JP2018133910A - 電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路動作を停止することなく出力電圧の切り換えを行う構成で、コンパクトな構成で実施することができるようにした電源回路を提供する。
【解決手段】スイッチング電源回路1は、車載バッテリ2の電圧VBを昇圧回路3により昇圧した出力電圧Vout1、Vout2を出力する。昇圧回路3のMOSFET7および8は、制御回路4によりゲート駆動される。出力電圧Vout1からVout2への切り換えは、参照電圧設定回路18の抵抗18cを切換回路20により短絡させることで行う。切換回路20は、抵抗18cに並列に接続され、抵抗R1〜R3をスイッチSW1〜SW3で接続するとともに、スイッチSW4で短絡する。抵抗R1、R2、R3を順次接続し、この後スイッチSW4で短絡することで、抵抗値を段階的に変化させるので、出力電圧の変動を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路に関する。
電源回路においては、制御回路により出力電圧を変更設定可能な構成のものがある。この場合、出力電圧の切り替え動作は、一度回路動作を停止してリファレンス電圧をスイッチ回路などにより変更している。回路動作を停止することなくリファレンス電圧の変更設定を行うと、急激な変化に対して出力電圧がオーバーシュートすることがあるため、動作不具合を発生するおそれがあるので、実用上においては回路動作を停止することが行われる。
そこで、特許文献1に示すような出力電圧の切り換えを行う構成のものが考えられている。このものは、制御装置によりリファレンス電圧を切り換える際に、抵抗とコンデンサを用いて徐々に変化させるようにしている。
しかしながら、このような電源回路を半導体装置で形成する場合には、コンデンサを設けることはチップ面積を占有する率が高くなり、全体としてチップサイズが大となる傾向になり、このような構成を採用することは好ましくなかった。
特開平11−119845号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、回路動作を停止することなく出力電圧の切り換えを行う構成で、コンパクトな構成で実施することができるようにした電源回路を提供することにある。
請求項1に記載の電源回路は、電源電圧を設定された参照電圧に応じた出力電圧に変換する電圧変換回路と、前記参照電圧を出力する参照電圧設定回路と、前記参照電圧設定回路による前記参照電圧を切り換え設定するものであって、切り換え前の参照電圧と切り換え後の参照電圧との間を、抵抗要素を有する回路により複数段階で変化させる切換回路とを備えている。
上記構成を採用することにより、電圧変換回路による出力電圧を切り換える場合に、参照電圧設定回路による参照電圧を切換回路により切り換え設定する。このとき、切換回路は、切り換え前の参照電圧と切り換え後の参照電圧に移行させる際に、抵抗要素を有する回路により複数段階で変化させる。これにより、参照電圧は電圧差が少ない複数段階の電圧レベルを経て変更設定できる。この結果、参照電圧の切り換え時に発生する出力電圧のオーバーシュートあるいはアンダーシュートを抑制することができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 各部の信号変化および電圧変化を示すタイムチャート 第2実施形態を示す電気的構成図 第3実施形態を示す電気的構成図 各部の信号変化及び電圧変化を示すタイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明をスイッチング電源回路に用いた場合の第1実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1において、スイッチング電源回路1は、車載バッテリ2の電源電圧VBを昇圧回路3により昇圧するもので、制御回路4により駆動制御する構成である。車載バッテリ2にはコンデンサ5が並列に接続されている。昇圧回路3は、昇圧コイル6、MOSFET7、MOSFET8、電流検出抵抗9などを備える。スイッチング素子としてのMOSFET7はNチャンネル型であり、MOSFET8はPチャンネル型である。また、MOSFET7および8は、それぞれボディダイオード7a、8aを有する。
昇圧回路3は、昇圧動作をすることで出力端子OUTに2段階の異なる電圧Vout1およびVout2を出力する。出力端子OUTにはコンデンサ10がグランドとの間に接続されている。車載バッテリ2の正極端子は、昇圧コイル6、MOSFET7および電流検出抵抗9を介してグランドに接続される。昇圧コイル6とMOSFET7の共通接続点は、MOSFET8を介して出力端子OUTに接続される。
制御回路4は、コンパレータ11からバッファ回路12、13をそれぞれ介して昇圧回路3のMOSFET7、8にPWM信号でゲート駆動信号を与える。コンパレータ11は、3入力型のもので、反転入力端子に三角波生成回路14から基準となる三角波が入力され、一つの非反転入力端子にDuty制限回路15からDutyの上限および下限を制限する信号が入力される。また、コンパレータ11は、他の非反転入力端子に誤差検出回路16から目標とする出力電圧Vout1あるいはVout2に対して出力電圧Voutとの差に対応する誤差信号が入力される。
誤差検出回路16は、エラーアンプ17、参照電圧設定回路18、分圧回路19などを備える。エラーアンプ17は、反転入力端子に参照電圧設定回路18から参照電圧Vref1またはVref2が入力される。参照電圧設定回路18は、3個の抵抗18a、18b、18cの直列回路が、電圧Vrefを与える端子とグランドとの間に接続した構成である。エラーアンプ17の非反転入力端子には、分圧回路19から出力電圧Voutに相当する検出信号が入力される。エラーアンプ17の非反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗17aが接続されている。
分圧回路19は、抵抗19aおよび19bの直列回路からなる。出力電圧Voutは、分圧回路19に印加され、抵抗19bの端子電圧が検出信号とされる。参照電圧Vref1、Vref2は、リファレンス電圧Vrefとしてバンドギャップなどの基準電圧を利用して生成したものを、参照電圧設定回路18の抵抗18aと18bとの共通接続点に現れる電圧として設定される。
この場合、参照電圧Vref1は、2つの抵抗18bおよび18cの分圧として設定され、参照電圧Vref2は、抵抗18cを短絡したときの抵抗18bの分圧として設定される。参照電圧Vref1、Vref2は、切換回路20により後述するようにして切り換えられる。
切換回路20は、抵抗R1とスイッチSW1の直列回路、抵抗R2とスイッチSW2の直列回路、抵抗R3とスイッチSW3の直列回路、スイッチSW4の4つの回路を並列に接続した構成である。切換回路20は、参照電圧設定回路18の抵抗18cに並列に接続されている。スイッチSW1〜SW4は、制御ロジック回路21からオンオフの制御信号が与えられる。制御ロジック回路21は、外部のMPU22から切換信号である制御ロジック信号が与えられると、スイッチSW1〜SW4の切換動作を制御する。
また、昇圧回路3に設けられた電流検出抵抗9の端子電圧は、過電流検出回路23に入力され、MOSFET7に過電流が流れるとこれを検出する。図示しない制御回路により、過電流検出回路23の過電流検出に応じてMOSFET7、8の動作が制御される。
次に、上記構成の作用について、図2も参照して説明する。
図2の時刻t0からt3までの前半では、スイッチング電源回路1が、出力電圧Vout1を出力する状態から、出力電圧Vout1よりも低い出力電圧Vout2に切り換える動作を示している。また、図2のt4からt7までの後半では、スイッチング電源回路1が、出力電圧Vout2を出力する状態から、出力電圧Vout1に切り換える動作を示している。この出力電圧の切り換えは、外部制御のMPU22からの信号に基づいて制御ロジック回路21から制御ロジック信号として出力されることで行われる。この場合、出力電圧Voutの切り換えのタイミングは、負荷電流の増減などに応じて実施することも可能である。
まず、時刻t0以前において、スイッチング電源回路1が出力電圧Vout1を出力する状態では、切換回路20はオフ状態すなわち分圧回路18の抵抗18cは有効に作用している状態である。スイッチング電源回路1は、昇圧回路3のMOSFET7および8に対して、制御回路4からPWM信号を与えて昇圧動作を行わせている。
具体的には、PWM信号に応じて、MOSFET7をオン、MOSFET8をオフさせてコイル6に通電する動作と、MOSFET7をオフ、MOSFET8をオンさせてコイル6の昇圧された出力をコンデンサ10に充電する昇圧動作を繰り返す。このとき、出力端子OUTの出力電圧Voutは、誤差検出回路16でモニタされており、参照電圧Vref1に相当する出力電圧Vout1となるようにPWM信号を制御している。参照電圧Vref1は、分圧回路18により電圧Vrefを分圧した電圧としてエラーアンプ17に入力されている。
エラーアンプ17は、出力電圧Voutと参照電圧Vref1とを比較してその差に応じた電圧をコンパレータ11に入力する。コンパレータ11では、エラーアンプ17から入力される電圧レベルと三角波生成回路14により生成された三角波信号とを比較して、エラーアンプ17からの電圧が大きい期間中ハイレベルの信号をPWM信号として出力する。
これにより、エラーアンプ17からの電圧信号のレベルが大きいとき、すなわち、出力電圧Voutが、参照電圧Vref1により設定すべき出力電圧Vout1との差が大きいほど、コンパレータ11によるハイレベルの信号出力期間が長くなる。この結果、出力端子OUTの出力電圧Voutが、設定すべき出力電圧Vout1となるまで昇圧動作が行われるようになる。
次に、上記の状態において、図2(a)に示すように、外部のMPU22から時刻t0で出力電圧切り換えの制御ロジック信号が制御ロジック回路21に与えられた場合の動作について説明する。制御ロジック回路21は、図2(b)に示すように、時刻t0で切換回路20のスイッチSW1をオンする制御信号を出力する。これにより、切換回路20の抵抗R1が参照電圧設定回路18の抵抗18cに並列に接続された状態となる。
参照電圧設定回路18の各抵抗18a、18b、18cの抵抗値をRa、Rb、Rcとすると、スイッチSW1がオンされたことにより、抵抗18cの抵抗値Rcが若干小さい値となる。これによって、参照電圧設定回路18によるエラーアンプ17への参照電圧Vref1は、これよりも少し低い電圧Vrefx1となる。この結果、出力電圧Voutも比較する参照電圧が小さくなることで、制御回路4による制御で、出力電圧Vout1よりも若干小さい電圧Vx1になる。このとき、出力電圧Voutが変化することで、図2(f)に示すように、若干リプルが生じているが、電圧変動幅が小さいのでリプルの振幅を小さくすることができる。
この後、制御ロジック回路21は、時間Taが経過して出力電圧VoutがVx1に安定すると、図2(c)に示すように、時刻t1でスイッチSW2をオンする制御信号を出力する。これにより、切換回路20の抵抗R1に加えて抵抗R2が参照電圧設定回路18の抵抗18cに並列に接続された状態となる。
参照電圧設定回路18においては、抵抗18cに抵抗R1およびR2が並列に接続された状態となり、抵抗18cの抵抗値Rcはさらに小さい値となる。これによって、参照電圧設定回路18によるエラーアンプ17への参照電圧Vrefx1から、さらに低い参照電圧Vrefx2となり、出力電圧Voutを低い電圧Vx2まで低下させることができる。この場合も、出力電圧Voutが変化することで、図2(f)に示すように、若干リプルが生じているが、電圧変動幅が小さいのでリプルの振幅を小さくすることができる。
以下、同様にして、図2(d)、(e)に示すように、時間Tb、Tcが経過すると、制御ロジック回路21は、時刻t2、t3で順にスイッチSW3、SW4をオンする制御信号を出力する。スイッチSW3のオンによって、参照電圧がVrefx3に低下して出力電圧VoutがVx3まで低下する。そして、スイッチSW4のオンによって抵抗18cが短絡された状態となるので、参照電圧設定回路18においては、抵抗18aおよび18bにより分圧される参照電圧Vref2が設定されるようになる。
この結果、出力電圧Voutは、最初に設定されていた出力電圧Vout1から段階的にVx1、Vx2、Vx3と低下し、最後に切換目標である出力電圧Vout2まで低下する。このような制御回路4による制御で、出力電圧Voutは、図2(f)に示すように、スイッチSW1〜SW4の切り換え毎に若干リプルが生じるが、全体としての変動レベルは抑制することができ、オーバーシュートあるいはアンダーシュートが発生することを抑制することができる。
次に、上記のように出力電圧Vout2を出力している状態において、図2(a)に示すように、外部のMPU22から時刻t4で出力電圧切り換えオフの制御ロジック信号が制御ロジック回路21に与えられた場合の動作を説明する。
この場合には、制御回路4は、上述と逆の動作を行うように制御を実施し、出力電圧Vout2から出力電圧Vout1に戻す。制御ロジック回路21は、図2(e)に示すように、時刻t4で切換回路20のスイッチSW4をオフする制御信号を出力する。これにより、切換回路20による参照電圧設定回路18の抵抗18cの短絡状態が解除され、抵抗18cに抵抗R1、R2、R3が並列に接続された状態となる。
これにより、参照電圧Vref2は若干高い電圧Vrefx3に変化し、出力電圧Vout2はこれよりも少し高い出力電圧Vx3に変化する。このとき、出力電圧Voutの変化は小さいので、この変化による電圧リプルも小さくすることができる。
この後、制御ロジック回路21は、時間Txが経過して出力電圧VoutがVx3で安定すると、図2(d)に示すように、時刻t5でスイッチSW3をオフする制御信号を出力する。これにより、切換回路20の抵抗R1およびR2が参照電圧設定回路18の抵抗18cに並列に接続された状態となる。これによって、参照電圧設定回路18によるエラーアンプ17への参照電圧Vrefは、さらに高い電圧Vrefx2となり、出力電圧Voutを高い電圧Vx2に設定することができる。
以下、同様にして、図2(c)、(b)に示すように、時間Ty、Tzが経過すると、制御ロジック回路21は、時刻t6、t7で順にスイッチSW2、SW1をオフする制御信号を出力する。SW2のオフによって、参照電圧Vrefx1となって出力電圧VoutがVx1に上昇する。そして、スイッチSW1のオフによって切換回路20はオフ状態となり、参照電圧設定回路18においては、抵抗18a、18bおよび18cにより分圧された抵抗18bの端子電圧により参照電圧Vref1が設定されるようになる。
これによって、出力電圧Vout2から出力電圧Vout1へ切り換えを行う場合においても、切り換え時の出力電圧Voutのリプル電圧を小さいレベルに抑制することができる。
このような本実施形態によれば、切換回路20を設け、参照電圧設定回路18による参照電圧Vref1およびVref2の切り換え動作を段階的に変化させるようにしたので、電圧変更の際にオーバーシュートあるいはアンダーシュートが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、切換回路20の構成を複数の抵抗R1〜R3とスイッチSW1〜SW4を用いる構成としたので、集積回路を形成する場合でもコンデンサのような面積を必要とする素子を用いないコンパクトな構成で実現することができる。
なお、上記実施形態では、昇圧回路3を備えるスイッチング電源回路1に適用した例を示したが、これに限らず、例えば、降圧回路を備えるスイッチング電源回路にも適用することができる。
上記構成において、エラーアンプ17のゲインが低い場合には、スイッチSW1〜SW4の切換時間つまりTa〜TcあるいはTx〜Tzを長く設定することで、切り換え直後の電圧が不安定になる動作を抑制することができる。
(第2実施形態)
図3は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、シリーズ電源回路30に適用した例を示している。このシリーズ電源回路30は、車載バッテリ2の電源電圧VBを所定の出力電圧Vout1またはVout2まで降圧するシリーズレギュレータの構成を採用するものである。
図3において、電圧変換回路31にはPチャンネル型のMOSFET32が設けられ、ソースは車載バッテリ2の正極端子に接続され、ドレインは分圧抵抗33a、33bを直列に介してグランドに接続されている。MOSFET32のゲートにはエラーアンプ34からゲート駆動信号が与えられる。エラーアンプ34の非反転入力端子は、分圧抵抗33aと33bとの共通接続点から出力電圧Voutの分圧電圧が与えられる。エラーアンプ34の反転入力端子は、参照電圧設定回路35から参照電圧Vref1あるいはVref2が与えられる。
参照電圧設定回路35は、3個の抵抗35a、35b、35cを直列に接続して参照電源Vrefとグランドの間に接続されている。参照電源Vrefは、例えばバンドギャップ回路などにより生成される基準電圧である。参照電圧Vref1は、3個の抵抗35a〜35cの直列回路に発生する抵抗35bおよび35cの分圧から設定される。また、参照電圧Vref2は、抵抗35cを短絡した状態で、2個の抵抗35a、35bの直列回路に発生する抵抗35bの分圧から設定される。
参照電圧Vref1およびVref2の切り換えは、切換回路36により行われる。この切換回路36は、第1実施形態で示した切換回路20とほぼ同じ構成を採用している。すなわち、切換回路36は、抵抗R1とスイッチSW1の直列回路、抵抗R2とスイッチSW2の直列回路、抵抗R3とスイッチSW3の直列回路、スイッチSW4の4つの回路を並列に接続した構成である。切換回路36は、参照電圧設定回路35の抵抗35cに並列に接続されている。
スイッチSW1〜SW4は、制御ロジック回路37からオンオフの制御信号が与えられる。制御ロジック回路37は、外部のMPU38から切換信号である制御ロジック信号が与えられると、スイッチSW1〜SW4の切換動作を制御する。
上記構成を採用することで、切換回路36を動作させない状態すなわち、スイッチSW1〜4を全てオフ状態としている場合には、エラーアンプ34に参照電圧Vref1が入力される。この状態で、出力端子OUTの出力電圧Voutが参照電圧Vref1と比較して低い場合にはエラーアンプ34からMOSFET32にゲート電圧を与えて出力電圧がVout1となるように制御する。
この後、外部のMPU38から出力電圧切り換えの制御ロジック信号が制御ロジック回路37に与えられると、第1実施形態と同様にして、切換回路36のスイッチSW1〜SW4が順次オン動作され、参照電圧Vref2まで段階的に変化される。これにより、エラーアンプ34は、MOSFET32へのゲート電圧を段階的に切り換えていくことで出力電圧VoutをVout2まで低下させる。
これにより、出力電圧Vout1から段階的に出力電圧Vout2に変化させることで、出力電圧のリプルが低減され、オーバーシュートやアンダーシュートなどが発生するのを抑制することができる。
したがって、このような第2実施形態によっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図4および図5は第3実施形態を示すもので、この実施形態では、第2実施形態で示した電源回路30を、出願人が別途出願して公開された特開2014−12095号公報に記載された実施形態に適用している。
公報に示した実施形態では、通信機の2つの異なる通信方式の切り換えに応じて、制御部により電源電圧とバースト電流抑制とを切り換える回路を設ける構成である。これに対して、この実施形態では、図4に示すように、車載バッテリ2から給電される第2実施形態で用いた電源回路30に相当する電源回路40を設け、バースト電流抑制回路41と短絡回路42の並列回路を介して通信機43に必要な電圧を供給する構成である。電源回路40は、出力電圧Vout1、Vout2に相当する電圧としてV1、V2を出力可能に構成されている。
バースト電流抑制回路41は、抵抗RbとコンデンサCbによりローパスフィルターを構成する回路を設けたものである。短絡回路42は、スイッチあるいはスイッチング素子を設ける構成である。短絡回路42は、制御回路44によりオンオフ動作が制御される構成である。制御回路44により短絡回路42がオン動作されると、バースト電流抑制回路41は短絡状態となり機能しない状態となる。制御回路44は、第2実施形態においてはMPU38に相当するもので、電源回路40を外部から制御するものである。
通信機43は、アンテナ43aを備えており、アンテナ43aを介して外部の無線通信装置と通信を行う。通信機43は、2つの通信方式である第1通信方式と第2通信方式で通信が可能であり、制御回路44は、そのときの通信方式に応じて電源回路40および短絡回路42の制御を行う。制御回路44は、制御信号Scを出力して電源回路40の出力電圧の切り換えを行い、制御信号Sxを出力して短絡回路42のオンオフ制御を行う。
第1通信方式は、例えばW−CDMA(登録商標)などの第3世代の通信方式(3G)を用いるもので、必要な電源電圧は3.5Vである。また、第2通信方式は、例えばGSM(登録商標)などの第2世代の通信方式(2G)を用いるもので、必要な電源電圧は5Vである。第2通信方式は、GSM方式を採用することからいわゆるバースト通信となるので、バースト電流抑制回路41を必要とする。
上記構成の作用について図5を参照して説明する。まず、通信状態がオフのときには、制御回路44は、電源回路40に対して制御信号Scにより5Vに対応する出力電圧V1を出力するように制御し、且つ、短絡回路42に対して制御信号Sxを与えてオープン状態としてバースト電流抑制回路41を有効化する。
そして、通信機43が時刻t1で第1通信方式による通信を開始すると、制御回路44は、制御信号Scを電源回路40に与えて3.5Vに対応する出力電圧V2を出力するように制御する。また、制御回路43は、同時に短絡回路42に制御信号Sxを与えて短絡状態に制御する。これにより、バースト電流抑制回路41は無効化される。このとき通信機43での消費電流は平均的な電流Ic1として流れ、これに対する電源回路40では出力電流I1となる。
一方、通信機43が第2通信方式による通信を開始すると、制御回路44は、制御信号Scを電源回路40に与えて5Vに対応する出力電圧V1を出力するように制御する。また、制御回路44は、同時に短絡回路42に制御信号Sxを与えて短絡状態を解除し、バースト電流抑制回路41を有効化する。ここで、電源回路40の出力電圧V1である5Vとするのは、消費電流に基づくバースト電流抑制回路41の抵抗Rbによる電圧降下を1.5Vと見込んで、通信機43に供給される電源電圧を3.5Vに維持するためである。
また、第2通信方式であるGSMによる送信は、1つの通信フレームにおいて8スロット分の通信が行われる所謂バースト通信となる。このため、通信機43の消費電流が、図5(d)に示すように、通信が行われるタイミングに合わせて間欠的且つ急激に流れる矩形状のバースト電流Ic2となる。このとき、バースト電流抑制回路41の作用により、電源回路30の出力端子側における電流波形は、図5(c)に示すように鈍りが生じるので、急激な変化を緩和してピーク値がI2程度の電流とすることができる。
なお、時刻t3になって第2通信方式による送信が終了し、通信OFF状態になっても、制御回路43は第2通信方式に対応した制御状態を維持しており、次に第1通信方式に切り換わるときに前述の切換動作が行われる。
このような第3実施形態によれば、電源回路30を設けて制御回路43により電圧の切換を制御するので、短絡回路42はスイッチ機能のみを設ける構成とすることができ、抵抗などを介在させて電圧を降下させる必要がなくなる。
なお、上記構成では、シリーズ電源回路30を用いているが、スイッチング電源回路を用いることもできる。
また、上記実施形態では、シリーズ電源回路30を特開2014−12095号公報に記載された実施形態に適用した例として示したが、この他に、出願人が別途出願して公開された特開2014−115882号公報に記載された実施形態などにも適用することもできる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記実施形態では、参照電圧を変更することで出力電圧を切り換える構成の電源回路に適用したが、出力電圧をエラーアンプに入力する分圧回路の抵抗値を切り換える構成部分に切換回路を設ける構成とすることもできる。
切換回路の抵抗は、R1〜R3の3個に限らず、出力電圧Voutの変化幅が小さいなどの場合には必要に応じて1個あるいは2個設ける構成でも良い。また、出力電圧Voutの変化幅が大きく、オーバーシュートやアンダーシュートの抑制効果を高めるために、4個以上を設ける構成とすることもできる。
また、切換回路20では、スイッチSW4で短絡状態を形成する構成としたが、これに限らず、全てのスイッチに抵抗を直列に接続する構成としても良い。
上記実施形態では、切換回路20を抵抗とスイッチで構成したが、MOSFETやバイポーラトランジスタなどの能動素子を用い、出力端子間のインピーダンスを、ゲート電圧あるいはベース電流を制御することで段階的に変化させる構成とすることもできる。さらに、インピーダンスを連続的に変化させることでさらに出力電圧の変動を抑制することができるようになる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1はスイッチング電源回路(電源回路)、2は車載バッテリ、3は昇圧回路(電圧変換回路)、4は制御回路、7はNチャンネル型のMOSFET(スイッチング素子)、8はPチャンネル型のMOSFET(スイッチング素子)、10はコンデンサ、11はコンパレータ、14は三角波生成回路、16は誤差検出回路、17はエラーアンプ、18は参照電圧設定回路、20、36は切換回路、30はシリーズ電源回路(電源回路)、31は電圧変換回路、32はPチャンネル型のMOSFET(半導体素子)、34はエラーアンプ、35は参照電圧設定回路、40は電源回路、42は短絡回路、43は通信機、44は制御回路である。

Claims (4)

  1. 電源電圧を設定された参照電圧に応じた出力電圧に変換する電圧変換回路(3、31)と、
    前記参照電圧を出力する参照電圧設定回路(18、35)と、
    前記参照電圧設定回路による前記参照電圧を切り換え設定するものであって、切り換え前の参照電圧と切り換え後の参照電圧との間を、抵抗要素を有する回路により複数段階で変化させる切換回路(20、36)とを備えた電源回路。
  2. 前記切換回路(20、36)は、前記抵抗要素として、複数個の抵抗(R1〜R3)を用いて短絡状態まで切り換え接続することで参照電圧を複数段階に変化させる請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記電圧変換回路(3)は、スイッチング素子(7、8)を備え、前記スイッチング素子のスイッチング動作により前記参照電圧に対応する出力電圧を出力する請求項1または2に記載の電源回路。
  4. 前記電圧変換回路(31)は、半導体素子(32)を備え、前記半導体素子を前記参照電圧に応じて駆動制御することで出力電圧を出力する請求項1または2に記載の電源回路。
JP2017025930A 2017-02-15 2017-02-15 電源回路 Pending JP2018133910A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021022281A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 ミツミ電機株式会社 電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置
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