JP2018124804A - 機器状態表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるようにする。【解決手段】動作状態収集部102は、診断部132が動作している状態か停止している状態かを示す動作状態に関する情報を収集する。収集状態確認部103は、診断情報が収集済みか未収集かを示す収集状態を確認する。収集状態確認部103は、設定されている直前の収集日時より後における診断情報の収集状態を確認する。表示制御部104は、動作状態および収集状態を表示部105に表示する。【選択図】 図1
Description
本発明は、ネットワークを介して接続されている機器の状態を表す診断情報を収集して表示する機器状態表示装置に関する。
近年、機器・計器、装置・設備の健全性を診断する技術や、診断を支援するためのシステムが提案されている。特許文献1では、機器管理装置と管理対象のフィールド機器とを通信ラインで接続し、フィールド機器の診断情報を定周期で収集する機器管理システムについて開示されている。また、収集された診断情報を機器管理装置の画面上に表示することについても言及されている。
このシステムにおいて、フィールド機器は、センサが収集した情報に基づいて、診断部が診断情報を算出する。算出された診断情報はフィールド機器内の記憶部に保存される。機器管理装置は、ネットワークを介し、診断部が算出した診断情報を定周期で収集する。このようなシステムや装置により、機器・計器、装置・設備の健全性を診断する情報を画面に表示し、観察・分析することが可能となっている。
しかしながら、診断情報の収集漏れが発生するという問題がある。例えば、フィールド機器には複数の診断部を備える場合がある。例えば、調節弁のポジショナでは、摺動距離の積算、全閉回数、反転動作回数、開度別頻度分布、最大作動速度、スティックスリップ状態、開度偏差などの診断情報を算出する多くの診断部を備えている。このようなフィールド機器においては、常に全ての診断部が動作しているわけではない。
例えば、フィールドバス協会(Fieldbus Foundation[登録商標])によって標準化されているファウンデーションフィールドバス(Foundation Fieldbus)では、複数の診断部をまとめた診断(機能)ブロック毎に、動作の計画を設定する。このため、診断情報を収集する時点では、動作計画では停止している診断部の診断情報は、収集されない。このような、フィールド機器毎の設定状態は、知識の無い操作者には確認することが容易ではない。このため、診断情報の収集時に診断部が停止していても、操作者には気づかれず、結果として、診断情報の収集漏れが発生してしまう。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係る機器状態表示装置は、ネットワークを介して接続されている機器の診断部で診断された機器の診断情報を収集するように構成された診断情報収集部と、診断部の動作状態を収集するように構成された動作状態収集部と、診断情報の収集状態を確認するように構成された収集状態確認部と、動作状態および収集状態を表示部に表示するように構成された表示制御部とを備える。
上記機器状態表示装置において、ネットワークを介して接続されている機器を識別する機器識別情報を含む機器の定義情報を記憶する記憶部を備え、表示制御部は、機器識別情報と共に動作状態および収集状態を表示部に表示する。
上記機器状態表示装置において、記憶部は、更に、機器が診断情報を収集する対象か対象外かを示す対象情報を記憶し、表示制御部は、機器識別情報と共に、対象情報を表示部に表示する。
上記機器状態表示装置において、記憶部に記憶されている定義情報に定義されている診断情報のパラメータをもとに、診断情報収集部が収集した診断情報のパラメータが正常か否かを判断するように構成されたパラメータ確認部を備え、表示制御部は、機器識別情報と共に、パラメータ確認部の判断結果を表示部に表示する。
以上説明したことにより、本発明によれば、ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における機器状態表示装置100の構成を示す構成図である。機器状態表示装置100は、診断情報収集部101、動作状態収集部102、収集状態確認部103、表示制御部104、表示部105、記憶部106を備える。機器状態表示装置100は、ネットワーク121を介してフィールド機器130に接続している。フィールド機器130は、センサ131および診断部132を備える。ネットワーク121は、例えば、構内ネットワーク(LAN)である。
はじめに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における機器状態表示装置100の構成を示す構成図である。機器状態表示装置100は、診断情報収集部101、動作状態収集部102、収集状態確認部103、表示制御部104、表示部105、記憶部106を備える。機器状態表示装置100は、ネットワーク121を介してフィールド機器130に接続している。フィールド機器130は、センサ131および診断部132を備える。ネットワーク121は、例えば、構内ネットワーク(LAN)である。
診断情報収集部101は、ネットワーク121を介して接続されているフィールド機器130の診断部132で診断されたフィールド機器130の診断情報を収集する。フィールド機器130では、センサ131が収集したデータに基づいて、診断部132が診断情報を算出する。フィールド機器130は、例えばポジショナであり、調節弁の弁軸位置をセンサ131が収集する。診断部132は、センサ131が収集した弁軸位置の変位の挙動より、スティックスリップの発生を診断している。
動作状態収集部102は、診断部132が動作している状態か停止している状態かを示す動作状態に関する情報を収集する。収集状態確認部103は、診断情報が収集済みか未収集かを示す収集状態を確認する。収集状態確認部103は、設定されている直前の収集日時における診断情報の収集状態を確認する。
表示制御部104は、動作状態および収集状態を表示部105に表示する。表示制御部104は、機器識別情報と共に動作状態および収集状態を表示部105に表示する。また、表示制御部104は、フィールド機器130を識別するための識別情報と共に、対象情報を表示部105に表示する。
例えば、表示部105には、図2に示すように、「機器識別」、「動作状態」、「収集状態」、「収集対象」、「収集日時」の各項目に、各情報が表示される。「機器識別」の項目には、「FCV001」、「FCV002」、「FCV003」、「FCV004」、「FCV005」などの機器識別情報が表示される。
「動作状態」の項目には、診断部132が起動していることを示す「起動」、または停止していることを示す「停止」が表示される。図2に示す例では、「FCV002」および「FCV004」で識別されるフィールド機器の診断部が停止している状態にあり、他のフィールド機器の診断部は起動している状態にあることが示されている。
「収集状態」の項目には、診断部132が算出した診断情報を、診断情報収集部101が継続的に収集していれば、「収集中」が表示され、診断情報がまだ収集されていなければ「未収集」が表示される。フィールド機器毎に設定されている診断情報の直前の収集時期の診断情報の収集状態が、「収集状態」の項目に表示される。
「収集対象」の項目には、対応する機器識別情報によって識別されるフィールド機器が診断情報を収集する対象であれば「対象」が表示され、診断情報を収集する対象外であれば「対象外」が表示される。図2に示す例では、「FCV004」で識別されるフィールド機器は、診断情報の収集対象外であり、他のフィールド機器は、診断情報の収集対象であることが示されている。
「収集日時」の項目には、現在保持している診断情報が収集された日時が示される。例えば、「FCV002」で識別されるフィールド機器は、診断情報の収集対象であり、直前の収集日時の診断情報が未収集であり、現在保持している診断情報は、「2016/03/12」に収集されたものであることが示されている。
記憶部106は、ネットワーク121を介して接続されている機器管理対象のフィールド機器130の定義情報を記憶する。定義情報には、フィールド機器130を識別する機器識別情報が含まれている。また、記憶部106は、診断情報を収集する対象か対象外かを示す対象情報と共に上述した定義情報を記憶する。
以上に説明したように、実施の形態1では、まず、診断情報の収集対象となっている機器の診断情報が、収集されているかいないかが一目で判断できる。また、診断情報の収集対象となっている機器の診断情報が、未収集である原因が、機器の診断部が停止していることが一目で判断できる。このため、対象の機器の診断部を起動させれば、診断情報が収集できることが簡単に把握できる。このように、実施の形態1によれば、ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるようになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2における機器状態表示装置100aの構成を示す構成図である。機器状態表示装置100aは、診断情報収集部101、動作状態収集部102、収集状態確認部103、表示制御部104、表示部105、記憶部106を備える。機器状態表示装置100aは、ネットワーク121を介してフィールド機器130に接続している。フィールド機器130は、センサ131および診断部132を備える。
次に、本発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2における機器状態表示装置100aの構成を示す構成図である。機器状態表示装置100aは、診断情報収集部101、動作状態収集部102、収集状態確認部103、表示制御部104、表示部105、記憶部106を備える。機器状態表示装置100aは、ネットワーク121を介してフィールド機器130に接続している。フィールド機器130は、センサ131および診断部132を備える。
上述した構成は、前述した実施の形態1と同様である。実施の形態2では、上述した構成に加え、パラメータ確認部201を備える。
パラメータ確認部201は、記憶部106に記憶されている定義情報に定義されている診断情報のパラメータをもとに、診断情報収集部101が収集した診断情報のパラメータが正常(正常範囲に入っている)か否かを判断する。定義情報には、例えば、診断情報を生成するための正常範囲を示す閾値などが、診断情報のパラメータとして定義されている。
表示制御部104は、機器識別情報と共に、パラメータ確認部201の判断結果を表示部105に表示する。表示制御部104は、パラメータ確認部201が正常範囲に入っていると判断した場合に、機器の診断情報が正常であることを表示し、パラメータ確認部201が正常範囲に入っていないと判断した場合に、機器の診断情報が異常であることを表示する。
例えば、表示部105には、図4に示すように、「機器識別」、「診断情報」(判断結果)、「動作状態」、「収集状態」、「収集対象」、「収集日時」の各項目に、各情報が表示される。「機器識別」の項目には、「FCV001」、「FCV002」、「FCV003」、「FCV004」、「FCV005」などの機器識別情報が表示される。
「診断情報」の項目には、パラメータ確認部201の判断結果として「正常」または「異常」が示される。「正常」は、パラメータ確認部201により、診断情報収集部101が収集した診断情報のパラメータが正常範囲に入っていると判断されたことを示す。「異常」は、パラメータ確認部201により、診断情報収集部101が収集した診断情報のパラメータが、正常範囲に入っていなかったと判断されたことを示す。図4に示す例では、「FCV003」および「FCV004」で識別されるフィールド機器については、診断情報のパラメータ(例えば、調節弁の弁軸位置の正常範囲)が、正常範囲に入っていなかったことが示されている。
「動作状態」の項目には、診断部132が起動していることを示す「起動」、または停止していることを示す「停止」が表示される。図4に示す例では、「FCV004」で識別されるフィールド機器の診断部が停止している状態にあり、他のフィールド機器の診断部は起動している状態にあることが示されている。
「収集状態」の項目には、診断部132が算出した診断情報を、診断情報収集部101が継続的に収集していれば「収集中」が表示され、診断情報がまだ収集されていなければ「未収集」が表示される。フィールド機器毎に設定されている診断情報の直前の収集時期の診断情報の収集状態が、「収集状態」の項目に表示される。
「収集対象」の項目には、対応する機器識別情報によって識別されるフィールド機器が診断情報を収集する対象であれば「対象」が表示され、診断情報を収集する対象外であれば「対象外」が表示される。図4に示す例では、「FCV004」で識別されるフィールド機器は、診断情報の収集対象外であり、他のフィールド機器は、診断情報の収集対象であることが示されている。
「収集日時」の項目には、現在保持している診断情報が収集された日時が示される。
図4に示す例では、「FCV003」で識別されるフィールド機器は、診断情報の収集対象であるが、直前の収集日時「2016/05/12」の診断情報が収集中であることが示されている。また、「FCV003」で識別されるフィールド機器は、診断情報のパラメータが正常範囲に入っていなかったことが示されている。この場合、「FCV003」で識別されるフィールド機器は、診断情報が収集中であるが、間違った診断情報が収集されていることが判断できる。
以上に説明したように、実施の形態2でも、まず、診断情報の収集対象となっている機器の診断情報が、収集されているかいないかが一目で判断できる。また、診断情報の収集対象となっている機器の診断情報が、未収集である原因が、機器の診断部が停止していることが一目で判断できる。このため、対象の機器の診断部を起動させれば、診断情報が収集できることが簡単に把握できる。このように、実施の形態2においても、ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるようになる。
また、実施の形態2では、収集している診断情報が、正常範囲か否かが判断でき、対象となるフィールド機器の健全性が判断できる。
なお、機器状態表示装置は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)301と主記憶装置302と外部記憶装置303とネットワーク接続装置304となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作することで、上述した各機能が実現される。ネットワーク接続装置304は、ネットワーク305に接続する。また、各機能は、複数のコンピュータ機器に分散させるようにしてもよい。
以上に説明したように、本発明によれば、診断情報の収集対象であるか否か、診断部が起動しているか否か、診断情報が収集中であるか否かを表示するようにしたので、ネットワークを介して接続されている機器における診断情報の収集漏れが抑制できるようにするようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、同一の機器識別の行を上下に分け、上段に最新の情報を表示し、下段に前回の診断情報取得時の情報を表示するようにしてもよい。また、得られている情報をもとに現状を推定し、推定した結果を表示するようにしてもよい。
100…機器状態表示装置、101…診断情報収集部、102…動作状態収集部、103…収集状態確認部、104…表示制御部、105…表示部、106…記憶部、121…ネットワーク、130…フィールド機器、131…センサ、132…診断部。
Claims (4)
- ネットワークを介して接続されている機器の診断部で診断された前記機器の診断情報を収集するように構成された診断情報収集部と、
前記診断部の動作状態を収集するように構成された動作状態収集部と、
前記診断情報の収集状態を確認するように構成された収集状態確認部と、
前記動作状態および前記収集状態を表示部に表示するように構成された表示制御部と
を備える機器状態表示装置。 - 請求項1記載の機器状態表示装置において、
前記ネットワークを介して接続されている機器を識別する機器識別情報を含む前記機器の定義情報を記憶する記憶部を備え、
前記表示制御部は、前記機器識別情報と共に前記動作状態および前記収集状態を前記表示部に表示する
ことを特徴とする機器状態表示装置。 - 請求項2記載の機器状態表示装置において、
前記記憶部は、更に、前記機器が診断情報を収集する対象か対象外かを示す対象情報を記憶し、
前記表示制御部は、前記機器識別情報と共に、前記対象情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする機器状態表示装置。 - 請求項2または3記載の機器状態表示装置において、
前記記憶部に記憶されている前記定義情報に定義されている診断情報のパラメータをもとに、前記診断情報収集部が収集した診断情報のパラメータが正常か否かを判断するように構成されたパラメータ確認部を備え、
前記表示制御部は、前記機器識別情報と共に、前記パラメータ確認部の判断結果を前記表示部に表示する
ことを特徴とする機器状態表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017016571A JP2018124804A (ja) | 2017-02-01 | 2017-02-01 | 機器状態表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017016571A JP2018124804A (ja) | 2017-02-01 | 2017-02-01 | 機器状態表示装置 |
Publications (1)
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JP2018124804A true JP2018124804A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63111593
Family Applications (1)
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JP2017016571A Pending JP2018124804A (ja) | 2017-02-01 | 2017-02-01 | 機器状態表示装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020034967A (ja) * | 2018-08-27 | 2020-03-05 | アズビル株式会社 | バルブメンテナンス支援装置および支援方法 |
-
2017
- 2017-02-01 JP JP2017016571A patent/JP2018124804A/ja active Pending
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