JP2018115671A - 回転機械及び回転機械の潤滑システム - Google Patents

回転機械及び回転機械の潤滑システム Download PDF

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昭宏 近藤
Akihiro Kondo
昭宏 近藤
雄司 尾形
Yuji Ogata
雄司 尾形
直芳 庄山
Naoyoshi Shoyama
直芳 庄山
朋一郎 田村
Tomoichiro Tamura
朋一郎 田村
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Abstract

【課題】すべり軸受の耐久性を高めることができる回転機械を提供する。
【解決手段】
回転機械(1a)は、回転軸(10)と、すべり軸受(11)と、供給空間(15)と、供給孔(16)と、排出空間(17)と、第一排出路(18)と、第二排出路(19)とを備える。回転軸(10)は、軸線に平行な外面(10c)を少なくとも含む端部(10e)を有する。すべり軸受(11)は、外面(10c)と向かい合う軸受面(11s)を有し、軸受面(11s)は、軸受空間(11l)を外面(10c)との間に定める。第一排出路(18)は、排出空間(17)から回転機械(1a)の外部に向かって延びている。第二排出路(19)は、第三開口(19p)と第四開口(19s)とを有し、第三開口(19p)が接している空間を排出空間(17)又は第一排出路(18)に連通させている。
【選択図】図1

Description

本開示は、回転機械及び回転機械の潤滑システムに関する。
従来、回転軸の軸受としてすべり軸受が知られている。例えば、特許文献1には、図7に示す通り、すべり軸受501が記載されている。すべり軸受501は、軸受面502及び溝503を有する。溝503の両端は軸受面502の外に露出している。軸受面502と軸との摩擦により摩耗粉が発生する。発生した摩耗粉が溝503を通ってすべり軸受501の外部に放出されるので、摩耗粉が研磨材として作用することを防止できる。
特開平1−216121号公報
特許文献1に記載の技術によれば、すべり軸受の耐久性を向上させる余地がある。そこで、本開示は、すべり軸受の耐久性を有利に高めることができる回転機械を提供する。
本開示は、
回転機械であって、
軸線に平行な外面を少なくとも含む端部を有する回転軸と、
前記回転軸の半径方向において前記外面と向かい合う軸受面であって、潤滑剤を受け入れるとともに前記回転軸を半径方向に支持するための軸受空間を前記外面との間に定める軸受面を有するすべり軸受と、
前記回転軸の前記端部の軸線方向における端面が面し、前記軸受空間に供給されるべき前記潤滑剤を貯留するための供給空間と、
前記回転軸の前記端面及び前記外面にそれぞれ第一開口及び第二開口を有し、前記回転軸の内部に定められているとともに前記軸受空間を前記供給空間に連通させる供給孔と、
前記回転軸の軸線方向において前記第二開口よりも前記第一開口から遠い位置で前記軸受空間に接しており、前記軸受空間から排出された前記潤滑剤を貯留するための排出空間と、
前記排出空間から当該回転機械の外部に向かって延びており、前記潤滑剤を当該回転機械の外部に送るための第一排出路と、
前記回転軸の軸線方向において前記排出空間よりも前記供給空間に近く、かつ、前記軸受空間の近傍の位置に定められた第三開口と、前記排出空間又は前記第一排出路と接している第四開口とを有し、前記第三開口が接している空間を前記排出空間又は前記第一排出路に連通させる第二排出路と、を備えた、
回転機械を提供する。
上記の回転機械は、すべり軸受の耐久性を有利に高めることができる。
本開示の回転機械の一例の一部を示す断面図 本開示の回転機械の一例を示す断面図 本開示の回転機械の別の一例を示す断面図 本開示の回転機械のさらに別の一例を示す断面図 本開示の回転機械のさらに別の一例を示す断面図 本開示の回転機械の潤滑システムを有する冷凍サイクル装置を示す構成図 従来のすべり軸受を示す概略図
<本発明者らの検討に基づく知見>
特許文献1に記載のすべり軸受は自己潤滑性を有する樹脂によってできており、特許文献1に記載の技術では、すべり軸受の内部に潤滑剤を供給することは想定されていない。本発明者らは、回転機械において回転軸とすべり軸受との間の空間に潤滑剤が供給される場合、潤滑剤の流れに沿って摩耗粉などの異物が回転軸とすべり軸受との間の空間を循環する可能性があることを新たに見出した。摩耗粉等の異物が回転軸とすべり軸受との間の空間を繰り返し通過することにより、異物がすべり軸受の軸受面を研磨して、すべり軸受の耐久性が低下する可能性がある。そこで、本発明者らは、回転機械において回転軸とすべり軸受との間の空間に潤滑剤が供給される場合に、すべり軸受の軸受面が異物によって研磨されにくい技術について日夜検討を重ねた。その結果、本発明者らは、本開示の回転機械を案出した。
本開示の第1態様は、
回転機械であって、
軸線に平行な外面を少なくとも含む端部を有する回転軸と、
前記回転軸の半径方向において前記外面と向かい合う軸受面であって、潤滑剤を受け入れるとともに前記回転軸を半径方向に支持するための軸受空間を前記外面との間に定める軸受面を有するすべり軸受と、
前記回転軸の前記端部の軸線方向における端面が面し、前記軸受空間に供給されるべき前記潤滑剤を貯留するための供給空間と、
前記回転軸の前記端面及び前記外面にそれぞれ第一開口及び第二開口を有し、前記回転軸の内部に定められているとともに前記軸受空間を前記供給空間に連通させる供給孔と、
前記回転軸の軸線方向において前記第二開口よりも前記第一開口から遠い位置で前記軸受空間に接しており、前記軸受空間から排出された前記潤滑剤を貯留するための排出空間と、
前記排出空間から当該回転機械の外部に向かって延びており、前記潤滑剤を当該回転機械の外部に送るための第一排出路と、
前記回転軸の軸線方向において前記排出空間よりも前記供給空間に近く、かつ、前記軸受空間の近傍の位置に定められた第三開口と、前記排出空間又は前記第一排出路と接している第四開口とを有し、前記第三開口が接している空間を前記排出空間又は前記第一排出路に連通させる第二排出路と、を備えた、
回転機械を提供する。
第1態様によれば、供給空間に貯留された潤滑剤は供給孔を通って軸受空間に供給される。軸受空間に供給された潤滑剤の一部は供給空間に向かって流れる。軸受空間に供給された潤滑剤に摩耗粉等の異物が存在すると、異物は供給空間に向かう潤滑剤の流れによって送られ、第三開口に到達する。この場合、異物は、第二排出路を通過して、排出空間又は第一排出路に送られ、その後第一排出路を通って回転機械の外部に送られる。このように、軸受空間から供給空間に向かう潤滑剤の流れに含まれる異物が第二排出路を通って回転機械の外部に送られるので、異物によってすべり軸受の軸受面が研磨されにくい。なお、特許文献1に記載の技術によれば、すべり軸受501が溝503を有することにより、軸受面502の面積が小さくなりやすく、軸受面502にかかる圧力が上昇しやすい。このため、すべり軸受501は摩耗しやすく、特許文献1に記載の技術は耐久性の観点から有利とは言い難い。第1態様によれば、軸受面に溝が形成されていなくても又は軸受面に形成された溝が少なくても、軸受空間に存在する異物を回転機械の外部に送ることができる。このため、軸受面の面積を大きくしやすく、軸受面に係る圧力を低減しやすい。その結果、軸受面の摩耗を軽減できる。このように、第1態様の回転機械はすべり軸受の耐久性を有利に高めることができる。
本開示の第2態様は、第1態様に加えて、前記第三開口に接する環状の溝をさらに備えた、回転機械を提供する。第2態様によれば、軸受空間から供給空間に向かって流れる潤滑剤の流れに含まれる異物が回転軸の回転に伴う遠心力によって環状の溝に集まり第二排出路に導かれやすい。その結果、多くの異物を回転機械の外部に送ることができる。これにより、異物によって軸受面が摩耗しにくく、すべり軸受の耐久性を有利に高めることができる。第2態様は、特に回転軸が高速回転する場合にすべり軸受の耐久性を有利に高めることができる。
本開示の第3態様は、
第1態様又は第2態様の回転機械と、
前記潤滑剤を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽の内部と前記供給空間とを連通させる第一供給路と、
前記第一供給路に配置され、前記第一供給路における前記潤滑剤の流れに含まれる異物を捕捉するフィルタと、
前記第一排出路を含み、前記排出空間と前記貯留槽の内部とを連通させる第三排出路と、を備えた、
回転機械の潤滑システムを提供する。
第3態様によれば、第二排出路を通過した潤滑剤は、第一排出路及び第三排出路をさらに通過して貯留槽に送られる。これにより、軸受空間に存在した異物が貯留槽に送られる。貯留槽に貯留された潤滑剤はポンプの作動により第一供給路を通って供給空間に供給される。第一供給路を流れる潤滑剤はフィルタを通過するので、貯留槽に貯留された潤滑剤に異物が含まれていてもフィルタによって異物が捕捉される。このため、異物の濃度が少ない潤滑剤が供給空間及び供給孔を通って軸受空間に供給される。その結果、軸受面が摩耗しにくく、回転機械が高い信頼性を有する。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は例示に過ぎず、これらによって本発明が限定されるものではない。
<回転機械>
図1に示す通り、回転機械1aは、回転軸10と、すべり軸受11と、供給空間15と、供給孔16と、排出空間17と、第一排出路18と、第二排出路19と、を備えている。回転軸10は、回転軸10の軸線に平行な外面10cを少なくとも含む端部10eを有する。すべり軸受11は、軸受面11sを有する。軸受面11sは、回転軸10の半径方向において外面10cと向かい合っている。軸受面11sは、軸受空間11lを回転軸10の外面10cとの間に定める。軸受空間11lは、潤滑剤を受け入れるとともに回転軸10を半径方向に支持するための空間である。供給空間15は、軸受空間11lに供給されるべき潤滑剤を貯留するための空間である。回転軸10の端部10eの軸線方向における端面10tが供給空間15に面している。供給孔16は、回転軸10の端面10t及び外面10cにそれぞれ第一開口16p及び第二開口16sを有する。供給孔16は、回転軸10の内部に定められているとともに軸受空間11lを供給空間15に連通させている。排出空間17は、軸受空間11lから排出された潤滑剤を貯留するための空間である。排出空間17は、回転軸10の軸線方向において第二開口16sよりも第一開口16pから遠い位置で軸受空間11lに接している。第一排出路18は、排出空間17から回転機械1aの外部に向かって延びている。第一排出路18は、潤滑剤を回転機械1aの外部に送るための流路である。第二排出路19は、第三開口19pと、第四開口19sとを有する。第三開口19pは、回転軸10の軸線方向において排出空間17よりも供給空間15に近く、かつ、軸受空間11lの近傍の位置に定められている。第四開口19sは、排出空間17又は第一排出路18と接している。第二排出路19は、第三開口19pが接している空間を排出空間17又は第一排出路18に連通させている。
第三開口19pに関し、「軸受空間11lの近傍の位置」は、例えば、軸線方向における軸受空間11lの供給空間15に近い端とこの端から軸受空間11lの外径の2倍に相当する距離だけ軸受空間11lから軸線方向に遠ざかった位置との間に存在する。第三開口19pは、例えば供給空間15に面している。
第二排出路19の少なくとも一部は、例えばすべり軸受11に形成された孔によって定められている。
回転機械1aの運転期間中に、回転機械1aの外部から供給空間15に潤滑剤が供給される。供給空間15に供給された潤滑剤は、第一開口16pから供給孔16の中に入る。供給孔16の一部は第二開口16sに向かって回転軸10の半径方向に延びている。このため、供給孔16を流れる潤滑剤は、回転軸10の回転による遠心力を受けて軸受空間11lに圧送される。軸受空間11l、供給空間15、及び排出空間17における潤滑剤の圧力の間で軸受空間11lにおける潤滑剤の圧力が最も高く、供給空間15における潤滑剤の圧力が2番目に高く、排出空間17における潤滑剤の圧力が最も低い。このため、潤滑剤は、軸受空間11lにおいて回転軸10及びすべり軸受11を潤滑した後、排出空間17に排出され第一排出路18を通って回転機械1aの外部に送られるが、潤滑剤の一部は供給空間15に向かっても流れる。軸受空間11lにおける潤滑剤にはすべり軸受11の摩耗粉等の異物が含まれている可能性がある。軸受空間11lから供給空間15に向かう潤滑剤の流れ及び供給空間15から供給孔16に供給される潤滑剤の流れによって異物が供給孔16に吸入されてしまうと、異物が軸受面11sを研磨する可能性がある。回転機械1aによれば、異物は軸受空間11lから供給空間15に向かう潤滑剤の流れによって第三開口19pに到達する。これにより、異物は、第二排出路19を通過して、排出空間17又は第一排出路18に送られ、その後第一排出路18を通って回転機械1aの外部に送られる。このように、軸受空間11lから供給空間15に向かって流れる潤滑剤の流れに含まれる異物が第二排出路19を通って回転機械1aの外部に送られるので、異物によってすべり軸受11の軸受面11sが研磨されにくい。
回転機械1aによれば、軸受面11sに溝が形成されていなくても又は軸受面11sに形成された溝が少なくても、軸受空間11lに存在する異物を回転機械1aの外部に送ることができる。このため、軸受面11sの面積を大きくしやすく、軸受面11sに係る圧力を低減しやすい。その結果、軸受面11sの摩耗が軽減される。これにより、回転機械1aのすべり軸受11は高い耐久性を有する。
軸受空間11lの半径方向の寸法は、回転機械1aの運転期間中に流体潤滑可能であるように定められており、例えば数十μmである。
図1に示す通り、回転機械1aは、例えば軸受箱12及び軸受押え13を備えている。軸受箱12は軸線方向の一端が開口している円筒状の箱である。軸受箱12の内部にすべり軸受11が取付けられている。また、軸受箱12の内部には回転軸10の端部10eを含む部分が挿入されており、排出空間17は、例えば軸受箱12の内面と回転軸10との間に定められている。例えば、軸受箱12の外面には第一排出路18を定める配管が取付けられている。
軸受押え13は、回転軸10の軸線方向に軸受箱12と隣り合って配置され、軸受箱12の開口を定める端面に固定されている。また、軸受押え13は、軸線方向に延びる貫通孔14を有する。貫通孔14の内部には配管の一部が配置されている。貫通孔14は供給空間15に接している。
回転機械1aは、例えばターボ機械である。この場合、図2に示す通り、回転機械1aは、ケーシング31aと、ケーシング31bと、駆動モータ32と、羽根車38とをさらに備えている。ケーシング31aの内部には羽根車38が収容されている。羽根車38は、焼き嵌めによって回転軸10に固定されている。回転機械1aは、例えば遠心圧縮機として動作する。ケーシング31aの内部において羽根車38とケーシング31aの内面との間に圧縮空間61が形成され、羽根車38の前端に圧縮空間入口62が形成されている。ケーシング31aの内面は、羽根車38の半径方向外側において渦形室39を定めており、圧縮空間出口63が渦形室39に接している。
回転機械1aの運転期間中、駆動モータ32が作動すると回転軸10とともに羽根車38が回転する。これにより、圧縮性流体が圧縮空間61に吸い込まれ圧縮される。圧縮された流体は、圧縮空間出口63から回転機械1aの外部に吐出される。
ケーシング31bは、回転軸10の軸線方向にケーシング31aと隣り合って配置されており、ケーシング31bはケーシング31aに固定されている。駆動モータ32は、ケーシング31bの内部に収容されている。駆動モータ32は、固定子33及び回転子34を備えている。固定子33は焼き嵌めによってケーシング31bに固定されており、回転子34は焼き嵌めによって回転軸10に固定されている。固定子33の内面と回転子34の外面との間には所定のサイズの隙間が形成されている。回転軸10は、回転軸10の軸線方向における回転子34の端面から軸線方向外側に延びている。
図2に示す通り、回転機械1aは、例えば、回転軸10の両端部に配置された2つのすべり軸受11(第一すべり軸受11a及び第二すべり軸受11b)を備えている。図1には、第一すべり軸受11aが示されているが、第二すべり軸受11bは第一すべり軸受11aと同様に構成されている。
(変形例)
回転機械1aは、様々な観点から変更可能である。例えば、回転機械1aは、図3に示す回転機械1b、図4に示す回転機械1c、又は図5に示す回転機械1dのように変更されてもよい。回転機械1b、回転機械1c、及び回転機械1dは、特に説明する場合を除き回転機械1aと同様に構成されている。回転機械1aの構成要素と同一又は対応する回転機械1b、回転機械1c、及び回転機械1dの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。回転機械1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、回転機械1b、回転機械1c、及び回転機械1dにもあてはまる。
図3に示す通り、回転機械1bにおいて、回転軸10の端部10eが外面10cから端面10tに向かって延びているテーパー面10kを有する。また、すべり軸受11は、テーパー面10kと向かい合うテーパー状の内面が軸受面11sから延びている。これにより、すべり軸受11は、回転軸10を軸線方向にも支持できる。
図4に示す通り、回転機械1cは、環状の溝19gをさらに備えている。環状の溝19gは、第三開口19pに接している。
回転軸10が高速回転する場合、軸受空間11lから供給空間15に向かって流れる潤滑剤の流速が大きい。このため、供給空間15に貯留された潤滑剤が攪拌されやすい。しかし、潤滑剤に含まれる異物は、回転軸10の回転に伴う遠心力により環状の溝19gに集まる。その後、異物は、第二排出路19を通って、排出空間17又は第一排出路18に送られ、第一排出路18を通って回転機械1cの外部にさらに送られる。このため、回転機械1cによれば、特に回転軸10が高速回転する場合に、すべり軸受11の耐久性を高めやすい。
図5に示す通り、回転機械1dは環状の溝19gをさらに備え、環状の溝19gの軸線方向の寸法は回転軸の端部10eに向かって半径方向に拡大している。これにより、軸受空間11lから供給空間15に向かう潤滑剤の流れに沿って軸受空間11lから排出された異物が軸線方向に第三開口19pを通り過ぎても、異物が回転軸10の回転に伴う遠心力によって環状の溝19gに集まり、第二排出路19に向かって移動する。このため、異物を効率的に回転機械1dの外部に排出できる。
第三開口19pは、回転軸10の軸線方向において、供給空間15よりも回転軸10の端部10eから遠い位置に定められていてもよい。この場合、軸受空間11lから供給空間15に向かう潤滑剤の流れに沿って軸受空間11lから排出された異物が供給空間15を通り過ぎても異物が第二排出路19に向かって移動しやすい。例えば、回転軸10の回転による遠心力により第二開口16sから軸受空間11lに圧送される潤滑剤の圧力は、回転機械1aの外部から供給空間15に圧送される潤滑剤の圧力よりも十分に高い。このため、第三開口19pが、回転軸10の軸線方向において、供給空間15よりも回転軸10の端部10eから遠い位置に定められていても、軸受空間11lへの潤滑剤の供給に支障はない。
第二排出路19は、第三開口19pとして、回転軸10の軸線方向に複数の開口を有していてもよい。また、第二排出路19は、第三開口19pとして、回転軸10の周方向に複数の開口を有していてもよい。
<潤滑システム及び冷凍サイクル装置>
次に、回転機械の潤滑システム70及び冷凍サイクル装置100について説明する。図6に示す通り、潤滑システム70は、回転機械1aと、貯留槽24と、第一供給路71と、フィルタ78と、第三排出路72とを備えている。貯留槽24は、潤滑剤を貯留する。第一供給路71は、貯留槽24の内部と供給空間15とを連通させる。フィルタ78は、第一供給路71に配置され、第一供給路71における潤滑剤の流れに含まれる異物を捕捉する。第三排出路72は、第一排出路18を含み、排出空間17と貯留槽24の内部とを連通させる。
第二排出路19を通過した潤滑剤は、第一排出路18及び第三排出路72をさらに通過して貯留槽24に送られる。これにより、軸受空間11lに存在した異物が貯留槽24に送られる。貯留槽24に貯留された潤滑剤は第一供給路71を通って供給空間15に供給される。第一供給路71を流れる潤滑剤はフィルタ78を通過するので、貯留槽24に貯留された潤滑剤に異物が含まれていてもフィルタ78によって異物が捕捉される。このため、異物の濃度が少ない潤滑剤が供給空間15及び供給孔16を通って軸受空間11lに供給される。その結果、軸受面11sが摩耗しにくく、回転機械1aが高い信頼性を有する。
潤滑システム70は、例えば、ポンプ76をさらに備えている。ポンプ76は、第一供給路71に配置され、貯留槽24に貯留された潤滑剤を供給空間15に向かって送る。
潤滑システム70は、回転機械1aの代わりに、回転機械1b、回転機械1c、又は回転機械1dを備えていてもよい。
潤滑システム70は、例えば冷凍サイクル装置100に組み込まれている。冷凍サイクル装置100は、主回路21と、第一循環回路22と、第二循環回路23と、回転機械1aとを備えている。冷凍サイクル装置100は、例えば冷房専用の空気調和装置として機能する。冷凍サイクル装置100で使用される冷媒は、例えば、常温(日本工業規格:20℃±15℃ JIS Z 8703)において大気圧より低い飽和蒸気圧を有する物質を主成分として含有している。冷媒の主成分は、常温において大気圧より低い飽和蒸気圧を有する物質である限り特に制限されないが、例えば、水、アルコール、又はエーテルである。なお、本明細書において「主成分」とは、質量基準で最も多く含まれる成分を意味する。
冷凍サイクル装置100において、回転機械1aは圧縮機として機能する。主回路21は、貯留槽24(第一貯留槽)、回転機械1a、及び第二貯留槽25がこの順で接続された回路である。主回路21において、第一貯留槽24の内部空間と、回転機械1aの羽根車38が収容されている空間とが流路21aによって連通している。主回路21において、回転機械1aの渦形室39と第二貯留槽25の内部空間とが流路21cによって連通している。主回路21において、第一貯留槽24の内部空間と第二貯留槽25の内部空間とが流路21dによって連通している。
第一循環回路22は、第一ポンプ26及び第一熱交換器27を有する。第一貯留槽24には、液冷媒が貯留されている。第一貯留槽24に貯留された液冷媒は、上記の通り、潤滑システム70における潤滑剤としても機能する。第一循環回路22は、第一貯留槽24に貯留された液冷媒が第一ポンプ26によって第一熱交換器27に供給され、第一熱交換器27で吸熱した冷媒が第一貯留槽24に戻るように構成されている。第一循環回路22において、第一貯留槽24と第一ポンプ26の入口とが流路22aによって接続されている。第一ポンプ26の出口と第一熱交換器27の入口とが流路22bによって接続されている。第一熱交換器27の出口と第一貯留槽24とが流路22cによって接続されている。
第二循環回路23は、第二ポンプ28及び第二熱交換器29を有する。第二貯留槽25には、液冷媒が貯留されている。第二循環回路23は、第二貯留槽25に貯留された液冷媒が第二ポンプ28によって第二熱交換器29に供給され、第二熱交換器29で放熱した冷媒が第二貯留槽25に戻るように構成されている。第二循環回路23において、第二貯留槽25と第二ポンプ28の入口とが流路23aによって接続されている。第二ポンプ28の出口と第二熱交換器29の入口とが流路23bによって接続されている。第二熱交換器29の出口と第二貯留槽25とが流路23cによって接続されている。
主回路21において、第二貯留槽25には、冷凍サイクルにおける低温高圧の冷媒が貯留されている。低温高圧の作動流体は、流路21dを通って第一貯留槽24に送られ、第一貯留槽24において膨張又は蒸発して低温低圧の冷媒になる。第一貯留槽24における低温低圧の冷媒は、流路21aを通って回転機械1aに送られ、回転機械1aによって圧縮されて高温高圧の冷媒になる。高温高圧の冷媒は、回転機械1aから流路21cに吐出され、第二貯留槽25に供給される。第二貯留槽25に流入した高温高圧の冷媒は第二貯留槽25において冷却され低温高圧の冷媒になる。
第一貯留槽24の内部において低温高圧の冷媒は、第一循環回路22に充填された熱輸送のための流体を冷却することにより低温低圧の冷媒になる。熱輸送のための流体は第一ポンプ26によって流路22a及び流路22bを通って第一熱交換器27に送られ、例えば第一熱交換器27において室内の空気を冷却した後、第一貯留槽24に戻る。
第二貯留槽25に流入した高温高圧の冷媒は、第二循環回路23に充填された熱輸送のための流体に放熱して低温高圧の作動流体になる。熱輸送のための流体は、第二ポンプ28によって流路23a及び流路23bを通って第二熱交換器29に送られ、室外の空気に放熱した後、第二貯留槽25に戻る。このようにして、冷凍サイクル装置100は、冷房専用の空気調和機として機能する。
潤滑システム70及び冷凍サイクル装置100は、様々な観点から変更可能である。例えば、潤滑システム70は、第一貯留槽24に貯留された液冷媒に代えて、第二貯留槽25に貯留された液冷媒が潤滑剤として機能するように変更されてもよい。換言すると、第二貯留槽25が潤滑システム70における潤滑剤を貯留する貯留槽として用いられる。この場合、潤滑剤の温度が高いので、潤滑の特性が変化する。しかし、回転軸10及びすべり軸受11を潤滑できれば、第二貯留槽25に貯留された液冷媒は高い圧力を有する。このため、場合によっては、ポンプ76を省略できる。これにより、潤滑システム70の製造コストを低減できる。また、潤滑システム70を構成する機器が少なくなるので潤滑システム70が故障する要因が減る。第二熱交換器29に供給される流体の量に比べて、すべり軸受11で使用される潤滑剤の量は十分に少ないので、このような変更は、冷凍サイクル装置100の全体の効率にほとんど影響を与えない。
潤滑システム70において、ポンプ76の代わりに第一ポンプ26によって第一貯留槽24から供給空間15に潤滑剤が圧送されてもよい。これにより、冷凍サイクル装置100を構成する機器が少なくなるので、潤滑システム70の製造コストを低減できるとともに潤滑システム70が故障する要因が減る。第一熱交換器27に供給される流体の量に比べて、すべり軸受11で使用される潤滑剤の量は十分に少ないので、このような変更は、冷凍サイクル装置100の全体の効率にほとんど影響を与えない。
回転機械1a及び潤滑システム70は、冷凍サイクル装置100以外の装置に組み込まれてもよい。
本開示の回転機械は、家庭用又は業務用の空気調和装置、チラー、給湯用ヒートポンプに特に有用である。本開示の回転機械は、水を主成分として含有している冷媒を用いるヒートポンプに特に有用である。本開示の回転機械は、産業用製氷装置又は冷凍冷蔵装置等の大型の冷凍サイクル装置、プラント等で使用される空圧機器の動力源、クリーンルーム等で使用される圧縮空気を利用した清浄装置における圧縮空気の供給源、火力発電、水力発電、風力発電、潮汐力発電、及び原子力発電などの各種発電のためのタービン及びポンプ、船舶の推進装置、航空機のジェットエンジン、並びに自動車のドライブトレインにも適用できる。
1a、1b、1c、1d 回転機械
10 回転軸
10c 外面
10e 端部
10t 端面
11 すべり軸受
11l 軸受空間
11s 軸受面
15 供給空間
16 供給孔
16p 第一開口
16s 第二開口
17 排出空間
18 第一排出路
19 第二排出路
19p 第三開口
19s 第四開口
19g 環状の溝
24 貯留槽
70 潤滑システム
71 第一供給路
72 第三排出路
78 フィルタ

Claims (3)

  1. 回転機械であって、
    軸線に平行な外面を少なくとも含む端部を有する回転軸と、
    前記回転軸の半径方向において前記外面と向かい合う軸受面であって、潤滑剤を受け入れるとともに前記回転軸を半径方向に支持するための軸受空間を前記外面との間に定める軸受面を有するすべり軸受と、
    前記回転軸の前記端部の軸線方向における端面が面し、前記軸受空間に供給されるべき前記潤滑剤を貯留するための供給空間と、
    前記回転軸の前記端面及び前記外面にそれぞれ第一開口及び第二開口を有し、前記回転軸の内部に定められているとともに前記軸受空間を前記供給空間に連通させる供給孔と、
    前記回転軸の軸線方向において前記第二開口よりも前記第一開口から遠い位置で前記軸受空間に接しており、前記軸受空間から排出された前記潤滑剤を貯留するための排出空間と、
    前記排出空間から当該回転機械の外部に向かって延びており、前記潤滑剤を当該回転機械の外部に送るための第一排出路と、
    前記回転軸の軸線方向において前記排出空間よりも前記供給空間に近く、かつ、前記軸受空間の近傍の位置に定められた第三開口と、前記排出空間又は前記第一排出路と接している第四開口とを有し、前記第三開口が接している空間を前記排出空間又は前記第一排出路に連通させる第二排出路と、を備えた、
    回転機械。
  2. 前記第三開口に接する環状の溝をさらに備えた、請求項1に記載の回転機械。
  3. 請求項1又は2に記載の回転機械と、
    前記潤滑剤を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽の内部と前記供給空間とを連通させる第一供給路と、
    前記第一供給路に配置され、前記第一供給路における前記潤滑剤の流れに含まれる異物を捕捉するフィルタと、
    前記第一排出路を含み、前記排出空間と前記貯留槽の内部とを連通させる第三排出路と、を備えた、
    回転機械の潤滑システム。
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