JP2018119866A - 車載故障診断システム - Google Patents

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裕次 近藤
Yuji Kondo
裕次 近藤
弘幸 楢崎
Hiroyuki Narasaki
弘幸 楢崎
誠 竹原
Makoto Takehara
誠 竹原
久貴 加藤
Hisataka Kato
久貴 加藤
杉浦 克彦
Katsuhiko Sugiura
克彦 杉浦
彰男 白鳥
Akio Shiratori
彰男 白鳥
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Abstract

【課題】自動車の故障時に、不具合を特定し、点検項目を点検手順に従って点検することができる車載故障診断システムを提供する。【解決手段】複数の電子制御ユニット21,22,23,24,25の夫々は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、車載ネットワーク3に異常の内容を知らせるダイアグコードを送信する一方、故障診断電子制御ユニット4は、車載ネットワーク3からダイアグコードを受信した場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を電子制御ユニット21,22,23,24,25との間のデータ転送によって実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、車載故障診断システムに関する。
特許文献1には、車載電子制御装置を備えた自動車の故障を診断する自動車用故障診断装置が開示されている。かかる自動車用故障診断装置は、車載電子制御装置と通信するための情報が記録され、車載電子制御装置から得た情報が記録される診断情報、自動車の整備を行うための情報が記録された整備情報、および、診断情報と整備情報とを関連づける情報が記録された関連づけ情報を備えている。そして、関連づけられた整備情報からの指示に基づいて、関連づけられた診断情報により車載電子制御装置からセンサ情報を取得するように構成されている。
特許文献2には、車両に設けられて自己故障診断を実行する複数の電子制御ユニットからなる車両用故障診断装置が開示されている。かかる車両用故障診断装置は、複数の電子制御ユニットのうち、全ての電子制御ユニットによる自己故障診断結果を統括する一つの電子制御ユニットである親ECUと、該親ECU以外の複数の電子制御ユニットである子ECUとを備えている。
そして、親ECUは、個々の子ECUから該子ECUによる自己故障診断結果を表すダイアグ情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段にて取得したダイアグ情報、及び、当該親ECUによる自己故障診断結果に対応するダイアグ情報を記憶する情報記憶手段と、車両の外部に設けられた車両解析ツールとの間で通信を行う外部通信手段と、情報記憶手段にて記憶されているダイアグ情報のうち、車両解析ツールから外部通信手段を介して受信した送信要求の種別に応じたダイアグ情報を、該車両解析ツールに外部通信手段を介して送信するダイアグ情報送信手段と、を有する。
特許文献3には、車両の第1サブシステムの第1エージェントであって、障害検出エージェントと通信エージェントとを含むという第1エージェントを実行すべく構成されたプロセッサを備える制御ユニットが開示されている。
障害検出エージェントは、第1サブシステムの性能データを監視して該第1サブシステムにおける問題を特定し、第1サブシステムに対応する第1の障害診断プロセス候補を第1メモリ内に記憶し、且つ、第1の障害診断プロセス候補の中から、第1サブシステムにおける問題を引き起こした障害を特定する一つの障害診断プロセスを検索すべく構成される。また、通信エージェントは、障害検出エージェントによる検索が、障害を特定する障害診断プロセスを見出すことに失敗したとき、第2エージェントと協働すべく構成され、第2エージェントとの協働は、第2の障害診断プロセス候補を記憶する第2メモリを検索する段階と、監視された性能データを前記第2エージェントに対して送信する段階と、第1エージェントおよび第2エージェントの間において検索結果データを交換する段階とを含む。
特開2001−141612号公報 特開2013−028238号公報 特表2014−518580号公報
特許文献1が開示する自動車用故障診断装置では、自動車の故障後に車載電子制御装置と自動車用故障診断装置とが通信を開始し、自動車用故障診断装置が車載電子制御装置から情報を得るために、自動車の故障時に自動車用故障診断装置が故障の原因を特定することはできない。また、自動車の故障後に車載電子制御装置と自動車用故障診断装置とが通信を開始するので、車載電子制御装置の情報が書き換えられ、車載電子制御装置に故障の原因を特定するための情報が残っていない場合には、特許文献1が開示する自動車用故障診断装置では、不具合を特定し、点検項目を点検手順に従って点検することができない。
特許文献2が開示する車両用故障診断装置では、車両の故障後に車両用故障診断装置の親ECUと車両の外部に設けられた車両解析ツールとが通信を開始し、車両解析ツールが個々の子ECUのダイアグ情報、及び、親ECUのダイアグ情報を取得するために、自動車の故障時に車両用故障診断装置が故障の原因を特定することはできない。また、車両の故障後に車両用故障診断装置と車両解析ツールとが通信を開始するので、補機バッテリの取り外し等により、親ECUの情報記憶手段にダイアグ情報が残っていない場合には、特許文献3が開示する車両用故障診断装置では、不具合を特定し、点検項目を点検手順に従って点検することができない。
特許文献3が開示する制御ユニットでは、車両の第1サブシステムの問題(例えば、第1サブシステムの停止原因)が第1サブシステム以外のサブシステムの障害に起因する場合には、問題を引き起こした障害(原因)を特定し、点検項目を点検手順に従って点検することができない。
例えば、第1サブシステムがエンジンであり、第1サブシステム以外のサブシステムが車輪速センサを含むシステムである場合において、車輪速センサが故障していることによってエンジンが停止している場合に、エンジンの障害を検出する障害検出エージェントによって車輪速センサの故障を特定し、点検項目を点検手順に従って点検することができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、その異常の原因を特定することができる車載故障診断システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る車載故障診断システムは、複数の電装品を管轄するユニットごとに設けられた複数の電子制御ユニットと、前記複数の電子制御ユニットを相互に接続し、前記複数の電子制御ユニット間のデータ転送によって前記複数の電子制御ユニットの協調制御を可能にする車載ネットワークと、前記車載ネットワークに接続され、前記車載ネットワークから受信したデータに基づいて前記電装品及び前記電子制御ユニットの故障を診断可能な故障診断電子制御ユニットと、を備え、前記複数の電子制御ユニットの夫々は、前記複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、前記車載ネットワークに異常の内容を知らせるダイアグコードを送信する一方、前記故障診断電子制御ユニットは、前記車載ネットワークから前記ダイアグコードを受信した場合に、前記ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を前記電子制御ユニットとの間のデータ転送によって実行する。
上記(1)の構成によれば、複数の電子制御ユニットの夫々は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、車載ネットワークに異常の内容を知らせるダイアグコードを送信する。一方、故障診断電子制御ユニットは、車載ネットワークからダイアグコードを受信した場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を電子制御ユニットとの間のデータ転送によって実行する。これにより、車載故障診断システムは、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を電子制御ユニットとの間のデータ転送によって実行するので、異常の原因を特定することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記故障診断電子制御ユニットは、前記ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を記憶可能なデータベースと、前記車載ネットワークから受信したダイアグコードに基づいて前記データベースに記憶された点検項目及び点検手順を検索する検索部と、を含む。
上記(2)の構成によれば、検索部は、車載ネットワークから受信したダイアグコードに基づいて、データベースに記憶された点検項目及び点検手順を検索するので、車載故障診断システムは、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、点検項目及び点検手順を速やかに特定することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記電子制御ユニットは、管轄する複数の電装品の動作データを記憶可能なデータ記憶部と、前記車載ネットワークから受信した要求に応答し、前記データ記憶部に記憶された電装品の動作データを前記車載ネットワークに送信させる制御部と、を含み、前記故障診断電子制御ユニットは、前記故障診断電子制御ユニットが特定した電装品の動作データを前記電子制御ユニットの制御部が前記車載ネットワークに送信するように、前記車載ネットワークに要求を送信させる制御部を含む。
上記(3)の構成によれば、電子制御ユニットの制御部は、車載ネットワークから受信した要求に応答し、故障診断制御ユニットが特定した電装品の動作データを車載ネットワークに送信する。これにより、故障診断制御ユニットは、故障診断制御ユニットが特定した電装品の動作データを取得することができる。この結果、故障診断制御ユニットは、故障診断制御ユニットが特定した電装品の動作データを点検することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記電子制御ユニットの夫々の制御部は、管轄する複数の電装品を個別に制御可能であり、前記故障診断電子制御ユニットの制御部は、前記故障診断電子制御ユニットが特定した電装品を前記電子制御ユニットの制御部が動作させるとともに、該電装品の動作データを前記車載ネットワークに送信するように、前記車載ネットワークに要求を送信させる。
上記(4)の構成によれば、電子制御ユニットの制御部は、車載ネットワークから受信した要求に応答し、電子制御ユニットが管轄する電装品が個別に動作するとともに、該電装品の動作データを車載ネットワークに送信する。これにより、故障診断制御ユニットは、故障診断制御ユニットが特定した電装品を動作させ、該電装品の動作データを取得することができる。この結果、故障診断制御ユニットは、故障診断制御ユニットが特定した電装品の動作データを点検することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、車載故障診断システムは、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、異常の原因を特定することができる。
本発明の一実施形態に係る車載故障診断システムの制御構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車載故障診断システムの故障診断手順を概略的に示すフローチャートである。 データベースに記憶されたダイアグコード一覧の一例を示す図である。 データベースに記憶されたトラブルシューティング一覧の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車載故障診断システム1の制御構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車載故障診断システム1は、エンジン、制動装置、変速装置等の各種装置及びこれらに付随する複数の電装品が複数の電子制御ユニット21〜25(ECU(Electronic Control Unit))によって管轄される自動車に搭載される。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車載故障診断システム1は、複数の電子制御ユニット21〜25(以下「ECU21〜25」という)と、車載ネットワーク3と、故障診断電子制御ユニット4(以下「故障診断ECU4」という)と、を備えている。
複数のECU21〜25は、各種装置及びこれに付随する電装品を管轄するユニットごとに設けられている。複数のECU21〜25の夫々は、通信装置、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)を含んで構成され、これらは、通信部211〜251、入出力部212〜252、データ記憶部213〜253及び制御部214〜254を構成する。
通信部211〜251は、車載ネットワーク3が接続され、通信部211〜251から車載ネットワーク3に対して制御命令、制御データ及びダイアグコードを出力する一方、車載ネットワーク3から通信部211〜251に対して制御命令、制御データ及びダイアグコードが入力されるように構成されている。
入出力部212〜252には、ECU21〜25が管轄する装置及びこれに付随する電装品が接続され、入出力部212〜252はこれらに対して制御命令及び制御データを出力する一方、これらから動作結果及び動作データが入力されるように構成されている。
データ記憶部213〜253は、入出力部212〜252から入力された動作結果及び動作データを記憶する部分である。データ記憶部213〜253に記憶される動作結果及び動作データは、入出力部212〜252に接続された装置及びこれに付随する電装品が動作を繰り返すことによって更新される。
制御部214〜254は、ECU21〜25が管轄する装置及びこれに付随する電装品を制御する部分である。制御部214〜254は、ECU21〜25が管轄する装置又はこれに付随する電装品の診断結果(ダイアグノーシス)に異常を検出した場合に、その異常を検出した機器又は電装品とその異常の内容を特定可能なダイアグコードを生成するように構成されている。
車載ネットワーク3は、複数のECU21〜25を相互に接続し、複数のECU21〜25間のデータ転送によって複数のECU21〜25の協調制御を可能にしている。車載ネットワーク3は、例えば、CAN(Controller Area Network)で構成されるが、これに限られるものではなく、例えば、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay等で構成されてもよい。
故障診断ECU4は、車載ネットワーク3に接続され、車載ネットワーク3から受信したデータに基づいて電装品及びECU21〜25の故障を診断可能である。故障診断ECU4は、車載ネットワーク3からダイアグコードを受信した場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順をECU21〜25との間のデータ転送によって実行するように構成されている。
故障診断ECU4は、通信装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)を含んで構成され、これらは、通信部41、データベース42、検索部43及び制御部44を構成する。
通信部41は、車載ネットワーク3が接続され、通信部41から車載ネットワーク3に対して点検要求、動作出力等の制御命令を出力する一方、車載ネットワーク3から通信部41に対してダイアグコード及び動作データ等のデータが入力されるように構成されている。
データベース42には、ダイアグコード一覧421とトラブルシューティング一覧422とが記憶されている。
ダイアグコード一覧421は、異常箇所(機器又は電装品)及び異常の内容、並びにトラブルシューティング番号がダイアグコードに関連付けられたものであり、ダイアグコードが特定されると、診断結果(ダイアグノーシス)に異常を検出した機器又は電装品(異常箇所)及び異常の内容、トラブルシューティング番号が特定される。
トラブルシューティング一覧422は、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)がトラブルシューティング番号に関連付けられたものであり、トラブルシューティング番号が特定されると、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)が特定される。
検索部43は、車載ネットワーク3から通信部41に入力されたダイアグコードをキーにデータベース42に記憶されたダイアグコード一覧421を検索可能である。これにより、検索部43は、ダイアグコードをキーにダイアグコードに関連付けられた異常箇所(機器又は電装品)及び異常の内容、並びにトラブルシューティング番号が検索される。
また、検索部43は、ダイアグコード一覧421から検索されたトラブルシューティング番号をキーにデータベース42に記憶されたトラブルシューティング一覧422を検索可能である。これにより、検索部43は、トラブルシューティング番号をキーにトラブルシューティング番号に関連付けられたトラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)が検索される。
制御部44は、通信部41及び検索部43を制御可能であって、検索部43にて検索されたトラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)に従って特定された機器又はこれに付随する電装品をECU21〜25の制御部214〜254が動作させるとともに、該機器又はこれに付随する動作データを車載ネットワーク3に出力するように、通信部41に車載ネットワーク3に対して要求を送信させる。
また、制御部44は、トラブルシューティングによって故障が特定された機器又は電装品をナビゲーションシステムを構成する表示器(図示せず)等に表示可能である。これにより、ユーザは、車載故障診断システムで故障が特定された機器又は電装品を知ることができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る車載故障診断システム1の故障診断手順を概略的に示すフローチャートである。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る車載故障診断システム1では、何れかの機器又は電装品の診断結果(ダイアグノーシス)に異常を検出した場合(ステップS1:Yes)に、当該機器又は当該電装品を管轄するECU(ここでは、ECU25とする(以下「故障検出ECU25」という)の制御部254は、異常を検出した機器又は電装品とその異常の内容を特定可能なダイアグコードを生成する(ステップS2)。つぎに、故障検出ECU25の制御部254は、通信部251から車載ネットワーク3に対してダイアグコードを出力する(ステップS3)。
故障検出ECU25の通信部251から車載ネットワーク3に対してダイアグコードを出力すると、車載ネットワーク3にダイアグコードが展開される。これにより、故障検出ECU25以外のECU21〜24(以下「正常ECU21〜24」という)の通信部211〜241及び故障診断ECU4の通信部41には車載ネットワーク3からダイアグコードが入力される(ステップS4)。
正常ECU21〜24の制御部214〜244は、車載ネットワーク3から通信部211〜241にダイアグコードが入力されると、当該ダイアグコードに基づいて管轄する装置及びこれに付随する電装品の稼働を停止する必要があるか否かを判断する。そして、正常ECU21〜24の制御部214〜244が管轄する装置及びこれに付随する電装品の稼働を停止する必要があると判断した場合には、管轄する装置及びこれに付随する電装品の稼働を停止する。一方、正常ECU21〜24の制御部214〜244が管轄する装置及びこれに付随する電装品の稼働を停止する必要がないと判断した場合には、管轄する装置及びこれに付随する電装品の稼働を継続する。
故障診断ECU4の制御部44は、車載ネットワーク3から通信部41にダイアグコードが入力されると(ステップS4:Yes)、検索部43に当該ダイアグコードをキーとしてデータベース42に記憶されたダイアグコード一覧を検索させる(ステップS5)。これにより、故障診断ECU4の検索部43は、異常を検出した機器又は電装品とその内容を特定するとともに、トラブルシューティング番号を特定する。
例えば、図3に示すように、故障診断ECU4の制御部は、車載ネットワーク3から通信部にダイアグコード「P0078」が入力されると、検索部に当該ダイアグコード「P0078」をキーとしてデータベース42に記憶されたダイアグコード一覧421を検索させる。これにより、故障診断ECU4の検索部は、異常の内容「プリチャージタイムアウト異常」を特定するとともに、トラブルシューティング番号「139」を特定する。
故障診断ECU4の制御部は、故障診断ECU4の検索部43がトラブルシューティング番号を特定すると、検索部43に当該トラブルシューティング番号をキーとしてデータベース42に記憶されたトラブルシューティング一覧422を検索させる(ステップS6)。これにより、故障診断ECU4の検索部43は、異常を検出した機器又は電装品のトラブルシューティングを特定する。
例えば、図4に示すように、故障診断ECU4の制御部44は、故障診断ECU4の検索部43がトラブルシューティング番号「139」を特定すると、検索部43に当該トラブルシューティング番号「139」をキーとしてデータベース42に記憶されたトラブルシューティング一覧422を検索させる。これにより、故障診断ECU4の検索部43は、異常を検出した機器又は電装品のトラブルシューティングを特定する。
図4に示す例では、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)として「1.プリチャージコンタクタの配線チェック、天絡、地絡、開放の有無」「2.プリチャージコンタクタの作動電圧チェック、電圧測定」及び「3.高電圧系部品の不具合履歴の確認、モータ、インバータ、OBCの過去故障ダイアグの有無」が規定されている。
故障診断ECU4の制御部44は、故障診断ECU4の検索部43がトラブルシューティングを特定すると、当該トラブルシューティングの手順に従って異常を検出した機器又は電装品の故障を特定する。
例えば、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)において異常を検出した機器又はこれに付随する電装品の点検が求められる場合(ステップS7:Yes)には、故障診断ECU4の制御部44は、故障検出ECU25が異常を検出した機器又はこれに付随する電装品を点検するように、通信部41から車載ネットワーク3に対して点検指示を出力する。これにより、故障検出ECU25の通信部251には点検指示が入力される。
故障検出ECU25の制御部254は、車載ネットワーク3から通信部251に点検指示が入力されると、当該点検指示に基づいて異常を検出した機器又はこれに付随する電装品を点検する(ステップS8)。そして、故障検出ECU25の制御部254は、点検を終了すると、故障診断ECU4が点検結果を受信するように、通信部251から車載ネットワーク3に対して点検結果を出力する。これにより、故障診断ECU4の通信部41には点検結果が入力される(受信)。
例えば、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)において異常を検出した機器又はこれに付随する電装品の動作データが求められる場合(ステップS9:Yes)には、故障診断ECU4の制御部44は、故障検出ECU25が動作データを出力するように、通信部41から車載ネットワーク3に対して動作出力を指示する。これにより、故障検出ECU25の通信部251に動作出力が入力される。
故障検出ECU25の制御部254は、車載ネットワーク3から通信部251に動作出力が入力されると、故障診断ECU4が動作データを受信するように、通信部251から車載ネットワーク3に対してデータ記憶部253に記憶された動作データを出力する(ステップS10)。これにより、故障診断ECU4の通信部41には動作データが入力される(受信)。
例えば、トラブルシューティングの内容(点検項目及び点検手順)において異常を検出した機器又はこれに付随する電装品の動作確認が求められる場合(ステップS11:Yes)には、故障診断ECU4の制御部44は、故障検出ECU25が管轄する機器又はこれに付随する電装品が個別に動作するとともに、該機器又はこれに付随する電装品の動作データを車載ネットワーク3に対して出力するように、通信部41から車載ネットワーク3に対して動作確認を指示する。これにより、故障検出ECU25の通信部251に動作確認が入力される。
故障検出ECU25の制御部254は、車載ネットワーク3から通信部251に動作確認が入力されると、車載ネットワーク3から受信した要求に応答し、故障検出ECU25が管轄する機器又はこれに付随する電装品が個別に動作するとともに、該機器又はこれに付随する電装品の動作データを車載ネットワーク3に送信する。これにより、故障診断ECU4には、故障検出ECU25が管轄する機器又はこれに付随する電装品の動作データが入力される(動作確認)(ステップS12)。
当該トラブルシューティングの手順に従って異常を検出した機器又は電装品の故障が特定され(ステップS13:Yes)、追加の点検の必要がない場合(ステップS14:No)には故障診断を終了する。
なお、故障が特定された機器又は電装品は、ナビゲーションシステムを構成する表示器(図示せず)等に表示される。これにより、ユーザは、車載故障診断システムで故障が特定された機器又は電装品を知ることができる。
上述した本発明の実施形態によれば、複数のECU21〜25の夫々は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、車載ネットワーク3に異常の内容を知らせるダイアグコードを送信する。一方、故障診断ECU4は、車載ネットワーク3からダイアグコードを受信した場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順をECU21〜25との間のデータ転送によって実行する。これにより、車載故障診断システム1は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順をECU21〜25との間のデータ転送によって実行するので、異常の原因を特定することができる。
また、故障診断ECU4の検索部43は、車載ネットワーク3から受信したダイアグコードに基づいて、データベース42に記憶された点検項目及び点検手順を検索するので、車載故障診断システム1は、複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、点検項目及び点検手順を速やかに特定することができる。
また、ECU21〜25の制御部214〜254は、車載ネットワーク3から受信した要求に応答し、故障診断ECU4が特定した機器又はこれに付随する電装品の動作データを車載ネットワーク3に送信する。これにより、故障診断ECU4は、故障診断ECU4が特定した機器及びこれに付随する電装品の動作データを取得することができる。この結果、故障診断ECU4は、故障診断ECU4が特定した機器又はこれに付随する電装品の動作データを点検することができる。
また、ECU21〜25の制御部214〜254は、車載ネットワーク3から受信した要求に応答し、ECU21〜25が管轄する機器又はこれに付随する電装品が個別に動作するとともに、該機器又はこれに付随する電装品の動作データを車載ネットワーク3に送信する。これにより、故障診断ECU4は、故障診断ECU4が特定した機器又はこれに付随する電装品を動作させ、該機器又はこれに付随する電装品の動作データを取得することができる。この結果、故障診断ECU4は、故障診断ECU4が特定した機器又はこれに付随する電装品の動作データを点検することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 車載故障診断システム
21〜24 電子制御ユニット(ECU)(正常ECU)
211〜241 通信部
212〜242 入出力部
213〜243 データ記憶部
214〜244 制御部
25 電子制御ユニット(ECU)(故障検出ECU)
251 通信部
252 入出力部
253 データ記憶部
254 制御部
3 車載ネットワーク
4 故障診断制御ユニット(故障診断ECU)
41 通信部
42 データベース
421 ダイアグコード一覧
422 トラブルシューティング一覧
43 検索部
44 制御部

Claims (4)

  1. 複数の電装品を管轄するユニットごとに設けられた複数の電子制御ユニットと、
    前記複数の電子制御ユニットを相互に接続し、前記複数の電子制御ユニット間のデータ転送によって前記複数の電子制御ユニットの協調制御を可能にする車載ネットワークと、
    前記車載ネットワークに接続され、前記車載ネットワークから受信したデータに基づいて前記電装品及び前記電子制御ユニットの故障を診断可能な故障診断電子制御ユニットと、
    を備え、
    前記複数の電子制御ユニットの夫々は、
    前記複数の電装品の診断結果の少なくとも一つに異常がある場合に、前記車載ネットワークに異常の内容を知らせるダイアグコードを送信する一方、
    前記故障診断電子制御ユニットは、
    前記車載ネットワークから前記ダイアグコードを受信した場合に、前記ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を前記電子制御ユニットとの間のデータ転送によって実行すること、
    を特徴とする車載故障診断システム。
  2. 前記故障診断電子制御ユニットは、
    前記ダイアグコードに関連付けられた点検項目及び点検手順を記憶可能なデータベースと、
    前記車載ネットワークから受信したダイアグコードに基づいて前記データベースに記憶された点検項目及び点検手順を検索する検索部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の車載故障診断システム。
  3. 前記電子制御ユニットは、
    管轄する複数の電装品の動作データを記憶可能なデータ記憶部と、
    前記車載ネットワークから受信した要求に応答し、前記データ記憶部に記憶された電装品の動作データを前記車載ネットワークに送信させる制御部と、
    を含み、
    前記故障診断電子制御ユニットは、
    前記故障診断電子制御ユニットが特定した電装品の動作データを前記電子制御ユニットの制御部が前記車載ネットワークに送信するように、前記車載ネットワークに要求を送信させる制御部を含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載の車載故障診断システム。
  4. 前記電子制御ユニットの夫々の制御部は、
    管轄する複数の電装品を個別に制御可能であり、
    前記故障診断電子制御ユニットの制御部は、
    前記故障診断電子制御ユニットが特定した電装品を前記電子制御ユニットの制御部が動作させるとともに、該電装品の動作データを前記車載ネットワークに送信するように、前記車載ネットワークに要求を送信させること、
    を特徴とする請求項3に記載の車載故障診断システム。
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