JP2018135789A - インペラ部材、及び、流体ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】インペラ部材をコストダウンする。【解決手段】インペラ部材80は、本体部40と、カバー部52と、複数の第一羽根部96と、複数の第二羽根部98とを備える。本体部40は、円筒状に形成されている。カバー部52は、本体部40の軸方向一方側に本体部40と同軸上に配置されている。このカバー部52は、内径寸法D1が本体部40の外径寸法D2以上に設定された円環盤状とされている。複数の第一羽根部96は、本体部40の軸方向一方側の面40Aに立設されている。複数の第二羽根部98は、本体部40、カバー部52、及び、複数の第一羽根部96と共に樹脂で一体に形成されている。この複数の第二羽根部98は、カバー部52の軸方向他方側の面52Bに立設されており、複数の第一羽根部96とで放射状に延びる複数の羽根50を構成している。【選択図】図2

Description

本発明は、流体ポンプに適用されるインペラ部材、及び、流体ポンプに関する。
流体ポンプに適用されるインペラ部材としては、以下のものが例示される(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この例示に係るインペラ部材は、円筒状の本体部と、本体部の軸方向一方側に本体部と同軸上に配置された第1円盤部と、第1円板部の軸方向一方側に第1円盤部と対向して配置された第2円盤部と、第1円盤部と第2円盤部との間に放射状に設けられた複数の羽根とを備えている。このインペラ部材において、本体部、第1円盤部、及び、複数の羽根は、樹脂で一体に形成されており、第2円盤部は、本体部、第1円盤部、及び、複数の羽根に対して別体に構成されている。
特開2016−176335号公報
しかしながら、上述のインペラ部材のように、第2円盤部が、本体部、第1円盤部、及び、複数の羽根に対して別体に構成されていると、部品点数が増加する。また、第2円盤部を複数の羽根に固定するための工数が必要になり、組立工数も増加する。したがって、部品点数及び組立工数の増加により、コストアップとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コストダウンできるインペラ部材及び流体ポンプを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のインペラ部材は、円筒状に形成された本体部と、前記本体部の軸方向一方側に前記本体部と同軸上に配置され、内径寸法が前記本体部の外径寸法以上に設定された円環盤状のカバー部と、前記本体部の軸方向一方側の面に立設された複数の第一羽根部と、前記本体部、前記カバー部、及び、前記複数の第一羽根部と共に樹脂で一体に形成されると共に、前記カバー部の軸方向他方側の面に立設され、前記複数の第一羽根部とで放射状に延びる複数の羽根を構成する複数の第二羽根部と、を備える。
このインペラ部材によれば、本体部、カバー部、及び、複数の羽根は、樹脂で一体に形成されている。したがって、部品点数の増加を抑制できると共に、組立工数の増加も抑制できるので、コストダウンできる。
しかも、第一の特徴として、カバー部の内径寸法が本体部の外径寸法以上に設定されている、及び、第二の特徴として、複数の羽根が複数の第一羽根部及び複数の第二羽根部に分割されると共に、複数の第一羽根部が本体部の軸方向一方側の面に立設され、複数の第二羽根部がカバー部の軸方向他方側の面に立設されている、という二つの特徴的な構成が採用されている。
そして、この二つの特徴的な構成により、インペラ部材の樹脂部にアンダーカット形状が生じることが抑制されている。したがって、インペラ部材の軸方向に分割された第一型及び第二型でインペラ部材の樹脂部を成形することができるので、金型の製造コストを抑えることができる。これにより、インペラ部材をより一層効果的にコストダウンできる。
請求項2に記載のインペラ部材は、請求項1に記載のインペラ部材において、前記カバー部の内径寸法が、前記本体部の外径寸法と同じに設定されたものである。
このインペラ部材によれば、カバー部の内径寸法は、本体部の外径寸法と同じに設定されているので、カバー部にアンダーカット形状が生じることを抑制しつつ、複数の羽根の広い範囲をカバー部によって覆うことで複数の羽根における圧力損失を抑制することができる。これにより、コストダウンと、流体搬送効率の向上とを両立することができる。
請求項3に記載のインペラ部材は、請求項1又は請求項2に記載のインペラ部材において、前記複数の第一羽根部が、前記カバー部の内周面の径方向内側に位置し、前記複数の第一羽根部の高さ方向の端面が、前記カバー部の軸方向一方側の面と面一とされたものである。
このインペラ部材によれば、複数の第一羽根部は、カバー部の内周面の径方向内側に位置し、複数の第一羽根部の高さ方向の端面は、カバー部の軸方向一方側の面と面一とされている。したがって、例えば、複数の第一羽根部の高さ方向の端面と、カバー部の軸方向一方側の面との間に段差がある場合に比して、インペラ部材の軸方向に分割された第一型及び第二型のうち、複数の第一羽根部とカバー部の軸方向一方側の面とを形成するための第一型の構成を簡素化することができる。これにより、金型の製造コストをより抑えることができるので、インペラ部材をさらにコストダウンできる。
請求項4に記載のインペラ部材は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のインペラ部材において、前記複数の第二羽根部が、前記本体部の外周面の径方向外側に位置し、前記複数の第二羽根部の高さ方向の端面が、前記本体部の軸方向一方側の面よりも軸方向他方側に位置するものである。
このインペラ部材によれば、複数の第二羽根部は、本体部の外周面の径方向外側に位置し、複数の第二羽根部の高さ方向の端面は、本体部の軸方向一方側の面よりも軸方向他方側に位置する。したがって、例えば、複数の第二羽根部の高さ方向の端面が、本体部の軸方向一方側の面よりも軸方向一方側に位置する場合に比して、複数の羽根における圧力損失を抑制することができるので、流体搬送効率をより向上させることができる。
請求項5に記載の流体ポンプは、前記本体部に設けられたロータマグネットを含む、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のインペラ部材と、前記ロータマグネットと対向するステータと、前記カバー部及び前記複数の羽根を収容するポンプ室と、前記ポンプ室と連通する吸入口及び吐出口とを有するハウジングと、を備える。
この流体ポンプによれば、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のインペラ部材が適用されているので、コストダウンできる。
本発明の一実施形態に係る流体ポンプの縦断面図である。 図1に示されるインペラ部材の縦断面図である。 図2に示されるインペラ部材を軸方向一方側から真っ直ぐに見た平面図である。 図2に示されるインペラ部材を軸方向他方側から真っ直ぐに見た底面図である。 図2に示されるインペラ部材を軸方向一方側から斜めに見た斜視図である。 図2に示されるインペラ部材を軸方向他方側から斜めに見た斜視図である。 図2に示されるインペラ部材の樹脂部を金型で製造する様子を示す縦断面図である。 変形例に係るインペラ部材の縦断面図である。 図8に示されるインペラ部材を軸方向一方側から斜めに見た斜視図である。 図8に示されるインペラ部材を軸方向他方側から斜めに見た斜視図である。 図8に示されるインペラ部材の樹脂部を金型で製造する様子を示す縦断面図である。
はじめに、本発明の一実施形態に係る流体ポンプの構成の概略を説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る流体ポンプ10は、ステータ12と、ロータ14と、インペラ16と、モータシャフト18と、モータハウジング20と、ポンプハウジング22と、エンドハウジング24と、回路基板26とを備えている。矢印A1は、流体ポンプ10の軸方向一方側を示し、矢印A2は、流体ポンプ10の軸方向他方側を示している。
ステータ12は、ステータコア30と、インシュレータ32と、巻線34と、ステータホルダ36とを有している。ステータコア30は、放射状に延びる複数のティース部38を有している。インシュレータ32は、ステータ12に装着されており、巻線34は、インシュレータ32を介してティース部38に巻回されている。ステータホルダ36は、筒状に形成されており、ステータコア30は、ステータホルダ36の内側に圧入されている。このステータ12は、全体として概略円環状に形成されている。
ロータ14は、本体部40と、軸受42と、ロータマグネット44と、ロータコア46とを有している。本体部40は、樹脂製であり、円筒状に形成されている。軸受42は、本体部40の内周部に設けられており、ロータコア46は、本体部40の外周部に設けられている。ロータコア46は、内周部及び外周部を有する二重の円筒構造となっており、ロータマグネット44は、ロータコア46の内周部と外周部との間に設けられている。
このロータ14は、全体として概略円筒状(軸芯部に孔を有する概略円柱状)に形成されている。軸受42の内側には、モータシャフト18が挿入されており、ロータ14は、モータシャフト18に回転可能に支持されている。ロータ14(ロータマグネット44)は、ステータ12の径方向内側にステータ12と対向して配置されている。このロータ14は、ステータ12と共にモータ部48を構成している。
インペラ16は、ロータ14の軸方向一方側に配置されている。インペラ16は、一例として樹脂製であり、複数の羽根50と、カバー部52とを有している。複数の羽根50は、放射状の一例として、インペラ16の中心部を中心に渦巻き放射状に延びている。カバー部52は、円環盤状に形成されており、インペラ16の軸方向一方側から複数の羽根50を覆っている。インペラ16は、ロータ14の本体部40と共に樹脂で一体に形成されており、インペラ16の全体は、ロータ14と一体に回転する。このロータ14及びインペラ16のより具体的な構成については、後にインペラ部材80の構成として詳しく説明する。
モータハウジング20は、いずれも有底筒状である内筒60及び外筒62を有する二重構造となっている。内筒60は、モータハウジング20の軸方向一方側に開口し、外筒62は、モータハウジング20の軸方向他方側に開口している。内筒60の内側には、ロータ14が回転可能に収容されており、内筒60と外筒62との間には、ステータ12が収容されている。内筒60の底壁部には、モータハウジング20の軸方向一方側に開口する凹状のシャフト支持部64が形成されており、このシャフト支持部64には、流体ポンプ10の軸方向に沿って配置されたモータシャフト18の一端側が圧入されている。
ポンプハウジング22は、本発明における「ハウジング」の一例である。このポンプハウジング22は、モータハウジング20の軸方向一方側に配置され、モータハウジング20に組み付けられている。このポンプハウジング22は、モータハウジング20側に開口する凹状に形成されている。
モータハウジング20の軸方向一方側の面20Aと、ポンプハウジング22の内面22Aとによって囲まれた空間は、ポンプ室70として形成されており、このポンプ室70には、カバー部52及び複数の羽根50を有するインペラ16が回転可能に収容されている。ポンプ室70にインペラ16が収容された状態において、モータハウジング20の軸方向一方側の面20Aは、インペラ16と軸方向に対向する。
このポンプハウジング22は、インレット72と、アウトレット74とを有している。インレット72は、ポンプハウジング22の中心部からポンプハウジング22の軸方向に延びており、アウトレット74は、ポンプハウジング22の外側部からポンプハウジング22の接線方向に延びている。インレット72には、ポンプ室70と連通する吸入口76が形成されており、アウトレット74には、ポンプ室70と連通する吐出口78が形成されている。
エンドハウジング24は、モータハウジング20の軸方向他方側に配置されており、ステータホルダ36及びモータハウジング20に組み付けられている。このエンドハウジング24は、モータハウジング20側に開口する凹状に形成されている。
回路基板26は、モータ部48の軸方向他方側に配置されており、エンドハウジング24に収容されている。回路基板26には、ステータ12から延びる巻線34の端末部が接続されている。この回路基板26には、巻線34に電流を供給するためのモータドライバや、モータドライバを制御するための制御素子等が実装されている。
そして、この流体ポンプ10では、回路基板26からステータ12に電流が供給されると、ステータ12によって回転磁界が形成され、これにより、ロータ14と共にインペラ16が回転する。また、インペラ16が回転すると、インレット72の吸入口76から流体が吸入されてポンプ室70に流体が搬送され、このポンプ室70に搬送された流体はアウトレット74の吐出口78から吐出される。
次に、ロータ14及びインペラ16からなるインペラ部材80の構成をより詳細に説明する。
図2に示されるように、インペラ部材80は、樹脂部82と、軸受42と、ロータマグネット44と、ロータコア46とを備える(図3〜図6も適宜参照)。樹脂部82は、樹脂成形より形成されたものである。軸受42、ロータマグネット44、及び、ロータコア46は、樹脂部82と一体化されている。樹脂部82は、本体部40と、複数の羽根50と、カバー部52とを有している。
本体部40は、インペラ部材80の軸方向に延びる円筒状に形成されている。本体部40の内周部の軸方向一方側には、第一段部84及び第一固定部86が形成されている。第一段部84は、本体部40の軸方向一方側を向く面を有して形成されている。第一固定部86は、第一段部84の軸方向一方側に第一段部84と離間して形成されており、本体部40の内周部から径方向内側に突出している。そして、軸受42は、本体部40の内周部の内側に軸部88が挿入されると共に、フランジ部90が第一段部84及び第一固定部86によって挟持された状態で本体部40に固定されている。
また、本体部40の外周部には、第二段部92及び第二固定部94が形成されている。第二段部92は、本体部40の軸方向他方側を向く面を有して形成されている。第二固定部94は、本体部40の軸方向他方側の端部に円環盤状に形成されている。そして、ロータマグネット44が組み付けられたロータコア46は、本体部40の外周部に組み付けられると共に、第二段部92及び第二固定部94によって軸方向両側から挟持された状態で本体部40に固定されている。
カバー部52は、本体部40の軸方向一方側に本体部40と同軸上に配置されている。このカバー部52は、円環盤状に形成されており、本体部40の軸方向一方側の面40Aと軸方向に離間して配置されている。円環盤状に形成されたカバー部52の内径寸法D1は、円筒状に形成された本体部40の外径寸法D2以上に設定されることが望ましい。本実施形態では、一例として、カバー部52の内径寸法D1は、本体部40の外径寸法D2と同じに設定されている。
なお、本体部40の外径が軸方向に均一でない場合、本体部40の外径寸法D2は、本体部40の外径が最大となる箇所での外径寸法とされる。また、カバー部52の内径寸法D1及び本体部40の外径寸法D2は、設計値であり、実際のカバー部52の内径寸法D1及び本体部40の外径寸法D2には、製造時の誤差が含まれる場合がある。カバー部52の内径寸法D1が本体部40の外径寸法D2以上に設定されることにより、カバー部52は、本体部40の外周面40Bの径方向外側に位置する。
渦巻き放射状に延びる複数の羽根50は、複数の第一羽根部96及び複数の第二羽根部98によって構成されている。複数の第一羽根部96は、複数の羽根50の中心側の部分を構成しており、複数の第二羽根部98は、複数の羽根50の外側の部分を構成している。複数の第二羽根部98の各々は、複数の第一羽根部96の外側の端部に連続して形成されている。
複数の第一羽根部96は、本体部40の軸方向一方側の面40Aに立設されており、カバー部52の内周面52Cの径方向内側に位置している。複数の第一羽根部96は、インペラ16の軸方向一方側を高さ方向の上側として立設されており、この複数の第一羽根部96の高さ方向の端面96Aは、カバー部52の軸方向一方側の面52Aと面一とされている。
複数の第二羽根部98は、カバー部52の軸方向他方側の面52Bに立設されており、本体部40の外周面40Bの径方向外側に位置している。複数の第二羽根部98は、インペラ16の軸方向他方側を高さ方向の上側として立設されており、この複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aは、本体部40の軸方向一方側の面40Aよりも軸方向他方側に位置する。
次に、インペラ部材80の製造方法について説明する。
上述のインペラ部材80は、樹脂モールド成形により製造される。具体的には、図7に示されるように、金型100が使用される。金型100は、インペラ部材80の軸方向に分割された第一型102及び第二型104を有する。この第一型102及び第二型104は、複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aの位置で分割されている。
第一型102には、インペラ部材80のうちの次の部分を形成するための凹凸が形成されている。すなわち、第一型102には、カバー部52の軸方向一方側の面52A、カバー部52の内周面52C、カバー部52の外周面52D、複数の第二羽根部98の外側の面98B、複数の第一羽根部96の全体、本体部40の軸方向一方側の面40A、本体部40の内周面40Cのうち軸受42よりも軸方向一方側の部分40C1、及び、第一固定部86等を形成するための凹凸が形成されている。
一方、第二型104には、インペラ部材80のうちの次の部分を形成するための凹凸が形成されている。すなわち、第二型104には、複数の第二羽根部98のうち外側の面98Bを除く残りの部分、カバー部52の軸方向他方側の面52B、本体部40の外周面40Bのうちロータコア46よりも軸方向一方側の部分40B1、本体部40の内周面40Cのうち軸受42よりも軸方向他方側の部分40C2、及び、第二固定部94等を形成するための凹凸が形成されている。
そして、インペラ部材80が製造される際には、先ず、第一型102及び第二型104の内側に、ロータマグネット44が組み付けられたロータコア46、及び、軸受42が収容され、第一型102及び第二型104が閉じられる。続いて、金型100の内側に溶融した樹脂が充填される。そして、金型100の内側に充填された樹脂が固化されると、樹脂部82が形成される。これにより、軸受42、ロータマグネット44、及び、ロータコア46が樹脂部82と一体化されたインペラ部材80が形成される。
続いて、インペラ部材80が金型100から取り出される。インペラ部材80を金型100から取り出す際には、例えば、第二型104に対して第一型102がインペラ部材80の軸方向に移動されて、第一型102及び第二型104が開放される。次いで、インペラ部材80が第二型104に対して軸方向に移動されて、第二型104からインペラ部材80が取り出される。以上の要領で、インペラ部材80は製造される。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本実施形態に係るインペラ部材80によれば、本体部40、カバー部52、及び、複数の羽根50は、樹脂で一体に形成されている。したがって、部品点数の増加を抑制できると共に、組立工数の増加も抑制できるので、コストダウンできる。
しかも、第一の特徴として、カバー部52の内径寸法D1が本体部40の外径寸法D2以上に設定されている、及び、第二の特徴として、複数の羽根50が複数の第一羽根部96及び複数の第二羽根部98に分割されると共に、複数の第一羽根部96が本体部40の軸方向一方側の面40Aに立設され、複数の第二羽根部98がカバー部52の軸方向他方側の面52Bに立設されている、という二つの特徴的な構成が採用されている。
そして、この二つの特徴的な構成により、インペラ部材80の樹脂部82にアンダーカット形状が生じることが抑制されている。したがって、インペラ部材80の軸方向に分割された第一型102及び第二型104でインペラ部材80の樹脂部82を成形することができるので、金型100の製造コストを抑えることができる。これにより、インペラ部材80をより一層効果的にコストダウンできる。
また、本実施形態に係るインペラ部材80において、カバー部52の内径寸法D1は、好ましくは、本体部40の外径寸法D2と同じに設定される。このように、カバー部52の内径寸法D1が本体部40の外径寸法D2と同じに設定されると、カバー部52にアンダーカット形状が生じることを抑制しつつ、複数の羽根50の広い範囲をカバー部52によって覆うことで複数の羽根50における圧力損失を抑制することができる。これにより、コストダウンと、流体搬送効率の向上とを両立することができる。
また、複数の第一羽根部96は、カバー部52の内周面52Cの径方向内側に位置し、複数の第一羽根部96の高さ方向の端面96Aは、カバー部52の軸方向一方側の面52Aと面一とされている。したがって、例えば、複数の第一羽根部96の高さ方向の端面96Aと、カバー部52の軸方向一方側の面52Aとの間に段差がある場合に比して、インペラ部材80の軸方向に分割された第一型102及び第二型104のうち、複数の第一羽根部96とカバー部52の軸方向一方側の面52Aとを形成するための第一型102の構成を簡素化することができる。これにより、金型100の製造コストをより抑えることができるので、インペラ部材80をさらにコストダウンできる。
また、複数の第二羽根部98は、本体部40の外周面40Bの径方向外側に位置し、複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aは、本体部40の軸方向一方側の面40Aよりも軸方向他方側に位置する。したがって、例えば、複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aが、本体部40の軸方向一方側の面40Aよりも軸方向一方側に位置する場合に比して、複数の羽根50における圧力損失を抑制することができるので、流体搬送効率をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る流体ポンプ10によれば、上述のインペラ部材80が適用されているので、コストダウンできる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、カバー部52の内径寸法D1は、好ましくは、本体部40の外径寸法D2と同じに設定されるが、本体部40の外径寸法D2より大きく設定されても良い。
また、上記実施形態において、複数の第一羽根部96の高さ方向の端面96Aは、好ましくは、カバー部52の軸方向一方側の面52Aと面一とされるが、カバー部52の軸方向一方側の面52Aに対してインペラ16の軸方向にずれていても良い。
また、上記実施形態において、複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aは、好ましくは、本体部40の軸方向一方側の面40Aよりも軸方向他方側に位置するが、インペラ部材80の軸方向において、本体部40の軸方向一方側の面40Aと同じ位置に位置していても良い。
また、上記実施形態において、インペラ部材80は、樹脂部82と、軸受42と、ロータマグネット44と、ロータコア46とを備えるが、本体部40と、カバー部52と、複数の第一羽根部96と、複数の第二羽根部98とを樹脂で一体に有していれば、その他の構成とされても良い。
また、上記実施形態において、インペラ部材80は、軸受42やロータマグネット44等が樹脂モールド成形により樹脂部82と一体化された構成とされている。しかしながら、例えば、図8〜図11に示される変形例のように、インペラ部材80は、樹脂成形により形成された樹脂部112に、軸受42やロータマグネット44等が後から組み付けられた構成とされていても良い。
この図8〜図11に示される変形例において、樹脂部112は、上記実施形態と同様に、本体部40と、カバー部52と、複数の第一羽根部96と、複数の第二羽根部98とを有している。本体部40の内周部には、軸受42が組み付けられており、本体部40の外周部には、ロータマグネット44が組み付けられている。樹脂部112は、本体部40の構成が異なる以外は、上記実施形態の樹脂部82(図1参照)と同様の構造である。
図11に示されるように、樹脂部112は、金型120によって製造される。金型120は、インペラ部材80の軸方向に分割された第一型122及び第二型124を有する。この第一型122及び第二型124は、複数の第二羽根部98の高さ方向の端面98Aの位置で分割されている。
第一型122には、インペラ部材80のうちの次の部分を形成するための凹凸が形成されている。すなわち、第一型122には、カバー部52の軸方向一方側の面52A、カバー部52の内周面52C、カバー部52の外周面52D、複数の第二羽根部98の外側の面98B、複数の第一羽根部96の全体、本体部40の軸方向一方側の面40A、本体部40の内周面40Cのうちの軸方向一方側の部分40C1等を形成するための凹凸が形成されている。
一方、第二型124には、インペラ部材80のうちの次の部分を形成するための凹凸が形成されている。すなわち、第二型124には、複数の第二羽根部98のうち外側の面98Bを除く残りの部分、カバー部52の軸方向他方側の面52B、本体部40の外周面40B、本体部40の内周面40Cのうち軸方向他方側の部分40C2、及び、本体部40の軸方向他方側の面40D等を形成するための凹凸が形成されている。
この変形例においても、上記実施形態と同様に、第一の特徴として、カバー部52の内径寸法D1が本体部40の外径寸法D2以上に設定されている、及び、第二の特徴として、複数の羽根50が複数の第一羽根部96及び複数の第二羽根部98に分割されると共に、複数の第一羽根部96が本体部40の軸方向一方側の面40Aに立設され、複数の第二羽根部98がカバー部52の軸方向他方側の面52Bに立設されている、という二つの特徴的な構成が採用されている。
そして、この二つの特徴的な構成により、インペラ部材80の樹脂部112にアンダーカット形状が生じることが抑制されている。したがって、インペラ部材80の軸方向に分割された第一型122及び第二型124でインペラ部材80の樹脂部112を成形することができるので、金型120の製造コストを抑えることができる。これにより、インペラ部材80をより一層効果的にコストダウンできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…流体ポンプ、12…ステータ、14…ロータ、16…インペラ、18…モータシャフト、20…モータハウジング、22…ポンプハウジング、24…エンドハウジング、26…回路基板、32…インシュレータ、34…巻線、36…ステータホルダ、38…ティース部、40…本体部、40A…本体部の軸方向一方側の面、40B…本体部の外周面、42…軸受、44…ロータマグネット、46…ロータコア、48…モータ部、50…羽根、52…カバー部、52A…カバー部の軸方向一方側の面、52B…カバー部の軸方向他方側の面、52C…カバー部の内周面、60…内筒、62…外筒、64…シャフト支持部、70…ポンプ室、72…インレット、74…アウトレット、76…吸入口、78…吐出口、80…インペラ部材、82…樹脂部、84…第一段部、86…第一固定部、88…軸部、90…フランジ部、92…第二段部、94…第二固定部、96…第一羽根部、96A…第一羽根部の高さ方向の端面、98…第二羽根部、98A…第二羽根部の高さ方向の面、100…金型、102…第一型、104…第二型、112…樹脂部、120…金型、122…第一型、124…第二型

Claims (5)

  1. 円筒状に形成された本体部と、
    前記本体部の軸方向一方側に前記本体部と同軸上に配置され、内径寸法が前記本体部の外径寸法以上に設定された円環盤状のカバー部と、
    前記本体部の軸方向一方側の面に立設された複数の第一羽根部と、
    前記本体部、前記カバー部、及び、前記複数の第一羽根部と共に樹脂で一体に形成されると共に、前記カバー部の軸方向他方側の面に立設され、前記複数の第一羽根部とで放射状に延びる複数の羽根を構成する複数の第二羽根部と、
    を備えるインペラ部材。
  2. 前記カバー部の内径寸法は、前記本体部の外径寸法と同じに設定されている、
    請求項1に記載のインペラ部材。
  3. 前記複数の第一羽根部は、前記カバー部の内周面の径方向内側に位置し、
    前記複数の第一羽根部の高さ方向の端面は、前記カバー部の軸方向一方側の面と面一とされている、
    請求項1又は請求項2に記載のインペラ部材。
  4. 前記複数の第二羽根部は、前記本体部の外周面の径方向外側に位置し、
    前記複数の第二羽根部の高さ方向の端面は、前記本体部の軸方向一方側の面よりも軸方向他方側に位置する、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のインペラ部材。
  5. 前記本体部に設けられたロータマグネットを含む、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のインペラ部材と、
    前記ロータマグネットと対向するステータと、
    前記カバー部及び前記複数の羽根を収容するポンプ室と、前記ポンプ室と連通する吸入口及び吐出口とを有するハウジングと、
    を備える流体ポンプ。
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