JP2018132369A - 電池状態推定装置及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の満充電容量を高精度に推定することができる電池状態推定装置及び電源装置を提供する。
【解決手段】電池状態推定装置1は、非水系の二次電池2における満充電容量を推定する電池状態推定装置1であって、二次電池2における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係に基づいて、二次電池2の満充電容量を推定するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池状態推定装置及び電源装置に関する。
従来、電気自動車などの電源装置に使用される二次電池において、信頼性向上のためにその電池状態を正確に把握することが求められている。特許文献1には、二次電池の内部抵抗を示す交流インピーダンスと充放電可能な容量である可逆容量との関係を示す直線関係式を予め用意し、現在の交流インピーダンスを取得して、上記直線関係式を用いて現在の可逆容量を算出する構成が開示されている。
特開2012−122817号公報
特許文献1に開示の構成では、通常使用される温度範囲において、二次電池の劣化は温度に依存しないものとして上記直線関係式を規定している。しかしながら、二次電池の使用環境や二次電池の電池設計などによっては、二次電池が使用された温度履歴が二次電池の劣化に影響する場合がある。そして、特許文献1に開示の構成では、温度履歴が何ら考慮されていないため、二次電池の電池状態を高精度に推定するには十分ではなかった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、二次電池の満充電容量を高精度に推定することができる電池状態推定装置及び電源装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、非水系の二次電池(2)における満充電容量を推定する電池状態推定装置(1)であって、
上記二次電池における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係に基づいて、上記二次電池の満充電容量を推定するように構成されている、電池状態推定装置にある。
上記電池状態推定装置においては、二次電池の満充電容量を推定する際に、二次電池における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係を使用している。そのため、推定される満充電容量は、二次電池が使用された温度履歴が考慮されたものとなる。その結果、二次電池の満充電容量を高精度に推定することができる。
以上のごとく、本発明によれば、二次電池の満充電容量を高精度に推定することができる電池状態推定装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電池状態推定装置及び電源装置の構成を示すブロック図。 実施形態1における、対応関係記憶部に記憶された対応関係の例を示す図。 実施形態1における、満充電容量を推定する工程を示すフロー図。 実施形態2における、対応関係記憶部に記憶された対応関係の例を示す図。 実施形態2における、満充電容量を推定する工程を示すフロー図。
(実施形態1)
上記電池状態推定装置の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
本実施形態の電池状態推定装置1は、図1に示すように、非水系の二次電池2における満充電容量を推定する電池状態推定装置1である。電池状態推定装置1は、二次電池2における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係に基づいて、二次電池2の満充電容量を推定するように構成されている。
なお、本明細書において、「出入力抵抗」とは、出力抵抗と入力抵抗とを包括的に表現するものであって、「出力抵抗及び入力抵抗の少なくとも一方」を意味するものとする。
以下、電池状態推定装置1について、詳述する。
図1に示すように本実施形態における電池状態推定装置1は、取得部3、格納部4、記憶部5及び演算部6を有する。
取得部3は、出入力抵抗取得部30と温度履歴情報取得部31とを有する。出入力抵抗取得部30は、二次電池2の出入力抵抗を取得する。出入力抵抗取得部30の構成は限定されず、公知の方法により出入力抵抗を取得することができる構成を採用することができる。なお、本実施形態では、出入力抵抗取得部30は、二次電池2の入力抵抗を取得するように構成されている。
温度履歴情報取得部31は二次電池2の温度履歴情報を取得する。二次電池2の温度履歴情報は、二次電池2の温度を常時又は所定間隔で検出して蓄積してなる温度履歴を含むものである。本実施形態では、二次電池2の温度履歴が温度履歴情報取得部31により温度履歴情報として取得される。なお、温度履歴情報としては、これに限らず、二次電池2が温度履歴の各温度であった時間である滞在時間と温度履歴の平均温度とを温度履歴情報としてもよい。また、二次電池2の通電時における滞在時間とその温度履歴の平均温度、及び非通電状態である貯蔵時における滞在時間とその温度履歴の平均温度を温度履歴情報としてもよい。また、二次電池2の通電時における各SOC(充電状態)における滞在時間とその温度履歴の平均温度、及び貯蔵時における各SOCにおける滞在時間とその温度履歴の平均温度を温度履歴情報としてもよい。
図1に示す格納部4は、書き換え可能な不揮発性のメモリであって、出入力抵抗格納部40と、温度履歴情報格納部41とを備える。出入力抵抗格納部40には、出入力抵抗取得部30により取得された二次電池2における出力抵抗及び入力抵抗が格納される。温度履歴情報格納部41には、温度履歴情報取得部31により取得された温度履歴情報が格納される。
図1に示す記憶部5は、不揮発性のメモリであって、対応関係記憶部50を有する。対応関係記憶部50には、二次電池2の温度履歴情報と二次電池2の出入力抵抗と二次電池2の満充電容量との対応関係が予め記憶されている。例えば、本実施形態においては、図2(a)に示すように、温度履歴情報としての二次電池2の平均温度が35℃の場合における入力抵抗と満充電容量との対応関係が予め作成され、対応関係記憶部50に記憶されている。また、図2(b)、図2(c)に示すように、温度履歴情報としての二次電池2の平均温度が45℃、55℃の場合についても同様に対応関係が予め作成され、対応関係記憶部50に記憶されている。
対応関係記憶部50に記憶される対応関係の形態は特に限定されず、例えば、算出式、マップ、表などの形態とすることができる。なお、対応関係記憶部50に記憶される対応関係は、測定用の二次電池2を用いて加速劣化試験を行って分解調査して得られた実測定値を基に作成したり、二次電池2のモデルを用いて正極及び負極の状態変化を理論的に導き出す算出式により作成することができる。
図1に示す演算部6は、満充電容量推定部60を有する。演算部6はマイコンにより構成され、満充電容量推定部60としての機能を果たすプログラムを実行可能に構成されている。当該プログラムは演算部6に設けられた図示しないメモリに格納されている。
満充電容量推定部60は、出入力抵抗格納部40に格納された出力抵抗又は入力抵抗と、温度履歴情報格納部41に格納された温度履歴情報とに基づいて、対応関係記憶部50に記憶された対応関係を参照して、二次電池2の満充電容量を算出する。本実施形態では、満充電容量推定部60は、出入力抵抗格納部40に格納された出力抵抗又は入力抵抗から、初期値からの増加率である出力抵抗増加率又は入力抵抗増加率を算出する。また、満充電容量推定部60は、温度履歴情報格納部41に格納された温度履歴から平均温度を算出する。
例えば、満充電容量推定部60が算出した平均温度が35℃である場合には、対応関係記憶部50に記憶された対応関係から図2(a)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した入力抵抗増加率を当該対応関係に当てはめて、二次電池2の満充電容量を算出する。当該算出された満充電容量が満充電容量推定部60における推定結果となる。また、満充電容量推定部60が算出した平均温度が45℃である場合には、図2(b)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した平均温度が55℃である場合には、図2(c)に示す対応関係を参照して、同様に二次電池2の満充電容量を算出し、当該算出された満充電容量が満充電容量推定部60における推定結果となる。
電池状態推定装置1は、満充電容量推定部60における推定結果を表示して、ユーザに推定結果を視認可能にする図示しない表示部を備えていてもよい。また、推定結果が所定の値よりも大きい場合又は小さい場合に所定態様の音声を出力したり所定態様のランプを点灯させたりして、推定結果をするユーザに報知する図示しない報知部を備えていてもよい。
図1に示す二次電池2は非水系の二次電池である。本実施形態では、二次電池2はリチウムイオン二次電池である。二次電池2において、負極はチタン酸リチウムまたはハードカーボンからなり、正極は層状岩塩型又はスピネル型の結晶構造を有するリチウム遷移金属酸化物からなる。そして、本実施形態では、電池状態推定装置1と、電池状態推定装置1により満充電容量が推定される二次電池2とにより、電源装置100が構成されている。
次に、電池状態推定装置1の使用態様について、図3に示すフロー図を用いて説明する。まず、図3に示すように、ステップS1において、二次電池2に直流電流を流す。そして、ステップS2において、温度履歴情報取得部41において、二次電池2の温度履歴の取得を開始する。温度履歴情報取得部41は、所定間隔で継続して二次電池2の温度を取得する。温度履歴情報取得部41が取得した温度履歴は温度履歴情報格納部41に順次格納されて蓄積される。なお、本実施形態では、ステップS2において、出入力抵抗取得部30により、二次電池2における入力抵抗の初期値を取得し、出入力抵抗格納部40に格納する。
次に、ステップS3において、二次電池2における満充電容量を推定する容量推定タイミングが到来したか否かを判定する。当該判定は図示しない判定部により行う。容量推定タイミングが到来していないと判定された場合は、再度ステップS3に戻る。
ステップS3において、容量推定タイミングが到来していると判定された場合は、ステップS4に進み、出入力抵抗取得部30により、二次電池2の入力抵抗を取得し、出入力抵抗格納部40に格納する。
そして、ステップS5において、満充電容量推定部60は、容量推定タイミングまでに温度履歴情報格納部41に蓄積された温度履歴の平均温度を算出する。また、容量推定タイミングにおいて出入力抵抗格納部40に格納された入力抵抗の増加率を算出する。そして、ステップS6において、満充電容量推定部60は、算出した平均温度に基づいて、対応関係記憶部に記憶された対応関係を参照し、当該対応関係に算出した入力抵抗増加率を当てはめて、満充電容量を算出する。
例えば、ステップS5において、満充電容量推定部60が算出した温度履歴の平均温度が35℃である場合には、ステップS6において、対応関係記憶部50に記憶された対応関係から図2(a)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した入力抵抗増加率を当該対応関係に当てはめて、二次電池2の満充電容量を算出する。また、満充電容量推定部60が算出した平均温度が45℃である場合には図2(b)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した平均温度が55℃である場合には図2(c)に示す対応関係を参照して、同様に二次電池2の満充電容量を算出する。
そして、図3に示すように、ステップS7において、満充電容量推定部60における算出結果を容量推定タイミングにおける二次電池2の満充電容量として推定する。
(評価試験1)
実施形態1の電池状態推定装置1における満充電容量の推定結果の評価を行った。
試験例1〜3において、使用する二次電池2はいずれもマンガン酸リチウムからなる正極と、チタン酸リチウムからなる負極を有するリチウムイオン二次電池とした。
そして、満充電容量を推定する容量推定タイミングまでの二次電池2の温度履歴の平均温度が、試験例1では35℃、試験例2では45℃、試験例3では55℃となるようにし、二次電池2における入力抵抗増加率が20%に達したときの満充電容量を推定した。試験例1〜3における推定結果を表1に示す。
Figure 2018132369
表1に示すように、二次電池2において入力抵抗から満充電容量を推定した試験例1〜3では、試験例1の平均温度が35℃の場合は満充電容量の推定値は11.49Ahであり、試験例2の平均温度が45℃の場合は満充電容量の推定値は11.69Ahであり、試験例3の平均温度が55℃の場合は満充電容量の推定値は11.80Ahであった。すなわち、平均温度が35℃の場合と平均温度が55℃の場合とで推定値は0.31Ahの差を示した。これにより、履歴温度の平均温度の差が、推定値に確実に反映されていることが確認できた。
以上のように、入力抵抗から満充電容量を推定した本実施形態の電池状態推定装置1では、温度履歴が異なる場合には温度履歴に応じて満充電容量を推定できることが示された。なお、従来の満充電容量の推定する方法では、温度履歴を全く考慮しないため、上記試験例1〜3の二次電池2では満充電容量の推定値が同一となる。
(二次電池における正極の容量利用率の設定値について評価)
二次電池2における正極の容量利用率の設定値について検討を行ったところ、二次電池2が正極の容量利用率がより高く設定されたリチウムイオン二次電池である場合に、電池状態推定装置1による満充電容量の推定精度の向上効果がより大きく得られることを見い出した。具体的には、正極の実使用容量/理論容量で表される正極の容量使用率が55%以上の場合に、電池状態推定装置1による満充電容量の推定精度が一層向上することを見い出した。
次に、本実施形態の電池状態推定装置1における作用効果について、詳述する。
電池状態推定装置1においては、二次電池2の満充電容量を推定する際に、二次電池2における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係を使用している。そのため、推定される満充電容量は、二次電池2が使用された温度履歴が考慮されたものとなる。その結果、二次電池2の満充電容量を高精度に推定することができる。
また、本実施形態では、電池状態推定装置1は、温度履歴情報取得部31、温度履歴情報格納部41、出入力抵抗取得部30、出入力抵抗格納部40、対応関係記憶部50及び満充電容量推定部60を備える。そして、温度履歴情報取得部31は、二次電池の温度を取得する。温度履歴情報格納部41は、温度履歴情報取得部31が取得した温度を蓄積してなる温度履歴を含む温度履歴情報が格納される。出入力抵抗取得部30は、二次電池2における出入力抵抗を取得する。出入力抵抗格納部40は、出入力抵抗取得部30が取得した出入力抵抗が格納される。対応関係記憶部50は、温度履歴情報と出入力抵抗と二次電池2の満充電容量との対応関係が予め記憶されている。満充電容量推定部60は、出入力抵抗格納部40に格納された出入力抵抗と温度履歴情報格納部41に格納された温度履歴情報とから対応関係記憶部50に記憶された対応関係に基づいて、二次電池2の満充電容量を推定する。電池状態推定装置1は、かかる構成を有することにより、温度履歴情報を考慮して、二次電池2の満充電容量を高精度に推定する。
また、本実施形態では、電源装置100は、電池状態推定装置1と、電池状態推定装置1によって満充電容量が推定される二次電池2とを備え、二次電池2がリチウムイオン二次電池であるとともに、チタン酸リチウムまたはハードカーボンからなる負極を有する。これにより、二次電池2において、負極の劣化よりも正極の劣化が顕著となるため、温度履歴情報を考慮して満充電容量を推定する電池状態推定装置1によって、当該二次電池2の満充電容量を一層高精度に推定することができる。その結果、電源装置100は、二次電池2の満充電容量が高精度に推定される電源装置となる。
また、本実施形態では、電源装置100は、二次電池2が、層状岩塩型又はスピネル型の結晶構造を有するリチウム遷移金属酸化物からなる正極を有する。これにより、二次電池2において、負極の劣化よりも正極の劣化が更に顕著となるため、温度履歴情報を考慮して満充電容量を推定する電池状態推定装置1によって、当該二次電池2の満充電容量をより一層高精度に推定することができる。その結果、電源装置100は、二次電池2の満充電容量が一層高精度に推定される電源装置となる。
本実施形態では、電源装置100は、一つの電池状態推定装置1に一つの二次電池2が接続されているが、これに替えて、一つの電池状態推定装置1に、複数の二次電池2が備えられた組電池が接続された構成としてもよい。この場合は、組電池全体の満充電容量を高精度に推定することができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、二次電池2の状態を高精度に推定することができる電池状態推定装置1及び電源装置100が提供される。
(実施形態2)
実施形態1の電池状態推定装置1及び電源装置100では、図2(a)〜図2(c)に例示する温度履歴情報としての平均温度と入力抵抗と満充電容量との対応関係が対応関係記憶部50に記憶されており、出入力抵抗取得部30により二次電池2の入力抵抗を取得して、満充電容量推定部60において満充電容量を推定することとした。これに替えて、実施形態2の電池状態推定装置1及び電源装置100では、対応関係記憶部50には、温度履歴情報としての平均温度と出力抵抗と満充電容量との対応関係が対応関係記憶部50に記憶されている。例えば、図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すように、温度履歴情報としての二次電池2の平均温度が35℃、45℃、55℃の場合における出力抵抗と満充電容量との対応関係が対応関係記憶部50に記憶されている。そして、出入力抵抗取得部30は二次電池2の出力抵抗を取得して、満充電容量推定部60において満充電容量を推定する。
なお、本実施形態において、上述の実施形態1と同等の構成、ステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における使用態様では、図5に示すように、実施形態1と同様にステップS1、ステップS2を実施する。なお、ステップS2において、実施形態1では出入力抵抗取得部30により、二次電池2における入力抵抗の初期値を取得したが、本実施形態では、二次電池2における出力抵抗の初期値を取得し、出入力抵抗格納部40に格納する。その後、実施形態1と同様にステップS3を実施する。
そして、ステップS3において、容量推定タイミングが到来していると判定された場合には、図5に示すステップS40に進み、出入力抵抗取得部30により、二次電池2の出力抵抗を取得し、出入力抵抗格納部40に格納する。その後、ステップS50に進み、満充電容量推定部60は、実施形態1と同様に、容量推定タイミングまでに温度履歴情報格納部41に蓄積された温度履歴の平均温度を算出する。また、容量推定タイミングにおいて出入力抵抗格納部40に格納された出力抵抗の増加率を算出する。
例えば、ステップS50において、満充電容量推定部60が算出した温度履歴の平均温度が35℃である場合には、ステップS6において、対応関係記憶部50に記憶された対応関係から図4(a)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した出力抵抗増加率を当該対応関係に当てはめて、二次電池2の満充電容量を算出する。また、満充電容量推定部60が算出した平均温度が45℃である場合には図4(b)に示す対応関係を参照し、満充電容量推定部60が算出した平均温度が55℃である場合には図4(c)に示す対応関係を参照して、同様に二次電池2の満充電容量を算出する。
そして、実施形態1と同様に、ステップS7おいて、満充電容量推定部60の算出結果を容量推定タイミングにおける二次電池2の満充電容量として推定する。
このように使用される本実施形態においても、実施形態1と同等の作用効果を奏する。
(評価試験2)
実施形態2の電池状態推定装置1における満充電容量の推定結果の評価を行った。
試験例4〜6において、実施形態1の場合の評価試験と同様の二次電池2を使用した。
そして、満充電容量を推定する容量推定タイミングまでの二次電池2の温度履歴の平均温度が、試験例4では35℃、試験例5では45℃、試験例6では55℃となるようにし、二次電池2における出力抵抗増加率が20%に達したときの満充電容量を推定した。試験例4〜6における推定結果を表2に示す。
Figure 2018132369
表2に示すように、二次電池2において出力抵抗から満充電容量を推定した試験例4〜6では、試験例4の平均温度が35℃の場合は満充電容量の推定値は11.43Ahであり、試験例5の平均温度が45℃の場合は満充電容量の推定値は11.67Ahであり、試験例6の平均温度が55℃の場合は満充電容量の推定値は11.77Ahであった。すなわち、平均温度が35℃の場合と平均温度が55℃の場合とで推定値は0.34Ahの差を示した。これによって、実施形態1の場合と同様に、履歴温度の平均温度の差が、推定値に確実に反映されていることが確認できた。
以上のように、出力抵抗から満充電容量を推定した本実施形態の電池状態推定装置1でも、温度履歴が異なる場合には温度履歴に応じて満充電容量を推定できることが示された。なお、従来の満充電容量の推定する方法では、温度履歴を全く考慮しないため、上記試験例4〜6の二次電池2では満充電容量の推定値が同一となる。
本発明は上記実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、対応関係記憶部50に、実施形態1の場合の入力抵抗に関する対応関係と、実施形態2の場合の出力抵抗に関する対応関係との両方が記憶されており、入力抵抗及び出力抵抗のいずれからでも二次電池2の満充電容量を推定可能な電池状態推定装置1及び電源装置100としてもよい。
1 電池状態推定装置
2 二次電池
30 出入力抵抗取得部
31 温度履歴情報取得部
40 出入力抵抗格納部
41 温度履歴情報格納部
50 対応関係記憶部
60 満充電容量推定部
100 電源装置

Claims (4)

  1. 非水系の二次電池(2)における満充電容量を推定する電池状態推定装置(1)であって、
    上記二次電池における温度履歴、出入力抵抗及び満充電容量の対応関係に基づいて、上記二次電池の満充電容量を推定するように構成されている、電池状態推定装置。
  2. 上記二次電池の温度を取得する温度履歴情報取得部(31)と、
    該温度履歴情報取得部が取得した温度を蓄積してなる温度履歴を含む温度履歴情報が格納される温度履歴情報格納部(41)と、
    上記二次電池における出入力抵抗を取得する出入力抵抗取得部(30)と、
    上記出入力抵抗取得部が取得した上記出入力抵抗が格納される出入力抵抗格納部(40)と、
    上記温度履歴情報と上記出入力抵抗と上記二次電池の満充電容量との対応関係が予め記憶された対応関係記憶部(50)と、
    上記出入力抵抗格納部に格納された上記出入力抵抗と上記温度履歴情報格納部に格納された上記温度履歴情報とから上記対応関係記憶部に記憶された上記対応関係に基づいて、上記二次電池の満充電容量を推定する満充電容量推定部(60)と、
    を有する、請求項1に記載の電池状態推定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電池状態推定装置と、該電池状態推定装置によって満充電容量が推定される上記二次電池とを備え、該二次電池がリチウムイオン二次電池であるとともにチタン酸リチウムまたはハードカーボンからなる負極を有する、電源装置(100)。
  4. 上記二次電池が、層状岩塩型又はスピネル型の結晶構造を有するリチウム遷移金属酸化物からなる正極を有する、請求項3に記載の電源装置。
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