JP2018117994A - 切断工具 - Google Patents

切断工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018117994A
JP2018117994A JP2017013454A JP2017013454A JP2018117994A JP 2018117994 A JP2018117994 A JP 2018117994A JP 2017013454 A JP2017013454 A JP 2017013454A JP 2017013454 A JP2017013454 A JP 2017013454A JP 2018117994 A JP2018117994 A JP 2018117994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
battery
fixed blade
rotary blade
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017013454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6953136B2 (ja
Inventor
剛 神谷
Takeshi Kamiya
剛 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2017013454A priority Critical patent/JP6953136B2/ja
Priority to PCT/JP2017/044596 priority patent/WO2018139085A1/ja
Priority to DE112017006940.8T priority patent/DE112017006940T5/de
Priority to CN201780083443.3A priority patent/CN110198816B/zh
Priority to US16/474,762 priority patent/US11104023B2/en
Publication of JP2018117994A publication Critical patent/JP2018117994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6953136B2 publication Critical patent/JP6953136B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B25/00Hand cutting tools involving disc blades, e.g. motor-driven
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D45/00Sawing machines or sawing devices with circular saw blades or with friction saw discs
    • B23D45/16Hand-held sawing devices with circular saw blades
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D47/00Sawing machines or sawing devices working with circular saw blades, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D47/12Sawing machines or sawing devices working with circular saw blades, characterised only by constructional features of particular parts of drives for circular saw blades
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q17/00Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools
    • B23Q17/22Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools for indicating or measuring existing or desired position of tool or work
    • B23Q17/2233Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools for indicating or measuring existing or desired position of tool or work for adjusting the tool relative to the workpiece
    • B23Q17/2241Detection of contact between tool and workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/02Construction of casings, bodies or handles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B9/00Portable power-driven circular saws for manual operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B9/00Portable power-driven circular saws for manual operation
    • B27B9/02Arrangements for adjusting the cutting depth or the amount of tilting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Sawing (AREA)
  • Knives (AREA)

Abstract

【課題】バッテリの取り扱いが容易である切断工具を提供する。【解決手段】切断工具の一例であるマルチカッタ1は、モータと、モータにより駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータが保持されるハウジング2(左ハウジング40及び右ハウジング42)と、ハウジング2の後端部に形成されており電動工具用のバッテリ10を装着可能であるバッテリ装着部8と、を備えており、バッテリ装着部8は、バッテリ10を案内する、上下に延び前方へ凹むガイド溝78を、左右に有している。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動される刃と固定された刃により被切断物を切断する切断工具に関する。
下記特許文献1に示されるように、外形が多角形である切断ディスクが電動モータにより回転される手持ち電動カッタが知られている。
切断ディスクの下側には、対抗刃が配置されており、対抗刃の下方には、上面視でグリップと同方向に向けられたベースが配置されている。
この手持ち電動カッタのハウジング内には、電動モータのための充電池が格納されている。
米国特許第8069572号明細書
特許文献1の手持ち電動カッタでは、充電池がハウジングに内蔵されるため、バッテリの取り替えが煩わしい。
本発明の主な目的の一つ(第1の目的)は、バッテリの取り扱いが容易である切断工具を提供することにある。
又、特許文献1の手持ち電動カッタでは、ベースが上面視でグリップと同方向であるため、切断ディスクと対抗刃の間が比較的に開き易く、これらの間が開いた場合、使用者は被切断材を所望の方向に切断し難く、手持ち式電動カッタの操作性が比較的に劣ることとなる。
本発明の主な目的の別の一つ(第2の目的)は、切断に係る操作がより行い易い切断工具を提供することにある。
上記目的(第1の目的)に鑑み、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータにより駆動される回転刃と、前記回転刃に対向して配置される固定刃と、前記モータが保持されるハウジングと、前記ハウジングに形成されており電動工具用のバッテリを装着可能であるバッテリ装着部と、を備えており、前記バッテリ装着部は、前記バッテリを案内するガイド溝を有していることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記バッテリ装着部は、前記ハウジングの後端部に配置されており、前記ガイド溝は、上下方向、前後方向又は左右方向に延びていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記バッテリ装着部に装着可能なバッテリを有しており、前記バッテリは、前記ガイド溝に入るレールを有していることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベース本体部は、前記固定刃及び前記固定刃保持部の少なくとも一方と、左右方向でオーバーラップしていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベース本体部は、前記固定刃と、上下方向でオーバーラップしていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、更に、前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記発明において、更に、前記固定刃を保持するベースを備えており、前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
上記目的(第2の目的)に鑑み、請求項8に記載の発明は、モータと、前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーと、を備えており、前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、上記発明において、前記回転刃は、前記モータのモータ軸と平行であることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、上記発明において、前記ブレードカバーの一部は、他の部分に対する突出及び変色の少なくとも一方が施された目印であることを特徴とするものである。
上記目的(第2の目的)に鑑み、請求項11に記載の発明は、モータと、前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、前記固定刃を保持するベースと、を備えており、前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっていることを特徴とするものである。
本発明の主な効果の一つは、バッテリの取り扱いが容易である切断工具が提供されることにある。
本発明の主な効果の別の一つは、切断に係る操作がより行い易い切断工具が提供されることにある。
本発明の第1形態に係るマルチカッタの斜視図である。 図1の(a)バッテリの斜視図,(b)バッテリ取り外し状態に係る後方からの斜視図である。 図1の左側面図である。 図1の右側面図である。 図1の前面図である。 図1の上面図である。 図1の下面図である。 図3のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 図1の開蓋右側面図である。 図1の分解斜視図である。 図12のモータ及びギヤアッセンブリの分解斜視図である。 図12のモータ及びギヤアッセンブリの(a)右側面図(一部中央縦断面図),(b)(a)のD−D断面図(モータは断面でない)である。 図11からモータ及びギヤアッセンブリを除いた状態に係る開蓋右側面図である。 (a)はモータ11、ギヤアッセンブリ12及び右ハウジング42を除いた斜視図であり、(b)はロックオフレバー35の斜視図であり、(c)はスイッチレバー80の斜視図である。 (a)は図10の前部拡大図、(b)は図3の前下部拡大図、(c)は図3のE−E下部断面図、(d)は本発明の第6形態に係る(c)に相当する端面模式図である。 本発明の(a)第1形態,(b)第2形態に係るバッテリの制御回路のブロック図である。 本発明の(a)第2形態,(b)第3形態,(c)第4形態に係る後部の斜視図である。 本発明の第5形態に係る(a)マルチカッタの前部の右側面図,(b)固定刃の右側面図,(c)同上面図,(d)同左側面図,(e)同後面図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例が、適宜図面に基づいて説明される。
当該形態や変更例における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況や移動する部材の状態等により変化することがある。
尚、本発明は、下記の形態や変更例に限定されない。
[第1形態]
図1は本発明の第1形態に係る切断工具の一例としてのマルチカッタ1の斜視図であり、図2はマルチカッタ1の(a)バッテリの斜視図,(b)バッテリ取り外し状態に係る後方からの斜視図であり、図3はマルチカッタ1の左側面図であり、図4はマルチカッタ1の右側面図であり、図5はマルチカッタ1の前面図であり、図6はマルチカッタ1の上面図であり、図7はマルチカッタ1の下面図であり、図8は図3のA−A断面図であり、図9は図4のB−B断面図であり、図10は図3のC−C断面図であり、図11はマルチカッタ1の開蓋右側面図であり、図12はマルチカッタ1の分解斜視図である。
マルチカッタ1は、その外郭を形成するハウジング2を有している。
マルチカッタ1は、前下がりの斜め方向に延びており上面視で前後方向に延びる円柱状の本体部4と、本体部4の後端部から後方へ突出するように形成された、前後方向(完全な前後方向に近い前下がりの斜め方向)に延びており上面視で前後方向に延びる円柱状のハンドル部6と、ハンドル部6の後端部から後方へ上下左右に広がるように突出したバッテリ装着部8と、バッテリ装着部8に対して着脱可能なバッテリ10と、を有する。尚、バッテリ10は、マルチカッタ1の構成要素に含められなくても良い。
本体部4の中心軸の方向とハンドル部6の中心軸の方向は、側面視(左方視又は右方視)で角度(鈍角)を持って交わる。尚、完全な前後方向は、ここでは本体部4やハンドル部6を上面視でみた場合のそれらの中心軸の方向とされ、上下方向は後述のベース30の下面の鉛直方向(ベース30の後辺の方向)とされるが、他の方向とされても良い。
マルチカッタ1の本体部4には、後側から順に、モータ11、及び動力伝達機構であるギヤアッセンブリ12が入れられ(配置され)ている。尚、各種のハウジングやケースないしその部分における各種の部材の納入(配置)は、部材がハウジングやケースないしその部分に完全に入る場合の他、部材の一部がハウジングやケースないしその部分に入っており、残りの一部がハウジングやケースないしその部分から突出あるいは露出している場合も適宜含んでいるものとする。
図13はモータ11及びギヤアッセンブリ12の分解斜視図であり、図14はモータ11及びギヤアッセンブリ12の(a)右側面図(一部中央縦断面図),(b)(a)のD−D断面図(モータは断面でない)であり、図15はマルチカッタ1のモータ11及びギヤアッセンブリ12を除いた開蓋右側面図である。
モータ11は、バッテリ10の電力により回転駆動するモータ軸20を備えている。モータ軸20の前端部には、ピニオン21が固定されている。
ギヤアッセンブリ12は、その外郭を構成する樹脂製のギヤケース22と、ギヤケース22の後端部においてモータ軸20(ピニオン21)を受け入れるように形成されたモータ接続部23と、モータ軸20の方向と角度(90°)を持って交わり左側に一部露出する出力軸24と、を備えており、モジュール化されている。
モータ11は、マルチカッタ1の動力源であり、その回転は、ギヤアッセンブリ12に伝達されて、減速ないし方向変換のうえで出力軸24に伝えられる。
出力軸24は、回転力を受けて軸周りに回転可能な部材であり、その先端部(左端部)には、先端工具としての回転刃26が、ネジ27により固定される。
回転刃26の下側には、回転刃26に対向する固定刃28が配置されている。固定刃28は、ベース30に、複数のリベット31で固定される。
ハンドル部6は、使用者が把持する部分であり、片手で把持可能であって(手持ち式切断工具)、バッテリ10の採用も相まってマルチカッタ1が携帯用切断工具となっている。
ハンドル部6の前下部から本体部4の後下部にかけての部分には、モータ11の駆動をオンオフするメインスイッチ34が配置されている。
又、本体部4の後下部ないしハンドル部6の前下部であって、メインスイッチ34の隣接位置(前側)には、メインスイッチ34がオンしないようにロックするロックオフレバー35が配置されている。
更に、バッテリ装着部8には、バッテリ10と電気的に接続されるターミナル36と、モータ11を制御するコントローラ38が配置されている。
ハウジング2は、本体部4からハンドル部6を経てバッテリ装着部8までに亘る半割状で樹脂製の左ハウジング40及び右ハウジング42と、前端部の回転刃26の外方に配置されるブレードカバー44と、を有している。尚、上述のギヤケース22や後述のバッテリケース60の少なくとも一方がハウジング2の構成要素に含められても良い。又、左ハウジング40及び右ハウジング42並びにギヤケース22は、アルミニウムを始めとする金属製であっても良いし、樹脂と金属の組合せであっても良い。
左ハウジング40は、前部において複数(2個)の孔45を有すると共に、中央部や後部において複数のネジボス部46を有している。各孔45は、左部より右部で内径が一段狭くなるように形成されている。各孔45の右側は、左ハウジング40の右面に対して右方に筒状に突出している。
右ハウジング42は、各孔45に対応するネジ孔47と、各ネジボス部46に対応するネジ孔48を有している。各ネジ孔47は、中央部で内径が一段狭くなって左右両側で拡径部を有するように形成されており、左の拡径部において、孔45の筒状突出部を受け入れている。
ブレードカバー44は、各孔45に対応するネジボス部49を有している。
左ハウジング40及び右ハウジング42は、ネジボス部46とネジ孔48の対にそれぞれ入るネジ50により、合わせられている。
左ハウジング40及び右ハウジング42における、本体部4中央下部の部分であって、ブレードカバー44やベース30の後方の部分には、後方に突出しており被切断材を案内する案内突起52が形成されている。ブレードカバー44の下面や、本体部4の案内突起52を含む前部下面は、前後左右に広がり、ベース30の下面と平行になるように形成されている。
バッテリ10は、10.8V(ボルト)のリチウムイオンバッテリであって、樹脂製のバッテリケース60内に、図18(a)以外図示されないセルを3個内包するものである。セルは、軸方向に長い円柱状であり、左右方向を向いていて、直列に接続される。尚、セルの数や接続態様等は様々に変更可能であり、例えば適宜並列接続された計6本のセル(直列接続された各3本のセルの対を互いに並列に接続したもの)により容量が更に大きくされても良いし、直列接続に係るセルの本数が増減されて、14.4V,18V,36V,58V等にされても良い。
バッテリ10は、電動工具用であって、例えばインパクトドライバや、インパクトレンチ、スクリュードライバ、ハンマドリル、レシプロソー、マルノコといった充電式の電動工具に装着して用いられる。尚、バッテリ10は、クリーナ、ブロワ、あるいは園芸用トリマをはじめとする園芸工具等に用いられても良い。
バッテリ10は、図示されない弾性部材により前方に付勢されており前面から突出するバッテリ爪61と、これと共に付勢力に抗して後方へ移動可能であり下面に露出するように配置されたバッテリレバー62と、を備えている。又、バッテリ10は、前面において、それぞれ上下方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を備えている。更に、バッテリ10は、これらの左右に配置された、上下方向に延び前方へ突出するレール69を、前面に有している。
バッテリ装着部8のターミナル36は、上下左右に広がる板状の部材であって、後面が露出するように配置されており、その後面から後方へ突出するように形成された、上下方向に延びる板状のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74を有している(突出部)。
バッテリ10は、バッテリ装着部8の下から上方へスライドさせることで装着される(スライド装着)。装着時、バッテリ装着部8のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74が、順にバッテリ10前面のプラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68内に入る。又、バッテリ爪61が、バッテリ装着部8であって、ハウジング2(左ハウジング40及び右ハウジング42)の後面において前方へ窪むように形成された、窪み部76に入る。
バッテリ10を外す場合、使用者は、バッテリレバー62を後方へ移動させることで、バッテリ爪61を突出量の減少により窪み部76から外れた状態としながら、バッテリ10を下方にスライドさせる(スライド離脱)。
スライド脱着時、バッテリ10は、バッテリ装着部8の後面の左右において前方へ凹み上下に延びるように形成されたガイド溝78にレール69が入り込むことにより、スライド方向に案内される。
バッテリ装着部8のコントローラ38は、薄い直方体状の部材であって、ターミナル36と平行に配置されており、図示されない回路基板を備えている。尚、回路基板には、モータ11の変速を行うための素子が搭載されていても良い。又、コントローラ38は、ハンドル部6や本体部4に配置されても良く、ハンドル部6の中心軸の方向を始めとするターミナル38と交わる方向に向けられても良い。
ハンドル部6のメインスイッチ34は、使用者により押す操作が可能である操作部としてのスイッチレバー80と、スイッチレバー80の操作によりオンオフが切り替わるメインスイッチ本体部82を有している。
スイッチレバー80は、メインスイッチ本体部82の下側に配置されており、ハウジング2から露出している。
メインスイッチ本体部82は、ハウジング2内に配置されており、押し込みによりオンに切り替わり押し込みの解除により下方に復帰してオフに切り替わるプッシュボタン83を、下部に有している。
ターミナル36と、コントローラ38と、メインスイッチ本体部82と、モータ11は、図示されないリード線により、バッテリ10からモータ11へ電力供給可能ないし信号送信可能に接続されている。コントローラ38とメインスイッチ本体部82の間のリード線の外側には、リード線をまとめると共にノイズを低減する筒状のフィルタ86が配置されている。
図16(a)はモータ11、ギヤアッセンブリ12及び右ハウジング42を除いた斜視図であり、図16(b)はロックオフレバー35の斜視図であり、図16(c)はスイッチレバー80の斜視図である。
スイッチレバー80は、ハウジング2から下方に露出するスイッチレバー本体部90と、スイッチレバー本体部90から後方へ延びるように形成されたアーム部92を備えている。
スイッチレバー本体部90は、内部(左右方向中央)において前後方向に延び上方に突出する板状部94を備えたバスタブ状の部分である。スイッチレバー本体部90の下面は、外方(下方)に突となる曲面とされていて、使用者がどの部分を握っても押し易いようになっている。板状部94の中央部には、更に上方に突出する円柱状のバネ保持部96が設けられている。バネ保持部96は、弾性体であり上下に延びるコイルバネ98の下部を保持する。コイルバネ98の上部は、左ハウジング40の内面から右方に突設されたリブにより保持される。板状部94の後部(バネ保持部96より後方の部分)には、メインスイッチ本体部82のプッシュボタン83が隣接している。
アーム部92の前端部には、左右方向に延びる軸部99が形成されている。スイッチレバー80は、軸部99がハウジング2の内面に対し回転可能に受け入れられることで、軸部99の周りで揺動可能とされている。
スイッチレバー本体部90が上方に押されると、板状部94の後部によりプッシュボタン83が上方に押し込まれ、メインスイッチ本体部82がオンに切り替わる。又、スイッチレバー本体部90の押し込みが解除されると、プッシュボタン83の復帰力やコイルバネ98の弾性力により、スイッチレバー80が下方に復帰する。スイッチレバー80の復帰位置は、アーム部92がハウジング2の内面に当たることで定められる。復帰位置では、プッシュボタン83が押し込まれず、メインスイッチ本体部82がオフに切り替わる。尚、図11や図15では、スイッチレバー80は復帰位置となっている。
メインスイッチ本体部82は、スイッチレバー80ないしプッシュボタン83の押し込みに応じて切替状態を変化させ、コントローラ38は、その切替状態に応じてモータ11への通電をオンオフする。
又、コントローラ38は、後述するバッテリ10の制御回路201を有している(図18(a)参照)。尚、制御回路201は、コントローラ38以外に配置されても良い。
制御回路201は、バッテリ10が高温になった場合に給電を遮断する高温保護回路を備えている。即ち、バッテリ10には、バッテリセルV1sの温度を検出するサーミスタ208が内蔵されており、制御回路201は、サーミスタ208が検出した温度が閾値以上となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201は、所定時間内に閾値以上の温度が複数回検出された場合等に、バッテリ10の通電を遮断しても良く、即ち制御回路201における温度ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。
又、制御回路201は、過電流が流れた場合に給電を遮断する過電流保護回路を備えている。即ち、制御回路201は、マルチカッタ1の作動中(モータ11駆動中)における通電電流の電流値を把握し、当該電流値が閾値以上となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201における電流値ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。
更に、制御回路201は、過放電となった場合に給電を遮断する過放電保護回路を備えている。即ち、制御回路201は、バッテリ10の電圧値を把握し、当該電圧値が閾値以下となった場合に、バッテリ10のモータ11への通電を遮断する。尚、制御回路201における電圧値ないし遮断の条件等は、様々に変更されても良い。又、高温保護回路、過電流保護回路、過放電保護回路のうちの少なくとも何れかは、省略されても良い。
ロックオフレバー35は、左右に延びる棒状の部材であり、モータ11の隣接位置(下側)においてハウジング2を貫通していて、中央部がハウジング2内に位置した状態において、所定の移動範囲内で左右に移動可能である。ロックオフレバー35は、前後や上下には移動不能である。
ロックオフレバー35は、ロックオフレバー本体部100と、ロックオフレバー本体部100の中央部から後方に延びる柱状の突部102と、ロックオフレバー本体部100の中央部から前方に突出したバスタブ状のバネ保持部103と、を有する。
ロックオフレバー本体部100の中央上部には、楕円筒面状に下方へ凹んだ凹部104が形成されている。凹部104内には、モータ11の下部が入っており、凹部104はモータ11を避けている。
突部102は、スイッチレバー80のスイッチレバー本体部90における板状部94の前部の上側に達している。
バネ保持部103には、弾性体としてのバネ106が、左右方向において伸縮可能に保持されている。バネ106の一端は、バネ保持部103の内壁に接触しており、他端は、左ハウジング40の内面に接触している。
ロックオフレバー35がその移動範囲の中央に位置していると、バネ106は自然長となっており、突部102は、復帰位置における板状部94の前部の真上(スイッチレバー80の押し込み側)に位置して板状部94に接触し、スイッチレバー80の上方への揺動を阻止する(ロック)。
他方、ロックオフレバー35が、バネ106の付勢力に抗して移動範囲の左あるいは右に移動されると、突部102は、板状部94の左あるいは右にずれて、上方に押されたスイッチレバー本体部90内に相対的に進入可能となり、スイッチレバー80の上方への揺動を許容する(ロック解除)。スイッチレバー本体部90内に入った突部102は、バネ106により中央位置に戻ろうとしても、板状部94の左面あるいは右面により止められる。
スイッチレバー80が押し込み位置から復帰位置へ復帰すると、バネ106によりロックオフレバー35が中央に戻り、ロックオフレバー35が左あるいは右に移動操作されるまでスイッチレバー80をロックする。
ロックオフレバー35の凹部104は、その移動範囲内の何れの位置においても、モータ11を避ける(モータ11に軽く接触しあるいはモータ11から離れる)ような形状となっている。
モータ11は、ブラシ付きであり、左ハウジング40及び右ハウジング42(本体部4後部)内に入れられている。尚、モータ11は、ブラシレスモータ(ブラシレスDCモータ)であっても良い。
ギヤアッセンブリ12のギヤケース22は、後部にモータ接続部23を有する筒状の後ギヤケース110と、後ギヤケース110の前端部に接続される、半割の上ギヤケース112ないし下ギヤケース114を有する。
ギヤケース22の割面は、上ギヤケース112と下ギヤケース114において前後左右に広がる面(前下がり)であり、これらと後ギヤケース110において上下左右に広がる面(下部に対してより前方となる上部を有する)であって、左ハウジング40と右ハウジング42における前後上下に広がる割面に対して交わる(略直交する)ものとなっている。
後ギヤケース110のモータ接続部23は、モータ軸孔116と、その上下のネジ孔118を有している。モータ接続部23には、モータ11が、各ネジ孔118を通されたネジ120により取り付けられている。モータ軸孔116内には、モータ軸20(ピニオン21)が通る。
上ギヤケース112には複数のネジ穴122が設けられ、下ギヤケース114の対応する位置にはネジボス部124が設けられて、ネジ穴122とネジボス部124の対毎にネジ126が通されて、上ギヤケース112と下ギヤケース114が組み合う。
ギヤアッセンブリ12は、遊星歯車機構130と、前後に延びる円柱状のスピンドル132と、スピンドル132の後端部に保持される第1かさ歯車134と、出力軸24の中央部に保持される第2かさ歯車136を備える。遊星歯車機構130と、スピンドル132と、第1かさ歯車134の各中心軸は、ギヤアッセンブリ12の中心軸M1として一致しており、本体部4の中心軸の方向に沿っている。ギヤアッセンブリ12の中心軸M1と本体部4の中心軸は、上面視で一致している。
減速機構としての遊星歯車機構130は、後ギヤケース110に保持される円筒状のインターナルギヤ140と、その後部内側で自転しながら公転する一段目の遊星歯車群(3個の遊星歯車141)と、これらの後面側に配置されるリング状のプレート142と、各遊星歯車141を後方へ突出するピン143で回転可能に支持して共に公転する一段目のキャリア144と、その前部中央の歯車部145に噛み合いインターナルギヤ140の前部内側で自転しながら公転する二段目の遊星歯車群(3個の遊星歯車146)と、これらを後方へ突出するピン147で回転可能に支持して共に公転する二段目のキャリア148と、を備えている。一段目の遊星歯車141には、モータ軸20のピニオン21が噛み合っている。二段目のキャリア148の中央部には、スピンドル132の後端部を保持するスピンドル孔149が開けられている。尚、遊星歯車機構130は、二段のものに限らず、一段のものでも三段以上のものでも良い。又、遊星歯車機構130以外の減速機構が用いられても良いし、減速機構が省略されても良い。
スピンドル132は、中央部が両端部より拡径された拡径部とされており、その拡径部に配置された軸受150によって回転可能に支持されている。軸受150とキャリア148の間であって、上ギヤケース112と下ギヤケース114の内面から内方に突設された壁体には、キャリア148を位置決めするリング152が設けられている。
スピンドル132の第1かさ歯車134は、出力軸24の第2かさ歯車136と噛み合っている。
出力軸24の右端部には、オイルレスベアリング154が配置されている。又、出力軸24の左端部は、他の部分に対して拡径された拡径部とされており、その拡径部にはボールベアリング156が配置されている。出力軸24は、オイルレスベアリング154とボールベアリング156によって回転可能に支持されており、1本の出力軸24に対する2個の軸受の配置によって、安定して支持される。又、比較的に大きい応力がかかる第2かさ歯車136の固定部付近に、応力対抗性能の高いボールベアリング156が配置され、比較的に小さい応力がかかる出力軸24の基端部に、低コストでコンパクトなオイルレスベアリング154が配置されるので、出力軸24の支持機構が、必要十分な性能を備えながら、低コストでコンパクトとなり、マルチカッタ1の操作性が向上する。尚、オイルレスベアリング154やボールベアリング156やその他の軸受として、他の形式のものが用いられても良い。
出力軸24の左端部は、ギヤケース22ないし左ハウジング40から露出している。出力軸24の中心軸M2(回転刃26の回転軸)は、中心軸M1に対して、角度(90°)を有していて、左右方向を向いている。第1かさ歯車134と第2かさ歯車136は、動力の方向を変換する方向変換機構を構成する。方向変換機構は、かさ歯車の組合せ以外のものであっても良く、減速の機能を合わせて有していても良い。又、方向変換機構が省略されても良い。
出力軸24の左端部には、ネジ27のためのネジ孔部160が形成されている。回転刃26は、ネジ27をネジ孔部160のネジ孔に入れることにより装着される。ネジ孔部160におけるネジ孔の周辺部は、Φ字状に左方へ突出している。
回転刃26は、正十角形状であり、周辺部に刃を有するところ、他の正多角形状であっても良いし、円形状であっても良い。回転刃26の中央には、ネジ孔部160の突出形状に対応する形状に開けられた中央孔162が設けられ、中央孔162がネジ孔部160の突出部に入ることにより、回転刃26の出力軸24に対する相対的な回転が止められる。回転刃26の周縁には、複数の円形の小孔164が、周方向に並べられている。小孔164の設置により、回転刃26の軽量化や放熱特性の良好化が図られる。尚、ネジ孔部160の突出部や中央孔162の形状は、回転止めがなされれば、他の形状であっても良い。又、小孔164の形状は円形に限られず、多角形や長孔(スリット)等であっても良いし、小孔164の数や配置も様々に変更されて良い。
ベース30は、ベース本体部170と、固定刃保持部172を有する。
ベース本体部170は、断面[字状の後部と断面L字状の前部を有する折り曲げ板状の部材である。尚、ベース本体部170の形成は、薄板の折り曲げによる他、複数の板状部材のの組合せや、厚板の接合等によっても良い。
ベース本体部170の前部は、先の尖った鉤状、矢尻状あるいは爪状に形成されており、又その後上端が固定刃28の上部と連続するように配置されていて、被切断物を円滑に導入する。
ベース本体部170の前後方向の長さは、回転刃26の直径の約2倍以上あるいは固定刃28の長さの約3倍以上と十分に長くなっており、被切断材が切断を継続し易い後方に良好に案内される。
又、図4に示されるように、ベース本体部170の下面部の後端部と、装着されたバッテリ10の下面が、平面T(机の天面や床面)に接触する状態で、使用者は、マルチカッタ1を平面T上に立てて置ける。ベース本体部170は下面部を有するように形成され、比較的に重量の大きいモータ11が中央に配置されて、バッテリ10装着時には比較的に重いバッテリ10とモータ11が前後に分かれる。又、バッテリの10の後面が、平面T2(机の天面や床面)に接触する状態で、使用者は、マルチカッタ1を平面T2上に立てて置ける。この場合、比較的に重いバッテリ10が下側に位置する。かように、マルチカッタ1は、バッテリ10を利用した接地姿勢を、2種類有する。
固定刃保持部172は、前後に伸びる板バネ状の部材であり、後端部がスペーサ174を介してベース本体部170の後部右面に対し複数のリベット176で止められることで、ベース本体部170に保持されている。固定刃保持部172は、後部がベース本体部170に沿い、前部が前方に行くほど左右方向でベース本体部170に近づくように、中央部で折り曲げられている(図10)。そして、固定刃保持部172の前端部に、固定刃28が取り付けられている。尚、固定刃保持部172や固定刃28は、リベット176,31以外により固定されても良く、例えばボルトとナットで固定されても良い。
ベース本体部170の後部であって、リベット176の上側には、ネジ孔180と、その後方に配置されるネジボス孔182が開けられている。
ベース本体部170は、左ハウジング40の前端部外面(孔45の上側)に形成された前後方向の溝184(図12)に対して上端部が入れられた状態で、溝184の下側(孔45の前側)に形成されたネジ孔186とネジ孔180にネジ188を入れることで、左ハウジング40に取り付けられている。
ベース30のみをハウジング2に対し取り付ける固定部材は、ネジ188一本である。
ベース本体部170の上端部は、図12に示されるように、当該上端部における他の部分(後部)に対して前方へ突出する突出部189を有している。当該上端部後部や突出部189は、前後左右に広がっている。当該上端部後部は、ベース本体部170の上下に延びる部分(ベース本体部170後部)の上辺と、略同一の前後方向寸法を有していて、側面視で略同幅となっている。ベース本体部170の上端部は、突出部189により、回転刃26を避けながら前後方向の長さを大きく確保することができ、取付強度の高い状態でハウジング2に取り付けられる。
固定刃28は、上面の左辺が頂点となり右辺にかけて下方となる刃を有しており、左面上部において回転刃26の右面下端部に接している。
回転刃26は、刃が右面の辺部において頂点となり左面の辺部にかけて径方向内方となるように装着され、モータ軸20と平行になるように装着される。回転刃26は、右面(裏スキ面)において固定刃28の左面(固定刃28の裏スキ面)に合わさる。固定刃28は、より詳細には、前上部において回転刃26と点接触している。尚、回転刃26と固定刃28の接触は、線接触であっても良いし、面接触であっても良い。
回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面(図8の中心線M3参照)は、ギヤアッセンブリ12の中心軸M1と平行であり、出力軸24の中心軸M2に対して垂直である。
固定刃28の下方には、ベース本体部170の前後左右に延びる下面部が配置されており、切断のため被切断材が回転刃26と固定刃28の間に入って、固定刃28が大きく下方に移動したとしても、ベース本体部170(下面部)が、固定刃28を支えて、固定刃28や固定刃保持部172を保護する。
ブレードカバー44は、回転刃26の下部以外の周辺やネジ188を覆う側面視フック状の部材であり、次のようにして、ベース30や左ハウジング40、右ハウジング42と、共通の固定部材で固定(共締め)されている。
即ち、図9に示されるように、ブレードカバー44における前方のネジボス部49が、左ハウジング40の孔45を通過して、右ハウジング42のネジ孔47に達する状態で、ネジ孔47と孔45とネジボス部49にネジ190が通されることで、ブレードカバー44と左ハウジング40と右ハウジング42が共締めされる。
又、後方のネジボス部49が、ベース本体部170のネジボス孔182と左ハウジング40の孔45を通過して、右ハウジング42のネジ孔47に達する状態で、ネジ孔47と孔45とネジボス部49(とネジボス孔182)にネジ190が通されることで、ブレードカバー44とベース30と左ハウジング40と右ハウジング42が共締めされる。
ベース30や、固定刃保持部172、固定刃28は、複数箇所(前後2箇所)で取り付けられるので、取付先に対して相対的に回転する事態が防止され、強固に取り付けられる。尚、これらの少なくとも何れかにおける取付箇所は、1箇所あるいは3箇所以上とされても良い。
ブレードカバー44の前面から上面にかけての中央部には、上面視で前後方向の直線となる墨線(目印)192が配置されている。尚、墨線192は、後面まで延ばしたり、前面の部分を省略したり、幅を狭くあるいは広くする等、適宜寸法を変更することができる。又、目印は、墨線192の形状即ち線の形状に限られず、三角形を始めとする図形等であっても良い。目印は、三角形の場合、前方に鋭角を向けるように配置されると好ましい。
墨線192は、使用者にとって切断方向の目安となる。
墨線192は、ブレードカバー44の複数色(二色)一体成形により、印刷や塗装によらずに、ブレードカバー44の他の部分と異なる色で形成され、変色が施されている。ここでは、墨線192以外の部分が黒色の樹脂材料とされ、墨線192が白色(黒色に対してコントラストの高い色)の樹脂材料とされ、インサート成形により形成されている。又、墨線192は、ブレードカバー44の他の部分から外方へ突出するように形成されており、他の部分に対する突出が施されている。尚、複数色一体成形の方式や色の種類は、上述のものに限られず、例えば二色成形が用いられても良い。又、白色樹脂材料(墨線192の材料)と黒色樹脂材料(墨線192以外の材料)は、同種のものであっても別種のものであっても良く、墨線192の材料は例えばエラストマとすることができる。更に、回転刃26の回転方向を示す矢印やロゴ等が、墨線192と同色ないし同素材で、あるいは墨線192やその他の部分と別色ないし別素材で形成されても良い。加えて、墨線192において、変色又は突出が省略されても良い。又、墨線192は、他の部分より窪む凹みで形成されても良い。
墨線192あるいはその延長線(図8の中心線M4参照)は、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面(中心線M3参照)に対して、前方へ行くほど右側(回転刃26から視て固定刃28の有る側)となり、後方へ行くほど左側(回転刃26から視て固定刃28から離れる側)となるように傾いている。換言すれば、墨線192あるいはその延長線は、前側が左右方向の内側に傾くように配置されており、回転刃26の前部が墨線192の方向に対して左(外側)に出るように左向きとなる。
又、ブレードカバー44の一部(左面)や、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)も、墨線192と同じ方向とされている。尚、ブレードカバー44の全部やベース30の全部が墨線192と同じ方向とされても良い。又、墨線192、ブレードカバー44、ベース30の内の少なくとも何れかが傾けられなくても良い。更に、回転刃26の裏スキ面がギヤアッセンブリ12の中心線M1の方向や本体部4の方向から傾けられても良く、この場合に、墨線192やブレードカバー44、ベース30の内の少なくとも何れかが中心線M1の方向や本体部4の方向と同じ方向とされても良い。
かように墨線192やブレードカバー44、ベース30が、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対して傾けられることにより、切断方向の目安が回転刃26から視て固定刃28寄りとなり、固定刃28が外側(右側)へ広がろうとする力がかかり難くなって、安定した切断が確保される。
このことは、使用者が切断方向を左へ大きく曲がる方向として切断する場合を考えると、より明確に理解される。即ち、この場合、固定刃28が被切断材から右方への力を受け、固定刃28が右側へ移動して回転刃26から広がるように離れる可能性がある。これに対し、逆に使用者が右へ大きく曲がるように切断する場合では、固定刃28が左方への力を受けるところ、左へ移動しようとする固定刃28は回転刃26に受け止められ、結局固定刃28の広がりは阻止される。
マルチカッタ1では、墨線192やブレードカバー44、ベース30が、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対して傾けられた分、固定刃28の広がりが抑制され、又左曲がりの切断が安定する。
墨線192や、ブレードカバー44、ベース30の、回転刃26の裏スキ面あるいはその延長面に対する角度は、小さすぎると切断安定性の向上が十分に図れず、大きすぎると実際の切断方向から離れて切断の目安としての機能が阻害されることから、好ましくは1°以上5°以下であり、より好ましくは2°以上4°以下である。尚、墨線192や、ブレードカバー44、ベース30の少なくとも何れかにおいて、互いに異なる角度で傾けられていても良い。
図17(a)は図10の前部拡大図であり、図17(b)は図3の前下部拡大図であり、図17(c)は図3のE−E下部断面図であって回転刃26と固定刃28の接触点を含む断面の図である。
特に図17(a)に示されるように、ベース本体部170の鉤状の前端部F1は、固定刃保持部172の前端部F2の左方に位置しており、前端部F2と側面視(特に左側から右方へ視た場合)でオーバーラップしており、即ち左右方向でオーバーラップしている。ベース本体部170の前端部F1は、固定刃28の前部に隣接している(固定刃前部隣接部分)。固定刃保持部172の前端部F2は、これより後方の部分に対して、前方へ行くほど右方(ベース本体部170から離れる方向)となるように曲げられている。
又、特に図17(b)に示されるように、ベース本体部170の上下方向に延びる後部に係る弧状の前辺の下端部である弧下端部R1は、固定刃28の後下部R2の左方に位置しており、後下部R2と側面視で即ち左右方向でオーバーラップしている。ベース本体部170の弧下端部R1は、固定刃28の後部に隣接している(固定刃後部隣接部分)。
固定刃28は、ベース本体部170と固定刃保持部172の間の前端部F1,F2の間隔や、ベース本体部170と固定刃28の間の弧下端部R1,後下部R2の間隔により、左方への移動が許容され、又その間隔を超える左方への移動が阻止される。固定刃28は、被切断材からの作用力により、これらの間隔分だけ左方に移動すると、ベース本体部170の前端部F1,弧下端部R1が、固定刃保持部172の前端部F2,固定刃28の後下部R2に接触して、それ以上の固定刃28の左方への移動が食い止められる。
尚、ベース本体部170は、前端部F1において固定刃28と側面視でオーバーラップしていても良いし、弧下端部R1において固定刃保持部172と側面視でオーバーラップしていても良い。又、ベース本体部170は、前端部F1及び弧下端部R1の何れか一方において、固定刃保持部172や固定刃28と、側面視でオーバーラップしていても良い。更に、ベース本体部170は、前端部F1と弧下端部R1以外の部分において、固定刃保持部172や固定刃28と、側面視でオーバーラップしていても良い。
又、特に図17(a)の二点鎖線(ベース本体部170の下部に相当する)や図17(c)に示されるように、ベース本体部170の下部は、固定刃28と、上面視で即ち上下方向でオーバーラップしている。
即ち、ベース本体部170の下部における起立部分の肉厚部(左右方向の厚み)の上方に、上下前後に広がる固定刃28が位置している。
より詳細には、非切断状態において、上面視で、ベース本体部170の当該肉厚部の右部が固定刃28の前左部とオーバーラップしており、左右方向において、回転刃26と固定刃28の接触点付近でベース本体部170の当該肉厚部の厚さの半分ほどと固定刃28の厚さの3分の2ほどがオーバーラップしており、固定刃28の前端付近でベース本体部170の当該肉厚部の厚さの略全部と固定刃28の厚さの略全部がオーバーラップしている。ベース本体部170と固定刃28の間隔は、被切断材に係る想定される最大の厚み程度以下とされている。尚、オーバーラップの部分や量は、様々に変更することができる。
かようにベース本体部170が固定刃28と間隔を有し、上下方向でオーバーラップしていることにより、固定刃28は、被切断材から下方への力を受けた場合に、被切断材の厚み程度の下方への移動が許容され、又それ以上の下方への移動が、ベース本体部170との接触により阻止される。更に、固定刃28は、かような接触によりベース本体部170に支持され、更に下方への力を受けることで、下部に対して上部が左側となるように左方へ傾斜したりその逆の右方へ傾斜したりする事態が防止される。ベース本体部170による固定刃28の支持は、図17(d)においても現れている。尚、各種の間隔は、寸法を増減されたり、省略されたりしても良い。
図18(a)には、バッテリ10の制御回路201が示される。
バッテリ10の制御回路201は、残容量検出回路202と、それに接続された4個の発光ダイオードLED1s〜LED4sを含む残容量表示回路204と、残容量検出回路202に接続された残容量表示スイッチ206と、サーミスタ208と、電源プラス端子210と、電源マイナス端子212と、バッテリ側通信端子214,216,218と、を有している。
バッテリ10は、残容量表示スイッチ206、及び残容量表示回路204を、表面部において有している(図18(a)以外図示略)。これらは、バッテリ装着部8に隠れる部分(前面)以外のバッテリ10の表面部に配置されており、ここではバッテリ10の上面部に配置されている。又、バッテリ10のプラス端子スリット64に電源プラス端子210が設けられ、マイナス端子スリット66には電源マイナス端子212が設けられ、通信端子スリット68にバッテリ側通信端子214,216,218が設けられる(図18(a)以外図示略)。更に、バッテリ10は、3個のバッテリセルV1s〜V3sを備えている。
バッテリ装着部8のプラス端子70は、装着状態のバッテリ10における電源プラス端子210と接触して電気的に接続され、同様にマイナス端子72は電源マイナス端子212と接続され、通信端子72はバッテリ側通信端子214,216,218と接続される。
残容量検出回路202は、バッテリセルV1s〜V3sの電圧に応じたバッテリ10の残容量を検出するものであり、残容量表示スイッチ206からオン信号を受信すると、バッテリ10の残容量を、残容量表示回路204において表示させる。残容量検出回路202は、例えば、残容量が使用時最大容量の4分の1毎に1灯ずつ発光ダイオードの点灯数を増加させ、所定時間経過後に全て消灯させる。使用者は、残容量表示スイッチ206の操作により、装着状態においても、又取り外した状態においても、バッテリ10の残容量を残容量表示回路206(残容量表示部)において確認することができる。装着状態では、残容量表示スイッチ206が上部に位置して操作し易く、又残容量表示回路206が上部に位置して視認し易い。尚、バッテリ10の残容量は、4個の発光ダイオードLED1s〜LED4sの一部又は全部の点消灯以外の態様で表示されても良い。
サーミスタ208は、バッテリ側通信端子(T端子)218と接続されており、又バッテリセルV1sの隣接位置に配置されていて、その抵抗値の情報即ちバッテリ10(バッテリセルV1s)の温度情報を、バッテリ側通信端子218を通じて提供可能である。
又、電源マイナス端子212に対して、バッテリ側通信端子(V2端子)216は、バッテリセルV1sと接続されており、バッテリセルV1sに関する電圧の情報を提供可能である。更に、電源マイナス端子212に対して、バッテリ側通信端子(V2端子)214は、バッテリセルV1s,V2sと接続されており、バッテリセルV1s,V2sに関する電圧の情報を提供可能である。
このようなマルチカッタ1の動作例が説明される。
使用者が、充電されたバッテリ10をバッテリ装着部8にスライド装着し、ハンドル部6を把持して、ロックオフレバー35を左又は右へ押しながらスイッチレバー80を上へ押すと、メインスイッチ本体部82における切替により、バッテリ10からモータ11への給電がなされ、モータ11のモータ軸20が駆動される。スイッチレバー80は、メインスイッチ本体部82を介してモータ11のオンオフを切替えるものであり、モータ11のオンオフを操作するスイッチ操作部であって、スイッチレバー80とメインスイッチ本体部82はモータ11のスイッチを構成する。
モータ軸20の回転力は、ギヤアッセンブリ12の遊星歯車機構130により減速され、第1かさ歯車134及び第2かさ歯車136により方向変換されてスピンドル132に伝わり、スピンドル132の回転力は、出力軸24を介して回転刃26に伝わる。回転刃26は、回転により、固定刃28に対する接触位置を前後させる。
使用者は、紙や織物、薄板等の被切断材を、回転刃26と固定刃28の間にその前側から導入した状態で、回転刃26を回転させ、墨線192を目安としつつ、被切断材を、所望の切断方向で回転刃26や固定刃28に対して相対的に移動させながら、後方へ送って切断する。
以上のマルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持されるハウジング2と、ハウジング2に形成されており電動工具用のバッテリ10を装着可能であるバッテリ装着部8と、を備えており、バッテリ装着部8は、バッテリ10を案内するガイド溝78を有している。よって、使用者は、充電後のバッテリ10を装着したり、充電のためにバッテリ10を取り外したりする場合に、ハウジング2を開けたりすることなくスライドにより容易にバッテリ10を着脱することができる。
又、バッテリ装着部8は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、上下方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部にバッテリ10をスライド着脱することができ、バッテリ10がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部8に装着可能なバッテリ10を有しており、バッテリ10は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ10のスライドがバッテリ装着部8により案内され、バッテリ10がより一層スライド着脱し易い。
又更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の右面に隣接して配置され、ベース本体部170の前端部F1,弧下端部R1は、順に固定刃保持部172(前端部F2),固定刃28(後下部R2)と、左右方向でオーバーラップしている。よって、固定刃28が被切断材に左右方向で押されることにより、固定刃28が僅かに移動することを切断の質の確保や固定刃28の保護の観点から許容しつつ、固定刃28や固定刃保持部172がベース本体部170を乗り越えようとする程度にベース本体部170の左右方向外方へ大きく移動しようとしても、ベース本体部170がオーバーラップ部分により固定刃28及び固定刃保持部172の外方への移動を阻止する。従って、固定刃28の左右方向における極端な移動が防止され、マルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。又、固定刃28は、回転刃27やベース本体部170を乗り越えてそれらの外側(左側)へ移動することが防止され、よってマルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。
更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ベース本体部170は、固定刃28と、上下方向でオーバーラップしている。よって、固定刃28が比較的に肉厚の大きい被切断材の切断時に上下方向で押されることにより、固定刃28が僅かに移動することを切断の質の確保や固定刃28の保護ないし様々な被切断材への対応の観点から許容しつつ、固定刃28が回転刃26やベース本体部170を乗り越えて左側へ移動しようとしたり、又略垂直姿勢から左右方向(特に固定刃28の下辺に対して上辺が左方となる方向)に倒れる傾斜姿勢となろうとしたりしても、ベース本体部170が、オーバーラップ部分により、固定刃28及び固定刃保持部172の上下方向外方への移動を阻止し、又固定刃28を接触により支持して固定刃28の傾斜を防止する。従って、固定刃28の上下方向における極端な移動や、固定刃28の傾斜姿勢が防止され、マルチカッタ1における被切断材の切断がより安定する。
更に、回転刃26の外方に配置されるブレードカバー44を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ブレードカバー44の一部(左面や墨線192)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、使用者がブレードカバー44の当該一部を目安として切断すれば、固定刃28の広がりが抑制され、又回転刃26から視て固定刃28の有る側と逆側(左側)へ曲がる切断が安定する。
更に、固定刃28を保持する固定刃保持部172及びこれを保持するベース本体部170を有するベース30を備えており、回転刃26は、左右方向の中心軸M2の周りで駆動され、固定刃28は、回転刃26の左面又は右面に隣接して配置され、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、ベース30の当該一部によって、被切断材が固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための切断方向に自然に案内される。
又、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により左右方向の中心軸M2の周りで駆動される回転刃26と、回転刃26の右面に隣接して配置される固定刃28と、回転刃26の外方に配置されるブレードカバー44と、を備えており、ブレードカバー44の一部(左面や墨線192)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、使用者がブレードカバー44の当該一部を目安として切断すれば、固定刃28の広がりが抑制され、又回転刃26から視て固定刃28の有る側と逆側(左側)へ曲がる切断が安定する。
加えて、回転刃26は、モータ11のモータ軸20と平行である。よって、ブレードカバー44の当該一部が若干傾いているマルチカッタ1において、回転刃26やその駆動のためのモータ11、あるいはモータ11と回転刃26の間の動力伝達機構、又は回転刃26に対向する固定刃28が配置し易い。
更に、ブレードカバー44の一部は、他の部分に対する突出及び変色の双方が施された墨線192である。よって、固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための目安である墨線192がより視認し易くなる。
又、墨線192は、ブレードカバー44の他の部分と共に複数色一体成形される。よって、墨線192付きのブレードカバー44が形成し易いし、墨線192が摩耗により薄くなったり消えたりする事態が防止される。
又更に、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により左右方向の中心軸M2の周りで駆動される回転刃26と、回転刃26の右面に隣接して配置される固定刃28と、固定刃28を保持するベース30と、を備えており、ベース30の一部(ベース本体部170ないし固定刃保持部172の後部)は、前方へ行くほど回転刃26から視て固定刃28の有る側(右側)へ向かう形状となっている。よって、ベース30の当該一部によって、被切断材が固定刃28の広がりの抑制ないし左曲がりの切断の安定のための切断方向に自然に案内される。
加えて、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持される半割のハウジング2(左ハウジング40,右ハウジング42)と、回転刃26の外方に配置されハウジング2に取り付けられるブレードカバー44と、を備えており、ブレードカバー44及び半割のハウジング2のそれぞれは、共通の固定部材(ネジ190)で固定される。よって、マルチカッタ1の部品点数が削減され、又必要な固定構造の数が減少して、省略された固定構造の分だけ省スペースとなり、マルチカッタ1がよりコンパクトになる。
更に、ネジ190が通るネジボス部49(固定部材受入部)は、ベース30に設けられたネジボス孔182(固定部材受入部貫通孔)に入る。よって、更にベース30の固定構造についても共通化することができ、部品点数が更に削減され、マルチカッタ1が一層コンパクトになる。
又、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11に接続されるギヤアッセンブリ12と、ギヤアッセンブリ12により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11及びギヤアッセンブリ12が保持されるハウジング2と、を備えており、ギヤアッセンブリ12は、ギヤケース22を有している。よって、ギヤアッセンブリ12の内部構造(遊星歯車機構130,スピンドル132,第1かさ歯車134,第2かさ歯車136,出力軸24の基端部等)がハウジング2とギヤケース22により二重に保護され(二重構造)、ギヤアッセンブリ12内に塵埃等が進入して作動を妨げる事態が防止されるし、ギヤアッセンブリ12内におけるグリス等の潤滑材が外部に流出する事態が防止される。
更に、ハウジング2は半割であり(左ハウジング40,右ハウジング42)、ギヤケース22は、ハウジング2の割面と交わる方向の割面を有している。よって、ハウジング2やギヤケース22は分割構造となって組立やメンテナンスが容易になる。又、ギヤケース22内のグリス等が割面から万一流出したとしても、その割面からハウジング2の割面が方向を違えて配置されることから、グリス等が更にハウジング2から流出し難くなるし、塵埃等がハウジング2の割面から進入したとしても、更にギヤケース22内へ進入し難くなる。
加えて、マルチカッタ1は、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持されるハウジング2と、ハウジング2においてスイッチレバー80が押し込み可能であるように配置されたメインスイッチ34と、スイッチレバー30の押し込みをロックし又はロック解除するロックオフレバー35(ロック部材)と、を備えており、ロックオフレバー35は、モータ11に隣接しており、モータ11を避ける凹部104を有している。よって、ロックオフレバー35の操作部分(ロックオフレバー本体部100の左面や右面)が十分な大きさで確保された状態で、ロックオフレバー35が凹部104の分だけモータ11に接近するように配置されることとなり、マルチカッタ1では、ロックオフレバー35の操作性が確保され、又モータ11周辺(ハウジング2,本体部4やハンドル部6)がよりコンパクトになる。
尚、本発明の形態は上記第1形態やその変更例に限定されず、例えば第1形態は次のような変更例を適宜有する。
バッテリは、バッテリ装着部の上方から下方へスライド装着され、上方へスライド離脱されるものであっても良い。
バッテリ装着部は、ハウジングの後端部以外に配置されていても良い。前方へ突出する各種端子や後方へ凹むガイド溝を有するターミナルの前面が露出するようにして、バッテリがスリットやレール側の面を後方に向けてスライド着脱されるようにしても良い。
バッテリに突出部(端子)やガイド溝が設けられ、バッテリ装着部にスリットやレールが設けられても良い。突出部やスリット、ないしレールやガイド溝は、省略されても良い。
バッテリ装着部に対するバッテリの固定は、バッテリ爪の窪み部への進入に限られず、バッテリ装着部側に配置された鉤部等の係止部が、バッテリ側に配置された窪み部等の被係止部に係止するもの等であっても良い。
バッテリ側の端子とバッテリ装着部側の端子との電気的な接続は、板状の端子がスリット内に設けられた端子に入る態様に限られず、柱状の突起とその当接部ないし受入部との当接ないし受入によるものや、鉤部等の係止部と孔部等の被係止部との係合によるもの等であっても良い。
ブレードカバーの左面やベースの固定刃保持部の前部等は、回転刃の裏スキ面に対して傾いていなくても良いし、ブレードカバーやベースの全体が回転刃の裏スキ面に対して傾いていても良い。墨線は、印刷や塗装等で形成されても良い。
メインスイッチについて、メインスイッチ本体部やスイッチレバーがハンドル部の後部に配置されても良いし、スイッチレバーが前端部に設けられた軸周りで揺動するものとされても良いし、スイッチレバー本体部の全体が同量押し込み操作可能であるものとされても良い。
ロックオフレバーは、使用者が移動範囲端部の位置に維持させることでロック解除するものに代えて、爪等の係止部材によりロック位置やロック解除位置で係止されるものが用いられても良い。又、ロックオフレバーは、省略されても良い。
遊星歯車機構に関し、ピンをキャリアへ挿入することに代えて、あるいはこれと共に、突起の孔への挿入や、爪同士の係止等として良い。又、ピンを挿入する孔は、有底の穴とされても良い。更に、インターナルギヤは、段毎に分割されていても良い。
遊星歯車機構は、他の減速機構に変更されても良いし、省略されても良い。
モータ軸と出力軸の間において、スピンドルが省略されても良いし、スピンドルが複数設けられても良いし、別の中間軸が設けられても良い。
バッテリは、10.8V、18V(最大20V),18V,25.2V,28V,36V等の任意のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、10.8V未満あるいは36Vを超える電圧のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、他の種類のバッテリを用いても良い。
ハウジングの区分の数や遊星歯車の設置数が増減されたり、更に吸排気口が設けられたり、ネジ止めをピン止めやリベット止めや係止部止め等とする等、各種の部材や部分の数や配置、材質、大きさ、形式等は、適宜変更されても良い。
固定刃は、回転刃の左側に配置されても良いし、回転刃の上部に隣接して配置されても良い。
更に、商用電源に接続するマルチカッタや、他の切断工具に、本発明を適用することができる。
[第2形態]
図19(a)は本発明の第2形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第2形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
第2形態のマルチカッタにおけるバッテリ装着部238は、ターミナル36が前後左右に広がるように配置されている。ターミナル36のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74は、前後方向に延び、下面から下方へ突出している。
バッテリ装着部238に装着されるバッテリ240は、18Vのリチウムイオンバッテリであって、樹脂製のバッテリケース242内に、図18(b)以外図示されないセルを3個内包するものである。セルは、軸方向に長い円柱状であり、左右方向を向いている。バッテリ240は、第1形態のバッテリ10より大型であり、バッテリレバー62を後面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ前後方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を上面に備えており、更に、これらの左右に配置された、前後方向に延び上方へ突出するレール69を、上面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部238に対し、前方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部238に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で後方へスライドすることにより取り外される。
図18(b)には、バッテリ240の制御回路251が示される。
バッテリ240の制御回路251は、電源回路252と、制御マイコン254と、電圧監視回路256と、温度検出回路258と、電流検出回路260と、残容量表示回路262と、残容量表示スイッチ270と、電源プラス端子274と、電源マイナス端子276と、バッテリ側通信端子278,280と、サーミスタ258と同様のサーミスタ290と、を有している。
バッテリ240は、残容量表示スイッチ270、及び残容量表示回路262における残容量表示部(ここでは4個の発光素子)を、第1形態のバッテリ10と同様に表面部(前面部)において有している(図18(b)以外図示略)。又、バッテリ240のプラス端子スリット64に電源プラス端子274が設けられ、マイナス端子スリット66には電源マイナス端子276が設けられ、通信端子スリット68にバッテリ側通信端子278,280が設けられる(図18(b)以外図示略)。更に、バッテリ240は、3個のバッテリセルV1〜V3を備えている。
バッテリ装着部8のプラス端子70は、装着状態のバッテリ240における電源プラス端子274と接触して電気的に接続され、同様にマイナス端子72は電源マイナス端子276と接続され、通信端子72はバッテリ側通信端子278,280と接続される。
電源回路252は、バッテリ電圧が入力されると、そのバッテリ電圧を所定の制御電圧Vcに降圧して出力する。制御電圧Vcは、制御マイコン254を始めとする各部の動作用電源として用いられる。
制御マイコン254は、CPUやROM,RAM,インターフェイス等を備えたマイクロコンピュータである。
電圧監視回路256は、バッテリセルV1〜V3毎の電圧を検出し、制御マイコン254へ送信する。
温度検出回路258は、サーミスタ290の抵抗値からバッテリ240の温度を検出し、制御マイコン254へ送信する。サーミスタ290は、バッテリセルV1に隣接して配置されており、バッテリセルV1の温度を検出するようにされているが、他の部分に配置されて、他の部分の温度を検出するようにされても良い。
電流検出回路260は、通電電流を検出して、制御マイコン254へ送信する。
制御マイコン254は、残容量表示スイッチ270からオン信号を受信すると、電圧監視回路256から送信されたバッテリセルV1〜V3の電圧に応じたバッテリ240の残容量を演算し、残容量表示回路262(残容量表示部)において、バッテリ240と同様に表示させる。
尚、バッテリセルや端子に係る形状や数や種類や配置等は、第1形態や第2形態のものに限られず、適宜変更可能である。又、バッテリ10,240の制御回路201,251における回路構成も、回路や素子の数を増減したり、新たな素子や回路を追加したりする等、様々に変更されても良い。
第2形態のマルチカッタは、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持されるハウジング2と、ハウジング2に形成されており電動工具用のバッテリ240を装着可能であるバッテリ装着部238と、を備えており、バッテリ装着部238は、バッテリ240を案内するガイド溝78を有している。よって、使用者は、充電後のバッテリ240を装着したり、充電のためにバッテリ240を取り外したりする場合に、ハウジング2を開けたりすることなくスライドにより容易にバッテリ240を着脱することができる。
又、バッテリ装着部238は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、前後方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部238に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部238により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
尚、上記第2形態は、第1形態と同様の変更例を適宜有する。
特に、バッテリが上方でバッテリ装着部が下方であっても良い。
又、バッテリが装着時に後方にスライドされ、取り外し時に前方にスライドされるようにしても良い。
[第3形態]
図19(b)は本発明の第3形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第3形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第2形態のマルチカッタと同様に成る。以下、同様の構成要素については、第2形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
第3形態のマルチカッタにおけるバッテリ装着部338は、ターミナル36が前後左右に広がるように配置されている。ターミナル36のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74は、左右方向に延び、下面から下方へ突出している。
バッテリ装着部338に装着されるバッテリ240のセルは、前後方向を向いている。バッテリ240は、バッテリレバー62を左面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ左右方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を上面に備えており、更に、これらの前後に配置された、左右方向に延び上方へ突出するレール69を、上面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部338に対し、右方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部338に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で左方へスライドすることにより取り外される。
第3形態のマルチカッタは、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持されるハウジング2と、ハウジング2に形成されており電動工具用のバッテリ240を装着可能であるバッテリ装着部338と、を備えており、バッテリ装着部338は、バッテリ240を案内するガイド溝78を有している。よって、使用者は、バッテリ装着部338に対するスライドによりバッテリ240を容易に着脱することができる。
又、バッテリ装着部338は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、左右方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2(ハンドル部6)を支えながら他方の手でハウジング2端部のバッテリ装着部338にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部338に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部338により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
尚、上記第3形態は、第1形態や第2形態と同様の変更例を適宜有する。
例えば、バッテリが装着時に左方にスライドされ、取り外し時に右方にスライドされるようにしても良い。
[第4形態]
図19(c)は本発明の第4形態に係るマルチカッタにおける後部の斜視図である。
第4形態のマルチカッタは、後部の構成を除いて第2形態のマルチカッタと同様に成る。以下、同様の構成要素については、第2形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
第4形態のマルチカッタにおけるバッテリ装着部438は、ターミナル36が上下左右に広がるように配置されている。ターミナル36のプラス端子70、マイナス端子72、及び通信端子74は、左右方向に延び、後面から後方へ突出している。
バッテリ装着部438に装着されるバッテリ240のセルは、上下方向を向いている。バッテリ240は、バッテリレバー62を左面に備えている。
バッテリ240は、それぞれ左右方向に延びる、プラス端子スリット64、マイナス端子スリット66、及び通信端子スリット68を前面に備えており、更に、これらの上下に配置された、左右方向に延び前方へ突出するレール69を、前面に有している。
バッテリ240は、バッテリ装着部438に対し、右方へスライドすることにより装着される。又、バッテリ装着部438に装着されたバッテリ240は、バッテリレバー62を下方に操作した状態で左方へスライドすることにより取り外される。
第4形態のマルチカッタは、モータ11と、モータ11により駆動される回転刃26と、回転刃26に対向して配置される固定刃28と、モータ11が保持されるハウジング2と、ハウジング2に形成されており電動工具用のバッテリ240を装着可能であるバッテリ装着部438と、を備えており、バッテリ装着部438は、バッテリ240を案内するガイド溝78を有している。よって、使用者は、バッテリ装着部438に対するスライドによりバッテリ240を容易に着脱することができる。
又、バッテリ装着部438は、ハウジング2の後端部に配置されており、ガイド溝78は、左右方向に延びる。よって、使用者は一方の手でハウジング2を支えながら他方の手でハウジング2端部のバッテリ装着部438にバッテリ240をスライド着脱することができ、バッテリ240がより一層容易に着脱可能である。
更に、バッテリ装着部438に装着可能なバッテリ240を有しており、バッテリ240は、ガイド溝78に入るレール69を有している。よって、バッテリ240のスライドがバッテリ装着部438により案内され、バッテリ240がより一層スライド着脱し易い。
尚、上記第4形態は、第1形態ないし第3形態と同様の変更例を適宜有する。
例えば、バッテリが装着時に左方にスライドされ、取り外し時に右方にスライドされるようにしても良い。
又、バッテリが前方に配置され、バッテリ装着部が後方に配置されていても良い。
[第5形態]
図20(a)は本発明の第5形態に係るマルチカッタにおける前部の右側面図であり、図20(b)は当該マルチカッタにおける固定刃508の右側面図であり、図20(c)は固定刃508の上面図、図20(d)は固定刃508の左側面図、図20(e)は固定刃508の後面図である。
第5形態のマルチカッタは、固定刃の構成を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
第4形態のマルチカッタにおける固定刃508は、固定刃前部510と、固定刃前部510の最大高さより高さ(上下方向の寸法)の小さい固定刃後部512と、を有している。固定刃前部510の中央部と固定刃後部512の中央部には、それぞれリベット孔513が開けられている。
固定刃前部510の上辺は、後方へ行くほど高くなる斜辺となっており、前下がりの前刃514が付けられている。固定刃前部510の下辺と固定刃後部512の下辺は連続して前後方向に延びており、固定刃前部510の最大高さの部分は、前刃514の後端部ないしその下方の部分である。尚、より詳細には、固定刃前部510の最大高さの部分は、前後方向に僅かに延びており、この部分にも刃が付けられている。
固定刃後部512の上辺は、前後方向に延びており、後刃516が付けられている。固定刃後部512の高さは、全体に亘り、固定刃前部510の最大高さより低い。よって、後刃516の高さは、前刃514の最大高さより低い。尚、より詳細には、固定刃前部510の最大高さの部分の後端と後刃516の前後方向の部分の間は、後下がりの短い斜辺となっており、この部分にも刃が付けられている。尚、固定刃510における各部分の刃の一部又は全部は、他の何れかの部分に刃が付けられていれば、省略されても良い。
固定刃508は、前刃514の後端部からそのまま後方に延びる後刃(図20(b),(d)の二点鎖線参照)を有する固定刃(第1形態の固定刃28)に対して、後刃516が下方へ逃げている形状となっている。
固定刃508は、第1形態の固定刃28と同様に、前後のリベット31、固定刃保持部172、スペーサ174ないし前後のリベット176を介して、ベース本体部170に取り付けられている。
第5形態のマルチカッタでは、固定刃508が前刃514と後刃516を有しており、後刃516の高さは、前刃514の最大高さより低くなっている。よって、固定刃508は、固定刃28のように後刃の高さが前刃の最大高さに維持されているものに対して、前後長が長く維持されつつ、後刃516の逃げによって、被切断材におけるある程度の上下動や波打ちを許容して、被切断材を一層後方に導出し易いものとなっている。
尚、上記第5形態は、第1形態ないし第4形態と同様の変更例を適宜有する。
又、前刃は、側面視で、1個の又は複数の頂点を有する山型であっても良いし、後刃は、同様な山型や、後下がり等であっても良い。
[第6形態]
図17(d)は、本発明の第6形態に係るマルチカッタにおける図17(c)相当(E−E下部)の端面模式図である。
第6形態のマルチカッタは、固定刃28の配置(ベース本体部170に対する上下方向のオーバーラップ量)を除いて第1形態のマルチカッタ1と同様に成る。以下、同様の構成要素については、第1形態と同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
本形態における固定刃28の、ベース本体部170に対する上下方向のオーバーラップ量は、図17(d)に示された程度、即ち回転刃26と固定刃28の接触点における縦断面(E−E)においてベース本体部170の真上に固定刃28が位置する程度とされている。当該縦断面において、ベース本体部170は、固定刃28の全体と、上下方向でオーバーラップしている。
固定刃28の前部(当該縦断面より前方の部分)の左面は、ベース本体部170の前端部F1の左面より左方となっており、固定刃28の前部は、ベース本体部170より左方へ突出している。
固定刃保持部172の前端部F2は、ベース本体部170の前端部F1の右側に位置している。
本形態では、ベース本体部170の前端部F1と固定刃保持部172の前端部F2の間に間隔はなく、又ベース本体部170の弧下端部R1と固定刃28の後下部R2の間にも間隔はなく、固定刃保持部172の左側や固定刃28の左側は、ベース本体部170に接触しあるいは支持される。
本形態のマルチカッタでは、回転刃26と固定刃28の接触点の上下方向において、ベース本体部170が固定刃28の全体とオーバーラップしている。よって、切断のポイントである当該接触点が、上下方向のオーバーラップ部分によって重点的に支持され、マルチカッタ1における被切断材の切断が安定する。
又、被切断材を受け入れる前から、固定刃保持部172の左側や固定刃28の左側は、ベース本体部170に接触しあるいは支持されているので、切断時における固定刃28のブレが一層抑制される。
尚、上記第6形態は、第1形態ないし第5形態と同様の変更例を適宜有する。
特に、固定刃の前部は、ベース本体部より左方へ突出していなくても良い。又、固定刃は、回転刃との接触部の縦断面において、固定刃の肉厚より厚い肉厚を有するベース本体部に対して全体が乗るようにされても良い。
1・・マルチカッタ(切断工具)、2・・ハウジング、8,238,338,438・・バッテリ装着部、10,240・・バッテリ、11・・モータ、26・・回転刃、28,508・・固定刃、30・・ベース、44・・ブレードカバー、64・・プラス端子スリット、66・・マイナス端子スリット、68・・通信端子スリット、69・・レール、70・・プラス端子(突出部)、72・・マイナス端子(突出部)、74・・通信端子(突出部)、78・・ガイド溝、170・・ベース本体部、172・・固定刃保持部、192・・墨線(目印)、F1・・(ベース本体部の)前端部(左右方向オーバーラップ部分)、F2・・(固定刃保持部の)前端部(左右方向オーバーラップ部分)、R1・・(ベース本体部の)後部前縁(左右方向オーバーラップ部分)、R2・・(固定刃保持部の)前部後縁(左右方向オーバーラップ部分)。

Claims (11)

  1. モータと、
    前記モータにより駆動される回転刃と、
    前記回転刃に対向して配置される固定刃と、
    前記モータが保持されるハウジングと、
    前記ハウジングに形成されており電動工具用のバッテリを装着可能であるバッテリ装着部と、
    を備えており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリを案内するガイド溝を有している
    ことを特徴とする切断工具。
  2. 前記バッテリ装着部は、前記ハウジングの後端部に配置されており、
    前記ガイド溝は、上下方向、前後方向又は左右方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載の切断工具。
  3. 前記バッテリ装着部に装着可能なバッテリを有しており、
    前記バッテリは、前記ガイド溝に入るレールを有している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切断工具。
  4. 更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、
    前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
    前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
    前記ベース本体部は、前記固定刃及び前記固定刃保持部の少なくとも一方と、左右方向でオーバーラップしている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載の切断工具。
  5. 更に、前記固定刃を保持する固定刃保持部及びその固定刃保持部を保持するベース本体部を有するベースを備えており、
    前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
    前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
    前記ベース本体部は、前記固定刃と、上下方向でオーバーラップしている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載の切断工具。
  6. 更に、前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーを備えており、
    前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
    前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
    前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項5の何れかに記載の切断工具。
  7. 更に、前記固定刃を保持するベースを備えており、
    前記回転刃は、左右方向の回転軸の周りで駆動され、
    前記固定刃は、前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置され、
    前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項6の何れかに記載の切断工具。
  8. モータと、
    前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、
    前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、
    前記回転刃の外方に配置されるブレードカバーと、
    を備えており、
    前記ブレードカバーの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
    ことを特徴とする切断工具。
  9. 前記回転刃は、前記モータのモータ軸と平行である
    ことを特徴とする請求項8に記載の切断工具。
  10. 前記ブレードカバーの一部は、他の部分に対する突出及び変色の少なくとも一方が施された目印である
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の切断工具。
  11. モータと、
    前記モータにより左右方向の回転軸の周りで駆動される回転刃と、
    前記回転刃の左面又は右面に隣接して配置される固定刃と、
    前記固定刃を保持するベースと、
    を備えており、
    前記ベースの一部又は全部は、前方へ行くほど前記回転刃から視て前記固定刃の有る側へ向かう形状となっている
    ことを特徴とする切断工具。
JP2017013454A 2017-01-27 2017-01-27 切断工具 Active JP6953136B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013454A JP6953136B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 切断工具
PCT/JP2017/044596 WO2018139085A1 (ja) 2017-01-27 2017-12-12 切断工具
DE112017006940.8T DE112017006940T5 (de) 2017-01-27 2017-12-12 Schneidwerkzeug
CN201780083443.3A CN110198816B (zh) 2017-01-27 2017-12-12 切断工具
US16/474,762 US11104023B2 (en) 2017-01-27 2017-12-12 Cutting tool

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013454A JP6953136B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 切断工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018117994A true JP2018117994A (ja) 2018-08-02
JP6953136B2 JP6953136B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=62979338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017013454A Active JP6953136B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 切断工具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11104023B2 (ja)
JP (1) JP6953136B2 (ja)
CN (1) CN110198816B (ja)
DE (1) DE112017006940T5 (ja)
WO (1) WO2018139085A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021100703A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020066902A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 工機ホールディングス株式会社 作業機
TWI758581B (zh) * 2019-01-30 2022-03-21 車王電子股份有限公司 電動工具
CN113681518A (zh) * 2020-05-18 2021-11-23 南京德朔实业有限公司 电动工具
EP4129547A4 (en) * 2020-06-16 2023-10-18 Nanjing Chervon Industry Co., Ltd. POWER TOOL
JP1710836S (ja) * 2021-09-22 2022-03-25 携帯用電気カッター本体

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4866177U (ja) * 1971-11-25 1973-08-22
JPS55172165U (ja) * 1979-05-29 1980-12-10
JPS58154095U (ja) * 1982-04-09 1983-10-14 瀧定株式会社 動力鋏
US20120017448A1 (en) * 2006-10-12 2012-01-26 Ernst Dreher Hand-held electrical shears
JP2015519213A (ja) * 2012-06-13 2015-07-09 ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 手持ち機械工具
JP2016087724A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 日立工機株式会社 コードレス電動作業機
JP2017013184A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 リョービ株式会社 手持ち式の充電式電動工具

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US249734A (en) * 1881-11-22 arnold
US2226241A (en) * 1938-05-25 1940-12-24 Charles B Gray Metal shearing tool
US2701911A (en) * 1952-11-20 1955-02-15 Maescher Albert Hand fabric cutting apparatus
US3262201A (en) * 1965-03-11 1966-07-26 W P B Ind Products Cutting device
US3421218A (en) * 1966-08-01 1969-01-14 Richard A Thompson Electric scissors
US3798767A (en) * 1972-10-24 1974-03-26 Textile & Ind Sales Inc Apparatus for cutting flexible material
US6352127B1 (en) * 1998-04-16 2002-03-05 Applied Innovation And Manufacturing Ltd. Elbow attachment
US6161293A (en) 1998-08-14 2000-12-19 One World Technologies, Inc. Battery powered circular saw
WO2009064925A1 (en) * 2007-11-13 2009-05-22 Orthopediatrics, Llc Cast removal system
WO2010051529A2 (en) * 2008-10-31 2010-05-06 Feldman, David Orthopedic cast remover
JP5412089B2 (ja) * 2008-11-11 2014-02-12 株式会社マキタ 切断機
CN102335785A (zh) * 2010-07-21 2012-02-01 苏州宝时得电动工具有限公司 手持式工具
US9156182B2 (en) * 2011-09-30 2015-10-13 Robert Bosch Gmbh Spring biased base with offset pivot point
US20150328796A1 (en) * 2013-02-01 2015-11-19 Makita Corporation Cutting device

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4866177U (ja) * 1971-11-25 1973-08-22
JPS55172165U (ja) * 1979-05-29 1980-12-10
JPS58154095U (ja) * 1982-04-09 1983-10-14 瀧定株式会社 動力鋏
US20120017448A1 (en) * 2006-10-12 2012-01-26 Ernst Dreher Hand-held electrical shears
JP2015519213A (ja) * 2012-06-13 2015-07-09 ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 手持ち機械工具
JP2016087724A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 日立工機株式会社 コードレス電動作業機
JP2017013184A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 リョービ株式会社 手持ち式の充電式電動工具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021100703A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27
WO2021100703A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 京セラインダストリアルツールズ株式会社 電動工具
JP7325530B2 (ja) 2019-11-19 2023-08-14 京セラインダストリアルツールズ株式会社 電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
CN110198816B (zh) 2022-05-10
DE112017006940T5 (de) 2019-10-02
JP6953136B2 (ja) 2021-10-27
CN110198816A (zh) 2019-09-03
WO2018139085A1 (ja) 2018-08-02
US20190344461A1 (en) 2019-11-14
US11104023B2 (en) 2021-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018139085A1 (ja) 切断工具
US20210170563A1 (en) Power tool having interchangeable tool heads
EP1863107B1 (en) Twist lock battery interface for cordless power tools
EP0899064B1 (en) A power tool having interchangeable tool head
JP4998846B2 (ja) コードレス電動工具
US6176322B1 (en) Power tool having interchangeable tool head
EP2596919B1 (en) Electric tools
EP0899065B1 (en) A power tool having an interchangeable tool head
US20170326720A1 (en) Power tool
JP2013086228A (ja) 電動工具
US20150041166A1 (en) Modular electro-mechanical device
US11278973B2 (en) Rechargeable shear
DE102018128440A1 (de) Tragbare Schneidvorrichtung
JP2016150431A (ja) 電動工具
JP2006205286A (ja) 手持ち式電動工具
JP6736434B2 (ja) 携帯用加工機
EP3772394B1 (en) Battery pack
JP2019018312A (ja) ナット締め付け機及び電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6953136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150