JP2018140569A - 駆動装置及び液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を極力短くする。【解決手段】電源回路からの出力電圧の昇圧時に、EEPROMに、現在の温度についての、電源回路に入力されるPWM信号と、電源回路で実際に生成される出力電圧との関係に対応する入出力情報が記憶されていない場合には、予め設定されたデューティ比D1、D2、・・、D10のPWM信号を電源回路61に入力することで、出力電圧を段階的に昇圧させ、このときのデューティ比D1、D2、・・、D10と、実際の出力電圧V1、V2、・・、V10との関係を入出力情報をとしてEEPROMに記憶させる。出力電圧の昇圧時に現在の温度に対応する入出力情報が記憶されている場合には、入出力情報に基づいて、出力電圧がV1、V2、・・、V10のうち一部の出力電圧となるようにPWM信号を設定して、出力電圧を段階的に昇圧させる。【選択図】図4
Description
本発明は、電源回路で生成された出力電圧によって駆動される駆動装置、及び、駆動装置を有する液体吐出装置に関する。
駆動装置の一例として、特許文献1には、インクを吐出して印刷を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、電圧生成回路からインクジェットヘッドに電源電圧を印加する際に、電圧生成回路が生成する出力電圧を目標電圧まで昇圧させている。
ここで、特許文献1では、例えば、気温などの使用環境や、回路の特性のばらつき等によって、電圧生成回路に入力される入力信号と、電圧生成回路が生成する出力電圧との関係が変わることがある。電圧生成回路は、使用環境や回路の特性のばらつき等を考慮せずに設定された入力信号に基づいて出力電圧を昇圧しようとする場合、想定よりも大きい値や小さい値の出力電圧を生成してしまう。電圧生成回路に生成される出力電圧と目標電圧との差分を補うため、電圧生成回路は、差分を補うための制御を行い、その分、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのに時間がかかってしまう虞がある。また、プリンタ以外の、入力信号に応じて生成する出力電圧が変わる電源回路を備えた駆動装置においても、出力電圧を昇圧させる際に、上述したのと同様の問題が発生する虞がある。
本発明の目的は、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を極力短くすることが可能な駆動装置、及び、駆動装置を備えた液体吐出装置を提供することである。
本発明の駆動装置は、被駆動体と、前記被駆動体を駆動するための出力電圧を生成する電源回路と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記電源回路が生成する前記出力電圧を変えるように設定可能な入力信号を前記電源回路に入力することができ、
前記電源回路は、前記制御部から入力された前記入力信号に応じて、前記出力電圧を昇圧させるように構成され、前記制御部は、前記電源回路に前記入力信号を入力して、前記出力電圧を目標電圧に昇圧させる昇圧処理と、前記昇圧処理での前記入力信号と前記昇圧処理のときに前記電源回路で生成された実際の出力電圧との関係に対応する入出力情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行し、さらに、前記制御部は、前記昇圧処理において、前記記憶部に記憶された過去の前記昇圧処理における前記入出力情報に基づいて、前記電源回路に所望の前記出力電圧で昇圧させるように、前記入力信号を設定する。
前記電源回路は、前記制御部から入力された前記入力信号に応じて、前記出力電圧を昇圧させるように構成され、前記制御部は、前記電源回路に前記入力信号を入力して、前記出力電圧を目標電圧に昇圧させる昇圧処理と、前記昇圧処理での前記入力信号と前記昇圧処理のときに前記電源回路で生成された実際の出力電圧との関係に対応する入出力情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行し、さらに、前記制御部は、前記昇圧処理において、前記記憶部に記憶された過去の前記昇圧処理における前記入出力情報に基づいて、前記電源回路に所望の前記出力電圧で昇圧させるように、前記入力信号を設定する。
昇圧処理での入力信号と、昇圧処理のときに電源回路で生成された実際の出力信号との関係に対応する入出力情報を記憶部に記憶させる。そして、昇圧処理において、過去の昇圧処理のときに記憶させた入出力情報に基づいて入力信号を設定する。この場合、出力電圧が想定された電圧に対してずれることがないので、電圧のずれを補うための制御が不要となる。これにより、入力信号と実際の出力電圧との関係がわかっていない状態で出力電圧を昇圧させる場合よりも、出力電圧を目標電圧に昇圧させるのに必要な時間を短縮することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(本発明の「液体吐出ヘッド」、「被駆動体」)、プラテン4、搬送ローラ5、6、フラッシングフォーム7(本発明の「液体受け」)、メンテナンスユニット8を備えている。
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(本発明の「液体吐出ヘッド」、「被駆動体」)、プラテン4、搬送ローラ5、6、フラッシングフォーム7(本発明の「液体受け」)、メンテナンスユニット8を備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11、12に支持されており、走査方向に移動可能となっている。キャリッジ2には図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ56(図2参照)に接続されている。キャリッジモータ56を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11、12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。また、本実施の形態では、キャリッジ2と、キャリッジ2を走査方向に移動させるためのキャリッジモータ56等を合わせたものが、本発明の「ヘッド移動装置」に相当する。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド3は、流路ユニット16とアクチュエータ17とドライバIC18(図2参照)とを備えている。流路ユニット16には、複数のノズル10を含むインク流路が形成されている。複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列15を形成している。また、インクジェットヘッド3は、走査方向に並んだ4つのノズル列15を有している。そして、最も右側のノズル列15を形成する複数のノズル10からは、ブラックインクが吐出される。また、左側3列のノズル列15を形成する複数のノズル10からは、右側のノズル列15を形成するものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのカラーインクが吐出される。また、インクジェットヘッド3は、4本のチューブ13等を介して4つのインクカートリッジ14と接続されている。4つのインクカートリッジ14は、プリンタ1の搬送方向の下流側且つ右側の端部に走査方向に並んで配置されている。4つのインクカートリッジ14には、右側に配置されたものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。そして、4つのインクカートリッジ14に貯留されたこれら4色のインクが、4本のチューブ13等を介してインクジェットヘッド3に供給される。
アクチュエータ17は、各ノズル10内のインクに個別に、吐出エネルギーを付与するためのものである。例えば、アクチュエータ17は、ノズル10に連通する図示しない圧力室の容積を変化させてインクに圧力を付与するものや、加熱により圧力室内に気泡を発生させてインクに圧力を付与するものである。ただし、アクチュエータ17の構成自体は公知のものであるため、ここではこれ以上の詳細な説明は省略する。ドライバIC18は、圧電アクチュエータ17を駆動するためのものであり、図示しない配線部材を介して圧電アクチュエータ17と接続されている。
プラテン4は、インクジェットヘッド3の下方にインクジェットヘッドと対向して配置されている。プラテン4は、印刷中の記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ5は、搬送方向においてプラテン4よりも上流側に配置されている。搬送ローラ6は、搬送方向においてプラテン4よりも下流側に配置されている。搬送ローラ5、6は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ57(図2参照)に接続されている。搬送モータ57を駆動させると、搬送ローラ5、6が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
フラッシングフォーム7は、プラテン4よりも左側に配置されている。キャリッジ2をプラテン4よりも左側のフラッシング位置に移動させると、複数のノズル10がフラッシングフォーム7と対向する。そして、プリンタ1では、キャリッジ2をフラッシング位置に位置させた状態で、インクジェットヘッド3にノズル10からフラッシングフォーム7に向けてインクを排出させるフラッシングを行わせることができる。
メンテナンスユニット8は、ノズルキャップ21は、プラテン4の右側に配置されている。ノズルキャップ21は、走査方向に並ぶ2つのキャップ部21a、21bを有し、キャップ部21bがキャップ部21aの左側に位置している。これにより、フラッシングフォーム7とノズルキャップ21が、走査方向において、プラテン4の両側に配置される。
また、ノズルキャップ21は、キャップ昇降装置58(図2参照、本発明の「切換手段」)と接続されており、キャップ昇降装置58によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2をプラテン4よりも右側のメンテナンス位置まで移動させると、最も右側のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21aと対向し、左側3列のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21bと対向する。この状態で、インクジェットヘッド3から下方に離間した離間位置に位置しているノズルキャップ21を、キャップ昇降装置58により、離間位置よりも上方のキャッピング位置まで上昇させると、ノズルキャップ21がインクジェットヘッド3に接触し、複数のノズル10がノズルキャップ21に覆われる。より詳細には、最も右側のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21aに覆われ、左側3列のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21bに覆われる。
切換ユニット22は、チューブ29a、29bを介してキャップ部21a、21bと接続されている。また、切換ユニット22は、チューブ29cを介して吸引ポンプ23と接続されている。切換ユニット22は、キャップ部21a、21bのいずれかを選択的に吸引ポンプ23と接続させる。吸引ポンプ23はチューブポンプなどである。また、吸引ポンプ23は、切換ユニット22と反対側において、チューブ29dを介して廃液タンク24と接続されている。
そして、プリンタ1では、複数のノズル10がノズルキャップ21に覆われた状態で、キャップ部21aを吸引ポンプ23と接続させたうえで吸引ポンプ23を駆動させることにより、最も右側のノズル列15を形成するノズル10からインクジェットヘッド3内のブラックインクを強制的に排出させる、ブラックインクについての吸引パージを行わせることができる。また、複数のノズル10がノズルキャップ21に覆われた状態で、キャップ部21bを吸引ポンプ23と接続させたうえで吸引ポンプ23を駆動させることにより、右側3列のノズル列15を形成するノズル10からインクジェットヘッド3内のカラーインクを強制的に排出させる、カラーインクについての吸引パージを行わせることができる。そして、このような吸引パージを行わせることにより、インクジェットヘッド3内の増粘したインクを排出させることができる。吸引パージによって排出されたインクは、廃液タンク24に貯留される。
<制御装置>
次に、プリンタ1の動作を制御する制御装置50について説明する。図2に示すように、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等からなり、これらが、キャリッジモータ56、インクジェットヘッド3、搬送モータ57、キャップ昇降装置58、切換ユニット22、吸引ポンプ23などの動作を制御する。
次に、プリンタ1の動作を制御する制御装置50について説明する。図2に示すように、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等からなり、これらが、キャリッジモータ56、インクジェットヘッド3、搬送モータ57、キャップ昇降装置58、切換ユニット22、吸引ポンプ23などの動作を制御する。
また、プリンタ1は、上述した構成の他に、温度センサ59(本発明の「環境情報取得手段」)、タイマー60、電源回路61、平滑回路62及びスイッチ回路63を備えている。温度センサ59は、例えば、プリンタ1の周辺の気温など、電源回路61の周囲の温度(本発明の「使用環境」)に連動する温度を検出するためのものであり、制御装置50は、温度センサ59の検出結果から温度の情報(本発明の「環境情報」)を取得する。タイマー60は、時間を計測するためのものであり、制御装置50は、タイマー60からの信号に基づいて、後述する待機状態が継続する時間等を取得する。電源回路61は、商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換するとともに、制御装置50から入力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号(本発明の「入力信号」)に応じて、生成する出力電圧を昇圧させる。具体的には、電源回路61は、デューティ比が高い(パルス幅が大きい)PWM信号が入力されたときほど出力電圧を大きく昇圧させる。電源回路61で生成された出力電圧は、インクジェットヘッド3のドライバIC18に出力される。なお、以下では制御装置50から電源回路61にPWM信号が入力されるとして説明を行うが、これには限られない。制御装置50から電源回路61にPWM信号とは異なる入力信号が入力され、制御装置61がこの入力信号に応じて出力電圧を昇圧させるようになっていてもよい。
また、電源回路61で生成された実際の出力電圧は、制御装置50に入力される。平滑回路62は、電源回路61と制御装置50との間に接続され、制御装置50から電源回路61に入力されるPWM信号を平滑化する。スイッチ回路63は、商用電源と電源回路61との間に接続されている。スイッチ回路63は、制御装置50の制御により、商用電源と電源回路61との接続と、その遮断とを切り換える。なお、本実施の形態では、インクジェットヘッド3、温度センサ59、電源回路61、平滑回路62、スイッチ回路63、及び、制御装置50を合わせたものが、本発明の「駆動装置」に相当する。
ここで、図2では、CPU51を1つだけ図示しているが、制御装置50は、CPU51を1つだけ備え、この1つのCPU51が一括して処理を行うようになっていてもよいし、CPU51を複数備え、これら複数のCPU51が分担して処理を行うようになっていてもよい。また、図2では、ASIC55を1つだけ図示しているが、制御装置50は、ASIC55を1つだけ備え、この1つのASIC55が一括して処理を行うようになっていてもよいし、ASIC55を複数備え、これら複数のASIC55が分担して処理を行うようになっていてもよい。また、本実施の形態では、情報を記憶させるためのROM52、RAM53及びEEPROM54が、本発明の「記憶部」に相当する。
<印刷時の制御>
次に、プリンタ1において印刷を行うときの、制御装置50の制御について説明する。制御装置50は、プリンタ1に印刷指令が入力されたときに、図3に示すフローに沿って処理を実行する。
次に、プリンタ1において印刷を行うときの、制御装置50の制御について説明する。制御装置50は、プリンタ1に印刷指令が入力されたときに、図3に示すフローに沿って処理を実行する。
プリンタ1では、印刷を行わない待機状態では、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置し、複数のノズル10がノズルキャップ21で覆われている。ここで、待機状態では、電源回路61は、ドライバIC18へ出力する出力電圧を生成していないが、スイッチ回路63を介して商用電源と接続されていることで電力が供給され、出力電圧の昇圧を行うことができるようになっている。
プリンタ1に印刷指令が入力されると、図3に示すように、制御装置50は、まず、キャップ昇降装置58を制御して、ノズルキャップ21を離間位置まで降下させる(S101)。続いて、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御して、キャリッジ2のフラッシング位置への移動を開始させる(S102)。
続いて、制御装置50は、温度センサ59の検出結果に基づいて現在の温度を取得し(S103)、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているか否かを判定する(S104、本発明の「判定処理」)。ここで、入出力情報とは、制御装置50から電源回路61に入力されるPWM信号と、電源回路61で生成される実際の出力電圧との関係を示す情報のことである。本実施の形態では、EEPROM54に、温度毎に個別に入出力情報を記憶させる(入出力情報を温度の情報に関連付けて記憶させる)ことができるようになっている。そして、プリンタ1において、過去の印刷時等に、現在の温度と同じ温度となっている状態で後述の第1昇圧処理及び記憶処理が行われた場合には、その温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている。一方、プリンタ1において、現在の温度と同じ温度となっている状態で、後述の第1昇圧処理及び記憶処理が行われたことがない場合には、その温度に対応する入出力情報はEEPROM54に記憶されていない。また、温度毎に入出力情報を記憶させるというのは、例えば、複数の温度範囲を設定し、各温度範囲に対して個別に入出力情報を記憶させることである。
現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S104:NO)、続いて、制御装置50は、第1昇圧処理を実行する(S105)。第1昇圧処理では、制御装置50は、電源回路61にPWM信号を複数回入力することで、例えば、図4に実線で示したように、電源回路61で生成される出力電圧を目標電圧まで段階的に昇圧させる。図4では、一例として、制御装置50が、時刻t1、t2、・・、t10にそれぞれ、デューティ比がD1、D2、・・、D10のPWM信号(本発明の「所定の入力信号」)を電源回路61に入力し、これによって電源回路61が生成する実際の出力電圧がV1、V2、・・、V10の順に段階的に昇圧される例を示している。また、このとき、PWM信号を入力した後、出力電圧が十分に安定してから次のPWM信号の入力行う。また、第1昇圧処理において、電源回路61に入力するPWM信号のデューティ比D1、D2、・・、D10の情報は、予めROM52に記憶されている。ここで、デューティ比D1、D2、・・、D10は、電源回路61にPWM信号を入力したときの出力電圧の昇圧幅が小さく、昇圧時の温度によらず、電源回路61が生成する出力電圧がオーバーシュートしてノズル10からインクが漏れ出してしまうことのない程度に小さい値に設定されている。また、デューティ比D1、D2、・・、D10は全て同じであってもよいし、少なくとも一部が異なっていてもよい。
続いて、制御装置50は、記憶処理を実行する(S106)。記憶処理では、制御装置50は、第1昇圧処理の際に電源回路61で生成された実際の出力電圧に基づいて、例えば、図5に示すように、第1昇圧処理で電源回路61に入力したPWM信号のデューティ比D1〜D10と、電源回路61で生成された実際の出力電圧V1〜V10との関係を、S103で取得した現在の温度に関連付けてEEPROM54に記憶させる。すなわち、本実施の形態では、記憶処理において、第1昇圧処理で電源回路61にPWM信号を入力する毎の、PWM信号と出力電圧との関係についての情報を個別にEEPROM54に記憶させる。
一方、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S104:YES)、続いて、制御装置50は、第2昇圧処理を実行する(S107)。第2昇圧処理では、制御装置50は、電源回路61で生成される出力電圧が、記憶された出力電圧V1〜V10のうち、一部の出力電圧(図4の場合にはV4、V7、V9、V10)に段階的に昇圧させるように、電源回路61にPWM信号を設定する。図4の例では、制御装置50は、デューティ比が(D1+D2+D3+D4)、(D5+D6+D7)、(D8+D9)、D10のPWM信号を順に電源回路61に入力する。
電源回路61の特性は温度によって変わる。また、本実施の形態では、電源回路61と制御装置50との間に平滑回路62が接続されており、平滑回路62の特性も温度によって変わる。これらのことから、制御装置50から電源回路61に入力されるPWM信号と、電源回路61で生成される実際の出力電圧との関係は、温度によって変わる。そのため、温度によらず一律の制御によって、出力電圧を昇圧させようとすると、出力電圧がオーバーシュートしてしまう虞がある。出力電圧がオーバーシュートすると、ノズル10からインクが漏れ出してしまう虞がある。ここで、本実施の形態では、キャリッジ2をメンテナンス位置からフラッシング位置まで移動させるときに電源回路61で生成される出力電圧の昇圧を行っている。そのため、インクジェットヘッド3がプラテン4と対向しているときに、ノズル10からインクが漏れ出すと、漏れ出したインクがプラテン4上に付着してその後に搬送される記録用紙Pの裏面を汚したり、プラテン4上に記録用紙Pが位置した状態の場合には記録用紙Pの表面に付着して汚したりする。
そこで、本実施の形態では、上述したように、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていないときに、第1昇圧処理及び記憶処理を実行する。第1昇圧処理では出力電圧の昇圧幅が小さいため、出力電圧がオーバーシュートしてノズル10からインクが漏れ出してしまうことがない。また、第1昇圧処理を実行したときの、PWM信号と実際の出力電圧とに基づいて、記憶処理によって、現在の温度に対応する入出力情報を記憶させることができる。
ここで、本実施の形態と異なり、常に第1昇圧処理によって出力電圧を昇圧させる場合を考える。この場合には、第1昇圧処理では、出力電圧を段階的に昇圧させるときの電圧の昇圧幅が小さいため、出力電圧が目標電圧に到達するまでにPWM信号をする(出力電圧を昇圧させる)回数が多くなる。また、出力電圧を昇圧させるときには、PWM信号を切り換えてから出力電圧が安定するのを待って、次のPWM信号の入力を行う。これらのことから、出力電圧が目標電圧に到達するまでにPWM信号を入力する(出力電圧を昇圧させる)回数が多い第1昇圧処理では、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間が長くなってしまう。
そこで、本実施の形態では、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているときには、第2昇圧処理を実行する。第2昇圧処理では、記憶処理で記憶された入出力情報に基づいて、出力電圧がEEPROM54に記憶された出力電圧のうち一部の出力電圧となるように、PWM信号を設定する。これにより、第2昇圧処理では、第1昇圧処理よりも、出力電圧の目標電圧に到達するまでの昇圧回数を少なくすることができ、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を短縮することができる。また、このとき、PWM信号のデューティ比D1、D2、・・、D10と、出力電圧V1、V2、・・、V10との関係が分かっている状態で、PWM信号を設定して出力電圧を昇圧させるため、出力電圧がオーバーシュートして、ノズル10からインクが漏れ出してしまうことを防止することができる。
ここで、本実施の形態とは異なり、プリンタ1の製造時などに、EEPROM54に必要な全ての温度に対応する入出力情報を記憶させておき、プリンタ1において印刷を行うときに、常に第2昇圧処理によって電源回路61で生成される出力電圧を昇圧させることが考えられる。しかしながら、プリンタ1の製造時などに、EEPROM54に必要な全ての温度に対応する入出力情報を記憶させるためには、プリンタ1の製造時などに、必要な全ての温度について実験などを行って、EEPROM54に対応する入出力情報を記憶させる必要があり、現実的ではない。そこで、本実施の形態では、上述したように、EEPROM54に現在の温度に対応する入出力情報が記憶されていない場合に、第1昇圧処理と記憶処理とを実行することで、現在の温度に対応する入出力方法をEEPROM54に記憶させる。これにより、プリンタ1が繰り返し使用されるにつれて、各温度についての入出力情報がEEPROM54に記憶されていく。
第1昇圧処理又は第2昇圧処理により電源回路61で生成される出力電圧を目標電圧まで昇圧させると、インクジェットヘッド3は、ノズル10からインクを吐出可能な状態となる。出力電圧を目標電圧まで昇圧させた後、制御装置50は、キャリッジ2がフラッシング位置に到達していなければ待機し(S108:NO)、キャリッジ2がフラッシング位置に到達していれば(S108:YES)、続いて印刷前フラッシング処理(本発明の「吐出前フラッシング処理」)を実行する(S109)。印刷前フラッシング処理では、制御装置50は、ドライバIC18を制御して、アクチュエータ17を駆動させることで、ノズル10からフラッシングフォーム7にインクを排出させる、印刷前フラッシングを行わせる。
続いて、制御装置50は、印刷処理を実行する(S110、本発明の「吐出処理」)。印刷処理では、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ5、6に記録用紙Pを所定距離(例えばノズル列15の長さ)ずつ搬送させ、記録用紙Pを搬送させる毎に、キャリッジモータ56を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、ドライバIC18を制御してアクチュエータ17を駆動させることで、ノズル10から記録用紙Pにインクを吐出させる。そして、記録用紙Pへの印刷の完了後、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ6に記録用紙Pを排出させる。
ここで、近年、プリンタでは、印刷指令が入力されてから、最初の1枚の記録用紙Pへの印刷が完了するまでの時間であるFPOT(First Print Out Time)を短縮することが要求されている。そのため、本実施の形態では、キャリッジ2をメンテナンス位置からフラッシング位置への移動時に、電源回路61からドライバIC18に出力する出力電圧を昇圧させている。これにより、例えば、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置している状態で出力電圧を昇圧させてからフラッシング位置に移動させる場合や、キャリッジ2がフラッシング位置に到達してから出力電圧を昇圧させる場合と比較してFPOTを短縮することができる。しかしながら、この場合でも、出力電圧の昇圧にかかる時間が長いと、キャリッジ2がフラッシング位置に到達した後、出力電圧が目標電圧まで昇圧されるまでに長時間待機することになり、FPOTが長くなる要因となる。そこで、本実施の形態では、上述したように、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているときには、第2昇圧処理を実行する。これにより、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を短縮して、FPOTを短縮することができる。
印刷処理の後、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置まで移動させ(S111)、キャップ昇降装置58を制御してノズルキャップ21を上昇させることにより、ノズルキャップ21に複数のノズル10を覆わせ(S112)、電源回路61で生成される出力電圧を降圧させ(S113)、処理を終了する。なお、S111及びS112の処理と、S113の処理とは、順序が逆であってもよいし、並行して実行してもよい。
<定期的にフラッシングを行わせるための制御>
次に、プリンタ1において、待機状態で定期的にフラッシングを行わせるときの、制御装置50の制御について説明する。プリンタ1では、待機状態にあるときに、制御装置50が図6のフローに沿って処理を実行することで、定期的にフラッシングを行わせる。定期的にフラッシングを行わせるために、制御装置50は、まず、S101〜S107と同様のS201〜S207の処理を実行する。このとき、印刷時と同様、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S204:NO)、制御装置50は、第1昇圧処理を実行し(S205)、続けて記憶処理を実行する(S206)。一方、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S204:YES)、制御装置50は、第2昇圧処理を実行する(S207)。
次に、プリンタ1において、待機状態で定期的にフラッシングを行わせるときの、制御装置50の制御について説明する。プリンタ1では、待機状態にあるときに、制御装置50が図6のフローに沿って処理を実行することで、定期的にフラッシングを行わせる。定期的にフラッシングを行わせるために、制御装置50は、まず、S101〜S107と同様のS201〜S207の処理を実行する。このとき、印刷時と同様、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S204:NO)、制御装置50は、第1昇圧処理を実行し(S205)、続けて記憶処理を実行する(S206)。一方、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S204:YES)、制御装置50は、第2昇圧処理を実行する(S207)。
これにより、印刷時の場合と同様、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていないときに、第1昇圧処理及び記憶処理を実行することにより、出力電圧がオーバーシュートしないように昇圧させつつ、現在の温度に対応する入出力情報を記憶させることができる。そして、次に同じ温度で出力電圧を昇圧させるときには、記憶させた入出力情報を用いて出力電圧の昇圧を行わせることができる。一方、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているときには、第2昇圧処理を実行することにより、出力電圧がオーバーシュートしないようにしつつ、出力電圧を昇圧させるのにかかる時間を短縮することができる。
第1昇圧処理又は第2昇圧処理により電源回路61で生成される出力電圧を目標電圧まで昇圧させた後、制御装置50は、キャリッジ2がフラッシング位置に到達していなければ待機し(S208:NO)、キャリッジ2がフラッシング位置に到達していれば(S208:YES)、続いてフラッシング処理を実行する(S209)。フラッシング処理では、制御装置50は、ドライバIC18を制御して、アクチュエータ17を駆動させることで、ノズル10からフラッシングフォーム7にインクを排出させるフラッシングを行わせる。そして、フラッシング処理の後、制御装置50は、S111〜S113と同様のS210〜S212の処理を実行し、処理を終了する。
<待機状態とスリープ状態との切り換えのための制御>
次に、プリンタ1において待機状態とスリープ状態とを切り換えるための、制御装置50の制御について説明する。ここで、スリープ状態とは、スイッチ回路63を介した電源回路61の商用電源との接続が遮断されることで、電源回路61への電力の供給が遮断され、電源回路61において出力電圧の昇圧ができない状態のことである。なお、スリープ状態は、電源回路61への電力の供給が遮断された状態であることには限られない。スリープ状態は、例えば、電源回路61に電力は供給されているが、待機状態よりも供給される電力が制限され、出力電圧の昇圧ができない状態であってもよい。そして、プリンタ1では、スリープ状態において待機状態よりも消費電力が小さい。また、プリンタ1は、印刷を行わないときに、待機状態及びスリープ状態のいずれかの状態に選択的に設定可能に構成されている。
次に、プリンタ1において待機状態とスリープ状態とを切り換えるための、制御装置50の制御について説明する。ここで、スリープ状態とは、スイッチ回路63を介した電源回路61の商用電源との接続が遮断されることで、電源回路61への電力の供給が遮断され、電源回路61において出力電圧の昇圧ができない状態のことである。なお、スリープ状態は、電源回路61への電力の供給が遮断された状態であることには限られない。スリープ状態は、例えば、電源回路61に電力は供給されているが、待機状態よりも供給される電力が制限され、出力電圧の昇圧ができない状態であってもよい。そして、プリンタ1では、スリープ状態において待機状態よりも消費電力が小さい。また、プリンタ1は、印刷を行わないときに、待機状態及びスリープ状態のいずれかの状態に選択的に設定可能に構成されている。
プリンタ1において、待機状態とスリープ状態とを切り換えるために、制御装置50は、図7のフローに沿って処理を実行する。図7のフローは、例えば、プリンタ1のコンセントが接続されたときに開始される。
より詳細に説明すると、図7に示すように、プリンタ1のコンセントが接続されたときに、制御装置50は、まず、スイッチ回路63を制御して、電源回路61を商用電源と接続させることで待機状態に設定する(S301)。そして、制御装置50は、所定時間が経過する前にプリンタ1に信号が入力された場合には(S302:NO)、待機状態を維持し、プリンタ1への信号の入力がないまま、所定時間が経過したときに(S302:YES)、スイッチ回路63を制御して、電源回路61の商用電源との接続を遮断させることで、スリープ状態に設定する(S303)。ここで、制御装置50は、タイマー60からの信号に基づいて取得した時間に基づいてS302の判定を行う。また、S302のプリンタ1に入力される信号とは、例えば、印刷指令や、ユーザがプリンタ1の図示しない操作部を操作したときに入力される信号等である。
そして、制御装置50は、プリンタ1に信号が入力されないときには(S304:NO)、プリンタ1に信号が入力されるまでスリープ状態を維持し、プリンタ1に信号が入力されたときに(S304:YES)、スイッチ回路63を制御して、電源回路61を商用電源と接続させることで待機状態に設定する。続いて、制御装置50は、温度センサ59からの信号に基づいて温度を取得し(S306)、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているか否かを判定する(S307、本発明の「判定処理」)。
制御装置50は、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S307:YES)、そのままS302に戻る。一方、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S307:NO)、続いて、制御装置50は、第1昇圧処理を実行し(S308)、続けて記憶処理を実行する(S309)。その後、制御装置50は降圧処理を実行してから(S310)、S302に戻る。
待機状態からスリープ状態に移行した後、スリープ状態から待機状態に移行するまでの時間がある程度長いことが多い。そのため、スリープ状態から待機状態に移行したときには、プリンタ1の周囲の気温が変動するなどして、温度センサ59によって検出される温度が変動している可能性が高い。そこで、本実施の形態では、スリープ状態から待機状態に移行して、電源回路61における出力電圧の昇圧が可能となったときに、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合には、第1昇圧処理と記憶処理を実行することにより、現在の温度に対応する入出力情報をEEPROM54に記憶させる。これにより、次にこの温度で出力電圧の昇圧を行うときに、第2昇圧処理を実行することで、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を短縮することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、印刷時、定期的にフラッシングを行わせるとき、及び、スリープ状態から待機状態への復帰時に、現在の温度を取得し、取得された温度に対応する入出力情報が記憶されていない場合に、制御装置50が、第1昇圧処理及び記憶処理を実行して、取得された温度に対応する入出力情報をEEPROM54に記憶させたが、これ以外のタイミングで入出力情報をEEPROM54に記憶させてもよい。
例えば、変形例1では、プリンタ1が待機状態にあるときに、制御装置50が図8のフローに沿って処理を実行する。図8のフローは、例えば、プリンタ1において、コンセントが接続されたときや、印刷のための処理が完了したとき等、プリンタ1が待機状態に設定されたときに開始される。
プリンタ1が待機状態に設定されると、制御装置50は、プリンタ1が待機状態となっている間(S401:YES)、S402〜S407の処理を実行する。そして、例えば、印刷指令が入力されたり、スリープ状態に切り換えられたりするなどして、待機状態でなくなったときに(S401:NO)、処理を終了する。
プリンタ1が待機状態となっている間、制御装置50は、所定時間が経過するまで待機し(S402:NO)、所定時間が経過したときに(S402:YES)、温度センサ59からの信号に基づいて温度を取得し(S403)、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されているか否かを判定する(S404、本発明の「判定処理」)。
取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S404:YES)、そのままS401に戻る。一方、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S404:NO)、続いて、制御装置50は、第1昇圧処理を実行し(S405)、続けて記憶処理を実行する(S406)。その後、制御装置50は、降圧処理を実行してから(S407)、S401に戻る。すなわち、変形例1では、制御装置50は、待機状態において定期的に温度を取得し、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合に、第1昇圧処理及び記憶処理を実行する。
待機状態が継続すると、例えばプリンタ1の周囲の気温が変動するなどして、温度センサ59で検出される温度が変動することがある。そこで、変形例1では、上述したように、制御装置50が、待機状態で、所定時間毎に温度を取得し、取得した温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には、第1昇圧処理及び記憶処理を実行することで、その温度についての入出力方法をEEPROM54に記憶させる。これにより、次にその温度で印刷等を行うときに、第2昇圧処理によって電源回路61で生成させる出力電圧を昇圧させることで、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を短縮することができる。
また、上述の実施の形態では、制御装置50は、印刷時、及び、定期的フラッシングを行わせるときのいずれにおいても、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合に、第1昇圧処理及び記憶処理を実行したがこれには限られない。
変形例2では、プリンタ1に印刷指令が入力されたときに、制御装置50は、図9に示すように、上述の実施の形態のS101〜S103と同様のS501〜S503の処理を実行する。そして、制御装置50は、S503で取得された現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されている場合には(S504:YES)、上述の実施の形態と同様、現在の温度に対応する入出力情報を用いて、第2昇圧処理を実行する(S505)。一方、制御装置50は、S503で取得された現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には(S504:NO)、EEPROM54に記憶されている各温度に対応する入出力情報のうち、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報を用いて、第2昇圧処理を実行する(S506)。ここで、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報とは、例えば、上述したように各温度範囲について個別に入出力情報を記憶させている場合に、現在の温度が含まれる温度範囲に最も近い温度範囲に対応する入出力情報のことである。なお、S506の処理については後ほど詳細に説明する。そして、制御装置50は、S505又はS506の第2昇圧処理の後、上述のS108〜S113と同様のS507〜S512の処理を実行する。
また、変形例2でも、制御装置50は、上述の実施の形態と同様、定期的にフラッシングを行わせるときには、取得された温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合に、第1昇圧処理及び記憶処理を実行する。
ここで、S506の、取得された温度に最も近い温度に対応する入出力情報を用いた第2昇圧処理について説明する。S506では、例えば、制御装置50は、現在の温度におけるPWM信号と出力電圧との関係が、EEPROM54に記憶されている入出力情報のうち、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報が示す関係であるとみなし、PWM信号を設定する。あるいは、制御装置50は、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報に基づいて、現在の温度についてのPWM信号と出力電圧との関係を推定し、推定されたPWM信号と出力電圧との関係に基づいて、PWM信号を設定してもよい。
また、このとき、制御装置50は、2つ以上の温度に対応する入出力情報を用いて、現在の温度についてのPWM信号と出力電圧との関係を推定してもよい。例えば、制御装置50は、現在の温度によりも高い温度に対応する入出力情報のうち現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報と、現在の温度よりも低い温度に対応する入出力情報のうち現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報とを用いて、現在の温度についてのPWM信号と出力電圧との関係を推定してもよい。
上述したように、プリンタでは、FPOTを短縮することが要求される。一方で、上述の実施の形態のように、制御装置50が、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていないときに、第1昇圧処理及び記憶処理を実行する場合には、第1昇圧処理によって電源回路61の出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのに時間がかかるため、FPOTが長くなってしまう。
一方で、ある温度でのPWM信号と出力電圧との関係は、その温度に近い温度でのPWM信号と出力電圧との関係に近い。そこで、変形例2では、印刷時には、上述したように、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていないときに、制御装置50は、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報に基づいて第2昇圧処理を実行する。これにより、電源回路61で生成される出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのにかかる時間を短縮しつつ、出力電圧のオーバーシュートを極力発生しにくくすることができる。
また、定期的にフラッシングを行わせるときのフラッシングが開始されるまでの時間は、FPOTと比較すると、短縮することに対する要求が低い。そこで、変形例2では、上述したように、定期的にフラッシングを行わせるときには、現在の温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていないときに、制御装置50が第1昇圧処理及び記憶処理を実行する。これにより、現在の温度に対応する入出力情報をEEPROM54に記憶させ、次にこの温度で電源回路61において生成する出力電圧を昇圧させる際に、現在の温度に対応する入出力情報に基づいて第2昇圧処理を実行することができる。
また、変形例2では、印刷時には、取得された温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合に、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報を用いて、第2昇圧処理を実行し、定期的にフラッシングを行わせるときには、取得された温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合には、制御装置50が第1昇圧処理及び記憶処理を実行したが、これには限られない。制御装置50が、印刷時、及び、定期的にフラッシングを行わせるときのいずれにおいても、取得された温度に対応する入出力情報がEEPROM54に記憶されていない場合に、現在の温度に最も近い温度に対応する入出力情報を用いて、第2昇圧処理を実行してもよい。
また、上述の実施の形態では、入出力情報を、環境情報としての温度の情報に関連付けてEEPROM54に記憶させたが、環境情報は温度の情報であることには限られない。例えば、プリンタ1の使用期間による電源回路61を形成する素子の経年劣化等によって、電源回路61の特性が変わる。そこで、例えば、入出力情報を、プリンタの使用期間の情報(本発明の「環境情報」)と関連付けて記憶させてもよい。そして、制御装置50は、印刷時に、タイマー60によって検出された使用期間に対応する入出力情報がEEPROMに記憶されている場合に、第2昇圧処理を実行し、記憶されていない場合に第1昇圧処理及び記憶処理を実行してもよい。
さらには、入出力情報を、電源回路の使用環境に関連付けて記憶させることにも限られない。例えば、制御装置50は、プリンタ1において初めて電源回路61で生成される出力電圧を昇圧させる際に第1昇圧処理及び記憶処理を実行し、それ以降の電源回路61で生成される出力電圧の昇圧時には、使用環境によらず、上記記憶処理で記憶させた入出力情報に基づいて第2昇圧処理を実行してもよい。
また、上述の実施の形態では、プラテン4の左側に、インクを吸収可能な材料からなるフラッシングフォーム7が設けられていたが、これには限られない。例えば、プラテン4の左側に、インクジェットヘッド3の複数のノズル10が配置された領域の面積よりも大きな開口を有する筐体が配置され、この筐体内にインクを吸収可能なフォームが配置されていてもよい。この場合には、フラッシングにおいて、キャリッジ2をノズル10が上記筐体の開口と対向する位置まで移動させたうえで、ノズル10から上記筐体の開口に向けてインクを排出させる。
また、上述の実施の形態では、フラッシングフォーム7が、プラテン4の、ノズルキャップ21と反対側にあり、印刷前フラッシングを行うために、キャリッジ2をノズルキャップ21と対向するメンテナンス位置から、プラテン4と対向する位置を経て、フラッシングフォーム7と対向するフラッシング位置まで移動させ、この間に電源回路61の出力電圧を昇圧させたが、これには限られない。
例えば、フラッシングフォーム7がプラテン4よりも右側に配置されていてもよい。あるいは、ノズルキャップ21がフラッシングによってノズル10から排出されるインクを受けるインク受け(本発明の「液体受け」)を兼ねていてもよい。これらの場合でも、電源回路61の出力電圧を昇圧させる際に、出力電圧がオーバーシュートしてノズル10からインクが漏れ出すと、プリンタのいずれかの部分に漏れ出したインクが付着して汚れてしまうことがある。したがって、これらの場合でも、現在の温度に対応する入出力情報が記憶されている場合に第2昇圧処理を実行し、入出力情報が記憶されている場合に第1昇圧処理及び記憶処理を実行してもよい。
また、上述の実施の形態では、電源回路61と制御装置50との間に平滑回路62が接続されていたが、これには限られない。平滑回路62がなく、電源回路61と制御装置50とが直接接続されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、入出力情報として、記憶処理において、第1昇圧処理でPWM信号を入力する毎の、PWM信号と実際の出力電圧との関係を個別に記憶させる。そして、第2昇圧処理において、電源回路61で生成される出力電圧を、記憶させた複数の出力電圧のうち一部の出力電圧とするように、PWM信号を設定する。しかしながら、これには限られない。上述の実施の形態とは別の形で、記憶処理において電源回路61に入力される入力信号と実際の出力電圧との関係を示す入出力情報を記憶させ、第2昇圧処理において、記憶処理で記憶された入出力情報に基づいて入力信号を切り換えて出力電圧を昇圧させてもよい。
また、上述の実施の形態では、電源回路61で生成される出力電圧を目標電圧まで段階的に昇圧させたが、これには限られない。電源回路からの出力電圧を一度に目標電圧まで昇圧させてもよい。この場合、一律の制御で、出力電圧を一度に目標電圧まで昇圧させようとすると、想定される出力電圧と実際の出力電圧とに差が生じる虞がある。そのため、この場合には目標電圧と実際に生成される出力電圧の差分を補うための制御が必要となり、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのに時間がかかってしまう。これに対して、上述したように、入出力情報が記憶されている場合に、入出力情報に基づいて、電源回路からの出力電圧の昇圧を行わせる。この場合には、想定される出力電圧と実際の出力電圧のずれがないため、上記のような差分を補うための処理が不要となり、出力電圧を目標電圧まで昇圧させるのに時間を短縮することができる。
また、以上では、キャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3が走査方向に移動する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延びる、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出させて印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、配線基板の配線パターンの材料など、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。さらには、液体吐出装置以外の装置に本発明を適用することも可能である。例えば、車両用の電源システム(特開2014-166028号公報等参照)や、光ディスク装置の電源回路(特
1 インクジェットプリンタ
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
7 フラッシングフォーム
18 ドライバIC
21 ノズルキャップ
50 制御装置
52 ROM
53 RAM
54 EEPROM
56 キャリッジモータ
58 キャップ昇降装置
59 温度センサ
61 電源回路
62 平滑回路
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
7 フラッシングフォーム
18 ドライバIC
21 ノズルキャップ
50 制御装置
52 ROM
53 RAM
54 EEPROM
56 キャリッジモータ
58 キャップ昇降装置
59 温度センサ
61 電源回路
62 平滑回路
Claims (13)
- 被駆動体と、
前記被駆動体を駆動するための出力電圧を生成する電源回路と、
記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記電源回路が生成する前記出力電圧を変えるように設定可能な入力信号を前記電源回路に入力することができ、
前記電源回路は、前記制御部から入力された前記入力信号に応じて、前記出力電圧を昇圧させるように構成され、
前記制御部は、
前記電源回路に前記入力信号を入力して、前記出力電圧を目標電圧に昇圧させる昇圧処理と、
前記昇圧処理での前記入力信号と前記昇圧処理のときに前記電源回路で生成された実際の出力電圧との関係に対応する入出力情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行し、
さらに、前記制御部は、
前記昇圧処理において、前記記憶部に記憶された過去の前記昇圧処理における前記入出力情報に基づいて、前記電源回路に所望の前記出力電圧で昇圧させるように、前記入力信号を設定することを特徴とする駆動装置。 - 前記制御部は、前記昇圧処理として、
所定の前記入力信号を前記電源回路に入力することによって、前記出力電圧を前記目標電圧まで段階的に昇圧させる第1昇圧処理、及び、
前記記憶部に記憶された前記入出力情報に基づいて、前記出力電圧を前記目標電圧まで段階的に昇圧させ、且つ、前記出力電圧が前記目標電圧に到達するまでの前記出力電圧の昇圧回数が前記第1昇圧処理よりも少なくなるように、前記入力信号を設定する第2昇圧処理、のうちいずれかの処理を選択的に実行し、
前記記憶処理において、前記第1昇圧処理での前記入力信号と前記実際の出力電圧との関係に対応する前記入出力情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。 - 前記電源回路の使用環境に関する環境情報を取得する環境情報取得手段、をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶処理において、前記第1昇圧処理を実行したときに前記環境情報取得手段により取得された前記環境情報に関連付けて、前記入出力情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。 - 前記環境情報取得手段は、温度センサであり、
前記制御部は、前記記憶処理において、前記第1昇圧処理を実行したときに前記温度センサが検出した温度に基づいて、前記環境情報としての温度情報に関連付けて、前記入出力情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記出力電圧を前記目標電圧まで昇圧させる前に、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判定する判定処理、をさらに実行し、
前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていると判定されたときには、その温度に対応する前記入出力情報に基づいて、前記第2昇圧処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときには、前記第1昇圧処理及び前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときには、前記記憶部に記憶されている前記入出力情報のうち、前記温度センサで検出された温度に最も近い温度に対応する前記入出力情報に基づいて、前記第2昇圧処理を実行することを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記電源回路が前記出力電圧の昇圧を行うことができるように、前記電源回路に電力を供給する待機状態に、前記駆動装置を設定可能に構成され、
前記待機状態において、定期的に前記判定処理を実行し、
前記待機状態で定期的に実行する前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときに、前記第1昇圧処理及び前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記電源回路が前記出力電圧の昇圧を行うことができない程度に前記電源回路に供給される電力を制限するスリープ状態と、
前記電源回路が前記出力電圧の昇圧を行うことができるように、前記電源回路に電力を供給する待機状態と、に前記駆動装置を設定可能に構成され、
前記制御部は、
前記スリープ状態から前記待機状態に移行する際に、前記判定処理を実行し、
前記スリープ状態から前記待機状態に移行する際に実行する前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときに、前記第1昇圧処理及び前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の駆動装置。 - 前記制御部は、
前記第1昇圧処理において、前記電源回路に前記入力信号を複数回入力することで、前記出力電圧を段階的に昇圧させ、
前記記憶処理において、前記入出力情報として、前記第1昇圧処理で前記電源回路に前記入力信号を入力する毎の、前記入力信号と前記出力電圧との関係についての情報を個別に前記記憶部に記憶させ、
前記第2昇圧処理において、前記出力電圧が前記記憶部に記憶された前記出力電圧のうち一部の前記出力電圧となるように、前記入力信号を設定することを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の駆動装置。 - 前記電源回路と前記制御部との間に平滑回路が接続されていることを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の駆動装置。
- 請求項5に記載の駆動装置を備えた液体吐出装置であって、
前記被駆動体としての、ノズルを有する液体吐出ヘッドを備え、
前記制御部は、
前記出力電圧を前記目標電圧まで昇圧させた直後に、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出処理を実行する場合には、前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときに、前記記憶部に記憶されている前記入出力情報のうち、前記温度センサで検出された温度に最も近い温度に対応する前記入出力情報に基づいて前記第2昇圧処理を実行し、
前記出力電圧を前記目標電圧まで昇圧させた直後に、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから液体を排出させるフラッシング処理を実行し、且つ、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出処理を実行しない場合には、前記判定処理において、前記温度センサで検出された温度に対応する前記入出力情報が前記記憶部に記憶されていないと判定されたときに、前記第1昇圧処理及び前記記憶処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の駆動装置を備えた液体吐出装置であって、
前記被駆動体としての、ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドを走査方向に移動させるヘッド移動装置と、
被吐出媒体を支持するプラテンと、
前記走査方向に前記プラテンと並んで配置された、前記ノズルを覆うためのキャップと、
前記キャップを、前記ノズルを覆うキャッピング位置と、前記キャッピング位置よりも前記液体吐出ヘッドから離間した離間位置と、に切り換える切換手段と、
前記走査方向において、前記プラテンの前記キャップと反対側に位置する液体受けと、をさらに備え、
前記制御部は、
前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体への液体の吐出を開始させる前に、前記切換手段を制御して、前記キャップを前記キャッピング位置から前記離間位置に切り換え、前記ヘッド移動装置を制御して、前記液体吐出ヘッドを、前記キャップと対向する位置から前記液体受けと対向する位置まで移動させたうえで、前記液体吐出ヘッドを制御して、前記ノズルから前記液体受けに向けて液体を排出させる吐出前フラッシング処理、を実行し、
前記吐出前フラッシング処理による前記液体吐出ヘッドの移動時に、前記昇圧処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
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US10493754B2 (en) * | 2014-09-30 | 2019-12-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging apparatus |
-
2017
- 2017-02-28 JP JP2017036797A patent/JP2018140569A/ja active Pending
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