JP2018136513A - 回折光学素子、光学系および光学機器 - Google Patents

回折光学素子、光学系および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】綺麗なボケ像を得ることが可能な回折光学素子を提供する。【解決手段】回折光学素子における互いに密着した2つの層(第1回折光学要素1および第2回折光学要素2)の界面に、光学系の収差(色収差等)を補正可能な非球面形状(位相形状)を分割して形成された複数の輪帯50a,50b,…が同心円状に並ぶ回折格子5が形成され、回折格子5の第1輪帯50aは、他の輪帯(第2輪帯50b、第3輪帯50c、第4輪帯50d、第5輪帯50e、およびこれより外周側の輪帯)の所定の格子高さH1の整数倍の第2の格子高さH2を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、回折光学素子、これを備えた光学系および光学機器に関する。
回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)は、薄いながらも所定の光
学特性を得られることから、撮像装置や顕微鏡等の光学機器にも用いられるようになっている。一例を挙げれば、低屈折率高分散の光学材料と高屈折率低分散の光学材料とを回折格子溝を設けて積層して構成される密着複層型の回折光学素子が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3717555号公報
このような回折光学素子を用いた撮像装置では、輪帯状の明暗が現れたボケ像(デフォーカスによる像)が生じる場合があった。
前記課題を解決する第1の発明に係る回折光学素子は、屈折面が複数の輪帯に分割され、それぞれの輪帯が光軸方向の格子高さを有する位相フレネル型の回折光学素子であって、前記複数の輪帯のうち一部の輪帯は、他の一部の輪帯の格子高さの略整数倍の格子高さを有する。
前記課題を解決する第2の発明に係る回折光学素子は、屈折面が複数の輪帯に分割され、それぞれの輪帯が光軸方向の格子高さを有する位相フレネル型の回折光学素子であって、
前記複数の輪帯のうち最も中心側に位置する輪帯は、他の輪帯の格子高さよりも大きい格子高さを有する。
また、本発明に係る光学系は、複数のレンズを備え、前記複数のレンズのうち少なくとも一つに、上述の回折光学素子が設けられている。
また、本発明に係る光学機器は、上述の光学系を備えている。
第1実施形態の回折格子を示す拡大断面図である。 位相フレネルレンズを模式的に示す側断面図である。 位相フレネルレンズを用いた光学系の断面図である。 デジタル一眼レフカメラの断面図である。 位相フレネルレンズの製造方法を示すフローチャートである。 位相フレネルレンズの成形工程について(a)〜(e)へ順に示す模式図である。 第1実施形態の回折格子を用いた場合のボケ像のシミュレーション結果を示す図である。 従来の回折格子を用いた場合のボケ像のシミュレーション結果を示す図である。 第2実施形態の回折格子を示す拡大断面図である。 第2実施形態の回折格子を用いた場合のボケ像のシミュレーション結果を示す図である。 第1実施形態の回折格子の変形例を示す拡大断面図である。 第2実施形態の回折格子の第1変形例を示す拡大断面図である。 第2実施形態の回折格子の第2変形例を示す拡大断面図である。 回折格子の他の変形例を示す拡大断面図である。 回折格子の他の変形例を示す拡大断面図である。 従来の位相フレネル型の回折光学素子を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。回折光学素子の一例として密着複層型の回折光学素子DOEを用いた位相フレネルレンズ(以下、PFレンズLpfと称する)が図2に示されている。このPFレンズLpfは、レンズ要素11の一方のレンズ面に回折光学素子DOEが積層されて構成される。レンズ要素11は、一般的なガラス、樹脂等から所定のレンズ形状に形成されたものである。回折光学素子DOEは、所定の第1光学材料(例えば、低屈折率高分散の樹脂材料)からなる第1回折光学要素1と、第1光学材料と異なる第2光学材料(例えば、高屈折率低分散の樹脂材料)からなる第2回折光学要素2とにより2つの層から構成される。なお、レンズ要素11の一方のレンズ面(回折光学素子DOEと接合する方の面)には、シランカップリング剤からなるプライマー層3が形成されている。
互いに密着した第1回折光学要素1と第2回折光学要素2との界面には、複数の輪帯が同心円状に並ぶ回折格子5が形成されている。すなわち、回折格子5を構成する溝パターンとして、断面形状が鋸歯形状のレリーフパターンが形成されている。また、第1回折光学要素1および第2回折光学要素2の厚さは、例えば、50μm〜400μmである。なお、各図において、説明容易化のため、回折格子5の輪帯の数を少なく記載しているが、実際の輪帯数は使用可能な程度に十分多いものとする。また、各図において、説明容易化のため、断面図のハッチングを省略している。
回折光学素子DOEは、所望の光学性能が得られる球面形状もしくは非球面形状(位相形状)が複数の輪帯に分割された位相フレネル型の回折光学素子でもある。ここで、位相フレネル型の回折光学素子について、図16を参照して説明する。所望の光学性能として例えば、光学系の収差(色収差等)を補正するために、図16に示す(光軸方向に沿った)量だけ波面を変形させる必要があるものと仮定する。この場合、図16に示す波面をほぼ反転させた非球面形状の光学面(屈折面)を有する補正板Lcを光学系に挿入することで、光学系の収差を補正できることが知られている。
図16に示す波面を光軸方向に光の波長λ(2πの位相差)ごとに分割し、上述の補正板Lcの場合と同様に反転させて平行平面板上に並べると、複数の輪帯が同心円状に並ぶ回折格子が形成された回折光学素子DOE´が得られる。なお、各輪帯の形状は、補正板Lcの非球面形状を光軸方向に分割したものと同等である。各輪帯の光軸方向の格子高さは、光の波長λもしくはその整数倍の高さ(2πの位相差分の高さ)となり一定である。各輪帯が並ぶ格子ピッチは、非球面形状に応じて変化する。この位相フレネル型の回折光学素子DOE´は、上述の補正板Lcと同等の光学特性を有し、光学系の収差を補正できることが知られている。以降の各実施形態において、各輪帯の光軸方向の格子高さが一定の(位相フレネル型の回折光学素子の)回折格子を、従来型の回折格子と称する場合がある。
PFレンズLpfは、カメラの交換レンズや、デジタル一眼レフカメラ、顕微鏡、双眼鏡等の光学機器に用いられる。そこで、PFレンズLpfを用いた光学系の一例として、
図3に示す望遠レンズ型の光学系TLについて説明する。この光学系TL1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備えて構成される。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群G1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側から順に、正レンズL11と、正レンズL12と負レンズL13とが貼り合わされた接合レンズと、正レンズであるPFレンズLpfとから構成される。第1レンズ群G1の後群G1bは、物体側から順に、負レンズL15と正レンズL16とが貼り合わされた接合レンズから構成される。
なお、PFレンズLpfにおける像面I側のレンズ面に、回折光学素子DOEが配置される。この光学系TLに用いられる回折光学素子DOEは、密着複層型の回折光学素子であり、2種類の紫外線硬化樹脂によって平均の格子高さが約20μmの回折格子(光軸に対して回転対称形状の回折格子)が形成される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL21と負レンズL22とが貼り合わされた合焦レンズLFと、負レンズL23と正レンズL24とが貼り合わされた接合レンズと、正レンズL25と負レンズL26とが貼り合わされた接合レンズと、負レンズL27と、正レンズL28と負レンズL29とが貼り合わされた接合レンズと、正レンズL30とから構成される。そして、無限遠物体から近距離(有限距離)物体への合焦(フォーカシング)の際、合焦レンズLFが光軸に沿って像面I側に移動するようになっている。
次に、以上のように構成される光学系TLを備えた光学機器の一例として、図4に示すデジタル一眼レフカメラCAMについて説明する。図4に示すデジタル一眼レフカメラCAMにおいて、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズとしての光学系(望遠レンズ)TLで集光されて、クイックリターンミラーMを介して焦点板F上に結像される。焦点板F上に結像された光は、ペンタプリズムP中で複数回反射されて接眼レンズEへと導かれる。これにより、撮影者は、接眼レンズEを介して物体(被写体)の像を正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラーMが光路外へ退避し、光学系TLで集光された物体(被写体)からの光は、撮像素子C上に結像されて被写体の像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、撮像素子C上に結像されて当該撮像素子Cにより撮像され、物体(被写体)の画像として不図示のメモリーに記録される。このようにして、撮影者はデジタル一眼レフカメラCAMによる物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、クイックリターンミラーMを有しないカメラであっても、上記カメラCAMと同様の効果を得ることができる。また、図4に示すデジタル一眼レフカメラCAMは、光学系TLを着脱可能に保持する構成であってもよく、光学系TLと一体に構成されるものであってもよい。
次に、PFレンズLpfの製造方法について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、レンズ要素11の上に1層目の第1回折光学要素1を成形し接合させる(ステップS101)。第1回折光学要素1を成形する際、図6(a)に示すように、レンズ要素11の一方のレンズ面にシランカップリング剤/エチルアルコール/水(酢酸でやや酸性にした水)の混合液をスピンコートにより全面的に塗布し、ベーキングしてプライマー層3を形成する。プライマー層3を形成したレンズ要素11の一方のレンズ面に所定の格子形状を有する第1の成形型(金型)21を近接させ、図6(b)に示すように、その間隙に第1回折光学要素1を成形するための未硬化の樹脂材1aを充填する。この状態で、高圧水銀ランプを備えた紫外光照射機(図示せず)によりレンズ要素11の他方
のレンズ面から樹脂材1aに向けて所定波長の紫外線を所定の照射量(例えば、10J/cm2)だけ照射し、未硬化の樹脂材1aを硬化させた後、離型する。
これにより、第1の成形型21の格子形状が樹脂材1aに転写されて回折格子5を有する第1回折光学要素1の層が成形されると同時に、第1回折光学要素1がプライマー層3を介してレンズ要素11の一方のレンズ面に接合された構造が形成される。なお、第1回折光学要素1に用いられる第1光学材料(樹脂材1a)は紫外線硬化樹脂である。
次に、第1回折光学要素1の上に2層目の第2回折光学要素2を重ねて成形し接合させる(ステップS102)。第2回折光学要素2を成形する際、図6(c)に示すように、第1回折光学要素1の上に第2回折光学要素2を成形するための未硬化の樹脂材2aを滴下し、図6(d)に示すように、滴下した樹脂材2aに第2の成形型(金型)22を当接させて成形した後、1層目と同様に紫外線硬化させて離型する。なお、第2の成形型22の表面(転写面)は球面もしくは非球面となるように形成される。また、第2の成形型22の表面(転写面)は、平面であってもよく、第2回折光学要素2の形状に応じて決定される。
これにより、図6(e)に示すように、回折格子5に密着するように第2回折光学要素2の層が成形されると同時に、第2回折光学要素2が第1回折光学要素1の一方の面に接合された構造が形成される。なお、第2回折光学要素2に用いられる第2光学材料(樹脂材2a)は紫外線硬化樹脂である。このようにして、レンズ要素11の一方のレンズ面に2つの樹脂層(すなわち、第1回折光学要素1および第2回折光学要素2)が形成されたPFレンズLpfが製造される。
次に、第1実施形態の回折格子5について説明する。第1実施形態の回折格子5は、図1に示すように、光学系の収差(色収差等)を補正可能な非球面形状(位相形状)を分割して形成された複数の輪帯50a,50b,…が同心円状に並んで形成される。回折格子5の断面形状は鋸歯形状であり、回折格子5の高さ方向に対し傾斜して伸びる複数の傾斜部51a,51b,…と、回折格子5の高さ方向に沿って伸びる複数の並行部52a,52b,…とから断面形状が構成される。なお、図1に示す回折格子5の断面は、回折格子5(PFレンズLpf)の中心軸(回転対称軸)を通る断面の一部を拡大したものである。また、回折格子5は回転対称形状であるため、図1の左側部分における輪帯、傾斜部および並行部の符号を省略している。
ここで、複数の輪帯について、回折格子5の中心軸の方から順に、第1輪帯50a、第2輪帯50b、第3輪帯50c、第4輪帯50d、第5輪帯50eとする。複数の傾斜部について、回折格子5の中心軸の方から順に、第1傾斜部51a、第2傾斜部51b、第3傾斜部51c、第4傾斜部51d、第5傾斜部51eとする。複数の並行部について、回折格子5の中心軸の方から順に、第1並行部52a、第2並行部52b、第3並行部52c、第4並行部52d、第5並行部52eとする。
なお、第1輪帯50aの断面形状は、第1傾斜部51aと、第1並行部52aとから構成される。第2輪帯50bの断面形状は、第2傾斜部51bと、第2並行部52bとから構成される。第3輪帯50cの断面形状は、第3傾斜部51cと、第3並行部52cとから構成される。第4輪帯50dの断面形状は、第4傾斜部51dと、第4並行部52dとから構成される。第5輪帯50eの断面形状は、第5傾斜部51eと、第5並行部52eとから構成される。
回折格子5の複数の輪帯は、回折格子5の中心軸を囲む部分(第1輪帯50a)を含むものとする。複数の並行部は、説明の便宜上、図1において回折格子5の中心軸と平行に
記載しているが、実際には、回折格子5の中心軸に対し成形加工の抜き勾配に応じた角度だけわずかに傾斜している。回折格子5の高さ方向とは、回折格子5の光軸(中心軸)に沿った方向である。
第2輪帯50b、第3輪帯50c、第4輪帯50d、第5輪帯50e、およびこれより外周側の輪帯(図示せず)は、所定の格子高さH1を有する。一方、第1輪帯50aは、所定の格子高さH1の3倍の第2の格子高さH2を有する。図1の二点鎖線は、各輪帯の光軸方向の格子高さが一定の場合(所定の格子高さH1の場合)の従来型の回折格子5´を示したものである。第1輪帯50aは、従来型の回折格子5´における1番目の輪帯が所定の格子高さH1の2倍の距離だけ第1回折光学要素1の方にシフトし、従来型の回折格子5´における2番目の輪帯が所定の格子高さH1と同じ距離だけ第1回折光学要素1の方にシフトした場合と同じ形状になる。
位相フレネル型の回折光学素子では、非球面形状(位相形状)を分割して複数の輪帯が形成されるため、第1輪帯50aの断面形状において、従来型の回折格子5´における1番目〜3番目の傾斜部が一体化して、非球面形状の一部を構成する第1傾斜部51aが形成される。これにより、従来型の回折格子5´と同等の光学性能を有したまま、第1輪帯50a(第1傾斜部51a)の幅が他の輪帯(傾斜部)よりも大きくなり、回折格子5の中心部近傍における鋸歯形状の密度が低くなる。そのため、所定の格子高さH1の整数倍(3倍)の第2の格子高さH2を有する第1輪帯50aにより、回折格子5としての光学性能を維持しつつ、回折格子5の中心部近傍における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることができる。
前述したように、従来の回折光学素子(回折格子)を用いた撮像装置では、輪帯状の明暗が現れたボケ像(デフォーカスによる像)が生じる場合があった。この輪帯状の明暗は、回折格子面(回折格子が形成される面)と撮像素子面とが共役の位置にあるときには発現せず、回折格子面が撮像素子面と共役な位置からずれた位置にあるときに発現する。本願の発明者は、輪帯状に形成された回折格子における鋸歯形状のエッジ部の配置形状に応じて、ベッケ線と同現象の輪帯状の明暗がボケ像に現れることを発見した。なお、媒質(例えば液体)中に一様な位相ずれを生じさせる透明な膜(エッジ部を有する膜)を設置したとき、回折により後方で光の強度分布が起きる現象が知られており、ベッケ線は当該光の強度分布が起きる際に現れる線である。
密着複層型の回折光学素子においては、回折格子面を形成する2つの媒質(低屈折率高分散の光学材料と高屈折率低分散の光学材料)の屈折率差が入射波長に対して線形に変化することが好ましいが、実際には、屈折率差が入射光の波長に対して線形に変化する媒質の組み合わせを実現することが困難であるため、線形の変化からの乖離が生じてしまう(詳細については、特開2016−126157等を参照)。この乖離により生じる位相ずれによって、回折格子のエッジ部の配置形状に応じて輪帯状の明暗が現れる。そして、本実施形態によれば、所定の格子高さH1の整数倍(3倍)の第2の格子高さH2を有する第1輪帯50aにより、回折格子5の中心部近傍における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることができるため、ボケ像に現れる(特に、回折格子5の中心部近傍のエッジ部等の格子ピッチの大きい部位のエッジ部において視認される)輪帯状の明暗の数を低減させることができ、綺麗なボケ像を得ることが可能になる。
図7に、第1実施形態の回折格子5を用いた撮像装置(デジタル一眼レフカメラCAM)により撮像取得される画像(ボケ像)のシミュレーション結果を示す。図8に、従来の回折格子を用いた撮像装置により撮像取得される画像(ボケ像)のシミュレーション結果を示す。なお、図7および図8に記載された縦軸と横軸の数字は、画像の中心に対する相対座標を示す。図7と図8を比較すると、第1実施形態の回折格子5を用いた場合のボケ
像において、中心部近傍に現れる輪帯状の明暗の数が従来よりも減少していることがわかる。
この結果、第1実施形態によれば、回折格子5の第1輪帯50aは、所定の格子高さH1の整数倍(3倍)の第2の格子高さH2を有している。これにより、回折格子5としての光学性能を維持しつつ、回折格子5における鋸歯形状のエッジ部の数を従来よりも減少させることができるため、他の光学性能に及ぼす影響を抑えつつ、ボケ像に現れる輪帯状の明暗の数を低減させることができ、綺麗なボケ像を得ることが可能になる。
なお、現実の回折格子において、その格子高さの比率を厳密に整数倍とすることは、製造技術上あるいは計測技術上、極めて困難である。そのため、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で、格子高さの比率は略整数倍であればよい。すなわち、本願の各実施形態において、整数倍とは略整数倍を含む概念であり、少なくとも製造技術上の精度の範囲あるいは回折格子5としての光学性能が得られる範囲までが含まれる。例えば、格子高さの比率は、(数学的な)整数倍±10%の範囲の倍率、整数倍±5%の範囲の倍率、整数倍±3%の範囲の倍率、整数倍±1%の範囲の倍率等であってもよく、これらは略整数倍として、本願の各実施形態における整数倍の範囲に含まれる。
また、回折格子5の第1輪帯50aは、複数の輪帯のうち最も中心側に位置している。これにより、回折格子5の中心部近傍における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることができるため、回折格子5の中心部近傍の格子ピッチの大きいエッジ部において視認される輪帯状の明暗の数を低減させることができ、より綺麗なボケ像を得ることが可能になる。
また、回折光学素子DOEにおける互いに密着した2つの層の界面に、複数の輪帯を有する回折格子5が形成されている。このように、密着複層型の回折光学素子DOEとすることで、回折効率を向上させることが可能である。
次に、回折格子の第2実施形態について説明する。図9に示すように、第2実施形態の回折格子105は、第1実施形態の回折格子5と同様に、複数の輪帯150a,150b,…が同心円状に並んで形成される。回折格子105の断面形状は鋸歯形状であり、回折格子105の高さ方向に対し傾斜して伸びる複数の傾斜部151a,151b,…と、回折格子105の高さ方向に沿って伸びる複数の並行部152a,152b,…とから断面形状が構成される。なお、図9に示す回折格子105の断面は、回折格子105の中心軸(回転対称軸)を通る断面の一部を拡大したものである。また、回折格子105は回転対称形状であるため、図9の左側部分における輪帯、傾斜部および並行部の符号を省略している。
ここで、複数の輪帯について、回折格子105の中心軸の方から順に、第1輪帯150a、第2輪帯150b、第3輪帯150c、第4輪帯150dとする。複数の傾斜部について、回折格子105の中心軸の方から順に、第1傾斜部151a、第2傾斜部151b、第3傾斜部151c、第4傾斜部151dとする。複数の並行部について、回折格子105の中心軸の方から順に、第1並行部152a、第2並行部152b、第3並行部152c、第4並行部152dとする。
なお、第1輪帯150aの断面形状は、第1傾斜部151aと、第1並行部152aとから構成される。第2輪帯150bの断面形状は、第2傾斜部151bと、第2並行部152bとから構成される。第3輪帯150cの断面形状は、第3傾斜部151cと、第3並行部152cとから構成される。第4輪帯150dの断面形状は、第4傾斜部151dと、第4並行部152dとから構成される。
回折格子105の複数の輪帯は、回折格子105の中心軸を囲む部分(第1輪帯150a)を含むものとする。複数の並行部は、説明の便宜上、図9において回折格子105の中心軸と平行に記載しているが、実際には、回折格子105の中心軸に対し成形加工の抜き勾配に応じた角度だけわずかに傾斜している。回折格子105の高さ方向とは、回折格子105の光軸(中心軸)に沿った方向である。回折格子の複数の輪帯、複数の並行部、および回折格子の高さ方向については、以降で述べる各変形例でも同様であり、各変形例においては説明を省略する。
第4輪帯150dおよびこれより外周側の輪帯(図示せず)は、所定の格子高さH11を有する。一方、第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150cは、所定の格子高さH11の2倍の第2の格子高さH12を有する。図9の二点鎖線は、各輪帯の光軸方向の格子高さが一定の場合(所定の格子高さH11の場合)の従来型の回折格子105´を示したものである。第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150cは、従来型の回折格子105´における1番目、3番目、および5番目の輪帯が所定の格子高さH11と同じ距離だけ第1回折光学要素1の方にシフトした場合と同じ形状になる。
位相フレネル型の回折光学素子では、非球面形状(位相形状)を分割して複数の輪帯が形成されるため、第1輪帯150aの断面形状において、従来型の回折格子105´における1番目〜2番目の傾斜部が一体化して、非球面形状の一部を構成する第1傾斜部151aが形成される。第2輪帯150bの断面形状において、従来型の回折格子105´における3番目〜4番目の傾斜部が一体化して、非球面形状の一部を構成する第2傾斜部151bが形成される。第3輪帯150cの断面形状において、従来型の回折格子105´における5番目〜6番目の傾斜部が一体化して、非球面形状の一部を構成する第3傾斜部151cが形成される。これにより、従来型の回折格子105´と同等の光学性能を有したまま、第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150c(第1傾斜部151a、第2傾斜部151b、および第3傾斜部151c)の幅が他の輪帯(傾斜部)よりも大きくなり、回折格子105の中心部近傍における鋸歯形状の密度が低くなる。そのため、所定の格子高さH11の整数倍(2倍)の第2の格子高さH12を有する第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150cにより、回折格子105としての光学性能を維持しつつ、回折格子105の中心部近傍における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることができる。
そして、本実施形態によれば、所定の格子高さH11の整数倍(2倍)の第2の格子高さH12を有する第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150cにより、回折格子105の中心部近傍における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることができるため、ボケ像に現れる(特に、回折格子105の中心部近傍のエッジ部等の格子ピッチの大きい部位のエッジ部において視認される)輪帯状の明暗の数を低減させることができ、綺麗なボケ像を得ることが可能になる。
図10に、第2実施形態の回折格子105を用いた撮像装置(デジタル一眼レフカメラCAM)により撮像取得される画像(ボケ像)のシミュレーション結果を示す。なお、図10に記載された縦軸と横軸の数字は、画像の中心に対する相対座標を示す。図10と図8を比較すると、第2実施形態の回折格子105を用いた場合のボケ像において、中心部近傍に現れる輪帯状の明暗の数が従来よりも減少していることがわかる。
この結果、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の各実施形態において、回折光学素子DOEにおいて互いに密着した第1回折光学
要素1と第2回折光学要素2との界面に、回折格子が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、回折光学素子は、1層もしくは3層以上の樹脂層から構成されてもよく、また、密着複層型ではなく各層の間に空気間隔が設けられてもよい。
上述の各実施形態において、所定の格子高さよりも大きい第2の格子高さを有する輪帯は、輪帯状に形成された回折格子の中心部近傍に形成されているが、これに限られるものではなく、回折格子の中間部もしくは外周部近傍に形成されてもよい。
上述の第1実施形態において、第1輪帯50aは、所定の格子高さH1の3倍の第2の格子高さH2を有し、上述の第2実施形態において、第1輪帯150a、第2輪帯150b、および第3輪帯150cは、所定の格子高さH11の2倍の第2の格子高さH12を有しているが、これに限られるものではない。例えば、一部の輪帯が、所定の格子高さの2倍の格子高さを有する輪帯と、所定の格子高さの3倍の格子高さを有する輪帯の両方を含むようにしてもよく、さらに、所定の格子高さの4倍の格子高さを有する輪帯を含むようにしてもよく、所定の格子高さの整数倍だけ大きい輪帯を含んでいればよい。但し、整数倍における当該整数は、少なくとも2以上で、格子高さが回折光学素子DOEの高さに達しない上限の整数以下に設定される。
上述の各実施形態において、所定の格子高さを有する輪帯(傾斜部)は、当該所定の格子高さよりも大きい第2の格子高さを有する輪帯の一端側(第2回折光学要素2の方の端部側)に寄って配置されているが、これに限られるものではなく、所定の格子高さを有する輪帯のうち少なくとも一つが第2の格子高さを有する輪帯の中間もしくは他端側(第1回折光学要素1の方の端部側)に寄って配置されてもよい。但し、輪帯の並行部の高さが小さい方がボケ像に現れる輪帯状の明暗差は小さくなるため、並行部の高さは上述した輪帯の所定の格子高さに抑えることが好ましい。
ここで、各実施形態の具体的な変形例について述べる。図11に示すように、第1実施形態の変形例に係る回折格子5aとして、第2輪帯50b、第3輪帯50c、第4輪帯50d、第5輪帯50e、およびこれより外周側の輪帯(図示せず)が所定の格子高さH1を有し、第1輪帯50aが所定の格子高さH1の2倍の第2の格子高さH2Bを有してもよい。図11の構成においては、回折格子全体にわたり並行部(第1〜第5並行部52a〜52e等)の高さを所定の格子高さH1に抑えているので、ボケ像に現れる輪帯状の明暗差を小さく抑えることができる。
また、図12に示すように、第2実施形態の第1変形例に係る回折格子105aとして、第3輪帯150c、第4輪帯150dおよびこれより外周側の輪帯(図示せず)が所定の格子高さH11を有し、第2輪帯150bが所定の格子高さH11の2倍の第2の格子高さH12を有し、第1輪帯150aが所定の格子高さH11の4倍の第3の格子高さH13Aを有してもよい。また、図13に示すように、第2実施形態の第2変形例に係る回折格子105bとして、第4輪帯150dおよびこれより外周側の輪帯(図示せず)が所定の格子高さH11を有し、第3輪帯150cが所定の格子高さH11の2倍の第2の格子高さH12を有し、第2輪帯150bが所定の格子高さH11の3倍の第3の格子高さH13Bを有し、第1輪帯150aが所定の格子高さH11の4倍の第4の格子高さH14Bを有してもよい。図12および図13の構成においても、回折格子全体にわたり並行部(第1〜第4並行部152a〜152d等)の高さを所定の格子高さH11に抑えているので、ボケ像に現れる輪帯状の明暗差を小さく抑えることができる。
また、図14に示す回折格子205のように、第1輪帯250a、第2輪帯250b、第3輪帯250c、第4輪帯250dおよび第5輪帯250eが、所定の格子高さH21を有し、第6輪帯250fが所定の格子高さH21の2倍の第2の格子高さH22を有し
てもよい。この場合、第6輪帯250f(第6傾斜部251f)の幅が第1〜第5輪帯250a〜250e(第1〜第5傾斜部251a〜251e)よりも大きくなり、回折格子205の外周側における鋸歯形状の密度が低くなる。輪帯状の明暗は、回折格子における格子ピッチの大きい部位のエッジ部に同期して現れる傾向がある。そのため、非球面形状のレンズ面を有する回折格子205において、格子ピッチの大きい回折格子205の外周側に位置する第6輪帯250fを第2の格子高さH22とし、格子ピッチの大きい部位における鋸歯形状のエッジ部の数を減少させることで、輪帯状の明暗を目立たなくすることが可能である。この場合においても、回折格子全体にわたり並行部(第1〜第5並行部252a〜252e等)の高さを所定の格子高さH21に抑えることにより、ボケ像に現れる輪帯状の明暗差を小さく抑えることができる。
また、図15に示す回折格子305のように、第2輪帯350b、第3輪帯350c、第4輪帯350dおよびこれより外周側の輪帯(図示せず)が所定の格子高さH31を有し、第1輪帯350aが所定の格子高さH31の1倍より大きい2倍未満(1倍より大きい非整数倍)の第2の格子高さH32を有してもよい。これにより、第2輪帯350bより外周側の格子ピッチを相対的に小さく抑え、回折格子の中心部の輪帯状の明暗を視認されにくくすることができる。なおこの場合、第1輪帯350a(第1傾斜部351a)の幅は、第2の格子高さH32に応じて、従来型の回折格子(図示せず)における1番目の輪帯よりも大きくなる。第2輪帯350b、第3輪帯350c、第4輪帯350dおよびこれより外周側の輪帯(第2〜第4傾斜部351b〜351dおよび第2〜第4並行部352b〜352d等)は、第1輪帯350aの幅が大きくなる分だけ、従来型の回折格子の各輪帯(傾斜部)に対して回折格子305の外周側に(分割すると第1〜第4輪帯350a〜350d等が得られる非球面形状(位相形状)に沿って)シフトするように形成される。
TL 光学系
CAM デジタル一眼レフカメラ
Lpf PFレンズ
DOE 回折光学素子
1 第1回折光学要素 2 第2回折光学要素
5 回折格子(第1実施形態)
50a〜50e 第1〜第5輪帯
105 回折格子(第2実施形態)
150a〜150d 第1〜第4輪帯
205 回折格子(変形例)
250a〜250f 第1〜第6輪帯
305 回折格子(変形例)
350a〜350d 第1〜第4輪帯

Claims (6)

  1. 屈折面が複数の輪帯に分割され、それぞれの輪帯が光軸方向の格子高さを有する位相フレネル型の回折光学素子であって、
    前記複数の輪帯のうち一部の輪帯は、他の一部の輪帯の格子高さの略整数倍の格子高さを有する回折光学素子。
  2. 前記複数の輪帯のうち一部の輪帯は、前記複数の輪帯のうち最も中心側に位置する請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 前記複数の輪帯は、互いに密着した2つの層の界面に形成される請求項1もしくは2に記載の回折光学素子。
  4. 屈折面が複数の輪帯に分割され、それぞれの輪帯が光軸方向の格子高さを有する位相フレネル型の回折光学素子であって、
    前記複数の輪帯のうち最も中心側に位置する輪帯は、他の輪帯の格子高さよりも大きい格子高さを有する回折光学素子。
  5. 複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズのうち少なくとも一つに、請求項1〜4のいずれかに記載の回折光学素子が設けられる光学系。
  6. 請求項5に記載の光学系を備える光学機器。
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