JP2018139067A - ブロックチェーンを利用した金融取引方法およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックチェーン(BC)は金融分野での利用が活発化しているが、BC上での価値移転が行なわれただけでは、実際の金融取引が行なわれたことにはならない。現状は、金融機関における担当者が、BCの記録内容を参照して勘定系システムを操作し、実際の口座間の資金移動を行なっている。そのため、BC上の取引の安全性が高くても、実際の取引において人的ミスが発生する可能性がある。【解決手段】BCを利用した取引に連動して、コンピューティングシステムを用いて勘定系操作を実行し、実行結果とBCの記録内容を突合することで取引の正否を判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブロックチェーンを利用した金融取引方法およびシステムに関する。より詳細には、ブロックチェーンを利用した取引に連動して、コンピューティングシステムを用いて勘定系操作を実行し、実行結果とブロックチェーンの記録内容を突合することで取引の正否を判定することができる方法およびシステムに関する。
現在、インターネットバンキングを利用した取引が広く普及してきている反面、不正送金などの問題が発生している。一方で、取引の信頼性を第三者に担保させることにより取引データの改ざんが困難であるブロックチェーン(以下「BC」という)は、その安全性の高さから、金融分野での利用が活発化している。現状、金融分野においてBCを利用する場合、BC上で、金銭を示す電子的な価値(例えば、ビットコイン)の移転を行なっている。
しかしながら、BC上での価値移転が行なわれただけでは、実際の金融取引が行なわれたことにはならない。例えば、BC上で取引が行なわれたとしても、その段階では金融機関における実際の口座間での資金移動が行なわれるわけではない。仮に資金移動を行なうとなると、金融機関における担当者が、BCの記録内容を参照して勘定系システムを操作することが想定される。そのため、BC上の取引の安全性が高くても、実際の取引において人的ミスが発生する可能性がある。また、実際の取引の透明性の点でも問題があるといえる(不正操作が行なわれる可能性がないとはいえない)。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、BCを利用した金融取引において、人的ミスを排除し、取引の透明性も担保した取引方法およびシステムを構築することにある。一方で、BCを利用した金融取引における一連の処理を、改ざんが困難で処理内容が公開されるスマートコントラクトで実現することにより、より安全性と透明性を高めることができると考えられる。
本発明は、このような目的を達成するために、ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行するコンピュータであって、前記コンピュータは第1のコンピュータであって、
BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータから、前記金融取引の内容を示す取引データを受信し、
前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行する
ように構成されたことを特徴とする。
また、前段落に記載の第1のコンピュータにおいて、前記取引データを受信することは、
前記第2のコンピュータを一定周期で監視し、前記取引データを取得すること、または、
前記第2のコンピュータが前記金融取引を実行し、前記第1のコンピュータに送信した前記取引データを受信すること
を含むことを特徴とする。
さらに、前段落に記載の第1のコンピュータは、前記勘定系操作の実行後に、前記第2のコンピュータから、実行した前記勘定系操作に対応する取引データを再度受信し、
BC上の取引内容に基づいて正常に取引が実行されたことを確認するため、前記再度受信した取引データと、前記勘定系操作の実行結果データとを突合する
ようにさらに構成されたことを特徴とする。
そして、前段落に記載の第1のコンピュータにおいて、前記第2のコンピュータが前記金融取引を実行し、前記第1のコンピュータに送信した前記取引データを受信すること、
前記金融取引の内容を示す前記取引データを受信し、前記取引データに基づいて、前記勘定系操作を実行すること、および
前記勘定系操作の実行後に、前記実行した勘定系操作に対応する取引データを再度受信し、前記再度受信した取引データと、前記実行結果データとを突合すること
の少なくとも1つはスマートコントラクト化されていることを特徴とする。
また本発明は、別の実施形態において、ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行する第1のコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、
前記第1のコンピュータが、BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータから、前記金融取引の内容を示す取引データを受信するステップと、
前記第1のコンピュータが、前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行するステップと、
を備えたことを特徴とする。
さらに本発明は、さらに別の実施形態において、ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行する第1のコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは前記第1のコンピュータによって実行されると、
BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータから、前記金融取引の内容を示す取引データを受信するステップと、
前記第1のコンピュータが、前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行するステップと
を前記第1のコンピュータに実行させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、BCを利用した取引に連動して、コンピューティングシステムを用いて勘定系操作を実行し、実行結果とBCの記録内容を突合することで取引の正否を判定する。これにより、人的操作を行なうことなく、安全性および透明性を担保した取引を行なうことができる。
本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るシステムの取引管理端末の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るBC連動処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るBC−勘定系突合処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る取引データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る取引状態データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る実行結果データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る口座データ記憶部に格納されたデータを示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係るシステムを詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。図1において、金融機関Aが管理する取引管理端末100および勘定系サーバ105は、ネットワーク101(例えば、イントラネット)を介して、相互に通信を行なうように構成される。また、取引管理端末100は、BC取引を行なうために、ネットワーク101を介して、担当者端末104と通信を行なうように構成される。さらに、取引管理端末100は、BC取引を行なうために、ネットワーク102(例えば、インターネット)を介して、顧客端末103および他の金融機関Bの担当者端末106(以下、「他機関端末と106という」)と通信を行うように構成される。
取引管理端末100は、金融機関Aにおける取引担当者が使用する端末である。取引担当者は、取引管理端末100を介してブロックチェーンネットワーク(以下、「BC−NW」という)に参加し、顧客と取引(例えば、融資取引)を行なう。
顧客端末103は、金融機関Aと取引を行なう顧客が使用する端末である。顧客は、顧客端末103を介してBC−NWに参加し、金融機関Aと取引を行なう(非代行パターン)。
担当者端末104も、金融機関Aにおける取引担当者が使用する端末である。例えば、顧客がBC−NWに参加した顧客端末103を有さない場合などに、取引担当者が担当者端末104を介してBC−NWに参加し、代行して取引を行なう(金融機関代行パターン)。これにより、BC−NWに参加した顧客端末103を有さない顧客であっても、BC上で金融機関A(取引管理端末100)と取引を行なうことができる。
他機関端末106は、他の金融機関Bにおける取引担当者が使用する端末である。例えば、他の金融機関Bに口座を有する顧客で、かつ当該顧客がBC−NWに参加した顧客端末103を有さない場合、他の金融機関Bにおける取引担当者が他機関端末106を介してBC−NWに参加し、代行して金融機関Aと取引を行なう(他機関代行パターン)。
取引管理端末100は、BC上の記録内容(取引データ)を監視し、当該取引データに基づいて、勘定系サーバ105に対し勘定系操作を実行する(例えば、勘定系サーバ105上のアプリケーションプログラムインターフェース(API)を呼び出し、融資取引顧客の口座への振込処理を実行する)。監視対象(延いては勘定系操作の実行対象)となるBC上の記録内容は、金融機関および顧客のそれぞれに対応するBC上のユーザ間のやり取りによるものである。当該やり取りの具体的な例として、前述した各パターンがある。また、取引管理端末100は、勘定系操作の実行結果と、BC上の記録内容(取引データ)とを突合し、取引の正否を判定する。なお、取引管理端末100は、安定稼動を考慮してサーバコンピュータであってもよい
次に、取引管理端末100の構成を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るシステムの取引管理端末の構成を示す図である。なお、図2では、単一のコンピューティングシステムを想定し、必要な構成だけを示しているが、別の実施形態では、取引管理端末100で実行される各処理を複数台のコンピュータ分散して実行するように構成した分散型コンピューティングシステムとすることもできる。取引管理端末100は、システムバス115を介して相互に接続された、CPU110、RAM111、入力装置112、出力装置113、通信制御装置114、および記憶装置116を備えている。記憶装置116は不揮発性記憶媒体(ROMやHDDなど)で構成され、振込処理に関連するソフトウェアプログラムを格納したプログラム格納領域と、当該ソフトウェアプログラムで取り扱うデータを格納したデータ格納領域とを備えている。後述するプログラム格納領域の各処理部は、実際は独立したソフトウェアプログラム、そのルーチンやコンポーネントなどであり、記憶装置116に格納されている。各処理部は、実行時にCPU110によって記憶装置116から呼び出されRAM111のワークエリアに展開されることで、データベースなどに適宜アクセスしながら各機能を発揮することができる。
図2の記憶装置116におけるプログラム格納領域に格納されたソフトウェアプログラムは、本発明に関連するものだけを列挙すると、連動処理部120、および突合処理部121を備えている。これらの処理部は、CPU110によって実行される。
図2の記憶装置116におけるデータ格納領域は、本発明に関連するものだけを列挙すると、取引データ記憶部130、取引状態データ記憶部131、および実行結果データ記憶部132を備える。いずれも、記憶装置116内に確保された一定の記憶領域である。
次に、図2の記憶装置116に格納された各処理部の機能について説明する。図2の連動処理部120は、顧客との間のBC上の取引を監視する。取引があった場合、連動処理部120はその取引データを取得し、取引データ記憶部130に格納する。また、連動処理部120は、取得した取引データに基づいて、取引を実行する(厳密には、勘定系サーバ105に対し勘定系操作の実行要求を送信し、勘定系サーバ105によって勘定系操作が実行される)。なお、取引を実行する際、連動処理部120は、取引状態データ記憶部131を検索し、対象の取引が既に実行済みでないか判定する(既に実行済みであった場合、再度の取引は実行しない)。勘定系サーバ105によって勘定系操作が実行されると、連動処理部120は、勘定系サーバ105から送信された実行結果データを受信し、実行結果データ記憶部132に格納する。
図2の突合処理部121は、BC上の取引データを取得し、勘定系サーバ105から受信した実行結果データと突合することで、取引の正否を判定する。正常に取引が実行されなかったと判定した場合、突合処理部121はエラー処理を実行する。
次に、図2の記憶装置116の各記憶部に記憶されたデータについて説明する。図2の取引データ記憶部130は、BC上で行なわれた取引内容に関するデータを格納する。図5は、本発明の一実施形態に係る取引データ記憶部130に格納された取引データを示す図である。
図5における取引データには、BC取引を一意に示す「取引ID」、BC上の送金側ユーザおよび受取側ユーザをそれぞれ一意に示す「送金側アドレス」および「受取側アドレス」、BC上の取引金額を示す「取引額」、取引が融資である場合の金利を示す「金利」、ならびに取引の実行日を示す「実行日」などを格納することができる。
図5における取引データは、取引管理端末100および顧客端末103などを含む、BC−NWに参加しているユーザ端末によって管理されるトランザクションデータである。本発明では、金融機関と顧客とのBC取引を対象としているため、取引管理端末100上の取引データを監視することを想定している。しかしながら、当然、BC−NWに参加している別の端末の取引データを監視することもできる。
図2の取引状態データ記憶部131は、BC取引に連動して実行される取引(勘定系操作)および突合処理の実行状態に関するデータを格納する。図6は、本発明の一実施形態に係る取引状態データ記憶部131に格納された取引状態データを示す図である。
図6における取引状態データには、BC取引を一意に示す「取引ID」、およびBC取引に連動して実行される取引(勘定系操作)などの実行状態を示す「取引状態」などを格納することができる。
図6における取引状態データは、勘定系操作の実行前に作成され、各処理の実行状態に応じて更新されるトランザクションデータである。図6における「取引ID」は、取引データ(図5)における「取引ID」であり、取引状態データと取引データとを紐付けることができる。図6における「取引状態」には、BC取引に対する勘定系操作、および勘定系操作の実行結果とBC上の記録内容との突合処理の実行状態を示す数値(例えば、1:勘定系操作実行中、2:勘定系操作実行済み、3:突合処理実行中、4:突合処理実行済み、9:突合処理失敗・・・)を設定することができる。なお、勘定系操作の実行前は、取引状態データには対象のレコード自体が存在しない。そのため、取引状態データに対象のレコードが無い場合は、勘定系操作が未だ実行されていない状態と判断することができる。
図2の実行結果データ記憶部132は、BC取引に連動して実行された取引(勘定系操作)の実行結果に関するデータを格納する。図7は、本発明の一実施形態に係る実行結果データ記憶部132に格納された実行結果データを示す図である。
図7における実行結果データには、BC取引を一意に示す「取引ID」、勘定系操作の実行結果を示す「実行結果」、BC上の送金側ユーザおよび受取側ユーザをそれぞれ一意に示す「送金側アドレス」および「受取側アドレス」、勘定系操作を実行した送金側および受取側の口座をそれぞれ一意に示す「送金側口座」および「受取側口座」、実行した取引金額を示す「取引額」、取引が融資である場合の金利を示す「金利」、ならびに取引の実行日を示す「実行日」などを格納することができる。
図7における実行結果データは、勘定系操作の実行後に作成されるトランザクションデータである。図7における「取引ID」は、取引データ(図5)における「取引ID」であり、実行結果データと取引データとを紐付けることができる。図7における「実行結果」には、BC取引に連動して実行された勘定系操作の実行結果を示す数値(例えば、1:成功、9:失敗・・・)を設定することができる。「送金側口座」および「受取側口座」は、図7の例では、後述する口座データ(図8)の「金融機関コード」、「支店コード」、「口座種別」、および「口座番号」を結合した値を設定しており、これにより各口座を一意に示すことができる。
図7における、「送金側アドレス」および「受取側アドレス」と、「送金側口座」および「受取側口座」とにより、BC上の送金側ユーザおよび受取側ユーザと、金融機関における各ユーザの口座とをそれぞれ紐付けることができる。これにより、「送金側アドレス」から「受取側アドレス」へのBC上の取引に連動して、「送金側口座」から「受取側口座」への勘定系操作を実行することができる。なお、実行結果データは、勘定系操作を実行した際に基づいた内容を示している。そのため、何らかの問題により、BC上の取引内容に基づいて勘定系操作が実行されなかった場合、実行結果データの内容は、BC上の記録内容と合わなくなる(突合失敗)。
次に、勘定系サーバ105や他の金融機関のサーバコンピュータ(図示せず)の口座データ記憶部に格納される、金融機関における契約顧客の口座データについて説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る口座データ記憶部に格納された口座データを示す図である。
図8における口座データには、契約口座の提供元である金融機関を一意に示す「金融機関コード」およびその名称を示す「金融機関名」、当該金融機関の支店を一意に示す「支店コード」およびその名称を示す「支店名」、契約口座の口座種別(科目)を示す「口座種別」、契約口座の口座番号を示す「口座番号」、契約口座の口座名義を示す「口座名義」、ならびに契約口座の現在の預金額を示す「預金額」などを格納することができる。
口座データは、契約顧客の口座開設時に金融機関によって登録されるマスタデータである。契約口座は、「金融機関コード」、「支店コード」、「口座種別」、および「口座番号」によって一意に識別される。「口座種別」には、口座種別を示す数値(例えば、1:普通預金、2:当座預金・・・)を設定することができる。また、図8における口座データは、実口座を想定して記載されているが、別の実施形態では、仮想口座により本発明を実現することもできる。
次に、図3のフローチャート、図5−8のデータを参照して、本発明の一実施形態に係るBC連動処理を流れに沿って説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るBC連動処理を示すフロー図である。本処理は、取引管理端末100が、金融機関と顧客とのBC上の取引を確認することをトリガとして、BC上の取引データに基づいて、勘定系サーバ105に対し勘定系操作を実行するものである。
まず、取引管理端末100の連動処理部120は、取引管理端末100(金融機関)と、顧客端末103、担当者端末104、または他機関端末106(顧客)とのBC上の取引を監視する(ステップS301)。これは、例えば、BC取引が行なわれると新たに作成される記録内容(ブロック)を一定周期で監視し、取引管理端末100と顧客端末103などとの取引記録(取引データ)の発生を確認するものである。監視先は、例えば、取引管理端末100であるが、当然ながら、BC−NWに参加している別の端末を監視することもできる。また、別の実施形態では、取引管理端末100が監視を行なうのではなく、BC−NWに参加している顧客端末103などがBC上の取引を実行する度に、取引管理端末100に通知(例えば、取引データを送信)することもできる。なお、取引管理端末100と顧客端末103などとのBC上の取引から、取引管理端末100への通知までの一連の処理を、スマートコントラクトで実現することもできる。
ステップS301にて、取引管理端末100と顧客端末103などとの取引記録(取引データ)の発生が確認できない場合は、ステップS302のNoルートに進み、ステップS301の監視を再度実行する。一方、取引データの発生が確認できた場合は、ステップS302のYesルートに進み、連動処理部120は、BC−NWに参加しているユーザ端末から当該取引データ(図5)を取得(受信)し(ステップS303)、取引データ記憶部130に格納する(ステップS304)。なお、上述したステップS301における別の実施形態(取引管理端末100は監視せず、BC−NWに参加している顧客端末103などから通知を受ける実施形態)では、ステップS303のように、連動処理部120が顧客端末103などから取引データを受信することをトリガとして、ステップS304以降を実行する。
次に、連動処理部120は、ステップS303で受信した取引データ(図5)に連動して実行されるべき取引(勘定系操作)が既に実行済みでないかを判定するために、取引状態データ(図6)を検索する(ステップS305)。より具体的には、取引データの「取引ID」を検索キーとして、取引状態データ記憶部131を検索し、対象のレコードの有無を確認する。取引状態データに対象のレコードが有る場合、勘定系操作は既に実行済みであるため、ステップS306のNoルートに進み、本処理は終了する。
一方、取引状態データに対象のレコードが無い場合は、ステップS306のYesルートに進み、連動処理部120は、取引状態データ(図6)を作成し、取引状態データ記憶部131に格納する(ステップS307)。この際、取引状態データの「取引状態」は、“1”(勘定系操作実行中)が設定される。
次に、連動処理部120は、ステップS303で受信した取引データ(図5)に基づいて、取引(勘定系操作)を実行する(ステップS308)。より具体的には、取引データの「送金側アドレス」および「受取側アドレス」に対応する各口座に対して「取引額」の資金移動を行なう。これは、取引管理端末100の連動処理部120からの要求にしたがって、勘定系サーバ105が口座データ(図8)に対して行なう操作である。なお、「送金側アドレス」および「受取側アドレス」に対応する口座は、予め対応関係をマッピングデータ(図示せず)として取引管理端末100または勘定系サーバ105に持たせておくことで特定することができる。
ステップS308にて、勘定系サーバ105における勘定系操作が実行されると、勘定系サーバ105は、その実行結果データ(図7)を取引管理端末100に送信する。送信された実行結果データは、連動処理部120によって受信され(ステップS309)、実行結果データ記憶部132に格納される(ステップS310)。
次に、勘定系サーバ105は、取引状態データ記憶部131に格納された取引状態データ(図6)の「取引状態」を“2”(勘定系操作実行済み)に更新する(ステップS311)。ステップS311の後、本処理は終了する。
次に、図4のフローチャート、図5−7のデータを参照して、本発明の一実施形態に係るBC連動処理を流れに沿って説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るBC−勘定系突合処理を示すフロー図である。本処理は、取引管理端末100が、実行された取引(勘定系操作)の内容と、BC上の記録内容とを突合し、取引が正常に実行されたか否かを判定するものである。
まず、取引管理端末100の突合処理部121は、実行結果データ(図7)を監視することにより、取引(勘定系操作)の実行を監視する(ステップS401)。これは、例えば、実行結果データ記憶部132を一定周期で監視し、実行結果データの新規レコードの発生(すなわち、ステップS310の実行)を確認するものである。また、別の実施形態では、突合処理部121による実行結果データの監視を行なわず、ステップS310やステップS311の実行に続く一連の処理として本処理を実行することもできる。
ステップS401にて、取引(勘定系操作)の実行が確認できない場合は、ステップS402のNoルートに進み、ステップS401の監視を再度実行する。一方、取引の実行が確認できた場合は、ステップS402のYesルートに進み、突合処理部121は、勘定系操作の実行が成功したか否かを判定する(ステップS403)。具体的には、実行結果データ(図7)の「実行結果」が“1”(成功)を示すか、“9”(失敗)を示すか判定する。取引が正常に実行されなかった場合(「実行結果」=“9”の場合)、ステップS403のNoルートに進み、突合処理部121は、エラー処理を実行し(ステップS409)、本処理は終了する。なお、ここでのエラー処理とは、例えば、管理者が利用する端末へのエラー通知である。
一方、取引が正常に実行された場合(「実行結果」=“1”の場合)、ステップS403のYesルートに進み、突合処理部121は、取引状態データ記憶部131に格納された取引状態データ(図6)の「取引状態」を“3”(突合処理実行中)に更新する(ステップS404)。これは、突合処理の二重実行を防止するためである。
次に、突合処理部121は、BC−NWに参加しているユーザ端末から、実行結果データ(図7)に対応するBC上の取引データ(図5)を再度取得(受信)する(ステップS405)。
次に、突合処理部121は、ステップS405で取得した取引データ(図5)と、対応する実行結果データ(図7)とを突合する(ステップS406)。これにより、BC上の取引内容に基づいて、取引(勘定系操作)が正常に実行されたか否かを判定することができる。例えば、BC上の記録内容である取引データと、対応する実行結果データとの間で内容にずれがある場合、これは、BC上の取引内容に基づいて正常に取引が実行されなかったことを意味する。正常に取引が実行されなかった場合は、ステップS407のNoルートに進み、突合処理部121は、エラー処理を実行し(ステップS409)、本処理は終了する。なお、ここでのエラー処理とは、例えば、管理者が利用する端末へのエラー通知に加え、取引状態データ(図6)の「取引状態」を“9”(突合処理失敗)に更新することである。
一方、BC上の取引内容に基づいて取引が正常に実行された場合、ステップS407のYesルートに進み、突合処理部121は、取引状態データ(図6)の「取引状態」を“4”(突合処理実行済み)に更新する(ステップS408)。ステップS408の後、本処理は終了する。
なお、別の実施形態では、図3における連動処理、および図4における突合処理のそれぞれを、スマートコントラクトで実現することもできる。また、さらに別の実施形態では、連動処理から突合処理までの一連の処理をスマートコントラクトで実現することもできる。加えて、取引管理端末100と顧客端末103などとのBC上の取引から、連動処理、突合処理までの一連の処理をスマートコントラクトで実現することもできる。なお、連動処理および/または突合処理をスマートコントラクト化する場合、取引データ(図5)のみならず、取引状態データ(図6)や実行結果データ(図7)を、BC−NWに参加しているユーザ端末によって管理することもできる。このように、流れのある処理をスマートコントラクト化することにより、金融取引の安全性や透明性をさらに高めることができる。
以上により、本発明によれば、BCを利用した金融取引に連動して、コンピューティングシステムを用いて勘定系操作を実行し、実行結果とBCの記録内容を突合することで取引の正否を判定する。これにより、人的操作を行なうことなく、安全性および透明性を担保した取引を行なうことができる。

Claims (6)

  1. ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行するコンピュータであって、前記コンピュータは第1のコンピュータであって、
    BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータから、前記金融取引の内容を示す取引データを受信し、
    前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行する
    ように構成されたことを特徴とするコンピュータ。
  2. 前記取引データを受信することは、
    前記第2のコンピュータを一定周期で監視し、前記取引データを取得すること、または、
    前記第2のコンピュータが前記金融取引を実行し、前記第1のコンピュータに送信した前記取引データを受信すること
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  3. 前記勘定系操作の実行後に、前記第2のコンピュータから、実行した前記勘定系操作に対応する取引データを再度受信し、
    BC上の取引内容に基づいて正常に取引が実行されたことを確認するため、前記再度受信した取引データと、前記勘定系操作の実行結果データとを突合する
    ようにさらに構成されたことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
  4. 前記第2のコンピュータが前記金融取引を実行し、前記第1のコンピュータに送信した前記取引データを受信すること、
    前記金融取引の内容を示す前記取引データを受信し、前記取引データに基づいて、前記勘定系操作を実行すること、および
    前記勘定系操作の実行後に、前記実行した勘定系操作に対応する取引データを再度受信し、前記再度受信した取引データと、前記実行結果データとを突合すること
    の少なくとも1つはスマートコントラクト化されていることを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ。
  5. ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行する第1のコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、
    前記第1のコンピュータが、BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータから、前記金融取引の内容を示す取引データを受信するステップと、
    前記第1のコンピュータが、前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行するステップと、
    を備えたことを特徴とする方法。
  6. ブロックチェーン(BC)を利用した金融取引に連動して勘定系操作を実行する第1のコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは前記第1のコンピュータによって実行されると、
    BCネットワーク(BC−NW)に参加している第2のコンピュータ端末から、前記金融取引の内容を示す取引データを受信するステップと、
    前記第1のコンピュータが、前記取引データに基づいて、BC上の送金側アドレスに対応する送金側口座、およびBC上の受取側アドレスに対応する受取側口座に対し、勘定系操作を実行するステップと
    を前記第1のコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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