JP2018146207A - 放熱器および暖房機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】潜熱蓄熱材が固着して伝熱効率が悪くなってしまうことのない放熱器および暖房機器を提供する。
【解決手段】放熱用容器10と、放熱用容器10に収容される液状の熱媒2および潜熱蓄熱カプセル3と、を備える放熱器1である。潜熱蓄熱カプセル3は、外殻をなすカプセル31と、カプセル31内に収容される潜熱蓄熱材32と、を有する。熱媒2の密度は、潜熱蓄熱材32が液体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも大きく、かつ、潜熱蓄熱材32が固体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも小さい。また、放熱器1と、放熱器1の下部を加熱する加熱手段5と、を備える暖房機器4である。
【選択図】図2
【解決手段】放熱用容器10と、放熱用容器10に収容される液状の熱媒2および潜熱蓄熱カプセル3と、を備える放熱器1である。潜熱蓄熱カプセル3は、外殻をなすカプセル31と、カプセル31内に収容される潜熱蓄熱材32と、を有する。熱媒2の密度は、潜熱蓄熱材32が液体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも大きく、かつ、潜熱蓄熱材32が固体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも小さい。また、放熱器1と、放熱器1の下部を加熱する加熱手段5と、を備える暖房機器4である。
【選択図】図2
Description
本発明は、放熱器および暖房機器に関する。
従来、暖房機器に利用される放熱器として、放熱パイプを露出した構造として、放熱パイプ中に温水を通流させるものが広く知られている(例えば特許文献1参照)。このような放熱器にあっては、暖房温度を維持するために温水を常に通流させる必要があった。
そこで、温水を常に通流させなくても暖房温度の維持がある程度できるように、潜熱蓄熱材を利用した暖房システムが開発された(例えば特許文献2参照)。この暖房システムは、潜熱蓄熱材を収容した蓄熱槽内に、熱源としての第1熱媒の流路および加熱対象としての給湯用の流路を配設している。潜熱蓄熱材が用いられることにより、第1熱媒を常に通流させる必要がないとともに、所定の温度を保ちながら放熱することで暖房温度を維持することが可能である。
しかしながら、上記潜熱蓄熱材を利用した暖房システムにあっては、給湯用の流路となる配管の表面に、潜熱蓄熱材が固着して伝熱効率が悪くなってしまう、という問題があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、潜熱蓄熱材が固着して伝熱効率が悪くなってしまうことのない放熱器および暖房機器を提供することにある。
請求項1に係る発明は、放熱用容器と、前記放熱用容器に収容される液状の熱媒および潜熱蓄熱カプセルと、を備える放熱器である。
前記潜熱蓄熱カプセルは、外殻をなすカプセルと、前記カプセル内に収容される潜熱蓄熱材と、を有する。
前記熱媒の密度は、前記潜熱蓄熱材が液体である場合における前記潜熱蓄熱カプセルの密度よりも大きく、かつ、前記潜熱蓄熱材が固体である場合における前記潜熱蓄熱カプセルの密度よりも小さい。
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載の放熱器と、前記放熱器の下部を加熱する加熱手段と、を備える暖房機器である。
請求項1に係る発明にあっては、熱媒中に潜熱蓄熱カプセルを有するものであるため、配管の表面等に潜熱蓄熱材が固着して伝熱効率が悪くなってしまうことがない。
請求項2に係る発明にあっては、潜熱蓄熱カプセルが熱媒の下部において蓄熱して上部に浮上し、熱媒の上部において放熱して下部に沈降するため、熱媒の上部と下部の温度差が小さくなり、温度の均一化を図ることができる。
本発明に係る放熱器および暖房機器の一実施形態について図1〜図3に基いて説明する。
図1に示すように、放熱器1は、放熱用容器10と、放熱用容器10に収容される液状の熱媒2および潜熱蓄熱カプセル3と、を備える。
放熱用容器10は、熱伝導性の高い材質からなることが好ましく、例えば銅や銅合金をはじめとする金属により好適に形成されるが、熱伝導性が高くない材質であってもよく、例えばガラス等でもよく、材質は特に限定されない。また、放熱用容器10の大きさ、形状、厚み等についても、特に限定されない。
また、放熱用容器10は、密閉されるものであってもよいし、完全に密閉されないものであってもよい。
熱媒2は、液体からなる熱媒体で、放熱用容器10との間、および、潜熱蓄熱カプセル3との間で熱の授受を行う。熱媒2は、設計上想定されている放熱器1の使用温度範囲において液体をなし、沸点は使用温度範囲よりも高く、融点は使用温度範囲よりも低い。具体的には、熱媒2は、水、塩化ナトリウム水溶液をはじめ、塩化カルシウム水溶液、塩化マグネシウム水溶液、エチレングリコール等、広く用いられているものが好適に用いられるが、特に限定されない。熱媒2については後述する。
潜熱蓄熱カプセル3は、外殻をなすカプセル31と、カプセル31内に収容される潜熱蓄熱材32と、を有する。
カプセル31は、熱伝導性および変形性を有するもので、例えばメラミン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂といった樹脂により好適に形成されるが、樹脂の種類は限定されず、また、材質は特に樹脂に限定されない。また、カプセル31の大きさ、形状、厚み等についても、特に限定されない。
潜熱蓄熱材32は、相変化物質(Phase Change Material)であり、主に相変化時の潜熱を蓄えるが、顕熱も蓄える。潜熱蓄熱材32としては、例えば、各種のパラフィン、塩化カルシウム水和物、硫酸ナトリウム水和物、酢酸ナトリウム水和物といった物質が好適に利用され、他にも公知の潜熱蓄熱材32が適宜利用可能であり、特に限定されない。潜熱蓄熱材32は、想定されている放熱器1の使用温度範囲に応じて設定されるもので、設定方法としては公知の種々の方法が適宜利用可能であり、特に限定されない。
熱媒2の密度は、潜熱蓄熱材32が液体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも大きくなるように、調整される。さらに、熱媒2の密度は、潜熱蓄熱材32が固体である場合における潜熱蓄熱カプセル3の密度よりも小さくなるように、調整される。調整方法としては、異なる種類の熱媒2を混合する等、公知の種々の方法が適宜利用可能であり、特に限定されない。
上述したように、本実施形態の放熱器1が構成される。次に、この放熱器1と、放熱器1の下部を加熱する加熱手段5と、を備える暖房機器4について説明する。
図2に示すように、放熱器1を加熱する加熱手段5は、例えば、電気ヒータ、温水ヒータ、オイルヒータ、燃焼機器を備えたもの、ペルチエ素子等、公知の種々の加熱手段5が適宜利用可能であり、特に限定されない。本実施形態では、暖房機器4は、加熱手段5として温水ヒータを備える。
また、本実施形態では、暖房機器4は、放熱器1と加熱手段5とを所定の位置関係で保持する保持部40を備えている。この保持部40を備えた暖房機器4において、加熱手段5は、放熱器1の下部を加熱するように構成されている。なお、保持部40の大きさ、形状、材質等については、特に限定されない。
以下、放熱器1の作用について、暖房機器4による暖房運転の一例に基いて説明する。
まず、加熱手段5による放熱器1の加熱を開始し、暖房を開始する。暖房開始時、暖房機器4周辺の気温は5℃であるとし、放熱器1の温度も5℃であるとする。本実施形態では、潜熱蓄熱材32は、融点が20℃に設定されている。
放熱器1においては、5℃の条件下、潜熱蓄熱カプセル3内の潜熱蓄熱材32は固体であり、潜熱蓄熱材32の密度は5℃の熱媒2の密度よりも大きい。カプセル31は変形性を有するため、内容積が潜熱蓄熱材32の体積に応じて変化する。潜熱蓄熱材32の密度が大きく体積が小さい場合、カプセル31の容積も小さくなり、潜熱蓄熱カプセル3全体の密度が熱媒2の密度よりも大きくなる。このため、潜熱蓄熱カプセル3は熱媒2の下部に沈んでいる。
加熱手段5による放熱器1の加熱を継続すると、放熱器1の温度、すなわち、放熱用容器10、熱媒2および潜熱蓄熱カプセル3の温度が上昇し、20℃に達する。放熱器1の温度が20℃に達した後、放熱器1の加熱を継続すると、放熱器1の温度が20℃を維持したまま、潜熱蓄熱材32が潜熱を蓄える。これに伴い、潜熱蓄熱材32は、固体から液体へと相転移していく。潜熱蓄熱カプセル3内の潜熱蓄熱材32が液体になると、20℃の条件下で、潜熱蓄熱カプセル3全体の密度が熱媒2の密度よりも小さくなり、図3に示すように、潜熱蓄熱カプセル3は熱媒2の上部へと浮上する。なお、潜熱蓄熱材32が全て液体にならなくても、液体の割合が増加して、潜熱蓄熱カプセル3全体の密度が熱媒2の密度よりも小さくなった時点で、潜熱蓄熱カプセル3が浮上する。
熱媒2の上部に浮上した潜熱蓄熱カプセル3は、放熱し、液体から固体へと相転移する。潜熱蓄熱カプセル3内の潜熱蓄熱材32が固体になると、20℃の条件下で、潜熱蓄熱カプセル3全体の密度が熱媒2の密度よりも大きくなり、潜熱蓄熱カプセル3は熱媒2の下部へと沈降する。なお、潜熱蓄熱材32が全て固体にならなくても、固体の割合が増加して、潜熱蓄熱カプセル3全体の密度が熱媒2の密度よりも大きくなった時点で、潜熱蓄熱カプセル3が沈降する。
この暖房機器4において、加熱手段5は放熱器1の下部を加熱しており、熱媒2は下部が高温となり上部が低温となる温度分布を有する。潜熱蓄熱カプセル3は、高温となる熱媒2の下部において蓄熱して浮上し、低温となる熱媒2の上部において放熱して下部に沈降し、これを繰り返す。このため、潜熱蓄熱カプセル3を有する暖房機器4にあっては、潜熱蓄熱カプセル3を有しないものより、熱媒2の上部と下部の温度差が小さくなり、より温度の均一化を図ることができる。
また、この暖房機器4においては、潜熱蓄熱カプセル3が熱媒2の下部に沈降している場合に加熱手段5により加熱を行い、潜熱蓄熱カプセル3が熱媒2の上部に浮上している場合に加熱手段5による加熱を停止する間欠運転を行っても、不都合がほとんどない。すなわち、加熱手段5による加熱を行っていない間には、潜熱蓄熱カプセル3の液体から固体への相転移により放熱がなされるため、周囲の気温の低下が抑えられるものである。
また、放熱器1が、熱媒2中に潜熱蓄熱カプセル3を有するものであるため、配管の表面等に潜熱蓄熱材32が固着して伝熱効率が悪くなってしまう、という問題もない。
なお、暖房機器4は、保持部40を備えなくてもよい。また、加熱手段5は、放熱器1の上部を加熱してもよく、下部を加熱するものに限定されない。
1 放熱器
10 放熱用容器
2 熱媒
3 潜熱蓄熱カプセル
31 カプセル
32 潜熱蓄熱材
4 暖房機器
40 保持部
5 加熱手段
10 放熱用容器
2 熱媒
3 潜熱蓄熱カプセル
31 カプセル
32 潜熱蓄熱材
4 暖房機器
40 保持部
5 加熱手段
Claims (2)
- 放熱用容器と、前記放熱用容器に収容される液状の熱媒および潜熱蓄熱カプセルと、を備え、
前記潜熱蓄熱カプセルは、外殻をなすカプセルと、前記カプセル内に収容される潜熱蓄熱材と、を有し、
前記熱媒の密度は、前記潜熱蓄熱材が液体である場合における前記潜熱蓄熱カプセルの密度よりも大きく、かつ、前記潜熱蓄熱材が固体である場合における前記潜熱蓄熱カプセルの密度よりも小さいことを特徴とする放熱器。 - 請求項1記載の放熱器と、前記放熱器の下部を加熱する加熱手段と、を備えることを特徴とする暖房機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017044287A JP2018146207A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 放熱器および暖房機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017044287A JP2018146207A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 放熱器および暖房機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018146207A true JP2018146207A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63591841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017044287A Pending JP2018146207A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 放熱器および暖房機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018146207A (ja) |
-
2017
- 2017-03-08 JP JP2017044287A patent/JP2018146207A/ja active Pending
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