JP2018123802A - タービン、ターボ装置 - Google Patents

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Takao Yokoyama
隆雄 横山
茨木 誠一
Seiichi Ibaraki
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Abstract

【課題】簡単な構造で、エンジンの排気脈動に対して高いタービン効率を発揮するタービンを提供すること。【解決手段】軸線周りに回転するタービンホイールと、タービンホイールを収容するとともに、タービンホイールの外周側に環状のノズル流路を画定するタービンハウジングと、ノズル流路に周方向に間隔をあけて設けられた複数のノズルベーンと、を備える。そして、ノズルベーンの前縁と後縁とを結ぶ直線の長さをLv、複数のノズルベーンの各々の後縁を通過する後縁内接円の周長をLc、複数のノズルベーンの枚数をNv、と定義した場合に、Lv<Lc/Nvを満たすように構成される。【選択図】図3

Description

本開示は、タービンおよびこれを備えるターボ装置に関する。
エンジンから排出される排ガスのエネルギを利用してエンジンの出力を向上させるターボ装置として、例えば、ターボチャージャが知られている。ターボチャージャは、エンジンから排出される排ガスによってタービンを回転駆動させ、これによりタービンと同軸で連結されているコンプレッサを回転駆動させて吸気を圧縮し、この圧縮した吸気をエンジンに供給するものである。
このようなターボチャージャは、エンジンの排気脈動下で運転される。
図11及び図12は、エンジンの排気脈動について説明するための図である。図11において、縦軸はタービン入口における排気圧力、横軸は時間(0.0〜0.1秒)を示している。図12において、左縦軸はタービン入口における排気圧力、右縦軸はタービンの速度比(U/C0)、横軸は時間(0ミリ秒〜25ミリ秒)を示している。図12は、図11に示した一山分の排気脈動を拡大して示したグラフである。ここで、Uはタービン動翼の周速度、C0は排ガスの理論速度である。なお、図11及び図12は、本発明の背景技術を説明するために本発明者が新規に作成した図であって、従来技術を示すものではない。
特許第5870083号公報
図11に示したように、ターボチャージャは、エンジンの排気脈動下で運転され、タービンの入口における排ガスの圧力は大幅に変動する。このため、タービンは、図12に示したように、排気圧力および速度比ともに設計点から大幅に乖離した作動点で運転されることになり、タービン効率が低下するとの課題がある。
特許文献1には、タービンハウジングのスクロール流路の形状を工夫することで、排気脈動に起因するタービン効率の低下を防ぐ技術が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載されている発明では、スクロール流路の面積Aと、スクロール流路の中心からタービン軸線までの距離Rを複雑に変化させるものであり、タービンハウジングの形状が複雑になるとの問題があった。また、近年におけるエンジンの少気筒化の流れの中で、排気脈動に対して更に高いタービン効率を発揮する新たなタービンの開発が望まれている。
本発明は、上述したような背景技術の下において発明されたものであって、その目的とするところは、簡単な構造で、エンジンの排気脈動に対して高いタービン効率を発揮するタービン、及びこれを備えるターボ装置を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかるタービンは、
軸線周りに回転するタービンホイールと、
前記タービンホイールを収容するとともに、前記タービンホイールの外周側に環状のノズル流路を画定するタービンハウジングと、
前記ノズル流路に周方向に間隔をあけて設けられた複数のノズルベーンと、を備え、
前記ノズルベーンの前縁と後縁とを結ぶ直線の長さをLv、
前記複数のノズルベーンの各々の後縁を通過する後縁内接円の周長をLc、
前記複数のノズルベーンの枚数をNv、と定義した場合に、
Lv<Lc/Nvを満たすように構成される。
上記(1)に記載の実施形態にかかるタービンは、ノズル流路に周方向に間隔をあけて設けられた複数のノズルベーンを備えている。そして、これら複数のノズルベーンは、Lv<Lc/Nvを満たすように構成されている。つまり、これら複数のノズルベーンは、隣り合うノズルベーンが周方向において重なっておらず、隣接する一対のノズルベーンの一方側のノズルベーンの前縁と、他方側のノズルベーンの後縁との間にスロートが形成される。(このような新規なノズルベーンを、以下の説明において「小弦節比ノズルベーン」と呼ぶ場合がある)。ここでスロートとは、隣り合うノズルベーン間において最小幅を形成する部分を指す。
従来のノズルベーンは、隣り合うノズルベーンが周方向において重なっているか、又は隣り合うノズルベーンの前縁と後縁とが周方向において近接している。このため、従来のノズルベーンの場合は、隣接する一対のノズルベーンの一方側のノズルベーンの前縁と、他方側のノズルベーンの後縁との間にはスロートは形成されておらず、例えば、一方側のノズルベーンの腹面と、他方側のノズルベーンの後縁との間にスロートが形成される。このような従来のノズルベーンの場合は、隣り合うノズルベーン間から流出する排ガスの流れ方向は、スロートによって規定され、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、絶対速度ベクトルの向きは変化せずに、その大きさだけが変化する。これにより、タービン動翼への相対速度ベクトルの向きが変化し、その向きが理想流れ方向からずれることで、インシデンス損失が発生していた。
これに対して、上述した小弦節比ノズルベーンでは、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、タービン動翼への相対速度ベクトルの向きが、理想流れ方向から大きくずれないことを本発明者は見出した。つまり、小弦節比ノズルベーンの場合は、隣接する一対のノズルベーンの一方側のノズルベーンの前縁と、他方側のノズルベーンの後縁との間にスロートが形成されるため、隣接する一対のノズルベーンの間を流れる排ガスの流れ方向は、スロートによっては規定されずに、小流量時(排気脈動のボトム圧力近傍における流量時)には、ノズルベーンの翼角度に沿うような流れ角を有して流れ、大流量時(排気脈動のピーク圧力近傍における流量時)には、ボリュート(スクロール流路)の形状に沿うような流れ角を有して流れる。この結果、エンジンの排気脈動によって排ガスの流量が変動すると、絶対速度ベクトルの向きが変化する。これにより、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、結果として、タービン動翼への相対速度ベクトルの向きが、理想流れ方向におおむね沿うようになることとなる。
したがって、このような本発明の一実施形態によれば、ノズル流路に小弦節比ノズルベーンを設けるだけの簡単な構造で、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることが出来る。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のタービンにおいて、
上記複数のノズルベーンの一つである第1ノズルベーンの前縁と後縁とを結ぶ翼弦線と、複数のノズルベーンの各々の後縁を通過する後縁内接円における第1ノズルベーンの後縁を通過する第1接線とのなす角度(鋭角側の角度)である後縁側ベーン角度をαvと定義する。また、上記第1ノズルベーンの前縁と、第1ノズルベーンと隣接する第2ノズルベーンの後縁とを結ぶスロートの中心を通過し、且つ、スロートに対して直交する方向に延在するスロート流れ方向線と、後縁内接円における接線であって、スロート流れ方向線と後縁内接円との交点を通過する第2接線とのなす角度であるスロート流れ角度(鋭角側の角度)をαthと定義する。この場合に、上記実施形態にかかるタービンは、αth>αvを満たすように構成される。
このように構成されるノズルベーンは、後縁側ベーン角度とスロートによって規定される流れ角度とが大きく異なり、必然的に小弦節比ノズルベーンベーンとして構成されることとなる。そして、一対のノズルベーン間から流出する排ガスの流れ方向は、小流量時には上述したベーン角度に沿った方向に流れ、大流量時には上述したスロート流れ方向線に沿って流れる。
したがって、このような本発明の一実施形態によれば、ノズル流路に小弦節比ノズルベーンを設けるだけの簡単な構造で、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることが出来る。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のタービンにおいて、
上記ノズルベーンは、タービンハウジングに対して回動不能に取り付けられている固定式ノズルベーンからなる。
上記(3)に記載の実施形態によれば、上述した小弦節比ノズルベーンが、タービンハウジングに対して回動不能に取り付けられた固定式ノズルベーンによって構成される。したがって、ノズルベーンが回動可能に構成された可変式ノズルベーンを備えるタービンと比べて、簡単な構造で、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることができる。
(4)本発明の少なくとも一実施形態にかかるターボ装置は、上記(1)から(3)の何れか1つに記載のタービンを備えている。
上記(4)に記載の実施形態によれば、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボ装置(ターボチャージャ、ターボコンパウンド)を提供することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載のターボ装置において、上記ターボ装置は自動車用エンジンに搭載される。
自動車用エンジンでは、舶用エンジン、発電用エンジン、及び産業用エンジンなどと比べて一般に気筒数が少ない傾向にあり、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、上記(5)に記載の実施形態によれば、特に自動車用エンジンにおいて、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボ装置を提供することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のターボ装置において、上記自動車用エンジンは、3つ以下の気筒を含む少気筒エンジンからなる。
3つ以下の気筒を含む少気筒エンジンにおいては、4つ以上の気筒を含むエンジンと比べて、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、上記(6)に記載の実施形態によれば、特に自動車用の少気筒エンジンにおいて、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボ装置を提供することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のターボ装置において、上記タービンハウジングは、第1スクロール流路および第2スクロール流路の2つのスクロール流路を内部に有する。そして、上記自動車用エンジンは、第1スクロール流路に対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒を含む第1気筒群と、第2スクロール流路に対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒を含む第2気筒群とを含む多気筒エンジンからなる。
4つ以上の気筒を含む多気筒エンジンであっても、タービンハウジングが2つのスクロール流路を有するターボ装置は、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、上記(7)に記載の実施形態によれば、タービンハウジングが2つのスクロール流路を有する自動車用の多気筒エンジンにおいて、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボ装置を提供することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、簡単な構造で、エンジンの排気脈動に対して高いタービン効率を発揮するタービン、及びこれを備えるターボ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるタービンを備えるターボチャージャを示した断面図である。 本発明の一実施形態にかかるタービンを軸線方向に沿って視認した正面図である。 本発明の一実施形態にかかるタービンのノズルベーンを説明するための説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタービンのノズルベーンを説明するための説明図である。 本発明の比較例にかかる(従来の)タービンのノズルベーンを説明するための説明図である。 本発明の実施例および比較例にかかるタービンのタービン動翼の入口における相対流速を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタービンのタービン動翼の入口における排ガスの流れを説明するための図である。 本発明の実施例および比較例にかかるタービンのタービン動翼の入口における排ガスの流れ角と流量との関係を示したグラフである。 本発明の一実施形態にかかるタービン装置が搭載される自動車用エンジンを示した全体構成図である。 本発明の一実施形態にかかるタービン装置が搭載される自動車用エンジンを示した全体構成図である。 エンジンの排気脈動について説明するための図である。 エンジンの排気脈動について説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
また、比較例の構成には、実施例と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるタービンを備えるターボチャージャを示した断面図である。図2は、本発明の一実施形態にかかるタービンを軸線方向に沿って視認した正面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャ1(ターボ装置)は、図1及び図2に示すラジアルタービン1A(タービン)を備えている。図1及び図2に示したように、本発明の一実施形態にかかるラジアルタービン1Aは、軸線RA周りに回転するタービンホイール5と、タービンホイール5を収容するとともに、タービンホイール5の外周側に環状のノズル流路14を画定するタービンハウジング10と、ノズル流路14に設けられたノズルベーン42と、を備えている。ノズルベーン42は、図2に示したように、タービンホイール5の周方向において間隔をあけて複数設けられている。
図1に示した実施形態では、タービンホイール5は、回転軸2の一端側に設けられた截頭錐体状のタービンハブ3と、タービンハブ3の周面に周方向に間隔をあけて設けられた複数のタービン動翼4と、を備えている。回転軸2は、ベアリングハウジング30に収容されているジャーナル軸受9A、9Bによって回転可能に支持されている。また、回転軸2の他端側には、截頭錐体状のコンプレッサハブ6が設けられている。コンプレッサハブ6の周面には、周方向に間隔をあけて複数のコンプレッサ動翼7が設けられている。コンプレッサホイール8は、これらコンプレッサハブ6とコンプレッサ動翼7とから構成されている。そして、コンプレッサホイール8は、軸線RA周りに回転可能な状態で、コンプレッサハウジング20に収容されている。
また、図1に示した実施形態では、タービンハウジング10の内部には、上述したノズル流路14に加えて、タービンハウジング10の外部から導入された排ガスが流れるスクロール流路12と、タービンホイール5を駆動させた排ガスをタービンハウジング10の外部に導出するための出口流路16とが形成されている。スクロール流路12は、ノズル流路14の外周側に形成された渦巻き状の流路である。出口流路16は、回転軸線RAに沿って延在する管状の流路である。スクロール流路12を流れた排ガスは、ノズル流路14を半径方向の内側に向かって流れ、タービンホイール5に流入し、タービンホイール5に流入する。そして、タービンホイール5を回転駆動させた排ガスは、出口流路16を回転軸線RAに沿って流れ、タービンハウジング10の外部に排出される。
また、図1に示した実施形態では、ノズルベーン42は、タービンハウジング10に対して回動可能に取り付けられた可変式ノズルベーン42mとして構成されている。この可変式ノズルベーン42mは、ノズル流路14を挟んで互いに対面して配置されるノズルマウント48とノズルプレート46との間に、回動可能に支持されている。この可変式ノズルベーン42mは、アクチュエータ60の駆動力が可変機構62を介して伝達されることによって回動するように構成されている。また、これらノズルマウント48およびノズルプレート46は、ともに中央部に開口を有する環状のプレート状部材であり、両部材はノズルサポート44によって連結されている。
また、上述したノズルベーン42は、例えば図2に示したように、タービンハウジング10に対して回動不能に取り付けられた固定式ノズルベーン42fとして構成されてもよい。この場合、固定式ノズルベーン42fは、ノズル流路14を画定する壁面に対して回動不能に固定される。なお、ノズルベーン42を固定式ノズルベーン42fとして構成する場合は、図1において示したアクチュエータ60や可変機構62等のノズルベーン42を回動するための構成は不要である。
次に、本発明の一実施形態にかかるラジアルタービン1Aのノズルベーン42について、図3〜図8に基づいて説明する。
図3および図4は、本発明の一実施形態にかかるタービンのノズルベーンを説明するための説明図である。図5は、本発明の比較例にかかる(従来の)タービンのノズルベーンを説明するための説明図である。図6は、本発明の実施例および比較例にかかるタービンのタービン動翼の入口における相対流速を説明するための説明図である。図6において、C0はタービン動翼4の入口における排ガスの絶対速度ベクトル、Uはタービン動翼4の周速度ベクトル、Wはタービン動翼4の入口における排ガスの相対速度ベクトルである。図7は、本発明の一実施形態にかかるタービンのタービン動翼の入口における排ガスの流れを説明するための図である。図7において、fは小流量時におけるタービン動翼4の入口における排ガスの流れ方向を示し、fは大流量時におけるタービン動翼4の入口における排ガスの流れ方向を示す。図8は、本発明の実施例および比較例にかかるタービンのタービン動翼の入口における排ガスの流れ角と流量との関係を示したグラフである。
本発明の一実施形態にかかるラジアルタービン1Aの複数のノズルベーン42の各々は、図3に示したように、ノズルベーン42の前縁42aと後縁42bとを結ぶ直線の長さ(ベーン長)をLv、複数のノズルベーン42の各々の後縁42bを通過する後縁内接円C1の周長をLc、複数のノズルベーン42の枚数をNv、と定義した場合に、Lv<Lc/Nvを満たすように構成されている。
つまり、これら複数のノズルベーン42の各々は、隣り合うノズルベーン42が周方向において重なっておらず、隣接する一対のノズルベーン42A、42Bの一方側のノズルベーン42の前縁42aと、他方側のノズルベーン42Bの後縁42bとの間にスロートthが形成される。(このような新規なノズルベーンを、以下の説明において「小弦節比ノズルベーン」と呼ぶ場合がある)。ここでスロートthとは、隣り合うノズルベーン間において最小幅を形成する部分を指す。
比較例にかかる(従来の)ノズルベーン42´は、図5に示したように、隣り合うノズルベーン42A´、42B´が周方向において重なっているか、又は隣り合うノズルベーン42A´、42B´の前縁42a´と後縁42b´とが周方向において近接している。このため、従来のノズルベーン42´の場合は、隣接する一対のノズルベーン42A´、42B´の一方側のノズルベーン42A´の前縁42a´と、他方側のノズルベーン42B´の後縁42b´との間にはスロートth´は形成されておらず、一方側のノズルベーン42A´の腹面42Sb´と、他方側のノズルベーン42B´の後縁42b´との間にスロートth´が形成される。このような従来のノズルベーン42´の場合は、隣り合うノズルベーン42´、42´間から流出する排ガスの流れ方向はスロートth´によって規定される。このため、図8に示したように、比較例における流れ角θは、排ガスの流量が変動しても大きく変化しない。したがって、図6に示したように、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、絶対速度ベクトルC´の向きは変化せずに、その大きさだけが変化する。これにより、タービン動翼4´への相対速度ベクトルW´の向きが変化し、その向きが理想流れ方向Wiからずれることで、インシデンス損失が発生していた。
これに対して、上述した小弦節比ノズルベーンでは、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、タービン動翼4への相対速度ベクトルWの向きが、図6に示す理想流れ方向Wiから大きくずれないことを本発明者は見出した。その理由は以下のとおりである。
小弦節比ノズルベーンの場合は、隣接する一対のノズルベーン42A、42Bの一方側のノズルベーン42Aの前縁42aと、他方側のノズルベーン42Bの後縁42bとの間にスロートthが形成されるため、隣接する一対のノズルベーン42A、42Bの間を流れる排ガスの流れ方向は、スロートthによっては規定されずに、図7および図8に示したように、小流量時(排気脈動のボトム圧力近傍における流量時)には、ノズルベーン42の翼角度に沿うような流れ角θを有して流れ(図7の矢印fを参照)、大流量時(排気脈動のピーク圧力近傍における流量時)には、ボリュート(スクロール流路)の形状に沿うような流れ角θを有して流れる(図7の矢印fを参照)。この結果、図6に示したように、エンジンの排気脈動によって排ガスの流量が変動すると、絶対速度ベクトルCの向きが変化する。具体的には、排ガスの流量が増大すると、絶対速度ベクトルCの向きは周速度ベクトルUに対してその交差角が大きくなるように変化する。一方、排ガスの流量が減少すると、絶対速度ベクトルCの向きは周速度ベクトルUに対してその交差角が小さくなるように変化する。これにより、図6に示したように、エンジンの排気脈動によって排ガスの圧力(流量)が変動しても、結果として、タービン動翼4への相対速度ベクトルWの向きが、理想流れ方向Wiにおおむね沿うようになり、インシデンス損失の発生が抑制される。
したがって、このような本発明の一実施形態によれば、ノズル流路14に小弦節比ノズルベーンからなるノズルベーン42を設けるだけの簡単な構造で、排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることが出来る。
なお、上述した実施形態は、ノズルベーン42が、上述した可変式ノズルベーン42m、又は固定式ノズルベーン42fのいずれの場合も含んでいるが、ノズルベーン42が可変式ノズルベーン42mの場合は、上述した条件式Lv<Lc/Nvは、可変式ノズルベーン42mが全閉されている状態において満たすものとする。
幾つかの実施形態では、図4に示したように、複数のノズルベーン42の一つである第1ノズルベーン42Aの前縁42aと後縁42bとを結ぶ翼弦線CLの延在方向と、複数のノズルベーン42の各々の後縁42bを通過する後縁内接円C1における第1ノズルベーン42Aの後縁42bを通過する第1接線TL1とのなす角度(鋭角側の角度)である後縁側ベーン角度をαvと定義する。また、第1ノズルベーン42Aの前縁42aと、第1ノズルベーン42Aと隣接する第2ノズルベーン42Bの後縁42bとを結ぶスロートthの中心cを通過し、且つ、スロートthに対して直交する方向に延在するスロート流れ方向線THLと、後縁内接円C1における接線であって、スロート流れ方向線THLと後縁内接円C1との交点C1aを通過する第2接線TL2とのなす角度であるスロート流れ角度(鋭角側の角度)をαthと定義する。この場合に、上述した実施形態にかかるラジアルタービン1Aは、αth>αvを満たすように構成される。
なお、図4に示した実施形態において、第2ノズルベーン42Bは、第1ノズルベーン42Aの腹面42Sbに、第2ノズルベーン42Bの背面42Saが対向するように配置されている。
このように構成される第1ノズルベーン42Aは、後縁側ベーン角度αvとスロートthによって規定される排ガスの流れ角度とが大きく異なり、必然的に小弦節比ノズルベーンとして構成されることとなる。そして、一対の第1ノズルベーン42Aと第2ノズルベーン42Bとの間から流出する排ガスの流れ方向は、小流量時には上述したベーン角度(αv)に沿った方向に流れ、大流量時には上述したスロート流れ方向線THLに沿って流れる。
したがって、このような本発明の一実施形態によれば、ノズル流路14に小弦節比ノズルベーンとして構成されるノズルベーン42を設けるだけの簡単な構造で、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることが出来る。
なお、上述した実施形態は、ノズルベーン42が、上述した可変式ノズルベーン42m、又は固定式ノズルベーン42fのいずれの場合も含んでいるが、ノズルベーン42が可変式ノズルベーン42mの場合は、上述した条件式αth>αvは、可変式ノズルベーン42mが全閉されている状態において満たすものとする。
幾つかの実施形態では、Lv/(Lc/Nv)は、好ましくは0.4〜0.8、より好ましくは0.55〜0.7の範囲にある。
このような実施形態によれば、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生をより一層抑制でき、高いタービン効率を発揮させることが出来る。
幾つかの実施形態では、上述した図2に示したように、ノズルベーン42は、タービンハウジング10に対して回動不能に取り付けられている固定式ノズルベーン42fからなる。
このような実施形態によれば、上述した小弦節比ノズルベーンとして構成されるノズルベーン42が、タービンハウジング10に対して回動不能に取り付けられた固定式ノズルベーン42fからなる。したがって、ノズルベーン42が回動可能に構成された可変式ノズルベーン42mを備えるラジアルタービン1Aと比べて、簡単な構造で、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生を抑制でき、高いタービン効率を発揮させることができる。
図9及び図10は、本発明の一実施形態にかかるタービン装置が搭載される自動車用エンジンを示した全体構成図である。
なお、以下の実施形態ではガソリンエンジンの場合を例に説明するが、本発明の自動車用エンジンはガソリンエンジンに限定されるものではなく、例えば、ディーゼルエンジンであってもよい。
幾つかの実施形態では、図9及び図10に示したように、上述したターボチャージャ1は、自動車用エンジン50に搭載される。
図示した実施形態において、自動車用エンジン50は、複数の気筒50a〜50dを備えている。そして、複数の気筒50a〜50dの各々から排出された排ガスは、排気マニホールド51を介してタービンハウジング10のスクロール流路12に流れる。スクロール流路12を流れた排ガスは、ノズル流路14からタービンホイール5に流入し、タービンホイール5を回転駆動させる。そして、出口流路16からタービンハウジング10の外部に排出される、排気管52を介して自動車用エンジン50の外部に排出される。
また、図示した実施形態において、タービンホイール5と同軸に設けられているコンプレッサホイール8によって圧縮された吸気は、吸気通路53及び吸気マニホールド54を介して、各気筒50a〜50dに供給されるようになっている。各気筒50a〜50dに供給される吸気の流量は、吸気通路53に設けられているスロットルバルブ55の開度によって制御される。
自動車用エンジン50では、舶用エンジン、発電用エンジン、及び産業用エンジンなどと比べて一般に気筒数が少ない傾向にあり、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、このような実施形態によれば、特に自動車用エンジン50において、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボチャージャ1を提供することができる。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、自動車用エンジン50は、3つ以下の気筒50a、50b、50cを含む少気筒エンジン50Aからなる。
図示した実施形態では、少気筒エンジン50Aは、互いにクランク角が240°だけ異なるように駆動される3つの気筒50a、50b、50cを含んでいる。また、幾つかの実施形態では、少気筒エンジン50Aが含んでいる気筒数は2つ以下であってもよい。
3つ以下の気筒50a、50b、50cを含む少気筒エンジン50Aにおいては、4つ以上の気筒を含むエンジンと比べて、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、このような実施形態によれば、特に自動車用の少気筒エンジン50Aにおいて、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボチャージャ1を提供することができる。
幾つかの実施形態では、図10に示したように、上述したタービンハウジング10は、第1スクロール流路12Aおよび第2スクロール流路12Bの2つのスクロール流路12を内部に有する。そして、上述した自動車用エンジン50は、第1スクロール流路12Aに対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒50a、50dを含む第1気筒群と、第2スクロール流路12Bに対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒50b、50cを含む第2気筒群とを含む多気筒エンジン50Bからなる。
図示した実施形態では、タービンハウジング14は、その内部に、第1スクロール流路12Aおよび第2スクロール流路12Bが軸方向に分割して形成されている、所謂ツインスクロール型タービンハウジングとなっている。
また、一実施形態では、図示しないが、タービンハウジング14は、その内部に、第1スクロール流路12Aおよび第2スクロール流路12Bが周方向に分割して形成されている、所謂ダブルスクロール型タービンハウジングであってもよい。
また、図示した実施形態では、上述したノズル流路14は、第1スクロール流路12Aに接続する第1ノズル流路14Aと、第2スクロール流路12Bに接続する第2ノズル流路14Bとを含んでいる。上述した複数のノズルベーン42は、第1ノズル流路14Aに周方向に間隔をあけて設けられた複数の第1ノズルベーン群42AGと、第2ノズル流路14Bに周方向に間隔をあけて設けられた複数の第2ノズルベーン群42BGとを含んでいる。
また、一実施形態では、図示しないが、第1スクロール流路12Aおよび第2スクロール流路14は、上述した複数のノズルベーン42が周方向に間隔をあけて設けられている共通するノズル流路14に接続されていてもよい。
第1気筒群を構成する気筒50a、50dは、互いの間で排気脈動の干渉が生じにくいように、互いにクランク角が360°だけ異なるように駆動される。同様に、第2気筒群を構成する気筒50b、50cは、互いの間で排気脈動の干渉が生じにくいように、互いにクランク角が360°だけ異なるように駆動される。したがって、例えば、気筒50aのクランク角が0°のときに、気筒50bのクランク角は540°、気筒50cのクランク角は180°、気筒50dのクランク角は360°である。
なお、図示した実施形態では、多気筒エンジン50Bは、4つの気筒50a、50b、50c、50dを含んでいるが、多気筒エンジン50Bが含んでいる気筒数は5つ以上であってもよいし、奇数であってもよい。
自動車用エンジン50において、低回転域におけるレスポンス性を向上させるとともに、中・高回転域における排気干渉を低減するために技術として、タービンハウジング10に2つのスクロール流路12を形成したツインスクロール型タービンハウジング10Aを含むターボチャージャ1が知られている。このようなターボチャージャ1は、4つ以上の気筒を含む多気筒エンジン50Bであっても、実質的にその半分の気筒数からなるエンジンと同等の排気脈動がラジアルタービン1Aに対して伝達されることとなるため、上述したエンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生に起因したタービン効率の低下が問題となりやすい。
したがって、このような実施形態によれば、特にツインスクロール型タービンハウジング10Aを含む自動車用の多気筒エンジン50Bにおいて、エンジンの排気脈動によるインシデンス損失の発生が抑制された、タービン効率に優れたターボチャージャ1を提供することができる。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、本発明の一実施形態にかかるラジアルタービン1Aを備えるターボ装置として、ターボチャージャ1を例にして説明した。しかしながら、本発明の他の実施形態では、本発明の一実施形態にかかるラジアルタービン1Aを備えるターボ装置として、ラジアルタービン1Aの出力を、継手などを介してクランクシャフトに伝達することでエンジンの出力を向上させるように構成されたターボコンパウンドとして構成されていてもよいものである。
また、上述した実施形態では、本発明の一実施形態にかかるタービンとして、回転軸線RAに沿った断面視においてノズル流路14が半径方向に沿って延在しているラジアルタービン1Aを例にして説明した。しかしながら、本発明の他の実施形態では、本発明の一実施形態にかかるタービンとして、回転軸線RAに沿った断面視においてノズル流路14が回転軸線RAに対して斜めに向かって延在している斜流タービンとして構成されていてもよいものである。
1 ターボチャージャ(タービン装置)
1A ラジアルタービン(タービン)
2 回転軸
3 タービンハブ
4 タービン動翼
5 タービンホイール
6 コンプレッサハブ
7 コンプレッサ動翼
8 コンプレッサホイール
9A、9B ジャーナル軸受
10 タービンハウジング
10A ツインスクロール型タービンハウジング
12 スクロール流路
12A 第1スクロール流路
12B 第2スクロール流路
14 ノズル流路
14A 第1ノズル流路
14B 第1ノズル流路
16 出口流路
20 コンプレッサハウジング
30 ベアリングハウジング
42、42A、42B ノズルベーン
42m 可変式ノズルベーン
42f 固定式ノズルベーン
42AG 第1ノズルベーン群
42BG 第2ノズルベーン群
42a 前縁
42b 後縁
44 ノズルサポート
46 ノズルプレート
48 ノズルマウント
50 自動車用エンジン
50A 少気筒エンジン
50B 多気筒エンジン
50a〜50d 気筒
51 排気マニホールド
52 排気管
53 吸気通路
54 吸気マニホールド
55 スロットルバルブ
60 アクチュエータ
62 可変機構


Claims (7)

  1. 軸線周りに回転するタービンホイールと、
    前記タービンホイールを収容するとともに、前記タービンホイールの外周側に環状のノズル流路を画定するタービンハウジングと、
    前記ノズル流路に周方向に間隔をあけて設けられた複数のノズルベーンと、を備え、
    前記ノズルベーンの前縁と後縁とを結ぶ直線の長さをLv、
    前記複数のノズルベーンの各々の後縁を通過する後縁内接円の周長をLc、
    前記複数のノズルベーンの枚数をNv、と定義した場合に、
    Lv<Lc/Nvを満たすように構成されるタービン。
  2. 前記複数のノズルベーンの一つである第1ノズルベーンの前縁と後縁とを結ぶ翼弦線と、前記複数のノズルベーンの各々の後縁を通過する後縁内接円における前記第1ノズルベーンの前記後縁を通過する第1接線とのなす角度であるベーン角度をαv、
    前記第1ノズルベーンの前記前縁と、前記第1ノズルベーンと隣接する第2ノズルベーンの後縁とを結ぶスロートの中心を通過し、且つ、前記スロートに対して直交する方向に延在するスロート流れ方向線と、前記後縁内接円における接線であって、前記スロート流れ方向線と前記後縁内接円との交点を通過する第2接線とのなす角度であるスロート流れ角度をαthと定義した場合に、
    αth>αvを満たすように構成される請求項1に記載のタービン。
  3. 上記ノズルベーンは、タービンハウジングに対して回動不能に取り付けられている固定式ノズルベーンからなる請求項1又は2に記載のタービン。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のタービンを備えたターボ装置。
  5. 自動車用エンジンに搭載される請求項4に記載のターボ装置。
  6. 前記自動車用エンジンは、3つ以下の気筒を含む少気筒エンジンからなる請求項5に記載のターボ装置。
  7. 前記タービンハウジングは、第1スクロール流路および第2スクロール流路の2つのスクロール流路を内部に有し、
    前記自動車用エンジンは、前記第1スクロール流路に対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒を含む第1気筒群と、前記第2スクロール流路に対して排ガスを排出するように構成された少なくとも複数の気筒を含む第2気筒群とを含む多気筒エンジンからなる請求項5に記載のターボ装置。
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