JP2018145563A - 着衣の滑り止め構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストッキングのベルト部に多数の凸状シリコンを配置することによって、圧迫感もなく、肌への負担を少なくし、簡易な構造により確実に着衣のずれを防止する着衣の滑り止め構造を提供する。
【解決手段】着衣の身体側への接触部にずれを防止する滑り止め手段を設けたストッキングの滑り止め構造であって、その滑り止め手段は、ストッキングのウエストバンド部に沿ってシリコンを粒状に配置している。あるいは、滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有し、柔軟層と支持層を配置することによって、通気の隙間を確保している。
【選択図】図1
【解決手段】着衣の身体側への接触部にずれを防止する滑り止め手段を設けたストッキングの滑り止め構造であって、その滑り止め手段は、ストッキングのウエストバンド部に沿ってシリコンを粒状に配置している。あるいは、滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有し、柔軟層と支持層を配置することによって、通気の隙間を確保している。
【選択図】図1
Description
本発明は着衣の滑り止め構造に関し、特に、ストッキングのベルト部に多数の凸状シリコンを配置することによって、圧迫感もなく、肌への負担を少なくし、簡易な構造により確実に着衣のずれを防止する着衣の滑り止め構造に関する。
一般的にストッキングは、腰部から足先にかけて装着される下着として広く使用されている。
このストッキングは、着用して歩行や、ひざの屈伸を繰り返すことにより、左右、上下に伸縮あるいは引っ張られてずり落ちることがある。
特に、シルク、ナイロン、ポリウレタン、レーヨンなど滑らかなショーツの上から着用するとストッキングが滑ってしまい、ずり落ちの原因になる。
また、ストッキングは定型化されたいくつものサイズが量産されるものであり、その中から自己に適したものを選択して購入するが、必ずしも最適サイズが選択できるとは限らない。
かかる状況下、ストッキングのずれを防止する技術に関するものとして特許文献1、2の技術が提案されている。
このストッキングは、着用して歩行や、ひざの屈伸を繰り返すことにより、左右、上下に伸縮あるいは引っ張られてずり落ちることがある。
特に、シルク、ナイロン、ポリウレタン、レーヨンなど滑らかなショーツの上から着用するとストッキングが滑ってしまい、ずり落ちの原因になる。
また、ストッキングは定型化されたいくつものサイズが量産されるものであり、その中から自己に適したものを選択して購入するが、必ずしも最適サイズが選択できるとは限らない。
かかる状況下、ストッキングのずれを防止する技術に関するものとして特許文献1、2の技術が提案されている。
特許文献1の技術は、シリコン樹脂をライン状にテープに加工した滑り止め構造であるが、テープにより通気性や透湿性が阻害されるため、発汗による水分がテープの滑り止め効果を著しく下げるという問題があった。
また、塗工したライン状のシリコン樹脂が凸形状となり、肌に凹形状の線が残るという問題もあった。
そして、特許文献2の技術は紐でストッキングのずり落ちを防止する技術であるが、紐の結び、あるいは取り外し作業に手間を要するという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ストッキングのベルト部に多数の凸状シリコンを配置することによって、圧迫感もなく、肌への負担を少なくし、簡易な構造により確実に着衣のずれを防止する着衣の滑り止め構造を提供することにある。
また、塗工したライン状のシリコン樹脂が凸形状となり、肌に凹形状の線が残るという問題もあった。
そして、特許文献2の技術は紐でストッキングのずり落ちを防止する技術であるが、紐の結び、あるいは取り外し作業に手間を要するという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ストッキングのベルト部に多数の凸状シリコンを配置することによって、圧迫感もなく、肌への負担を少なくし、簡易な構造により確実に着衣のずれを防止する着衣の滑り止め構造を提供することにある。
前記目的を達成するための手段として、請求項1記載の着衣の滑り止め構造では、着衣の身体側への接触部にずれを防止する滑り止め手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の着衣の滑り止め構造では、請求項1記載の着衣の滑り止め構造において、滑り止め手段として、シリコンを粒状に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の着衣の滑り止め構造では、請求項1記載の着衣の滑り止め構造において、滑り止め手段として、凹凸を有するシリコンを配置したことを特徴とする。
請求項4記載の着衣の滑り止め構造では、請求項1又は3記載の着衣の滑り止め構造において、滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有し、柔軟層と支持層を配置することによって、通気の隙間を確保したことを特徴とする。
請求項5記載の着衣の滑り止め構造では、請求項1〜4記載いずれか記載の着衣の滑り止め構造において、滑り止め手段を、ストッキングのウエストバンド部に沿って配設したことを特徴とする。
本発明の着衣の滑り止め構造では、着衣の身体側への接触部にずれを防止するシリコンを設けたので、弾力素材による圧迫感もない滑り止め構造が実現される。
シリコンとして、粒状または凹凸を有するシリコンを配置したので、シリコンがストッパーとして機能し、簡易な構造により着衣のずれを防止する。
滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有しているので、柔軟層が身体側に当接してずれを防止し、基部側は硬度を有しているので柔軟層をしっかり支持する。
また、柔軟層と支持層によって、身体と着衣の間に隙間が形成されるので、この隙間を利用して通気部が確保される。
滑り止め手段を、ストッキングのウエストバンド部に沿って配設したので、歩行や、ひざの屈伸を繰り返しても、ストッキングは腰回りに確実に止着され、ずり落ちることはない。
シリコンとして、粒状または凹凸を有するシリコンを配置したので、シリコンがストッパーとして機能し、簡易な構造により着衣のずれを防止する。
滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有しているので、柔軟層が身体側に当接してずれを防止し、基部側は硬度を有しているので柔軟層をしっかり支持する。
また、柔軟層と支持層によって、身体と着衣の間に隙間が形成されるので、この隙間を利用して通気部が確保される。
滑り止め手段を、ストッキングのウエストバンド部に沿って配設したので、歩行や、ひざの屈伸を繰り返しても、ストッキングは腰回りに確実に止着され、ずり落ちることはない。
第1実施例に係る着衣の滑り止め構造は、図1に示すように、ストッキング(着衣)に適用したものであり、このストッキング1は、ウエストバンド部2と、腹部,臀部および股部から左右の太もも部に連なる部分を被覆するパンティ部3と、左右の太もも部から下の部分を被覆する足被覆部4とを備えている。
ストッキングのパンティ部3及び足被覆部4は、ナイロン、ポリウレタンなどの伸縮性繊維のメッシュ編加工によって形成されている。
ストッキングのパンティ部3及び足被覆部4は、ナイロン、ポリウレタンなどの伸縮性繊維のメッシュ編加工によって形成されている。
ウエストバンド部2は、ウエストを周囲して配置された幅数cmのベルト状部である。
ウエストバンド部2には必要に応じてゴムが内装され、ウエスト回りにフィットするように伸縮性を有している。
ウエストバンド部2には必要に応じてゴムが内装され、ウエスト回りにフィットするように伸縮性を有している。
ウエストバンド部2の内側、すなわち身体への当接側には粒状のシリコン5が所定間隔で多数配置されている。
シリコン5の形状は、底面がウエストバンドに固着されており、その底面から山状に突起した凸部とされている。
この凸部の大きさは、一例として、底面の直径3mm〜10mm、高さ3mm〜8mmの形状であり、頂点は滑らかに円く形成されている。
シリコン5の取り付け方法については、ストッキング1の製造時に、接着剤、加硫等の一般的方法によって取り付けられる。
シリコン5の形状は、底面がウエストバンドに固着されており、その底面から山状に突起した凸部とされている。
この凸部の大きさは、一例として、底面の直径3mm〜10mm、高さ3mm〜8mmの形状であり、頂点は滑らかに円く形成されている。
シリコン5の取り付け方法については、ストッキング1の製造時に、接着剤、加硫等の一般的方法によって取り付けられる。
このシリコン5が配置されていることにより、シリコン5がストッパーとして機能し、ストッキング1の着用時は、圧迫感もなく、ずれを防止する。
滑りやすい素材の下着の上からストッキングを着用した場合でも、歩行時、ひざの屈伸時に、ストッキングは腰回りに確実に止着され、ずり落ちは防止される。
滑りやすい素材の下着の上からストッキングを着用した場合でも、歩行時、ひざの屈伸時に、ストッキングは腰回りに確実に止着され、ずり落ちは防止される。
第2実施例の着衣の滑り止め構造は、図2に示すように、面状のシリコン5aの一面側(身体への当接側)に凸部6と凹部7を形成し、その凹凸を形成したシリコン5aをウエストバンド部に沿って配設した構成である。
凹凸は、図3に示すように、厚さ数mmの面状(板状)のシリコンの一面側に、シリコンの成形時に型枠形成、あるいは、切削、切抜きにより形成したものである。
凹凸を密に施すことにより、身体への接触面積が増大し、直接肌に当接した場合でも、接触圧力が分散され、肌への圧迫痕が残らない。
作用、効果については前記第1実施例と同様である。
凹凸は、図3に示すように、厚さ数mmの面状(板状)のシリコンの一面側に、シリコンの成形時に型枠形成、あるいは、切削、切抜きにより形成したものである。
凹凸を密に施すことにより、身体への接触面積が増大し、直接肌に当接した場合でも、接触圧力が分散され、肌への圧迫痕が残らない。
作用、効果については前記第1実施例と同様である。
第3実施例の滑り止め付きストッキングは、図4に示すように、シリコン製の柔軟層8と、それを支持する硬度のある支持層9からなる滑り止めをウエストバンド部に沿って配設した構成である。
この柔軟層8と支持層9を配置することによって、通気の隙間10が確保されている。
本実施例の滑り止めは、シリコンを支持する支持部が間隔を置いて多数突起しており、それぞれの支持部の先端にシリコン5bが配置されている。
そのため、柔軟層8(シリコン5b)は支持層9によって嵩上げされた状態で支持され、陥没した凹部によって隙間10が形成され、この隙間10によって通気部が確保されている。
つまり、柔軟層8が身体側に押圧してストッパーとして機能し、一方、このストッパーとストッキングの間には押圧しても潰れない支持層9が介在するので、この支持層9の凹部を利用して通気が確保される。
なお、シリコン製のストッパーと、ストッキングの間に支持層9を介在させる構成であれば、他の構成を採用することも可能であり、その場合であっても本発明に含まれる。
支持層9についてはシリコン以外の樹脂等で形成することも可能である。
その他の作用、効果については前記第1実施例と同様である。
この柔軟層8と支持層9を配置することによって、通気の隙間10が確保されている。
本実施例の滑り止めは、シリコンを支持する支持部が間隔を置いて多数突起しており、それぞれの支持部の先端にシリコン5bが配置されている。
そのため、柔軟層8(シリコン5b)は支持層9によって嵩上げされた状態で支持され、陥没した凹部によって隙間10が形成され、この隙間10によって通気部が確保されている。
つまり、柔軟層8が身体側に押圧してストッパーとして機能し、一方、このストッパーとストッキングの間には押圧しても潰れない支持層9が介在するので、この支持層9の凹部を利用して通気が確保される。
なお、シリコン製のストッパーと、ストッキングの間に支持層9を介在させる構成であれば、他の構成を採用することも可能であり、その場合であっても本発明に含まれる。
支持層9についてはシリコン以外の樹脂等で形成することも可能である。
その他の作用、効果については前記第1実施例と同様である。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲における設定変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、本実施例ではストッキングについて説明したが、ズボン、スカート、靴下等その他の着衣に適用することも可能である。
また、シリコンの柔軟度、形状については、適用する着衣の種類、形状等に応じて適宜設定することができる。
例えば、本実施例ではストッキングについて説明したが、ズボン、スカート、靴下等その他の着衣に適用することも可能である。
また、シリコンの柔軟度、形状については、適用する着衣の種類、形状等に応じて適宜設定することができる。
1 ストッキング
2 ウエストバンド部
3 パンティ部
4 足被覆部
5 シリコン
5a シリコン
5b シリコン
6 凸部
7 凹部
8 柔軟層
9 支持層
10 隙間
2 ウエストバンド部
3 パンティ部
4 足被覆部
5 シリコン
5a シリコン
5b シリコン
6 凸部
7 凹部
8 柔軟層
9 支持層
10 隙間
Claims (5)
- 着衣の身体側への接触部にずれを防止する滑り止め手段を設けたことを特徴とする着衣の滑り止め構造。
- 滑り止め手段として、シリコンを粒状に配置したことを特徴とする請求項1記載の着衣の滑り止め構造。
- 滑り止め手段として、凹凸を有するシリコンを配置したことを特徴とする請求項1記載の着衣の滑り止め構造。
- 滑り止め手段は、先端側のシリコン製の柔軟層と、それを支持する基部側の硬度のある支持層とを有し、
柔軟層と支持層を配置することによって、通気の隙間を確保したことを特徴とする請求項1又は3記載の着衣の滑り止め構造。 - 滑り止め手段を、ストッキングのウエストバンド部に沿って配設したことを特徴とする請求項1〜4記載いずれか記載の着衣の滑り止め構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042369A JP2018145563A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 着衣の滑り止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017042369A JP2018145563A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 着衣の滑り止め構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018145563A true JP2018145563A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63588731
Family Applications (1)
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JP2017042369A Pending JP2018145563A (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 着衣の滑り止め構造 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2018145563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110403257A (zh) * | 2019-08-08 | 2019-11-05 | 振德医疗用品股份有限公司 | 防滑带 |
-
2017
- 2017-03-07 JP JP2017042369A patent/JP2018145563A/ja active Pending
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