JP2018125831A - 遅延量可変によって信号周波数を変化させてハウリングを除去する補聴器回路 - Google Patents
遅延量可変によって信号周波数を変化させてハウリングを除去する補聴器回路 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】補聴器において、ハウリング防止を根本的に行う手段を提供する。【解決手段】入力波形Aに対する出力波形Bの遅延時間を、時間経過とともに変化させることを繰り返し、信号周波数に変化を与えハウリングを防止する。【選択図】図4
Description
この発明は補聴器のハウリングを防止するための回路構成に係る。
補聴器のハウリングは補聴器が小型化するにつれて増加し防止が大変困難であった。
回路によって入力出力の位相を変えてハウリングを防止することなどが実施されてきたがまた別の周波数でハウリングが発生して根本的対策にはなりえないものであった。
入力信号の周波数と出力周波数とを変化させればハウリングは原理的に発することが出来なくなりハウリングの根本的解決策になる。
これをデジタル記憶素子によって実施する方式は別特許によって出願中であるが、この発明はデジタル方式によらずに実施する新たな方式である。
これを図によって説明する。
図1は本発明の遅延量の変化図である。縦軸は遅延量(時間)であり横軸は経過時間である。時間経過とともに遅延量が増加し最大で0にもどりこれを繰り返す。
図2は別の遅延量の変化図である。縦軸は遅延量(時間)であり横軸は経過時間である。時間経過とともに遅延量が増加し最大で減少に転じて0に戻ったらこれを繰り返す。
図3は遅延発生の回路例である。コンデンサC1,C2によるサンプルホールド回路である。S1,S2はスイッチである。一定のサンプリング時間でS1がonになる。S1のon後t時間遅れてS2をonすればC1の電圧がC2に移植されて遅延が達成される。これは遅延回路として公知であるので詳細には説明しない。
遅延時間tを時間経過とともに変化させるのが本発明の主点である。
図4はこの効果を示す波形図である。図において遅延量が時間経過とともに大きくなっている。入力波形と出力波形は図の両抱絡線で示されるから実線及び破線にて示されるようにずれが出来て出力波形は入力波形に比べて横に伸びている。これは出力周波数が低くなったことを示している。同様に遅延量を時間経過とともに短縮して行くと出力周波数は高くなる。
この方式では一定時間内で信号の経過時間に変化が生じて波形がひずむことによって周波数に変化が発生したのである。
具体的に補聴器について記載する。補聴器の信号周波数帯域は最高周波数10khzであるからサンプリング周波数は20khz程度となる。これはサンプル周期50μSに相当する。遅延量は最大でこの値までしか取れないので最大遅延50μS,はじめ0から2μSずつ増大させてゆけば25ステップで50μSに到達する。これは1周期が25X50=1250μSすなわち1.25mS(800hz)が1周期となることをしめしている。信号周波数は1.25mSについて50μSだけ延伸したのであるから50/1250=0.04(4%)だけ低下したことになる。
ハウリング周波数は普通3khz付近であるからこの条件によって0.12khzの低下になるのでハウリングは発生できないと考えられる。
これを図によって説明する。
図1は本発明の遅延量の変化図である。縦軸は遅延量(時間)であり横軸は経過時間である。時間経過とともに遅延量が増加し最大で0にもどりこれを繰り返す。
図2は別の遅延量の変化図である。縦軸は遅延量(時間)であり横軸は経過時間である。時間経過とともに遅延量が増加し最大で減少に転じて0に戻ったらこれを繰り返す。
図3は遅延発生の回路例である。コンデンサC1,C2によるサンプルホールド回路である。S1,S2はスイッチである。一定のサンプリング時間でS1がonになる。S1のon後t時間遅れてS2をonすればC1の電圧がC2に移植されて遅延が達成される。これは遅延回路として公知であるので詳細には説明しない。
遅延時間tを時間経過とともに変化させるのが本発明の主点である。
図4はこの効果を示す波形図である。図において遅延量が時間経過とともに大きくなっている。入力波形と出力波形は図の両抱絡線で示されるから実線及び破線にて示されるようにずれが出来て出力波形は入力波形に比べて横に伸びている。これは出力周波数が低くなったことを示している。同様に遅延量を時間経過とともに短縮して行くと出力周波数は高くなる。
この方式では一定時間内で信号の経過時間に変化が生じて波形がひずむことによって周波数に変化が発生したのである。
具体的に補聴器について記載する。補聴器の信号周波数帯域は最高周波数10khzであるからサンプリング周波数は20khz程度となる。これはサンプル周期50μSに相当する。遅延量は最大でこの値までしか取れないので最大遅延50μS,はじめ0から2μSずつ増大させてゆけば25ステップで50μSに到達する。これは1周期が25X50=1250μSすなわち1.25mS(800hz)が1周期となることをしめしている。信号周波数は1.25mSについて50μSだけ延伸したのであるから50/1250=0.04(4%)だけ低下したことになる。
ハウリング周波数は普通3khz付近であるからこの条件によって0.12khzの低下になるのでハウリングは発生できないと考えられる。
従来の方法では防止出来なかった補聴器のハウリングが根本的に除去できる
信号周波数が変化するので聞き取り信号の音色が変化する。これはあまり大幅になると不快となるので考慮が必要である。実用的には5%程度が適当かと思われる。
図1、図2、図4において縦軸横軸とも時間 図4では縦軸は電圧 横軸は時間である。
時間経過に伴う遅延量の変化 時間経過に伴う遅延量の別の変化 遅延発生回路の例 本発明の効果を示す図
1 S1,S2 スイッチ
2 C1,C2 コンデンサ
3 A1 入力波形
4 A2 出力波形
2 C1,C2 コンデンサ
3 A1 入力波形
4 A2 出力波形
Claims (2)
- 信号に対して遅延量を時間とともに変化させた出力を使用してハウリングを防止することを特徴とする補聴器のハウリング防止方式
- 遅延量を一定時間増大させ次の一定時間減少させることを特徴とする請求項1の補聴器のハウリング防止方式
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017030469A JP2018125831A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 遅延量可変によって信号周波数を変化させてハウリングを除去する補聴器回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030469A JP2018125831A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 遅延量可変によって信号周波数を変化させてハウリングを除去する補聴器回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018125831A true JP2018125831A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63109782
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JP2017030469A Pending JP2018125831A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 遅延量可変によって信号周波数を変化させてハウリングを除去する補聴器回路 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2018125831A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024093307A1 (zh) * | 2022-11-04 | 2024-05-10 | 恒玄科技(上海)股份有限公司 | 音频处理方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质 |
-
2017
- 2017-02-03 JP JP2017030469A patent/JP2018125831A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024093307A1 (zh) * | 2022-11-04 | 2024-05-10 | 恒玄科技(上海)股份有限公司 | 音频处理方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质 |
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Legal Events
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