JP2018129974A - 充放電精算装置および充放電精算プログラム - Google Patents

充放電精算装置および充放電精算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】検定済み電力メータを使用することなく、取引する電力量の対価を演算すること。
【解決手段】電力事業者から電力の供給を受ける電気自動車に供給される電力の対価を算出する充放電精算装置は、電気自動車に搭載される充放電器の種類を示す情報と充放電器が充放電を開始する時刻を示す開始時刻情報と充放電器が充放電を終了する時刻を示す終了時刻情報とを取得する取得部と、充放電器の種類を示す情報と開始時刻を示す情報と終了時刻を示す情報とに基づいて、充放電器に供給される電力の対価を算出する対価算出部とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、充放電精算装置および充放電精算プログラムに関する。
電力系統制御システムでは、電力供給事業者の顧客が有する蓄電装置を用いて電力制御を行うため、顧客が予め蓄電装置の制御を委ねる旨の登録を行う。電力系統制御システムは、登録を行った顧客の蓄電装置の制御を行う。
顧客の蓄電装置を制御する技術に関して、電力供給事業者の顧客が有する蓄電装置を制御する電力系統制御システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2016−92844号公報
取引する電力量は、計量法によって、検定済みの電力メータを使用して計測する必要がある。例えば、電力供給事業者が顧客の蓄電装置を制御することによって、電力の取引を行う場合に、取引する電力量を計測するには、検定済みの電力メータを使用して計測する必要がある。
しかし、現状、各蓄電装置には検定済みの電力メータが取り付けられておらず、各蓄電装置に検定済みの電力メータを新たに取り付けることは現実的ではない。各蓄電装置に検定済みの電力メータを取り付けない場合、需要家に設置されている検定済み電力メータの計測値は、制御対象となる蓄電装置以外の電力量も含む需要家全体の電力量となるため、制御量を正確に計測できなく、制御による貢献を評価できないことになる。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、検定済み電力メータ(スマートメーター)を新たに取り付けることなく、取引する電力量の対価を演算することができる充放電精算装置および充放電精算プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電力事業者から電力の供給を受ける電気自動車に供給される電力の対価を算出する充放電精算装置であって、電気自動車に搭載される充放電器の種類を示す情報と前記充放電器が充放電を開始する時刻を示す開始時刻情報と前記充放電器が充放電を終了する時刻を示す終了時刻情報とを取得する取得部と、前記充放電器の種類を示す情報と前記開始時刻情報と前記終了時刻情報とに基づいて、前記充放電器に供給される電力の対価を算出する対価算出部とを備える充放電精算装置である。
また、本発明の一態様の充放電精算装置において、前記開始時刻情報と前記終了時刻情報との間の時間のうち、電力事業者が需要家に節電要請を行った時間を示すデマンド時間を求めるデマンド時間算出部と、前記デマンド時間に応じて、前記電力事業者に対する貢献を示す貢献度を求める貢献度取得部とを備え、前記対価算出部は、前記貢献度に更に基づいて、前記対価を算出する。
また、本発明の一態様の充放電指示装置において、前記貢献度は、電力需要のひっ迫の度合いを示す情報及び電力の余剰の度合いを示す情報のいずれか一方又は両方に基づいて設定される。
また、本発明の一態様の充放電指示装置において、前記対価算出部は、前記充放電器が放電している場合で、且つ需要家が備える計測装置が計測する電力消費が零である場合に、前記充放電器以外が消費する電力量に基づく係数をさらに用いて、前記対価を算出する。
本発明の一態様は、電力事業者から電力の供給を受ける電気自動車に供給される電力の対価を算出する充放電精算装置が備えるコンピュータに、電気自動車に搭載される充放電器の種類を示す情報を取得するステップと、前記充放電器が充放電を開始する時刻を示す開始時刻情報を取得するステップと、前記充放電器が充放電を終了する時刻を示す終了時刻情報を取得するステップと、前記充放電器の種類を示す情報と前記開始時刻情報と前記終了時刻情報とに基づいて、前記充放電器に供給される電力の対価を算出するステップとを実行させる充放電精算プログラムである。
本発明によれば、検定済み電力メータを新たに取り付けることなく、取引する電力量の対価を演算することができる充放電精算装置および充放電精算プログラムを提供することができる。
実施形態に係る電力系統制御システムを示す図である。 充放電指示装置の機能構成の一例を示す図である。 充電状態情報の一例を示す図である。 時間変化情報及び系統毎需要予測情報の一例を示す図である。 諾否情報の一例を示す図である。 系統毎充放電可能電力量の一例を示す図である。 系統毎需要予測情報と、系統毎充放電可能電力量との関係を示す図である。 充放電指示の一例を示す図である。 充放電指示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る充放電精算システムの構成の一例を示す図である。 実施形態に係る充放電精算装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 充放電器係数テーブルの一例を示す図である。 実施形態に係る充放電精算装置の一例を示す機能ブロック図である。 実施形態に係る充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る充放電精算装置の一例を示す機能ブロック図である。 貢献時間の一例を示す図である。 変形例に係る充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
[電力系統制御システム]
以下、図面を参照して、実施形態に係る電力系統制御システムについて説明する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の個数等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、実施形態に係る電力系統制御システムを示す図である。
電力系統制御システムは、充放電指示装置1を備える。充放電指示装置1は、一般送配電事業者の変電所SSに備えられる。一般送配電事業者とは、管轄する地域の電力の需要と電力の供給とが一致するように調整することにより、電力を安定して供給する事業者のことである。
変電所SSは、変圧器QB1と、変圧器QB2とを備える。以降の説明において、変圧器QB1と変圧器QB2とを区別しない場合には、単に変圧器QBと記載する。変圧器QBは、発電所(不図示)から変電所SSに供給される電力の電圧を変圧する。
変圧器QB1は、配電線L1に接続される。変圧器QB1から配電線L1を介して電力が供給される電力系統を、電力系統DS1とも記載する。
配電線L1は、蓄電装置ES1_1と、蓄電装置ES1_2と、蓄電装置ES1_3と接続される。以降の説明において、蓄電装置ES1_1と、蓄電装置ES1_2と、蓄電装置ES1_3とを区別しない場合には、単に蓄電装置ES1と記載する。配電線L1は、変圧器QB1から供給される電力を、蓄電装置ES1に対して供給する。
変圧器QB2は、配電線L2に接続される。変圧器QB2から配電線L2を介して電力が供給される電力系統を、電力系統DS2とも記載する。
配電線L2は、蓄電装置ES2_1と、蓄電装置ES2_2と、蓄電装置ES2_3と接続される。以降の説明において、蓄電装置ES2_1と、蓄電装置ES2_2と、蓄電装置ES2_3とを区別しない場合には、単に蓄電装置ES2と記載する。配電線L2は、変圧器QB2から供給される電力を、蓄電装置ES2に対して供給する。
以降の説明において、配電線L1と、配電線L2とを区別しない場合には、単に配電線Lと記載する。また、以降の記載において、電力系統DS1と、電力系統DS2とを区別しない場合には、単に電力系統DSと記載する。
また、以降の説明において、蓄電装置ES1と、蓄電装置ES2とを区別しない場合には、単に蓄電装置ESと記載する。また、蓄電装置ESが蓄電した電力を使用する人を需要家と記載することがある。需要家とは、電力供給事業者から供給される電力を消費する消費者のことである。
蓄電装置ES1_1及び蓄電装置ES2_1は、発電及び蓄電を行う蓄電装置である。具体的には、蓄電装置ES1_1及び蓄電装置ES2_1は、太陽光発電装置である。以降の説明において、蓄電装置ES1_1と蓄電装置ES2_1とを区別しない場合には、単に太陽光発電装置と記載する。太陽光発電装置は、太陽光などの光により発電した電力を自装置が備える蓄電池(不図示)に蓄電する。
また、変圧器から配電線を介して供給される電力量に対して、配電線Lに接続された電力を消費する機器に使用される電力量が大きくなると、配電線の電圧が低下する。電圧が低下した配電線Lから供給される電力の品質は、電圧が低下していない配電線Lから供給される電力の品質を比較すると、悪くなる。
蓄電装置ES1_2は、一般家庭が備える蓄電装置である。以降の説明において、蓄電装置ES1_2を単に一般家庭用蓄電装置とも記載する。
蓄電装置ES2_3は、商業施設や工場などが備える蓄電装置である。以降の説明において、蓄電装置ES2_3を、業務用蓄電装置とも記載する。
一般家庭用蓄電装置及び業務用蓄電装置は、接続された配電線Lから供給される電力を蓄電する。一般家庭用蓄電装置を備える家は、一般家庭用蓄電装置が蓄電した電力を消費する。業務用蓄電装置を備える商業施設や工場は、業務用蓄電装置が蓄電した電力を消費する。
蓄電装置ES2_2は、他の蓄電装置に対して電力を供給する充電設備である。以降の説明において、蓄電装置ES2_2を、単に充電設備とも記載する。
充電設備は、接続された配電線Lから接続される電力を蓄電する。充電設備は、蓄電した電力を、接続される蓄電装置に対して供給する。具体的には、充電設備は、電力を利用して動力を得て移動する移動体に対して電力を供給する蓄電装置である。ここで、移動体は、電気自動車及び電動二輪車、電力及び他のエネルギーによって動力を得て移動するハイブリッド車などである。
蓄電装置ES1_3は、電力系統DSと接続可能であり、接続された電力系統DSとの間で充放電が可能な蓄電池BES1_3を備える移動体である。蓄電装置ES1_3は、配電線L1(電力系統DS1)と接続される。蓄電装置ES1_3は、配電線L1から供給される電力を蓄電する。蓄電装置ES1_3を備える家は、蓄電装置ES1_3が蓄電した電力を消費する。また、蓄電装置ES1_3は、蓄電した電力を消費して移動する。蓄電装置ES1_3は、電気自動車である。また、蓄電装置ES1_3は移動せず、前述した一般家庭用蓄電装置と同様の動作をする。
前述したように、電力系統毎の消費電力と、供給電力とが不均衡な状態となると、不均衡な状態となった電力系統から供給される電力の品質は、均衡な状態の電力系統から供給される電力の品質と比較すると悪くなる。そこで、本実施形態の充放電指示装置1は、各電力系統が備える蓄電装置ESに対して充放電指示を出力することにより、電力系統毎に電力の消費と供給との調整を行う。以下、この充放電指示装置1の具体的な機能構成について説明する。
[充放電指示装置1の機能構成]
図2は、充放電指示装置の機能構成の一例を示す図である。
充放電指示装置1は、取得部100と、需要予測算出部101と、充放電可能電力量算出部102と、充放電指示生成部103と、充放電指示出力部104と、第1記憶部105とを備える。
取得部100は、充放電指示DCDに基づいて電力を充放電する蓄電装置ESが複数接続される電力系統DS毎に、蓄電装置ESの充電の状態を示す充電状態情報ESIを複数の蓄電装置ESのそれぞれから取得する。取得部100は、電力系統DS1に接続される蓄電装置ES1から、充電状態情報ESIをそれぞれ取得する。具体的には、取得部100は、蓄電装置ES1_1から充電状態情報ESI1_1を取得する。取得部100は、蓄電装置ES1_2から充電状態情報ESI1_2を取得する。取得部100は、蓄電装置ES1_3から充電状態情報ESI1_3を取得する。以降の説明において、充電状態情報ESI1_1と、充電状態情報ESI1_2と、充電状態情報ESI1_3とを総称して、充電状態情報ESI1とも記載する。
取得部100は、蓄電装置ES2_1から充電状態情報ESI2_1を取得する。取得部100は、蓄電装置ES2_2から充電状態情報ESI2_2を取得する。取得部100は、蓄電装置ES2_3から充電状態情報ESI2_3を取得する。以降の説明において、充電状態情報ESI2_1と、充電状態情報ESI2_2と、充電状態情報ESI2_3とを総称して、充電状態情報ESI2とも記載する。また、以降の説明において、充電状態情報ESI1と充電状態情報ESI2とを総称して、充電状態情報ESIとも記載する。
図3は、充電状態情報の一例を示す図である。
充電状態情報ESIには、蓄電装置ESが蓄電できる電力量を示す蓄電容量の情報と、蓄電装置ESが蓄電している電力量を示す蓄電量の情報と、蓄電装置ESが蓄電可能な残りの電力量を示す残容量の情報と、蓄電装置ESが発電する電力量を示す発電量の情報とが互いに関連付けられた情報が含まれる。また、蓄電量の情報及び残容量の情報は、蓄電装置ESによって更新される。
具体的には、充電状態情報ESI1_1は、蓄電装置ES1_1の蓄電容量である”200(kWh)”と、蓄電装置ES1_1の蓄電量である”180(kWh)”と、蓄電装置ES1_1の残容量である”20(kWh)”とが互いに関連付けられた情報である。また、この一例において蓄電装置ES1_1とは、電力を発電することができる蓄電装置ESである。蓄電装置ES1_1の充電の状態を示す充電状態情報ESI1_1には、発電量の情報として”30(kWh)”が、更に関連付けられる。
充電状態情報ESI1_2は、蓄電装置ES1_2の蓄電容量である”20(kWh)”と、蓄電装置ES1_2の蓄電量である”18(kWh)”と、蓄電装置ES1_2の残容量である”2(kWh)”とが互いに関連付けられた情報である。
充電状態情報ESI1_3は、蓄電装置ES1_3の蓄電容量である”30(kWh)”と、蓄電装置ES1_3の蓄電量である”5(kWh)”と、蓄電装置ES1_3の残容量である”25(kWh)”とが互いに関連付けられた情報である。
充電状態情報ESI2_1は、蓄電装置ES2_1の蓄電容量である”150(kWh)”と、蓄電装置ES2_1の蓄電量である”100(kWh)”と、蓄電装置ES2_1の残容量である”50(kWh)”とが互いに関連付けられる。また、この一例において蓄電装置ES2_1とは、電力を発電することができる蓄電装置ESである。蓄電装置ES2_1の充電の状態を示す充電状態情報ESI2_1には、発電量の情報として”25(kWh)”が、更に関連付けられた情報である。
充電状態情報ESI2_2は、蓄電装置ES2_2の蓄電容量である”60(kWh)”と、蓄電装置ES2_2の蓄電量である”60(kWh)”と、蓄電装置ES2_2の残容量である”0(kWh)”とが互いに関連付けられた情報である。
充電状態情報ESI2_3は、蓄電装置ES2_3の蓄電容量である”80(kWh)”と、蓄電装置ES2_3の蓄電量である”70(kWh)”と、蓄電装置ES2_3の残容量である”10(kWh)”とが互いに関連付けられた情報である。
需要予測算出部101は、電力系統DSのうちのある電力系統DSに接続されるそれぞれの蓄電装置ESの充電状態情報ESIの時間変化に基づいて、当該電力系統DSに接続される蓄電装置ESの充放電の需要予測を電力系統DS毎に示す系統毎需要予測情報DFを算出する。系統毎需要予測情報DFとは、充放電指示装置1が電力系統DSの電力量を調整しない場合に予測される、電力系統DSから電力が供給される蓄電装置ESの電力需要を示す情報である。図2に示す一例では、需要予測算出部101は、電力系統DS1に接続される蓄電装置ES1の充電状態情報ESIの時間変化に基づいて、電力系統DS1に接続される蓄電装置ES1の充放電の需要予測を示す系統毎需要予測情報DF1を算出する。
需要予測算出部101は時間変化情報ESTに基づいて、系統毎需要予測情報DFを算出する。この時間変化情報ESTの生成について説明する。
取得部100は、取得した充電状態情報ESIを第1記憶部105に、記憶させる。
第1記憶部105は、これまでに記憶してきた充電状態情報ESIと、新たに記憶した充電状態情報ESIとを関連付けて、時間変化情報ESTとして記憶する。具体的には、第1記憶部105は、充放電指示装置1が指示する各電力系統が備える蓄電装置ESから取得した充電状態情報ESIに基づいて、時間変化情報ESTを記憶する。より具体的には、時間変化情報ESTには、蓄電装置ES1_1の時間変化情報EST1_1と、蓄電装置ES1_2の時間変化情報EST1_2と、蓄電装置ES1_3の時間変化情報EST1_3と、蓄電装置ES2_1の時間変化情報EST2_1と、蓄電装置ES2_2の時間変化情報EST2_2と、蓄電装置ES2_3の時間変化情報EST2_3とが含まれる。
第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI1_1と、時間変化情報EST1_1とを関連付けて記憶する。第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI1_2と、時間変化情報EST1_2とを関連付けて記憶する。第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI1_3と、時間変化情報EST1_3とを関連付けて記憶する。第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI2_1と、時間変化情報EST2_1とを関連付けて記憶する。第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI2_2と、時間変化情報EST2_2とを関連付けて記憶する。第1記憶部105は、取得部100が取得する充電状態情報ESI2_3と、時間変化情報EST2_3とを関連付けて記憶する。また、時刻やカレンダー情報(曜日、祝祭日情報など)と、気象情報(天候、気温など)とを関連付けて記憶する。
図4は、時間変化情報及び系統毎需要予測情報の一例を示す図である。
時間変化情報EST1_1は、時刻が”6:00”のときに、蓄電装置ES1_1の蓄電量は”90(kWh)”である。時刻が”12:00”のときに、蓄電装置ES1_1の蓄電量は”150(kWh)”である。時刻が”14:00”のときに、蓄電装置ES1_1の蓄電量は”180(kWh)”である。時刻が”23:59”のときに、蓄電装置ES1_1の蓄電量は”90(kWh)”である。
時間変化情報EST1_1とは、蓄電装置ES1_1の充電状態情報ESI1_1の履歴の情報である。時間変化情報EST1_1は、充電状態情報ESI1_1_1から充電状態情報ESI1_1_16までの点をつなげた曲線である。取得部100は、30分程度の時間間隔をあけて、蓄電装置ES1_1から充電状態情報ESI1_1を取得する。
取得部100は、第1記憶部105に、充電状態情報ESI1_1を取得した順に記憶させる。
この一例では、取得部100は、まず、充電状態情報ESI1_1_16に相当する充電状態情報ESI1_1を取得する。次に、取得部100は、充電状態情報ESI1_1_15に相当する充電状態情報ESI1_1を取得する。その後も同様に、取得部100は、充電状態情報ESI1_1を取得する毎に、第1記憶部105に記憶させる。取得部100が、充電状態情報ESI1_1_1に相当する充電状態情報ESI1_1を取得し、第1記憶部105に記憶させたものが、図4に示す時間変化情報EST1_1である。
時間変化情報EST1_2は、取得部100が蓄電装置ES1_2から取得する充電状態情報ESI1_2の履歴の情報である。また、時間変化情報EST1_3は、取得部100が蓄電装置EST1_3から取得する充電状態情報ESI1_3の履歴の情報である。
次に、系統毎需要予測情報DF1について説明する。需要予測算出部101が算出する系統毎需要予測情報DF1は、時間変化情報EST1_1と、時間変化情報EST1_2と、時間変化情報EST1_3とを、同時刻にそれぞれの蓄電装置ESが蓄電する電力量を加算したものである。具体的には、需要予測算出部101は、時刻が”3:00”の時の時間変化情報EST1_1の履歴である点PT1が示す電力量と、時刻が”3:00”の時の時間変化情報EST1_2の履歴である点PT2が示す電力量と、時刻が”3:00”の時の時間変化情報EST1_3の履歴である点PT3が示す電力量とを加算して、系統毎需要予測情報DF1の時刻が”3:00”の時の点PT4が示す電力量を算出する。需要予測算出部101は、時間変化情報EST1_1、時間変化情報EST1_2及び時間変化情報EST1_3のデータを時刻毎に加算して、系統毎需要予測情報DF1を算出する。需要予測算出部101は、電力系統毎に系統毎需要予測情報DFを算出する。
図2に戻り、需要予測算出部101の具体的な構成について説明する。
需要予測算出部101は、第1記憶部105から時間変化情報EST1_1と、時間変化情報EST1_2と、時間変化情報EST1_3とを取得し、時間を対応付けて加算する。需要予測算出部101は、取得部100が取得する充電状態情報ESI1_1と、充電状態情報ESI1_2と、充電状態情報ESI1_3とに含まれる蓄電量の情報をそれぞれ加算する。需要予測算出部101は、取得部100が取得する充電状態情報ESI1_1と、充電状態情報ESI1_2と、充電状態情報ESI1_3とに含まれる残容量の情報をそれぞれ加算する。需要予測算出部101は、取得部100が充電状態情報ESIを取得した時間の蓄電量の情報と、取得部100が充電状態情報ESIを取得した時間の残容量の情報と、加算した時間変化情報ESTに含まれる時間の電力量の情報とをそれぞれ対応付けて、電力系統DS1の系統毎需要予測情報DF1を算出する。なお、充電状態情報ESIは、時間やカレンダー情報、気象情報に基づいて重みづけをしてもよい。
充放電可能電力量算出部102は、諾否情報CORと、充電状態情報ESIとに基づいて、系統毎充放電可能電力量DCAを算出する。諾否情報CORとは、充放電指示DCDが出力された場合に当該充放電指示DCDに基づく電力の充放電を蓄電装置ESが受け入れるか否かを示す情報である。系統毎充放電可能電力量DCAとは、電力系統DSに接続されている複数の蓄電装置ESがそれぞれ充放電可能な電力量を電力系統DS毎に積算した電力量を示す情報である。
充放電指示装置1は、充放電指示装置1が電力量の調整を行う前に、需要家が使用する操作端末Dから諾否情報CORを、収集する。ここで、操作端末Dとは、需要家が使用するスマートフォンや、蓄電装置ESが備える入力装置(不図示)である。需要家は、充放電指示DCDを受け入れるか否かを示す諾否情報CORを、操作端末Dによって入力する。本実施形態では、諾否情報CORは、操作端末Dにて実行される諾否情報COR入力用のソフトウェアから入力される。入力操作端末Dは、入力された諾否情報CORを出力する。充放電可能電力量算出部102は、諾否情報CORを取得する。
なお、諾否情報CORの入力はこれに限られず、操作端末Dを介してウェブサービスにアクセスして入力させてもよい。また、充放電指示装置1は、需要家に対して充放電指示DCDが送信される旨を電子メールなどを利用して通知し、諾否情報CORを返信させることにより取得してもよい。
また、諾否情報CORは、充放電指示装置1が電力系統DSの電力調整を行う前に収集できていればよい。
また、諾否情報CORは、予め電力供給事業者と、需要家との間の契約によって定められ、充放電指示装置1が備える記憶部(不図示)に記憶されていてもよい。このように諾否情報CORが、予め電力供給事業者と、需要家との間の契約によって定められ、充放電指示装置1が備える記憶部(不図示)に記憶されている場合には、充放電可能電力量算出部102は、記憶部から諾否情報CORを取得する。
図5は、諾否情報の一例を示す図である。
諾否情報CORには、蓄電装置ESが充放電指示DCDを受け入れるか否かの、蓄電装置ESの使用者の意思を示す諾否情報と、蓄電装置ESが充放電指示DCDに基づく充放電制御を受諾可能な時間帯を示す受諾可能時間帯とが含まれる。
諾否情報CORには、諾否情報COR1と、諾否情報COR2と、諾否情報COR3と、諾否情報COR4と、諾否情報COR5と、諾否情報COR6とが含まれる。
諾否情報COR1は、操作端末D1から出力される。諾否情報COR1は、予め契約によって蓄電装置ES1_1と対応付けられている。諾否情報COR1には、諾否情報として充放電指示DCDを受け入れることを示す”承諾”と、受諾可能時間帯として”無制限”とが互いに関連付けられて含まれる。ここで、”無制限”とは蓄電装置ES1_1が、充放電指示DCDが指示する時間帯に関係なく、充放電指示DCDに従うことを示している。
諾否情報COR2は、操作端末D2から出力される。諾否情報COR2は、予め契約によって蓄電装置ES1_2と対応付けられている。諾否情報COR2には、諾否情報として、充放電指示DCDを受け入れないことを示す”拒否”が含まれる。ここで、蓄電装置ES1_2は、充放電指示DCDを受け入れないことを示している。
諾否情報COR3は操作端末D3から出力される。諾否情報COR3は、予め契約によって蓄電装置ES1_3と対応付けられている。諾否情報COR3には、諾否情報として”承諾”と、受諾可能時間帯として”10:00〜17:00”とが互いに関連付けられた状態で含まれる。ここで、蓄電装置ES1_3は、10:00から17:00までの間に行われる電力量の調整であれば、充放電指示DCDに従うことを示している。
諾否情報COR4は、操作端末D4から出力される。諾否情報COR4は、予め契約によって蓄電装置ES2_1と対応付けられている。諾否情報COR4には、諾否情報として”承諾”と、受諾可能時間帯として”10:00〜16:00”とが互いに関連付けられた状態で含まれる。ここで、蓄電装置ES2_1は、10:00から16:00までの間に行われる電力量の調整であれば、充放電指示DCDに従うことを示している。
諾否情報COR5は、操作端末D5から出力される。諾否情報COR5は、予め契約によって蓄電装置ES2_2と対応付けられている。諾否情報COR5には、諾否情報として”承諾”と、受諾可能時間帯として”22:00〜6:00”とが互いに関連付けられた状態で含まれる。つまり、蓄電装置ES2_2は、0:00から6:00までの間と、22:00から23:59までの間に行われる電力量の調整であれば、充放電指示DCDに従うことを示している。
諾否情報COR6は、操作端末D6から出力される。諾否情報COR6は、予め契約によって蓄電装置ES2_3と対応付けられている。諾否情報COR6には、諾否情報として”拒否”が含まれる。ここで、蓄電装置ES2_3は、充放電指示DCDを受け入れないことを示している。
充放電可能電力量算出部102は、諾否情報CORが示す諾否情報に基づいて、取得部100が取得する充電状態情報ESIのうち、電力量の調整を受け入れる蓄電装置ESの充電状態情報ESIと、諾否情報CORが示す受諾可能時間帯とに基づいて、充放電可能な電力量を系統毎充放電可能電力量DCAとして、電力系統DS毎に算出する。充放電可能電力量算出部102は、諾否情報CORが受諾した時間に対応する充電状態情報ESIを加算することにより、系統毎充放電可能電力量DCAを算出する。本実施形態では、系統毎充放電可能電力量DCAには、系統毎充放電可能電力量DCA1と、系統毎充放電可能電力量DCA2とが含まれる。系統毎充放電可能電力量DCA1とは、電力系統DS1の充放電可能電力量である。系統毎充放電可能電力量DCA2とは、電力系統DS2の充放電可能電力量である。
図6は、系統毎充放電可能電力量の一例を示す図である。
14:00時点の系統毎充放電可能電力量DCA1は、電力系統DS1において放電可能な電力量を示す蓄電量として”209(kWh)”と、電力系統DS1において充電可能な電力量を示す残容量として”21(kWh)”とを示している。また、14:00時点の系統毎充放電可能電力量DCA2は、電力系統DS2において放電可能な電力量を示す蓄電量として”160(kWh)”と、電力系統DS2において充電可能な電力量を示す残容量として”50(kWh)”とを示している。
充放電指示生成部103は、需要予測算出部101が算出した系統毎需要予測情報DFと、充放電可能電力量算出部102が算出した系統毎充放電可能電力量DCAとに基づいて、それぞれの蓄電装置ESの充放電量を示す充放電指示DCDを生成する。
充放電指示生成部103は、系統毎需要予測情報DFと系統毎充放電可能電力量DCAとを比較して、電力系統DSにおける調整をするための電力量を算出する。充放電指示生成部103は、系統毎需要予測情報DFと、電力系統DSとの差分をとる。充放電指示生成部103は、系統毎需要予測情報DFが系統毎充放電可能電力量DCAよりも大きければ、蓄電装置ESに対して電力系統DSから充電する指示を示す充放電指示DCDを生成する。充放電指示生成部103は、系統毎需要予測情報DFが系統毎充放電可能電力量DCAよりも小さければ、蓄電装置ESに対して電力系統DSから放電する指示を示す充放電指示DCDを生成する。
ここで、図7を参照して、系統毎需要予測情報DFと、系統毎充放電可能電力量DCAとの一例を示す。
図7は、系統毎需要予測情報と、系統毎充放電可能電力量との関係を示す図である。
図7に示す一例では、系統毎需要予測情報DF1よりも、系統毎充放電可能電力量DCA1の方が調整できる電力量が多く、充放電指示装置1は、電力系統DS1の電力量の調整が行えることを示す。
充放電指示生成部103は、蓄電装置ESに対する充放電指示DCDを生成する。充放電指示DCDには、充放電指示DCDを送信する対象の蓄電装置ESを示す情報である”蓄電装置名”と、充放電指示DCDを送信する時刻を示す情報である”充放電指示送信時刻”と、充放電指示DCDを受信した蓄電装置ESが電力を充放電する開始時間を示す”開始時間”と、充放電指示DCDを受信した蓄電装置ESが電力を充放電する終了時間を示す”終了時間”と、充放電指示DCDを受信した蓄電装置ESが電力を充放電する電力量を示す”充放電指示量DCV”とが含まれる。
図8は、充放電指示の一例を示す図である。
充放電指示DCDには、充放電指示DCD1と、充放電指示DCD2と、充放電指示DCD3と、充放電指示DCD4及び充放電指示DCD5とが含まれる。
充放電指示DCD1は、蓄電装置ES1_1に対して”0:30”から”6:00”までの間、配電線L1に電力を”6(kWh)”逆潮流させる指示を示している。また、充放電指示DCD1は、充放電指示装置1から逆潮流させる前日の”22:00”に、蓄電装置ES1_1に対して出力される。
充放電指示DCD2は、蓄電装置ES1_3に対して”10:00”から”17:00”までの間、配電線L1からの電力を”6(kWh)”蓄電する指示を示している。また、充放電指示DCD2は、充放電指示装置1から”5:10”に、蓄電装置ES1_3に対して出力される。
充放電指示DCD3は、蓄電装置ES2_1に対して、”10:00”から”16:00”までの間、配電線L2からの電力を”100(kWh)”蓄電する指示を示している。また、充放電指示DCD3は、充放電指示装置1から”8:30”に、蓄電装置ES2_1に対して出力される。
充放電指示DCD4は、蓄電装置ES2_2に対して、”22:00”から”0:00”までの間、配電線L2からの電力を”3(kWh)”蓄電する指示を示している。また、充放電指示DCD4は、充放電指示装置1から”21:00”に、蓄電装置ES2_2に対して出力される。
充放電指示DCD5は、蓄電装置ES1_1に対して、”13:00”から”18:00”までの間、配電線L1からの電力を”20(kWh)”蓄電する指示を示している。
また、充放電指示DCD5は、充放電指示装置1から”7:00”に、蓄電装置ES1_1に対して出力される。
充放電指示出力部104は、充放電指示生成部103が生成した充放電指示DCDを蓄電装置ESに出力する。充放電指示DCDを取得した蓄電装置ESは、取得した充放電指示DCDに基づいて、蓄電している電力量を調整する。
[充放電指示装置1の動作の概要]
図9は、充放電指示装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS110)取得部100は、蓄電装置ESから充電状態情報ESIを取得する。取得部100は、取得した充電状態情報ESIを蓄電装置ES毎に第1記憶部105に記憶させる。
(ステップS120)需要予測算出部101は、系統毎需要予測情報DFを、第1記憶部105に記憶される時間変化情報ESTに基づいて電力系統DS毎に算出する。
(ステップS130)充放電可能電力量算出部102は、操作端末Dから諾否情報CORを取得する。
(ステップS140)充放電可能電力量算出部102は、取得部100が取得する充電状態情報ESIと、取得した諾否情報CORとに基づいて、系統毎充放電可能電力量DCAを電力系統DS毎に算出する。
(ステップS150)充放電指示生成部103は、需要予測算出部101が算出した系統毎需要予測情報DFと、充放電可能電力量算出部102が算出した系統毎充放電可能電力量DCAとに基づいて、充放電指示DCDを蓄電装置ES毎に生成する。
(ステップS160)充放電指示出力部104は、充放電指示生成部103が生成した充放電指示DCDを、蓄電装置ESに対して出力する。
なお、図9に示されるフローチャートにおいて、ステップS130に示す処理は、ステップS110からステップS120までの処理よりも先に行ってもよい。
次に充放電精算装置について説明する。
[充放電精算装置]
電力系統制御システムは、充放電精算システムを備える。充放電精算システムは、EVアグリゲータを備え、EVアグリゲータは充放電精算装置2を含む。充放電精算装置2は、充放電指示装置1の指示に対して、蓄電装置ESが行った制御の実績を把握し、把握した蓄電装置ESが行った制御の実績に基づいて、蓄電装置ESが行った充放電に対する対価を決定する。
図10は、実施形態に係る充放電精算システムの構成の一例を示す図である。
実施形態に係る充放電精算システムを説明するにあたり、需要家Hの一例として、個人の顧客宅の構成の一例を表す。需要家Hは、充放電制御装置30と電気自動車50が搭載する充放電器(蓄電池)60と配電装置10と家電製品20とを含む。つまり、電気自動車50は図1に示される蓄電装置ES1_3に対応し、充放電器60は図1の示される蓄電池BES1_3に対応する。また、充放電器60の充放電の制御を行う蓄電装置40は、充放電制御装置30と充放電器60と配電装置10とを含む。
配電装置10は、配電線L1から供給される電力、及び電気自動車50の充放電器60から供給される電力を任意の割合で配電する。配電装置10は、通信部と制御部と記憶部とスイッチ回路とスマートメータとを備え、制御部により、バス(図示せず)を介して、それらが制御される。配電装置10は、通常時、配電線L1から供給される電力を家電製品20へと給電する。
配電装置10は、通信部によって、充放電制御装置30が送信した充電指示信号が受信された場合には充電モードに切り替える。充電モードに切り替える場合、制御部は、スイッチ回路を制御して、配電線L1から供給される電力を任意の割合で、充放電制御装置30に配電する。また、配電装置10は、通信部によって、充放電制御装置30が送信した放電指示信号が受信された場合には放電モードに切り替える。放電モードに切り替える場合、制御部は、スイッチ回路を制御して、充放電制御装置30から供給される電力を任意の割合で、配電線L1に送電したり、家電製品20に配電したりする。
充放電制御装置30は、充放電器60、配電装置10を制御することで、電気自動車50の充放電を制御する装置である。
電力線L3は、配電装置10と充放電器60との間の電力の経路を表す。充放電器60に対する電力の充電及び放電は、充放電制御装置30と配電装置10とを介して行われる。配電装置10は、配電線L1から供給される電力を任意の割合で、家電製品20へ配電したり、充放電制御装置30に配電したりする。
また、充放電制御装置30が送信する制御信号Sにより、充放電器60と配電装置10とが制御される。充放電制御装置30は、例えばLANからなる通信回線NTを介して、無線通信により充放電器60、配電装置10とデータ通信し、それらの制御を行うことで、充放電器60への充電及び放電を制御する。
充放電制御装置30、充放電器60、及び配電装置10は、それぞれCPU(Central Processing Unit)を有し、それぞれの記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従って制御する。充放電制御装置30は、充放電器60、及び配電装置10へ、制御信号を送信することによって、充電モード、放電モード、又は停止モードへと切り替える。
[充放電精算装置の構成]
図11は、実施形態に係る充放電精算装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
充放電精算装置2は、CPU200と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)204と、通信I/F206と、記憶部208と、操作部210と、表示部212と、バス220とを備えている。
CPU200は、充放電精算装置2の動作を制御するプログラム等を記憶部208から読み出し、RAM204に展開して実行する。
通信I/F206は、NFC(Near field radio communication)モジュール、無線LANモジュール等の通信モジュールによって構成される。また、通信I/F206がUSB(Universal Serial Bus)によって構成されてもよい。通信I/F206は、NFCや、無線LANによって外部の機器との間で通信を行う。通信I/F206は、配電装置10が備えるスマートメータ(図示なし)と接続される。
記憶部208は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カード等によって構成される。記憶部208には、CPU200によって実行されるプログラムと充放電器係数テーブル2082とが格納される。充放電器係数テーブル2082については、後述する。
操作部210は、ユーザの操作を受け付ける入力デバイスであり、タッチパネル等のポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、タッチセンサ、タッチパッド等を含む。
表示部212は、例えば液晶ディスプレイ等によって構成され、電力使用量を示す情報、充放電に対する対価を示す情報などを表示する。
[充放電器係数テーブル]
図12は、充放電器係数テーブルの一例を示す図である。充放電器係数テーブル2082は、充放電器の種類と係数とを関連付けたテーブル形式のデータである。充放電器の種類は、充放電器60の型番など充放電器60の種類を識別する情報である。係数は、充放電器60の種類によって識別される充放電器60の定格電圧などに基づいて決定される。図12に示される充放電器係数テーブル2082では、充放電器の種類「AAA」に対して、係数「α」が関連付けられ、充放電器の種類「BBB」に対して、係数「β」が関連付けられ、充放電器の種類「CCC」に対して、係数「γ」が関連付けられる。
[充放電精算装置の機能構成]
図13は、実施形態に係る充放電精算装置の一例を示す機能ブロック図である。
充放電精算装置2は、記憶部208からRAM204上に展開されたプログラムをCPU200が実行することによって、取得部252と対価算出部254と出力部256として機能する。
[充放電精算装置の各機能構成]
図11及び図13を用いて、充放電精算装置2の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、充放電精算装置2の各機能を説明するにあたって、図13に示されている充放電精算装置2の各機能ブロックを実現させるための主なハードウェアとの関係も説明する。
取得部252は、CPU200からの命令、及び通信I/F206によって実現される。取得部252は、複数の需要家の各々に設置された配電装置10の通信部が送信した電力使用量を示す情報を取得する。ここで、電力使用量を示す情報は、スマートメータが計測した電力量に基づいて決定され、家電製品20が消費した電力量と充放電器60が充放電した電力量とに基づいて決定される。取得部252は、充放電制御装置30の通信部が送信した充放電器60の種類を示す情報を取得する。また、取得部252は、充放電制御装置30が送信した充放電器60が充放電を開始する時刻を示す充放電開始時刻情報と、充放電器60が充放電を終了する時刻を示す充放電終了時刻情報とを取得する。取得部252は、取得した電力使用量を示す情報と充放電器60の種類を示す情報と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とを、対価算出部254へ出力する。
対価算出部254は、CPU200からの命令によって実現される。対価算出部254は、取得部252が出力した電力使用量を示す情報と充放電器60の種類を示す情報と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とを取得する。対価算出部254は、取得した充放電器60の種類を示す情報に関連付けられた係数を、充放電器係数テーブル2082から取得する。そして、対価算出部254は、取得した係数と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を求める。具体的には、対価算出部254は、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とに基づいて、充放電開始時刻から充放電終了時刻までの充放電時間を求める。そして、対価算出部254は、係数と充放電時間とを乗算することによって、充放電器60の充放電による対価を求める。対価算出部254は、電力使用量を示す情報と充放電器60の充放電による対価を示す情報とを、出力部256へ出力する。
出力部256は、CPU200による命令によって実現される。出力部256は、対価算出部254が出力した電力使用量を示す情報と充放電器60の充放電による対価を示す情報とを取得すると、取得した電力使用量を示す情報と充放電器60の充放電による対価を示す情報とを出力する。具体的には、出力部256は、通信I/F206から他の装置へ送信するようにしてもよいし、表示部212に表示するようにしてもよい。
[充放電精算装置の動作の概要]
図14は、実施形態に係る充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS210)取得部252は、充放電制御装置30から充放電器の種類を示す情報を取得する。取得部252は、取得した充放電器の種類を示す情報を、対価算出部254へ出力する。
(ステップS220)取得部252は、充放電制御装置30から充放電器60が充放電を開始する時刻を示す充放電開始時刻情報を取得する。取得部252は、取得した充放電開始時刻情報を、対価算出部254へ出力する。
(ステップS230)取得部252は、充放電制御装置30から充放電器60が充放電を終了する時刻を示す充放電終了時刻情報を取得する。取得部252は、取得した充放電終了時刻情報を、対価算出部254へ出力する。
(ステップS240)対価算出部254は、取得した充放電器の種類を示す情報に関連付けられた係数を、充放電器係数テーブル2082から取得する。
(ステップS250)対価算出部254は、充放電器係数テーブル2082から取得した係数と取得部252から取得した充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とに基づいて、対価を算出する。具体的には、対価算出部254は、充放電器係数テーブル2082から取得した係数と、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とから求められる充放電時間とを乗算することによって得られる値を、対価とする。
なお、図14に示されるフローチャートにおいて、ステップS210と、S220と、S230とは、その順序を入れ替えてもよい。
本実施形態においては、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、自動車会社の充放電実績や、電力会社の電力消費実績に基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定するようにしてもよいし、充放電器60の蓄電量や、充電回数に基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定するようにしてもよい。
実施形態に係る充放電精算装置2によれば、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定する。このように構成することによって、充放電器60の充放電した電力量を計測する検定済み電力メータを新たに取り付けることなく、取引する電力量の対価を算出することができる。
[変形例(その1)]
変形例に係る充放電精算装置3は、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報とに加えて、節電要請などの充放電指示DCDの指示に従った充放電器60の貢献の程度に基づいて、対価を算出する。
変形例に係る充放電精算装置3のハードウェア構成は図11を適用できる。
[充放電精算装置の機能構成]
図15は、実施形態に係る充放電精算装置の機能ブロック図である。
充放電精算装置3は、記憶部208からRAM204上に展開されたプログラムをCPU200が実行することによって、取得部352と貢献度決定部353と対価算出部354と出力部356として機能する。
[充放電精算装置の各機能構成]
図11及び図15を用いて、充放電精算装置3の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、充放電精算装置3の各機能を説明するにあたって、図15に示されている充放電精算装置3の各機能ブロックを実現させるための主なハードウェアとの関係も説明する。
取得部352は、前述した取得部252を適用できる。ただし、取得部352は、充放電指示装置1が送信する充放電指示DCDを取得する。取得部352は、取得した充放電指示DCDを、貢献度決定部353へ出力する。また、取得部352は、取得した電力使用量を示す情報と充放電器60の種類を示す情報と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とのうち、電力使用量を示す情報と充放電器60の種類を示す情報と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とを対価算出部354へ出力し、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とを貢献度決定部353へ出力する。
貢献度決定部353は、CPU200からの命令によって実現される。貢献度決定部353は、取得部352が出力した充放電指示DCDと充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とに基づいて、充放電器60が充放電指示DCDの指示に従った貢献の程度を表す貢献度を求める。具体的には、貢献度決定部353は、電力需要のひっ迫の度合いを示す情報及び電力の余剰の度合いを示す情報のいずれか一方又は両方に基づいて、貢献度を求める。
図16は、貢献度決定部が行う処理の一例を示す図である。図16には、充放電時間と充放電指示DCDと貢献時間とが示される。充放電時間は、充放電器60が充放電を開始した充放電開始時刻T1と充放電を終了した充放電終了時刻T2との間の時間である。充放電指示DCDは、充放電指示装置1が充放電の開始を指示した時刻である充放電開始指示時刻T3と、充放電指示装置1が充放電の終了を指示した時刻である充放電終了指示時刻T4との間の時間(デマンド時間)である。貢献時間は、充放電時間のうち、充放電指示DCDと重複する時間である。
貢献度決定部353は、貢献時間に基づいて、貢献時間が長くなるにしたがって、貢献度が高くなるように、貢献度を設定する。例えば、貢献度決定部353は、所定の演算式を使用することによって、貢献度を演算するようにしてもよい。貢献度決定部353は、求めた貢献度を、対価算出部354へ出力する。
対価算出部354は、前述した対価算出部254を適用できる。ただし、対価算出部354は、貢献度決定部353が出力した貢献度を取得する。対価算出部354は、取得した係数と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報と貢献度とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を求める。対価算出部354は、電力使用量を示す情報と充放電器60の充放電による対価を示す情報とを、出力部356へ出力する。
出力部356は、前述した出力部256を適用できる。
[充放電精算装置の動作]
図17は、充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS310)取得部352は、充放電制御装置30から充放電器の種類を示す情報を取得する。取得部352は、取得した充放電器の種類を示す情報を、対価算出部354へ出力する。
(ステップS320)取得部352は、充放電制御装置30から充放電器60が充放電を開始する時刻を示す充放電開始時刻情報を取得する。取得部352は、取得した充放電開始時刻情報を、貢献度決定部353及び対価算出部354へ出力する。
(ステップS330)取得部352は、充放電制御装置30から充放電器60が充放電を終了する時刻を示す充放電終了時刻情報を取得する。取得部352は、取得した充放電終了時刻情報を、貢献度決定部353及び対価算出部354へ出力する。
(ステップS335)取得部352は、充放電指示装置1が送信した充放電指示DCDを取得する。取得部352は、取得した充放電指示DCDを、貢献度決定部353へ出力する。
(ステップS340)貢献度決定部353は、取得した充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報と充放電指示DCDとに基づいて、貢献度を決定する。貢献度決定部353は、決定した貢献度を、対価算出部354へ出力する。
(ステップS345)対価算出部354は、取得した充放電器の種類を示す情報に関連付けられた係数を、充放電器係数テーブル2082から取得する。
(ステップS350)対価算出部354は、係数と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報と貢献度とに基づいて、対価を算出する。具体的には、対価算出部354は、充放電器係数テーブル2082から取得した係数と、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とから求められる充放電時間と、貢献度とを乗算することによって得られる値を、対価とする。
なお、図17に示されるフローチャートにおいて、ステップS310と、S320と、S330と、S335は、その順序を入れ替えてもよい。また、図17に示されるフローチャートにおいて、ステップS340とS345との順序を入れ替えてもよい。
変形例に係る充放電精算装置3によれば、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報と充放電器60が充放電指示DCDの指示に従った貢献の程度とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定する。このように構成することによって、充放電器60の充放電した電力量を計測する検定済み電力メータを新たに取り付けることなく、取引する電力量の対価を算出することができることに加え、需要家に対して、充放電指示DCDの指示に従うことによるメリットを与えることができる。
[変形例(その2)]
変形例に係る充放電精算装置4は、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報とに加えて、電力使用量を示す情報が零である場合に、予め推定される家電製品20が消費する電力量に基づいて設定される係数に基づいて、対価を算出する。以下、家電製品20が消費する推定電力量に基づいて設定される係数を家電消費電力係数という。家電消費電力係数は、EVアグリゲータが有していてもよい。また、家電消費電力係数は、需要家の配電装置10が有していてもよい。配電装置10が家電消費電力係数を有する場合には、配電装置10の通信部は、家電消費電力係数を、充放電精算装置4へ通知する。変形例に係る充放電精算装置4のハードウェア構成は図11を適用できる。
[充放電精算装置の機能構成]
変形例に係る充放電精算装置4の機能ブロック図は、図13を適用できる。ただし、対価算出部254は、取得部252が出力した電力使用量を示す情報が零である場合に、取得した係数と充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報と家電消費電力係数とに基づいて、電気自動車50の備える充放電器60の充放電による対価を求める。具体的には、対価算出部254は、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とに基づいて、充放電開始時刻から充放電終了時刻までの充放電時間を求める。そして、対価算出部254は、係数と充放電時間と家電消費電力係数とを乗算することによって、充放電器60の充放電による対価を求める。対価算出部254は、電力使用量を示す情報と充放電器60の充放電による対価を示す情報とを、出力部256へ出力する。
[充放電精算装置の動作]
図18は、充放電精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS410−S440は、図14のステップS210−S240を適用できる。
ステップS445では、対価算出部254は、取得部252が出力した電力使用量を示す情報が零であるか否かを判定する。電力使用量を示す情報が零である場合ステップS450へ進み、電力使用量を示す情報が零でない場合ステップS455へ進む。
ステップS450では、対価算出部254は、電力使用量を示す情報が零である場合、家電消費電力係数を用いて対価を算出する。具体的には、対価算出部254は、充放電器係数テーブル2082から取得した係数と、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とから求められる充放電時間と、家電消費電力係数とを乗算することによって得られる値を、対価とする。
ステップS455では、電力使用量を示す情報が零でない場合、家電消費電力係数を用いないで対価を算出する。具体的には、対価算出部254は、充放電器係数テーブル2082から取得した係数と、充放電開始時刻情報と充放電終了時刻情報とから求められる充放電時間とを乗算することによって得られる値を、対価とする。
変形例に係る充放電精算装置4によれば、電力使用量を示す情報が零である場合に、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報と家電消費電力係数とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定する。このように構成することによって、充放電器60の充放電した電力量を計測する検定済み電力メータを使用することなく、取引する電力量の対価を演算することができる。さらに、電気自動車の備える充放電器60が放電している場合で、且つ電力使用量を示す情報が零である場合に、家電製品20の消費電力を考慮しない場合には、充放電器60が放電している電力量を過剰に判断してしまうことになる。このため、家電製品20が消費する電力量に基づいて設定される係数に基づいて、対価を算出する。このように構成することによって、充放電器60が放電している電力量の対価の推定精度を向上させることができる。
[変形例(その3)]
変形例に係る充放電精算装置5は、変形例(その2)と変形例(その3)とを組み合わせたものである。つまり、変形例に係る充放電精算装置5は、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報と貢献度とに加えて、電力使用量を示す情報が零である場合に、予め推定される家電製品20が消費する電力量に基づいて設定される家電消費電力係数に基づいて、対価を算出する。
変形例に係る充放電精算装置5によれば、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報と充放電器60が充放電指示DCDの指示に従った貢献の程度とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定し、電力使用量を示す情報が零である場合に、予め推定される家電製品20が消費する電力量に基づいて設定される家電消費電力係数に基づいて、対価を算出する。このように構成することによって、充放電器60が充放電した電力量を計測する検定済み電力メータを新たに取り付けることなく、取引する電力量の対価を算出することができることに加え、需要家に対して、充放電指示DCDの指示に従うことによるメリットを与えることができる。
さらに、電力使用量を示す情報が零である場合に、充放電器60の種類を示す情報と充放電器60が充放電を開始する時刻を示す情報と充放電器60が充放電を終了する時刻を示す情報と貢献度と家電消費電力係数とに基づいて、充放電器60の充放電による対価を決定する。このように構成することによって、充放電器60の充放電した電力量を計測する検定済み電力メータを使用することなく、取引する電力量の対価を演算することができる。
前述した実施形態及び変形例に係る充放電精算装置によって演算された充放電器60の充放電による対価と電力使用量を示す情報とを用いて、家電製品20が消費した電力の対価を演算することができる。
具体的には、電力使用量を示す情報によって得られる対価がXであり、充放電器60の充放電による対価がY(X>Y)である場合、家電製品20が消費した電力の対価は、X−Yとなる。この場合、X−Yは、正の数であるので、充放電器60が充放電指示DCDの指示に従って動作したことが分かる。この場合、電力事業者は、Yを取引する電力量の対価とするのが好ましい。
一方、電力使用量を示す情報によって得られる対価がXであり、充放電器60の充放電による対価がY(X<Y)である場合、家電製品20が消費した電力の対価は、X−Yとなる。この場合、X−Yは、負の数であるので、充放電器60が充放電指示DCDの指示とは逆に動作したことが分かる。この場合、電力事業者は、X、Yのうち、少ない方であるXを、取引する電力量の対価とするのが好ましい。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、前述した実施形態では、電気自動車50に搭載される充放電器60が行った制御の実績を把握し、把握した充放電器60が行った制御の実績に基づいて、充放電器60が行った充放電に対する対価を決定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、定置型の充放電器が行った制御の実績を把握し、把握した定置型の充放電器が行った制御の実績に基づいて、定置型の充放電器が行った充放電に対する対価を決定する場合についても適用できる。
なお、上述の充放電指示装置1、充放電精算装置2、充放電精算装置3、及び充放電精算装置4は内部にコンピュータを有している。そして、上述した装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
前述した実施形態及び変形例において、貢献度決定部353はデマンド時間算出部及び貢献度取得部の一例であり、配電装置10が備えるスマートメータは計測装置の一例である。
1…充放電指示装置、100…取得部、101…需要予測算出部、102…充放電可能電力量算出部、103…充放電指示生成部、104…充放電指示出力部、105…第1記憶部、2…充放電精算装置、10…配電装置、20…家電製品、30…充放電制御装置、40…蓄電装置、50…電気自動車、60…充放電器、252、352…取得部、254、354…対価算出部、256、356…出力部、353…貢献度決定部

Claims (5)

  1. 電力事業者から電力の供給を受ける電気自動車に供給される電力の対価を算出する充放電精算装置であって、
    電気自動車に搭載される充放電器の種類を示す情報と前記充放電器が充放電を開始する時刻を示す開始時刻情報と前記充放電器が充放電を終了する時刻を示す終了時刻情報を取得する取得部と、
    前記充放電器の種類を示す情報と前記開始時刻情報と前記終了時刻情報とに基づいて、前記充放電器に供給される電力の対価を算出する対価算出部と
    を備える充放電精算装置。
  2. 前記開始時刻情報と前記終了時刻情報との間の時間のうち、電力事業者が需要家に節電要請を行った時間を示すデマンド時間を求めるデマンド時間算出部と、
    前記デマンド時間に応じて、前記電力事業者に対する貢献を示す貢献度を求める貢献度取得部と
    を備え、
    前記対価算出部は、前記貢献度に更に基づいて、前記対価を算出する、請求項1に記載の充放電精算装置。
  3. 前記貢献度は、電力需要のひっ迫の度合いを示す情報及び電力の余剰の度合いを示す情報のいずれか一方又は両方に基づいて設定される、請求項2に記載の充放電精算装置。
  4. 前記対価算出部は、前記充放電器が放電している場合で、且つ需要家が備える計測装置が計測する電力消費が零である場合に、前記充放電器以外が消費する電力量に基づく係数をさらに用いて、前記対価を算出する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の充放電精算装置。
  5. 電力事業者から電力の供給を受ける電気自動車に供給される電力の対価を算出する充放電精算装置が備えるコンピュータに、
    電気自動車に搭載される充放電器の種類を示す情報を取得するステップと、
    前記充放電器が充放電を開始する時刻を示す開始時刻情報を取得するステップと、
    前記充放電器が充放電を終了する時刻を示す終了時刻情報を取得するステップと、
    前記充放電器の種類を示す情報と前記開始時刻情報と前記終了時刻情報とに基づいて、前記充放電器に供給される電力の対価を算出するステップと
    を実行させる充放電精算プログラム。
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