JP2018121284A - イントラ予測器、画像符号化装置、画像復号装置およびプログラム - Google Patents

イントラ予測器、画像符号化装置、画像復号装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上する。【解決手段】ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定めるイントラ予測器であって、輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、イントラ予測モード候補に、輝度信号のイントラ予測モードが既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、イントラ予測器、画像符号化装置、画像復号装置およびプログラムに関する。
静止画像や動画像を伝送または保存する際のデータ量を圧縮するため、従来から映像符号化方式の研究が行われている。近年、映像符号化技術に関して8K−SHV(Super High−Vision)に代表される超高解像度映像の普及が進んでいる。膨大なデータ量の動画像を放送波やIP(Internet Protocol)網で伝送する手法として、例えば、AVC(Advanced Video Coding)/ITU−T勧告H.264に規定された画像符号化方式(以下、AVC/H.264と呼ぶ)や、HEVC(High Efficiency Video Coding)/ITU−T勧告H.265に規定された画像符号化方式(以下、HEVC/H.265と呼ぶ)が知られている。これらの画像符号化方式は、ユニット分割、直交変換、量子化、エントロピー符号化、イントラ予測、動き補償などの要素技術を組み合わせてなり、高能率化を実現している。
HEVC/H.265におけるイントラ予測の予測モードには、35通りの予測モード
がある。35通りの予測モードには、Planarモード(モード0)、DC(Direct Current)モード(モード1)と33通りの方向性予測モード(モード2〜モード34)が含まれる。HEVC/H.265では、輝度信号のイントラ予測の予測モードの符号化において、35通りの予測モードのうち1モードがブロック毎に選択される。他方、色差信号のイントラ予測モードの符号化において、輝度信号に比べて取りうるモード数を少なくすることで、符号量の低減が図られている。対象ブロックの色差信号では、符号化対象ブロックの輝度信号のイントラ予測モード(以下、DM:Derived Mode;デライブドモード)に加え、それ以外に所定の4モードのみが、イントラ予測モードの候補として許可されているに過ぎない。具体的には、非特許文献1に記載されているように、DMに加え、既存候補であるPlanarモード、DCモード、水平方向モード(モード10)、垂直方向モード(モード26)の合計5モードが選択肢となる(非特許文献1参照)。DMは、ダイレクトモード(Direct Mode)と呼ばれることもある。HEVC/H.265では、図12に示すように、これら5モードのイントラ予測モードにビット列が割り当てられる。
大久保 榮監修,「インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書」,株式会社インプレスジャパン,2013年10月21日,初版,p115−124
色差信号のイントラ予測モードの候補において、DMが既存候補のいずれかと等しくなることがある。そのような場合、イントラ予測モードの候補である5モードのうち、2モードが同一となってしまうので、符号化されるイントラ予測モードの情報が冗長になる。その際、重複したモードに代わるイントラ予測モードの候補として、参照方向が右斜め上の方向であるモード34が用いられる(図13参照)。しかしながら、特定の予測モードを一律に選択することは、絵柄、つまり画像の特徴に依存した選択ではない。部位によって画像内の相関が異なりうるため、一律に選択される予測モードは復号される画像の画質の向上に必ずしも寄与しない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができるイントラ予測器、画像符号化装置、画像復号装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、[1]本発明の一態様は、ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定めるイントラ予測器であって、輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、前記既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと前記輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、前記イントラ予測モード候補に、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てることを特徴とするイントラ予測器である。
[1]の構成によれば、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードとが同一であるとき、イントラ予測モード候補において輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードの重複が回避される。そして、イントラ予測モード候補には、既存候補のいずれとも輝度信号のイントラ予測モードが異なるときよりも情報量が少ない符号が割り当てられる。そのため、復号される色差信号の画質を劣化させずに色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができる。
[2]本発明の一態様は、上述のイントラ予測器であって、前記イントラ予測モード候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードに、前記イントラ予測モード候補の他のイントラ予測モードに対する符号よりも情報量が少ない符号を割り当てることを特徴とする。
[2]の構成によれば、色差信号のイントラ予測モードが輝度信号のイントラ予測モードと同一である頻度が、他のイントラ予測モードとなる頻度よりも高いとき、システム全体としてより情報量の少ない符号で色差信号のイントラ予測モードが表わされる。そのため、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率が向上する。
[3]本発明の一態様は、上述のイントラ予測器であって、前記既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードが同一であるとき、前記他のイントラ予測モードのうち、前記輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像との相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードに、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てることを特徴とする。
[3]の構成によれば、輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像との相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードの頻度が他の既存候補よりも高くなるとき、システム全体としてより情報量の少ない符号で色差信号のイントラ予測モードが表される。そのため、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率が向上する。
[4]本発明の一態様は、上述のイントラ予測器を備え、前記色差信号のイントラ予測モードを、前記イントラ予測モード候補のいずれかに割り当てられた符号を用いて符号化することを特徴とする画像符号化装置である。
[4]の構成によれば、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードとが同一であるとき、イントラ予測モード候補において輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードの重複が回避される。そして、イントラ予測モード候補には、既存候補のいずれとも輝度信号のイントラ予測モードが異なるときよりも情報量が少ない符号が割り当てられる。そのため、復号される色差信号の画質を劣化させずに色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができる。
[5]本発明の一態様は、上述のイントラ予測器を備え、前記色差信号のイントラ予測モードの符号を、前記イントラ予測モード候補のいずれかを用いて復号することを特徴とする画像復号装置である。
[5]の構成によれば、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードとが同一であるとき、イントラ予測モード候補において輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードの重複が回避される。そして、イントラ予測モード候補には、既存候補のいずれとも輝度信号のイントラ予測モードが異なるときよりも情報量が少ない符号が割り当てられる。そのため、情報量を低減した色差信号のイントラ予測モードの符号を色差信号の画質を劣化させずに復号することができる。
[6]本発明の一態様は、ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定めるイントラ予測器であって、輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、前記既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと前記輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、前記イントラ予測モード候補に、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てることを特徴とするイントラ予測器として機能させるためのプログラムである。
[6]の構成によれば、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードとが同一であるとき、イントラ予測モード候補において輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードの重複が回避される。そして、イントラ予測モード候補には、既存候補のいずれとも輝度信号のイントラ予測モードが異なるときよりも情報量が少ない符号が割り当てられる。そのため、復号される色差信号の画質を劣化させずに色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができる。
本発明によれば、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができる。
本実施形態に係る画像符号化装置の構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る画像復号装置の構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るイントラ予測部の一構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るイントラ予測部の他の構成例を示す概略ブロック図である。 画像参照ブロックの例を示す図である。 方向性予測モードの例を示す図である。 イントラ予測における参照画素の例を示す図である。 本実施形態に係るビット割り当ての一例を示す図である。 本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの符号化処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの復号処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るビット割り当ての他の例を示す図である。 従来のイントラ予測モードに対するビット割り当ての一例を示す図である。 従来のイントラ予測モード候補の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(画像符号化装置)
本実施形態に係る画像符号化装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像符号化装置1の構成を示す概略ブロック図である。以下の説明では、主に画像符号化装置1がHEVC/H.265に基づく画像符号化処理を行う場合を例にする。
画像符号化装置1は、ブロック分割部101、減算部102、変換部103、量子化部104、エントロピー符号化部105、逆量子化部106、逆変換部107、加算部108、メモリ109およびイントラ予測部110を含んで構成される。
ブロック分割部101には、入力画像が画像符号化装置1の外部からピクチャごとに入力される。ピクチャとは、1枚の画像を意味し、フレームとも呼ばれる。ブロック分割部101は、各ピクチャの入力画像を複数のブロックに分割して、入力画像ブロックを取得する。ブロックは、画像の一部の領域である。各ブロックは、複数の画素で構成される。ブロックサイズは、例えば、64×64画素、32×32画素、16×16画素、8×8画素のいずれかである。ブロック分割部101は、入力画像ブロックを減算部102に出力する。入力画像には、その輝度成分を示す輝度信号(Y)と色差成分を示す色差信号とが含まれる。色差信号には、赤系統の成分の色相と彩度を示す信号(Cr)と青系統の成分の色相と彩度を示す信号(Cb)とが含まれる。以下の説明では、色差信号を主とする。
減算部102は、ブロック分割部101から入力される入力画像ブロックから、イントラ予測部110から入力される予測画像ブロックをブロック毎に減算して、予測差分画像ブロックを生成する。以下の説明では、その時点における処理対象のブロックを対象ブロックと呼ぶ。減算部102は、生成した予測残差画像ブロックを変換部103に出力する。
変換部103は、減算部102から入力される予測残差画像ブロックについて直交変換を行って直交変換係数を算出する。直交変換として、例えば、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)または離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)が用いられる。変換部103は、算出した直交変換係数を量子化部104に出力する。
量子化部104は、変換部103から入力される直交変換係数について所定の量子化パラメータを用いて量子化し、量子化直交変換係数を算出する。量子化部104は、算出した量子化直交変換係数を示す符号をエントロピー符号化部105と逆量子化部106に出力する。
エントロピー符号化部105は、量子化部104から入力される量子化直交変換係数の符号、イントラ予測部110から入力される予測パラメータ情報を集約してデータ列を生成する。イントラ予測部から入力される予測パラメータ情報には、対象ブロックの代表イントラ予測モードを示す符号が含まれる。代表イントラ予測モードは、符号化の対象として選択されたイントラ予測モードである。エントロピー符号化部105は、生成したデータ列についてエントロピー符号化を行って符号化データを生成する。エントロピー符号化により、データ列の情報量が圧縮される。エントロピー符号化として、例えば、コンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC:Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)が用いられる。エントロピー符号化部105は、生成した符号化データを画像符号化装置1の外部に出力する。予測パラメータ情報については、後述する。
逆量子化部106は、量子化部104から入力される量子化直交変換係数の符号について所定の量子化パラメータを用いて逆量子化を行い、量子化直交変換係数を算出する。逆量子化部106は、算出した量子化直交変換係数を逆変換部107に出力する。
逆変換部107は、逆量子化部106から入力される量子化直交変換係数について逆直交変換を行い、対象ブロック内の復号残差画像である復号残差画像ブロックを生成する。逆直交変換は、変換部103が行った直交変換の逆演算である。逆変換部107は、復号残差画像ブロックを加算部108に出力する。
加算部108は、イントラ予測部110から入力される対象ブロックの予測画像ブロックに復号残差画像ブロックを加算して対象ブロック内の復号画像である復号画像ブロックを生成する。加算部108は、生成した復号画像ブロックをメモリ109に記憶する。
メモリ109には、復号画像ブロックが順次記憶される。その他、メモリ109には、画像符号化装置1の各構成要素が処理に用いる情報や、処理によって生成される情報が記憶される。
イントラ予測部110は、メモリ109に記憶された復号画像ブロックのうち、画像参照ブロック内の復号画像ブロックを参照して、代表イントラ予測モードを用いてイントラ予測を行う。画像参照ブロックは、符号化もしくは復号済みのブロックのうち、対象ブロックから所定範囲内のブロックである。代表イントラ予測モードを決定する手法として、様々な手法が利用可能である。例えば、イントラ予測部110は、輝度信号と色差信号のそれぞれについて各イントラ予測モードについてイントラ予測を行い、符号化効率が最も高くなるイントラ予測モードまたは入力画像ブロックとの残差が最も小さくなるイントラ予測モードを選択する。イントラ予測部110は、選択したイントラ予測モードを代表イントラ予測モードとして定める。
イントラ予測部110は、色差信号のイントラ予測モード候補に対するビット割り当て情報を、そのブロックについて定めた輝度信号の代表イントラ予測モードと既存候補に基づいて定める。イントラ予測モード候補とは、イントラ予測モードの候補を意味する。既存候補とは、予め定めた複数個の色差信号のイントラ予測モード候補である。ビット割り当て情報は、各イントラ予測モード候補を示す符号に割り当てられる符号化ビットの情報である。イントラ予測部110は、色差信号の代表イントラ予測モードを、定めたビット割り当て情報を用いて符号化する。なお、輝度信号については、イントラ予測部110は、代表イントラ予測モードの符号として、HEVC/H.265に規定された代表イントラ予測モードの情報を表す符号を生成してもよい。イントラ予測部110は、色差信号、輝度信号それぞれの代表イントラ予測モードの符号を含む予測パラメータ情報をエントロピー符号化部105に出力する。また、イントラ予測部110は、色差信号の代表イントラ予測モードを用いて生成したイントラ予測ブロックを予測画像ブロックとして減算部102と加算部108に出力する。
(画像復号装置)
次に、本実施形態に係る画像復号装置2の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像復号装置2の構成を示す概略ブロック図である。以下の説明では、主に画像復号装置2がHEVC/H.265に基づく画像復号処理を行う場合を例にする。
画像復号装置2は、エントロピー復号部201、逆量子化部202、逆変換部203、
加算部204、統合部205、メモリ206およびイントラ予測部207を含んで構成される。逆量子化部202、逆変換部203および加算部204が行う処理は、画像符号化装置1の逆量子化部106、逆変換部107および加算部108が行う処理とそれぞれ同様である。
エントロピー復号部201には、画像復号装置2の外部から画像符号化装置1が生成した符号化データが入力される。エントロピー復号部201は、入力される符号化データに含まれるデータ列をエントロピー復号してブロックごとの量子化直交変換係数の符号および予測パラメータ情報を取得する。エントロピー復号において、符号化データのエントロピー符号化に用いられたエントロピー符号化方式に対応する復号方式が用いられる。エントロピー復号部201は、各ブロックの量子化直交変換係数の符号および予測パラメータ情報を、それぞれ逆量子化部202およびイントラ予測部207に出力する。
逆量子化部202には、エントロピー復号部201から入力される各ブロックの量子化直交変換係数の符号を所定の量子化パラメータを用いて逆量子化を行い、量子化直交変換係数を算出する。逆量子化部202は、算出した量子化直交変換係数を逆変換部203に出力する。
逆変換部203は、逆量子化部202から入力される各ブロックの量子化直交変換係数について逆直交変換を行い、復号残差画像ブロックを生成する。逆変換部203は、復号残差画像ブロックを加算部204に出力する。復号残差画像ブロックは、量子化された予測残差画像の一部に相当する。
加算部204は、イントラ予測部207から入力される予測画像ブロックと逆変換部203から入力される復号残差画像ブロックを対象ブロックごとに加算して復号画像ブロックを生成する。加算部204は、生成した復号画像ブロックをメモリ206に記憶し、統合部205に出力する。
統合部205は、加算部204から入力される復号画像ブロックを集約して輝度信号、色差信号それぞれの復号画像をピクチャごとに生成する。統合部205は、生成した復号画像を出力画像として画像復号装置2の外部に出力する。
メモリ206には、復号画像ブロックが順次記憶される。その他、メモリ206には、画像復号装置2の各構成要素が処理に用いる情報や、処理によって生成される情報が記憶される。
イントラ予測部207は、色差信号のイントラ予測モード候補に対するビット割り当て情報を、そのブロックについて復号した輝度信号の代表イントラ予測モードと既存候補に基づいて定める。また、イントラ予測部207は、予測パラメータ情報から色差信号の代表イントラ予測モードの符号を抽出する。イントラ予測部207は、抽出した色差信号の代表イントラ予測モードの符号を、定めたイントラ予測モード候補を用いて復号して代表イントラ予測モードを定める。
イントラ予測部207は、メモリ206に記憶された画像参照ブロックの復号画像ブロックを参照して、色差信号について定めた代表イントラ予測モードを用いてイントラ予測を行う。イントラ予測部207は、イントラ予測を行って得られた予測画像ブロックを加算部204に出力する。
なお、イントラ予測部207は、エントロピー復号部201から入力される対象ブロックの予測パラメータ情報から輝度信号の代表イントラ予測モードの符号を抽出する。イントラ予測部207は、抽出した輝度信号の代表イントラ予測モードの符号を復号して代表イントラ予測モードを定める。代表イントラ予測モードを復号する際、イントラ予測部207は、画像符号化装置1のイントラ予測部110において符号化に用いられた手法に対応する手法(例えば、HEVC/H.265に規定された手法)を用いる。イントラ予測部207の構成については、後述する。
(イントラ予測部)
次に、本実施形態に係る画像符号化装置1のイントラ予測部110の構成について説明する。図3は、本実施形態に係るイントラ予測部110の構成を示す概略ブロック図である。イントラ予測部110は、予測画像生成部1101、DM判定部1102、ビット割り当て決定部1103およびイントラ予測モード符号化部1104を含んで構成される。
予測画像生成部1101には、DM判定部1102から入力される色差信号のイントラ予測モード候補が入力される。入力されるイントラ予測モード候補の数は、予め定めた既存候補の数と同じ数か、既存候補の数よりも1だけ多い。予測画像生成部1101は、符号化対象の各対象ブロックについて色差信号のイントラ予測モード候補から1つの代表イントラ予測モードを定める。予測画像生成部1101は、代表イントラ予測モードを定める過程で、メモリ109に記憶された復号画像ブロックのうち、対象ブロックから所定の範囲内にある画像参照ブロックの復号画像ブロックを参照して各イントラ予測モード候補を用いてイントラ予測を行う。画像参照ブロックとして用いられうるブロックは、図5に示すように、対象ブロックTの左下のブロックC、左のブロックA、左上のブロックD、上のブロックBおよび右上のブロックEである。予測画像生成部1101は、代表イントラ予測モードを用いたイントラ予測により得られた予測画像ブロックを減算部102および加算部108に出力する。予測画像生成部1101は、色差信号の代表イントラ予測モードをイントラ予測モード符号化部1104に出力する。
また、予測画像生成部1101は、上述したように輝度信号について代表イントラ予測モードを定め、定めた代表イントラ予測モードをDM判定部1102に出力する。
DM判定部1102には、予測画像生成部1101から輝度信号のイントラ予測モードが入力される。DM判定部1102は、所定の数の既存候補に輝度信号のイントラ予測モード(DM)と同一のイントラ予測モードが存在するか否かを判定する。既存候補は、例えば、HEVC/H.265に規定のPlanarモード(モード0)、DCモード(モード1)、水平方向モード(モード10)および垂直方向モード(モード26)の4つである。
輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在しないと判定するとき、DM判定部1102は、既存候補に輝度信号のイントラ予測モードをDMとして加えてなる一群のイントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。
例えば、輝度信号のイントラ予測モードが、参照方向が左斜め上のモード(モード18)である場合、輝度信号のイントラ予測モードは既存候補のいずれとも異なる。この場合、DM判定部1102は、モード番号が「0,1,10,26,18」である5モードをイントラ予測モード候補として定める。
輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在すると判定するとき、DM判定部1102は、既存候補から輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードを除外し、輝度信号のイントラ予測モードをDMとして加えてなる一群のイントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。例えば、輝度信号のイントラ予測モードがPlanarモード(モード0)である場合、輝度信号のイントラ予測モードは既存候補のPlanarモード(モード0)と重複する。この場合、DM判定部1102は、モード番号が「1,10,26,0」である4モードをイントラ予測モード候補として定める。
DM判定部1102は、定めたイントラ予測モード候補を予測画像生成部1101とビット割り当て決定部1103に出力する。
ビット割り当て決定部1103は、DM判定部1102から入力されるイントラ予測モード候補に基づいて、各イントラ予測モード候補に対するビット割り当てを定める。入力されるイントラ予測モード候補の数は、輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在するとき、存在しないときよりも少なくなる。そこで、ビット割り当て決定部1103は、輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在するとき、存在しないときよりもイントラ予測モード候補全体として符号量が少なくなるようにビット割り当てを決定する。符号量を少なくするイントラ予測モードの数は、1個でもよいし2個以上であってもよい。ビット割り当て決定部1103は、定めたビット割り当てを示すビット割り当て情報をイントラ予測モード符号化部1104に出力する。
ビット割り当ては、符号化によって得られるビット列に相当する。生成されるビット列には、HEVC/H.265の規定と同様に、最上位ビットにDM判定フラグが含まれてもよい。DM判定フラグは、イントラ予測モードがDMを示すか否かを示す符号である。DMを示すビット列は、常に「0」であり、既存候補を示すビット列の最上位ビットの値は「1」であってもよい。その場合には、ビット割り当て決定部1103は、輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在しないとき、HEVC/H.265の規定と同様に、各イントラ予測モード候補のビット割り当てを定めてもよい。ビット割り当て決定部1103は、輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在するとき、既存候補の少なくともいずれかのイントラ予測モードについて、他のイントラ予測モードよりも符号量が少なくなるようにビット割り当てを定める。ビット割り当ての具体例については、後述する。
イントラ予測モード符号化部1104には、予測画像生成部1101から色差信号の代表イントラ予測モードが入力され、ビット割り当て決定部1103からビット割り当て情報が入力される。イントラ予測モード符号化部1104は、色差信号の代表イントラ予測モードをビット割り当て情報が示すビット割り当てを用いて符号化する。ここで、イントラ予測モード符号化部1104は、ビット割り当て情報が示すビット列のうち、代表イントラ予測モードとイントラ予測モードが同一であるイントラ予測モード候補に割り当てられたビット列を色差信号のイントラ予測モードの符号として特定する。イントラ予測モード符号化部1104は、特定した色差信号のイントラ予測モードの符号を予測パラメータ情報の一部としてエントロピー符号化部105に出力する。
次に、本実施形態に係る画像復号装置2のイントラ予測部207の構成について説明する。図4は、本実施形態に係るイントラ予測部207の構成を示す概略ブロック図である。イントラ予測部207は、イントラ予測モード復号部2071、DM判定部2072、ビット割り当て決定部2073および予測画像生成部2074を含んで構成される。
イントラ予測モード復号部2071には、予測パラメータ情報の一部として各対象ブロックの色差信号のイントラ予測モードの符号がエントロピー復号部201から入力される。また、イントラ予測モード復号部2071には、ビット割り当て決定部2073から入力されるビット割り当て情報を用いて色差信号のイントラ予測モードの符号を復号する。ここで、イントラ予測モード復号部2071は、ビット割り当て情報が示すイントラ予測モード候補毎のビット列のうち、イントラ予測モードの符号と同一のビット列に対応するイントラ予測モードを特定する。イントラ予測モード復号部2071は、特定したイントラ予測モードを予測画像生成部2074に出力する。
なお、イントラ予測モード復号部2071は、各ブロックについてエントロピー復号部201から入力される輝度信号のイントラ予測モードの符号を復号して輝度信号の代表イントラ予測モードを定める。イントラ予測モード復号部2071は、輝度信号の代表イントラ予測モードをDM判定部2072に出力する。
DM判定部2072には、イントラ予測モード復号部2071から輝度信号のイントラ予測モードが入力される。DM判定部2072は、画像符号化装置1のDM判定部1102と同様に、所定の数の既存候補に輝度信号のイントラ予測モード(DM)と同一のイントラ予測モードが存在するか否かを判定する。
輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在しないと判定するとき、DM判定部2072は、既存候補に輝度信号のイントラ予測モードをDMとして加えてなる一群のイントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。
輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在すると判定するとき、DM判定部2072は、既存候補から輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードを除外し、輝度信号のイントラ予測モードをDMとして加えてなる一群のイントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。
DM判定部2072は、定めたイントラ予測モード候補をビット割り当て決定部2073に出力する。
ビット割り当て決定部2073は、画像符号化装置1のビット割り当て決定部1103と同様に、DM判定部2072から入力されるイントラ予測モード候補に基づいて、各イントラ予測モード候補に対するビット割り当てを定める。即ち、ビット割り当て決定部2073は、輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードが存在するとき、存在しないときよりもイントラ予測モード候補全体として符号量が少なくなるようにビット割り当てを決定する。輝度信号のイントラ予測モード(DM)に応じて各イントラ予測モード候補に対するビット割り当てを一意に予め定めておくことで、画像符号化装置1と画像復号装置2の間でビット割り当て情報を共通にすることができる。ビット割り当て決定部2073は、定めたビット割り当てを示すビット割り当て情報をイントラ予測モード復号部2071に出力する。
予測画像生成部2074には、イントラ予測モード復号部2071から色差信号の代表イントラ予測モードが入力される。予測画像生成部2074は、メモリ206に記憶された画像参照ブロックの復号画像ブロックを参照して代表イントラ予測モードを用いてイントラ予測を行う。予測画像生成部2074は、イントラ予測を行って得られた予測画像ブロックを加算部204に出力する。
(イントラ予測モード)
次に、イントラ予測モードについてHEVC/H.265を例に説明する。HEVC/H.265に規定された35種類のイントラ予測モードには、0〜34のいずれかのモード番号が与えられている。35種類のイントラ予測モードには、方向性予測モード、DCモードおよびPlanarモードがある。方向性予測は、画像参照ブロック内の所定の参照画素のうち参照方向の線分の左右両側にそれぞれ最も近い方向の2つの画素の画素値を補間して対象ブロック内の各画素の画素値を算出するイントラ予測モードである。参照方向は、図6に示すように左斜め下から右斜め上までの33方向である。各参照方向について2から34のいずれかのモード番号が右回りに昇順に付されている。参照方向は水平方向および垂直方向に近いほど密に分布し、対象ブロックの対角方向に近いほど疎らに分布している。図6に示す例では、参照方向を示す矢印の起点は、対象ブロックの中心に設定されている。33方向のイントラ予測モードのうち、モード10、モード26、モード34は、それぞれ参照方向が、左方、上方、右斜め上であるイントラ予測モードである。モード10、モード26は、それぞれ水平方向モード、垂直方向モードに相当する。水平方向モード、垂直方向モードは、それぞれINTRA_Horizontal、INTRA_Verticalと表記されることがある。
DCモードは、画像参照ブロック内の所定の参照画素間の画素値の平均値を対象ブロックT内の各画素の画素値として算出するイントラ予測モードである。DC予測において参照される参照画素は、図7において黒丸で示されている2N個の参照画素である。Nは、対象ブロックの一辺の長さに相当する画素数を示す。参照画素として、画像参照ブロック内の画素のうち対象ブロックTの上辺および左辺に最も近接している画素が用いられる。但し、ブロックサイズが32×32画素以下のブロックでは、例外処理として、対象ブロックの最上行および最左列の各画素の画素値が、最近傍の参照画素の画素値との平均値で更新される。対象ブロックの最上行および最左列は、図7において網掛けで塗りつぶされた領域Epである。DC予測のモード番号は、1である。DCモードは、INTRA_DCと表記されることがある。
Planarモードは、4個の参照画素それぞれの画素値を補間して対象ブロック内の各画素の画素値を算出するイントラ予測モードである。参照画素として、対象ブロック内の画素(x,y)の左方(−1,y)、上方(x,−1)ならびに対象ブロックの右斜め上(N,−1)、左斜め下(−1,N)の画素が用いられる。(x,y)等は、対象ブロックの左上端の画素の位置を原点とする各画素の座標値を示す。対象ブロック内の画素の画素値の算出に用いられる4個の参照画素は、図7において、一点破線の円で囲まれた丸で示されている。Planarモードのモード番号は、0である。Planarモードは、INTRA_PLANARと表記されることがある。なお、輝度信号のイントラ予測モード、DMは、それぞれIntraPredModeY、INTRA_DMと表記されることがある。色差信号のイントラ予測モード候補は、intra_chroma_pred_modeと表記されることがある。
(ビット割り当ての例)
次に、本実施形態に係るビット割り当ての一例について説明する。
図8は、本実施形態に係るビット割り当ての一例を示す図である。図8において、各列は輝度信号の代表イントラ予測モードを示す。各行は色差信号のイントラ予測モード候補のモード番号を示す。カッコ内の100等の数値は、その左隣に表示されるイントラ予測モード候補についてのビット割り当てを示す。「-」は、輝度信号の代表イントラ予測モードと重複するために棄却された既存候補を示す。また、最下行の「DM (0)」は、DMに対するビット割り当てが「0」であることを示す。図8の第2列に示す例では、輝度信号の代表イントラ予測モードがPlanarモードであるとき、ビット割り当て決定部1103、2073は、既存候補である垂直方向モード、水平方向モード、DCモードに対するビット割り当てをそれぞれ「100」、「101」、「11」と定め、DMのビット割り当てを「0」と定める。
図8の最右列は、輝度信号の代表イントラ予測モードのモード番号が既存候補であるPlanarモード、垂直方向モード、水平方向モード、DCモードのいずれとも異なるときの色差信号のイントラ予測モード候補に対するビット割り当てを示す。このビット割り当ては、HEVC/H.265と同様である。具体的には、ビット割り当て決定部1103、2073は、既存候補であるPlanarモード、垂直方向モード、水平方向モード、DCモードのビット割り当てをそれぞれ「100」、「101」、「110」、「111」と定める。図8の第2列と最右列とを比較すると、モード1に対するビット割り当てが、輝度信号の代表イントラ予測モードが既存候補の1つであるPlanarモードであるとき2ビットの符号「11」で示される。この符号は、輝度信号の代表イントラ予測モードが既存候補のいずれとも異なるときの3ビットの符号「111」よりも情報量が少ない。また、垂直方向モード、水平方向モードのビット割り当ては、それぞれ「100」、「101」と、上位2ビットが「10」である。これは、Planarモードに割り当てる2ビットの符号「11」と区別するためである。
図8に示す例では、輝度信号の代表イントラ予測モードが既存候補のいずれになるかによって、割り当てられるビットの情報量を少なくする色差信号のイントラ予測モード候補が異なる。輝度信号の代表イントラ予測モードがPlanarモード、DCモードであるとき、2ビットの符号「11」を割り当てる色差信号のイントラ予測モード候補は、それぞれDCモード、Planarモードである。上述したように、PlanarモードとDCモードは、画像参照ブロック内の複数の参照画素の画素値を線形結合して対象ブロック内の画素値を算出する点で共通する。そのため、DCモードを用いて予測された予測画像ブロックと、Planarモードを用いて予測された予測画像ブロックとが相関を有する。よって、輝度信号の代表イントラモードがPlanarモードであるとき、色差信号の代表イントラモードとしてPlanarモードの次にDCモードが選択される可能性が高い。輝度信号の代表イントラモードがDCモードであるとき、色差信号の代表イントラモードとしてDCモードの次にPlanarモードが選択される可能性が高くなる。
輝度信号の代表イントラ予測モードが水平方向モード、垂直方向モードであるとき、2ビットの符号「11」を割り当てる色差信号のイントラ予測モード候補は、それぞれ垂直方向モード、水平方向モードである。また、建築物や構造物の画像のように水平方向に規則性を有する画像は、通例、垂直方向にも規則性を有する。そのような画像では、垂直方向モードを用いて予測された予測画像ブロックと、水平方向モードを用いて予測された垂直画像ブロックとが相関を有する。そのため、輝度信号の代表イントラモードが垂直方向モードであるとき、色差信号の代表イントラモードとして垂直方向モードの次に水平方向モードが選択される可能性が高く、輝度信号の代表イントラモードが水平方向モードであるとき、色差信号の代表イントラモードとして水平方向モードの次に垂直方向モードが選択される可能性が高くなる。従って、図8に示すビット割り当てにより、システム全体として色差信号の代表イントラ予測モードの符号の情報量が少なくなる。
(符号化処理)
次に、本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの符号化処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの符号化処理を示すフローチャートである。図9に示す処理は、各ブロックについて実行される。
(ステップS110)予測画像生成部1101は、所定のイントラ予測モード(例えば、35通りのイントラ予測モード)から、いずれかのイントラ予測モードを輝度信号の代表イントラ予測モードとして定める。その後、ステップS120の処理に進む。
(ステップS120)DM判定部1102は、輝度信号の代表イントラ予測モードが既存候補のいずれかと同一であるか否かを判定する。同一であると判定するとき(ステップS120 YES)、ステップS130の処理に進む。同一ではないと判定するとき(ステップS120 NO)、ステップS150の処理に進む。
(ステップS130)DM判定部1102は、輝度信号の代表イントラ予測モードと同一ではない残りの既存候補と輝度信号の代表イントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。その後、ステップS140の処理に進む。
(ステップS140)ビット割り当て決定部1103は、各イントラ予測モード候補にビット割り当てを定める。ここで、ビット割り当て決定部1103は、残りの既存候補のいずれのイントラ予測モード候補に対して情報量が所定の情報量よりも少ないビット割り当てを定める。その後、ステップS170の処理に進む。
(ステップS150)DM判定部1102は、全ての既存候補と輝度信号の代表イントラ予測モードをイントラ予測モード候補として定める。その後、ステップS160の処理に進む。
(ステップS160)ビット割り当て決定部1103は、各イントラ予測モード候補に対して所定の情報量のビット割り当てを定める。その後、ステップS170の処理に進む。
(ステップS170)予測画像生成部1101は、イントラ予測モード候補から、そのいずれかを色差信号の代表イントラ予測モードとして定める。その後、ステップS180の処理に進む。
(ステップS180)イントラ予測モード符号化部1104は、色差信号の代表イントラ予測モードを、そのモードについて定めたビット割り当てを用いて符号化する。その後、図9に示す処理を終了する。
(復号処理)
次に、本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの復号処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る色差信号のイントラ予測モードの復号処理を示すフローチャートである。図10に示す処理は、各ブロックについて実行される。ステップS220〜S260の処理は、図9のS120〜S160の処理と同様であるため、その説明を援用する。但し、ステップS220、S230、S250の処理をDM判定部2072が実行し、ステップS240、S260の処理をビット割り当て決定部2073が実行する。
(ステップS210)イントラ予測モード復号部2071は、輝度信号のイントラ予測モードの符号を復号し、輝度信号の代表イントラ予測モードを特定する。その後、ステップS220の処理に進む。
(ステップS270)イントラ予測モード復号部2071は、輝度信号のイントラ予測モードの符号を、ビット割り当て決定部2073が定めたビット割り当てを用いて復号し、色差信号の代表イントラ予測モードを特定する。その後、図10の処理を終了する。
なお、図8に示す例では、HEVC/H.265と同様に選択可能なイントラ予測モードの数が全35通りであり、既存候補がPlanarモード、DCモード、水平方向モード、垂直方向モードの4通りである場合を仮定したが、これには限られない。選択可能な予測モードの数は、既存候補の数よりも多ければ36通り以上であってもよいし、34通り以下であってもよい。また、既存候補の数は、3通りまたは5通り以上であってもよい。選択可能なイントラ予測モードには、さらに他の種別のモード、例えば、LM(Linear Model:線形モデル)モードが含まれてもよい。LMモードは、対象ブロックにおける符号化もしくは復号済みの輝度信号を線形予測して色差信号の予測画像ブロックを生成する予測モードである。DM判定部1102、2072は、イントラ予測モード候補として、さらにLMモードを採用する。LMモードは、輝度信号には適用されず、色差信号に適用される予測モードであるため、輝度信号の代表イントラ予測モードとも既存候補とも独立である。このとき、ビット割り当て決定部1103、2073は、各イントラ予測モードに対して、図11に例示するように各イントラ予測モード候補に対するビット割り当てを定める。
図11に示す例では、色差信号のイントラ予測モード候補として、DMとLMモードが常に用いられる。DM、LMのビット割り当ては、それぞれ「0」、「10」となる。LMに割り当てられる最上位から第2桁のビット「0」は、LMモードであることを示すフラグである。既存候補であるPlanarモード、垂直方向モード、水平方向モード、DCモードには、それぞれ最上位から第2桁にビット「1」が割り当てられる。このビット「1」は、既存候補であることを示すフラグである。その他の点では、図11に示すビット割り当ては、図8に示すビット割り当てと共通である。即ち、輝度信号の代表イントラ予測モードがPlanarモード、垂直方向モード、水平方向モード、DCモードである場合には、それらのモードが既存候補から除かれる。また、輝度信号の代表イントラ予測モードがPlanarモード、垂直方向モード、水平方向モード、DCモードである場合には、それ以外の場合よりも少ない情報量を有する符号「110」が、それぞれDCモード、水平方向モード、垂直方向モード、Planarモードに与えられる。また、符号「110」と区別するために、それ以外の2つの代表イントラ予測モード候補には、上位3ビットが「111」となる4ビットの符号が割り当てられる。
以上に説明したように、本実施形態に係るイントラ予測部110、207は、ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定める。イントラ予測部110、207は、輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと前記輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、イントラ予測モード候補に、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てる。
ここで、既存候補がPlanarモード、DCモード、水平方向モード及び垂直方向モードであって、輝度信号のイントラ予測モードがPlanarモードである場合を仮定する。その場合、Planarモードと、残りの既存候補であるDCモード、水平方向モード及び垂直方向モードがイントラ予測モード候補として選択される。図8に例示されるビット割り当てによれば、イントラ予測モード候補の1つであるDCモードに2ビットの符号「11」が割り当てられる。これに対し、輝度信号のイントラ予測モードが、既存候補のいずれとも異なるときには、DCモードに3ビットの符号「111」が割り当てられる。
また、画像符号化装置1は、イントラ予測部110を備え、色差信号のイントラ予測モードを、イントラ予測部110が定めたイントラ予測モード候補のいずれかに割り当てられた符号を用いて符号化する。
また、画像復号装置2は、イントラ予測部207を備え、色差信号のイントラ予測モードの符号を、イントラ予測部207が定めたイントラ予測モード候補のいずれかを用いて復号する。
よって、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードとが同一であるとき、イントラ予測モード候補において輝度信号のイントラ予測モードと同一のイントラ予測モードの重複が回避される。そして、イントラ予測モード候補には、既存候補のいずれとも輝度信号のイントラ予測モードが異なるときよりも情報量が少ない符号が割り当てられる。そのため、復号される色差信号の画質を劣化させずに色差信号のイントラ予測モードの符号化効率を向上することができる。
また、イントラ予測部110、207は、定めたイントラ予測モード候補のうち、輝度信号のイントラ予測モードに、イントラ予測モード候補の他のイントラ予測モードに対する符号よりも情報量が少ない符号を割り当てる。イントラ予測部110、207は、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードが同一であるとき、他のイントラ予測モードのいずれか1つのモードに、輝度信号のイントラ予測モードが既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てる。
ここで、輝度信号のイントラ予測モードがPlanarモードである場合を仮定する。図8に例示されるビット割り当てによれば、輝度信号のイントラ予測モード(DM)に1ビットの符号「0」と他のイントラ予測モード候補よりも情報量が少ない符号が割り当てられる。また、Planarモードは、4つの既存候補の1つと同一であるので、DCモードに2ビットの符号「11」が割り当てられる。これに対し、輝度信号のイントラ予測モードが既存候補のいずれとも異なる場合、例えば、モード18である場合には、DCモードに3ビットの符号「111」が割り当てられる。
よって、色差信号のイントラ予測モードが輝度信号のイントラ予測モードと同一である頻度が、他のイントラ予測モードとなる頻度よりも高いとき、システム全体としてより情報量の少ない符号で色差信号のイントラ予測モードが表わされる。そのため、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率が向上する。
また、イントラ予測部110、207は、既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードが同一であるとき、他のイントラ予測モードのうち、前記輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像との相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードに、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てる。
上述した例では、輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像と相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードは、輝度信号のイントラ予測モードが、Planarモード、DCモード、水平方向モード、垂直方向モードであるとき、それぞれDCモード、Planarモード、垂直方向モード、水平方向モードである。図8に例示されるビット割り当てによれば、これらのイントラ予測モードに2ビットの符号「11」が割り当てられる。この符号は、輝度信号のイントラ予測モード(DM)が既存候補のいずれとも異なるイントラ予測モードである場合に割り当てられる3ビットの符号よりも情報量が少ない。
よって、輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像との相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードの頻度が他の既存候補よりも高くなるとき、システム全体としてより情報量の少ない符号で色差信号のイントラ予測モードが表される。そのため、色差信号のイントラ予測モードの符号化効率が向上する。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態に係るイントラ予測部110、207と同様の構成を備えるイントラ予測器、画像符号化装置1および画像復号装置2が、それぞれ単体で実施されてもよいし、画像符号化装置1と画像復号装置2とを含む画像処理システム、放送システムとして実施されてもよい。
また、図8または図11に示すように、輝度信号の代表イントラ予測モードと対応付けて色差信号のイントラ予測モード候補毎のビット割り当てを示すビット割り当てテーブルをメモリ109に予め記憶しておいてもよい。色差信号の代表イントラ予測モードを符号化する際、イントラ予測モード符号化部1104は、メモリ109に記憶したビット割り当てテーブルを参照して、輝度信号の代表イントラ予測モードと色差信号の代表イントラ予測モードの組に対応するイントラ予測モード候補を特定する。イントラ予測モード符号化部1104は、特定したイントラ予測モード候補に割り当てられたビット列を色差信号の代表イントラ予測モードの符号として定める。その場合には、DM判定部1102とビット割り当て決定部1103が省略可能である。
また、画像符号化装置1のメモリ109に記憶したビット割り当てテーブルと共通のビット割り当てテーブルを画像復号装置2のメモリ206に予め記憶しておいてもよい。色差信号の代表イントラ予測モードの符号を復号する際、イントラ予測モード復号部2071は、メモリ206に記憶したビット割り当てテーブルを参照して、輝度信号の代表イントラ予測モードに対応する各イントラ予測モード候補に割り当てられたビット列を特定する。イントラ予測モード復号部2071は、特定したビット列のうち、色差信号の代表イントラ予測モードの符号と同一のビット列に対応するイントラ予測モード候補を代表イントラ予測モードとして特定する。その場合には、DM判定部2072とビット割り当て決定部2073が省略可能である。
なお、上述した画像符号化装置1もしくは画像復号装置2、イントラ予測部110、207として構成されたイントラ予測器をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、画像符号化装置1もしくは画像復号装置2の一部、イントラ予測部110、207に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における画像符号化装置1もしくは画像復号装置2の一部、イントラ予測部110、207の一部、または全部をLSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。画像符号化装置1もしくは画像復号装置2の一部、イントラ予測部110、207の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…画像符号化装置、2…画像復号装置、101…ブロック分割部、102…減算部、103…変換部、104…量子化部、105…エントロピー符号化部、106…逆量子化部、107…逆変換部、108…加算部、109…メモリ、110…イントラ予測部、201…エントロピー復号部、202…逆量子化部、203…逆変換部、204…加算部、205…統合部、206…メモリ、207…イントラ予測部、1101…予測画像生成部、1102…DM判定部、1103…ビット割り当て決定部、1104…イントラ予測モード符号化部、2071…イントラ予測モード復号部、2072…DM判定部、2073…ビット割り当て決定部、2074…予測画像生成部

Claims (6)

  1. ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定めるイントラ予測器であって、
    輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、
    前記既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと前記輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、
    前記イントラ予測モード候補に、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てること
    を特徴とするイントラ予測器。
  2. 前記イントラ予測モード候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードに、前記イントラ予測モード候補の他のイントラ予測モードに対する符号よりも情報量が少ない符号を割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載のイントラ予測器。
  3. 前記既存候補のいずれかと輝度信号のイントラ予測モードが同一であるとき、
    前記他のイントラ予測モードのうち、前記輝度信号のイントラ予測モードに基づくイントラ予測画像との相関を有するイントラ予測画像を与えるイントラ予測モードに、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てること
    を特徴とする請求項2に記載のイントラ予測器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のイントラ予測器を備え、
    前記色差信号のイントラ予測モードを、前記イントラ予測モード候補のいずれかに割り当てられた符号を用いて符号化すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のイントラ予測器を備え、
    前記色差信号のイントラ予測モードの符号を、前記イントラ予測モード候補のいずれかを用いて復号する
    ことを特徴とする画像復号装置。
  6. コンピュータに
    ブロック毎に色差信号のイントラ予測モードを定めるイントラ予測器であって、
    輝度信号のイントラ予測モードが所定のイントラ予測モードである既存候補のいずれかと同一であるとき、
    前記既存候補のうち前記輝度信号のイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードと前記輝度信号のイントラ予測モードとをイントラ予測モード候補として選択し、
    前記イントラ予測モード候補に、前記輝度信号のイントラ予測モードが前記既存候補のいずれとも異なるときより情報量が少ない符号を割り当てること
    を特徴とするイントラ予測器として機能させるためのプログラム。
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