JP2018132542A - 表示パネル - Google Patents

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達彦 田村
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Abstract

【課題】樹脂基板等の強度の低い基板を用いた有機ELパネルや液晶パネル等の表示パネルおいて、基板上に直接ICチップ等の外部接続端子を実装することが可能な表示パネルを提供する。【解決手段】本発明に係る有機ELパネル10は、 表示領域16を挟んで対向するように配置されたフレキシブル基板12および保護層14を備えている。フレキシブル基板12は、保護層14との対向領域からさらに延出した延出部22を有している。延出部22は、保護層14側の主面にチップ実装部を有する一方で、この主面の反対側の主面における少なくともチップ実装領域に対応する位置に支持ガラス20が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ等に使用される表示パネルに関し、湾曲可能に薄型化された表示パネルに関する。
従来から、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを使用した表示装置は様々な用途において使用されている。特に、近年ではデザイン性の観点からフレキシブルディスプレイが注目されている。フレキシブルディスプレイを製造する際は、湾曲化に対応しやすい有機ELディスプレイが採用されることが多い。
従来の有機ELディスプレイは、キャップガラス等のガラス基板を利用して有機EL素子を封止していた。ガラス基板によって有機EL素子の気密性および水密性を保ち、酸素や水分による素子の劣化を防止していた。しかし、更なる薄型化や上記のような湾曲化の要請により、近年では樹脂基板を利用した有機ELディスプレイが開発されている。樹脂基板は、ガラス基板と比較して可撓性が高く、湾曲しても破損しにくく、無機膜と有機膜の積層構造により表示素子を封止することにより、ガラス基板と同等程度のガスバリア性を達成することが可能であるとされていた。
しかし、湾曲可能な程度まで薄く形成された樹脂基板は、製造工程における取り扱いが非常に困難であり、その結果、歩留まりが悪化する原因になることがあった。そこで、従来では、ポリイミド等の有機樹脂膜を支持ガラス上に形成し、製造工程時の取り扱いを容易にしていた。支持ガラスによって基板全体の剛性を確保した状態で有機樹脂膜に機能膜等の表示素子を形成し、封止処理を行った後に、支持ガラスから有機樹脂膜を剥離していた(例えば、特許文献1参照。)。支持ガラスから有機樹脂膜を剥離する作業は、あらかじめ支持ガラスと有機樹脂膜の間に形成しておいた剥離層をレーザ装置によって除去することで行われていた。
特開2016−004112
しかしながら、支持ガラス剥離後は、有機ELパネルの剛性が低下するため取り扱いが難しくなる。特に、有機ELパネルに外部接続端子を接続する際は、非常に取り扱いが困難になる。通常、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイでは、チップオングラス(以下、COGともいう。)方式を採用することで、ICチップが表示パネル上に直接実装されていた。実装部品を簡易に基板上に搭載することができるCOG方式により、表示パネルの薄型化や狭額縁化を可能にしていた。
従来の表示パネルは、剛性の高いガラス基板が使用されていたのでCOG方式を採用することができたが、フレキシブル有機ELパネルに使用されるポリイミド膜等の有機樹脂膜は、ガラス基板と比較して強度が低い。COG方式は、ICチップを搭載する際にパネルに強い応力が加わるため、フレキシブルディスプレイに使用される有機樹脂膜でCOG方式を採用することは困難であった。
そこで、フレキシブル有機ELパネルでは、チップオンフィルム(以下、COFともいう。)方式を用いることが多かった。COF方式は、COG方式と比較すると基板に加わる応力が小さくなるため、樹脂基板においても好適に採用することが可能である。しかし、COF方式は、COG方式よりもコストがかかってしまう。特に、大型有機ELパネルでは、多数の制御機器を実装する必要があるため、より安価なCOG方式で実装可能なフレキシブル表示パネルが求められていた。
本発明の目的は、外接続端子を基板上に直接実装することが可能なフレキシブル表示パネルを提供することである。
本発明に係る表示パネルは、 表示領域を挟んで対向するように配置された第1のフレキシブル基板および第2のフレキシブル基板を備えた表示パネルである。第1のフレキシブル基板は、第2のフレキシブル基板との対向領域からさらに延出した延出部を有している。延出部は、第2のフレキシブル基板側の主面にチップ実装部を有する一方で、この主面の反対側の主面における少なくともチップ実装領域に対応する位置に支持基板が配置されている。
本発明は、フレキシブル基板として樹脂基板を用いた有機ELパネルや液晶パネルにおいて特に効果を奏する。なお、有機ELパネルの場合は、有機樹脂膜上に形成された機能素子を積層フィルム等の封止層によって挟持することがあるが、本発明におけるフレキシブル基板は板状を呈する基板だけではなく、フィルム状の保護層であったり、積層構造であったりしても良い。
延出部は、表示パネルの周縁部に配置された領域であり、ICチップ等の外部接続端子を実装するための面積を有する。チップ実装領域は、表示領域から引き出される配線の端部が存在し、導電性の接合剤等を介して配線と外部接続端子が電気的に接続される。支持基板は、フレキシブル基板よりも硬質な素材であり、可撓性を有していないことが好ましい。
本発明では支持基板がチップ実装領域におけるフレキシブル基板の裏面に配置されているため、端子部品等を直接搭載する際にフレキシブル基板が破損するおそれが低くなる。フレキシブル基板を強度の高い支持基板で補強することによって、樹脂基板を使用した表示パネルであっても、ICチップを基板上に直接実装することが可能になる。
また、支持基板がガラス基板であって、チップ実装領域に対応する位置に配置されている支持基板の板厚がその他の領域よりも厚いことが好ましい。支持基板として第1のフレキシブル基板よりも硬質なガラス基板を使用することで第1のフレキシブル基板が補強されるので、ICチップ実装時の応力に耐えることができる。また、ガラス基板は、ポリイミド膜との有機樹脂膜を形成する際の下地として製造プロセス中に使用するキャリアガラスを使用することが好ましい。
また、チップ実装領域以外の表示領域等にガラス基板が配置されても良く、表示領域にガラス基板を配置することによって表示パネルの強度やガスバリア性が向上する。なお、表示領域はチップ実装領域のような強い応力が加わるおそれが低いので、表示領域に対応する位置に配置されるガラス基板の板厚はチップ実装領域より薄くすることが好ましい。
また、少なくとも表示領域が湾曲可能であることが好ましい。本発明に係る表示パネルは延出部に支持基板が配置されているが、支持基板によってパネルの厚さが大きくなるのは、周縁部のみであるため、表示パネルの湾曲を阻害するおそれは低い。
本発明によれば、ポリイミド等のガラス基板よりも強度の低い樹脂基板が使用された表示パネルにおいて、COG方式を採用することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る有機ELパネルの概略構成を示す図である。 湾曲時の有機ELパネルを説明する図である。 有機ELパネルの製造プロセスを示す図である。 有機ELパネルの別の実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る液晶パネルを示す図である。
図1(A)および図1(B)は、本発明の一実施形態である多面取り用の有機ELパネル10の概略を示す図である。図1(A)に示すように、有機ELパネル10は、フレキシブル基板12、保護層14、表示領域16、ICチップ18および支持ガラス20を備えている。表示領域16は画像を表示するための機能層が配置された領域であり、フレキシブル基板12および保護層14によって挟持されている。ICチップ18は、フレキシブル基板12が保護層14の端部よりも延出した延出部22に配置される。
フレキシブル基板12は、可撓性を有する基板であり、5〜50μm程度の厚みになるように構成された有機樹脂膜によって構成される。本実施形態ではポリイミド膜が使用される。なお、フレキシブル基板12は、単層ではなく、複数の樹脂膜による積層構造であっても良い。
フレキシブル基板12上には、表示領域16を形成するための機能素子が形成される。有機ELパネル10の簡易断面図である図1(B)に示すように本実施形態では機能素子として、フレキシブル基板12上にパッシベーション層30、TFT層32、有機EL素子層34、陰極36が順次積層される。なお、表示領域の構成は、上述の内容に限定されるものではない。
パッシベーション層30は、蒸着等の手法によって、ポリイミド層14上に形成される。パッシベーション層30は、電気絶縁性の無機酸化物、無機窒化物および、無機酸化窒化物からなる群より選択される1種または2種以上を用いて形成される。半導体のパッシベーション膜として窒化シリコン膜等を用いることは一般的であるが、この実施形態のように有機ELパネル10に適用するためには、有機EL素子にダメージを与えない低温で成膜できる特性を有することが好ましい。
TFT層32は、公知の方法によって形成された透明電極である。なお、TFT層32は透明電極だけではなく、正孔輸送層やパッシベーション層や画素形成のための電極回路も含まれる。TFT層32は表示領域16上だけではなく、ICチップ18と電気的に接続される引出配線の端部が延出部22まで形成される。
有機EL素子層34は、TFT層32および陰極36から電圧を受けることによって発光する機能素子である。有機EL素子層34は、公知の蒸着法やインクジェット法によって形成される。陰極36は、有機EL素子層34上に形成された透明電極である。陰極36は、透明電極だけではなく、電子輸送層や絶縁膜等も含まれる。また、陰極36も引出配線が延出部22まで形成され、ICチップ18と電気的に接続されるように構成される。
保護層14は、少なくとも有機EL素子層34を被覆し、有機EL素子が外部の水分や酸素に曝されて劣化することを防止するように構成される。保護層14は、ガスバリア性を有する樹脂膜であり、有機EL素子層34の気密性および水密性を保つように構成される。保護層14は無機膜および有機膜を交互に積層することによって、より効果的に有機EL素子層34を保護することが可能である。なお、保護層14は特許請求の範囲の第2のフレキシブル基板に相当し、前述のようにフレキシブル基板は、表示領域内の機能素子を挟持することが可能な構成であれば、フィルム等であっても問題ない。
本実施形態では、5層の封止層によって薄膜封止を行っているが、保護層14の構成は適宜変更することが可能である。保護層14における無機膜としては、窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化炭素、窒化炭素、酸化アルミニウム等を使用することができる。有機膜としては、ポリエステル、メタクリル、ポリスチレン、透明フッ素樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、シクロオレフィルンコポリマー、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等を使用することができる。なお、これらの封止層は、表示装置の視認性を確保するために全光透過率が90%以上であることが好ましい。また、表示領域の周縁部は、ダム材38によって囲われている。ダム材38によって周縁部からの水分や空気に侵入を防止し、確実に有機EL素子層34を保護することが可能になる。
ICチップ18は、フレキシブル基板12が保護層14の端部から延出した延出部22に配置されている。ICチップ18は、有機ELパネル10の配線と電気的に接続されており、有機ELパネル10の駆動を制御するように構成される。ICチップ18は、異方性導電フィルム(以下、ACFともいう。)によってフレキシブル基板12に接合されている。
延出部22上のチップ実装領域は、表示領域16から電極配線が引き出されており、ICチップ18が主面上に搭載される領域である。電極の引出配線の構成は、パネルの大きさや表示領域の設計によって適宜変更することが可能である。本実施形態では、延出部22はパネルの1辺のみに形成されているが、搭載すべきICチップ18の数が多くなった場合、延出部を複数設けても良い。この場合、延出部は表示パネル10の外周部に形成されることが好ましい。
支持ガラス20は、ICチップ18が実装されている主面と対向する主面に配置されている。支持ガラス20は、少なくともICチップ18に対応する領域に配置される必要があり、本実施形態では、支持ガラス20が延出部22の縁部以外の領域に配置される。支持ガラス20の板厚は、80〜500μmであることが好ましく、さらに好ましくは100〜300μmである。
支持ガラス20がチップ実装領域に配置されることによって、ICチップ18を延出部22に直接実装することが可能になる。COG方式は、ACFを介して引出配線の端部とICチップ18を接続する方式であり、基板に強い応力が加わる。本実施形態では、硬質材料であるガラス基板が延出部22を下部から支持することにより、ICチップ18の実装時にフレキシブル基板12に応力が加わったとしても破損することなく実装することが可能になる。
また、支持ガラス20は、有機ELパネル10の外周部には配置されないことが好ましい。通常、有機ELパネルを製造する際は、大型の基板上に複数の有機ELパネルを形成した多面取り用の基板を用いて製造される。その後、有機ELパネルの半製品を形成した状態で、多面取り用のパネルからレーザ等を用いて分断するが、有機ELパネル10の縁部に支持ガラス20が配置された場合、レーザによる分断が困難になってしまう。
また、支持ガラス20の端部は、フレキシブル基板12と接する面から離れるにつれ先細りするようなテーパ形状を呈している。テーパ形状を形成することによって、ICチップ18の圧着時や有機ELパネル10を湾曲させる際に、支持ガラス20が破損するのを防止することができる。テーパの頂点が丸みを帯びていることによって、強度がさらに向上する。なお、このようなテーパや頂点の形状は後述するエッチング処理によって形成ことができる。
なお、支持ガラス20は、有機ELパネル10の製造プロセスにおいてフレキシブル基板12の成膜処理を行うための下地として使用されるガラス基板であることが好ましい。本実施形態で使用するポリイミド膜を形成する際は、フラットな主面を有するガラス基板上にポリイミド前駆体を塗布した後に、乾燥処理を行うことで形成される。支持ガラス20は、通常の製造プロセスでは有機ELパネル10が完成した後に剥離されるが、少なくともチップ実装領域のみにガラス基板を残すように剥離することによって製造プロセスを大幅に変更することなく、支持ガラス20を配置することが可能になる。
支持ガラス20によって延出部22が厚くなっているが、延出部22は有機ELパネル10の周縁部に配置されるため、有機ELパネル10の湾曲を阻害するおそれは少なく、図2(A)に示すように有機ELパネル10を湾曲させることが可能になる。また、図2(A)に記載の有機ELパネル10は、延出部22に沿った方向に湾曲させているが、延出部22に直交する方向にも湾曲させることは可能である。その場合、図2(B)に記載のように、湾曲領域の曲率半径が最も小さくなる頂点部24に対応する位置には、ICチップ18および支持ガラス20が配置されないように設計することが好ましい。
続いて、図3(A)〜(D)を用いて、有機ELパネル10の製造方法について説明する。まず、支持ガラス20上にポリイミド膜からなるフレキシブル基板12を形成する。支持ガラス20は、後工程の高温プロセスにおける熱変形の影響を低減するために、少なくとも500μm程度の厚みがあるガラス基板を使用することが好ましい。ポリイミド膜を形成するためには、支持ガラス20上にジメチルアセトアミドやメチルピロリドン等の溶媒で溶解されたポリイミド前駆体を塗布する。塗布方法は、スリットコータやロールコータ等の塗布装置を使用することができる。ポリイミド前駆体は、所定の温度プロセスによって管理された乾燥処理によって硬化処理される。
なお、フレキシブル基板は、後述のエッチング処理において溶解しないものであれば特に制限はないが、有機樹脂膜を用いることが好ましい。また、必要に応じて、ポリイミド前駆体の塗布前に支持ガラス20の主面上にバッファ層を形成しても良い。バッファ層を形成することによって、ポリイミド塗布面の平坦性を高めたり、有機ELパネルのバリア性を向上させたりすることができる。
ポリイミド膜からなるフレキシブル基板12の硬化後にパッシベーション層30、TFT層32、有機EL素子層34および陰極36が順次積層される。各機能層は、蒸着等の公知の方法によって形成される。続いて、ダム材38および保護層14を形成することによって有機EL素子層34を封止する。保護層14は、上述のように複数の樹脂膜によって形成されることが好ましい。
支持ガラス20上に所望の部材が形成された後に、フレキシブル基板12を支持ガラス20から剥離する。支持ガラス20の剥離は、エッチング処理によって行うことが好ましい。エッチング処理を行う前に、ICチップ18が実装される領域に対応する位置を耐エッチング性を有する保護フィルム50で被覆する。なお、フィルム材以外にも耐エッチング性を有するホットメルトやレジスト剤を塗布することによって、支持ガラス20を保護することも可能である。また、保護層14や延出部がエッチング処理によって汚損する場合は、耐エッチング性の保護層を適宜形成することが好ましい。保護フィルム50は、少なくともICチップ18が実装される領域に対応する位置に配置され、後工程において有機ELパネル10の縁部を分断する場合、分断予定領域を保護フィルム50によって被覆しないことが好ましい。
続いて、支持ガラス20とエッチング液を接触させることによってエッチング処理を行う。エッチング液は、少なくともフッ酸を含んでおり、塩酸や硫酸等の無機酸や界面活性剤が含まれていても良い。エッチング処理は、保護フィルム50が配置されていない領域の支持ガラス20が全てエッチングされるまで行われる。なお、フレキシブル基板12が露出するまでエッチングを行ったとしても、フレキシブル基板12はエッチング液に耐性を有するポリイミド膜で構成されるため、エッチング液によって汚損されるおそれはない。
エッチング処理が完了した後に保護フィルム50を剥離し、ICチップ18を実装する。ICチップ18の実装は、前述の通りACFを用いた熱圧着によって行われるため、支持ガラス20が残された領域では、ICチップ18を好適に実装することができる。この際、支持ガラス20の板厚は、100〜500μmであることが好ましい。支持ガラス20が少なくとも100μmよりも薄くなると、実装時にも支持ガラス20が破損するおそれが高くなる。また、500μmよりも厚くなると、有機ELパネル10を湾曲させる際に、支障が出るおそれがある。支持ガラス20の板厚は、エッチング処理を複数回に分けて行うことにより調節することが可能である。
また、エッチング処理を複数行うことにより、表示領域に対応する位置の支持ガラス20を完全に除去せずに残すことも可能である。その場合は、図4に示すように表示領域16に対応する位置の支持ガラス20がICチップ18に対応する位置よりも薄くなるようにエッチングされることが好ましい。支持ガラス20が存在することにより、有機ELパネル10のガラスバリア性や強度が向上する。また、支持ガラス20は、非常に薄いため有機ELパネル10の湾曲を阻害することもない。この際、表示領域16に対応する位置に配置された支持ガラス20の板厚は、200μm未満であることが好ましい。
なお、本発明は有機ELディスプレイ用のパネルだけではなく、液晶ディスプレイ用パネルにおいても適用することが可能である。近年、液晶パネルも湾曲化の要望に対応するために、従来のガラス基板を用いたパネルから樹脂基板からなるフレキシブル基板が使用されたディスプレイが存在する。図5は、ポリイミドで構成されるフレキシブル基板を用いた液晶パネル101を示す図である。
液晶パネル101は、TFT基板40、液晶層42、カラーフィルタ基板44、ICチップ18および支持ガラス20を備えている。TFT基板40およびカラーフィルタ基板44は、ポリイミドによって構成されるフレキシブル基板である。
TFT基板40は、カラーフィルタ基板44と対向する主面に透明電極が形成された基板である。カラーフィルタ基板44は、TFT基板40と対向する主面に公知のカラーフィルタ層が形成された基板である。液晶層42、TFT基板40、カラーフィルタ基板44およびシール材46によって挟持されている。シール材46は、液晶層42の周縁部に配置されており、TFT基板40およびカラーフィルタ基板44を接合するように構成される。ICチップ18は、TFT基板40が延出し、カラーフィルタ基板44と重なり合っていない延出部22において、カラーフィルタ基板44と対向する主面において搭載されている。支持ガラス20は、チップ実装領域において、ICチップ18が実装されている主面と対向する主面に配置されたガラス基板である。液晶パネル101も有機ELパネル10と同様に支持ガラス20が配置されることによって好適にICチップ18を実装することが可能である。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10‐有機ELパネル
12‐フレキシブル基板
14‐保護層
16‐表示領域
18‐ICチップ
20‐支持ガラス
22‐延出部

Claims (3)

  1. 表示領域を挟んで対向するように配置された第1のフレキシブル基板および第2のフレキシブル基板を備えた表示パネルであって、
    前記第1のフレキシブル基板は、前記第2のフレキシブル基板との対向領域からさらに延出した延出部を有しており、
    この延出部における前記第2のフレキシブル基板側の主面にチップ実装部を有する一方で、この主面の反対側の主面における少なくとも前記チップ実装領域に対応する位置に支持基板が配置されていることを特徴とする表示パネル。
  2. 前記支持基板がガラス基板であって、前記チップ実装領域に対応する位置に配置されている支持基板の板厚がその他の領域よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  3. 少なくとも前記表示領域が湾曲可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示パネル。
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