JP2018130784A - ドリル用インサートおよび刃先交換式ドリル - Google Patents

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光平 松永
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保彦 川出
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Abstract

【課題】切屑排出性を確保するとともにクラックの発生を抑制したドリル用インサートの提供を目的とする。
【解決手段】軸線回りに回転されるドリル本体の先端部に着脱可能に取り付けられる平面視多角形状のドリル用インサートであって、多角形面の辺稜部に位置しドリル本体に取り付けられた状態でドリル回転方向に向けられドリル本体の径方向に沿って延びる切刃と、切刃に対して内側に位置し切刃との間にブレーカ溝を形成する土手部と、を有し、土手部は、ブレーカ溝の幅を狭めるように切刃側に突出する突出部を有し、突出部は、切刃の長さ方向中央に対し回転外周側に位置する突出頂部と、突出頂部から回転外周側に向かうに従って切刃から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部と、回転内周側に向かうに従って切刃から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部とを有する、ドリル用インサート。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドリル用インサートおよび刃先交換式ドリルに関するものである。
特許文献1には、回転内周側から回転外周側の端部に向かうに従い漸次幅が狭くなるブレーカ溝を有するドリル用インサートが記載されている。このドリル用インサートによれば、回転外周側に向かって漸次幅を広くすることで、切屑をスムーズに排出する。
特開2014−184523号公報
特許文献1に記載のドリル用インサートでは、インサート本体の取付孔とブレーカ溝との距離が短くなり、局所的に強度が低い部分が形成される。この部分は、切屑が擦過するため、クラック等の原因となる虞があった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、切屑排出性を確保するとともにクラックの発生を抑制したドリル用インサートの提供を目的とする。
上述の目的を達成するために本発明のドリル用インサートは、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部に着脱可能に取り付けられる平面視多角形状のドリル用インサートであって、多角形面の辺稜部に位置し前記ドリル本体に取り付けられた状態でドリル回転方向に向けられ前記ドリル本体の径方向に沿って延びる切刃と、前記切刃に対して内側に位置し前記切刃との間にブレーカ溝を形成する土手部と、を有し、前記土手部は、前記ブレーカ溝の幅を狭めるように前記切刃側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記切刃の長さ方向中央に対し回転外周側に位置する突出頂部と、前記突出頂部から回転外周側に向かうに従って前記切刃から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部と、回転内周側に向かうに従って前記切刃から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部とを有する。
上記構成によれば、土手部に突出部が設けられていることにより、突出部で切屑を受け、中央の肉薄部への衝撃を軽減することができる。これにより、切屑が土手部に衝突しても損傷しにくいドリル用インサートを提供できる。
また、上記構成によれば、突出部の突出頂部が、切刃の長さ方向中央に対し回転外周側に位置する。切刃は、回転外周側で回転軌跡が長くなるため、回転外周側でより多くの切屑を生成する。突出部を回転外周側に位置させることで、回転外周側から生成された多量の切屑の衝撃に対して強度を高めることができる。
また、上記構成によれば、突出部は、回転外周側に外周側傾斜部を有するため、ブレーカ溝の幅は突出頂部から回転外周側に向かって、徐々に幅広くなる。これにより、回転外周側の切刃で生成された多量の切屑の排出スペースを確保するとともに、切屑を外周側傾斜部で受け止めてドリル用インサートの損傷を抑制できる。
加えて、突出部が内周側傾斜部を有するため、ブレーカ溝の幅は突出頂部から回転内周側に向かって、徐々に幅広くなる。これにより、切屑の排出スペースを十分に確保することができる。
また、上述のドリル用インサートは、前記外周側傾斜部が前記土手部の回転外周側の端部まで延び、前記突出部の幅は、前記土手部の前記切刃に沿う長さ寸法に対して25%以上50%以下である、構成とすることができる。
上記構成によれば、土手部の突出部が上記範囲に規定される領域に設けられていることで、切屑を突出部により確実に受けることができ、クラック発生をより確実に抑制できる。
また、上述のドリル用インサートは、前記突出頂部が、前記土手部の長さ寸法に対して前記土手部の回転外周側の端部から15%以上40%以下に位置する、構成とすることができる。
上記構成によれば、土手部の突出部が上記範囲に規定される領域に設けられていることで、切屑を突出部により確実に受けることができ、クラック発生をより確実に抑制できる。
また、本発明の一態様である刃先交換式ドリルは、上記構成を有するドリル用インサートと、先端部に前記ドリル用インサートが着脱可能に取り付けられ、軸線を中心として回転するドリル本体と、を備える。
上記構成の刃先交換式ドリルによれば、切屑排出性を確保するとともにドリル用インサートのクラックの発生を抑制する刃先交換式ドリルを提供できる。
本発明によれば、切屑排出性を確保するとともにクラックの発生を抑制したドリル用インサートを提供できる。
一実施形態のドリル用インサートの斜視図。 一実施形態のドリル用インサートの平面図。 一実施形態のドリル用インサートの正面図。 図2の部分拡大図。 図4のV−V線に沿う断面図。 図4のVI−VI線に沿う断面図。 一実施形態の刃先交換式ドリルを軸線方向から見た図。 一実施形態の刃先交換式ドリルを側方から見た図。 一実施形態の刃先交換式ドリルを図8と反対側の側方から見た図。 変形例1のドリル用インサートの平面図。 変形例2のドリル用インサートの平面図。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
図1は、本実施形態のドリル用インサート(以下、単にインサート)1の斜視図であり、図2は、インサート1の平面図であり、図3は、インサート1の正面図であり、図4は、図2の部分拡大図である。
インサート1は、軸線O回りに回転するドリル本体11の先端部に2つ、着脱可能に取り付けられる(後段の図7参照)。なお、本明細書において、インサート1がドリル本体11に取り付けられた状態における回転軌跡の外周側を回転外周側とし、内周側を回転内周側と呼ぶ(図4参照)。
<ドリル用インサート>
図1に示すように、インサート1は、平面視多角形(本実施形態では略正方形)の平板状に形成されている。インサート1は、超硬合金等の硬質材料から形成されている。インサート1は、表側に位置する第1の面(多角形面、すくい面)1aと、裏側に位置する第2の面(着座面)1bと、第1および第2の面1a、1bの間を厚さ方向に繋ぐ側面部1cと、を有する。第1の面1aは、多角形状(本実施形態では正方形状)に形成されている。すなわち、第1の面1aは、多角形面である。第1の面1aは、外周を構成する複数(本実施形態では4つ)の辺に対応して設けられた辺稜部1dを有する。辺稜部1dは、第1の面1aと側面部1cとの境界に位置する。
なお、以下のインサート1の説明において、第1の面1a側を前方、第2の面1b側を後方と呼ぶ場合がある。
インサート1には、第1の面1aおよび第2の面1bの略中央に位置し厚さ方向に貫通する取付孔5が設けられている。インサート1は、取付孔5にクランプネジを挿入してドリル本体11に固定される(図8および図9参照)。
インサート1の側面部1cには辺稜部1dに連なる逃げ面6が形成されている。逃げ面6は、切刃3から第2の面1b側に向かうに従い、インサート1の内側に漸次後退する逃げ角が付されている。
インサート1は、辺稜部1dに位置する切刃3と、第1の面1aにおいて切刃3よりインサート1の中央側(内側)に位置し切刃3との間にブレーカ溝9を形成する土手部4と、を有する。インサート1は、取付孔5の中心線C周りに90°ごとに回転対称な形状とされている。切刃3およびブレーカ溝9は、取付孔5の中心線周りに4つ連なって形成されている。また、土手部4は、取付孔5の周囲に90°ごとに回転対称な略矩形状に形成されている。図3に示すように、土手部4は、第1の面1aにおいて中心線C方向に沿って最も突出している。
切刃3は、図7〜図9に示すように、インサート1をドリル本体11に取り付けることでドリル本体11の軸方向先端側を向き、ドリル本体11の径方向に沿って延びる。また、第1の面1aは、ドリル本体11の回転方向を向く。
切刃3は、回転外周側に位置する外側端部3Aと、回転内周側に位置する内側端部3Bと、を有する。図4に示すように、切刃3は、平面視において外側端部3Aから内側端部3Bに向かって略直線状、又は外側に向かって緩やかに湾曲する曲線状に形成される。また、隣接する切刃3同士が交差する4つの角部には、円弧状のコーナ刃3Dが形成されている。
切刃3の稜線は、中心線Cに垂直な1つの平面P上に位置している。また、切刃3にはランド8が設けられている。なお、切刃3の稜線とは、ランド8と逃げ面6とが交差してなす線である。
図5、図6は、それぞれ図4のV−V線、VI−VI線に沿う断面図である。
ランド8のランド角αは、中心線Cに垂直な平面Pに対して、前方側(第1の面1a側)を正の角度、−10°以上15°以下の範囲とされることが好ましい。
土手部4は、図4に示すように、切刃3側に突出する突出部7を有する。突出部7は、中心線Cに対して径方向に突出する。これにより、突出部7は、ブレーカ溝9の幅を狭める。突出部7は、突出方向の頂点を形成する突出頂部7aと、突出頂部7aから回転外周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部7bと、突出頂部7aから回転内周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部7cと、を有する。突出頂部7aは、切刃3の長さ方向中央に対し回転外周側に位置している。
土手部4は、突出部7の回転内周側に直線部4cが設けられている。直線部4cは、切刃3に沿って平面視略直線的に形成されている。なお、直線部4cは、切刃3に沿って形成されていれば、完全な直線でなくてもよい。直線部4cとランド8との間において、ブレーカ溝9の幅は、一様である。
突出部7の外周側傾斜部7bは、突出頂部7aから外周側端点7dまで延びる。同様に、突出部7の内周側傾斜部7cは、突出頂部7aから内周側端点7eまで延びる。内周側端点7eより回転内周側には、土手部4の直線部4cが設けられている。
土手部4に突出部7が設けられていることにより、突出部で切屑を受け、中央の肉薄部への衝撃を軽減することができる。これにより、切屑が土手部4に衝突した場合であってもインサート1の損傷を抑制できる。
また、切刃3は、回転外周側で回転軌跡が長くなるため、回転外周側でより多くの切屑を生成する。突出部7の突出頂部7aが、切刃の長さ方向中央に対し回転外周側に位置することで、回転外周側から生成された多量の切屑の衝撃に対して強度を高めることができる。
また、突出部7は、回転外周側に外周側傾斜部7bを有するため、ブレーカ溝9の幅は突出頂部7aから回転外周側に向かって、徐々に幅広くなる。これにより、回転外周側の切刃3で生成された多量の切屑の排出スペースを確保するとともに、切屑を外周側傾斜部で受け止めてインサート1の損傷を抑制できる。
また、突出部7は、内周側傾斜部7cを有するため、ブレーカ溝9の幅は突出頂部7aから回転内周側に向かって、徐々に幅広くなる。これにより、切屑の排出スペースを十分に確保することができる。
突出部7の突出頂部7aとランド8との間のブレーカ溝9の幅は、直線部4cとランド8との間のブレーカ溝9の幅に対して、50%以上95%以下とすることが好ましい。95%以下とすることで、突出部7の肉厚を十分に確保することができ、より確実にクラックの発生を抑制できる。また、50%以上とすることで、突出頂部7aとランド8との間に切屑を通過させることができる。
突出頂部7aは、土手部4の長さ寸法aに対して土手部4の回転外周側の端部4aから15%以上40%以下に位置することが好ましい。これにより、より確実に突出部7で切屑を受けることができクラックの発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、突出頂部7aは、突出方向の先端に直線的に形成されている。したがって、土手部4の長さ寸法に対する端部4aから突出頂部7aの回転外周側の端点7aaまでの距離が15%以上であり(d1/a≧0.15)、土手部4の長さ寸法に対する端部4aから突出頂部7aの回転内周側の端点7abまでの距離が、40%以下であればよい(d2/a≦0.45)。
外周側端点7dは、土手部4の回転外周側の端部4aに位置することが好ましい。すなわち、外周側傾斜部7bは、土手部4の回転外周側の端部4aまで延びることが好ましい。また、突出部7の幅bは、土手部4の切刃3に沿う長さ寸法aに対して25%以上50%以下であることが好ましい。この場合、突出部7が土手部4の回転外周側に寄せて形成される。また、突出部7の内周側端点7eは、土手部4の長さ寸法に対し土手部4の回転外周側の端部4aから25%以上50%以下に位置することとなる。なお、突出部7の幅とは、土手部4の長さ方向に沿う突出部7の寸法であり、より具体的には、土手部4の長さ方向に沿う外周側端点7dと内周側端点7eの距離である。また、土手部4の長さ方向は、切刃3の長さ方向と一致する方向であるとする。
外周側端点7dが、土手部4の回転外周側の端部4aに位置することで、切刃3の回転外周側で形成された切屑を突出部7でより確実に受けることができる。同様に、内周側端点7eが、土手部4の長さ寸法aに対し外周端部から25%以上に位置することで、切屑をより確実に突出部7で受けることができる。また、内周側端点7eが、土手部4の長さ寸法aに対し外周端部から50%以下に位置することで、土手部4の直線部4cを十分な長さ形成することができる。したがって、回転内周側においてブレーカ溝9を十分に幅広く形成することができ、切屑の排出を容易とすることができる。
<刃先交換式ドリル>
図7は、刃先交換式ドリル100を軸線方向から見た図であり、図8、図9は、刃先交換式ドリル100を側方から見た図である。
本実施形態の刃先交換式ドリル100は、軸線O方向先端側から見てドリル本体11が反時計回り方向に回転して穴あけ加工を行う。したがって、本実施形態のインサート1は、いわゆる右勝手のインサートである。
刃先交換式ドリル100は、インサート1と、ドリル本体11と、を備えている。刃先交換式ドリル100は、ドリル本体11が軸線Oを中心として回転方向T(図7参照)に回転することで、金属材料よりなる被削材に穴あけ加工を行う。ドリル本体11の先端部には、径方向に沿う外周側と軸線O側とにインサート1が1つずつ合計2つ取り付けられる。すなわち、2つのインサート1は、ドリル本体の径方向にオフセットして配置される。本明細書において、2つのインサート1のうち、外周側に位置するインサートを第1のインサート1Aと呼び、軸線O側に位置するインサートを第2のインサート1Bと呼ぶ。本実施形態において、第1および第2のインサート1A、1Bは、同形状である。
ドリル本体11は、鋼材等の金属材料により形成されている。ドリル本体11の先端部は、軸線Oを中心とした外形円柱状をなしている。ドリル本体11の先端部外周には一対の切屑排出溝12A、12Bが周方向に間隔をあけて互いに反対側に形成されている。切屑排出溝12A、12Bは、後端側に向かうに従い軸線O回りにドリル回転方向Tの後方側に僅かに捩れるように形成されている。一方の切屑排出溝12Aのドリル回転方向Tを向く壁面の先端外周部には、ドリル本体11の先端面と外周面に開口する外周側インサート取付座13Aが、形成されている。また他方の切屑排出溝12Bのドリル回転方向Tを向く壁面の先端内周部には、ドリル本体11の先端面に開口する軸線側インサート取付座13Bが形成されている。インサート取付座13A、13Bには、インサート固定用のネジ14を挿入するためのネジ穴13Cが形成されている。外周側インサート取付座13Aには、ネジ14により第1のインサート1Aが固定される。軸線側インサート取付座13Bには、ネジ14により第2のインサート1Bが固定される。
第1および第2のインサート1A、1Bは、それぞれ4つの切刃3のうち1つの切刃3がドリル本体11の先端側に突出するように固定される。なお、本実施形態において、第2のインサート1Bの切刃3は、第1のインサート1Aの切刃3よりも僅かに先端側に位置するようにされている。また、第2のインサート1Bの切刃3は、内側端部3Bが外側端部3Aから離間する方向に向かうに従い僅かにドリル本体11後端側に向かうように傾斜するように固定されている。このため、第2のインサート1Bの切刃3の外側端部3Aが、刃先交換式ドリル100において軸線Oに沿った最も先端に位置することになる。また、本実施形態の刃先交換式ドリル100を用いた穴あけ加工を行うと、第2のインサート1Bの切刃3の外側端部3Aが最初に被削材に食い付く。
第1および第2のインサート1A、1Bの先端側に突出する切刃3は、軸線O周りの回転軌跡が軸線O方向から見て互いに重なり合う。より具体的には、第1のインサート1Aの切刃3の内側端部3Bと第2のインサート1Bの切刃3の外側端部3Aとの回転軌跡が互いに重なり合う。
本実施形態の刃先交換式ドリル100において、ドリル本体11に取り付けられる第1および第2のインサート1A、1Bが同形同大である。したがって、インサート1を粉末冶金法によって製造する場合に、共通した金型で製造することが可能となり製造コストの削減を図ることができるとともに、インサート管理も容易となる。
<変形例1>
図10は、上述の実施形態の変形例1のインサート(ドリル用インサート)101の平面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
インサート101は、切刃3よりインサート101の中心線C側(内側)に位置し切刃3との間にブレーカ溝9を形成する土手部104を有する。土手部104は、切刃3側に突出する突出部107を有する。
突出部107は、中心線Cに対して径方向外側に突出する。突出部107は、ブレーカ溝9の幅を狭める。突出部107は、突出方向の頂点を形成する突出頂部107aと、突出頂部107aから回転外周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部107bと、突出頂部107aから回転内周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部107cと、を有する。突出頂部107aは、切刃3の長さ方向中央に対し回転外周側に位置している。本変形例の突出部107は、平面視において円弧形状である。
本変形例によれば、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、本変形例によれば、切屑排出性を確保するとともにクラックの発生を抑制したインサート101を提供できる。
また、本変形例によれば、外周側傾斜部107bおよび内側傾斜部107cが円弧形状であるため、切屑の衝突による突出部107への負荷を低減することができる。
<変形例2>
図11は、上述の実施形態の変形例2のインサート(ドリル用インサート)201の平面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
インサート201は、切刃3よりインサート201の中心線C側(内側、すなわち中心線C側)に位置し切刃3との間にブレーカ溝9を形成する土手部204を有する。土手部204は、切刃3側に突出する突出部207を有する。
突出部207は、中心線Cに対して径方向外側に突出する。突出部207は、ブレーカ溝9の幅を狭める。突出部207は、突出方向の頂点を形成する突出頂部207aと、突出頂部207aから回転外周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部207bと、突出頂部207aから回転内周側に向かうに従って切刃3から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部207cと、を有する。外周側傾斜部207bと内周側傾斜部207cは、平面視において凹状円弧形状に形成されている。突出頂部207aは、切刃3の長さ方向中央に対し回転外周側に位置している。また、突出頂部207aは、切刃3に沿って平面視略直線的に形成されている。
土手部204は、内周側傾斜部207cからの回転内周側に延びる第1の直線部204cと、外周側傾斜部207bからの回転外周側に延びる第2の直線部204dとを有し、第1および第2の直線部204c、204dは、切刃3に沿って平面視略直線的に形成されている。第2の直線部204dの長さは、第1の直線部204cより短い。
本変形例によれば、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、本変形例によれば、切屑排出性を確保するとともにクラックの発生を抑制したインサート201を提供できる。
また、本変形例によれば、外周側傾斜部207bおよび内側傾斜部207cを凹状円弧形状とすることで、溝部9を広く設けることができ、切りくず排出スペースをより確保することもできる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1、101、201 インサート(ドリル用インサート)
1a 第1の面(多角形面、すくい面)
1b 第2の面(着座面)
3 切刃
4、104、204 土手部
7、107、207 突出部
7a、107a、207a 突出頂部
7b、107b、207b 外周側傾斜部
7c、107c、207c 内周側傾斜部
7d 外周側端点
7e 内周側端点
9 ブレーカ溝
11 ドリル本体
100 刃先交換式ドリル
O 軸線
P 平面
T ドリル回転方向

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転されるドリル本体の先端部に着脱可能に取り付けられる平面視多角形状のドリル用インサートであって、
    多角形面の辺稜部に位置し前記ドリル本体に取り付けられた状態でドリル回転方向に向けられ前記ドリル本体の径方向に沿って延びる切刃と、
    前記切刃に対して内側に位置し前記切刃との間にブレーカ溝を形成する土手部と、を有し、
    前記土手部は、前記ブレーカ溝の幅を狭めるように前記切刃側に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記切刃の長さ方向中央に対し回転外周側に位置する突出頂部と、前記突出頂部から回転外周側に向かうに従って前記切刃から離れる方向に傾斜する外周側傾斜部と、回転内周側に向かうに従って前記切刃から離れる方向に傾斜する内周側傾斜部とを有する、
    ドリル用インサート。
  2. 前記外周側傾斜部が前記土手部の回転外周側の端部まで延び、前記突出部の幅は、前記土手部の前記切刃に沿う長さ寸法に対して25%以上50%以下である、請求項1に記載のドリル用インサート。
  3. 前記突出頂部が、前記土手部の長さ寸法に対して前記土手部の回転外周側の端部から15%以上40%以下に位置する、請求項1又は2に記載のドリル用インサート。
  4. 請求項1〜3の何れか一項のドリル用インサートと、
    先端部に前記ドリル用インサートが着脱可能に取り付けられ、軸線を中心として回転するドリル本体と、を備えた、
    刃先交換式ドリル。
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