JP2018129599A - 受信装置、受信方法、送信装置、及び送信方法 - Google Patents

受信装置、受信方法、送信装置、及び送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供することができるようにする。【解決手段】携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で送信されてくるコンテンツの一部のデータと、ユニキャスト方式で送信されてくるコンテンツの他の一部のデータを受信し、受信したコンテンツの一部のデータと他の一部のデータを処理して、コンテンツを再生することで、ハイブリッドモバイル放送として、マルチキャスト方式での配信とユニキャスト方式での配信とが、ストリームの種別に応じて使い分けられる。その結果、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供することができるようになる。本発明は、例えば、第5世代移動通信システム(5G)を利用した5G携帯網を含むネットワークを介したモバイル放送に適用することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、受信装置、受信方法、送信装置、及び送信方法に関し、特に、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供することができるようにした受信装置、受信方法、送信装置、及び送信方法に関する。
移動体通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)や、各国の標準化団体などによって、次世代無線通信システムとして、第5世代移動通信システム(5G:5th Generation)の標準化が進められている。
次世代無線通信システムでは、データ伝送速度の高速化や大容量化などが図られるため、高精細動画ストリーミングの配信サービス(例えば2Kや4K、8Kの動画等)など、様々なサービスが提供されることが期待されている(例えば、非特許文献1参照)。
ドコモ5Gホワイトペーパー 2020年以降の5G無線アクセスにおける要求条件と技術コンセプト、株式会社NTTドコモ、2014年9月
現在、次世代無線通信システムの標準化が進められているが、各種のサービスを提供するためのシステムの構築や運用方式は確立されておらず、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供するためのシステムの構築や運用方式の提案が求められていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の受信装置は、携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で送信されてくるコンテンツの一部のデータと、ユニキャスト方式で送信されてくる前記コンテンツの他の一部のデータを受信する受信手段と、受信した前記コンテンツの一部のデータと他の一部のデータを処理して、前記コンテンツを再生する処理手段とを備える受信装置である。
本発明の第1の側面の受信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本発明の第1の側面の受信方法は、上述した本発明の第1の側面の受信装置に対応する受信方法である。
本発明の第1の側面の受信装置、及び、受信方法においては、携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で送信されてくるコンテンツの一部のデータと、ユニキャスト方式で送信されてくる前記コンテンツの他の一部のデータが受信され、受信された前記コンテンツの一部のデータと他の一部のデータが処理されて、前記コンテンツが再生される。
本発明の第2の側面の送信装置は、コンテンツのデータを処理する処理手段と、携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で前記コンテンツの一部のデータを送信するか、又はユニキャスト方式で前記コンテンツの他の一部のデータを送信する送信手段とを備える送信装置である。
本発明の第2の側面の送信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本発明の第2の側面の送信方法は、上述した本発明の第2の側面の送信装置に対応する送信方法である。
本発明の第2の側面の送信装置、及び、送信方法においては、コンテンツのデータが処理され、携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で前記コンテンツの一部のデータが送信されるか、又はユニキャスト方式で前記コンテンツの他の一部のデータが送信される。
本発明の第1の側面、及び、第2の側面によれば、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供することができる。
本発明を適用した配信システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。 配信サーバの構成例を示すブロック図である。 受信端末の構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の同時配信サービスを提供するためのシステム運用の方式を説明する図である。 第1の実施の形態の送信側と受信側の処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の同時配信サービスを提供するためのシステム運用の方式の概要を説明する図である。 第2の実施の形態の同時配信サービスを提供するためのシステムの構成例を説明する図である。 第2の実施の形態の具体的な運用例(輻輳検知前)を説明する図である。 第2の実施の形態の具体的な運用例(輻輳検知時)を説明する図である。 第2の実施の形態の具体的な運用例(輻輳検知後)を説明する図である。 第2の実施の形態の送信側と受信側の処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の送信側と受信側の処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.システムの構成
2.第1の実施の形態:ハイブリッドモバイル放送
3.第2の実施の形態:輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送
4.変形例
<1.システムの構成>
(配信システムの構成例)
図1は、本発明を適用した配信システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1において、配信システム1は、ネットワーク30を介して、放送番組等のコンテンツを配信するためのシステムである。なお、システムとは、複数の装置が物理的又は論理的に集合したものをいう。
配信システム1は、配信サーバ10と、受信端末20−1乃至20−N(N:1以上の整数)から構成され、ネットワーク30を介して相互に接続される。
配信サーバ10は、コンテンツを配信する専用のサーバであり、例えば、放送局等の放送事業者や、通信キャリア等の通信事業者等により提供される。配信サーバ10は、放送番組(例えばライブ番組)等のコンテンツを、ネットワーク30を介して、受信端末20−1乃至20−Nに配信する。
受信端末20−1は、例えば、スマートフォンや携帯電話機、タブレット型コンピュータ等の携帯型の端末装置(モバイル受信機)である。受信端末20−1は、エンドユーザの操作に応じて、ネットワーク30を介して配信サーバ10から配信されるコンテンツを受信して再生する。
受信端末20−2乃至20−Nは、受信端末20−1と同様に、スマートフォン等として構成され、配信サーバ10から配信されるコンテンツを再生することができる。なお、以下の説明において、受信端末20−1乃至20−Nを、特に区別する必要がない場合には、単に、受信端末20と記述する。
ネットワーク30は、無線アクセスネットワークやコアネットワーク等からなる移動体通信ネットワークや、コンピュータネットワークが相互に接続されたインターネットなどを含むシステム全体を表している。
なお、配信システム1において、ネットワーク30を介して、配信サーバ10と受信端末20との間で行われる通信は、無線通信及び有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、すなわち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであってもよい。例えば、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであってもよい。
配信システム1は、以上のように構成される。
(配信サーバの構成例)
図2は、図1の配信サーバ10の構成例を示すブロック図である。
図2において、配信サーバ10は、処理部100、記憶部101、及び通信部102から構成される。
処理部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等から構成される。処理部100は、各種の演算処理や、各部の動作制御など、配信サーバ10における中心的な処理装置として動作する。
記憶部101は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や光ディスク、半導体メモリ等のストレージとして構成される。記憶部101は、処理部100からの制御に従い、各種のデータを記録する。例えば、記憶部101には、外部から提供される、放送番組等のコンテンツのデータが記録される。
なお、放送番組としてライブ番組の配信を行う場合には、外部のカメラ装置から提供されるコンテンツのデータを、記憶部101に記録せずに、直接、処理部100に供給することができる。
通信部102は、例えば、通信I/F回路として構成される。この通信I/F回路としては、例えば、イーサーネット(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)など、ネットワーク30に接続するための機能が実装される。
通信部102は、ネットワーク30を介して、受信端末20との間で通信を行うことで、処理部100により処理されたコンテンツ等の各種のデータを、配信することができる。
配信サーバ10は、以上のように構成される。
(受信端末の構成例)
図3は、図1の受信端末20の構成例を示すブロック図である。
図3において、受信端末20は、処理部200、メモリ201、タッチパネル202、スピーカ203、通信部204、及び電源部205から構成される。
処理部200は、例えば、CPUやマイクロプロセッサ等から構成される。処理部200は、各種の演算処理や、各部の動作制御など、受信端末20における中心的な処理装置として動作する。
メモリ201は、例えば、不揮発性メモリ(例えば、NVRAM(Non-Volatile RAM)等)などの半導体メモリとして構成される。メモリ201は、処理部200からの制御に従い、各種のデータを記録する。
タッチパネル202は、タッチセンサ221と表示部222から構成される。なお、タッチセンサ221は、表示部222の画面上に重畳されている。
タッチセンサ221は、ユーザによりタッチパネル202に対して行われる入力操作(例えば、ユーザの指をパネル表面に接触させる操作など)を、その操作が行われた場所のタッチパネル202上での位置とともに検出し、その検出信号を処理部200に供給する。
表示部222は、例えば、液晶や有機EL(Electro Luminescence)等のディスプレイから構成される。表示部222は、処理部200からの制御に従い、映像信号に応じた映像やテキスト等の各種の情報を表示する。
スピーカ203は、処理部200からの制御に従い、音声信号に応じた音声を出力する。
通信部204は、例えば、通信I/F回路として構成される。この通信I/F回路としては、例えば、5G(5th Generation)等のセルラー通信プロトコルを実装することで、アンテナを介して基地局との間で無線通信を行い、ネットワーク30に接続することができる。
通信部204は、ネットワーク30を介して配信サーバ10との間で通信を行うことで、コンテンツ等の各種のデータを受信し、処理部200に供給することができる。
電源部205は、蓄電池又は外部電源から得られる電源電力を、処理部200を含む受信端末20の各部に供給する。
なお、説明の簡略化のために図示していないが、例えば、受信端末20が、スマートフォンや携帯電話機などの通話機能を有する機器である場合には、通話機能を実現するための回路やマイクロフォンが設けられる。また、受信端末20は、GPS(Global Positioning System)等の現在の位置を示す位置情報を取得するための機能を有している。
また、スマートフォン等の受信端末20は、アプリケーションをダウンロードして実行するなど、様々な機能を備えることができる。さらに、いわゆるワンセグやフルセグ等の地上波デジタル放送を視聴するための機能(例えば、チューナ)が、受信端末20に設けられるようにしてもよい。
受信端末20は、以上のように構成される。
ところで、現在、次世代無線通信システムとして、第5世代移動通信システム(5G)の標準化が進められているが、無線通信システムを利用して、より柔軟にサービスを提供するためのシステムの構築や運用方式の提案が求められているのは、先に述べた通りである。
そこで、本発明では、より柔軟に、同時配信サービスとしてのモバイル放送を提供するためのシステムの構築や運用方式の提案を行うものとする。
すなわち、図1の配信システム1において、第5世代移動通信システム(5G)を利用した5G携帯網を含むネットワーク30を介して提供されるモバイル放送として、ハイブリッドモバイル放送、又は輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送が行われるようにする。
ここで、ハイブリッドモバイル放送とは、マルチキャスト方式での配信と、ユニキャスト方式での配信を組み合わせたモバイル放送である。一方で、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送とは、通常時にユニキャスト方式での配信を行い、輻輳時にマルチキャスト方式での配信を行うモバイル放送である。
以下の説明では、まず、第1の実施の形態として、ハイブリッドモバイル放送を説明し、その後、第2の実施の形態として、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送を説明するものとする。
<2.第1の実施の形態>
まず、第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態では、マルチキャスト方式での配信と、ユニキャスト方式での配信を組み合わせたハイブリッドモバイル放送について説明する。
(ハイブリッドモバイル放送の構成例)
図4は、第1の実施の形態における同時配信サービスを提供するためのシステム運用の方式を説明する図である。
なお、図4においては、本発明で提案する同時配信サービスのシステム運用の方式とともに、一般的な同時配信サービスのシステム運用の方式についても図示して、それらのシステム運用の方式を比較している。また、図4において、時間の方向は、図中の下側から上側に向かう方向とされる。
図4A(同図左側)には、一般的な同時配信サービス(モバイル放送)のシステム運用の方式を用いた場合のデータの流れを示している。なお、この同時配信サービスは、放送番組(例えばライブ番組)等のコンテンツを、マルチキャスト方式を用いて、同報型配信するものであるため、モバイル放送であるとも言える。
図4Aにおいては、配信サーバ10からネットワーク30を介して配信される、放送番組等のコンテンツが、受信端末20−1乃至20−3によりそれぞれ受信されている。
ただし、ネットワーク30には、5Gマルチキャスト網31が含まれる。5Gマルチキャスト網31は、第5世代移動通信システム(5G)を用いて構築された携帯網である5G携帯網(移動体通信ネットワーク)の一部である。
5Gマルチキャスト網31では、あらかじめ固定の帯域が確保され、その固定の帯域を用いて、コンテンツのデータとして、SI/EPGデータストリーム、音声ストリーム、及び映像ストリームが、マルチキャスト方式で伝送される。
ここで、マルチキャスト方式は、5Gマルチキャスト網31において、決められた特定の受信端末20に対し、同時にデータ(パケット)を送信する方式である。なお、ブロードキャスト方式は、不特定多数の受信端末20に、同時にデータ(パケット)を送信する方式であり、対象が不特定である点が、マルチキャスト方式と異なる。
なお、SI(Service Information)情報は、放送番組の再生などに関する情報を定義する制御情報である。また、EPG(Electronic Program Guide)情報は、電子番組表に関する情報である。SI情報には、番組情報としてEPG情報のほぼ全てが含まれるため、SI/EPG情報としてまとめて取り扱うようにしてもよい。
受信端末20−1は、ユーザAが使用している。受信端末20−1においては、SI/EPGデータストリームから得られるEPG情報(SI/EPG情報)に基づき、番組情報が提示され、ユーザAにより所望の放送番組が選択(選局)された場合、SI/EPGデータストリームから得られるSI情報に基づき、当該放送番組の映像ストリームと音声ストリームが受信される。これにより、受信端末20−1では、同時配信サービスとして配信される放送番組を視聴することが可能となる。
また、受信端末20−2は、ユーザBにより使用され、受信端末20−3は、ユーザCにより使用される。受信端末20−2と受信端末20−3においては、受信端末20−1と同様に、エンドユーザの操作に応じて、所望の放送番組を視聴することが可能となる。
このように、一般的な同時配信サービス(モバイル放送)では、あらかじめ固定の帯域が確保された5Gマルチキャスト網31で、SI/EPGデータストリーム、音声ストリーム、及び映像ストリームを伝送している。そして、このような常時固定帯域確保型のモバイル放送において、データ量が大きい映像ストリーム等のストリームを伝送すると、より広い帯域が必要となるため、その分だけコストが高くなる。
一方で、図4B(同図右側)には、本発明で提案する同時配信サービス(ハイブリッドモバイル放送)のシステム運用の方式を用いた場合のデータの流れを示している。なお、この同時配信サービスは、放送番組等のコンテンツを、マルチキャスト方式とユニキャスト方式を用いて、同報型配信するものであるため、ハイブリッドモバイル放送であるとも言える。
図4Bにおいては、上述した図4Aと同様に、配信サーバ10からネットワーク30を介して配信される、放送番組等のコンテンツが、受信端末20−1乃至20−3によりそれぞれ受信されている。
ただし、ネットワーク30には、5Gマルチキャスト網31のほかに、5Gユニキャスト網32が含まれる。5Gマルチキャスト網31と5Gユニキャスト網32は、5G携帯網(移動体通信ネットワーク)の一部である。
5Gマルチキャスト網31では、あらかじめ固定の帯域が確保され、その固定の帯域を用いて、コンテンツの一部のデータとして、SI/EPGデータストリームと音声ストリームが、マルチキャスト方式で伝送される。5Gユニキャスト網32では、帯域が保証されておらず、コンテンツの他の一部のデータとして、映像ストリームが、ユニキャスト方式で伝送される。
ここで、ユニキャスト方式は、5Gユニキャスト網32において、単一の受信端末20を指定して、データ(パケット)を送信する方式である。ユニキャスト方式は、1対1の通信となる点が、1対多数の通信となるマルチキャスト方式やブロードキャスト方式とは異なる。
受信端末20−1では、5Gマルチキャスト網31を介して配信されるSI/EPGデータストリームから得られるEPG情報(SI/EPG情報)に基づき、番組情報が提示され、ユーザAにより所望の放送番組が選択(選局)される。
このとき、受信端末20−1では、5Gマルチキャスト網31を介して配信される音声ストリームと、5Gユニキャスト網32を介して配信される映像ストリームが受信され、SI/EPGデータストリームから得られるSI情報(例えば、再生時刻の情報等)に基づき、音声ストリームと映像ストリームとが同期される。これにより、受信端末20−1では、同時配信サービスとして配信される放送番組を視聴することが可能となる。
例えば、受信端末20−1においては、図4Bに示すように、ユーザAの操作に応じて、時刻t1乃至t2と時刻t3乃至t4の期間に、音声ストリームと映像ストリームとが合成され、放送番組が再生されているため、その期間に、ユーザAによって、当該放送番組が視聴されたことになる。
また、受信端末20−2と受信端末20−3においては、受信端末20−1と同様に、エンドユーザの操作に応じて、所望の放送番組が再生される。図4Bに示すように、受信端末20−2では、時刻t2乃至t3の期間に、ユーザBによって、放送番組が視聴されている。また、受信端末20−3では、時刻t2乃至t4の期間に、ユーザCによって、放送番組が視聴されている。
このように、本発明で提案する同時配信サービス(ハイブリッドモバイル放送)では、あらかじめ固定の帯域が確保された5Gマルチキャスト網31では、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームのみを伝送し、映像ストリームは、5Gユニキャスト網32で伝送している。
データ量が大きい映像ストリームを、5Gマルチキャスト網31で伝送すると、より広い帯域が必要となるが、本発明で提案する同時配信サービスのように、映像ストリームが、5Gユニキャスト網32で伝送されるようにして、5Gマルチキャスト網31では、SI/EPGストリーム及び音声データストリームのみが伝送されるようにすることで、5Gマルチキャスト網31の帯域の節約を図ることが可能となる。
すなわち、5Gマルチキャスト網31は、ギャランティ型(帯域確保型又は帯域保証型)のサービスを提供可能であるが、その分だけコストが高くなる。一方で、5Gユニキャスト網32は、ベストエフォート型の品質が保証されないサービスを提供することになるが、コストは低くなる。そのため、本発明で提案する同時配信サービスにおいては、配信されるストリームの種別(特性)に応じて、当該ストリームが、5Gマルチキャスト網31又は5Gユニキャスト網32のいずれかで伝送されるようにしている。
ここで、例えば、コンテンツとして、地上波や衛星放送等の放送番組の再送信(同時配信)を行う場合に、放送局1局につき、500Kbpsに収まる程度で、SI/EPGデータストリームと音声ストリームを伝送可能であるならば、10局で5Mbps程度となる。この程度のデータ量であるならば、5G携帯網上に、固定のマルチキャスト帯域を確保した5Gマルチキャスト網31を設けても、帯域上は特に問題にはならないと考えられる。
また、5Gユニキャスト網32は、ベストエフォート型の経路となるため、災害時等に、急激にトラフィックが増大すると、輻輳状態(破綻状態)になる可能性がある。そして、5Gユニキャスト網32において、輻輳が発生した場合には、受信端末20は、映像ストリームを受信することができなくなる。
しかしながら、5Gユニキャスト網32で、輻輳が発生した場合でも、固定の帯域が確保された5Gマルチキャスト網31においては、SI/EPGデータストリームと音声ストリームが伝送されているため、受信端末20では、輻輳の発生に関係なく、SI/EPGデータストリームと音声ストリームを、確実に受信することができる。そして、受信端末20は、SI/EPGデータストリームから得られるSI情報に基づいて、音声ストリームを処理することで、放送番組の音声(番組音声)のみを出力することができる。
例えば、地震や津波等の災害が発生して、5G携帯網上の5Gユニキャスト網32にて輻輳が発生した場合に、受信端末20は、5Gマルチキャスト網31を介してデータを受信して、緊急警報放送の音声を出力することで、エンドユーザに対し、地震や津波等の災害に関する情報を通知することができる。
なお、図4においては、説明の簡略化のため、ある1つの放送局のチャネルで配信される放送番組のストリームが伝送される場合を例示しているが、実際の運用では、10局など、複数の放送局に対応した複数のチャネルごとに、各放送局の放送番組のストリームが配信されることになる。そして、受信端末20では、エンドユーザの操作に従い、各放送局の放送番組の中から、番組情報に応じた所望の放送番組が選局されることになる。
(送信側と受信側の処理の流れ)
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の実施の形態において、送信側の配信サーバ10と、受信側の受信端末20で実行される処理の流れについて説明する。
ステップS101において、配信サーバ10の処理部100は、外部のカメラ装置から提供されるコンテンツ、あるいは記憶部101に記録されたコンテンツのストリームを読み出して処理する。
ここでは、例えば、ライブ番組等の放送番組の音声ストリームと映像ストリームに対し、エンコードやパッケージング等の処理が施される。また、ここでは、配信される放送番組に応じて、SI情報やEPG情報等の制御情報が生成される。
ステップS102において、配信サーバ10の通信部102は、5Gマルチキャスト網31を含むネットワーク30を介して、マルチキャスト方式で、SI/EPGデータストリームを配信する。
なお、ここでは、説明を分かりやすくするため、マルチキャスト方式で、SI/EPGデータストリームのみが配信されているとしているが、それと同時に、音声ストリームも配信されている。また、ユニキャスト方式では、映像ストリームが同時に配信されている。
5Gマルチキャスト網31を介して、マルチキャスト方式で配信されるSI/EPGデータストリームは、受信端末20の通信部204により受信される。
ステップS111において、受信端末20の処理部200は、配信サーバ10から配信されるSI/EPGデータストリームから得られる番組情報(EPG)を、表示部222に提示する。
ステップS112において、受信端末20の処理部200は、タッチセンサ221からのからの検出信号に基づいて、番組情報に含まれる放送番組の一覧の中から、エンドユーザによる所望の放送番組(チャネル)の選択を検知する。
ステップS103において、配信サーバ10の通信部102は、5Gマルチキャスト網31を含むネットワーク30を介して、マルチキャスト方式で、SI/EPGデータストリームと音声ストリームを配信する。
ステップS104において、配信サーバ10の通信部102は、5Gユニキャスト網32を含むネットワーク30を介して、ユニキャスト方式で、映像ストリームを配信する。
なお、ここでは、説明の都合上、マルチキャスト方式で、SI/EPGデータストリームと音声ストリームが配信され、ユニキャスト方式で、映像ストリームのみが配信されるとして説明しているが、それらのストリームは、同時に配信されるものである。
このようにして、5Gマルチキャスト網31を介して、マルチキャスト方式で配信される音声ストリームと、5Gユニキャスト網32を介して、ユニキャスト方式で配信される映像ストリームは、受信端末20の通信部204により受信可能となる。これにより、受信端末20では、SI/EPGデータストリームから得られるSI情報に基づき、ステップS112の処理での検知結果に応じたチャネルの放送番組の音声ストリームと映像ストリームが受信される。
ステップS113において、配信サーバ10の処理部200は、SI/EPGデータストリームから得られるSI情報に含まれる同期情報(例えば、再生時刻の情報等)に基づいて、音声ストリームと映像ストリームとの同期をとる。
ステップS114において、配信サーバ10の処理部200は、同期された音声ストリームと映像ストリームのレンダリングを行う。
このレンダリング処理では、同期された音声ストリームと映像ストリームが処理されることで、ステップS112の処理での検知結果に応じたチャネルの放送番組の音声と映像のデータが生成され、エンドユーザにより選択された所望の放送番組が再生される。
以上、送信側の配信サーバ10と、受信側の受信端末20で実行される処理の流れを説明した。
以上のように、第1の実施の形態では、データ量がそれほど大きくなく、かつ、輻輳の影響を受けることなく配信する必要があるデータ(例えば、SI/EPGデータストリームと音声ストリーム)を、固定の帯域が確保された5Gマルチキャスト網31を介して配信する一方で、データが大きく、かつ、輻輳の影響を受けてもよいデータ(例えば、映像ストリーム)を、5Gユニキャスト網32を介して配信している。
このようなマルチキャスト方式での配信とユニキャスト方式での配信を組み合わせたハイブリッドモバイル放送によって、異なる配信経路での配信を行うことで、受信端末20では、通常時には、5Gマルチキャスト網31を介して配信される音声ストリームと、5Gユニキャスト網32を介して配信される映像ストリームとを合成して、放送番組を提示することができる。一方で、5Gユニキャスト網32の輻輳時において、受信端末20では、5Gマルチキャスト網31を介して配信される音声ストリームから、番組音声のみを出力することができる。
このように、本発明によれば、ハイブリッドモバイル放送として、マルチキャスト方式での配信と、ユニキャスト方式での配信とを、配信されるストリームの種別(特性)に応じて使い分けることで、より柔軟(フレキシブル)に、同時配信サービスとしてのモバイル放送を提供することができる。そして、このようなシステムの構築や運用方式が提供されることで、固定の帯域を確保する必要がある5Gマルチキャスト網31の帯域の節約を図ることが可能となる。
また、5Gユニキャスト網32で、災害時等に輻輳が発生した場合でも、固定の帯域が確保された5Gマルチキャスト網31では、受信端末20にて最低限の情報を出力するためのデータが伝送されているため、受信端末20では、最低限の情報(例えば災害発生時の緊急警報放送の音声)を出力することができる。
なお、上述した説明では、マルチキャスト方式で配信されるSI/EPGデータストリーム及び音声ストリームと、ユニキャスト方式で配信される映像ストリームとが、同一の配信サーバ10から配信されるとして説明したが、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームと、映像ストリームとを、配信方式ごとに、異なる配信サーバ10(例えば、配信サーバ10−1と、配信サーバ10−2)から配信されるようにしてもよい。
また、マルチキャスト方式で配信されるSI/EPGデータストリームと音声ストリームを、ストリームの種別ごとに、異なる配信サーバ10(例えば、配信サーバ10−3と、配信サーバ10−4)から配信されるようにしてもよい。ただし、これらのストリームを配信する配信サーバ10は、放送番組を提供(制作)する放送局ごとに設けるようにしてもよいし、あるいは、1つの配信サーバ10で、複数の放送局から提供される放送番組をまとめて配信するようにしてもよい。
さらに、上述した説明では、ネットワーク30として、5Gマルチキャスト網31と5Gユニキャスト網32が配信経路に含まれるとして説明したが、インターネットやその他のネットワークが配信経路に含まれるようにしてもよい。また、説明の簡略化のため、図示を省略しているが、5Gマルチキャスト網31と5Gユニキャスト網32を含む5G携帯網(移動体通信ネットワーク)は、基地局の無線設備やアンテナ等からなる無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)と、基地局相互や移動体通信網、固定通信網などとの接続を行うためのコアネットワーク(CN:Core Network)等から構成されている。
<3.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態では、通常時にユニキャスト方式での配信を行い、輻輳時にマルチキャスト方式での配信を行うモバイル放送である、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送について説明する。
(輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送の概要)
図6は、第2の実施の形態における同時配信サービスを提供するためのシステム運用の方式の概要を説明する図である。
図6において、インターネット33を含むネットワーク30には、配信サーバ10から配信されるコンテンツのデータなど、様々なデータが流れている。ここで、災害時等には、急激なトラフィックの増大によって、ネットワーク30に多大な負荷がかかると、輻輳状態(破綻状態)となる。
図6においては、インターネット33のトラフィック状態を常に監視して(S11)、インターネット33の輻輳が検知された場合には、5G携帯網(移動体通信ネットワーク)34に、配信リソースを確保して、コンテンツのデータの配信経路を、ユニキャスト方式のインターネット33経由から、マルチキャスト方式の5G携帯網34経由に切り替えるようにする(S12)。
そして、切り替え先の5G携帯網34においては、配信サーバ10からのコンテンツの一部のデータが配信されるようにする。例えば、コンテンツのデータとして、切り替え元のインターネット33で、SI/EPGデータストリーム、音声ストリーム、及び映像ストリームが配信されていた場合に、切り替え先の5G携帯網34では、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームのみが配信されるようにする。
このように、災害時等に輻輳が発生した場合には、5G携帯網34で、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームを配信することができるため、受信端末20では、番組音声(例えば災害発生時の緊急警報放送の音声)のみを再生することができる。
ここでは、遅延が一定で、サービスの品質(QoS:Quality of Service)が一定に保たれるネットワーク(マルチキャスト方式の5G携帯網34)の特質を活かして、品質の一定しないネットワーク(インターネット33)のオフロード先に使用するトラフィックオフローディングを実現していると言える。すなわち、インターネット33のトラフィックが輻輳しそうな場合に、ショートカットパスとしての5G携帯網34を利用してトラフィックを安定化させるともに、負荷分散を行っている。
すなわち、第5世代移動通信システム(5G)等の移動体通信システムを用いて構築された携帯網を経由したユニキャスト方式のモバイル放送が提供されているような場合において、災害時等に、インターネット33での双方向トラフィックが、特に集中して破綻するような状況に陥ったときに、第5世代移動通信システム(5G)で提供される低遅延インフラを利用して、マルチキャスト方式の5G携帯網34で、最低限の情報のみを配信することができる。
例えば、5G携帯網34上で、マルチキャスト方式によって、最低限の情報(例えば、SI/EPGデータストリームと音声ストリーム)を配信することによって、携帯網の帯域を圧迫せずに、番組ロイヤリティ、非健常者向けの緊急時情報配信、災害時の最低限の音声情報を担保することが可能となる。
(輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送の構成例)
図7は、第2の実施の形態における同時配信サービスを提供するためのシステムの構成例を説明する図である。
図7においては、インターネット33のトラフィック状態を常に監視して、輻輳を検知する輻輳検知モジュール40が設けられている。輻輳検知モジュール40は、インターネット33のトラフィックモニタリングを行う(S31)。
輻輳検知モジュール40では、一般的なトラフィックモニタリングの手法によって、例えば、ネットワークがダウンしていないかどうか、あるいは、性能低下でレスポンスが悪化していないかどうかなどを監視する。この監視は、例えば、ネットワーク機器やサーバ、通信トラフィックなどを見ることで、障害や性能低下の発生を検知することが可能となる。
なお、一般的なトラフィックモニタリングの手法をとることができれば、例えば、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)のトピックの遷移をトラックすることで、そのトラフィックが急激に上がって輻輳(破綻)に至るほどのトピックを検知するといったアプリケーションレイヤでのディープパケットインスペクション(DPI:Deep Packet Inspection)による手法などを用いることもできる。つまり、ソーシャルネットワーキングサービス上で発信される膨大な情報(ビッグデータ)等を利用しても、輻輳(破綻)を検知することができる。
輻輳検知モジュール40において、インターネット33にて輻輳が検知された場合には、配信エリアを指定して、対象の配信エリアにおける5G携帯網34に、ネットワークリソースやコンピューティングリソース等の配信リソースが確保されるようにする(S32)。ただし、5G携帯網34は、低遅延やサービスの品質(QoS)の保証可能な携帯網であるものとする。
ここで、5G携帯網34は、5Gパケットコアネットワーク35とMBMS無線ネットワーク36に大別することができる。
5Gパケットコアネットワーク35は、基地局相互や他の移動体通信網、固定通信網などとの接続を行うためのコアネットワーク(CN)である。この5Gパケットコアネットワーク35では、例えば、QoS制御やマルチキャストエリア制御、プロビジョニング/サブスクリプション制御などが行われる。
QoS制御は、帯域制御や優先制御などの制御である。マルチキャストエリア制御は、マルチキャスト方式での配信が、対象の配信エリアにおける5G携帯網34にて行われるようにするための制御である。プロビジョニング/サブスクリプション制御は、エンドユーザの需要に応じて設備やサービス等のリソースを提供したり、予約したりするための制御である。
MBMS無線ネットワーク36は、同時配信サービスを行うためのMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Services)機能を利用して、データを、IPマルチキャストにて配信する。なお、MBMSは、3GPPで標準化された機能であって、同報型配信を実現するベアラサービスである。このMBMSを利用することで、あるエリア内の全ての受信端末20に対して、共通のベアラにて一斉に情報を配信することが可能となる。
ここで、IPマルチキャストは、IP(Internet Protocol)ネットワーク上で、マルチキャストを実現するものである。IPネットワーク内で単一のアドレスを指定して特定の相手にデータを送信するIPユニキャストと比べて、IPマルチキャストは、IPネットワークの利用効率の良い伝送技術であって、利用可能なリソースに限りのある移動体通信網において特に効果的である。また、MBMS無線ネットワーク36には、基地局の無線設備やアンテナ等からなる無線アクセスネットワーク(RAN)を含めることができる。
例えば、ある配信エリアX内において、受信端末20−1と受信端末20−2が、インターネット33を介して、放送番組の配信サービス(ユニキャスト方式で配信される音声と映像のサービス)を受信している場合に、輻輳検知モジュール40によって、インターネット33にて輻輳が検知されたときには、次のように配信経路が切り替えられる。
すなわち、対象の配信エリアXにおける5G携帯網34において、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームを配信するために必要な配信リソースが確保され、5Gパケットコアネットワーク35及びMBMS無線ネットワーク36を介して、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームが、マルチキャスト方式(IPマルチキャスト)で配信される。
これにより、インターネット33経由から5G携帯網34経由に配信経路が切り替えられ(オフロードされ)、ある配信エリアX内の受信端末20−1と受信端末20−2では、5G携帯網34を介して、マルチキャスト方式で配信されるSI/EPGデータストリーム及び音声ストリームを受信して、放送番組(例えば災害時の緊急情報など)の音声のみを出力することができる。
(より具体的な運用例)
ここで、図8乃至図10を参照して、第2の実施の形態における同時配信サービスである、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送について、より具体的な運用例を説明する。
(1)輻輳の検知前の状態
図8は、輻輳検知モジュール40による輻輳の検知前のシステムの構成例を示す図である。
図8のシステムにおいては、送信側のサーバとして、送出制御サーバ11、5GMBMSサーバ12−A、5GMBMSサーバ12−B、SI/EPGサーバ13、及び音声サーバ14が設けられている。
送出制御サーバ11は、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送の運用を行う際に制御の中心を担うサーバである。
送出制御サーバ11は、輻輳検知モジュール40によって、インターネット33にて輻輳が検知された場合に、対象の配信エリア内でMBMS配信を行う5GMBMSサーバ12(12−A,12−B)に対し、配信リソースの確保を要求する。また、送出制御サーバ11は、配信リソースの確保を要求した5GMBMSサーバ12に対し、SI/EPGサーバ13からのSI/EPGデータストリームと、音声サーバ14からの音声ストリームを供給する。
5GMBMSサーバ12−Aは、配信エリアA内の受信端末20に対し、MBMS無線ネットワーク36−A(を含む5G携帯網34)を介して、マルチキャスト方式(IPマルチキャスト)でのMBMS配信を行うサーバである。
5GMBMSサーバ12−Aは、送出制御サーバ11からの配信リソースの確保要求に基づいて、ネットワークリソースやコンピューティングリソース等の、配信エリアA内にMBMS配信を行うための配信リソースを確保する。そして、5GMBMSサーバ12−Aは、MBMS無線ネットワーク36−A(を含む5G携帯網34)を介して、配信エリアA内の受信端末20に対し、送出制御サーバ11からのSI/EPGデータストリームと音声ストリームをMBMS配信する。
配信エリアA内には、受信端末20−1−1乃至20−1−n(n:1以上の整数)と、受信端末20−2と、受信端末20−3−1乃至20−3−m(m:1以上の整数)など、多数の受信端末20が存在している。
5GMBMSサーバ12−Bは、配信エリアB内の受信端末20に対し、MBMS無線ネットワーク36−B(を含む5G携帯網34)を介して、マルチキャスト方式(IPマルチキャスト)でのMBMS配信を行うサーバである。
5GMBMSサーバ12−Bは、送出制御サーバ11からの配信リソースの確保要求に基づいて、配信エリアB内にMBMS配信を行うための配信リソースを確保する。そして、5GMBMSサーバ12−Bは、配信エリアB内の受信端末20に対し、MBMS無線ネットワーク36−B(を含む5G携帯網34)を介して、送出制御サーバ11からのSI/EPGデータストリームと音声ストリームをMBMS配信する。
配信エリアB内には、受信端末20−4−1乃至20−4−i(i:1以上の整数)と、受信端末20−5と、受信端末20−6−1乃至20−6−j(j:1以上の整数)など、多数の受信端末20が存在している。
SI/EPGサーバ13は、対象の放送番組のSI/EPGデータストリームを生成し、送出制御サーバ11に供給する。音声サーバ14は、対象の放送番組の音声ストリームを生成し、送出制御サーバ11に供給する。
なお、図8においては、輻輳の検知前のシステムの構成例を示しているが、配信エリアA内の多数の受信端末20では、インターネット33を含むネットワーク30を介して、放送番組の配信サービス(ユニキャスト方式で配信される音声と映像のサービス)が受信され、当該放送番組が再生されている。同様に、配信エリアB内の多数の受信端末20では、インターネット33を含むネットワーク30を介して、放送番組の配信サービス(ユニキャスト方式で配信される音声と映像のサービス)が受信され、当該放送番組が再生されている。
(2)輻輳の検知時の状態
その後の状況として、図9には、輻輳検知モジュール40による輻輳の検知時のシステムの構成例を示している。
図9においては、配信エリアA内の多数の受信端末20と、インターネット33との間のトラフィックの輻輳が、輻輳検知モジュール40によって検知されている(S51)。輻輳検知モジュール40は、輻輳を検知したとき、送出制御サーバ11に対して、配信エリア識別とともに、5G携帯網34でのSI/EPGデータストリーム及び音声ストリームの配信を指示する(S52)。
ここで、対象となる配信エリアの識別の手法であるが、例えば、受信端末20の位置情報を用いることができる。すなわち、例えば、スマートフォン等の受信端末20が、GPS等の現在の位置を示す位置情報を取得するための機能を有している場合に、送信側のサーバで、その位置情報を輻輳前にあらかじめ取得しておくことで、輻輳の検知時には、その取得済みの位置情報を用い、輻輳の影響を受けている受信端末20の位置を特定して、当該位置を含む領域を配信エリアとして識別すればよい。例えば、送信側のサーバでは、受信端末20ごとに、位置情報を、テーブルにより保持しておくことができる。
また、例えば、無線アクセスネットワークの基地局などで、スマートフォン等の受信端末20の位置情報を取得できる場合には、その位置情報を用いるようにしてもよい。さらに、例えば、ルータやスイッチ等のネットワーク機器から得られる情報から、受信端末20の位置情報が得られるようにしてもよい。要は、輻輳の影響を受けている受信端末20の位置を含む領域が、当該受信端末20の位置情報等を用いて配信エリアとして識別されればよく、その識別の手法は、任意である。
(3)輻輳の検知後の状態
さらにその後の状況として、図10には、輻輳検知モジュール40による輻輳の検知後のシステムの構成例を示している。
図10において、送出制御サーバ11は、輻輳検知モジュール40からの指示に基づいて、配信エリアA内でMBMS配信を行う5GMBMSサーバ12−Aに対し、配信リソースの確保を指示する(S53)。また、送出制御サーバ11は、配信リソースの確保を要求した5GMBMSサーバ12−Aに、SI/EPGサーバ13からのSI/EPGデータストリームと、音声サーバ14からの音声ストリームを供給する(S53)。
5GMBMSサーバ12−Aは、送出制御サーバ11からの指示に基づいて、配信エリアA内にMBMS配信を行うための配信リソース(ネットワークリソースやコンピューティングリソース等)を確保する(S54)。また、5GMBMSサーバ12−Aは、MBMS無線ネットワーク36−A(を含む5G携帯網34)を介して、配信エリアA内の多数の受信端末20に対し、送出制御サーバ11からのSI/EPGデータストリームと音声ストリームをMBMS配信する(S55)。
これにより、配信エリアA内において、多数の受信端末20では、図8に示した輻輳の検知前には、インターネット33を介して、ユニキャスト方式で配信される放送番組が受信され、その音声と映像が再生されていたが、図10に示した輻輳の検知後には、MBMS無線ネットワーク36−A(を含む5G携帯網34)を介して、マルチキャスト方式で、MBMS配信される番組音声のみが受信され、その音声が再生されることになる。
すなわち、配信エリアAの多数の受信端末20では、災害等により輻輳が発生した場合に、番組映像を再生することはできないが、番組音声を再生することができるため、エンドユーザに対し、最低限必要な情報を提供することができる。
なお、この運用例では、配信エリアB内の多数の受信端末20と、インターネット33との間のトラフィックの輻輳は検知されていないため、図8乃至図10に示すように、配信エリアB内の多数の受信端末20では、常に、インターネット33を介して、ユニキャスト方式で配信される放送番組が受信され、その音声と映像が再生される。
また、この運用例では、配信エリアAと配信エリアBの2つの配信エリアを例示したが、配信エリアは、所定の領域を単位として、様々な単位で分けることができる。例えば、配信エリアAを、大阪府とし、配信エリアBを、京都府とするなど、都道得府県の単位で領域を指定したり、あるいは、市町村単位やさらに細かい単位で領域を指定したりしてもよい。
さらに、5GMBMSサーバ12は、配信エリアに応じて設けられるが、1つの5GMBMSサーバ12で、1つの配信エリアをカバーすることは勿論、例えば、1つの5GMBMSサーバ12で複数の配信エリアをカバーしたり、あるいは、複数の5GMBMSサーバ12で、1つの配信エリアをカバーしたりするようにしてもよい。
(送信側と受信側の処理の流れ)
次に、図11及び図12のフローチャートを参照して、第2の実施の形態において、送信側の各サーバと、受信側の受信端末20で実行される処理の流れについて説明する。
ステップS241において、輻輳検知モジュール40は、インターネット33を常に監視することで、インターネット33における輻輳を検知する。
ステップS242において、輻輳検知モジュール40は、インターネット33で、輻輳が検知された場合、送出制御サーバ11に対し、配信エリア識別とともに、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームの配信を指示する。
ステップS221において、送出制御サーバ11は、配信エリア識別に基づいて、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12に対し、SI/EPGデータストリーム及び音声ストリームの配信を行うためのセッションの開設を指示する。
ここでは、配信エリア識別によって、輻輳の影響を受けている受信端末20の位置を含む領域が、配信エリアとして識別されているので、当該配信エリア内でのMBMS配信を行うことが可能な5GMBMSサーバ12に対して、指示がなされる。
ステップS231において、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12は、送出制御サーバ11からの指示に基づいて、配信リソースを確保する。
ここでは、5GMBMSサーバ12によって、対象の配信エリア内でMBMS配信を行うための配信リソース(ネットワークリソースやコンピューティングリソース等)が確保される。
ステップS201において、SI/EPGサーバ13は、SI/EPGデータストリームを生成し、送出制御サーバ11に転送する。
ステップS222において、送出制御サーバ11は、SI/EPGサーバ13からのSI/EPGデータストリームを、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12にのみ、ルーティングする。
ステップS232において、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12は、MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して、マルチキャスト方式で、SI/EPGデータストリームを配信(MBMS配信)する。
MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して、マルチキャスト方式で配信されるSI/EPGデータストリームは、受信端末20の通信部204により受信される。
ステップS251において、受信端末20の処理部200は、5GMBMSサーバ12から配信されるSI/EPGデータストリームから得られる番組情報(EPG)を、表示部222に提示する。
ステップS252において、受信端末20の処理部200は、タッチセンサ221からの検出信号に基づいて、エンドユーザによるチャネル(又は番組音声)の選択を検知する。
ステップS211において、音声サーバ14は、番組音声の音声ストリームを生成し、送出制御サーバ11に転送する。
ステップS223において、送出制御サーバ11は、音声サーバ14からの音声ストリームを、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12にのみ、ルーティングする。
ステップS233において、対象の配信エリア内の5GMBMSサーバ12は、MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して、マルチキャスト方式で、番組音声の音声ストリームを配信(MBMS配信)する。
MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して、マルチキャスト方式で配信される音声ストリームは、受信端末20の通信部204により受信される。
ステップS253において、受信端末20の処理部200は、ステップS252の処理での検知結果に応じたチャネルの番組音声の音声ストリームを受信し、当該チャネルの番組音声の音声ストリームのレンダリングを行う。
このレンダリング処理では、音声ストリームが処理されることで、ステップS252の処理での検知結果に応じたチャネル(又は番組音声)の音声データが生成され、エンドユーザにより選択された所望の番組音声が再生される。
以上、送信側の各サーバと、受信側の受信端末20で実行される処理の流れを説明した。
以上のように、第2の実施の形態では、通常時は、すべてのデータ(例えば、SI/EPGデータストリーム、音声ストリーム、及び映像ストリーム)を、ユニキャスト方式のインターネット33を介して配信する一方で、輻輳検知時には、データ量がそれほど大きくなく、かつ、輻輳の影響を受けることなく配信する必要があるデータ(例えば、SI/EPGデータストリームと音声ストリーム)を、マルチキャスト方式で、MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して配信している。
このような、輻輳時にマルチキャスト方式での配信を行うモバイル放送である、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送によって、通常時と輻輳時とで異なる配信経路での配信を行うことで、受信端末20では、通常時には、インターネット33を介して配信される音声ストリームと映像ストリームが受信され、放送番組の音声と映像を出力することができる。一方で、インターネット33の輻輳時において、受信端末20では、MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34を介して配信される音声ストリームから、番組音声のみを出力することができる。
このように、本発明によれば、輻輳時マルチキャストモード対応モバイル放送として、ユニキャスト方式での配信と、マルチキャスト方式での配信とを、輻輳の発生に応じて使い分けることで、より柔軟(フレキシブル)に、同時配信サービスとしてのモバイル放送を提供することができる。
そして、このようなシステムの構築や運用方式が提供されることで、ユニキャスト方式のネットワーク(インターネット33)で、災害時等に輻輳が発生した場合でも、マルチキャスト方式のネットワーク(MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34)で、受信端末20にて最低限の情報を出力するためのデータが伝送されているため、受信端末20では、最低限の情報(例えば災害発生時の緊急警報放送の音声)を出力することが可能となる。
なお、第2の実施の形態において、送出制御サーバ11、5GMBMSサーバ12、SI/EPGサーバ13、及び音声サーバ14は、図1の配信サーバ10に相当している。この配信サーバ10は、放送番組を提供(制作)する放送局ごとに設けるようにしてもよいし、あるいは、1つの配信サーバ10で、複数の放送局から提供される放送番組をまとめて配信するようにしてもよい。
また、第2の実施の形態において、インターネット33と、5Gパケットコアネットワーク35及びMBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34は、図1のネットワーク30に相当している。
なお、第2の実施の形態においては、輻輳が検知された場合に、ユニキャスト方式のネットワーク(インターネット33)から、マルチキャスト方式のネットワーク(MBMS無線ネットワーク36を含む5G携帯網34)に切り替える(オフロードさせる)制御を行うが、その後に、輻輳状態から回復したときには、例えば、マルチキャスト方式のネットワークから、ユニキャスト方式のネットワークに戻すような制御を行うようにしてもよい。
また、上述した説明では、インターネットトラフィックの輻輳が検知された場合(図11のS241)に、配信リソースを確保する(図11のS231)として説明したが、あらかじめ確保すべきマルチキャスト帯域を予測可能な場合には、MBMS配信を行うために必要となる配信リソース(例えば、ネットワークリソースやコンピューティングリソース等)を、あらかじめ確保しておくようにしてもよい。この場合には、輻輳が検知されたときに、5GMBMSサーバ12にて配信リソースを確保する処理(図11のS231)を実行する必要はなく、あらかじめ確保された配信リソースが利用されることになる。
<4.変形例>
上述した説明では、無線通信システムとして、第5世代移動通信システム(5G)を利用した場合を、一例に説明したが、LTE(Long Term Evolution)やLTE-Advanced等の第4世代移動通信システム(4G)、その他の無線通信システムを利用するようにしてもよい。
例えば、第5世代移動通信システム(5G)以降の次世代無線通信システムであってもよい。また、5GやLTE,LTE-Aなどのセルラー通信プロトコルに限らず、例えば、無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)等の無線通信プロトコルを利用した無線通信システムに適用するようにしてもよい。
また、上述した説明では、マルチキャスト方式で配信されるデータとして、SI/EPGデータストリームと音声ストリームを一例に説明したが、それに限らず、受信端末20にて何らかの情報を提示(出力)することが可能な最低限の情報であればよい。このような最低限の情報としては、例えば、映像ストリームとして、ユニキャスト方式での配信時よりも、解像度やフレームレートを下げるなどしてビットレートを低下させたもののほか、字幕や副音声、時刻情報などの情報を用いることができる。
また、上述した説明では、受信端末20として、スマートフォン等のモバイル受信機を例に説明したが、モバイル受信機に限らず、通信機能を有するテレビ受像機やパーソナルコンピュータ、セットトップボックス(STB:Set Top Box)、ゲーム機などの固定受信機であってもよい。さらに、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)などのウェアラブルコンピュータであってもよい。
すなわち、受信端末20としては、チューナを有していない機器は、勿論、チューナを有する機器であってもよい。
また、上述した説明では、コンテンツとして、ライブ配信される放送番組であるライブ番組を中心に説明したが、ライブ配信に限らず、放送済みの放送番組や公開済みの映画、オリジナルの映像作品などのVOD(Video On Demand)番組が配信されるようにしてもよい。さらに、コンテンツとしては、動画に限らず、例えば、静止画や音声のみのコンテンツなどであってもよい。
なお、スマートフォン等の受信端末20において、ライブ番組等のコンテンツは、アプリケーションとして提供される再生プレーヤによって再生することができる。このアプリケーションは、HTML5(HyperText Markup Language 5)等のマークアップ言語や、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語などにより記述され、ブラウザにより実行される。また、ここでのアプリケーションとしては、ブラウザにより実行されるアプリケーションに限らず、いわゆるネイティブアプリケーションとして、オペレーティングシステム(OS:Operating System)環境などで実行されるようにしてもよい。
また、本明細書において、2Kとは、概ね横2,000×縦1,000前後の画面解像度(例えば、FHD:1920×1080)に対応した映像である。4Kとは、概ね横4,000×縦2,000前後の画面解像度(例えば、UHD:3840×2160)に対応した映像である。8Kとは、概ね横8,000×縦4,000前後の画面解像度(例えば、FUHD:7680×4320)に対応した映像である。
なお、上述した一連の処理(例えば、図5や図11乃至図12の送信側と受信側の処理)は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
また、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理(例えば、図5や図11乃至図12の送信側と受信側の処理)は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。例えば、本発明は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 配信システム, 10 配信サーバ, 11 送出制御サーバ, 12,12−A,12−B 5GMBMSサーバ, 13 SI/EPGサーバ, 14 音声サーバ, 20,20−1乃至20−N 受信端末, 30 ネットワーク, 31 5Gマルチキャスト網, 32 5Gユニキャスト網, 33 インターネット, 34 5G携帯網, 35 5Gパケットコアネットワーク, 36 MBMS無線ネットワーク, 40 輻輳検知モジュール, 100 処理部, 101 記憶部, 102 通信部, 200 処理部, 201 メモリ, 202 タッチパネル, 203 スピーカ, 204 通信部, 205 電源部, 221 タッチセンサ, 222 表示部

Claims (12)

  1. 携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で送信されてくるコンテンツの一部のデータと、ユニキャスト方式で送信されてくる前記コンテンツの他の一部のデータを受信する受信手段と、
    受信した前記コンテンツの一部のデータと他の一部のデータを処理して、前記コンテンツを再生する処理手段と
    を備える受信装置。
  2. 前記コンテンツの一部のデータは、制御情報と音声ストリームを含み、
    前記コンテンツの他の一部のデータは、映像ストリームを含み、
    前記処理手段は、前記制御情報に含まれる同期情報に基づいて、前記音声ストリームと前記映像ストリームとを同期して、前記コンテンツを再生する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記コンテンツは、放送番組であり、
    前記制御情報は、少なくとも、SI(Service Information)情報及びEPG(Electronic Program Guide)情報を含む
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記受信手段は、前記携帯網上にあらかじめ確保されたマルチキャスト帯域を介して、マルチキャスト方式で送信されてくる前記コンテンツの一部のデータを受信し、
    前記処理手段は、前記携帯網で輻輳が発生した場合に、前記マルチキャスト帯域を介して受信された前記コンテンツの一部のデータを処理して、前記コンテンツを再生する
    請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記携帯網は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、又は第5世代移動通信システム(5G:5th Generation)の携帯網である
    請求項1乃至4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 受信装置の受信方法において、
    前記受信装置が、
    携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で送信されてくるコンテンツの一部のデータと、ユニキャスト方式で送信されてくる前記コンテンツの他の一部のデータを受信し、
    受信した前記コンテンツの一部のデータと他の一部のデータを処理して、前記コンテンツを再生する
    ステップを含む受信方法。
  7. コンテンツのデータを処理する処理手段と、
    携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で前記コンテンツの一部のデータを送信するか、又はユニキャスト方式で前記コンテンツの他の一部のデータを送信する送信手段と
    を備える送信装置。
  8. 前記コンテンツの一部のデータは、制御情報と音声ストリームを含み、
    前記コンテンツの他の一部のデータは、映像ストリームを含む
    請求項7に記載の送信装置。
  9. 前記コンテンツは、放送番組であり、
    前記制御情報は、少なくとも、SI情報及びEPG情報を含む
    請求項8に記載の送信装置。
  10. 前記送信手段は、前記携帯網上にあらかじめ確保されたマルチキャスト帯域を介して、マルチキャスト方式で前記コンテンツの一部のデータを送信する
    請求項8に記載の送信装置。
  11. 前記携帯網は、LTE、LTE-A、又は第5世代移動通信システム(5G)の携帯網である
    請求項7乃至10のいずれかに記載の送信装置。
  12. 送信装置の送信方法において、
    前記送信装置が、
    コンテンツのデータを処理し、
    携帯網を含むネットワークを介して、マルチキャスト方式で前記コンテンツの一部のデータを送信するか、又はユニキャスト方式で前記コンテンツの他の一部のデータを送信する
    ステップを含む送信方法。
JP2017020101A 2017-02-07 2017-02-07 受信装置、受信方法、送信装置、及び送信方法 Pending JP2018129599A (ja)

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