JP2018145811A - タービンノズル及びそれを備えたラジアルタービン - Google Patents

タービンノズル及びそれを備えたラジアルタービン Download PDF

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Abstract

【課題】臨界圧力比を越える高い圧力比で作動流体を膨張させるための技術を提供する。【解決手段】本開示にかかるタービンノズル(14)は、ラジアルタービンに用いられるタービンノズル(14)であって、リング状のハブ(22)と、ハブ(22)の上に等角度間隔で配置された複数のノズルベーン(24)と、ノズルベーン(24)の間に形成された流路(27)とを備えている。流路(27)は、作動流体の流れ方向において、最小の流路断面積を有するスロート(27b)を含む。スロート(27b)よりも流れ方向の下流側において、流路断面積が拡大している。スロート(27b)よりも流れ方向の下流側におけるノズルベーン(24)の高さは、スロート(27b)におけるノズルベーン(24)の高さよりも大きく、流れ方向の上流側から下流側に向かって徐々に増加している。【選択図】図3

Description

本開示は、タービンノズル及びそれを備えたラジアルタービンに関する。
タービンは、空気などの圧縮性の作動流体から動力を取り出す目的で使用される。タービンの種類には、主に、軸流タービンとラジアルタービンとがある。ラジアルタービンは、一般に、軸流タービンに比べて単段での効率に優れている。そのため、ラジアルタービンは、例えば、小規模から中規模の発電設備に適している。
ラジアルタービンの重要な部品の1つにタービンノズルがある。タービンノズルは、タービンホイールに作動流体を導くための部品であり、作動流体を膨張させて圧力を速度に変換する役割を担っている。特許文献1に記載されているように、ラジアルタービンにおいて、タービンノズルを構成する複数のタービンベーンがタービンホイールの周囲に環状に配置されている。作動流体の流路は、タービンホイールの周方向において互いに隣り合うタービンベーンの間の空間によって形成される。流路断面積は、通常、作動流体を膨張させるために上流側から下流側に向かって(つまり、タービンホイールに向かって)徐々に縮小している。
タービンノズルを通過するとき、作動流体は、その圧力に応じて膨張して増速する。タービンホイールの翼に作動流体が衝突するときに翼に加わる衝動と、タービンホイールの翼間の流路を作動流体が通過するときに作動流体が膨張して翼に加わる反動とによって、タービンホイールが回転する(いわゆる衝動反動タービン)。これにより、タービンホイールに連結された発電機が回転し、電力が生成される。
特許文献2には、衝動タービンの出力増大を図ることを目的として、作動流体を高速化するための先細ノズルが開示されている。
国際公開第2005/085615号 特開2010−190109号公報 米国特許第5657522号明細書
NACA TECHNICAL NOTE No.1651 SUPESONIC NOZZLE DESIGN
ラジアルタービンの効率を高めるための1つの方法は、ラジアルタービンにおける流体の膨張比を高めることである。しかし、先細ノズルを使用したラジアルタービンは、臨界圧力比を超える圧力比(膨張比)で作動流体を膨張させることができない。「臨界圧力比」とは、作動流体の流速が音速に達したときの圧力比を意味する。
本開示は、臨界圧力比を越える高い圧力比で作動流体を膨張させるための技術を提供することを目的とする。
すなわち、本開示は、
ラジアルタービンに用いられるタービンノズルであって、
中心軸線を有するリング状のハブと、
前記ハブの周方向に沿って、前記ハブの上に等角度間隔で配置された複数のノズルベーンと、
前記周方向において互いに隣り合う前記ノズルベーンの腹面と前記ノズルベーンの背面との間に形成された流路と、
を備え、
前記ハブの外周側から前記ハブの内周側に向かう方向を前記流路における作動流体の流れ方向と定義したとき、
前記流路は、前記流れ方向において、最小の流路断面積を有するスロートを含み、
前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記流路断面積が拡大しており、
前記スロートよりも前記流れ方向の下流側における前記ノズルベーンの高さは、前記スロートにおける前記ノズルベーンの高さよりも大きく、且つ、前記流れ方向の上流側から下流側に向かって徐々に増加している、タービンノズルを提供する。
本開示の技術によれば、臨界圧力比を越える高い圧力比で作動流体を膨張させることができる。
図1は、本開示の一実施形態にかかるラジアルタービンの部分断面図である。 図2は、図1に示すラジアルタービンの部分平面図である。 図3は、タービンノズルの部分拡大平面図である。 図4は、ノズルベーンの拡大平面図である。 図5は、2つのノズルベーンの後縁部分の拡大平面図である。 図6Aは、流路の中心線に沿った、タービンノズルの断面図である。 図6Bは、流路の中心線に沿った、変形例にかかるタービンノズルの断面図である。 図6Cは、流路の中心線に沿った、別の変形例にかかるタービンノズルの断面図である。 図7は、作動流体が標準空気(κ=1.4)である場合の式(3)の計算結果を示すグラフである。 図8Aは、タービンノズルの出口における流速のマッハ数MがM=1.4となるノズルベーンにおいて、中心軸線を含む平面と翼形中心線とのなす角度を示すグラフである。 図8Bは、タービンノズルの出口における流速のマッハ数MがM=1.4となる他のノズルベーンにおいて、中心軸線を含む平面と翼形中心線とのなす角度を示すグラフである。 図9は、ノズルベーンの厚さに関する分布の一例を示すグラフである。 図10は、ノズルベーンの高さの分布を示すグラフである。 図11は、ラジアルタービンを用いた発電システムの構成図である。
(本開示の基礎となった知見)
作動流体が理想流体であると仮定した場合、ノズルの出口における作動流体の流速は、下記式(1)によって表される。
Figure 2018145811
Cs:吐出流速
Cp:定圧比熱
01:スロートにおける静温
exit:ノズルの出口における静圧
00:ノズルの入口における静圧
κ:比熱比
吐出流速Csは、作動流体の物性及び状態量に応じて決まる音速を上限として、圧力比Pexit/P00に応じて決定される。吐出流速Csが音速に到達する圧力比は、「臨界圧力比」と呼ばれている。先細ノズルのような一般的なノズルは、臨界圧力比以上の圧力比で作動流体を膨張させることができない。すなわち、作動流体の流速が音速を超える膨張は達成できない。
次に、下記式(2)によって定義される値Mは、マッハ数と呼ばれる。マッハ数は、流速を音速で除することによって得られる値である。
Figure 2018145811
M:マッハ数
V:作動流体の流速
a:音速
κ:比熱比
R:作動流体のガス定数
00:作動流体の静温
先細ノズルの場合、その流路断面積が最小となる部分において流速が最大となる。最大流速がM=1に達したとき、当該先細ノズルにおける膨張比が臨界圧力比に達し、作動流体はこれ以上膨張できない。流路断面積とマッハ数Mとの間には、下記式(3)の関係がある。
Figure 2018145811
A:ノズルの任意の位置における流路断面積
A*:ノズルの最小の流路断面積
M:マッハ数
κ:比熱比
図7は、作動流体が標準空気(κ=1.4)である場合の式(3)の計算結果を示している。式(3)及び図7から理解できるように、ノズルの任意の位置において、流れのマッハ数Mが1よりも小さい場合には、ノズルは、最小の流路断面積(すなわち、M=1のときの断面積)よりも大きい断面積を有している必要がある。流速の増加に伴って流路断面積が減少し、流路断面積が最小となる位置で流速が音速に達する。流速が音速を超過すると流路断面積は拡大する。すなわち、音速を超えて流速を増加させるためには、流路断面積を拡大させる必要がある。
これらの事実から理解できるように、亜音速流れから超音速流れまで流速を変化させるためには、先細の形状を有する部分と、最小の流路断面積を有する部分(スロート)と、末広がりの形状を有する部分と、を備えたノズルが必要である。このような構造のノズルは「ラバルノズル」と呼ばれ、ロケットのエンジン又は航空機のエンジンのような超音速流れを多用する推進機関に使用されている。
特許文献1では、衝動タービンの出力増大を図ることを目的として、衝動タービンのタービンホイールに導かれるべき作動流体を高速化するための先細ノズルが使用されている。衝動タービンは、ノズルにて作動流体を略完全に膨張させ、タービンホイールの翼に作動流体が衝突するときに翼に加わる衝動でタービンホイールを回転させるように構成されている。特許文献1に開示された先細ノズルをタービンホイールの接線方向に配置する構造は、小流量かつ高圧力比の条件で作動するタービンに採用されることが多い。しかし、この構造によれば、ノズル部分が長尺になるため、タービンの全体の寸法が過大になる。また、特許文献1に開示されたノズルは、ノズルの先端で最小の流路断面積を有する。そのため、特許文献1に開示されたノズルにおいて、マッハ数Mが1を超えることはなく、マッハ数が1を超える加速を達成できない。
一方、特許文献3は、軸流タービン用の超音速分配器を開示している。特許文献3の超音速分配器において、翼素(ベーン)の外形は、上流側の直線部分と、スロートを形成する凸部分と、下流側の湾曲部分とを有する。特許文献3には、マッハ1.2〜2.5の範囲のマッハ数の超音速流を生成できることが記載されている。特許文献3に開示された超音速分配器は、ラバルノズルに類似するものである。ただし、隣り合うベーンの間に形成された流路の2次元形状は、分配器の構造の制約のため、流路の中心線に関して必然的に非対称である。
これに対し、非特許文献1の図1に記載されているように、理想的なラバルノズルは軸対称である。軸対称構造によれば、スロートを通過した後に発生する衝撃波を相対する壁面にて反射させて相殺し、急峻な圧力変化を防止することができる(非特許文献1の図8及び図9)。その結果、効率的に超音速流が生成されうる。
特許文献3の分配器のように、流路が対称構造を有していない場合、衝撃波を相殺する効果が十分に得られないことに加え、境界層の肥大化、境界層の剥離といった流れ場の擾乱が起きやすい。その結果、M=1.1〜1.2程度の高遷音速領域までの膨張しか達成できないことが多い。つまり、より高い超音速領域までの膨張を必要とする場合には、追加の工夫が必要である。
本開示の第1態様にかかるタービンノズルは、
ラジアルタービンに用いられるタービンノズルであって、
中心軸線を有するリング状のハブと、
前記ハブの周方向に沿って、前記ハブの上に等角度間隔で配置された複数のノズルベーンと、
前記周方向において互いに隣り合う前記ノズルベーンの腹面と前記ノズルベーンの背面との間に形成された流路と、
を備え、
前記ハブの外周側から前記ハブの内周側に向かう方向を前記流路における作動流体の流れ方向と定義したとき、
前記流路は、前記流れ方向において、最小の流路断面積を有するスロートを含み、
前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記流路断面積が拡大しており、
前記スロートよりも前記流れ方向の下流側における前記ノズルベーンの高さは、前記スロートにおける前記ノズルベーンの高さよりも大きく、且つ、前記流れ方向の上流側から下流側に向かって徐々に増加しているものである。
第1態様のタービンノズルによれば、ラバルノズルにおいて得られる効果、例えば、衝撃波を相殺する効果が向上する。その結果、より高い圧力比での膨張を達成できる。スロートで作動流体の流速のマッハ数Mが1に達した後も作動流体は増速し続ける、すなわち、膨張し続けることが可能である。単純な先細ノズルを用いたタービンノズルと比較して、より高速の作動流体をタービンホイールに導入できるため、タービンホイールを回転させる衝動成分が増加し、単段で大出力を発揮しうるラジアルタービンを構築できる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様にかかるタービンノズルの前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直であり、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜している。第2態様によれば、タービンノズルを作製するための加工が容易である。
本開示の第3態様において、例えば、第1態様にかかるタービンノズルの前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直であり、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜している。第3態様によれば、ノズルベーンの上面がハブの中心軸線に垂直な平面に垂直であるため、ノズルベーンとラジアルタービンのシュラウド壁との間のクリアランスの寸法を調整することが容易である。つまり、シュラウド壁の形状の変更が必須ではなく、タービンノズルの製造コストの増加を抑制することができる。
本開示の第4態様において、例えば、第1態様にかかるタービンノズルの前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜しており、かつ、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直な前記平面に対して傾斜している。第4態様によれば、ノズルベーンの上面の傾斜角度及びハブの上面の傾斜角度を小さくすることができる。
本開示の第5態様において、例えば、第1態様にかかるタービンノズルの前記複数のノズルベーンのそれぞれの翼形中心線は、第1の部分及び第2の部分を含み、前記第1の部分は、前記翼形中心線の上流端から第1の点までの部分であり、前記第1の点は、前記翼形中心線が前記中心軸線に向かう方向へ湾曲し始める点であり、前記第2の部分は、前記第1の点から前記翼形中心線の下流端までの部分である。
第5態様によれば、作動流体の流速が超音速に達したとき、ノズルベーンの後縁部分に発生する衝撃波の方向を流れ方向の下流側に偏向させることができる。衝撃波による圧力回復位置を下流側にシフトさせて、衝撃波に先立って発生する膨張波の領域(つまり、流速が増加し続ける膨張領域)を拡大することで高い膨張比を達成できる。また、タービンノズルからタービンホイールへの作動流体の流入角度を適正に保持できる。
本開示の第6態様において、例えば、第5態様にかかるタービンノズルの前記中心軸線を含む平面と前記翼形中心線とのなす角度を角度βと定義したとき、前記第1の部分において前記角度βの平均変化率が正の値であり、前記第2の部分は、前記角度βの前記平均変化率が正の値から負の値へと変化する第2の点を含み、前記第2の点から前記下流端までの区間において、前記角度βの前記平均変化率が負の値である。第6態様によれば、ノズルベーンの幅方向に関する吐出速度の分布が均一化する。これにより、タービンホイールの1回転あたりの角速度の変動(トルクの変動)が抑制されるので、ラジアルタービンに連結された発電機で高品質の交流電力の電力が生成されうる。
本開示の第7態様において、例えば、第5又は第6態様にかかるタービンノズルの前記中心軸線を含む平面と前記翼形中心線とのなす角度を角度βと定義したとき、前記角度βは、前記第2の部分のうち前記下流端を含む所定の長さの区間において線形に変化している。
本開示の第8態様にかかるラジアルタービンは、
第1〜第7態様のいずれか1つのタービンノズルと、
前記タービンノズルの内側に配置されたタービンホイールと、
を備えたものである。
第8態様によれば、単段で大出力を発揮しうるラジアルタービンを提供できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、本実施形態にかかるラジアルタービン100は、タービンホイール10、シャフト12、タービンノズル14及びケーシング20を備えている。タービンホイール10及びタービンノズル14は、ケーシング20の中に配置されている。タービンホイール10は、タービンノズル14の内側に配置されている。タービンホイール10にシャフト12が固定されている。タービンホイール10は、複数の動翼11及びハブ13を含む。複数の動翼11がハブ13の表面上に等角度間隔で設けられている。ケーシング20は、スクロール室15及びシュラウド壁16を含む。スクロール室15は、タービンノズル14の周囲に形成された環状の空間である。ケーシング20に設けられた吸気口(図示省略)がスクロール室15に向かって開口している。スクロール室15からタービンノズル14を経て、タービンホイール10に作動流体が導かれる。シュラウド壁16は、タービンホイール10及びシャフト12に共通の回転軸線Oに平行な方向における一方の側から動翼11及びタービンノズル14を覆っている。回転軸線Oは、タービンノズル14の中心軸線に一致している。したがって、本明細書では、タービンノズル14の中心軸線も「中心軸線O」と表記する。
図2に示すように、タービンノズル14は、ハブ22及び複数のノズルベーン24で構成されている。ハブ22は、リング状かつ板状の部品である。ハブ22は、平面視でそれぞれ円形の内周縁及び外周縁を有する。複数のノズルベーン24は、ハブ22の周方向に沿って、ハブ22の上に等角度間隔で配置されている。
本実施形態のラジアルタービン100は、いわゆる衝動反動タービンである。一般に、ノズルベーンを用いたタービンノズルは、個々の流路の長さが比較的短いため、大きい圧力比の膨張を達成することが難しい。しかし、衝動反動タービンによれば、まずタービンノズルにおいて作動流体を膨張させ、タービンホイールにおいて作動流体をさらに膨張させることができる。タービンノズルとタービンホイールとの両方で作動流体の膨張を分担するため、各要素において作動流体の流速が過大になりにくい。この場合、流速が支配的である摩擦損失及び流れの擾乱を抑制できるため、衝動反動タービンは、衝動タービンよりも高い効率を達成しやすい。
図3に示すように、各ノズルベーン24は、腹面24p、背面24q及び上面24rを有する。腹面24pは、ハブ22の中心軸線Oに近い側の面である。背面24qは、ハブ22の中心軸線Oから遠い側の面である。言い換えれば、腹面24pは、タービンホイール10に近い側の面であり、背面24qは、タービンホイール10から遠い側の面である。上面24rは、シュラウド壁16(図1参照)に向かい合う面である。ノズルベーン24は、全体として、柱状の形状を有する。ハブ22の周方向において互いに隣り合うノズルベーン24の腹面24pとノズルベーン24の背面24qとの間には、作動流体の流路27が形成されている。
本実施形態において、流路27は、収縮部27a、スロート27b及び末広部27cを有する。ハブ22の外周側からハブ22の内周側に向かう方向を流路27における作動流体の流れ方向と定義したとき、収縮部27a、スロート27b及び末広部27cは、流れ方向の上流側からこの順番に並んでいる。収縮部27aは、スロート27bよりも流れ方向の上流側に位置している部分であって、徐々に縮小している流路断面積を有する部分である。スロート27bは、最小の流路断面積を有する部分である。スロート27bは、流れ方向において、一定の長さを有していてもよい。つまり、流路27には、最小の流路断面積を有する区間が存在していてもよい。末広部27cは、スロート27bよりも流れ方向の下流側に位置している部分であって、徐々に拡大している流路断面積を有する部分である。つまり、本実施形態のタービンノズル14は、ラバルノズルに類似した構造を有する。
図3及び図4に示すように、タービンノズル14の平面図において、スロート27bに対応するノズルベーン24の腹面24p上の位置を特定位置P1と定義する。また、ノズルベーン24の翼形中心線L上の位置であって、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長のa%進んだ位置を位置Paと定義する。翼形中心線L上の位置であって、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長のb%進んだ位置を位置Pb(a<b)と定義する。このとき、特定位置P1から翼形中心線Lに下した垂線と翼形中心線Lとの交点Kが位置Paと位置Pbとの間に存在する。一例において、a=20、b=25が設定される。
上記のような位置にスロート27bが存在すると、収縮部27aの流路断面積の急峻な縮小を回避できる。その結果、収縮部27aでの作動流体の過度な加速を避けることができる。特に、高い粘度を有する作動流体を用いる場合には、収縮部27aの流路断面積が設計意図にマッチしたものとなり、収縮部27aで流れのチョークが発生することを回避できる。また、超音速の流れを誘導する末広部27cの長さも十分に確保されているので、十分な膨張が達成されうる。
本実施形態のタービンノズル14によれば、臨界圧力比を超えた膨張を要求される場合及び/又は作動流体中の音速が低い場合においても、臨界圧力比を超える圧力比での膨張を達成できる。その結果、単一のラジアルタービン100によって大きい出力を得ることができる。なお、タービンの入口における作動流体の温度が低かったり、作動流体の分子量が大きかったりすると、作動流体中の音速も低い。
本明細書において、「翼形中心線L」は、次の方法によって特定されうる。まず、ノズルベーン24の平面図を準備し、翼弦方向を決定する。翼弦方向は、最大の翼弦長を確保できる方向に定められる。次に、翼弦方向に沿ってノズルベーン24が複数の部分に分割されるように、翼弦方向に垂直に複数の分割線を引く。各分割線の中点を結ぶことによって、翼形中心線Lが得られる。分割線を細かく引けば引くほど、正確な翼形中心線Lが得られる。ノズルベーン24の厚さは、翼形中心線L上の任意の点を通り、腹面24pと背面24qとを最短距離で結ぶ線分の長さによって特定される。
図4及び図5(a)に示すように、ノズルベーン24は、本体部分241及び後縁部分242を有する。後縁部分242は、翼形中心線Lの下流端Q2を含み、かつ、ハブ22の中心軸線Oに向かって湾曲している部分である。本体部分241は、翼形中心線Lの上流端Q1を含み、かつ、後縁部分242よりも翼形中心線Lの上流端Q1の近くに位置する部分である。図5(a)に示すように、ノズルベーン24の翼形中心線Lは、第1の部分L1及び第2の部分L2を含む。第1の部分L1は、翼形中心線Lの上流端Q1から第1の点Bまでの部分である。第1の点Bは、翼形中心線Lが中心軸線Oに向かう方向へ湾曲し始める点である。第2の部分L2は、第1の点Bから翼形中心線Lの下流端Q2までの部分である。本実施形態において、点Bは、翼形中心線Lにおける後縁部分242と本体部分241との境界点である。このような構造によれば、作動流体の流速が超音速に達したとき、後縁部分242に発生する衝撃波の方向を流れ方向の下流側に偏向させることができる。衝撃波による圧力回復位置を下流側にシフトさせて、衝撃波に先立って発生する膨張波の領域(つまり、流速が増加し続ける膨張領域)を拡大することで高い膨張比を達成できる。また、タービンノズル14からタービンホイール10への作動流体の流入角度を適正に保持できる。
大きい圧力比で作動流体を膨張させることを意図した場合、ラバルノズル又はラバルノズルに準ずるノズルにおいては、ノズルベーンの後縁部分で発生する衝撃波(圧力波)によって膨張波の領域が終了しがちである。これに対し、本実施形態によれば、膨張波の領域をノズルベーン24の後縁部分242よりも下流側まで拡大することができる。そのため、より大きい圧力比で作動流体を膨張させることが可能である。これにより、より速い流速を持った作動流体がタービンノズル14からタービンホイール10に流入する。タービンホイール10を駆動する衝動力が増加するので、ラジアルタービン100の出力が向上する。また、各流路27における流速分布が平滑化されるので、タービンホイール10の1回転あたりの角速度の変動(トルクの変動)が抑制され、生成される交流電力の波形が正弦波形に近づく。つまり、高品質の電力が得られる。タービンノズル14からタービンホイール10に向けて適正な角度で作動流体が導かれるので、ラジアルタービン100の断熱効率も向上する。
図5(a)に示すように、翼形中心線L上の位置であって、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長のx%進んだ位置を位置Pxと定義する。同様に、翼形中心線L上の位置であって、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長のy%進んだ位置を位置Py(b<x<y)と定義する。翼形中心線Lにおける後縁部分242と本体部分241との境界点Bは、例えば、位置Pxと位置Pyとの間に存在する。一例において、x=85、y=90が設定される。このような構造によれば、末広部27cにおける膨張を阻害することなく、拡大された膨張領域を形成することが可能となる。これにより、ラジアルタービン100の出力が向上する。
図8Aは、図5(a)に示す形状の後縁部分242を有するノズルベーン24において、中心軸線Oを含む平面と翼形中心線Lとのなす角度βの変化を示すグラフである。横軸は、翼形中心線Lの全長に対する翼形中心線Lの上流端Q1からの距離の比率を表している。縦軸は、翼形中心線L上の各位置における角度βを表している。図8Aから理解できるように、角度βの平均変化率は一定ではない。このような構造によれば、後縁部分242で生成された衝撃波(圧縮波)による圧力変動が、後縁部分242の角度に応じて決定される角度にて、下流側に向けて直線的にノズルベーン24とノズルベーン24との間に発生する。拡大された膨張領域において、ノズルベーン24の幅方向に関する吐出速度の分布が均一化する。これにより、タービンホイール10の1回転あたりの角速度の変動(トルクの変動)が抑制されるので、ラジアルタービン100に連結された発電機で高品質の交流電力の電力が生成されうる。
境界点Bにおける湾曲(折れ曲がり)の度合いを増やすことによって、上記した効果を高めることができる。図5(b)に示すノズルベーン24の後縁部分242は、図5(a)に示すノズルベーン24の後縁部分242と比較して、境界点Bにおいて大きく湾曲している。図5(c)は、比較のために、図5(a)に示すノズルベーンの後縁部分と図5(b)に示すノズルベーンの後縁部分とを重ねて示している。
図8Bは、図5(b)に示す形状の後縁部分242を有するノズルベーン24において、中心軸線Oを含む平面と翼形中心線Lとのなす角度βの変化を示すグラフである。図8Bから理解できるように、図5(b)の形状を有するノズルベーン24の翼形中心線Lは、境界点Bよりも下流端Q2にやや近い第2の点Cにおいて、大きく湾曲している。翼形中心線Lの第1の部分L1において、角度βの平均変化率は正の値である。翼形中心線Lの第2の部分L2は、角度βの平均変化率が正の値から負の値へと変化する第2の点Cを含む。第2の点Cにおいて、角度βは、単調増加から単調減少に転じている。言い換えれば、第2の点Cにおいて、角度βの平均変化率が正の値から負の値へと変化している。第2の点Cから下流端Q2までの区間において、角度βの平均変化率は負の値である。このような構造によれば、上記した効果をより一層高めることができる。本実施形態では、境界点Bは、第2の点Cと異なる点である。ただし、境界点Bが第2の点Cに一致していてもよい。
図8Bに示すように、角度βは、下流端Q2を含む所定の長さの区間において線形に変化している。第2の点Cから下流端Q2までの区間において、角度βの平均変化率が概ね一定(傾きが一定)である。後縁部分242がこのような構造を有していると、先に説明したように、膨張領域を拡大することができる。タービンノズル14からの作動流体の吐出角度が過剰に偏向しないように制限が加えられるので、タービンホイール10への作動流体の流入角度を設計通りの適正な値に保つことができる。その結果、ラジアルタービン100の効率がさらに向上する。
本実施形態において、ノズルベーン24の厚さは、先に説明した交点Kよりも少し下流側の位置から徐々に減少している。具体的には、図4に示すように、翼形中心線L上の位置であって、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長のc%進んだ位置を位置Pc(b<c<x)と定義する。図4の例では、ノズルベーン24の厚さは、位置Pbから位置Pcまでの区間に含まれる任意の位置から翼形中心線Lの下流端Q2に向かって減少し始めている。一例において、c=30が設定される。このような厚さの変化によれば、スロート27bを適切な位置に形成することができる。
図9は、図4のノズルベーン24の厚さに関する分布の一例を示すグラフである。横軸は、翼形中心線Lの全長に対する翼形中心線Lの上流端Q1からの距離の比率を表している。縦軸は、翼形中心線Lの全長に対する、ノズルベーン24の厚さ方向における翼形中心線Lからノズルベーン24の表面までの距離の比率を表している。図9において、実線は、ノズルベーン24の厚さ方向における翼形中心線Lから背面24qまでの距離(第1の厚さ)に関する比率を示している。図9において、破線は、ノズルベーン24の厚さ方向における翼形中心線Lから腹面24pまでの距離(第2の厚さ)に関する比率を示している。翼形中心線L上の任意の位置におけるノズルベーン24の厚さは、第1の厚さと第2の厚さとの和によって表される。図9の例では、ノズルベーン24の厚さは、翼形中心線Lの上流端Q1から下流端Q2に向かって翼形中心線Lの全長の約20%の位置、すなわち、a=20のときの位置Pa又はその前後の位置で最大となる。a=20のときの位置Paとb=25のときの位置Pbとの間に存在する交点Kよりも少し下流側の位置(例えば、c=30のときの位置Pc)において、ノズルベーン24の厚さは、明らかに減少傾向を示す。ノズルベーン24の厚さは、位置Pcから下流端Q2まで単調かつ緩やかに減少している。このような厚さの変化によれば、スロート27bを適切な位置に形成することができる。
本明細書では、ハブ22の中心軸線Oに平行な方向に関するノズルベーン24の寸法であって、ハブ22の上面22pからノズルベーン24の上面24rまでの寸法をノズルベーン24の高さと定義する。スロート27bよりも流れ方向の下流側におけるノズルベーン24の高さは、スロート27bよりも流れ方向の上流側におけるノズルベーン24の高さよりも大きい。このような構造によれば、ラバルノズルにおいて得られる効果、例えば、衝撃波を相殺する効果が向上する。その結果、より高い圧力比での膨張を達成できる。スロート27bで作動流体の流速のマッハ数Mが1に達した後も作動流体は増速し続ける、すなわち、膨張し続けることが可能である。単純な先細ノズルを用いたタービンノズルと比較して、より高速の作動流体をタービンホイール10に導入できるため、タービンホイール10を回転させる衝動成分が増加し、単段で大出力を発揮しうるラジアルタービン100を構築できる。
詳細には、図6A〜図6Cに示すように、スロート27bよりも流れ方向の下流側において、ノズルベーン24の高さHが流れ方向の上流側から下流側に向かって徐々に増加している。スロート27bよりも流れ方向の下流側におけるノズルベーン24の高さHは、スロート27bよりも流れ方向の上流側におけるノズルベーン24の高さhよりも大きい。このような構造によれば、流路断面積の変化をラバルノズルに近づけることができる。その結果、作動流体をより円滑に膨張させることができる。
図6A〜図6Cは、図3に示す流路27の中心線に沿ったノズルベーン24の断面図である。図6A〜図6Cには、ノズルベーン24の腹面24pが現れている。
図6Aに示す例では、スロート27bよりも流れ方向の下流側において、ハブ22の上面22pがハブ22の中心軸線Oに垂直であり、ノズルベーン24の上面24rがハブ22の中心軸線Oに垂直な平面に対して傾斜している。図6Aに示す例では、中心軸線Oに平行な方向に関するハブ22の厚さは一定である。ハブ22の厚さが一定であるため、図6Aに示す形状を作製するための加工が容易である。
図6Bに示す例では、スロート27bよりも流れ方向の下流側において、ノズルベーン24の上面24rがハブ22の中心軸線Oに垂直であり、ハブ22の上面22pがハブ22の中心軸線Oに垂直な平面に対して傾斜している。この例では、ハブ22の厚さがノズルベーン24に沿って変化している。スロート27bよりも流れ方向の下流側において、ハブ22の厚さが減じられている。図6Bに示す例によれば、ノズルベーン24の上面24rが中心軸線Oに垂直な平面に垂直であるため、ノズルベーン24とシュラウド壁16(図1参照)との間のクリアランスの寸法を調整することが容易である。つまり、シュラウド壁16の形状の変更が必須ではなく、タービンノズル14の製造コストの増加を抑制することができる。
図6Cに示す例では、スロート27bよりも流れ方向の下流側において、ノズルベーン24の上面24rがハブ22の中心軸線Oに垂直な平面に対して傾斜している。さらに、ハブ22の上面22pがハブ22の中心軸線Oに垂直な平面に対して傾斜している。この例は、図6Aの例と図6Bの例との組み合わせである。図6Cに示す例によれば、ノズルベーン24の上面24rの傾斜角度及びハブ22の上面22pの傾斜角度を小さくすることができる。
図10は、ノズルベーンの高さの分布を示すグラフである。横軸は、翼形中心線Lの全長に対する翼形中心線Lの上流端Q1からの距離の比率を表している。縦軸は、最大の高さに対する各位置の高さの比率を表している。各位置におけるノズルベーン24の高さは、翼形中心線L上での高さを表している。本実施形態において、ノズルベーン24は、下流端Q2で最大の高さを有する。上流端Q1(0%位置)から位置Pbまでノズルベーン24の高さは一定である。図3及び図4を参照して説明したように、位置Pbは、交点Kよりもやや下流側の位置である。位置Pbから下流端Q2(100%位置)にわたってノズルベーン24の高さが概ね線形的に増加している。このような構造によれば、スロート27bよりも下流側において急激な圧力変化が抑制され、作動流体をより円滑に膨張させることができる。
本実施形態において、スロート27bよりも下流側に末広部27cの開始点がある。本実施形態において、スロート27bは、一定の長さを有している。つまり、本実施形態のタービンノズル14には、最小の流路断面積を有する区間が存在している。一例において、スロート27bは、翼形中心線Lの全長の5%ほどの長さを持っている。末広部27cの開始点は、スロート27bの下流端の位置に設定される。ノズルベーン24の表面には境界層が形成されるので、作動流体の流れは、スロート27bの先頭の位置よりも下流側の位置において最も狭まる。このことを考慮して、末広部27cの開始点が定められている。この流路断面積の変化は、ノズルベーン24の翼形中心線Lの形状と、ノズルベーン24の腹面24p側の厚さ、ノズルベーン24の背面24q側の厚さ、及び、ノズルベーンの高さによって与えられる。ノズルベーン24の厚さが交点Kよりも少し下流側の位置Pbから減少すること、及び、ノズルベーン24の高さが交点Kよりも少し下流側の位置Pbから増加することは、このことに起因している。
次に、ラジアルタービン100を用いた発電システムの実施形態について説明する。
図11に示すように、本実施形態にかかる発電システム200は、ランキンサイクル回路110、熱源112及びダクト114を備えている。ランキンサイクル回路110は、ラジアルタービン100、凝縮器102(復水器)、ポンプ104及び蒸発器106(蒸気発生器)を備えている。ラジアルタービン100、凝縮器102、ポンプ104及び蒸発器106は、複数の配管によって、この順番で接続されている。ラジアルタービン100の回転軸に発電機108が接続されている。ラジアルタービン100で作動流体を膨張させると発電機108が駆動され、電力が生成される。ランキンサイクル回路110は、再熱器などの公知の他の機器を備えていてもよい。
蒸発器106は、熱源112で生成された熱伝達媒体116とランキンサイクル回路110を循環する作動流体とを熱交換させ、作動流体を蒸発させるように構成されている。本実施形態では、蒸発器106がダクト114に配置されている。ダクト114は、熱源112に接続されている。ダクト114には、熱源112で生成された熱伝達流体116が流れる。熱伝達流体116は、気体であってもよいし、液体であってもよい。熱伝達流体116が気体であるとき、蒸発器106は、フィンチューブ熱交換器などの気−液熱交換器で構成されうる。熱伝達流体116が液体であるとき、蒸発器106は、例えば、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器などの液−液熱交換器で構成されうる。
熱源112の種類は特に限定されない。熱源112の例として、ボイラ、工場の設備、エンジン、ごみ焼却炉、ソーラーポンド、燃料電池などが挙げられる。
ランキンサイクル回路110に作動流体の種類も特に限定されない。作動流体は、炭化水素、ハロゲン化炭化水素などの有機物であってもよく、水、アンモニア、二酸化炭素などの無機物であってもよい。炭化水素としては、プロパンなどが挙げられる。ハロゲン化炭化水素としては、R410a、R22、R32、R245faなどが挙げられる。
本明細書に開示された技術は、ラジアルタービンに有用である。ラジアルタービンは、例えば、発電システムに有用である。
10 タービンホイール
11 動翼
12 シャフト
13 タービンホイールのハブ
14 タービンノズル
16 シュラウド壁
22 タービンノズルのハブ
22p ハブの上面
24 ノズルベーン
24p 腹面
24q 背面
24r 上面
27 流路
27a 収縮部
27b スロート
27c 末広部
100 ラジアルタービン
102 凝縮器(復水器)
104 ポンプ
106 蒸発器(蒸気発生器)
108 発電機
110 ランキンサイクル回路
112 熱源
114 ダクト
200 発電システム
O 回転軸線
L 翼形中心線

Claims (5)

  1. ラジアルタービンに用いられるタービンノズルであって、
    中心軸線を有するリング状のハブと、
    前記ハブの周方向に沿って、前記ハブの上に等角度間隔で配置された複数のノズルベーンと、
    前記周方向において互いに隣り合う前記ノズルベーンの腹面と前記ノズルベーンの背面との間に形成された流路と、
    を備え、
    前記ハブの外周側から前記ハブの内周側に向かう方向を前記流路における作動流体の流れ方向と定義したとき、
    前記流路は、前記流れ方向において、最小の流路断面積を有するスロートを含み、
    前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記流路断面積が拡大しており、
    前記スロートよりも前記流れ方向の下流側における前記ノズルベーンの高さは、前記スロートにおける前記ノズルベーンの高さよりも大きく、且つ、前記流れ方向の上流側から下流側に向かって徐々に増加している、タービンノズル。
  2. 前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直であり、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜している、請求項1に記載のタービンノズル。
  3. 前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直であり、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜している、請求項1に記載のタービンノズル。
  4. 前記スロートよりも前記流れ方向の下流側において、前記ノズルベーンの上面が前記中心軸線に垂直な平面に対して傾斜しており、かつ、前記ハブの上面が前記中心軸線に垂直な前記平面に対して傾斜している、請求項1に記載のタービンノズル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタービンノズルと、
    前記タービンノズルの内側に配置されたタービンホイールと、
    を備えた、ラジアルタービン。
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