JP2018117994A - 切断工具 - Google Patents
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Abstract
Description
切断ディスクの下側には、対抗刃が配置されており、対抗刃の下方には、上面視でグリップと同方向に向けられたベースが配置されている。
この手持ち電動カッタのハウジング内には、電動モータのための充電池が格納されている。
本発明の主な目的の一つ(第1の目的)は、バッテリの取り扱いが容易である切断工具を提供することにある。
本発明の主な目的の別の一つ(第2の目的)は、切断に係る操作がより行い易い切断工具を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記バッテリ装着部は、前記ハウジングの後端部に配置されており、前記ガイド溝は、上下方向、前後方向又は左右方向に延びていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記バッテリ装着部に装着可能なバッテリを有しており、前記バッテリは、前記ガイド溝に入るレールを有していることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベース本体部は、前記固定刃及び前記固定刃保持部の少なくとも一方と、左右方向でオーバーラップしていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベース本体部は、前記固定刃と、上下方向でオーバーラップしていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、更に、前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、上記発明において、前記回転刃は、前記モータのモータ軸と平行であることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、上記発明において、前記ブレードカバーの一部は、他の部分に対する突出及び変色の少なくとも一方が施された目印であることを特徴とするものである。
上記目的(第2の目的)に鑑み、請求項11に記載の発明は、モータと、前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、前記固定刃を保持するベースと、を備えており、前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
本発明の主な効果の別の一つは、切断に係る操作がより行い易い切断工具が提供されることにある。
当該形態や変更例における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況や移動する部材の状態等により変化することがある。
尚、本発明は、下記の形態や変更例に限定されない。
図1は本発明の第1形態に係る切断工具の一例としてのマルチカッタ1の斜視図であり、図2はマルチカッタ1の(a)バッテリの斜視図,(b)バッテリ取り外し状態に係る後方からの斜視図であり、図3はマルチカッタ1の左側面図であり、図4はマルチカッタ1の右側面図であり、図5はマルチカッタ1の前面図であり、図6はマルチカッタ1の上面図であり、図7はマルチカッタ1の下面図であり、図8は図3のA−A断面図であり、図9は図4のB−B断面図であり、図10は図3のC−C断面図であり、図11はマルチカッタ1の開蓋右側面図であり、図12はマルチカッタ1の分解斜視図である。
マルチカッタ1は、その外郭を形成するハウジング2を有している。
マルチカッタ1は、前下がりの斜め方向に延びており上面視で前後方向に延びる円柱状の本体部4と、本体部4の後端部から後方へ突出するように形成された、前後方向(完全な前後方向に近い前下がりの斜め方向)に延びており上面視で前後方向に延びる円柱状のハンドル部6と、ハンドル部6の後端部から後方へ上下左右に広がるように突出したバッテリ装着部8と、バッテリ装着部8に対して着脱可能なバッテリ10と、を有する。尚、バッテリ10は、マルチカッタ1の構成要素に含められなくても良い。
本体部4の中心軸の方向とハンドル部6の中心軸の方向は、側面視(左方視又は右方視)で角度(鈍角)を持って交わる。尚、完全な前後方向は、ここでは本体部4やハンドル部6を上面視でみた場合のそれらの中心軸の方向とされ、上下方向は後述のベース30の下面の鉛直方向(ベース30の後辺の方向)とされるが、他の方向とされても良い。
図13はモータ11及びギヤアッセンブリ12の分解斜視図であり、図14はモータ11及びギヤアッセンブリ12の(a)右側面図(一部中央縦断面図),(b)(a)のD−D断面図(モータは断面でない)であり、図15はマルチカッタ1のモータ11及びギヤアッセンブリ12を除いた開蓋右側面図である。
モータ11は、バッテリ10の電力により回転駆動するモータ軸20を備えている。モータ軸20の前端部には、ピニオン21が固定されている。
ギヤアッセンブリ12は、その外郭を構成する樹脂製のギヤケース22と、ギヤケース22の後端部においてモータ軸20(ピニオン21)を受け入れるように形成されたモータ接続部23と、モータ軸20の方向と角度(90°)を持って交わり左側に一部露出する出力軸24と、を備えており、モジュール化されている。
モータ11は、マルチカッタ1の動力源であり、その回転は、ギヤアッセンブリ12に伝達されて、減速ないし方向変換のうえで出力軸24に伝えられる。
出力軸24は、回転力を受けて軸周りに回転可能な部材であり、その先端部(左端部)には、先端工具としての回転刃26が、ネジ27により固定される。
回転刃26の下側には、回転刃26に対向する固定刃28が配置されている。固定刃28は、ベース30に、複数のリベット31で固定される。
ハンドル部6の前下部から本体部4の後下部にかけての部分には、モータ11の駆動をオンオフするメインスイッチ34が配置されている。
又、本体部4の後下部ないしハンドル部6の前下部であって、メインスイッチ34の隣接位置(前側)には、メインスイッチ34がオンしないようにロックするロックオフレバー35が配置されている。
更に、バッテリ装着部8には、バッテリ10と電気的に接続されるターミナル36と、モータ11を制御するコントローラ38が配置されている。
左ハウジング40は、前部において複数(2個)の孔45を有すると共に、中央部や後部において複数のネジボス部46を有している。各孔45は、左部より右部で内径が一段狭くなるように形成されている。各孔45の右側は、左ハウジング40の右面に対して右方に筒状に突出している。
右ハウジング42は、各孔45に対応するネジ孔47と、各ネジボス部46に対応するネジ孔48を有している。各ネジ孔47は、中央部で内径が一段狭くなって左右両側で拡径部を有するように形成されており、左の拡径部において、孔45の筒状突出部を受け入れている。
ブレードカバー44は、各孔45に対応するネジボス部49を有している。
左ハウジング40及び右ハウジング42は、ネジボス部46とネジ孔48の対にそれぞれ入るネジ50により、合わせられている。
左ハウジング40及び右ハウジング42における、本体部4中央下部の部分であって、ブレードカバー44やベース30の後方の部分には、後方に突出しており被切断材を案内する案内突起52が形成されている。ブレードカバー44の下面や、本体部4の案内突起52を含む前部下面は、前後左右に広がり、ベース30の下面と平行になるように形成されている。
バッテリ10は、電動工具用であって、例えばインパクトドライバや、インパクトレンチ、スクリュードライバ、ハンマドリル、レシプロソー、マルノコといった充電式の電動工具に装着して用いられる。尚、バッテリ10は、クリーナ、ブロワ、あるいは園芸用トリマをはじめとする園芸工具等に用いられても良い。
バッテリ10は、図示されない弾性部材により前方に付勢されており前面から突出するバッテリ爪61と、これと共に付勢力に抗して後方へ移動可能であり下面に露出するように配置されたバッテリレバー62と、を備えている。又、バッテリ10は、前面において、それぞれ上下方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を備えている。更に、バッテリ10は、これらの左右に配置された、上下方向に延び前方へ突出するレール69を、前面に有している。
バッテリ装着部8のターミナル36は、上下左右に広がる板状の部材であって、後面が露出するように配置されており、その後面から後方へ突出するように形成された、上下方向に延びる板状のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74を有している(突出部)。
バッテリ10は、バッテリ装着部8の下から上方へスライドさせることで装着される(スライド装着)。装着時、バッテリ装着部8のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74が、順にバッテリ10前面のプラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68内に入る。又、バッテリ爪61が、バッテリ装着部8であって、ハウジング2(左ハウジング40及び右ハウジング42)の後面において前方へ窪むように形成された、窪み部76に入る。
バッテリ10を外す場合、使用者は、バッテリレバー62を後方へ移動させることで、バッテリ爪61を突出量の減少により窪み部76から外れた状態としながら、バッテリ10を下方にスライドさせる(スライド離脱)。
スライド脱着時、バッテリ10は、バッテリ装着部8の後面の左右において前方へ凹み上下に延びるように形成されたガイド溝78にレール69が入り込むことにより、スライド方向に案内される。
バッテリ装着部8のコントローラ38は、薄い直方体状の部材であって、ターミナル36と平行に配置されており、図示されない回路基板を備えている。尚、回路基板には、モータ11の変速を行うための素子が搭載されていても良い。又、コントローラ38は、ハンドル部6や本体部4に配置されても良く、ハンドル部6の中心軸の方向を始めとするターミナル38と交わる方向に向けられても良い。
スイッチレバー80は、メインスイッチ本体部82の下側に配置されており、ハウジング2から露出している。
メインスイッチ本体部82は、ハウジング2内に配置されており、押し込みによりオンに切り替わり押し込みの解除により下方に復帰してオフに切り替わるプッシュボタン83を、下部に有している。
ターミナル36と、コントローラ38と、メインスイッチ本体部82と、モータ11は、図示されないリード線により、バッテリ10からモータ11へ電力供給可能ないし信号送信可能に接続されている。コントローラ38とメインスイッチ本体部82の間のリード線の外側には、リード線をまとめると共にノイズを低減する筒状のフィルタ86が配置されている。
スイッチレバー80は、ハウジング2から下方に露出するスイッチレバー本体部90と、スイッチレバー本体部90から後方へ延びるように形成されたアーム部92を備えている。
スイッチレバー本体部90は、内部(左右方向中央)において前後方向に延び上方に突出する板状部94を備えたバスタブ状の部分である。スイッチレバー本体部90の下面は、外方(下方)に突となる曲面とされていて、使用者がどの部分を握っても押し易いようになっている。板状部94の中央部には、更に上方に突出する円柱状のバネ保持部96が設けられている。バネ保持部96は、弾性体であり上下に延びるコイルバネ98の下部を保持する。コイルバネ98の上部は、左ハウジング40の内面から右方に突設されたリブにより保持される。板状部94の後部(バネ保持部96より後方の部分)には、メインスイッチ本体部82のプッシュボタン83が隣接している。
アーム部92の前端部には、左右方向に延びる軸部99が形成されている。スイッチレバー80は、軸部99がハウジング2の内面に対し回転可能に受け入れられることで、軸部99の周りで揺動可能とされている。
スイッチレバー本体部90が上方に押されると、板状部94の後部によりプッシュボタン83が上方に押し込まれ、メインスイッチ本体部82がオンに切り替わる。又、スイッチレバー本体部90の押し込みが解除されると、プッシュボタン83の復帰力やコイルバネ98の弾性力により、スイッチレバー80が下方に復帰する。スイッチレバー80の復帰位置は、アーム部92がハウジング2の内面に当たることで定められる。復帰位置では、プッシュボタン83が押し込まれず、メインスイッチ本体部82がオフに切り替わる。尚、図11や図15では、スイッチレバー80は復帰位置となっている。
メインスイッチ本体部82は、スイッチレバー80ないしプッシュボタン83の押し込みに応じて切替状態を変化させ、コントローラ38は、その切替状態に応じてモータ11への通電をオンオフする。
制御回路201は、バッテリ10が高温になった場合に給電を遮断する高温保護回路を備えている。即ち、バッテリ10には、バッテリセルV1sの温度を検出するサーミスタ208が内蔵されており、制御回路201は、サーミスタ208が検出した温度が閾値以上となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201は、所定時間内に閾値以上の温度が複数回検出された場合等に、バッテリ10の通電を遮断しても良く、即ち制御回路201における温度ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。
又、制御回路201は、過電流が流れた場合に給電を遮断する過電流保護回路を備えている。即ち、制御回路201は、マルチカッタ1の作動中(モータ11駆動中)における通電電流の電流値を把握し、当該電流値が閾値以上となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201における電流値ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。
更に、制御回路201は、過放電となった場合に給電を遮断する過放電保護回路を備えている。即ち、制御回路201は、バッテリ10の電圧値を把握し、当該電圧値が閾値以下となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201における電圧値ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。又、高温保護回路、過電流保護回路、過放電保護回路のうちの少なくとも何れかは、省略されても良い。
ロックオフレバー35は、ロックオフレバー本体部100と、ロックオフレバー本体部100の中央部から後方に延びる柱状の突部102と、ロックオフレバー本体部100の中央部から前方に突出したバスタブ状のバネ保持部103と、を有する。
ロックオフレバー本体部100の中央上部には、楕円筒面状に下方へ凹んだ凹部104が形成されている。凹部104内には、モータ11の下部が入っており、凹部104はモータ11を避けている。
突部102は、スイッチレバー80のスイッチレバー本体部90における板状部94の前部の上側に達している。
バネ保持部103には、弾性体としてのバネ106が、左右方向において伸縮可能に保持されている。バネ106の一端は、バネ保持部103の内壁に接触しており、他端は、左ハウジング40の内面に接触している。
ロックオフレバー35がその移動範囲の中央に位置していると、バネ106は自然長となっており、突部102は、復帰位置における板状部94の前部の真上(スイッチレバー80の押し込み側)に位置して板状部94に接触し、スイッチレバー80の上方への揺動を阻止する(ロック)。
他方、ロックオフレバー35が、バネ106の付勢力に抗して移動範囲の左あるいは右に移動されると、突部102は、板状部94の左あるいは右にずれて、上方に押されたスイッチレバー本体部90内に相対的に進入可能となり、スイッチレバー80の上方への揺動を許容する(ロック解除)。スイッチレバー本体部90内に入った突部102は、バネ106により中央位置に戻ろうとしても、板状部94の左面あるいは右面により止められる。
スイッチレバー80が押し込み位置から復帰位置へ復帰すると、バネ106によりロックオフレバー35が中央に戻り、ロックオフレバー35が左あるいは右に移動操作されるまでスイッチレバー80をロックする。
ロックオフレバー35の凹部104は、その移動範囲内の何れの位置においても、モータ11を避ける(モータ11に軽く接触しあるいはモータ11から離れる)ような形状となっている。
ギヤケース22の割面は、上ギヤケース112と下ギヤケース114において前後左右に広がる面(前下がり)であり、これらと後ギヤケース110において上下左右に広がる面(下部に対してより前方となる上部を有する)であって、左ハウジング40と右ハウジング42における前後上下に広がる割面に対して交わる(略直交する)ものとなっている。
後ギヤケース110のモータ接続部23は、モータ軸孔116と、その上下のネジ孔118を有している。モータ接続部23には、モータ11が、各ネジ孔118を通されたネジ120により取り付けられている。モータ軸孔116内には、モータ軸20(ピニオン21)が通る。
上ギヤケース112には複数のネジ穴122が設けられ、下ギヤケース114の対応する位置にはネジボス部124が設けられて、ネジ穴122とネジボス部124の対毎にネジ126が通されて、上ギヤケース112と下ギヤケース114が組み合う。
減速機構としての遊星歯車機構130は、後ギヤケース110に保持される円筒状のインターナルギヤ140と、その後部内側で自転しながら公転する一段目の遊星歯車群(3個の遊星歯車141)と、これらの後面側に配置されるリング状のプレート142と、各遊星歯車141を後方へ突出するピン143で回転可能に支持して共に公転する一段目のキャリア144と、その前部中央の歯車部145に噛み合いインターナルギヤ140の前部内側で自転しながら公転する二段目の遊星歯車群(3個の遊星歯車146)と、これらを後方へ突出するピン147で回転可能に支持して共に公転する二段目のキャリア148と、を備えている。一段目の遊星歯車141には、モータ軸20のピニオン21が噛み合っている。二段目のキャリア148の中央部には、スピンドル132の後端部を保持するスピンドル孔149が開けられている。尚、遊星歯車機構130は、二段のものに限らず、一段のものでも三段以上のものでも良い。又、遊星歯車機構130以外の減速機構が用いられても良いし、減速機構が省略されても良い。
スピンドル132の第1かさ歯車134は、出力軸24の第2かさ歯車136と噛み合っている。
出力軸24の右端部には、オイルレスベアリング154が配置されている。又、出力軸24の左端部は、他の部分に対して拡径された拡径部とされており、その拡径部にはボールベアリング156が配置されている。出力軸24は、オイルレスベアリング154とボールベアリング156によって回転可能に支持されており、1本の出力軸24に対する2個の軸受の配置によって、安定して支持される。又、比較的に大きい応力がかかる第2かさ歯車136の固定部付近に、応力対抗性能の高いボールベアリング156が配置され、比較的に小さい応力がかかる出力軸24の基端部に、低コストでコンパクトなオイルレスベアリング154が配置されるので、出力軸24の支持機構が、必要十分な性能を備えながら、低コストでコンパクトとなり、マルチカッタ1の操作性が向上する。尚、オイルレスベアリング154やボールベアリング156やその他の軸受として、他の形式のものが用いられても良い。
出力軸24の左端部は、ギヤケース22ないし左ハウジング40から露出している。出力軸24の中心軸M2(回転刃26の回転軸)は、中心軸M1に対して、角度(90°)を有していて、左右方向を向いている。第1かさ歯車134と第2かさ歯車136は、動力の方向を変換する方向変換機構を構成する。方向変換機構は、かさ歯車の組合せ以外のものであっても良く、減速の機能を合わせて有していても良い。又、方向変換機構が省略されても良い。
回転刃26は、正十角形状であり、周辺部に刃を有するところ、他の正多角形状であっても良いし、円形状であっても良い。回転刃26の中央には、ネジ孔部160の突出形状に対応する形状に開けられた中央孔162が設けられ、中央孔162がネジ孔部160の突出部に入ることにより、回転刃26の出力軸24に対する相対的な回転が止められる。回転刃26の周縁には、複数の円形の小孔164が、周方向に並べられている。小孔164の設置により、回転刃26の軽量化や放熱特性の良好化が図られる。尚、ネジ孔部160の突出部や中央孔162の形状は、回転止めがなされれば、他の形状であっても良い。又、小孔164の形状は円形に限られず、多角形や長孔(スリット)等であっても良いし、小孔164の数や配置も様々に変更されて良い。
ベース本体部170は、断面[字状の後部と断面L字状の前部を有する折り曲げ板状の部材である。尚、ベース本体部170の形成は、薄板の折り曲げによる他、複数の板状部材のの組合せや、厚板の接合等によっても良い。
ベース本体部170の前部は、先の尖った鉤状、矢尻状あるいは爪状に形成されており、又その後上端が固定刃28の上部と連続するように配置されていて、被切断物を円滑に導入する。
ベース本体部170の前後方向の長さは、回転刃26の直径の約2倍以上あるいは固定刃28の長さの約3倍以上と十分に長くなっており、被切断材が切断を継続し易い後方に良好に案内される。
又、図4に示されるように、ベース本体部170の下面部の後端部と、装着されたバッテリ10の下面が、平面T(机の天面や床面)に接触する状態で、使用者は、マルチカッタ1を平面T上に立てて置ける。ベース本体部170は下面部を有するように形成され、比較的に重量の大きいモータ11が中央に配置されて、バッテリ10装着時には比較的に重いバッテリ10とモータ11が前後に分かれる。又、バッテリの10の後面が、平面T2(机の天面や床面)に接触する状態で、使用者は、マルチカッタ1を平面T2上に立てて置ける。この場合、比較的に重いバッテリ10が下側に位置する。かように、マルチカッタ1は、バッテリ10を利用した接地姿勢を、2種類有する。
固定刃保持部172は、前後に伸びる板バネ状の部材であり、後端部がスペーサ174を介してベース本体部170の後部右面に対し複数のリベット176で止められることで、ベース本体部170に保持されている。固定刃保持部172は、後部がベース本体部170に沿い、前部が前方に行くほど左右方向でベース本体部170に近づくように、中央部で折り曲げられている(図10)。そして、固定刃保持部172の前端部に、固定刃28が取り付けられている。尚、固定刃保持部172や固定刃28は、リベット176,31以外により固定されても良く、例えばボルトとナットで固定されても良い。
ベース本体部170の後部であって、リベット176の上側には、ネジ孔180と、その後方に配置されるネジボス孔182が開けられている。
ベース本体部170は、左ハウジング40の前端部外面(孔45の上側)に形成された前後方向の溝184(図12)に対して上端部が入れられた状態で、溝184の下側(孔45の前側)に形成されたネジ孔186とネジ孔180にネジ188を入れることで、左ハウジング40に取り付けられている。
ベース30のみをハウジング2に対し取り付ける固定部材は、ネジ188一本である。
ベース本体部170の上端部は、図12に示されるように、当該上端部における他の部分(後部)に対して前方へ突出する突出部189を有している。当該上端部後部や突出部189は、前後左右に広がっている。当該上端部後部は、ベース本体部170の上下に延びる部分(ベース本体部170後部)の上辺と、略同一の前後方向寸法を有していて、側面視で略同幅となっている。ベース本体部170の上端部は、突出部189により、回転刃26を避けながら前後方向の長さを大きく確保することができ、取付強度の高い状態でハウジング2に取り付けられる。
回転刃26は、刃が右面の辺部において頂点となり左面の辺部にかけて径方向内方となるように装着され、モータ軸20と平行になるように装着される。回転刃26は、右面(裏スキ面)において固定刃28の左面(固定刃28の裏スキ面)に合わさる。固定刃28は、より詳細には、前上部において回転刃26と点接触している。尚、回転刃26と固定刃28の接触は、線接触であっても良いし、面接触であっても良い。
回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面(図8の中心線M3参照)は、ギヤアッセンブリ12の中心軸M1と平行であり、出力軸24の中心軸M2に対して垂直である。
固定刃28の下方には、ベース本体部170の前後左右に延びる下面部が配置されており、切断のため被切断材が回転刃26と固定刃28の間に入って、固定刃28が大きく下方に移動したとしても、ベース本体部170(下面部)が、固定刃28を支えて、固定刃28や固定刃保持部172を保護する。
即ち、図9に示されるように、ブレードカバー44における前方のネジボス部49が、左ハウジング40の孔45を通過して、右ハウジング42のネジ孔47に達する状態で、ネジ孔47と孔45とネジボス部49にネジ190が通されることで、ブレードカバー44と左ハウジング40と右ハウジング42が共締めされる。
又、後方のネジボス部49が、ベース本体部170のネジボス孔182と左ハウジング40の孔45を通過して、右ハウジング42のネジ孔47に達する状態で、ネジ孔47と孔45とネジボス部49(とネジボス孔182)にネジ190が通されることで、ブレードカバー44とベース30と左ハウジング40と右ハウジング42が共締めされる。
ベース30や、固定刃保持部172、固定刃28は、複数箇所(前後2箇所)で取り付けられるので、取付先に対して相対的に回転する事態が防止され、強固に取り付けられる。尚、これらの少なくとも何れかにおける取付箇所は、1箇所あるいは3箇所以上とされても良い。
墨線192は、使用者にとって切断方向の目安となる。
墨線192は、ブレードカバー44の複数色(二色)一体成形により、印刷や塗装によらずに、ブレードカバー44の他の部分と異なる色で形成され、変色が施されている。ここでは、墨線192以外の部分が黒色の樹脂材料とされ、墨線192が白色(黒色に対してコントラストの高い色)の樹脂材料とされ、インサート成形により形成されている。又、墨線192は、ブレードカバー44の他の部分から外方へ突出するように形成されており、他の部分に対する突出が施されている。尚、複数色一体成形の方式や色の種類は、上述のものに限られず、例えば二色成形が用いられても良い。又、白色樹脂材料(墨線192の材料)と黒色樹脂材料(墨線192以外の材料)は、同種のものであっても別種のものであっても良く、墨線192の材料は例えばエラストマとすることができる。更に、回転刃26の回転方向を示す矢印やロゴ等が、墨線192と同色ないし同素材で、あるいは墨線192やその他の部分と別色ないし別素材で形成されても良い。加えて、墨線192において、変色又は突出が省略されても良い。又、墨線192は、他の部分より窪む凹みで形成されても良い。
又、ブレードカバー44の一部(左面)や、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)も、墨線192と同じ方向とされている。尚、ブレードカバー44の全部やベース30の全部が墨線192と同じ方向とされても良い。又、墨線192、ブレードカバー44、ベース30の内の少なくとも何れかが傾けられなくても良い。更に、回転刃26の裏スキ面がギヤアッセンブリ12の中心線M1の方向や本体部4の方向から傾けられても良く、この場合に、墨線192やブレードカバー44、ベース30の内の少なくとも何れかが中心線M1の方向や本体部4の方向と同じ方向とされても良い。
かように墨線192やブレードカバー44、ベース30が、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対して傾けられることにより、切断方向の目安が回転刃26から視て固定刃28寄りとなり、固定刃28が外側(右側)へ広がろうとする力がかかり難くなって、安定した切断が確保される。
このことは、使用者が切断方向を左へ大きく曲がる方向として切断する場合を考えると、より明確に理解される。即ち、この場合、固定刃28が被切断材から右方への力を受け、固定刃28が右側へ移動して回転刃26から広がるように離れる可能性がある。これに対し、逆に使用者が右へ大きく曲がるように切断する場合では、固定刃28が左方への力を受けるところ、左へ移動しようとする固定刃28は回転刃26に受け止められ、結局固定刃28の広がりは阻止される。
マルチカッタ1では、墨線192やブレードカバー44、ベース30が、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対して傾けられた分、固定刃28の広がりが抑制され、又左曲がりの切断が安定する。
墨線192や、ブレードカバー44、ベース30の、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対する角度は、小さすぎると切断安定性の向上が十分に図れず、大きすぎると実際の切断方向から離れて切断の目安としての機能が阻害されることから、好ましくは1°以上5°以下であり、より好ましくは2°以上4°以下である。尚、墨線192や、ブレードカバー44、ベース30の少なくとも何れかにおいて、互いに異なる角度で傾けられていても良い。
特に図17(a)に示されるように、ベース本体部170の鉤状の前端部F1は、固定刃保持部172の前端部F2の左方に位置しており、前端部F2と側面視(特に左側から右方へ視た場合)でオーバーラップしており、即ち左右方向でオーバーラップしている。ベース本体部170の前端部F1は、固定刃28の前部に隣接している(固定刃前部隣接部分)。固定刃保持部172の前端部F2は、これより後方の部分に対して、前方へ行くほど右方(ベース本体部170から離れる方向)となるように曲げられている。
又、特に図17(b)に示されるように、ベース本体部170の上下方向に延びる後部に係る弧状の前辺の下端部である弧下端部R1は、固定刃28の後下部R2の左方に位置しており、後下部R2と側面視で即ち左右方向でオーバーラップしている。ベース本体部170の弧下端部R1は、固定刃28の後部に隣接している(固定刃後部隣接部分)。
固定刃28は、ベース本体部170と固定刃保持部172の間の前端部F1,F2の間隔や、ベース本体部170と固定刃28の間の弧下端部R1,後下部R2の間隔により、左方への移動が許容され、又その間隔を超える左方への移動が阻止される。固定刃28は、被切断材からの作用力により、これらの間隔分だけ左方に移動すると、ベース本体部170の前端部F1,弧下端部R1が、固定刃保持部172の前端部F2,固定刃28の後下部R2に接触して、それ以上の固定刃28の左方への移動が食い止められる。
尚、ベース本体部170は、前端部F1において固定刃28と側面視でオーバーラップしていても良いし、弧下端部R1において固定刃保持部172と側面視でオーバーラップしていても良い。又、ベース本体部170は、前端部F1及び弧下端部R1の何れか一方において、固定刃保持部172や固定刃28と、側面視でオーバーラップしていても良い。更に、ベース本体部170は、前端部F1と弧下端部R1以外の部分において、固定刃保持部172や固定刃28と、側面視でオーバーラップしていても良い。
即ち、ベース本体部170の下部における起立部分の肉厚部(左右方向の厚み)の上方に、上下前後に広がる固定刃28が位置している。
より詳細には、非切断状態において、上面視で、ベース本体部170の当該肉厚部の右部が固定刃28の前左部とオーバーラップしており、左右方向において、回転刃26と固定刃28の接触点付近でベース本体部170の当該肉厚部の厚さの半分ほどと固定刃28の厚さの3分の2ほどがオーバーラップしており、固定刃28の前端付近でベース本体部170の当該肉厚部の厚さの略全部と固定刃28の厚さの略全部がオーバーラップしている。ベース本体部170と固定刃28の間隔は、被切断材に係る想定される最大の厚み程度以下とされている。尚、オーバーラップの部分や量は、様々に変更することができる。
かようにベース本体部170が固定刃28と間隔を有し、上下方向でオーバーラップしていることにより、固定刃28は、被切断材から下方への力を受けた場合に、被切断材の厚み程度の下方への移動が許容され、又それ以上の下方への移動が、ベース本体部170との接触により阻止される。更に、固定刃28は、かような接触によりベース本体部170に支持され、更に下方への力を受けることで、下部に対して上部が左側となるように左方へ傾斜したりその逆の右方へ傾斜したりする事態が防止される。ベース本体部170による固定刃28の支持は、図17(d)においても現れている。尚、各種の間隔は、寸法を増減されたり、省略されたりしても良い。
バッテリ10の制御回路201は、残容量検出回路202と、それに接続された4個の発光ダイオードLED1s〜LED4sを含む残容量表示回路204と、残容量検出回路202に接続された残容量表示スイッチ206と、サーミスタ208と、電源プラス端子210と、電源マイナス端子212と、バッテリ側通信端子214,216,218と、を有している。
バッテリ10は、残容量表示スイッチ206、及び残容量表示回路204を、表面部において有している(図18(a)以外図示略)。これらは、バッテリ装着部8に隠れる部分(前面)以外のバッテリ10の表面部に配置されており、ここではバッテリ10の上面部に配置されている。又、バッテリ10のプラス端子スリット64に電源プラス端子210が設けられ、マイナス端子スリット66には電源マイナス端子212が設けられ、通信端子スリット68にバッテリ側通信端子214,216,218が設けられる(図18(a)以外図示略)。更に、バッテリ10は、3個のバッテリセルV1s〜V3sを備えている。
バッテリ装着部8のプラス端子70は、装着状態のバッテリ10における電源プラス端子210と接触して電気的に接続され、同様にマイナス端子72は電源マイナス端子212と接続され、通信端子72はバッテリ側通信端子214,216,218と接続される。
サーミスタ208は、バッテリ側通信端子(T端子)218と接続されており、又バッテリセルV1sの隣接位置に配置されていて、その抵抗値の情報即ちバッテリ10(バッテリセルV1s)の温度情報を、バッテリ側通信端子218を通じて提供可能である。
又、電源マイナス端子212に対して、バッテリ側通信端子(V2端子)216は、バッテリセルV1sと接続されており、バッテリセルV1sに関する電圧の情報を提供可能である。更に、電源マイナス端子212に対して、バッテリ側通信端子(V2端子)214は、バッテリセルV1s,V2sと接続されており、バッテリセルV1s,V2sに関する電圧の情報を提供可能である。
使用者が、充電されたバッテリ10をバッテリ装着部8にスライド装着し、ハンドル部6を把持して、ロックオフレバー35を左又は右へ押しながらスイッチレバー80を上へ押すと、メインスイッチ本体部82における切替により、バッテリ10からモータ11への給電がなされ、モータ11のモータ軸20が駆動される。スイッチレバー80は、メインスイッチ本体部82を介してモータ11のオンオフを切替えるものであり、モータ11のオンオフを操作するスイッチ操作部であって、スイッチレバー80とメインスイッチ本体部82はモータ11のスイッチを構成する。
モータ軸20の回転力は、ギヤアッセンブリ12の遊星歯車機構130により減速され、第1かさ歯車134及び第2かさ歯車136により方向変換されてスピンドル132に伝わり、スピンドル132の回転力は、出力軸24を介して回転刃26に伝わる。回転刃26は、回転により、固定刃28に対する接触位置を前後させる。
使用者は、紙や織物、薄板等の被切断材を、回転刃26と固定刃28の間にその前側から導入した状態で、回転刃26を回転させ、墨線192を目安としつつ、被切断材を、所望の切断方向で回転刃26や固定刃28に対して相対的に移動させながら、後方へ送って切断する。
又、バッテリ装着部8は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、上下方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部にバッテリ10をスライド着脱することができ、バッテリ10がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部8に装着可能なバッテリ10を有しており、バッテリ10は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ10のスライドがバッテリ装着部8により案内され、バッテリ10がより一層スライド着脱し易い。
又更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の右面に隣接して配置され、ベース本体部170の前端部F1,弧下端部R1は、順に固定刃保持部172(前端部F2),固定刃28(後下部R2)と、左右方向でオーバーラップしている。よって、固定刃28が被切断材に左右方向で押されることにより、固定刃28が僅かに移動することを切断の質の確保や固定刃28の保護の観点から許容しつつ、固定刃28や固定刃保持部172がベース本体部170を乗り越えようとする程度にベース本体部170の左右方向外方へ大きく移動しようとしても、ベース本体部170がオーバーラップ部分により固定刃28及び固定刃保持部172の外方への移動を阻止する。従って、固定刃28の左右方向における極端な移動が防止され、マルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。又、固定刃28は、回転刃27やベース本体部170を乗り越えてそれらの外側(左側)へ移動することが防止され、よってマルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。
更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ベース本体部170は、固定刃28と、上下方向でオーバーラップしている。よって、固定刃28が比較的に肉厚の大きい被切断材の切断時に上下方向で押されることにより、固定刃28が僅かに移動することを切断の質の確保や固定刃28の保護ないし様々な被切断材への対応の観点から許容しつつ、固定刃28が回転刃26やベース本体部170を乗り越えて左側へ移動しようとしたり、又略垂直姿勢から左右方向(特に固定刃28の下辺に対して上辺が左方となる方向)に倒れる傾斜姿勢となろうとしたりしても、ベース本体部170が、オーバーラップ部分により、固定刃28及び固定刃保持部172の上下方向外方への移動を阻止し、又固定刃28を接触により支持して固定刃28の傾斜を防止する。従って、固定刃28の上下方向における極端な移動や、固定刃28の傾斜姿勢が防止され、マルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。
更に、回転刃26の外方に配置されるブレードカバー44を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ブレードカバー44の一部(左面や墨線192)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、使用者がブレードカバー44の当該一部を目安として切断すれば、固定刃28の広がりが抑制され、又回転刃26から視て固定刃28の有る側と逆側(左側)へ曲がる切断が安定する。
更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、ベース30の当該一部によって、被切断材が固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための切断方向に自然に案内される。
加えて、回転刃26は、モータ11のモータ軸20と平行である。よって、ブレードカバー44の当該一部が若干傾いているマルチカッタ1において、回転刃26やその駆動のためのモータ11、あるいはモータ11と回転刃26の間の動力伝達機構、又は回転刃26に対向する固定刃28が配置し易い。
更に、ブレードカバー44の一部は、他の部分に対する突出及び変色の双方が施された墨線192である。よって、固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための目安である墨線192がより視認し易くなる。
又、墨線192は、ブレードカバー44の他の部分と共に複数色一体成形される。よって、墨線192付きのブレードカバー44が形成し易いし、墨線192が摩耗により薄くなったり消えたりする事態が防止される。
又更に、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により左右方向の中心軸M2の周りで駆動される回転刃26と、回転刃26の右面に隣接して配置される固定刃28と、固定刃28を保持するベース30と、を備えており、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、ベース30の当該一部によって、被切断材が固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための切断方向に自然に案内される。
更に、ネジ190が通るネジボス部49(固定部材受入部)は、ベース30に設けられたネジボス孔182(固定部材受入部貫通孔)に入る。よって、更にベース30の固定構造についても共通化することができ、部品点数が更に削減され、マルチカッタ1が一層コンパクトになる。
更に、ハウジング2は半割であり(左ハウジング40,右ハウジング42)、ギヤケース22は、ハウジング2の割面と交わる方向の割面を有している。よって、ハウジング2やギヤケース22は分割構造となって組立やメンテナンスが容易になる。又、ギヤケース22内のグリス等が割面から万一流出したとしても、その割面からハウジング2の割面が方向を違えて配置されることから、グリス等が更にハウジング2から流出し難くなるし、塵埃等がハウジング2の割面から進入したとしても、更にギヤケース22内へ進入し難くなる。
バッテリは、バッテリ装着部の上方から下方へスライド装着され、上方へスライド離脱されるものであっても良い。
バッテリ装着部は、ハウジングの後端部以外に配置されていても良い。前方へ突出する各種端子や後方へ凹むガイド溝を有するターミナルの前面が露出するようにして、バッテリがスリットやレール側の面を後方に向けてスライド着脱されるようにしても良い。
バッテリに突出部(端子)やガイド溝が設けられ、バッテリ装着部にスリットやレールが設けられても良い。突出部やスリット、ないしレールやガイド溝は、省略されても良い。
バッテリ装着部に対するバッテリの固定は、バッテリ爪の窪み部への進入に限られず、バッテリ装着部側に配置された鉤部等の係止部が、バッテリ側に配置された窪み部等の被係止部に係止するもの等であっても良い。
バッテリ側の端子とバッテリ装着部側の端子との電気的な接続は、板状の端子がスリット内に設けられた端子に入る態様に限られず、柱状の突起とその当接部ないし受入部との当接ないし受入によるものや、鉤部等の係止部と孔部等の被係止部との係合によるもの等であっても良い。
ブレードカバーの左面やベースの固定刃保持部の前部等は、回転刃の裏スキ面に対して傾いていなくても良いし、ブレードカバーやベースの全体が回転刃の裏スキ面に対して傾いていても良い。墨線は、印刷や塗装等で形成されても良い。
ロックオフレバーは、使用者が移動範囲端部の位置に維持させることでロック解除するものに代えて、爪等の係止部材によりロック位置やロック解除位置で係止されるものが用いられても良い。又、ロックオフレバーは、省略されても良い。
遊星歯車機構は、他の減速機構に変更されても良いし、省略されても良い。
モータ軸と出力軸の間において、スピンドルが省略されても良いし、スピンドルが複数設けられても良いし、別の中間軸が設けられても良い。
ハウジングの区分の数や遊星歯車の設置数が増減されたり、更に吸排気口が設けられたり、ネジ止めをピン止めやリベット止めや係止部止め等とする等、各種の部材や部分の数や配置、材質、大きさ、形式等は、適宜変更されても良い。
固定刃は、回転刃の左側に配置されても良いし、回転刃の上部に隣接して配置されても良い。
更に、商用電源に接続するマルチカッタや、他の切断工具に、本発明を適用することができる。
図19(a)は本発明の第2形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第2形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
バッテリ装着部238に装着されるバッテリ240は、18Vのリチウムイオンバッテリであって、樹脂製のバッテリケース242内に、図18(b)以外図示されないセルを3個内包するものである。セルは、軸方向に長い円柱状であり、左右方向を向いている。バッテリ240は、第1形態のバッテリ10より大型であり、バッテリレバー62を後面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ前後方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を上面に備えており、更に、これらの左右に配置された、前後方向に延び上方へ突出するレール69を、上面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部238に対し、前方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部238に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で後方へスライドすることにより取り外される。
バッテリ240の制御回路251は、電源回路252と、制御マイコン254と、電圧監視回路256と、温度検出回路258と、電流検出回路260と、残容量表示回路262と、残容量表示スイッチ270と、電源プラス端子274と、電源マイナス端子276と、バッテリ側通信端子278,280と、サーミスタ258と同様のサーミスタ290と、を有している。
バッテリ240は、残容量表示スイッチ270、及び残容量表示回路262における残容量表示部(ここでは4個の発光素子)を、第1形態のバッテリ10と同様に表面部(前面部)において有している(図18(b)以外図示略)。又、バッテリ240のプラス端子スリット64に電源プラス端子274が設けられ、マイナス端子スリット66には電源マイナス端子276が設けられ、通信端子スリット68にバッテリ側通信端子278,280が設けられる(図18(b)以外図示略)。更に、バッテリ240は、3個のバッテリセルV1〜V3を備えている。
バッテリ装着部8のプラス端子70は、装着状態のバッテリ240における電源プラス端子274と接触して電気的に接続され、同様にマイナス端子72は電源マイナス端子276と接続され、通信端子72はバッテリ側通信端子278,280と接続される。
制御マイコン254は、CPUやROM,RAM,インターフェイス等を備えたマイクロコンピュータである。
電圧監視回路256は、バッテリセルV1〜V3毎の電圧を検出し、制御マイコン254へ送信する。
温度検出回路258は、サーミスタ290の抵抗値からバッテリ240の温度を検出し、制御マイコン254へ送信する。サーミスタ290は、バッテリセルV1に隣接して配置されており、バッテリセルV1の温度を検出するようにされているが、他の部分に配置されて、他の部分の温度を検出するようにされても良い。
電流検出回路260は、通電電流を検出して、制御マイコン254へ送信する。
制御マイコン254は、残容量表示スイッチ270からオン信号を受信すると、電圧監視回路256から送信されたバッテリセルV1〜V3の電圧に応じたバッテリ240の残容量を演算し、残容量表示回路262(残容量表示部)において、バッテリ240と同様に表示させる。
尚、バッテリセルや端子に係る形状や数や種類や配置等は、第1形態や第2形態のものに限られず、適宜変更可能である。又、バッテリ10,240の制御回路201,251における回路構成も、回路や素子の数を増減したり、新たな素子や回路を追加したりする等、様々に変更されても良い。
又、バッテリ装着部238は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、前後方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部238に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部238により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
特に、バッテリが上方でバッテリ装着部が下方であっても良い。
又、バッテリが装着時に後方にスライドされ、取り外し時に前方にスライドされるようにしても良い。
図19(b)は本発明の第3形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第3形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第2形態のマルチカッタと同様に成る。以下、同様の構成要素については、第2形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
バッテリ装着部338に装着されるバッテリ240のセルは、前後方向を向いている。バッテリ240は、バッテリレバー62を左面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ左右方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を上面に備えており、更に、これらの前後に配置された、左右方向に延び上方へ突出するレール69を、上面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部338に対し、右方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部338に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で左方へスライドすることにより取り外される。
又、バッテリ装着部338は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、左右方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部のバッテリ装着部338にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部338に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部338により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
例えば、バッテリが装着時に左方にスライドされ、取り外し時に右方にスライドされるようにしても良い。
図19(c)は本発明の第4形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第4形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第2形態のマルチカッタと同様に成る。以下、同様の構成要素については、第2形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
バッテリ装着部438に装着されるバッテリ240のセルは、上下方向を向いている。バッテリ240は、バッテリレバー62を左面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ左右方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を前面に備えており、更に、これらの上下に配置された、左右方向に延び前方へ突出するレール69を、前面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部438に対し、右方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部438に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で左方へスライドすることにより取り外される。
又、バッテリ装着部438は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、左右方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2を支えながら他方の手でハウジング2端部のバッテリ装着部438にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部438に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部438により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
例えば、バッテリが装着時に左方にスライドされ、取り外し時に右方にスライドされるようにしても良い。
又、バッテリが前方に配置され、バッテリ装着部が後方に配置されていても良い。
図20(a)は本発明の第5形態に係るマルチカッタにおける前部の右側面図であり、図20(b)は当該マルチカッタにおける固定刃508の右側面図であり、図20(c)は固定刃508の上面図、図20(d)は固定刃508の左側面図、図20(e)は固定刃508の後面図である。
第5形態のマルチカッタは、固定刃の構成を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
固定刃前部510の上辺は、後方へ行くほど高くなる斜辺となっており、前下がりの前刃514が付けられている。固定刃前部510の下辺と固定刃後部512の下辺は連続して前後方向に延びており、固定刃前部510の最大高さの部分は、前刃514の後端部ないしその下方の部分である。尚、より詳細には、固定刃前部510の最大高さの部分は、前後方向に僅かに延びており、この部分にも刃が付けられている。
固定刃後部512の上辺は、前後方向に延びており、後刃516が付けられている。固定刃後部512の高さは、全体に亘り、固定刃前部510の最大高さより低い。よって、後刃516の高さは、前刃514の最大高さより低い。尚、より詳細には、固定刃前部510の最大高さの部分の後端と後刃516の前後方向の部分の間は、後下がりの短い斜辺となっており、この部分にも刃が付けられている。尚、固定刃510における各部分の刃の一部又は全部は、他の何れかの部分に刃が付けられていれば、省略されても良い。
固定刃508は、前刃514の後端部からそのまま後方に延びる後刃(図20(b),(d)の二点鎖線参照)を有する固定刃(第1形態の固定刃28)に対して、後刃516が下方へ逃げている形状となっている。
固定刃508は、第1形態の固定刃28と同様に、前後のリベット31、固定刃保持部172、スペーサ174ないし前後のリベット176を介して、ベース本体部170に取り付けられている。
又、前刃は、側面視で、1個の又は複数の頂点を有する山型であっても良いし、後刃は、同様な山型や、後下がり等であっても良い。
図17(d)は、本発明の第6形態に係るマルチカッタにおける図17(c)相当(E−E下部)の端面模式図である。
第6形態のマルチカッタは、固定刃28の配置(ベース本体部170に対する上下方向のオーバーラップ量)を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
固定刃28の前部(当該縦断面より前方の部分)の左面は、ベース本体部170の前端部F1の左面より左方となっており、固定刃28の前部は、ベース本体部170より左方へ突出している。
固定刃保持部172の前端部F2は、ベース本体部170の前端部F1の右側に位置している。
本形態では、ベース本体部170の前端部F1と固定刃保持部172の前端部F2の間に間隔はなく、又ベース本体部170の弧下端部R1と固定刃28の後下部R2の間にも間隔はなく、固定刃保持部172の左側や固定刃28の左側は、ベース本体部170に接触しあるいは支持される。
又、被切断材を受け入れる前から、固定刃保持部172の左側や固定刃28の左側は、ベース本体部170に接触しあるいは支持されているので、切断時における固定刃28のブレが一層抑制される。
特に、固定刃の前部は、ベース本体部より左方へ突出していなくても良い。又、固定刃は、回転刃との接触部の縦断面において、固定刃の肉厚より厚い肉厚を有するベース本体部に対して全体が乗るようにされても良い。
Claims (11)
- モータと、
前記モータにより駆動される回転刃と、
前記回転刃に対向して配置される固定刃と、
前記モータが保持されるハウジングと、
前記ハウジングに形成されており電動工具用のバッテリを装着可能であるバッテリ装着部と、
を備えており、
前記バッテリ装着部は、前記バッテリを案内するガイド溝を有している
ことを特徴とする切断工具。 - 前記バッテリ装着部は、前記ハウジングの後端部に配置されており、
前記ガイド溝は、上下方向、前後方向又は左右方向に延びている
ことを特徴とする請求項1に記載の切断工具。 - 前記バッテリ装着部に装着可能なバッテリを有しており、
前記バッテリは、前記ガイド溝に入るレールを有している
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切断工具。 - 更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、
前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
前記ベース本体部は、前記固定刃及び前記固定刃保持部の少なくとも一方と、左右方向でオーバーラップしている
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載の切断工具。 - 更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、
前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
前記ベース本体部は、前記固定刃と、上下方向でオーバーラップしている
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載の切断工具。 - 更に、前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーを備えており、
前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項5の何れかに記載の切断工具。 - 更に、前記固定刃を保持するベースを備えており、
前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項6の何れかに記載の切断工具。 - モータと、
前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、
前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、
前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーと、
を備えており、
前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
ことを特徴とする切断工具。 - 前記回転刃は、前記モータのモータ軸と平行である
ことを特徴とする請求項8に記載の切断工具。 - 前記ブレードカバーの一部は、他の部分に対する突出及び変色の少なくとも一方が施された目印である
ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の切断工具。 - モータと、
前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、
前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、
前記固定刃を保持するベースと、
を備えており、
前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
ことを特徴とする切断工具。
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