JP2018123861A - ウォームギアの収容構造 - Google Patents

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Tomoki Asano
智貴 浅野
田中 裕之
Hiroyuki Tanaka
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Abstract

【課題】 簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることを可能とする。【解決手段】 ウォーム30及びウォームホイール20を噛み合い状態にて収容するハウジング10と、ハウジング10内の、ウォーム30とウォームホイール20との噛み合い位置を挟んでウォーム30の軸部30bに相対して形成された空隙に配置されたスペーサ50とを備えた、ウォームギアの収容構造を含んだEPSの減速機1。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車の電動パワーステアリング装置に用いられる、ウォームギアの収容構造に関する。
従来、電動パワーステアリング装置(EPS)においては、ステアリングホイールの回転を補助すべく、EPSモータにより駆動するウォームとウォームホイールとを有する減速機が組み込まれており、当該減速機によりステアリングホイールの回転を補助してステアリングギアを駆動させる。
図5は、従来のEPSにおける減速機100の構成を示す断面図である。
図5に示すように、減速機100は、ハウジング10内に配置されたウォームホイール20、ウォームホイール20に噛み合いこれを従動させるウォーム30、ウォーム30を駆動させるEPSモータ40を主要な構成として備える。ウォームホイール20は、合成樹脂製の平歯車又ははすば歯車等として実現され、ギア本体20aの周囲に形成された歯面20b及び、ギア本体20aの中心に位置し、EPSのステアリングコラムに従動するシャフトに同軸配置された回転軸20cを有する。
ウォーム30は、ウォームホイール20の歯面20bに噛み合う、螺旋状の歯面を有するギア本体30aと、ギア本体30aの両端から同軸に延出してなる軸部30bとを有する金属製のウォームとして実現され、軸部30bがベアリング31及び32をそれぞれ介することにより回転自在にハウジング10に固定される。なお、図中においてウォームホイール20の歯面20bは、ウォーム30のギア本体30aと噛み合う部分のみ示し、他の箇所は省略して示した。
次に、EPSモータ40は、回転力を発生するモータ本体40aと、モータ本体40aから突出するモータ回転軸40bとを有し、モータ回転軸40bとウォーム30の軸部30bの一端とが連結されることにより、EPSモータ40が、時計回り及び反時計回りの双方向にてウォーム30を駆動させる。
減速機100においては、ウォームホイール20の歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの噛み合いを滑らかにするために、ウォーム30が配置される内部空間10s内にグリス等の潤滑剤が封入される。一方で、ウォーム30の回転に応じて、潤滑剤は歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの噛み合い位置から流動することとなり、潤滑の効率を損ねることとなっていた。
このような不具合に対し、例えば特許文献1においては、ウォームホイール20の歯面20bの表面をローレット目状の凹凸に加工することにより、歯面20bに潤滑剤を滞留させて、潤滑の効率を向上させるようにした技術が開示されている。
特開2004−82773号公報
しかしながら、上記従来の技術には、以下のような課題があった。すなわち、ウォームホイール20の加工は困難性を伴うとともに、ウォームホイール20の歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの接触面の摩耗を生じさせ、減速機100の耐久性を損なう恐れがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることが可能なウォームギアの収容構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、ウォーム及びウォームホイールを噛み合い状態にて収容するハウジングと、前記ハウジング内の、前記ウォームと前記ウォームホイールとの噛み合い位置を挟んで前記ウォームの回転軸に相対して形成された空隙に配置されたスペーサとを備えた、ウォームギアの収容構造である。
更に、本発明は、他の側面として、前記スペーサは、前記ウォームの両端の少なくともいずれか一方に対して付勢力を与えるものとしてもよい。
以上のような本発明は、簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るウォームギアの収容構造を有する減速機の構成を示す断面図 図1のA−A直線による要部断面図 本発明の他の実施の形態に係るウォームギアの収容構造を有する減速機の構成を示す断面図 本発明の他の実施の形態に係るウォームギアの収容構造を有する減速機の構成を示す断面図 従来の減速機の構成を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るウォームギアの収容構造を有する減速機1の構成を示す側面図であり、図2は、図1のA−A直線による要部断面図である。ただし、図5に示す従来例と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
各図に示すように、減速機1において、スペーサ50は、ポリアミド、フッ素樹脂その他耐油性を有する合成樹脂材料製の部材であって、図5に示したウォーム30が配置されるハウジング10の内部空間10sにおいて、ウォーム30の軸部30bの中心軸Axを間に挟んで、ウォーム30のギア本体30aとウォームホイール20の歯面20bとの噛み合い位置に相対する領域を充填する形状を有するように成型される。
図1に示すように、スペーサ50は側面視において、ウォーム30の一対の軸部30bを支持する一対のベアリング31、32の対向面内に嵌入され、材料の弾性力によって内部空間10sに位置決め、保持される。
更に、図2に示すように、スペーサ50は円筒を高さ方向に二分してなる略円弧状の横断面形状を有し、図中斜線部に示す断面のように、ウォーム30の上半分の半周周りを覆うように形成される。
以上の構成において、減速機1のハウジング10及びスペーサ50の組合せは本発明のウォームギアの収容構造に相当し、ハウジング10は本発明のハウジングに相当し、ウォーム30は本発明のウォームに、ウォームホイール20は本発明のウォームホイールに相当する。更に、軸部30bは本発明の回転軸に相当し、スペーサ50は本発明のスペーサに相当する。
このような本発明の実施の形態のウォームギアの収容構造を有する減速機1においては、以下の作用が生ずる。すなわち、ウォーム30及びウォームホイール20の動作によって、ウォームホイール20の歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの噛み合い位置から移動する潤滑剤は、ウォーム30の回転に応じてスペーサ50の内壁側とギア本体30aとの間隙10S1上に充填されるとともに、ギア本体30aの螺旋状の歯面の移動に伴って、一対の軸部30bのいずれかに運ばれる。更に、潤滑剤は、軸部30bの下方に位置する間隙10S2に達した後、自重によりウォームホイール20の歯面20bに滴下して、ウォームホイール20の回転に伴い、ウォームホイール20の歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの噛み合い位置に再び供給され、循環のサイクルを確立する。
このように、本実施の形態のウォームギアの収容構造によれば、ウォーム30の周囲の内部空間10sのうち、ウォーム30を取り巻く全周の上半分をスペーサ50が占めることにより、封入する潤滑剤の量を抑えることが可能となる。更に、ウォーム30及びウォームホイール20の動作によって移動する潤滑剤を、スペーサ50の内壁側とギア本体30aとの間隙に沿って移動させてウォームホイール20の歯面20bとウォーム30のギア本体30aとの噛み合い位置に再び供給させることにより、内部空間10s内の潤滑剤を無駄なく噛み合い状態の潤滑に利用することができる。
更に、スペーサ50は合成樹脂製の安価な部品であって、ウォーム30の一対の軸部30bを支持する一対のベアリング31、32の対向面内への嵌入によって容易に組み込むことができ、ウォームホイール20、ウォーム30の双方において特別な加工を必要とせず、スペーサ50の付加によってはウォームホイール20及びウォーム30の摩耗等の発生が原理的に生じない。
したがって、簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることが可能になる。
なお、上記の説明においては、スペーサ50は円筒を高さ方向に二分してなる略円弧状の横断面形状を有するものとしたが、図2の図中点線に示す溝50xのように、回転軸方向に沿って内壁上に溝を設ける構成としてもよい。これにより、潤滑剤の移動をより速やかに行わせ、潤滑の効率を更に向上させることが可能となる。更に、スペーサ50は円筒を高さ方向に二分してなる略円弧状の横断面形状を有するものとしたが、図2の図中点線に示す壁部50yのように、ウォームホイール20の表面近傍まで延出した構成であるとしてもよい。これにより、潤滑剤をスペーサ50の内壁側に封入して、内部空間10sの他の部分への流動を抑制して、潤滑の効率を更に向上させることが可能となる。
更に、図3に示すスペーサ60のように、スペーサの内壁の形状は、ウォーム30の外形に沿った形状としてもよい。これにより、スペーサ50の内壁側とギア本体30aとの間隙10S1の体積を小さくして軸部30bへの潤滑剤の移動効率を高め、潤滑の効率を更に向上させることが可能となる。なお、図3に示す構成は、内部空間10Sが一対のベアリング31、32の上方にまで形成されている状態において、スペーサ60の一端61がベアリング31とハウジング10の内壁とに挟持され、スペーサ60の他端62がベアリング32とハウジング10の内壁とに挟持されることにより内部空間10sに位置決め、保持されるものとしたが、スペーサ60の内壁の形状は、図1に示す構成において実施してもよい。
更に、図4に示すスペーサ70のように、両端のいずれか一方がハウジング10とベアリングとの間に挟持されている場合において、当該挟持部分にばね構造を組込み、ウォーム30に付勢力を与えるようにしてもよい。具体的には、スペーサ70の一端71に、開放端を有するスリット71xを刻んだ態様とする。これにより、一端71は、ベアリング31とハウジング10の内壁とに挟持された状態において挟持方向に正対する付勢力を備えることとなり、ウォームホイール20に摩耗やへたりが生じてバックラッシュが増大した場合に、一端71の付勢力により、スペーサ70が軸部30bの中心軸Axに対して傾斜又は並進して、ベアリング31を押圧する。
これによりウォーム30はウォームホイール20側に押し込まれ、バックラッシュ量を減衰させて、ウォームホイール20とウォーム30の噛み合い状態を正常に復帰させることが可能となり、バックラッシュの増大に起因する異音の発生を抑制するとともに、ウォームホイール20の歯面20bの根元へ応力が過剰に加わることを抑制して、ウォームホイール20の高寿命化、ひいては減速機1の高寿命化を実現することが可能となる。なお、ばね構造の構成は一例であり、一端71側にのみ設けるものとしたが、図3に示すスペーサ60のように、ベアリング31又は32を含めて軸部30bに付勢力を与えることができるのであれば、スペーサの両端又は任意のいずれか一方に設けるようにしてもよい。要するに、ウォーム30をウォームホイール20に押し込むことができる付勢力をスペーサ70に生じさせるものであれば、任意の形状にて実現してもよい。
以上のように、本実施の形態のウォームギアの収容構造によれば、簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることが可能になると言う効果を奏する。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記の説明においては、ウォームギアの収容構造は、EPSの減速機1に組み込まれるものとしたが、本発明は、ウォーム及びウォームホイールを噛み合い状態にて収容するハウジングを備えたウォームギアの収容構造を有するものであれば、任意の機械に組み込んで実現してもよい。
以上のように、本発明は、ウォームギアの収容構造であって、ウォーム及びウォームホイールを噛み合い状態にて収容するハウジングと、前記ハウジング内の、前記ウォームと前記ウォームホイールとの噛み合い位置を挟んで前記ウォームの回転軸に相対して形成された空隙に配置されたスペーサとを備えたものであればよく、その他の具体的な目的、用途、構成によって限定されるものではない。
したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、簡易な構成かつ高い信頼性にて噛み合い状態の潤滑の効率を向上させることが可能になるという効果を有し、例えば自動車のEPSへの適用において有用である。
1 減速機
10 ハウジング
10S、10s 内部空間
10S1、10S2 間隙
20 ウォームホイール
20a、30a ギア本体
20b 歯面
20c 回転軸
30 ウォーム
30b 軸部
31、32 ベアリング
50、60、70 スペーサ
50x 溝
50y 壁部
61、71 一端
62、72 他端
71x スリット

Claims (1)

  1. ウォーム及びウォームホイールを噛み合い状態にて収容するハウジングと、
    前記ハウジング内の、前記ウォームと前記ウォームホイールとの噛み合い位置を挟んで前記ウォームの回転軸に相対して形成された空隙に配置されたスペーサとを備えた、
    ウォームギアの収容構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020108425A (ja) * 2018-12-28 2020-07-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020137957A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 株式会社三洋物産 遊技機

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