JP2018141467A - 放熱部材、軸受装置、ボールねじ装置 - Google Patents
放熱部材、軸受装置、ボールねじ装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡単な構造で、軸受装置の温度上昇を抑えることができる放熱部材、高速で回転し遠心力が生じても強固に固定することができる放熱部材を備えた軸受装置、及び、その軸受装置を備えたボールねじ装置を提供する。
【解決手段】ボールねじ装置100のねじ軸3を回転可能に支持する軸受装置2に用いられ、軸受装置2に隣接し、ねじ軸3に外嵌して固定される放熱部材11、放熱部材11を備えた軸受装置2、及び、軸受装置2を備えたボールねじ装置100とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ボールねじ装置100のねじ軸3を回転可能に支持する軸受装置2に用いられ、軸受装置2に隣接し、ねじ軸3に外嵌して固定される放熱部材11、放熱部材11を備えた軸受装置2、及び、軸受装置2を備えたボールねじ装置100とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、工作機械、射出成形機、半導体製造装置などに用いられるボールねじ装置のねじ軸を回転可能に支持する軸受装置で発生する熱を放熱する放熱部材、その放熱部材を備えた軸受装置、及び、その軸受装置によって支持されるボールねじ装置に関する。
ボールねじ装置は、駆動時に、ボール、ナット、ねじ軸、ねじ軸を回転可能に支持する軸受において摩擦が生じ、摩擦熱が発生する。また、ねじ軸又はナットを回転させるためにモータを取り付けた場合、そのモータの駆動によっても熱が発生する。これらの熱は、ボールねじ装置を熱膨張させ、高い位置決め精度を阻害する。
そこで、特許文献1に記載のねじ軸は、内部にヒートパイプを設け、ねじ軸の外周部に放熱用のフィンを設けることで、ねじ軸の熱をヒートパイプが吸収し、フィンから放熱するものとしている。
また、特許文献2に記載の工作機械の送り装置は、ねじ軸の内部に冷却用の液体を封入し、その液体が蒸発することで、ねじ軸に発生した熱を奪い、その蒸気を冷却フィンを有する放熱管で冷やし凝縮して、再びねじ軸の熱を奪って蒸発するものとしている。
しかしながら、上記特許文献に記載の発明では、ボールねじ装置にヒートパイプを挿入する必要があり、構造が複雑になる。また、ねじ軸を支持する軸受装置は必ずしも冷却されるわけではなく、軸受装置の温度が上がってしまうおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、軸受装置の温度上昇を抑えることができる放熱部材、高速で回転し遠心力が生じても強固に固定することができる放熱部材を備えた軸受装置、及び、その軸受装置を備えたボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
外周面に螺旋状の第1の転動溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記第1の転動溝に対向する第2の転動溝が形成され、前記第1の転動溝と前記第2の転動溝の間に転動可能に収容された複数のボールを介して前記ねじ軸に外嵌したナットと、
前記ねじ軸を回転可能に支持する軸受と、
前記軸受を収容し、被取付部に固定されるハウジングと、
筒状の基部と前記基部から周方向に延在するフィンを備え、前記基部が、前記軸受と軸方向に並んで配置され、前記ねじ軸に外嵌して固定されたこと、を特徴とするボールねじ装置を提供する。
外周面に螺旋状の第1の転動溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記第1の転動溝に対向する第2の転動溝が形成され、前記第1の転動溝と前記第2の転動溝の間に転動可能に収容された複数のボールを介して前記ねじ軸に外嵌したナットと、
前記ねじ軸を回転可能に支持する軸受と、
前記軸受を収容し、被取付部に固定されるハウジングと、
筒状の基部と前記基部から周方向に延在するフィンを備え、前記基部が、前記軸受と軸方向に並んで配置され、前記ねじ軸に外嵌して固定されたこと、を特徴とするボールねじ装置を提供する。
好ましくは、前記軸受と前記基部の間で前記ねじ軸に外嵌するカラーを有する。
また、好ましくは、前記放熱部材が、前記ハウジングの少なくとも一方に配置する。
また、好ましくは、前記放熱部材が、さらに、前記ねじ軸と前記基部の間に介在するカラーを有する。
また、好ましくは、前記放熱フィンは、軸方向の寸法が前記基部の軸方向の寸法と略同じ長方形の板状をしている。
また、好ましくは、前記放熱フィンは、軸方向の寸法が前記基部の軸方向の寸法よりも小さい長方形の板状をしている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、軸受装置の温度上昇を抑えることができる放熱部材、高速で回転し遠心力が生じても強固に固定することができる放熱部材を備えた軸受装置、及び、その軸受装置を備えたボールねじ装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本願の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本願の第1実施形態に係るボールねじ装置100の軸受装置2をねじ軸3の中心軸線方向に切断した切断面を示す断面図である。図1においてねじ軸3は側面を示している。
図1は、本願の第1実施形態に係るボールねじ装置100の軸受装置2をねじ軸3の中心軸線方向に切断した切断面を示す断面図である。図1においてねじ軸3は側面を示している。
ボールねじ装置100は、両端部を除いて外周面に螺旋状の転動溝(第1の転動溝)が形成された円柱状のねじ軸3と、円筒状をして内側にねじ軸3が通され、内周面にねじ軸3の転動溝に対向する転動溝(第2の転動溝)が形成されたナット4と(図3参照)、ねじ軸3の転動溝とナット4の転動溝の間に転動可能に収容された複数のボールと、前記ねじ軸3の端部に外嵌し、工作機械などの被取付部に取り付けられ、ねじ軸3を回転可能に支持する軸受装置2を主な構成要素としている。
軸受装置2は、円筒状のハウジング5と、ハウジング5内に収容され、ねじ軸3に外嵌した一対の転がり軸受6、7と、ハウジング5の一方の端部に取り付けられ転がり軸受6、7とハウジング5の軸方向の相対移動を阻止する押え蓋8と、ねじ軸3に外嵌し、前記転がり軸受6、7の両側に配置され、間座としても働く強度部材である一対のカラー10a、10bと、ハウジング5に隣接してねじ軸3に外嵌した放熱部材11と、ねじ軸3の端部側に配置され、ねじ軸3に形成された雄ねじ部3aにねじ込まれたロックナット12とから構成されている。
ハウジング5は、一方の端部側で内周部の一部が縮径した縮径段部5aと、他方の端部側で外周面から径方向外方へ突出した一対のフランジ5b、5cを有する(図2参照)。転がり軸受6、7の外輪は、縮径段部5aと押さえ蓋8の間で固定されている。フランジ5b、5cは、軸方向に貫通した複数の貫通孔5d、5eが周方向に略等間隔に形成されている。貫通孔5d、5eには不図示のねじが通され、そのねじによってハウジング5が工作機械などの被取付部に取り付けられる。フランジ5b、5cの径方向内側のハウジング5の部分には、端部側から軸方向に穿孔されたねじ孔5fが複数形成されている。押え蓋8は、ねじ孔5fにねじ込まれた複数のねじ9によってハウジング5に固定されている。
押え蓋8は、円環状をしており、径方向内側部分から軸方向に突出した環状突部8aを有している。環状突部8aは、フランジ5b、5c側でハウジング5の径方向内側に挿入され、ねじ9の締め付けにより、軸受6の外輪をハウジング5の縮径段部5a側に押し付け、固定している。押え蓋8の径方向内側にはカラー10bが配置されている。
図2は、図1に示すII−II切断面を示す断面図である。放熱部材10は円形の板状をし、ねじ軸3に固定されており、ねじ軸3の回転と共に回転する。
図3は、本願の第1実施形態に係るボールねじ装置100のナット4を示す図である。(a)は平面図、(b)は(a)を左側から見た側面図、(c)は(a)を右側から見た側面図である。
ナット4は、内周面に螺旋状の転動溝が形成された円筒部4aと、円筒部4aの一方の端部の外周面から径方向外側に突出したフランジ4bとを有している。円筒部4aには、軸方向に貫通した冷却用貫通孔4cが周方向に略等間隔に4本形成されている。そのうち1つの冷却用貫通孔4cの端部には、冷却液を供給する供給管13が接続されている。4本の冷却用貫通孔4cは、連結管15a、15b、15cによって接続され、供給管13から続く一連の冷却液の通路を形成し、終端部を構成する冷却用貫通孔4cの端部には排出管16が接続されている。供給管13と排出管16は、不図示の冷却液循環装置に接続される。これにより、ナット4は、ナット4とねじ軸3とボールとの間の摩擦により発生する摩擦熱を冷却液が奪い、温度の上昇を抑えるものとしている。
ナット4の上記冷却機構により、ナット4とナット4が移動する範囲内にあるねじ軸3の部分での過度の温度上昇は抑えされるが、ナット4が届かないねじ軸3の端部に配置される軸受やモータ等による発熱に対しては効果は薄い。そこで、本実施形態においては、上述のように放熱部材11を設けることにより、ねじ軸3の端部における温度上昇を抑えるものとしている。特に、放熱部材11がカラー10aに接し、カラー10aが軸受6に接し、軸受6が軸受7に接していることにより、軸受6、7で発生した摩擦熱が放熱部材11まで伝わり易いため、効果的に摩擦熱を放熱することができる。カラー10aと放熱部材11の材料としては、熱伝導率が高い材料ほど良く、熱伝導率の高い銅材やアルミ材とすることが好ましい。また、樹脂を用いることもできるし、放熱材料でコーティングすることもできる。ねじ軸3を回転させる場合、フィン11cがねじ軸3と共に回転し、周辺の空気を攪拌するため、更に放熱効果が向上し、ねじ軸3の端部における温度上昇をより抑えることができる。以上のように、本実施形態によれば、軸受装置2のみならず、ボールねじ装置100全体の温度上昇を抑えることができる。
なお、本願発明の理解を助けるため、実施形態について詳細な説明を行ったが、本願発明はこれに限られず、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、ハウジング5に軸方向に貫通した空気穴を形成しても良い。これにより、軸受装置の熱を更に放出することができる。
以上によれば、簡単な構造で、軸受装置の温度上昇を抑えることができる放熱部材、その放熱部材を備えた軸受装置、及び、その軸受装置を備えたボールねじ装置を提供することができる。
100 ボールねじ装置
2 軸受装置
3 ねじ軸
4 ナット
4a 円筒部
5 ハウジング
6、7 転がり軸受
8 押え蓋
9 ねじ
10a、10b カラー
11 放熱部材
12 ロックナット
13 供給管
15a、15b、15c 連結管
16 排出管
2 軸受装置
3 ねじ軸
4 ナット
4a 円筒部
5 ハウジング
6、7 転がり軸受
8 押え蓋
9 ねじ
10a、10b カラー
11 放熱部材
12 ロックナット
13 供給管
15a、15b、15c 連結管
16 排出管
Claims (1)
- 外周面に螺旋状の第1の転動溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記第1の転動溝に対向する第2の転動溝が形成され、前記第1の転動溝と前記第2の転動溝の間に転動可能に収容された複数のボールを介して前記ねじ軸に外嵌したナットと、
前記ねじ軸を回転可能に支持する軸受と、
前記軸受を収容し、被取付部に固定されるハウジングと、
筒状の基部と前記基部から周方向に延在する放熱部材を備え、前記基部が、前記軸受と軸方向に並んで配置され、前記ねじ軸に外嵌して固定されたこと、を特徴とするボールねじ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015125192A JP2018141467A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 放熱部材、軸受装置、ボールねじ装置 |
PCT/JP2016/066743 WO2016199713A1 (ja) | 2015-06-09 | 2016-06-06 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015125192A JP2018141467A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 放熱部材、軸受装置、ボールねじ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018141467A true JP2018141467A (ja) | 2018-09-13 |
Family
ID=63527967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015125192A Pending JP2018141467A (ja) | 2015-06-09 | 2015-06-23 | 放熱部材、軸受装置、ボールねじ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018141467A (ja) |
-
2015
- 2015-06-23 JP JP2015125192A patent/JP2018141467A/ja active Pending
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