JP2018120342A - 生産計画立案装置、及び生産計画立案方法 - Google Patents

生産計画立案装置、及び生産計画立案方法 Download PDF

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Abstract

【課題】現場の実態に即した適切な生産計画を立案する。【解決手段】生産計画立案装置は、過去に立案された生産計画に関する情報を記憶し、上記情報に基づき、複数の制約の夫々を緩和の対象とする優先度である緩和優先度と、上記制約を緩和した際の制約変数の上下限設定値の関係、上記制約を緩和した際の平準化率、及び上記制約を緩和した際の上記制約変数間の関係のうちの少なくともいずれかの予測に用いる情報と、を学習した結果である学習結果を生成し、上記学習結果に基づき、上記複数の制約の夫々を適用したときの、上記制約変数の上下限設定値の関係、上記平準化率、及び上記制約変数間の関係のうちの少なくとも何れかを予測した結果である予測結果を生成し、上記緩和優先度の順に上記制約を上記予測結果に基づき緩和していくことにより、上記複数の制約の全てを充足可能な生産計画を立案する。【選択図】図3

Description

本発明は、生産計画立案装置、及び生産計画立案方法に関する。
特許文献1には、「実際の製造工程のような複雑な工程や様々な厳しい制約条件が存在する工程においても柔軟性のある好適な処理順序計画を提供する。」、「複数の制約条件に優先度を付与することで、厳しい制約条件下で該当する対象が存在しないような場合であっても、該当する対象が現れるまで前記優先度を変化させて関係する制約条件を緩和し好適な順序計画を生成する。また、ある優先度で関係する制約条件が複数有れば、その各々に対して緩和処理を実行し、それぞれ該当する対象が現われれば、それぞれに対して順序計画が作成され、1つの順序づけ問題に対して複数の計画案が生成される。」と記載されている。
特許文献2には、「生産計画における制約条件をユ−ザが設定する場合に生産計画を割り付ける際の内部処理を知らなくても設定できる。」、「ジョブ割当前負荷評価部は製品の1日の生産要求個数に基づいて負荷評価値を算出し、制約条件選択部は上記負荷評価値により生産計画の制約条件を最も厳しいレベルを基準として、履歴から緩和候補となるものを複数個自動選択した上で、優先順位に従って出力するか、緩和内容候補を自動生成し、適用制約条件表示部に表示してユーザが最適なものを選択できるようにする。次に、要求ジョブ割当部が製品の1日の生産要求個数を上記の最適な制約条件の内容を満足するように生産設備と生産時間への割り当てを行う。生産計画評価部は要求ジョブの割当て終了時に上記割り当てに基づいて生産計画評価関数を用いて生産計画の評価値を求めてその評価値を制約条件記憶部に引き渡す。」と記載されている。
特開平5−324665号公報 特開平9−91353号公報
上記特許文献1では、優先度に基づき制約を緩和することにより計画を立案している。しかし制約条件は状況に応じて複雑に絡み合っていることが多く、例えば、ボトルネックになっている制約条件を計画立案者等が低い優先度に設定してしまう可能性があり、計画立案者や現場作業員等に受容れられない非効率な計画が立案されてしまうことがある。
特許文献2では、過去に制約を緩和した履歴から緩和候補を選択している。しかし同文献では予め設定された固定の緩和レベルのみを参照しており、例えば、工場全体で生産量を大幅に増減するような場合には対応することができない。また同文献では、予め設定された固定値の緩和レベルは、緩和方向に向かって生産数を単調に減少する、使用する設備の候補数を単調に増加する等、一方向の緩和が考慮されているに過ぎず、例えば、納期遵守を目的として複数日時に渡って残業を増やす方向に緩和する場合にある曜日は残業しない等、所定の場合に緩和の対象から除外する必要があることについては考慮されない。さらに同文献では、制約として生産システムにおける一部の制約しか考慮されておらず、生産システム全体としてみた場合に実現性の低い計画が立案されてしまう可能性がある。
本発明は、こうした背景に鑑みてなされたもので、現場の実態に即した適切な生産計画を立案することが可能な、生産計画立案装置、及び生産計画立案方法を提供することを目的としている。
本発明の1つは、生産計画立案装置であって、複数の制約を充足する生産計画を立案する生産計画立案処理部、過去に立案された前記生産計画に関する情報を記憶する記憶部、前記情報に基づき、前記複数の制約の夫々を緩和の対象とする優先度である緩和優先度と、前記制約を緩和した際の制約変数の上下限設定値の関係、前記制約を緩和した際の平準化率、及び前記制約を緩和した際の前記制約変数間の関係のうちの少なくともいずれかの予測に用いる情報と、を学習した結果である学習結果を生成する、学習部、前記学習結果に基づき、前記複数の制約の夫々を適用したときの、前記制約変数の上下限設定値の関係、前記平準化率、及び前記制約変数間の関係のうちの少なくとも何れかを予測した結果である予測結果を生成する、予測部、を備え、前記生産計画立案処理部は、前記緩和優先度の順に前記制約を前記予測結果に基づき緩和していくことにより、前記複数の制約の全てを充足する生産計画を立案する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、現場の実態に即した適切な生産計画を立案することができる。
情報処理システムの概略的な構成を示す図である。 生産管理システムの各構成要素の実現に用いられる情報処理装置の一例である。 シミュレーション系システムが備える主な機能、及びシミュレーション系システムが管理する主な情報(データ)を示す図である。 従業員勤務情報の一例である。 各班勤務計画情報の一例である。 船便運行計画情報の一例である。 内製部品供給情報の一例である。 外製部品調達情報の一例である。 各工場進捗管理情報の一例である。 生産計画情報の一例である。 入力画面の一例である。 出力画面の一例である。 学習処理を説明するフローチャートである。 緩和上下限値学習処理を説明するフローチャートである。 緩和時平準化率学習処理を説明するフローチャートである。 制約変数間関係性学習処理を説明するフローチャートである。 生産計画立案処理を説明するフローチャートである。 計画立案準備処理を説明するフローチャートである。 緩和上下限値の予測処理を説明するフローチャートである。 緩和時平準化率予測処理を説明するフローチャートである。 制約変数間関係性予測処理を説明するフローチャートである。 緩和上下限値予測結果の一例である。 緩和時平準化率予測結果の一例である。 緩和時制約変数間関係予測結果の一例である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に一実施形態として示す情報処理システム1の概略的な構成を示している。情報処理システム1は、例えば、製造業において目的物である製品(自動車、鉄鋼等)の生産管理(進捗管理、輸送管理、人員管理等)を行う、各種装置や個別システムの集合である。情報処理システム1の構成要素の1つである生産管理システム106は、例えば、目的物の生産に携わる複数の工場の1つ(以下、自工場と称する。また自工場以外の工場のことを他工場と称する。)が主体となって運用されるシステムである。
同図に示すように、生産管理システム106は、情報処理システム1を構成している他のシステム(従業員勤務状況管理システム101、船便運行計画管理システム102、部品供給・調達計画管理システム103、及び他工場進捗状況管理システム104の4つのシステム。以下、これらを連携システム100と総称する。)と、通信ネットワーク105を介して通信可能に接続している。尚、上記4つのシステムは一例に過ぎず、連携システム100は他の種類のシステムであってもよい。
連携システム100のうち、従業員勤務状況管理システム101は、自工場の従業員の勤務状況の管理を行うシステムである。また船便運行計画管理システム102は、部品の調達や物資の輸送に用いる船便の運行計画の立案を行うシステムである。また部品供給・調達計画管理システム103は、目的物の生産に必要な部品の供給や調達に関する計画の立案を行うシステムである。また他工場進捗状況管理システム104は、他工場における目的物や必要な部品の生産の進捗状況を管理するシステムである。
生産管理システム106は、自工場等に設けられた生産ライン工程/制御系端末管理装置114と、通信ネットワーク113を介して通信可能に接続している。
通信ネットワーク105及び通信ネットワーク113は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、公衆通信網、専用線等である。
図1に示すように、生産管理システム106は、シミュレーション系システム107、実行系システム111、及び通信装置112を含む。これらは互いに通信可能に接続されている。シミュレーション系システム107は、生産計画の立案に関する処理(後述する制約の緩和に関する処理を含む。)を行う。実行系システム111は、情報処理システム1において実際に実行される生産計画に関する情報を管理する。尚、生産計画の態様は様々であるが、例えば、縦方向にジョブ番号、横方向に複数の日付を設定したマトリクス形式で表したものがある。
通信装置112は、生産管理システム106と連携システム100との間の通信や、生産管理システム106と生産ライン工程/制御系端末管理装置114との間の通信を担う。
同図に示すように、シミュレーション系システム107は、生産計画立案装置108、オペレーション端末109、及び記憶装置110を含む。このうち生産計画立案装置108は、所定の制約を充足する生産計画や1つ以上の制約を緩和した生産計画を立案する。尚、上記制約の態様は様々であるが、例えば、製品毎の国内出荷先や輸出先への配送計画・船便運行計画等を考慮した納期制約、生産機械の性能・作業班の勤務体系・従業員の残業時間等を考慮した生産制約、製品の組立に必要な部品の供給制約、日々の各製品・部品の生産量に対する平準化制約等がある。
オペレーション端末109は、ユーザインタフェースを介して、ユーザ(計画立案者等)から生産計画の立案に必要な情報の入力を受け付ける。記憶装置110は、学習/予測演算部213による学習結果や予測結果、ユーザが過去に実行した生産計画に関する情報等を記憶する。
同図に示す生産ライン工程/制御系端末管理装置114は、生産現場における生産ラインの工程管理や制御系端末の管理を行う。
通信装置112は、例えば、NIC(Network Interface Card)等を用いて構成されている。通信装置112は、通信ネットワーク105を介して、前述した連携システム100と通信する。例えば、通信装置112は、従業員勤務状況管理システム101から送られてくる情報(例えば、各班の月毎の残業可能時間等)、船便運行計画管理システム102から送られてくる情報(例えば、各船便出航日等)、部品供給・調達計画管理システム103から送られてくる情報(例えば、内製部品が自工場に到着する年月日、供給量等)、他工場進捗状況管理システム104から送られてくる情報(例えば、各工場のライン別・日別の遅延状況等)を受信する。また通信装置112は、通信ネットワーク105を介して、例えば、実際に実行する生産計画に関する情報を連携システム100に送信する。
また通信装置112は、例えば、通信ネットワーク113を介して、生産ライン工程管理/制御系端末管理装置114と通信する。例えば、通信装置112は、通信ネットワーク113を介して、生産ライン工程管理/制御系端末管理装置114から送られてくる情報(例えば、自工場のライン別工程管理状況等)を受信する。
図2に生産管理システム106の各構成要素(生産計画立案装置108、オペレーション端末109、記憶装置110、実行系システム111、通信装置112等)の実現に用いられるハードウェア(情報処理装置10(コンピュータ)と称する。)の一例を示す。尚、生産管理システム106の各構成要素は、必ずしも図2に示す情報処理装置10が備える全ての構成を備えていなくてもよい。また生産管理システム106の構成要素の2つ以上を単一の情報処理装置10によって実現してもよい。また情報処理装置10は、クラウドシステムにおけるクラウドサーバのように仮想的に実現されるものであってもよい。
同図に示すように、情報処理装置10は、プロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、通信装置16、及び計時装置17を備える。これらはバス等の通信手段を介して互いに通信可能に接続されている。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いて構成されている。プロセッサ11が、主記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置10の様々な機能が実現される。主記憶装置12は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性半導体メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))等である。
補助記憶装置13は、例えば、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、ストレージシステム、ICカード、SDメモリカードや光学式記録媒体等の記録媒体の読取/書込装置、クラウドサーバの記憶領域等である。補助記憶装置13に格納されているプログラムやデータは主記憶装置12に随時ロードされる。
入力装置14は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、カードリーダ、音声入力装置等である。出力装置15は、ユーザに、プロセッサ11による処理の実行結果等の情報を提供するユーザインタフェースであり、例えば、画像/映像表示装置(液晶モニタ、LCD(Liquid Crystal Display)、グラフィックカード等)、音声出力装置(スピーカ等)、印字装置等である。尚、例えば、情報処理装置10が通信装置16を介して他の装置との間で情報の入力や出力を行う構成としてもよい。
通信装置16は、LANやインターネット等の通信手段を介した他の装置との間の通信を実現する有線方式又は無線方式の通信インタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Interface)モジュール、シリアル通信モジュール等である。
計時装置17は、例えば、RTC(Real Time Clock)やカレンダークロック(Calendar Clock)等を用いて構成され、日時情報(年月日/曜日/時刻)を生成する。計時装置17は、例えば、記憶している日時情報を外部からの要求に応じて提供する機能を備えていてもよい。
図3に、図1に示したシミュレーション系システム107が備える主な機能、及びシミュレーション系システム107が管理もしくは記憶する主な情報(データ)を示している。前述の通り、シミュレーション系システム107は、オペレーション端末109、生産計画立案装置108、通信ネットワーク/バス等228、及び記憶装置110を含む。生産計画立案装置108と記憶装置110とは、例えば、通信ネットワーク/バス等228を介して通信可能に接続している。
オペレーション端末109は、生産計画立案装置108の一部であってもよいし、生産計画立案装置108と通信可能に接続する、生産計画立案装置108とは独立したハードウェア(情報処理装置10等)で構成してもよい。
同図に示すように、オペレーション端末109は、入力処理部203及び出力処理部204を備える。これらの機能は、例えば、オペレーション端末109のプロセッサ11が主記憶装置12や補助記憶装置13に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。入力処理部203は、例えば、入力装置14を介して、生産計画の立案に際して用いるパラメータをユーザから受け付ける。出力処理部204は、例えば、生産計画立案装置108から送られてくる情報等を出力装置15に表示する。
生産計画立案装置108は、情報記憶部240、学習/予測演算部213、通信部225、計時処理部226、及び生産計画立案処理部227を含む。これらの機能は、例えば、生産計画立案装置108のプロセッサ11が、主記憶装置12や補助記憶装置13に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。またこれらの機能は、例えば、生産計画立案装置108が備えるハードウェア(図2に示した構成要素やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等)によって実現される。
同図に示すように、情報記憶部240は、他装置入出力情報206、及びオペレーション端末入出力情報216を記憶する。
このうち他装置入出力情報206は、生産計画立案装置108が、通信ネットワーク105を介して連携システム100から取得した情報である。他装置入出力情報206のうち、従業員勤務情報207及び各班勤務計画情報208は、生産計画立案装置108が従業員勤務状況管理システム101から取得した情報を含む。また船便運行計画情報209は、生産計画立案装置108が船便運行計画管理システム102から取得した情報を含む。また内製部品供給情報210及び外製部品調達情報211は、生産計画立案装置108が部品供給・調達計画管理システム103から取得した情報を含む。また各工場進捗管理情報212は、生産計画立案装置108が他工場進捗状況管理システム104から取得した情報を含む。
図4に従業員勤務情報207の一例を示す。同図に示すように、従業員勤務情報207は、従業員名2071、所属班ID2072、今月の残業可能時間2073等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図5に各班勤務計画情報208の一例を示す。同図に示すように、各班勤務計画情報208は、年月日2081、勤務計画2082(各班の日毎の勤務計画)、工場コード2083(出勤する工場を特定するコード)、作業ラインID2084(作業ラインを特定する番号)等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図6に船便運行計画情報209の一例を示す。同図に示すように、船便運行計画情報209は、船コード2091、出荷工場2092(製品を出荷する工場の識別子)、出航年月日時間2093、経由工場2094(複数指定可)、到着工場2095等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図7に内製部品供給情報210の一例を示す。同図に示すように、内製部品供給情報210は、内製部品コード2101、生産工場コード2102、自工場出荷年月日時間2103(自工場から内製部品を出荷する年月日と時間)、供給量2104(供給する部品量)、対応製品2105(内製部品に対応する製品コード(複数指定可))等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図8に外製部品調達情報211の一例を示す。同図に示すように、外製部品調達情報211は、外製部品コード2111、サプライヤコード2112、自工場着荷年月日時間2113(自工場に外製部品が到着する年月日と時間)、調達量2114(調達される部品量)、対応製品2115(外製部品に対応する製品コード(複数指定可))等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図9に各工場進捗管理情報212の一例を示す。各工場進捗管理情報212には、各工場・ラインの年月日別の進捗実績情報が管理されている。同図に示すように、各工場進捗管理情報212は、年月日2121、及び進捗状況2122(各ラインの進捗状況)等の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図3に戻り、オペレーション端末入出力情報216は、生産計画立案装置108がオペレーション端末109を介して取得もしくはオペレーション端末109に対して提供する情報を含む。
オペレーション端末入出力情報216のうち、制約変数設定値情報217は、制約を構成(表現)している変数(以下、制約変数と称する。)に関する情報を含む。最適化目標設定情報218は、ユーザが設定した最適化目標(例えば、納期遵守率)に関する情報を含む。緩和優先度設定情報219は、制約の夫々の緩和の対象とする優先度(以下、緩和優先度と称する。)に関する情報を含む。生産計画情報220は、生産計画立案処理部227が立案した生産計画に関する情報を含む。
緩和上下限値設定情報221は、制約を緩和する際の上下限値に関する情報を含む。緩和変数間関係性設定情報222は、制約を緩和する際の制約変数間の関係性に関する情報を含む。緩和平準化率設定情報223は、制約を緩和する際の平準化率に関する情報を含む。編集情報224は、後述する生産計画立案処理部227が立案した生産計画に対するユーザの編集内容に関する情報を含む。
図3に示す学習/予測演算部213は、緩和時の制約変数間の関係性等学習部(以下、学習部214と称する。)、及び緩和時の制約変数間の関係性等予測部(以下、予測部215と称する。)を含む。
学習部214は、ユーザが過去に実行した生産計画における情報(制約を緩和した履歴等)に基づき制約の緩和の方法(態様)を予測するための情報を学習する。例えば、学習部214は、ある制約変数(例えば、ある製品AのD日における生産数)の上限値を「20」から「30」に緩和する際、「22」と「24」は取らないことを学習する。
予測部215は、新たな生産計画の立案に際し、学習部214が学習した結果に基づき、制約を緩和する方法(態様)を予測する。例えば、予測部215は、制約変数を緩和する上下限値や、ある制約変数を緩和する際に他の制約変数がとる範囲を予測する。
図3に示す通信部225は、通信ネットワーク/バス等228を介して記憶装置110と通信する。生産計画立案装置108は、通信部225を介して、各種の情報(例えば、緩和時平準化率学習結果)を記憶装置110から受信する。また生産計画立案装置108は、通信部225を介して、各種の情報(例えば、学習部214の学習結果)を記憶装置110に送信する。
計時処理部226は、計時装置17を利用して現在の年月日や曜日、時刻に関する情報(カレンダ情報、時刻情報)を提供する。
生産計画立案処理部227は、オペレーション端末入出力情報216や、予測部215が生成する予測情報に基づき生産計画を立案し、立案した生産計画を含んだ情報(データ)である生産計画情報220を生成する。
図10に生産計画立案処理部227が立案する生産計画情報220(本例では月次生産計画)の一例を示す。同図に示すように、生産計画情報220は、製品名2201、出荷区分(輸出工場)2202、製造ライン2203、生産予定数2204の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。製品名2201には、生産計画の対象となる製品の名称が設定される。出荷区分(輸出工場)2202には、製品毎の国内/輸出の出荷区分が設定される。尚、出荷区分が「輸出」の場合は輸出先の工場名も設定(同図では括弧内に設定)される。製造ライン2203には製造ラインの識別子が設定される。生産予定数2204には日毎の生産予定数が設定される。
図3に戻り、記憶装置110は、情報記憶部115及び通信部116を備える。これらの機能は、例えば、記憶装置110のプロセッサ11が、主記憶装置12や補助記憶装置13に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。またこれらの機能は、例えば、記憶装置110が備えるハードウェアによって実現される。
同図に示すように、情報記憶部115は、制約条件式230、制約変数231、実施生産計画履歴232、最適化目標233、生産計画編集履歴234、緩和時制約変数間関係学習結果235、通信部116、緩和優先度学習結果237、緩和上下限値学習結果238、及び緩和時平準化率学習結果239を記憶する。情報記憶部115は、これらの情報を、例えば、DBMS(Data Base Management System)によって管理する
制約条件式230は、生産計画を立案する際に適用される各種の制約(納期制約、生産制約、供給制約、平準化制約)を規定する条件式(以下、制約条件式と称する。)に関する情報を含む。制約条件式の態様は様々であるが、例えば、納期制約に関する制約条件式を一例として示せば、「製品Aの1日の生産数をXa1、製品Aの2日の生産数をXa2として、Xa1+Xa2≧20」等である。この制約条件式は、「図10において製品Aを1日〜2日で20品製造する」という制約を表している。
制約変数231は、過去に立案された生産計画における制約変数に関する情報(納期制約の場合であれば、生産開始日、生産終了日、生産数等)を含む。
実施生産計画履歴232は、過去に立案された生産計画に関する情報を含む。
最適化目標233は、生産計画を立案する際に適用される各種の最適化目標(例えば、納期遵守率最大化、仕掛在庫最小化等)に関する情報を含む。
生産計画編集履歴234は、生産計画立案処理部227が過去に立案した生産計画に対する編集履歴や、生産計画立案処理部227が立案した生産計画に対してユーザが意思表示した受諾の有無の履歴等の情報を含む。
緩和時制約変数間関係学習結果235は、制約を緩和した際の制約変数間の関係性の学習結果に関する情報(実施生産計画履歴232や生産計画編集履歴234等から学習部214が学習して構築した予測モデル等)を含む。上記情報の一例を示せば、「ある制約変数Aの定義域を「10〜20」から「10〜30」に緩和する際は、制約変数Bの定義域が「3〜7」から「3〜4」と「6〜7」となる。」等である。
緩和優先度学習結果237は、緩和優先度についての学習結果に関する情報(実施生産計画履歴232や生産計画編集履歴234等から学習部214が学習して構築した予測モデル等)を含む。上記情報の一例を示せば、「制約Aを緩和するより先に制約Bを緩和するよりも、制約Bを緩和するより先に制約Aを緩和している場合が多い。」等である。
緩和上下限値学習結果238は、制約を緩和する際の制約変数の上下限値(以下、緩和上下限値と称する。)についての学習結果に関する情報(例えば、実施生産計画履歴232や生産計画編集履歴234等から学習部214が学習して各制約変数について構築した予測モデル等)を含む。
緩和時平準化率学習結果239は、制約を緩和する際の平準化率についての学習結果に関する情報(例えば、実施生産計画履歴232や生産計画編集履歴234等から学習部214が学習して各制約変数について構築した予測モデル等)を含む。
図3に示す通信部116は、通信ネットワーク/バス等228を介して、生産計画立案装置108から送られてくる各種の情報(例えば、学習部214が学習した各種学習結果等)を受信する。また通信部116は、各種の情報(例えば、記憶装置110が記憶している緩和時平準化率の学習結果等)を生産計画立案装置108に送信する。
[入力画面]
図11は、オペレーション端末109の入力処理部203が、ユーザから情報の入力を受け付ける際に出力装置15に表示する画面(以下、入力画面1100と称する。)の一例である。同図に示すように、入力画面1100には、オートモードとマニュアルモードのいずれかの動作モードをユーザに選択させるためのラジオボタン1101が設けられている。ユーザがオートモードを選択した場合、生産計画立案装置108は、学習/予測演算部213により、過去に実行された生産計画に基づく生産計画の立案を行う。一方、ユーザがマニュアルモードを選択した場合、生産計画立案装置108は、学習/予測演算部213によらずに、オペレーション端末109を介してユーザから受け付けた情報に基づき生産計画の立案を行う。尚、マニュアルモードにおいて全ての制約を充足する生産計画を立案することができなかった場合、生産計画立案装置108は、例えば、後述する緩和優先度指定欄1104等にユーザが入力した情報(緩和優先度等)に基づき制約を緩和しつつ生産計画を立案する。
同図に示すように、入力画面1100には、納期制約に関する情報を指定する欄(以下、納期指定欄1103と称する。)、及び緩和優先度に関する情報を指定する欄(以下、緩和優先度指定欄1104と称する。)が設けられている。
ユーザは、納期指定欄1103を介して、生産計画を立案する際に適用する制約(納期制約)に関する情報を設定(以下、制約設定とも称する。)する。同図に示すように、納期指定欄1103には、納期ID1111、製品名1112(納期が指定がされている製品の名称)、船便コード1113(当該製品が積まれる船便を特定するコード)、生産開始日1114、生産終了日1115、及び生産数1116の各項目を含む1つ以上の入力行が設けられている。
緩和優先度指定欄1104は、ユーザがマニュアルモードを選択した場合(マニュアルモードが活性化されている場合)に利用される。ユーザは、緩和優先度指定欄1104を介して制約の緩和に関する情報を設定する。同図に示すように、緩和優先度指定欄1104には、優先度1121、制約(種別)1122、対象番号1123、制約(詳細)1124、緩和範囲1125の各項目を含む入力行が設けられている。
優先度1121には、緩和優先度が設定される。制約(種別)1122には、緩和の対象となる制約の種別を示す情報が設定される。対象番号1123には、緩和の対象となる制約を特定する情報が設定される(例えば、納期ID1111が「D2」の製品Bの制約を緩和する場合は「D2」が設定される。)。制約(詳細)1124には、緩和対象の制約をより詳細に特定する情報が設定される。緩和範囲1125には、緩和の内容が設定される。例えば、生産開始日を3日前倒しする場合、制約(詳細)1124に「生産開始日」を設定し、緩和範囲1125に「−3」を設定する。
[出力画面]
図12は、オペレーション端末109の出力処理部204が出力装置15に表示する画面(以下、出力画面1200と称する。)の一例である。出力処理部204は、生産計画立案処理部227が立案した生産計画に関する情報を出力画面1200に表示する。同図に示すように、出力画面1200には、生産計画に関する情報を表示する欄(以下、生産計画表示欄1201と称する。)や、緩和された制約に関する情報を表示する欄(以下、制約緩和ログ表示欄1202と称する。)が設けられている。
生産計画表示欄1201には、製品名1211、出荷区分(輸出工場)1212、製造ライン1213、1つ以上の日1214(月次日別の生産数の表示欄)の各項目を有する1つ以上の行が表示される。
制約緩和ログ表示欄1202には、生産計画立案処理部227による計画立案に際して緩和した制約に関する情報(緩和優先度、制約の種別、制約の詳細、緩和範囲等)が表示される。
続いて、生産計画立案装置108が行う処理について説明する。
[学習処理]
図13は、学習/予測演算部213が行う処理(以下、学習処理S1300と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに学習処理S1300について説明する。
同図に示すように、学習/予測演算部213は、学習のタイミングが到来したか否かをリアルタイムに判定する(S1311)。学習のタイミングが到来していない場合(S1311:No)、処理はS1311に戻る。学習のタイミングは、例えば、予め設定(スケジューリング)された日時となった場合に到来する。また学習のタイミングは、例えば、後述する図17のS1724にて記憶装置110に生産計画を編集した履歴を送信した場合に到来する。尚、学習/予測演算部213は、上記以外のタイミングで学習を開始してよい。
学習のタイミングが到来した場合(S1311:Yes)、学習/予測演算部213は、制約を緩和する方法の予測に用いる情報を学習する処理(以下、緩和情報学習処理S1312と称する。)を行う。尚、緩和情報学習処理S1312の具体的な内容については図14乃至図16とともに説明する。
図14は、図13の緩和情報学習処理S1312の一例(以下、緩和上下限値学習処理S1400と称する。)である。学習/予測演算部213は、緩和上下限値学習処理S1400を実行することにより、制約変数の緩和上下限値を求めるための情報を学習する。
同図に示すように、まず学習/予測演算部213が、記憶装置110の実施生産計画履歴232から説明変数の値を取得する(S1411)。例えば、ある制約変数Vについて緩和上下限値学習処理S1400を行う場合、学習/予測演算部213は、例えば、制約を緩和して立案した過去の生産計画における、制約変数V以外の変数値が、オペレーション端末109を介してユーザが設定した値に近い値を任意数、説明変数の値として取得する。
続いて、学習/予測演算部213は、制約変数の緩和上下限値を求めるための情報を学習する。学習/予測演算部213は、例えば、重回帰分析等の公知の機械学習方法や、公知の機械学習方法の組み合わせ等により上記情報を学習する(S1412)。
上記制約変数Vについて重回帰分析を行う場合の回帰式の例を式1に示す。式1における定数β0、β1、β2等が、制約変数の緩和上下限値を求めるための上記情報に相当する。
(制約変数Vの上限設定値又は下限設定値)=β0
+β1×(制約を緩和して立案した過去の生産計画における制約変数Aの値)
+β2×(制約を緩和して立案した過去の生産計画における制約変数Bの値)
+・・・
(式1)
続いて、学習/予測演算部213は、S1412で求めた、制約変数の緩和上下限値を求めるための上記情報を、記憶装置110の緩和上下限値学習結果238に格納する(S1413)。
図15は、図13の緩和情報学習処理S1312の一例(以下、緩和時平準化率学習処理S1500と称する。)である。学習/予測演算部213は、緩和時平準化率学習処理S1500を実行することにより、緩和時の平準化率を求めるための情報を学習する。
平準化率の計算方法として、月次生産計画における場合を例示すれば、次の式2における「当日に生産する製品Aの品数」の項に任意の日の各製品の生産計画数の値を、「月に生産する製品Aの品数」の項に任意の月の各製品の生産計画数の値を、「工場稼働日」の項に任意の月の工場稼働日数の計画数を、夫々設定して計算する方法がある。
(平準化率)=(当日に生産する製品Aの品数)÷[(月に生産する製品Aの品数)÷(工場稼働日数)]
(式2)
同図に示すように、まず学習/予測演算部213は、記憶装置110の実施生産計画履歴232から説明変数の値を取得する(S1511)。例えば、学習/予測演算部213は、制約を緩和して立案した過去の生産計画における、曜日、第W週(但しWは1〜5の整数値)、他製品の生産数、海外輸出用の船便出航日までの日数等の値を任意数、説明変数の値として取得する。
続いて、学習/予測演算部213は、緩和時における平準化率を求めるための情報を学種する。学習/予測演算部213は、例えば、次の式3の実数β0、β11、β17・・・等(上記情報に相当)を、例えば、数量化I類等の公知の機械学習方法や、公知の機械学習方法の組み合わせ等により学習する(S1512)。
(製品Aの生産品数、又は、製品Aの平均月産品数からの差分)=β0
+{β11×(月曜日を表すダミー変数)+・・・
+ β17×(日曜日を表すダミー変数)}
+{β21×(第1週)を表すダミー変数)+・・・
+ β25×(第5週)を表すダミー変数)}
+{β301×(製品Bの生産台数)+β302×(製品Cの生産台数)+・・・}
+{β41×(船便1の出航日)+β42×(船便2の出航日)+・・・}
+・・・
(式3)
続いて、学習/予測演算部213は、S1512で求めた、緩和時における平準化率を求めるための情報を、記憶装置110の緩和時平準化率学習結果239に格納する(S1513)。
図16は、図13の緩和情報学習処理S1312の一例(以下、制約変数間関係性学習処理S1600と称する。)である。学習/予測演算部213は、制約変数間関係性学習処理S1600を実行することにより、制約変数間の関係性を求めるための情報を学習する。
ここでは制約変数間関係性学習処理S1600の一例として、ある制約変数の緩和上下限値に応じて、他の制約変数について予め指定された定義域から除外する値を学習する処理を説明する。
同図に示すように、まず学習/予測演算部213は、記憶装置110の実施生産計画履歴232から、学習に用いる変数値(以下、学習用変数値と称する。)を取得する(S1611)。例えば、学習/予測演算部213は、制約を緩和して立案した過去の生産計画における、生産開始日を緩和した履歴、生産終了日を緩和した履歴、曜日、日にち、海外輸出用の船便出航日までの日数や、各曜日又は日にちにおける製品毎の生産数等の値を任意数、学習用変数値として取得する。
続いて、学習/予測演算部213は、制約変数間の関係性を学習するための情報を求める。例えば、学習/予測演算部213は、ある制約変数の緩和上下限値に応じて、他の制約変数について予め指定された定義域から除外する値を求めるための情報を、例えば、ベイズ推定等の公知の機械学習方法や、公知の機械学習方法の組み合わせ等により求める(S1612)。例えば、学習/予測演算部213は、次の式4の確率P(Ar)等を上記情報として求める。
P(Bd|Ar)={P(Ar|Bd)×P(Bd)}÷P(Ar)
(式4)
尚、式4は、生産開始日又は生産終了日を緩和した後に、生産能力を緩和する場合に用いるベイズ推定による式の一例である。式4において、P(Bd|Ar)は、製品Aに関して生産開始日又は生産終了日を緩和した後、ある曜日D又は日にちDに生産数を、ユーザにより設定される等して決められた閾値X%以上増やす確率である。またP(Ar|Bd)は、ある曜日D又は日にちDに生産数をX%以上増やした後、製品Aに関して生産開始日又は生産終了日を緩和する確率である。またP(Bd)は、ある曜日D又は日にちDに生産数をX%以上増やす確率である。またP(Ar)は、製品Aに関して生産開始日又は生産終了日を緩和する確率である。
続いて、学習/予測演算部213は、例えば、式4に基づき、当初計画数又は過去の平均生産数から生産数をX%未満しか増やしていない日を、生産開始日又は生産終了日を緩和した後の生産能力の緩和日の候補として除外対象とする(S1613)。
続いて、学習/予測演算部213は、S1613で判定した、緩和対象の制約の緩和上下限値に応じたその他の制約変数について、緩和時に当初指定の定義域から除外する値を求める情報(式4における実数P(Ar)等)を、記憶装置110の緩和時制約変数間関係学習結果235に格納する(S1614)。
[生産計画立案処理]
続いて、ユーザが入力処理部203から設定した制約に関する情報と、学習/予測演算部213が求めた情報とに基づき、生産計画立案装置108が計画を立案する処理について説明する。
図17は、上記の処理(以下、生産計画立案処理S1700と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに生産計画立案処理S1700について説明する。
まず生産計画立案装置108は、オペレーション端末109から、制約に関する情報(例えば、納期指定における生産開始日、生産終了日、生産数等)、及び最適化目標(例えば、仕掛在庫最小化等)を受け付ける(S1711)。尚、生産計画立案装置108が過去にユーザが設定した制約に関する情報を記憶しておき、上記の受け付けに際してユーザのオペレーション端末109による入力作業を支援するようにしてもよい。
続いて、生産計画立案装置108は、連携システム100から、ユーザが指定した制約を充足する生産計画の立案や制約を緩和する際に必要な情報(例えば、各従業員の当月の残業可能時間等)を取得し、取得した情報を情報記憶部240に格納する(S1712)。
続いて、生産計画立案処理部227は、以下の処理において用いる変数(カウンタ)である緩和優先度Rに、初期値として「0」を設定する(S1713)。
生産計画立案処理部227は、オペレーション端末109及び連携システム100から取得した情報に基づく制約を充足する生産計画の立案を試みる(S1714)。尚、生産計画の立案方法は限定されないが、生産計画立案処理部227は、例えば、公知の線型計画法、混合整数計画法、制約プログラミング等の数理最適化方法、公知の数理最適化方法の組み合わせ等により生産計画を立案する。
上記制約としては、例えば、製品毎の国内出荷先や輸出先への船便運行計画等を考慮した納期制約、工場の機械性能・作業班の勤務体系・従業員の残業時間等を考慮した生産制約、製品の組立に必要な部品の供給期限・供給量等の供給制約、日々の各製品・部品の生産量に対する平準化制約等がある。
続くS1715では、生産計画立案処理部227は、S1714において、適用の対象になっている全ての制約を充足する生産計画を立案可能か否かを判定する。生産計画立案処理部227が上記全ての制約を充足する生産計画を立案することができないと判定した場合(S1715:No)、処理はS1716に進む。一方、生産計画立案処理部227が上記全ての制約を充足する生産計画を立案可能であると判定した場合(S1715:Yes)、処理はS1719に進む。
S1716では、生産計画立案処理部227は、緩和優先度Rが、予測部215が求めた緩和優先度の最大値に達したか否か判定する。尚、緩和優先度の最大値は、例えば、後述する図22に示す優先度であれば「3」のことであり、以降に緩和する制約がない優先度のことである。
緩和優先度Rが上記の最大値に達していたと判定した場合(S1716:Yes)、生産計画立案処理部227は、立案失敗フラグを設定(S1725)し、生産計画立案処理S1700を終了する(制約を緩和しても生産計画を立案できない場合)。尚、この場合、例えば、ユーザは前述したマニュアルモードを選択して生産計画の立案を行う。またこの場合、例えば、ユーザがオペレーション端末109を介して設定した緩和優先度Rの最大値を採用する。
一方、生産計画立案処理部227が、緩和優先度Rが上記の最大値に達していないと判定した場合(S1716:No)、処理はS1717に進む。
S1717では、生産計画立案処理部227は、緩和優先度Rの値をインクリメント「+1」する。
続いて、学習/予測演算部213(予測部215)が、制約を緩和した生産計画の立案のための準備処理(以下、計画立案準備処理S1718と称する)を行う。その後、処理はS1714に戻る。計画立案準備処理S1718の詳細については後述する。
以下では、生産計画立案処理部227が、計画立案準備処理S1718において、後述する図22に示す優先度が「1」の緩和内容、即ち緩和優先度Rが「1」に設定されている制約における生産開始日の下限値を3日早める緩和を行う場合を例として説明する。
S1719では、生産計画立案処理部227は、現在の緩和優先度Rにおける制約を充足する生産計画をユーザが予め設定した数だけ立案したか否かを判定する。立案していない場合(S1719:No)、処理はS1714に戻る。立案している場合(S1719:Yes)、処理はS1720に進む。
尚、例えば、ユーザが設定した指定数が立案可能な全計画数よりも大きい場合、ユーザが設定した指定数及び立案可能な計画数が非常に大きい数(>所定の閾値)である場合、生産計画立案処理部227に予め指定された数(例えば100)を超えた計画立案が完了した場合、計画立案処理において一定時間(例えば30分)が経過した場合等においても、生産計画立案処理部227が条件成立(S1719:Yes)と判定してS1720の処理に進むようにしてもよい。
S1720では、生産計画立案処理部227は、立案成功フラグを設定する。
続いて、生産計画立案処理部227は、立案した生産計画をオペレーション端末109に送信する(S1721)。尚、オペレーション端末109は、上記生産計画を受信すると、その内容を出力装置15に表示し、ユーザから生産計画の受諾(了承)有無を受け付ける。そしてオペレーション端末109は、ユーザから受け付けた上記生産計画の受諾有無を示す情報を生産計画立案処理部227に送信する。
生産計画立案処理部227は、オペレーション端末109から送られてくる上記情報に基づきユーザが計画案を受諾したか否かを判定する(S1722)。ユーザが生産計画を受諾している場合(S1722:Yes)、生産計画立案処理部227は生産計画立案処理S1700を終了する。
一方、ユーザが生産計画を受諾していない場合(S1722:No)、生産計画立案処理部227は、オペレーション端末109を介して、ユーザから生産計画の編集操作を受け付ける(S1723)。生産計画立案処理部227は、ユーザから上記編集操作を受け付けると、受け付けた上記編集操作の内容を記憶装置110に送信する(S1724)。記憶装置110は、上記編集操作の内容を生産計画編集履歴234に反映する。例えば、記憶装置110は、編集前後の差分情報を生産計画編集履歴234に反映する。尚、生産計画編集履歴234に反映された情報は、次回以降の生産計画の立案に際して利用される。
図18は、図17の計画立案準備処理S1718の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図とともに計画立案準備処理S1718について説明する。
まず生産計画立案処理部227は、現在の緩和優先度Rにおける緩和対象の制約の緩和上下限値を予測する(S1811)。上記予測の方法としては、例えば、後述する図19に示す方法が挙げられる。尚、予測方法はこれに限るものではなく、例えば、公知の予測方法やそれらの組み合わせ等でもよい。
続いて、生産計画立案処理部227は、現在の緩和優先度Rにおける緩和対象の制約の、緩和上下限値に応じたその他の制約変数の緩和時の平準化率や定義域(定義域からの除外を含む)等を予測する(S1812)。
尚、S1812において、生産計画立案処理部227は、各制約変数の定義域を複数の予測式によって予測するが、各予測式によって予測された変数の定義域が一致しないことがある。そこで生産計画立案処理部227は、続いて、定義域の整合性を取るための処理を行う。
まず生産計画立案処理部227は、S1812において複数の予測式により予測された各制約変数の定義域が一致しているか否かを判定する(S1813)。各制約変数の定義域が一致していた場合(S1813:Yes)、生産計画立案処理部227は、計画立案準備処理S1718を終了する。一方、各制約変数の定義域が一致していない場合(S1813:No)、生産計画立案処理部227は、各制約変数の定義域に重複があるか否かを判定する(S1814)。
各制約変数の定義域に重複が無い場合(S1814:No)、生産計画立案処理部227は、適切な定義域を予測することができなかったとして立案失敗フラグを設定する(S1816)。
一方、各制約変数の定義域に重複がある場合(S1814:Yes)、生産計画立案処理部227は、各制約変数の定義域の重複部分(各制約変数の定義域のANDをとった部分)を定義域(信頼性のある定義域)とする(S1815)。その後、処理は図17のS1714に進む。
図19は、図18のS1811又はS1812における、制約変数の緩和上下限値を予測する処理(以下、緩和上下限値の予測処理S1900と称する。)の一例である。以下、同図とともに緩和上下限値の予測処理S1900について説明する。
まず学習/予測演算部213は、緩和上下限値学習結果238から図14のS1413において格納した値(回帰式の定数項や係数値等)を取得する(S1911)。
続いて、学習/予測演算部213は、オペレーション端末入出力情報216等から、予測に必要な説明変数の値(各制約変数の値等)を取得する(S1912)。
続いて、学習/予測演算部213は、制約変数に関する緩和上下限値を求める(S1913)。学習/予測演算部213は、例えば、次の式5に示す重回帰分析により制約変数に関する緩和上下限値を求める。
(制約変数Vの上限設定値又は下限設定値)=β0
+β1×(オペレーション端末入出力情報216を介して設定された制約変数Aの値)
+β2×(オペレーション端末入出力情報216を介して設定された制約変数Bの値)

(式5)
尚、前述した図18のS1811において、式5を、現在の緩和優先度Rにおける緩和対象の制約の上限設定値又は下限設定値を求める式として用いることができる。また前述した図18のS1812では、式5を、現在の緩和優先度Rにおける緩和対象の制約の緩和上下限値に応じた、その他の制約変数に対する定義域(上限設定値又は下限設定値)を求めるための式として用いることができる。
図22に、図19のS1913で学習/予測演算部213が緩和優先度及び緩和上下限値について予測した結果(以下、緩和上下限値予測結果2370と称する。)の一例を示す。同図に示すように、緩和上下限値予測結果2370は、優先度2371、制約(種別)2372、制約(詳細)2373、及び緩和上下限値2381の各項目を含む1つ以上のレコードを含む。本例では、緩和の対象となる3つの制約(納期指定制約における生産開始日、納期指定制約における生産終了日、生産能力制約における各日の残業時間の3つ)の夫々に対応するレコードが緩和優先度順(優先度2371)の高い順に並べられている。
尚、優先度2371(緩和優先度)の学習は、例えば、実施生産計画履歴232のうち、過去にユーザが制約毎に設定した緩和優先度を記憶しておき、納期指定制約の生産開始日制約が緩和優先度「1」と設定される回数が最も多いものを緩和優先度「1」の制約とする方法、納期指定制約において、生産開始日制約の緩和優先度を「X」としたときに生産終了日制約の緩和優先度が「X+1」と設定される回数が最も多いことを理由としてこれらのセット(生産開始日制約の緩和優先度をX、生産終了日制約の緩和優先度をX+1としたセット)を学習する方法、これらの方法と公知の方法の組み合わせ、公知の方法の組み合わせ等により行う。
図20は、図18のS1812における、制約変数の緩和時における平準化率を予測する処理(以下、緩和時平準化率予測処理S2000と称する。)の一例である。以下、同図とともに緩和時平準化率予測処理S2000について説明する。
まず学習/予測演算部213は、緩和時平準化率学習結果239から、図15のS1513で格納した値(式3の実数β0等)を取得する(S2011)。
続いて、学習/予測演算部213は、オペレーション端末入出力情報216等から、予測に必要な説明変数の値(例えば、曜日、第W週(ただし、Wは1〜5の整数値)、他製品の生産数、海外輸出用の船便出航日までの日数等)を取得する(S2012)。
続いて、学習/予測演算部213は、制約変数の緩和時の平準化率を求める(S2013)。学習/予測演算部213は、例えば、次の式6に示す重回帰分析により制約変数の緩和時の平準化率を求める。
(製品Aの生産品数、又は、製品Aの平均月産品数からの差分)=β0
+{β11×(月曜日を表すダミー変数)+・・・
+ β17×(日曜日を表すダミー変数)}
+{β21×(第1週)を表すダミー変数)+・・・
+ β25×(第5週)を表すダミー変数)}
+{β301×(製品Bの生産台数)+β302×(製品Cの生産台数)+・・・}
+{β41×(船便1の出航日)+β42×(船便2の出航日)+・・・}

(式6)
図23に、S2013で学習/予測演算部213が予測した結果(以下、緩和時平準化率予測結果2390と称する。)の一例を示す。同図に示すように、緩和時平準化率予測結果2390は、品種2391、モデル2392、及び日・曜日2393の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
図21は、図18のS1812における、緩和対象の制約の緩和上下限値に応じた、その他の制約変数について、緩和時に当初指定の定義域から除外する値を予測する処理(以下、制約変数間関係性予測処理S2100と称する。)の一例である。以下、同図とともに制約変数間関係性予測処理S2100について説明する。
同図に示すように、まず学習/予測演算部213は、緩和時制約変数間関係学習結果235から、図16のS1614で格納した情報を取得する(S2111)。
続いて、学習/予測演算部213は、オペレーション端末入出力情報216等から、予測に必要な緩和の対象となる変数の値(例えば、納期指定制約における生産開始日の緩和前の値や緩和時の前倒し下限値等)を取得する(S2112)。
続いて、学習/予測演算部213は、制約を緩和する際に緩和の対象となる変数の値の定義域から除外される値を特定する(S2113)。
図24に、S2113で学習/予測演算部213が予測した結果(以下、緩和時制約変数間関係予測結果2350と称する。)の一例を示す。同図に示すように、緩和時制約変数間関係予測結果2350は、制約2351、詳細2352、及び日・曜日2353の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。この例では、25日(例えば、ノー残業デー)が、緩和の対象となる変数(生産開始日、生産終了日)の定義域から除外されている。
以上詳細に説明したように、本実施形態の生産管理システム106によれば、現場の実態に即した適切な生産計画を立案することができる。
例えば、生産管理システム106は、過去の生産計画における情報(例えば、実施生産計画履歴232、生産計画編集履歴234に格納されている情報等)に基づき制約の緩和優先度を学習するので、例えば、熟練した生産計画の立案者等が過去に立案もしくは実行した生産計画の履歴を反映して緩和優先度を学習し、生産計画の立案者や作業員等に受け容れられる可能性の高い現場の実態に即した適切な生産計画を立案することができる。
また生産管理システム106は、例えば、熟練した生産計画の立案者等が過去に立案もしくは実行した制約の緩和の程度(例えば、制約を緩和した際の平準化率等)を、例えば連続量として学習することができるので、例えば、工場全体で大幅に生産量を増減した場合等においても柔軟に制約を緩和することができ、現場の実態に即した適切な生産計画を立案することができる。
また生産管理システム106は、例えば、熟練した生産計画の立案者等が過去に立案した生産計画の学習に際し、ある制約を緩和する場合における他の制約の取り得る値の範囲の変化(例えば、変数Aの取り得る値の範囲を「10〜20」から「10〜30」に緩和する際に、変数Aと関係のある変数Bの取り得る値の範囲を「3〜10」から「3〜5、7、9〜10」とする等)を学習するので、現場の実態に即した適切な生産計画を立案することができる。
また生産管理システム106は、連携システム100から取得した制約を充足するように生産計画を立案するので、情報処理システム1全体として実現性の高い生産計画を立案することができる。
ところで、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また上記の各構成、機能部、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。例えば、実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また以上に説明した各種装置の各種機能部、各種処理部、各種データベースの配置形態は一例に過ぎない。各種機能部、各種処理部、各種データベースの配置形態は、各種装置が備えるハードウェアやソフトウェアの性能、処理効率、通信効率等の観点から最適な配置形態に変更し得る。
またデータベースの構成(スキーマ(Schema)等)は、リソースの効率的な利用、処理効率向上、アクセス効率向上、検索効率向上等の観点から柔軟に変更し得る。
100 連携システム、106 生産管理システム、107 シミュレーション系システム、108 生産計画立案装置、109 オペレーション端末、110 記憶装置、111 実行系システム、203 入力処理部、204 出力処理部、206 他装置入出力情報、213 学習/予測演算部、214 学習部、215 予測部、216 オペレーション端末入出力情報、217 制約変数設定値情報、218 最適化目標設定情報、219 緩和優先度設定情報、220 生産計画情報、221 緩和上下限値設定情報、222 緩和変数間関係性設定情報、223 緩和平準化率設定情報、224 編集情報、226 計時処理部、227 生産計画立案処理部、230 制約条件式、231 制約変数、232 実施生産計画履歴、233 最適化目標、234 生産計画編集履歴、235 緩和時制約変数間関係学習結果、115 情報記憶部、237 緩和優先度学習結果、238 緩和上下限値学習結果、239 緩和時平準化率学習結果、1100 入力画面、1103 納期指定欄、1104 緩和優先度指定欄、1200 出力画面、1201 生産計画表示欄、1202 制約緩和ログ表示欄、S1300 学習処理、S1700 生産計画立案処理、S1718 計画立案準備処理、S1900 緩和上下限値の予測処理、S2000 緩和時平準化率予測処理、S2100 制約変数間関係性予測処理

Claims (10)

  1. 複数の制約を充足する生産計画を立案する生産計画立案処理部、
    過去に立案された前記生産計画に関する情報を記憶する記憶部、
    前記情報に基づき、前記複数の制約の夫々を緩和の対象とする優先度である緩和優先度と、前記制約を緩和した際の制約変数の上下限設定値の関係、前記制約を緩和した際の平準化率、及び前記制約を緩和した際の前記制約変数間の関係のうちの少なくともいずれかの予測に用いる情報と、を学習した結果である学習結果を生成する、学習部、
    前記学習結果に基づき、前記複数の制約の夫々を適用したときの、前記制約変数の上下限設定値の関係、前記平準化率、及び前記制約変数間の関係のうちの少なくとも何れかを予測した結果である予測結果を生成する、予測部、
    を備え、
    前記生産計画立案処理部は、前記緩和優先度の順に前記制約を前記予測結果に基づき緩和していくことにより、前記複数の制約の全てを充足する生産計画を立案する、
    生産計画立案装置。
  2. 請求項1に記載の生産計画立案装置であって、
    前記制約に関する情報の編集を受け付けるユーザインタフェースを備え、
    前記生産計画立案処理部は、前記ユーザインタフェースを介して受け付けた前記情報に基づき生産計画を立案し、
    前記記憶部は、前記編集の履歴を記憶し、
    前記学習部は、前記編集の履歴に基づき前記学習結果を生成する、
    生産計画立案装置。
  3. 請求項2に記載の生産計画立案装置であって、
    前記制約に関する情報は、前記制約の制約変数、最適化目標、及び前記制約の緩和に関する情報のうちの少なくともいずれかを含む、
    生産計画立案装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生産計画立案装置であって、
    前記記憶部は、生産計画の立案に際して連携する他のシステムと通信可能に接続し、
    前記他のシステムから前記制約に関する情報を取得し、
    前記生産計画立案処理部は、取得した前記情報に基づく制約を含む前記複数の制約の全てを充足可能な生産計画を立案する、
    生産計画立案装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生産計画立案装置であって、
    前記学習部は、過去の生産計画における制約変数に基づき重回帰分析を行うことにより、前記制約変数の上下限設定値を求めるための情報を学習する、
    生産計画立案装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生産計画立案装置であって、
    前記学習部は、過去の生産計画における説明変数を用いて数量化I類の方法を用いた機械学習を行うことにより、前記平準化率を求めるための情報を学習する、
    生産計画立案装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生産計画立案装置であって、
    前記学習部は、過去の生産計画から取得される学習用変数を用いてベイズ推定による機械学習を行うことにより、前記制約変数間の関係を求めるための情報を学習する、
    生産計画立案装置。
  8. 情報処理装置が、
    過去に立案された生産計画に関する情報を記憶するステップ、
    前記情報に基づき、複数の制約の夫々を緩和の対象とする優先度である緩和優先度と、前記制約を緩和した際の制約変数の上下限設定値の関係、前記制約を緩和した際の平準化率、及び前記制約を緩和した際の前記制約変数間の関係のうちの少なくともいずれかの予測に用いる情報と、を学習した結果である学習結果を生成するステップ、
    前記学習結果に基づき、前記複数の制約の夫々を適用したときの、前記制約変数の上下限設定値の関係、前記平準化率、及び前記制約変数間の関係のうちの少なくとも何れかを予測した結果である予測結果を生成するステップ、
    前記緩和優先度の順に前記制約を前記予測結果に基づき緩和していくことにより、前記複数の制約の全てを充足可能な生産計画を立案するステップ、
    を実行する、生産計画立案方法。
  9. 請求項8に記載の生産計画立案方法であって、
    前記情報処理装置が、
    ユーザインタフェースを介して前記制約に関する情報の編集を受け付けるステップ、
    受け付けた前記制約に関する情報に基づき生産計画を立案するステップ、
    前記編集の履歴を記憶するステップ、
    前記編集の履歴に基づき前記学習結果を生成するステップ、
    をさらに実行する、生産計画立案方法。
  10. 請求項8又は9に記載の生産計画立案方法であって、
    前記情報処理装置が、
    通信可能に接続する、生産計画の立案に際して連携する他のシステムから前記制約に関する情報を取得するステップ、
    取得した前記情報に基づく制約を含む前記複数の制約の全てを充足する生産計画を立案するステップ、
    をさらに実行する、生産計画立案方法。
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