JP2018131973A - 可変型ターボチャージャ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンの周辺に設けるセンサ数の低減を図り、装置構成を簡素化できる可変型ターボチャージャ装置を提供すること。【解決手段】可変型ターボチャージャ装置10は、エンジン11からの排ガスによって回転されるタービン12と、タービン12と同軸回転されてエンジン11への吸気を過給するコンプレッサ13と、タービン12への排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構15と、可変ノズルベーン機構15の開度を制御する制御装置16とを備え、制御装置16は、タービン12の入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力P2の中から少なくとも3つの値を測定し、これら測定した3つの値と、可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*と、タービン12の回転数Ntと、に基づいて、残りの1つの値を演算する演算ユニット31を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、VG(Variable Geometry)タービンを備える可変型ターボチャージャ装置に関する。
一般に、エンジンからの排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構を設けたVGタービンと、このVGタービンと同軸回転されてエンジンへの吸気を過給するコンプレッサと、を備えた可変型ターボチャージャ装置が知られている。この種の可変型ターボチャージャ装置ではハードウェアの高度化に伴い、制御システムが複雑化している。このため、制御システムのパラメータとして、VGタービン周辺の状態量が多数モニタリングされている。
ところで、上記した状態量をモニタリングするには、VGタービンの周辺に多数のセンサを設ける必要があり、装置構成が煩雑化すると共に製造コストが上昇する。また、これらのセンサが故障した場合、状態量のモニタリングが不安定となり、制御システムの誤動作が生じるおそれがある。
この種の問題を解決するために、従来、ウエストゲートバルブを備えるターボチャージャにおいて、ウエストゲートバルブの位置により、タービンの出口排ガス温度(状態量)を推定する技術が開示されている。
米国特許出願公開第2015/0096295号明細書
しかしながら、従来の技術は、ウエストゲートバルブを備えるターボチャージャに限定する技術であり、VGタービンを備えた可変型ターボチャージャ装置に適用することはできなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タービンの周辺に設けるセンサ数の低減を図り、装置構成を簡素化できる可変型ターボチャージャ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る可変型ターボチャージャ装置は、エンジンからの排ガスによって回転されるタービンと、タービンと同軸回転されてエンジンへの吸気を過給するコンプレッサと、タービンへの排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構と、可変ノズルベーン機構の開度を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、タービンの入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも3つの値を測定し、これら測定した3つの値と、可変ノズルベーン機構の開度と、タービンの回転数と、に基づいて、残りの1つの値を演算する演算制御部を備える。
この構成によれば、演算制御部は、入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも3つの値を測定し、これら測定した3つの値と、可変ノズルベーン機構の開度と、タービンの回転数と、に基づいて、残りの1つの値を演算するため、この演算された値を測定するためのセンサを設ける必要がなく、タービンの周辺に設けるセンサ数の低減を図り、装置構成を簡素化することができる。
この構成において、演算制御部は、タービンの入口排ガス温度または出口排ガス温度の値を演算する構成としてもよい。この構成よれば、圧力センサよりも応答性の低い温度センサの数を低減できるため、制御性の向上を図ることができる。
また、タービンの入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の測定値がそれぞれ正常範囲内にあるか否かを判別する測定値判別部を備え、演算制御部は、これら測定値のいずれか1つが正常範囲内にないと判別した場合、正常範囲内にある3つの測定値から残りの1つの値を演算する構成としてもよい。この構成によれば、例えば、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力を測定するセンサのいずれかが故障した場合であっても、演算された値を用いることにより、安定した制御動作を実現できる。
また、タービンは、エンジンに直列に接続された第1タービン及び第2タービンを備え、可変ノズルベーン機構は、第1タービンへの排ガス量を調整する第1可変ノズルベーン機構と、第2タービンへの排ガス量を調整する第2可変ノズルベーン機構とを備え、演算制御部は、第1タービンの入口排ガス温度及び入口排ガス圧力と、第1タービンと第2タービンとの間の中間排ガス温度及び中間排ガス圧力と、第2タービンの出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも4つの値を測定し、これら測定した4つの値と、第1可変ノズルベーン機構及び第2可変ノズルベーン機構の各開度と、第1タービン及び第2タービンの各回転数と、に基づいて、残りの2つの値を演算する構成としてもよい。
また、本発明に係る可変型ターボチャージャ装置は、エンジンからの排ガスによって回転されるタービンと、タービンと同軸回転されてエンジンへの吸気を過給するコンプレッサと、タービンへの排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構と、可変ノズルベーン機構の開度を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、タービンの入口排ガス温度の変化量、入口排ガス圧力の変化量、出口排ガス温度の変化量及び出口排ガス圧力の変化量の中から少なくとも3つの変化量を測定し、これら測定した3つの変化量と、可変ノズルベーン機構の開度変化量と、タービンの回転数の変化量と、に基づいて、残りの1つの変化量を演算する演算制御部を備えることを特徴とする。
この構成において、演算された変化量が所定の正常範囲内にない場合、異常を発する報知部を備えた構成としてもよい。
本発明にかかる可変型ターボチャージャ装置は、タービンの入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも3つの値を測定し、これら測定した3つの値と、可変ノズルベーン機構の開度と、タービンの回転数と、に基づいて、残りの1つの値を演算する演算制御部を備えるため、この演算された値を測定するためのセンサを設ける必要がなく、タービンの周辺に設けるセンサ数の低減を図り、装置構成を簡素化することができる。
図1は、第1実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。 図3は、第2実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。 図5は、第3実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。 図6は、第3実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。 図7は、センサの測定値を判別する際の動作手順を示すフローチャートである。 図8は、第4実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。 図9は、第4実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の動作手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。図2は、第1実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。可変型ターボチャージャ装置10は、図1に示すように、エンジン11の排気管路21に配置されたタービン12と、該エンジン11の吸気管路22に配置されたコンプレッサ13と、タービン12及びコンプレッサ13を連結するロータ14とを備える。
エンジン11から排出される排ガスは、排気管路21を通じて、タービン12に流入し、このタービン12を回転駆動する。このタービン12の回転に伴ってコンプレッサ13が同軸回転することにより、吸気管路22を通じてコンプレッサ13に流入した空気が圧縮されてエンジン11への吸気を過給する。
本構成では、タービン12は、このタービン12に流入する排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構15を備えた可変容量(VG:Variable Geometry)型のタービンとして構成されている。このタービン12は、可変ノズルベーン機構15の開度を調整することにより、該タービン12に流入する排ガス量が調整されるため、タービン12及びコンプレッサ13の回転数が制御され、エンジン11への過給圧を制御できるように構成されている。
可変型ターボチャージャ装置10は、可変ノズルベーン機構15の開度を制御する制御装置16と、タービン12の入口排ガス温度T1を測定する入口温度センサ24と、タービン12の入口排ガス圧力P1を測定する入口圧力センサ25と、タービン12の出口排ガス圧力P2を測定する出口圧力センサ27と、タービン12の回転数Ntを測定する回転数センサ28とを備える。これら入口温度センサ24と入口圧力センサ25は、タービン12の入口(上流)側における排気管路21に設けられている。出口圧力センサ27は、タービン12の出口(下流)側における排気管路21に設けられている。回転数センサ28は、タービン12のケーシング内に設けられている。入口温度センサ24、入口圧力センサ25、出口圧力センサ27及び回転数センサ28は、制御装置16に接続され、各センサがそれぞれ測定した値は制御装置16に入力される。
制御装置16は、図2に示すように、信号処理ユニット30と、演算ユニット(演算制御部)31と、制御ユニット32とを備える。信号処理ユニット30は、上記した各センサが測定した測定信号が入力される。信号処理ユニット30は、入力された信号から特定の周波数成分を抽出したり、ノイズを除去したりする処理を行うフィルタ34と、このフィルタ34で処理された信号を変換処理する信号変換部35とを備える。この信号変換部35は、各センサから入力された電圧信号を物理量に変換する。これにより、変換された物理量(測定値)を用いて各種の制御が実行される。
制御ユニット32は、エンジン11及び可変型ターボチャージャ装置10の動作全般を制御する。この制御ユニット32は、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)等を備えて構成されたマイクロコンピュータからなる。制御ユニット32は、信号処理ユニット30及び演算ユニット31から入力された値に基づいて、各種機器類の制御指令値(例えば、エンジンの軸トルクTq*、エンジンの燃焼噴射量Fuel*、開度指令値VG*等)を出力する。
エンジンの軸トルクTq*、エンジンの燃焼噴射量Fuel*は、エンジン11に伝達されて、エンジン11の出力を制御する。また、開度指令値VG*は、タービン12の可変ノズルベーン機構15に伝達され、この可変ノズルベーン機構15の開度を制御する。
演算ユニット31は、タービン12の入口排ガス温度T1と、入口排ガス圧力P1と、出口排ガス圧力P2と、可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*と、タービン12の回転数Ntと、に基づいて、タービン12の出口排ガス温度T2を演算する。これにより、タービン12の出口排ガス温度T2を測定する出口温度センサを設ける必要がなくなるため、装置構成が簡素化すると共に製造コストの低減を図ることができる。
演算ユニット31は、例えば、タービン12の入口排ガス温度T1と、入口排ガス圧力P1と、出口排ガス圧力P2と、可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*と、タービン12の回転数Ntとから出口排ガス温度T2を演算するための関数式(1)を記憶しており、この関数式(1)に各センサの測定値を入れることにより、出口排ガス温度T2を演算する。
T2=T1×f(P2/P1,Nt,VG*) (1)
一般に、可変ノズルベーン機構15の開度を開度指令値VG*に基づき制御すると、実際の開度と開度指令値VG*が示す開度との偏差は小さく、応答性が高いことが判明している。このため、例えば、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2、タービン12の回転数Nt及び出口排ガス温度T2の関係を、異なる複数の開度指令値VG*ごとに予め関数式として求めておき、開度指令値VG*が設定された場合に、この開度指令値VG*に相当する関数式を読み出し、この関数式に基づいて、出口排ガス温度T2を演算する。
この構成では、開度指令値VG*ごとに予め求めておいた関数式を用いるため、演算された出口排ガス温度T2と実際の値との偏差を抑えることができ、出口排ガス温度T2を正確に演算することができる。
また、タービン12の性能マップ(性能試験結果など)が事前に判明している場合には、この性能マップに入口排ガス温度T1、出口排ガス温度T2の値を加味した参照テーブルを作成し、この参照テーブルに基づいて、タービン12の出口排ガス温度T2を演算する構成としてもよい。さらに、タービン12の性能マップが不明の場合には、例えば、タービン12の最大ガス流量を事前に計測し、開度指令値VG*に基づく実際のタービン12のガス流量を算出し、このガス流量、入口排ガス温度T1、出口排ガス温度T2の関係式を立てておく。そして、この関係式に基づいて、タービン12の出口排ガス温度T2を演算する構成としてもよい。
温度センサは、圧力センサに比べて、応答性の低い傾向にあり、温度測定時の実際の温度と、測定温度との間に測定遅れが生じる場合がある。本実施形態では、出口排ガス温度T2を演算することにより、温度センサを1つ削減することができるため、応答性を高めて制御性の向上を図っている。また、出口排ガス温度T2は、比較的変動が少なく安定しているため、出口排ガス温度T2を演算して求めた場合の精度を高めることができる。
本実施形態では、演算ユニット31は、タービン12の入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2に基づいて、タービン12の出口排ガス温度T2を演算しているが、これに限るものではなく、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、及び出口排ガス圧力P2の中から1つの値を演算で求める構成としてもよい。例えば、入口排ガス温度T1は、出口排ガス温度T2よりも高いため、入口温度センサを削減することで、高温環境下におけるセンサのメンテナンス作業を低減することができる。また、圧力センサは、温度センサよりも高コストであるため、入口圧力センサまたは出口圧力センサを削減することにより、製造コストをより低減することができる。この場合、上記した関数式(1)と同様に、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2をそれぞれ演算するための各関数式が演算ユニット31に記憶されている。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。図4は、第2実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。この第2実施形態では、可変型ターボチャージャ装置10Aは、いわゆる二段型のターボチャージャ装置である点で第1実施形態と構成を異にする。第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
可変型ターボチャージャ装置10Aは、図3に示すように、エンジン11の排気管路21に直列に設けられた高圧段タービン(第1タービン)12A及び低圧段タービン(第2タービン)12Bと、エンジン11の吸気管路22に直列に設けられた高圧段コンプレッサ(第1コンプレッサ)13A及び低圧段コンプレッサ(第2コンプレッサ)13Bと、を備える。高圧段タービン12Aと高圧段コンプレッサ13Aとは高圧段ロータ14Aにより連結され、低圧段タービン12Bと低圧段コンプレッサ13Bとは低圧段ロータ14Bにより連結される。
高圧段タービン12Aは、この高圧段タービン12Aに流入する排ガス量を調整する高圧段可変ノズルベーン機構(第1可変ノズルベーン機構)15Aを備え、低圧段タービン12Bは、この低圧段タービン12Bに流入する排ガス量を調整する低圧段可変ノズルベーン機構(第2可変ノズルベーン機構)15Bを備える。
本実施形態では、可変型ターボチャージャ装置10Aは、高圧段可変ノズルベーン機構15A及び低圧段可変ノズルベーン機構15Bの開度をそれぞれ制御する制御装置16Aを備える。また、可変型ターボチャージャ装置10Aは、高圧段タービン12Aの入口排ガス温度T1を測定する入口温度センサ40と、高圧段タービン12Aの入口排ガス圧力P1を測定する入口圧力センサ41と、高圧段タービン12Aと低圧段タービン12Bとの間の中間排ガス圧力P2aを測定する中間圧力センサ42と、高圧段タービン12Aの回転数Nt1を測定する高圧段回転数センサ43とを備える。また、可変型ターボチャージャ装置10Aは、低圧段タービン12Bの出口排ガス圧力P3を測定する出口圧力センサ44と、低圧段タービン12Bの回転数Nt2を測定する低圧段回転数センサ45とを備える。
入口温度センサ40と入口圧力センサ41は、高圧段タービン12Aの入口(上流)側における排気管路21に設けられている。中間圧力センサ42は、高圧段タービン12Aと低圧段タービン12Bとの間の排気管路21に設けられている。出口圧力センサ44は、低圧段タービン12Bの出口(下流)側における排気管路21に設けられている。高圧段回転数センサ43及び低圧段回転数センサ45は、それぞれ、高圧段タービン12A及び低圧段タービン12Bのケーシング内に設けられている。入口温度センサ40、入口圧力センサ41、中間圧力センサ42、高圧段回転数センサ43、出口圧力センサ44及び低圧段回転数センサ45は、制御装置16Aに接続され、各センサがそれぞれ測定した値は制御装置16Aに入力される。
制御装置16Aは、図4に示すように、信号処理ユニット30と、演算ユニット(演算制御部)31Aと、制御ユニット32とを備える。制御ユニット32は、信号処理ユニット30及び演算ユニット31Aから入力された値に基づいて、高圧段可変ノズルベーン機構15A及び低圧段可変ノズルベーン機構15Bの開度をそれぞれ制御する高圧段開度指令値VG1*、低圧段開度指令値VG2*を出力する。
演算ユニット31Aは、高圧段タービン12Aの入口排ガス温度T1と、入口排ガス圧力P1と、中間排ガス圧力P2aと、高圧段可変ノズルベーン機構15Aの高圧段開度指令値VG1*と、高圧段タービン12Aの回転数Nt1と、に基づいて、高圧段タービン12Aと低圧段タービン12Bとの間の中間排ガス温度T2aを演算する。演算ユニット31Aは、上記した第1実施形態と同様に、例えば、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、中間排ガス圧力P2a、高圧段開度指令値VG1*及び回転数Nt1から中間排ガス温度T2aを演算するための関数式(2)を記憶しており、この関数式(2)に各センサの測定値を入れることにより、中間排ガス温度T2aを演算する。
また、演算ユニット31Aは、この演算した中間排ガス温度T2aと、中間排ガス圧力P2aと、低圧段可変ノズルベーン機構15Bの低圧段開度指令値VG2*と、低圧段タービン12Bの回転数Nt2と、に基づいて、低圧段タービン12Bの出口排ガス温度T3を演算する。演算ユニット31Aは、例えば、中間排ガス温度T2a、中間排ガス圧力P2a、出口排ガス圧力P3、低圧段開度指令値VG2*、回転数Nt2、から出口排ガス温度T3を演算するための関数式(3)を記憶しており、この関数式(3)に各センサの測定値を入れることにより、出口排ガス温度T3を演算する。
T2a=T1×f1(P2a/P1,Nt1,VG1*) (2)
T3=T2a×f2(P3/P2a,Nt2,VG2*) (3)
本実施形態によれば、中間排ガス温度T2a及び出口排ガス温度T3を測定する中間温度センサ及び出口温度センサを設ける必要がなくなり、応答性の低い温度センサを1つに削減した装置構成を実現できる。
本実施形態では、演算ユニット31Aは、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、中間排ガス圧力P2a、出口排ガス圧力P3に基づいて、中間排ガス温度T2a及び出口排ガス温度T3を演算しているが、これに限るものではなく、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、中間排ガス温度T2a、中間排ガス圧力P2a、出口排ガス温度T3及び出口排ガス圧力P3の中から2つの値を演算で求める構成としてもよい。この場合にも、各値を演算するための関数式が演算ユニット31Aに記憶されている。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の概略構成を示す図である。図6は、第3実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。この第3実施形態では、可変型ターボチャージャ装置10Bは、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、及び出口排ガス圧力P2をすべて測定し、これら測定値がそれぞれ正常範囲内にあるか否かを判別する測定値判別部を備えている点で第1実施形態と構成を異にする。第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
可変型ターボチャージャ装置10Bは、図5に示すように、可変ノズルベーン機構15の開度を制御する制御装置16Bと、タービン12の入口排ガス温度T1を測定する入口温度センサ24と、タービン12の入口排ガス圧力P1を測定する入口圧力センサ25と、タービン12の出口排ガス温度T2を測定する出口温度センサ26と、タービン12の出口排ガス圧力P2を測定する出口圧力センサ27と、タービン12の回転数Ntを測定する回転数センサ28とを備える。これら入口温度センサ24と入口圧力センサ25は、タービン12の入口(上流)側における排気管路21に設けられている。出口温度センサ26と出口圧力センサ27は、タービン12の出口(下流)側における排気管路21に設けられている。回転数センサ28は、タービン12のケーシング内に設けられている。入口温度センサ24、入口圧力センサ25、出口温度センサ26、出口圧力センサ27及び回転数センサ28は、制御装置16Bに接続され、各センサがそれぞれ測定した値は制御装置16Bに入力される。
制御装置16Bは、図6に示すように、信号処理ユニット30から送られた各センサの測定値を監視し、この測定値が正常範囲内にあるか否かを判別する測定値判別ユニット(測定値判別部)36を備える。測定値判別ユニット36は、例えば、各センサからの信号が入力されていない場合には、センサの故障などによって正常な測定ができていないとして、正常範囲内にはないと判別する。また、測定値判別ユニット36は、例えば、タービン12(可変ノズルベーン機構15)の運転状態に応じた正常範囲を示すテーブルをセンサごとに有しており、測定値を参照テーブルと比較することで正常範囲内にあるか否かを判別してもよい。
次に、制御装置16Bの動作について説明する。図7は、センサの測定値を判別する際の動作手順を示すフローチャートである。まず、測定値判別ユニット36は、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2を取得する(ステップS1)。この場合、可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*、タービン12の回転数Ntを取得してもよい。次に、測定値判別ユニット36は、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値がそれぞれ正常範囲内あるか否かを判別する(ステップS2)。
ステップS2の判別において、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値がすべて正常範囲内にある場合(ステップS2;Yes)には、そのまま処理を終了して、各センサの測定値に基づいて処理制御を行う工程に移行する。また、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値の少なくとも1つが正常範囲内にない場合(ステップS2;No)には、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値のうち、1つが正常範囲外にあるか否かを判別する(ステップS3)。
ステップS3の判別において、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値のうち、少なくとも2つが正常範囲外にない場合(ステップS3;No)には、これら測定値の2つ以上が正常範囲を逸脱しているため、異常(ステップS4)と判別して処理を終了する。この場合、安全性を考慮し、可変型ターボチャージャ装置10Bは運転停止することが好ましい。
ステップS3の判別において、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2、出口排ガス圧力P2の測定値のうち、1つが正常範囲外である場合(ステップS3;Yes)、演算ユニット31は、正常範囲内にある3つの測定値から残りの1つの値を演算する。例えば、タービン12の出口排ガス温度T2の測定値が参照テーブルに規定された正常範囲から逸脱している場合には、この測定された出口排ガス温度T2を除外する。そして、演算ユニット31は、タービン12の入口排ガス温度T1と、入口排ガス圧力P1と、出口排ガス圧力P2と、可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*と、タービン12の回転数Ntとから出口排ガス温度T2´を演算する(ステップS5)。
この場合、演算ユニット31は、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2、開度指令値VG*、回転数Ntから出口排ガス温度T2´を演算するための関数式(4)を記憶しており、この関数式(4)に各センサの測定値を入れることにより、出口排ガス温度T2´を演算する。
T2´=T1×f(P2/P1,Nt,VG*) (4)
制御ユニット32は、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2と共に、演算された出口排ガス温度T2´に基づいて、可変型ターボチャージャ装置10Bの処理制御を実行し(ステップS6)、処理を終了する。
本実施形態によれが、例えば、センサの故障により正常な測定ができなくなった場合であっても、演算ユニット31が他のセンサの測定値に基づいて、故障したセンサの測定値を補足する。このため、演算により補足された値を用いることにより、安定した制御動作を実現できる。また、可変型ターボチャージャ装置では、温度を監視することで、排ガス温度が所定温度以上に上昇する温度異常を防止している。本実施形態では、出口温度センサ26の故障または測定異常が生じた場合に、出口排ガス温度T2´を演算することで安全をより高度に保障することができる。
本実施形態では、演算ユニット31は、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2に基づいて、出口排ガス温度T2´を演算しているが、これに限るものではなく、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス温度T2及び出口排ガス圧力P2のいずれか1つの測定値が正常範囲内に無い場合には、正常範囲内にある3つの測定値から残りの1つの値を求めることができる。この場合、各値を演算するための関数式が演算ユニット31に記憶されている。
また、本実施形態の構成を第2実施形態の二段型のターボチャージャ装置に適用し、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、中間排ガス温度T2a、中間排ガス圧力P2a、出口排ガス温度T3及び出口排ガス圧力P3の測定値のいずれか1つが正常範囲内に無い場合には、正常範囲内にある5つの測定値から残りの1つの値を求めてもよい。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の制御装置を示すブロック図である。この第4実施形態では、制御装置の構成が異なり、他の構成については第1実施系形態と同一であるため、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態では、制御装置16Cの演算ユニット31Cは、タービン12の入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1及び出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2を測定し、これら3つの変化量ΔT1,ΔP1,ΔP2と、タービン12の回転数Ntの変化量ΔNtと、可変ノズルベーン機構15の開度変化量ΔVG*と、に基づいて、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を演算している。これら変化量は、各センサが測定した測定値の時間変化量である。
また、制御装置16Cは、制御ユニット32の制御下、異常が生じた旨を報知する報知ユニット(報知部)37を備えている。
次に、制御装置16Cの動作について説明する。図9は、第4実施形態に係る可変型ターボチャージャ装置の動作手順を示すフローチャートである。まず、演算ユニット31Cは、入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2、タービン12の回転数Nt及び可変ノズルベーン機構15の開度指令値VG*を定期的に取得する(ステップS11)。そして、取得した入口排ガス温度T1、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2、タービン12の回転数Nt、開度指令値VG*の測定値の変化量をそれぞれ算出する(ステップS12)。具体的には、時間Aにおける入口排ガス温度T1Aと時間Bにおける入口排ガス温度T1Bとに基づき、入口排ガス温度T1の変化量ΔT1(T1B−T1A)を算出する。この時間Aと時間Bとの間の間隔は、例えば1〜数秒程度に設定されるが、適宜変更することができる。同様に、入口排ガス圧力P1、出口排ガス圧力P2、タービン12の回転数Nt、開度指令値VG*についても、同一の時間間隔に基づき、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2、タービン12の回転数Ntの変化量ΔNt、及び、可変ノズルベーン機構15の開度変化量ΔVG*を算出する。
次に、演算ユニット31Cは、タービン12の入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2、回転数Ntの変化量ΔNt及び可変ノズルベーン機構15の開度変化量ΔVG*に基づいて、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を演算する(ステップS13)。これにより、上記した第1実施形態と同様に、タービン12の出口排ガス温度T2を測定する出口温度センサを設ける必要がなくなるため、装置構成が簡素化すると共に製造コストの低減を図ることができる。
演算ユニット31Cは、例えば、入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2、回転数Ntの変化量ΔNt及び開度変化量ΔVG*に基づいて、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を演算するための関数式(5)を記憶しており、この関数式(5)に各変化量を入れることにより、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を演算する。
ΔT2=f(ΔT1,Δ(P2/P1),ΔNt,ΔVG*) (5)
本実施形態では、可変型ターボチャージャ装置10Cにおける状態量の変化に基づいて、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を求めている。すなわち、測定瞬時値だけでなく、測定値の動的性を含めて演算しているため、演算した値の精度が高まり制御性の向上を図ることができる。また、変化量を演算しているため、例えば、関数式や参照テーブルのデータ量を低減することができ、少ないデータでも変化量を演算することができる。
次に、演算ユニット31Cは、演算した出口排ガス温度T2の変化量ΔT2が正常範囲内にあるか否かを判別する(ステップS14)。具体的には、予め設定した所定時間における温度変化が正常範囲を超えており、急激に変動しているか否かを判別する。
ステップS14の判別において、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2が正常範囲内にない場合(ステップS14;No)には、報知ユニット37が異常を発報し(ステップS15)処理を終了する。この場合、変化量ΔT2の値が、連続して正常範囲を逸脱した場合に、異常を発報することにより、外乱による誤測定等の影響を低減できる。
一方、ステップS14の判別において、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2が正常範囲内にある場合(ステップS14;Yes)には、制御ユニット32は、入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2と共に、演算された出口排ガス温度T2の変化量ΔT2に基づいて、可変型ターボチャージャ装置10Cの処理制御を実行し(ステップS16)、処理を終了する。
本実施形態では、演算ユニット31Cは、入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2に基づいて、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2を演算しているが、これに限るものではなく、入口排ガス温度T1の変化量ΔT1、入口排ガス圧力P1の変化量ΔP1、出口排ガス温度T2の変化量ΔT2及び出口排ガス圧力P2の変化量ΔP2の中から1つの変化量を演算で求める構成としてもよい。この場合、上記した関数式(5)と同様に、各変化量をそれぞれ演算するための各関数式が演算ユニット31Cに記憶されている。また、本実施形態の構成を第2実施形態の二段型のターボチャージャ装置に適用してもよい。
10、10A、10B、10C 可変型ターボチャージャ装置
11 エンジン
12 タービン
12A 高圧段タービン
12B 低圧段タービン
13 コンプレッサ
15 可変ノズルベーン機構
15A 高圧段可変ノズルベーン機構
15B 低圧段可変ノズルベーン機構
16、16A、16B、16C 制御装置
21 排気管路
22 吸気管路
24、40 入口温度センサ
25、41 入口圧力センサ
26 出口温度センサ
27、44 出口圧力センサ
28 回転数センサ
30 信号処理ユニット
31、31A、31C 演算ユニット(演算制御部)
32 制御ユニット
36 測定値判別ユニット(測定値判定部)
37 報知ユニット(報知部)
42 中間圧力センサ
43 高圧段回転数センサ
45 低圧段回転数センサ

Claims (6)

  1. エンジンからの排ガスによって回転されるタービンと、
    前記タービンと同軸回転されて前記エンジンへの吸気を過給するコンプレッサと、
    前記タービンへの排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構と、
    前記可変ノズルベーン機構の開度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記タービンの入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも3つの値を測定し、これら測定した3つの値と、前記可変ノズルベーン機構の開度と、前記タービンの回転数と、に基づいて、残りの1つの値を演算する演算制御部を備えることを特徴とする可変型ターボチャージャ装置。
  2. 前記演算制御部は、前記タービンの入口排ガス温度または出口排ガス温度の値を演算することを特徴とする請求項1に記載の可変型ターボチャージャ装置。
  3. 前記タービンの入口排ガス温度、入口排ガス圧力、出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の測定値がそれぞれ正常範囲内にあるか否かを判別する測定値判別部を備え、
    前記演算制御部は、前記測定値のいずれか1つが正常範囲内にないと判別した場合、正常範囲内にある3つの測定値から残りの1つの値を演算することを特徴とする請求項1に記載の可変型ターボチャージャ装置。
  4. 前記タービンは、前記エンジンに直列に接続された第1タービン及び第2タービンを備え、前記可変ノズルベーン機構は、前記第1タービンへの排ガス量を調整する第1可変ノズルベーン機構と、前記第2タービンへの排ガス量を調整する第2可変ノズルベーン機構とを備え、
    前記演算制御部は、前記第1タービンの入口排ガス温度及び入口排ガス圧力と、前記第1タービンと前記第2タービンとの間の中間排ガス温度及び中間排ガス圧力と、前記第2タービンの出口排ガス温度及び出口排ガス圧力の中から少なくとも4つの値を測定し、これら測定した4つの値と、前記第1可変ノズルベーン機構及び第2可変ノズルベーン機構の各開度と、前記第1タービン及び前記第2タービンの各回転数と、に基づいて、残りの2つの値を演算することを特徴とする請求項1に記載の可変型ターボチャージャ装置。
  5. エンジンからの排ガスによって回転されるタービンと、
    前記タービンと同軸回転されて前記エンジンへの吸気を過給するコンプレッサと、
    前記タービンへの排ガス量を調整する可変ノズルベーン機構と、
    前記可変ノズルベーン機構の開度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記タービンの入口排ガス温度の変化量、入口排ガス圧力の変化量、出口排ガス温度の変化量及び出口排ガス圧力の変化量の中から少なくとも3つの変化量を測定し、これら測定した3つの変化量と、前記可変ノズルベーン機構の開度変化量と、前記タービンの回転数の変化量と、に基づいて、残りの1つの変化量を演算する演算制御部を備えることを特徴とする可変型ターボチャージャ装置。
  6. 演算された変化量が所定の正常範囲内にない場合、異常を発する報知部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の可変型ターボチャージャ装置。
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