JP2018118651A - 信号保安システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異常を検知してから列車が緊急停止するまでの時間をより短縮して列車運行の安全性を高めることができる信号システムを提供すること。【解決手段】異常を検知した装置は、同一エリア内の保安電文が回覧されている装置に緊急停止指示をブロードキャストする。各装置は、制御情報を含む保安電文とは別に、緊急情報の伝送用の電文として複数の緊急情報回覧電文を回覧する。ブロードキャストされた緊急停止指示を受信した装置は、最も早く緊急停止指示を反映可能な緊急情報回覧電文に緊急停止指示を反映して回覧する。【選択図】図1

Description

本発明は、信号保安システムに関し、特に、鉄道、モノレール、LRT(Light Rail Transit)、AGT(Automated Guided Train)、車等の車両を運行する際の信号保安を考慮した信号保安システムに適用して好適なものである。
鉄道では、従来から連動装置が保安の核として、列車の在線位置を検知する軌道回路装置と、転てつ器の転換と鎖錠を行う転てつ器装置と、信号灯等を点灯させて列車の進行許可もしくは不許可を運転士に伝達する信号装置と、を連動させて、衝突もしくは脱線する危険のある進路へ列車の進入を許可しないようにするための保安システムが構築されている。近年、車上装置が検知した列車位置を無線で取込み、この列車位置に基づいて、転てつ器装置と、車内に設置された信号装置とを連動制御する手法が開発されている。以下、上述した各装置を総称する場合、単に「装置」とも表現する。
さらに従来の信号保安システムにおいては、制御情報を含んだ保安電文を列車と転てつ器との間で回覧させることにより、信号制御に必要な装置を減らし、装置の設計費用及び製造費用の削減を図る手法が開発されている(特許文献1参照)。
特開2006−232106号公報
上述のように従来の信号保安システムでは、列車と転てつ器との間で保安電文を回覧させる構成とした場合、列車や転てつ器の数が増えるに従い、保安電文を回覧するために必要な時間が長くなる。その結果、従来の信号保安システムは、何らかの異常を検知して列車を緊急停止させる必要が生じた場合、その異常を検知した装置が緊急停止指示を保安電文に含めて各列車に回覧すると、各列車がその緊急停止指示を受信するまでに時間が掛かってしまう可能性がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、異常を検知してから列車が緊急停止するまでの時間をより短縮して列車運行の安全性を高めることができる信号保安システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明においては、列車を制御する複数の列車保安装置と、前記列車が走行すべき線路を切り替える転てつ器を制御する転てつ器保安装置と、を備え、前記列車の線路上の占有範囲情報を含む保安電文を前記複数の列車保安装置同士の間、または、前記複数の列車保安装置うちのいずれかの列車保安装置と前記転てつ器保安装置との間で回覧して前記占有範囲情報を共有することにより前記列車の安全性を確保する信号保安システムにおいて、前記複数の列車保安装置のうち異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置は、前記異常を検知したことを、前記保安電文とは別途、前記複数の列車保安装置のうちの他の列車保安装置及び前記転てつ器保安装置にブロードキャストで通知することを特徴とする。
また、本発明においては、列車を制御する複数の列車保安装置と、前記列車が走行すべき線路を切り替える転てつ器を制御する転てつ器保安装置とを備え、前記列車の線路上の占有範囲情報を含む保安電文を前記複数の列車保安装置同士の間、または、前記複数の列車保安装置うちのいずれかの列車保安装置と前記転てつ器保安装置との間で回覧して前記占有範囲情報を共有することにより前記列車の安全性を確保するシステムにおいて、前記複数の列車保安装置のうち異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置は、前記異常に応じた緊急情報を回覧するための緊急情報回覧電文を共有し、前記複数の列車保安装置のうち前記異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置が前記異常を検知したことを前記緊急情報回覧電文に反映して回覧することを特徴とする。
本発明によれば、異常を検知してから列車が緊急停止するまでの時間をより短縮して列車運行の安全性を高めることができる。
本実施の形態による信号保安システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 列車保安装置の構成例を示す図である。 列車保安装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 緊急情報回覧電文の一例を示す図である。
以下、図面について、本発明の一実施の形態について詳述する。
(1)本実施の形態による信号保安システムの構成
図1は、本実施の形態による信号保安システムの概略構成の一例を示す。本実施の形態では、転てつ器に制御指示を与える転てつ器保安装置103が、ある異常を検知したことを契機として巡回路105を介して緊急停止指示を列車保安装置102a,102bへ伝送する場合を一例としてシステム全体の構成及び動作について説明する。なお、以下の説明においては、上述した転てつ器保安装置103及び列車保安装置102a,102bを総称して単に「装置」ともいう。
各装置間では、制御情報を含む保安電文104が回覧される一方、例えば異常が発生した場合には緊急情報の伝送用の電文である緊急情報回覧電文202が回覧される。保安電文104は、各線路を所定単位で分けたブロックをどの列車が通過可能であるかについて管理するブロック占有権と、転てつ器の制御指示及びその制御状態と、保安電文104を回覧すべき装置の順序を表すメンバーリストと、を含んでいる。
緊急情報回覧電文202は、その詳細については後述するが、上述した緊急情報回覧電文202を管理する管理装置と、緊急停止指示と、緊急情報回覧電文202を回覧すべき装置の順序を表すメンバーリストとを含んでいる。緊急情報回覧電文202は、例えば異常の有無に関わらず常に巡回路105上に複数回覧されており、異常がない場合には緊急停止指示なしの状態のまま、この巡回路105上で回覧されている。
転てつ器保安装置103が異常を検知すると、転てつ器保安装置103は、巡回路105に沿って保安電文104が回覧されている装置に対して緊急停止指示201を直接ブロードキャストする。緊急停止指示201を受信した装置は、巡回路105上を回覧されている緊急情報回覧電文202及び保安電文104のうち、最も早く緊急停止指示を反映することができる方の電文に緊急停止指示を反映する。最も早く緊急停止指示を反映することができる電文とは、具体的には、ブロードキャストされた緊急停止指示201を受信した際に受信済みの電文、または、緊急停止指示201を受信した後最初に受信した電文を表している。
上記のようにシステムを構成することにより、例えば、転てつ器保安装置103からブロードキャストされた緊急停止指示201を、列車保安装置102aが受信できなかったものの列車保安装置102bが受信できた場合、その列車保安装置102aは、その列車保安装置102bから次に回覧される緊急情報回覧電文202を受信することで緊急停止指示201を受信することができるようになる。
これにより、ブロードキャストされた緊急停止指示201がある装置で直接的に受信できなかったとしても、この装置は、その後短時間で、間接的に緊急停止指示201を受信することが可能となる。
図2は、列車101a,101bにそれぞれ搭載されている列車保安装置102a,102bの構成例を示す。列車保安装置102a,102bは、無線通信部301、保安電文更新部303及び列車制御部304を備え、さらに、本実施の形態において特有な緊急情報回覧電文更新部302を備えている。
無線通信部301は、他の装置から送信された緊急停止指示201を受信する。このように緊急停止指示201を受信すると、無線通信部301は、この緊急停止指示201を受信したことを、緊急情報回覧電文更新部302及び保安電文更新部303へ通知する。
この緊急停止指示201を受信したことが無線通信部301によって通知された緊急情報回覧電文更新部302は、緊急情報回覧電文202を保持している。つまり、緊急情報回覧電文202を受信して次の装置に送信していない状態である場合、緊急情報回覧電文更新部302は、上記保持している緊急情報回覧電文202に緊急停止指示を反映し、無線通信部301を介して巡回路105上で次の装置に送信する。
一方、緊急情報回覧電文202を保持していない場合、緊急情報回覧電文更新部302は、その状態が緊急停止指示の受信状態(以下「緊急停止指示受信状態」という)になり、緊急情報回覧電文202を受信するまでの間に亘って処理の実行を保留する。
緊急情報回覧電文202を受信すると、無線通信部301は、当該受信した緊急情報回覧電文202を緊急情報回覧電文更新部302に引き渡す。このように緊急情報回覧電文202が引き渡されると、緊急情報回覧電文更新部302は、その状態が緊急停止指示受信状態であれば、緊急情報回覧電文202に緊急停止指示を反映し、無線通信部301を介して巡回路105を介して次の装置に送信する。
同様に緊急停止指示201を受信したことが通知されると、保安電文更新部303は、保安電文104を保持している場合には、保安電文104に緊急停止指示を反映し、無線通信部301を介して次の装置に送信する。
一方、保安電文更新部303は、保安電文104を保持していない場合には緊急停止指示受信状態になり、保安電文104を受信するまで処理の実行を保留する。
無線通信部301は、保安電文104を受信すると、当該受信した保安電文104を保安電文更新部303に引き渡す。このように保安電文104を受け取ると、保安電文更新部303は、その状態が緊急停止指示受信状態であれば、保安電文104に緊急停止指示201を反映し、無線通信部301によって巡回路105を介して次の装置に送信する。
さらに列車保安装置102a,102bは、列車の制御として、緊急停止指示201に従って列車制御部304によって列車の緊急停止の処理を実行する。
無線通信部301は、そのような緊急停止指示201を受信すると、緊急停止指示201が発せられていることを列車制御部304に通知する。
さらに無線通信部301は、緊急情報回覧電文202を受信すると、当該受信した緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201が反映されているか否かを判定し、反映されていれば緊急停止指示201が発行されていることを列車制御部304に通知する。
同様に無線通信部301は、保安電文104を受信したときも、当該受信した保安電文104に緊急停止指示201が反映されているか否かを判定し、緊急停止指示201が反映されていれば緊急停止指示201が発行されていることを列車制御部304に通知する。
緊急停止指示201があることを通知された列車制御部304は、非常ブレーキを動作させ、列車を緊急停止させるよう制御する機能を有する。
(2)本実施の形態による信号保安システムの動作
図3は、緊急停止指示201を受け取った列車保安装置102a,102bによって実行される緊急停止処理の一例を示す。ステップSP401では、無線通信部301が巡回路105上の他の装置から送信される電文を受信する。
ステップSP402では、無線通信部301が、緊急停止指示201を受信したか否かを判定する。この無線通信部301は、緊急停止指示201を受信した場合はステップSP403を実行する一方、緊急停止指示201を受信していない場合は後述するステップSP409を実行する。
ステップSP403では、無線通信部301が緊急停止指示201を受信したため、緊急停止指示受信状態になる。次にステップSP404では、列車制御部304が、列車に非常ブレーキ出力を行い、列車を緊急停止させる。
次にステップSP405では、緊急情報回覧電文更新部302が、緊急情報回覧電文202を保持しているか否か、つまり、緊急情報回覧電文202を受信して次の装置に送信していない状態であるか否かを判定する。
緊急情報回覧電文更新部302は、緊急情報回覧電文202を保持していれば次のようなステップSP406を実行する一方、緊急情報回覧電文202を保持していなければ後述するステップSP407を実行する。
このステップSP406では、緊急情報回覧電文更新部302が、保持している緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201を反映する。
一方、ステップSP407では、保安電文更新部303が、保安電文104を保持しているか否か、つまり、保安電文104を受信して次の装置に送信していない状態であるか否かを判定する。この保安電文更新部303は、保安電文104を保持していれば次のようなステップSP408を実行する一方、保安電文104を保持していなければ後述するステップSP409を実行する。
このステップSP408では、保安電文更新部303が、保持している保安電文104に緊急停止指示201を反映する。
一方、ステップSP409では、無線通信部301が、緊急情報回覧電文202を受信したか否かを判定する。無線通信部301は、緊急情報回覧電文202を受信した場合は次のようなステップSP410を実行する一方、緊急情報回覧電文202を受信していない場合は後述するステップSP414を実行する。
このステップSP410では、無線通信部301が、受信した緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201が反映されているか否かを判定する。無線通信部301は、当該受信した緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201が反映されている場合は次のようなステップSP411を実行する一方、当該受信した緊急情報回覧電文202に緊急停止指示が反映されていない場合は後述するステップSP412を実行する。
このステップSP411では、緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201が反映されていたことから、列車制御部304が、列車に非常ブレーキ出力を行い、列車を緊急停止させる。
一方、ステップSP412では、緊急情報回覧電文更新部302が、その状態が緊急停止指示受信状態であるか否かを判定する。緊急情報回覧電文更新部302は、その状態が緊急停止指示受信状態であれば次のようなステップSP413を実行する一方、その状態が緊急停止指示受信状態でなければ後述するステップSP414を実行する。
このステップSP413では、緊急情報回覧電文更新部302が、その状態が緊急停止指示受信状態であるため、受信した緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201を反映する。
次にステップSP414では、無線通信部301が、保安電文104を受信したか否かを判定する。この無線通信部301は、保安電文104を受信した場合は次のようなステップSP415を実行する一方、保安電文104を受信していない場合は処理を終了する。
このステップSP415では、無線通信部301が、受信した保安電文104に緊急停止指示201が反映されているかを判定する。この無線通信部301は、当該受信した保安電文104に緊急停止指示201が反映されている場合は次のようなステップSP416を実行する一方、当該受信した保安電文104に緊急停止指示が反映されていない場合は後述するステップSP417を実行する。
ステップSP416では、保安電文104に緊急停止指示201が反映されていたので、列車制御部304は、列車に非常ブレーキ出力を行い、列車を緊急停止させる。
このステップSP417では、保安電文更新部303が、その状態が緊急停止指示受信状態であるか否かを判定する。この保安電文更新部303は、その状態が緊急停止指示受信状態であれば次のようなステップSP418を実行する一方、その状態が緊急停止指示受信状態でなければ処理を終了する。
このステップSP418では、緊急停止指示受信状態であるため、保安電文更新部303が、上記受信した保安電文104に緊急停止指示を反映し、処理を終了する。
図4は、上述した緊急情報回覧電文202のデータ構成の一例を示す。緊急情報回覧電文202は、電文を管理する管理装置同士を識別するためのID(図示の「管理装置ID」に相当)202A、緊急停止指示201を反映する緊急停止指示状態202B、及び、当該電文を回覧すべき装置の順序を表すメンバーリスト202Cを含んでいる。
緊急情報回覧電文202の生成及び削除について述べる。緊急情報回覧電文202の数は、要求される緊急停止指示の応答時間とシステム負荷とのバランスを考慮して決定すればよい。緊急情報回覧電文202の数を多くすれば、応答時間は短くなるが、一般的にシステム負荷が増大する傾向がある。ここでは、保安電文104が巡回路105を介して回覧されている装置と同数の緊急情報回覧電文202が回覧される場合を一例として説明する。
各装置は、保安電文104のメンバーリストに追加されたときに、緊急情報回覧電文202を生成する。この緊急情報回覧電文202の生成の際に、各装置は、生成時に緊急情報回覧電文202内の管理装置IDとして自らの装置を他の装置から識別可能な管理装置IDを設定する。併せて、各装置は、緊急情報回覧電文202のメンバーリストとして、保安電文104のメンバーリストと同一のメンバーリストを設定する。そのように緊急情報回覧電文202が生成された後、各装置は、メンバーリストの記載順に従って緊急情報回覧電文202の回覧を開始する。
緊急情報回覧電文202のメンバーリスト202Cの更新は、各装置によって緊急情報回覧電文202を送信する際に実施される。各装置は、緊急情報回覧電文202の送信時に、最新の保安電文104のメンバーリストを緊急情報回覧電文202のメンバーリスト202Cにコピーしすることで反映し、当該反映後の緊急情報回覧電文202を送信する。
このように緊急情報回覧電文202のメンバーリスト202Cを更新することで、上述した各電文が回覧される装置の数が増減する場合でも、保安電文104のメンバーリストを更新するのみで、自動的にその更新されたメンバーリストが緊急情報回覧電文202に反映されるようになる。
一方、緊急情報回覧電文202の削除については、各装置が受信時に、これを削除すべきか否かについて次のように判定し、これを削除すべき場合には削除を実施する一方、これを削除すべきでない場合には削除を実施しない。
具体的には、各装置は、他の装置から緊急情報回覧電文202を受信した際に、この緊急情報回覧電文202の管理装置ID202Aがそのメンバーリスト202Cに含まれているか否かを判定する。当該緊急情報回覧電文202の管理装置ID202Aがメンバーリスト202Cに存在ない場合、各装置は、この緊急情報回覧電文202を回覧させた列車保安装置(図1に示す列車保安装置102a,102bのいずれか)を搭載する列車が、既に、上記ブロック占有権の範囲内を走行していないものと判定し、当該緊急情報回覧電文202を削除する。
このように緊急情報回覧電文202を生成したり削除することにより、メンバーリストに存在する装置の数、すなわち、保安電文104が回覧されている装置の数分の緊急情報回覧電文202が、巡回路105上において各装置間で回覧されることになる。
以上のように説明したように、本実施の形態では、異常を検知したいずれかの装置から巡回路105上の同一エリア内において保安電文104が回覧されている複数の装置に緊急停止指示201がブロードキャストされる。このようにブロードキャストされた緊急停止指示201が規定時間以内に全ての装置に伝達されない可能性を考慮して、本実施の形態では、保安電文104とは別に、緊急情報の伝送用の電文として緊急情報回覧電文202を複数回覧させている。ブロードキャストされた緊急停止指示201を受信した特定の装置が存在する場合、灯が特定の装置は、最も早く緊急停止指示201を反映可能な緊急情報回覧電文202に緊急停止指示201を反映し、巡回路105上をさらに回覧させている。
以上のような構成によれば、例えば列車の緊急停止が必要となるような異常を検知した装置から緊急停止指示201をブロードキャストする一方、当該ブロードキャストされた緊急停止指示201を反映可能な複数の緊急情報回覧電文202を回覧している。これにより、保安電文104の回覧を待つまでもなく緊急停止指示201を各装置に伝達することができる可能性をより高くし、異常を検知してから列車が緊急停止を行うまでの時間を短縮し、列車運行の安全性を高めることが可能となる。
ところで、本実施の形態では、巡回路105上の各装置に緊急停止指示201を伝達する方法として、上述したように緊急停止指示201をブロードキャストするとともに、いずれかの装置によって受信された緊急停止指示201が反映された緊急情報回覧電文202が巡回路105上において各装置に回覧される形態を例示しているが、これに限られず、上述した緊急停止指示201を巡回路105上にブロードキャストする前者の方法と、緊急停止指示201が反映された緊急情報回覧電文202を巡回路105上において各装置に回覧する後者の方法とのいずれかの方法を実施するようにしても、本実施の形態と同様の効果を発揮することは云うまでもない。
なお、上述した緊急停止指示に応じた列車の緊急停止を解除する際には、従前のように、当該解除を実施すべき旨の保安電文104が巡回路105上において各装置間で回覧されるようにする。この際、複数の異常が発生していた場合には、一部の異常が解消したことが確認されたことを契機として列車の緊急停止を解除するのではなく、全ての異常が解消したことが確認されたことを契機として列車の緊急停止を解除するようにする。
(3)その他の実施形態
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、上記実施形態では、各種プログラムの処理をシーケンシャルに説明したが、特にこれにこだわるものではない。従って、処理結果に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替え又は並行動作するように構成しても良い。
本発明は、例えば、鉄道、モノレール、LRT(Light Rail Transit)、AGT(Automated Guided Train)、車等の車両を運行する際の信号保安を考慮した信号保安システムに広く適用することができる。
101……列車、102a,102b……列車保安装置、103……転てつ器保安装置、104……保安電文、105……巡回路、201……緊急停止指示、202……緊急情報回覧電文、301……無線通信部、302……緊急情報回覧電文更新部、303……保安電文更新部、304……列車制御部。

Claims (4)

  1. 列車を制御する複数の列車保安装置と、前記列車が走行すべき線路を切り替える転てつ器を制御する転てつ器保安装置と、を備え、前記列車の線路上の占有範囲情報を含む保安電文を前記複数の列車保安装置同士の間、または、前記複数の列車保安装置うちのいずれかの列車保安装置と前記転てつ器保安装置との間で回覧して前記占有範囲情報を共有することにより前記列車の安全性を確保する信号保安システムにおいて、
    前記複数の列車保安装置のうち異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置は、
    前記異常を検知したことを、前記保安電文とは別途、前記複数の列車保安装置のうちの他の列車保安装置及び前記転てつ器保安装置にブロードキャストで通知する
    ことを特徴とする信号保安システム。
  2. 前記複数の列車保安装置及び前記転てつ器保安装置は、
    前記異常に応じた緊急情報を回覧するための緊急情報回覧電文を共有し、
    前記異常を検知した前記列車保安装置または前記転てつ器保安装置は、
    前記異常を検知したことを前記緊急情報回覧電文に反映して回覧することを特徴とする請求項1に記載の信号保安システム。
  3. 前記緊急情報回覧電文は、
    当該緊急情報回覧電文を管理する複数の管理装置を互いに識別可能な識別子を含むことを特徴とする請求項2に記載の信号保安システム。
  4. 列車を制御する複数の列車保安装置と、前記列車が走行すべき線路を切り替える転てつ器を制御する転てつ器保安装置とを備え、前記列車の線路上の占有範囲情報を含む保安電文を前記複数の列車保安装置同士の間、または、前記複数の列車保安装置うちのいずれかの列車保安装置と前記転てつ器保安装置との間で回覧して前記占有範囲情報を共有することにより前記列車の安全性を確保するシステムにおいて、
    前記複数の列車保安装置のうち異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置は、
    前記異常に応じた緊急情報を回覧するための緊急情報回覧電文を共有し、
    前記複数の列車保安装置のうち前記異常を検知したいずれかの列車保安装置または前記転てつ器保安装置が異常を検知したことを前記緊急情報回覧電文に反映して回覧する
    ことを特徴とする信号保安システム。
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