JP2018125810A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い音声周波数帯域まで有意な共振が生じない音響特性を集音部材位置で実現すること。【解決手段】電子機器は、外表面に音孔を有する筐体と、前記筐体の内部に設けられる集音部材と、前記音孔から前記集音部材まで至る音道構造と、前記音道構造に設けられ、前記音孔を介した前記集音部材への水の到達を防ぐ防水部材とを含み、前記音道構造は、前記音孔に一端が接続され、他端に至るまで2回以上の屈曲する第1音道と、前記第1音道よりも前記集音部材に近い側に設けられ、前記防水部材の形状に対応する断面形状で延在し、前記防水部材が張られる第2音道と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、電子機器に関する。
集音部材までの音道を直線的な形状としないことで、風切り音によるノイズを低減させる技術が知られている。
特開2009-212844号公報 特開平8-322096号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、高い音声周波数帯域まで有意な共振が生じない音響特性を集音部材位置で実現することが難しい。近年、情報通信において、伝送速度が速くなる傾向にあり、電話機能としての音声伝送の帯域幅も広くなる傾向にある。また、近年、LTE(Long Term Evolution)などの高速伝送を利用して新しい高音質音声コーデックも開発されおり、音声周波数帯域は50Hz〜14kHzと高周波までの音の伝送が可能となってきた(例えば、EVS(Enhanced Voice Services)コーデック技術)。
そこで、1つの側面では、本発明は、高い音声周波数帯域まで有意な共振が生じない音響特性を集音部材位置で実現することを目的とする。
1つの側面では、外表面に音孔を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられる集音部材と、
前記音孔から前記集音部材まで至る音道構造と、
前記音道構造に設けられ、前記音孔を介した前記集音部材への水の到達を防ぐ防水部材とを含み、
前記音道構造は、
前記音孔に一端が接続され、他端に至るまで2回以上の屈曲する第1音道と、
前記第1音道よりも前記集音部材に近い側に設けられ、前記防水部材の形状に対応する断面形状で延在し、前記防水部材が張られる第2音道と、を含む、電子機器が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、高い音声周波数帯域まで有意な共振が生じない音響特性を集音部材位置で実現することが可能となる。
一実施例による電子機器1の音道構造を示す概略的な断面図である。 第1比較例による音道構造を備える電子機器の断面図である。 第2比較例による音道構造を備える電子機器の断面図である。 表示部側から視た電子機器の斜視図である。 電子機器の音孔の位置における断面図である。 音道部分のみを切り出して示す斜視図である。 音響特性のシミュレーション例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、一実施例による電子機器1を示す概略的な断面図である。図1には、X方向及びZ方向が定義されている。Z方向は、電子機器1の厚み方向に対応し、表示部12の平面に垂直な方向に対応する。X方向は、Z方向に垂直な方向であり、かつ、電子機器1の短手方向に平行である。但し、X方向は、電子機器1の短手方向ではなく長手方向に平行であってもよい。
電子機器1は、通信機能を備える端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末機、携帯型ゲーム機等である。
電子機器1は、筐体10と、表示部12と、マイクロホン14(集音部材の一例)と、音道構造30と、防水シート40(防水部材の一例)とを含む。
筐体10は、複数の筐体部材から形成されてよい。筐体10内には、図示しない基板や電子部品(マイクロホン14を含む)が搭載される。筐体10は、外表面に音孔110を有する。音孔110は、好ましくは、表示部12側の外表面に設けられる。これは、ユーザが画面に向かっているときの音声認識率や音声伝達効率が高まるためである。このため、図1に示す例では、筐体10は、表示部12側の外表面に額縁領域Sを有し、額縁領域S内に音孔110が形成される。額縁領域Sは、図1に示すように、表示部12の外周に延在し、表示部12の外周縁から電子機器1の外周縁までの領域に対応する。
表示部12は、例えば液晶パネルや有機EL(ElectroLuminescence)パネル等により形成される。表示部12は、タッチパネルを一体的に含んでよい。表示部12は、筐体10の外表面と略平行な表面を形成する。
マイクロホン14は、音道構造30を介して伝達される音や音声に応じた電気信号(音声信号)を発生する。マイクロホン14は、例えばダイヤフラムを用いたコンデンサ型が用いられてもよい。
音道構造30は、例えば筐体10により形成される。但し、音道構造30は、筐体10と、他の部材により協動して形成されてもよい。
音道構造30は、第1音道310と、第2音道320とを含む。
第1音道310は、筐体10の外表面の音孔110の位置P1から筐体10内の内部位置P2まで2回以上屈曲して延在する。図1に示す例では、第1音道310は、2回屈曲して延在する。具体的には、第1音道310は、音孔110からZ方向に平行にZ1側へと延在する部位310−1と、部位310−1からX方向に平行にX1側へと延在する部位310−2と、部位310−2からZ方向に平行にZ1側へと延在する部位310−3とを含む。屈曲は、部位310−1と部位310−2との間と、部位310−2と部位310−3との間とで生じる。屈曲角度は、好ましくは、図1に示すように、90度である。これにより、第1音道310において取り得る任意の方向での直線経路の最大長さを効率的に低減できる。第1音道310において取り得る任意の方向での直線経路の最大長さが長くなるほど、共振周波数が低周波化する。尚、屈曲部では、製造上必要なアールが形成されてもよい。
第1音道310の断面形状(第1音道310の延在方向に視た断面形状)は、任意であるが、好ましくは、矩形(正方形又は長方形)である。矩形の場合、寸法管理が容易であり、かつ、最も製造が容易となる。第1音道310の断面形状の寸法は、5mm以下とされる。例えば、第1音道310の断面形状が縦a[mm],横b[mm]であるとき、寸法a,bは、すべて5mm以下とされる。寸法a,bは、例えばa=0.8、かつ、b=1.0である。図1には、断面形状に係る寸法L1,L1’,L1”(寸法a,bのいずれか一方に対応する寸法)が示されており、これらは全て5mm以下とされる。寸法L1,L1’,L1”は、略同じ長さであることが好ましい。即ち、第1音道310は、等断面で位置P1から筐体10内の内部位置P2まで2回以上屈曲して延在する。但し、変形例では(図5も参照)、第1音道310は、断面形状が変化する個所を有してもよい。尚、第1音道310の断面形状が楕円形状である場合、長軸方向の寸法が5mm以下とされる。また、第1音道310の断面形状が円形状である場合、直径が5mm以下とされる。“5mm”の意義は後述する。
第2音道320は、内部位置P2で第1音道310に接続される。第2音道320は、防水シート40を配置するためのスペースを形成する部位である。第2音道320は、Z方向に平行に延在する。第2音道320の一端(Z2側の端部)は、内部位置P2で第1音道310に接続され、第2音道320の他端(Z1側の端部)は、マイクロホン14の位置P3まで延在する。第2音道320は、屈曲せずに直線的に延在するが、変形例では、屈曲してもよい。
第2音道320の断面形状(Z方向に視た断面形状)は、後述するように、防水シート40の形状に対応し、例えば矩形(正方形又は長方形)である。また、第2音道320は、等断面でZ方向に延在する。従って、第2音道320は、直方体又は立方体の形態である。
第2音道320の断面形状の各寸法は、5mm以下とされる。例えば、第2音道320が縦c[mm],横d[mm]の直方体の形態であるとき、寸法c,dは、すべて5mm以下とされる。図1には、断面形状に係る寸法L2(寸法c,dのいずれか一方に対応する寸法)が示されており、L2は5mm以下とされる。但し、第2音道320の断面形状は、後述のように、防水シート40を第2音道320に設ける関係上、第1音道310の断面形状よりも最小寸法が大きくなる。例えば、寸法L2は、上述の第1音道310の断面形状に係る寸法(例えば寸法L1,L1’,L1”)よりも有意に大きくなる。“5mm”の意義は後述する。
音道構造30は、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さないように形成される。具体的には、上述のように、第1音道310及び第2音道320の各断面形状の寸法は、5mm以下とされる。更に、第1音道310の各部位310−1〜310−2は、長さが5mm以下とされる。図1には、部位310−1〜310−2の長さL3,L4が示されており、これらは全て5mm以下とされる。また、第1音道310の部位310−3と第2音道320とで形成される最大長の直線経路の長さ(図1のL5)は、5mm以下とされる。このようにして、音道構造30は、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さないように形成される。尚、音孔110からマイクロホン14までの長さの合計(≒L3+L4+L5)は、5mmよりも有意に大きい。
防水シート40は、シート状の形態であり、防水機能を有する。防水シート40は、例えば商品名“ゴア(登録商標)アコースティックベントGAW331”などを用いて形成することができる。防水シート40は、音道構造30の第2音道320に張られる。これにより、音道構造30を伝ってマイクロホン14に向かう水が防水シート40で止められ、水に対してマイクロホン14を保護できる。防水シート40は、例えば3mm×3mm程度のサイズであり、第1音道310の断面形状よりも有意に大きい。第2音道320の断面形状(Z方向に視た断面形状)の寸法は、防水シート40を張ることができるように、防水シート40のサイズに応じて決まる。従って、第2音道320の断面形状(Z方向に視た断面形状)の各寸法は、例えば約3mmである。即ち、第2音道320の断面形状は、第2音道320まわりで防水シート40の外周が保持される関係上、防水シート40の形状よりも僅かに小さい形状である。これは、例えば0.8mm×1.0mm程度の断面形状である第1音道310よりも有意に大きい断面形状であることを意味する。
ところで、上述したように、近年、情報通信において、伝送速度が速くなる傾向にあり、電話機能としての音声伝送の帯域幅も広くなる傾向にある。近年、LTEなどの高速伝送を利用して新しい高音質音声コーデックも開発されおり、例えばEVSコーデック技術によれば、音声周波数帯域は50Hz〜14kHzと高周波までの音の伝送が可能となる。
この点、本実施例によれば、上述した音道構造30を備えることで、16kHzまで共振が生じない音響特性をマイクロホン14の位置(P3参照)で実現することが可能である。即ち、音声周波数帯域の範囲50Hz〜14kHzの全体にわたって共振が発生しない音響特性をマイクロホン14の位置で実現することが可能である。
具体的には、音響共振は1/4波長で発生しやすい。音速c = 343.6 [m/s](20度時)とし、周波数f [Hz]とすると、1/4波長 = c / f /4で表される。f=14としたとき、1/4波長は、以下の通り、6.1mmとなる。
1/4波長 = 343.6m/s / 14kHz /4 = 6.1mm
その他、参考として、f=16,18,20としたときは、1/4波長は、以下のとおりである。
16kHz 1/4波長 = 5.4mm
18kHz 1/4波長 = 4.8mm
20kHz 1/4波長 = 4.3mm
以上から、16kHzの共振を起こさないためには、5.4mm未満、音速の温度変動や、構造実現精度などを考慮すると5mm以下が適正となる。即ち、音道構造30において存在する最大直線経路の長さをLmaxとすると、Lmaxが5mm以下であれば、16kHzの共振を起こさないことが理論上分かる。本実施例によれば、上述のように、音道構造30は、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さないように形成されるので、Lmaxが5mm以下であり、16kHzまで共振を起こさない構造となる。即ち、本実施例によれば、16kHzなどの人の可聴周波数範囲まで大きな共振無く音響センシングできるマイクロホン構造を実現できる。
ここで、図2及び図3を参照して、比較例との対比で、本実施例の更なる効果を説明する。
図2は、第1比較例による音道構造を備える電子機器の断面図であり、図3は、第2比較例による音道構造を備える電子機器の断面図である。第1比較例及び第2比較例は、ともに防水シートを備え、防水機能を実現している。
第1比較例では、防水シートのサイズ分だけ、寸法L6が大きくなり、この結果、寸法L6が5mmを有意に超える。このため、第1比較例では、高い音声周波数帯域まで共振が生じない音響特性をマイクロホンの位置で実現できない。
これに対して、本実施例によれば、上述のように、第1音道310は、2回以上屈曲して部位310−3が形成されることで、寸法L6を寸法L4に短縮できる(換言すると、寸法L6を寸法L4と寸法L2に分解できる)。これにより、寸法L4を5mm以下とすることができ、高い音声周波数帯域まで共振が生じない音響特性をマイクロホン14の位置で実現できる。
第2比較例では、音孔の直下に防水シートが設けられるので、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さない音道構造を実現でき得る。しかしながら、第2比較例では、音孔の直下に防水シートが設けることから、額縁領域S2がその分だけ広くなる傾向となる。即ち、第2比較例では、反面として、防水シートのサイズ分だけ、額縁領域S2が広くなる傾向となる。また、音孔の直下には防水用のパッキン(後出の図5参照)などが配置される場合があり、音孔の直下で防水シートを成立させることは実際には難しい場合が多い。
ところで、最近では、スマートフォンやタブレット端末などで、装置サイズに対して画面の広い機種が好まれるようになってきている。画面サイズが大きいことでの見やすさと、大きい画面を持ち歩く際に余計な額縁でサイズが大きくなることを嫌う傾向にある。湾曲したディスプレイにより一部の額縁をなくすものまで商品化されている。
この点、本実施例によれば、音孔110の直下の第1音道310を屈曲させることで額縁領域S1を狭くできる。これにより、額縁領域S1に関して、例えば音孔110を形成するための寸法が最小限必要な寸法となり、設計自由度を高めることができる。また、音孔の直下に防水用のパッキンが配置される場合でも、音孔110の直下の第1音道310を屈曲させることで、防水用のパッキンと両立させることが容易である(後出の図5参照)。
また、本実施例によれば、音道構造30は2回以上屈曲し、屈曲は、Z軸を含む面内で発生する(即ち水平面内の屈曲ではない)。このため、マイクロホン14が表示部12側の外表面から遠い位置(Z1側に遠い位置)に配置されている場合でも、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さない音道構造30を実現し易い。例えば、マイクロホン14が音孔110からZ方向で5mm以上離れた位置に配置される場合でも、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さない音道構造30を実現し易い。
尚、図示を省略するが、音孔が、筐体側面や筐体裏面に形成される場合は、音響共振の少ない音道構造と狭い額縁とを両立できる。しかしながら、音孔がディスプレイ(画面)側でないことから、操作状態での音響センシングで感度が落ちるなどの問題が生じる。この点、本実施例によれば、音孔110は、筐体10における表示部12側の外表面に設けられるので、かかる問題を低減できる。但し、変形例では、音孔110は、筐体側面や筐体裏面に形成されてもよい。例えば、音孔110が筐体側面に設けられる場合は、図1の音道構造30は、90度回転した構造として実現できる。
次に、図4乃至図6を参照して、より具体的な実現例として、他の実施例による電子機器1Aについて説明する。図4乃至図6では、上述した電子機器1と同様の構成要素については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は、表示部12側から視た電子機器1Aの斜視図である。図5は、電子機器1Aの音孔110の位置における断面図であり、図4のラインA−Aに沿った断面図に対応する。図6は、音道構造30Aにおける音道部分のみを切り出して示す斜視図である。
電子機器1Aは、音孔110を、表示部12側の外表面の縁部121と、ガラス板13との間に備える。
筐体10Aは、筐体部材101,102,103等を含む複数の筐体部材により形成される。筐体部材101と筐体部材103との間には、防水用のパッキン90が設けられる。パッキン90は、図5に示すように、音孔110の下方に設けられる。
音道構造30Aは、第1音道310Aと、第2音道320Aと、第3音道330とを含む。
第1音道310Aは、筐体10Aの外表面の音孔110の位置P1から筐体10A内の内部位置P2まで2回以上屈曲して延在する。図5に示す例では、第1音道310Aは、部位311〜313を含む。部位311は、音孔110の直下に延在する部位311aと、部位311aからZ方向に平行にZ1側へと延在する311bとを含む。部位312は、部位311bからX方向に平行にX1側へと延在し、部位313は、部位312からZ方向に平行にZ1側へと延在する。屈曲は、部位311aと部位311bとの間、部位311bと部位312との間と、部位312と部位313との間とで生じる。屈曲角度は、好ましくは、図5及び図6に示すように、90度である。部位312は、部位313側の端部においてZ2側が面取りされることで形成される斜面312aを有する。即ち、部位312は、延在方向に視た矩形の断面形状の縦寸法が、部位313側の端部においてX1側に向かうにつれて徐々に低減される。これにより、例えば液晶パネルユニット12bの搭載スペースを確保し易くすることができる。
第2音道320Aは、内部位置P2で第1音道310Aに接続される。第2音道320Aは、Z方向に平行に延在する。第2音道320Aの一端(Z2側の端部)は、内部位置P2で第1音道310Aに接続される。
第3音道330は、第2音道320AのZ2側の端部からマイクロホン14の位置まで延在する。第3音道330は、基板70に形成される穴により実現される。マイクロホン14は、基板70のZ1側に設けられている。
尚、基板70は、液晶パネルユニット12bの背後(Z1側)に延在する。また、基板70には、マイクロホン14で生成される音声信号を処理する処理装置(図示せず)が実装される。処理装置は、例えば音声認識や環境認識などを行う認識エンジンを実装していてよい。
防水シート40は、外周部がZ2側で筐体部材101及び筐体部材102に接着等される。また、防水シート40は、外周部がZ1側で基板70にゴム材等を介してZ方向に当接される。
音道構造30Aは、上述した音道構造30と同様、任意の方向での長さが5mmを超える直線経路を有さないように形成される。これにより、16kHzまで共振を起こさない構造となる。
ここで、図5に示す例では、音孔110の直下に防水用のパッキン90が設けられるので、音孔110の直下に防水シート40を配置できず、また、音道形成が制約を受ける。この点、音道構造30Aは、上述のように実質的に3回屈曲する第1音道310Aを形成することで、音孔110の直下の防水用のパッキン90と両立した構造を実現できる。
図7は、本実施例と第1比較例(図2参照)での音響特性のシミュレーション例である。このシミュレーションでは、測定に依存する共振周波数を除去して各周波数92dBの音の環境下で行った。本実施例のシミュレーションは、電子機器1Aの音道構造30Aを用いて行った。図7は、マイクロホン面での音圧レベルに正規化したグラフである。図7において、C1は、第1比較例の特性を示し、C2は、本実施例の特性を示す。
図7にて特性C1で示すように、第1比較例では、10kHzの手前で18dB程度の共振が発生している。18dB程度の共振があると、10^(18/10)=63.1の音響表現のための階調が必要となる。なお、“^”はべき乗を表す。音声信号をA/D(analog-to-digital)コンバータで取り込んだ場合、2^6=64となり、約6bitのデータ領域をこの共振のために損失することとなる。16bitのDSP(digital signal processor)やA/Dコンバータを使用した場合、音声認識では残りの10bit以下しか使用できないこととなる。実際は、音の周波数ごとのレベル差もあるため、更に音声認識では少ないビットしか使用できないこととなり、認識精度が大幅に落ちることとなる。
これに対して、図7にて特性C2で示すように、本実施例では、16kHzまで有意な共振が発生してない。尚、「有意な共振が発生しない」とは、特性C2で示すような、僅かに上下する特性(例えば5dB未満で上下する特性)であってもよいことを意味する。特性C2が完全なフラットでなくわずかな上下があるのは、音道全長に依存した音響特性である。このように、本実施例によれば、2〜3bit程度の損失だけで音声認識や環境認識などを行うことができる。従って、第1比較例で認識できる程度の品質で良い場合には、認識できる音のダイナミックレンジとして3〜4bitを割り振ることができ、8〜16倍、9〜12dBのダイナミックレンジの増加が可能となる。音の明瞭さを維持した音響伝達には、凡そ12bit程度は必要となる。従って、本実施例のように4bit程度のデータ損失であれば、明瞭な音響検出が可能であることが分かる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、16kHzまで共振を起こさない構造をターゲットにしているため、“5mm”が基準値となるが、これに限られない。、14kHzまで共振を起こさない構造をターゲットにしてもよいし、13kHz、12kHzまで共振を起こさない構造をターゲットにしてもよい。例えば、14kHzの共振を起こさないためには、6.1mm未満、音速の温度変動や、構造実現精度などを考慮すると例えば5.5mm以下が適正となる。即ち、14kHzまで共振を起こさない構造を実現すべく、任意の方向での長さが5.5mmを超える直線経路を有さない音道構造を実現すればよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
[付記1]
外表面に音孔を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられる集音部材と、
前記音孔から前記集音部材まで至る音道構造と、
前記音道構造に設けられ、前記音孔を介した前記集音部材への水の到達を防ぐ防水部材とを含み、
前記音道構造は、
前記音孔に一端が接続され、他端に至るまで2回以上の屈曲する第1音道と、
前記第1音道よりも前記集音部材に近い側に設けられ、前記防水部材の形状に対応する断面形状で延在し、前記防水部材が張られる第2音道と、を含む、電子機器。
[付記2]
前記第1音道の延在方向に視た前記第1音道の断面形状は、縦及び横の各寸法が5mm以下である、付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記第2音道の延在方向に視た前記第2音道の断面形状は、縦及び横の各寸法が5mm以下である、付記1又は2に記載の電子機器。
[付記4]
前記音道構造は、任意の方向の直線経路の長さが6.1mmを超えないように形成される、付記1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記5]
前記音道構造は、任意の方向の直線経路の長さが5mmを超えないように形成される、付記1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記6]
前記筐体の外表面は、表示部の外周に延在する額縁領域を有し、
前記音孔は、前記額縁領域内に設けられる、付記1〜5のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記7]
前記第2音道は、当該電子機器の厚み方向に直線状に延在し、
前記第1音道は、前記厚み方向を含む面内で2回以上屈曲する、付記1〜6のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記8]
前記音道構造は、前記筐体を形成する部材により形成される、付記1〜7のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
1、1A 電子機器
10、10A 筐体
12 表示部
14 マイクロホン
30、30A 音道構造
40 防水シート
70 基板
90 パッキン
110 音孔
310、310A 第1音道
320、320A 第2音道
S 額縁領域

Claims (7)

  1. 外表面に音孔を有する筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる集音部材と、
    前記音孔から前記集音部材まで至る音道構造と、
    前記音道構造に設けられ、前記音孔を介した前記集音部材への水の到達を防ぐ防水部材とを含み、
    前記音道構造は、
    前記音孔に一端が接続され、他端に至るまで2回以上の屈曲する第1音道と、
    前記第1音道よりも前記集音部材に近い側に設けられ、前記防水部材の形状に対応する断面形状で延在し、前記防水部材が張られる第2音道と、を含む、電子機器。
  2. 前記第1音道の延在方向に視た前記第1音道の断面形状は、縦及び横の各寸法が5mm以下である、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2音道の延在方向に視た前記第2音道の断面形状は、縦及び横の各寸法が5mm以下である、請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記音道構造は、任意の方向の直線経路の長さが6.1mmを超えないように形成される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記音道構造は、任意の方向の直線経路の長さが5mmを超えないように形成される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記筐体の外表面は、表示部の外周に延在する額縁領域を有し、
    前記音孔は、前記額縁領域内に設けられる、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記第2音道は、当該電子機器の厚み方向に直線状に延在し、
    前記第1音道は、前記厚み方向を含む面内で2回以上屈曲する、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
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