小さくするものでなくてもよい。データ処理部20による変換によって、データサイズが変換前より大きくなってもよい。
前記の各実施形態においては、デスクランブル処理とスクランブル処理(再スクランブル処理)とが同一である場合を「通常の場合」として説明した。しかしながら、デスクランブル処理とスクランブル処理とは必ずしも同一の処理でなくてもよい。必要なことは、デスクランブル処理がスクランブル処理の逆処理であることである。各実施形態において記載した「通常の場合」は、スクランブル処理の逆変換がたまたまスクランブル処理と同一の処理である場合である。
前記の各実施形態においては、再送信装置におけるデスクランブル処理の際と再スクランブル処理の際のそれぞれにおいて、関連情報処理部に対して関連情報を渡し、スクランブル鍵等の情報を要求していた。この方法に代わり、デスクランブル処理をした際に用いたスクランブル鍵等の情報を、コンテンツデータに関連付ける形で再送信装置の内部に記憶しておき、再スクランブルする際にそのスクランブル鍵等の情報を読み出して使用する方法でもよい。
前記の各実施形態において、関連情報処理部は、再送信装置や受信装置とは独立のハードウェア(例えば、B−CASカードとして)として実現されるものであると説明した。しかしながら、関連情報処理部が、再送信装置あるいは受信装置のそれぞれに、一体として組み込まれる態様であってもよい。
したがって、放送信号によるコンテンツをデスクランブルする処理と、そのコンテンツを通信で再送信するために再スクランブルする処理とを同一にすることができる。よって、簡易に再暗号化システムを構築することができる。
また、通信によって再送信されたコンテンツを受信する側の受信装置(セットトップボックス等の装置)におけるデスクランブル処理には、放送信号の受信で使用するものがそのまま利用できる。そのため、再送信されたコンテンツのデスクランブル処理のために、専用のアプリや専用の回路等を必要としない。
再送信装置におけるデスクランブル部と再スクランブル部とは、時分割で同じ処理部(回路)を共用することが可能となり、装置の簡略化を図ることができる。
2 受信装置
3 ネットワーク
5 再送信システム
7 送信装置
11 放送信号復調部
12 デスクランブル部
14 スクランブル部
15 関連情報処理部
20 データ処理部
31 再スクランブル部
32 通信符号化部
51 放送信号復調部
52 通信復号部
53 切替部
55 関連情報処理部
61 デスクランブル部
62 コンテンツ復元部
Claims (6)
- 放送信号を復調して伝送用データを出力する放送信号復調部と、
スクランブル鍵に関する関連情報を入力してスクランブル鍵を出力する関連情報処理部に対して、前記伝送用データから取り出した前記関連情報を供給することによって前記関連情報処理部からスクランブル鍵を取得し、取得した前記スクランブル鍵を用いて前記伝送用データから取り出した第1コンテンツデータをデスクランブルするデスクランブル部と、
前記デスクランブル部によってデスクランブルされた前記第1コンテンツデータに基づいて第2コンテンツデータを得るとともに、前記第2コンテンツデータと前記関連情報とから再送信用データを生成するデータ処理部と、
前記デスクランブル部がデスクランブルする際に用いた前記スクランブル鍵を用いて前記再送信用データに含まれる前記第2コンテンツデータをスクランブルする再スクランブル部と、
前記再送信用データを通信により送信するための符号化を行う通信符号化部と、
を具備することを特徴とする再送信装置。 - 前記再スクランブル部は、前記再送信用データに含まれる前記関連情報を前記関連情報処理部に対して供給することによって、前記第2コンテンツデータをスクランブルするための前記スクランブル鍵を前記関連情報処理部から取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の再送信装置。 - 前記デスクランブル部と前記再スクランブル部とは、共通のハードウェアとして実現され、この共通のハードウェアはデスクランブル処理と再スクランブル処理とを時間帯ごとに切り替えて処理する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再送信装置。 - 放送信号を復調して伝送用データを出力する放送信号復調部と、
通信パケットを受信し、前記通信パケットから伝送用データを復元する通信復号部と、
スクランブル鍵に関する関連情報を入力してスクランブル鍵を出力する関連情報処理部に対して、前記放送信号復調部または前記通信復号部のいずれかから出力される前記伝送用データから取り出した前記関連情報を供給することによって前記関連情報処理部からスクランブル鍵を取得し、取得した前記スクランブル鍵を用いて、伝送用データから取り出したコンテンツデータをデスクランブルするデスクランブル部と、
を具備することを特徴とする受信装置。 - コンピューターを、請求項1から3までのいずれか一項に記載の再送信装置として機能させるためのプログラム。
- コンピューターを、請求項4に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
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JP2017044118A JP2018148496A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 再送信装置、受信装置、およびプログラム |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
- 2017-03-08 JP JP2017044118A patent/JP2018148496A/ja active Pending
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