コンテナキャリアは、一群のコンテナを固定し、単一のユニットとして把持および運搬できるようにするために、小売り環境で使用される。これらのコンテナキャリアを使用する飲料会社などの製造業者は、それらの製品の梱包のため、および、流通を容易にするためにいくつかのコンテナキャリアを購入することを望む場合がある。より軽い製品は、実質的に平坦なコンテナキャリアで運搬され得るが、液体の大きなコンテナなどのより重い製品は、その重量を支えるために三次元支持構造を有するコンテナキャリアを必要とすることがある。さらに、ボトルなどのキャップ付き製品は、キャップを収容するために、より高いコンテナキャリアを必要とすることがある。このようなコンテナキャリアは、多くの場合、1つの場所で製造され、その後、キャリアをコンテナに適用するために異なる場所に輸送される。このような三次元構造および高さを有するコンテナキャリアの梱包および輸送は、サイズが大きくなると発送箱あたりのコンテナキャリアが少なくなり、コンテナキャリアあたりの輸送コストが増加するため、効率的に実施することが課題になり得る。
上記の問題に対処するために、コンテナキャリアおよびコンテナキャリアの製造方法が本明細書に開示されている。第1の態様によれば、複数のコンテナをともに固定し、運搬するためのコンテナキャリアであって、複数の環状構造を含む一体成形体を備えるコンテナキャリアが提供される。各環状構造は、ブリッジによって、複数の環状構造のうちの少なくとも1つの隣接する環状構造に接続される。各環状構造は、側壁部分から形成された側壁と、側壁部分を接続する上面とを含む。側壁部分は、側壁内に形成された側壁空隙によって分離されている。各側壁部分は、それぞれの上部側壁セグメントとそれぞれの下部側壁セグメントとを有する。上部側壁セグメントは、側壁部分の下部側壁セグメントに対して減少した直径を有する。上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントは、上部側壁セグメントと下部側壁セグメントとのそれぞれの直径の間の差にまたがる棚部で接合するように構成される。それぞれのフランジが、各側壁空隙の底端に近接して位置決めされる。各環状構造のフランジは、集合的に、複数のコンテナのうちの対応するコンテナに解放可能に係合するように構成される。下部側壁セグメントの底部は、上部側壁の外径よりも大きくかつ棚部の外径よりも小さい内径を有するように成形されている。したがって、下部側壁セグメントの底部は、積み重ねられたときに同じ形状の第2のコンテナキャリアの棚部上に載る。この構成の潜在的な利点は、複数のコンテナをともに運搬することができるが、なおコンテナキャリアから個々に取り外すことができ、コンテナキャリアが積み重ねたときにともに入れ子状に構成され、それによって、キャリアが効率的に発送箱に収まることである。
この態様では、隣接する環状構造の間の各ブリッジは、隣接する環状構造の間に接続されて形成された上面、内側側壁部分および外側側壁部分によって画定することができる。内側側壁部分および外側側壁部分の各々は、側壁部分の下部側壁セグメントに対して減少した幅を有するそれぞれの上部側壁セグメントを有することができる。上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントは、上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントにおけるそれぞれの幅の間の差にまたがる棚部で接合することができる。この構成の潜在的な利点は、ブリッジ構造がコンテナキャリアの安定性を高め、この構成により、ブリッジの下部側壁セグメントの底部が、第2の同じ形状のコンテナキャリアのブリッジの棚部に載ることができることである。
この態様では、各環状構造の側壁部分を接続する上面は、それぞれの側壁空隙と連続する切り欠き空隙を含むことができる。したがって、各側壁空隙の底端に近接して位置決めされたフランジは、積み重ねられたときに第2の同じ形状のコンテナキャリアの上面の切り欠き空隙によって収容することができる。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリアのスタックの高さプロファイルが最適化され、より多くのコンテナキャリアが輸送カートンに適合し、それによって製造業者から梱包・流通センターにコンテナキャリアを輸送する輸送コストが低減することである。
この態様では、フランジは内側に突出してもよく、ある角度で上方に向けられてもよい。フランジは、上から見たときに、より小さくなっており、上面の切り欠き空隙の上方から見たときに周縁プロファイル内に入れ子状になっている周縁プロファイルを有してもよい。この構成の潜在的な利点は、フランジがコンテナキャリアの効率的な積み重ねを妨げないことである。この特徴により、輸送コンテナに適合するコンテナキャリアの量は、積み重ねられないタイプのコンテナキャリアに対して増加する。
この態様において、一体形成把持可能なループが、ブリッジの内側側壁部分の下部側壁セグメントの底部から、反対側のブリッジの内側側壁部分の下部側壁セグメントの底部まで延伸することができる。把持可能なループのピーク高さは、環状構造およびブリッジの上面を超えて延伸することができる。この構成の潜在的な利点は、ユーザが容易にループを掴むことができ、ループの一体形成により強度および耐久性が向上することである。
この態様では、各環状構造の側壁部分を接続する上面は、中間周縁によって画定される中央領域を有することができる。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリア内に係合されたコンテナの蓋が保護されることである。
この態様では、下部側壁セグメントの高さは、上部側壁セグメントの高さよりも高くてもよい。この構成の1つの潜在的な利点は、積み重ねられたときにコンテナキャリアがともに入れ子状になることであり、これによって、現在利用可能な類似の製品と比較してコンテナキャリアのより効率的な梱包および輸送が可能になる。
この態様では、側壁部分は、上部側壁セグメントが下部側壁セグメントの幅に対してより小さい幅を有するように先細になっていてもよい。この構成の潜在的な利点は、側壁部分間の側壁空隙が逆テーパになって、積み重ねられたときフランジが第2の同じ形状のコンテナキャリア内に円滑に入れ子状になることが可能になることである。
この態様において、複数の環状構造は、2、3、4、6または8個の環状構造のうちの1つであり得る。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリアが、異なる数のコンテナを保持するように所望のようにカスタマイズされ得ることである。
この態様では、コンテナキャリアは、可撓性プラスチックで形成されてもよい。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリアが軽量であるが耐久性があり、使用後にリサイクルすることができ、さらに、コンテナキャリアのフランジが柔軟に変形して、中でコンテナを固定し解放することができることである。
別の態様では、首部によって複数のコンテナをともに固定し、運搬するためのコンテナキャリアの製造方法が提供される。この製造方法は、複数の環状構造を含む一体成形体を成形することを含む。各環状構造は、ブリッジによって、複数の環状構造のうちの少なくとも1つの隣接する環状構造に接続される。この方法は、各環状構造内に側壁を形成することをさらに含む。側壁は、側壁内に形成された側壁空隙によって分離された側壁部分から形成される。上面が側壁部分を接続する。各側壁部分は、側壁部分のそれぞれの下部側壁セグメントに対して減少した直径を有するそれぞれの上部側壁セグメントを有する。上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントは、上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントにおけるそれぞれの直径の間の差にまたがる棚部で接合される。製造方法は、各側壁空隙の底端に近接したそれぞれのフランジを形成することをさらに含む。各環状構造のフランジは、集合的に、複数のコンテナのうちの対応するコンテナに解放可能に係合するように構成される。下部側壁セグメントの底部は、上部側壁の外径よりも大きくかつ棚部の外径よりも小さい内径を有するように成形されている。したがって、下部側壁セグメントの底部は、積み重ねられたときに同じ形状の第2のコンテナキャリアの棚部上に載る。この構成の潜在的な利点は、複数のコンテナをともに運搬することができるが、なおコンテナキャリアから個々に取り外すことができ、コンテナキャリアが積み重ねたときにともに入れ子状に構成され、それによって、キャリアが効率的に発送箱に収まることである。この構成は、コンテナキャリアが、積み重ねられたときに、ともにぴったりと入れ子状になって、コンテナの輸送中にストックが横方向にシフトするのを最小限にし、それによって、移送中にコンテナキャリアを損傷する可能性を低減するというさらなる利点を有する。
この態様では、隣接する環状構造の間の各ブリッジは、隣接する環状構造の間に接続されて形成された上面、内側側壁部分および外側側壁部分によって画定することができる。内側側壁部分および外側側壁部分の各々は、側壁部分の下部側壁セグメントに対して減少した幅を有するそれぞれの上部側壁セグメントを有することができる。上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントは、上部側壁セグメントおよび下部側壁セグメントにおけるそれぞれの幅の間の差にまたがる棚部で接合することができる。この構成の潜在的な利点は、ブリッジ構造がコンテナキャリアの安定性を高め、この構成により、ブリッジの下部側壁セグメントの底部が、第2の同じ形状のコンテナキャリアのブリッジの棚部に載ることができることである。
この態様では、各環状構造の側壁部分を接続する上面は、それぞれの側壁空隙と連続する切り欠き空隙を含むことができる。したがって、各側壁空隙の底端に近接して位置決めされたフランジは、積み重ねられたときに第2の同じ形状のコンテナキャリアの上面の切り欠き空隙によって収容することができる。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリアのスタックの高さプロファイルが最適化され、より多くのコンテナキャリアが輸送カートンに適合し、それによって製造業者から梱包・流通センターにコンテナキャリアを輸送する輸送コストが低減することである。
この態様では、フランジは内側に突出してもよく、ある角度で上方に向けられてもよい。フランジは、上から見たときに、より小さくなっており、上面の切り欠き空隙の上方から見たときに周縁プロファイル内に入れ子状になっている周縁プロファイルを有してもよい。この構成の潜在的な利点は、フランジがコンテナキャリアの効率的な積み重ねを妨げないことである。この特徴により、輸送コンテナに適合するコンテナキャリアの量は、積み重ねられないタイプのコンテナキャリアに対して増加する。
この態様において、一体形成把持可能なループが、ブリッジの内側側壁部分の下部側壁セグメントの底部から、反対側のブリッジの内側側壁部分の下部側壁セグメントの底部まで延伸することができる。把持可能なループのピーク高さは、環状構造およびブリッジの上面を超えて延伸することができる。この構成の潜在的な利点は、ユーザが容易にループを掴むことができ、ループの一体形成により強度および耐久性が向上することである。
この態様では、各環状構造の側壁部分を接続する上面は、中間周縁によって画定される中央領域を有することができる。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリア内に係合されたコンテナの蓋が保護されることである。
この態様では、下部側壁セグメントの高さは、上部側壁セグメントの高さよりも大きくてもよい。この構成の1つの潜在的な利点は、積み重ねられたときにコンテナキャリアがともに入れ子状になることであり、これによって、現在利用可能な類似の製品と比較してコンテナキャリアのより効率的な梱包および輸送が可能になる。
この態様では、側壁部分は、上部側壁セグメントが下部側壁セグメントの幅に対してより小さい幅を有するように先細になっていてもよい。この構成の潜在的な利点は、側壁部分間の側壁空隙が逆テーパになって、積み重ねられたときフランジが第2の同じ形状のコンテナキャリア内に円滑に入れ子状になることが可能になることである。
この態様において、複数の環状構造は、2、3、4、6または8個の環状構造のうちの1つであり得る。この構成の潜在的な利点は、コンテナキャリアが、異なる数のコンテナを保持するように所望のようにカスタマイズされ得ることである。
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明する概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求されている主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。さらに、特許請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載される任意のまたはすべての欠点を解決する実施態様に限定されない。
本明細書の一実施形態によるコンテナキャリアの上面斜視図である。
図1のコンテナキャリアの底面斜視図である。
図1のコンテナキャリアの上面図である。
図1のコンテナキャリアの底面図である。
図1のコンテナキャリアの正面図であって、背面図は、それと同一の画像である、正面図である。
図1のコンテナキャリアの右側面図であって、左側面図は、それと同一の画像である、右側面図である。
図1に示すタイプの2つのコンテナキャリアの積み重ねの上面斜視図である。
図7の2つのコンテナキャリアの積み重ねの正面図である。
図7の2つのコンテナキャリアのスタックの上面斜視断面図である。
図7の2つのコンテナキャリアのスタックの正面断面図である。
2つの環状構造を有するコンテナキャリアの上面概略図である。
3つの環状構造を有するコンテナキャリアの上面概略図である。
6つの環状構造を有するコンテナキャリアの上面概略図である。
8つの環状構造を有するコンテナキャリアの上面概略図である。
本開示の選択された実施形態を、ここで添付の図面を参照して説明する。本開示の実施形態の以下の説明は、説明のためにのみ提供され、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される本開示を限定する目的のためではないことは、本開示から当業者には明らかであろう。
図面を参照すると、図1は、一度に複数のコンテナをともに固定して運搬するように構成されたコンテナキャリア10の一実施形態を示す。コンテナキャリア10の本体11は、一体成形されていてもよく、少なくとも複数の環状構造12を含んでいてもよい。各環状構造12は、ブリッジ14によって少なくとも1つの隣接する環状構造12に接続されてもよい。
環状構造12は各々、側壁16内に形成された側壁空隙20によって分離された側壁部分18によって形成された側壁16を含むことができる。上面22は、側壁部分18を接続することができる。各環状構造12は、上面22の中心Cを通る垂直中心軸Aを中心とするほぼ円形の形状(すなわち、ブリッジ14と交差するところを除いて円形)に形成されている。側壁部分18は、中心軸A周りに回転する弧状に形成されている。各側壁部分18は、上部側壁セグメント24と下部側壁セグメント26とを含んで構成されていてもよい。図5を簡単に参照すると、上部側壁セグメント24は、側壁部分18の下部側壁セグメント26の直径D2に対して低減した直径D1を有することができ、その直径は中心軸Cに対して測定される。上部側壁セグメント24および下部側壁セグメント26は、水平方向または対角方向に延伸する棚部28で接合することができる。棚部28は、上部側壁セグメント24および下部側壁セグメント26のそれぞれの直径D1、D2の間の差にまたがることができる。棚部28は、環状構造12の周縁周りの側壁部分18内に形成され、同様に構成された棚部36cが、以下に詳細に説明するように、ブリッジ14の内側側壁部分36および外側側壁部分38内に形成される。
再び図1を参照すると、環状構造12を接続するブリッジ14は各々、隣接する環状構造12の間に接続されて形成された上面34、内側側壁部分36および外側側壁部分38によって画定することができる。図示の実施形態では、ブリッジ34の上面は、隣接する環状構造12の上面22と同一平面内に形成されている。代替的に、ブリッジ34の上面は、隣接する環状構造12の上面22の上または下で平行な平面内に形成されてもよい。
環状構造12の側壁部分18と同様に、ブリッジ14の内側側壁部分36および外側側壁部分38は各々、上部側壁セグメント36a、38aおよび下部側壁セグメント36b、38bを有することができる。 図3のコンテナキャリアの上面図に示すように、上部側壁セグメント36a、38aにおけるブリッジの幅BW1は、それぞれの下部側壁セグメント36b、38bにおけるブリッジの幅BW2に対して低減され得る。図1に戻って参照すると、ブリッジ14の内側側壁部分36および外側側壁部分38の両方において、上部側壁セグメント36a、38aおよび下部側壁セグメント36b、38bは、上部側壁セグメント36a、38aおよび下部側壁セグメント36b、38bにおけるブリッジのそれぞれの幅BW1、BW2の間の差にまたがる、水平または対角方向に延伸する棚部36c、38cで接合することができる。
引き続き図1を参照すると、側壁空隙20は、図示のように、2つの側壁部分18の間、側壁部分18とブリッジ14の間、または2つのブリッジ14の間の3つの方法の少なくとも1つで形成することができる。各側壁空隙20は、隣接する下部側壁セグメント26またはブリッジ36b、38bの下部側壁セグメントを接続する弧状セグメント21によって下側で境界を定められている。この実施形態では、各環状構造12は、2つの側壁部分18の間に形成される1つの側壁空隙、2つのブリッジ14の間に形成される1つの側壁空隙、および、側壁部分18とブリッジ14との間に形成される2つの側壁空隙の、4つの側壁空隙20を含む。代替的に、各環状構造12は、様々な方法で形成された4つより多くのまたは少ない側壁空隙20を有してもよい。
図2に示すように、各環状構造12の側壁部分18を接続するコンテナキャリア10の上面22は、環状構造12の内部空隙13と連通する切り欠き空隙40を含むことができる。これらの切り欠き空隙40は、それぞれの側壁空隙20と連続して、単一の連続空隙を形成することができる。本出願の命名法では、切り欠き空隙40とは、図3のような上部から最もよく見えるような上面22のノッチを指し、一方で、側壁空隙20は、図5および図6のような側部から最もよく見えるような側壁部分内の切り欠きを指し、これらの空隙20,40は互いに連通し、内部空隙13と連通している。図3に最もよく見えるように、切り欠き空隙40の内周は、中心Cを中心とする弧状に形成することができ、切り欠き空隙40の側面は実質的に、中心Cから延びる半径方向に延伸する線に沿って形成することができる。側壁空隙20と同様に、切り欠き空隙40は、2つの側壁部分18の間、側壁部分18とブリッジ14の間、または2つのブリッジ14の間の3つの方法の少なくとも1つで形成することができる。切り欠き空隙40はそれぞれの側壁空隙20と連続して形成されるので、各環状構造12の切り欠き空隙40の数は側壁空隙20の数と同じになる。図示の実施形態では、1つの切り欠き空隙40が2つの側壁部分18の間に形成されており、1つの切り欠き空隙40が2つのブリッジ14の間に形成されており、2つの切り欠き空隙40が側壁部分18とブリッジ14との間に形成されている。
図1に戻って参照すると、フランジ30を、各側壁空隙20の底端に近接して位置決めすることができる。各フランジ30の基部は、側壁空隙20の底部の境界を定める弧状セグメント21でコンテナキャリア10の本体11に接続している。各環状構造12は、集合的に、複数のコンテナのうちの対応するコンテナに解放可能に係合するように構成されている複数のフランジ30を含むことができる。本実施形態では、各環状構造12に4つのフランジ30が設けられているが、環状構造12内のフランジ30の数は、それらの形状および位置がコンテナを解放可能に固定するのに十分である限り、図示されたものよりも多くても少なくてもよいことが理解されよう。例えば、6つの側壁空隙20を有する環状構造12は、6つの対応するフランジ30を有することができる。他の例では、環状構造の内周部の周りに等距離に位置決めされた3つのフランジを使用してもよいし、または、互いに180度反対に位置決めされた2つの幅広フランジを使用してもよい。フランジ30は代替的に、側壁部分18の下部側壁セグメント26の内部またはブリッジ36b、38bの下部側壁セグメントの内部に形成されてもよい。さらに、2つ以上のフランジ30が、弧状セグメント21、下部側壁セグメント26の内部、またはブリッジ36b、38bの内部もしくは外側下部側壁セグメントの内部のいずれかに存在してもよい。
フランジ30は、図9および図10に示すように、内向きに突出してある角度で上方に向くように形成することができる。フランジの水平からの傾斜角は、0度より大きく45度未満、好ましくは10度より大きく30度未満であってもよい。フランジの内周は、図5に示すように、コンテナCONの首部Nの曲率に一致する、中心軸Aを中心とした弧形状を有するように形成されている。この構成によって、固定構造が厚い剛性棚部である現在の解決策とは対照的に、コンテナCONを受け入れるかまたは解放するときにフランジ30が撓むことができる。コンテナCONが挿入されるときに、フランジが撓んで、両方がフランジの内周30A(図3および図4参照)の内径よりも大きいが、側壁部分18の最小内径よりも小さい直径を有するキャップCおよびリップLが、弧状構造12内の内部空隙13へと当該キャップCおよびリップLが進入することを可能にすることが理解されよう。コンテナCONが挿入されるとき、キャップCおよびリップLがフランジ30を過ぎると、フランジはそれらの元の屈曲していない形状に収まり、リップL(または代わりにキャップC)が図5に示す向きでフランジ30上に載る。このようにしてコンテナCONが固定された状態で、ユーザはハンドル42を把持し持ち上げることによって、キャリア10内のコンテナCONを持ち上げて運搬することができる。コンテナCONを取り外す時間がくると、フランジは、ユーザが、相対的に容易に、かつ、コンテナの内容物に対する外乱を最小限にして、コンテナキャップCおよびリップLを、フランジ30を越して引っ張り、それによって、フランジ30を退出中に下向きに撓ませることによってコンテナキャリアからコンテナCONを容易に取り外すことができるように十分に可撓性があり、これは、握力の弱いユーザと、炭酸飲料のように繊細に取り扱わなければならない飲料の両方にとって重要であり得る。図示した実施形態では、フランジ30の隅は角度をなしている。代替的に、フランジは、蓋の周りに不正開封防止フィルムまたは包装を有するコンテナでの使用を容易にする丸い角を有するように構成されてもよい。
図3および図4を簡潔に参照すると、フランジ30は、上から見たときに、より小さくなっており、上面22の切り欠き空隙40の上方から見たときに周縁プロファイル内に入れ子状になっている周縁プロファイルを有してもよい。この構成では、フランジ30は、図7〜図10に示すように、積み重ねられたときに第2の同じ形状のコンテナキャリア10の上面22の切り欠き空隙40によって収容することができる。
図2および図4に示すように、各コンテナキャリア10は、一体形成把持可能なループ42を備えることができる。図示の構成では、把持可能なループ42は、ブリッジ14の内側側壁部分36の下部側壁セグメント36bの底部から、反対側のブリッジ14の内側側壁部分36の下部側壁セグメント36bの底部まで延伸する。代替的に、把持可能なループ42は、環状構造12の上面22によって形成されてもよい。把持可能なループ42のピーク高さは、図5および図6に示すように、コンテナキャリア10の環状構造12およびブリッジ14の上面22を越えて延在することができる。延在する把持可能なループ42は、ユーザがコンテナキャリア10を容易に把持することを可能にする。代替的に、把持可能なループのピーク高さは、環状構造12およびブリッジ14の上面22と同一平面内に、またはそれに平行な平面内にあってもよい42。本実施形態では、把持可能なループ42は弧状に形成されており、図7に示すように積み重ねたときに弧状ループ42が一緒になる。代替的に、把持可能なループ42は、S字状またはフラットバンドのような交互に積み重ね可能な形状に形成されてもよく、さらに、輸送のために平らにし、運搬のために持ち上げるために、コンテナキャリアに柔軟に取り付けられるように構成されてもよい。
図1および図3に示すように、各環状構造12の側壁部分18を接続する上面22は、内周46によって画定された中央領域44を有することができる。この特徴は、コンテナキャリア10に安定性を提供し、また、コンテナの蓋を保護する。この実施形態では、上面22の中央領域44は部分的に開いており、それによって、コンテナの蓋に結露が生じないように空気の循環が可能になり、また、コンテナキャリア10の重量が減少すると同時に、ブランディング、法的通知などのような指示を提供するための表面が提供される。代替的に、上面22の中央領域44は、コンテナキャリア10内に固定されたコンテナの蓋を完全に覆うように形成されてもよい。
図5および図6は、コンテナキャリア10の一実施形態の正面図および側面図である。図5に示すように、側壁部分18の下部側壁セグメント26の高さH2は、上部側壁セグメント28の高さH1よりも大きくなり得る。加えて、図6において角度αによって示されているように、側壁部分18は、上部側壁セグメント28が下部側壁セグメント26の幅W2に対してより小さい幅W1を有するように先細になっていてもよい。これらの特徴により、複数のコンテナキャリア10を、積み重ねた状態でともに入れ子状にすることができる。
2つのコンテナキャリアのスタックの斜視図、正面図、および断面図が、図7〜図10に示されている。図10に示すように、各下部側壁セグメント26は、環状構造12の垂直中心軸Aに沿って定義されるものとして、上部側壁セグメント24の外径ODよりも大きく、棚部28の外径LODよりも小さい内径IDを有するように成形された底部32を含むことができる。この構成では、下部側壁セグメント26の底部32は、積み重ねられたときに同じ形状の第2のコンテナキャリア10の棚部28上に載る。
図1〜図10に示すコンテナキャリア10の実施形態は、4つの環状構造12を含む。しかしながら、複数の環状構造12は、代替的に、図11A〜図11Dに示すように、2つ、3つ、6つ、または8つの環状構造12のうちの1つ、または他の適切な数の環状構造12であってもよい。4つ、6つ、または8つの環状構造12を有する図示の例では、各環状構造12は、隣接する環状構造12に直交して位置決めされる。把持可能なループ42は、各対向対の環状構造12の間に図示されているが、コンテナキャリア10の本体11上に1つまたは複数の把持可能なループ42が交互に位置決めされてもよいことは理解されよう。例えば、把持可能なループ42は、6つまたは8つの環状構造12を有するコンテナキャリア10の最端部のブリッジ14を接続するように形成されてもよい。コンテナキャリア10内に固定されたコンテナの製造業者または販売業者にとっては、コンテクストに応じて、特定の数または多様な数でそれらの製品を提供することが望ましいことがある。例えば、特定の製品は、典型的な食料品店ではツインパックとして、倉庫型店舗では4パックまたは8パックとして提供されることがある。
本明細書に記載の実施形態のいずれにおいても、コンテナキャリア10の本体11は優先的に、可撓性プラスチックで形成されてもよい。強くて軽量であることから、プラスチックはコンテナキャリアに使用するのに有利な材料である。プラスチックは、コンテナとフランジとの解放可能な係合に対応するために、本質的に可撓性であることが好ましい。具体的には、プラスチックは高密度ポリエチレン(HDPE)であってもよく、さらにリサイクルHDPEであってもよい。可撓性プラスチックで形成されたコンテナキャリアは、リサイクル可能であるという追加の利点を有することが理解されよう。
上述のコンテナキャリアは、あらゆる種類のコンテナのための便利な運搬機構を提供するために使用され得るが、コンパクトで効率的な梱包および輸送を可能にし、それによってコストが低減する、環状構造およびブリッジが互いに積み重ねられるように形成される様態に起因して、特に有利である。
本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって規定されるため、本明細書の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではなく、それゆえ、請求項の境界に入るすべての変更、またはそのようなその境界の均等物は、請求項によって包含されることが意図される。