JP2018146965A - 立体映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示対象を、より立体的で同じ空間にいる実体物のように表示する。【解決手段】一部又は全部が所定の透光性部材からなるケース2と、ケース2の内部に立設した透過フィルム3と、所定の映像を、透過フィルム3に表示可能に出力するプロジェクタ4と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、漫画やアニメーションに登場するキャラクターや実在の人物等の映像を立体的に映し出すことが可能な立体映像表示装置に関し、特に、透明なケースの内部に設けた透明なフィルム等に映像を投影することで、キャラクター等の映像をより立体的に映し出すことが可能な立体映像表示装置に関する。
従来から、所望の表示対象を立体的に表示することが可能な表示装置が知られている。
例えば、特許文献1には、透明な風防の中に不透明なスクリーンを設け、このスクリーンに二次元画像を表示しつつ高速回転させることによって、表示対象を立体的に表示させる立体画像表示装置が記載されている。
また、特許文献2には、不透明な箱体の中に上端部よりも下端部が前方に位置するように傾斜させた透明板を設け、この透明板を透過する背景の立体映像と、この透明板により反射される表示対象の反射映像とを重ねて視認させることで、表示対象を背景上に立体的に見せることが可能な映像表示装置が記載されている。
特開2001−197524号公報 特開2015−31808号公報
しかしながら、特許文献1の立体画像表示装置は、残像効果を利用して表示対象を立体的に見せているため、実体物として認識しづらい問題があった。
また、スクリーンが透明でないため、透明であれば見えるはずの表示対象の周囲の背景を、スクリーンを通して視認することができない。
そうすると、表示対象と背景との関係において、奥行き感や運動視差等が生じず、立体感が得られにくい問題があった。
また、特許文献2の映像表示装置は、箱体の中に現実空間の背景とは異なる背景である立体オブジェクトを形成し、その背景画像との関係で表示対象の立体感を表している。
このため、表示対象がユーザと同じ空間に存在するといった一体的な立体感に欠けていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みなされたものであり、3次元の仕切られた空間の中にキャラクター等の表示対象を所定の方法で表示することで、表示対象を、より立体的で同じ空間にいる実体物のように認識させることが可能な映像表示装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の立体映像表示装置は、一部又は全部が透光性部材からなるケースと、ケースの内部に立設した透光性を有する平状部材と、所定の映像を、前記平状部材において表示可能に出力する映像出力手段と、を備えた構成としてある。
本発明の立体映像表示装置によれば、表示対象を、より立体的で同じ空間にいる実体物のように表示することができる。
本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置を上方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置を下方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置の左側面図である。 (i)はミラー取付部の平面図であり、(ii)は、ミラー取付部を上方背面側から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置に搭載される機器であって、(i)は上部収容部に設置される機器、(ii)は柱部に設置される機器、(iii)は下部収容部に設置される機器を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置の機能ブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る立体映像表示装置を上方から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る立体映像表示装置の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る立体映像表示装置における投射映像の光路図である。 本発明の三実施形態に係る立体映像表示装置を上方から見た斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る立体映像表示装置における投射映像の光路図である。 本発明の他の実施形態に係る立体映像表示装置における投射映像の光路図である。 本発明の他の実施形態に係る立体映像表示装置を上方から見た斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る立体映像表示装置を下方から見た斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る立体映像表示装置の左側面図である。 本発明の他の実施形態に係る立体映像表示装置の平面図である。
以下、本発明の立体映像表示装置の実施形態について図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置を上方から見た斜視図である。図2は、本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置を下方から見た斜視図である。
図1,図2に示すように、本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置1は、主に、内部が空洞な円筒状の透明のケース2と、そのケース2の内部にほぼ垂直に立設した透過フィルム(本発明の平状部材)3と、キャラクターや人物(以下、キャラクター等という。)の映像を出力するプロジェクタ(本発明の映像出力手段)4と、によって構成されている。
本実施形態の立体映像表示装置1は、これらの基本構成に反射ミラー5等の部品や機器を加えた構成としている。
このような構成の立体映像表示装置1において、プロジェクタ4から出力された映像は、反射ミラー5による反射を介して透過フィルム3に投影され、ユーザは、このようにして透過フィルム3に投影された映像を透明なケース2を通して見ることができる。
ケース2は、一部又は全部が透光性部材からなる筐体であり、例えば、アクリル板等によって形成されている。
本実施形態のケース2は、2つの透明な半円柱状のケース部材2a,2bを、2本の支柱23に組み込むことで全体が透明な一体の円筒体を形成している。
ただし、予め成形された円筒体をケース2に用いることもでき、また、弾性又は可撓性を有する矩形状の板材や膜材を半円柱状に湾曲させ、これを支柱23に組み込んで形成した円筒体をケース2として用いることもできる。
このように円筒状のケース2を用いることで、左右のどの角度からでも透過フィルム3に投影される映像を適切に視認することができる。
なお、支柱23は透明な部材で形成されていてもよく、この場合、ケース2のほぼ全部を透明にすることができる。ただし、支柱23は、不透明や半透明であってもよい。
ケース2の正面側上部には、ケース2の表面に沿って湾曲させた帯状の不透明な遮蔽部25を設けている。
これにより、ケース2を正面側から見たときに、反射ミラー5は、遮蔽部25の後方にあるため、隠れて見えなくさせることができる。
また、図示していないが、ケース2の上底面にあたる円形部には、遮光塗料の塗布等、遮光処理を施している。
これにより、透過フィルム3に室内の照明等が入り込むことを防ぐことができ、透過フィルム3に表示される映像を見易くすることができる。
また、ケース2の背面側上部(ケース部材2bの上部)は、開口を施しており、反射ミラー5からの映像光がケース部材2bを介さず、直接透過フィルム3に到達できるようにしている。
なお、ケース2は、透明な部材に限らず、乳白色のように半透明の部材を用いてもよい。
このようなケース2の内部には、透過フィルム3が設けられており、また、ケース2の上方、下方、背面側には、後述する上部収容部21、下部収容部22、柱部6が設けられている。
透過フィルム3は、本発明の「透光性を有する平状部材」の一実施態様であり、所定の映像が投影される透明なスクリーンとして機能する。
本実施形態の透過フィルム3は矩形状であり、これが、ケース2の内部の中央付近にほぼ垂直になるように立設されている。
具体的には、透過フィルム3は、台座221の両端に立設された2本の支柱23によって支持され、これにより、表面が正面側(背面側)を向きつつ、台座221の中央に垂直に立設させている。
なお、透過フィルム3の代わりに、透明の板材、半透明の板材や膜材等を用いることもできる。
下部収容部22は、プラスチック等からなる箱体であり、プロジェクタ4の出力制御を含む種々の制御動作を行う制御ボード701その他の機器(図5(iii)参照)を取り付けるスペースを有する。
下部収容部22には、着脱可能な下部カバー222が設けてあり、取り付けることで内部を隠すことができ、取り外すことで内部の機器のメンテナンス等を可能としている。
下部収容部22の上面の台座221には、透過フィルム3の立設位置の左右の端部に支柱23を立設している。
透過フィルム3やケース部材2a,2bは、この支柱23により支持されることで台座221上に一体的に立設される。
これにより、円筒状のケース2が台座221上に立設され、透過フィルム3は、側部がケース2の内側に内接しつつ、下部(下端)が台座221の上面(表面)に沿うように設けられる。
台座221は、ケース2内に表示されるキャラクター等を仮想的に載置する台としても機能する。すなわち、台座221は、人形や模型を展示可能に収容するディスプレイケースのベース基材のように見せることができる。
本実施形態では、後記ミラー取付部51により反射ミラー5の角度や向きを調整することで、透過フィルム3の下端に、キャラクター等の足元を一致させて表示させるようにしている(図1,図7参照)。
このようにすることで、キャラクター等が台座221の上に実際に立っているように見せることができる。
また、台座221は所定の視認性を有する。具体的には、台座221の表面に模様や着色を施したり、形状に特徴を施すことで、台座221の存在が目立つようにしている。
例えば、本実施形態の台座221は、アクリル板の表面に、レーザー加工等によって、いわゆる魔方陣の模様に沿った溝を施すようにしている。
さらに、台座221は、アクリル板の下部に複数の演出用LED706(本発明の発光手段)を分散して配置することで、台座221の全面に演出用LED706からの光が行きわたるようにしている。
このようにすると、台座221の表面において、透過フィルム3を跨ぐぞれぞれの領域が強く認識されるため、透過フィルム3に投影されたキャラクター等の前後において台座221の存在をより強調することができる。
そうすると、キャラクター等が、台座221の上にしっかりと着地して立っているように見せることができる。
上部収容部21は、映像出力を行うプロジェクタ4などの機器(図5(i)参照)を取り付けるスペースを有する。
具体的には、上部収容部21は、柱部6の上部に連結された梯子状の上部機器取付部211を設けており、この上部機器取付部211の下面にプロジェクタ4が取り付けられている。
上部機器取付部211は、図2や図3に示すように、柱部6との連結部213から正面側上方に傾いた状態で固定されており、これに伴い、上部機器取付部211に取り付けられたプロジェクタ4も斜めに傾いた状態で固定されている。
このように、プロジェクタ4を斜めに取り付けることで、映像の出力方向が当該プロジェクタ4の背面側下方に位置する反射ミラー5に向くようにしている。
なお、上部機器取付部211は、柱部6との連結において、ボルト等の軸部材を用いて軸支させ、軸を中心に任意の位置まで回動させてナット等の固定部材により固定することもできる。
このようにすると、プロジェクタ4の傾きを容易に変更することができ、この変更によって映像の出力を上下方向に調整することができる。
上部収容部21には、着脱可能な上部カバー212が設けてあり、取り付けることで、上部機器取付部211やプロジェクタ4等の機器を隠すことができ、取り外すことで内部の機器のメンテナンス等を可能としている。
プロジェクタ4は、キャラクター等の映像の出力を行う映像出力手段である。
この種のプロジェクタ4は、通常、いわゆるスクリーンに対し直接映像を投射することで映像を表示するが、本実施形態では、反射ミラー5を介して間接的にスクリーン(透過フィルム3)に映像を投射するようにしている。
具体的には、本実施形態のプロジェクタ4は、ケース2の背面側に離間して立設されている柱部6の上部の反射ミラー5に出力映像が向かうように、上部収容部21において傾斜した状態で取り付けられている。
ところで、プロジェクタの仕様には、焦点距離(以下、許容投射距離という)と投射比(以下、許容投射角度という)がある。
許容投射距離は、画像サイズに対応した必要な投射距離(プロジェクタからスクリーンに至る光路の距離)である。実際の投射距離が許容投射距離に満たないと焦点が合わず映像を鮮明に映し出すことはできない。
許容投射角度は、スクリーンに投射される映像の光路とスクリーンとの角度の許容値である。実際の投射角度が許容投射角度に満たないと、画像の歪みが大きくなり、また、画像の両端で光量が異なって、画像がぼやけるなど画質が低下する。
これらの点に鑑み、本実施形態のプロジェクタ4は、比較的、許容投射距離が短く、許容投射角度が小さい仕様のものを用い、さらに、反射ミラー5を用いることで、プロジェクタ4とスクリーン(すなわち、透過フィルム3)とをコンパクトに一体化できるようにしている。
なお、プロジェクタ4は、後記他の実施形態にあるように、さらに許容投射距離が短く許容投射角度が小さい仕様のものを用いることができる。
このようにすると、投射距離がより短くて済み、また、投射角度がより小さくて済むため、装置本体を一層コンパクトにすることができる。
また、後記他の実施形態にあるように、プロジェクタ4から出力される映像が、反射ミラー5を介さず、直接スクリーンを投射する構成とすることもできる。
このような構成によっても、装置全体をコンパクトにすることができる。
柱部6は、下部収容部22の最背部に立設された柱状の部材であり、ケース2の背面側にケース2とは離間して立設されている。
このように、柱部6をケース2の背面側に設けることで、透過フィルム3に室内の照明等が入り込むことを防ぎ、透過フィルム3に表示される映像を見易くすることができる。
柱部6には、反射ミラー5や各種センサを取り付けている(図2,図3,図5(ii)等参照)。
反射ミラー5は、柱部6の上部に鏡面がほぼ垂直(すなわち、透過フィルム3の面とほぼ平行)になるように設けられている。
これにより、プロジェクタ4から背面側斜め下方向に出力された所定の入射角の映像光をこれと同角度(反射角)で反射し、その反射光によって映像を透過フィルム3に投影するようにしている。
このようにすると、透過フィルム3における映像の上部と下部の投射距離の距離差を抑えることができるため、透過フィルム3に投影される映像のぼやけ等を抑えることができる。
反射ミラー5は、具体的には、図4に示すミラー取付部51(調整手段)によって、適切な角度や向きに調整された状態で取り付けられている。
図4(i)は、ミラー取付部の平面図であり、図4(ii)は、ミラー取付部を上方背面側から見た斜視図である。
これらの図に示すように、ミラー取付部51は、反射ミラー5を保持するプレート511と、プレート511の背面側に固定して取り付けられた3本の総ネジ513と、プレート511と対向し、総ネジ513を貫通孔を挿通した状態で柱部6に固定されるベース512と、ベース512の貫通孔に挿通され背面側に突出した総ネジ513に螺合されるナット514と、プレート511とベース512を互いに相反する方向に付勢力を加えるバネ515と、によって構成されている。
このような構成のミラー取付部51によれば、任意のナット514を、時計回りに回すと総ネジ513に対する螺合が進行する。そうすると、ベース512は、柱部6に固定されているため、その総ネジ513が固定されているプレート511の部分がベース512に近付く。
他方、任意のナット514を反時計回りに回して総ネジ513に対する螺合を緩めると、総ネジ513が固定されているプレート511の部分がベース512から離れる。
このため、このような方法により、ミラー取付部51に取り付けられた反射ミラー5の角度や向きを調整することができる。
したがって、ミラー取付部51によれば、反射ミラー5の反射によって透過フィルム3に投影される映像の位置を、所望の位置に調整することができる。
図3に示すように、プロジェクタ4から出力された映像光は、反射ミラー5によって反射され、その反射された映像光は、正面側斜め下方向に進み、ケース部材2bの開口を通過して、ケース2の内部に設けられた透過フィルム3を背面側から投射する。
この状態において、ケース2を通して透過フィルム3に投影されたキャラクター等の映像を見ると、キャラクター等が、より立体的で同じ空間にいる実体物のように視認することができる。
このような視認効果を奏する理由について以下に説明する。
既述の通り、本実施形態の立体映像表示装置1は、透明なケース2の内部に透明なフィルム(透過フィルム3)を設け、この透明なフィルムに映像を投影するようにしている。
このような立体映像表示装置1においては、ユーザは、透明なケース2を通して透明なフィルムに表示されるキャラクター等を見ることになる。
この場合、ユーザは、ケース2に仕切られることで制限されたケース2内という空間で、その3D環境、すなわち、縦(高さ)・横・奥行きを認識することになる。このため、特に、その空間内に表示されるキャラクター等とケース2との関係から生ずる奥行きを認識することによって、キャラクター等自体も3D(立体的)に見えるといった視覚効果(3D環境効果)を奏する。
すなわち、キャラクター等の奥に透明なケース2を視認することで、閉空間内にキャラクター等とその奥側の仕切りが共に視認されることとなり、この結果、同一の空間におけるキャラクター等と透明なケース2との奥行き感に基づいてキャラクター等が立体的に見える。
これに対し、仮にケース2を無くし、周りに何も無い開放された空間の中で、透明なフィルムに投影されるキャラクター等の映像を見た場合には、周囲の空間が縦・横の認識が強まる一方、奥行きの認識は弱まる。
そうすると、このような開放された環境で透明なフィルムに投影されるキャラクター等の映像を見ても、フィルムの存在感が増えるだけで奥行き感を感じにくいことから、既述したような立体的な視覚効果を奏し得ない。
また、透明なケース2を通して透明なフィルムを見た場合、透明なフィルムが目立たなくなる。
これは、ケース2に透過フィルム3が内接されていることで、透過フィルム3の左右の端部が見えなくなることに起因する。
また、透明な物質を含め、前方の物質を通して後方を見ると、当該後方の物質を認識しづらくなる。
これを本実施形態の立体映像表示装置1に当て嵌めると、例えば、ケース2を正面側から見たときに、ケース2(ケース部材2a)の後方にある透過フィルム3は認識しづらくなる。
そうすると、平面状の透過フィルム3の存在が認識されないことで、その透過フィルム3に投影されるキャラクター等は、平面ではない立体物が浮遊するように見える。
このような理由からも、ケース2がない場合よりもケース2がある方が、キャラクター等の映像をより立体的に見せることができる。
また、本実施形態の立体映像表示装置1は、透過フィルム3の下方(下端)に台座221を設け、キャラクター等の足元を透過フィルム3の下端に一致させて表示するようにしている。
このようにすると、あたかもキャラクター等が台座221の上に立っているように見え、キャラクター等がまるで質量がある立体物のように錯覚させることができる。
特に、台座221は、表面が視認し易いように模様等を施しているほか、透過フィルム3を跨ぐ正面側の領域と背面側の領域の双方に演出用LED706を配置して発光させるようにしている。
これにより、キャラクター等の前後に台座221があることを明確に認識させることができ、ひいては、キャラクター等が、台座221にしっかりと着地した状態で立っているように見せることができる。
したがって、このような台座221との関係によっても、透明なケース2内の透過フィルム3に投影されるキャラクター等を実体のある立体物のように見せることができる。
加えて、透過フィルム3に対しては、背面側上部に設けた反射ミラー5からの反射光による投影を行うようにしており、映像光の一部が透過フィルム3を透過して、台座221上に光の影として映し出されるようにしている。
このような影が視認されることによっても、表示対象をより立体的に視認させる効果を奏する。
次に、本実施形態の立体映像表示装置に搭載される機器について図5を参照しながら説明する。
図5(i)は、上部収容部に設置される機器、図5(ii)は、柱部に設置される機器、図5(iii)は、下部収容部に設置される機器の模式図である。
[下部収容部の設置機器]
図5(iii)に示すように、下部収容部22には、制御ボード701、人感センサ702、赤外線LED703、マイク704、スピーカ705、演出用LED706、赤外線受光部707、ステータスLED708、起動ボタン709、USBハブ710のほか、Wi−Fi(登録商標)モジュールやBluetooth(登録商標)モジュール等が設置されている。
制御ボード701は、CPU、ROM、RAM、HDMI(登録商標)ポート、LANポート、USBポート、各種入出力ポートなどが搭載された一又は複数の制御チップが搭載され、各種センサ等から入力された情報に基づき、映像、音声を含む様々な出力動作を所定の機器に実行させる。
人感センサ702は、赤外線の変化量を検知して人の所在を検出するセンサであり、正面側の左右に設けている。
赤外線LED703は、左右にそれぞれ設けられ、いわゆる赤外線リモコンとして機能する。具体的には、赤外線を周囲に出力することで、テレビや掃除機などの外部の機器の遠隔操作を可能としている。
マイク704は、左右にそれぞれ設けられ、ユーザから発せられる音声を入力する。
スピーカ705は、正面側に設けられ、音声や音楽などの音情報を、増幅器を介して出力する。
演出用LED706は、台座221における発光手段である。
赤外線受光部707は、正面側に設けられ、テレビや照明器具のリモコンから、そのリモコンで用いられるリモコン操作に関する赤外線情報を受信する。
ステータスLED708は、立体映像表示装置1の状態(例えば、電源オン、スリープ中、エラー発生、通信中等)を示す報知手段であって、特定の点滅パターンや発光色等によって各種状態を識別可能に報知する。
起動ボタン709は、立体映像表示装置1本体の電源のオン/オフを行うための操作手段である。
USBハブ710は、USB機器を複数接続するためのハブである。
Wi−Fi(登録商標)モジュールは、USBハブに接続された無線LANモジュールであり、アクセスポイントとして無線LAN子機にインターネット環境を提供したり、無線LAN子機として他のアクセスポイントを通じてインターネットに接続することができる。
Bluetooth(登録商標)モジュールは、所定規格に対応したキーボードやマウスなどの周辺機器と無線通信を可能とする無線通信インタフェースである。
[柱部の設置機器]
図5(ii)に示すように、柱部6には、既述の反射ミラー5に加え、温湿度センサ711、振動センサ712、騒音センサ713が設けられている。
温湿度センサ711は、室内の温度及び湿度を測定し、これらの測定値を入力する。
振動センサ712は、振動を検知するためのセンサであり、例えば、ピエゾ振動センサが相当する。振動センサ712によって検出される振動としては、地震のような大きな揺れのほか、足音やドアの開け閉めを識別可能な比較的小さな振動がある。
騒音センサ713は、室内の環境音を検出するためのセンサである。騒音センサ713によって検出される環境音としては、例えば、所定の基準音量に基づいて判別されるユーザの生活音(テレビの音を含む)、近所の環境音、騒音がある。
[上部収容部の設置機器]
図5(iii)に示すように、上部収容部21には、プロジェクタ4、赤外線LED703、光センサ(照度センサ)721及びカメラ722が設けられている。
プロジェクタ4は、既述したように、反射ミラー5を介して透過フィルム3に映像を投射する。プロジェクタ4から出力される映像には、例えば、様々な漫画やアニメに登場する各キャラクターや実在の人物、物品等の2D映像や3D映像がある。
赤外線LED703は、左右にそれぞれ設けられ、上部収容部21に設けられているものと同様、赤外線リモコンとして機能する。
光センサ(照度センサ)721は、明るさ(照度)を測定するセンサである。
カメラ722は、前方に設けられ、静止画や動画を撮影する撮像手段である。
次に、既述した各機器によって実現される機能について図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態の立体映像表示装置の機能ブロック図である。
図6に示すように、本実施形態の立体映像表示装置1は、制御部71、入力部72、出力部73、操作部74、記憶部75、及び通信部76を備える。
入力部72は、各種センサによって検出された様々な情報の入力を行う入力手段である。
入力部72により入力されるデータには、例えば、人感センサ702が人を検知したときに人感センサ702から出力される識別情報、マイク704を介して入力された音声情報、温湿度センサ711によって検出される室内の温度や湿度の情報、振動センサ712が検出した振動の大きさや変化を識別可能な情報、騒音センサ713を介して入力された音量情報、光センサ721を介して入力された照度情報、カメラ722によって撮像された静止画・動画の情報等がある。
出力部73は、所定の命令にもとづいて信号や情報の出力を行う出力手段である。
出力部73によって出力される信号や情報には、例えば、赤外線LED703から出力される外部機器の動作を制御するための赤外線信号、スピーカ705を介して出力される音声情報、演出用LED706から発光される光、プロジェクタ4から出力される映像等がある。
操作部74は、ユーザによる操作手段であり、例えば、図示しないキーボードやマウスが相当する。
操作部74によって行われる操作には、例えば、起動ボタン709による装置本体の電源のオン/オフ等がある。
記憶部75は、例えば、制御部71を構成するRAMや、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、立体映像表示装置1の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶手段である。
記憶部75に記憶されるデータには、テレビや照明器具などの外部機器のリモコンに関するリモコン情報、カレンダーサイトで登録したカレンダー情報、ユーザの属性情報、装置本体や各機器の属性情報、センサから入力した情報、キャラクター等の名前の文字列などの識別情報等に紐付けられたキャラクター等の映像や音声の情報、音楽情報等がある。
記憶部75に記憶されるプログラムには、後述する各種制御動作を実行するためのプログラムの他、音声認識プログラムや人工知能プログラム等がある。
通信部76は、有線又は無線により、外部の機器との間で双方向又は片方向のデータ通信処理を行う通信手段である。
例えば、インターネットに接続された機器との間で、LANポートに接続されたLANケーブルやWi−Fi(登録商標)モジュールに基づく無線を介して、各種データの送受信が可能である。
通信部76により受信可能なデータには、例えば、天気情報サイトから受信可能な天気情報、カレンダーサイトに登録したカレンダー情報などのインターネットを介して取得可能な情報がある。
制御部71は、所定のプログラムに従って、各種制御動作を行う。
例えば、制御部71は、本体装置の起動時に天気情報サイトにアクセスして、その日の天気情報を取得して記憶部75に記憶させることができる。
また、制御部71は、ユーザのスケジュールが登録されているカレンダーサイトに定期的にアクセスして、これにより得られる最新のカレンダー情報を記憶部75に記憶させることができる。
また、テレビや照明などの外部機器のリモコンから当該外部機器に関するリモコン情報(赤外線情報)を赤外線受光部707により受信させて記憶部75に記憶(学習)させることができ、このリモコン情報に基づいて、外部機器を操作するための赤外線情報を赤外線LED703から発信させることができる。
また、制御部71は、出力制御手段として動作することで、入力した情報に基づいて、前記映像出力手段による映像を含む情報の出力を制御する。
具体的には、以下の制御動作を行う。
[音声に関する動作]
制御部71は、音情報を含む所定の環境情報を入力したときに、環境情報に紐付いた所定のキャラクター等に関する映像情報及び/又は音声情報を出力させる制御動作を行う。
例えば、ユーザがマイク704に向かってキャラクター等の名前を呼ぶと、その名前に対応するキャラクター等の映像を表示させることができる。
具体的には、制御部71は、マイク704から入力された音声を、音声認識プログラムによって文字列に変換し、予めこの文字列に紐付けられているキャラクター等の映像データを記憶部75から取り出して、プロジェクタ4から出力させる。これにより、プロジェクタ4から出力されたキャラクター等の映像は、反射ミラー5を介して透過フィルム3に投影される(図1参照)。
このため、ユーザは、好きなときに、好きなキャラクター等を呼び出すことができ、このキャラクター等をより立体的に見せることが可能な透明なケース2の中に表示させることができる。
また、ユーザがキャラクター等に向かって話しかけると、あたかもそのキャラクター等が、ユーザの話しかけに応じた振る舞いをするように動作させることができる。
例えば、ユーザの話しかけにより「今日の天気は?」という音声がマイク704から入力されると、制御部71は、これを文字列に変換し、予めこの文字列に紐付けられている今日の天気に関する情報(例えば、「晴れ」)を記憶部75から取り出して、スピーカ705から所定の音声を出力させる。例えば、表示されているキャラクター等の声で、「今日の天気は晴れだよ。」と出力させることができる。
また、ユーザの話しかけにより「いってきます」、「ただいま」、「おやすみ」といった音声がマイク704から入力されると、制御部71は、これを文字列に変換し、予めこの文字列に紐付けられている「いってらっしゃい」、「おかえり」、「おやすみなさい」の音声データを記憶部75から取り出し、スピーカ705から出力するとともに、予めこの文字列に紐付けられているキャラクター等のジェスチャー映像を記憶部75から取り出し、プロジェクタ4から出力する。プロジェクタ4から出力されたキャラクター等の映像は、反射ミラー5を介して透過フィルム3に投影される。
これにより、キャラクター等を単に立体的に表示させるだけでなく、対話機能を持たせることができる。
このため、同じ空間にいるキャラクター等と一緒に生活をしているかのような感覚をユーザに与えることができる。
また、音声入力に応じて照明の点灯/消灯を制御することもできる。
例えば、「電気消して」や「おやすみなさい」の音声がマイク704から入力されると、制御部71は、予めこの文字列に紐付けて記憶部75に記憶されている照明の消灯に関するリモコン情報を記憶部75から取り出し、対応する赤外線情報を赤外線LED703から発信させる。
これにより、室内の照明を消灯することができる。また、同様に、「おかえり」や「おはよう」に応じて照明を点灯することもできる。
さらに、このような音声入力と、人感センサ702による人の検知を組み合わせた制御動作も可能である。
例えば、ユーザの話しかけにより「いってきます」の音声をマイク704から入力すると、制御部71は、この音声により得られる文字列に対応した監視モードに移行する。なお、キャラクター等による「いってらっしゃい」に対応して監視モードに移行することもできる。
監視モードは、ユーザが室内に存在しない状態におけるモードである。
このため、監視モードは、ユーザの話しかけによる「ただいま」の音声を入力し、この音声により得られる文字列を検出すると解除することができる。なお、キャラクター等による「いってらっしゃい」に対応して監視モードを解除することもできる。
監視モード中に、例えば、人感センサ702により人が検知されると、制御部71は、これを異常と判断し、これを報知することができる。具体的には、所定の警報音や警告メッセージをスピーカ705から出力したり、通信部76を介して予め登録した宛先に所定のメッセージを送信することができる。
また、このとき、制御部71は、カメラ722に室内を撮影させて、記憶部75に画像を記憶したり、通信部76を介して予め登録した宛先に画像を送信することもできる。
なお、監視モード中に人感センサ702により人が検知された後、すぐに異常と判断して報知を行ってもよく、また、一定時間内に監視モードの解除がない場合に異常と判断して報知を行うこともできる。
[赤外線LEDに関する制御動作]
赤外線LED703を用いた制御動作として、以下の動作を行うことができる。
具体的には、制御部71は、タイマープログラムによって予めセットされた起床時刻になると、その時刻情報に紐付けられている行動情報に基づき、対応する機器の動作を制御する。
例えば、起床時(7:00)に「照明点灯」、就寝時(23:00)に「照明消灯」といったタイマープログラムを登録した場合、制御部71は、7:00になると、「照明点灯」のリモコン情報を記憶部75から取り出し、対応する赤外線情報を赤外線LED703から発信させ、23:00になると、「照明消灯」のリモコン情報を記憶部75から取り出し、対応する赤外線情報を赤外線LED703から発信させる。
このようにすると、所定の日時に所定の機器を自動的に動作させることができる。
このほか、温湿度センサ711により検知される温湿度に応じてエアコン等のオン/オフ制御を行ったり、時間帯に応じてテレビのオン/オフ制御を行うこともできる。
[光センサに関する制御動作]
光センサ721を用い、例えば、昼間であるにもかかわらず、カーテンが開いていないことを検知して、ユーザにカーテンを開けるよう促すことができる。
具体的には、日の出の時刻をカレンダー情報として記憶部75に記憶しておき、その時刻を過ぎても、光センサ721から入力される照度が所定の照度に満たない場合、制御部71は、予め記憶部75に記憶している音声データ(「カーテンあけよう」)を、スピーカ705から出力させる。
[騒音センサに関する制御動作]
騒音センサ713を用い、例えば、テレビが長時間つきっぱなしであることをユーザに注意することができる。
具体的には、制御部71は、騒音センサ713により入力された音の音量、周波数等に基づき、テレビがつけられたと判断すると、その判断をしたときから計時を開始し、その状態の時間が所定時間を超過した場合に、予め記憶部75に記憶している音声データ(「テレビ消そうよ」)を取り出し、スピーカ705から出力させる。
これにより、省エネに貢献するとともに、あたかも嫁から注意されているかのような感覚をユーザに与えることができる。
[振動センサに関する制御動作]
振動センサ712を用い、地震の検出やその報知動作を行うことができる。
例えば、人感センサ702により人がいることが検知されていない状態において、振動センサ712により所定の大きさの揺れを検知した場合には、地震が発生したものと判断して、制御部71は、所定の警報音や警告メッセージをスピーカ705から出力させ、又は、通信部76を介して予め登録した宛先に所定のメッセージを送信することができる。
他方、人感センサ702により人がいることが検知されている状態において、振動センサ712により所定の大きさの揺れを検知した場合には、ユーザ等による人為的な行為によるものと判断し、報知を行わない。なお、この場合、例えば、音声メッセージ(「揺らしちゃダメ!」)をスピーカ705から出力させることができる。
このようにすると、地震と生活振動とを精度良く区別しつつ、それぞれに対応した動作を行うことができる。
[温湿度センサに関する制御動作]
温湿度センサ711に対応した所定の音声出力制御を行うことができる。
例えば、温湿度センサ711により検出された温度が10°C未満の場合、制御部71は、所定のタイミングで「今日は寒いね」といった音声をスピーカ705から出力させることができる。
また、温湿度センサ711により検出された湿度が40%未満の場合には、所定のタイミングで「乾燥してるよ!風邪ひかないようにね」といった音声をスピーカ705から出力させることができる。
この他にも様々な入出力制御が可能である。
例えば、温湿度や天気情報の入力情報に基づいて、「傘持って行った方がいいよ」といった音声を出力させたり、ユーザからの「何着ていこうかな」といった音声入力に対し、温湿度、天気情報、カレンダー情報等に対応したおすすめの洋服を表示させたりすることができる。
以上のように、本発明の第一実施形態に係る立体映像表示装置1によれば、表示対象であるキャラクター等を、より立体的で同じ空間にいる実体物のように表示させることができる。
また、立体映像表示装置1は、反射ミラー5を設けるとともに、プロジェクタ4や反射ミラー5の位置や角度を最適化することで、これらの機器や部品がコンパクトに一体化されたユニットを実現している。
また、いわゆる従来の透過型スクリーンにおいては、後方に設置したプロジェクタがスクリーンを通してユーザの視界に入ることがあったが、反射ミラー5を用いることで、視界にプロジェクタが入らないようにしている。
加えて、本実施形態の立体映像表示装置1では、ユーザの音声や各種環境情報に対応した振る舞いを、キャラクター等などにより行わせるようにしている。
これにより、あたかも実在するキャラクター等と同じ空間にいるような感覚をユーザに与えることができる。
例えば、好きなキャラクター等を呼び出すことができ、その呼び出したキャラクター等との対話を含め、同じ空間で生活しているように思わせる様々な出力動作を可能としている。
また、このような点は、外観が固定されたハードウェアからなる従来の家庭用ロボットとは大きく異なる。
つまり、従来のロボットは、形態が変化しないため飽き易く、また、複数のユーザに共用される場合、ユーザによっては身近に感じられず、コミュニケーションがしづらいと感じられることがあった。
これに対し、本実施形態の立体映像表示装置1によれば、あらゆるユーザに対応した、より身近なデジタルコミュニケーションロボットとして提供することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る立体映像表示装置1について図7〜図9を参照しつつ説明する。
本実施形態の立体映像表示装置1は、透明な筒状のケース2の中に、透過フィルム3を設け、この透過フィルム3に対し、プロジェクタ4から出力したキャラクター等の映像を、反射ミラー5を介して投影する構成において第一実施形態と共通する。
本実施形態と第一実施形態とは、装置全体の形状や、各部(例えば、上部収容部21,下部収容部22,柱部6等)の形状がやや異なるが、映像の投影方法等、基本的な機構は共通する。
ケース2は、全部(ほぼ全部を含む)が透光性部材からなる筐体であり、図8に示すように、2つの透明な半円柱状のケース部材2a,2bを、2本の支柱23に組み込むことで全体として一体の透明な円筒体を形成している。
透過フィルム3は、ケース2の内部の中央付近にほぼ垂直になるように設けられている。
透過フィルム3は、具体的には、台座221の両端に立設された2本の支柱23によって支持され、これにより、台座221の中央に垂直に立設されている。
下部収容部22は、プラスチック等からなる比較的高さの低い円筒体であり、制御ボード701などの機器を取り付けるスペースを有する(図5(iii)参照)。
下部収容部22は、内部が視認できないように、表面を不透明な塗料を塗布したり、不透明な素材で施している。
下部収容部22は、図示しない箱部と蓋部とに分離可能であり、例えば、箱部の中に上記機器を取り付けることができる。
下部収容部22の上面(台座221)には、透過フィルム3の立設位置の左右の端部に開口部24を設けている。この開口部24に、支柱23の下端部を嵌合させることで、支柱23を台座221上に立設するようにしている。
この支柱23には、透過フィルム3やケース部材2a,2bを挟持可能な溝が断面視T字状に3条形成されており、透過フィルム3と2つのケース部材2a,2bを、各支柱23の各溝に挟持させることで、台座221上に立設した状態で支持される。
台座221には、着色や模様を全体に施してあり、これにより、台座221の存在が視認され易いようにしている。例えば、本実施形態の台座221は、黒を基調とした着色を施した上で、いわゆる魔方陣の模様の部分に沿って白抜きを施している。
このため、透過フィルム3に立っている状態のキャラクター等の映像を投影した場合、透過フィルム3の下端に、キャラクター等の足元が一致するように投影すると、キャラクター等が台座221の上に実際に立っているように見せることができる(図7参照)。
加えて、本実施形態の台座221は、魔方陣の外周に沿って複数の演出用LED706を一定間隔で埋め込むことで、透過フィルム3を跨ぐ各表面の領域から光が照射されるようにしている。
このようにすると、各演出用LED706を発光させることによって、キャラクター等の前後に台座221が存在することをより強調することができる。
このため、キャラクター等が、台座221の上にしっかりと着地して立っているように見せることができる。
本実施形態の上部収容部21は、下部収容部22とほぼ同様の形状からなり、プロジェクタ4などの機器を取り付けるスペースを有する(図5(i)参照)。
上部収容部21は、図8に示すように、箱部21aと蓋部21bとに分離可能であり、箱部21aに、上記機器を取り付けるようにしている。
箱部21aには、下部収容部22(台座221)上に立設される支柱23の位置に対応した開口部24を施しており、この開口部24に支柱23の上端部を嵌合するようにしている。
これにより、下部収容部22と上部収容部21の間に支柱23が立設した状態で固定されるとともに、固定された2本の支柱23によって2つの半円筒状のケース部材2a、2bと矩形状の透過フィルム3が立設した状態で固定される。
この結果、台座221の上に円筒状のケース2が立設され、ケース2の内部の中心に矩形状の透過フィルム3が立設される(図7参照)。
上部収容部21は、内部が視認できないように、表面を不透明な塗料を塗布したり、不透明な素材で施している。
上部収容部21は、例えば、黒色の素材が用いられ、又は、黒色の塗料が塗布され、光を通しにくいようにしている。
このようにすると、上部収容部21の下側に位置する透過フィルム3に室内の照明等が入り込むことを防ぐことができ、透過フィルム3に表示される映像の見易くすることができる。
箱部21aには、プロジェクタ4が設けられている。プロジェクタ4は、反射ミラー5の位置に合わせ、出力方向が背面側斜め下方向を向くように傾斜させて配置している。
箱部21aには、背面側の底部に切欠きを施している。これにより、上部収容部21に設けたプロジェクタ4から背面側斜め下方向に出力された映像光が箱部21aの底部により遮られることなく、反射ミラー5に到達させることができる。
プロジェクタ4は、キャラクター等の映像の出力を行う映像出力手段である。
この種のプロジェクタ4は、通常、いわゆるスクリーンに対し直接映像を投射することで映像を表示するが、本実施形態では、反射ミラー5を介して間接的にスクリーン(透過フィルム3)に映像を投射するようにしている。
柱部6は、ケース2の背面側に取り付けられた柱状の部材であり、反射ミラー5や各種センサを取り付けている(図7,図5(ii)等参照)。
柱部6の内部には、各種センサに接続される信号線等や、下部収容部22又は上部収容部21に設けた機器に接続される信号線等を、外部から見えないように配線することができる。
反射ミラー5は、柱部6の上部に設けられ、プロジェクタ4から出力された映像光を反射する。
反射ミラー5は、矩形状で、鏡面がほぼ垂直(透過フィルム3とほぼ平行)になるように取り付けられている。
これにより、図9に示すように、プロジェクタ4から出力された映像光は、背面側斜め下方向に進み、反射ミラー5に到達する。反射ミラー5により反射された映像光は、正面側斜め下方向に進み、透過フィルム3を背面側から投射する。
このように、本発明の第二実施形態に係る立体映像表示装置1によれば、第一実施形態と形状等は異なるものの、基本的な構成は共通している。
このため、第一実施形態と同様、透明なケース2を通して透過フィルム3を見たときに、透過フィルム3に投影されるキャラクター等が、より立体的で同じ空間にいる実体物のように視認させる効果を奏する。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る立体映像表示装置1について図10及び図11を参照して説明する。
本実施形態の立体映像表示装置1は、プロジェクタ4や反射ミラー5を下方に配置し、透過フィルム3に対し背面側下方から投影するのに対し、既述の実施形態の立体映像表示装置1は、プロジェクタ4や反射ミラー5を上方に配置し、透過フィルム3に対し背面側上方から投射する。このような、投影方法において、既述の実施形態と本実施形態とは相違する。
本実施形態の立体映像表示装置1は、主に、ケース2に相当する上部収容部21と下部収容部22によって構成される。
上部収容部21において、正面側と背面側に半円筒状のケース部材2a,2bを設け、その下端に半円形の台座221を設けている。
台座221の背面側にあたる上部収容部21の中央部は、左右の側部が壁により遮蔽されており、底部と背面側の側部は開口されている。このうち底部の開口は、下部収容部22の内部に通じ、背面側の側部の開口は、背面側の透明なケース部材2bに通じている。
このため、本実施形態においては、ケース2の一部が透光性部材からなり、この点においても全部が透光性部材からなる既述の実施形態と異なる。
下部収容部22の内部には、底部と背面側の側部に反射ミラー5a,5bをそれぞれ設け、正面側に設けられたプロジェクタ4は、斜め下方向に位置する反射ミラー5aに投射方向を向けて設置されている。
このような構成の立体映像表示装置1によれば、図11に示すように、プロジェクタ4から出力された映像光が、反射ミラー5aによる反射を経て、次に、反射ミラー5bにより反射され、この反射光が斜め上方に向かって下部収容部22と上部収容部21の間の開口を通過して透過フィルム3を背面側から投射する。
このため、立体映像表示装置1を正面から見たときに、透明なケース2の内部に設けられた透過フィルム3に投影された映像が表示されることから、既述した実施形態と同様、キャラクター等の映像を立体的に視認させる効果を奏する。
また、下部収容部22における大きなスペースに反射ミラー5を複数設け、プロジェクタ4から透過フィルム3に至る投射距離を長くしつつ、透過フィルム3に対する投射角度を大きくするようにしている。
このため、既述の実施形態と比べ、許容投射距離が比較的長く、許容投射角度が比較的大きい仕様のプロジェクタを用いて立体映像表示装置1を構成することができる。
また、透過フィルム3の下方にプロジェクタ4や反射ミラー5を設けることで、これらが視界に入ることがない効果も奏する。
[他の実施形態]
次に、既述の第一〜第三実施形態とは異なる他の実施形態の立体映像表示装置について説明する。
図12は、本実施形態の立体映像表示装置における投射映像の光路図である。
図12(i)〜(iv)に示すように、各立体映像表示装置1は、ともに円筒状の透明なケース2の下部に台座221を備え、この台座221の中心に透過フィルム3を立設し、その上部にプロジェクタ4を収容した上部収容部21を備えている。
図12(i)に示す立体映像表示装置1は、反射ミラー5を上部収容部21の内部の背面側に配置し、図12(ii)に示す立体映像表示装置1は、反射ミラー5を上部収容部21の内部の正面側に配置している。
第一実施形態や第二実施形態では、反射ミラー5をケース2から離れた外部に設けているが、本実施形態では、反射ミラー5をケース2と一体に構成された上部収容部21に収めるようにしている。
このようにすることで、装置全体をよりコンパクトにすることができる。
なお、この場合、プロジェクタ4から透過フィルム3に至る投射距離は相対的に短くなり、透過フィルム3に対する投射角度も鋭角になる。
このため、本実施形態の立体映像表示装置1に搭載されるプロジェクタ4は、第一実施形態の立体映像表示装置1に搭載可能なプロジェクタ4に比べ、許容投射距離が短く、許容投射角度が小さい仕様のプロジェクタ4を用いることが条件となる。
このような構成の立体映像表示装置1によれば、プロジェクタ4及び反射ミラー5が外部から視認されない上部収容部21の内部に設置しているため、これらが視界に入ることはない。
また、プロジェクタ4及び反射ミラー5又はこれらの設置機構が外部から視認されないため、意匠性に優れている。
また、正面側や背面側から見たときにもプロジェクタ4や反射ミラー5における光源等が視界に入ることがないため、視認性に優れている。
また、図12(i)又は図12(ii)のいずれの立体映像表示装置1も、透過フィルム3に投射された映像光のうちの一部が透過フィルム3を透過して、台座221上に影として映し出され、これによっても、表示対象をより立体的に視認させる効果を奏する。
特に、図12(ii)に示す立体映像表示装置1のように、透過フィルム3に対し上部正面側から映像を投射する場合、背面側に透過光が映し出されるため、より自然な影による立体感を得ることができる。
図12(iii)に示す立体映像表示装置1は、プロジェクタ4を上部収容部21の内部の背面側に配置し、図12(iv)に示す立体映像表示装置1は、プロジェクタ4を上部収容部21の内部の正面側に配置している。
図12(i),(ii)と比べるとわかるように、これらの立体映像表示装置1は、反射ミラー5を用いない簡易な構成としている。
このような構成の立体映像表示装置1によれば、反射ミラー5を設けていないため、より簡易な構成でありながら、図12(i),(ii)の場合と同様に、意匠性や視認性について優れた効果を奏する。
なお、この場合、さらにプロジェクタ4から透過フィルム3までの投射距離が短く、透過フィルム3に対する投射角度もさらに鋭角になる。
このため、さらに許容投射距離が短く、許容投射角度が小さい仕様のプロジェクタを用いることが条件となる。
以上、本発明の立体映像表示装置1について好ましい実施形態を示して説明したが、本発明にかかる立体映像表示装置1は、既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
実施形態としては、装置全体のみならず、装置を構成する各部(上部収容部21,下部収容部22,柱部6,支柱23等)の形状、位置、大きさ、機構、デザインなどについて、各実施形態におけるものと異なる態様にすることができる。
例えば、上部収容部21及び下部収容部22は、既述の実施形態の形状に限定されずどのような形状であってもよい。また、第一実施形態の上部収容部21のように一部が開放された態様でもよく、第二実施形態の上部収容部22等のように密閉された態様でもよい。また、内部が見えてもよく、内部が見えない態様でもよい。
また、図12(i)〜(iv)では、上部収容部21の内部にプロジェクタ4と反射ミラー5の組合せ、又は、プロジェクタ4のみを設けた構成としているが、これに対し、下部収容部22を設け、下部収容部22の内部にプロジェクタ4と反射ミラー5の組合せ、又は、プロジェクタ4のみを設けた構成とすることができる。
また、プロジェクタ4を含む機器の取り付け機構や取り付け位置は、既述の実施形態におけるものに限定されない。例えば、第一実施形態のように、梯子状の部材にプロジェクタ4を取り付けるようにしてもよく、第二実施形態や第三実施形態のように、筐体内に機器を設置してもよく、他の様々な方法で機器を取り付けてもよい。
また、上部収容部21又は下部収容部22のいずれか一方に機器を集約することで、他方の収容部を設けないようにすることもできる。
柱部6が、ケース2に接近し、又は、接触するような態様でもよく、ケース2からさらに離れる態様でもよい。また、反射ミラー5やセンサ等の機器を上部収容部21や下部収容部22などの他の構成部に設ける場合、柱部6を設けないようにすることもできる。
また、ケース2の形状は、円筒状に限らず、角柱状、球状、たまご状など、どのような形状であってもよい。
例えば、角柱状の場合であっても、透過フィルム3に表示される映像を透明なケース2を通して視認することができるため、円筒状の場合と同様、立体的な視認効果を得ることができる。
また、透過フィルム3は、矩形状に限らず、どのような形状であってもよく、例えば、ケース2の形状に合わせ、ケース2に内接する形状とすることができる。
また、台座221の形状も円形に限らず、どのような形状であってもよい。例えば、ケース2の形状に合わせ、断面形状とすることができる。また、台座221の模様も、魔方陣に限らず、どのような模様であってもよい。また、台座221に設ける発光手段は、LED以外の発光手段を用いることもでき、台座221の上方から台座221の全体を照射する態様であってもよい。
また、演出用LED706は、台座221に多数設けるようにしているが(図1,図7等参照)、これを一つにすることもできる。
すなわち、台座221の視認性を強調するためであれば、必ずしも、複数の演出用LED706を必要としない。
また、演出用LED706を、少なくとも透過フィルム3を跨ぐ正面側の領域と背面側の領域に一つずつ設けるようにしてもよい。
すなわち、台座221の表面において、透過フィルム3を跨ぐぞれぞれの領域を強く認識させ、透過フィルム3に投影されたキャラクター等の前後における台座221の存在をより強調できるのであれば、必ずしも多くの演出用LED706を必要としない。
また、プロジェクタ4や反射ミラー5の位置は、既述の実施形態における位置に限らない。例えば、装置本体の中ほどの高さであったり、右又は左にずれた位置に設けるなど、透過フィルム3に投影可能であればどのような位置でもよい。
プロジェクタ4や反射ミラー5の設置角度は、既述の実施形態の角度に限らない。既述の実施形態では、反射ミラー5をほぼ垂直になるようにしているが、例えば、これから数度又はそれ以上傾けた態様とすることができ、プロジェクタ4の設置角度もこれに対応した角度に傾けて設置することができる。
また、プロジェクタ4の仕様(焦点距離、投射比等)にも限定されず、反射ミラー5の形状も円形等であってもよい。また、本発明の立体映像表示装置1は、必ずしも、プロジェクタ4の仕様を満たす必要はない。例えば、本体装置の大きさ、プロジェクタ4や反射ミラー5の設置位置等によって、所定の焦点距離や投射比に適合しない場合、画質等の品質が下がるものの、本発明の構成を備えるのであれば、制限無く適用することができる。
また、透明なケース2の内部に液晶パネルを設け、これにデジタル映像を出力する構成とすることもできる。この場合、キャラクター等の表示対象以外の表示領域は、背面側の景色が透けて見えるようにすることで、既述の各実施形態の立体映像表示装置1と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態に係る立体映像表示装置1においては、透過フィルム3(平状部材)の周囲を覆うケース部材2a、2bは、全面が透過できるように構成されているが、これはその限りではない。ケース部材2a、2bは、その前面が透過するように構成されていなくてもよい。立体映像表示装置1においては、透過フィルム3(平状部材)に映像を投影する構成上どうしても側面側からの視認性が、正面側からの視認性よりも低くなる。具体的には、側面から視認した場合、正面から視認した場合に比して、キャラクターが歪んで見える可能性がある。また、側面から見た場合に、投影されたキャラクターが意図しない形でユーザに視認される可能性がある。そこで、立体映像表示装置1においては、図13〜図15に示すように、透過フィルム3(平状部材)の側面側に対応する箇所のケース部材2a、2bを不透明(図面の網掛け箇所参照)に加工してもよい。こうすることで、ユーザにより側面側から視認されるのを防止することで、ユーザには正面側からキャラクターを視認させることができる。つまり、立体映像表示装置1において、ユーザがなるべくその正面側から視認したくなるような加工を施しても良い。なお、図13〜図15においては、底面側から天面まで一様に、ケース部材2a、2bの平状版の側面側に対応する箇所を非透明に加工することとしているが、これはその限りではない。図13〜図15の網掛けで示される範囲全面ではなく、例えば、底面側から所定距離(天面までの距離よりも短い距離)まで非透明にし、そこから上方は透明のままとしてもよい。あるいは、その逆(天面側を不透明にして、底面側を透明にする)の加工を、ケース部材2a、2bに対して施すこととしてもよい。また、不透明にする領域(幅)は、ケース部材2aとケース部材2bとで異なるように構成してもよく、その場合、背面側のケース部材2bの不透明にする領域を、ケース部材2aの不透明にする領域よりも広くなるように構成することが望ましい。また、ケース部材2aにおける不透明な領域は、正面からの視認性は低下させない程度の領域とする。
なお、ケース部材2a、2bの一部を不透明に加工することとしているが、立体映像表示装置1の側面側の透光性を低下させて、ユーザが正面側から視認したくなるような構成を立体映像表示装置1に組み込む手法はこれに限られない。その他にも側面側の視認性を低下させる手法としては、ケース部材2a、2bに非透明加工を施す以外にも、着色したフィルムをケース部材2a、2bにそって帖着することで同様の効果を得ることとしてもよい。また、あるいは、完全な透明状態になっている場合よりも視認性が低下すればよいので、例えば、図13〜図15の網掛けで示す位置のケース部材2a、2bにある程度透過する色で着色することとしてもよい。また、あるいは、図16に示すように、ケース内に衝立1601、1602を設ける構成により側面側の視認性を低下させる構成としてもよい。図16は、立体映像表示装置1を上面から見た場合の平面図を示している。衝立1601、1602は、透過フィルム3に対して垂直に立ててもよいし、角度をつけて立ててもよく、図16では、角度をつけて立てた例を示している。衝立1601、1602は、立体映像表示装置1の底面及び天面に帖着することで立ててもよいし、底面及び天面の少なくともいずれか一方に衝立1601、1602を入れるための溝を設けて立てることとしてもよい。また、衝立1601は、一枚の板として構成され、間に透過フィルム3を挿入するためのスリットを設けた構造としてもよいし、2枚の板から成ることとしてもよい。衝立1602についても同様である。なお、ここでは、透過フィルム3(平状部材)の側面側の視認性を低下させることとしているが、正面側の視界が良好に保たれればよく、後背側の視認性も低下させることとしてもよい。ただし、このとき、後背側に衝立を立てて視認性を低下させる場合には、透過フィルム3への投影の光軸を妨げないようにする必要がある。また、衝立1601、1602においては、正面側に対して、鏡面加工を施すこととしてもよい。
本発明は、表示対象を立体的に表示することが可能な表示装置に好適に用いることができる。
1 立体映像表示装置
2 ケース
21 上部収容部
22 下部収容部
221 台座
23 支柱
3 透過フィルム(平状部材)
4 プロジェクタ(映像出力手段)
5 反射ミラー(反射手段)
51 ミラー取付部(調整手段)
6 柱部
71 制御部(出力制御手段)
72 入力部(入力手段)
73 出力部(出力手段)
706 演出用LED(発光手段)

Claims (8)

  1. 一部又は全部が透光性部材からなるケースと、
    前記ケースの内部に立設した透光性を有する平状部材と、
    所定の映像を、前記平状部材において表示可能に出力する映像出力手段と、を備えた
    ことを特徴とする立体映像表示装置。
  2. 前記平状部材の下方に、所定の視認性を有する台座を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の立体映像表示装置。
  3. 前記台座には、前記平状部材を跨ぐそれぞれの領域に所定の発光手段を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の立体映像表示装置。
  4. 前記映像出力手段による出力によって表示される映像の位置を調整可能な所定の調整手段を備え、
    前記調整手段は、前記映像の下端が、前記平状部材の下端に沿って表示されるように調整可能である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の立体映像表示装置。
  5. 前記映像出力手段から出力された映像を反射することで、当該反射された映像を前記平状部材に表示させる反射手段を、前記平状部材の上側又は下側に設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の立体映像表示装置。
  6. 所定の情報を入力する入力手段と、
    所定の情報を出力する出力手段と、
    入力した情報に基づいて、前記映像出力手段による映像を含む情報の出力を制御する出力制御手段と、を備え、
    前記出力制御手段は、音情報を含む所定の環境情報を入力したときに、前記環境情報に紐付いた所定のキャラクターに関する映像情報及び/又は音声情報を出力させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の立体映像表示装置。
  7. 前記ケースの一部であって、前記平状部材の側面に対応する箇所を不透明な部材としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の立体映像表示装置。
  8. 前記立体映像表示装置は、さらに、前記平状部材の側面側からの視認性を阻害する阻害部材を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の立体映像表示装置。
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